JP2865342B2 - 感圧粘着テープおよび創傷面保護材 - Google Patents

感圧粘着テープおよび創傷面保護材

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JP2865342B2 JP34294789A JP34294789A JP2865342B2 JP 2865342 B2 JP2865342 B2 JP 2865342B2 JP 34294789 A JP34294789 A JP 34294789A JP 34294789 A JP34294789 A JP 34294789A JP 2865342 B2 JP2865342 B2 JP 2865342B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感圧粘着テープおよび創傷面保護材に関す
る。さらに詳しくは、通気性および伸縮性にすぐれ、医
療用粘着テープ、化粧用粘着テープなどとして好適に使
用しうる感圧粘着テープおよび該感圧粘着テープを用い
てなる創傷面保護材に関する。
[従来の技術] 近年、絆創膏などの医療用粘着テープ、化粧用粘着テ
ープなどとして用いられる感圧粘着テープには種々の素
材からなるものが開発されており、なかでもたとえば特
公昭57−56509号公報などに記載された基材上にオルガ
ノポリシロキサンとアルキルアリールポリシロキサン生
ゴムを含有した粘着剤を積層した粘着シートは、耐熱
性、耐水性、耐寒性などにすぐれたものとして注目され
ている。
しかしながら、前記粘着シートの基材には樹脂シート
が用いられているため、該粘着シートは伸縮性および通
気性に劣るものであった。
また、前記粘着シートの基材の伸縮性を改善しうるシ
ートとして基材自体が伸縮性を有するシート(実公昭55
−1627号公報)や基材に凹凸状の縮み模様を付与したシ
ート(特公昭48−28387号公報)などがあるが、これら
のシートはいずれも通気性に劣るものであった。
そこで、本発明者は、前記粘着シートの伸縮性および
通気性が改良された粘着シートとして極薄感圧粘着テー
プを見出し、先に特許出願をしている(特開昭62−1768
39号公報)。
[発明が解決しようとする課題] 前記極薄感圧粘着テープは、確かに従来の粘着シート
よりも伸縮性および通気性にすぐれたものである。
しかしながら、粘着テープの基材としてフィルムが用
いられているため、たとえば夏季などのように高温期に
長時間皮膚に貼付したばあいには、皮膚がむれることが
あり、また人体の関節部などのように大きな伸縮性が要
求される箇所に貼付したときには、伸縮時に粘着テープ
がずれ動いたり、粘着テープが皮膚から剥離して浮きが
生じることがある。
そこで本発明者は、前記極薄感圧粘着テープに着目
し、さらに通気性および伸縮性にすぐれた感圧粘着テー
プを開発するべく鋭意研究を重ねたところ、感圧粘着テ
ープの基材としてポリウレタン弾性繊維からなる不織布
を用いたばあいには、前記極薄感圧粘着テープ縒りも通
気性がはるかに向上し、高温期において使用したばあい
でもむれなどの発生がなく、しかも人体の関節部などに
貼付し、関節部を伸縮させたばあいでも皮膚の伸縮に追
随するので皮膚から剥離したり、ずれ動くことがなく、
さらに関節部などを伸縮させたときに皮膚にひきつり感
を与えないという前記極薄感圧粘着テープの欠点がこと
ごとく解消されることを初めて見出し、本発明を完成す
るにいたった。
[課題を解決するための手段] 本発明はポリウレタン弾性繊維からなる不織布の一方
表面上にオルガノポリシロキサン系感圧粘着剤からなる
粘着層を設け、前記不織布の他方表面に撥水剤を塗布
し、前記オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤が、 一般式(I): (式中、R1およびR2はそれぞれメチル基またはフェニル
基、nは整数を示す)で表わされるシリコーンゴムに一
般式(II): (式中、mは整数を示す)で表わされるシリコーンレジ
ンを脱水縮合することによりえられるオルガノポリシロ
キサンからなる感圧粘着テープに関する。
さらに本発明は前記感圧粘着テープの粘着層の一部に
