JP2012094295A - 電磁リレー - Google Patents

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Abstract

【課題】落下等の衝撃荷重による特性変化対策と本体姿勢保持を1つの部材で行えるようにした電磁リレーを提供する。
【解決手段】電磁リレー1は、可動ばね7と電気的に接続されたCOM端子11に、ベース2に接触し、接極子9の浮きを抑制するリブ16を設けた。リブ16は、COM端子11を背面から打ち出すことで形成した。この1つのリブ16により、電磁リレー1本体の姿勢保持を行える。また、電磁リレー1本体の落下時等の衝撃荷重が加わったときに接極子9を受けるので、接極子9を固定した可動ばね7の特性変化を抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、接極子を支持する可動ばねを備えた電磁リレーに関する。
図7は、従来の電磁リレーの内部構造を示す図であり、(a)は正面から見た図、(b)は(a)を矢印E方向から見た図である。同図において、電磁リレー50は、樹脂等の絶縁性部材にて方形状に形成されたベース51に、電磁石部52、可動ばね53、接極子54及び、固定接点55が設けられたものである。また、電磁リレー50は、ベース51に嵌合し、前記各部材52〜55を収容するケース56を有している。
電磁石部52は、ボビン52aと、ボビン52aに導線を巻回して得られたコイル52bを備えている。可動ばね53は、弾性を有する金属材で形成されており、先端部分には可動接点53aが設けられている。接極子54は、可動ばね53に固定され、電磁石部52により駆動されることで、可動接点53aを固定接点55に対して接離させる。
ベース51は、電磁石部52のボビン52aの下端の延設部52a1に当接してボビン52aの姿勢を保持するリブ51aを有している。ケース56は、その内側に落下時等の衝撃荷重が加わったときに接極子54を受けて、可動ばね53の特性変化(塑性変形)を阻止するためのリブ56aを有している。なお、特許文献1に、共通端子に可動鉄片(接極子に相当)の位置規制用の切り欠き部を形成した電磁継電器は記載されている。また、特許文献2に、接極子の側端に突起を設け、接極子の位置ずれを規制した電磁継電器が記載されている。
このような構成の電磁リレー50において、電磁石部52に電圧を印加すると、電磁石部52が励磁状態となり、可動ばね53が吸引される。このときの吸引力が可動ばね53の弾性力を超えることから、可動ばね53が電磁石部52に吸着されて可動ばね53の可動接点53aが固定接点55に接触する。
次いで、電磁石部52への電圧の印加を停止すると、電磁石部52が非励磁状態となり、可動ばね53が自身の弾性力によって電磁石部52から離反し、この離反に従って可動ばね53の可動接点53aが固定接点55から離反する。このように、電磁石部52の励磁、非励磁に基づき、可動接点53aが固定接点55に対し接離自在に駆動される。
特開平9−190756号公報 特開2009−110693号公報
ところで、上述した従来の電磁リレー50においては、落下等の衝撃荷重による特性変化対策をケース56の内側に設けたリブ56aで行い、本体姿勢保持をベース51に設けたリブ51aで行うようにしており、それぞれに対策を別々の部材で行っている分、コストアップになっていた。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、落下等の衝撃荷重による特性変化対策と本体姿勢保持を1つの部材で行えるようにした電磁リレーを提供することを目的とする。
本発明の電磁リレーは、固定接点を含む電磁駆動部と、可動接点が設けられた可動ばねと、前記可動ばねに固定されると共に前記電磁駆動部により駆動されることで前記可動接点を前記固定接点に対し接離させる接極子と、前記電磁駆動部、前記可動ばね及び前記接極子が設けられたベースと、前記可動ばねと電気的に接続された端子と、を備え、前記端子には、前記ベースに接触し前記接極子の浮きを抑制するリブが設けられている。
また、上記電磁リレーにおいて、前記リブは、複数設けられている。
また、上記電磁リレーにおいて、前記複数のリブは、前記端子の中心軸に対して対称になるように配置されている。
また、上記電磁リレーにおいて、前記リブは、前記端子を背面から打ち出すことで形成されている。
本発明は、可動ばねと電気的に接続された端子に、ベースに接触し、接極子の浮きを抑制するリブを設けたので、電磁リレー本体の姿勢保持を行え、また電磁リレー本体の落下時等の衝撃荷重が加わったときに接極子を受けるので、接極子を固定した可動ばねの特性変化(塑性変形)を抑えることができる。
本発明の一実施の形態に係る電磁リレーの内部構造を示す斜視図 図1に示す電磁リレーから複数の部材を取り除いた後の内部構造を示す斜視図 図1に示す電磁リレーから複数の部材を取り除いた後の内部構造を示す斜視図 図1に示す電磁リレーから複数の部材を取り除いた後の内部構造を示す斜視図 図1に示す電磁リレーにおけるリブが設けられた部分を示す断面図 図1に示す電磁リレーにおけるCOM端子の応用例を示す図 従来の電磁リレーの内部構造を示す図
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電磁リレーの内部構造を示す斜視図である。また、図2〜図4は、図1から複数の部材を取り除いた後の内部構造を示す斜視図である。図1〜図4において、本実施の形態の電磁リレー1は、ベース2と、ボビン3と、コイル4と、継鉄5と、鉄芯6と、可動ばね7と、可動接点8と、接極子9と、固定接点部10と、COM(コモン)端子11と、NO(ノーマリオープン)端子12と、コイル端子13A及び13Bと、抵抗14とを備える。また、電磁リレー1は、ベース2に嵌合し、前記各部材3〜14を覆うケース(図示略)を備えている。なお、コイル端子13A及び13Bと抵抗14については説明を省略する。
