JP2000170282A - 貫通穴部の防火装置、防火構造及び防火工法 - Google Patents

貫通穴部の防火装置、防火構造及び防火工法

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JP2000170282A JP10348537A JP34853798A JP2000170282A JP 2000170282 A JP2000170282 A JP 2000170282A JP 10348537 A JP10348537 A JP 10348537A JP 34853798 A JP34853798 A JP 34853798A JP 2000170282 A JP2000170282 A JP 2000170282A
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fire
hole
heat
refractory
opening
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Hitoshi Morimoto
仁志 森本
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕切構造体の表裏面に開口する貫通穴部に防
耐火措置を施すための、迅速な施工及び再施工が可能な
安価かつ高性能の防火構造を提供する。 【解決手段】 防火構造10は、熱膨張前の状態で形状
追従可能な可撓性を示す第1の熱膨張性耐火部材20
と、第2の熱膨張性耐火部材22と、それら熱膨張性耐
火部材20、22を互いに離間支持する支持機構24と
を備える。第1及び第2の熱膨張性耐火部材20、22
は、仕切構造体12の表裏面12a、12bに開口する
貫通穴部14の伸長方向に互いに離間して配置される。
第1の熱膨張性耐火部材20は、貫通穴部14を通る貫
通体18に接触して配置され、熱膨張前の状態で第1の
開口部14aを閉塞する。第2の熱膨張性耐火部材22
は、貫通体18から離れて配置され、熱膨張後に第2の
開口部14bを閉塞する。第1の熱膨張性耐火部材20
は好ましくはスポンジ状の多孔質材料から形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の防耐火設
備に関し、特に、防耐火性を有する壁、床、天井等の仕
切構造体の表裏面に開口する貫通穴部における延焼やガ
ス流通を防止するための防火装置に関する。さらに本発
明は、そのような貫通穴部に防火措置を施してなる防火
構造に関する。さらに本発明は、そのような貫通穴部に
防火措置を施すための防火工法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の防火区画を画成する壁、床、天
井等の防耐火性の仕切構造体を通して、給排水、電気、
都市ガス、空調等の配管のような種々の長尺体を配置す
る場合には、仕切構造体の表裏面に開口する貫通穴部
を、通常は仕切構造体の成形時に予め形成する。この場
合、仕切構造体を挟む一方の防火区画での火災発生時に
貫通穴部を通して他方の防火区画への延焼や有害ガスの
流出が生じることを防止する防耐火構造を、貫通穴部に
装備することが要求されている。この種の防耐火構造と
して、仕切構造体の貫通穴部と当該貫通穴部に配置され
た長尺体(以下、貫通体と称する)との間に生じる隙間
を、熱膨張性材料で閉塞するものが種々提案されてい
る。
【0003】例えば特開平8−299487号公報は、
仕切構造体の貫通穴部の一方の開口部に多数の耐火性ブ
ロックを設置する防火装置を開示する。この防火装置
は、貫通穴部の一方の開口部に配置される耐火板と、耐
火板上に支持されて貫通体の周囲に配置される多数の耐
火性ブロックと、それら耐火性ブロックを貫通体に押付
けるように保持する保持手段とを備える。耐火性ブロッ
クは、柔軟性本体と、柔軟性本体の内部に配置される熱
膨張材と、柔軟性本体の外周を被覆する不燃性シートと
から形成される。この構成では、火災発生時にはその熱
により、耐火性ブロック内の熱膨張材が膨張して、耐火
性ブロックと貫通体との間に生じる隙間を塞ぎ、延焼や
ガス流通を防止する。
【0004】例えば特開平8−28760号公報は、仕
切構造体の貫通穴部に設置される筒形組立体からなる防
火装置を開示する。この防火装置は、貫通穴部に挿入さ
れる第1の二つ割り筒体と、貫通穴部の外部で第1の二
つ割り筒体に連結される第2の二つ割り筒体と、第2の
二つ割り筒体の内側で貫通体の外周面に所要厚みに巻付
けられるシート状の耐火シール材とを備える。第1の二
つ割り筒体の内面には、シート状の熱膨張性耐火材が取
付けられる。この構成では、火災発生時にはその熱によ
り、第1の二つ割り筒体内に設けた熱膨張性耐火材が膨
張して貫通穴部内の隙間を塞ぎ、延焼やガス流通を防止
する。熱膨張性耐火材が膨張する前でも、第2の二つ割
り筒体と耐火シール材とによって貫通穴部が塞がれてい
るので、ガス流通が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の貫通穴部の防耐
火構造において、例えば特開平8−299487号公報
に開示される防火装置は、貫通穴部の一方の開口部に配
置される耐火板と多数の耐火性ブロックとによって所期
の防耐火特性を発揮するものであるから、耐火板上で開
口部に対応する面積を十分に埋める量の耐火性ブロック
を用意しなければならない。さらに、耐火板及び耐火性
ブロックを装備した仕切構造体によって隔離される2区
画間で所期の断熱効果を奏するために、耐火板上で貫通
体の所要長さに渡って耐火性ブロックを配置する必要が
ある。したがって、施工作業に時間及び労力を消費する
とともに、比較的高価な熱膨張性材料を内包する耐火性
ブロックを多量に、かつ本来は熱膨張機能を要しないよ
うな位置にも配置することになり、材料コストの不要な
高騰を招く課題を有する。
【0006】また耐火性ブロック自体、複合構造を有す
るので作製に時間及びコストが掛かる。しかも耐火性ブ
ロックは、柔軟性本体の外周を不燃性シートで被覆して
いるので、貫通体の外面の形状に十分に追従して貫通体
と耐火性ブロックとの間の隙間を閉塞することが困難で
ある。したがって、耐火性ブロック内の熱膨張材が膨張
するまでの火災発生の初期段階に、煙や有毒ガスが貫通
