JP2000011837A - 直流操作形電磁接触器 - Google Patents

直流操作形電磁接触器

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JP2000011837A
JP2000011837A JP10174287A JP17428798A JP2000011837A JP 2000011837 A JP2000011837 A JP 2000011837A JP 10174287 A JP10174287 A JP 10174287A JP 17428798 A JP17428798 A JP 17428798A JP 2000011837 A JP2000011837 A JP 2000011837A
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guide pin
pin
electromagnetic contactor
iron core
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JP10174287A
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Yukinobu Takatani
幸悦 高谷
Yutaka Nakamura
豊 中村
Etsuya Hiramatsu
悦也 平松
Katsumi Shibata
勝美 柴田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動鉄心の摺動時のがたつきをなくす。 【解決手段】ピン穴14が可動鉄心1の先細部1Dに形
成され、ガイドピン13が円柱にて形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流操作形の電
磁接触器に関し、特に、可動鉄心の摺動時にがたつきが
発生しないような可動鉄心のガイド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の直流操作形電磁接触器の
構成を示す断面図である。3本の脚がE形の鋼板を積層
することによって形成された可動鉄心1と固定鉄心2と
が互いに対向して配され、その両者の鉄心の中央脚1
B,2Bに巻枠4が周回している。この巻枠4の外周に
巻線3が巻回され、電磁石装置が形成されている。可動
鉄心1の穴10には、接触子支え5と連動する連結棒3
0が貫通し、可動接点7が接触子支え5を介して可動鉄
心1と連動するようになっている。可動接点7に対向し
て固定接点6が配されている。また、巻枠4と可動鉄心
1との間には、復帰ばね9が介装されている。
【0003】図9は可動接点7と固定接点8とが開離し
ている状態の図であるが、電磁石装置の巻線3を励磁す
ると可動鉄心1が固定鉄心2に吸引される。それによっ
て、可動接点7も下がり、可動接点7と固定接点8とが
導電接触する。一方、巻線3の励磁を遮断すると、復帰
ばね9によって可動鉄心1が上昇し、可動接点7と固定
接点8とが開離するようになっている。
【0004】図10は、図9の電磁石装置だけを取り出
して示した分解斜視図である。可動鉄心1は両側脚1
A,1Cと中央脚1Bとを備え、固定鉄心2も両側脚2
A,2Cと中央脚2B(図9)とを備えている。可動鉄
心1と固定鉄心2との3本の脚は、それぞれが互いに対
向する部分に傾斜面1E、2E(図9)が形成されてい
る。すなわち、図9の可動鉄心1の中央脚1Bの先端に
は先細部1Dが形成され、一方、固定鉄心2の中央脚2
Bの先端には凹み部2Dが形成されている。凹み部2D
に先細部1Dが嵌合可能であり、傾斜面1E、2Eが互
いに平行に対向するようになっている。電磁石装置の吸
引力を増すために、可動鉄心1と固定鉄心2との接触面
を傾斜させ互いの接触面積を大きくする構造が採用され
ている。
【0005】また、図10において、巻枠4の中心には
鉄心の中央脚1B,2Bを通すための貫通穴20が形成
され、この貫通穴20の内壁にはガイド溝12が設けら
れている。一方、可動鉄心1の中央脚1Bにはガイドピ
ン(8Aは、その頭部)が貫通している。図11は、図
10の要部Y−Y断面図である。角棒状のガイドピン8
が中央脚1Bのピン穴11に圧入され、中央脚1Bの両
側に頭部8Aが突出している。圧入とは、ガイドピン8
の外周を角穴状のピン穴11より僅かに大きくしてお
き、押圧力によってガイドピン8をピン穴11に挿入
し、ガイドピン8を中央脚1Bに固定することである。
【0006】図10に戻り、可動鉄心1の吸引または反
発動作時にガイドピンの頭部8Aがガイド溝12に案内
されて可動鉄心1が上下に摺動するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、可動鉄心の摺動時のがたつきが
