JP2000046175A - エンジンの自動停止始動装置 - Google Patents

エンジンの自動停止始動装置

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JP2000046175A JP10210113A JP21011398A JP2000046175A JP 2000046175 A JP2000046175 A JP 2000046175A JP 10210113 A JP10210113 A JP 10210113A JP 21011398 A JP21011398 A JP 21011398A JP 2000046175 A JP2000046175 A JP 2000046175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの自動停止後の再始動を行うにあた
り、スポーツモードのような前進クラッチのみならずエ
ンジンブレーキ用摩擦係合装置を係合する場合にも、変
速機の係合ショックをできるだけ低減する。 【解決手段】所定の停止条件でエンジンを自動停止さ
せ、所定の復帰条件でエンジンを再始動するエンジンの
自動停止始動装置において、エンジン始動時に変速機の
所定クラッチの流体圧を急速増圧する急速増圧手段を備
え、エンジンの再始動時に変速機が前進状態にあり、変
速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジ
ン始動後に係合する場合、エンジン再始動後の発進時
に、急速増圧制御手段により急速増圧時間を長くした
り、急速増圧手段による供給圧を高くし、あるいは、エ
ンジンブレーキ用摩擦係合装置の係合を遅延手段で遅延
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中にエンジン
の自動停止と自動始動とを実行することにより、燃料を
節約し、あるいは排気エミッションを低減させるエンジ
ンの自動停止始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行時に、例えば交差点等で自動
車が停車した場合、所定の停止条件下でエンジンを自動
停止させ、その後、所定の始動条件下、例えばアクセル
ペダルを踏み込んだときに、エンジンを再始動させるこ
とにより、燃料を節約したり、排気エミッションを低減
させる自動停止始動装置が例えば特開平9−71138
号などで知られている。
【0003】一方、近年の自動車ではオートマチックト
ランスミッション(自動変速機)を備えるものが多くな
っており、前記自動停止始動装置も自動変速機を備えた
自動車に設けることが一般的である。また、自動クラッ
チ式のマニュアルトランスミッションも知られている。
これら変速機が油圧式の場合、変速機に油圧を供給する
オイルポンプ(油圧ポンプ)が設けられ、しかもそのオ
イルポンプはエンジンによって駆動されることから、前
記自動停止始動装置によるエンジン停止・始動制御にお
いて次のような問題が生じる。
【0004】すなわち、シフトポジションがD(ドライ
ブ)ポジションで、自動停止始動装置によってエンジン
が停止すると、これまでエンジンの駆動力で作動してい
たオイルポンプが停止してしまうので、当然に変速機の
作動のための油圧が低下してしまう。したがって変速機
の前進クラッチや変速比を油圧で切り換えるクラッチ・
ブレーキも、一旦解放状態となってしまう。この状態か
らアクセルペダルを踏み込むことにより、エンジンの再
始動条件が満足されると、エンジンが始動回転し始め、
変速機のオイルポンプの吐出圧が徐々に上昇する。そし
て、Dポジションであるため作動油圧が十分になった時
点で、前記前進クラッチが元通り係合して例えば1速に
なる。クラッチが係合することとは、すなわち、油路か
ら抜けたオイルが再び油路を通って供給されることであ
り、クラッチ係合までには、エンジンが始動してから多
少の時間を要する。ところが、クラッチが係合するまで
アクセルペダルが踏まれていれば、エンジン回転数は上
昇して比較的高い回転数に達しており、前進クラッチの
係合の瞬間に係合ショックが発生する可能性がある。ま
た、同時に搭乗者に不快感を与える可能性があり、さら
に、前進クラッチの係合ショックによりクラッチの耐久
性を低下させる可能性もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなことを避け
るためには、エンジンが停止することでオイルポンプが
停止して油路の油圧が低下してしまった状態から、前進
クラッチへの油圧の供給速度を高めるような急速増圧を
実行することが考えられるが、従来このような技術は存
在せず、車両発進時に前進クラッチ係合とともに、ショ
ックが発生する可能性は避けられない状態であった。
【0006】そこで、出願人は、特願平10−1279
85号で、エンジンの再始動時に前進クラッチに油圧を
急速に加える急速増圧の技術を提案した。
【0007】ところで、近年の変速機では、マニュアル
的な操作感を味わうことができるように、スポーツモー
ドと称して、シフトレバーやシフトスイッチのマニュア
ル操作に応じてシフトポジションを変えることができる
ようにするとともに、シフト時における変速機のクラッ
チ等の係合速度を速くして応答性を高めることや、エン
ジンブレーキを利かせるようにするなどの機能を実現し
ている。
【0008】その機能の一つとして、発進時にもエンジ
ンブレーキを利かせる機能があり、例えば、下りの坂道
発進時に用いる。
【0009】このような機能を有する変速機において
も、エンジンの自動停止始動装置によるエンジンの再始
動時に前進クラッチの係合ショックを緩和するため、前
記急速増圧手段で前進クラッチの係合圧を急速増圧する
が、このときにスポーツモードであると、エンジンブレ
ーキを利かせるために摩擦係合装置にも油圧を供給する
こととなり、これらはいずれも同一の油圧源を使用する
ことから、油圧のバランスが崩れ、前進クラッチの係合
と他の摩擦係合装置の係合が同時に行われると、急速増
圧を行ったとしても、前進クラッチの係合が遅れる可能
性があった。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、エンジンの自動停止始動装置において、エンジン
の再始動後に所定のエンジンブレーキ用摩擦係合装置の
係合がある場合でも所定の前進クラッチへの油圧供給が
速やかに行われるようにし、係合ショックを可能な限り
低減することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下のような手段を採用した。
【0012】すなわち、本発明の第一の特徴点は、所定
の停止条件でエンジンを自動停止させ、所定の復帰条件
でエンジンを再始動するエンジンの自動停止始動装置に
おいて、エンジン始動時に変速機の所定クラッチの流体
圧を急速増圧する急速増圧手段と、エンジンの再始動時
に変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエ
ンジン始動後に係合する場合であるか否かを判定する判
定手段と、この判定手段による判定結果に応じて前記急
速増圧手段による急速増圧の制御量を変更する急速増圧
制御手段と、を備えた点にある。
【0013】また、本発明の第二の特徴点は、所定の停
