JP5387336B2 - ボール循環チューブ及びボールねじ - Google Patents

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本発明は、ボールねじのボール循環チューブに係り、特に、当該チューブの両端部にあってボールをすくいあげ循環させるタング部に弾性を付与すことによってボールねじの高速化に対応せしめるようにしたボール循環チューブに関するものである。
近年、ボールねじの高速使用が進む傾向があり、それに伴ってボール循環チューブのタング部にボールが衝突する際の衝撃も激しくなってきている。その結果、ボール循環チューブのタング部強度不足になるという課題があった。
従来からのチューブ式ボールねじは、例えば図2に示すように、螺旋溝1を有するねじ軸2に鋼球ボール3を介してフランジ4aを有するナット4が螺合されている。ナット4の内面にはねじ軸の螺旋溝1に対応させた螺旋溝が設けられている。
そして、例えばねじ軸2の回転により、ボール3が両螺旋溝内を転動しつつ移動し、ナット4は直線移動する。このボール3の移動はナット内部を循環させて行う。そのため、ナット4にボール循環チューブ5が取付けられている。このボール循環チューブ5は、ほぼコ字形に形成されている。
一方、円筒状ナット4の外側面の一部は平らに切欠いた平面部6とされ、ここにナット内面の螺旋溝に連通する2個一組の孔7がねじ軸2を跨いで開口している。ボール循環チューブ5の両端部がこの一組の孔7に差し込まれて、ねじ軸2の螺旋溝のランド部を乗り越えるボール循環路8が形成されている。ボール3は図のA点からねじ軸2とナット4の螺旋溝の間を転動しながら進み、螺旋溝を例えば1回半ないし3回半回ってから、B点においてボール循環チューブ5の先端のタング部ですくい上げられて、チューブ内を通過しA点に戻る循環を繰り返す。
図示の場合は、2本のボール循環チューブ5が斜めに平行に設けてあるが、ボール循環チューブ5の数は1本の場合も、あるいは3本,4本と多数の場合もある。
いずれの場合にあっても、ボール循環チューブ5は、ナット4の平面部6にねじ11で取付けられるチューブ押さえ装置10のチューブ嵌合凹溝に嵌合されて固定される。
従来ボール循環チューブ5のタング部(ボールが衝突し掬い上げる部分)の強度不足対策の1つとして図3、図4に示す構造のボール循環チューブ5が知られている。
図5はボール循環チューブの全体を示す図である。ボール循環チューブは金属性のチューブをパイプベンダー等を用いて略U字形に曲げ、その後タング部14及び隅R13を切削加工で形成している。ボール循環チューブ5のタング部14の根元に浅い隅R13を設けることで、ボール衝突による応力を逃がし、タング部14が欠けない構造としている。この隅R13を設けることでdn値:13万以下に耐えうることが可能となっている。
特許文献1(特開2003-269568号公報)には、この隅R自体の発明ではないがタング部の外周両端部に、切り欠き部(隅R)を応力集中を防止するために形成した例が示されている(特許文献1の第3図)。
また従来のタング部の別の強度対策として、図4に示す様に隅Rをより深く設ける(Aの長さ)構造がある。この構造によって、dn値:20万以下に耐え得ることが可能となっている。
しかしながら、これらの先行技術には以下の問題点がある。
まず、ナット外径とボール循環チューブとの関係を図4を基に説明する。
ボールがタング部に衝突した後、ボールをスムーズに循環穴を通過させるためには直線部Bが必要となる。この直線部Bが短くなると、ボールはスムーズに循環せずロック等の現象を起こすことがある。故にこの直線部は長い方が、安全と言えるが、長く設け過ぎると、チューブはより外径方向へ飛び出す。これによりナット外径が大きくなってしまう。
ナットの慣性を下げるべく、ナット外径はより小さくすることが望ましい。上記従来の強度対策の後者では、隅R13部分をより深く設けるため(深さA)、当然のことながらボール循環チューブ5の直線部Bは長くなりナット外径は大きくなってしまうと言う問題がある。
また上記従来の強度対策の前者では現在要求される高速仕様のボールねじとしては十分でないという問題がある。
特開2003-269568号公報
本発明は、前記ボールねじを高速化に対応させた場合に生じる従来のボール循環チューブの問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、ボール循環チューブのボールすくい上げ用のタング部の強度を、ナットの標準サイズを変更することなく向上させることができる高速化対応のボールねじのボール循環チューブ及びこのボール循環チューブを備えたボールねじを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、次のような構成からなる。すなわち、本発明のボール循環チューブは、ボールを導いて循環させる際に当該ボールをすくい上げるタング部を両端に有するボールねじのボール循環チューブにおいて、前記タング部の両側の根元に切り欠き部を設けるとともに、前記タング部の外周面に窪みを設けたことを特徴とする。また本発明のボールねじは前記特徴を有するボール循環チューブを備えていることを特徴とする。
本発明のボールねじのボール循環チューブによれば、標準サイズのナットの外径を変更することなくボール循環チューブのタング部の強度を増大することができるため、現有の全ての循環チューブ方式のボールねじに適用することが可能であり、その結果、基本の仕様を変更せずに循環チューブ方式のボールねじ全般の高速化に容易に対応することができるという、実用上大きな効果を奏する。
ボール循環チューブ5を示す正面図(a)と側面の断面図(b)である。 従来のボールねじの全体を示す部分断面斜視図である。 従来のタング部の強度対策を示す正面図(a)と側面の断面図(b)である。 従来のタング部の他の強度対策を示す正面図(a)と側面の断面図(b)である。 従来のボール循環チューブの全体を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、ボール循環チューブ5を示す正面図(a)と側面の断面図(b)である。
ボール循環チューブ5のタング部14の根元には切り欠き部としての隅R13が浅く設けられている。この点は従来の技術と同じであるが、本実施の形態のボール循環チューブ5では更にタング部14の外周面に窪み15が設けられている。
この窪み15は楕円状で窪みの深さ方向の形状を凹曲面としている。そして、ボール循環チューブ5の切断端部16の面とタング部14の外表面とが交差する線とタング部14の幅方向の中心を通るボール循環チューブ5の外表面に沿った曲げ中心線20との交点付近を窪みの中心としている。
窪み15を設けることで、タング部14に弾性をもたせ、ボールのタング部14への衝突による応力を逃がすことが可能となる。
従来の強度対策の一つである、隅Rをより深く設ける構造では、図4に示す様に、直線部Bがより長くなってしまっていたが、本発明のボール循環チューブでは図1に示すように直線部B’は短く設定することが可能となる。
このことによって、ナット外径は標準寸法のままで強度対策を施すことが可能となり、基本の仕様を変更せずに循環チューブ方式のボールねじ全般の高速化に容易に対応することができる。
本実施の形態では窪み15の形状を楕円状で窪みの深さ方向の形状を凹曲面としたがこの形状に限定されない。例えば小さな円柱状の窪みを複数けたり、スリットを複数けても良い。要はボールのタング部への衝突による応力を逃がすことが可能となる窪みであれば、その形状はどのようなものであっても良い。
本発明は、ボール循環チューブを備えたボールねじ装置として、各種機械装置に広く適用できる。
1 螺旋溝
2 ねじ軸
3 ボール
4 ナット
5 ボール循環チューブ
6 切り欠き部(溝R)
14 タング部
15 窪み

