JP2000005942A - トップカバーテープの送り装置および処理装置 - Google Patents

トップカバーテープの送り装置および処理装置

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JP2000005942A JP10177899A JP17789998A JP2000005942A JP 2000005942 A JP2000005942 A JP 2000005942A JP 10177899 A JP10177899 A JP 10177899A JP 17789998 A JP17789998 A JP 17789998A JP 2000005942 A JP2000005942 A JP 2000005942A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーピング電気部品のトップカバーテープの
送りの信頼性,安定性が高いトップカバーテープ送り装
置,処理装置を提供する。 【解決手段】 第5部材50に一対の送りギヤ384,
386を回転可能に取り付け、DCモータ408,回転
伝達装置412を含む回転駆動装置394により回転さ
せ、キャリヤテープから剥がしたトップカバーテープ6
6を送りギヤ384,386に挟んで送らせるととも
に、スクレーパ434,436によりトップカバーテー
プ66の送りギヤ384,386への巻付を防止する。
トップカバーテープ送り方向において送りギヤ384,
386の上流側にテンション調整装置371を設け、ト
ップカバーテープ66の張力を調整し、トップカバーテ
ープ66が切れたり、たるむことを防止する。送りギヤ
384,386の下流側に収容箱368を設け、トップ
カバーテープ66を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーピング電気部
品を構成するトップカバーテープを送る装置およひ処理
する装置に関するものであり、特に、トップカバーテー
プの送りの信頼性ないし安定性の向上に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】テーピング電気部品は、キャリヤテープ
に並んで形成された電気部品収容凹部に電気部品が収容
され、それら電気部品収容凹部の開口がトップカバーテ
ープにより閉塞されて成る。このようなテーピング電気
部品から電気部品を供給する場合、トップカバーテープ
は、テーピング電気部品の長手方向において電気部品収
容凹部から電気部品が取り出される位置よりも手前の位
置においてキャリヤテープから剥がされ、トップカバー
テープ送り装置により送られる。このトップカバーテー
プは、従来、種々の態様で処理されている。
【0003】例えば、特開平6−232593号公報に
記載の電気部品供給ユニットにおいては、回収箱が設け
られ、キャリヤテープから剥がされたトップカバーテー
プが回収されるようになっている。この電気部品供給ユ
ニットにおいてトップカバーテープ送り装置は、一対の
送り回転体と、それら送り回転体を一方向に回転させる
回転駆動装置とを備えている。キャリヤテープから剥が
されたトップカバーテープは、一対の送り回転体の間に
挟まれ、それら一対の送り回転体が、テーピング電気部
品がテーピング電気部品送り装置によって送られるのと
同期して回転させられることにより、キャリヤテープか
ら剥がされつつ送られ、回収箱へ入れられる。
【0004】しかしながら、トップカバーテープは薄
く、腰のないものであるのが普通であるため、これを安
定に送ること、あるいは安定に収容箱に収容することが
難しい問題があった。特に、トップカバーテープのキャ
リヤテープに貼り付けられていた側の面には、粘着剤が
残っていることが多く、その粘着力により、一対の送り
回転体のうち、トップカバーテープの粘着剤が塗布され
ていた側の面と接触する送り回転体にトップカバーテー
プが巻き付いて送りが妨げられ、あるいは収容箱への導
入通路の壁面に付着して収容箱へ良好に流入しない問題
があり、送りや処理(収容)の信頼性ないし安定性が低
いうらみがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】本発明は、上記の事情を背景として為された
ものであり、トップカバーテープの送りの信頼性および
安定性の高いトップカバーテープ送り装置、および処理
の安定性の高いトップカバーテープ処理装置を提供する
ことを課題として為されたものである。本発明によっ
て、下記各態様のトップカバーテープ送り装置およびト
ップカバーテープ処理装置が得られる。各態様は請求項
と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じ
て他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、各
項に記載の特徴の組合わせの可能性の理解を容易にする
ためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれら
の組合わせが以下のものに限定されると解釈されるべき
ではない。 (1)キャリヤテープに並んで形成された電気部品収容
凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収容凹部の
開口がトップカバーテープにより閉塞されて成るテーピ
ング電気部品から剥がされたトップカバーテープを送る
装置であって、互いに平行な回転軸線のまわりに回転可
能に設けられ、外周面間に前記トップカバーテープを挟
む一対の送り回転体と、それら一対の送り回転体の少な
くとも一方を回転駆動する回転駆動装置と、前記一対の
送り回転体の少なくとも一方の外周面の幅方向の中間部
にその送り回転体を一周して形成されたスクレーパ溝
と、前記一対の送り回転体の少なくとも出口側に設けら
れ、一部が前記スクレーパ溝に、少なくとも一対の送り
回転体のトップカバーテープを挟む部分まで嵌入させら
れ、一対の送り回転体の少なくとも一方にトップカバー
テープが巻き付くことを防止するスクレーパとを含むト
ップカバーテープ送り装置(請求項1)。テーピング電
気部品には、例えば、エンボスキャリヤ型テーピング電
気部品,パンチキャリヤ型テーピング電気部品等があ
る。エンボスキャリヤ型テーピング電気部品は、幅方向
の両側において長手方向に延びる一対の被支持部と、そ
れら両被支持部間から両被支持部より下方へ突出した複
数のエンボスとを含むキャリヤテープのエンボスの各々
に電気部品が1個ずつ収容され、それらエンボスの開口
がキャリヤテープに貼り付けられたトップカバーテープ
により覆われて成る。パンチキャリヤ型テーピング電気
部品は、ベーステープを厚さ方向に貫通して形成された
複数の貫通穴の底部開口がボトムカバーテープにより塞
がれて成る複数の電気部品収容凹部の各々に電気部品が
1個ずつ収容され、電気部品収容凹部の上部開口がベー
ステープに貼り付けられたトップカバーテープにより覆
われて成る。貫通穴が設けられたベーステープは紙ある
いは合成樹脂により作られており、このベーステープと
ボトムカバーテープとを含めてキャリヤテープと称する
こととする。送り回転体には、例えば、送りローラ,送
りギヤ等がある。送りローラの外周面にセレーションや
ローレットを形成してもよい。スクレーパ溝は1個の送
り回転体に対して1本設けても、複数本設けてもよい。
例えば、送り回転体の幅方向の中間部およびその両側に
それぞれ1つずつスクレーパ溝を設けるのである。スク
レーパ溝を1個の送り回転体に対して複数本設ける場
合、スクレーパは複数のスクレーパ溝の各々について設
けてもよく、あるいは複数のスクレーパ溝の各々に嵌合
される複数の嵌合部を有する1つのスクレーパを設けて
もよい。トップカバーテープ送り装置は、トップカバー
テープを剥がしつつ送り、トップカバーテープの剥がし
装置と送り装置とを兼ねるものとしてもよく、あるいは
トップカバーテープの剥がし装置は、トップカバーテー
プ送り装置とは別に設けてもよい。本態様のトップカバ
ーテープ送り装置においては、キャリヤテープから剥が
されたトップカバーテープに粘着剤が残っていても、ト
ップカバーテープが送り回転体に巻き付くことがスクレ
