JP2002072564A - トナー組成物 - Google Patents

トナー組成物

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JP2002072564A
JP2002072564A JP2000265352A JP2000265352A JP2002072564A JP 2002072564 A JP2002072564 A JP 2002072564A JP 2000265352 A JP2000265352 A JP 2000265352A JP 2000265352 A JP2000265352 A JP 2000265352A JP 2002072564 A JP2002072564 A JP 2002072564A
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toner
resin particles
temperature
composition
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English (en)
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Teru Endo
輝 遠藤
Hideaki Ohira
英朗 大平
Mitsuru Ota
充 太田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、強度及び耐久性に優れることに加
えて、透明媒体上に印刷した場合の光透過性が良好であ
るトナー組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 分散重合法により製造したバインダー樹
脂粒子に対し、染料を用いて着色し、有機微粉体及び荷
電制御剤を用いて打込処理を行い、疎水性シリカ及び導
電性酸化チタンを用いて外添処理を行うことにより、ゲ
ル分率が2〜15%のトナー組成物を製造した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、静電潜像
現像用乾式トナーとして使用されるトナー組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電潜像現像方式のプリンタ
ー用のトナーとして、樹脂バインダーを主成分とし、顔
料、荷電制御剤等を含むトナーが使用されてきた。この
トナーは、例えば、図7に示す様な静電潜像現像方式の
プリンターにおいて、タンクから供給ローラーにより運
び出され、現像ローラーを経て、感光体の表面に塗布さ
れる。
【0003】この感光体の表面は、レーザースキャナユ
ニットと帯電器を用いて、所定の画像パターンに対応す
るように帯電しており、又、トナーは、現像ローラ−に
おいて、感光体とは逆の電荷を与えられて帯電してい
る。従って、トナーは、感光体上の、帯電している部分
には付着し、帯電していない部分には付かない。つま
り、トナーは、感光体上で、所定の画像パターン(帯電
パターン)に対応して分布する。
【0004】そして、感光体に紙などの媒体を押しつけ
て、トナーを媒体に転写し、更に熱をかけてトナーを溶
融させ、媒体上に定着することにより、印刷を行うこと
ができる。このような用途に用いられるトナーには、印
刷プロセスで破壊されたり、軟化してプリンターのロー
ラーや感光体にこびりついたりしないように、充分な強
度(力学的強度)及び耐久性が要求される。
【0005】又、トナーの帯電量を制御する目的で、ト
ナー表面に荷電制御剤による打ち込み処理や、疎水性シ
リカ等による外添処理がなされることがあるが、トナー
の強度が充分でないと、荷電制御剤や外添剤がトナーの
内部に埋まり込んでしまい、トナーが充分に帯電しなく
なる。その結果、感光体上でのトナーの分布パターン
が、感光体の帯電パターンに正確に対応しなくなり、印
刷の品質が低下してしまう。
【0006】そこで、トナーを構成する樹脂バインダー
の架橋度を高くし、ゲル分率を高めることにより、トナ
ーの強度を高めることが行われてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、OHPシー
ト等の透明媒体上に、黒以外の色彩を持つトナー(カラ
ートナー)を用いて印刷する場合には、透明媒体上に定
着したトナーからなる層(トナー層)には、高い光透過
性が求められる。
【0008】しかし、ゲル分率が高いトナーは、定着時
において、熱をかけても充分に溶融しないため、定着後
のトナー層の表面は、元々の粉体の形状が残り、凹凸の
ある形状となっている。従って、そのようなトナーを用
いて透明媒体上に印刷を行った場合、トナー層は、その
凹凸のある表面形状のため光を散乱してしまうので、光
透過性が良くないという問題があった。
【0009】本発明は、以上の点に鑑みなされたもので
あり、強度及び耐久性に優れることに加えて、透明媒体
上に印刷した場合の光透過性が良好であるトナー組成物
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、バインダー樹脂を含むトナー組成物で
あって、前記トナー組成物のゲル分率が2〜15%であ
り、且つ、前記トナー組成物の流出開始温度が80〜1
20℃であることを特徴とするトナー組成物を要旨とす
る。
【0011】本発明のトナー組成物は、ゲル分率が2%
以上であるため、充分に強度及び耐久性が高く、印刷プ
ロセスにおいて破壊されたり、軟化してプリンタのロー
ラーや感光体にこびりついたりすることがない。又、本
発明のトナー組成物はゲル分率が15%以下であるた
め、トナー組成物が脆くなりにくく、印刷プロセスでト
ナー組成物が割れてしまうことが起こりにくい。
【0012】尚、トナー組成物が脆くなることを防ぐ点
からは、ゲル分率が8%以下であることが一層望まし
い。更に、本発明のトナー組成物を、例えば、媒体上に
転写し、熱をかけて定着させる場合、本発明のトナー組
成物は、その流出開始温度が120℃以下と低いために
充分に溶融し、定着後に媒体上に形成されているトナー
組成物からなる層(トナー層)は、平滑な表面形状を有
する。
【0013】そのため、例えば、OHPシート等の透明
媒体上に、本発明のトナー組成物を用いて印刷した場合
に、トナー層は、その平面形状の平滑さによって、入射
光の大部分を散乱させずに透過させ、高い光透過性を有
する。従って、本発明のトナー組成物は、透明媒体に対
するカラー用トナーとして優れている。
【0014】又、本発明のトナー組成物は、流出開始温
度が80℃以上であるため、定着時において溶融したト
ナーが定着ローラーに付着することを防止できる。ま
た、定着時以外において軟化することがなく、取り扱い
易いという特徴を有する。・ゲル分率とは、例えば、固
体物質(サンプル)を、所定の溶媒中に浸積した後に、
溶解されずに残る部分の比率である。例えば、サンプル
Agを、所定の溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)の
中に投入した場合、溶解されずに固体として残った量が
Bgであったとすると、B/Aがゲル分率となる。
【0015】・流出開始温度とは、固体物質が軟化し、
流動性を持ち始める温度である。例えば、固体物質(サ
ンプル)を、限定された出口(例えば、穴径1mm、長
さ10mmのノズル)を持ち、プランジャによりサンプ
ルに所定の荷重(例えば10Kg/cm2)をかけるこ
とができる装置(例えば島津製作所製高化式フローテス
タ)に入れ、荷重をかけた状態で、一定速度(例えば6
