JP2021109928A - 粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維を含む基材を備えながらも、重ね貼り可能な粘着テープを提供する。【解決手段】本発明の粘着テープは、基材層と、基材層の一方の側に配置された粘着剤層とを有する粘着テープであって、該基材層が、繊維を含み、該粘着テープの自背面粘着力が、3N/25mm以上である。1つの実施形態においては、上記基材層が不織布層である。1つの実施形態においては、上記粘着剤層が、ゴム成分を有する粘着剤組成物から構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着テープに関する。
施工中あるいは施工後の建築構造物などの被着体に防水性を付与するための防水粘着テープが報告されている(例えば、特許文献1)。
コンクリート建築構造物に防水粘着テープを使用する場合に、貼り付け後の防水粘着テープの背面に、モルタル、塗料等の塗布物を塗工することがあるため、当該塗布物との密着性を考慮して、防水粘着テープの基材として、繊維を含む基材が多用されている。
特開2015−54887号公報
繊維を含む基材を粘着テープは、当該基材の表面が粗いため、その表面に粘着テープを貼り付けがたく、粘着テープを重ね貼りすることが困難であるという問題を有する。より詳細には、粘着テープ上に粘着テープが貼り付かない;貼り付いたとしても時間経過により剥離する;貼り付け時に強く圧着する必要があり施行性が悪い;等の問題があり、そのために、十分な防水性を得ることができないこともある。
本発明の課題は、繊維を含む基材を備えながらも、重ね貼り可能な粘着テープを提供することにある。
本発明の粘着テープは、基材層と、基材層の一方の側に配置された粘着剤層とを有する粘着テープであって、該基材層が、繊維を含み、該粘着テープの自背面粘着力が、3N/25mm以上である。
1つの実施形態においては、上記基材層が不織布層である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層が、ゴム成分を有する粘着剤組成物から構成される。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率G’が、230kPa以下である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の厚み、上記基材層の厚みおよび上記粘着剤層の弾性率が、[粘着剤層の厚み(μm)/(基材層の厚み(μm)×粘着剤層の弾性率(kPa)]×1000≧7kPa−1の関係を有する。
1つの実施形態においては、上記粘着テープは、23℃における幅方向の破断時の伸びが、25%以上である。
1つの実施形態においては、上記粘着テープは、23℃における幅方向の10%伸長時の応力が、12N/10mm以下である。
1つの実施形態においては、上記粘着テープは、防水テープである。
本発明の別の局面によれば、積層体が提供される。この積層体は、上記粘着テープを備える。
1つの実施形態においては、上記積層体は、上記粘着テープの前記粘着剤層側に配置された第1の層を備える。
1つの実施形態においては、上記積層体は、上記粘着テープの前記粘着剤層とは反対側に配置された第2の層を備える。
本発明によれば、繊維を含む基材を備えながらも、重ね貼り可能な粘着テープを提供することができる。
本発明の粘着テープの一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明の粘着テープの別の一つの実施形態を示す概略断面図である。 凹凸追従性を測定する際の下地材料の凹凸を計測する方法を示す概略断面図である。 実施例における防水性評価の方法を説明する概略図である。
≪粘着テープ≫
本発明の粘着テープは、基材層と該基材層の一方の側に配置された粘着剤層とを有する。基材層は繊維を含む。基材層は、1層のみであってもよいし、2層以上であってもよい。粘着剤層は、1層のみであってもよいし、2層以上であってもよい。1つの実施形態においては、本発明の粘着テープは、ロール状で提供される。
本発明の粘着テープは、任意の適切なその他の層をさらに備え得る。その他の層としては、例えば、基材層と粘着剤層の間に配置する目止め層が挙げられる。目止め層は、1層のみであってもよいし、2層以上であってもよい。
図1は、本発明の粘着テープの一つの実施形態を示す概略断面図である。粘着テープ1000は、基材層100、基材層100の一方の側に配置された粘着剤層200を有する。
図2は、本発明の粘着テープの別の一つの実施形態を示す概略断面図である。図2において、本発明の粘着テープ2000は、基材層100と粘着剤層200との間に、目止め層300をさらに備える。
本発明の粘着テープのコンクリートに対する23℃における粘着力は、好ましくは1〜50N/25mmであり、より好ましくは3〜40N/25mmである。このような範囲であれば、剥離し難く防水性に優れる粘着テープを得ることができる。粘着力は、JIS Z 0237:2000に準じて測定される。具体的には、粘着力は、引っ張り試験機を用いて引張速度300mm/min、剥離角度:180°の条件で測定される。また、粘着力測定に用いられる被着体としてのコンクリートとしては、コンクリート板(ユーコウ商会社製、JIS R 5201 10.2標準砂使用品)を使用した。
本発明の粘着テープの23℃における自背面粘着力は、3N/25mm以上である。本発明の粘着テープは、このような自背面粘着力を有することにより重ね貼りさせることができ、防水性に顕著に優れる。本発明の粘着テープの23℃における自背面粘着力は、好ましく4N/25mm以上であり、より好ましくは6N/25mm以上であり、さらに好ましくは8N/25mm以上であり、特に好ましくは9N/25mm以上であり、最も好ましくは10N/25mm〜50N/25mmである。50N/25mm以上の自背面粘着力があると、誤って貼ってしまったときに、手で剥がして貼り直すことが困難になるおそれがある。繊維を含む基材層を備えながらも、上記のように高い自背面粘着力を有する粘着テープを得られたことは、本発明の大きな成果のひとつである。なお、自背面粘着力とは、粘着テープの背面、すなわち、基材層の粘着剤層の反対側の面に対する当該粘着テープの粘着力を意味する。自背面粘着力は、基材層の材料、基材層の厚み、粘着剤層の材料、粘着剤層の厚み、粘着剤層の特性(例えば、弾性率)等により調整することができる。
本発明の粘着テープの23℃における自背面粘着力は、コンクリートに対する23℃における粘着力よりも小さいことが好ましい。このように構成すれば、重ね貼り時に貼り付け直す等の作業が容易となる。粘着テープの23℃における自背面粘着力に対する、コンクリートに貼着時の23℃における粘着力の比(対コンクリート粘着力/自背面粘着力)は、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜5であり、さらにより好ましくは1〜3である。
