JPH09560A - 救急絆創膏用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いた救急絆創膏 - Google Patents

救急絆創膏用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いた救急絆創膏

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JPH09560A
JPH09560A JP7177962A JP17796295A JPH09560A JP H09560 A JPH09560 A JP H09560A JP 7177962 A JP7177962 A JP 7177962A JP 17796295 A JP17796295 A JP 17796295A JP H09560 A JPH09560 A JP H09560A
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利和 斉藤
Masahiro Kumakura
正博 熊倉
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Johnson and Johnson KK
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリエステル系エラストマーからなる不
織布の片面に粘着剤を塗布した救急絆創膏用粘着フィル
ムであって、該不織布の引張破断伸びが、600%以上
あり、かつ、該不織布の目付が、40g/m2以上、2
00g/m2以下であることを特徴とする救急絆創膏用
粘着フィルム。 【効果】 伸縮性、柔軟性に優れた不織布を用いた
ことにより、皮膚の動きを妨げず、皮膚へのフィット性
に優れると同時に、皮膚の物理的刺激を防止することが
できる。さらに本フィルムの優れた透湿性により皮膚呼
吸を妨げず、ムレなどにより発生する皮膚への刺激も防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、救急絆創膏用粘着フィ
ルム及び該粘着フィルムを用いた救急絆創膏に関し、さ
らに詳細には、伸縮性及び透湿性を有するポリエステル
系エラストマーからなる不織布を支持体とした救急絆創
膏用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いた救急絆創
膏に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
救急絆創膏用粘着フィルムとしては、塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のプラスチック・フィルム
に粘着剤を塗布したものが多く使用されている。しかし
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の素材
は、透湿性が小さいため、救急絆創膏として使用した場
合には、皮膚に貼付したときに皮膚呼吸を妨げ、さらに
皮膚刺激の原因となりがちである。これを防ぐためにフ
ィルムに通気孔を開ける等の対策が採用されているが、
それでも局部的には皮膚呼吸を妨げ、また皮膚に比べて
柔軟性が劣り、皮膚に対する物理的な刺激の原因ともな
っている。そこで透湿性を改善するために、従来、レー
ヨン等の非弾性繊維からなる不織布に感圧接着剤を塗布
したものが多く使用されている。
【0003】しかしこれらの不織布は、伸縮性が小さ
く、皮膚に貼って使用しているときに、皮膚と共に引き
伸ばされると伸縮性の不足により皮膚が引っ張られて物
理的な皮膚刺激を生じたり、また弾性に乏しいため、一
度延ばされると伸びたままになってなかなか元の長さに
戻らず皮膚の運動に不織布が追随できない結果、しわが
よった状態になり、皮膚から剥がれてしまうという問題
がある。また上記伸縮性の不足、伸長後の復元力の不足
のため、皮膚に貼付し使用した場合、皮膚刺激の原因と
なると共に、皮膚とのフィット感が劣るという問題があ
った。かかる皮膚刺激性の改善を目的として、例えば、
特開平5ー309128には、厚み0.5〜6μmのポ
リエステル製フィルムと、目付が5〜20g/m2のポ
リエステル製不織布との積層体の不織布面に粘着剤層を
