JP4274625B2 - エアゾール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、殺虫剤、医薬品、化粧品、食品等の適宜のエアゾール内容物を、噴射剤を用いて外部に噴射するエアゾール装置に係るもので、使用後にエアゾール容器からハウジングを取り外し、エアゾール容器の分別廃棄や再生利用を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、噴射剤を用いて内容物を外部に噴射するエアゾール装置は、エアゾール容器の上端にハウジングを取り外し不能に強固に固定している。そして、このハウジングの内部にはエアゾール内容物の噴射を制御するバルブ機構が組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エアゾール容器は一般的に金属材により形成し、ハウジングやバルブ機構は合成樹脂材が多用されている。そして、エアゾール容器の内容物の使用完了後、エアゾール容器を金属材として再利用する場合に於て、ハウジングやバルブ機構が存在すると、合成樹脂材と金属材製のエアゾール容器が混在するものとなり、分別廃棄や再生利用上好ましくないものとなる。
【0004】
そこで、ハウジングやバルブ機構をエアゾール容器の分別廃棄時や再生利用時に取り外す事が考慮されるが、従来このバルブ機構は、ハウジングを介してエアゾール容器に取り外し不能に固定されているため、これらを取り外すのは容易なものではなく、エアゾール装置の使用者では不可能なものであった。そのため、エアゾール容器の再生利用や分別廃棄に大きな支障を生じるものとなっている。
【0005】
本発明は上述の如き課題を解決するため、金属製のエアゾール容器に配置する合成樹脂製のハウジングやバルブ機構を、エアゾール容器の内容物の使用完了時に於ては、容易に取り外し、金属材であるエアゾール容器と、合成樹脂材であるハウジングやバルブ機構とを簡易に分離可能にするものである。そして、エアゾール容器の内容物を使用している最中には、ハウジングやバルブ機構を確実にエアゾール容器に固定して、外れたりする事のない安全な使用を可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の如き課題を解決するため、エアゾール容器の上端に肩カバーを螺着固定し、この肩カバーの内面にバルブ機構を備えたハウジングを上下動可能に配置し、このハウジング及びハウジングから突出した押釦をキャップで取り外し可能に被覆し、このキャップの下端に、肩カバーに設けた凹凸部に係合する対応凸凹部を形成し、エアゾール容器の内部が高圧時はハウジングを介してキャップを上部方向に押圧して凹凸部と対応凸凹部とを係合不能とし、エアゾール容器の内部が低圧時には、キャップによりハウジングをエアゾール容器方向に押し下げて、対応凸凹部と凹凸部とを係合し、キャップと肩カバーとを一体に螺着の解除方向に回動可能として成るものである。
【0007】
また、肩カバーの内面とハウジングの外面との間隔には、外周ガスケットを気密的に介装したものであっても良い。
【0008】
また、肩カバーは、内面に突出した係合突起を、ハウジングの外周に上下方向に形成した係合溝に係合し、肩カバーからのハウジングの脱落を防止するとともにこの係合溝内を係合突起が相対的に移動する事により、ハウジングの上下動を可能としても良い。
【0009】
【作用】
本発明は、上述の如く構成したものであるから、エアゾール容器にバルブ機構を配置するには、肩カバーの内面に、バルブ機構を備えたハウジングを上下動可能にセットした後、この肩カバーをエアゾール容器の口部に螺着する。この螺着により、肩カバーは通常の使用状態ではエアゾール容器から分離する事はなく、確実に接続関係を保つ事が可能となる。また、この螺着強度は、肩カバーを直接人手で保持して螺着の解除方向に回動しようとしても、回動する事は困難な強度としている。
【0010】