起きるという問題があった。すなわち、可動鉄心の中央
脚の先端が先細になっているとともにガイドピンの断面
が方形なので、その角部が先細部の傾斜面に近くなり中
央脚の先端にガイドピンを挿入することができなかっ
た。そのために、ガイドピンは、中央脚の先細部を避け
てかなり上部に貫通せざるを得なかった。したがって、
可動鉄心の摺動時に中央脚の先細部ががたつきガイドピ
ンが可動鉄心の摺動時に充分な案内の役目を果していな
かった。したがって、可動鉄心と固定鉄心の中心が互い
にずれ易く、鉄心間の吸引力が減少ぎみであった。ま
た、可動鉄心の摺動時の振動により、巻枠のガイド溝が
ガイドピンの頭部との摺動によって磨耗し易く、電磁石
装置の寿命も短かった。
【0008】この発明の目的は、可動鉄心の摺動時のが
たつきをなくすことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、いずれも3本の脚がE形の鋼板
を積層することによって形成されそれぞれの脚が互いに
対向して配された可動鉄心および固定鉄心と、これら両
者の鉄心の中央脚を周回する巻枠と、この巻枠の外周に
巻回された巻線と、巻枠および可動鉄心の間に介装され
た復帰ばねと、可動鉄心に連結された可動接点と、この
可動接点に対向して配された固定接点とにより構成さ
れ、可動鉄心の中央脚先端に先細部が形成され、この先
細部に嵌合可能な凹み部が固定鉄心の中央脚先端に形成
され、前記巻線の励磁の有無によって可動鉄心が固定鉄
心に吸引または反発されて可動接点が固定接点と接離す
る直流操作形電磁接触器において、前記可動鉄心の中央
脚の先細部に円形のガイドピンの軸部が挿入されるピン
穴を形成し、このピン穴に挿入したガイドピンの頭部を
中央脚の側面から突出させるとともに前記巻枠に前記ガ
イドピンの頭部を案内するガイド溝を形成するようにす
るとよい。それによって、ガイドピンが角棒から丸棒に
変更されたので、ピン穴も円形でよく、可動鉄心の前記
先細部にもガイドピンを挿入することができるようにな
った。したがって、可動鉄心の先細部ががたつくことな
く案内される。
【0010】かかる構成において、前記ガイドピンの頭
部をピン穴の径よりも大きくするようにしてもよい。そ
れによって、電磁石装置の組立て時にガイドピンがピン
穴から抜け難くなる。かかる構成において、前記ガイド
ピンが2本設けられるとともにガイドピンの頭部がピン
穴の径より太く形成され、このガイドピンの軸部が可動
鉄心先細部の両側からピン穴にそれぞれ挿入されるよう
にしてもよい。それによって、ガイドピンの頭部が先細
部に当たる位置まで軸部を挿入すればよいので、ガイド
ピンの先細部からの突出寸法が頭部の大きさによって決
まりガイドピンの先細部からの突出寸法が正確になる。
【0011】また、かかる構成において、ガイドピンの
頭部が中心に軸受け穴を備え外周の丸いローラよりな
り、この頭部の軸受け穴にガイドピンの軸部が挿入され
るとともに軸受け穴の内径が軸部の外径より僅かに大き
く形成されるようにしてもよい。それによって、頭部が
軸部に対して回動自由になる。また、かかる構成におい
て、前記ガイドピンの頭部が中心に軸受け穴を備え外周
の丸いローラよりなるとともに2個設けられ、この頭部
の外周径がピン穴の径より太く形成され、1本のガイド
ピンの軸部が可動鉄心のピン穴両側から突出するように
形成され、このガイドピンの両側の突出部にそれぞれ頭
部の軸受け穴が挿入されるようにしてもよい。頭部の軸
受け穴内径が軸部の外径より僅かに大きく形成されてあ
れば、頭部が軸部に対して回動自由になる。
【0012】また、かかる構成において、前記ガイドピ
ンの両側の突出部にそれぞれ周回溝が形成されるととも
に、この周回溝に嵌合可能な突起が頭部の軸受け穴の内
壁に形成されるようにしてもよい。それによって、電磁
石装置の組立て時に頭部が軸部から脱落しなくなる。ま
た、かかる構成において、円筒形状のガイドピンが可動
鉄心のピン穴両側から突出するように挿入され、このガ
イドピンの両側の突出部の外周径がピン穴の径より太く
なるように絞り加工することによってガイドピンの頭部
が形成されるようにしてもよい。それによっても、電磁
石装置の組立て時に頭部が軸部から脱落しなくなる。
【0013】また、かかる構成において、ガイドピンの
頭部が樹脂層あるいはメッキ層で覆われるようにしても
よい。それによって、頭部との摺動によるガイド溝の磨
耗が減少する。また、かかる構成において、前記ガイド
溝あるいは頭部に予め潤滑剤が塗布されるようにしても
よい。それによって、頭部との摺動によるガイド溝の磨
耗がさらに減少する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる直流操