穴部を通って他区画に流出してしまう危惧がある。この
ような危惧を排除するために、耐火性ブロックを貫通体
に押付ける保持手段が不可欠に使用されるが、それによ
り構造が複雑になり、施工作業が一層煩雑になる課題が
生じる。
【0007】他方、特開平8−28760号公報に記載
される防火装置は、所定の形状及び寸法を有した筒形組
立体から構成されるので、仕切構造体の貫通穴部の多様
な形状や寸法に対応して多種類の防火装置を用意する必
要がある。その結果、部品点数が増加し、在庫管理や作
業現場への運搬が煩雑になる。また、貫通体にシート状
の耐火シール材を所要厚みに巻付ける際に、火災発生の
初期段階におけるガス流通を確実に防止するためには、
貫通体の凹凸状の外周面によって生じる隙間に耐火シー
ル材を細かく千切って充填する作業が必要となる。その
結果、施工作業に時間及び労力を消費し、熟練を要する
ことになる。また、そのようにして耐火シール材を隙間
に充填したとしても、熱膨張性耐火材が膨張する前に貫
通体が焼損した場合には、耐火シール材は熱膨張性を有
しないので、貫通体と耐火シール材の間に新たな隙間が
生じ、ガス流通を許容してしまう課題がある。
【0008】ところで、仕切構造体の貫通穴部に通され
る貫通体の交換や増設の際には一般に、貫通穴部に後施
工した防耐火構造を除去し、既設の貫通体の周囲に所要
の空間を形成する必要がある。そして貫通体の交換や増
設を行った後、再度、貫通穴部に防耐火施工を施さなけ
ればならない。この観点で、特開平8−28760号公
報の防火装置は、特に耐火シール材の除去作業及びその
後の再施工作業に時間及び労力を消費し、熟練を要する
課題がある。
【0009】したがって本発明の目的は、建築物の仕切
構造体の表裏面に開口する貫通穴部に対し、火災のあら
ゆる段階において貫通穴部の隙間を確実に塞いで延焼や
ガス流通を防止でき、熱膨張性材料を無駄なく有効に使
用することにより材料コストの不要な高騰を抑制でき、
施工作業並びに除去及び再施工作業を容易かつ迅速に行
うことができ、しかも貫通穴部の寸法や形状に対する汎
用性を有して多様な貫通穴部への作業現場での対応を可
能にする、安価かつ高性能で施工作業性に優れる防耐火
措置を施すための防火装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、建築物の仕切構造体
の表裏面に開口する貫通穴部に、上記した種々の作用効
果を奏する防耐火措置を施してなる防火構造を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、建築物の仕切
構造体の表裏面に開口する貫通穴部に、上記した種々の
作用効果を奏する防耐火措置を施すための防火工法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、建築物の仕切構造体の表
裏面に開口する貫通穴部に設置される防火装置におい
て、少なくとも熱膨張前の状態で形状追従可能な可撓性
を示す第1の熱膨張性耐火部材と、第2の熱膨張性耐火
部材と、第1の熱膨張性耐火部材と第2の熱膨張性耐火
部材とを互いに離間して支持する支持機構とを具備する
ことを特徴とする防火装置を提供する。
【0012】上記防火装置においては、第1の熱膨張性
耐火部材がスポンジ状の多孔質材料から形成されること
が好ましい。また、第2の熱膨張性耐火部材が、第1の
熱膨張性耐火部材よりも大きな熱膨張率を有する中実材
料から形成されることが好ましい。
【0013】或いは、第2の熱膨張性耐火部材が、少な
くとも熱膨張前の状態で形状追従可能な可撓性を示すス
ポンジ状の多孔質材料から形成されてもよい。請求項2
に記載の発明は、請求項1に記載の防火装置において、
支持機構が、第1の熱膨張性耐火部材を支持する第1の
耐火板と、第1の耐火板から離間して第2の熱膨張性耐
火部材を支持する第2の耐火板とを備える防火装置を提
供する。
【0014】この場合、支持機構が、第1の耐火板と第
2の耐火板とを互いに離間して支持する支持部材をさら
に備えることが好ましい。上記した防火装置は、建築物
の仕切構造体の表裏面に開口する貫通穴部に設置される
防火装置において、貫通穴部の伸長方向に互いに離間し
て配置される第1及び第2の熱膨張性耐火部材を具備
し、第1の熱膨張性耐火部材が、貫通穴部を通って延び
る貫通体に接触して配置され、少なくとも熱膨張前の状
態で形状追従可能な可撓性を示して貫通穴部を閉塞する
ものとして構成できる。
【0015】請求項3に記載の発明は、建築物の仕切構
造体の表裏面に開口する貫通穴部に防火措置を施してな
る防火構造において、貫通穴部の伸長方向に互いに離間
して配置される第1及び第2の熱膨張性耐火部材を具備
し、第1の熱膨張性耐火部材が、貫通穴部を通って延び
る貫通体に接触して配置され、少なくとも熱膨張前の状
態で形状追従可能な可撓性を示して貫通穴部を閉塞する
ことを特徴とする防火構造を提供する。
【0016】上記防火構造においては、第2の熱膨張性
耐火部材が、貫通体から離れて配置され、熱膨張後に貫
通穴部を閉塞するものであることが好ましい。この場
合、第2の熱膨張性耐火部材が、第1の熱膨張性耐火部
材よりも大きな熱膨張率を有する中実材料から形成され
る防火装置を提供する。
【0017】或いは、第2の熱膨張性耐火部材が、貫通
体に接触して配置され、少なくとも熱膨張前の状態で形
状追従可能な可撓性を示して貫通穴部を閉塞するもので
あってもよい。この場合、第2の熱膨張性耐火部材がス
ポンジ状の多孔質材料から形成されることが好ましい。
【0018】さらに、第1の熱膨張性耐火部材がスポン
ジ状の多孔質材料から形成されることが好ましい。さら
に、第1の熱膨張性耐火部材が、貫通穴部の第1の開口
部側に固定的に設置される第1の耐火板に支持され、第
2の熱膨張性耐火部材が、貫通穴部の第2の開口部側に
固定的に設置される第2の耐火板に支持されることが好
ましい。
【0019】この場合、第1及び第2の耐火板が、仕切
構造体に固定的に連結されて貫通穴部を画成するスリー
ブ状の支持部材に支持されることが好ましい。或いは、
第2の耐火板が、貫通穴部の第1の開口部側で仕切構造
体に固定的に連結される支持部材に支持されてもよい。
【0020】請求項4に記載の発明は、建築物の仕切構
造体の表裏面に開口する貫通穴部に防火措置を施すため
