JP2000033128A - 貫通筒体及びその使用方法 - Google Patents

貫通筒体及びその使用方法

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JP2000033128A
JP2000033128A JP11058835A JP5883599A JP2000033128A JP 2000033128 A JP2000033128 A JP 2000033128A JP 11058835 A JP11058835 A JP 11058835A JP 5883599 A JP5883599 A JP 5883599A JP 2000033128 A JP2000033128 A JP 2000033128A
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    • F16L5/02Sealing
    • F16L5/14Sealing for double-walled or multi-channel pipes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 区画部に対するケーブル等の被貫通体の挿通
支持を容易に行なうことができる貫通筒体及びその使用
方法を提供することにある。 【解決手段】 貫通筒体13は、複数の断面四角形状を
なす筒14を連結部材により連結して形成され、各筒1
4により被貫通体としてのケーブル16等を独立して挿
通させるための挿通路が構成されている。また、各挿通
路の両開口端部を独立して閉鎖するための閉鎖手段1
8、22を備え、貫通筒体13の外周面には、膨張状態
において耐火充填材19を形成し、貫通孔12の内周面
と貫通筒体13の外周面との間に形成される隙間を充填
する耐火充填形成材としての無機発泡前駆体が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の壁、床
等の区画部に電気配線等の被貫通体を貫通支持させるた
めの貫通筒体及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図13に示すように、梯子状のラ
ック61に支持されたケーブル62の建築物の壁、床等
の区画部63への貫通支持は、以下のように行われてい
た。まず、区画部63に形成された貫通孔64に、ケー
ブル62を支持するためのラック61を貫通支持させ
る。そして、ケーブル62を貫通孔64に挿通するとと
もに、ラック61上に支持させる。次いで、ケーブル6
2及びラック61の外周面と貫通孔64の内周面との間
に形成された隙間にロックウール等の耐火材65を充填
する。
【0003】次に、図14に示すように、貫通孔64よ
り突出したラック61及びケーブル62に対応するよう
に施工現場で耐火仕切板66に複数の透孔67を打抜き
形成して、それらの透孔67にラック61及びケーブル
62を挿通するとともに、耐火仕切板66を区画部63
の外側面に固定して耐火材65が充填された貫通孔64
を被覆閉鎖する。最後に、前記透孔67とラック61及
びケーブル62との間の隙間を耐火シール材68により
埋めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、貫通孔64
の内周面とラック61及びケーブル62の外周面との間
の隙間はかなり大きく、また、ラック61及びケーブル
62を宙吊りにした状態で保持する必要があった。その
ため、例えば、コーキングマシン等を使用して耐火材6
5を充填したり、人手により充填作業を行ったりして
も、一度に充填できる耐火材65の量には限界があっ
た。従って、充填時間がかなりかかるとともに、耐火材
65が充填作業中にその自重により沈み込んでしまい、
耐火材65を隙間なく充填する作業は非常に面倒かつ困
難であった。
【0005】また、貫通孔64から突出するラック61
及びケーブル62に対応するように、施工現場で耐火仕
切板66に複数の透孔67を形成するのは、非常に面倒
で作業効率が悪いという問題があった。
【0006】さらに、設備増設等のため、新たにケーブ
ル62を増設するときは、まず、耐火シール材68、耐
火仕切板66及び耐火材65をすべて除去し、ケーブル
62をラック61上に追加挿通する。その後、新しい材
料を使用して上記方法により、再度貫通孔64を充填閉
鎖していた。そのため、ケーブル62の増設作業は、非
常に面倒で作業効率が悪いとともに、施工コストの上昇
を招くという問題もあった。
【0007】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、区画部に対するケーブル等の被貫通体の挿通
支持を容易に行なうことができる貫通筒体及びその使用
方法を提供することにある。その他の目的は、被貫通体
の増設作業を容易に行うことができ、その作業効率を向
上させることができるとともに、施工コストの低減を図
ることができる貫通筒体及びその使用方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の貫通筒体は、建築物の壁、床等
の区画部に形成された貫通孔に挿通され、ケーブル等の
被貫通体を挿通させるための貫通筒体において、少なく
ともその開口端部を複数の挿通路に区画したものであ
る。
【0009】請求項2に記載の貫通筒体は、請求項1に
記載の発明において、前記挿通路を独立して閉鎖するた
めの閉鎖手段を備えたものである。請求項3に記載の貫
通筒体は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、前記貫通筒体は2個以上の筒を連結して構成したも
のである。
【0010】請求項4に記載の貫通筒体は、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明において、前記貫通筒体は、