本発明の粘着テープの総厚みは、好ましくは100μm〜2000μmであり、より好ましくは100μm〜1000μmであり、さらに好ましくは200μm〜1000μmであり、特に好ましくは200μm〜800μmである。このような範囲であれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性に優れる粘着テープを得ることができる。
耐アルカリ性に優れる粘着テープは、コンクリート建築構造物の防水に有用である。また、凹凸追従性に優れる粘着テープは、凹凸のある建築構造物、建築構造物のコーナー部に使用した場合に、優れた防水性を発揮し得る点で有用である。また、凹凸追従性に優れる粘着テープは、施工性に優れる点で有利である。本発明の粘着テープは、重ね貼りでき、かつ、凹凸追従性を付加することが可能であるため、防水性および施工性の観点から非常に有用である。また、本発明の粘着テープは、耐久性にも優れるため、建築構造物への使用に有用である。重ね貼り可能であることに加え、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性等の建築構造物の防水粘着テープに要求される特性を有し得る粘着テープが得られたことは、本発明の大きな成果のひとつである。また、凹凸追従性に優れていれば、粘着テープを重ね合わせた際に生じる段差に、上側の粘着テープが良好に追従することができ、この点においても、本発明の粘着テープは防水粘着テープとして有利である。耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性は、粘着テープの全体構成(例えば、総厚み、引張特性)、基材層の材料・特性、粘着剤層の材料・特性により調整することができる(詳細は、後述)。
本発明の粘着テープの23℃における幅方向の10%伸長時の応力は、好ましくは12N/10mm以下であり、より好ましくは1N/10mm〜11N/10mmであり、さらに好ましくは2N/10mm〜10N/10mmであり、特に好ましくは3N/10mm〜9N/10mmであり、最も好ましくは4N/10mm〜8N/10mmである。このような範囲であれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。伸長時の応力の測定方法は後述する。
本発明の粘着テープの23℃における幅方向の破断時の伸びは、好ましくは25%以上であり、より好ましくは30%〜100%であり、さらに好ましくは35%〜95%であり、特に好ましくは40%〜90%であり、最も好ましくは45%〜85%である。このような範囲であれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。破断伸びの測定方法は後述する。
本発明の粘着テープの23℃における長手方向の10%伸長時の応力は、好ましくは30N/10mm以下であり、より好ましくは1N/10mm〜27N/10mmであり、さらに好ましくは3N/10mm〜25N/10mmであり、特に好ましくは4N/10mm〜22N/10mmであり、最も好ましくは5N/10mm〜20N/10mmである。このような範囲であれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープの23℃における長手方向の破断時の伸びは、好ましくは25%以上であり、より好ましくは30%〜100%であり、さらに好ましくは35%〜95%であり、特に好ましくは40%〜90%であり、最も好ましくは45%〜85%である。このような範囲であれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープは、23℃における幅方向の10%伸長時の応力と23℃における長手方向の10%伸長時の応力との比(長手方向/幅方向)が、1.1以上であることが好ましく、1.1〜5.0であることがより好ましく、1.2〜4.0であることがさらに好ましく、1.3〜3.5であることが特に好ましい。
粘着テープの長手方向とは、粘着テープを引き出す方向であり、粘着テープが巻回されている場合には巻回方向である。幅方向とは長手方向に直交する方向である。上記のように、長手方向よりも幅方向に、低応力で破断せずにほどよく伸びるよう構成された上記粘着テープは、凹凸追従性に顕著に優れる。例えば、上記粘着テープを直線上に仮貼後、幅方向にほどよく伸ばして貼ることが可能であるため、凹凸のある表面に対して追従させながら貼ることが可能となり得る。
本発明の粘着テープは、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な方法によって製造し得る。例えば、特許第6110767号公報に記載の粘着シートの製造方法を援用し得る。
<基材層>
上記基材層は、繊維を含む。基材層に含有される繊維の種類は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
1つの実施形態においては、上記繊維は、芯鞘構造を有する繊維である。芯鞘構造を有する繊維を用いれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
上記繊維の含有割合は、基材層100重量部に対して、好ましくは50重量部〜100重量部であり、より好ましくは70重量部〜100重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜100重量部であり、特に好ましくは90重量部〜100重量部であり、最も好ましくは95重量部〜100重量部である。このような範囲であれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
上記基材層の厚みは、好ましくは30μm〜1000μmであり、より好ましくは30μm〜500μmであり、さらに好ましくは50μm〜500μmであり、特に好ましくは50μm〜300μmである。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。また、耐アルカリ性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープは、[粘着剤層の厚み(μm)/(基材層の厚み(μm)×粘着剤層の弾性率(kPa)]×1000で表される値が、7kPa−1以上であることが好ましく、10kPa−1以上であることがより好ましく、20kPa−1以上であることがさらに好ましく、30kPa−1以上であることが特に好ましい。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。[粘着剤層の厚み(μm)/(基材層の厚み(μm)×粘着剤層の弾性率(kPa)]×1000で表される値の上限は、好ましくは100kPa−1であり、より好ましくは80kPa−1である。このような範囲であれば、耐久性に優れる粘着テープを得ることができる。粘着剤層の弾性率の測定方法は、後述する。
上記基材層は、好ましくは不織布層である。基材層を不織布層とすれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。本発明の粘着テープは、不織布層を備えていても、重ね貼り性に優れる。
