JPH11106494A - ポリエステル樹脂、その製造方法およびその使用 - Google Patents

ポリエステル樹脂、その製造方法およびその使用

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JPH11106494A
JPH11106494A JP28289597A JP28289597A JPH11106494A JP H11106494 A JPH11106494 A JP H11106494A JP 28289597 A JP28289597 A JP 28289597A JP 28289597 A JP28289597 A JP 28289597A JP H11106494 A JPH11106494 A JP H11106494A
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polyester resin
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mol
toner
weight
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JP28289597A
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Haruo Okuya
晴夫 奥谷
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー分野に用いた場合においては低温定着
性、およびオフセット防止効果に優れ、トナー分野以外
では、例えば、粉体塗料分野に用いた場合においては優
れた焼き付け性を示し、接着剤分野に用いた場合におい
ては優れた粘着性を示す、新規な構造を有するポリエス
テル樹脂とその製造方法、およびそのポリエステル樹脂
を用いた静電荷像現像用トナーを提供することにある。 【解決手段】 2価のカルボン酸と、2価のアルコール
と、3価以上の多価アルコールおよび必要に応じ3価以
上の多価カルボン酸をモノマー成分として含み、3価以
上の多価アルコールおよび3価以上の多価カルボン酸成
分の合計量のうち、10〜100モル%が、脂肪族ポリ
エーテルポリオールであることを特徴とするポリエステ
ル樹脂、その製造方法および該樹脂を用いた静電荷像現
像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な構造を有する
ポリエステル樹脂、その製造方法およびその使用に関す
る。さらに詳しくは、電子写真法、静電記録法や静電印
刷法等における静電荷像を現像するためのトナー用樹脂
として用いた場合には、低温定着性に優れ、かつ耐オフ
セット性および耐ブロッキング性に優れており、粉体塗
料の分野に用いた場合においては、優れた塗膜性能を示
し、接着剤の分野に用いた場合においては、優れた接着
性を示す、ポリエステル樹脂、その製造方法、およびそ
の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂は、産業上広い分野に
使用される、有用性の高い樹脂である。特に繊維分野、
容器材料分野に用いられるポリエステル樹脂には、機械
的強度が要求される。このため、ポリエチレンテレフタ
レートに代表されるポリエステル樹脂が用いられてい
る。接着剤分野においては、接着性、耐熱凝集性に優れ
ていることが、また、インク、塗料分野においても、焼
き付き性、耐熱凝集性等の塗膜性能に優れていることが
求められている。特殊塗料の代表であるトナー分野にお
いては、機械的強度、紙への定着性、耐熱凝集性、粉砕
性等の相反する特性が要求されている。
【0003】ここで、トナーについて詳細に説明する。
電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において感光体
または静電記録体上に形成された静電荷像は、樹脂中に
着色剤等を分散したトナー粒子を用いて可視化される。
この可視化されたトナー像は、そのまま感光体または静
電記録体上に定着される。あるいは、紙やフィルム上に
転写された後定着される。トナー像の加熱定着方式とし
ては、オーブン定着の様な非接触加熱方式と熱ローラー
定着による接触加熱方式がある。近年は、低エネルギー
化および定着工程の高速化が要求されることから、接触
加熱方式が採用されている。接触加熱方式は、熱効率が
高く低消費電力で定着でき、装置が小型化できる等の利
点を有する。しかし、この方式はオフセット現象の発生
という問題がある。オフセット現象とは、定着時に像を
形成しているトナーの一部が熱ローラー表面に転移し、
これが次に送られてくる転写紙上に転写され、画像を汚
すというものである。また、低温定着化のため結着樹脂
のガラス転移点温度を下げると、粉体であるトナーが保
存中に融着するブロッキングという問題もあった。つま
り、現状では、低温で定着することができ、耐オフセッ
ト性に優れ、かつ保存性に優れた静電荷像現像用トナー
が要求され、これについて従来から種々の提案がされ、
実用化されている。
【0004】その1つは、結着樹脂の低分子量化による
低温定着化への試みである。しかし、スチレンアクリル
等のビニル系樹脂を用いたトナーでは、低分子量化によ
ってトナーが脆くなり現像機内でのストレスによって、
トナーの粉砕、キャリアーあるいはスリーブへの融着な
どが生じる。このため、長期の使用によって帯電特性の
変化による画像劣化が避けられなかった。一方、ポリエ
ステル樹脂に代表される様な縮合系樹脂での低分子量化
では、融点は低下するが、粘度低下も同時に起こり、定
着ロールへのオフセット現象の発生という問題が生ず
る。ポリエステル樹脂の分子量分布を広くすることによ
りこの問題を防止しようとして、架橋構造の導入も提案
されている。しかし、この方法においては架橋によって
分子量分布は広がり、オフセット現象は抑えられるもの
の、全体の分子量が高分子化するために、低温定着性が
悪化するという問題があった。低温定着化のためには樹
脂のガラス転移点温度(以下Tgという)を下げざるを
得ない。しかしTgの低下は保存中のブロッキング発生
をもたらし、保存性を満足することができなかった。こ
のように、従来技術では、耐オフセット性および保存性
を満足しながら、低温定着性を同時に達成することがで
きなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、トナー分野に用いた場合においては、低温定着性、
オフセット性、保存性に優れたトナーを提供できる樹脂
として使用でき、トナー分野以外に用いた場合、例え
ば、粉体塗料に用いた場合においては焼き付き性に優
れ、接着剤分野に用いた場合においては接着性に優れた
ポリエステル樹脂とその製造方法、および該ポリエステ
ル樹脂を用いた静電荷像現像用トナーを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2価のアルコ