その外周面に膨張状態において貫通孔の内周面と貫通筒
体の外周面との間の隙間に充填される耐火充填形成材を
備えたものである。
【0011】請求項5に記載の貫通筒体は、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明において、前記貫通筒体は金
属材料により形成されたものである。請求項6に記載の
貫通筒体は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明にお
いて、前記貫通筒体はその外周面に区画部の外面に固定
するための金具を有するものである。
【0012】請求項7に記載の貫通筒体は、請求項3〜
6のいずれかに記載の発明において、筒は隣接する他の
筒を連結するための連結部材を備えたものである。請求
項8に記載の貫通筒体は、請求項2〜7のいずれかに記
載の発明において、前記閉鎖手段は各挿通路に充填され
る耐火材である。
【0013】請求項9に記載の貫通筒体は、請求項2〜
8のいずれかに記載の発明において、前記閉鎖手段は各
挿通路を閉鎖するとともに、除去可能な蓋体である。請
求項10に記載の貫通筒体は、請求項2〜9のいずれか
に記載の発明において、前記閉鎖手段は枠体よりなり、
その内部に耐火材を充填可能であるものである。
【0014】請求項11に記載の貫通筒体は、請求項1
0に記載の発明において、枠体は複数の分割体よりなる
ものである。請求項12に記載の貫通筒体は、請求項1
0又は請求項11に記載の発明において、分割体の内底
部は撓曲可能な弾性片により構成されるものである。
【0015】請求項13に記載の貫通筒体は、請求項1
〜7のいずれかに記載の発明において、貫通筒体から突
出した被貫通体を支持するためのラックを連結するよう
にした連結手段を備えたものである。
【0016】請求項14に記載の貫通筒体の使用方法
は、建築物等の壁、床等の区画部に形成された貫通孔
に、少なくとも開口端部が複数の挿通路に区画された貫
通筒体を挿通し、前記貫通孔の内周面と貫通筒体の外周
面との間に形成される隙間を埋めて貫通筒体を貫通孔に
貫通支持させた後、ケーブル等の被貫通体を各挿通路に
挿通し、さらに、被貫通体の外周面と挿通路の内周面と
の間に形成される隙間に耐火材を充填するものである。
【0017】請求項15に記載の貫通筒体の使用方法
は、請求項14に記載の発明において、前記貫通筒体を
2個以上の筒を連結して構成したものである。請求項1
6に記載の貫通筒体の使用方法は、請求項14又は請求
項15に記載の発明において、前記貫通筒体は金属材料
により形成されたものである。
【0018】請求項17に記載の貫通筒体の使用方法
は、請求項14〜16のいずれかに記載の発明におい
て、前記貫通筒体は隣接する他の筒を連結するための連
結部材により連結されるものである。
【0019】請求項18に記載の貫通筒体の使用方法
は、請求項14〜17のいずれかに記載の発明におい
て、未使用の挿通路は、閉鎖手段により閉鎖されるもの
である。請求項19に記載の貫通筒体の使用方法は、請
求項18に記載の発明において、前記閉鎖手段は各挿通
路を閉鎖するとともに、除去可能な蓋体である。
【0020】請求項20に記載の貫通筒体の使用方法
は、請求項18に記載の発明において、前記閉鎖手段は
各挿通路に取付けられたとき、その内部に耐火材が充填
される枠体である。
【0021】請求項21に記載の貫通筒体の使用方法
は、請求項14〜17のいずれかに記載の発明におい
て、貫通筒体から突出した被貫通体を支持するためのラ
ックを貫通筒体に連結するものである。
【0022】請求項22に記載の貫通筒体の使用方法
は、請求項14に記載の発明において、貫通筒体の外周
面と貫通孔の内周面との間に形成された隙間を、その隙
間に設けられた耐火充填形成材を膨張させて埋めるもの
である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に従って説明する。 (第1実施形態)図1に示すように、区画部11は、建
築物の壁、床、梁等である。貫通孔12は、区画部11
に形成される。
【0024】前記貫通孔12に挿通される貫通筒体13
は、図2(a)に示すように、複数の筒14をそれらの
両端部においてクリップ状の連結部材15により連結し
て形成され、各筒14により被貫通体としてのケーブル
16等を独立して挿通させるための挿通路17が構成さ
れている。また、図1に示すように、各挿通路17の両
開口端部を独立して閉鎖するための後述する閉鎖手段1
8、22を備え、貫通筒体13の外周面には、膨張状態
において耐火充填材19を形成し、貫通孔12の内周面
と貫通筒体13の外周面との間に形成される隙間を充填
する耐火充填形成材20が設けられている。
【0025】図3に示すように、筒14は金属材料によ
り断面四角形状に形成され、その両端の対向する位置に
は、それぞれ一対の連結孔21が形成されている。図2
(a)に示すように、前記連結部材15は金属材料によ
りコの字状に形成され、その内面の対向する位置には、
図示されない一対の係止突起が形成されている。そし
て、複数の筒14を各連結孔21が対応するように配置
し、連結部材15の係止突起を連結孔21に係合させる
ことにより、隣接する筒14を連結して、貫通筒体13
を構成するようになっている。
【0026】耐火充填形成材としての無機発泡前駆体2
0(株式会社常盤電機製 GRANDEX FJ51
5)は、図2(a)、(b)に示すように、貫通筒体1
3の外周面中央に位置するように、各筒14の対向する
周面又は3周面に付着されている。この無機発泡前駆体
20は、合成膨潤性雲母をアルカリ塩の水溶液に分散し
たものを主成分としたものである。前記合成膨潤性雲母
は固相反応によって合成された微粉ナトリウム・フッ素
雲母であり、平均粒径は1〜5μm、層厚さが10オン
グストローム(Å)のものである。そして、層間に無機
