JP4358354B2 - 伸縮性粘着テープもしくはシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は医療分野やスポーツ分野、美容分野などに用いることができる伸縮性粘着テープもしくはシートに関し、詳しくは医療用途やスポーツ用途、整体用途、体型補強・補整用途などの用途で皮膚に貼着して用いる伸縮性を有する粘着テープもしくはシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から上記技術分野において用いられる皮膚貼着用の粘着テープもしくはシート(以下、粘着テープ類ということもある)としては、綿織物に伸縮糸を織り込んだ伸縮織物や撚り糸からなる強撚布、ポリウレタン系樹脂やポリオレフィン系樹脂からなるフィルムや不織布などが用いられている。
【0003】
通常、上記のような織物を用いたものは低モジュラス領域での応力が低く、適度な強度を有する反面、伸び性が充分ではなく、一般的に50%程度までの伸び率しか有さないものが多い。また、織物を粘着テープ類の基材として用いた場合は、切断端面からのほつれを生じやすく、取り扱い性や装着性において充分ではないという問題を有する。
【0004】
一方、ポリウレタン系樹脂やポリオレフィン系樹脂を用いたフィルムでは伸び性の点で充分に満足する特性を有するが、一般にフィルム厚が薄いので、機械的強度の点や貼付操作時の取り扱い性の点で難点がある。
【0005】
さらに、ポリウレタンやポリオレフィンのような伸び性を有する材料からなる不織布を用いたものも開発されているが、伸び性や取り扱い性の点では満足できるものの、機械的強度の点で改善の余地を有するものである。
【0006】
一般に、粘着テープ類の貼付適用面である皮膚の表面は、平坦ではなく、しかもある程度の伸縮性を有し、関節部位などでは大きく屈曲するので、貼付する粘着テープ類には皮膚の動きに追従できる特性が必要となる。また、皮膚面の動きに粘着テープ類が追従する場合、皮膚の動きを拘束するような皮膚接着力を有する粘着剤や基材を用いると、貼付部位に皮膚刺激を与えてカブレなどを生じたり、違和感や不快感を与えるようになる。
【0007】
従って、上記適用部位に貼付する粘着テープ類は、皮膚面の動きに追従できるだけの優れた伸縮性を有する必要があると共に、皮膚の動きに追従する際に皮膚面を拘束しないように、小さな応力でも容易に伸縮するような基材、つまり、低モジュラス領域での応力が小さい基材を用いることが望まれる。なお、当然ながら、貼付操作時の取り扱い性や機械的強度の点でも満足できるものであることが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、不織布が有する優れた取り扱い性や機械的強度に、伸縮性を付与するために、特定の坪量を有する不織布に伸縮糸を複合化して、特定の強度に設定した伸縮性不織布基材を粘着テープ類の基材に用いることによって、皮膚面の動きに充分に追従し、しかも皮膚刺激性も与えない粘着テープもしくはシートが得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は坪量30〜250g/m2の不織布に伸縮糸が編み込まれて複合化されてなる伸縮性不織布基材の片面もしくは両面に粘着剤層を形成してなる粘着テープもしくはシートであって、上記伸縮性不織布基材は40%伸長時の引張強度が0.5kgf/10mm以下であり、引張破断強度が1.5kgf/10mm以上であることを特徴とする伸縮性粘着テープもしくはシートを提供するものである。
【0010】
特に、不織布に複合されている伸縮糸は、不織布内に編み込まれており、また、引張荷重を0.5〜1.5kgf/10mmに変化させたときの伸び率変化が、15%以上であるように調整することが本発明の効果を最大限に発揮させることができて好ましいものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の伸縮性粘着テープもしくはシートは、伸縮性不織布基材の片面もしくは両面に粘着剤層を形成してなるものである。本発明において用いる伸縮性不織布基材は坪量が30〜250g/m2 、好ましくは50〜200g/m2 の不織布を用いる。坪量が30g/m2 に満たない場合には、実用上充分な機械的強度が得られなくなり望ましくなく、また、250g/m2 を超える坪量の場合には、実用上の強度は確保できるが嵩高くなり取扱性に難点が生じると共に、経済的にもコスト高となる傾向を示して望ましくない。なお、本発明では不織布を用いることが重要であり、織布のような布帛では切断端面でほつれが生じたり、剛性が高すぎて充分な伸縮性を発揮できなくなり、所望の効果を発揮できないのである。
【0012】
また、上記伸縮性基材を構成する不織布素材としては、天然素材や合成素材を限定なく用いることができ、具体的には、綿、レーヨン、アセテート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの単独繊維もしくは混紡繊維を用いることができる。これらのうち、耐熱性や加工性、経済性などの点から、ポリエステルやポリプロピレンを用いることが好ましい。
【0013】