不織布層の目付は、好ましくは3g/m〜100g/mであり、より好ましくは5g/m〜80g/mであり、さらに好ましくは8g/m〜60g/mであり、特に好ましくは10g/m〜50g/mである。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。また、耐アルカリ性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
1つの実施形態において、不織布層は、芯鞘構造を有する繊維を含む。この場合、芯鞘構造を有する繊維の含有割合は、不織布層を構成する繊維100重量部に対して、好ましくは50重量部〜100重量部であり、より好ましくは70重量部〜100重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜100重量部であり、特に好ましくは90重量部〜100重量部であり、最も好ましくは95重量部〜100重量部である。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。また、耐アルカリ性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
芯鞘構造を有する繊維としては、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な繊維を採用し得る。芯鞘構造を有する繊維は、好ましくは、芯成分としてポリエステル系ポリマーを含み、鞘成分としてポリオレフィン系ポリマーを含む。このような繊維を用いれば、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
芯鞘構造の芯成分がポリエステル系ポリマーを含む場合、芯鞘構造の芯成分中のポリエステル系ポリマーの含有割合は、芯鞘構造を有する繊維100重量部に対して、好ましくは50重量部〜100重量部であり、より好ましくは70重量部〜100重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜100重量部であり、特に好ましくは90重量部〜100重量部であり、最も好ましくは95重量部〜100重量部である。ポリエステル系ポリマーは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
上記ポリエステル系ポリマーとしては、代表的には、芳香族ポリエステル系ポリマー、脂肪族ポリエステル系ポリマーが挙げられる。
上記芳香族ポリエステル系ポリマーとしては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸またはこれらのエステル類を酸成分とし、かつ、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等のジオール化合物をグリコール成分として構成される芳香族ポリエステル系ポリマーが挙げられる。なお、パラオキシ安息香酸、ポリアルキレングリコール、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA等が添加または共重合されていてもよい。
上記脂肪族ポリエステル系ポリマーとしては、例えば、α−ヒドロキシ酸を重合させて得られるポリグリコール酸;乳酸を重合させて得られるポリ乳酸;α−ヒドロキシ酸と乳酸を共重合させて得られる共重合体;ポリ(ε−カプロラクトン)やポリ(β−プロピオラクトン)等のポリ(ω−ヒドロキシルアルカノエート);ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカプロレート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3−ヒドロキシオクタノエート等のポリ(β−ヒドロキシアルカノエート);ポリ(β−ヒドロキシアルカノエート)にポリ−3−ヒドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチレート等を構成するモノマー成分を共重合させて得られる共重合体;アジピン酸やセバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸またはこれらのエステル成分を酸成分とし、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等のジオール化合物をグリコール成分として構成される脂肪族ポリエステル系ポリマー(例えば、ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリネオペンチルオキサレートまたはこれらを構成するモノマー成分を共重合させて得られる共重合体;などが挙げられる。
芯鞘構造の鞘成分がポリオレフィン系ポリマーを含む場合、芯鞘構造の鞘成分中のポリオレフィン系ポリマーの含有割合は、芯鞘構造を有する繊維100重量部に対して、好ましくは50重量部〜100重量部であり、より好ましくは70重量部〜100重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜100重量部であり、特に好ましくは90重量部〜100重量部であり、最も好ましくは95重量部〜100重量部である。ポリオレフィン系ポリマーは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
上記ポリオレフィン系ポリマーとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン系共重合体、プロピレン系共重合体などが挙げられる。
ポリエチレンとしては、例えば、高密度ポリエチレン(融点125〜135℃)、中密度ポリエチレン(融点100〜120℃)、直鎖状低密度ポリエチレン(融点125〜128℃)、低密度ポリエチレン(融点80〜100℃)などが挙げられる。
上記ポリエチレンのASTM−D−1238(E)に記載の方法で測定したメルトインデックスは、好ましくは10g/10分〜80g/10分である。当該メルトインデックスが10g/10分未満のポリエチレンであると、紡糸の際に、溶融温度を高くしなければ、高速で溶融紡糸することが困難となるおそれがある。高温下における紡糸では原料ポリマーの熱分解が促進されてしまい、紡糸口金面に汚れが付着しやすくなり、操業性が損なわれるおそれがある。当該メルトインデックスが80g/10分を超えるポリエチレンであると、溶融粘度が低過ぎるため、紡糸工程で十分に冷却されにくくなって繊維同士が密着したり繊維強度が劣ったりするおそれがある。
上記ポリプロピレンのASTM−D−1238(L)に記載の方法で測定したメルトフローレートは、好ましくは20g/10分〜70g/10分である。当該メルトフローレートが20g/10分未満のポリプロピレンであると、溶融粘度が高過ぎて高速製糸性が得られないおそれがある。当該メルトフローレートが70g/10分を超えるポリプロピレンであると、溶融粘度が低過ぎて、ヌメリ感が発生したり繊維同士の密着を生じやすくなったりするおそれがある。
