JP2003049126A - 滑り止めシートおよびそれを用いた滑り止め付製品 - Google Patents
滑り止めシートおよびそれを用いた滑り止め付製品Info
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Abstract
なく手軽に取り付けることができ、しかも滑り止めとな
る面が肌に優しく、肌に当接しても何ら支障を生じな
い、優れた滑り止めシートと、それを用いた滑り止め付
製品を提供する。 【解決手段】片面がホットメルト不織布1で形成され、
他面が再剥離性粘着剤層2で形成された積層シートから
なる滑り止めシートであって、上記再剥離性粘着剤層2
の露出面に離型紙3が取り付けられている。
Description
よびそれを用いた滑り止め付製品に関するものである。
はき口内周面や、手袋のグリップ部分等に、滑り止めを
目的として、ゴムシートを貼付したり、ゴムを粒状に点
在付着させたりすることが行われている。
たる部分にゴムを使用すると、ゴムには、ゴム性能発現
のための各種改質剤が添加されているため、それらが原
因で肌が炎症を起こす危険性が高い。また、通気性のな
いゴムが皮膚に密着するため、肌がむれたり、べたべた
して着用感が悪いという問題もある。
り止めにおいても、比較的厚みのあるゴムを取り付けて
いるため、この部分を握る等して使用する場合には、違
和感があるという問題がある。また、肌に当たる、当た
らないの使用態様にかかわらず、ゴムシート等の滑り止
めシートを用いる場合は、そのシートを、通常、接着剤
を用いて対象物に貼付するため、シートもしくは対象物
にいちいち接着剤を塗布する手間を要し、不便である。
また、対象物と滑り止めシートとの間から接着剤がはみ
出して周囲を汚したり、接着剤の経時的劣化により、滑
り止めシートが剥がれやすいという問題もある。
もので、対象物に貼りつけるのに、接着剤を用いること
なく手軽に取り付けることができ、しかも滑り止めとな
る面が肌に優しく、肌に当接しても何ら支障を生じな
い、優れた滑り止めシートと、それを用いた滑り止め付
製品の提供をその目的とする。
め、本発明は、片面がホットメルト不織布で形成され、
他面が再剥離性粘着剤層で形成された積層シートからな
る滑り止めシートであって、上記再剥離性粘着剤層の露
出面に離型紙が取り付けられており、上記シートのホッ
トメルト不織布面を滑り止め対象面に当接し、上記離型
紙の上からシートを加熱して上記ホットメルト不織布と
滑り止め対象面とを熱接着し、ついで離型紙を剥がすこ
とにより、滑り止め対象面に一体的に取り付けることが
できるようになっている滑り止めシートを第1の要旨と
する。
かでも、特に、上記ホットメルト不織布が、脂肪族ジイ
ソシアネートおよび脂環族ジイソシアネートの少なくと
も一方と、ポリオールと、鎖伸長剤とを含む組成物から
得られる熱可塑性ポリウレタンであって、硬さ(JIS
−A硬さ)65〜98度で、軟化温度が70〜150℃
である滑り止めシートを第2の要旨とする。
なかでも、特に、上記再剥離性粘着剤層が、接着力15
〜180cN/25cm、粘着係数3〜11の粘着特性
に設定されている滑り止めシートを第3の要旨とし、そ
のなかでも、特に、上記再剥離性粘着剤層が、ウレタン
系粘着剤とポリイソシアネート化合物との反応により架
橋構造を付与されたポリウレタン系粘着剤組成物によっ
て形成されている滑り止めシートを第4の要旨とし、上
記ポリウレタン系粘着剤組成物において、ポリイソシア
ネート化合物の添加量が、ウレタン系粘着剤に対するイ
ソシアネート基の割合が0.80〜2.40重量%に設
定されている滑り止めシートを第5の要旨とする。
であって、その滑り止めを要する面に、上記いずれかの
滑り止めシートが取り付けられている滑り止め付製品を
