JPH09190752A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH09190752A
JPH09190752A JP8003147A JP314796A JPH09190752A JP H09190752 A JPH09190752 A JP H09190752A JP 8003147 A JP8003147 A JP 8003147A JP 314796 A JP314796 A JP 314796A JP H09190752 A JPH09190752 A JP H09190752A
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JP
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spool
yoke
base
electromagnetic relay
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JP8003147A
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Kazunari Matsuoka
和成 松岡
Takeshi Nishida
剛 西田
Taisuke Ueda
泰介 上田
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースに鉄芯およびヨークを高い組立精度で
強固に組み立てでき、動作特性にバラツキが生じない電
磁継電器を提供することにある。 【解決手段】 スプール１１の中心孔１２の内側面のう
ち、下方側開口部の縁部近傍に、一対の保持用突部１４
を中心線１２ａに対して線対称となるように設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁継電器、特に、
ベースにヨークおよび鉄芯を高い組立精度で強固に固定
できる内部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電磁継電器としては、例えば、図
４に示すように、部品点数を削減するため、ベース１に
一体成形したスプール１ａにコイル２を巻回するととも
に、前記ベース１の略中央部に設けた貫通孔に略Ｌ字形
のヨーク３を下方側から挿入する一方、前記スプール１
ａの中心孔１ｂに鉄芯４を上方から挿入し、突出する上
端部を磁極部４ａとし、突出する下端部４ｂを前記ヨー
ク３の水平部にカシメ固定して電磁石部５を形成したも
のがある。
【０００３】そして、この電磁継電器では、前記ヨーク
３の上端部にヒンジばね６を介して回動可能に支持した
略く字形状の可動鉄片７を、前記電磁石部５の励磁，消
磁によって回動することにより、前記ベース１に立設し
た可動接点端子８を回動し、その可動接点８ａを固定接
点端子９の固定接点９ａに接離させていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
電磁継電器では、ベース１にヨーク３を強固に固定しよ
うとすると、スプール１ａにコイル２を巻回する必要が
あるので、補強用リブをベース１の上面に突設できな
い。このため、ヨーク３を支持できる長さが短かく、ベ
ース１にヨーク３を高い組立精度で強固に組み立てるこ
とができず、動作特性にバラツキが生じる。
【０００５】一方、スプール１ａの中心孔１ｂに鉄芯４
を圧入して固定しようすると、鉄芯４の全長が長いの
で、この鉄芯４全体を圧入，固定できる中心孔１ｂを高
い寸法精度で形成することは、部品製造上、極めて困難
である。また、鉄芯４全体を圧入，固定できる中心孔１
ｂを成形できたとしても、鉄芯４の圧入に大きな力が必
要であり、組立作業が極めて困難となる。このため、従
来の設計では、鉄芯４の外周面と中心孔１ｂの内側面と
の間に微小な間隙が生じるように中心孔１ｂが形成され
ていた。この結果、鉄芯４にガタツキが生じ、ベース１
に鉄芯４、ひいてはヨーク３を高い組立精度で強固に組
み立てることができず、動作特性にバラツキが生じると
いう問題点がある。
【０００６】本発明は、前記問題点に鑑み、ベースに鉄
芯およびヨークを高い組立精度で強固に組み立てでき、
