JP2000018359A - ボールねじ - Google Patents
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- Y10T74/19642—Directly cooperating gears
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- Y10T74/19744—Rolling element engaging thread
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- Y10T74/19772—Rolling element deflector
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Abstract
部を有することなく、ボールを掬い上げることができる
ボールねじを提供すること。 【解決手段】 リターンパイプ9の両端9a,9bに、
パイプ内に向かって徐々に幅が狭くなる切り口15を設
ける。負荷転走路内を転がるボール8…は、徐々に幅が
狭くなる切り口15の両脇で案内されながら、リターン
パイプ9の奥の方に導かれる。切り口15を設けること
によって、舌部を有することなくボール8…を掬い上げ
ることができる。
Description
し、特に、ねじ軸とナット部材との間に設けられた負荷
転走路内を転がるボールを、ナット部材に嵌め込まれた
リターンパイプで循環させるボールねじに関する。
軸にボール転走溝を形成し、ナット部材にボール転走溝
に対向する負荷転走溝を形成し、ボール転走溝及び負荷
転走溝との間でボールを転がり運動させる負荷転走路を
構成し、このナット部材に嵌め込まれたリターンパイプ
で負荷転走路の一端と他端を連結し、このリターンパイ
プで負荷転走路内を転がるボールを一端で掬い上げ他端
に戻す無負荷戻し通路を構成したものが提案されている
(例えば実開平6−69502号公報参照)。
端開口部には、負荷転走路内に入り込む一対の舌部2
a,2bが形成される。ボールは、ねじ軸の周囲の負荷
転走路内を転がり運動した後、舌部2a,2bに衝突
し、掬い上げられ、リターンパイプ内に導入される。そ
して、ボールは、リターンパイプ1内を循環し、再び負
荷転走路に戻される。舌部2a,2bの両脇には、ねじ
軸に形成されたボール転走溝との干渉を避けるべく根元
に切り欠き3が設けられる。
械等の高速送りの要求に伴い、ボールねじも高速回転さ
れることが多くなってきた。このように、(ねじ軸の1
分間あたりの回転数にボールの回転径を掛けた値であ
る)DN値を上げて、ボールねじを使用した場合、ボー
ルによる衝突力の繰り返しで、応力集中が発生し易い舌
部2a,2bの根元が金属疲労を起こして破損するおそ
れがあった。
ボールを衝突させる舌部を有することなく、ボールを掬
い上げることができるボールねじを提供することを目的
とする。
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。
ル転走溝(6a)を有するねじ軸(6)と、内周面に前
記ボール転走溝(6a)と対向する螺旋状の負荷転走溝
(7a)を有するナット部材(7)と、前記ボール転走
溝(6a)と前記負荷転走溝(7a)との間を転動する
ボール(8…)と、前記ナット部材(7)に嵌合され、
前記ボール転走溝(6a)と前記負荷転走溝(7a)と
の間で形成される負荷転走路の一端と他端を連結し、前
記ボール(8…)を一端から掬い上げ、他端に戻すリタ
ーンパイプ(9,21)とを備えるボールねじ(5)に
おいて、前記リターンパイプ(9,21)の両端(9
a,9b)に、徐々に幅が狭くなる切り口(15)を設
けたことを特徴とするボールねじにより、上述した課題
を解決する。
21)の両端に、徐々に幅が狭くなる切り口(15)を
設けたので、負荷転走路内を転がるボール(8…)は、
リターンパイプ(9,21)の両端内に入り込むと、幅
が狭くなる切り口(15)の両脇で案内される。ボール
(8…)は、切り口(15)の両脇で案内されながら、
徐々にリターンパイプ(9,21)の奥の方に導かれ
る。このため、従来のように、舌部を有することなくボ
ール(8…)を掬い上げることができる。