芯成分、鞘成分中には、必要に応じて、艶消し剤、顔料、防炎剤、難燃剤、消臭剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶化促進剤等の各種添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で添加してもよい。
芯成分に含まれ得るポリエステル系ポリマーと鞘成分に含まれ得るポリオレフィン系ポリマーとの融点差は、好ましくは50℃以上である。芯成分に含まれ得るポリエステル系ポリマーと鞘成分に含まれ得るポリオレフィン系ポリマーとの融点にこのような差を設けることにより、熱処理を施した際に、芯成分は熱の影響を受けずに繊維形態を維持して機械的強度を保持したまま、鞘成分のみが接着成分として作用する温度域での加工が可能となるため、比較的加工温度幅を広く設定することができ、優れたヒートシール加工性、高い機械的強度、優れた柔軟性を両立させ得る。
不織布を構成する芯鞘構造を有する繊維の単糸繊度は、好ましくは1デシテックス〜20デシテックスである。不織布を構成する芯鞘構造を有する繊維の断面形状としては、ポリオレフィン系ポリマーが繊維の外周に露出した形状の芯鞘型複合繊維であれば、中空部分を形成していても、芯成分が偏在していても、あるいは断面形状が丸断面でなくてもよい。例えば、多角的形状、繊維断面が縦横比を有する扁平断面形状であっても、機械的性能において本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択が可能である。また、芯成分と鞘成分の構成比率は、10:90〜90:10(重量比)の範囲で適宜選択可能である。
本発明の粘着テープが有する基材層として採用し得る芯鞘構造を有する繊維を含む繊維から構成される不織布層は、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な方法によって製造し得る。このような製造方法としては、例えば、特許第4263897号公報に記載の不織布の製造方法を採用し得る。
<粘着剤層>
粘着剤層は、粘着剤組成物によって構成されている。
粘着剤層の厚みは、好ましくは70μm〜1000μmであり、より好ましくは70μm〜500μmであり、さらに好ましくは100μm〜500μmであり、特に好ましくは100μm〜400μmである。このような範囲であれば、重ね貼りしやすく、かつ、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率G’は、好ましくは230kPa以下であり、より好ましくは200kPa以下であり、さらに好ましくは170kPa以下であり、特に好ましくは140kPa以下であり、最も好ましくは100kPa以下である。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率G’の下限は、好ましくは10kPaであり、より好ましくは20kPaであり、さらに好ましくは30kPaである。このような範囲であれば、耐久性に優れる粘着テープを得ることができる。粘着剤層の貯蔵弾性率G’の測定方法は後述する。
粘着剤組成物は、好ましくは、ゴム成分を含む。粘着剤組成物がゴム成分を含むことにより、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。また、耐アルカリ性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。ゴム成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
ゴム成分としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレンゴム、スチレン・イソプレン・スチレンゴム、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ビニルアルキルエーテルゴム、ポリビニルアルコールゴム、ポリビニルピロリドンゴム、ポリアクリルアミドゴム、セルロースゴムなどが挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより発現させ得る点で、ゴム成分としては、好ましくは、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴムおよびポリイソブチレンの組み合わせが挙げられる。
ブチルゴムは、イソブテン(イソブチレン)および少量のイソプレンの共重合体(イソブチレン・イソプレンゴム)である。ブチルゴムの種類としては、例えば、再生ブチルゴム、合成ブチルゴムなどが挙げられる。ブチルゴムは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
1つの実施形態においては、ブチルゴムとして再生ブチルゴムが用いられる。再生ブチルゴムは、加工性等の観点から有利である。
再生ブチルゴムのムーニー粘度は、好ましくは20〜100(ML1+4、100℃)であり、より好ましくは25〜65(ML1+4、100℃)である。
ゴム成分がブチルゴムを含有する場合、ブチルゴムの含有割合は、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは50重量部〜100重量部であり、より好ましくは60重量部〜100重量部であり、さらに好ましくは70重量部〜100重量部であり、特に好ましくは80重量部〜100重量部である。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。また、耐アルカリ性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
ポリイソブチレンは、イソブチレンの重合体であり、粘度平均分子量が、好ましくは30万〜500万であり、より好ましくは50万〜300万であり、さらに好ましくは80万〜290万であり、最も好ましくは100万〜280万である。なお、ポリイソブチレンの粘度平均分子量は、例えば、BASF社のカタログ「Oppanol B Types」(2005年版)の第2頁に記載される方法にしたがって測定することができる。ポリイソブチレンは、は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
ゴム成分がポリイソブチレン含有する場合、ポリイソブチレンの含有割合は、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは0重量部を超えて50重量部以下であり、より好ましくは3重量部〜45重量部であり、さらに好ましくは5重量部〜40重量部であり、特に好ましくは10重量部〜30重量部である。このような範囲であれば、低温での粘着性を有効に発現させることができる。
ブチルゴムおよびポリイソブチレンの含有比(ブチルゴム/ポリイソブチレン)は、重量基準で、好ましくは50/50〜100/0であり、より好ましくは70/30〜90/10である。