本発明の粘着テープもしくはシートに用いる伸縮性不織布基材は、上記のような不織布に伸縮糸が複合化されていることを特徴としている。複合化する伸縮糸は充分な弾性を有して伸縮性を有するものであれば、その素材は限定されないが、加工性や伸縮特性の点からは、ポリウレタン樹脂やポリエーテル系樹脂を用いることが好ましい。また、このような伸縮糸の太さは、30〜200デニール、好ましくは40〜160デニール程度のものを用いることが、後述する引張強度の調整の点で好ましいものである。なお、伸縮糸は前記不織布のMD方向および/またはTD方向に編み込んだり、熱圧着したり、接着剤を用いたりして複合化することができるが、確実な伸縮性の付与や耐久性の点から不織布内に編み込んで伸縮性不織布基材とすることが好ましい。
【0014】
本発明における上記伸縮性不織布基材は、皮膚刺激性の低減の点から低モジュラス領域で小さな応力となるようにするために、40%伸長時の引張強度が0.5kgf/10mm以下、好ましくは0.3kgf/10mm以下であり、引張破断強度は1.5kgf/10mm以上、好ましくは2kgf/10mm以上となるように調整することが重要である。上記引張強度が0.5kgf/10mmを超えると、貼付部位の皮膚面の動きに追従して本発明の粘着テープもしくはシートが伸縮追従する際に、皮膚面の動きを拘束してしまい、長時間の貼付で皮膚刺激を発現する可能性がある。また、上記引張破断強度が1.5kgf/10mmに満たない場合には、機械的強度は不足して、粘着テープが破断して固定性に問題を生じる恐れがある。
【0015】
本発明の伸縮性粘着テープもしくはシートは、上記した伸縮性不織布基材に粘着剤層を形成したものである。形成する粘着剤としては皮膚刺激性の少ない所謂、医療用粘着剤として公知のもの、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ビニルエーテル系を問わず使用することができる。
【0016】
伸縮性不織布基材に粘着剤層を形成する方法は、特に限定されないが、伸縮性不織布基材の片面もしくは両面に、直接的に粘着剤溶液を塗布乾燥する方法(直写法)、予め粘着剤層を形成しておき、これを伸縮性不織布基材の片面もしくは両面に転着する方法(転写法)や、伸縮性不織布基材の表面をプライマー処理やコロナ放電処理などを施して間接的に上記粘着剤層を形成することができる。形成する粘着剤層の厚みは20〜100μm、好ましくは30〜90μm程度に設定することが、適度な皮膚接着性の点から好ましいものである。
【0017】
さらに、形成した粘着剤層の露出表面を片面剥離処理したセパレータで被覆、積層してシート状やロール状に巻回しておくことができる。なお、セパレータを積層せずとも、伸縮性不織布基材の背面に剥離処理を施し、所謂、自背面剥離処理を施して長尺のテープもしくはシートをロール状に巻回することもできる。
【0018】
本発明の伸縮性粘着テープもしくはシートは、上記のような構成からなるものであるが、防水性が必要な用途に使用する場合には、伸縮性不織布基材の背面に防水機能を付与するために、ポリオレフン系フィルムやポリウレタン系フィルム、ポリエチレン系フィルム、ポリプロピレン系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルムの多孔質体などの通気性を有するが適度な撥水(防水)性を有する樹脂フィルムを積層することもできる。この際の積層するフィルム厚は1〜50μm、経済性や確実な防水機能性の点からは3〜20μm程度にすることが好ましい。また、このような樹脂フィルムを積層しなくとも、シリコーン系樹脂やフッ素系樹脂、パラフィンなどを塗布することによっても簡略的に防水性を付与することができる。
【0019】
さらに、本発明の伸縮性粘着テープもしくはシートは、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmまで変化させた場合に、伸び率が15%以上、好ましくは20%以上変化するように調整することが好ましい。つまり、本発明品ではこのように小さな荷重領域で応力変化が起きても、伸び率は大きく変化するので、皮膚面に貼付使用中に皮膚面が動いて応力が加わっても、即座に伸び変化を生じて、皮膚刺激の発現を抑制するのである。
【0020】
本発明においては伸縮性不織布基材面に形成される粘着剤層の中央部表面に吸液性パッドを載置して使用することもできる。吸液性パッドの材質としては、所謂、救急絆創膏などに用いられているようなコットン、レーヨン、レーヨンアクリル繊維、セルロースレーヨン、レーヨンポリエステル、ポリウレタン不織布などを用いることができ、その大きさは自由に選択することができる。
【0021】
また、上記のような伸縮性粘着テープもしくはシートでは、吸液性パッドおよび露出する粘着剤層の表面を被覆保護するように、伸縮性粘着テープもしくはシートを使用するまでの間、表面にシリコーン処理やフッ素処理などの剥離処理を施したセパレータにて被覆、仮着しておくことが好ましい。さらに、医療用途に用いる場合には、エチレンオキサイドガス(EOG)滅菌やγ線滅菌、電子線滅菌などの滅菌処理を施すことが好ましい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の伸縮性粘着テープもしくはシートは、以上のように従来から用いられている伸縮性基材と比べて小さな応力で大きく伸びる特性を有するものであるので、皮膚刺激性の抑制効果が高く、しかも織布ではなく不織布を用いているので、柔軟性に富み、切断端面のほつれもなく、貼付操作時の取り扱い性にも優れるという効果を発揮するものである。
【0023】