設けた絆創膏用粘着フィルムが開示されている。また特
開平5ー178741には、吸水繊維を含む繊維層を備
えたことで吸水能力を高め、むれ等によるかぶれを防止
し、かつ大量の発汗によっても離脱しにくい絆創膏用粘
着フィルムが開示されている。さらに特開平5−138
845には、他の構成として合成樹脂発泡体とポリエス
テル不織布とを熱融着した粘着製品用フィルムが開示さ
れている。しかしこれらの粘着フィルムにおいても伸縮
性や皮膚へのフィット感等について十分とはいえず、救
急絆創膏に十分適したものではなかった。一般に皮膚に
貼付した場合、モジュラスが小さいほど柔軟性に富み、
皮膚に良くフィットする。特に関節部分、例えば肘、膝
など、大きな運動を必要とする部位に貼付する場合には
大きな伸縮性が要求される。現在使用されている一般的
な不織布では、かかる絆創膏に対する要求特性を充足し
うる低モジュラスでかつ高伸縮性のものは存在しなかっ
た。本発明は、上記課題を解決するために、伸縮性、柔
軟性、透湿性等に優れた救急絆創膏用粘着フィルムを提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、優れた柔軟
性、伸縮性を有するポリエステル系弾性繊維不織布の片
面に、感圧粘着剤をパターンコーティングするか、また
は多数の細孔を有する粘着剤を全面塗布もしくはパター
ンコーティングした救急絆創膏用粘着フィルム及び該粘
着フィルムを使用した救急絆創膏に関する。本発明の粘
着フィルムに使用する不織布を構成するポリエステル系
エラストマーとは、硬質セグメントとなるポリアルキレ
ンテレフタレートと、軟質セグメントとなる脂肪族ポリ
エーテルのテレフタル酸エステル重合物との共重合体を
ベースポリマーとしたエラストマーをいう。ここにポリ
アルキレンテレフタレートとしては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等を挙げることができる。
特にポリブチレンテレフタレートが好ましい。また脂肪
族ポリエーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリブタンジオール等を挙げ
ることができる。特に柔軟で高弾性の不織布を得るため
にはポリブタンジオールを使用することが好ましい。例
えば、ポリブチレンテレフタレート及びポリブタンジオ
ールを使用した本発明のポリエステル系エラストマーの
構造式は以下の通りである。
【0005】
【化1】
【0006】式中、lは1、4ーブタンジオールとテレ
フタル酸の縮合重合度、mは脂肪族ポリエーテルジオー
ルとテレフタル酸との縮合物の重合度、nは1、4ーブ
タンジオールの縮合重合度である。かかるポリエステル
系エラストマーとしては、例えば、ポリブチレンテレフ
タレート・ポリエーテルのブロック共重合体であるグリ
ラックスE(商品名:大日本インキ化学株式会社製)を
挙げることができる。上記ポリマーを不織布とする方法
は特に限定されず、公知の不織布の製造方法を採用する
ことができるが、例えば、上記ポリエステル系エラスト
マーを加熱溶融後、メルトブロー方式により紡糸してポ
リエステル弾性フィラメントとし、該フィラメントを集
束しないまま積層し、それ自体の接触点で熱融着等の方
法によりフィラメントを結合することにより形成するこ
とができる。
【0007】本発明の不織布は、該ポリエステル系エラ
ストマーの特徴から、耐熱性、耐薬品性に優れているが
(「エラストマー」山下晋三他、共立出版)、さらに良
好な柔軟性、伸縮性、および破断強度も救急絆創膏用粘
着剤フィルムとして十分な強度を有している必要があ
る。柔軟性は、伸びに対する抵抗力(モジュラス)で表
すことができるが、本発明の不織布においては、5%、
10%及び100%延伸時のモジュラスの値を十分小さ
くし、柔軟性が優れたものとすることができる。かかる
柔軟性に優れた不織布の5%、10%及び100%延伸
時のモジュラスの値としては、それぞれ4〜80g/c
m(0.01〜0.2kg/インチ)、16〜120g
/cm(0.04〜0.3kg/インチ)及び70〜2
80g/cm(0.18〜0.7kg/インチ)とする
ことが好ましい。さらに好ましくはそれぞれ、8〜40
g/cm(0.02〜0.1kg/インチ)、24〜8