そして、エアゾール容器内にエアゾール内容物を充填する事により、エアゾール容器の内部が高圧状態となるので、ハウジングが上部方向に押圧付勢され、ハウジングは肩カバーから上方に突出している。また、この状態では、ハウジングをエアゾール容器方向に押し下げようとしても、エアゾール容器内の高い圧力により、人手では押し下げが不可能なものである。
【0011】
従って、肩カバーにキャップを装着しても、ハウジングを介してキャップが上部方向に押圧され、キャップの対応凸凹部と肩カバーの凹凸部とは係合できないものとなる。また、キャップの対応凸凹部と肩カバーの凹凸部とを係合するために無理にキャップを介してハウジングを押し下げようとしても、前述の如く、エアゾール容器内の高い圧力により、人手では押し下げる事は不可能となる。このように、エアゾール容器の内部が高圧時には、キャップを介してバルブ機構と押釦とを誤って取り外す事はできず、エアゾール内容物を安全に噴射する事が可能となる。
【0012】
そして、エアゾール容器の使用時には、肩カバーからキャップを外した後、バルブ機構のステムに接続した適宜の押釦を押し下げる事により、エアゾール内容物を噴射する。この押釦の押し下げ時も、エアゾール容器の内部の高い圧力により、バルブ機構やハウジングがエアゾール容器方向に下降する事はなく、ステムのみが押し下げられ、エアゾール内容物の噴射が良好に行われる。
【0013】
そして、エアゾール内容物を全て噴射して使用を完了した後は、肩カバーにキャップを装着し、エアゾール容器方向にキャップを押圧する。このようにエアゾール内容物の使用が完了した後は、エアゾール容器の内部が低圧となるため、キャップを介してハウジングをエアゾール容器方向に人手で容易に押し下げる事ができる。このハウジングの押し下げにより、キャップの対応凸凹部が、肩カバーの凹凸部と係合し、キャップと肩カバーとが一体化する。
【0014】
この一体化した状態で、キャップを螺着解除方向に回動する。この回動は、外周面積が狭い肩カバーのみを人手で保持して行うのは困難であるが、外周面積が広いキャップを保持して行う事により、人手でも大きな回動力で行う事ができる。この大きな回動力でキャップを螺着解除方向に回動する事により、エアゾール容器と肩カバーとの螺着関係が解除され、肩カバーとエアゾール容器とを分離する事ができる。この分離により、肩カバーに係合したハウジングも肩カバーとともにエアゾール容器から分離する事ができる。そして、金属材のみから成るエアゾール容器を再生利用し、金属材として用いる事ができる。
【0015】
また、肩カバーの内面を、エアゾール容器内から突出したハウジングが上下動するので、この肩カバーとハウジングとの接触部分に隙間があると、この隙間からエアゾール容器内のエアゾール内容物が漏れる虞れがある。そのため、肩カバーの内面とハウジングの外面との間隔に、外周ガスケットを気密的に介装すれば、エアゾール内容物の漏れを確実に防止し、エアゾール内容物の良好な噴射が可能となる。
【0016】
また、肩カバーの内面をハウジングが上下動する機構は、何れの方法を用いても良い。例えば、肩カバーの内面に係合突起を突設し、ハウジングの外周に係合溝を上下方向に形成する。そして、この係合溝に係合突起を係合する事により、ハウジングが肩カバー内を円滑に上下動する事が可能となる。また、エアゾール容器の内部が高圧時に、ハウジングが上昇しても、係合溝と係合突起との係合により、肩カバーからバルブ機構が脱落する事がないものとなる。そして、エアゾール内容物の噴射を完了して、キャップによりハウジングをエアゾール容器方向に押圧すると、係合溝内を係合突起が相対的に移動する事により、ハウジングがエアゾール容器方向に下降する。また、係合溝と係合突起との係合は、ハウジングの回り止めともなり、ハウジングの円滑な上下摺動が可能となる。
【0017】
