JP2000044751A - 塩化ビニル系樹脂製フィルム - Google Patents
塩化ビニル系樹脂製フィルムInfo
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Abstract
する。 【解決手段】 安定剤として、少なくとも、アルキル安
息香酸の亜鉛塩と、脂肪酸のバリウム塩又は/及び脂肪
酸のカルシウム塩とを含む安定剤を使用した塩化ビニル
系樹脂組成物を成形し、塩化ビニル系樹脂製フィルムを
得る。
Description
に農業用ハウスやトンネル等の農業用施設の被覆材とし
て有用な、塩化ビニル系樹脂製フィルムに関する。
農業用施設の被覆材として、或いは、文具、各種ケース
類、機器等のカバー、間仕切り、包装資材等の素材とし
て、塩化ビニル系樹脂製フィルムが使用されている。こ
の塩化ビニル系樹脂製フィルムは、塩化ビニル系樹脂
に、可塑剤、安定剤、必要に応じて添加される各種添加
剤を添加した塩化ビニル系樹脂組成物を、カレンダー
法、押出法、インフレーション法等の適宜の手段によ
り、所望の厚さのフィルムに成形して得られたものであ
る。
を得るための塩化ビニル系樹脂組成物中に含まれる安定
剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール
酸、オレイン酸、オクタン酸等の高級脂肪酸の金属塩、
具体的には、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸バリウム、ラ
ウリン酸亜鉛、ラウリン酸カルシウム、リシノール酸バ
リウム、オレイン酸カルシウム、オクタン酸亜鉛等の高
級脂肪酸金属塩等を主成分とする金属系複合粉末安定剤
と、金属系複合液状安定剤を適宜の割合で組み合わせた
ものが使用されている。
ビニル系樹脂製フィルムには耐久性が要求されるような
用途もある。特に、農業用施設の被覆材として使用する
塩化ビニル系樹脂製フィルム(農業用塩化ビニル系樹脂
製フィルム)は、屋外に展張されるものであるため、文
具等の主に屋内で使用するものの素材として使用する塩
化ビニル系樹脂製フィルムよりも優れた耐久性を有して
いることが求められる。そのため、塩化ビニル系樹脂製
フィルムを得るための塩化ビニル系樹脂組成物中に、紫
外線吸収剤、光安定剤、リン酸エステル系化合物、リン
酸エステル金属塩等を適宜組み合わせて添加する等し
て、耐久性を改善することが一般に行なわれている。
得られる塩化ビニル系樹脂製フィルムの耐久性を改善し
ようというものであり、上記したような紫外線吸収剤等
を添加することに依るのではなく、塩化ビニル系樹脂製
フィルムを得るための塩化ビニル系樹脂組成物中に添加
されている安定剤に着目し、この安定剤として特定のも
のを組み合わせて使用することにより、得られる塩化ビ
ニル系樹脂製フィルムの耐久性が改善されることを見出
し、完成するに至ったものである。
脂製フィルムは、当該塩化ビニル系樹脂製フィルムを得
るための塩化ビニル系樹脂組成物中に含まれる安定剤と
して、少なくとも、アルキル安息香酸の亜鉛塩と、高級
脂肪酸のバリウム塩又は/及び高級脂肪酸のカルシウム
塩を含む安定剤を使用したことを特徴とするものであ
る。すなわち本発明は、従来より安定剤として一般的に
使用されていないアルキル安息香酸の亜鉛塩と、高級脂
肪酸のバリウム塩又は/及び高級脂肪酸のカルシウム塩
とを併用することにより得られた、従来より通常使用さ
れている高級脂肪酸金属塩等を主に使用して得た塩化ビ
ニル系樹脂製フィルムよりも耐久性に優れる塩化ビニル
系樹脂フィルムを要旨とするものである。
化ビニルの単独重合体であるポリ塩化ビニルの他、塩化
ビニルと他のモノマー、例えば、エチレン、プロピレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸、マレ
イン酸エステル、フマール酸、イタコン酸、塩化ビニリ
デン、アクリロニトリル、高級ビニルエーテル等との共
重合樹脂、或いはこれらの樹脂の混合物等である。
剤は、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オ
クチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジブチル
フタレート、ブチルベンジルフタレート、ジラウリルフ
タレート、ジデシルフタレート、ジウンデシルフタレー
ト、ジトリデシルフタレート等のフタル酸エステル系可
塑剤;トリクレジルホスフェート、トリキシリルホスフ
ェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリエチルフェニルホ
スフェート等のリン酸エステル系可塑剤;エポキシ化大
豆油、エポキシ化亜麻仁油等のエポキシ化油やビスフェ
ノールA・ジグリシジルエーテル等のエポキシ系樹脂な
どのエポキシ系可塑剤;ジ−2−エチルヘキシルアジペ
ート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ジ−2−エ