以上のように、本発明の伸縮性粘着テープもしくはシートは、特定の不織布に伸縮糸を複合化したものであるので、皮膚の動きに合わせた伸縮性を有し、皮膚刺激性が少ないものである。従って、医療用途においては、ガーゼやカテーテルなどを固定するためや適度な圧迫をするための粘着テープ類として、スポーツや整体用途においては、患部の固定や保護、治療用に用いるテープ類として、体型補強・補整用途においてはガードルやコルセットの代替品として身体の動きを損なうことなく部分的に負荷が加わらず均一に負荷を加えることができる大面積の粘着テープ類として有用である。また、顔や首、腕、胸、腹、太もも、ふくらはぎなどの身体の一部分を一時的に補強、補整することができるものである。
【0024】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。なお、以下の文中で「部」とあるのは「重量部」を意味し、「%」とあるのは「重量%」を意味する。
【0025】
実施例1
2−エチルヘキシルアクリレート90部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部からなる単量体混合物を、酢酸エチル中、不活性ガス雰囲気下で共重合してアクリル系粘着剤を得、この溶液を片面にシリコーン処理を施したセパレータの処理面に、乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布し、100℃で3分間乾燥して粘着剤層を形成した。
【0026】
次に、得られた粘着剤層の表面に、ポリエステル製不織布(坪量89g/m2 )にウレタン糸(70デニール)を縫合した縦方向に伸縮性を有する不織布基材を貼り合わせて、本発明の伸縮性粘着シートを作製した。
【0027】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.1kgf/10mmであり、引張破断強度は2.7kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は26%であった。
【0028】
実施例2
2−エチルヘキシルアクリレート90部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、からなる単量体混合物を、酢酸エチル中、不活性ガス雰囲気下で共重合して得たアクリル系重合体100部に、トリオレイン酸ソルビタン50部、架橋剤としての三官能性イソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL)0.16部を酢酸エチル中にて配合して、アクリル系粘着剤溶液を調製した。
【0029】
得られたアクリル系粘着剤溶液を片面にシリコーン処理を施したセパレータの処理面に、乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布し、100℃で3分間乾燥して粘着剤層を形成した。
【0030】
次に、得られた粘着剤層の表面に、ポリエステル製不織布(坪量123g/m2 )にウレタン糸(140デニール)を縫合した縦方向に伸縮性を有する不織布基材を貼り合わせて、本発明の伸縮性粘着シートを作製した。
【0031】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.1kgf/10mmであり、引張破断強度は4.0kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は25%であった。
【0032】
比較例1
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、ポリエステル製不織布(坪量55g/m2 )にウレタン糸(40デニール)を縫合した縦方向に伸縮性を有する不織布基材にした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0033】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.6kgf/10mmであり、引張破断強度は1.7kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は40%であった。
【0034】
比較例2
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、ポリエステル製不織布(坪量60g/m2 )にウレタン糸(40デニール)を縫合した縦方向に伸縮性を有する不織布基材にした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0035】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.2kgf/10mmであり、引張破断強度は1.0kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は23%であった。
【0036】
比較例3
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、ポリエステル製不織布(坪量95g/m2 )にウレタン糸(70デニール)を縫合した縦方向に伸縮性を有する不織布基材にした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0037】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.3kgf/10mmであり、引張破断強度は2.3kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は12%であった。