第6の要旨とし、そのなかでも、特に、製品がストッキ
ング,ソックス等のレッグ製品であって、そのはき口部
分の内周面に、上記滑り止めシートが取り付けられてい
る滑り止め付製品を第7の要旨とする。
いて説明する。
図1に示す。この滑り止めシートは、ホットメルト不織
布1の片面に再剥離性粘着剤層2が形成された2層構造
のシートであり、未使用状態では、上記再剥離性粘着剤
層2を保護するために、その表面に、離型紙3が取り付
けされている。
塑性で加熱溶融することにより接着性を発揮するもので
あれば、特に限定されることはなく、ポリアミド系、ポ
リエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、エ
チレン−酢酸ビニル系、ポリウレタン系等、各種の樹脂
材料からなるものをあげることができる。ただし、柔軟
な繊維製品や、曲面、凹凸面に沿って取り付けることを
目的とする滑り止めシートにおいては、上記ホットメル
ト不織布1が柔軟で、しかも伸縮性を備えていることが
望ましい。そのような伸縮性ホットメルト不織布として
は、ポリウレタン系エラストマーからなる不織布、ポリ
アミド系エラストマーからなる不織布、ポリスチレン系
エラストマーからなる不織布等があげられ、なかでも、
ポリオールと鎖伸長剤と有機ジイソシアネートの反応に
よって得られるポリウレタン系エラストマーからなる不
織布が最適である。
不織布に、繊維製品に適用して違和感のない、優れた柔
軟性と伸縮性を与えるには、その剛軟度(JIS L−
1096の45度カンチレバー法)が、下記の一般式
(1)で表される範囲となり、破断強度が40〜200
0cN/cmとなるよう設定されていることが望まし
い。
試料を、JIS L−1096に準じ、つかみ間隔5c
m、引張速度10cm/minとして伸張した場合の、
破断時の1cm幅当たりの引張破断強度をいう。
じ)は65〜98度であることが望ましく、その50%
伸長回復率が80%以上であることが好ましい。上記
「50%伸長回復率」とは、幅2cmの試料を、JIS
L−1096に準じ、つかみ間隔5cm、引張速度1
0cm/minとして50%伸張し、直ちに同じ速度で
原長まで回復させた際に記録した「荷重−伸長曲線」か
ら残留伸び率A%を求め、下記の式(2)により算出す
るものである。
設定することが好適である。
IS L−1096に準じ、つかみ間隔5cm、引張速
度10cm/minとして伸張した場合の、破断時の1
cm幅当たりの引張破断伸度をいう。
ウレタン系エラストマーからなる不織布のなかでも、特
に、軟化温度が150℃以下に設定された低温軟化温度
タイプのものを用いると、対象面に熱接着させる場合
に、アイロン等の簡易な加熱手段により比較的低温で熱
接着させることができ、好適である。なお、軟化温度が
70℃以上であると、製品を再利用する際の洗濯等での
変形が生じにくい等、形態保持力が高いため、好適であ
る。
し、なおかつ低軟化温度でありながら優れた繊維形成
能、すなわち不織布形成能力を有する熱可塑性ポリウレ
タン系エラストマーを得るには、その原料である有機ジ
イソシアネートとして、脂肪族ジイソシアネートおよび
脂環族ジイソシアネートの少なくとも一方を用いること
が好適である。特に、本願では、不織布形成能の観点か
ら、ヘキサメチレンジイソシアネートを使用することが
好適である。もちろん、これらと、芳香族ジイソシアネ
ートとを併用しても差し支えない。
は、特に限定するものではないが、一般的にはスパンボ
ンド方法により製造することが好適である。そのなかで
も、特に、メルトブロー法を採用すると、伸縮性に優
れ、肌触りがよい不織布が得られるため、繊維製品用途
の滑り止めシートに適用するのに好適である。