粘着剤組成物中のゴム成分の含有割合は、粘着剤組成物100重量部に対して、好ましくは3重量部〜70重量部であり、より好ましくは5重量部〜60重量部であり、さらに好ましくは7重量部〜50重量部であり、特に好ましくは10重量部〜40重量部である。このような範囲であれば、重ね貼りした際に剥離し難く、かつ、凹凸追従性に優れ、防水性に顕著に優れる粘着テープを得ることができる。また、耐アルカリ性、耐久性により優れた粘着テープを得ることができる。
粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な他の成分を含んでいてもよい。このような他の成分としては、例えば、軟化剤、粘着付与剤、充填材などが挙げられる。他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
軟化剤は、良好な粘着性を粘着剤層に付与し得る。軟化剤としては、例えば、パラフィン類、ワックス類、ナフテン類、アロマ類、アスファルト類、乾性油類(例えば、アマニ油など)、動植物油類、石油系オイル類(例えば、プロセスオイルなど)、ポリブテン、低分子量ポリエチレングリコール、フタル酸エステル類、リン酸エステル類、ステアリン酸またはそのエステル類、アルキルスルホン酸エステル類などが挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより発現させ得る点で、軟化剤としては、好ましくは、ポリブテンである。軟化剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
軟化剤の40℃における動粘度は、好ましくは100mm/s〜50000mm/sであり、より好ましくは200mm/s〜40000mm/sであり、さらに好ましくは250mm/s〜35000mm/sであり、特に好ましくは300mm/s〜30000mm/sである。軟化剤の40℃における動粘度が上記範囲内にあれば、低温での粘着性を有効に発現させることができる。軟化剤の動粘度は、JISK2283(2000)に準拠して測定され、具体的には、ガラス製毛管式粘度計装置により測定される。
軟化剤の流動点は、好ましくは−55℃〜−5℃であり、より好ましくは−45℃〜−8℃であり、さらに好ましくは−35℃〜−10℃であり、特に好ましくは−30℃〜−15℃である。軟化剤の流動点が上記範囲内にあれば、低温での粘着性を有効に発現させることができる。流動点は、軟化剤を冷却したときに流動状態を保つことができる最低温度であり、例えば、JISK2269(1987)に準拠して、自動流動点試験器により測定される。
軟化剤の含有割合は、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは30重量部〜300重量部であり、より好ましくは50重量部〜200重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜150重量部であり、特に好ましくは105重量部〜125重量部である。このような範囲であれば、低温での粘着性を有効に発現させることができる。
粘着付与剤は、粘着剤層の粘着力を向上させるとともに、高温においてゴム成分を軟化し易くするために任意に配合され得る。粘着付与剤としては、例えば、石油系樹脂、フェノール系樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂などが挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより発現させ得る点で、石油系樹脂が好ましい。粘着付与剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
粘着付与剤の含有割合は、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは5重量部〜500重量部であり、より好ましくは8重量部〜300重量部であり、さらに好ましくは10重量部〜200重量部であり、特に好ましくは30重量部〜70重量部である。
充填剤は、粘着剤層を補強するために任意に配合される。充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム(例えば、重質炭酸カルシウムまたは軽質炭酸カルシウムなど)、タルク、酸化チタン、カーボンブラック、シリカ、酸化マグネシウムなどが挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより発現させ得る点で、炭酸カルシウムが好ましい。充填剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
充填剤の数平均粒子径は、好ましくは0.001μm〜10μmであり、また、JIS−K−5101に準拠して測定される350メッシュの篩残分が、好ましくは10重量%以下であり、より好ましくは0.1重量%〜5重量%である。
充填剤の含有割合は、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは20重量部〜600重量部であり、より好ましくは30重量部〜500重量部であり、さらに好ましくは50重量部〜400重量部であり、特に好ましくは100重量部〜300重量部である。
粘着剤組成物には、必要により、架橋剤、老化防止剤、可塑剤などの他の添加剤を、適宜の割合で含んでいてもよい。
粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な方法で製造し得る。このような製造方法としては、例えば、上記した各成分を、上記した割合で配合して、混練する方法が挙げられる。混練の方法としては、例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、ミキシングロールなどのバッチ式混練機を用いた混練や、2軸混練機などの連続混練機を用いた混練などが挙げられる。
上記のようにして得られた粘着剤組成物を、例えば、押出機、カレンダーロール、プレス機(熱プレス機)などの成形装置を用いて、シート状に成形することにより、粘着剤層を得ることができる。
粘着剤層の形成のためには、好ましくは、粘着剤組成物を加熱する。加熱の温度は、好ましくは60℃〜180℃であり、より好ましくは70℃〜160℃である。
<目止め層>
上記のとおり、本発明の粘着テープは、基材層と粘着剤層の間に目止め層をさらに有していてもよい。1つの実施形態においては、本発明の粘着テープは、基材層と目止め層と粘着剤層がこの順に直接に積層されてなる。
目止め層の厚みは、好ましくは5μm〜100μmであり、より好ましくは5μm〜80μmであり、さらに好ましくは10μm〜80μmであり、特に好ましくは10μm〜50μmである。目止め層の厚みが上記範囲内にあれば、本発明の粘着テープは、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性により優れ得る。目止め層の厚みが小さ過ぎると、基材層と目止め層との接着強度(層間強度)が低下し、基材層と目止め層とが剥離し易くなるおそれがある。目止め層の厚みが大きすぎると、目止め層の剛性が増加し、被着対象の凹凸部に貼着した際の粘着テープの反発力が増加するため、被着対象からの粘着テープの剥離が生じやすくなるおそれがある。