ーパによって防止され、トップカバーテープが確実に送
られ、送りの信頼性および安定性が高いトップカバーテ
ープ送り装置が得られる。スクレーパは、一対の送り回
転体の互いに接触してトップカバーテープを挟む部分に
既に存在しているため、トップカバーテープの先端が一
対の送り回転体の挟み部から出る瞬間からスクレーパに
より案内されている。しかも、スクレーパは、挟み部に
おいてはスクレーパ溝内にあって、トップカバーテープ
の送りを妨げることがない。送り回転体にスクレーパ溝
が形成されない場合には、スクレーパの先端と送り回転
体との干渉を回避するために、両者の間に僅かながら隙
間が生じることを避け得ず、その隙間にトップカバーテ
ープの先端が入り込んで、円滑に送られない事態が生じ
易い。送り回転体の表面が単純な円筒面である場合に
は、スクレーパを薄い板ばね等で構成し(あるいは先端
をシャープに尖らし)、送り回転体の外周面に対する接
線方向に近い方向に延び、かつ、先端が送り回転体の外
周面に弾性的に押しつけられた状態とすることにより、
トップカバーテープの先端がスクレーパの先端に引っ掛
かることなく、比較的円滑に流れるようにすることも可
能なのであるが、送り回転体に外周面に歯や凹凸が形成
される場合にはこの対策を講ずることは不可能であるた
め、特に本態様の発明の効果が大きい。トップカバーテ
ープの一対の送り回転体によって挟まれた部分と、キャ
リヤテープから剥がされた部分との間の部分には、トッ
プカバーテープがキャリヤテープにつながっていること
により比較的安定に移動し、送り回転体に巻き付き難い
のに対し、出口側においてはトップカバーテープの処理
の態様によっては張力がなく、送り回転体に巻き付き易
い。したがって、一対の送り回転体の少なくとも出口側
にスクレーパを設けることが望ましい。また、一対の送
り回転体のうち、トップカバーテープのキャリヤテープ
に貼り付けられていた側の面に接触する送り回転体には
特にトップカバーテープが巻き付き易く、少なくともそ
ちら側の送り回転体に対してスクレーパを設けることが
望ましい。 (2)前記スクレーパが前記一対の送り回転体の上流側
から下流側まで連続して配設され、少なくとも一対の送
り回転体の接触部分の近傍においては幅が前記スクレー
パ溝に嵌入可能な幅とされた (1)項に記載のトップカバ
ーテープ送り装置。スクレーパを上流側から下流側まで
連続して配設すれば、スクレーパにトップカバーテープ
を一対の送り回転体の接触部へ導く案内部材の役割も果
たさせることができる。また、必要に応じて、上流側と
下流側との両方を支持部材に固定し、スクレーパを片持
ち状に配設する場合に比較して、剛性を実質的に増大さ
せることができる。 (3)前記一対の送り回転体の出口側に、前記スクレー
パが、前記一対の送り回転体の両方に対して設けられて
おり、かつ、それら一対のスクレーパの互いになす角が
45度以上である (1)項または (2)項に記載のトップカ
バーテープ送り装置。スクレーパを一対の送り回転体の
両方に対して設ければ、トップカバーテープの回転体へ
の巻き付きをより確実に防止し得る。例えば、一対の送
り回転体が、各回転体の回転軸線を通る直線が垂直ある
いは垂直に近い姿勢で設けられていて、トップカバーテ
ープのキャリヤテープに貼り付けられていた側の面が上
向きとなる場合、トップカバーテープが粘着剤の粘着力
によって上側の送り回転体に巻き付くことがスクレーパ
により防止され、また、トップカバーテープが自重によ
って垂れ下がることがあっても、下側の送り回転体に巻
き付くことがスクレーパにより防止される。一対の送り
回転体を出たトップカバーテープが円滑に流れるように
する観点からすれば、それらがなす開口角は大きいこと
が望ましく、45度,60度,90度,120度以上と
することが望ましい。 (4)前記スクレーパの少なくともトップカバーテープ
の通過経路側の面が低摩擦材料により形成された (1)な
いし (3)項のいずれか1つに記載のトップカバーテープ
送り装置。低摩擦係数材料としてはポリテトラフルオル
エチレン等が好適であり、スクレーパ自体をポリテトラ