止条件でエンジンを自動停止させ、所定の復帰条件でエ
ンジンを再始動するエンジンの自動停止始動装置におい
て、エンジン始動時に変速機の所定クラッチの流体圧を
急速増圧する急速増圧手段と、エンジンの再始動時に変
速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジ
ン始動後に係合する場合であるか否かを判定する判定手
段と、前記判定手段により、変速機におけるエンジンブ
レーキ用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合
であると判定したとき、前記急速増圧手段による前記所
定クラッチへの急速増圧の実行にあたって、エンジンブ
レーキ用摩擦係合装置の係合を遅延させる遅延手段と、
を備えた点にある。
【0014】エンジンを自動停止する条件としては、車
速がゼロ、ブレーキペダルオン、アクセルオフ、かつシ
フトレバーのポジションがNまたはDにあること、ある
いは、ブレーキペダルがオフであっても、シフトレバー
のポジションがPにあることなどが一例として挙げられ
る。従って、交差点などでブレーキが踏まれ、車両が一
時停止した場合、あるいは、駐車場での停車時、自動停
止始動装置によりエンジンが停止する。
【0015】次いで、エンジンの再始動条件が揃うと、
エンジンが再始動する。エンジンの再始動条件として
は、例えば、再発進のため、ブレーキペダルが離され、
アクセルが踏み込まれたことなどである。
【0016】エンジンの再始動時には、急速増圧手段に
より、前進クラッチに作動用流体が供給され、通常より
急速に前進クラッチを係合させる。
【0017】このとき、判定手段により、エンジン始動
後の発進時においてエンジンブレーキ用の摩擦係合装置
が係合する場合であるか否かが判定される。
【0018】エンジンブレーキ用の摩擦係合装置がエン
ジン始動後に係合される場合というのは、例えば、いわ
ゆるスポーツモードといわれる変速機の制御で、下りの
坂道発進など、特殊な状態での発進に使用される機能で
ある。なお、このような場合、エンジン始動時にすでに
エンジンブレーキ用の摩擦係合装置が係合しているとい
うのではなく、エンジン始動後の発進時に際し係合され
る場合である。
【0019】エンジンの再始動時に変速機におけるエン
ジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合に
する場合であるとき、本発明では、急速増圧制御手段で
前記急速増圧手段による急速増圧の制御量を変更し、あ
るいは、遅延手段によりエンジンブレーキ用摩擦係合装
置の係合を遅延させるという2つの制御のいずれか、あ
るいは双方を行う。
【0020】急速増圧制御手段で前記急速増圧手段によ
る急速増圧の制御量を変更することの意味は、急速増圧
時間を変更することや、ライン圧の昇圧値を変更するこ
となどである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を図
面を参照して説明する。 〔第1の実施形態〕まず、本発明の第1の実施形態を説
明する。これは、エンジンの自動停止始動装置におい
て、エンジン始動時に変速機の所定クラッチの流体圧を
急速増圧する急速増圧手段と、エンジンの再始動時に変
速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジ
ン始動後に係合する場合であるか否かを判定する判定手
段と、この判定手段による判定結果に応じて前記急速増
圧手段による急速増圧の制御量を変更する急速増圧制御
手段と、を備えた場合の実施形態である。 <システム構成概要>図1は、本発明に係る装置の全体
像を示す構成図である。図1に示したように、内燃機関
(以下、エンジンという)1のクランク軸2に、クラッ
チ3を介して自動変速機(オートマチックトランスミッ
ション:A/Tと記す)のトルクコンバータ入力部5が
連結されている。
【0022】また、前記クラッチ3に続き、さらに電磁
クラッチ6を介して減速装置7が接続され、この減速装
置7にモータおよび発電機として機能するモータ・ジェ
ネレータ(以下M/Gと記す)8が連結されている。M
/G8はエンジンの自動停止始動制御において、エンジ
ンの再始動時、スタータに代わってエンジンを迅速に始
動する。その際、クラッチ6とブレーキ14は係合す
る。また、M/G8は、クラッチ6が係合した状態で回
生制動を実施する。
【0023】減速装置7は、遊星歯車式で、サンギア1
1、キャリア12、リングギア13を含み、さらに、ブ
レーキ14、ワンウェイクラッチ15を介してM/G8
に連結する。
【0024】また、前記M/G8には、インバータ21
が電気的に接続されている。このインバータ21は電力
源であるバッテリ22からM/G8へと供給される電力
をスイッチングにより可変にしてM/G8の回転数を可
変にする。また、M/G8からバッテリ22への電気エ
ネルギーの充電を行うように切替える。
【0025】さらに、エンジンの制御の他、前記電磁ク
ラッチ3,6等の断続の制御、およびインバータ21の
スイッチング制御をおこなうため、コンピュータよりな
るコントローラ(ECU)23が設けられている。
【0026】コントローラ(ECU)23に入力される
信号は、図2に示したように、エンジン回転数、エンジ
ン水温、イグニッションスイッチ、バッテリSOC(充
放電収支)、ヘッドライト、デフォッガ、エアコン、車
速、AT油温、シフトポジション、サイドブレーキ、フ
ットブレーキ、排気装置の触媒温度、アクセル開度、ク
ランク位置、スポーツシフト信号、車両加速度センサ、
駆動力減ブレーキ力スイッチ、タービン回転数NTセン
サ、スノーモードスイッチ、エンジン点火信号、燃焼噴
射信号、スタータ、コントローラ、減速装置、ATソレ
ノイド、ATライン圧コントロールソレノイド、ABS
アクチュエータ、自動停止制御実施インジケータ、自動
停止制御未実施インジケータ、スポーツモードインジケ
ータ、電子スロットル弁、スノーモードインジケータ等
からの検出信号であり、あるいはコントローラ23から
はこれらに制御信号が出力される。
【0027】このコントローラ23は、図示しないが中
央処理装置(CPU)の他に、制御プログラムを記憶し
たROM、演算結果等を書き込むRAM、データのバッ
クアップを行うバックアップRAMなどを備えている。
これらはバスで接続されている。
【0028】なお、図示しないが、エンジンによって駆
動され、自動変速機のクラッチ等を制御する制御用油圧
を供給する流体圧源としてオイルポンプが自動変速機内
に内蔵されている。 <自動変速機>図3に示したように、前記自動変速機は
エンジンの動力を介して駆動輪に伝達するため、トルク
コンバータ31と、このトルクコンバータ31から伝達
された駆動力を車両に必要な駆動力に変換して駆動輪に
伝達する歯車変速機4とを備えている。
【0029】トルクコンバータ31は、エンジン動力を
クランクシャフトに連結されたポンプインペラ32の回
転によって流体の運動エネルギに変換し、この流体の流
れによる運動エネルギをステータ33を介してタービン
ランナ34に伝え、さらに出力軸を回転させて動力を伝
える。このトルクコンバータ31は、ロックアップクラ
ッチ35を備え、車速が一定以上になると、エンジンの
出力軸とトルクコンバータの出力軸とを直結する。そし
