JP2000024557A - 二重エアゾール容器及びその製造方法 - Google Patents
二重エアゾール容器及びその製造方法Info
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Abstract
容物の酸化、外気による汚染、充填時の発泡等を防止す
る。内袋の下端がエアゾール容器の下壁と接触せず、マ
ウンテンカップとビード部との係合を確実とし、気密漏
れを生じない。また、製造工程でエアゾール容器内に内
袋をセットするのに手数を不要とし、効率的で誤差のな
い製造を可能とする 【解決手段】 マウンテンカップ4と内袋1からなる液
収納体12のマウンテンカップ4を、エアゾール容器1
3のビード部14に仮嵌合して内袋1をエアゾール容器
13に挿入し、内袋1の下端とエアゾール容器13の底
壁15内面とを非接触状態とする。マウンテンカップ4
とビード部14の間に充填間隔18を形成して噴射剤を
エアゾール容器13内に充填し、同時にエアゾール容器
13のビード部14にマウンテンカップ4をクリンチし
て固定する。
Description
制汗剤、その他の人体用品、殺虫剤、コーティング材、
クリーナー、その他の家庭用品、工業用品、自動車用
品、医薬品、食品等の内容物を内袋に充填し、アンダー
カップ充填により外容器に噴射剤を充填して使用する二
重エアゾール容器及びその製造方法に係るものである。
内袋を装着し、この内袋を内容物の減少に伴って、容積
の減少を可能にするように形成したものが存在する。こ
のような二重エアゾール容器は噴射剤とエアゾールの内
容物とが、直接接触するのが好ましくないような内容処
方に於て用いられている。
器は、内袋をエアゾール容器の内部に装着し、内袋の開
口縁をエアゾール容器のビード部に係合するとともに、
内袋の下端をエアゾール容器の下底に接触させた状態で
装着する。そして、このように装着した内袋内に噴射剤
を伴わない内容物のみを充填する。
プを内袋の内部に嵌合して、マウンテンカップとエアゾ
ール容器のビード部の間隔に、内袋の上端開口部を配置
した後、内袋及びマウンテンカップを上方に吊り上げ、
内袋の開口部外周とエアゾール容器のビード部との間隔
に噴射剤の充填間隔を形成し、この充填間隔から噴射剤
をエアゾール容器内に充填するものである。
来方法に於ては、マウンテンカップを嵌合する前の内袋
を容器内に装着し、この状態で内容物を内袋内に装着す
るから、外気と内袋内は連通状態になる。また、この状
態に於て内容物を充填すると、内容物を内袋の開口部近
くまで多く充填すれば、マウンテンカップを嵌合した場
合に内容物が外部に溢れ出る結果となる。また、内容物
の充填量を少なくすれば、内袋内に外気が残留するもの
となり、その結果、内容物が酸化し易い処方の場合に
は、内容物の酸化、変敗等を生じるものとなる。
用いた剤型の内容物に於ては、外気と接触する事によっ
て変質したり、外気との接触による温度上昇によりイソ
ペンタンが蒸発して発泡を生じたりし、充填作業時に好
ましくないものとなる。また、内容物と外気とが接触す
ると、汚染防止の要求が強い、医薬品、化粧品、食品等
に於いて特に好ましくないものである。
容器内に装着した状態に於て、内容物の充填時の重量に
耐えるため、その下底をエアゾール容器の底壁の内面に
接触させた状態としている。このように内袋の下端をエ
アゾール容器の下底と接触させる事により、内容物の重
量に耐えて内袋を安定良くエアゾール容器内に配置する
事ができる利点を有する。
より内袋が規定寸法より長く成る場合には、エアゾール
容器のビード部と内袋の開口部外周面との接触が正しく
行われず、傾いたり、上方に突出してしまったりする事
が生じやすい。この場合には、最終工程でのマウテンカ
ップとビード部のクリンチ時に気密不良を生じるものと
なる。また、内袋が規定寸法より短く形成された場合に
は、内袋がエアゾール容器内に脱落してしまったりする