ールと、2価のカルボン酸と、3価以上の多価アルコー
ルとを、必要に応じさらに3価以上の多価カルボン酸と
をモノマー成分として含み、3価以上の多価アルコール
および3価以上の多価カルボン酸の合計量のうち10〜
100モル%が脂肪族ポリエーテルポリオールであるこ
とを特徴とするポリエステル樹脂、その製造方法および
その樹脂を用いた静電荷像現像用トナーを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリエステル樹脂は、少なくとも2価の
アルコールと、2価のカルボン酸と、3価以上の多価ア
ルコールとを、必要に応じさらに3価以上の多価カルボ
ン酸とをモノマー成分として含み、3価以上の多価アル
コールおよび3価以上の多価カルボン酸の合計量のう
ち、10〜100モル%が脂肪族ポリエーテルポリオー
ルであることを特徴とする。
【0008】本発明に使用される、2価のアルコールと
しては次のものが例示される。すなわち、ジエタノール
アミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、オ
クタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパン
ジオール、スピログリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、ヒドロベンゾイン、ビス(β−ヒド
ロキシエチル)テレフタレート、ビス(ヒドロキシブチ
ル)テレフタレート、ポリオキシエチレン化ビスフェノ
ールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA、ポ
リオキシエチレン化ビフェノール、ポリオキシプロピレ
ン化ビフェノール等を挙げることができる。
【0009】また、2価のカルボン酸としては、フマル
酸、マレイン酸、コハク酸、イタコン酸、メサコニン
酸、シトラコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シ
クロヘキセンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカン二酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、エイ
コサン二酸、アゼライン酸、ブラシル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸、
2.3−ピペラジン・ジカルボン酸、イミノジカルボン
酸、イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、ピペリジン
・ジカルボン酸、ピラゾールジカルボン酸、N−メチル
ピラゾールジカルボン酸、N−フェニルピラゾールジカ
ルボン酸、ピリジンジカルボン酸、カルバゾール−3,
6−ジカルボン酸、9−メチルカルバゾール−3,6−
ジカルボン酸、カルバゾール−3,6−ジ酪酸、カルバ
ゾール−3,6−γ,γ’−ジケト酪酸およびそれらの
酸無水物およびそれらの低級アルキルエステル等を挙げ
ることができる。
【0010】3価以上の多価アルコールとしては、ソル
ビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1、
2、6−ヘキサントリオール、1,4−ソルビタン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、
1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグ
リセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチ
ル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒド
ロキシベンゼン等が例示される。
【0011】次に、必要に応じ加えられる3価以上のカ
ルボン酸成分としては、トリメリット酸、1,2,4−
シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレ
ントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボ
ン酸、ピリジントリカルボン酸、ピリジン−2,3,
4,6−テトラカルボン酸、1,2,7,8−テトラカ
ルボン酸、ブタンテトラカルボン酸等が例示され、それ
らの酸無水物およびそれらの低級アルキルエステル類も
使用できる。
【0012】また、3価以上の脂肪族ポリエーテルポリ
オールのうち、アルキレンオキシトリオールとしては、
ポリエチレンオキシトリメチロールプロパン、ポリプロ
ピレンオキシトリメチロールプロパン、ポリエチレンオ
キシ−ポリプロピレンオキシトリメチロールプロパン、
ポリテトラメチレンオキシトリメチロールプロパン、ポ
リエチレンオキシグリセロール、ポリプロピレンオキシ
グリセロール、ポリエチレンオキシ−ポリプロピレンオ
キシグリセロール、ポリテトラメチレンオキシグリセロ
ール等であり、アルキレンオキシテトラオールとして
は、ポリエチレンオキシペンタエリスリトール、ポリプ
ロピレンオキシペンタエリスリトール、ポリエチレンオ
キシ−ポリプロピレンオキシペンタエリスリトール、ポ
リテトラメチレンオキシペンタエリスリトール等であ
り、アルキレンオキシヘキサオールとしては、ポリエチ
レンオキシセロビオース、ポリプロピレンオキシセロビ
オース、ポリエチレンオキシ−ポリプロピレンオキシセ
ロビオース、ポリテトラメチレンオキシセロビオース等
を挙げることができる。
【0013】低温定着性の付与のために使用される、3
価以上の脂肪族ポリエーテルポリオールは、3価以上の
多価アルコールと必要に応じ加えられる3価以上の多価
カルボン酸の合計量のうち、10〜100モル%使用さ
れる。好ましくは30〜100モル%であり、さらに好
ましくは50〜100モル%である。3価以上の脂肪族
ポリエーテルポリオールの比率が上記範囲の下限より少
ないと、低温定着性の付与が不充分であるため好ましく
ない。また、3価以上の脂肪族ポリエーテルポリオール
のアルキレンオキシトリオール、アルキレンオキシテト
ラオール、アルキレンオキシヘキサオールは、アルキレ
ンオキシ単位の炭素数は2〜4であり、該アルキレン単
位の水酸基に対する付加数の平均値は0.5〜10が好
ましい。さらに好ましい付加数の平均値は2〜8であ
る。水酸基に対する付加数の平均値が、上記範囲の下限
より小さいとアルキレンオキシ基の効果が出にくく、ト
ナーとして使用した場合に、低温定着性の付与が不充分
となるため好ましくない。逆に、付加数の平均値が上記
範囲の上限より大きいと樹脂のTgの低下が著しくな
り、トナーとしての保存性が悪化するため好ましくな
い。
【0014】また、テトラヒドロフラン(以下THFと
いう)不溶分は20重量%以下である。好ましくは、1
0重量%以下である。さらに好ましくは、5重量%以下
