JP7422620B2 - 吐出部材および吐出装置、加圧製品の開封方法 - Google Patents

吐出部材および吐出装置、加圧製品の開封方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器内に原液と加圧剤とを充填し密閉した加圧製品に取り付けられる吐出部材と、この吐出部材を用いた吐出装置と、吐出部材による加圧製品の開封方法とに関する。
特許文献1には、エアゾール容器に螺着された肩カバーと、肩カバーの内面に上下動可能に配置されたハウジングと、ハウジングを被覆するキャップとを備え、キャップの下端に、肩カバーに設けた凹凸部に係合する対応凸凹部を形成し、エアゾール容器の内部が高圧時にはハウジングを介してキャップを上部方向に押圧して凹凸部と対応凸凹部とを係合不能とし、エアゾール容器の内部が低圧時には、キャップによりハウジングをエアゾール容器方向に押し下げて、対応凸凹部と凹凸部とを係合し、キャップと肩カバーとを一体に螺着の解除方向に回動可能としたエアゾール装置が開示されている。
上記構成のエアゾール装置では、使用者は、エアゾール容器の内部が高圧であるときには肩カバーを解除方向に回動させることができないため、使用中にエアゾール容器から肩カバーを取り外すことができないが、エアゾール容器の内部が低圧であるときには肩カバーを解除方向に回動させることができるため、使用後は肩カバーやキャップ、ハウジングからなる吐出部材をエアゾール容器から取り外すことができ、エアゾール装置の分別廃棄や再生利用が可能となる。
特許第4274625号
ところで、特許文献1のエアゾール装置は、使い終わったエアゾール容器から新たなエアゾール容器に吐出部材を付け替えて再利用することまでは想定していない。すなわち、使用者が取り外した吐出部材を新たなエアゾール容器に取り付けようとしても、エアゾール容器にはハウジングと肩カバーが装着済みであるため、キャップしか再利用できない。また蓋体により密封されている加圧製品にこの吐出部材を取り付けようとしても、加圧製品の内部は高圧であるため、ハウジングを介してキャップが上部方向に押圧されてしまい、対応凸凹部と凹凸部とを係合させることはできず、キャップを介して肩カバーを螺着方向に回動させることができない。
そこで本発明は、高圧時における取り外しを規制しつつ、使用者でも蓋体により密封されている加圧製品に付け替えが可能な吐出部材の提供、この吐出部材を用いた吐出装置の提供、吐出部材による加圧製品の開封方法の提供を技術課題としている。
本発明の吐出部材は、キャップ20と、キャップ20に上下動可能に保持され、下からの力を受けて上動するバルブ21と、キャップ20を覆うカバー29とを備え、キャップ20とカバー29との間で、キャップ20の螺着方向と脱離方向の両方向で係合する第1係合手段E1と、キャップ20の螺着方向には係合するが、脱離方向には係合しない第2係合手段E2とが形成されており、カバー29が、バルブ21の上動を受けて第1係合手段E1の係合位置から非係合位置に移動可能とされており、カバー29が第1係合手段E1の非係合位置に移動したとき、第2係合手段E2が係合していることを特徴としている。
このような吐出部材は、第2係合手段E2の係合代の上下方向の長さL2が、第1係合手段E1の係合代の上下方向の長さL1よりも長いことが好ましい。また、第2係合手段E2がラチェット機構であることが好ましい。
本発明の吐出装置は、容器11内に原液Cと加圧剤Pとを充填し密閉した加圧製品11aに、上記いずれかの吐出部材を取り付けたことを特徴としている。このような吐出装置は、容器11が、蓋体15によって密閉されており、蓋体15が、バルブ21に押圧されることで開封する閉鎖部15dを備えていることが好ましい。
本発明の加圧製品の開封方法は、上記いずれかの吐出部材を、容器11内に原液Cと加圧剤Pを充填し密閉した加圧製品11aに取り付けて開封する方法であって、容器11が、蓋体15によって密封されており、蓋体15は、バルブ21で押圧されることで開封する閉鎖部15dを備えており、バルブ21が閉鎖部15dに当接し、カバー29が第1係合手段E1の非係合位置に移動した後、第2係合手段E2によってキャップ20を螺着方向に回して閉鎖部15dを開封することを特徴としている。
本発明の吐出部材や吐出装置は、第2係合手段が、キャップの脱離方向には係合せず、第1係合手段が、カバーが非係合位置にあるときには係合しないため、バルブが上動した状態を維持する高圧時でのキャップの取り外しは規制される。一方で、第2係合手段はキャップの螺着方向では係合しているため、カバーが非係合位置にあり、第1係合手段が係合していない状態での吐出部材の取り付けが可能となる。従って、使用者でも吐出部材の付け替えが可能となる。
