JP5306517B1 - 撥水性の貼付材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える、通気性を有する貼付材であって、スプレー法による撥水度が5級、かつ、IPA法による撥水度が9級以上である撥水性の貼付材及びその製造方法、撥水性のロール状貼付材、並びにテーピングテープ。
【選択図】なし
Description
(i)該支持体が、パッドニップ法によりフッ素樹脂系撥水剤の溶液で処理して得られ、かつ、該フッ素樹脂系撥水剤が、イソシアネートを含有する撥水剤を除くものであり、
(ii)該布帛からなる支持体に含有されるフッ素樹脂量が、1.0〜4.1g/m2であり、
(iii)該粘着剤層が、粘着剤層を形成する粘着剤を通気性処理してなる、通気性を有する粘着剤層であり、
(iv)該粘着剤層を形成する粘着剤が、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、またはゴム系の、樹脂またはゴム成分を含有する粘着剤であり、
(v)該貼付材のスプレー法による撥水度が5級であり、かつ、
(vi)該貼付材のIPA法による撥水度が9級以上である
ことを特徴とする撥水性の貼付材が提供される。
本発明によれば、フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える、通気性を有する貼付材であって、
(i)該支持体が、パッドニップ法によりフッ素樹脂系撥水剤の溶液で処理して得られ、かつ、該フッ素樹脂系撥水剤が、イソシアネートを含有する撥水剤を除くものであって、かつ、該フッ素樹脂系撥水剤が、パーフルオロオクタン酸が5ppm以下のC6系のフッ素樹脂系撥水剤であり、
(ii)該布帛からなる支持体に含有されるフッ素樹脂量が、1.1〜4.1g/m 2 であり、
(iii)該粘着剤層が、粘着剤層を形成する粘着剤を通気性処理してなる、通気性を有する粘着剤層であり、
(iv)該粘着剤層を形成する粘着剤が、アクリル系の樹脂を含有する粘着剤であり、
(v)該貼付材のスプレー法による撥水度が5級であり、
(vi)該貼付材のIPA法による撥水度が9級以上であり、かつ、
(vii)該貼付材の、JIS P8117に準拠してガーレー式デンソメーターにより測定される通気度が、10秒/100mL未満である
ことを特徴とする撥水性の貼付材が提供される。
(1)フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える、通気性を有する貼付材であって、
スプレー法による撥水度が5級、かつ、IPA法による撥水度が9級以上である
ことを特徴とする撥水性の貼付材。
(2)粘着剤層を形成する粘着剤が、アクリル系粘着剤である前記1記載の撥水性の貼付材。
(3)発泡処理して得られる粘着剤層を備える前記1または2記載の撥水性の貼付材。
(4)支持体が、処理濃度4〜12質量%に調製したフッ素樹脂系撥水剤の溶液で処理して得られる前記1乃至3のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材。
(5)布帛からなる支持体に含有されるフッ素樹脂量が、0.5〜4.5g/m 2 である前記1乃至4のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材。
(6)支持体が、パッドニップ法によりフッ素樹脂系撥水剤の溶液で処理して得られる前記1乃至5のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材。
(7)JIS P8117に準拠してガーレー式デンソメーターにより測定される通気度が、10秒/100mL未満である前記1乃至6のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材。
本発明の撥水性の貼付材は、支持体が、フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体である。