て、前記タービンランナ34に接続された出力軸には、
歯車変速機4の入力軸36(インプットシャフト)が連
結されている。
【0030】前記歯車変速機4は、いわゆるギヤトレー
ンと呼ばれる歯車列を備え、通常、遊星歯車機構、クラ
ッチ、ブレーキ等を組み合わせ、変速比と前進・後進の
選択を行っている。
【0031】以下、その詳細を図3に従い説明する。
【0032】図3は自動変速機の歯車列の一例を示す図
であり、ここに示す構成では、前進5段・後進2段の変
速段を設定するように構成されている。すなわちここに
示す自動変速機は、トルクコンバータ31に連結した副
変速部41と、この副変速部41に続く主変速部42と
を備えている。
【0033】副変速部41は、オーバードライブ用遊星
歯車機構51を備えており、前記トルクコンバータ31
に連結した変速機の入力軸36が、このオーバードライ
ブ用遊星歯車機構51のキャリヤ52に連結されてい
る。この遊星歯車機構51は、内周面に内歯を有するリ
ングギヤ53と、このリングギヤ53の中心に配置され
たサンギヤ54と、このサンギヤ54と前記リングギヤ
53との間に配置され、キャリヤ52によって保持され
たピニオンギヤとを有し、ピニオンギヤがサンギヤ54
とリングギヤ53とに噛合しつつサンギヤ54の周囲を
相対回転する構成である。
【0034】そして、キャリヤ52とサンギヤ54との
間には、多板クラッチC0 と一方向クラッチF0 とが設
けられている。なお、この一方向クラッチF0 はサンギ
ヤ54がキャリヤ52に対して相対的に正回転(入力軸
36の回転方向の回転)する場合に係合するようになっ
ている。
【0035】また、サンギヤ54の回転を選択的に止め
る多板ブレーキB0 が設けられている。そしてこの副変
速部41の出力要素であるリングギヤ53が、主変速部
42の入力要素である中間軸61に接続されている。従
って、副変速部41では、多板クラッチC0 もしくは一
方向クラッチF0 が係合した状態では遊星歯車機構51
の全体が一体となって回転するため、中間軸61が入力
軸36と同速度で回転し、低速段となる。またブレーキ
B0 を係合させてサンギヤ54の回転を止めた状態で
は、リングギヤ53が入力軸36に対して増速されて正
回転し、高速段となる。他方、主変速部42は、前記遊
星歯車機構51と同一構造の三組の遊星歯車機構70,
80,90を備えており、それらの回転要素が以下のよ
うに連結されている。すなわち、第1遊星歯車機構70
のサンギヤ71と第2遊星歯車機構80のサンギヤ81
とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機構7
0のリングギヤ73と第2遊星歯車機構70のキャリヤ
82と第3遊星歯車機構90のキャリヤ92との三者が
連結され、かつそのキャリヤ92に出力軸95が連結さ
れている。さらに第2遊星歯車機構80のリングギヤ8
3が第3遊星歯車機構90のサンギヤ91に連結されて
いる。この主変速部22の歯車列では後進2段と前進5
段の変速段とを設定することができ、そのためのクラッ
チおよびブレーキが以下のように設けられている。
【0036】先ず、クラッチについて述べると、互いに
連結されている第2遊星歯車機構50のリングギヤ53
および第3遊星歯車機構90のサンギヤ91と中間軸3
3との間に第1クラッチC1(前進クラッチ) が設けら
れている。また、互いに連結された第1遊星歯車機構7
0のサンギヤ71および第2遊星歯車機構80のサンギ
ヤ81と中間軸61との間に第2クラッチC2 が設けら
れている。つぎにブレーキについて述べると、第1ブレ
ーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機構
70および第2遊星歯車機構80のサンギヤ71,81
の回転を止めるように配置されている。また、これらの
サンギヤ71,81(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング96との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ71,8
1が逆回転(入力軸36の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。第1
遊星歯車機構70のキャリヤ72とケーシング96との
間には、多板ブレーキである第3ブレーキB3 が設けら
れている。そして第3遊星歯車機構90のリングギヤ9
3の回転を止めるブレーキとして、多板ブレーキである
第4ブレーキB4 と第2一方向クラッチF2 とがケーシ
ング96との間に並列に配置されている。なお、この第
2一方向クラッチF2 はリングギヤ93が逆回転(入力
軸36の回転方向とは反対方向の回転)しようとする際
に係合するようになっている。なお、図3において、S
1はタービン回転数センサであり、S2は出力軸回転セ
ンサである。
【0037】上記の自動変速機では、各クラッチやブレ
ーキを図4の作動表に示すように係合・解放することに
より前進5段・後進2段の変速段を設定することができ
る。なお、図4において○印は係合状態、◎印はエンジ
ンブレーキ時の係合状態、△印は係合するが動力伝達に
は関係のない状態、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
【0038】そして、運転席のスイッチにより、変速機
のモードをスポーツモードに変更することが可能であ
る。スポーツモードでは、図12に示したように、ステ
アリングに設けたシフトスイッチにより、シフト変更を
マニュアルで行うことができる。
【0039】スポーツモードを選択しているとき、図4
における◎印の摩擦係合装置が係合する。よって、1s
t発進のとき多板ブレーキB4が係合し、エンジンブレ
ーキが機能する。また、2nd発進のとき、前進クラッ
チC0が係合し、エンジンブレーキが機能する。
【0040】なお、本件発明は、自動変速機に限らず自
動クラッチ式のマニュアル・トランスミッションについ
ても適用可能である。 <エンジンの自動停止始動装置>所定の停止条件でエン
ジンを自動停止させ、所定の復帰条件でエンジンを再始
動させる自動停止始動装置が設けられている。そして、
この自動停止始動装置でエンジンを再始動する場合、変
速機において、前進クラッチC1に供給する油圧(流体
圧)を、急速増圧手段により急速増圧する。また、この
実施形態において、急速増圧の対象となるのは、1速発
進、2速発進ともに前進クラッチC1である。但し、図
4から明かなように、発進時において、エンジンブレー
キを掛ける場合、1速では、前進クラッチC0のみなら
ず多板ブレーキB4も係合し、2速では多板ブレーキB
3のみならず、前進クラッチC0が係合するので、本実
施形態では、前進クラッチC1以外に油圧が供給される
こととなり、その分だけ油圧の供給時に前進クラッチC
1の係合速度が遅くなる。よって、油圧供給時にエンジ
ンブレーキ用のクラッチが係合するような状況が生じる
のであれば、その分、エンジンブレーキ用のクラッチが
係合しない場合より長くすることとしている。
【0041】エンジン1の自動停止始動装置は、前記R
OMに記憶された制御プログラムに従ってコントローラ
23上に実現される。この装置は、図5に示したよう
に、エンジン1の自動停止の実行条件を判定する自動停