フルオルエチレン製とすることも可能であるが、金属製
のスクレーパにコーティングすることが推奨される。こ
のようにすれば、トップカバーテープがスクレーパに付
着し難く、トップカバーテープの送りの信頼性および安
定性がより一層向上する。 (5)前記スクレーパの、前記一対の送り回転体を出外
れた部分は、ほぼ送り回転体の幅またはそれ以上の幅を
有する (1)ないし (4)項のいずれか1つに記載のトップ
カバーテープ送り装置。本態様によれば、一対の送り回
転体から送り出されたトップカバーテープが、それら送
り回転体の回転軸線に平行な方向へずれても、スクレー
パによってトップカバーテープが送り回転体に巻き付く
ことが防止される。また、トップカバーテープの送り方
向において少なくとも一対の送り回転体より下流側の部
分に、送り回転体に回転軸線に平行な方向において隣接
するカバー等の部材があっても、スクレーパをその隣接
部材に密接させて配設することにより、トップカバーテ
ープが送り回転体と隣接部材との間に入り込むことを防
止し得る。 (6)前記一対の送り回転体が、互いに噛み合う歯を有
する (1)ないし (5)項のいずれか一つに記載のトップカ
バーテープ送り装置。一対の送り回転体を送りギヤとす
るのであり、一対の送りギヤの歯がトップカバーテープ
を介して噛み合うため、トップカバーテープが滑ること
なくより確実に送られる。しかも、送りギヤが歯を有す
るにもかかわらず、それらの噛合い部に既にスクレーパ
が存在するため、トップカバーテープが送りギヤに巻き
付くことも、送りギヤとスクレーパとの隙間にトップカ
バーテープの先端が入り込むことも良好に防止される。
なお、本項の特徴は、前記スクレーパの特徴とは独立に
採用することができる。すなわち、スクレーパが設けら
れておらず、一対の送り回転体によってトップカバーテ
ープを送る送り装置にも適用できるのである。 (7)前記一対の送り回転体の一方が他方に対して接
近,離間可能に設けられるとともに、付勢手段により他
方に接近する向きに付勢された (6)項に記載のトップカ
バーテープ送り装置。このようにすれば、送り回転体の
一方を他方に対して離間させ、一対の送り回転体の間に
隙間を設けて、一対の送り回転体の間にトップカバーテ
ープの先端部を通すことができ、セット作業を容易に行
い得る。 (8)前記一対の送り回転体の一方を移動可能に保持し
ている回転体保持部材に、作業者によりその一方の送り
回転体を他方の送り回転体から離間させるために操作さ
れる離間用操作部が設けられた (7)項に記載のトップカ
バーテープ送り装置。作業者は離間用操作部を持って回
転体保持部材を移動させ、一方の送り回転体を容易に他
方の送り回転体から離間させることができる。 (9)前記一対の送り回転体が互いに同じ寸法のもので
ある (6)ないし (8)項のいずれか1つに記載のトップカ
バーテープ送り装置。一対の送り回転体の寸法を同じに
する方が、両者の寸法を異ならせる場合より、トップカ
バーテープが真っ直ぐに押し出され易い。 (10)前記一対の送り回転体の歯の角部が丸められた
(6)ないし (9)項のいずれか1つに記載のトップカバー
テープ送り装置。トップカバーテープの切断を防止し得
る。角を面取りしてもよいが、丸めて丸み部を形成する
方が切断を良好に防止し得る。 (11)前記一対の送り回転体が成型品である (6)ない
し(10)項のいずれか1つに記載のトップカバーテープ送
り装置。成型品であれば、大量生産し、一対の送り回転
体を容易にかつ安価に作ることができる。特に、(10)項
に記載のトップカバーテープ送り装置におけるように、
一対の送り回転体の歯の角部を丸めて丸み部を形成する
場合、丸みつけが容易である。一対の送り回転体は、例
えば、合成樹脂やアルミニウム等により作られる。 (12)前記一対の送り回転体の上流側に前記トップカ
バーテープの張力を調整するテンション調整装置が配設
され、そのテンション調整装置が、前記トップカバーテ
ープを巻き掛け可能なローラと、そのローラをトップカ
バーテープの通過経路と交差する方向に移動可能に保持
するローラ保持部材と、そのローラ保持部材を、前記ロ