本発明の撥水性の貼付材における支持体として使用することができる布帛は、織布または編布であり、撥水性及び通気性をバランスよく備えることができる観点から、好ましくは織布である。一般に、貼付材の支持体としては、プラスチックフィルム、布帛(織布、編布、不織布等)、紙、発泡体、またはこれらを複合化した多層シートなどが用いられてきた。テーピングテープ等の用途に適する貼付材としては、貼付材を手や足等に周回して巻くことが多いため、柔軟性、伸縮性、手切れ性、自背面接着性等の特性を持つ柔軟性のある支持体が好ましく用いられる。本発明においては、織布または編布の布帛が使用され、特に好ましくは、織布が使用される。ここで、「手切れ性」とは、貼付材を長手方向または短手方向に手で簡単に切断できる性能をいう。また、「自背面接着性」とは、「重ね貼り性」ともいい、貼付材の自己の背面に接着する性能をいう。例えば、腕や足等を周回して貼付材を巻きつけるときや、肘や膝の動きをサポートまたは制限するときに、貼付材が重ね貼りされる場合がある。このとき、貼付材の自背面接着性が低いと剥がれが生じやすくなるので、テーピングテープ等の用途の場合は、貼付材の自背面接着性が良好であることは、重要な性能の一つとなっている。
従来、布帛を撥水処理して支持体を得るために使用する撥水処理剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、パラフィン系樹脂等が知られている。本発明では、フッ素樹脂系撥水剤によって布帛に対する撥水処理を行う。すなわち、従来汎用されてきたシリコーン樹脂系等の撥水剤は、剥離剤としても知られるとおり、布帛に対して防水性を付与するために撥水処理剤の処理濃度を高くすると、支持体に対する粘着剤の投錨性が悪くなり、更に自背面接着性が低下する傾向があることが分かった。これに対して、フッ素樹脂系撥水剤を、布帛に対する撥水処理剤として使用すると、布帛に対する撥水処理を、防水の機能を持つほど高処理濃度のフッ素樹脂系撥水剤で処理する場合でも、自背面接着性が良好であり、支持体に対する粘着剤の投錨性にも優れているという顕著な効果が奏されることが分かった。また、後に詳述するように、発泡処理して得られた粘着剤層を備える貼付材等の通気性を有する貼付材を得るために、粘着剤に通気性を付与する工程を含む貼付材の製造方法においても、撥水性が良好であるという顕著な効果が奏されることが判明した。
本発明の貼付材の支持体には、必要に応じて、通常使用される添加剤、例えば、紫外線吸収剤、抗菌剤、老化防止剤、充填剤、顔料、香料、着色剤、難燃剤、帯電防止剤(アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤)などを含有させることができる。これらの添加剤は、布帛を形成する繊維に配合してもよいし、布帛の表面処理を行う際に添加や塗布を行ってもよく、貼付材の通気性を損なわない限り、その種類に応じて通常の量で用いられる。また、本発明の貼付材の支持体には、布帛に対して親和性や接着性がある合成樹脂を含浸させてもよい。該合成樹脂としては、例えばアクリル系樹脂が挙げられる。
本発明の貼付材は、フッ素樹脂系撥水剤で処理した布帛からなる支持体、及び、粘着剤層を備える通気性を有する貼付材である。
粘着剤層を形成する粘着剤は、皮膚刺激性が低いものであれば特に制限はなく、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、ゴム系、ポリビニルアルコール系、ポリアミド系、ポリ酢酸ビニル系などの、樹脂またはゴム成分を含有する粘着剤を使用することができる。本発明では、アクリル系の樹脂を含有する粘着剤である。これらの粘着剤の中でも、アクリル系樹脂からなるアクリル系粘着剤;ポリエーテル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン等のウレタン系粘着剤;オルガノポリシロキサン、アルキルアリールポリシロキサン等のシリコーン系粘着剤;ポリイソブチレン、ブチルゴム、スチレン・ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)やSBRの水素添加物等のゴム系粘着剤;が好ましく用いられる。アクリル系粘着剤が、粘着性及び皮膚刺激性の観点から、特に好ましい。
粘着剤層を形成する粘着剤には、粘着特性を調整するために、所望により、粘着付与剤を配合することができる。粘着付与剤としては、例えば、テルペン系、テルペンフェノール系、クマロンインデン系、スチレン系、ロジン系、キシレン系、フェノール系、石油系などの粘着付与樹脂を挙げることができる。また、アクリル系粘着剤には、必要に応じて、さらに、ポリイソシアネート、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、過酸化物、金属キレート化合物等の架橋剤;薬剤、軟化剤、充填剤、酸化防止剤、抗菌剤、着色剤などの添加剤を配合することができる。粘着付与剤は、多くの場合、粘着剤に含有されるアクリル系樹脂等の樹脂100質量部に対して、20質量部以下、好ましくは15質量部以下を用いることができる。また、添加剤は、同じく10質量部以下、より好ましくは0.01〜5質量部、添加剤の種類によっては、更に好ましくは0.02〜2質量部の割合で用いることができる。
