JP2000039738A - ポリエステル系トナー - Google Patents

ポリエステル系トナー

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JP2000039738A
JP2000039738A JP20562398A JP20562398A JP2000039738A JP 2000039738 A JP2000039738 A JP 2000039738A JP 20562398 A JP20562398 A JP 20562398A JP 20562398 A JP20562398 A JP 20562398A JP 2000039738 A JP2000039738 A JP 2000039738A
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polyester resin
toner
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based polyester
alcohol
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JP20562398A
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Masanori Fujii
正憲 藤井
Hiroaki Yamaguchi
弘明 山口
Shinichi Higo
信一 肥後
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
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    • G03G9/08755Polyesters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い生産性、耐熱性、低温定着性を有するト
ナーを提供すること。 【解決手段】 結着樹脂として、架橋型の脂肪族アルコ
ール系ポリエステル樹脂と、非架橋型の芳香族アルコー
ル系ポリエステル樹脂とを使用することを特徴とするポ
リエステル系トナーを開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋型の脂肪族ア
ルコール系ポリエステル樹脂と、非架橋型の芳香族アル
コール系ポリエステル樹脂とを有するポリエステル系ト
ナーに関し、より詳細には高い生産性と、低温定着性、
耐熱性を有するトナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真用トナーの結着樹脂としてスチ
レン−アクリル系樹脂が従来広く使用されていたが、近
年、複写の高速化が進み、高速機での良好な定着性が要
求されると同時に、省エネルギーの観点から低温定着が
要求されることから、ポリエステル樹脂がトナー用結着
樹脂として用いられることが多くなってきた。
【0003】ポリエステル樹脂として一般に、アルコー
ル成分として、ビスフェノール等の芳香族アルコール又
はエチレングリコールやネオペンチルグリコール等の脂
肪族アルコールと、テレフタル酸等のジカルボン酸とを
縮重合反応させたものが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルコール成
分として芳香族アルコールを使用した場合、重合生成物
の粉砕性が低いため生産効率が悪くなる。また高速機で
の低温定着性が未だ不十分である。かかる問題を改善す
るには、樹脂の軟化点を下げればよいが、軟化点を下げ
ると耐熱性や保存安定性が落ちるといった新たな問題が
生じる。他方、アルコール成分として脂肪族アルコール
を使用した場合、低温での良好な定着は実現されるが、
耐熱性が落ちるといった問題がある。
【0005】本発明は、これら従来の問題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、高い生産性、
耐熱性、低温定着性を有するトナーを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、結着樹
脂として、架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステル樹
脂と、非架橋型の芳香族アルコール系ポリエステル樹脂
とを使用することを特徴とするポリエステル系トナーが
提供される。
【0007】さらに架橋型の脂肪族アルコール系ポリエ
ステル樹脂は、ゲル分が5〜20wt%で、軟化点が1
30〜155℃であり、非架橋型の芳香族アルコール系
ポリエステル樹脂は、ゲル分が実質的になく、軟化点が
90〜120℃であることが好ましい。
【0008】架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステル
樹脂と、非架橋型の芳香族アルコール系ポリエステル樹
脂との混合比率は、重量比で1:3〜10:1であるこ
とがよい。
【0009】さらにポリエステル系トナーに疎水性シリ