℃/分)で昇温してゆくと、やがてサンプルが流動化し
て出口から流出し始め、それに伴って、プランジャは降
下し始める。 そのプランジャの降下し始める時の温度
を流出開始温度とすることができる。
【0016】・本発明のトナー組成物は、バインダー樹
脂に加えて、例えば、染料、顔料、有機微粉体、荷電制
御剤、疎水性シリカ、導電性酸化チタン等の成分を含ん
でいても良い。上記疎水性シリカ及び導電性酸化チタン
は、例えば、トナー組成物の流動性を向上させる効果、
又は、帯電の均一性を向上させる効果を奏する。
【0017】疎水性シリカとしては、例えば、ジメチル
ジクロロシラン、ジメチルポリシロキサン、ヘキサメチ
ルジシラザン、アミノシラン、アミン等で表面処理した
シリカが挙げられる。市販品としては、例えば、ワッカ
ー製のH2000、H3004、HVK2150等、日
本アエロジル製のR974、RY200、RX200、
RX300、RA200H、REA200等が挙げられ
る。
【0018】導電性酸化チタンとしては、例えば、酸化
錫系半導体または酸化インジウム系半導体等で表面処理
した酸化チタンが望ましい。また、導電性酸化チタンの
抵抗値としては1〜50Ω・cm程度、BET比表面積と
しては、5〜70m2/g程度のものが特に望ましい。
市販品としては、例えば、チタン工業製のEC−10
0、EC−210、EC−300およびEC−500等
が挙げられる。
【0019】(2)請求項2の発明は、バインダー樹脂
を含むトナー組成物であって、前記トナー組成物のゲル
分率が2〜15%であり、且つ、前記トナー組成物の1
/2法温度が100〜145℃であることを特徴とする
トナー組成物を要旨とする。
【0020】本発明のトナー組成物は、そのゲル分率が
2%以上であるので、充分に強度及び耐久性が高く、印
刷プロセスで破壊されたり、軟化してプリンターの部品
にこびりついたりすることが無い。更に、本発明のトナ
ー組成物は、ゲル分率が15%以下(更に望ましくは8
%以下)であるので、脆くなることがなく、印刷プロセ
スで割れてしまうことがない又、本発明のトナー組成物
は、1/2法温度が140℃以下であるため、媒体上に
加熱して定着させる際に、充分に溶融し、定着後のトナ
ー層の表面形状は平滑となる。
【0021】そのため、例えば、OHPシート等の透明
媒体上に、本発明のトナー組成物を用いて印刷した場
合、透明媒体上に形成されたトナー層は、その高い平滑
性のために、高い光透過性を有している。従って、本発
明のトナー組成物は、透明媒体に対するカラー用トナー
として優れている。
【0022】又、本発明のトナー組成物は、1/2法温
度が100℃以上であるため、定着時において溶融した
トナーが定着ローラーに付着することを防止できる。ま
た、定着時以外において軟化することがなく、取り扱い
易いという特徴を有する。 ・1/2法温度とは、例えば、以下のように定義でき
る。
【0023】固体物質(サンプル)を、限定された出口
(例えば、穴径1mm、長さ10mmのノズル)を持
ち、プランジャによりサンプルに所定の荷重(例えば1
0Kg/cm2)をかけることができる装置(例えば島
津製作所製高化式フローテスタ)に入れ、荷重をかけた
状態で、一定速度(例えば6℃/分)で昇温してゆく
と、やがてサンプルが流動化し、その出口から流出し始
める。
【0024】サンプルの流出に伴い、プランジャは降下
してゆき、プランジャの降下量を縦軸とし、温度を横軸
とするグラフを描くと、S字型の曲線ができる。そのS
字曲線の高さ(つまり、サンプルの流出開始時から、流
出終了時までのプランジャの総降下量)をhとすると
き、プランジャの降下量が1/2hとなるときの温度を
1/2法温度とすることが出来る。
【0025】(3)請求項3の発明は、バインダー樹脂
を含むトナー組成物であって、前記トナー組成物のゲル
分率が2〜15%であり、且つ、前記トナー組成物の流
出開始温度が80〜120℃であり、且つ、前記トナー
組成物の1/2法温度が100〜145℃であることを
特徴とするトナー組成物を要旨とする。
【0026】本発明のトナー組成物は、2〜15%(更
に好ましくは2〜8%)の範囲のゲル分率を持つため、
前記請求項1及び2に記載のトナー組成物と同様に、充
分な強度及び耐久性を持ち、印刷プロセスで破壊された
り、軟化してプリンターの部品にこびりついたりするこ
とが無い。
【0027】更に、本発明のトナー組成物は、脆くない
ので、印刷プロセスで割れてしまうことがない又、本発
明のトナー組成物は、120℃以下の流出開始温度及び
145℃以下の1/2法温度を持つため、例えば、透明
媒体上に本発明のトナー組成物を用いて印刷した場合
に、形成されたトナー層の表面形状は平滑であり、光透
過性が高い。従って、本発明のトナー組成物は、透明媒
体に対するカラー用トナーとして優れている。
【0028】又、本発明のトナー組成物は、80℃以上
の流出開始温度及び100℃以上の1/2法温度を持つ
ため、定着時において溶融したトナーが定着ローラーに
付着することを防止できる。また、印刷プロセスにおけ
る定着時以外には溶融せず、取り扱いやすいという特徴
を有する。 (4)請求項4の発明は、染料を含むことを特徴とする
前記請求項1〜3のいずれかに記載のトナー組成物を要
旨とする。
【0029】本発明のトナー組成物は、染料を含んでお
り、含有する染料の色によって、様々な色のトナー組成
物とすることができる。更に、本発明のトナー組成物
は、染料によって発色しているため、顔料により発色し
ている従来のトナー組成物に比べて、発色性及び色再現
範囲において勝っている。
【0030】又、本発明のトナー組成物は、上記のよう
に種々の色を発色することができることに加え、透明媒
体上に印刷した場合の光透過性に優れているので、例え
ば、OHPシートに対するカラー印刷に適している。・
染料としては、例えば、直接染料、酸性染料、分散染
料、カチオン染料、反応染料、硫化染料、油溶染料、金
属錯塩染料等を用いる。特に、分散染料およびカチオン
染料が望ましい。
【0031】・染料を含むトナー組成物を製造する方法
としては、例えば、特開平10−326029号公報に
記載されているように、水溶媒中に染料と樹脂粒子を分
散し、樹脂粒子の軟化点以上、軟化点よりも40℃高い
温度以下に加温し、撹拌する方法等が挙げられる。尚、
樹脂粒子を染料で着色した後、樹脂粒子の表面に析出し
た余分な染料を除去するために、還元洗浄を行う。この
還元洗浄に使用する溶媒としては、水酸化ナトリウムや
ハイドロキシサルファイト等を溶解させた水溶媒を使用
する。 (5)請求項5の発明は、形状が球形であることを特徴
とする前記請求項1〜4のいずれかに記載のトナー組成
物を要旨とする。
【0032】本発明のトナー組成物は球形であるため、
流動性が良く、又、嵩密度が高いために、空隙率が低
く、定着時において熱のロスが少ないという点で優れて
いる。 ・本発明のトナー組成物の形状は、例えば、球形度(円
形度)が、1〜0.95の範囲にあるものである。
【0033】尚、前記球形度(円形度)とは、例えば、
以下の式により算出されるものであり、真の球形では、
その値が1になる。球形度の測定には、例えば、Sys
mex製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を
用いることができる。 球形度(円形度)=L1/L21:粒子像と同じ投影面積を持つ円の周長 L2:粒子投影像の周囲長 (6)請求項6の発明は、静電潜像現像用乾式トナーと
して用いられることを特徴とする前記請求項1〜5のい
ずれかに記載のトナー組成物を要旨とする。