本発明の貼付材における粘着剤層は、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層である。従来、支持体と粘着剤層を備える貼付材においては、必要または所望により、粘着剤層を、支持体の全面に設けず、格子状、縞状または点状等、一部分にパターン状に設けることがあった。しかし、本発明の貼付材において、粘着剤層が、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層でない場合には、粘着剤層で覆われていない部位から水が侵入したり、水分が透過したりして、貼付材としての防水性が低下するおそれがある。したがって、粘着剤層を形成する樹脂またはゴム成分を、通常5〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは15〜45質量%含有する溶液またはエマルションを支持体の全面を覆うことができるように適用することが必要である。溶液またはエマルションを形成する溶媒または分散媒は、水または有機溶剤を使用することができ、有機溶剤としては、ヘキサン、トルエン、酢酸エチル等を使用することができる。粘着剤層は、支持体の片面に、すなわち、支持体に隣接し、支持体の両面の一方の面のみに形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層として設ければよい。また、粘着剤層は、必要に応じて支持体の両面に設けることもできる。粘着剤層を支持体の両面に設ける場合は、支持体の皮膚と接触しない側に設ける粘着剤層は、通常皮膚に接する側に設ける粘着剤層より薄くし、また、支持体の全面に塗工を行わず、パターン塗工や、線塗工を行ってもよい。皮膚と接触しない側の粘着剤層は、支持体の中央部またはエッジ部に設けることで、自背面接着性を向上させることができる。
本発明の貼付材は、通気性を有する貼付材である。本発明の貼付材は、特に好ましくはJIS P8117に準拠してガーレー式デンソメーターにより測定される通気度が、10秒/100mL未満である通気性を有する、撥水性の貼付材である。貼付材の通気性の測定は、それ自体は公知のものであり、JIS P8117に準拠してガーレー式デンソメーターにより測定される貼付材の通気度が60秒/100mL未満であれば、通気性を有する貼付材であると評価することができる。貼付材の通気度は、好ましくは50秒/100mL未満、より好ましくは20秒/100mL未満、特に好ましくは10秒/100mL未満であり、最も好ましくは2秒/100mL未満である。本発明の貼付材の通気度は、特に下限がないが、通常0.05秒/100mL以上、多くの場合0.1秒/100mL以上、ほとんどの場合0.2秒/100mL以上である。通気度の測定方法は、具体的には、以下のとおりである。すなわち、貼付材を5cm×5cmの大きさに裁断し締付板(土台)に貼付する。締付板を透過する面積は645.16mm2とする。ガーレー式デンソメーターの内側シリンダーを引き出し、ストッパーにセットした後、締付板の間に貼付材の試験片を締め付ける。内側シリンダーを静かに下降させ、100mLの空気量が通過する秒数を測定して得たn=3の平均値に基づく貼付材の通気度を、貼付材の通気度(秒/100mL)とする。簡便のために、小数点以下を四捨五入してもよい。
すなわち、本発明では、粘着剤層が、粘着剤層を形成する粘着剤を通気性処理してなる、通気性を有する粘着剤層である。
本発明の通気性の貼付材は、撥水性が高い貼付材であって、スプレー法による撥水度が5級、かつ、IPA法による撥水度が9級以上、好ましくは10級以上、より好ましくは11級以上であることを特徴とする。従来、支持体と粘着剤層とを備える貼付材において、粘着剤層を通気性を有するものとすると、外部からの水が侵入しやすくなったが、本発明の通気性の貼付材は、支持体が強撥水のものであることによって、貼付材が、高い撥水性を有することができる。すなわち、本発明の貼付材は、スプレー法による撥水度が5級、かつ、IPA法による撥水度が9級以上であることにより、通気性を有しながら高い防水性を有するとともに、優れた粘着性を有することができる。