ベース2は、樹脂等の絶縁性部材にて方形状に形成されており、前記各部材3〜14を支持する。図1及び図2において、ボビン3、コイル4、継鉄5及び鉄芯6は電磁石部30を構成し、この電磁石部30と固定接点部10は電磁駆動部31を構成する。可動ばね7は、弾性を有する金属材を略L字形状に形成したものであり、先端部分に可動接点8を有している。接極子9は、可動ばね7に固定され、電磁石部30により駆動されることで、可動接点8を固定接点部10に対して接離させる。固定接点を有する固定接点部10は、NO端子12の延長上の先端部分に形成されており、可動接点8と対向配置されている。COM端子11は、可動ばね7と電気的に接続されている。COM端子11には、ベース2に接触し、接極子9をの浮きを抑制するリブ16が形成されている。図3に示すように、リブ16は、COM端子11の正面11a側に突出しており、COM端子11を背面11bから打ち出すことで形成される(図2参照)。なお、リブ16と同程度の大きさの部材をCOM端子11の正面に溶接等で取り付けるようにすることも可能である。但し、打ち出し加工の方がコスト的に有利である。
また、図4中の矢印Dで示すように、リブ16は接極子9の直下に位置するように配置されている。図5は、電磁リレー1のリブ16が設けられた部分を示す断面図である。同図に示すように、リブ16は、その下端16aがベース2の上面2aに接触し、またリブ16の上端16bが接極子9の後端の下面9aの直下に位置するように配置されている。リブ16の下端16aをベース2の上面2aに接触させることで、さらにボビン3とベース2との接触による3点支持により、電磁リレー1本体の姿勢を保持することができる。また、リブ16の上端16bを接極子9の後端の下面9aの直下に位置させることで、電磁リレー1本体の落下時等の衝撃荷重が加わったときに接極子9を受けて、可動ばね7の特性変化(塑性変形)を抑えることができる。
本実施の形態の電磁リレー1では、図1に示す矢印A方向の落下で接極子9が浮いた場合、床面での衝突に対してリブ16で受けることができる。また、図1に示す矢印B方向の落下に対しては、接極子9をCOM端子11そのもので受ける。COM端子11そのもので受けることで、ベース2やケースといった樹脂とは違って高い寸法精度のクリアランス(振れ規制のクリアランス)を実現することができる。また、図1に示す矢印C方向の落下に対しては、接極子9をボビン3で受ける。
このように、1つのリブ16で電磁リレー1本体の姿勢を保持できるとともに、電磁リレー1本体落下時における可動ばね7の特性変化を抑えることができる。また、これらの対策を金属部品のCOM端子11で対応するため、振れ規制のクリアランスを高い寸法精度で設定することができる。因みに、落下対策として、ベース2にリブを設けて接極子9を受けることも可能であるが、それでは接極子9を受けるために可動ばね7の面積を小さくしなければならなくなり、通電性能(最大電流容量)が低下してしまう。また、ベース2にリブを追加する分、材料量が増えるので、コストアップ要因となる。
このような構成の電磁リレー1において、電磁石部30に電圧を印加すると、電磁石部30が励磁状態となり、可動ばね7が吸引される。このときの吸引力が可動ばね7の弾性力を超えることから、可動ばね7が電磁石部30に吸着されて可動ばね7の可動接点8が固定接点部10に接触する。
次いで、電磁石部30への電圧の印加を停止すると、電磁石部30が非励磁状態となり、可動ばね7が自身の弾性力によって電磁石部30から離反し、この離反に従って可動ばね7の可動接点8が固定接点部10から離反する。このように、電磁石部30の励磁、非励磁に基づき、可動接点8が固定接点部10に対し接離自在に駆動される。
このように、本実施の形態の電磁リレー1によれば、可動ばね7と電気的に接続されたCOM端子11に、ベース2に接触し、接極子9をの浮きを抑制するリブ16を設けたので、電磁リレー1本体の姿勢保持を行える。また、電磁リレー1本体の落下時等の衝撃荷重が加わったときに接極子9を受けるので、接極子9を固定した可動ばね7の特性変化を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、COM端子11に1つのリブ16を設けたが、複数個設けてもよい。図6は、リブ16を2個設けた例である。この図に示すように、2つのリブ16をCOM端子11の中心軸に対して対称になるように配置している。
1 電磁リレー
2 ベース
3 ボビン
4 コイル
5 継鉄
6 鉄芯
7 可動ばね
8 可動接点
9 接極子
10 固定接点部
11 COM端子
12 NO端子
13A、13B コイル端子
14 抵抗
16 リブ
30 電磁石部
31 電磁駆動部

Claims (4)

  1. 固定接点を含む電磁駆動部と、
    可動接点が設けられた可動ばねと、
    前記可動ばねに固定されると共に前記電磁駆動部により駆動されることで前記可動接点を前記固定接点に対し接離させる接極子と、
    前記電磁駆動部、前記可動ばね及び前記接極子が設けられたベースと、
    前記可動ばねと電気的に接続された端子と、を備え、
    前記端子には、前記ベースに接触し前記接極子の浮きを抑制するリブが設けられている電磁リレー。
  2. 前記リブは、複数設けられている請求項1に記載の電磁リレー。
  3. 前記複数のリブは、前記端子の中心軸に対して対称になるように配置されている請求項2に記載の電磁リレー。
  4. 前記リブは、前記端子を背面から打ち出すことで形成されている請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電磁リレー。
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