JP2000072936A - ロール用ゴム組成物、およびシール材用ゴム組成物 - Google Patents
ロール用ゴム組成物、およびシール材用ゴム組成物Info
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Abstract
度のバランスに優れた加硫ゴムを与え得るロール用ゴム
組成物およびシール材用ゴム組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)エチレン単位、1−ブテン単位、
および非共役ポリエン単位からなる特定のエチレン系共
重合ゴムと、(B)加硫剤および/または架橋剤を主成
分として含有するロール用およびシール材用ゴム組成物
が提供される。
Description
物およびシール材用ゴム組成物に関し、さらに詳細に
は、特定のエチレン系共重合体と加硫剤および/または
架橋剤とを含有し、機械的強度、圧縮永久歪特性、低温
特性のバランスに優れた加硫物を与えるロール用ゴム組
成物およびシール材用ゴム組成物に関する。
役ジエンランダム共重合体(EPDM)は、耐候性、耐
熱性などに優れており、自動車用部品、一般工業用ゴム
製品、電線被覆材、電気絶縁材、土木建築資材や、ポリ
プロピレン、ポリスチレンなどの各種プラスチックの改
質材として広く用いられている。特に、ゴムロール用材
料として、近年、紙送りロールなどに高油展EPDMが
使用されているが、EPDMは、ゴムの硬度が高いた
め、ゴムロールとしての特性を充分に満足しているとは
いえない。すなわち、ゴムロールでは、摩擦・摩耗特性
が重要視されているが、これらの特性にゴムの硬度との
相関が見られ、柔軟なゴムほど、相手材との凹凸に忠実
に追従でき、単位面積あたりの荷重が小さくなり、この
材料が引き裂かれる恐れも少なくなる。また、従来のE
PDMでは、低温特性の面でも充分とはいえず、低温時
にゴムの硬度が増加したり、圧縮永久歪が大きくなった
りする問題もある。
などのシール材としても使用されているが、極寒地方に
おいて使用される場合の低温特性の面で充分満足できる
ものとはいえない。
/α−オレフィン/非共役ジエン共重合体の製造に関す
る提案が数多くなされている。メタロセン系触媒は、エ
チレン、α−オレフィン、非共役ジエンなどのコモノマ
ーの共重合性に優れ、得られるポリマーの分子量分布が
狭く、組成分布が均一であるなどの特徴を有し、また、
従来のエチレン/α−オレフィン/非共役ジエン共重合
体の製造用重合触媒であるバナジウム系触媒では共重合
が困難であった長鎖のα−オレフィンでも容易に共重合
させることができる特徴を有している。しかしながら、
エチレンとオクテンなどの長鎖のα−オレフィン、およ
び非共役ジエンの共重合ゴムの加硫物は、低硬度かつ低
温特性の面で優れているものの、機械的強度の面で、ロ
ール用途およびシール材用途に使用するには充分とはい
えない。
特性、圧縮永久歪特性、機械的強度のバランスに優れた
加硫ゴムを与え得るロール用ゴム組成物およびシール材
用ゴム組成物を提供することにある。
ロール用ゴム組成物およびシール材用ゴム組成物が提供
されて、本発明の上記目的が達成される。 (1)(A)エチレンから導かれる単位、1−ブテンか
ら導かれる単位、および非共役ポリエンから導かれる単
位を有し、下記〜の要件を満たすエチレン系共重合
ゴム、ならびに(B)加硫剤および/または架橋剤を主
成分として含有することを特徴とするロール用ゴム組成
物。 要件 エチレンから導かれる単位と1−ブテンから導かれる
単位とのモル比(エチレン/1−ブテン)が20/80
〜85/15であること ヨウ素価が0.5〜50であること ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が5〜350で
あること 示差走査熱量計(DSC)により求めたガラス転移温
度(Tg)が−55℃〜−80℃であること (2)上記(A)エチレン系共重合ゴムにおける非共役
ポリエンが、下記式(I)で表される鎖状非共役ポリエ
ンであることを特徴とする上記(1)に記載のロール用
ゴム組成物。 式(I) CH2=CH−X−CR1=CR2−R3 (式中、Xは炭素数1〜20の飽和または不飽和炭化水
素基を示し、R1、R2は、同一または異なって、水素原
子または炭素数1〜8のアルキル基を示し,R3は炭素
数1〜8のアルキル基を示す。ただし、R1、R2が共に
水素原子の場合は除く。) (3)(A)エチレン系共重合ゴムが、さらに下記式
(II)で表されるα,ω−ジエンから導かれる単位を有
することを特徴とする上記(2)に記載のロール用ゴム
組成物。 式(II) CH2=CH−(CH2)m−CH=CH2 (式中、mは1〜10の整数である。) (4)(A)エチレンから導かれる単位、1−ブテンか
ら導かれる単位、および非共役ポリエンから導かれる単
位を有し、上記(1)に記載の上記〜の要件を満た
すエチレン系共重合ゴム、ならびに(B)加硫剤および
/または架橋剤を主成分として含有することを特徴とす
るシール材用ゴム組成物。 (5) 上記(A)エチレン系共重合ゴムにおける非共
役ポリエンが、上記(2)に記載の式(I)で表される
鎖状非共役ポリエンであることを特徴とする上記(4)
に記載のシール材用ゴム組成物。 (6)(A)エチレン系共重合ゴムが、さらに上記
(3)に記載の上記式(II)で表されるα,ω−ジエン
から導かれる単位を有することを特徴とする上記(5)
に記載のシール材用ゴム組成物。なお、以下ロール用ゴ
ム組成物とシール材用ゴム組成物を総称して、「本発明
のゴム組成物」ともいう
(A)エチレン系共重合ゴムは、エチレン、1−ブテ
ン、および非共役ポリエンから導かれる単位(以下、各
々「エチレン単位」、「1−ブテン単位」、「非共役ポ
リエン単位」という)を有する共重合ゴムである。 (A)エチレン系共重合ゴムにおけるエチレン単位と1
−ブテン単位とのモル比(エチレン/1−ブテン)は、
20/80〜85/15、好ましくは50/50〜85
/15である(上記要件)。モル比が上記範囲にある
ことにより、機械的強度、ゴム弾性および低温特性がバ
ランス良く維持されて好適である。
リデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5
−プロピリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−
ノルボルネン、2,5−ノルボルナジエン、1,4−シ
クロヘキサジエン、1,4−シクロオクタジエン、1,
5−シクロオクタジエンなどの環状ポリエン、1,4−
ヘキサジエン、1,5−ヘプタジエン、1,6−オクタジ
エン、1,7−ノナジエン、1,8−デカジエンなどの鎖
状ジエンが挙げられる。
(I)で表される鎖状非共役ポリエンを好ましく挙げる
ことができ、具体的には、4−メチル−1,4−ヘキサ
ジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチ
ル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,5−ヘプタ
ジエン、6−メチル−1,6−オクタジエン、7−メチ
ル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,6−
オクタジエン、5,7−ジメチル−1,6−オクタジエ
ン、7−メチル−1,7−ノナジエン、8−メチル−1,
7−ノナジエン、8−メチル−1,8−デカジエン、9
−メチル−1,8−デカジエン、9−メチル−1,9−ウ
ンデカジエン、10−メチル−1,9−ウンデカジエ
ン、10−メチル−1,10−ドデカジエン、11−メ
チル−1,10−ドデカジエン、12−メチル−1,11
−トリデカジエン、13−メチル−1,11−トリデカ
ジエン、12−メチル−1,12−テトラデカジエン、
13−メチル−1,12−テトラデカジエン、13−メ
チル−1,13−ベンタデカジエン、14−メチル−1,
13−ペンタデカジエン、4−エチリデン−6−メチル
−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−7−メチル
−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−3,7−ジメ
チル−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−5,7−
ジメチル−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−7
−メチル−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−8−
メチル−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−8−メ
チル−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−8−メチ
ル−1,8−デカジエン、4−エチリデン−9−メチル
−1,8−デカジエン、4−エチリデン−9−メチル−
1,9−ウンデカジエン、4−エチリデン−10−メチ
ル−1,9−ウンデカジエン、4−エチリデン−10−
メチル−1,10−ドデカジエン、4−エチリデン−1
1−メチル−1,10−ドデカジエン、4−エチリデン
−12−メチル−1,11−トリデカジエン、4−エチ
リデン−13−メチル−1,11−トリデカジエン、4
−エチリデン−12−メチル−1,12−テトラデカジ
エン、4−エチリデン−13−メチル−1,12−テト
ラデカジエン、4−エチリデン−13−メチル−1,1
3−ペンタデカジエン、4−エチリデン−14−メチル
−1,13−ペンタデカジエン等の鎖状ポリエンが挙げ
られる。
R4 2 )n−(ここで、R4は、同−または異なって、水
素原子または炭素数1〜8のアルキル基を示し、nは1
〜10の整数である)で示される直鎖あるいは分岐状の
アルキレン基が好ましく、特には−(CH2)n−(ここ
で、nは1〜10の整数である)で示される直鎖アルキ
レン基が好ましい。具体的には、4−メチル−1,4−
ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、5
−メチル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,5−
ヘプタジエン、6−メチル−1,6−オクタジエン、7
−メチル−1,6−オクタジエン、5,7−ジメチル−
1,6−オクタジエン、8−メチル−1,7−ノナジエ
ン、9−メチル−1,8−デカジエンが挙げられ、特に
好ましくは、7−メチル−1,6−オクタジエンが用い
られる。これら非共役ポリエンは、単独でまたは2種以
上を組み合わせて使用することができる。
素基を示し、R1、R2は、同一または異なって、水素原
子または炭素数1〜8のアルキル基を示し,R3は炭素
数1〜8のアルキル基を示す。ただし、R1,R2が共に
水素原子の場合は除く。)
は、0.5〜50、好ましくは10〜45、さらに好ま
しくは15〜45の範囲にある(上記要件)。この場
合、ヨウ素価が0.5未満では、機械的強度が劣り、一
方、50を超えると、ゴム弾性が損なわれる。ヨウ素価
の調整は、非共役ポリエン類の量の調節などにより、容
易に実施することができる。
に下記式(II)で表されるα,ω−ジエンから導かれる
単位を有することが好ましい。 式(II) CH2=CH−(CH2)m−CH=CH2 (式中、mは1〜10の整数である。) このようにα,ω−ジエンを組み合わせて、(A)エチ
レン系共重合ゴムを製造した場合、得られる(A)エチ
レン系共重合ゴムの分子量分布が適度に広くなり、加工
性が良くなる。α,ω−ジエンとしては、具体的には、
1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,7
−オクタジエン、1,9−デカジエン、1,10−ウン
デカジエン、1,11−ドデカジエン、1,12−トリ
デカジエン、1,13−テトラデカジエンなどが挙げら
れ、好ましくは1,5−ヘキサジエン、1,7−オクタ
ジエン、1,9−デカジエンなどである。これらのα,
ω−ジエンは、1種単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。 (A)エチレン系共重合ゴムに上記式(II)のα,ω−
エンから導かれる単位が含まれる場合、その含量は、
0.001〜3モル%、好ましくは0.01〜0.3モ
ル%であることが望ましい。
度(ML1+4 ,100℃)(以下「ムーニー粘度」とも
いう)は、5〜350、好ましくは、15〜300の範
囲にある(上記要件)。ムーニー粘度が5未満では、
得られるゴム組成物の機械的強度が低下する傾向にあ
り、一方、350を超えると、得られるゴム組成物の加
工が困難となる。ムーニー粘度の調整は、重合反応温度
の調節、重合反応容器への水素の導入などにより、容易
に行うことができる。
量計(DSC)により求めたガラス転移温度Tgは−5
0℃〜−80℃、好ましくは−55℃〜−75℃の範囲
にある(上記要件)。ガラス転移温度Tgが上記範囲
にあることにより、低温特性に優れる。
子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)により測定したポリスチレン換算の重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/
Mn)で2〜15が好ましく、さらに好ましくは3〜1
0である。
合ゴムは、気相重合法、溶液重合法、スラリー重合法な
どの適宜の方法により製造することができる。これらの
重合操作は、バッチ式でも連続式でも実施することがで
きる。上記溶液重合法あるいはスラリー重合法において
は、反応媒体として、通常、不活性炭化水素が使用され
る。このような不活性炭化水素溶媒としては、例えば、
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、n−デカン、n−ドデカンなどの脂肪族炭化水素