本発明の撥水性の貼付材は、スプレー法による撥水度〔以下、「撥水度(スプレー法)」ということがある。〕が5級である。スプレー法による撥水度は、JIS L1092に定める撥水度試験(スプレー試験)に準拠して測定し評価するものである。具体的には、貼付材から、剥離紙がある場合は剥離紙を剥がした後、長さ20cm及び幅20cmの大きさに裁断して、試験片を調製し、支持体の側からスプレー試験を行って、試験片の撥水度(スプレー法)を測定する。撥水度(スプレー法)は、1級〜5級の範囲で比較見本(写真)と比べて評価し、級の数値が大きいものが撥水性が高い。n=3の試験片の撥水度(スプレー法)の平均値を求め、小数点以下を切り上げた値を用いて、以下の基準に従い、貼付材の撥水度(スプレー法)を評価する。本発明の撥水性の貼付材は、撥水度(スプレー法)の評価が、「○」のものである。なお、長さ20cm及び幅20cmの試験片が確保できない場合は、長さ20cm及び幅5cmの試験片を5本とり、幅方向(短い幅)を1cm程度重ねて貼付して略長さ20cm及び幅20cmの試験片とし、重ねて貼付した部分以外の箇所について撥水度(スプレー法)の評価をする。
○: 撥水度(スプレー法)が、5級
△: 撥水度(スプレー法)が、3級または4級
×: 撥水度(スプレー法)が、1級または2級
本発明の撥水性の貼付材は、IPA法による撥水度〔以下、「撥水度(IPA法)」ということがある。〕が9級以上である。IPA法による撥水度試験は、イソプロピルアルコール(IPA)と水を混合した標準液を使用する撥水度試験である。具体的には、IPAと水を、表1に示す所定の容積比で混合して調製した1級〜12級の標準液を試験液として、スポイト等を使用して、試験片の支持体の上に1滴落とし、30秒間経過後の試験液の試験片への染み込みの有無を調べる。染み込みがなかった試験液である標準液の最大の級数を、その試験片の撥水度(IPA法)とする。n=3の平均値を求め、小数点以下を切り上げた値を用いて、貼付材の撥水度(IPA法)とする。撥水度(IPA法)が大きいものが撥水性が高い。
本発明の貼付材の防水性は、以下の方法によって評価することができる。すなわち、貼付材から、剥離紙がある場合は剥離紙を剥がした後、長さ100mm及び幅50mmの大きさに裁断して試験片を調製する。試験片より十分大きなベークライトパネルの略中央に、pH試験紙を配置し、その上から試験片がpH試験紙を完全に覆うようにして、ベークライトパネルに試験片を貼付する。試験片を貼付したベークライトパネルを、温度37℃に保った温浴に浸漬し、30分間経過後及び3時間経過後に、ベークライトパネルを取り出し、試験片を剥がして、pH試験紙が水で濡れているか否かにより、以下の基準に従って試験片の防水性〔防水性(30分間)及び防水性(3時間)〕を判定する。n=3で試験を行い、n=2以上の結果を用いて、貼付材の防水性〔防水性(30分間)及び防水性(3時間)〕を評価する。すなわち、3つの試験片のうち、2つ以上の試験片の判定結果が、「○」である場合、貼付材の防水性を「○」と評価し、該貼付材は防水性があると評価することができる。
○: pH試験紙が、水で濡れていない
×: pH試験紙が、水に濡れて変色した
本発明の貼付材は、粘着剤層を形成する粘着剤の支持体に対する投錨性(以下、「貼付材の投錨性」、または、単に「投錨性」ということがある。)が優れる。貼付材の投錨性は、以下の方法によって評価する。すなわち、貼付材から、剥離紙がある場合は剥離紙を剥がした後、長さ50mm及び幅30mmの大きさに裁断して試験片を調製し、貼付材の粘着剤層同士を貼り合せ、次いで、手で勢いよく剥がしたときの支持体と粘着剤層との剥離状態により、以下の基準で判定し、n=3で試験を行い、n=2以上の結果を用いて、評価する。
○: 支持体と粘着剤層との界面剥離が全くみられなかった(密着性良好)。
△: 支持体と粘着剤層とが界面剥離しなかったが、界面剥離がみられた箇所の合計面積が試験片の面積に対して10%以内である(使用上問題ない水準)。
×: 支持体と粘着剤層とが界面剥離した(密着性不良)。
本発明の貼付材は、優れた粘着性を有し、自背面接着力が、好ましくは2.5N/25mm以上、より好ましくは3N/25mm以上である。なお、本発明の貼付材の自背面接着力は、上限が特にないが、通常8N/25mm以下、多くの場合6N/25mm以下である。貼付材の自背面接着力の測定方法は、以下のとおりである。すなわち、ベークライトパネル(フェノール樹脂板、住友ベークライト株式会社製、PL−1102)に、長さ100mm及び幅50mmに裁断して調製した貼付材の試験片(以下、「試験片1」ということがある。)を貼り付ける。該試験片1の支持体面の略中央に、長さ100mm及び幅25mmに裁断して調製した貼付材の試験片(以下、「試験片2」ということがある。)を、粘着剤層面を介して、端部を残して重ね貼りする。次いで、試験片2の支持体面上を、JIS Z0237に定める方法に従い、温度23℃、50%RHの雰囲気下で、2kgのゴムロールで300mm/分の速度で1往復圧着する。この状態で20分間放置した後、剥離角度180度及び剥離速度300mm/分の条件で、試験片1の支持体面に対する試験片2の剥離力を測定し、試験片の自背面接着力(単位:N/25mm)を求める。n=3の平均値を求めて、貼付材の自背面接着力(単位:N/25mm)とする。