事故も生じ、製造工程上極めて不都合な事が多いもので
ある。
するものであって、内容物の充填時に内容物と外気との
接触を防止し、内容物の酸化による変敗等を生じる事が
ないようにする。また、内容物の過充填や、充填不足を
生じる事がないし、充填不足を生じても外気と内容物の
接触による酸化を発生させることがない。
テンカップ及び内袋の開口部外周縁とを確実に接触さ
せ、気密漏れ等を生じさせる事がないようにクリンチ固
定するとともに、内容物の酸化による変敗等を生じる事
がないようにするものである。
題を解決するため、内容物の減少に伴なって容積を減少
可能に形成した内袋の開口部内周に、バルブ機構を配置
したマウンテンカップを挿入係合し、この内袋とマウン
テンカップからなる液収納体の、マウンテンカップをエ
アゾール容器のビード部に結合するとともに内袋を、エ
アゾール容器内部に挿入して装着し、内袋の下端とエア
ゾール容器の底壁内面とを、非接状態として成るもので
ある。
可能とする内袋の開口部内周に、バルブ機構を配置した
マウンテンカップを挿入固定し、このマウンテンカップ
と内袋からなる液収納体のマウンテンカップを、エアゾ
ール容器のビード部に固定する事なく仮に嵌合して内袋
をエアゾール容器に挿入し、この液収納体を仮嵌合した
状態に於いて、内袋の下端とエアゾール容器の底壁内面
とを非接触状態とするとともに、エアゾール容器に噴射
剤の充填ヘッドを接続し、マウンテンカップをビード部
から上方に引き上げ、マウンテンカップとビード部の間
に充填間隔を形成するとともに噴射剤をエアゾール容器
内に充填し、同時にエアゾール容器のビード部にマウン
テンカップをクリンチして固定する事により、マウンテ
ンカップとエアゾール容器とを内袋の開口縁を介在して
固定した後、バルブ機構を介して内容物を内袋内に充填
する事を特徴として成るものである。
ップの挿入係合は、分離不能に止着して行うものであっ
ても良い。
ップの挿入係合は、内袋の吊り下げ状態に於いて内袋が
自身の重量によって脱落することのない引抜嵌合力によ
り行うものであっても良い。
状態に於いて、ビード部の内周面と内袋の外周面との間
に、0.01mm〜1.00mmの噴射剤の流通間隔を
形成したものであっても良い。
ら、二重エアゾール容器を製造するには、まず、内容物
を充填する内袋に、内容物の充填前に、マウンテンカッ
プを嵌合装着する。このマウンテンカップは、エアゾー
ル容器の開口部内周に嵌合し、その嵌合状態はマウンテ
ンカップと内袋を接着、溶着等の固着状態で行っても良
いし、また内袋がマウテンカップの外周に吊り下げた状
態に於て、内袋が自身の重量でマウンテンカップから脱
落しない程度の嵌合力で接続すれば良い。また、マウテ
ンカップはステム、ハウジング等のバルブ機構を備えて
いる。
続した内袋を、次にエアゾール容器のビード部に係合し
て内袋をエアゾール容器内に装着する。この状態に於
て、内袋の下端は内容物の底壁の内面と接触しない程度
の寸法としている。そのため、内袋は、エアゾール容器
の下底と接触する事によって生じるビード部との接触不
良を生ずる事がなく、マウンテンカップ及び内袋はビー
ド部に確実に装着する事が可能となる。
ル容器に装着した状態に於いて、マウンテンカップとエ
アゾール容器は仮嵌合状態であって固定状態にはない
し、内容物の内袋への充填も行われていない。従って、
エアゾール容器の下壁と内袋の下端が非接触状態でも、
内袋の開口部内周へのマウンテンカップの挿入係合は、
内袋の吊り下げ状態に於いて内袋が自身の重量によって
脱落することのない引抜嵌合力により行なわれていれば
充分なものである。
同一の容器等に大量に収納したり、自動機によりエアゾ
ール容器に高速で装着したりする場合の如く、内袋とマ
ウテンカップに分離方向の力が作用する可能性のある場
合には、内袋の開口部内周へのマウンテンカップの挿入
係合は、分離不能に止着して行うのが好ましいものであ
る。
