JP3895428B2 - エアゾール容器用の定量噴射装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は頭髪用品、化粧品、消臭・制汗剤、その他の人体用品、殺虫剤、コーテング剤、クリーナー、その他の家庭用品、工業用品、自動車用品、食品等の内容物を、定量的に噴射する事を可能とするエアゾール容器用の定量噴射装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアゾール容器用の定量噴射装置としては実公平8−4467号に示す考案が知られている。この考案は、エアゾール内容物を一時的に滞溜させる定量室内に、長尺状のステムを挿入し、このステムの下端に臨ませてガスケットを配置している。そして、このガスケットの挿通口部に、長尺状のステムの下端を、内容物の噴射時に挿入する事によって、ステムのオリフィスを開放するとともに、定量室とエアゾール容器内の連通を遮断するように構成している。
【0003】
この長尺状のステムの押圧により、オリフィスを開放するとともに、ガスケット挿通口部内に、密にステムの下端を挿通する事によって、容器本体内と定量室内の連通が遮断されるから、定量室内の内容物のみが外部に排出され、定量噴射を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガスケットの挿通口部を、ステムの下端が挿通するためには、ガスケットの挿通口部の直径と、ステムの下端の直径とが確実に対応していなければならない。仮に、ステムの下端の直径が、挿通口部よりも小さいものとなれば、ステム押圧時の定量室の密閉が困難で、内容物は噴射し続けるものとなる。
【0005】
また、ステムの下端の直径が、挿通口よりも大きなものとなれば、ステムを挿通口に挿通する事ができず、ステムの移動が困難となるから、ステムのオリフィスが開放されず、定量室内の内容物の噴射が困難となる。このステムとガスケットとの取り合いを良好とするためには、精度の高い工作を必要とし、高度の工作技術と多くの手数を要するものとなる。
【0006】
本発明は、上述の如き課題を解決し、高度の工作性能を必要とされる事なく、簡易な構造によって、エアゾール内容物の定量噴射を可能にするとともに確実な作動を可能にしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の如き課題を解決するため、容器本体の上端内面に、中央部にステムガスケットを配置してシリンダー体の上端を固定し、このシリンダー体内に固定したハウジングとステムガスケットの間隔に、内容物の収納部と連通する連通部を形成し、この連通部と連通する導入口をハウジングに開口し、この導入口からハウジング内に挿入したステムのオリフィスを、ステムガスケットで常時は密閉するとともにステムを、ステムガスケットを貫通して容器本体の外部方向に突出付勢し、このステムの下端方向のシリンダー体内に、ハウジングとは分離する方向に付勢されたピストンを摺動可能に挿入して、ピストンとハウジング間のシリンダー体内を、導入口と連通して内容物を導入する定量室とし、シリンダーの下底壁に、容器本体内の圧力をピストンに伝達する圧受開口を形成すると共に、押圧してステムを下降させ、このステムをハウジング内を摺動しながらステムガスケットを押圧してハウジング方向に弾性変形し、このステムガスケットをハウジングの導入口の開口縁に押圧密着させる事により、導入口と内容物の収納部との連通を遮断し、定量室内と容器本体の内容物の収納部とを、ステムガスケットによって連通を遮断するとともに、ステムの押圧によってステムガスケットにより密閉していた、ステムのオリフィスを開放し、定量室内の内容物を自身の噴出圧力によって、オリフィスから外部に噴出して成るものである。
【0008】
また、シリンダー体は、内容物を収納した変形可能な内袋を外周に固定し、この内袋の、内容物の収納部と連通部とを連通したものであっても良い。
【0009】
また、シリンダー体は、下端にディップチューブを配置し、このディップチューブの下端を内容物に連通するとともに上端を連通部に連通させたものであっても良い。
【0010】
【作用】
