JP2000054569A

JP2000054569A - 外囲体

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Publication number: JP2000054569A
Application number: JP10221498A
Authority: JP
Inventors: Hideo Fujita; 秀雄藤田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-08-05
Filing date: 1998-08-05
Publication date: 2000-02-22
Anticipated expiration: 2018-08-05
Also published as: JP4176876B2

Abstract

(57)【要約】【課題】梁に波形の折板をタイトフレームを介して取
り付けた、天井兼屋根や外壁などに用いられる外囲体に
断熱・防音効果を付与するとともに外囲体の外囲面を強
固に構成する。【解決手段】波形の金属の折板（６）は、タイトフレ
ーム（４）を介して複数の梁（２）に取り付けられてい
る。折板（６）の凹面（６ｂ）には発泡プラスチック材
などから成る断熱・防音材（８）が嵌合配置され、折板
（６）上に、金属製の細長板状部材から成る力板（１
２）が架設されている。力板（１２）には吊子（１６）
の下部ベースが固定されている。断熱・防音材（８）の
表面には金属板から成る複数の外囲板（２０）が敷設さ
れ、隣接する外囲板（２０）の側部は吊子（１６）に固
定されている。外囲板（２０）の代わりに、防水シート
（２６）を敷設しても良い。この場合は、力板（１２）
の表面にディスク（２２）を固着する。断熱・防音材
（８）の表面に防水シート（２６）を敷き、防水シート
（２６）の下面をディスク（２２）に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、屋根や外壁などに
用いられる断熱型の外囲体に関する。

【０００２】

【従来の技術分野】タイトフレームを介して梁に取り付
けられた波形の折板の凹面にグラスウールや発泡プラス
チックなどの断熱・防音材を嵌合充てん配置し、この折
板の上に合板などの下地ボードを配置し、この下地ボー
ドの上に金属板から成る外囲板を複数並列に敷設した外
囲体が、特開平９−１２５６０８号公報に開示されてい
る。また、断熱・防音材の上面に溝を形成し、この溝に
ガーターを嵌合配置するとともに、断熱・防音材の平坦
面に金属板から成る外囲板を複数敷設した外囲体が特開
平９−１２５６０３号公報に開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】断熱・防音材の上に下
地ボードを敷設する工法の外囲体は、コスト高となると
ともに、下地ボード敷設作業が容易でないという問題点
があった。また、断熱・防音材に溝を設け、この溝にガ
ーターを嵌合配置する工法の外囲体は、溝を形成する作
業が容易でなく、コスト高の原因となるとともに、溝内
のガーターを安定的に保持することができないという問
題点がある。本発明は、上記問題点を解決することを目
的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、並列状に配置された複数の梁（２）にタ
イトフレーム（４）を介して、凹面（６ｂ）が交互に形
成された略波形の金属の折板（６）を、前記凹面（６
ｂ）の長手方向が前記梁（２）と直交するように、取り
付けた外囲体において、前記折板（６）の凹面（６ｂ）
に発泡プラスチック材などから成る断熱・防音材（８）
を嵌合充てん配置し、前記折板（６）上に、複数の前記
凹面（６ｂ）を横切って金属製の細長板状部材から成る
力板（１２）を架設し、前記力板（１２）に吊子（１
６）の下部ベースを固定し、前記断熱・防音材（８）の
表面に金属板から成る複数の外囲板（２０）を敷設し、
隣接する外囲板（２０）の側部を前記吊子（１６）に固
定するようにしたものである。また、上記目的を達成す
るため、本発明は、並列状に配置された複数の梁（２）
にタイトフレーム（４）を介して、凹面（６ｂ）が交互
に形成された略波形の金属の折板（６）を、前記凹面
（６ｂ）の長手方向が前記梁（２）と直交するように、
取り付けた外囲体において、前記折板（６）の凹面（６
ｂ）に発泡プラスチック材などから成る断熱・防音材
（８）を嵌合充てん配置し、前記折板（６）上に、複数
の前記凹面（６ｂ）を横切って金属製の細長板状部材か
ら成る力板（１２）を架設し、前記力板（１２）の表面
にディスク（２２）を固着し、前記断熱・防音材（８）
の表面に防水シート（２６）を敷設し、該防水シート
（２６）の下面を前記ディスク（２２）に接着し、前記
断熱・防音材（８）の表面に防水シート材から成る下敷
きシート（２４）を敷設し、該敷設シート（２４）の上
から前記ディスク（２２）を前記力板（１２）の表面に
固着し、前記下敷きシート（２４）の上に前記防水シー
ト（２６）を敷設し、該防水シート（２６）の下面を前
記ディスク（２２）に接着したものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
を添付図面を参照して説明する。図１において、（２）
は建築物の骨格材である梁であり、複数のＨ型鋼或いは
Ｉ型鋼により構成されている。前記梁（２）の上位水平
部（２ａ）にはタイトフレーム（４）が固定されてい
る。（６）は金属の折板であり、凹面（６ｂ）と頂部
（６ａ）が交互に並列状に表れ、断面形状が略波形に形
成されている。前記梁（２）は、折板（６）の複数の凹
面（６ｂ）を横切る方向に配置されている。