ーラが前記トップカバーテープを屈曲させる側に付勢す
る付勢装置とを含む (1)ないし(11)項のいずれか1つに
記載のトップカバーテープ送り装置。トップカバーテー
プの張力が増大すれば、ローラ保持部材が付勢装置の付
勢力に抗して移動させられ、減少すれば付勢装置の付勢
力によって移動させられる。ローラ保持部材の移動によ
ってトップカバーテープの張力がほぼ一定に保たれ、ト
ップカバーテープが切れたり、緩んだりすることが防止
され、送りの安定性および信頼性が高いトップカバーテ
ープ送り装置が得られる。例えば、テーピング電気部品
が送り装置によって送られ、そのテーピング電気部品の
送りと同期してトップカバーテープが送られるとき、ト
ップカバーテープをキャリヤテープから一定量、確実に
剥がすために、トップカバーテープの送り量が一時的に
テーピング電気部品の送り量より多くされる場合、ロー
ラが付勢装置の付勢力に抗して移動させられることによ
って両者の送り量の差が吸収され、トップカバーテープ
の張力が過大となって切れることが防止される。また、
キャリヤテープの送り量の方が多いことがあっても、ロ
ーラが移動してトップカバーテープを張った状態に保
ち、トップカバーテープがキャリヤテープから剥がさ
れ、送られるのである。本(12)項から(14)項に記載の特
徴は、前記スクレーパとは独立に採用することも可能で
あり、また、歯を有する送り回転体を備えた送り装置以
外の送り装置と組み合わせて採用することも可能であ
る。 (13)さらに、前記ローラ保持部材が、前記付勢装置
の付勢力に抗して、予め定められた位置まで移動したこ
とを検知するローラ設定位置到達検出器と、そのローラ
設定位置到達検出器の検知に応じて前記回転駆動装置を
停止させる送り停止装置とを含む(12)項に記載のトップ
カバーテープ送り装置。ローラ保持部材が付勢装置の付
勢力に抗して移動させられてトップカバーテープの張力
を一定に保つようにしても、移動量には限度がある。ロ
ーラ設定位置到達検出器および送り停止装置を設けて回
転駆動装置を停止させるようにすれば、トップカバーテ
ープの張力が設定張力を超えて増大し、切れることが防
止される。 (14)前記ローラ保持部材が、前記トップカバーテー
プの幅方向と平行な回動軸線まわりに回動可能な保持レ
バーである(12)項または(13)項に記載のトップカバーテ
ープ送り装置。ローラ保持部材を保持レバーとすれば、
配設が容易であるとともに、移動スペースが少なくて済
み、トップカバーテープ送り装置をコンパクトに構成す
ることができる。 (15)前記回転駆動装置が、電動モータを駆動源と
し、その電動モータがそれのロータの回転軸線が当該ト
ップカバーテープ送り装置によって送られるトップカバ
ーテープの幅方向と直角な姿勢で配設された (1)ないし
(14)項のいずれか1つに記載のトップカバーテープ送り
装置。本態様によれば、電動モータのロータの回転軸線
と平行な方向の寸法が、ロータの回転軸線と直角な方向
の寸法より大きくても、トップカバーテープ送り装置
の、トップカバーテープの幅方向と平行な方向の寸法を
大きくすることなく、電動モータを配設することができ
る。本(15)項から(19)項までの特徴は、前記スクレーパ
やテンション装置の各特徴とは独立に採用することが可
能である。また、前記一対の送り回転体の特徴とも独立
に採用することができる。すなわち、一対の送り回転体
の代わりに一対の送りローラ、あるいは1個の送りロー
ラと回転しない押付け部材との組合わせ等を採用したト
ップカバーテープ送り装置にも適用できるのである。 (16)前記回転駆動装置が、前記電動モータの回転を
前記一対の送り回転体の一方に伝達する回転伝達装置を
含み、その回転伝達装置が、前記送り回転体の一方に接
続されたウォームホイールと、前記電動モータに接続さ
れてウォームホイールと噛み合わされたウォームとを含
む(15)項に記載のトップカバーテープ送り装置(請求項
5)。ウォームホイールおよびウォームを含む回転伝達
装置により、(15)項のトップカバーテープ送り装置が容
易に得られる。また、送り回転体側から逆に電動モータ
が回転駆動されることが防止され、送り回転体の逆回転
