JP2000026675A - 導電性ゴム組成物および導電ロール - Google Patents
導電性ゴム組成物および導電ロールInfo
- Publication number
- JP2000026675A JP2000026675A JP21173898A JP21173898A JP2000026675A JP 2000026675 A JP2000026675 A JP 2000026675A JP 21173898 A JP21173898 A JP 21173898A JP 21173898 A JP21173898 A JP 21173898A JP 2000026675 A JP2000026675 A JP 2000026675A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive
- rubber
- ethylene
- carbon atoms
- cyclopentadienyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
成物、および、このゴム組成物から形成された導電ゴム
をゴム素材に用いた導電ロールを提供する。 【解決手段】 本発明のゴム組成物は、(A)エチレ
ン、炭素数4〜12のα−オレフィンおよび非共役ポリ
エンからなり、下記〜の要件を満たすエチレン系共
重合体ゴム、(B)加硫剤および/または架橋剤、なら
びに(C)導電物質、を含有する。 エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとのモル
比(エチレン/α−オレフィン)が5/95〜80/2
0 ヨウ素価が5〜45 ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が20〜150 示差走査熱量計により求めたガラス転移温度が−80
℃〜−50℃ 上記(A)エチレン系共重合体ゴムは、さらに分岐度
指数Bが0.60〜0.95の要件を満たすことが好ま
しい。
Description
よび導電ロールに関し、特に電子写真法、静電記録法等
によるプリンターや複写機に使用される各種ロールなど
のゴム素材として好適な導電ゴムを与える導電性ゴム組
成物、および、この導電ゴムをゴム素材に用いた導電ロ
ールに関する。
重合体(EPDM)は、耐候性、耐熱性、耐寒性、耐オ
ゾン性などに優れており、従来、建築材料、自動車用部
品、電線被覆材料や、ポリプロピレン、ポリスチレンな
どの改質剤として広く用いられている。一方、電子写真
技術の進歩に伴い、乾式電子写真装置の転写材、トナー
に対する接触帯電部材として半導電性弾性ロール、いわ
ゆる導電ロールが注目されている。この電子写真プロセ
ス機構においては、感光体の帯電、露光、現像、転写、
定着および感光体の除電などの工程が実行されることに
より、感光体に形成された静電潜像がトナーにより現像
され、得られるトナー像が転写用紙に転写、定着されて
可視画像が形成される。ここで導電ロールは、例えばト
ナー搬送用ローラー等を含む現像機構に用いられる現像
ロール、帯電ロール、転写ロールおよびクリーニングロ
ール等に用いられる。これらのロールは、転写用紙等の
被処理物を静電的な作用を利用して処理するものである
ため、そのゴム素材は、硬度が低くて圧縮永久歪が小さ
く、しかもブリードアウトが生じない非汚染性を有する
ことが要求される。
プロピレンゴム等の単一のポリマーよりなるゴム成分中
に、カーボンブラックに代表される電子伝導機構による
導電物質を分散含有させたものが知られている。しかし
ながら、このような導電ゴムでは、必要な導電性を得る
ため相当に多量の導電物質を含有させる必要があり、そ
のため、得られるゴムは硬度が高くて圧縮永久歪みが大
きくなるという問題がある。
塑剤を添加すればよいが、可塑剤を多量に添加すると、
ゴム製品においてブリードアウトが生じるために非汚染
性の要求を満たすことが困難となり、しかも圧縮永久歪
みが大きくなるという問題がある。
共役ジエンからなるランダム共重合体に関し、米国特許
第3,933,769号明細書、同第4,064,33
5号明細書、同第4,340,705号明細書には、炭
素数6以上のα−オレフィン、メチル−1,4−ヘキサ
ジエンおよびα,ω−ジエンからなる共重合体が開示さ
れ、また特開平5−202143号公報には、炭素数6
以上のα−オレフィン、α,ω−ジエンおよび他の直鎖
状非共役ジエンからなる共重合体が開示されている。し
かしながら、これらの共重合体の場合、充分な機械的特
性を確保するためα,ω−ジエンを多量に用いると、共
重合体中にゲルが生じやすく、これが機械的特性および
電気特性に悪影響を及ぼしやすいなどの問題があり、そ
のまま単に導電物質を添加して導電ゴムなどに使用する
には充分とはいえない。
の課題を背景になされたもので、その目的は、低硬度、
低圧縮永久歪のバランスが良好でかつ加工特性に優れた
導電性ゴム組成物、および、この導電性ゴム組成物から
なる導電ゴムを備えた導電ロールを提供することにあ
る。
に、請求項1記載の導電性ゴム組成物(以下、「ゴム組
成物」ともいう。)は、(A)エチレン、炭素数4〜1
2のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなり、下
記〜の要件を満たすエチレン系共重合体ゴム、
(B)加硫剤および/または架橋剤、ならびに(C)導
電物質、を含有することを特徴とする。 エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとのモル
比(エチレン/α−オレフィン)が5/95〜80/2
0 ヨウ素価が5〜45 ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が20〜150 示差走査熱量計により求めたガラス転移温度が−80
℃〜−50℃
は、請求項1記載のゴム組成物において、上記(A)エ
チレン系共重合体ゴムが、さらに分岐度指数Bが0.
