JP2000237231A - 伸縮性粘着包帯 - Google Patents

伸縮性粘着包帯

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JP2000237231A
JP2000237231A JP11046669A JP4666999A JP2000237231A JP 2000237231 A JP2000237231 A JP 2000237231A JP 11046669 A JP11046669 A JP 11046669A JP 4666999 A JP4666999 A JP 4666999A JP 2000237231 A JP2000237231 A JP 2000237231A
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JP
Japan
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adhesive
nonwoven fabric
bandage
warp
woven
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JP11046669A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Iizuka
裕保 飯塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 綿織物を用いた粘着包帯の欠点を改良し、使
用感に優れた伸縮性粘着包帯を提供する。 【解決手段】 本発明の伸縮性粘着包帯は、坪量が40
〜200g/m2 のポリエステル繊維よりなる不織布に
ゴム弾性を有する縦糸が40〜80本/mで織り込まれ
た基布の片面に、粘着剤が部分的に積層されてなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の患部などを
保護するために用いて好適な伸縮性粘着包帯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着層を有する粘着包帯の基材と
しては、綿の織布に伸縮性を有する縦糸を織り込んで伸
縮性を付与したものが一般的であった。上記の粘着包帯
は織布自体の伸縮性が乏しいため、これを指等に巻き付
けて用いた場合、縦方向即ち巻き方向に充分な伸縮性が
ないので、巻き圧により指が圧迫されたり、関節の屈伸
に追随できないといった問題があった。また、扱ううち
に繊維屑が粘着層に付着したり、重ね貼りした部分を貼
りなおすと背面の綿の一部が粘着層に取られたりするた
め粘着力が低下し外観が悪くなる。また、織物であるた
め端部がほつれて糸屑となり、更に、皮膜化した粘着層
のために通気性や透湿性が得られない、などの欠点があ
った。
【0003】これに対して、例えば特開平1−3066
67号公報、特開平2−19150号公報に伸縮性を備
えた不織布が開示されている。しかしいずれも粘着包帯
とした場合に良好な通気性と透湿性を維持するための手
段は記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記綿織物を
用いた粘着包帯の欠点を改良し、使用感に優れた伸縮性
粘着包帯を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の伸縮性粘着包帯
は、坪量が40〜200g/m2 のポリエステル繊維よ
りなる不織布にゴム弾性を有する縦糸が40〜80本/
mで織り込まれた基布の片面に、粘着剤が部分的に積層
されてなることを特徴とするものである。
【0006】本発明で不織布を構成する繊維の主成分は
ポリエステル繊維であるが、不織布のうち60重量%以
下の配合量でポリプロピレンや綿、パルプ等のポリエス
テル繊維以外の繊維が混合されていてもよい。ポリエス
テル繊維以外の繊維が60重量%を超えると透湿性が悪
くなり、また、全体が硬くなるので好ましくない。
【0007】上記不織布の坪量は40〜200g/m2
である。40g/m2 未満であると繊維間への粘着剤の
しみ込みが多く粘着力が充分に現れず、不織布の背面ま
で浸透する恐れもある。また、200g/m2 を超える
と包帯としてのしなやかさに欠けて実用には不適当であ
る。また、身体に巻き付けて好適であり、身体の動きに
よく追随させるためには不織布の伸度が50%以上であ
ることが好ましい。
【0008】上記不織布に織り込まれるゴム弾性を有す
る縦糸の材料は、ゴム弾性を有するものであれば特に限
定はないが、例えば、東レ・デュポン社製の商品名「オ
ペロン」等の市販品が挙げられる。この縦糸は不織布の
縦方向に40〜80本/mの密度で織り込まれる。40
本/mよりも少ないと充分な伸縮性が得られず、80本
/mを超えると伸度が高くなり実用に適さなくなる。
【0009】上記ゴム弾性を有する縦糸は不織布の縦方
向だけでなく、横方向に織り込まれてもよいが、該糸の
横方向の織り込み量を多くすると相対的に縦方向の伸度
が少なくなる。包帯としては縦方向で身体に巻き付ける
ため縦方向に大きい伸度が要求される。従って、縦方向
に比べて横方向の糸は少ない方が好ましい。
【0010】使用される粘着剤は皮膚に対する刺激性が
低いものであれば特に限定はされず、通常使用されるも
のとしてアクリル系、ゴム系等が挙げられ、その形態は
エマルジョン型、溶剤型等いずれでも使用できる。粘着
包帯としては初期粘着力が重要視されるので、ガラス転
移温度が低いものの方が好ましい。
【0011】粘着剤は上記不織布の片面に部分的に設け
られるが、その形態は縞状、斑点状等任意に選択するこ
とができる。粘着剤の全面積は95%以下であることが
好ましく、この面積比において必要な通気性が確保され
る。
【0012】粘着剤の積層方法は、不織布に直接塗布乾
燥することも可能であるが、離型紙に一旦塗布乾燥して