本発明の貼付材は、優れた粘着性を有するものであり、JIS Z0237に従って測定した対ベークライト粘着力が、2N/25mm以上、好ましくは3.5N/25mm以上である。なお、本発明の貼付材の対ベークライト粘着力は、上限が特にないが、通常8N/25mm以下、多くの場合6N/25mm以下である。貼付材の対ベークライト粘着力の測定方法は、以下のとおりである。すなわち、温度23℃、50%RHの雰囲気下で、前記のベークライトパネルに、長さ150mm及び幅25mmに切り出して調製した貼付材の試験片を貼付し、2kgのゴムロールで300mm/分の速度で1往復圧着する。この状態で20分間放置した後、剥離角度180度及び剥離速度300mm/分の条件で剥離力を測定し、試験片の対ベークライト粘着力(単位:N/25mm)を求める。n=3の平均値を求め、貼付材の対ベークライト粘着力(単位:N/25mm)とする。
本発明の貼付材は、優れた粘着性を有し、JIS Z0237に定める方法に従って測定した対ガラス保持力が、0.05mm以上、好ましくは0.08mm以上である。なお、本発明の貼付材の対ガラス保持力は、上限が特にないが、通常0.3mm以下、多くの場合0.2mm以下である。貼付材の対ガラス保持力の測定方法は、以下のとおりである。すなわち、温度23℃、50%RHの雰囲気下で、ガラス板に、長さ20mm及び幅12mmの大きさに切り出してカートンテープで裏打ちした貼付材の試験片を貼付し、2kgのゴムロールで300mm/分の速度で1往復圧着する。20分間放置した後、貼付材が垂直に垂れ下がるように吊し、200gの荷重を加えて、60分間経過後のズレ長さ(mm)を測定して、試験片の対ガラス保持力とする。n=3の平均値を求めて、貼付材の対ガラス保持力(単位:mm)とする。
本発明の貼付材は、優れた粘着性を有すると同時に、取扱い性がよく、皮膚等からの剥離時の皮膚刺激が少ないものであり、プローブタック試験法で測定した値が、0.84N/5mmφ以下、好ましくは0.81N/5mmφ以下である。なお、本発明の貼付材のプローブタックの値は、特に下限値がないが、通常0.5N/5mmφ以上、多くの場合0.6N/5mmφ以上である。貼付材のプローブタックの測定方法は、以下のとおりである。すなわち、JIS Z 0237(1991)に参考として記載されているプローブタック試験法に準拠して、温度25℃、50%RHの雰囲気下で、NSプローブタックテスター(ニチバン株式会社製)を使用して、円柱状接触子(プローブ)の直径:5mm、押圧力:0.98N/cm2、接触時間:1秒間、引剥速度:10mm/秒の条件下で測定し、n=3の平均値を求めて、貼付材のプローブタック(単位:N/5mmφ)とする。
本発明の貼付材は、フッ素樹脂系撥水剤で処理した布帛からなる支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える、通気性を有する貼付材であるが、必要に応じて、粘着剤層の支持体と反対側の面に接するように、更に剥離紙を備える貼付材であってもよい。剥離紙としては、通常貼付材の剥離紙として使用されているものを使用することができ、粘着剤層の剥離性や柔軟性などを考慮して、適宜選択することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチックフィルム(樹脂フィルム);樹脂フィルム、合成紙、合成繊維等にシリコーン樹脂加工(処理)したシリコーン加工紙;樹脂フィルムにフッ素樹脂を被覆したフッ素樹脂被覆フィルム;アルミ箔、クラフト紙にポリエチレン等をラミネートしたラミネート加工紙;等の無色または着色したシートを用いることができる。特に、シリコーン処理PETフィルム、シリコーン処理ポリプロピレンフィルム、シリコーン処理ポリエチレンフィルム、フッ素樹脂被覆PETフィルム、フッ素樹脂被覆ポリプロピレンフィルム、フッ素樹脂被覆ポリエチレンフィルム等の離型処理した樹脂フィルムが好ましく用いられ、これらの離型処理した樹脂フィルムと紙とのラミネート、アルミニウムを蒸着させた樹脂フィルム、シリコーンオイル等を塗布した紙なども用いられる。剥離紙の離型処理は、粘着剤層面だけでなく、粘着剤層と反対側の面にも施すことができる。また、貼付材を包材から取り出しやすくするために、剥離紙の片面または両面に凹凸形状を設けてもよい。剥離紙の厚みは、特に限定されないが、通常10μm〜1mm、好ましくは20〜500μm、より好ましくは40〜200μmの範囲である。