【0034】本発明のトナー組成物は、充分な強度及び
耐久性を持ち、プリンター内部で破壊されたり、軟化し
てこびりついたりすることがないので、静電潜像現像用
乾式トナーとして適している。又、本発明のトナー組成
物の表面に、帯電量を高めるために、荷電制御剤を打ち
込んで使用する場合、本発明のトナー組成物は、その強
度及び耐久性が高いため、印刷プロセスにおいて繰り返
し外力(例えば、プリンターのローラーや感光体による
圧縮力)を受けても、荷電制御剤や外添剤がトナー組成
物の内部に埋まり込むことがなく、トナー組成物の帯電
量が減少することはない。
【0035】従って、多枚数の連続印刷を行った後でも
(つまり、プリンター内部において、トナー組成物が繰
り返し外力を受けた後でも)、本発明のトナー組成物は
帯電量が減少することがなく、例えばプリンターの感光
体上で、感光体の帯電分布に正確に対応した分布をな
し、高品質な印刷を可能にする。
【0036】・本発明のトナー組成物には、例えば、帯
電し易くするために、有機微粉体及び荷電制御剤を添加
することができるが、その添加方法としては、例えば、
特開平11−65164号公報に記載されているよう
に、樹脂粒子と、有機微粉体及び荷電制御剤とを機械的
衝撃力を介して混合し、樹脂粒子の表面に有機微粉体及
び荷電制御剤を打ち込む方法がある。
【0037】上記目的で添加される有機微粉体として
は、例えば、アクリル系樹脂微粉体、フッ素系樹脂微粉
体、ケイ素系樹脂微粉体およびメラミン系樹脂微粉体等
がある。又、荷電制御剤としては、例えば、含金属アゾ
化合物、サリチル酸系金属錯体、ニグロシン、トリフェ
ニルメタンおよび4級アンモニウム塩等を挙げることが
できる。 (7)請求項7の発明は、分散重合法を用いて前記バイ
ンダー樹脂からなる粒子を製造することを特徴とする前
記請求項1〜6のいずれかに記載のトナー組成物を要旨
とする。
【0038】本発明のトナー組成物は、その構成要素で
あるバインダー樹脂粒子を、分散重合法を用いて製造す
ることを特徴とする。分散重合法を用いて製造されたバ
インダー樹脂粒子は、平均粒径が小さく、且つ粒径分布
が狭いので、本発明のトナー組成物も又、小粒径且つ粒
径分布の狭いものとすることができる。
【0039】従って、本発明のトナー組成物を使用する
ことにより、高画質な印刷が可能になる。 ・分散重合法とは、例えば、次のような方法をいう。溶
媒中に、単量体、分散剤、及び開始剤等を入れ、所定の
条件(例えば所定の温度)にすることにより、開始剤が
ラジカル化し、そのラジカルに単量体が重合反応して、
重合物粒子が生成される。この時、分散剤の効果によ
り、重合反応の起こる場所は溶媒中で均等に分布し、
又、重合反応の速度は場所に依らず一定であるので、均
一な大きさの球形重合粒子が多数生成する。 (8)請求項8の発明は、透明媒体上に前記トナー組成
物をベタ印刷し、定着して成るトナー層のグロス値が3
0以上であり、前記トナー層の表面粗さRtmが5μm
以下であることを特徴とする前記請求項1〜7のいずれ
かに記載のトナー組成物を要旨とする。
【0040】本発明のトナー組成物を、例えば、静電潜
像現像方式のプリンターにより、透明媒体上にベタ印刷
してなるトナー層は、グロス値が30以上であり、又、
表面粗さRtmが5μm以下であることから、その表面
の平滑性が高い。従って、本発明のトナー組成物により
形成されたトナー層は、その表面の平滑性の高さによ
り、入射光の大部分を散乱させずに透過させるため、光
透過性に優れている。
【0041】つまり、本発明のトナー組成物は、透明媒
体上に、光透過性の高いトナー層を形成することができ
るので、透明媒体に使用するカラートナーとして優れて
いる。 ・透明媒体としては、例えば、OHPシートがある。
【0042】・グロス値とは、サンプル表面の平滑性を
示す指標であり、図5に示す様に、サンプルに入射する
光量をIoとし、反射する光量をIIとすると、次式で表
される。サンプル表面の平滑性が高いほど、散乱される
光量が少なくなり、グロス値は高くなる。
【0043】グロス値(%)=(II/Io)×100 ・ベタ印刷とは、例えば、256階調の場合、理論的に
は、1画素を形成するために、縦16個、横16個、合
計256個の格子が配列しているが、この256個の格
子全部に、トナー組成物からなるドットが存在する状態
で、媒体上に印刷することをいう。例えば、1200d
pi、256階調のプリンタの場合、1つのドットの大
きさは、21.2μmとなり、1画素の大きさは、縦、
横とも339.2μm程になる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明のトナー組成物の実
施の形態の例(実施例)を説明する。 a)まず、実施例1〜5及び比較例1〜5のトナー組成
物の製造方法を説明する。トナー組成物の製造は、図1
に示す様に、重合、洗浄・乾燥、染着(着色)、洗浄・
乾燥、表面処理(打ち込み)、外添の手順で行う。 (実施例1)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Aを製造した。
【0045】重合樹脂粒子Aの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Aを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。撹拌機、冷却管、温度
計、ガス導入管を取り付けた反応装置に、ガス導入管よ
り窒素ガスをパージしながら、溶媒としてメタノールお
よびイソプロピルアルコール、分散剤としてポリビニル
ピロリドン、単量体としてスチレンおよびアクリル酸n
−ブチル、開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリルを入れ、反応液を60℃に昇温して100rp
mで撹拌し、15時間重合を行った。尚、表1に仕込時
の各組成の重量部を示す。
【0046】次に、ビニルビフェニル0.5重量部を添
加し、さらに3時間重合を行った。その後、冷却して重
合反応を停止させた。得られた重合樹脂粒子を濾別回収
し、水−メタノール混合液で洗浄した後、室温で48時
間放置して乾燥させ、重合樹脂粒子Aを得た。
【0047】着色及び洗浄・乾燥処理 撹拌機、冷却管、温度計を取り付けた装置に、イオン交
換水100重量部、前記で製造した重合樹脂粒子A1
00重量部、及び染料としてKayalon Polyester Light
Yellow 5G-S(日本化薬製)20重量部を入れ、これら
の混合液を95℃に昇温して150rpmで1時間撹拌
した。その後、着色粒子を濾別回収し、着色粒子の表面
に残っている余分な染料を取り除くために、イオン交換
水100重量部、ハイドロサルファイトナトリウム0.
8重量部および水酸化ナトリウム0.8重量部混合液を
使用し還元洗浄を行い、室温で48時間放置して乾燥さ
せ、イエロー着色粒子Aを得た。
【0048】打込処理 前記で得られたイエロー着色粒子A100重量部に、
有機微粉体N−70(日本ペイント製)0.3重量部及
び荷電制御剤ボントロンE−84(保土ヶ谷化学製)1
重量部を、奈良機械製作所製ハイブリダイゼーションシ
ステムNSH−0型を用いて、回転数13000rp
m、処理時間5分間の条件下で、打ち込んだ。
【0049】その結果、イエロー着色粒子Aの表面を、
上記有機微粉体と荷電制御剤で被覆した打込処理済サン
プルAを得た。 外添処理 前記で得られた打込処理済サンプルA100重量部
に、岡田精工製メカノミルを用いて、回転数2750r
pm、処理時間3分間の条件下で、疎水性シリカH20
