JP2563317Y2 - コンクリ−トまくらぎ用板ばね - Google Patents

コンクリ−トまくらぎ用板ばね

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JP2563317Y2
JP2563317Y2 JP8683689U JP8683689U JP2563317Y2 JP 2563317 Y2 JP2563317 Y2 JP 2563317Y2 JP 8683689 U JP8683689 U JP 8683689U JP 8683689 U JP8683689 U JP 8683689U JP 2563317 Y2 JP2563317 Y2 JP 2563317Y2
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敬晴 長藤
弘 熊崎
修 若月
健 平井
茂實 林
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財団法人 鉄道総合技術研究所
株式会社丸上製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄道軌道においてレールをコンクリートま
くらぎ支承体に弾性的で強固に、かつ、確実に締結する
コンクリートまくらぎ用板ばねに関するものである。
〔従来の技術〕
従来のコンクリートまくらぎ用レール締結装置のう
ち、第1図に示すようにコンクリートまくらぎ支承体1
にばね受栓1aが一体となって埋込まれ固定されている構
造のまくらぎは、コンクリートまくらぎ支承体1上に軌
道パッド2を介してレール6が、板ばね3と締結ボルト
4及び座金5によって弾性的に締結されている。なお、
列車荷重による横圧受けと、レール6の軌間設定若しく
は軌間調節には、対面寸法の異なるゲージブロック7が
用いられている。
コンクリートまくらぎ支承体1と、ばね受栓1aが一体
となっていない構造のまくらぎは、代表的なものとして
第2図及び第3図に示すように、コンクリートまくらぎ
支承体1上に軌道パッド2を介してレール6が、板ばね
3と締結ボルト4及び座金5によって弾性的に締結され
ている。また、軌間設定若しくは軌間調節用としては、
移動調整の可能な、くさび状のばね受台8が用いられて
いる。
〔考案が解決しようとしている課題〕
このように第1図の方式は、列車荷重による横圧受け
と、レール6の軌間設定若しくは軌間調節にゲージブロ
ック7が用いられている。このため列車からの繰返し荷
重によって、レール6とゲージブロック7あるいは板ば
ね3との間では非密着部分が生ずるため、レール6とコ
ンクリートまくらぎ支承体1との間で回転抵抗が減少す
るなどの不具合も考えられる。また、ゲージブロック7
を必要とするため施工時の取扱い部品数も多く、材料費
や施工費が増大する。
第2図及び第3図の方式では、コンクリートまくらぎ
支承体1とレール6との間に、板ばね3のほかに軌間調
節用のばね受台8が用いられているので、細かい軌間調
節を行う場合や軌間の調節範囲を大きく取る必要がある
場合には有利である。しかし、軌間調節の変化量を定量
とする軌道ではコンクリートまくらぎ支承体1と、ばね
受栓1aが一体となって固定されている構造のまくらぎに
較べ、コンクリートまくらぎ支承体1の構造や形状が複
雑となるうえ、ばね受台8が挿入されるため施工時の取
扱い部品数も多く、材料費や施工費が増大する。
〔課題を解決しようとする手段〕
本考案は、これらの欠点を一掃するため、ばね受栓1a
がコンクリートまくらぎ支承体1と一体となるように埋
込まれて固定された構造のもので、比較的構造や形状が
簡素で経済性を有するコンクリートまくらぎに限定して
課題を解決しようとするものである。
板ばね3を構成する下ばね先端部3bの板幅方向の全面
が、レール底部上面6a及び同側面6bに直接密着して、列
車荷重による横圧を下ばねで直接受けてばね尻弯曲部に
作用する横ばね形式で、しかも、上ばねを所定の緊締条
件で締結したとき、上ばねの先端部3aが下ばねの先端部
3bと、レール底部上面6aの両方に接触するか、あるい
は、下ばねの先端部3bに確実に接触して、下ばねの先端
部3bと上ばねの先端部3aが、所定のレール押え力でレー
ル底部上面にばね作用する二重ばね形式の板ばね3とす
る。
また、レール底部側面6bからばね受栓1aまでの所要寸
法に対して、板ばね3を構成する下ばねのこれに相当す