・有機物をインターカレートして複合体を形成する特性
を有する。アルカリ塩としては珪酸ソーダが使用され
る。
【0027】次に、無機発泡前駆体20の製造方法につ
いて説明する。合成膨潤性雲母を珪酸ソーダの水溶液に
分散すると、合成膨潤性雲母は水分を層間に吸着して膨
潤し、層間のナトリウムイオンあるいはリチウムイオン
などの陽イオンが水中に溶解して、微細にへき開し始め
る。このため、合成膨潤性雲母の結晶は層間部分が陰イ
オンに帯電し、鱗片の反対側の面が陽イオンに帯電す
る。この状態で、珪酸ソーダのナトリウムイオンが合成
膨潤性雲母の陰イオンに帯電している層間に電気的に吸
引されてインターカレートされ複合化し、液状の無機発
泡前駆体20が得られる。
【0028】次に、合成膨潤性雲母と珪酸ソーダの混合
液を乾燥して水分を蒸発させると、濃縮によって合成膨
潤性雲母の結晶鱗片相互が水を内部に包含しながら接近
し、ゲル化する。このとき、へき開した合成膨潤性雲母
の結晶鱗片は層間部分が陰イオン、反対面が陽イオンに
帯電しているので、相互が静電気的に引き寄せられ、結
晶鱗片の平面部と端面部とがランダムに当接してカード
ハウス状に組み立てられた構造で結合し、ゲル状の無機
発泡前駆体20が得られる。そして、ゲル状の無機発泡
前駆体20を筒14の所望とする位置に塗布した後、乾
燥させて固化させることにより貫通筒体13に無機発泡
前駆体20を備えることができる。
【0029】この無機発泡前駆体20は、150〜20
0℃、必要であればそれ以上の温度に加熱することによ
り、その体積が加熱前の3〜5倍に膨張発泡し、10〜
15分後に硬化して耐火充填材19を形成する。そのた
め、この耐火充填材19により貫通孔12の内周面と貫
通筒体13の外周面との間の隙間を充填して、貫通筒体
13を貫通孔12に強固に固定することができ、抜け落
ちを防止することができる。また、無機質材料により形
成されているため、加熱等により炭化することはない。
【0030】図1に示すように、閉鎖手段としての耐火
材18は、各挿通路17にケーブル16を挿通したと
き、挿通路17の両開口端部の内周面とケーブル16の
外周面との間の隙間を閉鎖するために充填される。この
耐火材18は、パテ等の難燃性材料よりなり、例えば、
クロロプレンゴムに含水ケイ酸ソーダ(水ガラス)を含
ませたものが使用される。
【0031】また、ケーブル16が挿通されない挿通路
17の両開口端部は、閉鎖手段としての蓋体22により
閉鎖される。図4に示すように、この蓋体22は金属材
料によりほぼ四角形に形成され、筒14の開口端部内に
嵌合可能な嵌合部22aと、その対向する端縁に形成さ
れた一対の取付片22bとを備え、一対の透孔22cは
取付片22bに形成されている。そして、未使用の挿通
路17内に蓋体22の嵌合部22aを嵌合させ、透孔2
2cにおいてビス22dにより挿通路17の開口端部に
取り付けられるとともに、挿通路17を嵌合部22aに
より閉鎖するようになっている。
【0032】また、設備増設等のため、ケーブル16を
増設するときは、透孔22cに挿通されたビス22dを
抜き取り、蓋体22を挿通路17から取り外すことによ
り、新たに挿通路17を開放してケーブル16を挿通さ
せるとともに、耐火材18を充填させることができる。
【0033】図1及び図6に示すように、ラック23
は、金属材料により梯子状に形成されている。そして、
貫通筒体13の外側に位置する連結手段としての連結孔
21に、介装部材24を介してねじ24aにより取り付
けられる。このラック23は、電気器具等の配線、水道
管や空調の冷媒の配管等の被貫通体16を、区画部11
に貫通させて配設するときに、それらを支持するために
使用される受け具である。
【0034】さて、貫通筒体13の使用の際は、図5に
示すように、まず、複数個の筒14を連結部材15によ
り連結して、複数の挿通路17が独立して形成される貫
通筒体13を構成する。このとき、図2(a)に示すよ
うに、貫通筒体13の外周面には予め無機発泡前駆体2
0が付着されている。そして、貫通筒体13を貫通孔1
2に挿通し、無機発泡前駆体20を貫通孔12の内周面
に対応させる。貫通筒体13をその内側からバーナー2
5により加熱する。その結果、無機発泡前駆体20が加
熱される。
【0035】このとき、無機発泡前駆体20の結晶間に
残留していた水分が完全に蒸発し、結晶間が急激に膨張
して、水分の飛散後に連続的に連なる微細な空隙が残
る。このような無機発泡前駆体20の均等な連続発泡に
より貫通孔12の内周面と貫通筒体13との間の隙間が
無機発泡体により充填閉鎖され、数十分後に硬化して図
6に示すように、耐火充填材19となる。そのため、作
業時間を短縮することができる。また、少量の無機発泡
前駆体20により耐火充填材19を形成することができ
るため、施工コストの低減を図ることができる。
【0036】従って、図6に示すように、貫通孔12の
内周面と貫通筒体13との間の隙間が耐火充填材19に
より充填閉鎖されるとともに、貫通筒体13が耐火充填
材19を介して貫通孔12に貫通支持される。このと
き、図3に示すように、貫通筒体13の上面又は上下両
面にL字状の固定部材26を予め溶接しておき、固定部
材26に形成された孔26aから区画部11にボルト2
7等を打ち込んで、図6に示すように、耐火充填材19
と固定部材26により貫通筒体13を区画部11に強固
に固定しても良い。
【0037】次に、貫通孔12に貫通支持された貫通筒
体13の両側の連結孔21に、図6に示すように、介装
部材24を介してラック23を取り付ける。さらに、ケ
ーブル16の挿通路17内への挿通を容易にするため
に、挿通路17の下部にローラ28を取り付ける。この
ローラ28はクリップ28aにおいて筒14の下縁に取
付けられる。ケーブル16の挿通作業終了後、ローラ2
8は取外される。
【0038】このとき、未使用の挿通路17は、蓋体2
2を取り付けて閉鎖する。最後に、各挿通路17の開口