止判定手段101と、自動停止判定手段101により自
動停止条件が揃ったと判定したときエンジンへの燃料供
給をカットする燃料カット指令手段102と、エンジン
1の再始動の実行条件を判定する自動復帰判定手段10
3と、自動復帰判定手段103によりエンジン1を再始
動すべきであると判定したとき、M/G8を駆動すると
ともに燃料供給を再開してエンジンを再始動する復帰指
令手段104とを備えている。
【0042】そして、自動停止判定手段101や自動復
帰判定手段103での判定のため、車速センサからの信
号、シフトレバーのポジションを示す信号、アクセルセ
ンサからの信号、ブレーキペダル信号等が入力されてい
る。
【0043】自動停止判定手段101は、例えば、車速
がゼロ、ブレーキペダルが踏まれていて、アクセルペダ
ルが踏まれていなくて、エンジン水温やA/Tの作動油
温が所定範囲内であり、かつシフトレバーのポジション
がDまたはNにあること、あるいは、SOC(バッテリ
ー充電量)が所定値を下回っていないことなどを条件に
エンジンを停止すべきと判定する。このようにDまたは
Nポジションのとき、自動停止始動制御を行うことをD
エコランといい、Nポジションのときのみ自動停止始動
制御を行い、他のポジションでは自動停止始動制御を行
なわない制御をNエコランという。Dエコランとするか
Nエコランとするかを選択して制御するようにすること
もできる。
【0044】一方、自動復帰判定手段103は、例え
ば、アクセルペダルが踏まれるか、ブレーキがoffと
なったときにエンジンを再始動すべきであると判定す
る。
【0045】なお、自動停止始動装置は、自動停止判定
手段101により自動停止条件が揃ったと判定したと
き、運転席に設けた制御実施インジケータ、例えばラン
プを点灯し、運転者にエンジンの自動停止中であること
を示す自動停止表示手段105を備えている。 <ヒルホールド制御手段>車両が停止していてもエンジ
ンが動いていれば、シフトレバーがDポジションにある
限り、車両を前進させようとするクリープ力が働く。従
って、傾斜の緩い坂道などでは、このクリープ力で車両
が後退するのを防止できる。
【0046】しかし、本発明では、車両が停止するとエ
ンジンを停止してしまうので、クリープ力は働かない。
従って、停止した位置が坂道であった場合、ブレーキを
踏み続けていなければ車両が後退してしまうこととな
る。
【0047】そこで、図5に示したように、自動停止判
定手段101により自動停止条件が揃ったと判定したと
き、ブレーキ装置のマスタシリンダ液圧を保持してブレ
ーキ力を保持するヒルホールド制御手段106を備えて
いる。このヒルホールド制御手段106もまた、プログ
ラムによりコントローラ23上に実現される。なお、ヒ
ルホールド制御はアンチロックブレーキ装置(ABS)
用のアクチュエータの駆動により行うことが好ましい。
また、車輪につながる回転軸を機械的にロックするもの
であってもよい。
【0048】また、ヒルホールド制御手段として、変速
機による特定摩擦係合装置を係合させて、変速機の出力
軸の逆回転をワンウェイクラッチによってロックさせて
もよい。 <急速増圧手段>本発明の急速増圧手段を示す油圧回路
を図6に従って説明する。
【0049】この図6は、変速機を作動制御する油圧回
路の一部であり、図6では、エンジン1により駆動され
るオイルポンプPと、このオイルポンプPからの油圧を
ライン圧コントロールソレノイド201で調圧して所定
のライン圧として供給するプライマリレギュレータバル
ブ202と、運転席内のシフトレバーと連動して移動し
て前記プライマリーレギュレータバルブ202からのラ
イン圧を各ポジションに応じて作動部分に導くマニュア
ルバルブ203と、変速機内の前進クラッチC1にライ
ン圧を導く1−2シフトバルブ204と、この1−2シ
フトバルブ204と前記マニュアルバルブ203からの
油圧を選択的に供給する切換バルブ205と、前進クラ
ッチC1用のアキュムレータ206とを示している。こ
のアキュムレータ206と前進クラッチC1との間に
は、オリフィス207が介装されている。なお、208
は切換バルブ205の駆動用ソレノイドである。
【0050】さらに、マニュアルバルブ203から流路
径の大きい大オリフィス209と前記切換バルブ205
とを介して前進クラッチC1に油圧を供給する第1の油
圧経路210(通常油圧経路)と、大オリフィス209
を通過した後の第1の油圧経路210から分岐して流路
径の小さい小オリフィス211を介して前進クラッチC
1へと油圧を供給する第2の油圧経路212と、大オリ
フィス209を通過した後の第1の油圧経路210と前
記第2の油圧経路212との間において前記小オリフィ
ス211部分と並列に接続されたチェックボールからな
る逆止弁213とを備えている。この逆止弁213は、
前進クラッチC1側からマニュアルバルブ203側へと
向かう方向にのみ作動油が流れ得るよう構成し、前進ク
ラッチC1から作動油をドレーンする。
【0051】また、前記1−2シフトバルブ204から
前記切換バルブ205を介して前進クラッチC1へと復
帰用の油圧を供給する復帰用油圧経路214が設けられ
ている。この復帰用油圧経路214と切換バルブ205
が急速増圧手段を構成している。
【0052】さらに、急速増圧手段を構成するものとし
て、前記コントローラ23上には、復帰指令手段104
からの復帰指令を受けて、エンジン再始動後に一定時
間、前記切換バルブ205を作動することで、前進クラ
ッチC1へと復帰用の油圧を供給する復帰用油圧経路2
14を開く復帰用油圧供給指令手段109がプログラム
により実現されている。
【0053】さらに、コントローラ23上には、自動変
速機の状態を判定する判定手段107が設けられてお
り、この判定手段107では、自動変速機により変速段
が前進状態、例えば1速状態、あるいは2速状態が達成
されているか否か、エンジンブレーキ用摩擦係合装置C
0、B4がエンジン再始動後に係合する場合か否かを判
定する。エンジンの自動停止時には、どのモードで、か
つ、どの変速段で停止したのかが認識され、この認識結
果を元に、判定手段107が変速機の状態を判定する。
【0054】また、コントローラ23上には、判定手段
107による判定の結果に応じて、前記復帰用油圧供給
を制御して、エンジン再始動時の変速段、エンジンブレ
ーキ用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合で
あるか否かに応じて、急速増圧時間を変化させる、急速
増圧制御手段108が実現されている。エンジンブレー
キ用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合と
は、エンジンの再始動後このまま油圧を供給していけば
摩擦係合装置が係合状態になるという場合であり、係合
しない場合とは、このまま油圧を供給していっても係合
状態とならない場合をいう。
【0055】通常のエンジンの作動時には、切換バルブ
205は第1の油圧経路210を選択しており、復帰用
油圧経路214は遮断している。エンジンの自動停止始
動装置によりエンジンが一旦停止し、その後再始動する
場合は、復帰用油圧供給指令手段109からの指令で切
換バルブ205は第1の油圧経路210を遮断して復帰
用油圧経路214を開く。従って、マニュアルバルブ2
03から供給されるライン圧は、復帰用油圧経路214