る部分の寸法に、軌間変化量を見越した分を加減した大
小2種類の寸法の板ばね3を用い、使用時にこれらを適
切に組合わせることによって、所定の軌間調節が可能と
なる板ばね3とする。
本考案は、コンクリートまくらぎ支承体1にレール6
を弾性的に強固に、かつ、確実に締結し安定したレール
押え力を保持するとともに、列車荷重による横圧を直接
受けるような構造とし、しかも、部品数を減少して、作
業性の向上と経済性をも備えるコンクリートまくらぎ用
板ばねを提供するものである。
〔作用〕
レール弾性締結用の板ばね3を構成する下ばねの先端
部3bは、レール底部上面6aと同側面6bに接触部で隙間な
く、しかも、全板幅が有効に使われて直接密着するた
め、列車荷重からの横圧を下ばねが直接受けてばね尻弯
曲部に作用する横ばね形式としたため、コンクリートま
くらぎ支承体1とレール6との回転抵抗の増強が図られ
て直角狂いが少なくなる。
また、上ばねを所定の緊締条件で締結したとき上ばね
の先端部3aは、下ばねの先端部3bとレール底部上面6aの
両方へ接触するか、あるいは、下ばねの先端部3bに確実
に接触する。このとき、下ばねの先端部3bと上ばねの先
端部3aは、所定の押え力でレール底部上面6aにばね作用
する二重ばね形式とし、形状による締付力管理ができる
構造となる。締結後の板ばね3は単純ばり的な支持方法
となり、板ばね3の作用は、上ばね、下ばねの2枚のば
ねで抵抗するため、レール6の上向きのばね定数が大き
くなり2段線形のばね特性が得られるので、レール6の
小返り抵抗は増大する。さらに板ばね3の全長がばね定
数に対して有効に働き、先端ばね定数を小さくすること
ができ初期締付量が大きく取れるため、列車振動による
締結ボルト4の緩み防止に効果的に作用する。
さらに、レール底部側面6bとばね受栓1aとの所要寸法
に対して、板ばね3を構成する下ばねの寸法を、必要な
軌間変化量に対応し得るような寸法の大小2種類の板ば
ね3を設け、これらを適切に組合わせて使用することに
よって、他の部材を用いることなく軌間の調節が可能と
なる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
第4図、第5図、第6図、第7図及び第8図は請求項
(1)、(2)及び(3)に述べた実施例である。
第4図及び第5図は、鉄道軌道の片側レール6の1組
当りの締結装置と、その締結状態について本考案の実施
例を示すもので、コンクリートまくらぎ支承体1に軌道
パッド2を介し、レール6を板ばね3と締結ボルト4及
び座金5によって弾性的に締結する。板ばね3は列車か
らの繰返し荷重とレール6の長手方向に作用するレール
軸力に対して、弾力的な抵抗力として作用する。
第6図は、片側レール6で締結前の板ばね3の片方の
在姿状態を示す。板ばね3を構成する下ばねの先端部3b
は、レール底部上面6aと同側面6bに容易に接触するよう
な形状としている。また、板ばね3のばね尻弯曲部は、
コンクリートまくらぎ支承体1に埋込まれたばね受栓1a
との間に、全面が接触するような曲率を設けている。さ
らに、上ばねの先端部3aは、下ばねの先端部3bあるいは
レール底部上面6aとに、緊締時に所定のレール押え力で
ばね作用し得る範囲の締付代の隙間が設けられている。
第7図は、第6図の状態の板ばね3を締結ボルト4と
座金5によって、所定の緊締条件で締結したときの状態
を示す。上ばねの先端部3aは下ばねの先端部3bとレール
底部上面6aに接触し、レール6をコンクリートまくらぎ
支承体1に、軌道パッド2を介して弾性的に締結する。
列車荷重による横圧は、下ばねの先端部3bで直接受けら
れてばね尻弯曲部に作用する。下ばねの先端部3bはレー
ル底部上面6aと同側面6bとに接触部では隙間なく直接密
着し、また、ばね尻弯曲部もばね受栓1aとの間で全面が
接触しているため、列車荷重に対してレール6とコンク
リートまくらぎ支承体1との回転抵抗が大きくなる。
第8図は、片側レール6の1組当りの締結状態を示す
もので、軌間の調節方法についての説明図である。コン
クリートまくらぎ支承体1上に、所定の軌間に適合する
ようにレール6の中心を設定したとき、レール底部側面
6bからばね受栓1aまでの所要寸法をLとする。また、必
要に応じてレール6の中心位置を片方に寄せるための移
動量をeとすれば、レール底部側面6bからばね受栓1aま
での所要寸法Lに対して、板ばね3を構成する下ばねの