動作特性にバラツキが生じない電磁継電器を提供するこ
とを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電磁継電
器は、前記目的を達成するため、ベースに一体成形した
スプールにコイルを巻回するとともに、前記スプールの
中心孔に鉄芯を上方側から挿入し、突出する上端部を磁
極部とする一方、突出する下端部を、前記ベースの貫通
孔に下方側から挿入した略Ｌ字形状のヨークの水平部に
カシメ固定して電磁石部を形成し、この電磁石部の励
磁，消磁に基づいて接点を開閉する電磁継電器におい
て、前記スプールの中心孔の内側面のうち、下方側開口
部の少なくとも縁部近傍に保持用突部を設けた構成とし
てある。
【０００８】また、前記保持用突部は、前記スプールの
中心孔の内側面のうち、前記鉄芯とヨークとの間に位置
する内側面に設けてもよい。さらに、前記中心孔の軸心
に直交する中心線に対して線対称となるように配した一
対の前記保持用突部間の角度を８０度ないし１３０度と
してもよい。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる一実施形態
を図１ないし図３の添付図面に従って説明する。本実施
形態にかかる電磁継電器は、ベース１０に一体成形した
スプール１１で電磁石部２３を構成するものであり、図
２に示すように、前記スプール１１は後述する鉄芯２２
を挿入するための中心孔１２を有するとともに、その上
端縁部に鍔部１３を有する一方、前記スプール１１の基
部近傍には後述するヨーク２１を挿入するための貫通孔
１０ａが設けられている。
【００１０】さらに、前記スプール１１は、図３に示す
ように、その中心孔１２の内側面のうち、ヨーク２１と
鉄芯２２との間に位置する内側面の下方側の開口縁部に
一対の保持用突部１４を突設してある。特に、この保持
用突部１４は、図３（ｃ）に示すように、中心線１２ａ
に対して１２０度ずつ離れた位置に線対称となるように
設けられている。これは、鉄芯２２をヨーク２１等から
少しでも離し、磁束の漏れを少なくするとともに、安定
した組立状態を確保するためである。
【００１１】なお、保持用突部１４は、必ずしも２つで
ある必要はなく、１つであってもよく、３つ以上であっ
てもよい。また、保持用突部１４を設ける位置は、前述
の角度が１８０度未満あることは必要であるが、９０度
を越えていればよい。さらに、前記保持用突部１４は、
中心孔１２の下方側の開口縁部から上方側の開口縁部ま
で連続して延在していてもよい。ただし、保持用突部１
４の長さを適当な長さに調整すれば、鉄芯２２を圧入す
るための圧力を調整でき、設計が容易になるという利点
がある。
【００１２】そして、前記スプール１１にコイル２０を
巻回するとともに、前記ベース１０の貫通孔１０ａに略
Ｌ字形状に屈曲したヨーク２１を下方側から挿入する一
方、前記スプール１１の中心孔１２に断面略Ｔ字形状の
鉄芯２２を圧入し、突出する上端部を磁極部２２ａと
し、突出する下端部を前記ヨーク２１の水平部（図示せ
ず）にカシメ固定することにより、ベース１０と一体な
電磁石部２３が形成される。
【００１３】さらに、前記ヨーク２１の上端部に略く字
形の可動鉄片２４をヒンジばね２５を介して回動可能に
支持する一方、可動接点２６ａを有する可動接点端子２
６および固定接点２７ａを有する固定接点端子２７を前
記ベース１０の端子孔１０ｂ，１０ｃにそれぞれ圧入，
固定する。ただし、前記可動接点端子２６の上端部２６
ｂは外方に折り曲げられている。
【００１４】そして、表裏面に係合用突部３１，３２を
有するカード３０を可動鉄片２４の垂直部と可動接点端
子２６との間の上方に位置決めし、その係合用突部３１
を可動接点端子２６の上端部２６ｂから滑り込ませ、可
動接点端子２６の係合孔に挿入して係合する一方、前記
カード３０の係合用突部３２を可動鉄片２４の垂直部に
設けた係合孔（図示せず）に挿入して係合することによ
り、内部構成部品の組立作業が完了する。なお、図１の
２８，２８はコイル端子であり、その水平先端部はコイ
ル２０の引き出し線をからげてハンダ付けした後、側方
に折り曲げられる。
【００１５】本実施形態によれば、カード３０に設けた
係合用突部３２の基部に係止防止用円弧状突起３３，３
