JP6070633B2 - 再剥離型ウレタン粘着剤組成物並びにこれを用いて得られる再剥離可能な粘着フィルム及び光学部品の表面保護用フィルム - Google Patents

再剥離型ウレタン粘着剤組成物並びにこれを用いて得られる再剥離可能な粘着フィルム及び光学部品の表面保護用フィルム Download PDF

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Description

本発明は、再剥離可能な粘着フィルムの粘着層の形成に適した再剥離型ウレタン粘着剤組成物並びに再剥離性粘着フィルム及び光学部品の表面保護用フィルムに関する。
粘着テープ、シールおよびラベル等に粘着性を付与する粘着剤は、粘着性を有しつつ容易に再剥離が可能な特性が求められる。近年、パソコン、テレビ、携帯電話等の液晶ディスプレイやタッチパネルなどの光学部品の製造工程において、また、製品の梱包輸送時や使用時において、表面を汚れや傷から保護する表面保護フィルムの需要が増加している。特に、光学部品用の表面保護フィルムは、その製造工程で貼付と剥離が繰り返される場合があるため、貼付のしやすさ(被着体への濡れ広がり)と剥離の際に製品表面に糊残りがないこと(再剥離性)が必要である。また、光学部品の薄膜化に伴い光学部品自体が割れやすくなっており、表面保護フィルムは、粘着性を有しながらも、より軽い力で剥離が可能な特性(軽剥離性)が必要となってきている。
この問題を解決すべく、種々のウレタン粘着剤が提案されている。ウレタン粘着剤とは、末端に水酸基を有するポリウレタン樹脂と多官能イソシアネート化合物との二液性の粘着剤のことで、ポリウレタン樹脂と多官能イソシアネートが架橋することによって粘着特性が発現する。ポリウレタン樹脂に用いられるポリオール成分としては、ポリエーテルポリオールあるいはポリエステルポリオールがよく知られており、このうち、ポリエーテルポリオールを使用したウレタン粘着剤は、柔軟性が出て粘着力は向上するが、凝集力が低下して糊残りしやすくなるといった問題点がある。一方、ポリオール成分としてポリエステルポリオールを用いたウレタン粘着剤は、粘着剤としての凝集力が高く糊残りを抑制することができるが、粘着剤層自体の硬度も高くなって被着体との密着性が低下し、粘着力が発現しにくくなることが知られている(特許文献1)。
これらの改良のために、ポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールを併用したウレタン粘着剤が開示されている(特許文献2)。さらに、第三成分として脂肪酸エステルを配合することにより、被着体に粘着フィルムを貼りつける際の、粘着フィルムが速やかに被着体に密着する現象、所謂、濡れ広がり性を高めフィルム粘着時の作業性に優れたウレタン粘着剤(特許文献3)が開示されている。
しかしながら、本発明者らの検討によると、特許文献1、2、および3に記載されているウレタン系粘着剤は、末端が第2級水酸基のウレタン樹脂となるために多官能イソシアネートとの反応性が低い。そのため、粘着特性が得られるまでの硬化時間が長くなり、粘着フィルムの生産性も悪くなるといった問題がある。また、特許文献3記載のウレタン粘着剤は、生産時の硬化条件による影響を受けやすく、安定した濡れ広がり性が得られない場合や、粘着力が上昇する場合があった。
特開2006−182795号公報 特開2000−256629号公報 特開2011−190420号公報
本発明は、短時間の乾燥硬化によって粘着力を発現させることができるために生産性が高く、さらに、例えば、100℃以上の硬化条件であっても被着体への濡れ広がり性が良好で、粘着力が過度に上昇してしまうこともなく安定した特性が得られる再剥離が可能なウレタン樹脂粘着剤組成物、およびウレタン樹脂粘着剤の接着層が形成された再剥離可能な粘着フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく、末端に第1級の水酸基を有する特定水酸基価のポリウレタン樹脂、多官能イソシアネート化合物、および特定の化合物を含有する組成物とすれば、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、末端に第1級の水酸基を有し、水酸基価10〜40mgKOH/gであるポリウレタン樹脂(A)100重量部、多官能イソシアネート化合物(B)1〜20重量部、ならびにポリアルキレングリコール系化合物、エポキシ系化合物およびリン酸エステル系化合物から選ばれる少なくとも1種(C)10〜100重量部を含有することを特徴とするウレタン粘着剤組成物である(本発明1)
本発明2は、本発明1におけるポリウレタン樹脂が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及び多官能イソシアネートを反応させて得られたものである再剥離型ウレタン粘着剤組成物である。
本発明3は、本発明1又は2において、(C)成分の平均分子量が300〜800である再剥離型ウレタン粘着剤組成物である。
本発明4は、本発明1〜3のいずれかにおいて、多官能イソシアネート化合物(B)が3官能以上である再剥離型ウレタン粘着剤組成物である。
本発明5は、本発明1〜4のいずれかにおいて、ポリウレタン樹脂(A)の数平均分子量が5,000〜30,0000である再剥離型ウレタン粘着剤組成物である。
本発明6は、プラスチックフィルム基材に本発明1〜5のいずれかの再剥離型ウレタン粘着剤組成物の粘着層が形成された再剥離可能な粘着フィルムである。
本発明7は、プラスチックフィルム基材に本発明1〜5のいずれかの再剥離型ウレタン粘着剤組成物の粘着層が形成された再剥離可能な光学部品の表面保護用フィルムである。
本発明の再剥離型ウレタン粘着剤組成物は、従来のウレタン粘着剤よりも反応性が高く、硬化に要する時間で短いので生産性が高い。かつ、例えば、100℃以上の硬化条件下であっても安定した被着体への濡れ広がり性が得られる。そのため、貼付け作業等の作業効率性に優れ、しかも再剥離が可能で、被着体表面に糊残りを生じにくいので、再剥離可能な粘着フィルム、特に、パソコン、テレビ、携帯電話等の液晶ディスプレイやタッチパネルなどの光学部品の表面を汚れや傷から保護する保護フィルム用粘着剤として好適である。
