JP2000027121A - 免震ゴム支承装置 - Google Patents

免震ゴム支承装置

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JP2000027121A
JP2000027121A JP20580498A JP20580498A JP2000027121A JP 2000027121 A JP2000027121 A JP 2000027121A JP 20580498 A JP20580498 A JP 20580498A JP 20580498 A JP20580498 A JP 20580498A JP 2000027121 A JP2000027121 A JP 2000027121A
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Yuichi Aida
裕一 合田
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英朗 配野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持構造が極めて簡潔で、かつ地震による振
動を有効に減衰できる免震ゴム支承装置を提供する。 【解決手段】 ゴム層1とこれに一体結合された下部金
属板2及び、上部金属板3とからなるゴム支承体4が、
下部構造物5に固定されるベースプレート6と橋桁7に
固定されるソールプレート8との間に摺動自在に介在さ
れ、前記上部金属板3と下部金属板2における橋軸直角
方向の両側に、上下側でそれぞれ配置位置を橋軸方向に
ずらして係合凹部10,11を設け、ベースプレート6
から起立する係合突起12を上部金属板3の前記係合凹
部10に係合させ、ソールプレート8から下向きに突出
する係合突起13を下部金属板2の前記係合凹部11に
係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】従来、滑り移動式ゴム支承装
置として、図7に示すように、ゴム層1の下面に合成樹
脂の可動滑り板18を固着すると共に、前記ゴム層1の
上部に雌ねじ金具19を埋込み固定してゴム支承体14
を構成し、そのゴム支承体14を鋼製橋桁7の下面に当
接して、前記雌ねじ金具19に螺合したボルト15によ
りゴム支承体14を橋桁7に固定し、下部構造物5に固
定された金属製受台16の上面に合成樹脂の固定滑り板
17を固着し、その固定滑り板17に前記可動滑り板1
8を載置した構造の滑り移動式ゴム支承装置が知られて
いる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の滑り移動式
ゴム支承装置の場合は、橋桁に橋軸方向の地震力が作用
して橋桁が振動するとき、ゴム支承装置の滑り面が1箇
所だけであるので滑り抵抗が小さく、かつゴム層が滑り
抵抗を受けながらせん断変形されるので、ゴム層のせん
断変形量が小さく、そのため、ゴム層のせん断抵抗も小
さい。したがって、前記従来の滑り移動式ゴム支承装置
の場合は、橋軸方向の地震力に対する免震効果が少な
く、橋桁に対し橋軸方向の地震力が作用したとき、橋桁
が大振幅で長時間振動するという問題がある。
【0003】また、橋桁が橋軸方向の地震力を受けたと
き、ゴム層が滑り抵抗を受けながらせん断変形されるの
で、地震力による橋桁の振動が停止したとき、上部構が
被震を受けた定位置に戻らないと云う問題がある。
【0004】本発明は、ゴム支承体を利用して橋梁の免
震効果を有効に発揮させることができ、かつ地震力によ
る振動が停止したとき、ゴム支承体におけるバネ効果に
より被震を受けた定位置に停止させることができる構造
の簡潔な免震ゴム支承装置を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の免震ゴム支承状態においては、ゴム層1と
これに一体結合された下部金属板2及び、上部金属板3
とからなるゴム支承体4が、下部構造物5に固定される
ベースプレート6と橋桁7に固定されるソールプレート
8との間に摺動自在に介在され、前記上部金属板3と下
部金属板2における橋軸直角方向の両側に、上下側でそ
れぞれ配置位置を橋軸方向にずらして係合凹部10,1
1を設け、ベースプレート6に設けた係合突起12を上
部金属板3の前記係合凹部10に係合させ、ソールプレ
ート8に設けた係合突起13を下部金属板2の前記係合
凹部11に係合させた構成を特徴とする。
【0006】前記構成において、ベースプレート6とゴ
ム支承体4の下部金属板2及び、ソールプレート8とゴ
ム支承体4の上部金属板3とは、それぞれ滑り板を介し
て摺動自在に接触させるとよい。