吸湿性しーと貼着し、さらに剥離性シートを全面に貼着
してなる創傷面保護材に関する。
[作用および実施例] 本発明の感圧粘着テープは、ポリウレタン弾性繊維か
らなる不織布の一方表面上に粘着層が設けられたもので
ある。
本発明においては基材としては、前記したように、ポ
リウレタン弾性繊維からなる不織布が用いられる。ポリ
ウレタン弾性繊維は、すぐれた耐熱性(金属接触時150
℃以上)、耐寒性(−40℃以下)、電気絶縁性(体積固
有抵抗:1013Ω・cm以上)、耐水性および耐薬品性を有
するものである。したがって、これらの諸物性を有する
ような粘着層を前記ポリウレタン弾性繊維からなる不織
布と組合せたばあいには、前記諸物性をすべて具備した
感圧粘着テープがえられる。前記諸物性を有する粘着層
としては、後で詳述するオルガノポリシロキサン系感圧
粘着剤があげられる。
本発明に用いられるポリウレタン弾性繊維からなる不
織布は、熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなるフ
ィラメントを集積したいわゆるスパンボンド不織布であ
り、通常熱可塑性ポリウレタンエラストマーを溶融し、
該溶融物を急速にノズルから空気中に噴出させ、えられ
たフィラメントを集積したのち、冷却することによりえ
られるものである。かかるポリウレタン弾性繊維からな
る不織布のなでは、溶融紡糸されたポリウレタン弾性フ
ィラメントが実質的に集束されずに積層され、前記積層
されたフィラメントの溶融点が該フィラメント自体によ
り接合され、かつ不織布の剛軟度が式: Y<0.2X+20 (式中、Yは剛軟度(mm)、Xは目付(g/m2)を示す)
を満足するものは、とくに伸縮性、通気性および柔軟性
にすぐれているので好適に使用しうるものである。な
お、前記不織布の剛軟度は、JIS L−1096に規定された4
5度カンチレバー法に準じて測定された値を示し、本発
明において0.2X+20未満であるばあいには不織布の伸度
が充分に大きくなるので好ましい。とくに好ましい前記
不織布の剛軟度は、0.2X+20未満である。前記熱可塑性
ポリウレタンエラストマーとしては、たとえばソフトセ
グメントが、アルキレン基の炭素数が2〜8であるポリ
アルキレングリコールやポリブチレンアジペートなどで
あり、またハードセグメントが、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートなどのジイソシアネートと低分子ジオール
との反応によるウレタン結合などである熱可塑性ポリウ
レタンエラストマーなどがあげられるが、かかるポリウ
レタンエラストマーは、ほんの一例であり、本発明はこ
れら例示のみによって限定されるものではない。
前記不織布の厚さおよび目付は、伸縮性および通気性
に対して相関関係にあるので一概には決定することがで
きない。たとえば、不織布の目付を大きくすれば通気性
が低下する傾向にあるのでその厚さを小さくする必要が
ある。したがって、前記不織布の厚さおよび目付は、え
られる感圧粘着テープの用途などに応じて適宜調整する
ことが望ましい。本発明の感圧粘着テープをたとえば創
傷面保護材に使用するばあいには、前記不織布の通気性
は、皮膚などに貼付したばあいであってもむれなどが発
生しないようにするために、JIS L−1096に規定された
フラジール形試験機を用いて測定したときに100ml/cm2
・sec以上であることが好ましい。なお、前記不織布の
厚さは、あまりにも薄いばあいには、えられる感圧粘着
テープの引張り強度が充分でなくなり、またあまりにも
厚すぎるばあいには、伸縮性が小さくなりすぎる傾向に
あるので、通常100〜700μm、なかんづく150〜400μm
とすることが好ましい。また、前記不織布の目付は、え
られる感圧粘着テープに実用に適した引張り強度および
適度な通気性を付与せしめるために、通常10〜200g/
m2、なかんづく50〜100g/m2であることが好ましい。
前記不織布としては、たとえば鐘紡(株)製、エスパ
ンシオーネ ES25A、ES50A、ES75A、ES85A、ES85A、ES2
5、ES50、ES150、UH25、UH50、UH75、UH100、UH125、UH