本発明の再剥離型ウレタン粘着剤組成物(以下、単に、「粘着剤」という場合がある)は、末端に第1級の水酸基を有し、水酸基価10〜40mgKOH/gであるポリウレタン樹脂(A)(以下、「(A)成分」という。)100重量部、多官能イソシアネート化合物(B)(以下、「(B)成分」という。)1〜20重量部、ならびにポリアルキレングリコール系化合物、エポキシ系化合物およびリン酸エステル系化合物から選ばれる少なくとも1種(C)(以下、「(C)成分」という。)10〜100重量部を含有することを特徴とする。
[(A)成分]
(A)成分は、ポリエーテル系ポリオールとポリエステル系ポリオールと多官能イソシアネート化合物とをウレタン反応触媒の存在又は非存在下で重合反応させて得られる。
上記ポリエーテル系ポリオールとは、分子内にエーテル結合を含み2個以上水酸基を有する末端が第1級のアルコールである。具体的には、ポリエチレングリコール(ポリエチレンオキサイド),末端エチレンオキサイドキャップのポリプロピレングリコール,ポリテトラメチレングリコールなど公知のものを例示できる。ポリエーテルポリオールの数平均分子量(ゲルパーメーションクロマトグラフ法によるポリスチレン換算値)は、特に限定されないが、糊残りが生じにくい凝集力が得られる点で数平均分子量が700〜5,000のものが好ましく、より好ましくは1,000〜4000程度である。その使用量はポリウレタン樹脂を構成するポリオール中の30〜90%が好ましく、更に好ましくは50〜80%である。
上記(A)成分の合成に用いるポリエステル系ポリオールとしては、公知のポリエステル系ポリオールが用いられる。酸成分としてテレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸等が挙げられ、グリコール成分としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルプロパンジオール、ポリオール成分としてグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。その他、ポリカプロラクトン、ポリ(β−メチル−γ−バレロラクトン)、ポリバレロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られるポリエステル系ポリオール等も挙げられる。ポリエステル系ポリオールの分子量は特に限定されないが、糊残りが生じにくい凝集力が得られる点で数平均分子量が700〜5,000、より好ましくは1,00〜4,000である。その使用量はポリウレタン樹脂を構成するポリオール中の10〜70%が好ましく、更に好ましくは20〜50%である。
また、本発明では必要に応じて(A)成分の一部を、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルプロパンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の低分子ポリオール類、エチレンジアミン、N−アミノエチルエタノールアミン、イソホロンジアミン、キシリレンジアミン等の多価アミン類に置き換えて併用することができる。
本発明に用いるポリエーテル系ポリオール、およびポリエステル系ポリオールは、分子中に2個以上の第1級水酸基を有するものであれば特に限定されないが、通常、反応性の観点から、分子中の水酸基数は2個又は3個のものを使用することが好ましい。これらの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用してもよい。さらに、水酸基数が3個のポリエーテル系ポリオールあるいはポリエステル系ポリオールを一部または全部とすることで、粘着性と再剥離性を適度な範囲に調整することが容易になるためより好ましい。
上記(A)成分の合成に用いる多官能イソシアネート化合物としては、芳香族系多官能イソシアネート、脂肪族系多官能イソシアネート、芳香脂肪族系多官能イソシアネート、脂環族系多官能イソシアネート等公知のものを特に制限なく使用することができる。
上記芳香族系多官能イソシアネートとしては、1,3−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、ジアニシジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート等を例示できる。
上記脂肪族系多官能イソシアネートとしては、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を例示できる。
上記芳香脂肪族系多官能イソシアネートとしては、ω,ω’−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等を例示ができる。
上記脂環族系多官能イソシアネートとしては3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン等を例示できる。
また、上記多官能イソシアネートのアダクト体、ビュウレット体、イソシアヌレート体等も併用することができる。
(A)成分に用いられる多官能イソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート)等がポリオールとの反応制御が容易なために好ましい。
(A)成分の合成反応は、ウレタン反応触媒を使用し、公知の重合方法により合成することができる。具体的には、上記ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオールと多官能イソシアネート化合物とを一括して仕込み加熱し重合させる方法、およびポリエーテル系ポリオール溶液とポリエステル系溶液に対し、多官能イソシアネート化合物を滴下して重合させる方法などが挙げられる。
上記ウレタン反応触媒としては、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7(DBU)等の3級アミン系化合物、および錫系または非錫系化合物各種の有機金属系化合物など公知のものを特に制限なく使用することができる。
上記錫系化合物としてはジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジブロマイド、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫スルファイド、トリブチル錫スルファイド、トリブチル錫オキサイド、トリブチル錫アセテート、トリエチル錫エトキサイド、トリブチル錫エトキサイド、ジオクチル錫オキサイド、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジバーサテート、トリブチル錫クロライド、トリブチル錫トリクロロアセテート、2−エチルヘキサン酸錫等が挙げられる。