60〜0.95、の要件を満たすことを特徴とする。
のように特定の(A)エチレン性共重合体ゴムからなる
ので、この組成物から得られる導電ゴムは、「エチレン
プロピレンゴム等の単一のポリマーよりなるゴム成分中
に導電物質を分散含有させた従来の導電ゴム」とは異な
り、低硬度、低圧縮永久歪のバランスが良好でかつ加工
特性にも優れる。また、従来の「炭素数6以上のα−オ
レフィンと非共役ジエンからなるランダム共重合体」と
は異なり共重合体中にゲルが生じにくいので、このゲル
が機械的特性および電気特性に悪影響を及ぼすこともな
い。また、請求項2記載のように(A)エチレン性共重
合体ゴムの分岐度指数Bを0.60〜0.95の範囲と
することにより、硬度および圧縮永久歪がさらに低下す
るとともに、ロール加工性などの加工特性がさらに向上
する。
のゴム素材として、請求項1または2記載のゴム組成物
から形成された導電ゴムを用いたことを特徴とする。
(A)エチレン系共重合体ゴムは、エチレン、炭素数4
〜12のα−オレフィン(以下、「α−オレフィン」と
もいう。)および非共役ポリエンからなる共重合体であ
る。上記「α−オレフィン」としては、例えば1−ブテ
ン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、5−
メチル−1−ヘキセン、1−オクテン、5−エチル−1
−ヘキセン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセンな
どが挙げられ、好ましくは1−ヘキセン、1−オクテン
が用いられ、最も好ましく用いられるのは1−オクテン
である。これらのα−オレフィンは単独でまたは2種以
上を混合して使用することができる。上記エチレン系共
重合体ゴムにおけるエチレンと上記α−オレフィンとの
モル比(エチレン/α−オレフィン)は、5/95〜8
0/20の範囲とする必要があり〔上記要件〕、10
/90〜70/30の範囲とすることが好ましい。エチ
レンのモル比が5/95未満ではゴム組成物の粘着が激
しく、工業生産性の低下やロール加工などの作業性が低
下する。一方、エチレンのモル比が80/20を超える
と、このゴム組成物から得られた導電ゴムにおいて低硬
度および/または低圧縮永久歪の特性が満足されない。
例えば、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロ
ペンタジエン、5−プロピリデン−2−ノルボルネン、
5−ビニル−2−ノルボルネン、2,5−ノルボルナジ
エン、1,4−シクロヘキサジエン、1,4−シクロオ
クタジエン、1,5−シクロオクタジエンなどの環状ポ
リエン;1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエ
ン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5,7−ジメ
チル−1,6−オクタジエン、1,7−ノナジエンなど
の内部不飽和結合を有する鎖状ポリエンなどが挙げら
れ、本発明において好ましく使用される非共役ポリエン
としては、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、
5,7−ジメチル−1,6−オクタジエンが挙げられ
る。これらの非共役ポリエンは、1種単独で用いてもよ
く、あるいは2種以上を併用してもよい。
おける非共役ポリエンとしては、下記構造式(1)で表
される非共役ジエンと、下記構造式(2)で表される
α,ω−ジエンと、を併用することが特に好ましい。こ
の場合には、加工性の向上、機械的特性の向上および低
硬度化という効果が得られるためである。 CH2 =CH−(CR1 R2 )n −CR3 =CR4 −R5 (1) (式中、R1 〜R4 は同一または異なり、水素原子また
は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R5 は炭素数1〜
8のアルキル基を示し、nは2〜10の整数である。た
だし、R3 、R4 が共に水素原子である場合は除く。) CH2 =CH−(CH2 )m −CH=CH2 (2) (式中、mは1〜10の整数である。)
ウ素価は、5〜45の範囲とする必要があり〔上記要件
〕、20〜35の範囲とすることが好ましい。ヨウ素
価が5未満では得られる導電ゴムの機械的強度が劣り、
一方、ヨウ素価が45を超えるとゴム弾性が損なわれ
る。
ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)(以下、「ムーニ
ー粘度」ともいう。)は、20〜150の範囲とする必
要があり〔上記要件〕、30〜120の範囲とするこ
とが好ましい。
求めた(A)エチレン系共重合体ゴムのガラス転移温度
Tgは、−80〜−50℃の範囲とする必要があり〔上
記要件〕、−70〜−58℃の範囲とすることが好ま
しい。Tgが−80℃未満では得られる導電ゴムの機械
的強度が劣り、一方、Tgが−50℃を超えるとゴム弾
性が損なわれる。
レン系共重合体ゴムの分岐度指数Bは0.60〜0.9
5の範囲であることが好ましく〔上記要件〕、0.7
0〜0.92の範囲にあることがより好ましい。この分
岐度指数Bが0.60未満では、ゴム弾性が損なわれロ
ール加工性などの加工特性が劣る場合がある。一方、分
岐度指数Bが0.95を超えると、導電ゴムの機械的強
度が不十分となる場合があり、また加工性、低硬度化が
満足されない場合がある。なお、この分岐度指数Bの値
は、粘度−GPC法〔倉田道夫、日本ゴム協会誌、(4
5)1972を参照。〕に準じて、分岐のないモデル共
重合体ゴムの極限粘度〔η0 〕とポリスチレン換算重量
平均分子量(Mwo)により求めた粘度式〔η0 〕=KM
wo(ただし、Kは定数である)を用い、対象となる共重
合体ゴムのGPC測定により求めたMWIから極限粘度
〔η1 〕を算出し、次に対象となる共重合体ゴムの実測
〔η2 〕を上記粘度式より算出した〔η1 〕で除して求
めた。ここで、〔η1 〕および〔η2 〕はo−ジクロロ
ベンゼン中135℃で求めた値であり、MW1はGPC測
定法によりo−ジクロロベンゼン中135℃で求めた値
である。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
より測定した(A)エチレン系共重合体ゴムのポリスチ
レン換算重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比〔Mw/Mn(分子量分布)〕は、2.0〜
15の範囲にあることが好ましく、3〜10の範囲にあ
ることがさらに好ましい。
チレン系共重合体ゴムは、気相重合法、溶液重合法、ス
ラリー重合法などの適宜の方法により製造することがで
きる。これらの重合操作は、バッチ式でも連続式でも実
施することができる。上記溶液重合法あるいはスラリー
重合法においては、反応媒体として、通常、不活性炭化
水素が使用される。このような不活性炭化水素溶媒とし
ては、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプ
タン、n−オクタン、n−デカン、n−ドデカンなどの
脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サンなどの脂環族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素類などが挙げられる。これ
らの炭化水素溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。また、原料モノマーを炭化水素
溶媒として利用することもできる。
する際に用いられる重合触媒としては、例えば、V、T
i、ZrおよびHfから選ばれる遷移金属の化合物と有
機金属化合物とからなるオレフィン重合触媒を挙げるこ
とができる。上記遷移金属の化合物および有機金属化合
物は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。このようなオレフィン重合触媒の特に