と第2の油圧経路212とから前進クラッチC1へと供
給される。
【0056】復帰用油圧経路214と、第1、第2の油
圧経路210、212とを比較すると、復帰用油圧経路
214にはオリフィスがなく、第1、第2の油圧経路2
10、212には大オリフィス209や小オリフィス2
11が存在するため、復帰用油圧経路214からの油圧
は、第1、第2の油圧経路210、212から供給され
る油圧よりも速く前進クラッチC1に供給される。
【0057】次に、他の急速増圧手段を同じく図6に従
って説明する。
【0058】これは、図6において、ライン圧コントロ
ールソレノイド201でプライマリーレギュレータバル
ブ202の調圧値を上げ、ライン圧を昇圧制御する昇圧
手段を設けた構成である。
【0059】エンジンの再始動時に昇圧手段により昇圧
すると、通常の油圧供給時の圧力の場合に比較して、昇
圧した圧力分だけ速く油圧が供給される。 <制御例>以下、制御例を図7のフローチャート及び図
8及び図9のタイミングチャートを用いて説明する。
【0060】エンジンを始動し、シフトレバーが走行ポ
ジション、特にDポジションにした状態で、プライマリ
レギュレータバルブ202で調圧されたライン圧はマニ
ュアルバルブ203を介して最終的には前進用摩擦係合
装置である前進クラッチC1へと供給される。
【0061】例えば、この状態で交差点で信号が赤にな
ったため、ブレーキを踏み、車両が停止した場合、自動
停止判定手段201がエンジンの自動停止の実行条件を
判定する。交差点での停止では、車速がゼロ、ブレーキ
ペダルが踏まれていて、アクセルペダルが踏まれていな
くて、エンジン水温やA/Tの作動油温が所定範囲にあ
り、かつシフトレバーのポジションがDまたはNにある
ことなどの条件は満たされており、この結果、エンジン
は停止すべきであると判定される。
【0062】自動停止判定手段201により自動停止条
件が揃ったと判定したとき燃料カット指令手段202に
よりエンジンへの燃料供給がカットされる。すると、エ
ンジンが停止してその回転数NEが徐々に落ちる。この
状態ではコントローラ23は電磁クラッチ3,6に切断
の制御信号を出しており、エンジン1からの動力は非伝
達状態である。エンジン停止とともにオイルポンプPの
駆動も停止するので、かつ、前進クラッチC1と前進ク
ラッチ用アキュムレータ206に蓄積されていた油が逆
止弁213を通ってドレーンされる(図8の(a))。
C1油圧がエンジン停止後もしばらく一定であるのは、
アキュムレータ206からの油圧によるものである。
【0063】この間、図7に示した処理が実行され、ま
ず、ステップ20において、運転状態を示す各種入力信
号が処理され、その入力信号を元にエンジン停止中であ
るか否かが判定される(ステップ30)。ここでエンジ
ン停止中でなければ、そのまま処理を再開、すなわちス
テップ20に戻り、エンジン停止中であれば、ステップ
40へと進み、自動復帰判定手段103がエンジンを再
始動すべきであるか否かを判定する。ここで、再始動す
る条件が揃っていなければ、自動停止制御状態を継続す
る(ステップ50)。自動停止状態のときは、オイルポ
ンプPの停止によりクリープ力も失われるため、ヒルホ
ールド制御装置が作動して、C1油圧がドレーンされる
前にブレーキ油圧を保持し、ブレーキ力を確保しておく
(ステップ60)(図8(b))。さらに、制御実施イ
ンジケータが点灯し(ステップ70)、運転者にエンジ
ン停止中であることを示す。
【0064】信号が青になり、ブレーキペダルを離す
か、アクセルペダルを踏むと、自動復帰判定手段103
がエンジンを再始動すべきであると判定するので(ステ
ップ40)、復帰指令手段104によりM/G8を駆動
するとともに燃料供給を再開してエンジンを再始動する
(ステップ80)。すると、エンジン回転数はアイドル
回転(+α)(図9のNETGT)に制御される。ま
た、ヒルホールド制御手段206によるブレーキ力の保
持が解除される(ステップ90:図9(a))エンジン
が再始動するとオイルポンプPも再駆動されるが、この
間、エンジン回転数が安定するまでの間、復帰用油圧供
給指令手段109により切換バルブ205が駆動され、
復帰用油圧経路214を開いて前進クラッチC1へと復
帰用の油圧を急速増圧手段により急速増圧して供給する
(ステップ100)。
【0065】このとき、ライン圧コントロールソレノイ
ド201でプライマリーレギュレータバルブ202の調
圧値を上げ、ライン圧を昇圧制御してもよい。
【0066】一方、マニュアルバルブ203から第2の
油圧経路212を経由して通常のライン圧も前進クラッ
チC1へと印加されるので、前進クラッチC1へ加わる
油圧は図9(b)のように第2の油圧経路212のみの
場合(図9(c))に比較して、急速に立ち上がる。そ
の後、制御未実施インジケータを点灯し(ステップ11
0)、ステップ20に戻る。
【0067】以上が、エンジンの自動停止始動装置の1
速発進を前提とした通常の動作例であるが、本発明の第
一の特徴点を示す制御例を図10のフローチャートを用
いて説明する。
【0068】走行中、シフトレバーにより走行ポジショ
ンが図11におけるDポジションやMポジションにした
状態で走行状態にあるものとする。Dポジションは、コ
ントローラ23が自動的に変速段を変更させる場合であ
り、Mポジションは、運転者がマニュアルで変速段を変
更させるためのスポーツモードの位置である。Mポジシ
ョンの場合、図12に示したように、ステアリングに設
けたシフトスイッチ230で変速段をアップダウンさせ
る。
【0069】このような運転状態にあるとき、各種信号
が図2に従ってコントローラ23に入力され、当該入力
信号が処理されている(ステップ120)。そして、エ
ンジンの自動停止始動制御が行われている際に、エンジ
ンが自動停止した後、エンジンの再始動条件が揃ったか
否かが判定される(ステップ130)。再始動条件が揃
わない場合は、そのままエンジンの自動停止を維持し
(ステップ140)、自動停止実施インジケータを点灯
し(ステップ150)、処理を最初から繰り返す。 ス
テップ130で、エンジンの再始動条件が揃った場合、
ステップ160に進み、判定手段107により変速機が
1速発進であるか否かを判定する。1速発進である場
合、エンジンブレーキ用摩擦係合装置である多板ブレー
キB4がエンジン始動後の発進時に係合される場合であ
るか否かが判定される(ステップ170)。ここでは、
エンジンブレーキ用摩擦係合装置である多板ブレーキB
4が発進時に係合される場合であると判定された場合、
例えばスポーツモードでの1速発進である場合、急速増
圧制御を行う(ステップ180)。また、エンジンブレ
ーキ用摩擦係合装置である多板ブレーキB4が発進時に
係合されない場合、例えば通常モードでの1速発進の場
合もまた、急速増圧制御を行う(ステップ190)。
【0070】但し、ステップ180での急速増圧制御で
は、ステップ190での急速増圧制御より、長い時間急
速増圧を行う。すなわち、図9におけるTFASTの時
間を長くするのである。これは、多板ブレーキB4の係
合と前進クラッチC1の係合が同時に行われるため、急
速増圧に必要な作動油の流量が多く必要だからである。
この場合、TFASTの時間を延長する方法と、TFA
STの開始時期を早める方法とがある。この制御は、復
帰用油圧供給指令手段109に対する急速増圧制御手段