D25、UHD50、UHD75、UHD100、UHD125、EH25、EH50、EH7
5、EH85、EH100、EH125、EH180などがあげられ、これら
の不織布はいずれも100%伸長時における応力は40〜470
g/cmと小さく、またそのときの回復率は約90%以上とす
ぐれ、破断強度は0.1g/cm以上、破断時における伸度は4
00%以上であり、伸縮性および引張り強度にすぐれ、か
つ適度な通気性を有するものであるから、本発明におい
て好適に使用しうるものである。なお、本発明は、前記
したような伸縮性および引張り強度を有し、かつ適度な
通気性を有する不織布であれば、前記例示したもの以外
のものであっても使用しうることは勿論のことである。
また、前記不織布は加熱すれば柔かくなるものである
ので、その性質を利用して加熱下で該不織布にたとえば
エンボス加工を施してその表面上に凹凸模様を設け、該
凸部の上部にのみ粘着層を設けてもよい。このように凸
部の上部にのみ粘着層を設けたばあいには、凹部は粘着
層が設けられていないので被着物に粘着することなく自
由に伸縮しうるため、さらに貼付後の感圧粘着テープの
伸縮性が向上するので好ましい。
不織布の一方表面上に設けられる粘着層には、えられ
る感圧粘着テープに耐熱性、耐水性、耐寒性、耐薬品性
などを付与せしめるために、オルガノポリシロキサン系
感圧粘着剤が用いられることが好ましい。
前記オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤としては、
一般式(I): (式中、R1およびR2はそれぞれメチル基またはフェニル
基、nは整数を示す)で表わされるシリコーンゴムに一
般式(II): (式中、mは整数を示す)で表わされるシリコーンレジ
ンを配合して脱水縮合することによりえられるオルガノ
ポリシロキサンを溶剤で溶解したものがあげられる。
なお、前記一般式(I)において、R1およびR2はそれ
ぞれメチル基またはフェニル基であるが、粘着層に耐熱
性などを付与せしめるためには、メチル基とフェニル基
のモル比(メチル基/フェニル基)は、25/75〜98/2、
なかんづく85/15〜95/5であることが好ましい。また、
前記オルガノポリシロキサンを溶解するために用いられ
る溶剤としては、たとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ナフサなどの芳香族系有機溶剤があげられる。該溶
剤の使用量は、前記オルガノポリシロキサンの分子量や
えられる感圧粘着テープの用途などに異なるので一概に
は決定することができないが、通常、不織布上へ粘着層
を形成する作業性を考慮すれば、感圧粘着剤の粘度が20
00〜200000cP、なかんづく5000〜25000cP(25℃)とな
るように調整されることが好ましい。さらに、感圧粘着
剤に熱硬化性を付与し、高温下における粘着性を向上せ
しめるために、たとえば過酸化ベンゾイル、過酸化ジク
ミルなどの有機過酸化物を、前記感圧粘着剤の固形分に
対して1.5〜3重量%程度配合することが好ましい。
前記オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤としては、
たとえばダウ・コーニング社製355;ゼネラル・エレクト
リック社製PSA518、PSA590、PSA595、PSA6574;東芝シリ
コーン(株)製YR3340などを好適に使用することができ
る。
不織布の一方表面上に粘着層を設ける方法については
とくに限定はないが、その一例をあげれば、たとえば感
圧粘着剤を不織布の一方表面上に刷毛塗り、スプレーコ
ーティング、ナイフコーティングなどにより付着せしめ
たのち、感圧粘着剤に含まれた有機溶剤を除去する方法
などがあげられる。なお、感圧粘着剤に有機過酸化物を
配合したばあいには、有機溶剤を除去したのちに、さら
に100〜120℃程度に感圧粘着剤を加熱して硬化させるこ
とが好ましい。なお、不織布の一方表面上に設けられる
粘着層の付着量(乾量)は、前記感圧粘着剤の種類、え
られる感圧粘着テープの用途などによって異なるので、
一概には決定することができないが、通常5〜50g/m2
なかんづく20〜40g/m2となるように調整されることが望