0g/cm(0.06〜0.2kg/インチ)及び80
〜200g/cm(0.2〜0.5kg/インチ)であ
る。
【0008】本発明の不織布の引張破断伸びは、600
%以上である。600%未満では、皮膚の動きに対して
十分な追随性が得られない場合がある。また繰り返し延
伸した場合の回復率は、100%繰り返し延伸時で70
%以上あることが好ましい。ところで人の皮膚に対する
粘着力は、個人差が大きいため数値を特定することは困
難であるが、概ね100g/cmから200g/cmの
範囲であった。このことからも、本発明の不織布の引張
破断強度は、救急絆創膏用粘着テープの用途にふさわし
いものとするには、200g/cm(0.5kg/イン
チ)以上であることが好ましい。200g/cm未満で
は、破断強度が粘着力に比べて小さくなり、皮膚から剥
すとき破れる場合が生じる。
【0009】本発明の不織布の厚さは、0.1mm以上
であることが好ましく、また0.4mm以下であること
が好ましい。特に好ましくは0.15mm以上、0.3
mm以下である。0.1mm未満では、不織布の腰が弱
くなり、貼付時の取扱いが困難となる。0.4mmを越
えると、皮膚に貼付した場合の皮膚とのフィット感に乏
しくなり使用感が悪くなり好ましくない。本発明の不織
布の目付は、40g/m2以上、200g/m2以下であ
る。好ましくは50g/m2以上であり、150g/m2
以下である。40g/m2未満では、薄くなり過ぎて破
断強度が十分でなくなる。また腰がなくなり、貼り付け
操作時の取扱いが困難となる。また皮膚から剥すときに
も基布破れが発生しがちとなる。他方、200g/m2
を越えると、使用感が悪くなる。
【0010】本発明の救急絆創膏用粘着フィルムに使用
する粘着剤は、皮膚に対する刺激が少なく、かつ皮膚に
対する十分な感圧粘着性を有し、使用後には皮膚から容
易にはがすことができるものであれば特に制限はなく、
ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ポリウレタン系粘着
剤、シリコン系粘着剤、スチレン−イソプレンースチレ
ン型ブロック共重合体系粘着剤等を使用することができ
る。かかる粘着剤は、不織布の粘着面の全面に塗布する
こともできるが、透湿性の低下を防止するため、多孔性
の粘着剤を塗布するか、または粘着剤を全面に塗布しな
いでパターン・コーティングすることが好ましい。粘着
剤を多孔性にする方法としては、例えば、通気剤として
高吸水性ポリマーを使用し、十分吸水させた後、粘着剤
溶液中に分散させ、コーティング後、水分を蒸発させる
ことによる方法などがあるが、特にこの方法に限定され
るものではない。
【0011】パターン・コーティングは、例えば、粘着
剤を基材にコーティングするときに、スクリーン・コー
ティング法またはグラビア・コーティング法を採用する
ことにより実施することができるが、特にこれらに限定
されない。粘着剤を基材に塗布する方法としては、前記
不織布に粘着剤を直接塗布する方法または粘着剤を剥離
紙に塗布した後、該不織布に転写する方法など公知の各
種方法を採用することができる。
【0012】本発明の救急絆創膏用粘着フィルムは、い
かなる方法により絆創膏としても良いが、その方法とし
ては、例えば、適当な幅の長尺フィルムとし、それを巻
き取って救急絆創膏とする方法、適当な大きさのシート
とし、その中央部分に吸水性パッドを保持させ、さらに
剥離紙で粘着面を覆い、包装した絆創膏の個別包装体と
する方法、適当な大きさのシートとし、パッドを置かず
に剥離紙で粘着面を覆い、包装した絆創膏の個別包装体
とする方法などを挙げることができる。ここで使用され
る吸水性パッドは、セルロース系吸水材や、ポリエステ
ル吸水ファイバー等が好ましいが、吸水性を有するもの
であればよく、何等これらに限定されるものではない。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
【0013】
【実施例】本実施例において、各物性の評価は、下記の
方法に従って実施した。 (1)モジュラス:試料を幅25.4mm(1インチ)
のリボン状に裁断し、間隔50mmとして引張試験機に
取り付ける。引張速度を毎分100mmとして、試料片
が、5%、10%、100%延伸したときの荷重を測定
した。 (2)引張破壊強度、引張破壊伸び:試料を幅25.4