108からの指令により行われる。
【0071】ステップ160で1速発進でない場合、ス
テップ200に進み2速発進か否かが判定される。ここ
で、2速発進である場合、エンジンブレーキ用摩擦係合
装置であるクラッチC0がエンジン始動後の発進時に係
合する場合であるか否かが判定される(ステップ21
0)。シフトレバーをMポジションに入れるとスポーツ
モードとなるが、このとき、ステアリングのスイッチで
変速段の選択が可能となる。通常、エンジン停止時に
は、1速に自動に停止するが、エンジンの再始動時にス
イッチで2速以上にする場合があり、ステップ200は
このような場合を想定している。
【0072】ステップ210でエンジンブレーキ用摩擦
係合装置であるクラッチC0が、エンジン始動後に係合
する場合であっても、係合しない場合であっても、急速
増圧制御を共に行う(ステップ220、230)。この
場合も、前記ステップ180,190と同様に、エンジ
ンブレーキ用摩擦係合装置であるクラッチC0がエンジ
ン始動後に係合する場合の急速増圧制御(ステップ22
0)は、クラッチC0がエンジン始動後に係合しない場
合のときの急速増圧制御(ステップ230)より、長い
時間急速増圧を行い、図9におけるTFASTの時間を
長くする。これは、図4から明かなように、先と同様、
クラッチC0、多板ブレーキB3の係合と前進クラッチ
C1の係合が同時に行われるため、急速増圧に必要な作
動油の流量が多く必要だからである。この制御は、復帰
用油圧供給指令手段109に対する急速増圧制御手段1
08からの指令により行われる。
【0073】ステップ200で2速発進でないと判定し
た場合、その他の急速増圧制御を行う(ステップ24
0)。これは、例えば3速での発進判断がされた場合で
あり、それに応じたTFASTの時間制御を行う。要
は、変速段に応じた油圧制御を行う。
【0074】ステップ180.190,220,23
0,240の後には、ステップ250で自動停止未実施
インジケータを点灯し、処理を終了する。
【0075】なお、復帰用油圧の供給時間(TFAS
T)、あるいは、ライン圧の昇圧時間は、変速機の作動
油温(AT油温)に影響されるので、この時間は表1の
ようなマップに従い選択するようにするとよい。このよ
うにすると、AT油温の差による作動油の粘性のばらつ
きによる制御に与える影響を回避でき、適切な制御を行
うことができる。
【0076】
【表1】 以上の制御において、エンジン停止指令の後、C1油圧
が油圧供給回路から十分ドレーンする前にエンジン再始
動が生じて、油圧の印加が行われるとC1油圧が急に立
ち上がり、係合ショックが生じるので、タイマにより所
定時間(図8のToff)経過した後でないと、復帰用
油圧経路214からの油圧の供給を行わないよう制御す
る。この所定時間Toffを決定するため、エンジンの
回転数NEを検出し、エンジン回転数が所定の回転数
(図8のNE1)まで落ちたことを復帰用油圧供給の開
始条件とする。また、エンジン回転数ではなく、これと
連動するオイルポンプPの回転数を検出し、オイルポン
プPの回転数が所定の回転数まで落ちたことを復帰用油
圧供給の開始条件としてもよい。
【0077】なお、後進用摩擦係合装置であるC2クラ
ッチ(ファーストアンドリバースクラッチ)について
も、この図の回路を適用できる。
【0078】また、本発明を適用する変速機は自動クラ
ッチ式のマニュアルトランスミッションであってもよ
い。
【0079】なお、以上の制御では、急速増圧の時間T
FASTを長くするようにしたが、急速増圧手段とし
て、ライン圧コントロールソレノイド201でプライマ
リーレギュレータバルブ202の調圧値を上げ、ライン
圧を昇圧制御する昇圧手段を設けた構成の場合、昇圧値
を通常より上げるようにしてもよい。
【0080】例えば、2速発進の場合で、エンジン用摩
擦係合装置が係合していない場合、1速のときに比較し
て2割増しの昇圧値とし、2速発進の場合で、エンジン
用摩擦係合装置が係合している場合、1速のときに比較
して3割増しの昇圧値とする。
【0081】また、3速発進の場合で、エンジン用摩擦
係合装置が係合していない場合、1速のときに比較して
4割増しの昇圧値とし、3速発進の場合で、エンジン用
摩擦係合装置が係合している場合、1速のときに比較し
て5割増しの昇圧値とする。
【0082】この場合も、発進時に係合するクラッチや
摩擦係合装置の数が変速段に応じて、図4に示したよう
に変化するからで、数が多い程、作動油の必要流量が多
くなるからである。
【0083】以上のように、エンジンの自動停止後、再
始動するにあたって、変速機の変速段に応じて、また、
エンジンブレーキ用摩擦係合装置の係合の有無に応じて
急速増圧の制御量を変化させるため、変速機の状態に応
じた適切なエンジン始動を行うことが可能で、スムーズ
な発進をすることができる。 〔第2の実施形態〕次に第2の実施形態を図13、図1
4に従い説明する。
【0084】この実施形態は、エンジンの自動停止始動
装置において、エンジン始動時に変速機の所定クラッチ
の流体圧を急速増圧する急速増圧手段と、エンジンの再
始動時に変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装
置がエンジン始動後に係合する場合であるか否かを判定
する判定手段と、前記判定手段により、エンジンの再始
動時に変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置
がエンジン始動後に係合する場合であると判定したと
き、前記急速増圧手段による前記所定クラッチへの急速
増圧の実行にあたって、エンジンブレーキ用摩擦係合装
置の係合を遅延させる遅延手段と、を備えた場合の実施
形態である。
【0085】図13に示したように、第1の実施形態に
備えたエンジンの自動停止始動装置は、自動停止判定手
段101、燃料カット指令手段102、自動復帰判定手
段103、復帰指令手段104とを備え、さらに、自動
停止表示手段105、ヒルホールド制御手段106、復
帰用油圧供給指令手段109を備える他、エンジンの再
始動時に変速機が前進状態にあるか否か、及び、変速機
におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジン始
動後に係合する場合であるか否かを判定する判定手段1
07と、前記判定手段107により、エンジンの再始動
時に、変速機が前進状態であること、および、変速機に
おけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジン始動
後に係合する場合であると判定したとき、エンジンブレ
ーキ用摩擦係合装置の係合を遅延させる遅延手段110
とを備えている。他の構成は第1の実施形態と同一であ
るので、その説明は省略する。
【0086】次に、本発明の第二の特徴点を示す制御例
を図14のフローチャートを用いて説明する。
【0087】走行中、シフトレバーにより走行ポジショ
ンが図11におけるDポジションやMポジションにした
状態で走行状態にあるものとする。Dポジションは、コ
ントローラ23が自動的に変速段を変更させる場合であ
り、Mポジションは、運転者がマニュアルで変速段を変
更させるためのスポーツモードの位置である。Mポジシ
ョンの場合、図12に示したように、ステアリングに設