好ましい例としては、メタロセン化合物と有機アルミニ
ウム化合物または該メタロセン化合物と反応してイオン
性錯体を形成するイオン性化合物とからなるメタロセン
系触媒を挙げることができる。以下、(A)エチレン系
共重合体ゴムを製造するための重合触媒についてより具
体的に説明するが、場合により下記以外の重合触媒を使
用することもできる。
下記成分(D)と成分(E)とからなる触媒、または下
記成分(F)と成分(G)とからなる触媒が挙げられ
る。成分(D)は、下記一般式(I)で表される遷移金
属化合物である。 R″s (C5 Rm ) p (R′n E)q MQ4-p-q (I) 式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5 Rm ) は
シクロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニ
ル基であり、各Rは同一でも異なってもよく、水素原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のア
リール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素
数7〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの隣
接する炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作ってお
り、Eは非結合電子対を有する原子であり、R′は炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール
基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜
40のアラルキル基であり、R″は炭素数1〜20のア
ルキレン基、ジアルキルケイ素またはジアルキルゲルマ
ニウムであって、2つの配位子を結合する基であり、s
は1または0であり、sが1のとき、mは4、nはEの
原子価より2少ない数であり、sが0のとき、mは5、
nはEの原子価より1少ない数であり、n≧2のとき各
R′は同一でも異なっていてもよく、また各R′は結合
して環を作っていてもよく、Qは水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のア
リール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素
数7〜40のアラルキル基であり、pおよびqは0〜4
の整数であり、かつ0<p+q≦4の関係を満たす。
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ジ
メチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジメチル、メチレンビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(イン
デニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,
5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルビス(4,5,6,7
−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジメチル、エ
チレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチル
シリルビス(3−メチル−1−シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、メチレンビス(3−メチル−
1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス(3−t−ブチル−1
−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルビス(2,4−ジメチ
ル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス
(2,3,5−トリメチル−1−シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(フルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(フルオレニル)(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、イソプロピリレン(フルオレニ
ル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(t−ブチルアミド)(1,2,3,4,5−ペン
タメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリル(t−ブチルアミド)(2,3,
4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、メチレン(t−ブチルアミド)
(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(フェノキシ)
(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(o−
フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレ
ン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル
−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、エチレン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テ
トラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ビス(ジメチルアミド)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(ジエチルアミド)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(ジt−ブチルアミド)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリルビス(メチルアミド)ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリルビス(t−ブチルアミド)
ジルコニウムジクロリドなどや、これらの化合物におけ
るジルコニウムを、チタニウムあるいはハフニウムに置
換した化合物などが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。上記遷移金属化合物は、単独でまたは2
種以上を組合せて使用することができる。
で表されるユニットを有するアルミノキサン化合物であ
り、その化学構造は未だ必ずしも明確ではないが、線
状、環状またはクラスター状の化合物、あるいはこれら
の化合物の混合物であると推定されている。 −〔Al(P)−O〕− (II) 式中、Pは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜4
0のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基また
は炭素数7〜40のアラルキル基で、好ましくは、メチ
ル基、エチル基、イソブチル基、特に好ましくは、メチ
ル基である。上記アルミノキサン化合物は、上記P基を
少なくとも1個有する有機アルミニウム化合物と水との
反応を経る公知の方法によって製造することができる。
上記成分(D)と成分(E)との使用割合は、遷移金属
とアルミニウム原子とのモル比(遷移金属/アルミニウ
ム原子)で、通常1/1〜1/100,000、好まし