て、上記リターンパイプ(9,21)の両端側(9a,
9b)をねじ軸(6)のリード角に合わせて配置したこ
とを特徴とする。
21)の両端側をねじ軸(6)のリード角に合わせて配
置したので、ボール(8…)は、ねじ軸(6)のリード
角方向すなわち進行方向を保ったまま掬い上げられる。
したがって、リターンパイプ(9,21)内にボール
(8…)を導入する際、リターンパイプ(9,21)に
強い衝撃が加わるのを防止できる。また、ボール(8
…)が進行方向を保ったままリードパイプ(9,21)
に掬い上げられるので、ボール(8…)は、リターンパ
イプ(9,21)の切り口(15)の片側に片寄ること
なく、切り口(15)の両脇でバランス良く掬い上げら
れる。
の発明において、上記リターンパイプ(9,21)の両
端側(9a,9b)をボール(8…)の軌道の接線方向
へ配置したことを特徴とする。
21)でボールを接線方向に掬い上げることができる。
ボール(8…)は、その運動方向に沿って流れ込むよう
に、リターンパイプ(9,21)に掬い上げられる。し
たがって、ボール(8…)がリターンパイプ(9,2
1)の両端に掬い上げられる際の衝撃力を軽減すること
ができる。
形態におけるボールねじ5を示したものである。ボール
ねじ5は、外周面に螺旋状のボール転走溝6aを有する
ねじ軸6と、内周面に前記ボール転走溝6aと対向する
螺旋状の負荷転走溝7aを有するナット部材7と、ボー
ル転走溝6aと前記負荷転走溝7a間を転動するボール
8…とを備える。ねじ軸6のボール転走溝6aと、ナッ
ト部材7の負荷転走溝7aとの間で負荷転走路が構成さ
れる。ナット部材12には、2つのリターンパイプ9が
嵌合される。リターンパイプ9は、負荷転走路の一端と
他端を連結して無負荷戻し通路を構成する。リターンパ
イプ9の両側は折り曲げられ、負荷転走路内に数ピッチ
の間隔を開けて、嵌入される。リターンパイプ9は、パ
イプ押え10によってナット部材7に固定される。
リードを備えた略断面半円状のボール転走溝6aが研削
加工または転造加工によって形成される。
面にボールねじ5を機械等に取付けるためのフランジ1
1を備える。ナット部材7の内周面には、ねじ軸6のボ
ール転走溝6aに対向する略断面半円状の負荷転走溝7
aが形成される。ナット部材7には、その上面が一部平
取りされた平面部16が形成される。平面部16には、
リターンパイプ9の両側が挿入されるリターンパイプ嵌
合穴13が4個所開けられる。このリターンパイプ嵌合
穴13は、負荷転走溝7a内まで延びる。
たものである。図3に示すように、リターンパイプ9
は、円形断面をなし、両端側が湾曲される。すなわち、
リターンパイプは、一対の脚部9a,9b及び水平部9
cからなる略門型形状に形成される。リターンパイプ9
の断面形状は、ボール8…が通る通路断面及び潤滑材が
貯溜可能な断面を有すれば、円形に限られず、三角、四
角等の非円形断面でもよい。脚部9a,9bの両端に
は、切り込みが入れられ、切り口15はアーチ型にな
る。切り口15は、リターンパイプ9の奥方向に向かい
徐々に横幅が狭く形成される。
ボール8…の軌道中心線Sの接線方向へ配置される。ま
た、脚部9a,9bの先端は、ねじ軸6の軸心の水平面
Lの位置まで延びる。脚部9a,9bへの切り口15
は、ボール8…の軌道中心線Sよりも若干内側に形成さ
れる。切り口15の先端は、脚部9a,9bの中心線D
より、わずかにhだけ内側に位置する。
を示したものである。先端の断面形状を0の位置で示
し、上方に向かうにしたがい、断面形状を1から9の位
置で示す。脚部9a,9bの断面形状は0の位置で、リ
ターンパイプ9の中心線Dよりも両脇がわずかにh寸法
だけ突出した半円形断面となる。脚部9a,9bの断面
形状は、上方に向かうにしたがい(1の位置から10の
位置に進むにしたがい)円形断面に近づき、切り口15
の両脇の幅Wが徐々に狭くなる。
軸6の周囲を転がり運動し、ねじ軸6の軸心の水平面L
より上方に転がり、脚部9a,9b内に転がり込む。図
5に示したように、切り口15の両脇の幅Wは、0から
4の位置までは、ボール8…の直径よりも大きい。この
ため、ボールは、切り口15の両脇によって案内される
ことなく、ねじ軸6の周囲を転がり運動する。0から4
の位置に進むにつれ、脚部9a,9bの内周面とボール