は、滑り止めシートを取り付ける部位にもよるが、強度
の点からすれば、25g/m2 以上であることが好まし
く、さらに好ましくは50g/m2 以上、特に好ましく
は60g/m2 以上、最も好ましくは90g/m2 以上
である。ただし、繊維製品用途の滑り止めシートに適用
する場合等、肌ざわりが問題になる場合は、300g/
m2 以下が好ましく、さらに好ましくはく250g/m
2 以下、特に好ましくは200g/m2 以下、最も好ま
しくは150g/m2 以下である。
形成される再剥離性粘着剤層2(図1参照)は、比較的
弱い接着力と再剥離性とを備えた粘着剤組成物によって
構成されている。上記粘着剤組成物は、アクリル系、ゴ
ム系、シリコーン系、ウレタン系等の粘弾性ポリマー
に、必要に応じて、ロジン系,石油樹脂等の粘着性付与
剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤、架橋剤等を適宜配合
して得られるのであり、組成は特に限定するものではな
い。
止めシートを適用する部位にもよるが、通常、粘着係数
が3〜11、接着力が15〜180cN/25mmとな
るよう設定することが、滑り止め性能を発現させる上
で、好適である。そして、なかでも、粘着係数4〜1
0、接着力20〜150cN/25mmとなるよう設定
することが特に好適である。なお、滑り止めシートを繊
維製品に適用する場合、洗濯時等において滑り止めシー
トの再剥離性粘着剤層2と繊維製品の繊維表面とが接触
するため、両者が擦り合っても、繊維表面が損傷するこ
とのないよう、上記再剥離性粘着剤層2の粘着性をさら
に弱く設定することが望ましい。具体的には、粘着係数
4〜8、接着力30〜100cN/25mmの範囲に設
定することが好適である。
0237のJ.Dow法に準じて求められるものであ
り、上記「接着力」は、同じくJIS Z−0237の
接着力試験法に準じて求められるものである。
縮性のものを用いる場合は、上記再剥離性粘着剤層2
も、追従して伸縮するよう、伸縮性を備えた層を形成し
うる組成物を用いることが必要である。
得るためには、主成分となる粘弾性ポリマーとして、ウ
レタン系樹脂を用いることが好適である。このウレタン
系樹脂を用いた再剥離性粘着剤層2は、透湿性を備えて
いる点においても、繊維製品用として好適である。そし
て、上記ウレタン系樹脂を用いた再剥離性粘着剤層2
は、架橋剤の配合により架橋構造(3次元構造)を付与
したものであることが好適である。
は、つぎのような理由による。まず、第1に、再剥離性
粘着剤層2には、適度の粘着力と接着力が必要である
が、それ以外に、基材として良好な耐摩耗性、引張強度
等の力学的性能が要求される。そこで、粘着剤の塗工す
る工程では、塗工作業性が良好で均一な膜厚に塗工でき
るよう比較的低粘度を保ち、塗工後は、架橋反応が進行
して、上記のような優れた力学的性能を発現できるよう
にしたのである。また、第2に、上記再剥離性粘着剤層
2を、例えばストッキングのような繊維製品に、アイロ
ンを用いて転写する場合、そのアイロン温度(通常12
0℃程度)で再剥離性粘着剤層2が流動して変形した
り、熱で変質したりすることのないよう、架橋により耐
熱性を高めるようにしたのである。
3000程度で、両末端が水酸基を有する比較的低分子
量の脂肪族ジオールであって、その末端水酸基にジイソ
シアナートを反応させた化合物が一般的である。そし
て、特定性能を付与する場合には、3官能化合物(トリ
オール)あるいは3官能イソシアネート化合物等を併用
することができる。
に適した弱い粘着性能をもたせ、かつ良好な塗工作業性
等を付与するには、粘着剤組成物に配合する架橋剤の量
を、ウレタン系粘着剤に対するイソシアネート基の割合
が0.80〜2.40重量%、なかでも1.05〜2.