の防火工法において、少なくとも熱膨張前の状態で形状
追従可能な可撓性を示す第1の熱膨張性耐火部材と、第
1の熱膨張性耐火部材よりも大きな熱膨張率を有する第
2の熱膨張性耐火部材とを用意し、第2の熱膨張性耐火
部材を、貫通穴部の第1の開口部側から貫通穴部に挿入
して、貫通穴部の第2の開口部側に、貫通穴部を通って
延びる貫通体から離れるように配置し、第1の熱膨張性
耐火部材を、貫通穴部の第1の開口部側に、貫通体に接
触するように配置して該貫通穴部を閉塞することを特徴
とする防火工法を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその実施形態に基づき詳細に説明する。各図面にお
いて、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付
す。図1は、本発明の一実施形態による防火構造10の
主要構成要素を概略で示す。防火構造10は、建築物の
防火区画を画成する壁、床、天井等の防耐火性(例えば
鉄筋コンクリート製)の仕切構造体12において、仕切
構造体12の表面12a及び裏面12bに開口するよう
に形成された貫通穴部14に対し、防耐火措置を施すた
めの防火装置16を備えて構成される。本発明の一実施
形態による防火装置16を用いた防耐火措置は、通常、
給排水、電気、都市ガス、空調等の配管のような種々の
貫通体18を、貫通穴部14を通して配置した後に実施
される。
【0022】防火装置16は、少なくとも熱膨張前の状
態で形状追従可能な可撓性を示す第1の熱膨張性耐火部
材20と、第2の熱膨張性耐火部材22と、第1の熱膨
張性耐火部材20と第2の熱膨張性耐火部材22とを互
いに離間して支持する支持機構24とを備える。第1及
び第2の熱膨張性耐火部材20、22は、貫通穴部14
の伸長方向に互いに離間して配置される。第1の熱膨張
性耐火部材20は、貫通穴部14を通って延びる貫通体
18に接触して配置され、熱膨張前の状態で貫通穴部1
4を閉塞するように作用する。第2の熱膨張性耐火部材
22は、貫通体18から離れて配置され、熱膨張後に貫
通穴部14を閉塞するように作用する。
【0023】支持機構24は、第1の熱膨張性耐火部材
20を支持する第1の耐火板26と、第1の耐火板26
から離間して第2の熱膨張性耐火部材22を支持する第
2の耐火板28と、第1の耐火板26と第2の耐火板2
8とを互いに離間した状態に支持する支持部材30とを
備える。第1の耐火板26は、仕切構造体12の表面1
2aにおける貫通穴部14の第1の開口部14aに固定
的に設置される。第2の耐火板28は、仕切構造体12
の裏面12bにおける貫通穴部14の第2の開口部14
bに固定的に設置される。
【0024】第1の熱膨張性耐火部材20は、好ましく
は後述するスポンジ状の多孔質材料から形成される。こ
の場合、第1の熱膨張性耐火部材20は、熱膨張前の状
態で貫通体18と第1の耐火板26との間の空間に押し
込んで充填され、貫通体18の外周面に容易に形状追従
しつつ接触する。それにより第1の熱膨張性耐火部材2
0は、熱膨張前の状態で第1の耐火板26と協働して貫
通穴部14の第1の開口部14aを閉塞し、その結果、
火災発生の初期段階に、煙や有毒ガスが貫通穴部14を
流通することを未然に防止する。
【0025】第2の熱膨張性耐火部材22は、第1の熱
膨張性耐火部材20よりも大きな熱膨張率を有する後述
する中実材料から形成される。第2の熱膨張性耐火部材
22は、熱膨張前の状態では貫通体18から離れて第2
の耐火板28に支持されるが、火災の進行に伴う温度上
昇により大きく熱膨張して貫通体18の外周面に形状追
従しつつ接触し、第2の耐火板28と協働して貫通穴部
14の第2の開口部14bを閉塞する。火災により貫通
体18が部分的に焼損し、或いは全体的に消失した場合
にも、第2の熱膨張性耐火部材22が十分に熱膨張して
第2の開口部14bを閉塞するとともに、第1の熱膨張
性耐火部材20も熱膨張して第1の開口部14aを閉塞
する。この状態で、第1の耐火板26と第2の耐火板2
8との間には、断熱効果を奏する密閉空間32が形成さ
れる。このようにして防火装置16は、貫通穴部14を
通した延焼やガス流通を確実に防止する。
【0026】上記構成を有する防火構造10は、特に仕
切構造体12が多層建築物の各層間に位置する床(或い
は天井)である場合に、格別の作用効果を奏する。一般
に多層建築物では、火災は下層から上層へ延焼するか
ら、第1の熱膨張性耐火部材20を床の上面(仕切構造
体12の表面12a)側に設置し、第2の熱膨張性耐火
部材22を床の下面(仕切構造体12の裏面12b)側
に設置する構成が有効に機能する。すなわち、仕切構造
体12の下層の防火区画で火災が生じたときに、火災の
熱により第2の熱膨張性耐火部材22が迅速に膨張して
第2の開口部14bを閉塞し、仕切構造体12の上層の
防火区画への延焼を確実に防止できるのである。
【0027】図2〜図4は、上記した第1実施形態によ
る防火構造10の具体的構成を詳細に示す。この実施形
態では、仕切構造体12に形成された矩形横断面を有す
る貫通穴部14に、多数のケーブル34がケーブル保持
具36に保持された状態で挿通されている。ケーブル保
持具36は、ケーブルラックとしてそれ自体周知の梯子
状構造を有し、互いに略平行に延設される一対の長板3
6aと、それら長板36aの間に所定間隔で架設される
複数の横板36bとを備える。多数のケーブル34は、
それら横板36bに例えばワイヤ(図示せず)等により
固定される。図示実施形態では、多数のケーブル34と
一対の長板36aとの間に隙間が形成され、したがって
ケーブル保持具36内に他の配管を増設できる状態にあ
る。このように図示実施形態では、多数のケーブル34
とケーブル保持具36とが、貫通体18を構成する。
【0028】さらに貫通穴部14には、矩形横断面のス
リーブ形状を有する支持部材30が予め設置される。こ
の支持部材30は、仕切構造体12の成形工程におい
て、例えば仕切構造体12の鉄筋部分(図示せず)に溶
接等により固定的に連結される周知の型枠スリーブを流
用する。この種の型枠スリーブすなわち支持部材30
は、仕切構造体12のコンクリート打込時に貫通穴部1
4を画成するためのものであり、通常は図5に示すよう
に、仕切構造体12の成形後も貫通穴部14に固定的に