本発明は、上述の如く構成したものであるから、内容物の噴射を行わない状態でエアゾール容器が放置された状態に於ては、内容物の収納部と連通部が連通した状態になっている。この連通部と連通するハウジングの導入口も、連通部を介して内容物の収納部と連通しているから、内容物は、その自身の圧力によって、連通部及び導入口を介してハウジングからピストン内の定量室内に流入する。そして、定量室内を満たす事により、一定量の内容物がシリンダーの定量室内に滞溜する。
【0011】
この状態に於て、内容物の定量噴射を行うために、押釦等を押圧してステムを下降させると、ステムはハウジング内を摺動しながらステムガスケットを押圧してハウジング方向に弾性変形する。そして、このステムガスケットをハウジングの導入口の開口縁に押圧密着させる事により、導入口と内容物の収納部との連通を遮断する。
【0012】
すると、定量室内と容器本体の内容物の収納部とは、ステムガスケットによって連通を遮断されるとともに、ステムの押圧によってステムガスケットにより密閉されていた、ステムのオリフィスが開放される。そのため、定量室内の内容物は自身の噴出圧力によって、オリフィスから押釦等を介して外部に噴出される。
【0013】
そして、この噴出に伴って定量室内は圧力が低下するため、内容物の収納部から加えられる圧力がシリンダー内に配置されたピストンを付勢力に抗してステム方向に押圧する。そのため、定量室内の内容物は自身の噴出圧力によってオリフィスから外部に噴出されるとともに、ピストンによって押圧され外部に噴出される。
【0014】
そして、定量室内の内容物が外部に定量排出された状態でステムへの押圧を解除すれば、ステムは発条等の付勢力で元位置に復元し、オリフィスはステムガスケットによって密閉される。同時に、ステムが自身の付勢力で元位置に復帰する事によって、ハウジングの導入口の密閉をステムガスケットが解除するから、連通部を介して定量室内と内容物の収納部とは連通するものとなる。
【0015】
すると、内容物は連通部及び導入口を介して定量室内に導入されるとともに、ピストンは発条等の付勢力により元位置に復帰するから、定量室の容積を内容物の噴射時よりも拡大し、定量室内には一定量の内容物が充填されるものとなる。そして、再度ステムを押圧すれば前述と同様の作用により、内容物はオリフィスから押釦等を介して外部に噴射されるものとなる。
【0016】
本発明に於ては上述の如く、ステムを押圧する事によってステムガスケットをハウジングの導入口に押圧するのみで、定量室と内容物の収納部との連通を遮断する事が可能となる。そのため、複雑な構造を必要とする事がなく簡潔な構成によって、確実な定量噴射動作を可能とする事ができ、廉価な定量噴射装置を得る事が可能となる。
【0017】
また、シリンダーの外周に内容物の減少に伴って変形可能な内袋を配置すれば、内袋は、容器本体と内袋との間に充填した噴射剤の圧力、若しくは内袋内に噴射剤とともに充填した内容物自身の圧力によって、内容物を連通部に導く事が可能となる。この内袋をシリンダーの外周に配置した場合は、容器本体を、ステムを上部とする正立状態としても、ステムを下方に位置する倒立状態としても、支障無く内容物の噴射を可能とする。
【0018】
また、内袋を形成しない場合には、容器本体を正立状態としての噴射は困難となるが、容器本体を倒立状態とし、ステムを下方に配置してステムの押圧を行えば、内容物は自身の重量により連通部に到達し、この連通部から定量室内に入る事ができるから、内袋を形成しなくとも容器本体を倒立させる事のみによって定量噴射が可能となる。
【0019】
また、内袋を形成せずステムを上方に配置した正立状態で定量噴射を行おうする場合には、連通部に連通するディップチューブをシリンダーに臨ませて配置すれば、内袋を設けない場合に於ても内容物の定量噴射が可能となるものである。
【0020】
また、本発明を構成するエアゾール容器用の定量噴射装置に用いる内容物は、頭髪用品、化粧品、消臭・制汗剤、その他の人体用品、殺虫剤、コーテング剤、クリーナー、その他の家庭用品、工業用品、自動車用品、食品等に用いる事ができる。そして、頭髪用品として、ヘアースプレー、ヘアードレッサーコンディショナー、ヘアーシャンプー・リンス、酸性染毛剤、酸化型2剤タイプ永久染毛剤、カラースプレー・脱色剤、パーマ剤、育毛剤、ヘアーフォーム、ヘアートニック、寝癖直しスプレー、髪用フレグランス等に用いる事ができる。