である。THF不溶分が20重量%より多いと、トナー
とした場合にトナーの溶融粘度が上がりすぎるため低温
での定着強度が悪化する。低温定着のためには0重量%
であることが最も好ましい。THF不溶分は、THF5
0ml中に樹脂0.5gを投入し、60℃で3時間加熱
溶解し、不溶樹脂分をフィルター(セライト#545)
を敷き詰めたガラスフィルターで濾過し、真空乾燥機で
80℃で乾燥する。乾燥した樹脂の重量をWd(g)と
すると、不溶分は、 不溶分(重量%)=(Wd/0.5)×100 で計算した値をいう。
【0015】さらに、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(以下GPCという)で測定したTHF可溶分
の分子量において、1×106以上の超高分子量体の割
合が1重量%以上10重量%以下であり、1×105
上の高分子量体の割合が10重量%以上20重量%以下
であり、1×104未満の領域の低分子量体の割合を
1、1×104以上1×105未満の中分子量体の割合
をW2としたときにW1>W2なる分布を有し、1×103
以上2×104以下の領域に分子量の極大値を有するこ
とが好ましい。THF可溶分のGPC分子量において、
1×106以上の超高分子量体の割合が1重量%未満で
あると熱ロール定着の場合、高温オフセットが発生し、
10重量%を越えるとトナーの溶融粘度が上がりすぎ、
低温での定着性が悪化し好ましくない。1×105以上
の高分子量体の割合が10重量%未満であると、やはり
高温オフセットが発生し、20重量%を越えるとトナー
の溶融粘度が上がりすぎ、低温での定着性が悪化するた
め好ましくない。また、分子量の極大値は、1×103
以上2×104以下であることが好ましい。さらに好ま
しくは2×103以上1.5×104以下である。分子量
の極大値が上記範囲の下限より小さいと樹脂強度が低く
なるため現像剤の寿命が短くなり、上記範囲の上限より
大きいと溶融開始温度が上昇し低温定着性が悪化するた
め好ましくない。低温定着性と現像剤の長寿命を考えた
場合、分子量の極大値は3×103以上1×104以下の
範囲にあることが最も好ましい。
【0016】本発明のポリエステル樹脂はさらに、1×
104未満の領域の低分子量体の割合をW1、1×104
以上1×105未満の中分子量体をの割合をW2としたと
きにW1>W2となる分布を有する。低分子量体W1の割
合が中分子量体W2と同等もしくは少ない場合、すなわ
ちW1≦W2であると溶融開始温度が高くなり、低温での
定着性が悪化する。また、低分子量体の割合は多いほど
低温定着性が良好となるが、中分子量体が極端に少なく
なると樹脂強度が弱くなり、トナーとした場合に現像機
内で粉砕され、超微粉トナーが増加することにより現像
剤の寿命が短くなったり、現像スリーブ、感光体への融
着により、現像デバイスの寿命を短くする。このためW
1/W2=1.3〜3.5の範囲にあることが好ましい。
1/W2が1.3より小さいと低温での定着性が十分に
得られにくく、3.5より大きいと高温オフセットが悪
くなり、また現像剤の寿命が短くなり易いので好ましく
ない。さらに、低温定着性を良好にするためには、W1
/W2=1.9〜3.5であることが最も好ましい。
【0017】また、樹脂の酸価は5mgKOH/g以下
であることが好ましい。酸価が5mgKOH/gを越え
ると、耐湿性が低下しトナーとしての帯電安定性が悪く
なるため好ましくない。酸価の測定はJIS K007
0に準拠し測定した。
【0018】さらに、3価以上の多価アルコールおよび
必要に応じ加えられる3価以上の多価カルボン酸成分の
全モノマー成分に対する成分比率が、全モノマー成分の
2.5モル%以上10モル%以下であることが好まし
い。さらに好ましくは、2.5モル%以上8モル%以下
である。3価以上の多価アルコールおよび多価カルボン
酸の添加量が上記範囲の下限未満であると、分子量分布
が十分に増大せず、トナーとして高温でのオフセットが
発生するため好ましくない。逆に、上限を越えると分子
量が増大しすぎて、粘度が上昇しトナーとして低温定着
性が悪化するため好ましくない。また、モノマー仕込時
の換算で全モノマーの官能基の比率が、COOH/OH
=0.7〜0.95の範囲内になることが好ましい。さ
らに好ましくは、0.8〜0.9である。モノマー仕込
時の全モノマーの官能基の比率が、COOH/OH=
0.7未満であると、合成された樹脂の水酸基価が増大
し過ぎるため耐湿性が悪化し、トナーのブロッキングの
原因となる。逆に、COOH/OH=0.95を越える
と酸価が大きくなり、トナーとしての帯電安定性が悪化
するため好ましくない。3価以上の多価カルボン酸は、
前記してきた分子量分布、酸価、官能基比率等を保持し
うる範囲内でさらに添加される。
【0019】なお、本発明において前記ポリエステル樹
脂の分子量分布は、前記THF不溶分を抽出する際に得
られた、樹脂が溶解された50mlのTHF溶液をその
まま使用すればよく、GPCによって次の条件で測定さ
れた値である。また、前記各分子量の割合はGPCで得
られたクロマトグラムの結果を解析し、各分子量の範囲
における積分値から算出される。GPCの測定は、温度
25℃において溶媒(THF)を毎分1mlの流速で流
し、濃度0.4gr/dlのTHF試料溶液を試料重量
として8mg注入し測定する。また、試料の分子量測定
にあたっては、該試料の有する分子量分布が、数種の単
分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の分
子量の対数とカウント数が直線となる範囲内に包含され
る測定条件を選択する。また、本測定にあたり、測定の
信頼性は上述の測定条件で行ったNBS706ポリスチ
レン標準試料(Mw=28.8×104、Mn=13.
7×104、Mw/Mn=2.11)のMw/Mnが
2.11±0.10となることにより確認しうる。
【0020】次に本発明のポリエステル樹脂の製造方法
について説明する。本発明の前記ポリエステル樹脂は、
2価のアルコールと、2価のカルボン酸と、3価以上の
多価アルコール、および必要に応じ3価以上の多価カル
ボン酸を含み、3価以上の多価アルコールおよび3価以
上の多価カルボン酸の合計量のうち、10〜100モル
%が3価以上の脂肪族ポリエーテルポリオールであるこ
とを特徴とし、これらを重縮合反応させ合成することに
より得ることができる。この場合、3価以上の多価アル
コールおよび3価以上の多価カルボン酸は、他のモノマ
ー類と仕込みの時に同時に添加する、あるいは反応の途
中で後から添加してもよい。上記重縮合反応は、常圧、
窒素気流下、温度約200〜240℃の範囲で縮合反応
を行い、次いで圧力約10Torr程度の減圧下で重合
反応を進める。重合反応の停止は、反応系内の圧力を上
昇させることで行う。
【0021】樹脂の製造時において、脂肪族ポリエーテ
ルポリオールを含む3価以上の多価アルコールおよび多
価カルボン酸成分の成分比率は、全モノマー成分の2.