11重量%となるよう設定することが好適である。
は、必要に応じて、一般的なポリマー添加剤を添加する
ことができる。上記ポリマー添加剤としては、例えば、
ベンゾトリアゾール系、サリチル酸系、ヒンダードアミ
ン系等の紫外線吸収剤、ヒンダーフェノール系、アミン
系等の酸化防止剤、カルボジイミド系の加水分解防止
剤、その他酸化チタン,タルク等の艶消し剤等をあげる
ことができる。
剤層2を、ホットメルト不織布1上に積層する方法は、
特に限定するものではない。例えば、離型紙3上に所定
厚みで層形成された再剥離性粘着剤層2を、ホットメル
ト不織布1に転写加工するようにしてもよいし、あるい
は、ホットメルト不織布1上に、直接、再剥離性粘着剤
組成物を塗工し、加熱処理等により乾燥させて層形成す
るようにしてもよい。
は、通常、20〜500μm、なかでも、50〜150
μmに設定することが好適である。すなわち、20μm
未満では、層を均一に形成しにくく、逆に500μmを
超えても滑り止め効果が向上することはなく経済的でな
いからである。
保護するための離型紙3としては、従来公知のどのよう
なものであってもよい。
ばつぎのようにして用いることができる。すなわち、ま
ず、図2に示すように、滑り止め対象である製品10の
滑り止め対象面10aに、上記滑り止めシートのホット
メルト不織布1側の面を当接した状態で配置する。そし
て、上記滑り止めシートの離型紙3の上から、加熱手段
11を当てて滑り止めシート全体を加熱し、ホットメル
ト不織布1を軟化させて滑り止め対象面に熱接着する。
トの離型紙3を剥がし、再剥離性粘着剤層2の表面を露
出させることにより、製品10の滑り止め対象面10a
に、滑り止め機能を付与することができる。
は、滑り止め対象面10aに充分な強度で接着されてい
るため、その再剥離性粘着剤層2の表面に、他の部材が
粘着し、再度剥離することを繰り返しても、上記滑り止
めシートは剥離することがない。そして、長期使用後、
再剥離性粘着剤層2の粘着力が低下する等して、滑り止
め機能が衰えた場合には、この滑り止めシートの上に、
適当な紙材や布材を当てて加熱することにより、上記滑
り止めシートを容易に滑り止め対象面10aから剥がす
ことができる。そして、前記と同様の手順により、新し
い滑り止めシートを取り付けることができる。
ス等)や、他の繊維製品を対象とする場合には、これら
の対象物が柔軟で、繰り返し洗濯に供される場合もある
ことから、すでに述べたように、ホットメルト不織布1
として、柔軟で伸縮性のあるものを用いることにより、
滑り止めシートによって製品の柔軟性や伸縮性が損なわ
れることのない、優れた滑り止め付製品を得ることがで
きる。しかも、この製品によれば、取り付けられた滑り
止めシート部分が直接肌に触れても、違和感がなく、肌
荒れ等を起こすことがないため、安心して長期にわたっ
て使用することができる。
トッキングに適用した例を図4に示す。この例では、ス
トッキングのはき口部分の内周面に、長方形状の滑り止
めシートPを2枚、周方向に並べて取り付けている。こ
のストッキングによれば、着用時に、優れたずり落ち防
止効果が得られる。
場合等には、すでに述べたように、ホットメルト不織布
1として、軟化温度が70〜150℃の、低軟化温度タ
イプのものを用いると、加熱手段として、大がかりなも
のを用意する必要がなく、家庭で用いられている通常の
アイロンを用いて滑り止めシートの熱接着(あるいは剥
離)を行うことができるため、より好適である。
布化される以前の、ペレットの段階で測定される軟化温
度を意味するもので、その測定方法は、フローテスター
を用い、下記の条件で定速昇温させて測定される流動開
始温度、すなわち溶融ポリマーがノズルから出始める温
度を「軟化温度」として測定するものとする。 ノズル :口径1mm×ノズル長1mm 圧力 :2.942MPa 昇温速度:3℃/分
ルト不織布1を用いた滑り止めシートは、繊維製品用途
に限らず、対象面が曲面である場合や、凹凸がある場合
等に、その変形面に沿ってきれいに接合することがで
き、好適である。
ホットメルト不織布1と再剥離性粘着剤層2の2層構造
(離型紙3は再剥離性粘着剤層2の表面保護用であり滑
り止めシートではない)にしているが、用途等に応じ
て、ホットメルト不織布1と再剥離性粘着剤層2の間
に、他の層を介在させても差し支えない。
ヘキサメチレンジイソシアネート系の粘着性ポリウレタ
