JPH09190756A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH09190756A
JPH09190756A JP137296A JP137296A JPH09190756A JP H09190756 A JPH09190756 A JP H09190756A JP 137296 A JP137296 A JP 137296A JP 137296 A JP137296 A JP 137296A JP H09190756 A JPH09190756 A JP H09190756A
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movable iron
movable
piece
electromagnetic relay
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Kazuhiro Tsutsui
和広 筒井
Masashi Imamura
誠志 今村
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジばね等の弾性限界を越える衝撃荷重が
可動鉄片に負荷されても、ヒンジばね等の塑性変形を阻
止し、動作特性の劣化を防止できる電磁継電器を提供す
ることにある。 【解決手段】 可動接点端子である共通端子26の略門
型接続部27の対向する側方の内側縁部に、可動鉄片4
4の一端部に係止可能な位置規制用切り欠き部27a,
27aを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁継電器、特に、
衝撃荷重による動作特性の劣化を阻止できる内部機構を
備えた電磁継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁継電器としては、例えば、図
9に示すように、コイル1を巻回したスプール2の中心
孔に鉄芯3を挿入し、突出する一端部を磁極部3aとす
る一方、突出する他端部を略門型のヨーク4の天井面に
カシメ固定して形成した電磁石ブロック5からなるもの
がある。この電磁石ブロック5は、水平部に可動鉄片6
をカシメ固定した略く字形状のヒンジばね7の上端部
を、前記ヨーク4の外側面にカシメ固定することによ
り、前記可動鉄片6を回動可能に支持する一方、ヒンジ
ばね7の水平部から延在した可動接触片8の先端に可動
接点8aが設けられている。そして、前記ヨーク4の両
端部をベース9に載置して電磁石ブロック5を位置決め
することにより、前記可動接点8aが、所定間隔で対向
する固定接点8b,8cに交互に接離可能に対向する。
【0003】したがって、前記電磁石ブロック5に電圧
が印加されていない場合には、ヒンジばね7のばね力で
可動鉄片6が下方側に付勢され、可動接点8aが固定接
点8bに接触している。そして、電磁石ブロック5のコ
イル1に電圧を印加すると、鉄芯3の磁極部3aに可動
鉄片6が吸引され、ヒンジばね7のばね力に抗して可動
鉄片6が回動し、これと一体化な可動接触片8の可動接
点8aが固定接点8bから固定接点8cに切り替わる。
ついで、前述の励磁を解くと、ヒンジばね7のばね力で
可動鉄片6が反転して元の状態に復帰し、可動接点8a
が固定接点8cから固定接点8bに切り替わる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
電磁継電器によれば、可動鉄片6がヒンジばね7だけで
回動可能に支持されているので、例えば、ヒンジばね7
の弾性限界を越える矢印A方向の衝撃荷重が可動鉄片6
に負荷された場合、ヒンジばね7に塑性変形が生じ、可
動鉄片6がヨーク4から離れて磁気回路が切れてしま
い、動作電圧,復帰電圧が規格外となる。
【0005】また、ヒンジばね7の先端から延在した可
動接触片8の弾性限界を越える矢印A方向の衝撃荷重が
可動鉄片8に負荷された場合、可動接触片8に塑性変形
が生じ、この可動接触片8に取り付けた可動鉄片6と鉄
芯3の磁極部3aとの距離が増大して吸引力が低下する
ので、動作電圧,復帰電圧が規格外となるという問題点
がある。
【0006】本発明は、前記問題点に鑑み、ヒンジばね
等の弾性限界を越える衝撃荷重が可動鉄片に負荷されて
も、ヒンジばね等の塑性変形を阻止し、動作特性の劣化
を防止できる電磁継電器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電磁継電
器は、前記目的を達成するため、ベースに立設した電磁
石ブロックのヨークの垂直部外面に、可動接点端子の略
門型接続部の上端部を固定する一方、この可動接点端子
の略門型接続部の開口から、略く字形状に屈曲したヒン