カ及び磁性粉を外添しているのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステルトナーで
は、結着樹脂として、架橋型の脂肪族アルコール系ポリ
エステル樹脂と、非架橋型の芳香族アルコール系ポリエ
ステル樹脂とを混合して使用することが大きな特徴であ
る。架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステル樹脂は、
架橋構造を有しているため軟化点が高めで、トナーの定
着処理における必要な粘弾性を付与する働きを有する。
これにより、コールドオフセットとホットオフセットの
温度域を広げることができる。他方、架橋性の脂肪族ア
ルコール系ポリエステル樹脂だけでは、低温定着性が不
十分となる。本発明では、かかる問題を、非架橋型の芳
香族アルコール系ポリエステル樹脂を混合することによ
って補うのである。すなわち、非架橋型の芳香族アルコ
ール系ポリエステル樹脂は、非架橋型であるため低温領
域でのトナーの粘弾性を低下させる働きを有し、低温で
良好な定着性を実現できる。
【0011】(架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステ
ル樹脂)本発明で使用する架橋型の脂肪族アルコール系
ポリエステル樹脂は、主として多価カルボン酸類と脂肪
族多価アルコール類との重縮合により得られる。架橋型
とするには、カルボン酸類及びアルコール類の少なくと
も一方側に3価以上のものを使用するか、あるいは側鎖
に架橋結合生成基を有するカルボン酸類及び/又はアル
コール類を使用すればよい。
【0012】本発明で使用できる脂肪族多価アルコール
類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,4−ブテンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,5−ペンタングリコール、1,
6−ヘキサングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール等の2価の脂肪族アルコール類;1,2,
4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオー
ル、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2
−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパントリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
ルスリトール等のトリオール;テトラオール等を挙げる
ことができる。
【0013】本発明で使用できる多価カルボン酸類とし
ては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7
−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレン
トリカルボン酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボ
ン酸;マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、マロン酸、アゼライン酸、メサコン
酸、シトラコン酸、グルタコン酸等の脂肪族ジカルボン
酸;シクロヘキサンジカルボン酸、メチルメジック酸等
の脂環式ジカルボン酸;これらカルボン酸の無水物や低
級アルキルエステルが挙げられる。
【0014】3価以上の成分の含有量は架橋度に依存
し、所望の架橋度とするためにはその添加量を調整する
ことができる。一般的には、3価以上の成分の含有量
は、15モル%以下が好ましい。
【0015】架橋結合生成基としては、例えばイソシア
ネート基、ビニルスルホン基、ビニルケトン基、アルデ
ヒド基、エポキシ基、アジド基等を挙げることができ
る。
【0016】酸成分とアルコール成分の比率について
は、モル比で10:9〜9:10の範囲が好ましい。
【0017】架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステル
樹脂の製法としては、例えば、アルコール成分と酸成分
を一括して投入し、ポリエステル化反応を行う方法や一
部の原料を分割して投入する方法を挙げることができ
る。反応は通常、触媒の存在下150〜300℃、好ま
しくは170〜280℃の範囲で行われる。反応は、常
圧、減圧、加圧のいずれの条件下でも行うことができる
が、反応率が50〜90%に達した後は、200mmH
g以下に減圧して反応させるのが好ましい。
【0018】上記触媒としては、例えばスズ、チタン、
アンチモン、マンガン、ニッケル、亜鉛、鉛、鉄、マグ
ネシウム、カルシウム、ゲルマニウム等の金属;及びこ
れらの金属含有化合物が挙げられる。
【0019】(非架橋型の芳香族アルコール系ポリエス
テル樹脂)本発明で使用する芳香族多価アルコールとし
ては、主に2価の芳香族アルコールを使用でき、例え
ば、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン等のエーテル化ビスフェ