【0021】
また、化粧品として、シェービングクリーム、アフターシェーブローション、香水・オーデコロン、洗顔料、日焼け止め、ファンデーション、脱毛・脱色剤、浴用剤、歯磨き、パック剤等に用いる事ができる。
【0022】
また、消臭・制汗剤としては、制汗剤、消臭剤、ボディシャンプー等に用いる事ができる。また、その他の人体用品としては、筋肉消炎剤、皮膚疾患剤、水虫薬、害虫忌避剤、清拭剤、口腔剤、傷薬、やけど治療剤等に用いる事ができる。
【0023】
また、殺虫剤としては、空間殺虫剤、ゴキブリ殺虫剤、園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、不快害虫剤等に用いる事ができる。また、コーテング剤としては、家庭用塗料、自動車用塗料、アンダーコーテング等に用いる事ができる。
【0024】
また、クリーナーとしては、家庭用ガラスクリーナー、絨毯クリーナー、浴用クリーナー、床・家具艶だしクリーナー、靴・皮革クリーナー、ワックス艶だし剤等に用いる事ができる。また、その他の家庭用品としては、室内消臭剤、トイレ用消臭剤、防水剤、洗濯糊、除草剤、衣類用防虫剤、防炎剤・消火具、除菌剤等に用いる事ができる。
【0025】
また、工業用としては、潤滑防錆剤、接着剤、金属探傷剤、離型剤、コーキング剤等に用いる事ができる。また、自動車用としては、防曇剤、解氷剤、パンク修理剤、エンジンクリーナー等に用いる事ができる。その他、動物用品、趣味娯楽用品、食品、例えばコーヒー、ジュース、クリーム、チーズ等に用いる事ができる。
【0026】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれば、(1)は容器本体で、上端の内面にシリンダー体(2)を固定している。このシリンダー体(2)は、上端外周に環状鍔(3)を突出するとともに上端の中央部にステムガスケット(4)を配置している。また、シリンダー体(2)は、中央にステム挿通口(5)を設けた蓋体(6)により上端をステムガスケット(4)とともに被覆している。この、被覆によりシリンダー体(2)の環状突部(7)にステムガスケット(4)の下面が押圧密着するとともにシリンダー体(2)とステムガスケット(4)及びバルブ部材が一体化して分離することなく、組立作業を容易とする。
【0027】
また、シリンダー体(2)は、環状鍔(3)の下面に環状壁(8)を突出し、この環状壁(8)の内周に、環状の連通路(10)を介してシリンダー(11)を形成している。そして、このシリンダー(11)の上端内周にハウジング(12)を固定し、このハウジング(12)の開口縁(13)とステムガスケット(4)の下面との間に、連通路(10)と連通する連通部(14)を形成している。
【0028】
また、この連通部(14)及び連通路(10)は内容物の収納部(15)に連通している。この内容物の収納部(15)は、シリンダー体(2)の環状壁(8)の外周に上端を固定した内袋(16)内に形成している。この内袋(16)は、内容物の減少に伴って変形が可能な、樹脂フイルム、アルミフイルム等適宜の素材をもって形成し、容器本体(1)との間隔に噴射剤を充填して内袋(16)を常時押圧状態に形成する事ができる。
【0029】
また、内袋(16)の上端と環状鍔(3)の下面との間にはガスケット(17)を介装して気密性を保持するとともに、内袋(16)の係合鍔(18)の下面と、容器本体(1)のカシメ凹部(20)の内周上面との間にも、オーリング(21)を介装して気密性を保持している。
【0030】
また、この内袋(16)は上記実施例に於いて容器本体(1)との間隔に噴射剤を充填したが、噴射目的によっては、内袋(16)内に噴射剤を充填しても良い。
【0031】
また、前記のハウジング(12)内には、ステム(22)を挿入している。このステム(22)は、ハウジング(12)内に連通部(14)と連通して設けた導入口(23)を閉鎖する事のない直径に形成している。また、ステム(22)は、ステム発条(24)の押圧力により容器本体(1)の外部方向に付勢され、ステムガスケット(4)を貫通するとともに蓋体(6)のステム挿通口(5)を介して上端を外方に突出している。