そして、上述の如きエアゾール装置は、頭髪用品、化粧品、消臭・制汗剤、その他の人体用品、殺虫剤、コーテング剤、クリーナー、その他の家庭用品、工業用品、自動車用品、食品等のエアゾール内容物に用いる事ができる。そして、頭髪用品として、ヘアースプレー、ヘアートリートメント、ヘアーシャンプー・リンス、酸性染毛剤、酸化型2剤タイプ永久染毛剤、カラースプレー・脱色剤、パーマ剤、育毛剤、ヘアートニック、寝癖直しスプレー、髪用フレグランス等に用いる事ができる。
【0018】
また、化粧品として、アフターシェーブローション、香水・オーデコロン、洗顔料、日焼け止め、ファンデーション、脱毛・脱色剤、浴用剤等に用いる事ができる。
【0019】
また、消臭・制汗剤としては、制汗剤、消臭剤、ボディシャンプー等に用いる事ができる。また、その他の人体用品としては、筋肉消炎剤、皮膚疾患剤、水虫薬、害虫忌避剤、清拭剤、口腔剤、傷薬、やけど治療剤等に用いる事ができる。
【0020】
また、殺虫剤としては、空間殺虫剤、ゴキブリ殺虫剤、園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、不快害虫剤等に用いる事ができる。また、コーテング剤としては、家庭用塗料、自動車用塗料、アンダーコーテング等に用いる事ができる。
【0021】
また、クリーナーとしては、浴用クリーナー、床・家具艶だしクリーナー、靴・皮革クリーナー、ワックス艶だし剤等に用いる事ができる。また、その他の家庭用品としては、室内消臭剤、トイレ用消臭剤、防水剤、洗濯糊、除草剤、衣類用防虫剤、防炎剤、除菌剤等に用いる事ができる。
【0022】
また、工業用としては、潤滑防錆剤、接着剤、金属探傷剤、離型剤、コーキング剤等に用いる事ができる。また、自動車用としては、防曇剤、解氷剤、エンジンクリーナー等に用いる事ができる。その他、動物用品、趣味娯楽用品、食品、例えばコーヒー、ジュース、クリーム、チーズ等に用いる事ができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に於て説明すれば、(1)はエアゾール容器で、金属材により形成している。そして、上端の開口部(2)外周に本体螺溝(3)を形成している。
【0024】
そして、この本体螺溝(3)に対応する肩カバー螺溝(4)を設けて、合成樹脂製の肩カバー(5)を形成する。この肩カバー(5)は、合成樹脂製のハウジング(7)を内面に配置し、このハウジング(7)は、硬質樹脂で形成するとともに内部にバルブ機構(6)を装着している。そして、このバルブ機構(6)を構成するステム(8)を、ハウジング(7)に上下動可能に配置している。このステム(8)は、上端にエアゾール内容物を噴射するための適宜のノズルを設けた押釦(9)を接続している。
【0025】
また、ステム(8)は、下端をハウジング(7)内部に挿入し、この下端とハウジング(7)の間に介装した押圧発条(10)の付勢力により、上端部をハウジング(7)の上面から外方に突出している。また、このステム(8)はエアゾール内容物を導出するためのオリフィス(11)を形成し、このオリフィス(11)を、ステム(8)が貫通したステムガスケット(12)の内周端面により常時は閉止し、ステム(8)の押圧時にのみオリフィス(11)を開放するよう構成している。
【0026】
また、ハウジング(7)の下端には、エアゾール容器(1)内のエアゾール内容物をハウジング(7)に導入するための導入口(13)を設けるとともに、この導入口(13)にディップチューブ(14)を接続している。そして、ハウジング(7)の下端には、肩カバー(5)の内面に密接可能な円筒状の外周筒(15)を設けている。
【0027】
また、この外周筒(15)の壁面には、一対の係合溝(16)を上下方向に設け、この係合溝(16)に、肩カバー(5)の内面に突出した一対の係合突起(17)を係合可能としている。この係合溝(16)が、係合突起(17)を中心に上下動する事により、ハウジング(7)の上下動を可能とするとともに、この上下動時にハウジング(7)が円周方向に回転するのを防止している。
【0028】
また、肩カバー(5)の内面とハウジング(7)の外周筒(15)の外面との間隔には、外周ガスケット(18)を気密的に介装する事により、肩カバー(5)とハウジング(7)の接触部分からのエアゾール内容物の漏れを防止している。