ノール、ビスフェノールA、ビスフェノールZ、1,
3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられ
る。
【0020】その他、本発明で使用する多価カルボン
酸、ポリエステル樹脂の製法は、上記架橋型の脂肪族ア
ルコール系ポリエステル樹脂の場合と同様である。
【0021】架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステル
樹脂と非架橋型の芳香族アルコール系ポリエステル樹脂
との混合比は、重量比で1:3〜10:1の範囲が好ま
しく、より好ましくは1:2〜6:1、更に好ましくは
1:1〜4:1である。
【0022】混合比が上記下限比より小さいと、定着オ
フセット、熱ロールへの紙の巻き付きといった問題が生
じ、他方上限比より大きいと、定着不良といった問題が
生じることがある。
【0023】また架橋型の脂肪族アルコール系ポリエス
テル樹脂は、ゲル分が5〜20wt%で、軟化点が13
0〜155℃であり、非架橋型の芳香族アルコール系ポ
リエステル樹脂は、ゲル分が実質的になく、軟化点が9
0〜120℃であることが好ましい。かかるゲル分は、
架橋度の一つの指標であり、前者の樹脂のゲル分が5%
より少ないと、架橋度が不十分であるため、定着温度域
の拡大が図れないことがあり、他方ゲル分が20wt%
より多いと、低温定着が図れない。ここでゲル分とは、
溶媒としてのテトラヒドロフランにポリエステル樹脂を
溶解させたときの不溶分を言う。
【0024】脂肪族アルコール系ポリエステル樹脂の軟
化点が130℃より低いと、トナーの耐熱性が不十分と
なることがあり、155℃より高いと、低温定着が図れ
ないことがある。一方、芳香族アルコール系ポリエステ
ル樹脂の軟化点が90℃より低いと、耐熱性が不十分と
なることがあり、120℃より高いと低温定着が図れな
いことがある。
【0025】なお、樹脂の上記軟化点は「フローテスタ
ーCFT−500」(島津製作所社製)を用いて測定し
た値である。具体的条件は、試料を高さ1cmの円柱状
に成形した後、所定位置に載置し、プランジャーより圧
力20kg/cm2 の荷重を与えながら、6℃/分で試
料を加温し、直径1mm・長さ1mmのダイから試料樹
脂を押し出す。このときのプランジャーの降下量と温度
の経時変化を記録する。この経時記録はS字曲線とな
り、そのS字曲線の高さをhとするときのh/2を軟化
点と言う。
【0026】(トナーの製法)トナーは、粉砕分級法、
溶融造粒法、スプレー造粒法、重合法等のそれ自体公知
の方法で製造し得るが、粉砕分級法が一般的である。上
記結着樹脂と、着色剤、電荷制御剤、離型剤などのトナ
ー成分とを、ヘンシェルミキサー等の混合機で前混合し
たのち、二軸押出機等の混練装置を用いて混練し、この
混練組成物を冷却した後、粉砕し、必要により分級して
トナーとする。
【0027】トナーの粒径は、一般にコールターカウン
ターによるメジアン径が5乃至15μm、特に7乃至1
2μmの範囲内にあるのがよい。
【0028】トナー粒子の表面には、疎水性シリカと磁
性粉を外添するのがよい。疎水性シリカを外添により付
着させることにより、トナーの流動性を改善することが
できる。疎水性シリカの添加量は、トナー当たり0.1
乃至2.0重量%の量がよい。また磁性粉を外添するこ
とにより、転写効率を向上させることができる。磁性粉
としては、特に微粒子状四三酸化鉄(マグネタイト)を
使用するのが好ましい。トナー粒子表面に付着している
磁性粉はトナー飛散にも有効に作用するからである。
【0029】微粒子状四三酸化鉄(マグネタイト)等の
磁性粉は、トナー当たり0.1乃至10重量%の量で外
添するのがよい。
【0030】疎水性シリカ及び磁性粉をトナーに外添す
るに際しては、予めシリカと磁性粉とを緊密に混合し、
この混合物をトナーに添加して十分に混合するのがよ
い。
【0031】磁性粉としては、従来磁性トナーに使用さ
れている磁性粉、例えば、四三酸化鉄(Fe34 )、
三二酸化鉄(γ−Fe23 )、酸化鉄亜鉛(ZnFe
3 4 )、酸化鉄イットリウム(Y3 Fe512)、酸
化鉄カドミウム(CdFe24 )、酸化鉄ガドリウム
(Gd3 Fe512)、酸化鉄銅(CuFe24 )、
酸化鉄鉛(PbFe1219)、酸化鉄ニッケル(NiF
24 )、酸化鉄ネオジウム(NdFeO3 )、酸化
鉄バリウム(BaFe1219)、酸化鉄マグネシウム
(MgFe24 )、酸化鉄マンガン(MnFe2
4 )、酸化鉄ランタン(LaFeO3 )、鉄粉(F
e)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等を用
いることができる。特に好適な磁性粉は微粒子状四三酸
化鉄(マグネタイト)である。好適なマグネタイトは正
8面体状で、粒子径が0.05乃至1.0μmのもので
ある。このマグネタイト粒子は、シランカップリング
剤、チタン系カップリング剤等で表面処理されていても
よい。
【0032】本発明のトナーは、そのまま一成分系現像
剤として使用することができる。この場合、必要により