類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類などが挙げられる。これらの炭化水素溶
媒は、単独でまたは2種以上を混合して使用することが
できる。また、原料モノマーを炭化水素溶媒として利用
することもできる。
る際に用いられる重合触媒としては、例えば、V、T
i、ZrおよびHfから選ばれる遷移金属の化合物と有
機金属化合物とからなるオレフィン重合触媒を挙げるこ
とができる。上記遷移金属の化合物および有機金属化合
物は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。このようなオレフィン重合触媒の特に
好ましい例としては、メタロセン化合物と有機アルミニ
ウム化合物または該メタロセン化合物と反応してイオン
性錯体を形成するイオン性化合物とからなるメタロセン
系触媒を挙げることができる。以下、(A)エチレン系
共重合ゴムを製造するための重合触媒について、より具
体的に説明するが、場合により下記以外の重合触媒を使
用することもできる。
下記成分(C)と成分(D)とからなる触媒、または下
記成分(E)と成分(F)とからなる触媒が挙げられ
る。成分(C)は、下記一般式(1)で表される遷移金
属化合物である。 R''s(C5Rm)p(R'nE)q MQ4-p-q ・・・・・(1) 式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5Rm)はシ
クロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニル
基であり、各Rは同一でも異なってもよく、水素原子、
炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリー
ル基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7
〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの隣接す
る炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作っており、
Eは非結合電子対を有する原子であり、R'は炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭
素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40の
アラルキル基であり、R''は炭素数1〜20のアルキレ
ン基、ジアルキルケイ素またはジアルキルゲルマニウム
であって、2つの配位子を結合する基であり、sは1ま
たは0であり、sが1のとき、mは4、nはEの原子価
より2少ない数であり、sが0のとき、mは5、nはE
の原子価より1少ない数であり、n≧2のとき各R'は
同一でも異なっていてもよく、また各R'は結合して環
を作っていてもよく、Qは水素原子、ハロゲン原子、炭
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール
基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜
40のアラルキル基であり、pおよびqは0〜4の整数
であり、かつ0<p+q≦4の関係を満たす。
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ジ
メチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジメチル、メチレンビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(イン
デニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,
5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルビス(4,5,6,7
−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジメチル、エ
チレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチル
シリルビス(3−メチル−1−シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、メチレンビス(3−メチル−
1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス(3−t−ブチル−1
−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルビス(2,4−ジメチ
ル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス
(2,3,5−トリメチル−1−シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(フルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(フルオレニル)(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(フルオレニ
ル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(t−ブチルアミド)(1,2,3,4,5−ペン
タメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリル(t−ブチルアミド)(2,3,
4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、メチレン(t−ブチルアミド)
(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(フェノキシ)
(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(oー
フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレ
ン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル
−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、エチレン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テ
トラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ビス(ジメチルアミド)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(ジエチルアミド)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(ジt−ブチルアミド)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリルビス(メチルアミド)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス(t−ブチルアミド)
ジルコニウムジクロリドなどや、これらの化合物におけ
るジルコニウムを、チタニウムあるいはハフニウムに置
換した化合物などが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。上記遷移金属化合物は、単独でまたは2
種以上を組合せて使用することができる。
表されるユニットを有するアルミノキサン化合物であ
り、その化学構造は未だ必ずしも明確ではないが、線
状、環状またはクラスター状の化合物、あるいはこれら
の化合物の混合物であると推定されている。 −〔Al(R)−O〕− ・・・・・(2) 式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜4
0のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基また
は炭素数7〜40のアラルキル基で、好ましくは、メチ
ル基、エチル基、イソブチル基、特に好ましくは、メチ
ル基である。上記アルミノキサン化合物は、上記R基を
少なくとも1個有する有機アルミニウム化合物と水との
反応を経る公知の方法によって製造することができる。
上記成分(C)と成分(D)との使用割合は、遷移金属
とアルミニウム原子とのモル比(遷移金属/アルミニウ
ム原子)で、通常、1/1〜1/100,000、好ま
しくは、1/5〜1/50,000の範囲である。
表される遷移金属アルキル化合物である。 R''S(C5Rm)p(R'nE)qMR'''4-p-q ・・・・・(3) 式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5Rm)はシ
クロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニル
基であり、各Rは同一でも異なってもよく、水素原子、
炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリー
ル基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7
〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの隣接す
る炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作っており、
Eは非結合電子対を有する原子であり、R'は炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭
素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40の
アラルキル基であり、R''は炭素数1〜20のアルキレ
ン基、ジアルキルケイ素またはジアルキルゲルマニウム
であって、2つの配位子を結合する基であり、sは1ま
たは0であり、sが1のとき、mは4、nはEの原子価
より2少ない数であり、sが0のとき、mは5、nはE
の原子価より1少ない数であり、n≧2のとき各R'
は、同一でも異なっていてもよく、また各R'は結合し
て環を作っていてもよく、R'''は炭素数1〜20のア
ルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜4
0のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル
基であり、pおよびqは0〜3の整数であり、かつ0<
p+q≦4の関係を満たす。
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジエチル、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジイソブチル、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ{ビス(ト
リメチルシリル)メチル}、ジメチルシリルビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシ
リルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジイソ
ブチル、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、エチレンビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコ
ニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコニウムジイ
ソブチル、ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニ
ウムジメチル、メチレンビス(インデニル)ジルコニウ
ムジメチル、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジメチル、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジ
ルコニウムジメチル、エチレンビス(4,5,6,7−
テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジメチ
ル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジメチル、
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(t
−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、ジメチルシリルビス(3−t−ブチル−1−シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,3
−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジイソブチル、ジメチルシリルビス(2,4
−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジメチル、メチレンビス(2,4−ジメチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビ
ス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、ビス(1,2,4−トリメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチル
シリルビス(2,3,5−トリメチル−1−シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(フルオレニ
ル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(フル
オレニル)ジルコニウムジメチル、(フルオレニル)
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメ
チルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、イソプロピリデン(フルオレニ
ル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジメチル、ジメチルシリル(t−ブチルアミド)(2,
3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、メチレン(t−ブチルアミ
ド)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジメチル、(フェノキシ)
(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリル(o−フ
ェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、メチレン
(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−
1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビ
ス(ジメチルアミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジ
エチルアミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジt−ブ
チルアミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビ
ス(メチルアミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシ
リルビス(t−ブチルアミド)ジルコニウムジメチルな
どや、これらの化合物中のジルコニウムを、チタニウム
あるいはハフニウムに置換した化合物が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。上記遷移金属アルキ
ル化合物は、単独でまたは2種以上を組合せて使用する
ことができる。
して使用してもよいし、また上記一般式(V)における
R''をハロゲン原子に置換した遷移金属ハライドと、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムモノクロリド、トリイソブチルアルミ
ニウム、メチルリチウム、ブチルリチウムなどの有機金
属化合物とを、反応系内で接触させることにより形成さ
せてもよい。
表されるイオン性化合物である。 ([L]k+)p([M'A1A2....An]-)q ・・・・・(4) 式中、[L]k+はブレンステッド酸またはルイス酸で
あり、M'は周期律表第13〜15族元素であり、A1
〜Anはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜
20のアルキル基、炭素数1〜30のジアルキルアミノ
基、炭素数1〜20のアルコキシル基、炭素数6〜40
のアリール基、炭素数6〜40のアリールオキシ基、炭
素数7〜40のアルカリール基、炭素数7〜40のアラ
ルキル基、炭素数1〜40のハロゲン置換炭化水素基、
炭素数1〜20のアシルオキシ基または有機メタロイド
基であり、kはLのイオン価で1〜3の整数であり、p
は1以上の整数であり、q=(k×p)である。
ニルホウ酸トリメチルアンモニウム、テトラフェニルホ
ウ酸トリエチルアンモニウム、テトラフェニルホウ酸ト
リ−n−ブチルアンモニウム、テトラフェニルホウ酸メ
チル(ジ−n−ブチル)アンモニウム、テトラフェニル
ホウ酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルホウ酸メ
チルピリジニウム、テトラフェニルホウ酸メチル(2−
シアノピリジニウム)、テトラフェニルホウ酸メチル
(4−シアノピリジニウム)、テトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ホウ酸トリメチルアンモニウム、テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸トリエチルアン
モニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ
酸トリ−n−ブチルアンモニウム、テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ホウ酸メチル(ジ−n−ブチル)ア
ンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホ
ウ酸ジメチルアニリニウム、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ホウ酸メチルピリジニウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸メチル(2−シアノ
ピリジニウム)、テトラキス(ペンタフルオロフェニル
フェニル)ホウ酸メチル(4−シアノピリジニウム)、
テトラキス[3,5−ジ−(トリフルオロメチル)フェ
ニル]ホウ酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルホ
ウ酸フェロセニウム、テトラフェニルホウ酸銀、テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸フェロセニウム
などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。上記イオン性化合物は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができる。
は、モル比〔(E)/(F)〕で、通常、1/0.5〜
1/20、好ましくは1/0.8〜1/10の範囲であ
る。
に使用される上記メタロセン系触媒は、それらの成分の
少なくとも一部を適当な担体に担持して用いることもで
きる。担体の種類については特に制限はなく、無機酸化
物担体、それ以外の無機担体、および有機担体の何れも
用いることができる。また、担持方法についても特に制
限はなく、公知の方法を適宜利用してよい。
よび/または架橋剤のうち、加硫剤としては、例えば、
粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄などの
硫黄;塩化イオウ、セレン、テルルなどの無機系加硫