00(ワッカー製)1重量部および酸化チタンEC−3
00(チタン工業製)1重量部を外添し、トナー組成物
Aを得た。 (実施例2)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Bを製造した。
【0050】重合樹脂粒子Bの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Bを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてエタノールおよび蒸留水、分
散剤としてポリビニルピロリドン、単量体としてスチレ
ンおよびアクリル酸n−ブチル、開始剤として2,2’
−アゾビスイソブチロニトリルを入れ、反応液を60℃
に昇温して100rpmで撹拌し、15時間重合を行っ
た。尚、表1に仕込時の各組成の重量部を示す。
【0051】次に、ジビニルベンゼン0.5重量部を添
加し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施例
1と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた重
合樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗浄
した後、室温で48時間放置して乾燥させ、重合樹脂粒
子Bを得た。
【0052】着色及び洗浄・乾燥処理 染料をKayalon Polyester Red HL-SF(日本化薬製)と
した以外は、前記実施例1のと同様の方法で着色及び
洗浄・乾燥処理を行い、マゼンタ着色粒子Bを得た。
【0053】打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルBを得た。 外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Bを得た。 (実施例3)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Cを製造した。
【0054】重合樹脂粒子Cの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Cを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、架橋
剤として1,7−オクタジエン、開始剤として2,2’
−アゾビスイソブチロニトリルを入れ、反応液を60℃
に昇温して100rpmで撹拌し、18時間重合を行っ
た。尚、表1に仕込時の各組成の重量部を示す。
【0055】その後、前記実施例1と同様に、冷却して
重合反応を停止させ、得られた重合樹脂粒子を濾別回収
し、水−メタノール混合液で洗浄した後、室温で48時
間放置して乾燥させ、で重合樹脂粒子Cを得た。 着色及び洗浄・乾燥処理 染料をKayalon Polyester Red HL-SF(日本化薬製)と
した以外は、前記実施例1のと同様の方法で着色及び
洗浄乾燥処理を行い、マゼンタ着色粒子Cを得た。
【0056】打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルCを得た。 外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Cを得た。 (実施例4)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Dを製造した。
【0057】重合樹脂粒子Dの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Dを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを入
れ、反応液を60℃に昇温して100rpmで撹拌し、
15時間重合を行った。尚、表1に仕込時の各組成の重
量部を示す。
【0058】次に、ジビニルビフェニル0.5重量部を
添加し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施
例1と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた
重合樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗
浄した後、室温で48時間放置して乾燥させ、重合樹脂
粒子Dを得た。
【0059】着色及び洗浄・乾燥処理 前記実施例1のと同様の方法で着色及び洗浄・乾燥処
理を行い、イエロー着色粒子Dを得た。 打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルDを得た。
【0060】 外添処理前記実施例1のと同様の方法で外添処理を
行い、トナー組成物Dを得た。 (実施例5)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Eを製造した。
【0061】重合樹脂粒子Eの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Eを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを入
れ、反応液を60℃に昇温して100rpmで撹拌し、
15時間重合を行った。尚、表1に仕込時の各組成の重
量部を示す。
【0062】次に、ジビニルベンゼン0.1重量部を添
加し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施例
1と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた重
合樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗浄
した後、室温で48時間放置して乾燥させ、で重合樹脂
粒子Eを得た。
【0063】着色及び洗浄・乾燥処理 染料をKayalon Polyester Red HL-SF(日本化薬製)と
した以外は、前記実施例1のと同様の方法で着色及び
洗浄・乾燥処理を行い、マゼンタ着色粒子Eを得た。
【0064】打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルEを得た。 外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Eを得た。
【0065】
【表1】
【0066】(比較例1)以下〜の手順に従って、
トナー組成物Fを製造した。 重合樹脂粒子Fの製造(重合及び洗浄・乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Eを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。
【0067】前記実施例1のと同様な反応装置に、溶
媒としてメタノールおよびイソプロピルアルコール、分
散剤としてポリビニルピロリドン、単量体としてスチレ
ンおよびアクリル酸n−ブチル、開始剤として2,2’
−アゾビスイソブチロニトリルを入れ、反応液を60℃
に昇温して100rpmで撹拌し、15時間重合を行っ
た。尚、表2に仕込時の各組成の重量部を示す。
【0068】次に、ジビニルベンゼン2重量部を添加
し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施例1
と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた重合
樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗浄し
た後、室温で48時間放置して乾燥させ、で重合樹脂粒
子Fを得た。
【0069】着色及び洗浄・乾燥処理 前記実施例1のと同様の方法で着色及び洗浄・乾燥処
理を行い、イエロー着色粒子Eを得た。 打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルFを得た。
【0070】外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Fを得た。 (比較例2)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Gを製造した。
【0071】重合樹脂粒子Gの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Gを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを入
れ、反応液を60℃に昇温して100rpmで撹拌し、
15時間重合を行った。尚、表2に仕込時の各組成の重
量部を示す。
【0072】次に、ジビニルベンゼン0.5重量部を添
加し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施例
1と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた重
合樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗浄
した後、室温で48時間放置して乾燥させ、で重合樹脂
粒子Gを得た。
【0073】着色及び洗浄・乾燥処理 染料をDIANIX Turq. BN-FS 200%(ダイスター製)に変
更したこと以外は、前記実施例1のと同様の方法で着
色及び洗浄・乾燥処理を行い、シアン着色粒子Gを得
た。
【0074】打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルGを得た。 外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Gを得た。 (比較例3)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Hを製造した。
【0075】重合樹脂粒子Hの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Hを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを入
れ、反応液を60℃に昇温して100rpmで撹拌し、
15時間重合を行った。尚、表2に仕込時の各組成の重
量部を示す。
【0076】次に、ジビニルベンゼン1重量部を添加
し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施例1
と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた重合
樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗浄し
た後、室温で48時間放置して乾燥させ、重合樹脂粒子
Hを得た。
【0077】着色及び洗浄・乾燥処理 前記実施例1のと同様の方法で着色及び洗浄・乾燥処
理を行い、イエロー着色粒子Hを得た。 打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルHを得た。
【0078】外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Hを得た。 (比較例4)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Iを製造した。
【0079】重合樹脂粒子Iの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Iを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを入
れ、反応液を60℃に昇温して100rpmで撹拌し、
15時間重合を行った。尚、表2に仕込時の各組成の重
量部を示す。
【0080】次に、ジビニルベンゼン0.5重量部を添
加し、さらに3時間重合を行った。その後、前記実施例
1と同様に、冷却して重合反応を停止させ、得られた重
合樹脂粒子を濾別回収し、水−メタノール混合液で洗浄
した後、室温で48時間放置して乾燥させ、重合樹脂粒
子Iを得た。
【0081】着色及び洗浄・乾燥処理 染料をKayalon Polyester Red HL-SF(日本化薬製)と
した以外は、前記実施例1のと同様の方法で着色及び
洗浄・乾燥処理を行い、マゼンタ着色粒子Iを得た。
【0082】打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルIを得た。 外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Iを得た。 (比較例5)以下〜の手順に従って、トナー組成物
Jを製造した。
【0083】重合樹脂粒子Jの製造(重合及び洗浄・
乾燥) 分散重合法を用いて、重合樹脂粒子Jを製造した。具体
的には、以下の方法で行った。前記実施例1のと同様
な反応装置に、溶媒としてメタノールおよびイソプロピ
ルアルコール、分散剤としてポリビニルピロリドン、単
量体としてスチレンおよびアクリル酸n−ブチル、開始
剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを入
れ、反応液を60℃に昇温して100rpmで撹拌し、
18時間重合を行った。尚、表2に仕込時の各組成の重
量部を示す。
【0084】その後、前記実施例1と同様に、冷却して
重合反応を停止させ、得られた重合樹脂粒子を濾別回収
し、水−メタノール混合液で洗浄した後、室温で48時
間放置して乾燥させ、重合樹脂粒子Jを得た。 着色及び洗浄・乾燥処理 染料をKayalon Polyester Red HL-SF(日本化薬製)と
した以外は、前記実施例1のと同様の方法で着色及び
洗浄・乾燥処理を行い、マゼンタ着色粒子Jを得た。
【0085】打込処理 前記実施例1のと同様の方法で打込処理を行い、打込
処理済サンプルJを得た。 外添処理 前記実施例1のと同様の方法で外添処理を行い、トナ
ー組成物Jを得た。
【0086】
【表2】
【0087】b)次に、トナー組成物A〜Jの体積平均
粒子径、及びゲル分率を測定した。 平均粒子径の測定方法 測定装置としては、コールター製コールターマルチサイ
ザーII型を使用し、測定条件としては、アパーチャー径
を50μmとし、サンプル濃度を20秒当たり約5万カ
ウントになるように調整した。
【0088】ゲル分率の測定方法 トナー組成物0.01gおよびテトラヒドロフラン50
mlを秤量し、50ml共栓付き三角フラスコに入れ、
約3時間撹拌しトナー組成物を溶解する。トナー組成物
が溶解したテトラヒドロフラン溶液を、メンブランフィ
ルター(PTFE、保留粒子径0.5μm:ADVAN
TEC製)を用いてろ過する。
【0089】ろ過後のフィルターを乾燥し、そのフィル
ター重量Aと、ろ過する前のメンブランフィルターの重
量Bとを用いて、以下の式よりゲル分率を算出する。 ゲル分率(%)={(A−B)/0.01}×100 測定結果 測定結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