ジばねの水平部およびこれに一体化した可動鉄片を挿通
するとともに、前記ヒンジばねの上端部を前記ヨークの
垂直部外面に固定することにより、前記記電磁石ブロッ
クの励磁,消磁に基づいて前記可動鉄片を板厚方向に回
動するとともに、この可動鉄片と一体に回動するヒンジ
ばねの水平部先端から延在した可動接触片を駆動して接
点を開閉する電磁継電器において、前記可動接点端子の
略門型接続部の対向する側方の内側縁部に、可動鉄片の
一端部に係止可能な位置規制用切り欠き部を形成した構
成としたものである。
【0008】また、ベースの上面に立設した電磁石ブロ
ックの励磁,消磁に基づいて可動鉄片を板厚方向に回動
するとともに、この可動鉄片と一体に回動する可動接触
片を駆動して接点を開閉する電磁継電器において、前記
ベースの上面に、前記可動鉄片の下面に当接可能な位置
規制用壁を突設してもよい。さらに、前記ベースの上面
に、前記可動鉄片の先端肩部に当接可能な一対の位置規
制用突部を突設してもよく、あるいは、前記突部の対向
面をテーパ面とする一方、前記可動鉄片の先端肩部を前
記突部のテーパ面に面接触可能なテーパ面としてもよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる一実施形態
を図1ないし図8の添付図面に従って説明する。本実施
形態にかかる電磁継電器は、ベース10と、このベース
10に固定された固定接点端子20,21およびコイル
端子22,22と、共通端子26を一体化した電磁石ブ
ロック30と、ヒンジばね40に一体化された可動鉄片
44と、ケース50とからなるものである。
【0010】ベース10は、図3に示すように、その上
面中央部に突設した一対の対向する位置規制用突部1
1,11間に位置規制兼用絶縁壁12を突設したもので
あり、前記位置規制用突部11,11の対向面に、後述
する可動鉄方44の先端肩部に当接してC1,C2方向の
位置規制を行うテーパ面11a,11aが形成されてい
るとともに、B方向の位置規制を行う係止面11bが形
成されている一方、前記位置規制用突部11の基部から
絶縁壁13がそれぞれ延在している。この絶縁壁13,
13の中間には、平面略L字形状の固定接点端子用端子
孔14が設けられているとともに、前記絶縁壁13の基
部には、コイル端子用端子孔15(図3中、奥側の端子
孔は図示せず。)がそれぞれ設けられている。さらに、
前記位置規制兼用絶縁壁12の基部に設けられた固定接
点端子用端子孔16から所定の距離だけ離れた位置に共
通端子用端子孔17が平行に設けられている。
【0011】固定接点端子20は、プレス加工で屈曲し
た形状を有するものであり、その水平先端部に固定接点
20aを有する一方、固定接点端子21は側面略Γ字形
状を有するもので、水平先端部に固定接点21aを有す
るとともに、屈曲した角部に切り欠き部21bが形成さ
れている。
【0012】コイル端子22は、ベース10に圧入する
ための肉厚の端子部23と、この端子部23の上端から
延在する薄肉の接続部24とからなるものであり、この
接続部24の片側略半分を切り取って形成した肩部24
aの下方に貫通孔24bと突き出し突起24cとが上下
に形成されている一方、残る片側半分の上端部に電気接
続用スリット24dが形成されている。
【0013】そして、前記ベース10の端子孔14に固
定接点端子20を圧入してカシメ固定する一方、端子孔
16に固定接点端子21を圧入し、位置規制用突部1
1,11の上端面に当接させて位置決めした後、カシメ
固定することにより、固定接点20a,21aが所定間
隔で対向する。さらに、前記ベース10の絶縁壁13の
基部に設けた端子孔15にコイル端子22を上方からそ
れぞれ圧入してカシメ固定した後、そのスリット24d
に抵抗,ダイオード等の電気素子25を圧入して電気接
続する。この電気素子25はコイル34から発生するサ
ージ電圧によるユーザ側回路への影響を低減するための
ものである。
【0014】共通端子26は、図6に示すように、その
上端部に略門型接続部27が一体に形成され、この接続
部27の対向する側方の内側縁部に位置規制用切り欠き
部27aがそれぞれ形成されている一方、その上辺の内
側縁部から下方に延在した舌片28に、2個の貫通孔2
8aと2個の嵌合用突き出し突起28bとが上下に形成
されている。
【0015】電磁石ブロック30は、両端に鍔部31,
32を有するスプール33の胴部(図示せず)にコイル
34を巻回し、その引き出し線を、鍔部31に設けた中
継端子35のからげ部35aにからげてハンダ付けする
とともに、ヨーク36を鉄芯38で固定したものであ
る。
【0016】前記中継端子35は、貫通孔35b,35
cを有し、その下端縁部35dが外方に曲げ起こされて