設置される。したがって支持部材30の外周面と仕切構
造体12との間は、通常は密接状態にある。
【0029】図5に示すように支持部材30は、貫通穴
部14を画成する矩形枠状のスリーブ部分30aと、ス
リーブ部分30aの一端でスリーブ部分30aに略直交
して四方外側に延長される外向フランジ部分30bと、
スリーブ部分30aの他端でスリーブ部分30aに略直
交して四方内側に延長される内向フランジ部分30cと
を一体的に備える。スリーブ部分30aは、一端で仕切
構造体12の表面12aにおける貫通穴部14の第1の
開口部14aから幾分突出し、それにより外向フランジ
部分30bが、仕切構造体12の表面12aから僅かに
離間して第1の開口部14aの近傍に配置される。内向
フランジ部分30cは、仕切構造体12の裏面12bに
おける貫通穴部14の第2の開口部14bに配置され
る。このような構成では、支持部材30の外向フランジ
部分30bを有する開口端が貫通穴部14の第1の開口
部を構成し、支持部材30の内向フランジ部分30cを
有する開口端が貫通穴部14の第2の開口部を構成する
と見做すこともできる。
【0030】防火構造10における第1の耐火板26
は、図2及び図3に示すように、ケーブル保持具36を
受容可能な略矩形の開口部26aを備える。開口部26
aは、ケーブル保持具36の寸法及び形状に対応して、
例えば作業現場で耐火板26を加工することにより形成
できる。好ましくは開口部26aは、ケーブル保持具3
6の特に一対の長板36aの外面に第1の耐火板26の
内縁が密接するように形成される。さらに第1の耐火板
26には、ケーブル保持具36の一対の長板36aに交
差する開口部26aの対向縁に沿って、互いに略平行に
延びる一対の壁板40が設けられる。これら壁板40
は、耐火板26の主表面に略直交して所望長さに突設さ
れる。これら壁板40は、開口部26aを形成する際に
第1の耐火板26の一部分を切断、折曲することにより
耐火板26に一体に形成できる。或いは、別工程で成形
した壁板40を第1の耐火板26の開口部26aに固着
することもできる。
【0031】第1の耐火板26は、開口部26aに多数
のケーブル34及びケーブル保持具36からなる貫通体
18を受容した状態で、支持部材30の外向フランジ部
分30bに、例えば複数のボルト42により固定され
る。この状態で、多数のケーブル34及びケーブル保持
具36は、第1の耐火板26の開口部26a内に固定的
に配置され、一対の壁板40と多数のケーブル34との
間には空間が形成される。なお、第1の耐火板26は、
図示のように一対の半体部分26bに分割した状態で貫
通体18の周囲に設置され、各半体部分26bが支持部
材30に固定される。また図示実施形態では、ケーブル
保持具36の横板36bは、第1の耐火板26の壁板4
0に重ならない位置にずれて配置されるが、横板36b
を壁板40の内側に重ねて配置することもできる。
【0032】防火構造10における第2の耐火板28
は、図2及び図4に示すように、ケーブル保持具36を
受容可能な略矩形の開口部28aを備える。開口部28
aは、ケーブル保持具36の寸法及び形状に対応して、
例えば作業現場で耐火板28を加工することにより形成
できる。好ましくは開口部28aは、ケーブル保持具3
6の特に一対の長板36aの外面に第2の耐火板28の
内縁が密接するように形成される。さらに第2の耐火板
28には、ケーブル保持具36の一対の長板36aに交
差する開口部28aの対向縁に沿って、互いに略平行に
延びる一対の壁板44が設けられる。これら壁板44
は、耐火板28の主表面に略直交して所望長さに突設さ
れる。これら壁板44は、開口部28aを形成する際に
第2の耐火板28の一部分を切断、折曲することにより
耐火板28に一体に形成できる。或いは、別工程で成形
した壁板44を第2の耐火板28の開口部28aに固着
することもできる。
【0033】第2の耐火板28は、開口部28aに多数
のケーブル34及びケーブル保持具36からなる貫通体
18を受容した状態で、支持部材30の内向フランジ部
分30cに、例えば複数のボルト42により固定され
る。この状態で、多数のケーブル34及びケーブル保持
具36は、第2の耐火板28の開口部28a内に固定的
に配置され、一対の壁板44と多数のケーブル34との
間には空間が形成される。なお、第2の耐火板28は、
図示のように一対の半体部分28bに分割した状態で貫
通体18の周囲に設置され、各半体部分28bが支持部
材30に固定される。
【0034】第1及び第2の耐火板26、28は、亜鉛
鋼板等の金属板と熱膨張性シート(例えば米国ミネソタ
州のミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング
カンパニーから商標名「インタラムマット」で市販され
ているもの)とを張り合わせてなる耐火ボード、ロック
ウールやケイ酸カルシウムからなる不燃ボード等から形
成できる。そのような材料から形成される第1及び第2
の耐火板26、28は、例えば3mm〜50mm、好ましく
は5mm〜10mmの範囲の厚みを有する。
【0035】防火構造10における第1の熱膨張性耐火
部材20は、図2及び図3に示すように、熱膨張前の状
態で多数のケーブル34及びケーブル保持具36と第1
の耐火板26の一対の壁板40との間の空間に押し込ん
で充填される。この状態で第1の熱膨張性耐火部材20
は、多数のケーブル34の外周面及びケーブル保持具3
6の一対の長板36aの対向面に容易に形状追従しつつ
接触する。それにより第1の熱膨張性耐火部材20は、
熱膨張前の状態で第1の耐火板26と協働して貫通穴部
14の第1の開口部14aを閉塞する。
【0036】第1の耐火板26の一対の壁板40は、第
1の熱膨張性耐火部材20をその弾性復元力と接触面摩
擦力とにより所定位置に支持するとともに、火災の熱に
よる第1の熱膨張性耐火部材20の膨張方向を、多数の
ケーブル34及びケーブル保持具36に接近する方向へ
規定するように作用する。さらに一対の壁板40は、耐
火板26からの各壁板40の突出高さに対応して、壁板
40が支持する第1の熱膨張性耐火部材20の量(すな
わち貫通体18の長さ方向への厚み)を規定する。なお
図示実施形態では、各壁板40の突出高さに相当する量
の第1の熱膨張性耐火部材20が充填されているが、熱
膨張前の状態で第1の開口部14aを閉塞できる範囲