【0091】c)次に、トナー組成物A〜Jの特性を評
価した。評価項目としては、流出開始温度、1/2法温
度、OHPシート(透明媒体)上にベタ印刷したトナー
層のグロス値、表面粗さRtm、ヘイズ値、及び耐久印
刷時のカブリ値の変化を調べた。
【0092】流出開始温度及び1/2法温度の評価方
法 測定の原理は、以下に述べる通りである。図2に示す様
に、トナー組成物のペレットを、底にダイ穴を備えたシ
リンダーに入れ、上からピストンにより、所定の荷重を
かける。トナー組成物を一定の速度で昇温してゆくと、
しだいにトナー組成物は軟化し、やがて、ダイ穴から流
出する。この時のピストンのストローク(ピストンの押
し下げ量)と、トナー組成物の温度の関係は、図3及び
図4のようになる。図3及び図4において、ストローク
が増え始める(つまり、トナー組成物が流出し始める)
時の温度が流出開始温度であり、ストロークが、その変
化幅の中心に有る時(つまり、トナー組成物が半分流出
した時)の温度を、1/2法温度とする。
【0093】測定装置としては、島津製作所製フローテ
スタCFT−500Cを使用した。測定条件は、以下の
通りである。 開始温度:40℃ 到達温度:300℃ 昇温速度:6.0℃/分 測定間隔:3.0℃毎 予熱時間:60秒 試験荷重:10kgf/cm2 ダイ穴径:1mm ダイ長さ:10mm サンプル量:約1.1g グロス値の測定方法 グロス値とは、サンプル表面の平滑性を示す指標であ
り、図5に示す様に、サンプルに入射する光量をIo
し、反射する光量をIIとすると、次式で表される。
【0094】グロス値(%)=(II/Io)×100 以下具体的な測定方法を説明する。まず、測定サンプル
として、OHPシート上に、それぞれのトナー組成物
を、ベタパッチ印刷(ベタ印刷)し、トナー層を形成し
た。
【0095】尚、ベタパッチ印刷には、沖データ製ペー
ジプリンタマイクロライン600CL(毎分6枚機のレ
ーザープリンタ、改造して定着器をはずしてある)と、
定着器としてSLシグマ(日立製)オフライン定着器と
の組み合わせを使用した。このオフライン定着機は、O
HPシートを一定速度で送りながら、ローラーで加圧
し、同時に加温することにより、トナー組成物をOHP
シート上に定着させるものであり、具体的な定着条件
は、以下のようにした。
【0096】・定着温度:130〜200℃ ・定着速度(OHPシートの送り速度):10〜30m
m/sec ・ニップ幅:4mm ・定着圧力:126000Pa ・ローラー材質:シリコーンゴム 又、OHPシートとしては、カラーレーザOHPシート
TR−1(キャノン製)を使用した。
【0097】次に、スガ試験機製多光源分光測色計MS
C−2型およびデジタル変角光沢計UGV−5Kを使用
して、入射光IO及び反射光IIを測定し、前述した式に
代入してグロス値を算出した。尚、受光角および入射角
は60°に設定した。 表面粗さRtmの測定方法 サンプルとしては、前記で作成したOHPシート上の
トナー層を用い、その表面粗さRtmを、Taylor-Hobso
n製の表面粗さ測定装置Surtronic 10を使用して測定し
た。
【0098】ヘイズ値 ヘイズ値とは、透明なサンプルを透過した光線のうち、
拡散する度合いを表す指標であり、図6に示す様に、拡
散透過光量をTdとし、全透過光量をTtとするならば、
以下の式で表される。
【0099】ヘイズ値(%)=(Td/Tt)×100 従って、ヘイズ値が小さいほど、拡散透過光量が少な
く、透明性が高いことを表す。以下具体的な測定方法を
説明する。
【0100】サンプルとしては、前記で作成したOH
Pシート上のトナー層を用い、スガ試験機製直読ヘーズ
コンピューターC光源用HGM−2DPを使用して、拡
散透過光量Td及び全透過光量Ttを測定し、それらを上
記の式に代入してヘイズ値を算出した。
【0101】耐久印刷時のカブリ値の変化 200枚、600枚、1000枚、2000枚の各枚数
の連続耐久印刷を行った後のカブリ値を測定した。又、
耐久印刷前のカブリ値と、2000枚耐久印刷後のカブ
リ値の差を、カブリ差として算出した。
【0102】ここで、カブリ値とは、感光体又は印刷し
た紙において、トナー組成物が本来付着するべきでない
部分に、トナー組成物が付着した程度を示す指標であ
る。例えば、静電潜像現像式のプリンターにおいて、ト
ナー組成物が、充分に帯電していない等の理由により、
感光体上の、トナー組成物が付着すべきでない部分(例
えば帯電していない部分)にもトナー組成物が付着して
しまうことがあり、その付着の程度をカブリ値とする。
【0103】カブリ値の具体的測定方法は、以下のよう
にした。沖データ製ページプリンタマイクロライン60
0CLを使用し、白ベタ印刷時(つまり、トナー組成物
が本来付着していないはずの状態)の感光体上に付着し
ている転写前のトナー組成物を、スコッチメンディング
テープ(住友3M製)で採取し、そのテープを4200
DP 20lb用紙(ゼロックス製)に貼り付ける。
また、比較対照用として、トナー組成物を採取しないテ
ープを上記用紙に貼り付ける。
【0104】そして、東京電色製反射濃度計MODEL
TC−6MCを用いて、感光体上からトナー組成物を
採取したテープを用紙に張り付けたものの反射濃度Ds
と、トナー組成物を採取していないテープを用紙に貼り
付けたものの反射濃度Doとをそれぞれ測定し、それら
の反射濃度値をもとに、以下の式よりカブリ値を算出し
た。
【0105】カブリ値=Do−Ds 尚、反射濃度の測定において、マゼンタ色のトナー層の
場合には、フィルターNo.58を、イエロー色のトナ
ー層の場合にはフィルターNo.47Bを、シアン色の
トナー層の場合にはフィルターNo.25を用いた。
【0106】測定結果 実施例1〜5及び比較例1〜5のトナー組成物につい
て、流出開始温度、1/2法温度、OHPシート(透明
媒体)上に形成したトナー層のグロス値、表面粗さRt
m、ヘイズ値、及びそれらの判定結果を表4に示し、耐
久印刷時のカブリ値の変化(カブリ差)、及びその判定
結果を表5に示す。尚、比較例1〜4のトナー組成物に
ついては、カブリ値の測定は行っていない。
【0107】
【表4】
【0108】
【表5】
【0109】表4及び表5に示す様に、実施例1〜5の
トナー組成物については、OHPシート上に形成したト
ナー層のグロス値が30以上であり、Rtmが5.0μ
m以下であり、ヘイズ値が22以下である。つまり、ト
ナー層の光透過性に優れている。
【0110】又、2000枚耐久印刷時のカブリ値の増
加が4.8以下であることから、トナー組成物の強度及
び耐久性が高いことが確認できた。つまり、荷電制御剤
や外添剤がトナー組成物の中に埋まり込むことによる帯
電量の低下が起きていない。比較例1は、ゲル分率が2
4.3%であり、流出開始温度が121.3℃であり、
1/2法温度が146.4℃であるトナー組成物の例で
あり、本発明の範囲外である。このトナー組成物をOH
Pシート上にベタ印刷して形成されたトナー層のグロス
値は30以下であり、Rtmは5.0μm以上であり、
ヘイズ値は70と大きく、光透過性に劣っている。
【0111】比較例2は、ゲル分率が9.7%であり、
流出開始温度が122.9℃であり、1/2法温度が1
53.2℃であるトナー組成物の例であり、本発明の範
囲外である。このトナー組成物をOHPシート上にベタ
印刷して形成されたトナー層のグロス値は30以下であ
り、Rtmは5.0μm以上であり、ヘイズ値は70と
大きく、光透過性に劣っている。