上記非錫系化合物としては、例えばジブチルチタニウムジクロライド、テトラブチルチタネート、ブトキシチタニウムトリクロライドなどのチタン系、オレイン酸鉛、2−エチルヘキサン酸鉛、安息香酸鉛、ナフテン酸鉛などの鉛系、2−エチルヘキサン酸鉄、鉄アセチルアセトネートなどの鉄系、安息香酸コバルト、2−エチルヘキサン酸コバルトなどのコバルト系、ナフテン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛などの亜鉛系、ナフテン酸ジルコニウムなどが挙げられる。これらの触媒使用量はポリオールと有機ポリイソシアネートの総量に対して0.01〜1.0重量%である。
上記ウレタン反応に使用する溶剤としては、公知のものを使用できる。具体的には、メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン、キシレン、アセトン等を例示できる。
上記ウレタン反応の温度は、特に制限されず通常の条件で行えばよい。例えば、ウレタン反応触媒の存在下で行う場合は、副反応を防止するため、通常、100℃未満、好ましくは70℃〜90℃である。ウレタン反応触媒を添加しない場合は、反応性の観点から、通常、100℃以上、好ましくは110〜130℃である。
こうして得られる(A)成分は、末端に第1級の水酸基を有し、その水酸基価は10〜40mgKOH/gである。末端に第1級の水酸基を有することで粘着剤組成物中の多官能イソシアネート化合物(B)との反応が速やかに進行し、乾燥硬化に時間を要しない。水酸基価が10〜40mgKOH/gの範囲に調整することによって、再剥離性、および濡れ性を適切なものとすることができる。すなわち、水酸基価が10mgKOH/gを下回ると糊残りが生じやすくなり、水酸基価が40mgKOH/gを超えると濡れ性が悪くなり、いずれの場合も本発明の効果を得ることができない。また、(A)成分の数平均分子量(ゲルパーメーションクロマトグラフ法によるポリスチレン換算値、以下、数平均分子量との記載がある場合は同様である。)は、作業性において粘着剤の粘度が適度となる点で5,000〜30,000、好ましくは、10,000〜20,000である。
[(B)成分]
本発明に用いられる多官能イソシアネート化合物(B)としては前述の(A)成分の合成に使用する多官能イソシアネート化合物及び上記多官能イソシアネート化合物のアダクト体、ビュウレット体、またはイソシアヌレート体等が挙げられる。硬化性の観点から3官能以上が好ましく、中でもアダクト体、イソシアヌレート体が好ましい。
[(C)成分]
本発明に用いられる(C)成分は、ポリアルキレングリコール系化合物、エポキシ系化合物およびリン酸エステル系化合物から選ばれる少なくとも1種であれば特に限定なく使用することができる。軽剥離性向上にはポリアルキレングリコール系化合物、濡れ広がり性の向上にはエポキシ系化合物、優れた再剥離性にはリン酸エステル系化合物を使用することが好ましい。
上記ポリアルキレングリコール系化合物としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド)ブロックおよび/又はランダム共重合体、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノール類のエチレンオキシド付加重合体、ビスフェノール類のプロピレンオキシド付加重合体、ビスフェノール類のテトラヒドロフラン付加重合体などのポリアルキレングリコールあるいはその末端エポキシ変性化合物、末端エステル変性化合物、および末端エーテル変性化合物などの末端封鎖化合物などを挙げることができる。中でもポリアルキレングリコールの末端エステル変性化合物、又は末端エーテル変性化合物が濡れ広がり性、および再剥離性の観点から好ましい。具体的には、モノサイザーW−260、W−262(DIC製)、アデカサイザーRS−107、RS−700、RS−735、RS−966、RS−1000(アデカ製)、ユニオックスMM−500(日油製)などが挙げられる。
上記エポキシ系化合物としては、エポキシ不飽和油脂類、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル、エポキシシクロヘキサン誘導体およびエピクロルヒドリン誘導体等が挙げることができる。中でもエポキシ価不飽和脂肪酸エステルが濡れ広がり性の観点から好ましい。
上記リン酸エステル化合物としては、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリオクチル、リン酸トリフェニル、リン酸ジフェニル−2−エチルヘキシルおよびリン酸トリクレシルなどを挙げることができる。中でも、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリオクチルが好ましい。
上記(C)成分の平均分子量としては、濡れ性の向上の観点から300〜800であることが好ましい。同様の観点から、平均分子量は、350〜600がより好ましい。
本発明に用いられる粘着剤は(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を必須成分として含有するものであるが、各成分の使用割合は次のとおりである。(A)成分100重量部に対し(B)成分1〜20重量部、(C)成分10〜100量部、好ましくは、(A)100重量部に対し、(B)成分5〜15重量部(C)成分20〜50重量部である。(C)成分が10重量部未満であると濡れ性の向上効果が薄く、100重量部よりも多くすると被着体への汚染が生じる可能性がある。さらに、(A)成分の水酸基数に対する多官能イソシアネート化合物(B)のイソシアネート基数の当量比(NCO/OH比)が、0.5〜3.0であることが好ましい。NCO/OH=0.5未満であると粘着剤の糊残りが生じやすく、3.0以上にすると粘着剤が硬くなるために濡れ広がり性が悪くなる。
本発明の粘着剤には必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、光安定剤、導電性付与剤等の添加剤を配合しても良い。