ン樹脂を主成分とし、固形分含有量が60重量%のトル
エン−メチルエチルケトン溶液(バインゾールU、一方
社油脂工業社製)を用意した。また、架橋剤として、低
分子ジオールと低分子トリオールとトリレンジイソシア
ナート(TDI)の反応物で、イソシアネート基量が1
7.6重量%に調整され、固形分含有量が45重量%の
酢酸エチル溶液(コロネートL−45E、一方社油脂工
業社製)とを用意した。そして、上記粘着剤と架橋剤と
を、後記の表1,表2に示す割合で配合することによ
り、再剥離性粘着剤組成物を得た。そして、この組成物
を均一に混合後、ドクターナイフを使用して、手早く離
型紙の上に所定厚みで均一に塗布した。そして、離型紙
と粘着層の2層体を、熱風乾燥器を用い100℃×2分
間熱処理して、溶剤の大部分を除去したのち、上記2層
体とポリウレタン系ホットメルト不織布(低融点タイプ
のエスパンシオーネFF、カネボウ社製)を引き揃えな
がらロール状に巻き取った。
である。 〔不織布の特性〕 軟化温度 :105℃ 目付 : 85g/m2 剛軟度 : 32mm JIS−A硬さ : 90 50%伸長回復率: 87%
0℃×48時間)を行い、ウレタン系再剥離性粘着剤層
内での架橋反応を完結させると同時に上記粘着剤層と不
織布とを強固に接着させることにより、目的とする滑り
止めシートを得た。これを、2.5cm×10cmの長
方形状に裁断し、ストッキングのはき口部分の内周面
に、図4に示すように配置して、離型紙の上からアイロ
ンを当てて加熱することにより一体的に取り付けた。そ
して、上記離型紙を剥がしたのち、このストッキングを
モニターに着用させ、ずり落ち防止効果と、その着用感
を評価した。また、実用洗濯試験(JIS L−012
7 103法)を行い、ストッキングの生地部分が上記
滑り止めシートの再剥離性粘着剤層に引っついて取り扱
いにくくなるか否かと、滑り止めシートが剥離しないか
否かを評価した。評価基準はつぎのとおりである。
時間着用したのち、着用時にずり落ちやすいと感じた者
が0人で「○」、1〜3人で「△」、4人以上で「×」
とする。
0名のうち、着用時に違和感を感じた者が0人で
「○」、1〜3人で「△」、4人以上で「×」とする。
本一組、全20本)を洗濯した後、互いに引っつき合っ
ている部分があるか否かを観察し、そのような部分はな
い場合を「○」、そうなっている部分があったがすぐに
ほぐれて支障はない場合を「△」、そうなっている部分
がすぐにはほぐれず、取り扱いに支障があった場合を
「×」とする。
(2本一組、全20本)を洗濯した後、各サンプルに取
り付けられた滑り止めシートに剥離が生じているか否か
を観察し、全く剥離がみられない場合を「○」、剥離し
ている部分が5本以下にみられる場合を「△」、剥離し
ている部分が6本以上みられる場合を「×」とする。
併せて示す。また、用いたホットメルト不織布の剛軟度
と50%伸長回復率を併せて示す。さらに、用いた再剥
離性粘着剤層の粘着係数と接着力を併せて示す。
ト不織布として、後記の表3に示す特性を備えた高融点
タイプのエスパンシオーネFF(カネボウ社製)を用い
た。それ以外は、上記実施例6と同様にして、3層構造
の滑り止めシートを得た。
テトラメチレングリコールと4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートと1,4−ブタンジオールからな
り、後記の表3に示す特性を備えた不織布を用いた。ま
た、接着剤として、同じく後記の表3に示す特性のもの
を用いた。それ以外は、他の実施例と同様にして、3層
構造の滑り止めシートを得た。
いたものと同じ低融点タイプのエスパンシオーネ(カネ
ボウ社製)を用いた。また、接着剤として、後記の表3
に示す特性のものを用いた。それ以外は、他の実施例と
同様にして、3層構造の滑り止めシートを得た。
実施例1〜11品と同様にして、ずり落ち防止効果と、
その着用感を評価するとともに、ストッキングの生地部
分が上記滑り止めシートの再剥離性粘着剤層に引っつい
て取り扱いにくくなるか否かと、滑り止めシートが剥離
しないか否かを評価した。これらの結果を、下記の表3
に示す。
織布を用いた実施例13品と、再剥離性粘着剤層として
アクリル系接着剤を用いた実施例14品は、耐洗濯性が
なく、繊維製品への適用は不向きであることがわかっ
た。また、実施例1〜12品は、どの評価についても、
概ね良好であるが、再剥離性粘着剤層における架橋剤の