で、各壁板40の突出高さに関係無く熱膨張性耐火部材
20の量を削減することもできる。熱膨張性耐火部材2
0の量によっては、壁板40を省略することもできる。
いずれにしても、仕切構造体12を挟む一方の防火区画
で火災が発生したときに、火災の初期状態における他区
画へのガス流出を確実に防止できるとともに、火災の進
行により貫通体18が焼損した場合にもそれにより生じ
る隙間を熱膨張により確実に閉塞できることを条件とし
て、第1の熱膨張性耐火部材20の使用量が選定され
る。
【0037】第1の熱膨張性耐火部材20の材料として
は、例えばシリコーン系、クロロプレンゴム系、ポリ塩
化ビニル等から選択される難燃性に優れたエラストマー
中に、例えば膨張黒鉛、含水ケイ酸ナトリウム、バーミ
キュライト等から選択される熱膨張性基材を分散させた
材料を好適に使用できる。特に、形状追従性を向上させ
るために、このような材料にさらに発泡剤を添加してな
るスポンジ状の多孔質材料から第1の熱膨張性耐火部材
20を形成することが望ましい。このような材料から形
成される第1の熱膨張性耐火部材20は、火災の熱によ
る膨張開始時の温度が例えば120℃の場合、180℃
まで温度が上昇した時点で少なくとも1.5倍の体積膨
張率を呈することが好ましい。また、第1の熱膨張性耐
火部材20の膨張開始時の温度は、例えば100℃〜4
00℃、好ましくは200℃〜300℃の範囲で設定さ
れる。これは、一般的な電力ケーブルの絶縁被覆(シー
ス)の軟化点が300℃前後であることを考慮したもの
である。
【0038】防火構造10における第2の熱膨張性耐火
部材22は、図2及び図4に示すように、熱膨張前の状
態で所定寸法を有する2個の帯状の中実体からなり、多
数のケーブル34から離れて第2の耐火板28の一対の
壁板44の各々に固定的に支持される。この状態で、2
個の第2の熱膨張性耐火部材22と、多数のケーブル3
4及びケーブル保持具36の一対の長板36aとの間に
は、所定の空間が形成される。火災の進行に伴う温度上
昇により、2個の熱膨張性耐火部材22は大きく熱膨張
してこの空間を埋め、多数のケーブル34の外周面及び
ケーブル保持具36の一対の長板36aの対向面に形状
追従しつつ接触する。それにより第2の熱膨張性耐火部
材22は、第2の耐火板28と協働して貫通穴部14の
第2の開口部14bを閉塞する。
【0039】第2の耐火板28の一対の壁板44は、2
個の第2の熱膨張性耐火部材22を例えば接着等により
所定位置に支持するとともに、火災の熱による第2の熱
膨張性耐火部材22の膨張方向を、多数のケーブル34
及びケーブル保持具36に接近する方向へ規定するよう
に作用する。さらに一対の壁板44は、耐火板28から
の各壁板44の突出高さに対応して、壁板44が支持す
る第2の熱膨張性耐火部材22の量(すなわち貫通体1
8の長さ方向への厚み)を規定する。なお図示実施形態
では、各壁板44の突出高さに相当する量の第2の熱膨
張性耐火部材22が使用されているが、熱膨張後に第2
の開口部14aを閉塞できる範囲で、各壁板44の突出
高さに関係無く熱膨張性耐火部材22の量を削減するこ
ともできる。熱膨張性耐火部材22の量によっては、壁
板44を省略することもできる。いずれにしても、仕切
構造体12を挟む一方の防火区画で火災が発生したとき
に、火災の熱により迅速に膨張して第2の開口部14a
を閉塞し、他区画への延焼やガス流出を確実に防止でき
ることを条件として、第2の熱膨張性耐火部材22の使
用量が選定される。
【0040】第2の熱膨張性耐火部材22の材料として
は、例えばシリコーン系、クロロプレンゴム系、ポリ塩
化ビニル等から選択される難燃性に優れたポリマー中
に、例えば膨張黒鉛、含水ケイ酸ナトリウム、バーミキ
ュライト等から選択される熱膨張性基材を分散させた材
料を好適に使用できる。このような材料から形成される
第2の熱膨張性耐火部材22は、火災の熱による膨張開
始時の温度が例えば120℃の場合、180℃まで温度
が上昇した時点で少なくとも2倍の体積膨張率を呈する
ことが好ましい。ただし第2の熱膨張性耐火部材22
は、熱膨張前の状態でケーブル34及びケーブル保持具
36との間に形成される空間を、熱膨張後に確実に閉塞
する必要があるので、第1の熱膨張性耐火部材20より
も大きな熱膨張率を有するように形成される。また、第
2の熱膨張性耐火部材22の膨張開始時の温度は、第1
の熱膨張性耐火部材20と同様に例えば100℃〜40
0℃、好ましくは200℃〜300℃の範囲で設定され
る。
【0041】上記構成を有する防火構造10は、前述し
たように特に仕切構造体12が多層建築物の各層間に位
置する床(或いは天井)である場合に、格別の作用効果
を奏する。以下、建築物の床である仕切構造体12にお
いて、防火構造10を形成するための施工手順、すなわ
ち本発明の一実施形態による防火工法を説明する。
【0042】まず、図5に示す構成を有する仕切構造体
12の貫通穴部14及び貫通体18の寸法及び形状に対
応して、開口部28a及び一対の壁板44を有する第2
の耐火板28を作製する。必要に応じて第2の耐火板2
8を一対の半体部分28bに分割するとともに、各壁板
44に、所定寸法を有する帯状の第2の熱膨張性耐火部
材22を支持させたものを用意する。同様に、貫通穴部
14及び貫通体18の寸法及び形状に対応して、開口部
26a及び一対の壁板40を有する第1の耐火板26を
作製する。必要に応じて第1の耐火板26を一対の半体
部分26bに分割する。別途、所要量の第1の熱膨張性
耐火部材20を用意する。
【0043】次に、仕切構造体12の貫通穴部14に、
一対の第2の熱膨張性耐火部材22を支持した第2の耐
火板28を、貫通穴部14の第1の開口部14a側から
挿入し、第2の開口部14b側に位置する支持部材30
の内向フランジ部分30cの上面に載置して、複数のボ
ルト42により固定する。この状態で、各熱膨張性耐火
部材22と多数のケーブル34及びケーブル保持具36
の一対の長板36aとの間には、図4に示す空間が形成
される。
【0044】次に、貫通穴部14の第1の開口部14a
側に位置する支持部材30の外向フランジ部分30bの
上面に、第1の耐火板26を載置して、複数のボルト4
2により固定する。この状態で、第1の耐火板26の各
壁板40と多数のケーブル34及びケーブル保持具36