【0112】比較例3は、ゲル分率が8.7%であり、
1/2法温度が147.6℃であるトナー組成物の例で
あり、本発明の範囲外である。このトナー組成物をOH
Pシート上にベタ印刷して形成されたトナー層のグロス
値は30以下であり、Rtmは5.0μm以上であり、
ヘイズ値は70と大きく、光透過性に劣っている。
【0113】比較例4は、ゲル分率が7.6%であり、
流出開始温度が133.8℃であり、1/2法温度が1
70.5℃であるトナー組成物の例であり、本発明の範
囲外である。このトナー組成物をOHPシート上にベタ
印刷して形成されたトナー層のグロス値は30以下であ
り、Rtmは5.0μm以上であり、ヘイズ値は66と
大きく、光透過性に劣っている。
【0114】比較例5は、ゲル分率が0%であるトナー
組成物の例であり、本発明の範囲外である。このトナー
組成物は、2000枚耐久印刷時のカブリ値の増加が非
常に大きく、トナー組成物の強度及び耐久性に劣ってい
る。つまり、トナー組成物の強度及び耐久性が充分でな
いため、荷電制御剤や外添剤がトナー組成物の内部に埋
まり込んでしまい、その結果、トナー組成物の帯電が弱
まり、カブリ値が大きく増大したと考えられる。
【0115】尚、本発明は上記の形態に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
形態で実施することができる。・重合樹脂粒子の製造工
程において、分散重合法で使用する溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、n−ブタノール、s−ブ
タノール、t−ブタノール、n−アミルアルコール、s
−アミルアルコール、t−アミルアルコール、イソアミ
ルアルコール、イソブチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノ
ール、2−オクタノール、n−オクタノール、n−デカ
ノール、シクロヘキサノール、n−ヘキサノール、2−
ヘプタノール、3−ヘプタノール、3−ペンタノール、
メチルシクロヘキサノール、2−メチル−2−ブタノー
ル、3−メチル−2−ブタノール、3−メチル−1−ブ
チン−3−オール、4−メチル−2−ペンタノール、3
−メチル−1−ペンチン−3−オール等のアルコール類
を1種または2種類以上を混合して使用することができ
る。これらのアルコール類のうち、特にメタノールとイ
ソプロピルアルコールとの組み合わせが望ましい。
【0116】さらに、これらのアルコール類と併用して
使用する有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、トルエ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素
溶媒、エチルベンジルエーテル、ジブチルエーテル、ジ
プロピルエーテル、ジベンジレエーテル、ジメチルエー
テル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトアルデヒ
ド、アセトン、アセトフェノン、ジイソブチルケトン、
ジイソプロピルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸メチル、ステアリン
酸エチル、サリチル酸メチル等のエステル類と水があげ
られる。これらの溶媒は、反応系のSP値(溶解度パラ
メーター)を調整するため等に用いられる。
【0117】・重合樹脂粒子の製造工程において、分散
重合法で使用する溶媒としては、例えば、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロ
ース、ポリイソブチレン、ポリアクリル酸、ポリアクリ
ル酸エステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エ
ステル、ポリアクリルアミド、ポリビニルアクリルエー
テル等が挙げられ、これらの分散剤を1種類あるいは数
種類を混合して使用する。これらのうち、粒度分布が狭
く単分散の重合樹脂粒子を製造するには、ポリビニルピ
ロリドンまたはポリエチレンイミンが望ましい。
【0118】・重合樹脂粒子の製造工程において、分散
重合法で使用する単量体としては、例えば、スチレン、
ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ビニルビフェニ
ル、ビニルナフタレン等の芳香族ビニル類、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類、アクリロ
ニトリル、ビニルホルメート、ビニルアセテート、ビニ
ルプロピオネート等のビニルエステル類、ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル
類、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、およ
びこれらの金属塩、アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアミド類、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、ア
クリル酸ジエチルアミノエチル等の官能基をもつ単量
体、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸テ
トラフルオロプロピル等のフッ素含有の単量体が挙げら
れる。
【0119】ここに、トナー組成物のバインダー樹脂粒
子として用いられる重合樹脂粒子は、OHPへの適用を
考慮すると、透明性が高いことが望ましい。また、良好
な現像画像を得るためには、絶縁性が高いことが望まし
い。さらに、現像装置の内部で破壊されないためには、
常温での力学的強度が高い必要があり、かつ、良好な定
着性を得るためには、多くの熱エネルギーを要せずして
軟化し、被描画物に定着されることが望ましい。以上を
勘案すると、単量体としては、特に、スチレンとアクリ
ル酸エステル類との混合物、またはスチレンとメタクリ
ル酸エステル類との混合物が望ましい。
【0120】・重合樹脂粒子の製造工程において、分散
重合法で使用する開始剤としては、例えば、アゾ系塩酸
塩系として、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−フ
ェニルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド、
2,2’−アゾビス[N−(4−クロロフェニル)−2
−メチルプロピオンアミジン]ジハイドロクロライド、
2,2’−アゾビス[N−(4−ハイドロキシフェニ
ル)−2−メチルプロピオンアミジン]ジハイドロクロ
ライド、2,2’−アゾビス[N−(4−アミノフェニ
ル)−2−メチルプロピオンアミジン]テトラハイドロ
クロライド、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−
(フェニルメチル)プロピオンアミジン]ジハイドロク
ロライド、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−2−
プロペニルプロピオンアミジン]ジハイドロクロライ
ド、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジ
ン)ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[N−
(2−ハイドロキシエチル)−2−メチルプロピオンア