プをエアゾール容器のビード部に仮嵌合した状態で、マ
ウンテンカップの上部に充填ヘッドを接続し、マウンテ
ンカップ及び内袋を上方に引き上げて、マウンテンカッ
プ若しくは内袋とビード部との間に噴射剤の充填間隔を
形成する。
をエアゾール容器内に充填した後、マウンテンカップを
エアゾール容器のビード部にクリンチする事により、マ
ウンテンカップによってエアゾール容器を密閉状態に保
持するとともにエアゾール容器、マウテンカップ及び内
袋を一体に固定する。
したバルブ機構を介して、スルーザバルブ方式により内
袋内に内容物を充填する。
内袋とが、エアゾール容器内に装着する前に装着係合状
態にあるから、内袋内は外気と接触する事がないように
構成する事が出来る。また、内容物の充填はバルブ機構
を介して行うものである。そのため、内袋内に内容物を
充填する場合に於ては、外気と接触する事なく内袋内に
内容物の充填が可能となるし、過充填を生じることもな
い。そのため、酸化しやすい内容物や、外気との接触に
よる温度上昇により発泡する、ジェルフォーム等の内容
物を充填する場合にも全く支障のない充填が可能とな
る。また、内容物と外気とを接触することなく、内容物
の充填が可能であるから、汚染防止の要求が強い、医薬
品、化粧品、食品等に於いて特に好ましいものである。
続は内袋の下端がエアゾール容器の下端と接触する事な
く、間隔を形成した状態となっているから、内袋によっ
てマウテンカップが突き上げられて傾いたりする事がな
い。そのため、マウテンカップ若しくは内袋は、エアゾ
ール容器のビード部と正確な配置で確実に嵌合する事が
でき、噴射剤充填後のマウンテンカップとエアゾール容
器とのクリンチ固定が確実に行われ、ガス漏れ等を生じ
る事がないものである。またマウンテンカップと内袋と
がエアゾール容器への装着前に係合関係にあるから、取
り扱いが極めて容易で作業効率を高める事ができるもの
である。
頭髪用品として、ヘアスプレー、ヘアトリートメント、
ヘアシャンプー、リンス、酸性染毛剤、酸化型2剤タイ
プ永久染毛剤、カラースプレー・脱色剤、パーマ剤、育
毛剤、ヘアフォーム、ヘアトニック、寝癖直しスプレ
ー、髪用フレグランス等に用いる事ができる。
ム、アフターシェーブローション、アフターシェーブ
(ジェル)、香水・オーデコロン、洗顔剤、日焼け止め、
化粧水、ファンデーション、脱毛・脱色剤、浴用剤、歯
磨き、パック剤等に用いる事ができる。
臭剤、ボディシャンプー等に用いる事ができる。また、
その他の人体用品としては、筋肉消炎剤、皮膚疾患剤、
水虫薬、害虫忌避剤、清拭剤、口腔剤、傷薬、やけど治
療剤、その他の医薬品等に用いる事ができる。
ブリ用殺虫剤、園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、不快害虫剤等
に用いる事ができる。また、コーテング剤としては、家
庭用塗料、自動車用塗料、アンダーコーテング等に用い
る事ができる。
クリーナー、絨毯クリーナー、浴用クリーナー、床・家
具艶だしクリーナー、靴・皮革クリーナー、ワックス艶
だし剤等に用いる事ができる。また、その他の家庭用品
としては、室内消臭剤、トイレ用消臭剤、防水スプレ
ー、洗濯糊、除草剤、衣類用防虫剤、防炎剤・消火具、
除菌剤、ごみ用消臭剤等に用いる事ができる。
剤、金属探傷剤、離型剤、コーキング剤等に用いる事が
できる。また、自動車用としては、防曇剤、解氷剤、パ
ンク修理剤、エンジンクリーナー等に用いる事ができ
る。その他、動物用品、趣味娯楽用品、食品、例えばコ
ーヒー、ジュース、クリーム、チーズ等に用いる事がで
きる。
ば、(1)は内袋で、内部に充填した内容物の減少に伴っ
て、容積を減少可能となるよう、柔らかい材質で形成す
るか、プリーツ状に形成している。また、この内袋(1)
の開口部(2)内周には、図1に示す如く、バルブ機構
(3)を配置したマウンテンカップ(4)を挿入固定する。
内袋(1)とを接着剤、溶着等等の適宜の方法によって、