配合割合(=3次元構造の程度)によっては、やや評価
の劣るものがあった。
は、離型紙の上からアイロン等の加熱手段を用いて加熱
したのち離型紙を剥がすだけで、目的とする対象面に簡
単に取り付けることができる。また、長期使用後、滑り
止め機能が低下した場合には、この滑り止めシートの上
に、適当な紙材や布材を当てて加熱することにより、滑
り止めシートを簡単に剥がすことができ、新しいものに
交換することができる。そして、滑り止め機能を果たす
再剥離性粘着剤層が、従来から滑り止めに用いられてき
たゴムのように肌荒れを起こしやすいものではないた
め、肌に直接触れても安全である。さらに、対象面への
取り付けが、ホットメルト不織布自身の軟化に伴う熱接
着で行われているため、接着強度が高く、繰り返し洗濯
を行う部位や、荷重がかかる部位に適用しても、長期に
わたって、滑り止めシートが外れることがない。
柔軟で伸縮性のあるものを用いることにより得られた、
柔軟で伸縮性のある滑り止めシートによれば、着用感に
優れた滑り止め付レッグ製品等の繊維製品を提供するこ
とができる。
図である。
である。
である。
の一例を示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 片面がホットメルト不織布で形成され、
他面が再剥離性粘着剤層で形成された積層シートからな
る滑り止めシートであって、上記再剥離性粘着剤層の露
出面に離型紙が取り付けられており、上記シートのホッ
トメルト不織布面を滑り止め対象面に当接し、上記離型
紙の上からシートを加熱して上記ホットメルト不織布と
滑り止め対象面とを熱接着し、ついで離型紙を剥がすこ
とにより、滑り止め対象面に一体的に取り付けることが
できるようになっていることを特徴とする滑り止めシー
ト。 - 【請求項2】 上記ホットメルト不織布が、脂肪族ジイ
ソシアネートおよび脂環族ジイソシアネートの少なくと
も一方と、ポリオールと、鎖伸長剤とを含む組成物から
得られる熱可塑性ポリウレタンであって、硬さ(JIS
−A硬さ)65〜98度で、軟化温度が70〜150℃
である請求項1記載の滑り止めシート。 - 【請求項3】 上記再剥離性粘着剤層が、接着力15〜
180cN/25cm、粘着係数3〜11の粘着特性に
設定されている請求項1または2記載の滑り止めシー
ト。 - 【請求項4】 上記再剥離性粘着剤層が、ウレタン系粘
着剤とポリイソシアネート化合物との反応により架橋構
造を付与されたポリウレタン系粘着剤組成物によって形
成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の滑り
止めシート。 - 【請求項5】 上記ポリウレタン系粘着剤組成物におい
て、ポリイソシアネート化合物の添加量が、ウレタン系
粘着剤に対するイソシアネート基の割合が0.80〜
2.40重量%に設定されている請求項4記載の滑り止
めシート。 - 【請求項6】 滑り止めを要する製品であって、その滑
り止めを要する面に、請求項1〜5のいずれか一項に記
載の滑り止めシートが取り付けられていることを特徴と
する滑り止め付製品。 - 【請求項7】 製品がストッキング,ソックス等のレッ
グ製品であって、そのはき口部分の内周面に、上記滑り
止めシートが取り付けられている請求項6記載の滑り止
め付製品。
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---|---|---|---|
JP2001235247A JP2003049126A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 滑り止めシートおよびそれを用いた滑り止め付製品 |
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Publications (1)
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JP2003049126A true JP2003049126A (ja) | 2003-02-21 |
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Cited By (3)
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