mm(1インチ)に裁断し、間隔50mmとして引張試
験機に取り付ける。引張速度を毎分100mmとして、
試料片が、切断したときの荷重および伸びを測定した。
【0014】(3)対ガラス粘着力:試料を幅25.4
mm(1インチ)に裁断し、アセトンでよく洗浄後、乾
燥した平滑な表面を有するガラスに貼付し、重量4.5
kgの鉄芯にゴムを巻いたロ−ラ−で1往復荷重を加え
ることによりガラス面に接着する。これを引張試験機に
取り付け、引張速度を毎分300mmとし、試験片がガ
ラス面から剥がれるときの荷重を測定した。 (4)透湿度:JIS Z 0208に規定する透湿カ
ップのリングに試料フィルムを貼り付け、水を入れたシ
ャ−レの入ったガイドに確実に取り付ける。これを32
℃、30RH%の恒温・恒湿器に入れ、1時間毎に重量
を測定し、1時間毎の重量の差が安定するまでくり返
す。1時間毎の重量変化から、透湿度を計算した。 (5)厚さ:試料を剥離紙がついた状態で、厚さをダイ
ヤルゲージで測定し、その後、剥離紙をはがし、剥離紙
の厚さをダイヤルゲージで測定し、全体の厚さから剥離
紙の厚さを差し引いて粘着フィルムの厚さとした。
【0015】実施例1 ポリブチレンテレフタレート・ポリエーテルのブロック
共重合体(商品名:グリラックスE、大日本インキ化学
株式会社製)を押出機で溶融混練した後、メルトブロー
紡糸装置で吐出して繊維化、捕集後、熱圧着して不織布
とした。この不織布の目付は50g/m2であった。こ
の不織布の片面に通気剤として吸水した微粒子状高吸水
性ポリマーを分散させたアクリル系粘着剤を厚さ50μ
mとなるように塗布、乾燥して該アクリル系粘着剤を多
孔性とし、救急絆創膏用粘着フィルムを得た。この粘着
フィルムを試料として用いて上記方法に従って、(1)
モジュラス、(2)引張破断強度および引張破断伸び、
(3)対ガラス粘着力、(4)透湿度、および(5)厚
さを測定した。
【0016】実施例2 不織布の目付を75g/m2とした他は、実施例1と同
様の操作により、救急絆創膏用粘着フィルムを得た。 実施例3 実施例2で使用した目付75g/m2の不織布に、スチ
レンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体系粘着
剤を、塗布面幅2mm、不塗布面幅2mmのパターン
で、厚さ50μmとなるようにパターン・コーティング
法により塗布して救急絆創膏用粘着剤フィルムを得た。
【0017】比較例1 不織布の目付を30g/m2とした他は、実施例1と同
様にして、救急絆創膏用粘着フィルムを得た。 比較例2 水素添加したポリスチレン−ポリイソプレンーポリスチ
レン型ブロック共重合体に、含有量が30重量%になる
ようにポリプロピレンを加え、溶融状態で均一に混合し
た後、メルトブロー法により不織布を製造した(商品
名:セプトン、クラレ株式会社製)。この不織布の片面
に実施例1と同様に厚さ50μmになるようにアクリル
系粘着剤を塗布し、救急絆創膏用粘着フィルムを得た。
【0018】比較例3 目付75g/m2、厚さ0.18mmのポリウレタン不
織布(クラレ株式会社製)の片面に通気剤として吸水し
た微粒子状高吸水性ポリマーを分散させたアクリル系粘
着剤を、厚さ50μmとなるように塗布、乾燥して該ア
クリル系粘着剤を多孔性とし、救急絆創膏用粘着剤フィ
ルムを得た。上記実施例及び比較例の救急絆創膏用粘着
フィルムを試料として、実施例1と同様にして物性の評
価を行った。その結果を表1にまとめた。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から本発明の救急絆創膏用粘着
フィルムは、伸縮性、柔軟性に優れ、絆創膏として実際
に皮膚に貼った場合、貼付部位の動きに対する追随性が
良好で、皮膚に対する物理的刺激を与えることがない。
本発明の救急絆創膏用粘着フィルムは、不織布の目付に
より異なるものの、その引張破断時の伸びは、目付75
g/m2で約600%を越えており、同重量のポリウレ
タン不織布の約450%という値に比べて優れている。
また引張破断強度は、目付75g/m2のとき、約35
0g/cm(約0.9kg/インチ)で、本用途におい
て十分な破断強度を有している。 また、人間の皮膚の
透湿性は、一般に約800g/m2・24時間とされて