第2係合手段の係合代の上下方向の長さが、第1係合手段の係合代の上下方向の長さよりも長い場合、バルブが上動して第1係合手段の係合が解除された状態でも、第2係合手段の係合を維持することができ、キャップの螺着を安定して行うことができる。第2係合手段がラチェット機構である場合、キャップの螺着方向には係合するが、脱離方向には係合しないという状況を安定して作り出すことができる。
本発明の吐出装置において、容器が、蓋体によって密閉されており、蓋体が、バルブに押圧されることで開封する閉鎖部を備えている場合、バルブが閉鎖部に当接すると、カバーが非係合位置に移動し、第1係合手段の係合が解除されるが、第2係合手段は係合しているため、キャップを螺着方向に回すことができ、螺着による推進力を利用してキャップでバルブを押圧し、閉鎖部を開封することができる。
本発明の加圧製品の開封方法では、吐出部材を加圧製品に取り付けるにあたってカバーをキャップの螺着方向に回すだけで良いため、使用者であっても簡単に吐出部材の付け替えが可能となる。
図1Aは本発明の吐出装置を示す断面図、図1Bは吐出装置で用いる容器本体の断面図である。 図2Aは図1Aの吐出部材の要部断面図、図2Bは加圧製品の要部断面図である。 図3Aは第1係合手段の断面図、図3Bは第2係合手段の断面図である。 図4A、図4Bは開封前、図4Cは高圧時、図4Dは低圧時の吐出装置の要部断面図である。 本発明の他の吐出部材を示す断面図である。
図1Aに示す吐出装置10は、二重加圧容器(容器)11と、吐出部材12と、二重加圧容器11に充填された原液(内容物)Cおよび加圧剤Pとからなる。二重加圧容器11に原液Cと加圧剤Pを充填したものが加圧製品11aである。加圧製品11aと吐出部材12は組み立て前のセット品として(図1A参照)、あるいは半分組み立てた未開封の状態で(図4A参照)販売される。加圧製品11aは吐出部材12と共に販売されるほか、交換用として単独でも販売される。従って、加圧製品11aは、吐出部材12を取り付けるまで(吐出部材12によって開封されるまで)は、充填された原液Cや加圧剤Pが漏れ出さないよう密閉されている。吐出部材12についても単独で販売されることがある。
前記二重加圧容器11は、外部容器13と、その内部に収容されている可撓性を有する内部容器14と、外部容器13と内部容器14を封止する蓋体(封盤)15とからなる。バルブやポンプは備えていない。外部容器13と内部容器14を組み合わせたものは容器本体16である(図1B参照)。内部容器14の内部は原液Cを充填する原液収容室Scであり、外部容器13と内部容器14の隙間の空間は加圧剤Pを充填する加圧剤収容室Spである。それらは蓋体15によって封止されている。すなわち、この二重加圧容器11は、原液Cと噴射剤Pを分離して収容し、原液Cのみ吐出できるようにしており、それにより圧縮ガスなどの加圧剤Pの漏出を防止できる。
図1Bに示すように、外部容器13は底部13aと、円筒状の胴部13bと、肩部13cと、円筒状の首部13dとからなる。首部13dの外周には雄ねじ13eが形成されている。首部13dの上端面13fは蓋体15を固着できるように略平坦にしている。この実施形態では、外部容器13の底部13aが、下向きに突出する環状の接地面13a1と、その中央に設けられる上向きに突出するドーム部13a2とを備えている。それにより、耐圧性が向上し、落下時などの耐衝撃性も向上する。そのため、単品での流通や宅配便による配送時にも安全である。また、接地面13a1を有するので、平坦な台などの上にそのまま安定して載置することができる。ただし球面状の底面としてもよい。
図2Bに示すように、外部容器13の首部13dの上端面13fには、超音波溶着のときに蓋体15との当接圧を高くして溶解しやすくし、蓋体15と一体にするための溶着部をつくる環状突起13gが形成されている。蓋体15側に環状突起を設けてもよく、両方に設けてもよい。外部容器13の首部13dの外周には、搬送時や溶着時に吊り持ちする環状のサポート部13d1が設けられている。
図1Bに戻って、内部容器14も外部容器13と同様に、底部14a、胴部14b、肩部14cおよび首部14dからなる。内部容器14の底部14aにも下向きに突出する環状のくぼみ部14a1と、その中央に設けられる上向きに突出するドーム部14a2が形成されている。この底部14aは外部容器13の底部13aと当接しており、加圧剤を充填するときや蓋体15を固着するときなど、内部容器14が下がらないように支持される。首部14dは、図2Bに示すように、円筒状の上部14d1と、それより下に向かって細くなるテーパー部14d2と、その下端から下方に延びる下垂部14d3とからなる。下垂部14d3の下端は肩部14cに連続している。すなわち、内部容器14の首部14dのテーパー部14d2、下垂部14d3および肩部14cの上部は、くびれ部を形成している。なお、このくびれ部は、後述する蓋体15の封止部15aの外周面とほぼ密接する形状とされている。そのため、内部容器14に原液Cを充填したとき、気相部(ヘッドスペース)が小さくなる。上部14d1の外面は外部容器13の首部13dの内面との間にわずかな隙間を有している。上部14d1の内面は滑らかな円筒面である。