作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す分解斜視図で
ある。可動鉄心1の中央脚1Bの先細部1Dにガイドピ
ンの頭部13Aが突出している。その他は、図10の従
来の構成と同一であり、同じ部分には同一参照符号を付
け詳細な説明は省略する。
【0015】図2の(A)は図1の要部X−X断面図で
あり、図2の(B)は図1のガイドピン13の構成を示
す斜視図である。円柱状のガイドピン13の軸部13B
が先細部1Dを貫通する円形のピン穴14に圧入され、
ガイドピン13の両側がそのまま頭部13Aとなって先
細部1Dから突出している。図1に戻り、ガイドピンが
角棒から丸棒に変更されたので、ピン穴は円形で済み、
可動鉄心1の先細部1Dにガイドピンを挿入することが
できる。すなわち、先細部1Dが傾斜面1Eでもって狭
くなっていても、丸棒形状ならば充分にピン穴を形成す
ることができる。したがって、可動鉄心1の先細部1D
ががたつくことなく案内される。それによって、可動鉄
心1と固定鉄心2の中心が互いにずれて鉄心間の吸引力
が減少することがなくなるとともに、可動鉄心1の摺動
時の振動が減り頭部13Aによるガイド溝12が磨耗し
なくなり、電磁石装置の寿命も長くなる。
【0016】なお、図2において、ガイドピン13の軸
部13Bをピン穴14に圧入せずにピン穴14の内径を
ガイドピン13の軸部13Bの外径より僅かに大きくし
ておき、軸部13Bをピン穴14に挿入するだけでもよ
い。また、図2のガイドピン13の外周、すくなくとも
頭部13Aを予め樹脂層あるいはメッキ層で覆うように
しておけば、ガイドピンの頭部13Aとの摺動によるガ
イド溝12の磨耗が減少し、電磁石装置の寿命がより長
くなる。
【0017】また、図1のガイド溝12あるいは頭部1
3Aに予め潤滑剤を塗布しておけば、頭部13Aとの摺
動によるガイド溝12の磨耗がさらに減少し、電磁石装
置の寿命がさらに長くなる。図3は、この発明の異なる
実施例にかかる直流操作形電磁接触器の電磁石装置の構
成を示す図であり、(A)は要部断面図であり、(B)
は図3の(A)のガイドピン15の構成を示す斜視図で
ある。円筒状のガイドピン15でもって軸部15Bと頭
部15Aが形成されている。その他は図2と同一であ
る。ガイドピンは外周形状が円形ならば、先細部1Dに
円形のピン穴14を形成することができる。
【0018】なお、図3のガイドピン15もその外周、
すくなくとも頭部15Aを予め樹脂層あるいはメッキ層
で覆うようにしておけば、ガイドピン15の頭部15A
との摺動によるガイド溝の磨耗が減少し、電磁石装置の
寿命がより長くなる。また、ガイド溝あるいは頭部15
Aに予め潤滑剤を塗布しておけば、頭部15Aとの摺動
によるによるガイド溝の磨耗がさらに減少し、電磁石装
置の寿命がさらに長くなる。
【0019】図4は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる直流操作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す
図であり、(A)は要部断面図であり、(B)は図4の
(A)のガイドピン16の構成を示す斜視図である。樹
脂または金属からなるガイドピン16が2本設けられる
とともにガイドピン16の頭部16Aがピン穴14の径
より太く形成され、このガイドピン16の軸部16Bが
先細部1Dの両側からピン穴14にそれぞれ圧入あるい
は挿入される。その他は図2と同一である。ガイドピン
16の頭部16Aが先細部に当たる位置まで軸部16B
を挿入すればよいので、ガイドピンの先細部1Dからの
突出寸法が頭部16Aの大きさによって決まりガイドピ
ン16の取り付け位置が正確になる。それによって、ガ
イドピンの先細部1Dからの突出寸法の不揃いによる可
動鉄心の摺動時のがたつきが発生し難くなり、電磁石装
置の寿命を短くしてしまうことがなくなる。
【0020】図5は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる直流操作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す
図であり、(A)は要部断面図であり、(B)は図5の
(A)のガイドピン17の構成を示す斜視図である。ガ
イドピン17は、樹脂または金属からなる軸部17Bと
頭部17Aからなり、頭部17Aが中心に軸受け穴17
Cを備え外周の丸いローラよりなり、軸受け穴17Cに
ガイドピン17の軸部17Bが挿入される。軸受け穴1
7Cの内壁は段付になっている。さらに、ガイドピン1
7の軸部17Bの端部17Dは軸部17Bの外径より大
きく形成されるとともに、ガイドピン17の軸部17B