によりトップカバーテープが緩むことが良好に防止され
る。 (17)本体を備え、その本体の前記一対の送り回転体
が取り付けられた部分より下方の部分に前記電動モータ
が取り付けられた(15)項または(16)項に記載のトップカ
バーテープ送り装置(請求項6)。電動モータを下方に
設けた方が、上方に設けるよりも本体の振動が小さくて
済む場合が多い。 (18)本体部材とその本体部材より薄い補助部材とを
備え、前記電動モータが前記本体部材に取り付けられ、
前記一対の送り回転体が前記補助部材に取り付けられた
(15)ないし(17)項のいずれか1つに記載のトップカバー
テープ送り装置(請求項7)。補助部材より厚い本体部
材に電動モータを取り付ければ、トップカバーテープ送
り装置の全体の重量を小さくしつつ振動を抑制し得る。 (19)前記一対の送り回転体と前記回転駆動装置との
組合わせが2組、共通の本体に設けられ、各組の一対ず
つの送り回転体がそれら送り回転体の回転軸線に平行な
方向である本体の幅方向に並べて配置される一方、各組
の回転駆動装置の駆動源である前記電動モータが本体の
幅方向に直角な方向に並べて配置され、各組の電動モー
タが、回転伝達軸とその両端に設けられた自在継手とを
介して対応する一対の送り回転体の一方に接続された(1
5)ないし(18)項のいずれか1つに記載のトップカバーテ
ープ送り装置(請求項8)。本態様のトップカバーテー
プ送り装置によれば、2本のテーピング電気部品の各ト
ップカバーテープが択一的に送られ、テーピング電気部
品送り装置が2組設けられて2本のテーピング電気部品
から択一的に電気部品を供給する供給ユニットに設ける
ことができる。2本のテーピング電気部品は、幅が同じ
であれば、型や厚さは異なっていてもよい。一対の送り
回転体および回転駆動装置の、送り回転体の回転軸線に
平行な方向の寸法は、電動モータのロータの回転軸線と
平行な方向の寸法より小さく、2組の送り回転体および
回転駆動装置を本体の幅方向に並べて配置し、電動モー
タを本体の幅方向に直角な方向に並べて配置すれば、本
体の幅が小さくて済む。また、一対の送り回転体はそれ
ぞれ、本体の幅方向の中央から互いに反対側へ外れた位
置に位置するのに対し、2個の電動モータの各ロータの
回転軸線の、本体の幅方向における位置は互いに同じに
なり、各電動モータが回転させる送り回転体とロータ回
転軸線とが本体の幅方向においてずれることとなるが、
そのずれが自在継手により吸収され、電動モータは支障
なく送り回転を回転させることができる。 (20) (1)ないし(19)項のいずれか1つに記載のトッ
プカバーテープ送り装置と、その下流側に配設されて前
記一対の送り回転体から送り出されたトップカバーテー
プを収容する収容箱とを含むトップカバーテープ処理装
置。トップカバーテープが収容箱に収容される場合、一
対の送り回転体から送り出されたトップカバーテープ
は、収容箱内に適宜に収容されるのみであって、何も拘
束されておらず、一対の送り回転体や一対の送り回転体
の出口側に設けられたスクレーパにつき易い。そのた
め、 (1)ないし(19)項に記載のトップカバーテープ送り
装置を収容箱と組み合わせることにより、トップカバー
テープが安定に収容箱に収容される信頼性の高いトップ
カバーテープ処理装置が得られる。なお、 (1)ないし(1
9)項に記載のトップカバーテープ送り装置により送られ
るトップカバーテープを収容箱に収容することは不可欠
ではなく、例えば、導管等により収容スペースに導かれ
るようにしてもよい。本(20)項から(24)項までの特徴は
前記一対の送り回転体の特徴とは独立に採用することが
できる。すなわち、一対の送りギヤの代わりに一対の送
りローラ、あるいは1個の送りローラと回転しない押付
け部材との組合わせ等を採用した送り装置にも適用でき
るのである。また、前記スクレーパ,テンション調整装
置,回転駆動装置の各特徴とも独立に採用することが可
能である。 (21)前記収容箱が当該トップカバーテープ処理装置
の本体に取り外し可能に取り付けられた(20)項に記載の
トップカバーテープ処理装置(請求項9)。収容箱がト