端部の内周面とケーブル16との間に耐火材18を充填
する。このとき、この隙間には、耐火材18を容易に充
填することができる。
【0039】以上のように、貫通孔12と貫通筒体13
との間の隙間には耐火充填材19が、挿通路17とケー
ブル16との間の隙間には耐火材18が充填される。そ
のため、万一、貫通筒体13が施工された建築物に火災
が発生した場合、貫通孔12や貫通筒体13が延焼や煙
の経路となるのを防止することができる。
【0040】以上のように、この第1実施形態によれ
ば、次のような効果が発揮される。 ・第1実施形態によれば、貫通筒体13には各筒14に
より独立して挿通路17が形成されている。そのため、
各挿通路17にケーブル16を挿通したとき、挿通路1
7の開口端部の内周面とケーブル16の外周面との隙間
は狭く、耐火材18を容易に充填することができる。
【0041】・第1実施形態によれば、貫通筒体13は
複数の筒14を連結することにより構成されている。そ
の結果、ケーブル16を挿通路17ごとに容易に挿通す
ることができる。
【0042】・第1実施形態によれば、筒14は金属材
料により形成されているため、筒14をその内側から加
熱したとき、熱が筒14を介して無機発泡前駆体20に
効率良く伝達される。その結果、無機発泡前駆体20が
確実に発泡し、耐火充填材19により、貫通筒体13の
外周面と貫通孔12の内周面との間を隙間なく充填閉鎖
することができる。
【0043】・第1実施形態によれば、筒14の外周面
に付着された少量の無機発泡前駆体20は加熱と同時に
発泡し、それが急速に硬化する。そのため、作業効率を
向上させることができるとともに、施工コストの低減を
図ることができる。
【0044】・第1実施形態によれば、挿通路17の開
口端部の内周面とケーブル16との間の隙間には耐火材
18が充填されている。そのため、貫通筒体13が設置
された建築物に万一火災が発生しても、延焼経路や煙の
経路になるのを防止することができる。
【0045】・第1実施形態によれば、未使用の挿通路
17には蓋体22が取り付けられて閉鎖されている。そ
して、その蓋体22を取り外すことにより、新たに挿通
路17を開放することができる。そのため、ケーブル1
6の増設作業を容易に行うことができるとともに、施工
コストの低減を図ることができる。
【0046】・第1実施形態によれば、複数の筒14
は、それらに形成された連結孔21に連結部材15の係
止突起を係合させることにより容易に連結することがで
きる。そのため、貫通孔12に挿通されるケーブル16
の本数に容易に対応させることができる。また、溶接等
により貫通筒体13を構成した場合と比較して施工時間
の短縮を図ることができる。さらに、使用されるラック
23の幅に容易に対応させることができる。
【0047】・第1実施形態によれば、筒14には、挿
通路17から突出したケーブル16を支持させるための
ラック23を連結するようにした連結孔21が形成され
ている。そのため、ラック23を貫通筒体13に容易に
連結することができる。その結果、連結されたラック2
3によりケーブル16を支持することができ、ケーブル
16の自重により、挿通路17の開口端部の内側とケー
ブル16との間の隙間に充填された耐火材18が沈み込
むのを防止することができる。従って、再度隙間に耐火
材18を充填する必要がなく、作業効率の向上及び施工
コストの低減を図ることができる。
【0048】(第2実施形態)以下の各実施形態におい
ては、前記第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
【0049】第2実施形態では、図7に示すように、貫
通筒体13は偏平四角筒状をなす1つの筒14により構
成され、その開口端部には複数の挿通路17を区画する
ために区画部材29が嵌合される。この区画部材29
は、金属材料により形成され、その内部は複数の区画壁
30により区画されている。貫通筒体13の外周面中央
には、無機発泡前駆体20が付着されているそして、貫
通筒体13の両開口端部に区画部材29を嵌合して区画
壁30により貫通筒体13の開口端部を複数の挿通路1
7に区画する。
【0050】その結果、区画部材29により貫通筒体1
3の開口端部を複数の挿通路17に独立して区画するこ
とができる。従って、区画壁30の数を変更することに
より、挿通路17の数を容易に変更することができる。
【0051】(第3実施形態)第3実施形態では、図8
に示すように、貫通筒体13は偏平四角筒状をなす1つ
の筒14により構成され、その開口端部を複数の挿通路
17に区画するために複数の枠体31が使用される。こ
の枠体31は、合成樹脂により一方が開放された有底四
角箱状に形成され、一対の分割体31a、31bを組み
合わせることにより構成されている。また、枠体31の
一端側の開口端周縁にはフランジ32が形成され、他端
側の底部には弾性変形可能な複数の弾性片33が一体形
成されている。この弾性片33は、枠体31の底部中央
が開閉可能に各分割体31a、31bに形成されてい
る。分割体31a、31bの周壁には、四角形状の抜止
開口部35が形成されている。
【0052】まず、図8に示すように、一対の分割体3
1a、31bよりなる複数の枠体31を貫通筒体13の
両開口端部内に別々に挿入し、フランジ32を貫通筒体
13の開口端部に係合させる。次いで、図9に示すよう
に、各枠体31内にケーブル16を挿通させる。このと
き、弾性片33はケーブル16により退避方向へ弾性変
形する。ケーブル16は枠体31のほぼ中央に位置す
る。そして、充填空間34内に耐火材18を充填する。
このとき、抜止開口部35から、耐火材18が貫通筒体
13の内周面に付着し、枠体31の引き抜き強度を向上
させることができる。
【0053】また、枠体31により形成された挿通路1
7が未使用の場合は、枠体31の充填空間34内に耐火
材18を充填しておき、ケーブル16の増設の際に、枠