Claims (5)

  1. ボールを導いて循環させる際に当該ボールをすくい上げるタング部を両端に有するボールねじのボール循環チューブにおいて、
    前記タング部の両側の根元に切り欠き部を設けるとともに、前記タング部の外周面に窪みを設け
    前記窪みを楕円状とし、前記窪みの深さ方向の形状を凹曲面としたことを特徴とするボールねじのボール循環チューブ。
  2. 前記窪みは、前記ボール循環チューブの切断端部の面と前記タング部の外表面とが交差する線と、前記タング部の幅方向の中心を通る前記ボール循環チューブの外表面に沿った曲げ中心線との交点を中心とすることを特徴とする請求項1に記載のボールねじのボール循環チューブ。
  3. ボールを導いて循環させる際に当該ボールをすくい上げるタング部を両端に有するボールねじのボール循環チューブにおいて、
    前記タング部の両側の根元に切り欠き部を設けるとともに、前記タング部の外周面に窪みを設け
    前記窪みを円柱状とし、複数設けたことを特徴とするボールねじのボール循環チューブ。
  4. ボールを導いて循環させる際に当該ボールをすくい上げるタング部を両端に有するボールねじのボール循環チューブにおいて、
    前記タング部の両側の根元に切り欠き部を設けるとともに、前記タング部の外周面に窪みを設け
    前記窪みをスリットとし、複数設けたことを特徴とするボールねじのボール循環チューブ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のボール循環チューブを有することを特徴とするボールねじ。
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