剤;モルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジス
ルフィド類、チウラムジスルフィド類、ジチオカルバミ
ン酸塩類などの含硫黄有機化合物などが挙げられる。こ
れらの加硫剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用
することができる。加硫剤の配合量は、(A)エチレン
系共重合ゴム100重量部に対して、通常、0.1〜1
0重量部、好ましくは、0.5〜5重量部である。
併用することもできる。このような加硫促進剤として
は、例えば、ヘキサメチレンテトラミンなどのアルデヒ
ドアンモニア類;ジフェニルグアニジン、ジ(o−トリ
ル)グアニジン、o−トリル−ピグアニドなどのグアニ
ジン類;チオカルバニリド、ジ(o−トリル)チオウレ
ア、N,N′−ジエチルチオウレア、テトラメチルチオ
ウレア、トリメチルチオウレア、ジラウリルチオウレア
などのチオウレア類;メルカプトベンゾチアゾ−ル、ジ
ベンゾチアゾールジスルフィド、2−(4−モルフォリ
ノチオ)ベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフ
ェニル)−メルカプトベンゾチアゾ−ル、(N,N′−
ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチアゾールなど
のチアゾール類;N−t−ブチル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミド、N,N′−ジシクロヘキシル−2−
ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N′−ジイソプ
ロピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−シ
クロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドな
どのスルフェンアミド類;テトラメチルチウラムジスル
フィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラ−
n−ブチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラ
ムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラス
ルフィドなどのチウラム類;ジメチルチオカルバミン酸
亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチル
チオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルチオカルバミン
酸テルル、ジメチルチオカルバミン酸鉄などのカルバミ
ン酸塩類;ブチルチオキサントゲン酸亜鉛などのキサン
トゲン酸塩類などが挙げられる。これらの加硫促進剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。
共重合ゴム100重量部に対し、通常、0.1〜20重
量部、好ましくは、0.2〜10重量部である。
え、必要に応じて、加硫促進助剤を添加することもでき
る。このような加硫促進助剤としては、例えば、酸化マ
グネシウム、亜鉛華、リサージ、鉛丹、鉛白などの金属
酸化物;ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛
などの有機酸(塩)類などが挙げられ、特に亜鉛華、ス
テアリン酸が好ましい。これらの加硫促進助剤は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。加
硫促進助剤の配合量は、(A)エチレン系共重合ゴム1
00重量部に対して、通常、0.5〜20重量部であ
る。
は、例えば、1,1−ジt−ブチルペルオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジt−ブチルペル
オキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペ
ルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ−イソプロピル)ベンゼンなどの有機過酸化物
類などが挙げられる。これらの架橋剤は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。架橋剤の配
合量は、(A)エチレン系共重合ゴム100重量部に対
して、通常、0.1〜15重量部、好ましくは、0.5
〜10重量部である。
用することもできる。このような架橋助剤としては、例
えば、硫黄、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィ
ドなどの硫黄あるいは硫黄化合物;エチレンジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレンジ(メタ)アクリレート、
ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシ
アヌレート、メタフェニレンビスマレイミド、トルイレ
ンビスマレイミドなどの多官能性モノマー類;p−キノ
ンオキシム、p,p′−ベンゾイルキノンオキシムなど
のオキシム化合物などが挙げられる。これらの架橋助剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。架橋助剤の配合量は、(A)エチレン系共重合ゴ
ム100重量部に対して、通常、0.5〜20重量部で
ある。
じて、充填剤、軟化剤、発泡剤のほか、可塑剤、滑剤、
粘着付与剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤などの
他の各種の添加剤を配合することができる。上記充填剤
としては、例えば、SRF、GPF、FEF、HAF、
ISAF、SAF、FT、MTなどのカーボンブラック
や、ホワイトカーボン、微粒子ケイ酸マグネシウム、重
質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク
などの無機充填剤;ハイスチレン樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、フェノール樹脂、リグニン、変性メラミン樹
脂、石油樹脂などの有機充填剤が挙げられる。これらの
充填剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができる。充填剤の配合量は、(A)エチレン系共重
合ゴム100重量部に対して、通常、10〜200重量
部、好ましくは、10〜100重量部である。
用いられるアロマティック油、ナフテニック油、パラフ
ィン油などのプロセスオイルや、やし油などの植物油、
アルキルベンゼンオイルなどの合成油などが挙げられ
る。これらのうち、プロセスオイルが好ましく、特にパ