磁性粉をトナーに含有させて、磁性トナーとしてもよ
い。また、キャリアと混合し2成分系現像剤として使用
してもよい。この場合、トナー濃度は、2〜20wt%
の範囲が好ましい。キャリアとしては鉄粉キャリア、フ
ェライトキャリア、マグネタイトキャリア、樹脂被覆キ
ャリア等を用いることができるが、高画質・長寿命の点
から樹脂被覆キャリアが好ましい。
【0033】
【実施例】合成例1 脂肪族アルコールとしてエチレングリコール20.1m
ol%、ネオペンチルグリコール27.5mol%と、
カルボン酸としてのテレフタル酸40.2mol%、無
水1,2,4−ベンゼントリカルボン酸12.2mol
%に、重合触媒としてのジブチル錫オキシドを加えて、
四ツ口フラスコに入れ、撹拌機、コンデンサー、温度
計、ガス導入管を取り付けて、該フラスコをマントルヒ
ーター内に設置した。
【0034】次にガス導入管から窒素ガスを入れてフラ
スコ内を不活性雰囲気に保った状態で210℃に加熱・
撹拌し、脱水縮合反応をさせ、所定のTmに達した時点
で、生成した樹脂をフラスコ外に取り出し、室温まで冷
却し反応を停止させ目的のポリエステル樹脂Aを得た。
この樹脂のガラス転移点(Tg)は69℃で、軟化点
(Tm)は145℃、ゲル分は14.6%であった。な
お、予備実験として反応生成物を適宜取り出し、軟化点
(Tm)と反応時間との関係を調べておくことにより、
反応時間から生成樹脂の軟化点を予測することができ
る。ガラス転移点、軟化点はいずれも島津製作所社製
「フローテスター」によって測定した。処方及び生成し
た樹脂特性を表1に示す。
【0035】合成例2〜8 表1に示す単量体及び配合量で、合成例1と同様にして
ポリエステル樹脂B〜Hを生成した。特性値を表1に示
す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1 結着樹脂として、架橋型の脂肪族アルコール系ポリエス
テル樹脂としてポリエステル樹脂Aを75部、非架橋型
の芳香族アルコール系ポリエステル樹脂としてポリエス
テル樹脂Eを25部使用し、着色剤としてカーボンブラ
ック「ラーベン1255」(コロンビアカーボン社製)
8.0部、離型剤として「カルナバワックス」(加藤洋
行社製)5.0部をそれぞれヘンシェルミキサーに投入
・混合した後、二軸押し出し機で溶融混練し、ドラムフ
レーカーで冷却した。次にハンマーミルで粗粉砕した
後、ジェットミルで微粉砕(粉砕速度140g/分)
し、風力分級機を用いて分級して、平均粒径9.0ミク
ロンのトナー粒子を得た。このトナー粒子に、表面処理
剤としてマグネタイト「BL220W」(チタン工業社
製)を0.9wt%、疎水性シリカ「R812S」(日
本アエロジル社製)0.9wt%を添加し、ヘンシェル
ミキサーで高撹拌混合してトナーとした。
【0038】このトナー5部とフェライトキャリア(ア
クリル樹脂被覆)95部をボールミルで混合し現像剤と
した。この現像剤を複写機「DC5090」(三田工業
社製)に投入し、下記に示す特性値を測定した。結果を
表2に示す。
【0039】(定着ジャム)3万枚の複写中に定着部分
で用紙が詰まるかどうかを検査した。
【0040】(定着オフセット)定着ローラの外周周期
で前の画像が表われるかどうかを検査した。
【0041】(原稿定着強度)複写物を原稿として、自
動原稿送り装置にセットした場合にトナー転移による原
稿同士の汚染が生じるかどうかを以下の基準で目視によ
り判断した。 ○:汚染なし △:うっすらと汚れあり ×:濃い汚れあり
【0042】(定着最低温度)定着率が95%以上とな
る熱ロール温度をいう。定着最低温度として170℃以
下が条件である。
【0043】ここで定着率とは、画像濃度1.2のべタ
画像(3cm×3cm)を含む原稿を複写し、複写物の
ベタ部を200gのガーゼで包んだ分銅で5往復擦り、
分銅で擦る前後の画像濃度を下記式に入れて算出した値
をいう。 定着率(%)=(擦り前の画像濃度)/(擦り後の画像
濃度)×100
【0044】(カブリ濃度)反射濃度計(東京電色社製
の型番TC−6D)を用いて、複写画像余白部の濃度を
測定してカブリ濃度とした。
【0045】(帯電量)東芝ケミカル社製のブローオフ
帯電量測定器を用いて、現像剤サンプル0.2gをファ
ラデーゲージに入れ、圧力1kg/cm2 で30秒間窒
素を噴入して、トナー帯電量を測定した。
【0046】(スペント量)耐刷終了後、現像剤からキ
ャリアだけを分離して、「カーボンアナライザ―」によ
って測定した含有炭素量と、初期のキャリア含有炭素量
との差を求め、キャリア表面に付着したトナー組成物の
重量割合を算出した。
【0047】実施例2 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Bを75部、ポリエ
ステル樹脂Fを25部使用した以外は実施例1と同様に
してトナーを製造した。このトナーの特性値を実施例1
と同様にして測定・評価した。結果を表2に示す。
【0048】実施例3 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Cを75部、ポリエ