体31ごと貫通筒体13から取り外すことにより、挿通
路17を新たに開放することができる。このとき、図9
の破線に示すように、枠体31の開口端周縁につまみ3
2aを形成しておいても良く、つまみ32aを把持する
ことにより、枠体31を貫通筒体13から容易に取り外
すことができる。
【0054】その結果、枠体31により貫通筒体13の
両開口端部を複数の挿通路17に独立して区画すること
ができる。そのため、ケーブル16と挿通路17との間
の隙間の間隔を狭くすることができ、耐火材18の充填
作業を容易かつ即座に行うことができる。また、枠体3
1の弾性片33によりケーブル16を挿通路17のほぼ
中央に位置させることができる。
【0055】尚、前記実施形態は以下のように変更して
具体化することも可能である。 ・第2実施形態において、鉄筋等により梯子状に形成さ
れた区画部材29を貫通筒体13の開口端部に嵌合する
こと。
【0056】・第1実施形態において、図10(a)、
(b)に示すように、筒14の両開口部を閉鎖部36に
より一体に閉鎖するとともに、閉鎖部36の四側周縁に
切り取り用の切込み36aを形成しておく。そして、貫
通筒体13を形成したとき、この筒14を未使用の挿通
路17として配置しておき、ケーブル16の増設時に切
込み36aより閉鎖部36を切り取り、挿通路17を開
放させること。
【0057】・第1実施形態において、複数の筒14を
溶接により予め連結して貫通筒体13を構成するこ
と。、 ・偏平四角筒状をなす筒14の内部が、その長手方向へ
独立して挿通路17が形成されるように貫通筒体13を
形成すること。
【0058】・各実施形態において、挿通路17から突
出したケーブル16を支持するためのラック23を使用
しないこと。 ・第1又は第2実施形態において、未使用の挿通路17
の閉鎖手段として、耐火材18を挿通路17内の開口端
部に充填すること。
【0059】このように構成した場合、挿通路17を確
実に閉鎖することができるとともに、貫通筒体13が設
置された建築物に万一火災が発生しても、延焼や煙の経
路になるのを防止することができる。
【0060】・第1又は第2実施形態において、第3実
施形態で用いた枠体31を、未使用の挿通路17の開口
端部を閉鎖するために使用すること。 このように構成した場合、枠体31を筒14又は貫通筒
体13の開口端部に嵌合し、枠体31の充填空間34に
耐火材18を充填することにより、未使用の挿通路17
の開口端部を枠体31及び耐火材18により閉鎖するこ
とができる。また、ケーブル16の増設時には、枠体3
1ごと取り外すことにより、耐火材18を除去すること
ができるとともに、挿通路17を新たに開放することが
できる。さらに、図9の破線に示すように、枠体31の
開口端周縁につまみ32aを形成することにより、貫通
筒体13からの取り外しを容易にすることができる。
【0061】・図11に示すように、挿通路17の閉鎖
手段としての蓋体22を、筒14の開口端部と相似形の
嵌合部22aとその一面に接合された把持部22eとよ
り構成すること。そして、未使用の挿通路17内に蓋体
22の嵌合部22aを嵌合させ、嵌合部22aと挿通路
17の開口端部の内周面とにより形成される空間内に耐
火材18を充填する。
【0062】このように構成した場合、挿通路17を耐
火材18により閉鎖することができる。また、ケーブル
16の増設時には、把持部22eを把持して手前に引張
ることにより、蓋体22を取外すことができるととも
に、耐火材18を挿通路17から除去することができ
る。
【0063】・図12に示すように、挿通路17の閉鎖
手段として、耐火材支持部材46を使用すること。この
耐火材支持部材46は筒状に形成され、その一端側に筒
14に取付けるためのクリップ部48が形成されてい
る。また、係合孔49はクリップ部48に形成されてい
る。そして、未使用の挿通路17の開口端部にクリップ
部48を取付けるとともに、係合孔49において係合ピ
ン50により固定する。さらに、他端側の開口から耐火
材18を充填して、挿通路17を閉鎖する。なお、耐火
材支持部材46の他端側の開口部周縁につまみ等を形成
してもよい。
【0064】このように構成した場合、耐火材支持部材
46内に充填された耐火材18により挿通路17を閉鎖
することができる。また、係合ピン50を抜き取り、耐
火材支持部材46を挿通路17から取外すと同時に、耐
火材18を除去し、新たに挿通路17を開放することが
できる。また、つまみを把持することにより、耐火材支
持部材46の取外しを容易に行なうことができる。
【0065】・各実施形態において、図1の2点鎖線に
示すように、耐火仕切板45に、貫通筒体13に対応す
る透孔45aを打抜き形成し、貫通筒体13を透孔45
aに挿通し、耐火仕切板45をボルト45b等により区
画部11の外側面に固定すること。
【0066】このように構成した場合、耐火仕切板45
により貫通孔12から耐火充填材19がもれ出るのを防
止することができるとともに、貫通筒体13を貫通孔1
2に強固に貫通支持させることができる。
【0067】・各実施形態おいて、耐火充填形成材とし
ての液状又はゲル状の無機発泡前駆体20を、施工時に
貫通筒体13又は筒14の外周面に塗布した後、乾燥
し、固化させて無機発泡前駆体20を形成すること。
【0068】このような方法を採用した場合も、無機発
泡前駆体20を発泡させて、貫通孔12の内周面と貫通
筒体13の外周面との隙間を耐火充填材19により充填
閉鎖することができる。
【0069】・各実施形態において、耐火充填形成材2
0として例えば気泡コンクリートのように化学反応によ
り膨張、硬化する材料を使用すること。まず、ポルトラ
ンド・セメント、生石灰、硅石、水、アルミニウム、泡
安定剤及び屑を混合、攪拌する。そして、得られたスラ
リーを貫通筒体13の外周面と貫通孔12との間の隙間
に充填する。
【0070】このとき、スラリー中では、生石灰(Ca