【０００６】複数の波形の折板が梁（２）上に並列状
に、一部が重なるように配置され、各折板（６）は、ボ
ルト（１０）によってタイトフレーム（４）の頂部に固
定されている。波形折板（６）の凹面（６ｂ）には、断
熱・防音材（８）が充てん配置されている。前記断熱・
防音材（８）は軽量、安価で、変形、切断加工が容易な
例えばグラスウールや、ポリエチレンフォームなどの発
泡プラスチックなどが用いられている。

【０００７】前記断熱・防音材（８）は、その上面が波
形折板（６）の頂部（６ａ）より若干高く、各上面は互
いに同一平面となるように形成されている。（１２）は
断面がＬ型の細長状の鋼板から成る力板であり、帯状の
取付平板部（１２ａ）と、これに対して直角な帯状の側
板部（１２ｂ）とから構成されている。前記力板（１
２）は、複数、互いに所定間隔を在して、前記梁（２）
と平行に配置されている。力板（１２）の取付平板部
（１２ａ）は、断熱・防音材（８）の上面に水平に対接
し、側板部（１２ｂ）が、断熱・防音材（８）に埋没さ
れた状態で、取付平板部（１２ａ）がねじ（１４）によ
って、折板（６）の頂部（６ａ）に固定されている。

【０００８】前記断熱・防音材（８）の各々は、断面形
状が略三角形に形成され、各上面が互いに隣接し、各上
面は、折板（６）の頂部（６ａ）より若干高い同一平面
を構成している。（１６）は、細長状の金属板から成る
吊子であり、図５に示すように、下部ベース（１６ａ）
と、直立部（１６ｂ）とから成り、前記力板（１２）に
対して直角となるように、複数、所定の間隔を在して、
断熱・防音材（８）の上面に配置され、図５に示すよう
に、下部ベース（１６ａ）がねじ（１８）によって、力
板（１２）の取付平板部（１２ａ）に固定されている。

【０００９】（２０）は、外囲板であり、帯状の鋼板あ
るいは銅板等の金属板により構成され、複数用意されて
いる。各外囲板（２０）の平板部（２０ａ）の両側部に
は、該平板部（２０ａ）に対して直角な立ち上り部（２
０ｂ）が形成されている。各外囲板（２０）は、並列状
に、断熱・防音材（８）の表面上に載置され、各々の側
部の立ち上り部（２０ｂ）が対応する吊子（１６）に当
接される。これにより、図５に示すように、吊子（１
６）の直立部（１６ｂ）の両側面には、隣接する外囲板
（２０）の立ち上り部（２０ｂ）（２０ｂ）が当接され
る。

【００１０】該状態において、吊子（１６）の直立部
（１６ｂ）とこれに合接する一対の立ち上り部（２０
ｂ）（２０ｂ）の上部は作業者によって折り曲げら
れ、、隣接する外囲板（２０）（２０）の立ち上り部
（２０ｂ）（２０ｂ）は、吊子（１６）の直立部（１６
ｂ）に固着される。このようにして、一対の外囲板（２
０）（２０）の隣接部は、吊子（１６）を介して互いに
接合固着され、断熱・防音材（８）の表面に防水外囲面
が形成される。