【0007】本発明によると、橋桁7と下部構造物5と
の水平方向反対向きの振動が、係合凹部10,11と係
合突起12,13との係合を介してゴム支承体4のせん
断変形として伝達させることで橋軸方向の振動減衰機能
を発揮させ得る態様で当該ゴム支承体4を橋桁7と下部
構造物5の間に保持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した例にもとづ
いて説明する。図1〜図6において、ゴム層1の下面に
下部金属板2が一体的に固着され、また前記ゴム層1の
上面に上部金属板3が一体に固着されてゴム支承体4が
構成されている。
【0009】ゴム支承体4における前記の上部金属板3
と下部金属板2のそれぞれの橋軸直角方向の側面20,
21には、この側面を一定間隔をおいて一体的に突出さ
せることにより上部と下部の各金属板2,3の側でそれ
ぞれ橋軸方向に一定の間隔Lを隔てて係合凹部10,1
1が設けられている。
【0010】また、鋼製ベースプレート6の上面と、鋼
製ソールプレート8の下面には、このベースプレート6
側とソールプレート8側とで橋軸方向に一定の間隔L1
を隔てて係合突起12,13が設けられていて、ベース
プレート6の上面から一体に立上る係合突起12が上部
金属板3の両側の係合凹部11と係合しており、ソール
プレート8の下面から一体に垂下する係合突起13がベ
ースプレート6の両側の係合凹部10と係合している。
【0011】ベースプレート6の上面には、ステンレス
鋼板からなる下部固定滑り板22が溶接等により固着さ
れており、さらに、ベースプレート6の下部には複数の
アンカー部材23の上部が連結され、そのアンカー部材
23がコンクリート製橋台または橋脚等の下部構造物5
に埋込み固定され、かつ、このベースプレート6が下部
構造物5の上面に載置される。
【0012】ソールプレート8の下面には、ステンレス
鋼板からなる上部可動滑り板24が溶接等により固着さ
れ、さらに、ソールプレート8の上部に複数のアンカー
棒25がコンクリート製橋桁7に埋込み固定され、か
つ、このソールプレート8が橋桁7の下面に当接され
る。
【0013】前記ゴム支承体4がベースプレート6とソ
ールプレート8の間に介在され、かつ、ソールプレート
8の下面にある上部可動滑り板24は、ゴム支承体4の
上部金属板3に橋軸方向に摺動自在に載置される。ま
た、ゴム支承体4の下部金属板2は、ベースプレート6
の上面の下部可動滑り板22に橋軸方向に摺動自在に載
置されている。
【0014】本発明の免震支承装置において、地震力に
より橋桁7および、これに固定されたソールプレート8
が橋軸方向に移動した場合、ソールプレート8から一体
に垂下する係合突起13がゴム支承体4における下部金
属板2の係合凹部11に係合していることにより、ソー
ルプレート8と下部金属板2とは橋軸方向に相対移動せ
ず、したがって、下部金属板2がベースプレート6に対
し滑り移動し、かつゴム支承体4における上部金属板3
には、その係合凹部11にベースプレート6から一体に
立上る係合突起12が係止していることにより、橋桁7
と下部構造物5の水平方向逆移動に対応してゴム支承体
4のゴム層1の上下部が前記と逆の関係でソールプレー
ト8の移動量と等しい量だけせん断変形する。
【0015】したがって、橋桁7に作用する橋軸方向の
地震力に対しては、ゴム支承体4の下部金属板2および
ベースプレート6の滑り抵抗と、ゴム支承体4の上部金
属板3およびソールプレート8の滑り抵抗と、ソールプ
レート8の移動量に等しいゴム層1のせん断変形量に基
づくせん断抵抗とによって、橋桁7の振動が有効に減衰
される。
【0016】本発明を実施する場合、下部金属板2,上
部金属板3,ベースプレート6およびソールプレート8
として耐食性金属を使用する場合は、滑り板を省略して
もよい。またソールプレート8を鋼製橋桁に固定する場
合は、アンカー棒25を省略して、ソールプレート8の
上面を平面状に形成し、そのソールプレート8を鋼製橋
桁に対し溶接ボス等により固定する。
【0017】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。地震力により
橋桁7およびこれに固定されたソールプレート8が橋軸
方向に移動した場合、ゴム支承体4における上部金属板
3とベースプレート6及び、下部金属板2とソールプレ
ート8とか、それぞれ橋軸方向に相対的に移動しないよ
うに係合されているので、ソールプレート8がゴム支承
体4の上部金属板3に対し滑り移動し、かつソールプレ
ート8とゴム支承体4の下部金属板2との係合により、
ゴム支承体4の下部金属板2が橋軸方向に押圧移動され
るので、下部金属板2がソールプレート8と等しい量だ