【0029】
尚、本実施例では、ハウジング(7)と肩カバー(5)との係合及び相対的な上下摺動を、肩カバー(5)に設けた係合突起(17)とハウジング(7)の外周筒(15)に設けた係合溝(16)との係合により行っているが、肩カバー(5)に係合溝(16)を設け、外周筒(15)に係合突起(17)を設けるものであっても良い。また、ハウジング(7)を肩カバー(5)の内面に脱落不能に係合し、ハウジング(7)の上下動が可能となるのであれば、上記以外の方法を用いるものであっても良い。
【0030】
また、肩カバー(5)には、外周に断面コ字型の合成樹脂製のキャップ(20)を着脱可能に装着し、押釦(9)とバルブ機構(6)を被覆している。そして、キャップ(20)の下端には、図6に示す如く、肩カバー(5)の外周に設けた凹凸部(21)に係合する対応凸凹部(22)を設けている。この凹凸部(21)と対応凸凹部(22)とを係合する事により、肩カバー(5)とキャップ(20)とを一体に円周方向に回動可能としている。また、この凹凸部(21)及び対応凸凹部(22)は、肩カバー(5)とキャップ(20)の何れに設けるものでも良い。
【0031】
更に、キャップ(20)は、内周壁の一部を肉厚に形成して、ハウジング(7)の外周筒(15)上面に設けた被押圧部(23)に係合する押圧突部(24)を設けている。そして、キャップ(20)を肩カバー(5)に装着した場合に、この押圧突部(24)が被押圧部(23)に突き当て係合し、キャップ(20)とハウジング(7)とは一体に上下方向に摺動可能となる。
【0032】
本発明は、上述の如く構成したものであるから、バルブ機構(6)を備えたハウジング(7)をエアゾール容器(1)に係合するには、まず肩カバー(5)の内面にハウジング(7)を挿入し、ハウジング(7)の下端に設けた外周筒(15)の係合溝(16)に、肩カバー(5)の係合突起(17)を係合して、肩カバー(5)にハウジング(7)をセットする。次に、この肩カバー(5)の肩カバー螺溝(4)をエアゾール容器(1)の本体螺溝(3)に螺着する事により、肩カバー(5)を介してバルブ機構(6)とエアゾール容器(1)とを接続する。
【0033】
この螺着接続により、エアゾール容器(1)の開口部(2)の気密性を保つ事ができる。更に、肩カバー(5)内面とハウジング(7)外周との間隔にも外周ガスケット(18)を気密的に介在しているので、エアゾール内容物の漏れ等を生じる事がない。また、この螺着固定は、肩カバー(5)を直接人手で保持して回動しようとしても、螺着の解除方向に回動が困難な強度とし、通常の使用状態では肩カバー(5)はエアゾール容器(1)から分離する事はなく、エアゾール容器(1)と確実に接続関係を保ち、安全な使用を可能としている。
【0034】
そして、ステム(8)を介してエアゾール内容物を充填すると、エアゾール容器(1)の内部は高圧状態となる。そのため、ハウジング(7)の外周筒(15)には、図1の大矢印で示す如く、エアゾール内容物による高い圧力が加わり、バルブ機構(6)ごとハウジング(7)が肩カバー(5)内面を上部方向に押圧され、肩カバー(5)の係合突起(17)の下面にハウジング(7)の係合溝(16)の下端が係合する。また、この係合突起(17)と係合溝(16)との係合により、バルブ機構(6)が肩カバー(5)から脱落したり、円周方向に回動する事がない。
【0035】
そして、肩カバー(5)にキャップ(20)を装着すると、図1に示す如く、キャップ(20)内周に設けた押圧突部(24)が、ハウジング(7)の被押圧部(23)に突き当たって係合する。この係合状態では、図1、図3、図4に示す如く、キャップ(20)の対応凸凹部(22)と、肩カバー(5)の凹凸部(21)とが係合する事はない。そして、ハウジング(7)は、エアゾール内容物の高い圧力で上部方向に押圧されているので、たとえ、キャップ(20)の押圧突部(24)を介してハウジング(7)の被押圧部(23)を押し下げようとしても、このハウジング(7)ごとキャップ(20)をエアゾール容器(1)方向に押し下げる事は不可能となる。このように、凹凸部(21)と対応凸凹部(22)とが係合しないので、キャップ(20)を介して、肩カバー(5)とエアゾール容器(1)との螺着を解除する事はできない。