形成した粘着剤を不織布に貼り合わせる転写法による方
法が粘着剤の不織布への浸透が少なく、厚み精度が高
く、設計通りの粘着力が得られるので好ましい。また、
不織布と粘着剤との接着性を高めるために、不織布には
予め下塗剤層を設けておくことが好ましい。
【0013】(作用)ポリエステル繊維よりなり坪量が
40〜200g/m2 である不織布を用いるので、柔軟
性があり肌触りがよく、基材の端部がほつれず良好な外
観を維持できる。ゴム弾性を有する縦糸が40〜80本
/mで織り込まれているので、縦方向への伸縮性に富
み、身体に貼り付けて使用するのに好適であり、身体の
動きによく追随する。また、粘着剤が部分的に積層され
ているので通気性が維持され、蒸れることがない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1) 基材:レーヨン繊維とポリエステル繊維とを50:50
で混抄した坪量90g/m2の不織布に、縦糸として東
レ・デュポン社製、商品名「オペロン」(1.8デニー
ル)を50本/mで縫い込んだものを基材として用い
た。 粘着剤:ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート及びアクリル酸を重量比で40:57:3の割
合で重合させたアクリル系共重合体に粘着付与樹脂を添
加し、固形分40重量%とした粘着剤溶液100重量部
に対し、イソシアネート系硬化剤を1重量部添加した粘
着剤を用いた。
【0015】一面を離型処理したポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚み25μm)の離型処理面に、上記
粘着剤を櫛刃を用いて塗布量100g/m2 でストライ
プ状に塗布し、100℃で2分間乾燥させて粘着剤層を
形成した。該フィルム上での粘着剤層の面積は70%で
あった。この粘着剤層を上記基材に貼り合わせ、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムとともに巻き取り、ロー
ル状の伸縮性粘着包帯を得た。
【0016】(比較例1)基材として織綿布に実施例1
で用いた「オペロン」を織り込んだものを用いたこと以
外は実施例1と同様にして粘着包帯を得た。
【0017】(比較例2)坪量が35g/m2 である不
織布を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘着包
帯を得た。
【0018】(比較例3)縦糸の「オペロン」を30本
/mとしたこと以外は実施例1と同様にして粘着包帯を
得た。
【0019】(比較例4)実施例1で用いた基材に粘着
剤層を全面に積層したこと以外は、実施例1と同様にし
て粘着包帯を得た。
【0020】実施例1及び比較例1〜4で得たロール状
の粘着包帯をロール状の形態が崩れないようにそれぞれ
熱収縮性のポリエチレンフィルムで包み、該ポリエチレ
ンフィルムを加熱収縮させて収縮包装した。次に、固定
刃を有する切断機により上記収縮包装したものを切断し
て、輪切りにされた粘着包帯の捲重体を測定用試料とし
た。上記各測定用試料について、以下に示した評価項目
について評価し、その結果を表1に示した。
【0021】背面接着力 上記各測定用試料を50mm×120mmにカットし、
同じサイズのステンレス板に貼付することにより背面接
着力測定用の被着体を得た。次いで同じ測定用試料を縦
糸の入っている方向(流れ方向)に20mm幅にカット
し、上記被着体に貼付し30分間養生した後、引張試験
機によって180°ピール粘着力を測定し、背面接着力
とした。
【0022】耳部のほつれの有無 上記各測定用試料を縦糸の入っている方向(流れ方向)
にカットし、耳部のほつれの有無を目視で評価した。粘着剤の沈み込みの有無 上記各測定用試料の一面に積層されている粘着剤層の基
材層への沈み込みの有無を目視で評価した。貼付中の剥がれの有無 上記各測定用試料の粘着面を人体に貼付し、24時間後
の剥がれの有無を目視で評価した。
【0023】伸縮性 上記各測定用試料を縦糸の入っている方向(流れ方向)
に25mm幅にカットし、長手方向における20%伸縮
時の降伏応力を測定した。通気性 JIS P 8117に準拠して通気性を測定した。透湿度 JIS Z 0237に準拠して透湿度を測定した。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の伸縮性粘着包帯によると、柔軟
性があり肌触りがよく、基材の端部がほつれず良好な外
観を維持できる。また、ゴム弾性を有する縦糸が40〜
80本/mで織り込まれているので、縦方向への伸縮性
に富み、身体に貼り付けて使用するのに好適であり、身
体の動きによく追随する。また、通気性が維持されるの
で蒸れることがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/42 D04H 1/42 G 1/52 1/52 A61L 15/06 Fターム(参考) 4C081 AA03 BC02 CA161 CA211 CB011 CB051 DA05 DC03 EA06 4F100 AJ05 AK01B AK25J AK41 AK41A AK51H AN00A BA02 BA32 CA02 DG01A DG15A JD02 JK07A JL13B 4L047 AA12 AA21 AA25 BA23 CA03 CA19 CB01 CC03 DA00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坪量が40〜200g/m2 のポリエス
    テル繊維よりなる不織布にゴム弾性を有する縦糸が40
    〜80本/mで織り込まれた基布の片面に、粘着剤が部
    分的に積層されてなることを特徴とする伸縮性粘着包
    帯。
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