寸法をL+e、L−eとした大小2種類の寸法の板ばね
3を用いることにより、小を用いた板ばね側へレール6
をeだけ移動できる。本図では片側レール6のみを示し
たが、使用時には左右両側のレール6で軌間のそれぞれ
の内外に、大小2種類の板ばね3を適切に組合わせて使
用することによって、所定の軌間調節が得られる。
〔考案の効果〕
本考案にかかるコンクリートまくらぎ用板ばねを鉄道
軌道において使用すれば、レール6をコンクリートまく
らぎ支承体1に弾性的で強固に、かつ、確実に締結し得
る。しかも、板ばね3を構成する下ばねの先端部3bは、
レール底部上面6a及び同側面6bに接触部において隙間な
く直接密着し、かつ、板ばね3の全板幅が有効に使われ
るためレール6とコンクリートまくらぎ支承体1との回
転抵抗が大きくなり、直角狂いが少なく軌道の安定性に
大きく寄与するコンクリートまくらぎ用板ばねである。
しかも、大小2種類の寸法の板ばね3を適切に組合わせ
ることによって、所定の軌間調節が可能となる。
また、ゲージブロック7を必要としないので、部品数
の減少による作業性の向上や締結装置部品のトータルコ
ストの低減、さらに、施工保守費削減による経済性もあ
り、多くの利点を有するコンクリートまくらぎ用板ばね
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンクリートまくらぎ支承体に、ばね受栓が一
体となって埋込まれた構造のまくらぎに使用された、従
来の弾性締結装置の正面図で第2図及び第3図は、コン
クリートまくらぎ支承体にばね受台の使用された、従来
の弾性締結装置の平面図及び正面図である。 第4図及び第5図は、本考案によるコンクリートまくら
ぎ用板ばねの、締結時の平面図及び正面図である。 第6図は片側レールの片方に、本考案による締結前の板
ばねの在姿状態を示す正面図で、第7図は同じく片側レ
ールの片方に、本考案によるコンクリートまくらぎ用板
ばねを締結したときの正面図である。 第8図は第5図と同一の正面図で、軌間調節についての
説明図である。 1……コンクリートまくらぎ支承体、1a……ばね受栓、
2……軌道パッド、3……板ばね、3a……上ばねの先端
部、3b……下ばねの先端部、4……締結ボルト、5……
座金、6……レール、6a……レール底部上面、6b……レ
ール底部側面、7……ゲージブロック、8……ばね受
台、L……コンクリートまくらぎ支承体1上に、レール
6の中心位置を所定の軌間に設定させたとき、レール底
部側面6bからばね受栓1aまでの所要寸法を表した符号、
e……軌間設定あるいは軌間調節のとき、レール6の中
心位置の移動量を表した符号。
フロントページの続き (72)考案者 林 茂實 愛知県豊川市麻生田町馬見塚19番地の2 合議体 審判長 佐藤 荘助 審判官 外山 邦昭 審判官 富田 哲雄 (56)参考文献 「鉄道線路」第32巻第6号(昭和59年 6月1日発行)第23頁〜第26頁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートまくらぎ支承体に、ばね受栓
    が一体となって埋込まれた構造のまくらぎに使用される
    レール弾性締結用の板ばねにおいて、板ばねを構成する
    下ばねの先端部で板幅方向の全面が、レール底部上面及
    び同側面に直接密着する横ばね形式で、上ばねを緊締し
    たとき、上ばねの先端部が、下ばねの先端部とレール底
    部上面の両方へ接触するか、あるいは、下ばねの先端部
    に確実に接触して、下ばねの先端部と上ばねの先端部
    が、レール底部上面にばね作用する形状とし、レール底
    部の側面からばね受栓までの所要寸法に対して、下ばね
    のこれに相当する部分の寸法に、軌間変化量を見越した
    分を加減した、大小2種類の寸法の板ばねを用いること
    を特徴とするコンクリートまくらぎ用板ばね。
JP8683689U 1989-07-26 1989-07-26 コンクリ−トまくらぎ用板ばね Expired - Lifetime JP2563317Y2 (ja)

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「鉄道線路」第32巻第6号(昭和59年6月1日発行)第23頁〜第26頁

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