を軸受け穴17Cに挿入した場合、端部17Dが軸受け
穴17C内壁の段に当たるように形成されている。頭部
17Aの軸受け穴17Cに軸部17Bを挿入した状態
で、その軸部17Bを先細部1Dの両側からピン穴14
にそれぞれ圧入あるいは挿入する。その他は図4と同一
である。軸部17Bの外径を軸受け穴17C内壁径より
僅かに小さくして置くことにより、頭部17Aが軸部1
7Bに回動自由に取り付けられ図示されていないガイド
溝が頭部17Aとの摺動によって磨耗するのが防止さ
れ、電磁石装置の寿命が長くなる。
【0021】図6は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる直流操作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す
図であり、(A)は要部断面図であり、(B)は図6の
(A)のガイドピン18の構成を示す斜視図である。ガ
イドピン18が円柱あるいは円筒の1本の軸部18B
と、中心に軸受け穴18Cを備え、樹脂または金属から
なる外周の丸いローラ状の2個の頭部18Aとにより構
成されている。軸部18Bがピン穴14に圧入あるいは
挿入され、頭部18Aの軸受け穴18Cに軸部18Bの
両端部が挿入されている。その他は図2と同一である。
軸受け穴18Cに軸部18Bを圧入するようにすれば、
電磁石装置の組立て時に頭部18Aが軸部18Bから脱
落しなくなるが、軸部18Bの外径を軸受け穴18C内
壁径より僅かに小さくして置くことにより頭部18Aが
軸部18Bに対して回動自由に取り付けてもよい。それ
によって、図示されていないガイド溝が頭部18Aとの
摺動によって磨耗するのが防止され、電磁石装置の寿命
が長くなる。
【0022】図7は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる直流操作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す
図であり、(A)は要部断面図であり、(B)は図7の
(A)のガイドピン18の構成を示す斜視図である。ガ
イドピン18の両側の突出部にそれぞれ周回溝18Dが
形成されるとともに、この周回溝18Dに嵌合可能な周
回突起18Eが頭部18Aの軸受け穴18Cの内壁に形
成されている。その他は図6と同一である。周回突起1
8Eの内径は、軸部18Bの外径より僅かに小さくして
置く。軸部18Bをピン穴14に圧入あるいは挿入した
後に、頭部18Aを軸部18Bの両側から圧入し、周回
突起18Eを周回溝18Dに嵌合させる。それによっ
て、電磁石装置の組立て時に頭部18Aが脱落しなくな
り、作業性がよくなる。なお、周回突起18Eは単なる
突起でもよく、必ずしも周回形状でなくでもよい。軸部
18Bから半径方向に部分的にでも突出していれば、そ
の突起が周回溝18Dに沿うので頭部18Aが軸部18
Bから脱落しなくなる。
【0023】図8は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる直流操作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す
図であり、(A)は要部断面図であり、(B)は図8の
(A)のガイドピン19の構成を示す斜視図である。円
筒形状のガイドピン19の軸部19Bが、先細部1Dの
ピン穴14両側から突出するように圧入あるいは挿入さ
れ、このガイドピン19の両側の突出部の外周径がピン
穴の径より太くなるように絞り加工されて頭部19Aが
形成されている。それによっても、電磁石装置の組立て
時に頭部19Aが軸部18Bから脱落しなくなり作業性
がよくなる。
【0024】なお、図4ないし図8のいずれの実施例に
ついても、図2や図3の場合と同様にガイド溝あるいは
ガイドピンの頭部に予め潤滑剤を塗布しておけば、頭部
との摺動によるガイド溝の磨耗がさらに減少し、電磁石
装置の寿命がさらに長くなる。また、図4ないし図8の
いずれの実施例についても、ガイドピンの頭部を予め樹
脂層あるいはメッキ層で覆うようにしておけば、頭部と
の摺動によるによるガイド溝の磨耗が減少し、電磁石装
置の寿命がより長くなる。
【0025】
【発明の効果】この発明は前述のように、前記ピン穴が
可動鉄心の前記先細部に形成され、ガイドピンの軸部外
周が円形に形成されるようにすることによって、可動鉄
心の先細部ががたつくことなく案内され、鉄心間の吸引
力が減少することがなくなるとともに、ガイド溝が磨耗
しなくなり電磁石装置の寿命も長くなる。
【0026】かかる構成において、前記ガイドピンの頭
部をピン穴の径よりも大きくすることによって、電磁石
装置の組立て時にガイドピンがピン穴から抜け難くな
り、作業性がよくなる。また、かかる構成において、前