【0036】
また、エアゾール容器(1)の内部が高圧時は、図1の細矢印で示す事く、エアゾール容器(1)の開口部(2)内周にも高い圧力が加わり、外方向に押圧される。この押圧により、開口部(2)外周の本体螺溝(3)と、肩カバー(5)内周の肩カバー螺溝(4)とが強く密着するので、螺着の解除防止効果が更に高まる。
【0037】
また、キャップ(20)は、図3に示す如く、対応凸凹部(22)と凹凸部(21)とが対向しないように装着すれば、運搬時や陳列時等に、キャップ(20)に強い押圧力が加わっても、対応凸凹部(22)と凹凸部(21)とが係合する事がない。そのため、エアゾール容器(1)と肩カバー(5)との螺着が緩んだり、バルブ機構(6)を押し下げてしまうような事故を確実に防ぐものとなる。
【0038】
そして、エアゾール容器(1)から、エアゾール内容物の噴射を行うには、肩カバー(5)からキャップ(20)を取り外した後、押釦(9)を押圧して、ステム(8)を押し下げる。このステム(8)の押し下げにより、オリフィス(11)とステムガスケット(12)が分離するので、押釦(9)のノズルから外部にエアゾール内容物の噴射が行われる。
【0039】
そして、エアゾール内容物を全て噴射してエアゾール容器(1)の使用を完了した後は、エアゾール容器(1)と合成樹脂製の肩カバー(5)との螺着関係を解除し、肩カバー(5)とエアゾール容器(1)とを分離する。この螺着解除を行うには、肩カバー(5)にキャップ(20)を装着した状態で、図4に示す如く、肩カバー(5)の凹凸部(21)に臨ませてキャップ(20)の対応凸凹部(22)を配置する。
【0040】
そして、キャップ(20)を保持して、エアゾール容器(1)方向に押圧し、キャップ(20)の押圧突部(24)を介して、ハウジング(7)の被押圧部(23)を押圧する。すると、エアゾール容器(1)の内部は、エアゾール内容物の噴射を完了して低圧状態となっているため、この押圧突部(24)による被押圧部(23)の押圧により、図2に示す如く、係合溝(16)と係合突起(17)を介して、キャップ(20)とともにハウジング(7)がエアゾール容器(1)方向に下降する。そして、キャップ(20)が下降する事により、図5に示す如く、凹凸部(21)と対応凸凹部(22)とが係合し、キャップ(20)と肩カバー(5)とを一体に回動する事が可能となる。
【0041】
この一体化した状態で、螺着の解除方向にキャップ(20)を回動する。この回動は、肩カバー(5)のみを人手で保持して行うのは困難であるが、大きいキャップ(20)を保持して行う事により、大きな回動力で行う事ができる。この大きな回動力でキャップ(20)を回動する事により、エアゾール容器(1)と肩カバー(5)との螺着関係が解除され、エアゾール容器(1)と肩カバー(5)とを容易に分離する事ができる。また、この分離により、肩カバー(5)に係合したハウジング(7)及びバルブ機構(6)も、エアゾール容器(1)から分離する事ができる。
【0042】
このように、キャップ(20)を介して、肩カバー(5)とハウジング(7)ごとバルブ機構(6)をエアゾール容器(1)から取り外す事により、金属材のみから成るエアゾール容器(1)を、金属材として再生利用する事ができる。また、キャップ(20)及び肩カバー(5)は、合成樹脂製であるのでバルブ機構(6)とともに廃棄しても良いし、合成樹脂材として再生利用する事も可能となる。このように、合成樹脂材と金属材との分離作業を容易とする事ができ、ゴミの分別廃棄や再生利用を容易に行う事ができる。
【0043】
また、本発明のエアゾール容器(1)に、育毛剤、ヘアースプレー、ヘアートリートメント、殺虫剤、消臭剤、筋肉消炎剤、制汗剤、害虫忌避剤を充填した場合の、各々のエアゾール内容物の処方例を以下に示す。