本発明の粘着フィルムは、基材フィルムに本発明の再剥離型ウレタン粘着剤組成物の接着層が形成されたものである。基材フィルムとしては、例えば、プラスチックフィルム、プラスチックシート、紙、合成紙、金属箔などが例示できる。本発明の粘着剤は、透明性、被着体への濡れ広がり性、再剥離性などに優れるので、光学特性に優れる基材フィルムと組み合わせ、光学部品の表面保護のための粘着フィルムに適用することが好ましい。
また必要に応じて、これら基材フィルムの粘着剤と接する面に、易接着処理を施してもよい。易接着処理の方法としては、例えば、コロナ放電を処理する方法やアンカーコート剤を塗布する方法などが挙げられる。
本発明において塗布方法としては、従来公知の方法が使用でき、例えばロールコーター法、コンマコーター法、ダイコーター法、リバースコーター法、シルクスクリーン法、グラビアコーター法などが使用できる。
本発明において、粘着層の厚み(乾燥後の厚み)は、粘着フィルムの用途によっても異なるが、5〜50μmが好ましい。
以下に実施例及び比較例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。各例中、特記しない限り、%は重量基準である。
合成例1 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにアデカポリエーテルAM−302(末端エチレンオキサイドキャップの3官能ポリプロピレングリコール、水酸基価56mgKOH/g、分子量3,000、アデカ製)160部、クラレポリオールP−1010(2官能ポリエステルポリオール、水酸基価112mgKOH/g、分子量1,000、クラレ製)40部、ヘキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業製)13部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン142部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量(ゲルパーメーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算値、以下同じ)は12,000、水酸基価は22mgKOH/gであった。
合成例2 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにアデカポリエーテルAM−302 100部、クラレポリオールP−1010 100部、ヘキサメチレンジイソシアネート 21部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン147部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量は20,000、水酸基価は12mgKOH/gであった。
合成例3 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにアデカポリエーテルAM−302 150部、クラレポリオールP−1010 50部、ヘキサメチレンジイソシアネート 9部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン139部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量は6,000、水酸基価は38mgKOH/gであった。
合成例4 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにクラレポリオールF−3010(3官能脂肪族系ポリエステルポリオール、水酸基価56mgKOH /g、分子量3,000、クラレ製)160部、クラレポリオールP−1010 40部、ヘキサメチレンジイソシアネート13部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン142部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量は11,500、水酸基価は22mgKOH/gであった。
合成例5 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにアデカポリエーテルAM−302 150部、クラレポリオールP−1010 50部、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製)19部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン146部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量(ゲルパーメーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算値、以下同じ)は13,000、水酸基価は22mgKOH/gであった。
合成例6 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにエクセノール510(末端エチレンオキサイドキャップの2官能ポリプロピレングリコール、水酸基価28mgKOH/g、分子量4,000、旭硝子製)150部、クラレポリオールP−1010 50部、ヘキサメチレンジイソシアネート 13部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン142部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量は18,000、水酸基価は6mgKOH/gであった。
合成例7 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにアデカポリエーテルAM−302 160部、クラレポリオールF−1010(3官能ポリエステルポリオール、水酸基価168mgKOH 分子量1,000、 クラレ製)40部、ヘキサメチレンジイソシアネート 7部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1部、トルエン138部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量は6,000、水酸基価は53mgKOH/gであった。
合成例8 ポリウレタン樹脂溶液の合成