の一対の長板36aとの間には、図3に示すような空間
が形成される。この空間に、所要量の第1の熱膨張性耐
火部材20を、多数のケーブル34の外周面、一対の長
板36aの対向面及び一対の壁板40の対向面に形状追
従しつつ接触するように詰め込んで充填し、第1の開口
部14aを閉塞する。
【0045】なお、防火構造10の各構成要素の接合部
分には、パテ状の耐火性シール材(図示せず)を塗着す
ることができる。このようなシール材は、貫通穴部14
を通した煙や有毒ガスの流通を防止する作用効果をさら
に増強するものである。この種のシール材は、周知のコ
ーキングガンやこて等を用いて所望箇所に塗布できる。
この場合のシール材の塗布厚は、1mm以上であることが
好ましい。
【0046】上記構成において、防火構造10の施工完
了後に所望のケーブル34を交換したり他の貫通体を増
設したりする場合には、貫通穴部14の第1の開口部1
4a側に第1の耐火板26を介して設置した第1の熱膨
張性耐火部材20を除去するだけでよい。第1の熱膨張
性耐火部材20を除去すれば、多数のケーブル34と第
1の耐火板26との間に、交換/増設作業を可能にする
空間が形成される。しかも、貫通穴部14の第2の開口
部14b側に設置した第2の熱膨張性耐火部材22は、
予め多数のケーブル34から離れて配置されているの
で、施工完了時のままの状態でケーブル34の交換や他
の貫通体の増設を容易に実施できる。
【0047】ここで、第1の熱膨張性耐火部材20は熱
膨張前の状態で形状追従可能な可撓性を示すものであ
り、それがスポンジ状の多孔質材料から形成される場合
には特に、容易に破断して除去することができる。ま
た、貫通穴部14に再び防火措置を施す際には、交換/
増設後の貫通体18と第1の耐火板26との間の空間
に、所要量の第1の熱膨張性耐火部材20を最初の施工
時と同様にして詰め込むだけでよい。
【0048】このように、本発明の一実施形態による防
火構造10、防火装置16及び防火工法によれば、熱膨
張前の状態で貫通穴部14の第1の開口部14aを閉塞
する第1の熱膨張性耐火部材20と、熱膨張後に貫通穴
部14の第2の開口部14bを閉塞する第2の熱膨張性
耐火部材22とを組合せて使用することにより、火災の
あらゆる段階において貫通穴部14の隙間を確実に塞い
で延焼やガス流通を防止することができる。しかも、第
2の熱膨張性耐火部材22は、熱膨張前の状態では第2
の開口部14bを閉塞する必要がないので、施工作業が
容易であるとともに、比較的高価な熱膨張性材料を無駄
なく有効に使用することにより材料コストの不要な高騰
を抑制できる。また、第1の熱膨張性耐火部材20は、
少なくとも熱膨張前の状態で形状追従可能な可撓性を示
すものであり、第1の開口部14aの所要空間に詰め込
むだけの簡単な作業で第1の開口部14aを閉塞でき
る。第1の熱膨張性耐火部材20がスポンジ状の多孔質
材料から形成される場合には特に、このような施工作業
の容易性が向上し、しかも熱膨張性材料の使用量は中実
材料よりも少量で済むから材料コストの不要な高騰を抑
制できる。
【0049】さらに、貫通体18の交換や増設に際して
も、第1の熱膨張性耐火部材20のみを除去及び再充填
するだけでよく、再施工作業を極めて容易かつ迅速に行
うことができる。上記実施形態では、仕切構造体12の
成形工程において予め貫通穴部14に固定的に設置され
る型枠スリーブを支持部材30に流用したので、仕切構
造体12の一方の側(仕切構造体12が床の場合は上層
階)から、全ての施工作業を実施できる利点がある。し
かも、第1及び第2の熱膨張性耐火部材20、22と第
1及び第2の耐火板26、28との組合せによる単純な
構造であるから、多様な寸法や形状を有する貫通穴部1
4に対しても、予め各種寸法/形状の材料を用意する必
要がなく、作業現場で各材料を簡単に加工することによ
り容易に防火構造10を施工できる。
【0050】図6は、第2の耐火板28への第2の熱膨
張性耐火部材22の取付構造の一例を示す。この例では
図示のように、第2の熱膨張性耐火部材22を、予めフ
ック部分22aを有する形状に成形する。このフック部
分22aを、第2の耐火板28に設けた壁板44の上縁
に掛けて、第2の熱膨張性耐火部材22を装着する。こ
のような構成によれば、極めて簡単な作業により第2の
熱膨張性耐火部材22を第2の耐火板28に取付けるこ
とができる。
【0051】図7〜図10は、図2に示す実施形態の変
形例による防火構造50を示す。この防火構造50は、
前述した型枠スリーブからなる支持部材30が設置され
ていない貫通穴部14にも施工できるように、貫通穴部
14に後付けで設置できる専用の支持部材52を使用し
たものである。他の構成は、図2の防火構造10と実質
的に同一であり、同一の構成要素には共通の参照符号を
付してその説明を省略する。
【0052】防火構造50における支持部材52は、一
対のU形組立支持具54からなる。それらU形組立支持
具54は、貫通穴部14の矩形断面における対向長辺を
規定する壁面に沿ってぞれぞれ配置される(図10)。
各U形組立支持具54は、一対のZ形連結具56と、そ
れらZ形連結具56の間に架設される箱形基部58とを
備えて構成される(図8)。各Z形連結具56は、平坦
な長板部分56aと、長板部分56aの両端でそれぞれ
長板部分56aに略直交して互いに反対方向へ延長され
る一対の延長部分56bとを一体的に備える。箱形基部
58は、矩形断面を有する中空筒状体であり、その両端
の開口部に、一対のZ形連結具56のそれぞれの一方の
延長部分56bが挿入される。この状態で、図8(b)
に示すように、一対のZ形連結具56のそれぞれの他方
の延長部分56bを外側に向けたU形組立支持具54が
形成される。
【0053】図8(a)に示すように、U形組立支持具
54は、貫通穴部14の第1の開口部14aから貫通穴
部14内に挿入され、その箱形基部58が貫通穴部14
の第2の開口部14bに配置される。この状態で、一対
のZ形連結具56のそれぞれの外向きの延長部分56b
が、例えばボルト42により、貫通穴部14の第1の開
口部14aに隣接する仕切構造体12の表面12aに固
定される。それにより、箱形基部58が貫通穴部14の
第2の開口部14bに固定的に配置される。
【0054】上記構成を有する防火構造50は、前述し
た防火構造10の施工手順と同様の手順で施工すること