内部容器14の首部14dの上端面14eは外部容器13の上端面13fより突出しており、その突出している部位に外部容器13の上端面13fと係合するフランジ14fが形成されている。フランジ14fの厚さ(半径方向の寸法)は、外部容器13の首部13dの厚さの1/3~1/2程度である。そのため、フランジ14fを外部容器13の首部13dの上端面13fに係合させたとき、外部容器13の首部13dの上端面13fは外側の部分が覆われずに残る。前記外部容器13の上端の環状突起13gは、その外側の部分に設けられている。内部容器14の首部14dの上端面14eにも、超音波溶着のときに蓋体15との当接圧を高くして蓋体15との溶着部をつくるための環状突起14gが形成されている。
内部容器14のフランジ14fの下面には、半径方向に延びる加圧剤充填用の横溝14hが等間隔で4カ所に形成されている。さらに内部容器14の首部14dの外周面には、その横溝14hと連通する縦溝14iが形成されている。縦溝14iは上部14d1に設けられており、加圧剤Pを加圧剤収容室Sp内に充填しやすくする。
外部容器13および内部容器14はいずれもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂製である。これらは、たとえば外部容器用のプリフォームの中に内部容器用のプリフォームを入れ、首部13d、14dの下端より下側を同時にブロー成形することにより製造することができる。とくに所定形状のプリフォームをインジェクション成形し、ついでブロー成形するインジェクション・ブロー成形法が好ましい。また、ドーム部13a2を成形する際に底部13aを上方に突き上げることにより、内部容器の環状のくぼみ部14a1を延伸して強度を上げることができ、軽量化することができる。
前記蓋体15は、内部容器14の首部14d内に挿入される略円筒状の封止部15aと、その上端に連続する環状のフランジ15bとからなる。封止部15aの内側には嵌合筒部15a1が同心状に設けられている。嵌合筒部15a1は封止部15aの底部の中央部から上向きに立ち上がり、上端で開口している。そして封止部15aの上部は略円筒状であり、下部15a3は下に向かって細くなるテーパー状である。ただし上部から下部にかけて円筒状であってもよい。
この蓋体15は、下部15a3の下端15a4と、嵌合筒部15a1から下方に延びる下部筒部15a5の下端とが連結部15a6で繋がっている。また、下部筒部15a5の下端よりいくらか上を閉じるようにして底部15cが設けられている。そのため、蓋体15の上面にホーンを押し当てて超音波溶着をするとき、ホーンの振動は封止部15aを通り、その下端15a4から原液C側に流れやすい。また、後述する閉鎖部15dは連結部15a6よりも上に位置するため、振動が閉鎖部15dに伝わりにくい。したがって後述する弱め線15fの溶解や貫通などが防止される。
底部15cには、周囲に比して厚肉にされた受圧部15d1を備えた閉鎖部(被開封部)15dが設けられている。閉鎖部15dは通常は平面視円形である。ただし矩形など、他の形状を採用することもできる。閉鎖部15dの周囲は環状溝などの破断容易な薄肉部(破断部、弱め線)15fで囲まれている。受圧部15d1は閉鎖部15dの上面の略全体に設けられ、薄肉部15fは底部15cの上面に形成されている。なお、薄肉部15fは下面に形成してもよい。薄肉部15fはたとえばV溝からなる。薄肉部15fは閉鎖部15dが開封された際にちぎり取られるように連続しているが、破断が可能であれば不連続であってもよい。開封後に閉鎖部15dの脱落、遊離を防ぐため、弱め線15fを横切るように半径方向に延びる補強部を設けてもよい。
封止部15aの外周面は、内部容器14の首部14dの内面との間で、蓋体15を内部容器の首部14dに装着する際に内部容器14内の空気を排出することができ、かつ、内部容器14内の原液Cを液封できる嵌合状態であることが好ましい。また、嵌合筒部15a1の内周面は、閉鎖部15dを開封する際にバルブ21のシール部材28と密接して原液Cが漏出しないように下に向かって縮径されるテーパー状としている。ただ、円筒状としてもよい。