撹拌器、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備え付けた4口フラスコにアデカポリエーテルG−3000B(3官能ポリプロピレングリコール、水酸基価56mgKOH/g、分子量3,000、アデカ製)160部、クラレポリオールP−1010 40部、ヘキサメチレンジイソシアネート13部加え、触媒としてジオクチル錫ジラウレート0.1重量部、トルエン142部仕込み、80℃まで徐々に昇温し、4時間反応を行った。IRを用いてイソシアネート基の消滅を確認してから冷却し、ポリウレタン樹脂溶液(不揮発分 60%)を得た。このポリウレタン樹脂の数平均分子量は12,000、水酸基価は22mgKOH/gであった。
<評価方法>
1、塗工方法
(実施例1)
ポリウレタン樹脂(A)として合成例1で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)に対して、多官能イソシアネート化合物(B)としてコロネートHX(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体 日本ポリウレタン工業製)を10重量部と、(C)成分としてモノサイザー W−260(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量434、DIC製)を25重量部とを配合し、粘着剤を得た。得られた粘着剤をポリエチレンテレフタレートフィルム(膜厚50μm)に乾燥塗膜10μmになるように塗工し、120℃で2分、あるいは120℃で5分乾燥させ、粘着シートを得た。該粘着シートを用いて、以下に示す方法に従って、粘着力、再剥離性及び濡れ広がり性の試験をした。
各評価試験の結果を表1に示す。
<濡れ性>
粘着シートを、25mm×60mmの長方形に切り取る。粘着シートの片端をガラス板に接触させた後、手を離し、自重で粘着剤層全体がガラス板に貼着するまでの秒数を測定することにより、濡れ広がりの状態を評価した。
<粘着力測定>
25mm×80mmの試験片を準備する。23℃−50%RH雰囲気下で粘着剤層をガラス板に貼着し、2kgのローラーを1往復させる方式で圧着した。1時間後に300mm/minの引張速度で180°方向に引き剥がし、粘着力(単位:N/25mm)を測定した。
<再剥離性>
粘着シートをガラス板に貼着した後、60℃−90%RHの条件下に96時間放置した。その後、23℃−50%RHに取り出し30分間放置した後、再剥離性を目視で評価した。
評価基準は以下のとおりである。
○:ガラス板への粘着剤層移行がない。
△:ガラス板への粘着剤層移行が部分的にある。
×:ガラス板への粘着剤層が完全に移行している。
(実施例2)
(C)成分としてモノサイザー W−260量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例3)
(C)成分としてモノサイザー W−260を100部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例4)
(C)成分としてモノサイザー W−262(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量556、DIC製)を50部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例5)
(C)成分としてアデカサイザー RS−700(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量約550、アデカ製)を50部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例6)
(C)成分としてアデカサイザー RS−735(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量約850、アデカ製)を50部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例7)
(C)成分としてサンソサイザー E−4030(エポキシ系化合物、分子量約350、新日本理化製)を25部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例8)
(C)成分としてサンソサイザー E−4030を50部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例9)
(C)成分としてサンソサイザー E−4030を100部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例10)
(C)成分としてサンソサイザー E−6000(エポキシ系化合物、分子量約400、新日本理化製)を50部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例11)
(C)成分としてTOP(リン酸エステル系化合物、分子量435、大八化学工業製)を25部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例12)
(C)成分としてTOPを50部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例13)
(C)成分としてTOPを、100部入れた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例14)
(A)成分として合成例2で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(B)成分としてコロネートHXの配合量を5部、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例15)
(A)成分として合成例3で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(B)成分としてコロネートHXの配合量を17部、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例16)
(A)成分として合成例4で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例17)