くは1/5〜1/50,000の範囲である。
表される遷移金属アルキル化合物である。 R″s (C5 Rm )p (R′n E)q MR″′4-p-q (III) 式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5 Rm )は
シクロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニ
ル基であり、各Rは同一でも異なってもよく、水素原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のア
リール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素
数7〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの隣
接する炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作ってお
り、Eは非結合電子対を有する原子であり、R′は炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール
基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜
40のアラルキル基であり、R″は炭素数1〜20のア
ルキレン基、ジアルキルケイ素またはジアルキルゲルマ
ニウムであって、2つの配位子を結合する基であり、s
は1または0であり、sが1のとき、mは4、nはEの
原子価より2少ない数であり、sが0のとき、mは5、
nはEの原子価より1少ない数であり、n≧2のとき各
R′は同一でも異なっていても良く、また各R′は結合
して環を作っていても良く、R″′は炭素数1〜20の
アルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜
40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキ
ル基であり、pおよびqは0〜3の整数であり、かつ0
<p+q≦4の関係を満たす。
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジエチル、ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジイソブチル、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ{ビス(ト
リメチルシリル)メチル}、ジメチルシリルビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシ
リルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジイソ
ブチル、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、エチレンビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコ
ニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコニウムジイ
ソブチル、ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニ
ウムジメチル、メチレンビス(インデニル)ジルコニウ
ムジメチル、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジメチル、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジ
ルコニウムジメチル、エチレンビス(4,5,6,7−
テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジメチ
ル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジメチル、ジメチルシリルビス(3−メチル−1−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(t−
ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
ジメチルシリルビス(3−t−ブチル−1−シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,3−ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジイソブチル、ジメチルシリルビス(2,4−ジ
メチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメ
チル、メチレンビス(2,4−ジメチル−1−シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビス
(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチル、ビス(1,2,4−トリメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシ
リルビス(2,3,5−トリメチル−1−シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(フルオレニ
ル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(フル
オレニル)ジルコニウムジメチル、(フルオレニル)
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメ
チルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、イソプロピリレン(フルオレニ
ル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
(t−ブチルアミド)(1,2,3,4,5−ペンタメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジ
メチルシリル(t−ブチルアミド)(2,3,4,5−
テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジメチル、メチレン(t−ブチルアミド)(2,3,
4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、(フェノキシ)(1,2,3,
4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジメチル、ジメチルシリル(o−フェノキシ)
(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、メチレン(o−フェノ
キシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(ジメチル
アミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジエチルアミ
ド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジt−ブチルアミ
ド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(メチ
ルアミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス
(t−ブチルアミド)ジルコニウムジメチルなどや、こ
れらの化合物中のジルコニウムを、チタニウムあるいは
ハフニウムに置換した化合物が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。上記遷移金属アルキル化合物
は、単独でまたは2種以上を組合せて使用することがで
きる。