本発明の貼付材は、フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える、通気性を有する貼付材であって、スプレー法による撥水度が5級、かつ、IPA法による撥水度が9級以上であることを特徴とする撥水性の貼付材を得ることができる限り、その製造方法は、特に限定されない。通常は、フッ素樹脂系撥水剤で織布または編布の布帛を処理して支持体を得る工程、及び、粘着剤層に通気性を付与する工程を含む撥水性の貼付材の製造方法が採用される。例えば、フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体の上に、粘着剤層を形成する粘着剤である樹脂またはゴムの溶液またはエマルションを、支持体の全面を覆うように塗工し、該粘着剤を発泡処理等により通気性を有するものとすることによって、通気性の粘着剤層を形成してもよい。また、離型処理した工程紙上に、粘着剤層を形成する粘着剤である樹脂等の溶液またはエマルションを塗工し、該粘着剤を発泡処理等により通気性を有するものとすることによって、通気性の粘着剤層を形成した後に、フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体を載置し、加熱したロールで加熱加圧して積層する方法を採用することもできる。本発明の貼付材が、更に剥離紙を備えるものである場合は、粘着剤層の上に、剥離紙を更に積層してもよいし、離型処理した工程紙をそのまま剥離紙としてもよい。なお、先に述べたように、本発明の貼付材は、支持体と、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層とを備えるものであるので、粘着剤である樹脂等の溶液またはエマルションを、パターン状に塗工することは行わない。
本発明の貼付材は、必要に応じて、更に剥離紙を備え、シート状の撥水性の貼付材として提供することができるほか、ロール状に巻き取って撥水性の貼付材から形成される撥水性のロール状貼付材として提供することができる。特に、本発明によれば、テーピングテープ用である撥水性のロール状貼付材が提供される。撥水性のロール状貼付材は、剥離紙を備える貼付材をロール状に巻き取って得てもよいが、本発明の撥水性の貼付材は、自背面接着性が優れているので、剥離紙を備えない撥水性の貼付材を、該貼付材の自背面に順次巻き取ってロール状とすることにより、剥離紙を備えない撥水性のロール状貼付材を得ることもできる。剥離紙は、剥離しやすいように2つ以上に分割した状態、または幅方向に切れ目を複数設けてもよい。
本発明の撥水性の貼付材、特に、撥水性のロール状貼付材は、通気性、防水性、及び、自背面接着性等の粘着性に優れているので、テーピングテープに適したものである。したがって、本発明によれば、撥水性の貼付材から形成されるテーピングテープ、または撥水性のロール状貼付材から形成されるテーピングテープが提供される。本発明のテーピングテープは、傷害予防、応急処置、再発防止などの目的で行われるスポーツテーピングや、腰痛、ぎっくり腰、ケガ等による関節痛、外反母趾の痛みなどの各種痛みを予防したり、和らげたりする医療用または日常生活用のテーピングの分野にも使用することができる。また、本発明のテーピングテープは、リハビリテーションの補助手段として、機能回復期において受傷部位を支持し、疼痛の緩和を目的として行うテーピングにも使用することができる。
貼付材の通気性は、JIS P8117に準拠して、前述の方法でガーレー式デンソメーター(テスター産業株式会社製)を使用して測定した。n=3の平均値を求め、小数点以下を四捨五入して、貼付材の「通気度(秒/100mL)」とした。
貼付材の撥水度(スプレー法)は、JIS L1092に準じ、長さ20cm及び幅20cmの大きさに裁断した試験片を調製し、前述の方法で、n=3の平均値に基づき、平均値を求め、小数点以下を切り上げた値を用いて、貼付材の撥水度(スプレー法)を評価した。
貼付材の撥水度(IPA法)は、前述の方法でn=3の平均値を求め、小数点以下を切り上げた値を用いて、貼付材の撥水度(IPA法)とした。