5モル%以上10モル%以下の添加量であることが好ま
しい。さらに好ましくは、3モル%以上7.5モル%以
下である。3価以上の多価アルコールおよび3価以上の
多価カルボン酸の添加量が上記範囲の下限未満である
と、分子量分布分布が十分に増大した樹脂の製造ができ
ないため、トナーとして高温でのオフセットが発生し好
ましくない。逆に、上記範囲の上限を越えると架橋反応
が過大となり樹脂製造時の反応制御が困難であり、また
分子量が増大しすぎて、粘度が上昇しトナーとして低温
定着性が悪化するため好ましくない。また、モノマー仕
込時の換算で全モノマーの官能基の比率が、COOH/
OH=0.7〜0.95の範囲内になることが好まし
い。さらに好ましくは、0.8〜0.9である。モノマ
ー仕込時の全モノマーの官能基の比率が、COOH/O
H上記範囲の下限未満であると、目的とする分子量まで
反応させることが製造上困難であるばかりでなく、合成
された樹脂の水酸基価が増大し過ぎるため耐湿性が悪化
し、トナーのブロッキングの原因となる。逆に、COO
H/OH上記範囲の上限を越えると残存酸価が大きくな
り、重縮合反応の制御が困難となるばかりでなく、トナ
ーとして帯電安定性が悪化するため好ましくない。
【0022】次に、本発明の静電荷像現像用トナーにつ
いて説明する。本発明の静電荷像現像用トナーは、前記
ポリエステル樹脂の他に、他の樹脂、着色剤、磁性体、
帯電制御剤、およびその他の添加剤を混合し、熱溶融混
練、粉砕、分級することにより製造できる。混合にはス
ーパーミキサー等、熱溶融混練には1軸押出混練機、2
軸押出混練機、エクストルーダー、ローラーミキサー、
バンバリーミキサー、加圧ニーダー等が使用され、粉砕
にはジェットミル、分級には乾式気流分級機等が適宜使
用される。
【0023】本発明の静電荷像現像用トナーの結着樹脂
としては、本発明のポリエステル樹脂の他に、スチレン
系樹脂、スチレンアクリル共重合樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリエチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコー
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の
樹脂を配合しても良い。
【0024】本発明に使用する着色剤としては、カーボ
ンブラック、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、
キノリンイエロー、マラカイトグリーン、ランプブラッ
ク、ローダミン−B、キナクリドン等が挙げられる。着
色剤の添加量は樹脂に対して、1〜20重量%である。
電荷制御剤としては、正帯電トナー用としてニグロシン
染料、アンモニウム塩、ピリジニウム塩、アジン等を樹
脂に対して、0.1〜10重量%添加する。ポリエステ
ル樹脂を使用したトナーは、一般に負帯電性を与える
が、必要に応じて負帯電トナー用電荷制御剤を加える際
は、クロム錯体及び鉄錯体等を使用する。また、負帯電
性が強すぎる時には、上記正帯電性電荷制御剤を添加し
て、中和制御することも可能である。
【0025】本発明の静電荷像現像用トナーに用いられ
る磁性体としては、フェライト、マグネタイトを始めと
する鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金属も
しくは合金またはこれらの元素を含む化合物、あるいは
強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによっ
て強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−
アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと銅と
を含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、または二
酸化クロム、その他を挙げることができる。これらの磁
性体は平均粒径0.1〜1ミクロンの微粉末の形で結着
樹脂中に均一に分散される。そして、その含有量は、ト
ナー100重量部当たり20〜70重量部、好ましくは
40〜70重量部である。
【0026】本発明の静電荷像現像用トナーは、フェラ
イト粉や鉄粉などよりなるキャリアーと混合されて二成
分系現像剤とされる。また磁性体が含有される時は、キ
ャリアーと混合しないでそのまま一成分系現像剤として
静電荷像の現像剤に使用されるか、あるいは、キャリア
ーと混合されて二成分系現像剤として使用しても良い。
さらには、非磁性一成分の現像方法にも適用可能であ
る。
【0027】また、静電荷像現像用トナーの溶融特性と
しては、より低温での定着性を向上させるために、その
溶融開始温度は60℃以上105℃以下が好ましい。溶
融開始温度が60℃未満であると、トナーのブロッキン
グ性が悪化し保存性に問題が生じる場合があり好ましく
ない。また、105℃を越えると低温定着性が悪化する
ので好ましくない。また、十分な定着温度幅(非オフセ
ット温度幅)を持たせるために、高温での溶融粘度の低
下が少ない方が好ましく、軟化点と溶融開始温度の差は
15℃以上45℃以下であることが好ましい。15℃未
満であると、定着温度幅が狭くなり、45℃を越える
と、耐オフセット性は良好に維持できるものの、低温定
着性が悪化するため好ましくない。より低温定着性を良
好にするためには、その溶融開始温度は60℃以上10
0℃以下であることが最も好ましい。
【0028】前記溶融開始温度とは、下記の測定器およ
び測定条件におけるプランジャーの降下開始温度を指す
こととする。また、軟化点とは、プランジャーの降下開
始温度から降下終了温度までの中点の温度のことを指す
こととする。 測定器:島津製作所製 高架式フローテスターCF−5
00 測定条件: プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1mm ダイの長さ :1mm 荷重 :20kgF 予熱温度 :50〜80℃ 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6℃/min
【0029】
【実施例】以下に本発明の実施例に基づき、より詳細に
説明するが、本発明はこの例にのみ限定されるものでは
ない。なお、実施例において部とは重量部を示す。
【0030】〈実施例1〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)と、テレフタ
ル酸149.4g(0.9モル)と、トリメチロールプ
ロパンポリエチレンオキシド付加物(分子量464、水
酸基に対するエチレンオキシド平均付加数2.5)4
6.4g(0.1モル)およびジブチル錫オキシド0.