ラフィン油が好ましい。上記軟化剤は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。軟化剤の配合
量は、本発明においては、(A)エチレン系共重合ゴム
100重量部に対して、通常、10〜130重量部、好
ましくは20〜100重量部である。
ニウム、重炭酸ナトリウム、無水硝酸ナトリウムなどの
無機発泡剤、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、
N,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロソテレフタル
アミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p,p′−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、3,3′
−ジスルホンヒドラジドジフェニルスルホン、アゾイソ
ブチロニトリル、アゾビスホルムアミドなどの有機発泡
剤が挙げられる。また、これらの発泡剤とともに、尿素
系、有機酸系、金属塩系などの発泡助剤を併用してもよ
い。これらの発泡剤および発泡助剤は、1種単独で使用
することも、あるいは2種以上を混合して用いることも
できる。
および/または樹脂の1種以上を混合して使用すること
もできる。
来から公知の混練機、押出機、加硫装置などを用いるこ
とができる。エチレン系共重合ゴムと共に混合される加
硫剤および/または架橋剤、充填剤、軟化剤などの配合
方法、配合順序としては、例えば、バンバリーミキサー
などを用いて、エチレン系共重合ゴム、充填剤、軟化剤
などを混合したのち、ロールなどを用いて加硫剤および
/または架橋剤などを加える方法が挙げられるが、これ
に限定されるものではない。
法で、例えば、本発明のゴム組成物を金型内に入れて温
度を高めることにより加硫を行うか、あるいは押出成形
機を用いてゴムロールの形状に、あるいはガスケットな
どのシール材に成形したのち加硫槽内で加熱して加硫を
行うことにより、ゴムロールあるいはシール材を製造す
ることができる。
物流機器の搬送ロール、事務機器の給紙ロールや導電ロ
ール(帯電用、転写用、現像用など)に好適に使用され
る。本発明のシール材用ゴム組成物は、建材用、自動車
用、機械用、家電用などの各種シール材として好適に使
用される。
的に説明する。ただし、本発明は、これらの実施例に何
ら制約されるものではない。なお、実施例中の%および
部は、特に断らない限り重量基準である。また、実施例
および比較例中の測定・評価は、以下の方法により実施
した。
クテン含量(モル%)13 C−NMR法により測定した。ただし、各実施例およ
び比較例におけるエチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−オクテンの各含量(モル%)は、これらの合計量を
100モル%としたときの値を示す。 (ロ)ヨウ素価 赤外線吸収スペクトル法により測定した。 (ハ)ムーニー粘度(ML1+4,100℃) JIS K6300に準拠し、測定温度100℃、予熱
1分、測定4分の条件で測定した。 (ニ)Mw/Mn o−ジクロロベンゼン中、135℃の条件で、GPCに
より測定した。 (ホ) ガラス転移温度(Tg) デュポン・インスツルメント社(現在;ティ・エイ・イ
ンスツルメント社)製、910型示差走査熱量計を用
い、サンプルを180℃まで昇温し、次いで10℃/分
の速度で−90℃まで冷却し、20℃/分の速度で昇温
しながら測定した。
定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で、引張
強さTB(MPa)、引切断時伸びEB(%)を測定し
た。 (ト)硬さ試験 JIS K6301に準拠し、スプリング硬さ(JIS
A硬度)を測定した。 (チ)圧縮永久歪 JIS K6301に準拠し、70℃×22時間の条件
で測定した。 (リ)低温ねじり試験 JIS K6301に準拠し、T10(℃)を測定し
た。
がスムーズに回転する。 4:ロールの頂点からバンクまでの間で、ゴムバンドが
ロール表面から時々離れる。 3:ロールの頂点からバンクまでの間で、ゴムバンドが
ロール表面からかなり離れる。 2:ロール表面にゴムバンドがよく密着せず垂れ下が
り、ゴムバンドに手を添えないと、ロール加工ができな
い。 1:ロール表面にゴムバンドが全く密着せず垂れ下が
り、ゴムバンドに手を添えないと、ロール加工ができな
い。
置換した内容量3リットルのステンレス製オートクレー
ブに、精製トルエンを1.7リットル、5−エチリデン
−2−ノルボルネン(以下、「ENB」という)を22
ミリリットル、1−ブテンを300ミリリットル加え、
容器内温度を50℃に昇温したのち、エチレンを容器内
へと導入し8kg/cm2Gとした。これとは別に、充
分に窒素置換し、磁気攪拌子を入れた内容量100ミリ
リットルのガラス製フラスコに、精製トルエン4.0ミ
リリットル中に溶解したイソプロピリデン(9−フルオ
レニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リドを12.0μモル、精製トルエン6.0ミリリット
ル中に溶解したトリイソブチルアルミニウム6.0ミリ
モルを入れて、室温で30分攪拌して反応させた。次い
で、精製トルエン24.0ミリリットル中に溶解したテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸ジメチルア
ニリニウム24.0μモルを加え、室温で20分攪拌し
て反応させて、重合触媒とした。
加して、重合を開始させた。反応中は温度を50℃に保
ち、15分間重合を行った。次いで、少量のメタノール
を添加して反応を停止させたのち、スチームストリッピ
ングで脱溶し、6インチロールで乾燥して、76gのポ
リマーを得た。このポリマーは、エチレン含量:62.
2モル%、1−ブテン含量:37.8モル%、ヨウ素
価:20、ムーニー粘度:58、Mw/Mn:2.1、
Tg:−59.2℃のエチレン/1−ブテン/ENB共
重合ゴム(A−1)であった。共重合ゴム(A−1)の
組成および物性を表1に示す。
ム(A−1)を用い、表2に示す成分から加硫剤成分を
除いた各成分を、バンバリーミキサー(内容量250ミ
リリットル)を用い、回転数60rpm、60℃で15
0秒間混練して、コンパウンド(i)を得た。次いで、
コンパウンド(i)に表2に示す残りの加硫剤成分を加
え、50℃に保持した4インチロールで5分間混練し
て、コンパウンド(ii)を得た。次いで、このコンパウ
ンド(ii)を、160℃に加熱した熱プレスにより、プ
レス圧150kgf/cm2の圧力下で30分加熱し
て、120×120×2mmの加硫シートを作製し、各
種特性を評価した。その結果、この共重合ゴムを用いた
組成物の加硫ゴムは、TBが14.9MPa、EBが3
20%、JIS A硬度が69、圧縮永久歪(70℃×
22時間)が8%であり、また、低温特性は、ゲーマン
温度(T10)が−56.2℃であった。これらの結果