蓋体15のフランジ15bは、原液Cや加圧剤Pの充填後、超音波溶着、レーザー溶着、高周波溶着などの溶着によって外部容器13の首部13dの上端面13fおよび内部容器14の首部14dの上端面14eに溶着され、封止される。この実施形態では、内部容器14の上端面14eに環状突起14gが形成され、外部容器13の上端面13fにも環状突起13gが形成されているので、溶着後のシールが確実である。また、気密性を高くするなどの目的で接着してもよい。
嵌合筒部15a1の底部15cを嵌合筒部15a1の下端より少し上に設けているのは、底部15cの剛性を高めて薄肉部15fの破断を容易にするためでもある。嵌合筒部15a1の径を封止部15aの下部15a3の径より小さくしているのは、嵌合筒部15a1の内面の成形精度を高めるためと、吐出部材12のシール部材28で囲まれる内圧を受ける面積を小さくして蓋体15に加わる上向きの力を弱くするためである。さらに下向きに突出するバルブ保持部18aを収容するスペースを確保するためである。嵌合筒部15a1の下端の連結部15a6は円筒状でもよいが、下部筒部15a5と底部15cの間に気体が溜まらないように横溝で連通させてもよい。
蓋体15のフランジ15bは、封止部15aの上端から半径方向外向きに拡がる環状円板部17と、その環状円板部17の外縁から下向きに延びる外筒部17aとからなる。環状円板部17の下面は内部容器14の首部14dの上端面14eと当接して溶着部を形成し、シールする部位で、外筒部17aの下面は外部容器13の首部13dの上端面13fと当接して溶着部を形成し、シールする部位である。
蓋体15の材料は外部容器13や内部容器14との熱接合性が高い熱可塑性樹脂が用いられ、溶着強度を高くするため、外部容器13や内部容器14と同じ材料を用いることが好ましい。図1Aに示すように、蓋体15で原液収容室Scと加圧剤収容室Spを封止すると共に、内部容器14または外部容器13のいずれか、あるいは両方に固着することにより、内容物(原液C、加圧剤P)を長期間安全に、漏れないように保管しておくことができる。薄肉部15fは未開封では充分なシール機能があり、かつ、容易に破断できる形状とする。
原液Cとしては、洗顔剤、洗浄剤、入浴剤、保湿剤、クレンジング剤、日焼け止め、化粧水、シェービング剤、脱毛剤、制汗剤、殺菌消毒剤、害虫忌避剤などの皮膚用品、トリートメント剤、スタイリング剤、染毛剤などの頭髪用品などの人体用品、ホイップクリーム、オリーブオイルなどの食品、消臭剤、芳香剤、殺虫剤、防虫剤、花粉除去剤、殺菌消毒剤、洗浄剤などの家庭用品、潤滑剤などの工業用品などである。但し、これらの用途に限られるわけではない。
加圧剤Pとしては窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガスなどの圧縮ガスが好ましい。加圧剤により二重加圧容器11内の圧力を0.1~1.0MPa(25℃、ゲージ圧)、とくに0.3~0.8MPa(25℃、ゲージ圧)にするのが好ましい。また、外部容器13の容量は30~500mlであることが好ましい。内部容器(原液収容室Sc)14の容量は20~300ml程度が好ましい。加圧剤収容室Spの容量は10~200ml程度が好ましい。
上記のように、二重加圧容器11は部品数が少なく、バルブなどの作動部がないので、安価に製造することができる。そして消費者が持ち運んだり、流通業者が配送したりするときに安全である。また、万一、外部容器13にひびが入っても、加圧剤Pが漏れるだけで内部容器14内の原液Cは漏れない。そのため一層安全である。
また、この加圧製品11aは外部容器13と内部容器14が合成樹脂製であり、内部容器14は加圧剤Pで囲まれ、さらに外部容器13で囲まれているので、加圧製品11aの弾力性が高く、落としても割れにくい。また、閉鎖部15dが内部にあるので、誤って閉鎖部15dが破断されるおそれが少なく、一層安全である。
図1Aに示すように、前記吐出部材12は、外部容器13の首部13dの雄ねじ13eと螺合するキャップ(装着部)20と、キャップ20に上下動可能に保持され、下からの力を受けてキャップ20内を上動するバルブ21と、キャップ20を覆い、バルブ21の上動によって上動するカバー29と、バルブ21のステム22に装着される、吐出ノズル23aを備えた操作部23とからなる。