05gをガラス製1リットルの4口フラスコに入れ、温
度計、攪拌装置、流下式コンデンサー及び窒素導入管を
取り付け、マントルヒーターで加熱し、200℃の反応
温度で窒素気流下で2時間加熱攪拌した後、約1時間か
け230℃まで昇温し2時間加熱攪拌した。水の流出が
終了した後、反応器内を5Torrに減圧し、所定の酸
価以下となった時点で反応を終了し、ポリエステル樹脂
Aを得た。該ポリエステル樹脂AのTgは62℃、溶融
開始温度は107℃、フロー軟化点は134℃、酸価は
2mgKOH/gであった。
【0031】〈実施例2〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物126.4g(0.4モル)と、ビ
スフェノールAプロピレンオキシド2モル付加物20
6.4g(0.6モル)とイソフタル酸149.4g
(0.9モル)と、ペンタエリスリトールポリエチレン
オキシド付加物(分子量576、水酸基に対するエチレ
ンオキシド平均付加数2.5モル)28.8g(0.0
5モル)およびジブチル錫オキシド0.05gををガラ
ス製1リットルの4口フラスコに入れ、実施例1と同様
の操作によって、ポリエステル樹脂Bを得た。該ポリエ
ステル樹脂BのTgは63℃、溶融開始温度は101
℃、フロー軟化点は131℃、酸価は3mgKOH/g
であった。
【0032】〈実施例3〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)とイソフタル
酸149.4g(0.9モル)ソルビトールポリプロピ
レンオキシド付加物(分子量700、水酸基に対するプ
ロピレンオキシド平均付加数1.5)56g(0.08
モル)およびジブチル錫オキシド0.05gをガラス製
1リットルの4口フラスコに入れ、実施例1と同様の操
作によって、ポリエステル樹脂Cを得た。該ポリエステ
ル樹脂CのTgは61℃、溶融開始温度は102℃、フ
ロー軟化点は136℃、酸価は0.8mgKOH/gで
あった。
【0033】〈実施例4〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物316g(1モル)とテレフタル酸
157.7g(0.95モル)と、グリセロールポリプ
ロピレンオキシド付加物(分子量1000、水酸基に対
するポリプロピレンオキシド平均付加数5.2)45g
(0.045モル)と、ソルビトールポリエチレンオキ
シド付加物(分子量450、水酸基に対するエチレンオ
キシド平均付加数1.0)18g(0.04モル)およ
びジブチル錫オキシド0.05gをガラス製1リットル
の4口フラスコに入れ、実施例1と同様の操作によっ
て、ポリエステル樹脂Dを得た。該ポリエステル樹脂D
のTgは64℃、溶融開始温度は103℃、フロー軟化
点は139℃、酸価は2.5mgKOH/gであった。
【0034】〈実施例5〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物316g(1モル)とイソフタル酸
74.7g(0.45モル)とテレフタル酸74.7g
(0.45モル)と、トリメチロールプロパンポリエチ
レンオキシド付加物(分子量730、水酸基に対するエ
チレンオキシド平均付加数4.5)73g(0.1モ
ル)と、ペンタエリスリトール8.2g(0.06モ
ル)およびジブチル錫オキシド0.05gをガラス製1
リットルの4口フラスコに入れ、実施例1と同様の操作
によって、ポリエステル樹脂Eを得た。該ポリエステル
樹脂EのTgは62℃、溶融開始温度は103℃、フロ
ー軟化点は141℃であり、酸価は0.5mgKOH/
gであった。
【0035】〈実施例6〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物316g(1モル)と、テレフタル
酸141.2g(0.85モル)と、ペンタエリスリト
ールポリプロピレンオキシド付加物(分子量630、水
酸基に対するプロピレンオキシド平均付加数2.1)3
1.5g(0.05モル)と、無水トリメリット酸9.
6g(0.05モル)およびジブチル錫オキシド0.0
5gをガラス製1リットルの4口フラスコに入れ、実施
例1と同様の操作によって、ポリエステル樹脂Fを得
た。該ポリエステル樹脂FのTgは65℃、溶融開始温
度は108℃、フロー軟化点は136℃、酸価3.5m
gKOH/gであった。
【0036】〈実施例7〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)、イソフタル
酸149.4g(0.9モル)と、ソルビトールエチレ
ンオキシド付加物(分子量650、水酸基に対するエチ
レンオキシド平均付加数1.8)32.5g(0.05
モル)と、トリメチロールプロパン8.05g(0.0
6モル)と、ブタンテトラカルボン酸18.7g(0.