貼付材の防水性は、以下の方法によって評価した。すなわち、貼付材から、剥離紙がある場合は剥離紙を剥がした後、長さ100mm及び幅50mmの大きさに裁断して試験片を3枚調製し、前述の方法により、n=2以上の結果を用いて、貼付材の防水性〔防水性(30分間)及び防水性(3時間)〕を評価した。すなわち、3つの試験片のうち、2つ以上の試験片の判定結果が、「○」である場合、貼付材の防水性を「○」と評価し、該貼付材は防水性があると評価した。
○: pH試験紙が、水で濡れていない
×: pH試験紙が、水に濡れて変色した
貼付材の投錨性は、前述の方法により測定し、以下の基準で判定し、n=3で試験を行い、n=2以上の結果を用いて、評価した。
○: 支持体と粘着剤層との界面剥離が全くみられなかった(密着性良好)。
△: 支持体と粘着剤層とが界面剥離しなかったが、界面剥離がみられた箇所の合計面積が試験片の面積に対して10%以内である(使用上問題ない水準)。
×: 支持体と粘着剤層とが界面剥離した(密着性不良)。
貼付材の自背面接着力の測定方法は、前述の方法により、n=3の平均値を求めて、貼付材の自背面接着力(単位:N/25mm)とした。
貼付材の対ベークライト粘着力は、前述の方法により、n=3の平均値を求め、貼付材の対ベークライト粘着力(単位:N/25mm)とした。
貼付材の対ガラス保持力は、前述の方法により、n=3の平均値を求めて、貼付材の対ガラス保持力(単位:mm)とした。
貼付材のプローブタックは、前述の方法により、n=3の平均値を求めて、貼付材のプローブタック(単位:N/5mmφ)とした。
支持体を形成するための織布または編布の布帛として、経糸にはポリウレタン繊維をコアとする20番手のコアスパン糸を32本/インチの密度で配し、緯糸には16番手の綿100%糸を60本/インチの密度で配した織布(以下、「基布a」という。)を用いた。フッ素樹脂系撥水剤である旭硝子株式会社製のアサヒガード(登録商標)AG−E082(以下「撥水剤A」という。)を、処理濃度4.5質量%となるように、すなわち、撥水剤Aの濃度が4.5質量%となるように、精製水で希釈した水溶液に、前記の基布aを、常温で20分間浸漬した後、余分な液を絞って除去し、最高温度180℃で10分間乾燥して、フッ素樹脂系撥水剤(撥水剤A)で処理した布帛からなる支持体を得た。基布aに含有されるフッ素樹脂量は、処理前後の基布aの質量から約1.1g/m2と計算された。撥水剤Aによる撥水処理によって、基布aを構成する繊維間に接着または融着はみられず、基布aは、柔軟性及び通気性を維持していた。なお、基布aには、1辺が0.1〜0.5mm程度の大きさの開口(面積0.01〜0.25mm2程度)が認められた。
織布の撥水処理に使用する撥水剤Aについて、処理濃度が10質量%になるように変更したことを除いて、実施例1と同様にして、支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える貼付材を得た。なお、基布aに含有されるフッ素樹脂量は、処理前後の基布aの質量から約4.0g/m2と計算された。得られた貼付材について、通気性、撥水度(スプレー法)、撥水度(IPA法)、防水性(30分間及び3時間)、投錨性、自背面接着力、対ベークライト粘着力及びプローブタックを測定した結果を、表2に示す。
織布の撥水処理に使用する撥水剤Aを、フッ素樹脂系撥水剤である日華化学株式会社製のNKガード(登録商標)S−02(以下「撥水剤B」という。)に変更したことを除いて、実施例2と同様にして、支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える貼付材を得た。なお、基布aに含有されるフッ素樹脂量は、処理前後の基布aの質量から約2.7g/m2と計算された。得られた貼付材について、通気性、撥水度(スプレー法)、撥水度(IPA法)、防水性(30分間及び3時間)、投錨性及び自背面接着力を測定した結果を、表2に示す。
支持体を形成するための織布または編布の布帛を、経糸にはポリウレタン繊維をコアとする40番手のコアスパン糸を32本/インチの密度で配し、緯糸には16番手の綿100%糸を72本/インチの密度で配した織布(以下、「基布b」という。)に変更したことを除いて、実施例1と同様にして、支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える貼付材を得た。なお、基布bに含有されるフッ素樹脂量は、処理前後の基布bの質量から約1.3g/m2と計算された。得られた貼付材について、通気性、撥水度(スプレー法)、撥水度(IPA法)、防水性(30分間及び3時間)、投錨性、自背面接着力、対ベークライト粘着力、対ガラス保持力及びプローブタックを測定した結果を、表2に示す。