チルヘキシルアゼレート等の脂肪酸エステル系可塑剤;
トリメリット酸エステル系可塑剤;ポリエステル系可塑
剤;等が挙げられる。上記の可塑剤は、一種又は二種以
上を併用して用いることができる。また、その添加量
は、塩化ビニル系樹脂製フィルムの用途によって異なり
一概には決められないが、農業用施設の被覆材として使
用する場合には、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり
30〜70重量部程度である。
れる安定剤は、上記した通り、少なくともアルキル安息
香酸の亜鉛塩及び高級脂肪酸のバリウム塩を含む安定剤
である。このアルキル安息香酸の亜鉛塩は、アルキル安
息香酸と亜鉛との塩であり、中でも、p−t−ブチル安
息香酸亜鉛が好適に使用できる。一方、高級脂肪酸のバ
リウム塩は、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、リシ
ノール酸、オレイン酸、オクタン酸等の高級脂肪酸とバ
リウムの塩であり、中でも、ステアリン酸バリウムが好
適に使用できる。また、高級脂肪酸のカルシウム塩は、
例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール酸、オ
レイン酸、オクタン酸等の高級脂肪酸とカルシウムの塩
であり、中でも、ステアリン酸カルシウムが好適に使用
できる。尚、これらのアルキル安息香酸の亜鉛塩、高級
脂肪酸のバリウム塩、高級脂肪酸のカルシウム塩、或い
は、後記するようなこれ以外の金属石鹸や有機リン酸金
属塩等は、これらを適宜の割合で混合して得た粉末状の
安定剤として使用されるものである。
安息香酸の亜鉛塩、高級脂肪酸のバリウム塩及び高級脂
肪酸のカルシウム塩の他に、従来より一般的に使用され
ている安定剤、具体的には、ステアリン酸亜鉛、リシノ
ール酸バリウム、ラウリン酸バリウム、オクタン酸亜鉛
等の、上記した以外の金属石鹸;ジフェニルデシルホス
ファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニル
フェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、ト
リス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリステア
リルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、
ジフェニルアシッドホスファイト、ジオクチルアシッド
ホスファイト等の有機ホスファイト系安定剤;ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、有機錫メルカ
プチド、有機錫スルホンアミド等の錫系安定剤;化1
(a)、(b)に示す一般式で表される有機リン酸金属
塩;等から選ばれる一種或いは二種以上の安定剤、或い
は、市販されている金属系の複合液状安定剤を併用する
こともできる。特に、アルキル安息香酸の亜鉛塩の一部
を、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、オクタン酸亜
鉛等の高級脂肪酸の亜鉛塩に置き換えることで、塩化ビ
ニル系樹脂製組成物中に上記の安定剤を添加・混合する
ときの作業性が向上する。但し、この場合アルキル安息
香酸の亜鉛塩と高級脂肪酸の亜鉛塩の含有量比は、重量
比で1:1〜9:1の範囲とするのが望ましい。アルキ
ル安息香酸の亜鉛塩の含有量比が低すぎると、得られる
塩化ビニル系樹脂製フィルムに十分な耐久性が付与され
ず、アルキル安息香酸の亜鉛塩の含有量比が高すぎる
と、アルキル安息香酸の亜鉛塩の一部を高級脂肪酸の亜
鉛塩に置き換えたことによる効果が十分に発現しない。
計量で、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり1〜10
重量部程度であるが、少なくとも、アルキル安息香酸の
亜鉛塩及び高級脂肪酸のバリウム塩の合計量が、塩化ビ
ニル系樹脂100重量部当たり0.3重量部以上、特に
0.5重量部以上となるようにするのが望ましい。アル
キル安息香酸の亜鉛塩及び高級脂肪酸のバリウム塩の合
計量が少なすぎると、得られる塩化ビニル系樹脂製フィ
ルムに十分な耐久性が付与されない。また、アルキル安
息香酸の亜鉛塩と、高級脂肪酸のバリウム塩又は/及び
高級脂肪酸のカルシウム塩の添加量の比は、重量比で2
0:1〜1:1、特に10:1〜3:1程度とするのが
望ましい。アルキル安息香酸の亜鉛塩の添加量比が低す
ぎると、得られる塩化ビニル系樹脂製フィルムに十分な
耐久性が付与されず、アルキル安息香酸の亜鉛塩の添加
量比が高すぎると、フィルムに成形する際に塩化ビニル
系樹脂組成物が劣化し、褐色に変色してしまうことが懸
念される。
るための塩化ビニル系樹脂組成物中には、上記した可塑
剤及び安定剤の他、必要に応じて、防滴剤、防霧剤、滑
