JP2582269Y2 - 弾性レール締結装置 - Google Patents

弾性レール締結装置

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JP2582269Y2
JP2582269Y2 JP1993027316U JP2731693U JP2582269Y2 JP 2582269 Y2 JP2582269 Y2 JP 2582269Y2 JP 1993027316 U JP1993027316 U JP 1993027316U JP 2731693 U JP2731693 U JP 2731693U JP 2582269 Y2 JP2582269 Y2 JP 2582269Y2
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JP
Japan
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rail
leaf spring
spring piece
fastening
rail fastening
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JP1993027316U
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JPH0685402U (ja
Inventor
哲久 小林
静也 梅田
Original Assignee
日本鉄道建設公団
興和化成 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は枕木、軌道スラブ等のレ
ール支承体に適用される弾性レール締結装置に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性レール締結用ばねとして、上
部板ばね片a及び下部板ばね片bを有する板ばねが多用
されているが、上部板ばね片が平面の場合はレール高低
調節装置に追随できないので、レール高低調節に対応す
る場合は、上部板ばね片に曲率を付しているが一般的で
ある。
【0003】図5はPC枕木の代表的な締結装置を示
し、図7はスラブ軌道の代表的なタイプレート付き締結
装置を示す。図5及び図7においてCはレール締結ボル
ト、dはゲージブロック、eはレール、fは同レールe
と枕木gまたはタイプレートとの間に介装された軌道パ
ッド、hはレール調節パッキン、iはレール締結用板ば
ねの受栓、jはコンクリートスラブである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記弾性レール締結装
置においては、上部板ばね片が平面の場合、レール高低
に応じて締結時に板ばね全体が図6に示す如く傾斜し上
部板ばね片も当然傾斜する。従ってレール締結ボルトに
偏心荷重がかかり、締結ボルトの強度、弛みに問題が生
じ、レール高低調節に追随できない。
【0005】この解決策として上部板ばね片を弯曲構造
にして対処しているが、レール締結時の上部板ばね片と
レール締結ボルトとは線接触となるため、締結装置の装
着時、あるいは列車荷重載荷時にレール締結ボルトが移
動したり、緩みを生じ、締結状態が不安定になる。特に
最近は軌道パッドのばね常数を小さくする傾向があり、
動的な変位が大きくなるので、上記の傾向が助長され
る。またこれらの現象を防止するため、過大な締付けを
行う傾向が生じ、その結果、レール締結部材の負担が増
加するばかりでなく、レールの匐進抵抗が増大し、スラ
ブ突起部に過大な反力が生起し、同部の損傷原因とな
る。
【0006】本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、レールの
高低調節に即応できるとともに、軌道パッドを低ばね定
数化して動的な変位が大きい場合でも、安定した締結状
態が保持でき、締結力管理が容易で、構造が簡単なレー
ル締結用板ばねを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案に係る弾性レール締結装置は、枕木、軌道ス
ラブ等のレール支承体にレールを締結する弾性レール締
結装置において、レール締結用板ばねのばね反力支持点
を弯曲部に形成し、同弯曲部より上下一双の板ばね片を
延設し、同両板ばね片のうち、下部板ばね片の先端には
レール押圧部を設け、上部板ばね片の端部には板ばねを
貫通するレール締結ボルトの加圧部を設け、標準締結位
置状態の場合のレール押圧位置を水平基準面とし、前記
下部板ばね片はレールより離隔する方向に上向き傾斜面
を有し、上部板ばね片はレールに近接する方向に上向き
傾斜面を有するように構成され、レール位置が高くなる
のに伴って下部板ばね片は漸次水平になる一方、レール
締結ボルトの押圧点は上部板ばね片の先端に近づき、板
ばね片の撓み量が増大して、上下板ばね片の接触点がレ
ール側に移動し、上部板ばね片はほぼ水平になるように
構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本考案に係るレール締結用板ばねは前記したよ
うに構成されているので、同板ばねの上部板ばね片をレ
ール締結ボルトで締結し、上部ばね片が下部ばね片に接
触したときに標準締結力が得られるようになっている。
レール高さが標準の位置にある場合、上部板ばね片をレ
ール締付ボルトによって締付けて変位せしめ、下部板ば
ね片の上向き傾斜面の縁端部に接触したとき、上部ばね
片が水平になるように形成されるものである。
【0009】従って、レール位置が高くなるに伴って、
レールより離隔する方向に上向き傾斜面を有する下部板
ばね片は、漸次水平に近くなるが、レール締結ボルトの
押圧点はばね先端側に近づき、上下板ばね片の接触時点
では上部ばね片はほぼ水平となる。このためレール締結
ボルトの頂部、または同ボルトのナット座面は板ばねと
面接触となる。
【0010】
【実施例】以下本考案を図示の実施例について説明す