O)の水和及びポルトランド・セメント中の硅酸三石灰
(3CaO・SiO2)や硅酸二石灰(2CaO・Si
2)の水和により生石灰{Ca(OH2)}が生成す
る。さらに、この生石灰、アルミニウム(2Al)及び
水との反応又はアルミニウムと水との反応により水素ガ
ス(H2)が発生する。この水素ガスの発生により、ス
ラリー中に気泡が生成され、所定の体積までスラリーが
膨張する。
【0071】また、発泡と同時に、ポルトランド・セメ
ント中の硅酸三石灰や硅酸二石灰の水和により生成され
るコロイド状鉱物質の膠(3CaO・2SiO2・3H2
O)によりスラリーの硬化が生じる。
【0072】その結果、貫通筒体13の外周面と貫通孔
12との間の隙間を、化学反応により形成された気泡コ
ンクリートにより充填閉鎖することができるとともに、
貫通筒体13を貫通孔12に強固に貫通支持させること
ができる。
【0073】・各実施形態において、無機発泡前駆体2
0を貫通孔12の内周面に塗布すること。このとき、無
機発泡前駆体20を直接加熱する。 ・各実施形態において、ゲル状又は液状の無機発泡前駆
体20を四角筒状に乾燥固化して形成された無機発泡前
駆体20を貫通筒体13の外周面に予め嵌着する若しく
は施工時に無機発泡前駆体20を貫通筒体13の外周に
嵌着しても良い。又は施工時に板状の無機発泡前駆体2
0を貫通筒体13の外周面に巻装すること。
【0074】・耐火充填形成材20としてゴム等の軟質
材料を含有する熱膨張材を使用すること。 ・第1実施形態の蓋体22の開口端周縁に突起等を形成
すること。
【0075】このように構成した場合、未使用の挿通路
17に嵌合された蓋体22を取り外すとき、突起を把持
することにより、蓋体22を容易に取り外すことができ
る。 ・第1実施形態において、筒14を、両側が平面状をな
すほぼ断面円形状に形成すること。
【0076】このように構成した場合、各平面部同士の
接合により筒14を安定した状態で連結して貫通筒体1
3を構成することができる。 ・各実施形態において、貫通筒体13の外周面の無機発
泡前駆体20の対応する位置に凹凸を形成すること。
【0077】このように構成した場合、耐火充填材19
が形成されたとき、その引き抜き強度を向上させ、貫通
筒体13が貫通孔12から抜けるのを確実に防止するこ
とができる。
【0078】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 ・前記筒は、断面四角形状に形成されたものである請求
項3〜7のいずれかに記載の貫通筒体。
【0079】このように構成した場合、平面部により筒
を容易にかつ安定した状態で連結することができる。 ・前記挿通路の開口端部の下縁に被貫通体を挿通路内へ
案内するためのローラを取り付ける請求項14に記載の
貫通筒体の使用方法。
【0080】このように構成した場合、被貫通体を挿通
路内へ容易に挿通させることができ、作業時間の短縮を
図ることができる。 ・前記耐火充填形成材は加熱により発泡する無機質材料
である請求項4に記載の貫通筒体。
【0081】このように構成した場合、貫通筒体を加熱
することにより発泡して、貫通筒体の外周面と貫通孔の
内周面との間の隙間を充填閉鎖することができる。ま
た、無機質材料により形成されているため、貫通筒体が
設置された建築物に万一火災が発生しても、炭化せず、
所要の防火機能を発揮することができる。
【0082】・前記枠体は、それを外すためのつまみを
有する請求項10〜12のいずれかに記載の貫通筒体。
このように構成した場合、挿通路に取付けられた枠体を
挿通路から容易に取外すことができる。
【0083】・前記筒は、その端部に閉鎖部を一体に有
し、閉鎖部の周囲には切り取り用の切込みを設けた請求
項3〜7のいずれかに記載の貫通筒体。このように構成
した場合、閉鎖手段を使用せず、未使用の挿通路を予め
構成することができる。また、切込みにより閉鎖部を容
易に切り取ることができるとともに、挿通路を容易に開
放することができる。
【0084】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の貫
通筒体によれば、区画部に対するケーブル等の被貫通体
の挿通支持を容易に行なうことができる。
【0085】請求項2に記載の貫通筒体によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加え、挿通路の閉鎖を容易に
行なうことができるとともに、閉鎖された挿通路を容易
に開放することができる。
【0086】請求項3に記載の貫通筒体によれば、請求
項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、貫通筒体
の長手方向に挿通路を独立して形成することができる。
また、被貫通体を挿通路毎に容易に挿通することがで
き、かつ被貫通体を確実に保護することができる。
【0087】請求項4に記載の貫通筒体によれば、請求
項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加え、耐火充
填形成材を膨張させることにより、貫通孔の内周面と貫
通筒体の外周面との間の隙間を確実に充填閉鎖するとと
もに、貫通筒体を貫通孔に強固に貫通支持させることが
できる。
【0088】請求項5に記載の貫通筒体によれば、請求
項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通筒
体を加熱したとき、熱が貫通筒体を介して耐火充填形成
材に効率良く伝達される。その結果、耐火充填形成材が
効率良く膨張し、貫通孔の内周面と貫通筒体の外周面と
の間の隙間を耐火充填材により確実に充填閉鎖すること
ができる。
【0089】請求項6に記載の貫通筒体によれば、請求
項1〜5のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通筒
体を貫通孔に強固に固定して、被貫通体を区画部に確実