【0038】
比較例4
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、綿織物(坪量135g/m2 )にウレタン糸(70デニール)を縫合した縦方向に伸縮性を有する織布基材にした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0039】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は1.2kgf/10mmであり、引張破断強度は4.1kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は5%であった。
【0040】
比較例5
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、綿製強撚布(坪量150g/m2 )からなる基材とした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0041】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は1.17kgf/10mmであり、引張破断強度は5.1kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は13%であった。
【0042】
比較例6
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、ポリウレタン製フィルム(坪量30g/m2 、30μm厚)からなる基材とした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0043】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.14kgf/10mmであり、引張破断強度は1.4kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は300%であった。
【0044】
比較例7
実施例1において用いた伸縮性不織布基材を、ポリウレタン製不織布(坪量82g/m2 )からなる不織布基材とした以外は、実施例1と同様にして伸縮性粘着シートを作製した。
【0045】
得られた粘着シートの40%伸長時の引張強度は0.20kgf/10mmであり、引張破断強度は0.7kgf/10mm、引張荷重を0.5kgf/10mmから1.5kgf/10mmに変化させた時の伸び率の変化は300%であった。
【0046】
上記各実施例および比較例にて得られた伸縮性粘着シートについて、皮膚面の固定性、皮膚刺激性、可動性、違和感、端面のほつれについて、以下の方法によって評価し、その結果を表1にまとめた。
【0047】
<皮膚面の固定性>
各実施例および比較例にて作製した伸縮性粘着シートを、幅50mm、長さ200mmに裁断し、裁断したシートの端部を手首に貼付し、手でシートを最大限に伸ばして他の端部を巻回して手首を固定した。手首の固定用途に用いた場合の固定機能を以下の判定基準によって評価した。
〇:手首が充分に固定されている。
△:手首が多少動くだけの余地がある。
×:貼付時に手で伸ばしたときに切断が起きる。
【0048】
<皮膚刺激性>
各実施例および比較例にて作製した伸縮性粘着シートを、幅19mmに裁断し、ボランティアの前腕部に貼付し、8時間経過後、剥離した際に、以下の判定基準によって、皮膚刺激性を評価した。
〇:僅かに痛みを感じるか、もしくは苦痛に感じない程度の刺激がある。
×:苦痛に感じる痛みがある。
【0049】
<可動性>
各実施例および比較例にて作製した伸縮性粘着シートを、幅50mm、長さ200mmに裁断し、裁断したシートを手で最大限に伸ばし、これをボランティアの伸ばした状態の肘に貼付した。8時間貼付した際の肘の可動性を以下の判定基準によって評価した。
〇:肘が可動する余地がある。
×:肘がほとんど可動しない。
【0050】
<違和感>
各実施例および比較例にて作製した伸縮性粘着シートを幅20mm、長さ70mmに裁断し、指の第二関節に巻回貼付した。指の屈伸を繰り返した際の違和感を以下の判定基準によって判定した。
〇:ほとんど違和感がない。
×:明らかな違和感を感じる。
【0051】
<端部のほつれ>
各実施例および比較例にて作製した伸縮性粘着シートを幅5mm、長さ70mmに裁断し、指の第二関節に巻回貼付した。シートの幅方向の端部に繊維のほつれがあるか否かを以下の判定基準によって判定した。
〇:全くほつれがない。
×:ほつれが発生している。
【0052】
【表1】
Claims (3)
- 坪量30〜250g/m2の不織布に伸縮糸が編み込まれて複合化されてなる伸縮性不織布基材の片面もしくは両面に粘着剤層を形成してなる粘着テープもしくはシートであって、上記伸縮性不織布基材は40%伸長時の引張強度が0.5kgf/10mm以下であり、引張破断強度が1.5kgf/10mm以上であることを特徴とする伸縮性粘着テープもしくはシート。
- 引張荷重を0.5〜1.5kgf/10mmに変化させたときの伸び率変化が、15%以上である請求項1記載の伸縮性粘着テープもしくはシート。
- 伸縮性不織布基材の片面もしくは両面に形成される粘着剤層の中央部表面に吸液性パッドを載置してなる請求項1記載の伸縮性粘着テープもしくはシート。
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