JP3574983B2 - 建築物用下地材及び外囲体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はH型鋼などの梁を構成要素とする、外囲板を取り付け支持するための下地材及びこの下地材を用いた屋根、外壁などの外囲体に関する。
【0002】
【従来技術】
H型鋼などの梁を下地材とし、この下地材に金属パネルを取り付けて屋根や外壁などの外囲体を構成した建築物は従来知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
H型鋼などの梁は、強度の大きな鋼材を使用しているため、これにビスなどを捩じ込むことができない。そのため、梁に、ビスなどを取り付けることができる長尺の保持体を固定しておき、この保持体に吊り金具やタイトフレームなどのパネル取付金具をビス止めしている。また、梁の接合部には、継ぎ板に取り付けたボルトが梁の上位水平部の上面から突出してしまう。梁の上面は取付面を構成するため、この取付面は、同一平面であることが望ましい。そのため、梁の上面に、同一取付平面を形成するため、長尺の保持体を固定し、この保持体の上面に、タイトフレームなどのパネル取付金具をビス止めしている。上記保持体は、梁に溶接によって固定しているが高所でのこの溶接作業が容易でなく作業性が悪いという問題点が存した。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、H型鋼などの梁2,26に金属パネルなどの外囲板22,32を取り付けて屋根などを構成するための建築物用外囲体において、前記梁2,26の上位水平部の上面に中空の角パイプから成る長尺保持体6,34を配置し、この長尺保持体6,34の側壁部に穴8,36を設け、該長尺保持体6,34の下位水平部と前記梁2,26の上位水平部とを側面形状が略C型の挟持体10によって挟み付けて、前記長尺保持体6,34を前記梁2,26に固定し、前記長尺保持体6,34に外囲板22,32を取り付け、前記挟持体10を両端部10a,10bが所定の間隔を存して対向し、大きな弾性強度を有する金属材により構成し、前記挟持体10の両端部を前記長尺保持体6,34の下位水平部と前記梁2,26の上位水平部との接合部に前記穴8,36を介して押し込んだものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1において、2は鉄骨建築物の屋根下地材を構成する梁であり、H型鋼などから構成されている。前記梁2は、図4に示すように、骨組材である支持体4に固定されている。前記梁2の上位水平面上には、断面が略O型やC型などの角パイプから成る長尺保持体6が載置されている。
【0006】
この保持体6は、ビスなどを捩じ込むことが可能な薄さを有する鋼材や或いはアルミニウムなどの金属材によって構成されている。前記長尺保持体6は、上位水平部6a,両側壁部6b,6b、下位水平部6cとから構成されている。前記長尺保持体6の両側壁部6b,6bの所定の箇所には、取付用の穴8が穿設されている。
【0007】
10は側面形状がC型の挾持体であり、両端部10a,10bが所定の間隔を存して対向し、大きな弾性強度を有する金属材から構成されている。前記挾持体10は、その一端10aが前記長尺保持体6の穴8に挿入され、挾持体10の両端10a,10bは、保持体6の下位水平部6cの上面と、梁2の上位水平部2aの下面に圧接している。
【0008】
前記挟持体10の両端部10a,10bの圧接挟持力によって、前記長尺保持体6は、梁2に固定されている。前記梁2の上位水平部2aと、保持体6の下位水平部を挟持体10の両端部で挟み、保持体6を、梁2の上位水平部2aに固定する作業は、挟持体10の両端部を、保持体6の下位水平部6cと梁2の上位水平部2aとの接合部に押し込むことによって簡単に行うことができる。
【0009】
前記長尺保持体6には、吊り金具12が嵌合配置され、該吊り金具12は、ビスによって、長尺保持体6の上位水平部6aに固定されている。前記吊り金具12は、保持体6に密嵌させるための嵌合部12aと、該嵌合部12aの左右に延びる板状の取付部12b,12bとから構成されている。
【0010】
14は長尺帯状の鋼板などから成る下地パネルであり、該パネル14は、複数、梁2間に、これらに対して直角方向に向いて同一平面上に並列配置されている。前記各下地パネル14は、図5に示すように、断面形状が略コ字状に構成されている。各下地パネル14は、図5中、紙面垂直方向に延びる帯状平板部14aと、その両側に形成された、立ち上り部14b,14cと、該立ち上り部14b,14cのうちの一方の立ち上り部14bの上端に、内側に向けて水平方向に屈折された所定幅の内側平面部14dと、他方の立ち上り部14cの上端に、外側に向けて水平方向に屈折された外側平面部14eと、該外側平面部14eと連続して下向きに屈折された係合部14e’とを備えている。
【0011】
各下地パネル14は、図5に示すように、互いに隣接する立ち上り部14b,14cどうしが当接し、且つ、互いに隣接する内側平面部14dと外側平面部14eが重なり合い、係合部14e’が平面部14dと係合している。各下地パネル14の、互いに当接する立ち上り部14b,14cは、ねじ16によって吊り金具12の取付部12bに固定されている。