る。図3及び図4は本考案に係るレール締結用板ばねを
使用したレール締結装置を示し、1はスラブ軌道、2は
タイプレート、3はレール、4は軌道パッキン、5はレ
ール高低調節パッキンである。
【0011】6は前記レール締結用板ばねで、ばね反力
支持点が弯曲部6aに形成され、同弯曲部6aより上下
一双の板ばね片6b、6cが延設され、下部板ばね片6
cの先端にはレール押圧部6dが設けられ、上下各板ば
ね片6cの先端にはレール締結ボルトが挿貫されるレー
ル締結ボルトの加圧部6eが設けられている。而して上
部板ばね片6aはレール3に近接する方向に上向き傾斜
面を有し、下部板ばね片6cはレール3より離隔する方
向に上向き傾斜面を有する。
【0012】なお下部板ばね片6cは図1に示すように
平面状にまたは、図2に示すよう曲率半径Rの弯曲面に
形成されている。図3は前記板ばね6を使用したレール
締結装置におけるレール高さが標準の場合を示し、左半
部は板ばね締付前、右半部は締付後の状態を示し、7は
板ばね締結ボルト、8はタイプレート締結ボルト、9は
埋込栓である。
【0013】図4は前記レール3の高さを高くした場合
を示し、レール3の位置が高くなるのに伴って、レール
締結用板ばね6の下部板ばね片6cは図3に示す状態か
ら図4の右半部に示すように順次水平に近くなる。上部
板ばね片6bと下部板ばね片6cとは前記ボルト7の締
結に伴って順次水平に近づくが、下部板ばね片6cのボ
ルト押え点はばね先端に近づき、上部板ばね片6bと下
部板ばね片6cとの接触点は漸次レール3側に移行し、
両者の接触時点では、上部板ばね片6bはほぼ水平とな
る。
【0014】このため前記ボルト7の頂部、または座金
10の座面は前記板ばね6と面接触する。なお下部板ば
ね片6cの先端のレール先端レール押え部にも曲率を付
し、レール3の高低調節に対して円滑に接触するように
している。
【0015】
【考案の効果】本考案に係る弾性レール締結用装置にお
いては、レール締結用板ばねは前記したように、ばね反
力支持点を形成する弯曲部から先端にレール押圧部を有
する下部板ばね片、及び端部に板ばねを貫通するレール
締結ボルトの加圧部を有する上部板ばね片を連設し、レ
ールの標準締結位置状態の場合のレール押圧位置を水平
基準面とし、前記下部板ばね片にはレールより離隔する
方向に上向き傾斜面を設け、上部板ばね片にはレールに
近接する方向に上向き傾斜面を設けたことによって、レ
ールの高低調節に即応できるとともに、低ばね常数の軌
道パッドを使用して動的な変動が大きい場合でも、安定
したレール締結状態が保持できる。更に本考案によれば
締結力の管理が容易で構造の簡単な弾性レール締結装置
を構成しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る弾性レール締結装置の一実施例を
示す側面図である。
【図2】本考案に係る弾性レール締結装置の他の実施例
を示す側面図である。
【図3】本考案に係る板ばねを使用した弾性レール締結
装置を示し、左半部は締付前、右半部は締付後の状態を
示す縦断側面図である。
【図4】前記弾性レール締結装置の他の実施例を示す縦
断側面図である。
【図5】従来のばねクリップを使用したレール締結装置
を示す縦断側面図である。
【図6】図5におけるレール位置を高くした場合の縦断
側面図である。
【図7】従来のスラブ軌道におけるタイプレート付きレ
ール締結装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 スラブ軌道 2 タイプレート 3 レール 4 軌道パッキン 5 レール高低調節パッキン 6 レール締結用板ばね 6a 弯曲部 6b 上部板ばね片 6c 下部板ばね片 6d レール押圧部 6e レール締結ボルト加圧部 7 板ばね締結ボルト 8 タイプレート締結ボルト 9 埋込栓 10 座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 梅田 静也 東京都中央区銀座五丁目1番15号 興和 化成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−15006(JP,A) 実公 昭51−28721(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枕木、軌道スラブ等のレール支承体にレ
    ールを締結する弾性レール締結装置において、レール締
    結用板ばねのばね反力支持点を弯曲部に形成し、同弯曲
    部より上下一双の板ばね片を延設し、同両板ばね片のう
    ち、下部板ばね片の先端にはレール押圧部を設け、上部
    板ばね片の端部には板ばねを貫通するレール締結ボルト
    の加圧部を設け、標準締結位置状態の場合のレール押圧
    位置を水平基準面とし、前記下部板ばね片はレールより
    離隔する方向に上向き傾斜面を有し、上部板ばね片はレ
    ールに近接する方向に上向き傾斜面を有するように構成
    され、レール位置が高くなるのに伴って下部板ばね片は
    漸次水平になる一方、レール締結ボルトの押圧点は上部
    板ばね片の先端に近づき、板ばね片の撓み量が増大し
    て、上下板ばね片の接触点がレール側に移動し、上部板
    ばね片はほぼ水平になるように構成されたことを特徴と
    する弾性レール締結装置。
JP1993027316U 1993-05-25 1993-05-25 弾性レール締結装置 Expired - Lifetime JP2582269Y2 (ja)

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JPS5215006A (en) * 1975-07-25 1977-02-04 Tetsudo Kizai Kogyo Kk Elastic cramp means for rail

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