(A)成分として合成例5で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(実施例18)
(B)成分としてコロネートHL(ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト体 日本ポリウレタン工業製)を15重量部、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例1)
(C)成分を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例2)
(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を5部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例3)
(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を150部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例4)
(C)成分としてサンソサイザー E−4030の配合量を150部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例5)
(C)成分としてアデカサイザー PN−150(ポリエステル系可塑剤 分子量約1,000 アデカ製)の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例6)
(C)成分としてアデカサイザー P−200(ポリエステル系可塑剤 分子量約2,000 アデカ製)の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例7)
(C)成分としてパルミチン酸2−エチルヘキシル(分子量368)の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例8)
(B)成分としてコロネートHXの配合量を0.5部、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例9)
(A)成分として合成例6で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(B)成分としてコロネートHXの配合量を3部、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例10)
(A)成分として合成例7で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(B)成分としてコロネートHXの配合量を22部、(C)成分としてモノサイザー W−260の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
(比較例11)
(A)成分として合成例8で合成したポリウレタン樹脂溶液167重量部((A)成分として100重量部)、(C)成分としてミリスチン酸イソプロピル(分子量270)の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得、同様に評価した。
表1中の記号、略号は以下のとおりである。
コロネートHX:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、日本ポリウレタン工業製
コロネートHL:コロネートHX:ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト体、日本ポリウレタン工業製
W−260:モノサイザーW−260(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量434、DIC製)
W−262:モノサイザーW−262(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量55)
RS−700:アデカサイザーRS−700(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量約550、アデカ製)
RS−735:アデカサイザーRS−735(ポリアルキレングリコール系化合物、分子量約850、アデカ製)
E−4030:サンソサイザーE−4030(エポキシ系化合物、分子量約350、新日本理化製)
E−6000:サンソサイザーE−6000(エポキシ系化合物、分子量約400、新日本理化製)
TOP:TOP(リン酸エステル系化合物、分子量435、大八化学工業製)
PN−150:アデカサイザーPN−150(ポリエステル系化合物 分子量約1,000 アデカ製)
PN−200:アデカサイザーP−200(ポリエステル系化合物 分子量約2,000 アデカ製)


Claims (7)

  1. 末端に第1級の水酸基を有し、水酸基価10〜40mgKOH/gであるポリウレタン樹脂(A)100重量部、多官能イソシアネート化合物(B)1〜20重量部、ならびにポリアルキレングリコール系化合物、エポキシ系化合物およびリン酸エステル系化合物から選ばれる少なくとも1種(C)25〜100重量部を含有することを特徴とする再剥離型ウレタン粘着剤組成物。
  2. ポリウレタン樹脂が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及び多官能イソシアネートを反応させて得られたものである請求項1の再剥離型ウレタン粘着剤組成物。
  3. 前記(C)成分の平均分子量が300〜800であることを特徴とする請求項1または2に記載の再剥離型ウレタン粘着剤組成物。
  4. 多官能イソシアネート化合物(B)が3官能以上である請求項1〜3のいずれかに記載の再剥離型ウレタン粘着剤組成物。
  5. ポリウレタン樹脂(A)の数平均分子量が5,000〜30,0000である請求項1〜4のいずれかに記載の再剥離型ウレタン粘着剤組成物。
  6. プラスチックフィルム基材に請求項1〜5のいずれかに記載の再剥離型ウレタン粘着剤組成物の粘着層が形成された再剥離可能な粘着フィルム。
  7. プラスチックフィルム基材に請求項1〜5のいずれかに記載の再剥離型ウレタン粘着剤組成物の粘着層が形成された再剥離可能な光学部品の表面保護用フィルム。
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