ができる。この場合、貫通穴部14に固定した一対のU
形組立支持具54の箱形基部58が、防火構造10にお
ける支持部材30の内向フランジ部分30cと同様に作
用して、第2の耐火板28を第2の開口部14bに固定
的に支持する。第1の耐火板26は、例えば複数のボル
ト42によって、貫通穴部14の第1の開口部14aに
隣接する仕切構造体12の表面12aに固定される。こ
のとき図8(a)に示すように、第1の耐火板26が各
U形組立支持具54の一対のZ形連結具56に重なる部
分は、ボルト42によってZ形連結具56に共締めする
ことができる。なお、この構成では、第1の耐火板26
と仕切構造体12の表面12aとの間、及び第2の耐火
板28と貫通穴部14の内壁面との間に、U形組立支持
具54の存在によって隙間が形成されるので、これら隙
間を、パテ状の耐火性シール材60で閉塞することが望
ましい。
【0055】このような構成によっても、図2に示す防
火構造10と同様の効果が奏されることは理解されよ
う。なお、図7及び図9に示すように、一対の押え板6
2と一対のボルト64とを使用して、両押え板62の間
に第1の耐火板26の一対の壁板40を圧力下で挟み込
むことにより、第1の耐火板26をケーブル保持具36
に固定的に連結することもできる。また、U形組立支持
具54の代わりに、同様の形状に曲げ加工により一体的
に成形されたU形支持具を使用することもできる。
【0056】図11は、本発明の他の実施形態による防
火構造70の主要構成要素を概略で示す。この防火構造
70は、支持機構24が前述した支持部材30を備え
ず、貫通穴部14の第1の開口部14aに隣接する仕切
構造体12の表面12aに固定される第1の耐火板26
と、貫通穴部14の第2の開口部14bに隣接する仕切
構造体12の裏面12bに固定される第2の耐火板72
とを備える点で、図1の防火構造10と異なる。他の構
成は、図1の防火構造10と実質的に同一であり、同一
の構成要素には共通の参照符号を付してその説明を省略
する。
【0057】防火構造70では、仕切構造体12の表裏
面12a、12bにそれぞれ第1及び第2の耐火板2
6、72を固定するので、仕切構造体12の両側から施
工作業を実施する必要がある。しかしその他の点では、
図1に示す防火構造10と同様の種々の作用効果が奏さ
れることは理解されよう。なお、貫通穴部14内での貫
通体18の位置によっては、図示のように第1及び第2
の耐火板26、72の一方の壁板40、74を貫通体1
8に接触した状態に配置することもできる。
【0058】図12は、本発明のさらに他の実施形態に
よる防火構造80の主要構成要素を概略で示す。この防
火構造80は、支持機構24における第2の耐火板28
を、その一対の壁板44が貫通穴部14の外方に向けて
突出するように配置するとともに、貫通体18と第2の
耐火板28との間の空間に、少なくとも熱膨張前の状態
で形状追従可能な可撓性を示す第2の熱膨張性耐火部材
82を充填した点で、図1の防火構造10と異なる。他
の構成は、図1の防火構造10と実質的に同一であり、
同一の構成要素には共通の参照符号を付してその説明を
省略する。
【0059】防火構造80では、第2の熱膨張性耐火部
材82が、第1の熱膨張性耐火部材20と同様に、熱膨
張前の状態で貫通体18の外周面と第2の耐火板28の
一対の壁板44の内面とに形状追従性を示しつつ接触し
て、貫通穴部14の第2の開口部14bを閉塞する。こ
の構成は、特に仕切構造体12が建築物の壁や間仕切り
である場合に、格別の作用効果を奏する。一般に、壁や
間仕切りで隔離された防火区画の間では、火災の延焼方
向を一方向に規定することができないので、貫通穴部1
4の第1及び第2の開口部14a、14bの双方を、火
災の生じる前に予め第1及び第2の熱膨張性耐火部材2
0、22でそれぞれ閉塞する構成が有効に機能するので
ある。なお、第2の熱膨張性耐火部材82は、第1の熱
膨張性耐火部材20と同様に、スポンジ状の多孔質材料
から形成されることが好ましい。
【0060】防火構造80は、第2の熱膨張性耐火部材
82の配置方法以外は、前述した防火構造10の施工手
順と同様の手順で施工することができる。この場合、第
2の耐火板28を、防火構造10の場合とは裏返しに、
第1の開口部14a側から貫通穴部14に挿入して支持
部材30の内向フランジ部分30cに固定する。次に、
貫通体18と一対の壁板44との間に形成された空間
に、所要量の第2の熱膨張性耐火部材82を、貫通体1
8の外周面及び一対の壁板44の対向面に形状追従しつ
つ接触するように詰め込んで充填し、第2の開口部14
bを閉塞する。その後、防火構造10の場合と同様にし
て、第1の熱膨張性耐火部材20及び第1の耐火板26
により、第1の開口部14aを閉塞する。このような構
成によっても、図1に示す防火構造10と同様の種々の
作用効果が奏されることは理解されよう。
【0061】図13は、本発明のさらに他の実施形態に
よる防火構造90の主要構成要素を概略で示す。この防
火構造90は、支持機構24が前述した支持部材30を
備えず、貫通穴部14の第1の開口部14aに隣接する
仕切構造体12の表面12aに固定される第1の耐火板
26と、貫通穴部14の第2の開口部14bに隣接する
仕切構造体12の裏面12bに固定される第2の耐火板
72とを備える点で、図12の防火構造80と異なる。
他の構成は、図12の防火構造80と実質的に同一であ
り、同一の構成要素には共通の参照符号を付してその説
明を省略する。
【0062】防火構造90では、防火構造80と同様
に、第2の熱膨張性耐火部材82が、熱膨張前の状態で
貫通体18の外周面と第2の耐火板72の一対の壁板7
4の内面とに形状追従性を示しつつ接触して、貫通穴部
14の第2の開口部14bを閉塞する。この構成は前述
したように、特に仕切構造体12が建築物の壁や間仕切
りである場合に、格別の作用効果を奏する。防火構造9
0では、仕切構造体12の表裏面12a、12bにそれ
ぞれ第1及び第2の耐火板26、72を固定するので、
仕切構造体12の両側から施工作業を実施する必要があ
る。しかしその他の点では、図12に示す防火構造80
と同様の種々の作用効果が奏されることは理解されよ
う。
【0063】上記した種々の防火構造に関し、(財)日
本建築センターの定める試験方法に則した2時間耐火性