8…の背面との隙間20が僅かずつ大きくなる。ボール
8…が、さらに上方に転がり、5の位置まで移動した場
合、ボール8…の両端が切り口15の両脇に案内され始
める。切り口15の両脇は、リターンパイプ9の上方向
に向かい徐々に幅が狭くなるため、6から10の位置
で、ボール8…は、切り口15の両脇に案内されなが
ら、円断面のリターンパイプ9内に導かれる。このよう
に、リターンパイプ9の脚部9a,9bに切り込みを入
れ、切り口15の両脇を上方に向かい徐々に幅狭になる
ように形成することで、従来のように舌部を設けなくて
も、切り口15の両脇でボール8…を掬い上げることが
できる。したがって、ボールねじ5を高速回転させ、D
N値を上げて使用することもできる。
中心線Sの接線方向へ配置したため、ボール8…は、そ
の運動方向に沿って流れ込むように、脚部9a,9bに
掬い上げられる。ボール8…を急激な方向転換すること
なく掬い上げることができ、ボール8…がリターンパイ
プ9の脚部9a,9bに掬い上げられる際の衝撃力を軽
減することができる。
したものである。この図に示すように、リターンパイプ
9の脚部9a,9bは、ねじ軸6のリード角に合わせて
傾けて配置される。ボール8…は、ねじ軸6のリード角
方向すなわち進行方向を保ったまま、脚部9a,9bに
掬い上げられる。したがって、脚部9a,9b内で方向
転換する必要なく、脚部9a,9bに強い衝撃が加わる
のを防止できる。また、ボール8…が進行方向を保った
まま脚部9a,9bに掬い上げられるので、ボール8…
は、切り口15の片側に片寄ることなく、両脇でバラン
ス良く掬い上げられる。
転させると、ボール転走溝6a内を周方向に軸方向荷重
を受けながら転がるボール8…は、脚部9aの先端で掬
い上げられる。掬い上げられたボール8…は、リターン
パイプ9内を循環する。そして、ボール8…は、数ピッ
チ間隔を開けた脚部9bから、再びボール転走溝6aに
戻され、循環する。
イプ21を示したものである。このリターンパイプ21
においても、上述のリターンパイプ9と同様に、脚部2
1a,21bの両端には、切り込みが入れられる。切り
口15は、パイプ内に向かい徐々に横幅が狭くなるよう
形成される。このリターンパイプ21の内面には、パイ
プ全体に渡って軸方向に延びる一対のガイド溝22a,
22bが形成される。ボール8…は、ボール8…同士の
相互摩擦を防止すべく帯状のリテーナに所定間隔を開け
て回転摺動自在に保持されることがある。一対のガイド
溝22a,22bを形成することでリテーナの両側縁を
案内することができる。なお、リテーナを介してボール
8…が保持される場合は、ボール8…は、切り口15に
よって掬われると共に、リテーナがボール8…を引っ張
り上げるによっても掬われる。
ば、リターンパイプの両端に、パイプ内に向かって徐々
に幅が狭くなる切り口を設けたので、負荷転走路内を転
がるボールは、徐々に幅が狭くなる切り口両脇で案内さ
れながら、リターンパイプの奥の方に導かれる。したが
って、従来のように舌部を有することなくボールを掬う
ことができ、ボールねじのDN値を上げて使用すること
ができる。
図。
す動作図。
の斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 外周面に螺旋状のボール転走溝を有する
ねじ軸と、内周面に前記ボール転走溝と対向する螺旋状
の負荷転走溝を有するナット部材と、前記ボール転走溝
と前記負荷転走溝との間を転動するボールと、前記ナッ
ト部材に嵌合され、前記ボール転走溝と前記負荷転走溝
との間で形成される負荷転走路の一端と他端を連結し、
前記ボールを一端から掬い上げ、他端に戻すリターンパ
イプとを備えるボールねじにおいて、前記リターンパイ
プの両端に、徐々に幅が狭くなる切り口を設けたことを
特徴とするボールねじ。 - 【請求項2】 上記リターンパイプの両端側をねじ軸の
リード角に合わせるように配置したことを特徴とする請
求項1記載のボールねじ。 - 【請求項3】 上記リターンパイプの両端側をボールの
軌道の接線方向に配置したことを特徴とする請求項1ま
たは2記載のボールねじ。
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