ましい。
前記のごとく構成される本発明の感圧粘着テープは、
通気性にきわめてすぐれたものであるので、たとえば高
温期に人体の皮膚に貼付したばあいであってもむれなど
が発生することがなく、しかも伸縮性にすぐれたもので
あるので、人体の関節部などに貼付し、関節部を伸縮さ
せたばあいでも皮膚の伸縮に追随するので皮膚から剥離
したり、ずれ動くことがないのである。
なお、本発明の感圧粘着テープは、たとえば創傷面保
護材などに用いられるばあいには、外部からの水や汗な
どによってむれないようにするために、防水性および透
湿性を有するものであることが好ましい。たとえば、汗
などによってむれないようにするためには、JIS Z−020
8に準じて90%RH、40℃、24時間の条件下で測定したと
きの透湿度は1000g/m2・24hrs以上、好ましくは1500g/m
2・24hrs以上、さらに好ましくは1800〜8000g/m2・24hr
sであることが望ましい。かかる透湿度は、通常粘着層
に用いられる粘着剤の種類や付着量などにより調整され
る。また、感圧粘着テープに防水性を付与せしめるため
に、たとえばパーフルオロアルキル基を有する化合物な
どの公知の撥水剤を感圧粘着テープの粘着層が設けられ
ていない側の不織布面に固形分換算で0.1〜5g/m2程度付
着させる。
なお、本発明の感圧粘着テープの粘着面には必要に応
じて、剥離性シートが設けられていてもよい。かかる剥
離性シートは、粘着層から容易に剥離しうるものであれ
ばとくに限定はなく、たとえば紙、布、プラスチックフ
ィルムなどの基材表面上にシリコーン系剥離剤を被覆し
たものなどがあげられる。なお、前記シリコーン系剥離
剤の一例をあげれば、たとえばゼネラル・エレクトリッ
ク社製SS4315などがある。
つぎに本発明の創傷面保護材について説明する。
本発明の創傷面保護材は、前記感圧粘着テープの一部
に吸湿性シートを貼着し、さらに剥離性シートを全面に
貼着したものである。本発明の創傷面保護材の一実施例
を第1図に示す。また、第1図のI−I部における断面
図を第2図に示す。
第1および2図において、感圧粘着テープ(3)は、
ポリウレタン弾性繊維からなる不織布(1)の一方表面
上に粘着層(2)が設けられることにより構成されてお
り、粘着層(2)のほぼ中央部分には吸湿性シート
(4)が設けられ、さらに吸湿性シート(4)上には剥
離性シート(5)が設けられている。
前記吸湿性シート(4)としては、公知のものを用い
ることができる。その一例として、たとえば殺菌処理が
施された綿やセルロース系繊維からなる織布、編地や不
織布などを素材とする布地などがあげられるが、本発明
はかかる例示のみに限定されるものではない。これらの
吸湿シートのなかでは、綿の編地を素材とする布地は、
適度な伸びを呈するものであるから、とくに好ましいも
のである。なお、前記吸湿性シート(4)の大きさは、
通常感圧粘着テープ(3)よりも小さい寸法となるよう
に調整される。また、前記吸湿性シート(4)が設けら
れる位置は、とくに限定がなく、たとえば第2図に示さ
れるように感圧粘着テープ(3)の中央部であってもよ
く、感圧粘着テープ(3)の端部であってもよい。
前記剥離性シート(5)としては、前記感圧粘着テー
プ(3)に用いられるものと同じものが例示される。か
かる剥離性シート(5)は、通常感圧粘着テープ(3)
の粘着層(2)上に吸湿性シート(4)が貼付固定され
た面上に感圧粘着テープ(3)の全面を覆うように貼着
される。
なお、本発明の創傷面保護材に用いられる感圧粘着テ
ープは、たとえば人体の関節部などに貼付したばあいで
あっても皮膚にひきつれ感などを与えず、また皮膚の伸
縮に追随せしめるためにJIS L−1096に規定の方法にし
たがって測定したときの伸び率は50%以上、また人体貼
付時の伸縮の繰返しによるたるみをなくし、伸長後にも
との状態に復原せしめるために50%伸長時の回復率は80
%以上であることが好ましい。
つぎに本発明の感圧粘着テープおよび創傷面保護材を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