ミジン]ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス
[(2−5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プ
ロパン]ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[2
−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイド
ロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(4,5,
6,7,−テトラハイドロ−1H−1,3−ジアゼピン
−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,
2’−アゾビス[2−(3,4,5,6−テトラハイド
ロピリジン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライ
ド、2,2’−アゾビス[2−(5−ハイドロキシ−
3,4,5,6−テトラハイドロピリジン−2−イル)
プロパン]ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス
{2−[1−(2−ハイドロキシエチル)−2−イミダ
ゾリン-2-イル]プロパン}ジハイドロクロライド等が挙
げられる。
【0121】又、その他のアゾ系開始剤として、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビ
スメチルブチロニトロニトリル、2,2’−アゾビス−
2−シクロプロピルプロピオニトリル、2,2’−アゾ
ビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル、1,1’−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニ
トリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル)バレ
ロニトリル、2−フェニラゾ−4−メトキシ−2,4−
ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−N,
N’−ジメチレンイソブチラミジン等が挙げられる。
【0122】又、有機過酸化物系開始剤として、ベンゾ
イルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、クメンハイドロキシパーオキサイド、t−ブチルヒ
ドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、t−プチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サナート、t−ブチルパーオキシパバレート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート、3,5,5−トリメチ
ルヘキサノイルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼ
ンヒドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。
【0123】これらの開始剤を単体または複数の開始剤
を混合して使用する。これらの開始剤のうち、2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサ
イドが特に望ましい。 ・重合樹脂粒子の製造工程において、分散重合法で使用
する架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビ
ニルビフェニル、ジビニルナフタレン、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート等が挙げられる。
【0124】これらの架橋剤のうち、樹脂粒子を重合す
る際に、スチレンとアクリル酸エステル類との混合物、
またはスチレンとメタクリル酸エステル類との混合物を
単量体として用いることを考慮すると、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルビフェニル、エチレングリコールジアクリ
レートおよびエチレングリコールジメタクリレートが特
に望ましい。
【0125】・重合樹脂粒子の製造工程において、回収
した重合樹脂粒子の洗浄は、重合樹脂粒子を、アルコー
ル類または水等の溶媒に分散して、さらに濾別すること
により行うことができる。又、この洗浄操作を、1〜5
回程度繰り返すことにより、不純物の残っていない重合
樹脂粒子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トナー組成物の製造手順を示す説明図であ
る。
【図2】 流出開始温度及び1/2法温度の測定法を示
す説明図である。
【図3】 流出開始温度及び1/2法温度を示す説明図
である。
【図4】 流出開始温度及び1/2法温度を示す説明図
である。
【図5】 グロス値の説明図である。
【図6】 ヘイズ値の説明図である。
【図7】 静電潜像現像式プリンターの説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 充 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA15 AA21 AB06 CA17 EA03 EA07 EA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂を含むトナー組成物であ
    って、 前記トナー組成物のゲル分率が2〜15%であり、 且つ、前記トナー組成物の流出開始温度が80〜120
    ℃であることを特徴とするトナー組成物。
  2. 【請求項2】 バインダー樹脂を含むトナー組成物であ
    って、 前記トナー組成物のゲル分率が2〜15%であり、 且つ、前記トナー組成物の1/2法温度が100〜14
    5℃であることを特徴とするトナー組成物。
  3. 【請求項3】 バインダー樹脂を含むトナー組成物であ
    って、 前記トナー組成物のゲル分率が2〜15%であり、 且つ、前記トナー組成物の流出開始温度が80〜120
    ℃であり、 且つ、前記トナー組成物の1/2法温度が100〜14
    5℃であることを特徴とするトナー組成物。
  4. 【請求項4】 染料を含むことを特徴とする前記請求項
    1〜3のいずれかに記載のトナー組成物。
  5. 【請求項5】 形状が球形であることを特徴とする前記
    請求項1〜4のいずれかに記載のトナー組成物。
  6. 【請求項6】 静電潜像現像用乾式トナーとして用いら
    れることを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記
    載のトナー組成物。
  7. 【請求項7】 分散重合法を用いて前記バインダー樹脂
    からなる粒子を製造することを特徴とする前記請求項1
    〜6のいずれかに記載のトナー組成物。
  8. 【請求項8】 透明媒体上に前記トナー組成物をベタ印
    刷し、定着して成るトナー層のグロス値が30以上であ
    り、 前記トナー層の表面粗さRtmが5μm以下であること
    を特徴とする前記請求項1〜7のいずれかに記載のトナ
    ー組成物。
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