いるが、本発明のいずれの実施例における救急絆創膏用
粘着フィルムもその値を上回っており、透湿性に優れて
いることがわかる。このため、皮膚呼吸を妨げることが
なく、ムレなどによる弊害を防止することができる。ま
た各実施例の粘着フィルムを、1日以上実際に皮膚に貼
着、使用しても皮膚にムレ、カブレ等の症状は見られな
かった。以上のように、本発明の粘着フィルムは、救急
絆創膏用粘着フィルムとして極めて優れた性質を有して
いる。
【0021】本発明の主たる特徴および態様は以下の通
りである。 1.ポリエステル系エラストマーからなる不織布の片面
に粘着剤を塗布した救急絆創膏用粘着フィルムであっ
て、該不織布の引張破断伸びが、600%以上あり、か
つ、該不織布の目付が、40g/m2以上、200g/
2以下であることを特徴とする救急絆創膏用粘着フィ
ルム。 2.ポリエステル系エラストマーがポリブチレンテレフ
タレート・ポリエーテル共重合体である上記1記載の救
急絆創膏用粘着フィルム。 3.ポリブチレンテレフタレート・ポリエーテル共重合
体のポリエーテル部分が、ブタンジオールの縮重合体で
ある上記2記載の救急絆創膏用粘着フィルム。 4.不織布の厚さが、0.1mm以上、0.4mm以下
であることを特徴とする上記1ないし3の救急絆創膏用
粘着フィルム。 5.不織布の厚さが、0.15mm以上、0.3mm以
下であることを特徴とする上記1ないし3の救急絆創膏
用粘着フィルム。
【0022】6.不織布の5%、10%および100%
延伸時のモジュラスが、それぞれ8〜40g/cm、2
4〜80g/cmおよび80〜200g/cmであるこ
とを特徴とする上記1ないし5の救急絆創膏用粘着フィ
ルム。 7.不織布の引張破断強度が、200g/cm以上であ
ることを特徴とする上記1ないし6の救急絆創膏用粘着
フィルム。 8.不織布の目付が、50g/m2以上、150g/m2
以下であることを特徴とする上記1ないし7の救急絆創
膏用粘着フィルム。 9.上記1ないし8に記載の救急絆創膏用粘着フィルム
を用いた救急絆創膏。
【0023】
【発明の効果】本発明の救急絆創膏用粘着フィルムを使
用した救急絆創膏は、伸縮性、柔軟性に優れた不織布を
用いたことにより、皮膚の動きを妨げず、皮膚へのフィ
ット性に優れると同時に、皮膚の物理的刺激を防止する
ことができる。さらに本フィルムの優れた透湿性により
皮膚呼吸を妨げず、ムレなどにより発生する皮膚への刺
激も防止することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系エラストマーからなる不
    織布の片面に粘着剤を塗布した救急絆創膏用粘着フィル
    ムであって、該不織布の引張破断伸びが、600%以上
    あり、かつ、該不織布の目付が、40g/m2以上、2
    00g/m2以下であることを特徴とする救急絆創膏用
    粘着フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系エラストマーがポリブチ
    レンテレフタレート・ポリエーテル共重合体である請求
    項1記載の救急絆創膏用粘着フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリブチレンテレフタレート・ポリエー
    テル共重合体のポリエーテル部分が、ブタンジオールの
    縮重合体である請求項2記載の救急絆創膏用粘着フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 不織布の厚さが、0.1mm以上、0.
    4mm以下であることを特徴とする請求項1から6まで
    のいずれか1項に記載の救急絆創膏用粘着フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項に記
    載の救急絆創膏用粘着フィルムを用いた救急絆創膏。
JP7177962A 1995-06-22 1995-06-22 救急絆創膏用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いた救急絆創膏 Pending JPH09560A (ja)

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