参考例1および2 オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤(ゼネラル・エ
レクトリック社製PSA6574)をリバースロールコーター
法により坪量(乾量)が25g/m2または10g/m2となるよう
に剥離紙のシリコーン処理面上に塗布したのち、この粘
着層を70℃で前乾燥してトルエンを蒸発させ、さらに12
0℃で2分間加熱して後乾燥して硬化させ、ついで不織
布(鐘紡(株)製エスパンシオーネ UHD−75;目付75g/
m2、基材の厚さ300μm)へ転写させて感圧粘着テープ
をえた。
えられた感圧粘着テープの物性として100%伸長時の
応力および回復率、破断伸度、透湿度ならびに剥離強度
を下記方法にしたがって調べた。その結果を第1表に示
す。
(100%伸長時の応力および回復率) JIS L−1096に準じて測定した。
(破断伸度) JIS L−1096に準じて測定した。
(透湿度) JIS Z−0208に準じて90%RH、40℃、24時間の条件下で
測定した。
(剥離強度) えられた感圧粘着テープをステンレス板に貼付したのち
剥離試験機にかけ、剥離角180°(T剥離)、剥離速度3
00mm/secで剥離強度を調べた。
参考比較例1 参考例1において、基材としてポリウレタン弾性繊維
からなる不織布のかわりにポリウレタンフィルム(厚
さ:0.03mm)を用いたほかは参考例1と同様にして感圧
粘着テープを作製した。つぎにえられた感圧粘着テープ
の物性を参考例1と同様にして調べた。その結果を第1
表に示す。
参考比較例2 参考例1において、感圧粘着剤としてオルガノポリシ
ロキサン系感圧粘着剤のかわりにアクリル系感圧粘着剤
を用いたほかは参考例1と同様にして感圧粘着テープを
作製した。つぎにえられた感圧粘着テープの物性を参考
例1と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、参考例1お
よび2でえられた感圧粘着テープは、従来品の参考比較
例1でえられた感圧粘着テープと比較して100%伸長時
の応力および回復率、破断伸度、透湿度ならびに剥離強
度のいずれにもすぐれたものであることがわかる。
また、参考例1および2でえられた感圧粘着テープを
実際にひじ部に貼付し、腕の伸縮を行なったが、いずれ
の粘着テープも皮膚に追随して剥離などが生じず、また
伸縮時のひきつり感も感じなかった。
一方、参考比較例2でえられた感圧粘着テープは、透
湿度にやや劣るものであることがわかる。
つぎに、参考例1〜2および参考比較例1から2でえ
られた感圧粘着テープを腕に貼付し、入浴したところ、
参考例1および2でえられた感圧粘着テープを貼付した
ばあいには、皮膚がむれることがなく、皮膚に充分に追
随し、剥離などが発生しなかったが、参考比較例1でえ
られた感圧粘着テープでは、皮膚がむれてシワが発生
し、また参考比較例2でえられた感圧粘着テープでは、
粘着性および皮膚に対する追随性に劣り、風呂あがり後
に剥れが生じた。
参考例3 参考例1でえられた感圧粘着テープを大きさが70mm×
20mmとなるように切り取り、粘着層が設けられた綿の中
央部分に大きさが25mm×15mmの綿の編地からなるガーゼ
を貼付したのち、シリコーン系剥離剤が塗布された剥離
紙を貼付し、ゴムロールを用いて圧着して創傷面保護材
をえた。
えられた創傷面保護材の剥離紙を剥したのち、肘部に
貼付したところ、皮膚の伸縮に追随し、皮膚とのあいだ
で剥離が発生せず、しかも皮膚にはひきつり感がなく、
まったく貼付していることを忘れさせるくらいに皮膚に
馴染むものであった。
実施例1 参考例3でえられた創傷面保護材の不織布面に撥水剤
としてパーフルオロオクチルメタクリレート/エチルア
クリレート/ブチルアクリレート共重合体(モル比8:1:
1)を固形分換算で2g/m2塗布して防水性を有する創傷面
保護剤をえた。
えられた創傷面保護材の剥離紙を剥がし、JIS L−109
6に規定の方法にしたがって伸び率を測定したところ470
%であり、また50%伸長時の回復率は96%であった。
つぎに、参考例1および2と同様にして透湿度を調べ
たところ2100〜2500g/m2であり、また風呂あがり後に剥
がれるようなことはなかった。