に固定することができる。
【0090】請求項7に記載の貫通筒体によれば、請求
項3〜6のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通筒
体を容易に形成することができるとともに、貫通孔に挿
通される被貫通体の本数に対応させて筒の増設を容易に
行うことができる。また、溶接等により貫通筒体を構成
した場合と比較して施工時間の短縮を図ることができ
る。
【0091】請求項8に記載の貫通筒体によれば、請求
項2〜7のいずれかに記載の発明の効果に加え、挿通路
の開口端部の内周面と被貫通体との間の隙間には耐火材
が充填される。そのため、貫通筒体が設置された建築物
に万一火災が発生しても、延焼経路や煙の経路になるの
を防止することができる。
【0092】請求項9に記載の貫通筒体によれば、請求
項2〜8のいずれかに記載の発明の効果に加え、未使用
の挿通路に取り付けられた蓋体を取り外すことにより、
新たに挿通路を開放することができる。そのため、被貫
通体の増設作業を容易に行うことができるとともに、施
工コストの低減を図ることができる。
【0093】請求項10に記載の貫通筒体によれば、請
求項2〜9のいずれかに記載の発明の効果に加え、枠体
を挿通路に取付けて、その内部に耐火材を充填すること
により、未使用の挿通路を閉鎖することができる。ま
た、枠体を挿通路から取外すことにより、耐火材も同時
に除去することができ、挿通路を容易に開放させること
ができる。
【0094】請求項11に記載の貫通筒体によれば、請
求項10に記載の発明の効果に加え、枠体の挿通路の開
口端部への取付けを容易に行なうことができる。請求項
12に記載の貫通筒体によれば、請求項10又は請求項
11に記載の発明の効果に加え、分割体により構成され
た枠体を挿通路に取付け、枠体内に被貫通体を挿通した
とき、弾性片により被貫通体を挿通路の中央に位置させ
ることができる。
【0095】請求項13に記載の貫通筒体によれば、請
求項1〜7のいずれかに記載の発明の効果に加え、挿通
路から突出した被貫通体を支持させるためのラックを貫
通筒体に容易に連結することができる。その結果、連結
されたラックにより被貫通体を支持し、被貫通体の自重
により、挿通路の開口端部の内側と被貫通体との間の隙
間に充填された耐火材が沈み込むのを防止することがで
きる。従って、再度隙間に耐火材を充填する必要がな
く、作業効率の向上及び施工コストの低減を図ることが
できる。
【0096】請求項14に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、区画部に対するケーブル等の被貫通体の挿通支
持を容易に行なうことができる。請求項15に記載の貫
通筒体の使用方法によれば、請求項14に記載の発明の
効果に加え、貫通筒体の長手方向に挿通路を独立して形
成することができる。また、被貫通体を挿通路毎に容易
に挿通することができ、かつ被貫通体を確実に保護する
ことができる。
【0097】請求項16に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項14又は請求項15に記載の発明の効果
に加え、貫通筒体を加熱したとき、熱が貫通筒体を介し
て耐火充填形成材に効率良く伝達される。その結果、耐
火充填形成材が効率良く膨張し、貫通孔の内周面と貫通
筒体の外周面との間の隙間を耐火充填材により確実に充
填閉鎖することができる。
【0098】請求項17に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項14〜16のいずれかに記載の発明の効
果に加え、貫通筒体を容易に形成することができるとと
もに、貫通孔に挿通される被貫通体の本数に対応させて
筒の増設を容易に行うことができる。また、溶接等によ
り貫通筒体を構成した場合と比較して施工時間の短縮を
図ることができる。
【0099】請求項18に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項14〜17のいずれかに記載の発明の効
果に加え、挿通路の閉鎖を容易に行なうことができると
ともに、閉鎖された挿通路を容易に開放することができ
る。
【0100】請求項19に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項18に記載の発明の効果に加え、未使用
の挿通路に取り付けられた蓋体を取り外すことにより、
新たに挿通路を開放することができる。そのため、被貫
通体の増設作業を容易に行うことができるとともに、施
工コストの低減を図ることができる。
【0101】請求項20に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項18に記載の発明の効果に加え、枠体を
挿通路に取付けて、その内部に耐火材を充填することに
より、未使用の挿通路を閉鎖することができる。また、
枠体を挿通路から取外すことにより、耐火材も同時に除
去することができ、挿通路を容易に開放させることがで
きる。
【0102】請求項21に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項14〜17のいずれかに記載の発明の効
果に加え、挿通路から突出した被貫通体を支持させるた
めのラックを貫通筒体に容易に連結することができる。
その結果、連結されたラックにより被貫通体を支持し、
被貫通体の自重により、挿通路の開口端部の内側と被貫
通体との間の隙間に充填された耐火材が沈み込むのを防
止することができる。従って、再度隙間に耐火材を充填
する必要がなく、作業効率の向上及び施工コストの低減
を図ることができる。
【0103】請求項22に記載の貫通筒体の使用方法に
よれば、請求項14に記載の発明の効果に加え、貫通筒
体の外周面と貫通孔の内周面との間に形成された隙間を