図2Aに示すようにキャップ20は有底筒状であって、上底20aを備えている。キャップ20の内周面には外容器13の雄ねじ13eと螺合する雌ねじ20cが形成されている。この雌ねじ20cは、内周面の上端までは設けられておらず途中で止まっている。これは、上底20aと後述するバルブ21のバルブホルダ18とが当接する前にねじ込みが止まるように、すなわち、キャップ20を加圧製品11aに取り付けた状態において、上底20aの下面と蓋体15のフランジ15bの上面との間に、バルブ21が上下動可能な隙間が形成されるようにするためである。なお、このような隙間形成手段としては、所定量、キャップ20をねじ込んだ時にキャップ20と加圧製品11aとが当接して、それ以上ねじ込むことができないようにすることなどでも構成することができる。キャップ20の外周面には、下部に第1突起T1が、上部に第2突起T2が設けられている。この第1突起T1と第2突起T2は、キャップ20とカバー29とを係合させ、カバー29を介してキャップ20の螺着、脱離を行うために設けられたものである。上底20aの中央には、ステム22を通し、且つ後述する操作部23の吐出ノズル23aを通す開口20bが形成されている。操作部23を装着していないキャップ20とバルブ21とカバー29とは、バルブユニットないしバルブアッセンブリとして扱われる。
バルブ21は、キャップ20によって覆われている。このバルブ21は、有底筒状のハウジング24と、ハウジング24の内部に上下移動自在に収容される前述のステム22と、そのステム22を上向きに付勢するバネ25と、ステムラバー26と、ハウジング24の上部を保持する筒状のバルブ保持部18aを備えたバルブホルダ18とからなり、原液Cの吐出通路を構成する。ステム22と、バネ25と、ステムラバー26とで、原液Cの吐出状態と非吐出状態とを切り替えるバルブ機構が構成され、ハウジング24とバルブホルダ18とでこのバルブ機構を収容する収容空間を構成している。
ハウジング24の下端には、閉鎖部15dを開封するための開封部27が設けられている。開封部27の底面27aは、受圧部15d1の上面と当接するように平坦にされている。また、薄肉部15fで囲む範囲の径と同じ、もしくはいくらか小さい。また、ハウジング24の下部外周にはOリングなどのシール部材28が装着されている。このシール部材28は、開封時および開封後に蓋体15の嵌合筒部15a1の内周面とハウジング24の間をシールするものである。
ハウジング24には、ハウジング24の内部と内部容器14内の原液収容室Scとを連通する通路として、ハウジング24の底板24bを上下に貫通する縦孔24cが設けられている。縦孔24cの平面形状は、例えば略扇状とすることができる。縦孔24cは複数個設けるのが好ましい。それにより仮に1個の縦孔24cが塞がっても他の縦孔24cで連通できる。
開封部27の底面27aの高さ方向の位置は、図4Aに示すように、キャップ20を外部容器13の雄ねじ13eに1~2回程度螺合させたときに受圧部15d1と当接する位置である。したがって出荷時、流通時にはキャップ20を緩く螺合させて閉鎖部15dを破断せず、シール状態のまま吐出部材12と二重加圧容器11とを仮に結合させておくことができる。
バルブホルダ18は、バルブ保持部18aと、バルブ保持部18aの上端から内側に延びる環状のラバー押さえ18bと、外側に拡がるフランジ18cとを備えており、ラバー押さえ18bの中央にステム22を通す孔18dが形成されている。そして、このバルブホルダ18がキャップ20に上下動可能に保持されていることで、バルブ21が上下動可能となっている。具体的には、フランジ18cの外径がキャップ20の内径より小とされており、バルブ21が下から圧力を受けると、バルブホルダ18の上面がキャップ20の上底20aの下面に当接するまで上方向に移動できるようになっている。また、下方向への移動も可能である。なお、キャップ20の内面には抜け止め突起20dが設けられており、キャップ20からのバルブ21の脱落は防止される。この抜け止め突起20dは、バルブ21がキャップ20内を上下動できるよう、下方向に十分に離れた位置に設けられている。また、この抜け止め突起20dは無くてもよい。
カバー29は有底筒状であって、キャップ20を覆っている。上底29aの中央には、ステム22や後述する操作部23の吐出ノズル23aを通す開口29bが形成されている。また、開口29bを囲むようにして、操作部23を取り付けるための取付筒29cが上方に向かって延出されている。また、同じく開口29bを囲むようにして、バルブ21と当接するための筒状の当接部29dが下方に向かって延出されている。この当接部29dは、キャップ20の開口20bに上から挿通されており、キャップ20内に保持されているバルブ21の上面と当接できるようになっている。そして、カバー29の上底29aの下面とバルブ21のフランジ18cの上面との間に、キャップ20の上底20aの厚みより大とされた隙間を形成する。カバー29はキャップ20を上下動可能に保持している。この状態は、カバー29がキャップ20に対して上下動可能とされているともいえる。また、カバー29の内周面の下端付近には、キャップ20がカバー29内から抜け出さないよう抜け止め突起29eが設けられている。ただ、抜け止め突起29eは無くてもよい。