けたシフトスイッチ230で変速段をアップダウンさせ
る。
【0088】このような運転状態にあるとき、各種信号
が図2に従ってコントローラ23に入力され、当該入力
信号が処理されている(ステップ320)。そして、エ
ンジンの自動停止始動制御が行われている際に、エンジ
ンが自動停止した後、エンジンの再始動条件が揃ったか
否かが判定される(ステップ330)。再始動条件が揃
わない場合は、そのままエンジンの自動停止を維持し
(ステップ340)、自動停止実施インジケータを点灯
し(ステップ350)、処理を最初から繰り返す。 ス
テップ330で、エンジンの再始動条件が揃った場合、
ステップ360に進み、判定手段107で変速機の状態
が判定され、その判定信号に基づいて、変速機が1速発
進であるか否かを判定する。1速発進である場合、エン
ジンブレーキ用摩擦係合装置である多板ブレーキB4が
エンジン再始動後に係合するか否かが判定される(ステ
ップ370)。ここでは、エンジンブレーキ用摩擦係合
装置である多板ブレーキB4がエンジン再始動後に係合
する場合であっても、係合しない場合であっても、急速
増圧制御を共に行う(ステップ380、400)。但
し、エンジンブレーキ用摩擦係合装置である多板ブレー
キB4がエンジン再始動後に係合する場合は、前進クラ
ッチC1に対する急速増圧制御(ステップ380)が終
了してから多板ブレーキB4の係合処理を行い(ステッ
プ390)、多板ブレーキB4が係合状態にない場合に
は、ステップ400で前進クラッチC1に対する急速増
圧を行うのみとする。
【0089】すなわち、多板ブレーキB4の係合と前進
クラッチC1の係合が同時に行われると、急速増圧に必
要な作動油の流量がより多く必要となるので、係合ショ
ックを低減する必要から、優先的に前進クラッチC1の
みに油圧を急速増圧手段で供給し、その係合が終了して
からエンジンブレーキ用摩擦係合装置である多板ブレー
キB4を係合させることとしたのである。この制御は、
復帰用油圧供給指令手段109からの指令と、遅延手段
110による遅延処理によって行われる。
【0090】ステップ360で1速発進でない場合、ス
テップ410に進み2速発進か否かが判定される。ここ
で、2速発進である場合、エンジンブレーキ用摩擦係合
装置であるクラッチC0がエンジン再始動後に係合する
か否かが判定される(ステップ420)。
【0091】そして、エンジンブレーキ用摩擦係合装置
であるクラッチC0がエンジン再始動後に係合する場合
であると判定されたときは、前進クラッチC1に対する
急速増圧制御(ステップ430)が終了してからクラッ
チC0の係合処理を行い(ステップ440)、クラッチ
C0が係合しない場合であると判定されたときは、ステ
ップ450で前進クラッチC1のみ急速増圧制御を行
う。
【0092】この場合も、前記ステップ380,400
の場合と同様に、エンジンブレーキ用のクラッチC0の
係合と前進クラッチC1の係合が同時に行われると、急
速増圧に必要な作動油の流量がより多く必要となるの
で、係合ショックを低減する必要から、優先的に前進ク
ラッチC1のみに油圧を急速増圧手段で供給し、その係
合が終了してからエンジンブレーキ用摩擦係合装置であ
るクラッチC0を係合させることとしたのである。この
制御もまた、復帰用油圧供給指令手段109からの指令
と、遅延手段110による遅延処理によって行われる。
【0093】なお、ステップ430での急速増圧制御で
は、クラッチC0が係合しない場合の急速増圧制御(ス
テップ450)より、長い時間急速増圧を行い、図9に
おけるTFASTの時間を長くする。これは、図4から
明かなように、2速発進では、クラッチC0、多板ブレ
ーキB3も係合するので、その分余分に急速増圧に必要
な作動油の流量が必要となるからである。すなわち、第
一の実施形態における急速増圧制御手段108による制
御を併用することもできるのである。
【0094】なお、急速増圧の時間TFASTを長くす
る方法に代えて、急速増圧手段として、ライン圧コント
ロールソレノイド201でプライマリーレギュレータバ
ルブ202の調圧値を上げ、ライン圧を昇圧制御する昇
圧手段を設けた構成の場合、昇圧値を通常より上げるよ
うにしてもよい。
【0095】例えば、2速発進の場合で、エンジン用摩
擦係合装置が係合する場合、1速のときに比較して2割
増しの昇圧値とし、また、3速発進の場合で、エンジン
用摩擦係合装置が係合する場合、1速のときに比較して
4割増しの昇圧値とする。
【0096】この場合も、発進時に係合するクラッチや
摩擦係合装置の数が変速段に応じて、図4に示したよう
に変化するからで、数が多い程、作動油の必要流量が多
くなるからである。
【0097】最後に、ステップ390.400,44
0,450,460の後に、ステップ470で自動停止
未実施インジケータを点灯し、処理を終了する。
【0098】なお、前記ヒルホールド制御手段として、
変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦係合装置を係合
させるようにした場合、ステップ370において、ヒル
ホールドのためエンジンブレーキ用摩擦係合装置が係合
する場合か否かも含めて判定し、ヒルホールド制御でエ
ンジンブレーキ用摩擦係合装置が係合する場合も、ステ
ップ380、390の処理を行うようにしてもよい。
【0099】以上のように、エンジンの自動停止後、再
始動するにあたって、変速機の変速段に応じて、また、
エンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジン再始動後に
係合するか否かに応じて急速増圧の制御量を変化させる
ため、変速機の状態に応じた適切なエンジン始動を行う
ことが可能で、スムーズな発進をすることができる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンの再始動時
に、前進クラッチの係合や、エンジンブレーキ用摩擦係
合装置の係合が同時に行われる場合でも、これらの係合
がより円滑に行われ、係合ショックを可能な限り低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムの全体を示す概略図
【図2】コントローラへの入出力信号を示す図
【図3】変速機の歯車列を示す概略図
【図4】変速機の作動状態を示す図
【図5】コントローラのCPUに実現される第一の特徴
点による自動停止復帰装置のブロック図
【図6】急速増圧手段を実現する理論油圧回路を示した
【図7】自動停止制御の一例を示したフローチャート図
【図8】エンジン停止制御の状態を示したタイミングチ
ャート図
【図9】エンジン再始動制御の状態を示したタイミング
チャート図
【図10】本発明の第一の特徴点に係る制御の一例を示
したフローチャート図
【図11】シフトレバーポジションを示した図
【図12】シフトスイッチを有するステアリングを示し
た図
【図13】コントローラのCPUに実現される第二の特
徴点に係る自動停止復帰装置のブロック図
【図14】本発明の第二の特徴点に係る制御の一例を示
したフローチャート図
【符号の説明】