【0044】
Figure 0004274625
【0045】
Figure 0004274625
【0046】
Figure 0004274625
【0047】
Figure 0004274625
【0048】
Figure 0004274625
【0049】
Figure 0004274625
【0050】
Figure 0004274625
【0051】
Figure 0004274625
【0052】
Figure 0004274625
【0053】
Figure 0004274625
【0054】
Figure 0004274625
【0055】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したものであるから、エアゾール内容物の噴射を全て完了したエアゾール容器を廃棄する場合に、エアゾール容器から合成樹脂製のハウジングやバルブ機構を、キャップを介して容易に取り外す事ができ、金属材としてのエアゾール容器の再生使用を容易にする事ができる。また、金属材と合成樹脂材とに分別して廃棄する事も可能となる。
【0056】
また、エアゾール容器の使用途中に於ては、エアゾール容器の高い内部圧力により、ハウジングの押し下げが不能となるから、キャップを介して容易に取り外す事はできないものとなる。そのため、使用過程に於いて、肩カバーとエアゾール容器の螺着関係が不用意に解除される事はなく、安全で使用感の良好なエアゾール内容物の噴射が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアゾール容器内が高圧である状態の断面図。
【図2】エアゾール容器内が低圧で、肩カバーの凹凸部とキャップの対応凸凹部とが係合した状態の断面図。
【図3】肩カバーの凹凸部とキャップの対応凸凹部とを対向しないように配置した正面図。
【図4】肩カバーの凹凸部とキャップの対応凸凹部とを対向させて配置した正面図。
【図5】キャップを押し下げて、凹凸部と対応凸凹部とを係合した状態の正面図。
【図6】キャップと肩カバーの斜視図。
【符号の説明】
1 エアゾール容器
5 肩カバー
6 バルブ機構
7 ハウジング
9 押釦
16 係合溝
17 係合突起
18 外周ガスケット
20 キャップ
21 凹凸部
22 対応凸凹部

Claims (3)

  1. エアゾール容器の上端に肩カバーを螺着固定し、この肩カバーの内面にバルブ機構を備えたハウジングを上下動可能に配置し、このハウジング及びハウジングから突出した押釦をキャップで取り外し可能に被覆し、このキャップの下端に、肩カバーに設けた凹凸部に係合する対応凸凹部を形成し、エアゾール容器の内部が高圧時はハウジングを介してキャップを上部方向に押圧して凹凸部と対応凸凹部とを係合不能とし、エアゾール容器の内部が低圧時には、キャップによりハウジングをエアゾール容器方向に押し下げて、対応凸凹部と凹凸部とを係合し、キャップと肩カバーとを一体に螺着の解除方向に回動可能とした事を特徴とするエアゾール装置。
  2. 肩カバーの内面とハウジングの外面との間隔には、外周ガスケットを気密的に介装したものである事を特徴とする請求項1のエアゾール装置。
  3. 肩カバーは、内面に突出した係合突起を、ハウジングの外周に上下方向に形成した係合溝に係合し、肩カバーからのハウジングの脱落を防止するとともにこの係合溝内を係合突起が相対的に移動する事により、ハウジングの上下動を可能とした事を特徴とする請求項1または2のエアゾール装置。
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JP7422620B2 (ja) 2020-06-30 2024-01-26 株式会社ダイゾー 吐出部材および吐出装置、加圧製品の開封方法

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