【0032】
また、このステム(22)は、中央部の上下方向に形成した排出路(25)と連通するオリフィス(26)を、前記のステムガスケット(4)の内周端面によって常時は密閉状態としている。そして、このステム(22)を貫通させたステムガスケット(4)は、ハウジング(12)の導入口(23)の上面に臨ませて配置しており、ステム(22)の押圧時にはステムガスケット(4)が弾性変形し、ハウジング(12)の開口縁(13)に押圧して、これを密閉する事により、連通部(14)と導入口(23)の連通を遮断するように構成している。
【0033】
そして、ハウジング(12)の下端方向のシリンダー体(2)には、ピストン(27)を摺動可能に挿入したシリンダー(11)を形成し、このシリンダー(11)内のピストン(27)を押圧発条(28)によってハウジング(12)とは分離する方向に押圧付勢している。このハウジング(12)とピストン(27)の間隔をシリンダー(11)の定量室(30)としている。
【0034】
また、シリンダー(11)の下端には、ピストン(27)を押圧発条(28)の付勢力に抗して、内容物の圧力によって押圧する事ができるように、圧受開口(31)をシリンダー(11)の下底壁(32)に開口している。
【0035】
このように構成したものに於て、ステム(22)の非押圧状態に於いては、図1に示す如く、連通部(14)は導入口(23)と連通し、内袋(16)内の内容物は、連通路(10)から連通部(14)及び導入口(23)を介してシリンダー(11)内の定量室(30)内に充填されている。
【0036】
そして、この状態に於て押釦等を介してステム(22)を押圧すると、図2に示す如く、ステム(22)はステムガスケット(4)を変形し、ハウジング(12)の上端の開口縁(13)にステムガスケット(4)を押圧し、導入口(23)を密閉するから連通部(14)と導入口(23)との連通を遮断する。
【0037】
同時にオリフィス(26)はステムガスケット(4)の弾性変形に伴って開放されるから、定量室(30)内の内容物は、オリフィス(26)を介して排出路(25)から外部に排出される。そして、噴射が継続すると図3に示す如く、定量室(30)内の圧力が低下するために、ピストン(27)が圧受開口(31)から導入されてくる内容物の押圧力によって、押圧発条(28)の付勢力に抗してシリンダー(11)内を摺動し、図3に示す如く、ピストン(27)はハウジング(12)方向に摺動する。そして、このピストン(27)がハウジング(12)に衝突する等の、ピストン(27)の摺動限界まで到達すると、定量室(30)内の内容物の噴射が終了する。
【0038】
そして、ステム(22)からの内容物の噴射が終了した事を作業者が感知した場合は、ステム(22)への押圧を解除すれば、ステム(22)はステム発条(24)の押圧力によって、図1に示す元位置に復元する。すると、連通部(14)及び導入口(23)がオリフィス(26)のステムガスケット(4)の密閉から開放されるために、導入口(23)は連通部(14)を介して内容物の収納部(15)と連通する。同時にピストン(27)は、押圧発条(28)の復元力で元位置に復元し、定量室(30)は容積を拡大して減圧状態となる。そのため、内容物が定量室(30)内に自身の押圧移動力によって流入し、内容物は容易に定量室(30)内に満たされるものとなる。
【0039】
そして、再度ステム(22)を押圧する事によって前記と同様の方法により、内容物はオリフィス(26)及び排出路(25)を介して外部に排出する事ができるものである。
【0040】
また、上記の実施例に於ては、シリンダー(11)の外周に内袋(16)を連結固定したが、この内袋(16)は必ずしも定量噴射に於て必要とするものではない。内袋(16)を設けない場合は、図4に示す如く、容器本体(1)を倒立し、ステム(22)を下方に配置する事によって、内容物は自身の重量によって連通部(14)に移動する事ができるから、定量室(30)内に噴射剤の圧力によって流入する事が可能となる。そして、ステム(22)を押圧すれば、前述と同様にステムガスケット(4)がハウジング(12)上端の導入口(23)と連通部(14)との連通を遮断するから、定量室(30)内の内容物のみがオリフィス(26)を介して、排出路(25)から外部に排出されるものとなる。