1…エンジン 2…クランク軸 3…クラッチ、 4…歯車変速機 5…トルクコンバータ入力部 6…電磁クラッチ 7…減速装置 8…モータ・ジェネレータ(M/G) 11…サンギア 12…キャリア 13…リングギア 14…ブレーキ 15…ワンウェイクラッチ 16…電磁クラッチ 21…インバータ 22…バッテリー 23…コントローラ(ECU) 41…副変速部 42…主変速部 31…トルクコンバータ 32…ポンプインペラ 33…ステータ 34…タービンランナ 35…ロックアップクラッチ 36…変速機の入力軸 51…遊星歯車機構 52…キャリヤ 53…リングギヤ 54…サンギヤ 61…中間軸 70…遊星歯車機構 71…サンギヤ 72…キャリヤ 73…リングギヤ 80…遊星歯車機構 81…サンギヤ 82…キャリヤ 83…リングギヤ 90…遊星歯車機構 91…サンギヤ 92…キャリヤ 93…リングギヤ 95…出力軸 96…ケーシング C0…多板クラッチ C1…前進クラッチ C2…クラッチ B0…多板ブレーキ B1…第1ブレーキ B2…第2ブレーキ B3…第3ブレーキ B4…第4ブレーキ F0…一方向クラッチ F1…一方向クラッチ F2…一方向クラッチ P…オイルポンプ 101…自動停止判定手段 102…燃料カット指令手段 103…自動復帰判定手段 104…復帰指令手段 105…自動停止表示手段 106…ヒルホールド制御手段 107…判定手段 108…急速増圧制御手段 109…復帰用油圧供給指令手段 110…遅延手段 201…ライン圧コントロールソレノイド 202…プライマリレギュレータバルブ 203…マニュアルバルブ 204…1−2シフトバルブ 205…切換バルブ(急速増圧手段) 206…アキュムレータ 207…オリフィス 208…ソレノイド 209…大オリフィス 210…第1の油圧経路 211…小オリフィス 212…第2の油圧経路 213…逆止弁 214…復帰用油圧経路(急速増圧手段) 230…シフトスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:74 Fターム(参考) 3D041 AA04 AA30 AA59 AB01 AC08 AC15 AC18 AD02 AD10 AD12 AD32 AD41 AD51 AE04 AE16 AE39 3G092 AA01 AB01 AC03 CA01 CB04 CB05 EA21 FA04 FA13 GA01 GB01 HB01X HB01Z HC08X HC08Z HE01Z HE03Z HE08Z HF09Z HF13Z HF15X HF15Z HF21Z HF26Z 3G093 AA05 BA03 BA06 BA15 BA18 BA21 BA22 CA02 CB05 DA01 DA12 DB05 DB12 DB15 EA09 EB03 EC04 FA07 FA10 3J052 AA01 AA17 BA01 CA01 CA31 CB11 DB01 EA09 FB01 FB22 FB23 FB27 FB34 GC34 GC36 GC43 GC44 GC46 GC51 GC64 GC72 HA02 LA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の停止条件でエンジンを自動停止さ
    せ、所定の復帰条件でエンジンを再始動するエンジンの
    自動停止始動装置において、 エンジン始動時に変速機の所定クラッチの流体圧を急速
    増圧する急速増圧手段と、 エンジンの再始動時に変速機におけるエンジンブレーキ
    用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合である
    か否かを判定する判定手段と、 この判定手段による判定結果に応じて前記急速増圧手段
    による急速増圧の制御量を変更する急速増圧制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするエンジンの自動停止始動装
    置。
  2. 【請求項2】 所定の停止条件でエンジンを自動停止さ
    せ、所定の復帰条件でエンジンを再始動するエンジンの
    自動停止始動装置において、 エンジン始動時に変速機の所定クラッチの流体圧を急速
    増圧する急速増圧手段と、 エンジンの再始動時に変速機におけるエンジンブレーキ
    用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合である
    か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により、エンジンの再始動時に変速機にお
    けるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジン始動後
    に係合する場合であると判定したとき、前記急速増圧手
    段による前記所定クラッチへの急速増圧の実行にあたっ
    て、エンジンブレーキ用摩擦係合装置の係合を遅延させ
    る遅延手段と、 を備えたことを特徴とするエンジンの自動停止始動装
    置。
  3. 【請求項3】 所定の停止条件でエンジンを自動停止さ
    せ、所定の復帰条件でエンジンを再始動するエンジンの
    自動停止始動装置において、 エンジン始動時に変速機の所定クラッチの流体圧を急速
    増圧する急速増圧手段と、 エンジンの再始動時に変速機おけるエンジンブレーキ用
    摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合であるか
    否かを判定する判定手段と、 この判定手段による判定結果に応じて前記急速増圧手段
    による急速増圧の制御量を変更する急速増圧制御手段
    と、 前記判定手段により、エンジンの再始動時に変速機にお
    けるエンジンブレーキ用摩擦係合装置がエンジン始動後
    に係合する場合であると判定したとき、前記急速増圧手
    段による前記所定クラッチへの急速増圧の実行にあたっ
    て、エンジンブレーキ用摩擦係合装置の係合を遅延させ
    る遅延手段と、 を備えたことを特徴とするエンジンの自動停止始動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記急速増圧手段による急速増圧の制御
    量を変化させる急速増圧制御手段とは、エンジンブレー
    キ用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場合であ
    るときに、係合しない場合に比較して、急速増圧の時間
    を長くする手段であることを特徴とする請求項1または
    3記載のエンジンの自動停止始動装置。
  5. 【請求項5】 前記急速増圧手段は、エンジンの再始動
    時に前進クラッチへ供給される流体圧の圧力を増加させ
    る昇圧手段であり、前記急速増圧制御手段は、エンジン
    ブレーキ用摩擦係合装置がエンジン始動後に係合する場
    合であるときに、係合しない場合に比較して、昇圧手段
    による昇圧値を高くする手段であることを特徴とする請
    求項1または3記載のエンジンの自動停止始動装置。
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JP2016089984A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

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