して使用してもよいし、また上記一般式(III)における
R″をハロゲン原子に置換した遷移金属ハライドと、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムモノクロリド、トリイソブチルアルミ
ニウム、メチルリチウム、ブチルリチウムなどの有機金
属化合物とを、反応系内で接触させることにより形成さ
せてもよい。
表されるイオン性化合物である。 ([L]k+)p ([M′A1 A2...An ]- )q ・・・(IV) 式中、[L]k+はブレンステッド酸またはルイス酸であ
り、M′は周期律表第13〜15族元素であり、A1 〜
An はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数1〜30のジアルキルアミノ
基、炭素数1〜20のアルコキシル基、炭素数6〜40
のアリール基、炭素数6〜40のアリールオキシ基、炭
素数7〜40のアルカリール基、炭素数7〜40のアラ
ルキル基、炭素数1〜40のハロゲン置換炭化水素基、
炭素数1〜20のアシルオキシ基または有機メタロイド
基であり、kはLのイオン価で1〜3の整数であり、p
は1以上の整数であり、q=(k×p)である。
ニルほう酸トリメチルアンモニウム、テトラフェニルほ
う酸トリエチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸ト
リ−n−ブチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸メ
チル(ジ−n−ブチル)アンモニウム、テトラフェニル
ほう酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルほう酸メ
チルピリジニウム、テトラフェニルほう酸メチル(2−
シアノピリジニウム)、テトラフェニルほう酸メチル
(4−シアノピリジニウム)、テトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ほう酸トリメチルアンモニウム、テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸トリエチルアン
モニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう
酸トリ−n−ブチルアンモニウム、テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ほう酸メチル(ジ−n−ブチル)ア
ンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほ
う酸ジメチルアニリニウム、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ほう酸メチルピリジニウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ほう酸メチル(2−シアノ
ピリジニウム)、テトラキス(ペンタフルオロフェニル
フェニル)ほう酸メチル(4−シアノピリジニウム)、
テトラキス[3,5−ジ−(トリフルオロメチル)フェ
ニル]ほう酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルほ
う酸フェロセニウム、テトラフェニルほう酸銀、テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸フェロセニウム
などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。上記イオン性化合物は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができる。
は、モル比〔(F)/(G)〕で、通常1/0.5〜1
/20、好ましくは1/0.8〜1/10の範囲であ
る。(A)エチレン系共重合体ゴムを製造する際に使用
される上記メタロセン系触媒は、それらの成分の少なく
とも一部を適当な担体に担持して用いることもできる。
担体の種類については特に制限はなく、無機酸化物担
体、それ以外の無機担体、および有機担体の何れも用い
ることができる。また、担持方法についても特に制限は
なく、公知の方法を適宜利用してよい。
よび/または架橋剤のうち、加硫剤としては、例えば粉
末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄などの硫
黄;塩化イオウ、セレン、テルルなどの無機系加硫剤;
モルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフ
ィド類、チウラムジスルフィド類、ジチオカルバミン酸
塩類などの含硫黄有機化合物などが挙げられる。これら
の加硫剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用する
ことができる。加硫剤の配合量は、(A)エチレン系共
重合体ゴム100重量部に対して、通常0.1〜10重
量部、好ましくは0.5〜5重量部である。
併用することもできる。このような加硫促進剤として
は、例えば、ヘキサメチレンテトラミンなどのアルデヒ
ドアンモニア類;ジフェニルグアニジン、ジ(o−トリ
ル)グアニジン、o−トリル−ピグアニドなどのグアニ
ジン類;チオカルバニリド、ジ(o−トリル)チオウレ
ア、N,N′−ジエチルチオウレア、テトラメチルチオ
ウレア、トリメチルチオウレア、ジラウリルチオウレア
などのチオウレア類;メルカプトベンゾチアゾ−ル、ジ
ベンゾチアゾールジスルフィド、2−(4−モルフォリ
ノチオ)ベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフ
ェニル)−メルカプトベンゾチアゾ−ル、(N,N′−
ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチアゾールなど
のチアゾール類;N−t−ブチル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミド、N,N′−ジシクロヘキシル−2−
ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N′−ジイソプ
ロピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−シ
クロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドな
どのスルフェンアミド類;テトラメチルチウラムジスル
フィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラ−
n−ブチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラ
ムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラス
ルフィドなどのチウラム類;ジメチルチオカルバミン酸
亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチル
チオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルチオカルバミン
酸テルル、ジメチルチオカルバミン酸鉄などのカルバミ
ン酸塩類;ブチルチオキサントゲン酸亜鉛などのキサン
トゲン酸塩類などが挙げられる。これらの加硫促進剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。加硫促進剤の配合量は、(A)エチレン系共重合
体ゴム100重量部に対して、通常0.1〜20重量
部、好ましくは0.2〜10重量部である。
え、必要に応じて、加硫促進助剤を添加することもでき
る。このような加硫促進助剤としては、例えば、酸化マ
グネシウム、亜鉛華、リサージ、鉛丹、鉛白などの金属
酸化物;ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛
などの有機酸(塩)類などが挙げられ、特に亜鉛華、ス
テアリン酸が好ましい。これらの加硫促進助剤は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。加
硫促進助剤の配合量は、(A)エチレン系共重合体ゴム
100重量部に対して、通常0.5〜20重量部であ
る。
は、例えば1,1−ジt−ブチルペルオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、ジt−ブチルペルオキ
シド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオ
キシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペ
ルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(ターシャリブチル
ペルオキシ−イソ−プロピル)ベンゼンなどの有機過酸
化物類などが挙げられる。これらの架橋剤は単独でまた
は2種以上を混合して使用することができる。架橋剤の
配合量は、(A)エチレン系共重合体ゴム100重量部
に対して、通常0.1〜15重量部、好ましくは0.5
〜10重量部である。
用することもできる。このような架橋助剤としては、例
えば、硫黄、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィ
ドなどの硫黄あるいは硫黄化合物;エチレンジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレンジ(メタ)アクリレート、
ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシ
アヌレート、メタフェニレンビスマレイミド、トルイレ
ンビスマレイミドなどの多官能性モノマー類;p−キノ
ンオキシム、p,p′−ベンゾイルキノンオキシムなど
のオキシム化合物、トリメチロールプロパントリメタア
クリレート、N,N’-メタ-フェニレンジマレイミドな
どが挙げられる。これらの架橋助剤は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。架橋助剤の配
合量は、(A)エチレン系共重合体ゴム100重量部に
対して、通常0.5〜20重量部である。
(C)導電物質としては、電子伝導機構により導電性を
与える物質の粉末あるいは繊維状体を用いることができ
る。具体的には、一般的なカーボンブラック、グラファ
イト系の粉末あるいはそれらの単繊維、銅、ニッケル、
銀等の導電性金属粉あるいはそれらの繊維状物質、酸化
スズ、酸化チタン、酸化インジウム等の導電性金属酸化
物、各種のフィラー材の単位体の表面に金属メッキを施
して導電性を付与した物質、ポリアセチレン、ポリピロ
ール、ポリアニリン等の有機導電性物質の微粉末、その
他が挙げられる。これらの導電物質(C)は単独で、ま
たは2種以上を併用することができる。
カーボンブラックであり、その具体例としては、ファー
ネスブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラッ
ク、アセチレンブラックなどがある。これらのうち、特
に導電性が比較的高く、導電性の位置バラツキが少ない
点からアセチレンブラックが好ましく用いられる。
ゴム組成物の特性を損なわない範囲において、上記の電
子伝導機構による導電物質と共に、イオン伝導機構によ
る導電物質を併用してもよい。イオン伝導機構による導
電物質としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム
塩等の周期律表第I族の金属塩、例えばLiCF3 SO
3 、NaClO4 、LiClO4 、LiAsF6 、Li
BF4 、NaSCN、KSCN、NaCl等、あるいは
第4級アンモニウム塩等の電解質、カルシウム塩、バリ
ウム塩等の周期律表第II族の金属塩、例えばCa(Cl
O4 )2 等、並びに、これらと、1,4−ブタンジオー
ル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価
アルコール若しくはそれらの誘導体等との錯体、または
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル等のモノオールとの錯体を挙
げることができる。
なわない範囲において、通常のゴム組成物において使用
されている各種の添加剤を副資材として配合することが
できる。このような添加剤としては、例えば充填材、可
塑剤、軟化剤、滑剤、粘着付与剤、金属酸化物、老化防
止剤、紫外線吸収剤などを挙げることができる。
PF、FEF、HAF、ISAF、SAF、FT、MT
などのカーボンブラックや導電性カーボンブラック、ホ
ワイトカーボン、微粒子ケイ酸マグネシウム、重質炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルクなどの
無機充填剤;ハイスチレン樹脂、クマロンインデン樹
脂、フェノール樹脂、リグニン、変性メラミン樹脂、石
油樹脂などの有機充填剤が挙げられる。これらの充填剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。
用いられるアロマティック油、ナフテニック油、パラフ
ィン油などのプロセスオイルや、やし油などの植物油、
アルキルベンゼンオイルなどの合成油などが挙げられ
る。これらのうち、プロセスオイルが好ましく、特にパ
ラフィン油が好ましい。上記軟化剤は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。軟化剤の配合
量は、(A)エチレン系共重合体ゴム100重量部に対
して、通常10〜130重量部、好ましくは20〜10
0重量部である。また、本発明のゴム組成物には、他の
ゴムおよび/または樹脂の1種以上を混合して使用する
こともできる。
来から公知の混練機、押出機、加硫装置などを用いるこ
とができる。(A)エチレン系共重合体ゴムと共に混合
される(B)加硫剤および/または架橋剤、(C)導電
付与剤などの配合方法、配合順序としては、例えば、バ
ンバリーミキサーなどを用いて(A)エチレン系共重合
体ゴム、(C)導電付与剤、充填剤、軟化剤などを混合
したのち、ロールなどを用いて(B)加硫剤および/ま
たは架橋剤、などを加える方法が挙げられるが、これに
限定されるものではない。
法で、例えば、本発明のゴム組成物を金型内に入れて温
度を高めることにより加硫を行うか、射出成形による成
形と加硫を同時に行うか、あるいは押出成形機を用いて
任意の形状に成形したのち加硫槽内で加熱して加硫を行
うことにより、加硫ゴムを製造することができる。
は、電子写真法、静電記録法等によるプリンターや複写
機に使用される各種ロールなどのゴム素材として好適に
使用される。すなわち、請求項1または2記載の導電性
ゴム組成物から形成された導電ゴムをゴム素材として用
いた請求項3記載の導電ロールは、上記各種ロールとし
て好適である。
的に説明する。ただし、本発明は、これらの実施例に何
ら制約されるものではない。なお、実施例中の%および
部は、特に断らない限り重量基準である。また、実施例
および比較例中の測定・評価は以下の方法により実施し
た。
NMR法により測定した。ただし、各実施例および比較
例におけるエチレン、α−オレフィンの含量(モル%)
は、これらの合計量を100モル%としたときの値を示
す。 [ヨウ素価]赤外線吸収スペクトル法により測定した。 [ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)]JIS K6
300に準拠し、測定温度100℃、予熱1分、測定4
分の条件で測定した。 [Mw/Mn]o−ジクロロベンゼン中、135℃の条
件で、GPCにより測定した。 [ガラス転移温度(Tg)]デュポン・インスツルメン
ト社(現在;ティ・エイ・インスツルメント社)製、9