また、カバー29の内周面には、下部に第3突起T3が、上部に第4突起T4が設けられている。図3Aは第1突起T1と第3突起T3の係合状態を示したものである。図に示すように、キャップ20の外周面の下部とカバー29の内周面の下部は平面視歯車状となっており、第1突起T1と第3突起T3とが係合するように上下方向の位置を合わせることで、カバー29の回転をキャップ20に伝達できるようになっている。伝達できる方向は、キャップ20の螺着方向と脱離方向の両方である。したがって、第1突起T1と第3突起T3とによって、キャップ20とカバー29との間で、キャップ20の螺着方向と脱離方向の両方で係合する第1係合手段E1が形成されているといえる。この第1係合手段E1は、カバー29の上下方向の可動域全体で係合するのではなく、キャップ20に対するカバー29の上下方向の位置によって係合と非係合が切り替えられる。すなわち、係合位置と非係合位置とを備えている。なお、第1係合手段E1の係合位置とは、カバー29の上底29aの下面とキャップ20の上底20aの上面とが当接する位置、もしくは両者が十分に近い(後述する係合代の長さL1よりも近い)位置のことであり、第1係合手段E1の非係合位置とは、カバー29の上底29aの下面とキャップ20の上底20aの上面とが十分に離れている(後述する係合代の長さL1よりも離れている)位置のことをいう。
図3Bは第2突起T2と第4突起T4の係合状態を示したものである。図に示すように、キャップ20の外周面の上部とカバー29の内周面の上部は平面視鋸歯状となっており、キャップ20の螺着方向には互いに引っ掛かって回転力を伝えられるが、キャップ20の脱離方向には第4突起T4が第2突起T2を乗り越えてしまい、互いに引っ掛からず回転力を伝えられないようになっている。したがって、第2突起T2と第4突起T4とによって、キャップ20とカバー29との間で、キャップ20の螺着方向には係合するが、脱離方向には係合しないラチェット機構の第2係合手段E2が形成されているといえる。この第2係合手段E2の係合代の上下方向の長さL2は、第1係合手段E1の係合代の上下方向の長さL1よりも長い(図2A参照)。また、カバー29の上下方向の可動域よりも長い。そのため、第2係合手段E2は、カバー29が第1係合手段E1の係合位置、非係合位置のどちらにあるときでも係合状態を維持する。なお、第2係合手段E2は、カバー29が第1係合手段E1の非係合位置にあるときのみ、すなわち、第1係合手段E1の係合が解除されたときにのみ係合するようにしてもよい。
操作部23は、図1Aに示すようにステム22に連結される吐出ノズル23aと、吐出ノズル23aを介してステム22を操作する操作レバー23bと、吐出ノズル23aや操作レバー23bをカバー29に装着する支持体23cとを備えている。
吐出ノズル23aは、上下筒23a1と、その上端で略垂直に屈曲した水平筒23a2とからなる略L字状の筒体であり、水平筒23a2の先端には噴霧チップ23a3が取り付けられている。
操作レバー23bは、その基端に回転軸23b1を有しており、支持体23cと回動自在に連結されている。また、吐出ノズル23aと連結されている。
支持体23cは、カバー29の取付筒29cに装着される筒状の取付部23c1と、その取付部23c1の側壁から斜め上方に突出する支持アーム23c2とからなる。取付部23c1の内面にはネジが設けられており、取付筒29cの外面に設けられたネジと螺着している。なお、螺着に限らず溶着や接着されていてもよい。支持アーム23c2の上端には、軸受け23c3が設けられており、操作レバー23bの回転軸23b1が回動自在に連結されている。
上記構成の操作部23は、操作レバー23bを引き操作することで、操作レバー23bが軸受け23c3を回転軸として全体が下方に移動し、吐出ノズル23aを下方に移動させることができる。吐出ノズル23aの下方への移動によりステム22が下方に押圧されると、バルブ機構が開放され、原液Cが吐出される。なお、吐出製品10の圧力により吐出ノズル23aの位置が変化しても、回動式の操作レバー23bの操作により吐出ノズル23aを下方に移動することができる。
次に、加圧製品11aへの吐出部材12の取り付けについて説明する。使用者が購入した吐出装置10を使用する場合、まずキャップ20を外部容器13の雄ねじ13eにねじ込む。具体的には、キャップ20はカバー29に覆われているため、カバー29をキャップ20の螺着方向に回すことでキャップ20を外部容器13に取り付けていく。バルブ21が閉鎖部15dに当接するまでは、図4Aに示すように、カバー29の上底29aの下面とキャップ20の上底20aの上面とは当接している。すなわち、カバー29が第1係合手段E1の係合位置にあり、第1係合手段E1は係合している。