【００１１】次に他の実施の形態を、図６乃至図８を参
照して説明する。梁（２）、折板（６）、断熱・防音材
（８）及び力板（１２）から成る下地構造は、図１乃至
図５で説明した第１の実施の形態の下地構造と同一であ
り、対応する部分は同一の符号を付し、これらの説明を
省略する。

【００１２】（２２）はディスクであり、断熱・防音材
（８）の表面の上に敷込まれた特殊配合の軟質塩化ビニ
ール等から成る下敷シート（２４）の上から、力板（１
２）の取付平板部（１２ａ）の表面にねじにより固着さ
れている。前記下敷きシート（２４）の上には、複数枚
の、軟質塩化ビニール等から成る防水シート（２６）が
敷込まれ、各防水シート（２６）の接合部は接着剤によ
り接着される。

【００１３】前記防水シート（２６）の、前記ディスク
（２２）と接する下面部分は、注入器を用いて、溶着剤
により、前記ディスク（２２）に溶着される。更に、防
水シート（２６）同しの接合部は、シーリング剤が塗着
されシールされる。尚、本発明の実施に際し、隣接する
外囲板（２０）の側部を吊子（１６）に固定する構造
は、種々の構造のものが在するため、図示する縦ハゼ式
に特に限定されるものではない。

【００１４】本発明は上述の如く構成したので、Ｈ型鋼
などの梁とこれに取り付けられた波形折板を備えた外囲
体の断熱防音効果を高めることができるとともに、外囲
板あるいは防水シートは、折板に架設された力板にしっ
かりと支持されるので、防水外囲面を強固に構築できる
等の効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明である外囲体の要部の外観図である。

【図２】本発明である外囲体の要部の断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】本発明である外囲体の下地構造を示す外観であ
る。

【図５】外囲板の接合機構を示す断面図である。

【図６】本発明の他の実施の形態を示す外観図である。

【図７】同上断面図である。

【図８】図７のＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

２梁４タイトフレーム６折板６ｂ凸面６ａ頂部８断熱・防音材１０ボルト１２力板１２ａ取付平板部１２ｂ側板部１４ねじ１６吊子１６ａ下部ベース１６ｂ直立部１８ねじ２０外囲板２２ディスク２４下敷シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】並列状に配置された複数の梁（２）にタ
イトフレーム（４）を介して、凹面（６ｂ）が交互に形
成された略波形の金属の折板（６）を、前記凹面（６
ｂ）の長手方向が前記梁（２）と直交するように、取り
付けた外囲体において、前記折板（６）の凹面（６ｂ）
に発泡プラスチック材などから成る断熱・防音材（８）
を嵌合充てん配置し、前記折板（６）上に、複数の前記
凹面（６ｂ）を横切って金属製の細長板状部材から成る
力板（１２）を架設し、前記力板（１２）に吊子（１
６）の下部ベースを固定し、前記断熱・防音材（８）の
表面に金属板から成る複数の外囲板（２０）を敷設し、
隣接する外囲板（２０）の側部を前記吊子（１６）に固
定するようにしたことを特徴とする外囲体。
【請求項２】並列状に配置された複数の梁（２）にタ
イトフレーム（４）を介して、凹面（６ｂ）が交互に形
成された略波形の金属の折板（６）を、前記凹面（６
ｂ）の長手方向が前記梁（２）と直交するように、取り
付けた外囲体において、前記折板（６）の凹面（６ｂ）
に発泡プラスチック材などから成る断熱・防音材（８）
を嵌合充てん配置し、前記折板（６）上に、複数の前記
凹面（６ｂ）を横切って金属製の細長板状部材から成る
力板（１２）を架設し、前記力板（１２）の表面にディ
スク（２２）を固着し、前記断熱・防音材（８）の表面
に防水シート（２６）を敷設し、該防水シート（２６）
の下面を前記ディスク（２２）に接着したことを特徴と
する外囲体。
【請求項３】前記断熱・防音材（８）の表面に防水シ
ート材から成る下敷きシート（２４）を敷設し、該敷設
シート（２４）の上から前記ディスク（２２）を前記力
板（１２）の表面に固着し、前記下敷きシート（２４）
の上に前記防水シート（２６）を敷設し、該防水シート
（２６）の下面を前記ディスク（２２）に接着したこと
を特徴とする「請求項２」に記載の外囲体。