能確認試験を実施した。例えば図1に示す防火構造10
においては、両開口部14a、14bが200mm×70
0mmの寸法を有する貫通穴部14に対し、亜鉛鋼板等の
金属板と熱膨張性シートとを張り合わせてなる耐火ボー
ドから形成した第1及び第2の耐火板26、28を用い
るとともに、スポンジ状の多孔質材料から形成される第
1の熱膨張性耐火部材20と、高さ50mm、厚み10mm
の帯状の中実体からなる第2の熱膨張性耐火部材22と
を使用して、前述した防火工法に従って、建築物の床で
ある仕切構造体12に防火構造10を施工した。各構成
要素の接合部分には、耐火性シール材を塗着した。
【0064】この防火構造10に関し、仕切構造体12
の下層の防火区画を、JIS A1304に規定される
標準加熱曲線に沿うように加熱したときの、上層の防火
区画すなわち非加熱側の所定箇所の温度を測定した。そ
の結果、非加熱側ではケーブル表面温度が320℃(合
否判定基準温度340℃)、シール材表面温度が220
℃(合否判定基準温度260℃)であるとともに、貫通
穴部14を通した火炎、煙等の流通は認められず、十分
な防耐火性能を発揮できることが確認された。
【0065】以上、本発明をその好適な実施形態に基づ
いて説明したが、本発明は以下のような修正が可能であ
る。例えば、第1の熱膨張性耐火部材は、スポンジ状の
多孔質材料ではなく、少なくとも熱膨張前の状態で形状
追従可能な可撓性を示すものであれば、パテ状の熱膨張
性材料から形成することもできる。第2の熱膨張性耐火
部材も同様である。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る防火装置、防火構造及び防火工法によれば、建築
物の仕切構造体の表裏面に開口する貫通穴部に対し、火
災のあらゆる段階において貫通穴部の隙間を確実に塞い
で延焼やガス流通を防止でき、熱膨張性材料を無駄なく
有効に使用することにより材料コストの不要な高騰を抑
制でき、施工作業並びに除去及び再施工作業を容易かつ
迅速に行うことができ、しかも貫通穴部の寸法や形状に
対する汎用性を有して多様な貫通穴部への作業現場での
対応を可能にする、安価かつ高性能で施工作業性に優れ
る防耐火措置を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による防火構造の主要構成
要素を示す概略断面図である。
【図2】図1の防火構造の具体例を示す部分切欠斜視図
である。
【図3】図2の線 III−III に沿った断面図である。
【図4】図2の線IV−IVに沿った断面図である。
【図5】図2の防火構造を適用する貫通穴部の部分切欠
斜視図である。
【図6】図2の防火構造における第2の熱膨張性耐火部
材の取付構造の一例を示す図で、(a)第2の耐火板の
斜視図、及び(b)線VI−VIに沿った断面図である。
【図7】図1の防火構造の変形例を示す部分切欠斜視図
である。
【図8】図7の防火構造における支持部材を示す図で、
(a)図7の線VIII−VIIIに沿った断面図、及び(b)
U形組立支持具の斜視図である。
【図9】図7の線IX−IXに沿った断面図である。
【図10】図7の線X−Xに沿った断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態による防火構造の主要
構成要素を示す概略断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態による防火構造
の主要構成要素を示す概略断面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態による防火構造
の主要構成要素を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10、50…防火構造 12…仕切構造体 14…貫通穴部 16…防火装置 18…貫通体 20…第1の熱膨張性耐火部材 22、82…第2の熱膨張性耐火部材 24…支持機構 26…第1の耐火板 28、72…第2の耐火板 30、52…支持部材 34…ケーブル 36…ケーブル保持具 40、44、74…壁板 54…U形組立支持具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の仕切構造体の表裏面に開口する
    貫通穴部に設置される防火装置において、 少なくとも熱膨張前の状態で形状追従可能な可撓性を示
    す第1の熱膨張性耐火部材と、 第2の熱膨張性耐火部材と、 前記第1の熱膨張性耐火部材と前記第2の熱膨張性耐火
    部材とを互いに離間して支持する支持機構と、を具備す
    ることを特徴とする防火装置。
  2. 【請求項2】 前記支持機構が、前記第1の熱膨張性耐
    火部材を支持する第1の耐火板と、該第1の耐火板から
    離間して前記第2の熱膨張性耐火部材を支持する第2の
    耐火板とを備える請求項1に記載の防火装置。
  3. 【請求項3】 建築物の仕切構造体の表裏面に開口する
    貫通穴部に防火措置を施してなる防火構造において、 前記貫通穴部の伸長方向に互いに離間して配置される第
    1及び第2の熱膨張性耐火部材を具備し、 前記第1の熱膨張性耐火部材が、前記貫通穴部を通って
    延びる貫通体に接触して配置され、少なくとも熱膨張前
    の状態で形状追従可能な可撓性を示して該貫通穴部を閉
    塞すること、を特徴とする防火構造。
  4. 【請求項4】 建築物の仕切構造体の表裏面に開口する
    貫通穴部に防火措置を施すための防火工法において、 少なくとも熱膨張前の状態で形状追従可能な可撓性を示
    す第1の熱膨張性耐火部材と、該第1の熱膨張性耐火部
    材よりも大きな熱膨張率を有する第2の熱膨張性耐火部
    材とを用意し、 前記第2の熱膨張性耐火部材を、前記貫通穴部の第1の
    開口部側から該貫通穴部に挿入して、該貫通穴部の第2
    の開口部側に、該貫通穴部を通って延びる貫通体から離
    れるように配置し、 前記第1の熱膨張性耐火部材を、前記貫通穴部の前記第
    1の開口部側に、前記貫通体に接触するように配置して
    該貫通穴部を閉塞すること、を特徴とする防火工法。
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