け橋軸方向に滑り移動し、ゴム支承体4のゴム層1もソ
ールプレート8の移動量と等しい量だけせん断変形さ
れ、そのため橋桁7に作用する橋軸方向の地震力に対し
ては、ゴム支承体4の下部金属板2およびベースプレー
ト6の滑り抵抗と、ゴム支承体4の上部金属板3および
ソールプレート8の滑り抵抗と、ソールプレート8の移
動量に等しいゴム層1の大きなせん断変形量に基づく大
きなせん断抵抗とによって、橋桁7の振動を有効に減衰
させることができる。またゴム支承体4における上部金
属板3は、ベースプレート6に対し橋軸方向に移動しな
いように保持され、かつゴム支承体4における下部金属
板2は、ソールプレート8の橋軸方向移動量と等しい量
だけ橋軸方向に移動されるので、地震による振動が終了
したのちは、ゴム支承体4におけるゴム層1のせん断変
形を自動的に消滅させることができ、しかも、その構成
はきわめて簡潔である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る免震ゴム支承装置の
斜視図である。
【図2】ベースプレートとソールプレートの斜視図であ
る。
【図3】ゴム支承体のゴム層と上下の金属板の斜視図で
ある。
【図4】ゴム支承体の上下金属板とソールプレートとベ
ースプレートとの係合関係を説明するための分離斜視図
である。
【図5】図1の側面図である。
【図6】図1の正面図である。
【図7】従来の滑り移動式ゴム支承装置を示す一部縦断
側面図である。
【符号の説明】
1 ゴム層 2 下部金属板 3 上部金属板 4 ゴム支承体 5 下部構造物 6 ベースプレート 7 橋桁 8 ソールプレート 10 係合凹部 11 係合凹部 12 係合突起 13 係合突起 14 ゴム支承体 15 ボルト 16 金属性受台 17 固定滑り板 18 可動滑り板 19 雌ねじ金具 20 側面 21 側面 22 下部固定滑り板 23 アンカー部材 24 上部可動滑り板 25 アンカー棒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月25日(1999.5.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 免震ゴム支承装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】従来、滑り移動式ゴム支承装
置として、図7に示すように、ゴム層1の下面に合成樹
脂の可動滑り板18を固着すると共に、前記ゴム層1の
上部に雌ねじ金具19を埋込み固定してゴム支承体14
を構成し、そのゴム支承体14を鋼製橋桁7の下面に当
接して、前記雌ねじ金具19に螺合したボルト15によ
りゴム支承体14を橋桁7に固定し、下部構造物5に固
定された金属製受台16の上面に合成樹脂の固定滑り板
17を固着し、その固定滑り板17に前記可動滑り板1
8を載置した構造の滑り移動式ゴム支承装置が知られて
いる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の滑り移動式
ゴム支承装置の場合は、橋桁に橋軸方向の地震力が作用
して橋桁が振動するとき、ゴム支承装置の滑り面が1箇
所だけであるので滑り抵抗が小さく、かつゴム層が滑り
抵抗を受けながらせん断変形されるので、ゴム層のせん
断変形量が小さく、そのため、ゴム層のせん断抵抗も小
さい。したがって、前記従来の滑り移動式ゴム支承装置
の場合は、橋軸方向の地震力に対する免震効果が少な
く、橋桁に対し橋軸方向の地震力が作用したとき、橋桁
が大振幅で長時間振動するという問題がある。
【0003】また、橋桁が橋軸方向の地震力を受けたと
き、ゴム層が滑り抵抗を受けながらせん断変形されるの
で、地震力による橋桁の振動が停止したとき、上部構が
地震発生前の所定位置に戻らないという問題がある。
【0004】本発明は、ゴム支承体を利用して橋梁の免
震効果を有効に発揮させることができ、かつ地震力によ
る振動が停止したとき、ゴム支承体におけるバネ効果に
より被震発生前の所定位置に停止させることができる構
造の簡潔な免震ゴム支承装置を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の免震ゴム支承状態においては、ゴム層1と
これに一体結合された下部金属板2及び、上部金属板3
とからなるゴム支承体4が、下部構造物5に固定される
ベースプレート6と橋桁7に固定されるソールプレート
8との間に摺動自在に介在され、前記上部金属板3と下
部金属板2における橋軸直角方向の両側に、上下側でそ
れぞれ配置位置を橋軸方向にずらして係合凹部10,1
1を設け、ベースプレート6に設けた係合突起12を上
部金属板3の前記係合凹部10に係合させ、ソールプレ