容易かつ短時間で隙間なく充填閉鎖することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の貫通筒体を示す部分斜視図。
【図2】 (a)は筒を連結部材により連結した状態を
示す斜視図、(b)は筒を連結部材により連結した状態
を示す正面図。
【図3】 筒を示す斜視図。
【図4】 筒と閉鎖手段としての蓋体を示す分解斜視
図。
【図5】 貫通筒体を貫通孔に貫通した状態を示す部分
斜視図。
【図6】 貫通筒体の挿通路にケーブルを挿通した状態
の部分斜視図。
【図7】 第2実施形態の貫通筒体と区画部材を示す分
解斜視図。
【図8】 第3実施形態の枠体を示す分解斜視図。
【図9】 枠体を嵌合した貫通筒体を示す側断面図。
【図10】 (a)は第1実施形態の別例を示す部分斜
視図、(b)は第1実施形態の別例の側断面図。
【図11】 蓋体の別例を示す側断面図。
【図12】 耐火材支持部材を示す側断面図。
【図13】 従来技術の貫通筒体の使用方法を示す部分
斜視図。
【図14】 従来技術の貫通筒体の使用方法を示す部分
斜視図。
【符号の説明】
11…区画部、12…貫通孔、13…貫通筒体、14…
筒、15…連結部材、16…被貫通体としてのケーブ
ル、17…挿通路、18…閉鎖手段としての耐火材、2
0…耐火充填形成材としての無機発泡前駆体、21…連
結孔、22…閉鎖手段としての蓋体、23…ラック、2
6…金具としての固定部材、31…枠体、31a…分割
体、31b…分割体、33…弾性片、36…閉鎖手段と
しての閉鎖部。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁、床等の区画部に形成された
    貫通孔に挿通され、ケーブル等の被貫通体を挿通させる
    ための貫通筒体において、少なくともその開口端部を複
    数の挿通路に区画した貫通筒体。
  2. 【請求項2】 前記挿通路を独立して閉鎖するための閉
    鎖手段を備えた請求項1に記載の貫通筒体。
  3. 【請求項3】 前記貫通筒体は2個以上の筒を連結して
    構成した請求項1又は請求項2に記載の貫通筒体。
  4. 【請求項4】 前記貫通筒体は、その外周面に膨張状態
    において貫通孔の内周面と貫通筒体の外周面との間の隙
    間に充填される耐火充填形成材を備えたものである請求
    項1〜3のいずれかに記載の貫通筒体。
  5. 【請求項5】 前記貫通筒体は金属材料により形成され
    たものである請求項1〜4のいずれかに記載の貫通筒
    体。
  6. 【請求項6】 前記貫通筒体はその外周面に区画部の外
    面に固定するための金具を有する請求項1〜5のいずれ
    かに記載の貫通筒体。
  7. 【請求項7】 筒は隣接する他の筒を連結するための連
    結部材を備えた請求項3〜6のいずれかに記載の貫通筒
    体。
  8. 【請求項8】 前記閉鎖手段は各挿通路に充填される耐
    火材である請求項2〜7のいずれかに記載の貫通筒体。
  9. 【請求項9】 前記閉鎖手段は各挿通路を閉鎖するとと
    もに、除去可能な蓋体である請求項2〜8のいずれかに
    記載の貫通筒体。
  10. 【請求項10】 前記閉鎖手段は枠体よりなり、その内
    部に耐火材を充填可能である請求項2〜9のいずれかに
    記載の貫通筒体。
  11. 【請求項11】 枠体は複数の分割体よりなる請求項1
    0に記載の貫通筒体。
  12. 【請求項12】 分割体の内底部は撓曲可能な弾性片に
    より構成される請求項10又は請求項11に記載の貫通
    筒体。
  13. 【請求項13】 貫通筒体から突出した被貫通体を支持
    するためのラックを連結するようにした連結手段を備え
    た請求項1〜7のいずれかに記載の貫通筒体。
  14. 【請求項14】 建築物等の壁、床等の区画部に形成さ
    れた貫通孔に、少なくとも開口端部が複数の挿通路に区
    画された貫通筒体を挿通し、前記貫通孔の内周面と貫通
    筒体の外周面との間に形成される隙間を埋めて貫通筒体
    を貫通孔に貫通支持させた後、ケーブル等の被貫通体を
    各挿通路に挿通し、さらに、被貫通体の外周面と挿通路
    の内周面との間に形成される隙間に耐火材を充填する貫
    通筒体の使用方法。
  15. 【請求項15】 前記貫通筒体を2個以上の筒を連結し
    て構成した請求項14に記載の貫通筒体の使用方法。
  16. 【請求項16】 前記貫通筒体は金属材料により形成さ
    れたものである請求項14又は請求項15に記載の貫通
    筒体の使用方法。
  17. 【請求項17】 前記貫通筒体は隣接する他の筒を連結
    するための連結部材により連結されるものである請求項
    14〜16のいずれかに記載の貫通筒体の使用方法。
  18. 【請求項18】 未使用の挿通路は、閉鎖手段により閉
    鎖される請求項14〜17のいずれかに記載の貫通筒体
    の使用方法。
  19. 【請求項19】 前記閉鎖手段は各挿通路を閉鎖すると
    ともに、除去可能な蓋体である請求項18に記載の貫通
    筒体の使用方法。
  20. 【請求項20】 前記閉鎖手段は各挿通路に取付けられ
    たとき、その内部に耐火材が充填される枠体である請求
    項18に記載の貫通筒体の使用方法。
  21. 【請求項21】 貫通筒体から突出した被貫通体を支持
    するためのラックを貫通筒体に連結する請求項14〜1
    7のいずれかに記載の貫通筒体の使用方法。
  22. 【請求項22】 貫通筒体の外周面と貫通孔の内周面と
    の間に形成された隙間を、その隙間に設けられた耐火充
    填形成材を膨張させて埋める請求項14に記載の貫通筒
    体の使用方法。
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