本発明の粘着テープにおいて、粘着剤層は、例えば、基材層/目止め層の積層体の目止め層の表面上に形成させる。
本発明の粘着テープにおいて、粘着剤層は、例えば、2枚の剥離シートで粘着剤組成物を厚み方向に挟むことにより、粘着剤層と、それを厚み方向に挟む2枚の剥離シートとを備える粘着シートとして得ることができる。そして、この場合、剥離シートの一方面を剥離し、粘着剤層を目止め層に圧着(転写)させてもよい。
目止め層は、好ましくは、粘着剤層を構成する成分が基材層に浸透することを防止するためのバリア層であり、基材層の一方の面に積層されている。
目止め層を構成する材料(目止材料)としては、好ましくは、熱可塑性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;などが用いられる。これらの中でも、本発明の効果をより発現させ得る点で、目止め層を構成する材料(目止材料)としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリエチレンがより好ましい。
目止め層を構成する材料(目止材料)は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
目止め層は、例えば、目止材料を熱溶融し、その溶融物を基材層の一方の面に塗布することにより形成され得る。これにより、基材層/目止め層の積層体が得られる。塗布方法は、例えば、ドクターブレード法、カレンダーロール塗工、スクリーン塗工、グラビア塗工などが挙げられる。熱溶融の温度は、好ましくは150℃〜500℃であり、より好ましくは180℃〜450℃であり、さらに好ましくは200℃〜400℃であり、特に好ましくは220℃〜350℃である。
目止め層は、基材層に対して接着剤を介してまたは転写させることにより形成してもよい。
≪粘着テープの使用≫
本発明の粘着テープは、建築構造物に適用して、当該建築構造物の防水性を高めるために好ましく用いられ得る。本発明の粘着テープは、特に、コンクリート建築構造物に好ましく用いられ得る。
本発明の粘着テープは、上記のとおり、重ね貼りしても粘着テープ同士が剥離し難く、すなわち、重ね貼り性に優れる。このような粘着テープは、コーナー部を有する建築構造物(例えば、浴室等の室内の床/壁の境、床/天井の境、壁/壁の境、床/壁/壁の交点、天井/壁/壁の交点等)に好ましく用いられ得る。コーナー部においては、その形状に応じて、粘着テープを重ね貼りすることにより、防水性を高めることができる。
本発明の粘着テープの施工前および/または施工後においては、その他の処理を行ってもよい。例えば、粘着テープを施工する前に、建築構造物に任意の適切なコーキング処理を行ってもよい。また、粘着テープを施工した後に、建築構造物にポリマーセメントを塗工してもよい。これらの処理を行うことにより、防水性をさらに高めることができる。
≪積層体≫
本発明の積層体は、上記粘着テープを備える。1つの実施形態においては、上記積層体は、上記粘着テープと、上記粘着テープの上記粘着剤層側に配置された第1の層とを備える。別の実施形態においては、上記積層体は、上記粘着テープと、上記粘着テープの上記粘着剤層とは反対側(例えば、基材層側)に配置された第2の層とを備える。さらに別の実施形態においては、上記積層体は、上記粘着テープと、上記粘着テープの上記粘着剤層側に配置された第1の層と、上記粘着テープの上記粘着剤層とは反対側(例えば、基材層側)に配置された第2の層とを備える。
上記積層体は、上記粘着テープを重ね貼りした状態に相当し得る。
1つの実施形態においては、上記第1の層は、下塗り層またはシートであり得る。
上記下塗り層は、任意の適切な下塗り剤を含む。下塗り剤としては、例えば、塗料、コーキング剤、パテ、接着剤、無機材料等が挙げられる。これらの下塗り剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、下塗り層は、単層であってもよく、多層であってもよい。
塗料は、溶剤系であってもよく、ラッカー系であってもよく、水系であってもよい。溶剤系の塗料としては、例えば、アクリル系塗料、EVA系塗料、エポキシ系塗料、ウレタン系塗料、フッ素系塗料、シリコーン系塗料、アルキド系塗料、シリコンアクリル系塗料、シリコン変性アルキド系塗料、クロロプレン系塗料、ケイ素系塗料、ビニル系塗料、フェノール系塗料、フタル酸系塗料、不飽和ポリエステル系塗料、アスファルト系塗料等が挙げられる。ラッカー系塗料としては、例えば、アクリル系塗料等が挙げられる。水系塗料としては、例えば、アクリル系塗料、EVA系塗料、ウレタン系塗料、フッ素系塗料、シリコーン系塗料、ポリマーセメント系塗料等が挙げられる。コーキング剤としては、例えば、シリコーン系コーキング剤、変性シリコーン系コーキング剤、ウレタン系コーキング剤、アクリル系コーキング剤等が挙げられる。パテとしては、例えば、ゴム系パテ、シリコーン系パテ等が挙げられる。接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。無機材料としては、例えば、セメント、モルタル、コンクリート、プラスター等が挙げられる。
上記下塗り剤は、不陸調製剤(例えば、ポリマーセメント)、防水剤(例えば、ポリマーセメント、コーキング剤)、アンカー剤(例えば、プライマー)、着色剤(例えば、塗料)または吸収調製剤(例えば、水系プライマー)であってもよい。
上記シートとしては、例えば、非粘着性シートまたは粘着性シートが挙げられる。非粘着性シートとしては、EVA系シート、ゴム系シート、ウレタン系シート等が挙げられる。粘着性シートとしては、アクリル系シート、ブチル系シート、シリコン系シート、ウレタン系シート等が挙げられる。
1つの実施形態においては、上記第2の層は、上塗り層またはシートであり得る。
上記上塗り層は、任意の適切な上塗り剤を含む。上塗り剤としては、例えば、塗料、コーキング剤、パテ、接着剤、無機材料等が挙げられる。これらの上塗り剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、上塗り層は、単層であってもよく、多層であってもよい。
上塗り剤としての塗料、コーキング剤、パテ、接着剤、無機材料としては、上述のものが用いられ得る。なお、上塗り剤として用いられる塗料は、水系塗料であることが好ましい。水系塗料を用いれば、粘着テープの劣化を防止することができる。
上記上塗り剤は、意匠剤(例えば、塗料、接着剤)、不陸調製剤(例えば、ポリマーセメント)、防水剤(例えば、ポリマーセメント、コーキング)、アンカー剤(例えば、プライマー)、着色剤(例えば、塗料)または吸収調製剤(例えば、水系プライマー)であってもよい。
第2の層を構成するシートとしては、上述のものが用いられ得る。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。なお、実施例等における、試験および評価方法は以下のとおりである。なお、「部」と記載されている場合は、特記事項がない限り「重量部」を意味し、「%」と記載されている場合は、特記事項がない限り「重量%」を意味する。
(厚み)