織布の撥水処理に使用する撥水剤Aの水溶液の処理濃度を3.5質量%に変更したことを除いて、実施例1と同様にして、支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える貼付材を得た。なお、基布aに含有されるフッ素樹脂量は、処理前後の基布aの質量から約0.9g/m2と計算された。得られた貼付材について、通気性、撥水度(スプレー法)、撥水度(IPA法)、防水性(30分間及び3時間)、投錨性、自背面接着力、対ベークライト粘着力、対ガラス保持力及びプローブタックを測定した結果を、表2に示す。
織布の撥水処理に使用する撥水剤Aを、パラフィン系撥水剤(非フッ素樹脂系撥水剤)である日華化学株式会社製のネオシード(登録商標)NR−90(以下「撥水剤C」という。)に変更したことを除いて、比較例1と同様にして、支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える貼付材を得た。なお、基布aに含有される非フッ素樹脂量は、処理前後の基布aの質量から約1.3g/m2と計算された。得られた貼付材について、通気性、撥水度(スプレー法)、撥水度(IPA法)、防水性(30分間及び3時間)、投錨性、自背面接着力、対ベークライト粘着力、対ガラス保持力及びプローブタックを測定した結果を、表2に示す。
スプレー法による撥水度が5級、かつ、IPA法による撥水度が11級または12級である実施例1〜4の撥水性の貼付材は、
1)30分間及び3時間温浴に浸漬しても防水性が維持される高い防水性を有する、
2)投錨性が優れ、自背面接着力が3.1〜5.0N/25mmであって重ね貼りに求められる高い自背面接着性を有する、
3)対ベークライト粘着力及び対ガラス保持力からみて、皮膚等に対する接着性が十分高い、及び、
4)プローブタックが0.79〜0.83N/5mmφと小さいことから、取扱い性が良好であり、貼付材を皮膚から剥離するときに、痛みがあったり、皮膚剥がれが生じたりする懸念が少ないことが分かり、テーピングテープ用途に適する撥水性の貼付材であった。
Claims (9)
- フッ素樹脂系撥水剤で処理した織布または編布の布帛からなる支持体、及び、支持体に隣接し、支持体の両面の少なくとも一方の面に形成され、当該面の全面を覆う粘着剤層を備える、通気性を有する貼付材であって、
(i)該支持体が、パッドニップ法によりフッ素樹脂系撥水剤の溶液で処理して得られ、かつ、該フッ素樹脂系撥水剤が、イソシアネートを含有する撥水剤を除くものであって、かつ、該フッ素樹脂系撥水剤が、パーフルオロオクタン酸が5ppm以下のC6系のフッ素樹脂系撥水剤であり、
(ii)該布帛からなる支持体に含有されるフッ素樹脂量が、1.1〜4.1g/m2であり、
(iii)該粘着剤層が、粘着剤層を形成する粘着剤を通気性処理してなる、通気性を有する粘着剤層であり、
(iv)該粘着剤層を形成する粘着剤が、アクリル系の樹脂を含有する粘着剤であり、
(v)該貼付材のスプレー法による撥水度が5級であり、
(vi)該貼付材のIPA法による撥水度が9級以上であり、かつ、
(vii)該貼付材の、JIS P8117に準拠してガーレー式デンソメーターにより測定される通気度が、10秒/100mL未満である
ことを特徴とする撥水性の貼付材。 - 発泡処理して得られる粘着剤層を備える請求項1記載の撥水性の貼付材。
- 支持体が、処理濃度4〜12質量%に調製したフッ素樹脂系撥水剤の溶液で処理して得られる請求項1または2記載の撥水性の貼付材。
- フッ素樹脂系撥水剤で織布または編布の布帛を処理して支持体を得る工程、及び、粘着剤層に通気性を付与する工程を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材の製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材から形成される撥水性のロール状貼付材。
- 剥離紙を備えない請求項5記載の撥水性のロール状貼付材。
- テーピングテープ用である請求項5または6記載の撥水性のロール状貼付材。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撥水性の貼付材から形成されるテーピングテープ。
- 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の撥水性のロール状貼付材から形成されるテーピングテープ。
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