【0012】
18は下地ボードであり、下地パネル14上に支持されている。20は、雨水を案内するガターであり、下地ボード18に形成された溝部に嵌合配置されている。22は複数の屋根用の外囲板であり、金属パネルから構成されている。各外囲板22は下地ボード18上に展開配置されている。
【0013】
各外囲板22の側部は、図4に示すように、ガター20上で、結合金具24により、ガター20に取り付けられている。
次に本発明の他の実施の形態を図6乃至図8を参照して説明する。26は鉄骨建築物のH型鋼などの梁であり、通常、複数本のH型鋼が同軸上に接合されている。
【0014】
H型鋼の接合部は、図8に示すように、継ぎ板28とボルト30によって補強されている。継ぎ板28は、梁26の上位水平部26aの上面と、垂直部26bの両側面に配置される。34は梁26の上位水平部26aの上を同一平面として、屋根板などの金属パネルから成る外囲板32を取り付け易くするための長尺保持体であり、断面がC型の角パイプから構成されている。
【0015】
長尺保持体34の両側壁部には穴36が形成され、該穴36に挾持体10を挿入し得るように構成されている。梁26の上位水平部26aと、長尺保持体34の下位水平部34a,34bとは、挾持体10の締付力によって挾圧され、この挾圧力によって、長尺保持体34は、梁26上に固定される。梁26上の、継ぎ板28を挾んだ複数の長尺保持体34の上面は、同一平面を構成する。
【0016】
梁26の上位水平部26aに配置された継ぎ板28から突出するボルト30の上端は、長尺保持体34の上面より下位に設定されている。上記長尺保持体34を梁26上に固定する作業は、挾持体10の一端部を、長尺保持体34の穴36に押し込む。これにより、挾持体10の両端が長尺保持体34の下位水平部34a,34bと梁26の上位水平部26aを挾み付け、長尺保持体34は、梁26に固定される。図6において、外囲板32を構成する金属パネルは、タイトフレーム38を介して、長尺保持体34に固定されている。
【0017】
【効果】
本発明は上述の如く、梁に、ビス止め取り付け用の保持体を、溶接を行うことなく簡単に固定できるようにしたので、高所での保持体固定作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】梁に長尺保持体を固定した状態の外観図である。
【図2】梁と長尺保持体との結合状態を示す断面図である。
【図3】挾持体の外観図である。
【図4】本発明である外囲体の正面断面図である。
【図5】外囲体の側面断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す外観図である。
【図7】図6に示す実施の形態の梁と保持体の結合状態を示す拡大外観図である。
【図8】梁の結合部を示す拡大外観図である。
【符号の説明】
2 梁
4 支持体
6 保持体
6a 上位水平部
6b 側壁部
6c 下位水平部
8 穴
10 挾持体
12 吊り金具
12a 嵌合部
12b 取付部
14 下地パネル
14a 帯状平板部
14b 立ち上り部
14c 立ち上り部
14d 内側平面部
14e 外側平面部
14e’ 係合部
16 ねじ
18 下地ボード
20 ガター
22 外囲板
24 結合金具
26 梁
28 継ぎ板
30 ボルト
32 外囲板
34 長尺保持体
36 穴
38 タイトフレーム
Claims (2)
- H型鋼などの梁(2)(26)に金属パネルなどの外囲板(22)(32)を取り付けて屋根などを構成するための建築物用外囲体において、前記梁(2)(26)の上位水平部の上面に中空の角パイプから成る長尺保持体(6)(34)を配置し、この長尺保持体(6)(34)の側壁部に穴(8)(36)を設け、該長尺保持体(6)(34)の下位水平部と前記梁(2)(26)の上位水平部とを側面形状が略C型の挟持体(10)によって挟み付けて、前記長尺保持体(6)(34)を前記梁(2)(26)に固定し、前記長尺保持体(6)(34)に外囲板(22)(32)を取り付け、前記挟持体(10)を両端部(10a)(10b)が所定の間隔を存して対向し、大きな弾性強度を有する金属材により構成し、前記挟持体(10)の両端部を前記長尺保持体(6)(34)の下位水平部と前記梁(2)(26)の上位水平部との接合部に前記穴(8)(36)を介して押し込んだことを特徴とする建築物用外囲体。
- H型鋼などの梁(2)(26)の上位水平部の上面に中空の角パイプから成る長尺保持体(6)(34)を配置し、この長尺保持体(6)(34)の側壁部に穴(8)(36)を設け、該長尺保持体(6)(34)の下位水平部と前記梁(2)(26)の上位水平部とを、側面形状が略C型の挟持体(10)によって挟み付け、前記長尺保持体(6)(34)を前記梁(2)(26)に固定し、前記挟持体(10)を、両端部(10a)(10b)が所定の間隔を存して対向し、大きな弾性強度を有する金属材により構成し、前記挟持体(10)の両端部を前記長尺保持体(6)(34)の下位水平部と前記梁(2)(26)の上位水平部との接合部に前記穴(8)を介して押し込んだことを特徴とする建築物用下地材。
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