10型示差走査熱量計を用い、サンプルを180℃まで
昇温し、次いで10℃/分の速度で−90℃まで冷却
し、20℃/分の速度で昇温しながら測定した [分岐度指数B]o−ジクロロベンゼン中、試料濃度
0.15%、135℃の条件で、ウォーターズ社製、1
50CV型GPCにより測定した。
5段階の評価基準で判定した。 5;ゴムバンドがロールに完全に密着しており、バンク
がスムーズに回転する。 4;ロールの頂点からバンクまでの間で、ゴムバンドが
ロール表面から時々離れる。 3;ロールの頂点からバンクまでの間で、ゴムバンドが
ロール表面からかなり離れる。 2;ロール表面にゴムバンドがよく密着せず垂れ下が
り、ゴムバンドに手を添えないと、ロール加工ができな
い。 1;ロール表面にゴムバンドが全く密着せず垂れ下が
り、ゴムバンドに手を添えないと、ロール加工ができな
い。
し、3号型試験片を用い、測定温度25℃、引張速度5
00mm/分の条件で、引張強さTB(MPa)、引切
断時伸びEB(%)を測定した。 [硬さ試験]JIS K6301に準拠し、スプリング
硬さ(JIS A硬度)を測定した。 [圧縮永久歪]JIS K6262に準拠し、温度70
℃、時間22時間で測定した。 [体積固有抵抗]JIS6911に基づき、体積固有抵
抗環境依存性測定装置(アイランド工業社製)を用い
て、温度25℃、相対湿度50%の条件で測定した。
造) 充分に窒素置換した内容量3リットルのステンレス製オ
ートクレーブに、精製トルエンを1.4リットル、1−
オクテンを550ミリリットル、5−エチリデン−2−
ノルボルネンを100ミリリットル加え、容器内温度を
30℃に昇温したのち、エチレンを14ノルマルリット
ル/分の速度で連続的に供給しつつ、容器内圧を5kg
/cm2 に調整した。これとは別に、充分に窒素置換
し、磁気攪拌子を入れた内容量50ミリリットルのガラ
ス製フラスコに、精製トルエン3.0ミリリットル中に
溶解したジイソプロピリデン(9−フルオレニル)(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドを3.0
μモル、精製トルエン6.0ミリリットル中に溶解した
トリイソブチルアルミニウム1.5ミリモルを入れて、
室温で30分攪拌して反応させた。次いで、精製トルエ
ン7.2ミリリットル中に溶解したテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ほう酸ジメチルアニリニウム3.6
μモルを加え、室温で20分攪拌して反応させて、重合
触媒とした。この重合触媒を上記オートクレーブに添加
して重合を開始させた。反応中は温度を30℃に保ち、
連続的にエチレンを供給しつつ、容器内圧を5kg/c
m2に保持して、15分間重合を行った。次いで、少量
のメタノールを添加して反応を停止させたのち、スチー
ムストリッピングで脱溶し、6インチロールで乾燥し
て、150gのポリマーを得た。このポリマーの特性を
表1に示す。
硫剤成分を除いた各成分を、バンバリーミキサー(プラ
ストミル;内容量250ミリリットル)を用い、回転数
60rpm、60℃で180秒間混練して、コンパウン
ド(i)を得た。次いで、コンパウンド(i)に表2に
示す残りの架橋剤成分を加え、50℃に保持した4イン
チロールで5分間混練して、コンパウンド(ii)を得
た。なお、このコンパウンド(ii)を得るための混練時
の状態から「ロール加工性」を5段階評価した。次い
で、このコンパウンド(ii)を、160℃に加熱した熱
プレスにより、プレス圧150kgf/cm2 の圧力下
で30分加熱して、120×120×2mmの加硫シー
トを作製し、各種特性を評価した。
造) 充分に窒素置換した内容量3リットルのステンレス製オ
ートクレーブに、精製トルエンを1.5リットル、1−
オクテンを500ミリリットル、7−メチル−1,6−
オクタジエンを90ミリリットル、精製トルエン15ミ
リリットル中に溶解したアルミニウム原子換算で10ミ
リモルのメチルアルミノキサンを加え、容器内温度を3
0℃に昇温したのち、エチレンを14ノルマルリットル
/分の速度で連続的に供給しつつ、容器内圧を5kg/
cm2 に調整した。次いで、精製トルエン4.5ミリリ
ットル中に溶解したジメチルシリル(t−ブチルアミ
ド)(2,3,4,5−1−テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリドを2.5μモル添加
して、重合を開始させた。反応中は温度を30℃に保
ち、連続的にエチレンを供給しつつ、容器内圧を5kg
/cm2に保持して、15分間重合を行った。次いで、
少量のメタノールを添加して、反応を停止させたのち、
スチームストリッピングにより脱溶し、6インチロール
で乾燥して、129gのポリマーを得た。このポリマー
の特性を表1に示す。
様にして、コンパウンド(i)およびコンパウンド(i
i)を調製し、各種特性を評価した。
造) 7−メチル−1,6−オクタジエンの代わりに、表1中
の参考例3に示すように、5,7−ジメチル−1,6−
オクタジエンを使用した以外は、参考例1と同じ操作を
行い、138gのポリマーを得た。その特性を表1に示
す。
様にして、コンパウンド(i)およびコンパウンド(i
i)を調製し、各種特性を評価した。
造) 1,9−デカジエンを加えた以外は、参考例2と同じ操
作を行なった。すなわち、1−オクテン, 7−メチル−
1,6−オクタジエンの次に1.9−デカジエン2.3
ミリリットルを加えた。得られたポリマーの特性を表1
に示す。
様にして、コンパウンド(i)およびコンパウンド(i
i)を調製し、各種特性を評価した。
製造) 表1中の参考例5、6に示す種類および量のα−オレフ
ィンおよび非共役ジエン、さらに参考例6ではα,ω−
ジエンをそれぞれ用い、参考例1と同じ操作を行ってポ
リマーを得た。その特性を表1に示す。
実施例1と同様にコンパウンド(i)およびコンパウン
ド(ii)を調製し、各種特性を評価した。
ある参考例7、8を製造し、これらの共重合体ゴムから
それぞえコンパウンド(i)およびコンパウンド(ii)
を調製し、各種特性を評価した。実施例1〜6および比
較例1、2の評価結果を表3に示す。
性ゴム組成物は、いずれも混練時におけるロール加工性
に優れていた。分岐度指数Bが0.965である実施例
2のゴム組成物と、分岐度指数Bが0.828である実
施例4のゴム組成物とを比較すると、実施例4の組成物
のほうがさらに低硬度で圧縮永久歪が良好であった。ま
た、実施例1〜6のゴム組成物から形成された導電ゴム
は、比較例1、2のゴム組成物から形成された導電ゴム
と同程度の導電特性を有しながら、いずれも明らかに低
硬度かつ低圧縮永久歪であった。さらに、混練時のロー
ル加工性も著しく改良されていた。
圧縮永久歪特性および加工性に優れており、ロール用材
料、特に電子写真法、静電記録紙法等によるプリンター
や複写機に使用される各種ロールなどのゴム素材として
有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)エチレン、炭素数4〜12のα−
オレフィンおよび非共役ポリエンからなり、下記〜
の要件を満たすエチレン系共重合体ゴム、 (B)加硫剤および/または架橋剤、ならびに (C)導電物質、 を含有することを特徴とする導電性ゴム組成物。 エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとのモル
比(エチレン/α−オレフィン)が5/95〜80/2
0 ヨウ素価が5〜45 ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が20〜150 示差走査熱量計により求めたガラス転移温度が−80
℃〜−50℃ - 【請求項2】 上記(A)エチレン系共重合体ゴムが、
さらに下記の要件を満たすことを特徴とする請求項1
記載の導電性ゴム組成物。 分岐度指数Bが0.60〜0.95 - 【請求項3】 請求項1または2記載の導電性ゴム組成
物から形成された導電ゴムをゴム素材として用いたこと