厚みは、JIS Z0237に従い、ダイヤルゲージの接着面が平面のもので、その直径が5mmであり、測定圧力が40〜60kPaのもの(Peacock社製、1/100ダイヤルゲージ)で測定した。
(貯蔵弾性率G’)
レオメトリック社製動的粘弾性測定装置「ARES」を用いて、下記の条件で動的粘弾性測定を行い、粘着剤層の貯蔵弾性率G’を測定した。
装置:Rheometric Scientific社製 ARES(Advanced Rheometric Expansion System)
周波数:1Hz
温度:−30〜120℃
昇温速度:5℃/分
(10%伸長時応力)
23℃の環境温度下、試験片サイズ10mm幅、チャック間50mm、引張速度300mm/分にて、引張圧縮試験機(ミネベア社製、「TECHNOGRAPH TG−2kN、NMB」)を用いて、粘着テープが10%伸びたときの応力を測定した。
(20%伸長時応力)
23℃の環境温度下、試験片サイズ10mm幅、チャック間50mm、引張速度300mm/分にて、引張圧縮試験機(ミネベア社製、「TECHNOGRAPH TG−2kN、NMB」)を用いて、粘着テープが20%伸びたときの応力を測定した。
(最大強度)
23℃の環境温度下、試験片サイズ10mm幅、チャック間50mm、引張速度300mm/分にて、引張圧縮試験機(ミネベア社製、「TECHNOGRAPH TG−2kN、NMB」)を用いて、粘着テープの最大強度を測定した。
(破断伸び)
23℃の環境温度下、試験片サイズ10mm幅、チャック間50mm、引張速度300mm/分にて、引張圧縮試験機(ミネベア社製、「TECHNOGRAPH TG−2kN、NMB」)を用いて、粘着テープの破断伸びを測定した。
(自背面粘着力)
自背面粘着力は、測定する粘着テープ自身の不織布基材側に対する180度剥離強度(180度引き剥がし粘着力)を指す。180度剥離強度は、粘着シートを幅25mm、長さ100mmのサイズにカットした測定サンプルにつき、23℃、50%RHの環境下にて、上記測定サンプルの接着面を、別でカットして用意した同じ粘着テープの背面部分(サイズ:幅30mm、長さ120mmをあて板用鋼板にハンドローラーで貼ったもの)に、2kgのロールを1往復させて圧着する。これを同環境下に30分間放置した後、万能引張圧縮試験機を使用して、JIS Z 0237:2000に準じて、引張速度300mm/分、剥離角度180度の条件で、剥離強度(N/25mm)を測定した。万引張圧縮試験機(ミネベア社製、「TECHNOGRAPH TG−2kN、NMB」)を用いた。
(重ね貼り性)
重ね貼り性は、23℃、50%RHの環境下にて、測定する粘着テープを幅方向に5%伸ばしながら、自身の不織布側の基材を被着体として、5kgローラーで貼り付け、8時間後の端部の浮きを評価した。貼り付け直後に浮いたものを×、8時間後に浮いたものを〇、8時間後に浮きが無かったものを◎とした。
(凹凸追従性)
図3のようにコンクリート下地材料の凹凸を計測し、最も隙間の大きいところが1cm以上3cm未満である下地材料に対して、テープを貼付け、常温で24時間後にテープの浮きが発生しないかを確認した。テープの浮きが発生したものは×、浮きは発生しなかったが貼付け時に手で伸ばしにくかったものを△、浮きが発生せずかつ手で伸ばして貼り易かったものを○とした。
(防水性(重ね部))
図4に示す手順で、防水性評価用の試験体(粘着テープ)を23℃、50%RHの環境下で準備し、評価行った。厚み0.2mm、幅5cm、長さ10cmのポリプロピレンフィルムを、両面テープ(日東電工製、NO.5000NS)で幅方向左右両端(それぞれ、幅1cm、長さ10cm)を固定し、ポリプロピレンフィルムの下辺部分の一方の表面にシール用両面テープ(日東電工製、NO.6924)を貼り、試験用筒状体を作成した(図4(a))。次いで、試験体(粘着テープ)の基材(不織布)の面と、試験用筒状体に貼着されたシール用両面テープとを貼り合わせた(図4(b))。このとき、試験体(粘着テープ)のサイズは、幅7.5cm、長さ3cmとして、幅方向に1.25cm、長手方向に1.5cmだけ試験用筒状体からはみ出るようにした。次いで、別の試験体(粘着テープ)を、試験用筒状体を挟んで上記試験体(粘着テープ)に重ね合わせるようにして、別の試験体(粘着テープ)のはみ出し部分の粘着剤層と、上記試験体(粘着テープ)のはみ出し部分の基材層とを、2kgローラーで1往復することで、貼り合わせた(図4(c))。この試験体横側のポリプロピレンフィルムとテープの段差部分はゴムのヘラ(製品名:柄付ゴムヘラ、製造:大塚刷毛製造、材質:天然ゴム)で強く圧着し、隙間を埋めた(図4(c)丸部分)。このようにして、上辺部が開放され、下辺部が粘着テープの重ね合わせ部分で閉じられた試験用袋体を得た。
この試験用袋体を12時間養生した後、当該試験用袋体に、水3gを投入した。
30分経過するまでに、水漏れが確認されたものを×、30分以上、水漏れがなかったもとを〇とした。
(耐アルカリ性)
水酸化カルシウム飽和水溶液に粘着テープのサンプルを2週間漬け込んだ後に該サンプルを取り出し、常温でよく乾燥させた後、(破断伸び)と同じ方法で、長手方向の伸びを測定した。
以下の式で、残率を求めた。
残率(%)=100×(取り出し後の長手方向破断伸び)/(初期の長手方向破断伸び)
残率80%以上を○、残率50%以上80%未満を△、残率50%未満を×とした。
(耐久性)
粘着テープのサンプルを90℃雰囲気下で21週間加温し、常温に冷却後、(破断伸び)と同じ方法で、長手方向の伸びを測定した。
以下の式で、残率を求めた。
残率(%)=100×(取り出し後の長手方向破断伸び)/(初期の長手方向破断伸び)
残率80%以上を○、残率50%以上80%未満を△、残率50%未満を×とした。
(PEラミ投錨力)
不織布に20μmのPEラミを行い、PEラミ側に粘着テープを貼りあわせたテープサンプルを作成し、PEラミ層が融着せずに自然剥離したものを×、その後、自背面粘着力を測定した時に、PEラミ部分と不織布の間で層間破壊が起こったものを△、発生しなかったものを〇とした。
〔製造例1〕
表1に記載の配合処方にしたがって、ミキシングロールにて、120℃で、回転数15min−1にて10分間混練し、混練物を調製した。その後、調製した混練物を、紙からなり、表面(内側面)にシリコーン系剥離処理剤が塗布されて処理された2枚の剥離ライナー(剥離シート)で挟み、80℃、圧力50kg/cmで、5分間プレスすることにより、厚み0.3mmの粘着剤層が2枚の剥離ライナーで挟まれた粘着剤層シートを作製した。
Figure 2021109928
表1中の各成分の詳細は下記の通りである。
・オパノールN−100:ポリイソブチレン、重量平均分子量Mw1.3×10、分散度(Mw/Mn)2.9、BASF社製。
・EPT−1045:EPDMゴム、ムーニー粘度ML1+4(100℃)38、エチレン含量58%、ジエン含量5%、三井化学社製。
・DAINAREC−SI:ポリイソプレンと炭酸カルシウムの混合物、ムーニー粘度ML1+4(100℃)25〜45、灰分45%以下、大栄護謨社製。
・Sブチル再生ゴム:ムーニー粘度ML1+4(100℃)44±6、縣護謨社製。