記ガイドピンが2本設けられるとともにガイドピンの頭
部がピン穴の径より太く形成され、このガイドピンの軸
部が可動鉄心先細部の両側からピン穴にそれぞれ挿入さ
れるようにすることによって、ガイドピンの先細部から
の突出寸法が正確になり、可動鉄心の摺動時のがたつき
が発生し難くなり、電磁石装置の寿命を短くしてしまう
ことがなくなる。
【0027】また、かかる構成において、ガイドピンの
頭部が中心に軸受け穴を備え外周の丸いローラよりな
り、この頭部の軸受け穴にガイドピンの軸部が挿入され
るとともに軸受け穴の内径が軸部の外径より僅かに大き
く形成されるようにすることによって、ガイド溝がより
磨耗しなくなり電磁石装置の寿命が長くなる。また、か
かる構成において、前記ガイドピンの頭部が中心に軸受
け穴を備え外周の丸いローラよりなるとともに2個設け
られ、この頭部の外周径がピン穴の径より太く形成さ
れ、1本のガイドピンの軸部が可動鉄心のピン穴両側か
ら突出するように形成され、このガイドピンの両側の突
出部にそれぞれ頭部の軸受け穴が挿入されるようにする
ことによって、頭部が軸部に対して回動自由に形成され
てあれば、ガイド溝がより磨耗しなくなり電磁石装置の
寿命が長くなる。
【0028】また、かかる構成において、前記ガイドピ
ンの両側の突出部にそれぞれ周回溝が形成されるととも
に、この周回溝に嵌合可能な突起が頭部の軸受け穴の内
壁に形成されるようにすることによって、電磁石装置の
組立て時に頭部が軸部から脱落しなくなり作業性がよく
なる。また、かかる構成において、円筒形状のガイドピ
ンが可動鉄心のピン穴両側から突出するように挿入さ
れ、このガイドピンの両側の突出部の外周径がピン穴の
径より太くなるように絞り加工することによってガイド
ピンの頭部が形成されるようにすることによって、電磁
石装置の組立て時に頭部が軸部から脱落しなくなり作業
性がよくなる。
【0029】また、かかる構成において、ガイドピンの
頭部が樹脂層あるいはメッキ層で覆われるようにするこ
とによって、ガイド溝がより磨耗しなくなり電磁石装置
の寿命がより長くなる。また、かかる構成において、前
記ガイド溝あるいは頭部に予め潤滑剤が塗布されるよう
にすることによって、ガイド溝がさらに磨耗しなくなり
電磁石装置の寿命がさらに長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる直流操作形電磁接触
器の電磁石装置の構成を示す分解斜視図
【図2】(A)は図1の要部X−X断面図、(B)は図
1のガイドピンの構成を示す斜視図
【図3】この発明の異なる実施例にかかる直流操作形電
磁接触器の電磁石装置の構成を示す図であり、(A)は
要部断面図、(B)は図3の(A)のガイドピンの構成
を示す斜視図
【図4】この発明のさらに異なる実施例にかかる直流操
作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す図であり、
(A)は要部断面図、(B)は図4の(A)のガイドピ
ンの構成を示す斜視図
【図5】この発明のさらに異なる実施例にかかる直流操
作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す図であり、
(A)は要部断面図、(B)は図5の(A)のガイドピ
ンの構成を示す斜視図
【図6】この発明のさらに異なる実施例にかかる直流操
作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す図であり、
(A)は要部断面図、(B)は図6の(A)のガイドピ
ンの構成を示す斜視図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかる直流操
作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す図であり、
(A)は要部断面図、(B)は図7の(A)のガイドピ
ンの構成を示す斜視図
【図8】この発明のさらに異なる実施例にかかる直流操
作形電磁接触器の電磁石装置の構成を示す図であり、
(A)は要部断面図、(B)は図8の(A)のガイドピ
ンの構成を示す斜視図
【図9】従来の直流操作形電磁接触器の構成を示す断面
【図10】図9の電磁石装置だけを取り出して示した分
解斜視図
【図11】図10の要部Y−Y断面図
【符号の説明】
1:可動鉄心、2:固定鉄心、1A,,1C,2A,2
C:両側脚、1B,2B:中央脚、1D:先細部、2
D:凹み部、3:巻線、4:巻枠、6:固定接点、7:
可動接点、9:復帰ばね、12:ガイド溝、13,1
5,16,17,18,19:ガイドピン、13A,1
5A,16A,17A,18A,19A:頭部、13
B,15B,16B,17B,18B,19B:軸部、
14:ピン穴、18C:軸受け穴、18D:周回溝、1