分離不能に固定したものであっても良い。また内袋(1)
がマウテンカップ(4)の外周に吊り下げた状態に於て、
マウンテンカップ(4)から自身の重量で脱落する事のな
い程度の挿入引き抜き嵌合力により、マウテンカップ
(4)に嵌合するものであっても良い。
用いることができ、一実施例では図10に示す如く、マ
ウテンカップ(4)の中央部にハウジング(5)を固定し、
このハウジング内に、押圧発条(6)で外部方向に付勢し
たステム(7)を挿入している。そして、このステム(7)
のオリフィス(8)を、環状ガスケット(10)の内周端面
で密閉することにより、ステム(7)の押圧時以外は、エ
アゾール容器(13)の内部と外部との連通を遮断し、内
容物(11)の外部への噴出を阻止している。そして、上
記の内袋(1)とマウンテンカップ(4)とにより液収納体
(12)を構成している。
エアゾール容器(13)内に内袋(1)を装着する前に、図
3、図4に示す如く、バルブ機構(3)のステム(7)を押
し下げ開放して、内袋(1)内の外気をバキュームし外部
に排出する。この内袋(1)内の外気の排出は、必ずしも
確実に行う必要はなく、相当程度の内袋(1)内の外気を
排出できるものであれば良い。また、この内袋(1)内の
バキュームは行うことが好ましいが、必ずしも必要なも
のではない。そして、このようにバキュームした内袋
(1)を、エアゾール容器(13)内にビード部(14)を介
して挿入する。この内袋(1)内の外気を排出した状態に
於て、内袋(1)の外径はビード部(14)の内径よりも小
さくし、エアゾール容器(13)への挿入に支障ないよう
に構成している。
を、図5に示す如く、エアゾール容器(13)の内部に装
着し、マウンテンカップ(4)とエアゾール容器(13)の
ビード部(14)とを接触する。この接触は図5に示す如
く、マウンテンカップ(4)とビード部(14)との間に内
袋(1)の上端縁を介在させて行う。また、この装着状態
に於て内袋(1)の下端は、エアゾール容器(13)の底壁
(15)の内面と非接触状態と成っている。このように、
内袋(1)の下端を、エアゾール容器(13)の底壁(15)
の内面と非接触状態とする事により、内袋(1)がエアゾ
ール容器(13)の底壁(15)と接触する事によって上方
に押し上げられたり、傾いたりする事がないから、マウ
ンテンカップ(4)とエアゾール容器(13)のビード部
(14)との接触を確実に行う事ができるものとなる。
ール容器(13)に装着した状態に於ては、図7に示す如
く、内袋(1)の開口部(2)の外周とビード部(14)との
間隔に、0.01〜1.0mmの噴射剤の流通間隔(1
6)を形成している。また、この内袋(1)をエアゾール
容器(13)内部に装着した状態に於ては、マウンテンカ
ップ(4)とエアゾール容器(13)とは固定する事なく仮
嵌合状態を保っている。
容器(13)内に挿入し、マウンテンカップ(4)とビード
部(14)との仮嵌合を行った状態に於て、図6に示す如
く、エアゾール容器の上部に充填ヘッド(17)を装着
し、この充填ヘッド(17)の作用により、マウンテンカ
ップ(4)を上方に吊り上げる。この吊り上げは、バキュ
ームによって行っても良いし、機械的操作によって行っ
ても良い。この吊り上げ状態に於て、ビード部(14)と
マウンテンカップ(4)との間に噴射剤の充填間隔(18)
が生じる。そして、この状態に於てこの充填間隔(18)
からエアゾール容器(13)内の外気を外部にバキューム
して排除する。
隔(18)からエアゾール容器(13)内に窒素等の噴射剤
を圧力充填する。この噴射剤の充填によって、図8に示
す如く、内袋(1)は確実に圧縮された状態となる。この
圧縮後に、図9、図10に示す如く、エアゾール容器
(13)のビード部(14)とマウンテンカップ(4)とをク
リンチし、エアゾール容器(13)に対しマウンテンカッ
プ(4)を確実に固定する。この固定状態に於ては、マウ