いるもので、前記鍔部31に設けたスリット(図示せ
ず)に圧入,固定されている。
【0017】前記ヨーク36は、略直角に屈曲され、か
つ、その垂直部の背面にスペーサとなる突き出し段部3
7が形成されている。そして、この突き出し段部37の
表面には突起37a,37bが2個ずつ、上下に突き出
し加工で形成されている。
【0018】そして、前記ヨーク36の突き出し段部3
7に設けた突起37aに共通端子26の貫通孔28aを
嵌合するとともに、ヨーク36の突起37bに共通端子
26の突き出し突起28bの背面凹部を嵌合して位置決
めした後、前記突起37aをカシメて固定する。本実施
形態によれば、ヨーク36の突起37a,37aに共通
端子26の貫通孔28a,28aが嵌合するだけでな
く、ヨーク36の突起37b,37bに共通端子26の
突起28b,28bの背面凹部が嵌合し、共通端子26
がヨーク36に4点で位置決めされるので、共通端子2
6にガタツキが生ぜず、組立精度が高いという利点があ
る。
【0019】ついで、前記電磁石ブロック30のスプー
ル33の胴部に設けた中心孔(図示せず)に、共通端子
26を一体化した前記ヨーク36の取り付け孔(図示せ
ず)を同一軸心上に位置決めし、断面略T字形状の鉄芯
38を挿通し、突出する一端部を磁極部38aとする一
方、突出する他端部38bをカシメることにより、共通
端子26を備えた電磁石ブロック30が得られる。
【0020】本実施形態によれば、突き出し段部37を
介してヨーク36に共通端子26を固定してあるので、
両者間に間隙が生じ、放熱しやすくなる。また、ヨーク
36の垂直面の略中央部に共通端子26の上端部をカシ
メ固定してあるので、ヨーク36から共通端子26の下
端部までの距離が長く、伝わる熱を低減できるという利
点がある。
【0021】なお、前述の実施形態は、一つの突き出し
段部37に計4個の突起37a,37bを形成する場合
について説明したが、必ずしもこれに限らず、例えば、
1つの突き出し段部に1個の突起を形成してもよく、1
つの突き出し段部に2個の突起を形成してもよい。ま
た、前記共通端子26はヨーク36にカシメ固定する場
合について説明したが、必ずしもこれに限らず、溶接あ
るいはネジによる固定であってもよい。さらに、前述の
実施形態では、ヨーク36に設けた突き出し段部37で
所定の間隙を形成する場合について説明したが、必ずし
もこれに限らず、別体のスペーサをヨーク36に組み付
けてもよく、または、共通端子26に突き出し加工、あ
るいは、曲げ加工を施して間隙を形成してもよい。
【0022】次に、固定接点端子20,21およびコイ
ル端子22,22を組み付けたベース10に、共通端子
26を組み付けた電磁石ブロック30を上方から位置決
めし、ベース10の端子孔17に共通端子26を圧入す
る一方、スプール33の鍔部31を固定接点端子21を
介して位置規制用突部11,11の上端面に位置決めす
るとともに、この鍔部31に設けた中継端子35をコイ
ル端子22の肩部24aに係止して位置決めする(図
4)。なお、説明の便宜上、図4において固定接点端子
20,21は図示しない。そして、電磁石ブロック30
を押し下げると、図5に示すように、外方に曲げ起こし
た中継端子35の下端縁部35dがコイル端子22の外
向面に沿って下降し、突起24cを乗り越えた後、その
貫通孔35cがコイル端子22の突起24cに嵌合する
とともに、中継端子35の貫通孔35bがコイル端子2
2の貫通孔24bに連通する。そして、前記貫通孔24
b,35bに治具ピン18を挿入して位置決めするとと
もに、前記突起24cをカシメることにより、電磁石ブ
ロック30の組み付け作業が完了する。
【0023】本実施形態によれば、貫通孔24b,35
bに治具ピン18を挿入するだけで位置決めできるの
で、位置決め作業が容易になる。また、コイル端子22
の突起24cはつぶし加工による押し出し成形であるの
で、その裏面がフラットである。このため、突き出し形
状に合わせたカシメ受けピンが不要となり、カシメ作業
が容易になるという利点がある。
【0024】ヒンジばね40は、図6に示すように、略
L字形状に屈曲した導電性の薄板ばね材からなるもので
あり、その水平部から延在する可動接触片41の先端部
に固定接点42が設けられているとともに、前記水平部
の基部上面に可動鉄片44がカシメ固定されている一
方、その垂直部の上方にカシメ固定用貫通孔43,43
が設けられている。さらに、前記可動鉄片44は、その
先端肩部を切り落とすことにより、テーパ面45aおよ
び係止縁部45bが形成されている。
【0025】そして、ベース10に組み付けた共通端子
26の略門型接続部27の開口部および固定接点端子2
1の切り欠き部21b(図3)から可動接触片41の先