３が設けられているので、カード３０が可動鉄片２４等
に引っ掛かることがなく、組立作業が容易になるという
利点がある。
【００１６】したがって、コイル２０に電圧を印加して
いない場合には、電磁石部２３が励磁されないので、可
動接点端子２６のばね力によってカード３０が電磁石部
２３側に付勢され、可動接点２６ａが固定接点２７ａか
ら開離している。そして、前記コイル２０に電圧を印加
して電磁石部２３を励磁すると、鉄芯２２の磁極部２２
ａに可動鉄片２４の水平部が吸引され、可動接点端子２
６のばね力に抗して可動鉄片２４が回動するので、カー
ド３０を介して可動接点端子２６が押圧され、その可動
接点２６ａが固定接点２７ａに接触した後、可動鉄片２
４の水平部が鉄芯２２の磁極部２２ａに吸着する。さら
に、前記コイル２０の電圧を断つと、可動接点端子２６
のばね力でカード３０が押し戻され、可動鉄片２４が前
述の逆方向に回動し、可動接点２６ａが固定接点２７ａ
から開離して元の状態に復帰する。
【００１７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる請求項１の電磁継電器によれば、ベースに一体
成形したスプールの中心孔の内側面のうち、その下方側
開口部の縁部近傍に保持用突部を設けてあるので、スプ
ールの中心孔に鉄芯を高い組立精度で強固に固定できる
だけでなく、鉄芯にカシメ固定したヨークをも高い組立
精度で強固に固定でき、動作特性にバラツキが生じな
い。請求項２によれば、スプールに設けた中心孔の内側
面のうち、鉄芯とヨークとの間に位置する内側面の下方
側の開口縁部に突部を設けてあるので、鉄芯がヨーク等
からより遠く離れた位置で固定される。このため、磁束
の漏れが少なくなり、吸引力の低下を防止できる。請求
項３によれば、前記中心孔の軸心に直交する中心線に対
して線対称となるように配した一対の保持用突部間の角
度を８０度ないし１３０度としてあるので、スプールの
中心孔に鉄芯を安定した状態で固定できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本願発明にかかる電磁継電器の一実施形態を
示す斜視図である。
【図２】 図１にかかる実施形態のベースを示す斜視図
である。
【図３】 図２のベースを図示し、図（ａ）は図２のII
I−III線断面図、図（ｂ）は底面図、図（ｃ）は図
（ｂ）の要部拡大図である。
【図４】 従来例にかかる電磁継電器の断面図である。
【符号の説明】
１０…ベース、１１…スプール、１２…中心孔、１２ａ
…中心線、１４…保持用突部、２０…コイル、２１…ヨ
ーク、２２…鉄芯、２２ａ…磁極部、２３…電磁石部、
２４…可動鉄片、２５…ヒンジばね、２６…可動接点端
子、２６ａ…可動接点、２７…固定接点端子、２７ａ…
固定接点、３０…カード。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ベースに一体成形したスプールにコイル
    を巻回するとともに、前記スプールの中心孔に鉄芯を上
    方側から挿入し、突出する上端部を磁極部とする一方、
    突出する下端部を、前記ベースの貫通孔に下方側から挿
    入した略Ｌ字形状のヨークの水平部にカシメ固定して電
    磁石部を形成し、この電磁石部の励磁，消磁に基づいて
    接点を開閉する電磁継電器において、 前記スプールの中心孔の内側面のうち、下方側開口部の
    少なくとも縁部近傍に保持用突部を設けたことを特徴と
    する電磁継電器。
  2. 【請求項２】 前記保持用突部を、前記スプールの中心
    孔の内側面のうち、前記鉄芯とヨークとの間に位置する
    内側面に設けたことを特徴とする請求項１に記載の電磁
    継電器。
  3. 【請求項３】 前記中心孔の軸心に直交する中心線に対
    して線対称となるように配した一対の前記保持用突部間
    の角度を８０度ないし１３０度としたことを特徴とする
    請求項１または２に記載の電磁継電器。
JP8003147A 1996-01-11 1996-01-11 電磁継電器 Pending JPH09190752A (ja)

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