上記のことから、実施例1でえられた創傷面保護材
は、すぐれた伸縮性、透湿性および防水性を同時に満足
するものであることがわかる。
[発明の効果] 本発明の感圧粘着テープは、基材として耐熱性、耐寒
性、耐薬品性および電気絶縁性にすぐれたポリウレタン
弾性繊維からなる不織布の一方表面上に粘着層が設けら
れたものであって、従来の感圧粘着テープに比して伸縮
性および通気性に顕著にすぐれたものであるので、たと
えば高温期に長時間皮膚に貼付したばあいであっても皮
膚がむれることがなく、また人体の関節部などのように
大きな伸縮性が要求される箇所に貼付したばあいであっ
てもずれ動いたり、皮膚から剥離して浮きが生じないな
どすぐれた効果を奏するものである。
したがって、本発明の感圧粘着テープは、医療用粘着
テープ、化粧用粘着テープをはじめ、電気絶縁用粘着テ
ープなどとして広範囲に使用しうるものである。
また、本発明の創傷面保護材は、剥離性シートを剥し
て患部に貼付すればよく、伸縮性および通気性にすぐれ
た感圧粘着テープからなるものであるので、人体の皮膚
などに貼着したときに粘着面がむれることにより起因す
るかぶれなどが生起することがなく、さらに人体の関節
部などのように伸縮性が大きい部分に貼着した際に、身
体の動きを妨げることが少なく、また粘着部が浮きあが
ることがほとんどないというすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の創傷面保護材の一実施例を示す斜視
図、第2図は第1図のI−I線における断面図である。 (図面の主要符号) (1):不織布 (2):粘着層 (3):感圧粘着テープ (4):吸湿性シート (5):剥離性シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−69242(JP,U) 特公 平1−30945(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/00 - 7/04 A61F 13/02 C09J 183/02 - 183/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン弾性繊維からなる不織布の一
    方表面上にオルガノポリシロキサン系感圧粘着剤からな
    る粘着層を設け、前記不織布の他方表面に撥水剤を塗布
    し、前記オルガノポリシロキサン系感圧粘着剤が、 一般式(I): (式中、R1およびR2はそれぞれメチル基またはフェニル
    基、nは整数を示す)で表わされるシリコーンゴムに一
    般式(II): (式中、mは整数を示す)で表わされるシリコーンレジ
    ンを脱水縮合することによりえられるオルガノポリシロ
    キサンからなる感圧粘着テープ。
  2. 【請求項2】前記一般式(I)において、メチル基とフ
    ェニル基のモル比(メチル基/フェニル基)が25/75〜9
    8/2である請求項1記載の感圧粘着テープ。
  3. 【請求項3】前記撥水剤がパーフルオロアルキル基を有
    する化合物からなる請求項1または2記載の感圧粘着テ
    ープ。
  4. 【請求項4】不織布が、溶融紡糸されたポリウレタン弾
    性フィラメントが実質的に集束されずに積層され、前記
    積層されたフィラメントの接触点が該フィラメント自体
    により接合されてなり、かつ不織布の剛軟度が式: Y<0.2X+20 (式中、Yは剛軟度(mm)、Xは目付(g/m2)を示す)
    を満足するものである請求項1〜3のいずれかに記載の
    感圧粘着テープ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の感圧粘着
    テープの粘着層の一部に吸湿性シートを貼着し、さらに
    剥離性シートを全面に貼着してなる創傷面保護材。
  6. 【請求項6】感圧粘着テープが防水性および透湿性を有
    し、かつ伸び率が50%以上であり、50%伸長時の回復率
    が80%以上である請求項5記載の創傷面保護材。
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