【0041】
また、更に異なる実施例に於いては、内袋(16)を設けずに図5に示す如く、ディップチューブ(33)を形成する事により容器本体(1)の正立状態に於て、内容物をディップチューブ(33)を介して外部に噴射する事が可能となる。このデイップチューブ(33)は、シリンダー体(2)の環状壁(8)の下端をシリンダー(11)の下方まで延長し、この延長部の下底を流入路(34)を有する底壁(35)を設け、この底壁(35)の連結部(36)に接続して形成する。
【0042】
この場合に於ても、定量噴射の作動状態は前述の実施例と全く同一であって、内袋(16)を形成しなかったり、容器本体(1)を倒立させる事がないだけであって、ディップチューブ(33)を介して連通部(14)に内容物が導かれ、定量室(30)内に導入された内容物がステム(22)の押圧によって外部に排出される事に何ら変化はない。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成したものであるから、製造に於いて複雑で高度の工作精度を必要とする事がなく、また、使用時にも簡易な手段によって信頼性の高い定量噴射を確実とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダー体の外周に内袋を固定した状態の断面図である。
【図2】図1に於て、ステムの押圧直後の状態を示す断面図である。
【図3】ステムを押圧し、定量噴射の継続状態を示す断面図である。
【図4】内袋を形成せず容器本体を倒立状態で噴射している状態を示す断面図である。
【図5】内袋を設けず、ディップチューブを形成した実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 シリンダー体
4 ステムガスケット
12 ハウジング
14 連通部
15 収納部
16 内袋
22 ステム
23 導入口
26 オリフィス
27 ピストン
30 定量室
31 圧受開口
32 下底壁
33 デイップチューブ
Claims (3)
- 容器本体の上端内面に、中央部にステムガスケットを配置してシリンダー体の上端を固定し、このシリンダー体内に固定したハウジングとステムガスケットの間隔に、内容物の収納部と連通する連通部を形成し、この連通部と連通する導入口をハウジングに開口し、この導入口からハウジング内に挿入したステムのオリフィスを、ステムガスケットで常時は密閉するとともにステムを、ステムガスケットを貫通して容器本体の外部方向に突出付勢し、このステムの下端方向のシリンダー体内に、ハウジングとは分離する方向に付勢されたピストンを摺動可能に挿入して、ピストンとハウジング間のシリンダー体内を、導入口と連通して内容物を導入する定量室とし、シリンダーの下底壁に、容器本体内の圧力をピストンに伝達する圧受開口を形成すると共に、押圧してステムを下降させ、このステムをハウジング内を摺動しながらステムガスケットを押圧してハウジング方向に弾性変形し、このステムガスケットをハウジングの導入口の開口縁に押圧密着させる事により、導入口と内容物の収納部との連通を遮断し、定量室内と容器本体の内容物の収納部とを、ステムガスケットによって連通を遮断するとともに、ステムの押圧によってステムガスケットにより密閉していた、ステムのオリフィスを開放し、定量室内の内容物を自身の噴出圧力によって、オリフィスから外部に噴出する事を特徴とするエアゾール容器用の定量噴射装置。
- シリンダー体は、内容物を収納した変形可能な内袋を外周に固定し、この内袋の、内容物の収納部と連通部とを連通した事を特徴とする請求項1のエアゾール容器用の定量噴射装置。
- シリンダー体は、下端にディップチューブを配置し、このディップチューブの下端を内容物に連通するとともに上端を連通部に連通させた事を特徴とする請求項1のエアゾール容器用の定量噴射装置。
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