ート8に設けた係合突起13を下部金属板2の前記係合
凹部11に係合させた構成を特徴とする。
【0006】前記構成において、ベースプレート6とゴ
ム支承体4の下部金属板2及び、ソールプレート8とゴ
ム支承体4の上部金属板3とは、それぞれ滑り板を介し
て摺動自在に接触させるとよい。
【0007】本発明によると、橋桁7と下部構造物5と
の水平方向反対向きの振動が、係合凹部10,11と係
合突起12,13との係合を介してゴム支承体4のせん
断変形として伝達させることで橋軸方向の振動減衰機能
を発揮させ得る態様で当該ゴム支承体4を橋桁7と下部
構造物5の間に保持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した例にもとづ
いて説明する。図1〜図6において、ゴム層1の下面に
下部金属板2が一体的に固着され、また前記ゴム層1の
上面に上部金属板3が一体に固着されてゴム支承体4が
構成されている。
【0009】ゴム支承体4における前記の上部金属板3
と下部金属板2のそれぞれの橋軸直角方向の側面20,
21には、この側面を一定間隔をおいて一体的に突出さ
せることにより上部と下部の各金属板2,3の側でそれ
ぞれ橋軸方向に一定の間隔Lを隔てて係合凹部10,1
1が設けられている。
【0010】また、鋼製ベースプレート6の上面と、鋼
製ソールプレート8の下面には、このベースプレート6
側とソールプレート8側とで橋軸方向に一定の間隔L1
を隔てて係合突起12,13が設けられていて、ベース
プレート6の上面から一体に立上る係合突起12が上部
金属板3の両側の係合凹部10と係合しており、ソール
プレート8の下面から一体に垂下する係合突起13がベ
ースプレート6の両側の係合凹部11と係合している。
【0011】ベースプレート6の上面には、ステンレス
鋼板からなる下部固定滑り板22が溶接等により固着さ
れており、さらに、ベースプレート6の下部には複数の
アンカー部材23の上部が連結され、そのアンカー部材
23がコンクリート製橋台または橋脚等の下部構造物5
に埋込み固定され、かつ、このベースプレート6が下部
構造物5の上面に載置される。
【0012】ソールプレート8の下面には、ステンレス
鋼板からなる上部可動滑り板24が溶接等により固着さ
れ、さらに、ソールプレート8の上部に複数のアンカー
棒25がコンクリート製橋桁7に埋込み固定され、か
つ、このソールプレート8が橋桁7の下面に当接され
る。
【0013】前記ゴム支承体4がベースプレート6とソ
ールプレート8の間に介在され、かつ、ソールプレート
8の下面にある上部可動滑り板24は、ゴム支承体4の
上部金属板3に橋軸方向に摺動自在に載置される。ま
た、ゴム支承体4の下部金属板2は、ベースプレート6
の上面の下部可動滑り板22に橋軸方向に摺動自在に載
置されている。
【0014】ソールプレート8が橋軸方向に移動した場
合、ソールプレート8から一体に垂本発明の免震支承装
置において、地震力により橋桁7および、これに固定さ
れた下する係合突起13がゴム支承体4における下部金
属板2の係合凹部11に係合していることにより、ソー
ルプレート8と下部金属板2とは橋軸方向に相対移動せ
ず、したがって、下部金属板2がベースプレート6に対
し滑り移動し、かつゴム支承体4における上部金属板3
の係合凹部10にベースプレート6から一体に立上る係
合突起に13が係止していることにより、橋桁7と下部
構造物5の水平方向逆移動に対応してゴム支承体4のゴ
ム層1の上下部が前記と逆の関係でソールプレート8の
移動量と等しい量だけせん断変形する。
【0015】したがって、橋桁7に作用する橋軸方向の
地震力に対しては、ゴム支承体4の下部金属板2および
ベースプレート6の滑り抵抗と、ゴム支承体4の上部金
属板3およびソールプレート8の滑り抵抗と、ソールプ
レート8の移動量に等しいゴム層1のせん断変形量に基
づくせん断抵抗とによって、橋桁7の振動が有効に減衰
される。
【0016】本発明を実施する場合、下部金属板2,上
部金属板3,ベースプレート6およびソールプレート8
として耐食性金属を使用する場合は、滑り板を省略して
もよい。またソールプレート8を鋼製橋桁に固定する場
合は、アンカー棒25を省略して、ソールプレート8の
上面を平面状に形成し、そのソールプレート8を鋼製橋
桁に対し溶接ボス等により固定する。
【0017】
【発明の効果】。本発明は前述のように構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する地震力により
橋桁7およびこれに固定されたソールプレート8が橋軸
方向に移動した場合、ゴム支承体4における上部金属板
3とベースプレート6及び、下部金属板2とソールプレ