ンテンカップ(4)とビード部(14)との間隔に内袋(1)
の開口縁を介在させ、内袋(1)にパッキングとしての作
用を持たせている。
ンチ後に、内袋(1)内のピンホール等を検査するピンホ
ール検査を行う。このピンホール検査は、図11に示す
如く、ステム(7)を押圧してバルブ機構(3)を開放し、
内袋(1)内をバキュームする事により、このバキューム
によって引き出される気体成分を測定し、噴射剤がバル
ブ機構(3)から同時に排出されるならば、内袋(1)には
ピンホールが生じているものとなるから、製造工程から
この製品を排除する。
異常が発見できない場合は、図12に示す如く、バルブ
機構(3)に内容物(11)の充填ヘッド(17)を接続し、
バルブ機構(3)を介し、エアゾール容器(13)内に内容
物(11)を充填する。この充填は、バルブ機構(3)を介
し、内袋(1)内が確実な密閉状態で行われるから、内容
物(11)が外気と接触する事がない。そのため、内袋
(1)内に、外気との接触により酸化を生じる染毛剤等を
充填したり、外気との接触によって発泡するイソペンタ
ン等を用いたジェルフォームを充填したりする場合に於
ても全く支障がないものである。そして、内容物(11)
を内袋(1)内に充填し、エアゾール容器(13)内と内袋
(1)内の圧力が平衡した状態で内容物(11)の充填を完
了する。
ると、プリーツを拡開する事により、幅方向に均一に容
積を増加する。また、内袋(1)はポリエチレン樹脂で形
成し、充填した内容物(11)がエアゾール容器(13)内
に漏れたり、噴射剤が内袋(1)内に透過したりする事は
ないものとなる。
器(13)を操作して、内容物(11)を噴射する際は、内
袋(1)の外周面全体に加えられる噴射剤の圧力により、
内容物(11)が外部に良好に噴射される。また、プリー
ツ形状であるから、噴射剤によって加圧される事によ
り、内袋(1)は、内容物(11)の減少に伴う収縮が、安
定して行われる。従って、噴射の終期まで均一な噴射が
持続するとともに、内容物(11)を無駄なく噴射し得る
ものとなる。
エチレン樹脂で形成しているが、ポリプロピレン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂等で形成しても良い。また、このように一種類の
樹脂を用いて、内袋(1)を単層構造としても良いが、複
数種の樹脂を積層して、多層構造の内袋(1)を形成して
も良い。例えば、ポリエチレン樹脂の外面に、エチレン
・ビニールアルコール共重合体を配置し、その外面にポ
リエチレン樹脂を配置する事により、多層構造の内袋
(1)を形成する。また、他の実施例として、ポリエチレ
ン樹脂の外面に、ポリエチレンテレフタレート樹脂を配
置し、その外面にポリエチレン樹脂を配置する事によ
り、多層構造の内袋(1)を形成する。上記の何れの場合
でも、内容物(11)や噴射剤の成分に対して、耐久性を
有する素材を適宜に用いて内袋(1)を形成する。
粧品、消臭・制汗剤、その他人体用品、殺虫剤、家庭用
品を充填した場合の、各々の内容物(11)の処方例を以
下に示す。尚、エアゾール容器に充填する噴射剤は、窒
素、炭酸ガス、亜酸化窒素、空気等の圧縮ガス、液化石
油ガス、ジメチルエーテル等の液化ガスの中から選択し
た、一種類または複数種の混合ガスを噴射剤として充填
している。
ートメント、ヘアトニック、育毛剤、酸性染毛剤の処方
例を以下に示す。
め、シェービングクリーム、化粧水、アフターシェー
ブ、パック剤、洗顔剤の処方例を以下に示す。
を以下に示す。
忌避剤の処方例を以下に示す。
殺虫剤の処方例を以下に示す。
レーの処方例を以下に示す。
るから、内袋内の内容物と外気とが接触する恐れがな
く、製造工程に於て確実に外気を遮断した状態に於て内
袋内に内容物を充填する事ができる。そのために内袋内
に充填する内容物が酸化し易いものであったり、外気と
の接触により汚染しやすい医薬品、化粧品、食品等であ