端部を挿入し、ヒンジばね40の貫通孔43を共通端子
26の突起28b,28bに嵌合してカシメ固定するこ
とにより(図7(a))、可動鉄片44の一端部がヨー
ク36の下端面を支点に回動可能に支持されるとともに
(図7(b))、その他端部が鉄芯38の磁極部38a
に接離可能に対向する(図1)一方、可動接触片41の
可動動接点42が固定接点20a,21aに交互に接離
可能に対向する。最後に、前記ベース10にケース50
を嵌合することにより、組立作業が完了する。本実施形
態によれば、図7(b)に示すように、共通端子26の
突起28bの裏面に生じた凹部にヨーク36の突起37
bが嵌合しているので、突起28は実質的に中実であ
る。このため、前記突起28bをカシメ固定しても、陥
没することがなく、安定したカシメ固定が可能になると
いう利点がある。
【0026】本実施形態によれば、共通端子26にヒン
ジばね40をカシメ固定する場合について説明したが、
溶接してもよく、ネジ固定でもよい。
【0027】前述の構成からなる電磁継電器の動作につ
いて説明する。まず、電磁石ブロック30のコイル34
に電圧が印加されていない無励磁の場合、ヒンジばね4
0のばね力で可動鉄片44が下方側に付勢され、可動接
点42が固定接点20aに接触している。
【0028】そして、コイル34に電圧を印加して励磁
すると、鉄芯38の磁極部38aが可動鉄片44を吸引
し、ヒンジばね40のばね力に抗して可動鉄片44が回
動するので、これにつれて可動接触片41が回動し、可
動接点42が固定接点20aから開離し、固定接点21
aに接触した後、可動鉄片44が鉄芯38の磁極部38
aに吸着する(図1)。
【0029】ついで、前述の励磁を解くと、ヒンジばね
40のばね力で可動鉄片44が反転し、元の状態に復帰
して可動接点42が固定接点20aに切り替わる。
【0030】次に、前述の構成からなる電磁継電器に外
部から衝撃荷重が加わった場合について説明する。ま
ず、図8に示すように、可動鉄片44に矢印A方向の小
さな衝撃荷重が加わった場合には、可動鉄片44の一端
部が共通端子26の一対の切り欠き部27aに係止し、
ヒンジばね40の塑性変形を防止する。さらに、より大
きな衝撃荷重が矢印A方向に加わった場合には、可動接
触片41を介して可動鉄片44が位置規制兼用絶縁壁1
2の上端面に当接し、可動鉄片44の回動角度が無制限
に増大するのを阻止し、前述と同様、ヒンジばね40の
塑性変形による動作特性の変化を防止する。なお、可動
鉄片44が、共通端子26の切り欠き部27aに係止す
ると同時に、可動接触片41を介して位置規制用絶縁壁
12の上端面に当接するようにしてもよい。
【0031】次に、可動鉄片44に矢印B方向の衝撃荷
重が加わった場合には、位置規制用突部11に設けた係
止面11bに、可動鉄片44の先端肩部に設けた係止縁
部45bが係止することにより、B方向における可動鉄
片44の移動量が規制され、ヒンジばね40の塑性変形
による動作特性の変化を防止する。
【0032】また、可動鉄片44に矢印C1,C2方向の
衝撃荷重が加わった場合には、位置規制用突部11に設
けたテーパ面11aに、可動鉄片44の先端肩部に設け
たテーパ面45aが面接触することにより、矢印C1
2方向における可動鉄片44の移動量が規制され、ヒ
ンジばね40の塑性変形による動作特性の変化を防止す
る。
【0033】本実施形態によれば、位置規制用突部1
1,11の対向面にテーパ面11aを設けてあるので、
これらが可動鉄片44のガイド面になる。また、位置規
制用突部11,11と位置規制兼用絶縁壁とがベース1
0に個々に形成されず、一体に突設されているので、そ
の形状,構造が簡単になるという利点がある。
【0034】前述の実施形態によれば、ベース10の位
置規制用突部11および可動鉄片44の先端肩部をテー
パ面とする場合について説明したが、必ずしもこれに限
らず、位置規制用突部11の対向面に略直角の隅部を形
成する一方、これに対応するように可動鉄片の先端肩部
の形状を形成することにより、B方向およびC1,C2
向の位置規制を行うようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる請求項1の電磁継電器によれば、ヒンジばねの
弾性曲げ荷重を越える板厚方向の衝撃荷重が可動鉄片に
負荷されても、可動鉄片の一端部が可動接点端子に設け
た一対の切り欠き部に係止して位置規制されるので、ヒ
ンジばねに塑性変形が生じず、動作,復帰電圧の規格か
ら外れることがない。請求項2によれば、ヒンジばねあ
るいは可動接触片の弾性限界を越える衝撃荷重がヒンジ
ばねの板厚方向に負荷されても、ベースに突設した位置
規制用壁の上端面に可動鉄片が当接することにより、ヒ