ート8が、それぞれ橋軸方向に相対的に移動しないよう
に係合されているので、ソールプレート8がゴム支承体
4の上部金属板3に対し滑り移動し、かつソールプレー
ト8とゴム支承体4の下部金属板2との係合により、ゴ
ム支承体4の下部金属板2が橋軸方向に押圧移動される
ので、下部金属板2がソールプレート8と等しい量だけ
橋軸方向に滑り移動し、ゴム支承体4のゴム層1もソー
ルプレート8の移動量と等しい量だけせん断変形され、
そのため橋桁7に作用する橋軸方向の地震力に対して
は、ゴム支承体4の下部金属板2およびベースプレート
6の滑り抵抗と、ゴム支承体4の上部金属板3およびソ
ールプレート8の滑り抵抗と、ソールプレート8の移動
量に等しいゴム層1の大きなせん断変形量に基づく大き
なせん断抵抗とによって、橋桁7の振動を有効に減衰さ
せることができる。またゴム支承体4における上部金属
板3は、ベースプレート6に対し橋軸方向に移動しない
ように保持され、かつゴム支承体4における下部金属板
2は、ソールプレート8の橋軸方向移動量と等しい量だ
け橋軸方向に移動されるので、地震による振動が終了し
たのちは、ゴム支承体4におけるゴム層1のせん断変形
を自動的に消滅させることができ、しかも、その構成は
きわめて簡潔である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る免震ゴム支承装置の
斜視図である。
【図2】ベースプレートとソールプレートの斜視図であ
る。
【図3】ゴム支承体のゴム層と上下の金属板の斜視図で
ある。
【図4】ゴム支承体の上下金属板とソールプレートとベ
ースプレートとの係合関係を説明するための分離斜視図
である。
【図5】図1の側面図である。
【図6】図1の正面図である。
【図7】従来の滑り移動式ゴム支承装置を示す一部縦断
側面図である。
【符号の説明】 1 ゴム層 2 下部金属板 3 上部金属板 4 ゴム支承体 5 下部構造物 6 ベースプレート 7 橋桁 8 ソールプレート 10 係合凹部 11 係合凹部 12 係合突起 13 係合突起 14 ゴム支承体 15 ボルト 16 金属性受台 17 固定滑り板 18 可動滑り板 19 雌ねじ金具 20 側面 21 側面 22 下部固定滑り板 23 アンカー部材 24 上部可動滑り板 25 アンカー棒
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月10日(1999.9.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明の免震支承装置において、地震力に
より橋桁7および、これに固定されたソールプレート8
が橋軸方向に移動した場合、ソールプレート8から一体
に垂下する係合突起13がゴム支承体4における下部金
属板2の係合凹部11に係合していることにより、ソー
ルプレート8と下部金属板2とは橋軸方向に相対移動せ
ず、したがって、下部金属板2がベースプレート6に対
し滑り移動し、かつゴム支承体4における上部金属板3
の係合凹部10にベースプレート6から一体に立上る係
合突起12が係止していることにより、橋桁7と下部構
造物5の水平方向逆移動に対応してゴム支承体4のゴム
層1の上下部が前記と逆の関係でソールプレート8の移
動量と等しい量だけせん断変形する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム層1とこれに一体結合された下部金
    属板2及び、上部金属板3とからなるゴム支承体4が、
    下部構造物5に固定されるベースプレート6と橋桁7に
    固定されるソールプレート8との間に摺動自在に介在さ
    れ、前記上部金属板3と下部金属板2における橋軸直角
    方向の両側に、上下側でそれぞれ配置位置を橋軸方向に
    ずらして係合凹部10,11を設け、ベースプレート6
    に設けた係合突起12を上部金属板3の前記係合凹部1
    0に係合させ、ソールプレート8に設けた係合突起13
    を下部金属板2の前記係合凹部11に係合させた構成を
    特徴とする免震ゴム支承装置。
  2. 【請求項2】 前記ベースプレート6とゴム支承体4の
    下部金属板2及び、ソールプレート8とゴム支承体4の
    上部金属板3とは、それぞれ滑り板を介して摺動自在に
    接触している構成を特徴とする請求項1記載の免震ゴム
    支承装置。
JP20580498A 1998-07-07 1998-07-07 免震ゴム支承装置 Expired - Fee Related JP3018286B2 (ja)

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