ったり、外気との接触による温度上昇によって発泡を生
じるようなものであっても、変質を生じる事のない確実
な充填を可能とする事ができる。
と接触する事がない状態で、エアゾール容器内にセット
されるから、マウンテンカップとビード部との係合が確
実に行われ、ビード部が傾いたりする事によって生じる
気密漏れを発生させる事がない。
ル容器に装着する前に係合関係が生じているから、製造
工程に於てエアゾール容器内に内袋をセットするのに手
数を要する事がなく、効率的で誤差のない製造を可能と
する事ができるものである。
図である。
している状態の断面図である。
る。
仮嵌合した状態の断面図である。
装着し、エアゾール容器内をバキュームしている状態の
断面図である。
る。
面図である。
した状態の断面図である。
ある。
である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 内容物の減少に伴なって容積を減少可能
に形成した内袋の開口部内周に、バルブ機構を配置した
マウンテンカップを挿入係合し、この内袋とマウンテン
カップからなる液収納体の、マウンテンカップをエアゾ
ール容器のビード部に結合するとともに内袋を、エアゾ
ール容器内部に挿入して装着し、内袋の下端とエアゾー
ル容器の底壁内面とを、非接状態とした事を特徴とする
二重エアゾール容器。 - 【請求項2】 内容物の減少に伴なって容積を減少可能
とする内袋の開口部内周に、バルブ機構を配置したマウ
ンテンカップを挿入固定し、このマウンテンカップと内
袋からなる液収納体のマウンテンカップを、エアゾール
容器のビード部に固定する事なく仮に嵌合して内袋をエ
アゾール容器に挿入し、この液収納体を仮嵌合した状態
に於いて、内袋の下端とエアゾール容器の底壁内面とを
非接触状態とするとともに、エアゾール容器に噴射剤の
充填ヘッドを接続し、マウンテンカップをビード部から
上方に引き上げ、マウンテンカップとビード部の間に充
填間隔を形成するとともに噴射剤をエアゾール容器内に
充填し、同時にエアゾール容器のビード部にマウンテン
カップをクリンチして固定する事により、マウンテンカ
ップとエアゾール容器とを内袋の開口縁を介在して固定
した後、バルブ機構を介して内容物を内袋内に充填する
事を特徴とする二重エアゾール容器の製造方法。 - 【請求項3】 内袋の開口部内周へのマウンテンカップ
の挿入係合は、分離不能に止着して行うものであること
を特徴とする請求項1の二重エアゾール容器。 - 【請求項4】 内袋の開口部内周へのマウンテンカップ
の挿入係合は、分離不能に止着して行うものであること
を特徴とする請求項2の二重エアゾール容器の製造方
法。 - 【請求項5】 内袋の開口部内周へのマウンテンカップ
の挿入係合は、内袋の吊り下げ状態に於いて内袋が自身
の重量によって脱落することのない引抜嵌合力により行
うものであることを特徴とする請求項1の二重エアゾー
ル容器。 - 【請求項6】 内袋の開口部内周へのマウンテンカップ
の挿入係合は、内袋の吊り下げ状態に於いて内袋が自身
の重量によって脱落することのない引抜嵌合力により行
うものであることを特徴とする請求項2の二重エアゾー
ル容器の製造方法。 - 【請求項7】液収納体のエアゾール容器への装着状態に
於いて、ビード部の内周面と内袋の外周面との間に、
0.01mm〜1.00mmの噴射剤の流通間隔を形成
した事を特徴とする請求項1の二重エアゾール容器。 - 【請求項8】液収納体のエアゾール容器への装着状態に
於いて、ビード部の内周面と内袋の外周面との間に、
0.01mm〜1.00mmの噴射剤の流通間隔を形成
した事を特徴とする請求項2の二重エアゾール容器の製
造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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