バルブ21が閉鎖部15dに当接し下からの反力を受けるようになると、キャップ20だけが下に移動するようになる。この状態は、キャップ20から見れば、バルブ21が下からの力を受けて上動し、バルブ21の上動によってカバー29が上に押し上げられるといえる。カバー29が押し上げられて第1係合手段E1の非係合位置に移動すると、第1係合手段E1の係合は解除されるが、第2係合手段E2は係合状態を維持し続けるため、カバー29を螺着方向に回せばキャップ20のねじ込みは続く(図4B参照)。そしてキャップ20の上底20aの下面がバルブ21のフランジ18cの上面に当接すると、キャップ20によってバルブ21が下方に押し込まれ、開封部27の底面27aが閉鎖部15dを押し下げる。それにより薄肉部15fが破断され、閉鎖部15dは嵌合筒部15a1からちぎり取られ、底部15cから分離されて脱落する。そして開封部27が嵌合筒部15a1の底部15cを突き破り、ハウジング24内と内部容器14内である原液収容室Scとを連通させる(図4C参照)。脱落した閉鎖部15dは、内部容器14の底に落ち込む。
なお、キャップ20は外部容器13に螺着されるため、キャップ20の操作量に対するバルブ21の降下量は小さい。そのため開封部27の底面27aは閉鎖部15dの受圧部15d1を徐々に押圧する。蓋体15は合成樹脂製であるため、徐々に押圧されるとその伸張性により閉鎖部15dは伸びやすく破断されにくい。しかし、閉鎖部15dが環状の薄肉部15fで囲まれており、受圧部15d1が突出しているため、薄肉部15fへの応力集中が増大しスムーズに破断することができる。また、開封部27の底面27aは平坦であるので、開封操作により変形しにくく、吐出部材12を繰り返し使用することができる。
閉鎖部15dは、蓋体15の中心軸上に設けられた、上部に厚く略円形の受圧部15d1を有し、さらに開封部27の円形の底面27aと当接しているので、底面27aにより加圧されると、閉鎖部15dはまっすぐ押し込まれ、薄肉部15fに沿って破断し、破断された閉鎖部15dは脱落し、内部容器14の底に落ち込む。ただし受圧部15d1または開封部27の底面27aを傾斜させ、薄肉部15fが一方から他方に向かって順に破断されていくようにしてもよい。また、閉鎖部15dが脱落せず、薄肉部15f等を介してつながったままであってよい。
閉鎖部15dが破られたとき、底部15cの内周と開封部27の外周の隙間から原液Cが漏れる場合がある。しかし嵌合筒部15a1とハウジング24の間はシール部材28でシールされているので、原液Cは嵌合筒部15a1内に留まり、外部に漏れることがない。また、破断時の反力および破断後の内圧がハウジング24を押し上げるように作用するが、キャップ20と外部容器13とが螺合しており、キャップ20の上底20aとバルブホルダ18が二重で支えているため、吐出部材12の飛び出しが抑制される。この状態は、キャップ20によってバルブ21が取り付けられているといえる。また、キャップ20の上底20aの変形が抑制される。
吐出部材12を装着した後、使用者がステム22に取り付けた操作部23を操作すると、ステム22が下降してステムラバー26が撓み、ステム孔が開く。原液収容室Sc内の原液Cは内部容器14を介して加圧剤Pによって加圧されているので、開封部27、ハウジング24、ステム22および操作部23を経由して外部に吐出される。操作部23から手を離すとステム22が上昇し、吐出が停止する。加圧剤Pを充填している加圧剤収容室Spは蓋体15によって閉じられており、外部や原液収容室Scと連通していないので、吐出操作によって加圧剤Pは外部に漏れることはない。また、原液Cが十分に残っている間は、加圧製品11a内の圧力は高い状態を維持し、バルブ21はその下からの圧力を受けてカバー29を上方に押し上げている。そのため、人の力ではカバー29を押し下げることができず、第1係合手段E1を係合させることができないため、使用中における吐出部材12の加圧製品11aからの取り外しは規制される。なお、第2係合手段E2は係合状態を維持するが、第2係合手段E2はキャップ20の脱離方向には係合(機能)しないため、第2係合手段によってキャップ20を取り外すことはできない。
ただ、原液Cを吐出していくに従い、加圧製品11a内の圧力が下がっていく。原液Cをほとんど吐出し終えると、容器11内の圧力は十分に下がり(例えば0.2MPa以下)、バルブ21が受ける上方向への力も小さくなる。この状態になれば、人の力でカバー29を押し下げることができるようになる。加圧製品11aから吐出部材12を取り外すにあたっては、図4Dに示すようにカバー29を下に押し下げる、すなわちカバー29を第1係合手段E1の係合位置に移動させて第1係合手段E1を係合させ、この状態でカバー29をキャップ20の脱離方向に回せばよい。取り外した吐出部材12は、新たな加圧製品11aに取り付けることができる。