剤又は粘着防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、抗酸化
剤、充填剤(保温剤)、着色剤等の各種添加剤を添加す
ることができる。
ル、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコールと脂
肪酸のエステル、多価アルコールと脂肪酸及び二塩基酸
とのエステル、或いはこれらにエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレ
ンオキサイドを付加した化合物等が使用でき、具体的に
は、ソルビタンパルミテート、ソルビタンステアレー
ト、ソルビタンステアレート・エチレンオキサイド2モ
ル付加物、ソルビタンステアレート・プロピレンオキサ
イド3モル付加物、ソルビトールステアレート、ソルビ
トールステアレート・エチレンオキサイド3モル付加
物、ジグリセリンパルミテート、ジグリセリンステアレ
ート、グリセリンステアレート、グリセリンパルミテー
ト・エチレンオキサイド2モル付加物、ソルビタンステ
アレートアジペート・エチレンオキサイド3モル付加
物、ソルビトールソテアレートアジペート・エチレンオ
キサイド2モル付加物、ジグリセリンパルミテートセバ
ケート・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビト
ールパルミテートアジペート・エチレンオキサイド3モ
ル付加物、等が挙げられる。これらの防滴剤は、一種或
いは二種以上を併用して添加することができ、その添加
量は、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり0.5〜
5.0重量部程度である。
ルキレンオキサイド基を有する含フッ素化合物等が使用
できる。上記の含フッ素基としては、パーフルオロアル
キル基(Cn F2n+1基)、パーフルオロアルコキシ基
(Cn F2n+1O基)、ポリフルオロアルキル基(Hm C
nF2n+1-m基)、パーフルオロアルケニル基(Cn F
2n-1基)、ポリフルオロアルケニル基(Hm Cn F
2n-1-m基)、パーフルオロアルキレン基(Cn F2n基)
等が挙げられ(式中mは1〜3の整数、nは3〜20の
整数)、アルキレンオキサイド基としては、(C2 H4
O)n 、(C3 H6 O)n 等が挙げられる(式中nは1
〜30の整数)。
化2(1)〜(13)に示す化合物が例示されるが、こ
れらに限定されるものではない。また、含フッ素化合物
は、一種又は二種以上を併用して添加することができ、
その添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり
0.01〜1.0重量部程度である。
酸、イソステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸系滑
剤;ステアリン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸アミド系滑
剤;ブチルパルミテート、ブチルステアレート等のエス
テル系滑剤;バリウムイソデシルホスフェート、カルシ
ウムオクタデシルホスフェート等の有機リン酸金属塩系
滑剤;ポリエチレンワックス、流動パラフィン等が使用
できる。これらの滑剤又は粘着防止剤は、一種又は二種
以上を併用して添加することができる。
いるベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチ
ル酸エステル系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収
剤が使用できる。これらの紫外線吸収剤は、一種或いは
二種以上を併用して添加することができる。
一以上有するヒンダードアミン系化合物から選ばれる一
種或いは二種以上を併用して添加することができる。
ム、シリカ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、長石粉、タルク、雲母粉、ハイドロタルサイト類等
が使用できる。
るための塩化ビニル系樹脂組成物には、上記の通常使用
される各種添加剤に加え、化4に示す一般式で表される
ような有機リン酸化合物を添加してもよい。
定剤及び必要に応じて添加される各種添加剤を添加した
塩化ビニル系樹脂組成物は、カレンダー法、押出法、イ
ンフレーション法等の適宜の手段により、所望厚さのフ
ィルムに成形される。フィルムの厚さについては、用途
によって異なり一概には決められないが、農業用施設の
被覆材として使用する場合であれば、0.05〜0.2
mm程度が一般的である。
脂製フィルムは、一方の面或いは両面に、適宜の塗料に
よる塗膜を形成することもできる。例えば、農業用施設
の被覆材として使用する場合であれば、展張したときに
外側となる面に、溶剤系、水系或いは紫外線硬化型塗料
による防塵性塗膜を形成したり、展張したときに内側と
なる面に、溶剤系、水系或いは紫外線硬化型塗料中にコ