08モル)およびジブチル錫オキシド0.05gをガラ
ス製1リットルの4口フラスコに入れ、実施例1と同様
の操作によって、ポリエステル樹脂Gを得た。該ポリエ
ステル樹脂GのTgは64℃、溶融開始温度は108
℃、フロー軟化点は144℃、酸価は4.3mgKOH
/gであった。
【0037】〈実施例8〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物316g(1モル)と、テレフタル
酸166g(1モル)と、グリセロールポリプロピレン
オキシド付加物(分子量1500、水酸基に対するプロ
ピレンオキシドの平均付加数8.1)60g(0.04
モル)と、ペンタエリスリトールポリプロピレンオキシ
ド付加物(分子量426、水酸基に対するプロピレンオ
キシド平均付加数1.25)25.6g(0.06モ
ル)と、ペンタエリスリトール5.5g(0.04モ
ル)と、無水ピロメリット酸3.3g(0.015モ
ル)およびジブチル錫オキシド0.05gをガラス製1
リットルの4口フラスコに入れ、実施例1と同様の操作
によって、ポリエステル樹脂Hを得た。該ポリエステル
樹脂のTgは65℃、溶融開始温度は111℃、フロー
軟化点は144℃、酸価は2.8mgKOH/gであっ
た。
【0038】〈比較例1〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)と、テレフタ
ル酸149.4g(0.9モル)と、トリメチロールプ
ロパン13.4g(0.1モル)およびジブチル錫オキ
シド0.05gをガラス製1リットルの4口フラスコに
入れ、実施例1と同様の操作によって、ポリエステル樹
脂Iを得た。該ポリエステル樹脂IのTgは72℃、溶
融開始温度は114℃、フロー軟化点は152℃、酸価
は3.2mgKOH/gであった。
【0039】〈比較例2〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物126.4g(0.4モル)と、ビ
スフェノールAプロピレンオキシド2モル付加物20
6.4g(0.6モル)と、イソフタル酸149.4g
(0.9モル)と、ペンタエリスリトール6.8g
(0.05モル)、およびジブチル錫オキシド0.05
gをガラス製1リットルの4口フラスコに入れ、実施例
1と同様の操作によって、ポリエステル樹脂Jを得た。
該ポリエステル樹脂JのTgは67℃、溶融開始温度は
112、フロー軟化点は136℃、酸価は3.5mgK
OH/gであった。
【0040】〈比較例3〉ビスフェノールAエチレンオ
キシド2モル付加物316g(1モル)と、テレフタル
酸124.5g(0.75モル)と、無水トリメリット
酸19.2g(0.1モル)およびジブチル錫オキシド
0.05gをガラス製1リットルの4口フラスコに入
れ、実施例1と同様の操作によって、ポリエステル樹脂
Kを得た。該ポリエステル樹脂KのTgは74℃、溶融
開始温度は114℃、フロー軟化点は153℃、酸価は
4.8mgKOH/gであった
【0041】〈比較例4〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)と、イソフタ
ル酸132.8g(0.8モル)と、ドデセニル無水コ
ハク酸5.32g(0.02モル)と、無水トリメリッ
ト酸11.5g(0.06モル)およびジブチル錫オキ
シド0.05gをガラス製1リットルの4口フラスコに
入れ、実施例1と同様の操作によって、ポリエステル樹
脂Lを得た。該ポリエステル樹脂LのTgは68℃、溶
融開始温度は118℃、フロー軟化点は151℃、酸価
は4.9mgKOH/gであった。
【0042】〈比較例5〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)と、テレフタ
ル酸157.7g(0.95モル)と、トリメチロール
プロパンポリエチレンオキシド付加物(分子量730、
水酸基に対するエチレンオキシドの平均付加数4.5)
7.3g(0.01モル)と、ペンタエリスリトール2
0.4g(0.15モル)およびジブチル錫オキシド
0.05gをガラス製1リットルの4口フラスコに入
れ、実施例1と同様の操作によって、ポリエステル樹脂
Mを得た。該ポリエステル樹脂MのTgは64℃、溶融
開始温度は109℃、フロー軟化点は139℃、酸価は
1.0mgKOH/gであった。
【0043】〈比較例6〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)と、テレフタ
ル酸166g(1モル)と、ペンタエリスリトールポリ
エチレンオキシド付加物(分子量576、水酸基に対す
るエチレンオキシド平均付加数2.5モル)11.5g
(0.02モル)と、トリメチロールプロパン33.5
g(0.25モル)およびジブチル錫オキシド0.05
gをガラス製1リットルの4口フラスコに入れ、実施例
1と同様の操作によって、ポリエステル樹脂Nを得た。
該ポリエステル樹脂NのTgは73℃、溶融開始温度1
22℃、フロー軟化点は158℃、酸価は4.8mgK
OH/gであった。
【0044】〈比較例7〉ビスフェノールAプロピレン
オキシド2モル付加物344g(1モル)と、イソフタ
ル酸166g(1モル)と、グリセロールポリプロピレ
ンオキシド付加物(分子量1500、水酸基に対するプ
ロピレンオキシドの平均付加数8.1)3g(0.00
2モル)とペンタエリスリトール5.4g(0.04モ
ル)およびジブチル錫オキシド0.05gをガラス製1
リットルの4口フラスコに入れ、実施例1と同様の操作
によって、ポリエステル樹脂Oを得た。該ポリエステル
樹脂OのTgは63℃、溶融開始温度は84℃、フロー
軟化点は104℃、酸価は4.6mgKOH/gであっ
た。
【0045】次に、前記各実施例および比較例のポリエ
ステル樹脂の脂肪族ポリエーテルポリオールの3価以上
のモノマー中の成分比、前記の測定条件でTHF不溶分
およびTHF可溶分の分子量を測定した結果と、樹脂の
酸価の測定結果と3価以上の成分比、およびCOOHと
OHの官能基比を表1に示した。
【0046】次に、前記各実施例および比較例のポリエ
ステル樹脂と他の原料とを下記のような配合比にてスー
パーミキサーで混合し、溶融混練後、粉砕分級して平均
粒子系が11μmの粒子を得た後、疎水性シリカ(日本
アエロジル社製 商品名;R−972)0.3部をヘン
シェルミキサーによって、該樹脂に付着させ負帯電性の
静電荷像現像用トナーを得た。また、上記静電荷像現像
用トナーのTg等の特性評価を行いその結果を表1に示
した。 ■■ポリエステル樹脂 97部 ■ カーボンブラック 6.5部 ■ (三菱化学社製 MA−100) ■ クロム系錯塩染料 2部 ■ (保土谷化学工業社製 TRH) ■■低分子量ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 ビスコール330P)