を特徴とする導電ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21173898A JP2000026675A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 導電性ゴム組成物および導電ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21173898A JP2000026675A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 導電性ゴム組成物および導電ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000026675A true JP2000026675A (ja) | 2000-01-25 |
JP2000026675A5 JP2000026675A5 (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=16610779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21173898A Pending JP2000026675A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 導電性ゴム組成物および導電ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000026675A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2385055B (en) * | 2000-10-11 | 2005-06-29 | Therm O Disc Inc | Conductive polymer compositions containing n-n-m-phenylenedimaleimide and devices |
WO2015098117A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | キヤノン株式会社 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 |
US11345797B2 (en) * | 2017-08-24 | 2022-05-31 | Dow Global Technologies Llc | Ethylene/C5-C10 alpha-olefin/ polyene interpolymers |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP21173898A patent/JP2000026675A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2385055B (en) * | 2000-10-11 | 2005-06-29 | Therm O Disc Inc | Conductive polymer compositions containing n-n-m-phenylenedimaleimide and devices |
WO2015098117A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | キヤノン株式会社 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 |
JP2015143850A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-08-06 | キヤノン株式会社 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 |
CN105849647A (zh) * | 2013-12-27 | 2016-08-10 | 佳能株式会社 | 充电构件、处理盒和电子照相图像形成设备 |
US10036971B2 (en) | 2013-12-27 | 2018-07-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Charging member, process cartridge, and electrophotographic image forming apparatus |
CN105849647B (zh) * | 2013-12-27 | 2018-08-03 | 佳能株式会社 | 充电构件、处理盒和电子照相图像形成设备 |
US11345797B2 (en) * | 2017-08-24 | 2022-05-31 | Dow Global Technologies Llc | Ethylene/C5-C10 alpha-olefin/ polyene interpolymers |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5914372A (en) | Ethylene copolymer rubber composition | |
JP2000256423A (ja) | エチレン系共重合体ゴムおよびその組成物 | |
JP3582176B2 (ja) | エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム 組成物 | |
JPH09169878A (ja) | エチレン系共重合体ゴム組成物 | |
JP2000026675A (ja) | 導電性ゴム組成物および導電ロール | |
JP3605916B2 (ja) | エチレン系共重合体油展ゴム組成物 | |
JP3562598B2 (ja) | エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム組成物 | |
JP3605913B2 (ja) | エチレン系共重合体組成物 | |
JP3633060B2 (ja) | 低結晶性エチレン系ランダム共重合体およびその組成物 | |
JP3852189B2 (ja) | 変性エチレン系共重合ゴム | |
JP4041934B2 (ja) | スポンジ用ゴム組成物およびスポンジゴム | |
JP3744087B2 (ja) | シール材用ゴム組成物 | |
JP3758271B2 (ja) | エチレン系共重合体ゴム組成物 | |
JP3876466B2 (ja) | ウェザーストリップ用ゴム組成物 | |
JP3684626B2 (ja) | エチレン系ランダム共重合体およびその組成物 | |
JP3852174B2 (ja) | 防振ゴム用ゴム組成物 | |
JP2000038473A (ja) | ゴム組成物 | |
JP2000072936A (ja) | ロール用ゴム組成物、およびシール材用ゴム組成物 | |
JP3598618B2 (ja) | エチレン系共重合体組成物 | |
JP3852182B2 (ja) | ハロゲン化エチレン系共重合ゴム、その製造方法および加硫可能なゴム組成物 | |
JP3632251B2 (ja) | 低結晶性エチレン系ランダム共重合体およびその組成物 | |
JPH10130435A (ja) | ゴムロール用組成物 | |
JPH1160815A (ja) | エチレン系共重合体ゴム組成物 | |
JPH11217472A (ja) | ロール用ゴム組成物、およびシール材用ゴム組成物 | |
JP2018130645A (ja) | 籾摺りロール用組成物および籾摺りロール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050614 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070605 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071025 |