ロイダルシリカ等の親水化物質を添加して得た塗料をよ
る防滴性塗膜を形成したりすることができる。
脂系、塩化ビニル樹脂系、セルロース樹脂系、フッ素樹
脂系、ポリアミド系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂
系、シリコーン樹脂系等の塗料が使用できる。水系塗料
としては、例えば、アクリル樹脂系、ポリエステル系、
ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系等の塗料が使用でき
る。紫外線硬化型塗料としては、例えば、アクリル樹脂
系、アクリル変性ウレタン樹脂系、アクリル変性エポキ
シ樹脂系、メルカプト誘導体系、エポキシ樹脂系等の塗
料が使用できる。
ムは、当該フィルムを得る塩化ビニル系樹脂組成物中に
含まれる安定剤として、アルキル安息香酸の亜鉛塩及び
高級脂肪酸のバリウム塩を含む安定剤を使用したことに
より、優れた耐久性が付与されたものであるが、従来よ
り耐久性を付与するために採用されている手法、具体的
には、上記したような紫外線吸収剤、光安定剤、リン酸
エステル系化合物、リン酸エステル金属塩等を適宜組み
合わせて添加する等の手法を併用することは何ら問題は
ない。
ニル系樹脂製フィルムは、特に、農業用ハウスやトンネ
ル等の農業用施設の被覆材として有用であるが、それ以
外の用途、例えば、文具、各種ケース類、機器等のカバ
ー、間仕切り、包装資材等の素材としても使用可能であ
ることは言うまでもない。
本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
す配合からなるポリ塩化ビニル組成物を、ロール温度1
80℃のカレンダー装置を用いて、厚さ0.1mmのフ
ィルムに成形し、ポリ塩化ビニル製フィルムを得た。得
られたポリ塩化ビニル製フィルムの耐久性及び成形加工
時の着色の有無について以下に示す方法により評価し
た。結果を表1に併せて示す。
0cm、長さ10mのトンネルハウスに展張し、12ケ
月経過した後のフィルムの最大伸度(Y)と、製造直後
のポリ塩化ビニル製フィルムの最大伸度(X)から、下
記式にて伸び残率を求め、下記基準にて評価した。
観察し、下記基準で評価した。 <基準> ◎:変色が見られない ○:極僅かな変色が見受けられるが、製品化に支障がな
い程度 △:明確な変色が見受けられる ×:変色が著しい
製フィルムは、特定の安定剤を使用してなるので、従来
より通常に使用されている塩化ビニル系樹脂製フィルム
よりも耐久性に優れる。従って、農業用ハウスやトンネ
ル等の農業用施設の被覆材(農業用塩化ビニル系樹脂製
フィルム)等の、耐久性が特に要求されるような箇所で
使用される塩化ビニル系樹脂製フィルムとして特に有用
である。
成物が変色してしまうようなことも起こり難いので、上
記のような、耐久性に優れる本発明の塩化ビニル系樹脂
製フィルムは、安定して製造される。
性を向上させるために従来より採用されていた手法、具
体的には、紫外線吸収剤や光安定剤を添加する等といっ
た手法を適宜併用することが可能であると共に、このよ
うな手法を併用することにより、耐久性の面で更に優れ
た塩化ビニル系樹脂製フィルムが得られる。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも可塑剤及び安定剤を含む塩化
ビニル系樹脂組成物を成形して得られる塩化ビニル系樹
脂製フィルムであって、 塩化ビニル系樹脂組成物中に含まれる安定剤が、少なく
とも、アルキル安息香酸の亜鉛塩と、高級脂肪酸のバリ
ウム塩又は/及び高級脂肪酸のカルシウム塩を含む安定
剤である、塩化ビニル系樹脂製フィルム。 - 【請求項2】 安定剤中に含まれるアルキル安息香酸の
亜鉛塩が、p−t−ブチル安息香酸亜鉛である請求項1
記載の塩化ビニル系樹脂製フィルム。 - 【請求項3】 安定剤中に含まれる高級脂肪酸のバリウ
ム塩又は/及び高級脂肪酸のカルシウム塩が、ステアリ
ン酸バリウム又は/及びステアリン酸カルシウムである
請求項1又は2記載の塩化ビニル系樹脂製フィルム。 - 【請求項4】 安定剤中に含まれるアルキル安息香酸の
亜鉛塩と高級脂肪酸のバリウム塩又は/及び高級脂肪酸
のカルシウム塩の含有量比率が、重量比で20:1〜
1:1の範囲である請求項1〜3いずれか1項記載の塩
化ビニル系樹脂製フィルム。 - 【請求項5】 安定剤中に含まれるアルキル安息香酸の
亜鉛塩の一部が、高級脂肪酸の亜鉛塩に置き換えられて
いる請求項1〜4いずれか1項記載の塩化ビニル系樹脂
フィルム。 - 【請求項6】 安定剤中に含まれるアルキル安息香酸の
亜鉛塩と高級脂肪酸の亜鉛塩の含有量比率が、重量比で
1:1〜9:1の範囲である請求項5記載の塩化ビニル
系樹脂製フィルム。 - 【請求項7】 農業用ハウスやトンネル等の農業用施設
の被覆材として使用される請求項1〜6いずれか1項記
載の塩化ビニル系樹脂製フィルム。
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