・重質炭酸カルシウム:充填剤、篩残分(350メッシュ)=0.5%以下(JIS−K−5101に準拠)、丸尾カルシウム社製。
・タイペークA−100:二酸化チタン、純度98%以上、石原産業社製。
・カタルポ:乾式クレー、化学組成(Al 15−18%、SiO 73−80%、Fe 0.5−1%、CaO 0.1−0.3%)、竹原化学工業社製。
・ラヂオライトF:珪藻土、平均粒径16.3μm、150μm篩残分0.0%、45μm篩残分2.4%、吸油量180.0ml/100g、嵩密度0.40g/cm、白色度88.1、昭和化学工業社製。
・カーボンブラック シーストSO:微晶質無定形炭素、算術平均粒子径43mm、ヨウ素吸着量44mg/g、DBP吸収量(A法)115cm/100g、比着色力60%、加熱減量(袋詰時)0.3%、灰分0.2%、ふるい残分(150μm残)0.001%、かさ密度380kg/m、東海カーボン社製。
・T−REZ RB100:粘着付与剤、石油系樹脂、軟化点100℃、東燃化学社製。
・アスコンパウンド3:石油ブローンアスファルト、軟化点100℃以上、針入度(25℃)20〜40 1/10mm、針入度指数5.0以上、蒸発質量変化率1%以下、引火点280℃以上、トルエン可溶分95%以上、フラース脆化点−15℃以下、だれ長さ8以下、出光興産社製。
・ポリブテンHV−15:ポリブテン、軟化剤、流動点−20℃、動粘度(40℃)655mm/s、JX日鉱日石エネルギー社製。
・ポリブテンHV−300:ポリブテン、軟化剤、流動点0℃、動粘度(40℃)26000mm/s、JX日鉱日石エネルギー社製。
・ダイアナプロセスオイルPW−90:石油系炭化水素、流動点−10℃以下、出光興産社製。
・サンセン2100J:ナフテン系プロセスオイル、粘度11.5〜13.5、比重0.90〜0.918、流動点−7.5℃以下、日本サン石油社製。
〔実施例1〕
基材層として芯鞘構造を有する繊維の不織布(ユニチカ製、「エルベスSシリーズ」、S0153WDO、目付=15g/m、鞘成分=ポリエチレン(PE)、芯成分=ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ90μm)を用意した。基材層に、一方の剥離ライナーを剥離した粘着剤層シートAをハンドローラーで貼り合せ、粘着テープを製造した。
もう一方の剥離ライナーを剥離した後、当該を上記評価に供した。結果を表2に示す。
〔実施例2〜21、比較例1〕
表2および表3に示す基材層および粘着剤層を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着テープを得、実施例1と同様の評価に供した。結果を表2および表3に示す。
表2および表3中の基材層の内容は以下のとおりである。
S0203WDO:ユニチカ社製、商品名「エルベスSシリーズ S0203WDO」、目付:20g/m、鞘成分:ポリエチレン(PE)、芯成分:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:100μm
S0503WDO:ユニチカ社製、商品名「エルベスSシリーズ S0503WDO」、目付:50g/m、鞘成分:ポリエチレン(PE)、芯成分:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:250μm
S1003WDO:ユニチカ社製、商品名「エルベスSシリーズ S1003WDO」、目付:100g/m、鞘成分:ポリエチレン(PE)、芯成分:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:430μm
20307WTD:ユニチカ社製、商品名「20307WTD」、目付:30g/m、繊維:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:120μm
21008WOV:ユニチカ社製、商品名「21008WOV」、目付:100g/m、繊維:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:390μm
SP−1050E:前田工繊社製、商品名「SP−1050E」、目付:50g/m、繊維:ポリプロピレン(PP)、厚さ:280μm
SP−1100E:前田工繊社製、商品名「SP−1100E」、目付:100g/m、繊維:ポリプロピレン(PP)、厚さ:480μm
T1060−W−93:江西国橋社製、商品名「T1060−W−93」、目付:60g/m、繊維:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:200μm
SE−2020E−H:前田工繊社製、商品名「SE−2020E−H」、目付:20g/m、繊維:ポリエチレン(PE)、厚さ:120μm
21008WOV:ユニチカ社製、商品名「21008WOV」、目付:100g/m、繊維:ポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ:390μm
Figure 2021109928
Figure 2021109928
本発明の粘着テープは、耐アルカリ性、凹凸追従性、耐久性に優れるので、例えば、各種環境下における防水テープとして利用可能である。

Claims (11)

  1. 基材層と、基材層の一方の側に配置された粘着剤層とを有する粘着テープであって、
    該基材層が、繊維を含み、
    該粘着テープの自背面粘着力が、3N/25mm以上である、
    粘着テープ。
  2. 前記基材層が不織布層である、請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 前記粘着剤層が、ゴム成分を有する粘着剤組成物から構成される、請求項1または2に記載の粘着テープ。
  4. 前記粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率G’が、230kPa以下である、請求項1から3のいずれかに記載の粘着テープ。
  5. 前記粘着剤層の厚み、前記基材層の厚みおよび前記粘着剤層の弾性率が、[粘着剤層の厚み(μm)/(基材層の厚み(μm)×粘着剤層の弾性率(kPa)]×1000≧7kPa−1の関係を有する、請求項1から4のいずれかに記載の粘着テープ。
  6. 23℃における幅方向の破断時の伸びが、25%以上である、請求項1から5のいずれかに記載の粘着テープ。
  7. 23℃における幅方向の10%伸長時の応力が、12N/10mm以下である、請求項1から6のいずれかに記載の粘着テープ。
  8. 防水テープである、請求項1から7のいずれかに記載の粘着テープ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の粘着テープを備える、積層体。
  10. 前記粘着テープの前記粘着剤層側に配置された第1の層を備える、請求項9に記載の積層体。
  11. 前記粘着テープの前記粘着剤層とは反対側に配置された第2の層を備える、請求項9または10に記載の積層体。
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