【0047】上記実施例および比較例について、下記の
試験を行った。 (1)非オフセット温度領域および非オフセット温度幅 前記実施例および比較例で得た、静電荷像現像用トナー
4部と樹脂被覆を施していないフェライトキャリア(パ
ウダーテック社製 商品名;FL−1020)96部と
を混合して、二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤
を使用して、市販の複写機(三洋電機社製 Z−13
3)によりA4の転写紙に縦2cm、横5cmの帯状の
未定着画像を複数作製した。ついで、表層がテフロンで
形成された熱定着ロールと、表層がシリコーンゴムで形
成された圧力定着ロールが対になって回転する定着機
を、ロール圧力が1kg/cm、およびロールスピード
が200mm/secになるように調節し、該熱定着ロ
ールの表面温度を段階的に変化させて、各表面温度にお
いて上記未定着画像を有した転写紙のトナー画像の定着
を行った。このとき余白部分にトナー汚れが生じるか否
かの観察を行い、汚れが生じない温度領域を非オフセッ
ト温度領域とし、非オフセット温度領域の最大値と最小
値の差を、非オフセット温度幅とした。
【0048】(2)定着強度 前記定着機の熱定着ロールの表面温度を130℃に設定
し、前記未定着画像が形成された転写紙のトナー像の定
着を行った。そして、形成された定着画像の画像濃度を
反射濃度計(マクベス社製 RD−914)を使用して
測定した後、該定着画像に対して綿パッドによる摺擦を
施し、ついで同様にして画像濃度を測定した。得られた
測定値から、下記式によって定着強度を算出し、低温定
着トナーの指標とした。結果を表1に示す。 定着強度(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦
前の画像濃度)×100
【0049】
【表1】
【表2】
【0050】注: 表中の単位は次のとおりである。ポ
リエーテルポリオール成分/3価以上の多価モノマー成
分はモル%、THF不溶分は重量%、THF可溶分の分
子量は重量%、3価以上の多価モノマー成分はモル%を
示す。
【0051】表1および表2の結果から明らかなよう
に、本発明の静電荷像現像用トナーの非オフセット温度
領域は、低温度から高温度までオフセット発生もなく、
非オフセット温度幅も100℃以上の幅を有することか
ら、実用上十分な範囲を維持していることが確認され
た。また、130℃の定着温度における定着強度が、8
0%以上であり実用上十分な定着強度を有することか
ら、低温定着性に優れていることが確認された。さら
に、現像された画像の画像濃度も十分であり、非画像部
分のかぶり等もなく実用上十分なものであった。また、
前項(1)における実施例の各現像剤および複写機を使
用して、10000枚までの連続コピー試験を行った。
その結果、全ての実施例において、ブローオフ摩擦帯電
量測定装置(東芝ケミカル社製)による、摩擦帯電量が
初期から10000枚までの間、−25μc/g〜−2
9μc/gの値で推移し、画像濃度も初期から1000
0枚までの連続コピーの過程で、1.4以上を維持し、
また色差計(日本電色社製 Z−1001DP)で測定
した非画像部の地かぶりも、0.6以下であり、実用上
問題のないことが確認された。さらに該トナーを、50
℃に2日間放置しても、ブロッキング、ケーキングの発
生は認められなかった。
【0052】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂は、3価以上
の多価アルコールと必要に応じ加えられる3価以上の多
価カルボン酸の合計量のうち10〜100モル%が脂肪
族ポリエーテルポリオールであることにより、トナー分
野において静電荷像現像用トナーとして使用した場合に
は、低温定着性を付与することができる。また、溶媒不
溶分の少ない高分子量体とすることにより、オフセット
現象の防止をすることができる。さらに、低分子量体を
一定の範囲にコントロールしているため、溶融開始温度
の上昇を抑え、低温定着性をさらに向上することができ
る。また、中分子量体を一定の範囲にコントロールする
ことにより、定着後のトナー層の強度が向上させること
ができ、定着強度を向上し、両面コピーの汚れや、原稿
自動送り装置における汚れの発生を防止することができ
る。これにより定着強度に優れているとともに、充分な
画像濃度を有するコピーを多数枚得ることができるとい
う効果がある。
【0053】従って、3価以上の多価アルコールおよび
必要に応じ加えられる3価以上の多価カルボン酸のう
ち、脂肪族ポリエーテルポリオールをある一定量以上使
用すること、および分子量分布を低温定着性と耐オフセ
ット性を同時に満足させる範囲にコントロールする製造
方法をとることにより、従来使用されていた、スチレン
系もしくはポリエステル系樹脂を用いたトナーでは達成
できなかった、低温定着性を得ることができる。よっ
て、複写機あるいはプリンター等に適用した場合、消費
電力が削減することができ、ロールの低圧力化による機
械コストの削減、複写速度の高速化等に極めて有効であ
る。また、トナー分野以外に用いた場合でも従来のもの
に比べて、例えば、粉体塗料に用いた場合においては優
れた焼き付け性を示し、接着剤分野に用いた場合におい
ては優れた粘着性を示すものである。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2価のアルコールと、2価のカルボン酸
    と、3価以上の多価アルコールとをモノマー成分として
    含み、かつ必要に応じ3価以上の多価カルボン酸をモノ
    マー成分として含むポリエステル樹脂であって、3価以
    上の多価アルコール成分および3価以上の多価カルボン
    酸成分の合計量のうち10〜100モル%が脂肪族ポリ
    エーテルポリオールであることを特徴とするポリエステ
    ル樹脂。
  2. 【請求項2】 脂肪族ポリエーテルポリオールが、ポリ
    アルキレンオキシトリオール、ポリアルキレンオキシテ
    トラオール、ポリアルキレンオキシヘキサオールから選
    ばれた少なくとも一種であり、アルキレンオキシ単位の
    炭素数が2〜4であり、該アルキレンオキシ単位の水酸
    基に対する付加数の平均値が0.5〜10であることを
    特徴とする請求項1記載のポリエステル樹脂。
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂が、テトラヒドロフラ
    ン不溶分が20重量%以下であり、かつテトラヒドロフ