図5は、図1に示した吐出部材12とは異なる吐出部材12Aを示している。この吐出部材12Aは、カバー29と操作部23とが一体となっている。また、外部容器13の肩部13cを覆うスカート部29fが設けられている。そのため、図1の吐出部材12に比べて握ることができる部分が広くなっており、加圧製品11aへの取り付けや取り外しの際、力を入れ易く、作業し易い。操作レバー23bはヒンジ23dを介して支持体23cに連結されており、ヒンジ23dにより回動可能となっている。他の構成については、図1の吐出部材12と同様であることから、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内で種々の変形を行うことができる。例えば、容器11として二重加圧容器を用いていたが、一重の容器を用いてもよい。すなわち、内部容器14を設けず、外部容器13内に原液Cと加圧剤Pとを充填したものを加圧製品としてもよい。
10 吐出装置
11 二重加圧容器
11a 加圧製品
12、12A 吐出部材
C 原液
P 加圧剤
13 外部容器
13a 底部
13a1 接地面
13a2 ドーム部
13b 胴部
13c 肩部
13d 首部
13d1 サポート部
13e 雄ねじ
13f 首部の上端面
13g 環状突起
14 内部容器
Sc 原液収容室
Sp 加圧剤収容室
14a 底部
14a1 くぼみ部
14a2 ドーム部
14b 胴部
14c 肩部
14d 首部
14d1 上部
14d2 テーパー部
14d3 下垂部
14e 上端面
14f フランジ
14g 環状突起
14h 横溝
14i 縦溝
15 蓋体
15a 封止部
15a1 嵌合筒部
15a3 下部
15a4 下端
15a5 下部筒部
15a6 連結部
15b フランジ
15c 底部
15d 閉鎖部
15d1 受圧部
15f 薄肉部(破断部)
16 容器本体
17 環状円板部
17a 外筒部
18 バルブホルダ
18a バルブ保持部
18b ラバー押さえ
18c フランジ
18d (ステムを通す)孔
20 キャップ(装着部)
20a 上底
20b 開口
20c 雌ねじ
20d 抜け止め突起
21 バルブ
22 ステム
23 操作部
23a 吐出ノズル
23a1 上下筒
23a2 水平筒
23a3 噴霧チップ
23b 操作レバー
23b1 回転軸
23c 支持体
23c1 取付部
23c2 支持アーム
23c3 軸受け
23d ヒンジ
24 ハウジング
24b (ハウジングの)底板
24c 縦孔
25 バネ
26 ステムラバー
27 開封部
27a (開封部の)底面
28 シール部材
29 カバー
29a 上底
29b 開口
29c 取付筒
29d 当接部
29e 抜け止め突起
29f スカート部
T1 第1突起
T2 第2突起
T3 第3突起
T4 第4突起
E1 第1係合手段
E2 第2係合手段
L1 第1係合手段の係合代の上下方向の長さ
L2 第2係合手段の係合代の上下方向の長さ

Claims (6)

  1. キャップと、
    キャップに上下動可能に保持され、下からの力を受けて上動するバルブと、
    キャップを覆うカバーとを備え、
    キャップとカバーとの間で、
    キャップの螺着方向と脱離方向の両方向で係合する第1係合手段と、
    キャップの螺着方向には係合するが、脱離方向には係合しない第2係合手段とが形成されており、
    カバーが、バルブの上動を受けて第1係合手段の係合位置から非係合位置に移動可能とされており、
    カバーが第1係合手段の非係合位置に移動したとき、第2係合手段が係合している、吐出部材。
  2. 第2係合手段の係合代の上下方向の長さが、第1係合手段の係合代の上下方向の長さよりも長い、請求項1記載の吐出部材。
  3. 第2係合手段がラチェット機構である、請求項1又は2記載の吐出部材。
  4. 容器内に原液と加圧剤とを充填し密閉した加圧製品に、請求項1から3のいずれかに記載の吐出部材を取り付けた吐出装置。
  5. 容器が、蓋体によって密閉されており、
    蓋体が、バルブに押圧されることで開封する閉鎖部を備えている、請求項4記載の吐出装置。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の吐出部材を、容器内に原液と加圧剤を充填し密閉した加圧製品に取り付けて開封する方法であって、
    容器が、蓋体によって密封されており、
    蓋体は、バルブで押圧されることで開封する閉鎖部を備えており、
    バルブが閉鎖部に当接し、カバーが第1係合手段の非係合位置に移動した後、第2係合手段によってキャップを螺着方向に回して閉鎖部を開封する、加圧製品の開封方法。
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