ンジばねおよび可動接触片の塑性変形を阻止できるの
で、動作,復帰電圧の規格から外れることがない。請求
項3によれば、一対の位置規制用突部をベースに突設す
るだけで、水平3方向の位置規制を行うことができるの
で、ヒンジばねに塑性変形が生じず、動作電圧,復帰電
圧の規格から外れることがない。請求項4によれば、水
平3方向の衝撃荷重が加わっても、常に可動鉄片が位置
規制用突部に面接触するので、衝撃力を効果的に吸収,
緩和する。特に、位置規制用突部の対向面に設けたテー
パ面が、可動鉄片の移動方向をガイドするガイド面とな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明にかかる電磁継電器の一実施形態を
示す正面断面図である。
【図2】 本願発明にかかる電磁継電器の一実施形態を
示す側面断面図である。
【図3】 本発明にかかる電磁継電器のベースに対する
固定接点端子およびコイル端子の組立方法を示す分解斜
視図である。
【図4】 本発明にかかる電磁継電器のベースに対する
電磁石ブロックの組立方法を示す分解斜視図である。
【図5】 図4に示した電磁石ブロックの組立方法を示
す要部断面図である。
【図6】 電磁石ブロックに対する共通端子,ヒンジば
ねの組立方法を示す分解斜視図である。
【図7】 図6に示したヒンジばねの組立状態を示し、
図(a)は要部斜視図であり、図(b)は要部断面図で
ある。
【図8】 本発明にかかる電磁継電器のベースに対する
ヒンジばねの位置関係を示す分解斜視図である。
【図9】 従来例にかかる電磁継電器の断面図を示し、
図(a)は正面断面図、図(b)は右側面断面図であ
る。
【符号の説明】
10…ベース、11…位置規制用突部、11a…テーパ
面、11b…係止面、12…位置規制兼用絶縁壁、2
0,21…固定接点端子、20a,21a…固定接点、
22…コイル端子、24…接続部、24a…肩部、24
b…貫通孔、24c…突起、26…共通端子、27…接
続部、27a…切り欠き部、28…舌片、30…電磁石
ブロック、31,32…鍔部、33…スプール、34…
コイル、35…中継端子、35a…からげ部、35b,
35c…貫通孔、35d…下端縁部、36…ヨーク、3
7…突き出し段部、37a,37b…突起、38…鉄
芯、38a…磁極部、40…ヒンジばね、41…可動接
触片、42…可動接点、44…可動鉄片、45a…テー
パ面、45b…係止縁部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに立設した電磁石ブロックのヨー
    クの垂直部外面に、可動接点端子の略門型接続部の上端
    部を固定する一方、この可動接点端子の略門型接続部の
    開口から、略く字形状に屈曲したヒンジばねの水平部お
    よびこれに一体化した可動鉄片を挿通するとともに、前
    記ヒンジばねの上端部を前記ヨークの垂直部外面に固定
    することにより、前記記電磁石ブロックの励磁,消磁に
    基づいて前記可動鉄片を板厚方向に回動するとともに、
    この可動鉄片と一体に回動するヒンジばねの水平部先端
    から延在した可動接触片を駆動して接点を開閉する電磁
    継電器において、 前記可動接点端子の略門型接続部の対向する側方の内側
    縁部に、可動鉄片の一端部に係止可能な位置規制用切り
    欠き部を形成したことを特徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 ベースの上面に立設した電磁石ブロック
    の励磁,消磁に基づいて可動鉄片を板厚方向に回動する
    とともに、この可動鉄片と一体に回動する可動接触片を
    駆動して接点を開閉する電磁継電器において、 前記ベースの上面に、前記可動鉄片の下面に当接可能な
    位置規制用壁を突設したことを特徴とする電磁継電器。
  3. 【請求項3】 ベースの上面に立設した電磁石ブロック
    の励磁,消磁に基づいて可動鉄片を板厚方向に回動する
    とともに、この可動鉄片と一体に回動する可動接触片を
    駆動して接点を開閉する電磁継電器において、 前記ベースの上面に、前記可動鉄片の先端肩部に当接可
    能な一対の位置規制用突部を突設したことを特徴とする
    請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 【請求項4】 前記突部の対向面をテーパ面とする一
    方、前記可動鉄片の先端肩部を前記突部のテーパ面に面
    接触可能なテーパ面としたことを特徴とする請求項3に
    記載の電磁継電器。
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