    ラン可溶分の分子量において、1×106以上の超高分
    子量体の割合が1重量%〜10重量%であり、1×10
    5以上の高分子量体の割合が10重量%〜20重量%で
    あり、1×104未満の領域の低分子量体の割合をW1
    1×104以上1×105未満の中分子量体の割合をW2
    としたときにW1>W2なる分布を有し、1×103 〜2
    ×104の領域に分子量の極大値を有することを特徴と
    する請求項1記載のポリエステル樹脂。
  4. 【請求項4】 W1>W2が、W1/W2=1.3〜3.5
    であることを特徴とする請求項3記載のポリエステル樹
    脂。
  5. 【請求項5】 酸価が5mgKOH/g以下であること
    を特徴とする請求項1記載のポリエステル樹脂。
  6. 【請求項6】 3価以上の多価アルコールおよび3価以
    上の多価カルボン酸が、全モノマー成分中の2.5モル
    %〜10モル%の範囲であり、全モノマー成分の官能基
    比率が、COOH/OH=0.7〜0.95であること
    を特徴とする請求項1記載のポリエステル樹脂。
  7. 【請求項7】 2価のアルコールと、2価のカルボン酸
    と、3価以上の多価アルコールと、必要に応じ3価以上
    の多価カルボン酸とをモノマー成分として含み、かつ3
    価以上の多価アルコールおよび3価以上の多価カルボン
    酸の合計量のうち10〜100モル%が脂肪族ポリエー
    テルポリオールであるモノマーを、触媒の存在下で溶融
    重縮合反応するに際し、前記多価アルコールまたは前記
    多価アルコールと前記多価カルボン酸を他モノマー成分
    との一括添加、または反応途中での後添加により縮合反
    応を行い、減圧下での重合反応を行った後、反応系内の
    圧力を上昇させることで架橋反応を停止させることを特
    徴とするポリエステル樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 テトラヒドロフラン不溶分が20重量%
    以下であり、かつテトラヒドロフラン可溶分の分子量に
    おいて、1×106以上の超高分子量体の割合が1重量
    %〜10重量%であり、1×105以上の高分子量体の
    割合が10重量%〜20重量%であり、1×104未満
    の領域の低分子量体の割合をW1、1×104以上1×1
    5未満の中分子量体の割合をW2としたときにW1>W2
    なる分布を有し、1×103 〜2×104の領域に分子
    量の極大値を有することを特徴とする請求項7記載のポ
    リエステル樹脂の製造方法。
  9. 【請求項9】 脂肪族ポリエーテルポリオールが、ポリ
    アルキレンオキシトリオール、ポリアルキレンオキシテ
    トラオール、ポリアルキレンオキシヘキサオールであ
    り、アルキレンオキシ単位の炭素数が2〜4であり、該
    アルキレンオシ単位の水酸基に対する付加数の平均値が
    0.5〜10であることを特徴とする請求項7記載のポ
    リエステル樹脂の製造方法。
  10. 【請求項10】 W1>W2が、W1/W2=1.3〜3.
    5であることを特徴とする請求項8記載のポリエステル
    樹脂の製造方法。
  11. 【請求項11】 酸価が5mgKOH/g以下であるこ
    とを特徴とする請求項7記載のポリエステル樹脂の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 3価以上の多価アルコールおよび3価
    以上の多価カルボン酸が、全モノマー成分中の2.5モ
    ル%〜10モル%の範囲であり、全モノマー成分の官能
    基比率が、COOH/OH=0.7〜0.95であるこ
    とを特徴とする請求項7記載のポリエステル樹脂の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 着色剤および結着剤を主成分として含
    有する静電荷現像用トナーにおいて、該結着剤が2価の
    アルコールと、2価のカルボン酸と、3価以上の多価ア
    ルコールと、必要に応じ3価以上の多価カルボン酸とを
    モノマー成分として含み、前記多価アルコールと前記多
    価カルボン酸の合計量のうち10〜100モル%が脂肪
    族ポリエーテルポリオールであるポリエステル樹脂を含
    有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  14. 【請求項14】 脂肪族ポリエーテルポリオールが、ポ
    リアルキレンオキシトリオール、ポリアルキレンオキシ
    テトラオール、ポリアルキレンオキシヘキサオールであ
    り、アルキレンオキシ単位の炭素数が2〜4であり、該
    アルキレンオキシ単位の水酸基に対する付加数の平均値
    が0.5〜10であることを特徴とする請求項13記載
    の静電荷像現像用トナー。
  15. 【請求項15】 ポリエステル樹脂が、テトラヒドロフ
    ラン不溶分が20重量%以下であり、かつテトラヒドロ
    フラン可溶分の分子量において、1×106以上の超高
    分子量体の割合が1重量%〜10重量%であり、1×1
    5以上の高分子量体の割合が10重量%〜20重量%
    であり、1×104未満の領域の低分子量体の割合を
    1、1×104以上1×105未満の中分子量体の割合
    をW2としたときにW1>W2なる分布を有し、1×103
    〜2×104の領域に分子量の極大値を有することを特
    徴とする請求項13記載の静電荷像現像用トナー。
  16. 【請求項16】 W1>W2が、W1/W2 =1.3〜
    3.5であることを特徴とする請求項15記載の静電荷
    像現像用トナー。
  17. 【請求項17】 脂肪族ポリエーテルポリオールを含む
    3価以上の多価アルコールおよび3価以上の多価カルボ
    ン酸の成分比率が、全モノマー成分中の2.5モル%以
    上10モル%以下であり、全モノマー成分の官能基比率
    が、COOH/OH=0.7〜0.95であることを特
    徴とする請求項13記載の静電荷像現像用トナー。
  18. 【請求項18】 溶融開始温度が、60℃〜105℃の
    範囲であることを特徴とする、請求項13記載の静電荷
    像現像用トナー。
  19. 【請求項19】 溶融開始温度が、軟化点よりも15℃
    〜45℃低い温度であることを特徴とする請求項18記
    載の静電荷像現像用トナー。
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