を表1に示す。このように、共重合ゴム(A−1)を用
いた組成物からは、機械的強度、圧縮永久歪、低温特性
などに優れた加硫ゴムが得られ、ロール加工性も良好で
あった。
おいて、ENBのかわりに7−メチル−1,6−オクタ
ジエン(以下、「MOCD」ともいう)100ミリリッ
トルを加え、触媒成分として、精製トルエン4.0ミリ
リットル中に溶解したイソプロピリデン(9−フルオレ
ニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ドを8.0μモル、精製トルエン4.0ミリリットル中
に溶解したトリイソブチルアルミニウム4.0ミリモル
を入れて、室温で30分攪拌して反応させ、次いで、精
製トルエン16.0ミリリットル中に溶解したテトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸ジメチルアニリニ
ウム16.0μモルを加え、室温で20分攪拌して反応
させたものを加えた以外は、実施例1と同じ操作をおこ
ない、87gのポリマーを得た。このポリマーは、エチ
レン含量:63.3モル%、1−ブテン含量:36.7
モル%、ヨウ素価:25、ムーニー粘度:54、Mw/
Mn:2.1、Tg:−65.8℃のエチレン/1−ブ
テン/MOCD共重合ゴム(A−2)であった。共重合
ゴム(A−2)の組成および物性を表1に示す。
ゴム(A−2)を用いた以外は、、実施例1と同様にし
て、コンパウンド(i)およびコンパウンド(ii)の
調製、各種特性評価を行った。その結果、この共重合ゴ
ムを用いた組成物の加硫ゴムは、TBが15.3MP
a、EBが330%、JIS A硬度が68、圧縮永久
歪(70℃×22時間)が8%であり、また、低温特性
は、ゲーマン温度(T10)が−58.5℃であった。
これらの結果を表1に示す。このように、共重合ゴム
(A−2)を用いた組成物からは、機械的強度、圧縮永
久歪、低温特性のバランスに優れた加硫ゴムが得られ
た。
カジエンを1.3ミリリットルを追加した以外は、実施
例1と同じ操作を行い、90gのポリマーを得た。この
ポリマーは、エチレン含量:62.8モル%、1−ブテ
ン含量:37.2モル%、ヨウ素価:24、ムーニー粘
度:75、Mw/Mn:5.8、Tg:−66.1℃の
エチレン/1−ブテン/MOCD/1,9−デカジエン
共重合ゴム(A−3)であった。共重合ゴム(A−3)
の組成および物性を表1に示す。
(A−3)を用いた以外は、実施例1および実施例2と
同様にして、コンパウンド(i)およびコンパウンド
(ii)の調製、各種特性評価を行った。その結果、こ
の共重合ゴム(A−3)を用いた組成物は、TBが1
5.8MPa、EBが330%、JIS A硬度が6
7、圧縮永久歪(70℃×22時間)が7%であり、ま
た、低温特性は、ゲーマン温度(T10)が−59.0
℃であった。これらの結果を表1に示す。このように、
共重合ゴム(A−3)を用いた組成物からは、機械的強
度、圧縮永久歪、低温特性のバランスに優れた加硫ゴム
が得られ、ロール加工性も良好であった。
重合方法により得られた表3に示すエチレン/プロピレ
ン/非共役ジエン共重合体、またはエチレン/1−オク
テン/非共役ジエン共重合体からなる比較用共重合体
((A−4)〜(A−6))を用いた以外は実施例1〜
3と同様の方法により、組成物の調製、各種特性評価を
行った。共重合ゴム(A−4)〜(A−6)の組成およ
び評価結果を表3に示す。表3に示され結果より、EP
DMである共重合ゴム(A−4)、(A−5)をそれぞ
れ用いた比較例1、2の場合、圧縮永久歪、低温特性、
およびロール加工性に劣っており、α−オレフィンとし
て1−オクテンを共重合した共重合ゴム(A−6)を用
いた比較例3の場合、強度に劣り、いずれもロール用素
材およびシール材素材として満足できないものであるこ
とが明らかである。
W−380 (*3)メルカプトベンゾチアゾール (*4)テトラメチルチウラムジスルフィド
永久歪特性、機械的特性のバランスに優れており、ロー
ル用あるいはシール材用として有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)エチレンから導かれる単位、1−
ブテンから導かれる単位、および非共役ポリエンから導
かれる単位を有し、下記〜の要件を満たすエチレン
系共重合ゴム、ならびに(B)加硫剤および/または架
橋剤を主成分として含有することを特徴とするロール用
ゴム組成物。 要件 エチレンから導かれる単位と1−ブテンから導かれる
単位とのモル比(エチレン/1−ブテン)が20/80
〜85/15であること ヨウ素価が0.5〜50であること ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が5〜350で
あること 示差走査熱量計(DSC)により求めたガラス転移温
度(Tg)が−50℃〜−80℃であること - 【請求項2】 上記(A)エチレン系共重合ゴムにおけ
る非共役ポリエンが、下記式(I)で表される鎖状非共
役ポリエンであることを特徴とする請求項1に記載のロ
ール用ゴム組成物。 式(I) CH2=CH−X−CR1=CR2−R3 (式中、Xは炭素数1〜20の飽和または不飽和炭化水
素基を示し、R1、R2は、同一または異なって、水素原
子または炭素数1〜8のアルキル基を示し,R3は炭素
数1〜8のアルキル基を示す。ただし、R1、R2が共に
水素原子の場合は除く。) - 【請求項3】 (A)エチレン系共重合ゴムが、さらに
下記式(II)で表されるα,ω−ジエンから導かれる単
位を有することを特徴とする請求項2に記載のロール用
ゴム組成物。 式(II) CH2=CH−(CH2)m−CH=CH2 (式中、mは1〜10の整数である。) - 【請求項4】 (A)エチレンから導かれる単位、1−
ブテンから導かれる単位、および非共役ポリエンから導
かれる単位を有し、請求項1に記載の上記〜の要件
を満たすエチレン系共重合ゴム、ならびに(B)加硫剤
および/または架橋剤を主成分として含有することを特
徴とするシール材用ゴム組成物。 - 【請求項5】 上記(A)エチレン系共重合ゴムにおけ
る非共役ポリエンが、請求項2に記載の上記式(I)で
表される鎖状非共役ポリエンであることを特徴とする請
求項4に記載のシール材用ゴム組成物。 - 【請求項6】 (A)エチレン系共重合ゴムが、さらに
請求項3に記載の上記式(II)で表されるα,ω−ジエ
ンから導かれる単位を有することを特徴とする請求項5
に記載のシール材用ゴム組成物。
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-
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- 1998-08-31 JP JP10246043A patent/JP2000072936A/ja active Pending
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