ステル樹脂Gを25部使用した以外は実施例1と同様に
してトナーを製造した。このトナーの特性値を実施例1
と同様にして測定・評価した。結果を表2に示す。
【0049】実施例4 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Aを25部、ポリエ
ステル樹脂Eを75部使用した以外は実施例1と同様に
してトナーを製造した。このトナーの特性値を実施例1
と同様にして測定・評価した。結果を表2に示す。
【0050】実施例5 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Aを90部、ポリエ
ステル樹脂Eを10部使用した以外は実施例1と同様に
してトナーを製造した。このトナーの特性値を実施例1
と同様にして測定・評価した。結果を表2に示す。
【0051】比較例1 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Aを100部使用す
る以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造した。こ
のトナーの特性値を実施例1と同様にして測定・評価し
た。結果を表2に示す。
【0052】比較例2 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Dを100部使用す
る以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造した。こ
のトナーの特性値を実施例1と同様にして測定・評価し
た。結果を表2に示す。
【0053】比較例3 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Eを100部使用す
る以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造した。こ
のトナーの特性値を実施例1と同様にして測定・評価し
た。結果を表2に示す。
【0054】比較例4 結着樹脂として、ポリエステル樹脂Hを100部使用す
る以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造した。こ
のトナーの特性値を実施例1と同様にして測定・評価し
た。結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】実施例1〜4のトナーでは、3万枚の連続
複写中に定着ジャムは発生しなかった。また3万枚複写
後のカブリ濃度は0.0004以下と基準値(0.00
5)を下回る良好な結果であり、スペント量も0.14
wt%以下と良好な結果であった。定着強度も良好であ
り、また定着最低温度は150〜165℃の範囲と標準
設定の190℃に比べ低い温度となっていた。
【0057】一方比較例1、4のトナーでは、定着ジャ
ムは発生しなかったものの、定着強度は良好ではなく、
また定着最低温度は185℃、190℃と高い温度であ
った。
【0058】また比較例2,3のトナーでは、定着ジャ
ムが周期的に発生し、定着オフセットや原稿定着強度も
不良であった。
【0059】
【発明の効果】本発明のトナーによれば、耐熱性に優
れ、かつ低温定着を行うことができ、しかも高い生産性
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肥後 信一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 CA08 CA17 CB03 CB13 EA03 EA07 EA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂として、架橋型の脂肪族アルコ
    ール系ポリエステル樹脂と、非架橋型の芳香族アルコー
    ル系ポリエステル樹脂とを使用することを特徴とするポ
    リエステル系トナー。
  2. 【請求項2】 架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステ
    ル樹脂は、ゲル分が5〜20wt%で、軟化点が130
    〜155℃であり、非架橋型の芳香族アルコール系ポリ
    エステル樹脂は、ゲル分が実質的になく、軟化点が90
    〜120℃である請求項1記載のポリエステル系トナ
    ー。
  3. 【請求項3】 架橋型の脂肪族アルコール系ポリエステ
    ル樹脂と、非架橋型の芳香族アルコール系ポリエステル
    樹脂との混合比率が、重量比で1:3〜10:1である
    請求項1又は2記載のポリエステル系トナー。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のポリ
    エステル系トナーに疎水性シリカ及び磁性粉を外添した
    ことを特徴とするポリエステル系トナー。
JP20562398A 1998-07-21 1998-07-21 ポリエステル系トナー Pending JP2000039738A (ja)

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