8E:周回突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 悦也 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 柴田 勝美 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いずれも3本の脚がE形の鋼板を積層する
    ことによって形成されそれぞれの脚が互いに対向して配
    された可動鉄心および固定鉄心と、これら両者の鉄心の
    中央脚を周回する巻枠と、この巻枠の外周に巻回された
    巻線と、巻枠および可動鉄心の間に介装された復帰ばね
    と、可動鉄心に連結された可動接点と、この可動接点に
    対向して配された固定接点とにより構成され、可動鉄心
    の中央脚先端に先細部が形成され、この先細部に嵌合可
    能な凹み部が固定鉄心の中央脚先端に形成され、前記巻
    線の励磁の有無によって可動鉄心が固定鉄心に吸引また
    は反発されて可動接点が固定接点と接離する直流操作形
    電磁接触器において、前記可動鉄心の中央脚の先細部に
    円形のガイドピンの軸部が挿入されるピン穴を形成し、
    このピン穴に挿入したガイドピンの頭部を中央脚の側面
    から突出させるとともに前記巻枠に前記ガイドピンの頭
    部を案内するガイド溝を形成したことを特徴とする直流
    操作形電磁接触器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の直流操作形電磁接触器に
    おいて、前記ガイドピンの頭部をピン穴の径よりも大き
    くしたことを特徴とする直流操作形電磁接触器。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の直流操作形電磁
    接触器において、前記ガイドピンが2本設けられるとと
    もにガイドピンの頭部がピン穴の径より太く形成され、
    このガイドピンの軸部が可動鉄心先細部の両側からピン
    穴にそれぞれ挿入されたことを特徴とする直流操作形電
    磁接触器。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の直流操作形電磁接触器に
    おいて、ガイドピンの頭部が中心に軸受け穴を備え外周
    の丸いローラよりなり、この頭部の軸受け穴にガイドピ
    ンの軸部が挿入されるとともに軸受け穴の内径が軸部の
    外径より僅かに大きく形成されたことを特徴とする直流
    操作形電磁接触器。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の直流操作形電磁
    接触器において、前記ガイドピンの頭部が中心に軸受け
    穴を備え外周の丸いローラよりなるとともに2個設けら
    れ、この頭部の外周径がピン穴の径より太く形成され、
    1本のガイドピンの軸部が可動鉄心のピン穴両側から突
    出するように形成され、このガイドピンの両側の突出部
    にそれぞれ頭部の軸受け穴が挿入されたことを特徴とす
    る直流操作形電磁接触器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の直流操作形電磁接触器に
    おいて、前記ガイドピンの両側の突出部にそれぞれ周回
    溝が形成されるとともに、この周回溝に嵌合可能な突起
    が頭部の軸受け穴の内壁に形成されたことを特徴とする
    直流操作形電磁接触器。
  7. 【請求項7】請求項1または2に記載の直流操作形電磁
    接触器において、円筒形状のガイドピンが可動鉄心のピ
    ン穴両側から突出するように挿入され、このガイドピン
    の両側の突出部の外周径がピン穴の径より太くなるよう
    に絞り加工することによってガイドピンの頭部が形成さ
    れたことを特徴とする直流操作形電磁接触器。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれかに記載の直流
    操作形電磁接触器において、ガイドピンの頭部が樹脂層
    あるいはメッキ層で覆われたことを特徴とする直流操作
    形電磁接触器。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の直流
    操作形電磁接触器において、前記ガイド溝あるいは頭部
    に予め潤滑剤が塗布されたことを特徴とする直流操作形
    電磁接触器。
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