ップカバーテープで一杯になれば、別の空の収容箱に交
換される。収容箱からトップカバーテープを出して空に
してもよく、あるいは収容箱内に収容器を設けて、収容
器を交換するようにしてもよい。 (22)前記収容箱の少なくとも内面が低摩擦材料によ
り形成された(20)項または(21)項に記載のトップカバー
テープ処理装置(請求項10)。例えば、金属製または
合成樹脂製の収容箱の内面にポリテトラフルオルエチレ
ンをコーティングすることが推奨される。トップカバー
テープが収容箱の内面に付着し難く、トップカバーテー
プの収容箱への収容が円滑に行われる。同じ容積の収容
箱への収容量が増大するのである (23)前記収容箱の、前記トップカバーテープの流入
口とは反対側に開閉可能な蓋が設けられた(20)ないし(2
2)項のいずれか1つに記載のトップカバーテープ処理装
置(請求項11)。収容箱を取り外すことなく、蓋を開
けてトップカバーテープを収容箱から取り出すこともで
きる。 (24)前記収容箱に内部観察用の窓が形成された(20)
ないし(23)項のいずれか1つに記載のトップカバーテー
プ処理装置(請求項12)。作業者は窓から収容箱の内
部を覗いて、トップカバーテープの収容状態、すなわ
ち、収容量や正常に収容されているか否か等を確認でき
る。 (25)キャリヤテープに並んで形成された電気部品収
容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収容凹部
の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成るテー
ピング電気部品から剥がされたトップカバーテープを送
る装置であって、互いに平行な回転軸線のまわりに回転
可能に設けられ、外周面間に前記トップカバーテープを
挟む一対の送り回転体と、それら一対の送り回転体の少
なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置と、前記一対
の送り回転体の少なくとも出口側に設けられ、一対の回
転体にトップカバーテープが巻き付くことを防止する一
対のスクレーパとを含み、かつ、それら一対のスクレー
パの互いになす角が45度以上であるトップカバーテー
プ送り装置(請求項2)。本態様においては、前記 (3)
項に記載のトップカバーテープ送り装置の作用,効果が
得られる。 (26)キャリヤテープに並んで形成された電気部品収
容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収容凹部
の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成るテー
ピング電気部品から剥がされたトップカバーテープを送
る装置であって、互いに平行な回転軸線のまわりに回転
可能に設けられ、外周面間に前記トップカバーテープを
挟む一対の送り回転体と、それら一対の送り回転体の少
なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置と、前記一対
の送り回転体の少なくとも出口側に設けられ、一対の回
転体の少なくとも一方にトップカバーテープが巻き付く
ことを防止するスクレーパとを含み、かつ、前記スクレ
ーパの少なくともトップカバーの通過経路側の面が低摩
擦材料により形成されたトップカバーテープ送り装置
(請求項3)。本態様においては、前記 (4)項に記載の
トップカバーテープ送り装置の作用,効果が得られる。 (27)キャリヤテープに並んで形成された電気部品収
容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収容凹部
の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成るテー
ピング電気部品から剥がされたトップカバーテープを送
る装置であって、互いに平行な回転軸線のまわりに回転
可能に設けられ、外周面間に前記トップカバーテープを
挟む一対の送り回転体と、それら一対の送り回転体の少
なくとも一方を回転駆動する回転駆動装置と、前記一対
の送り回転体の上流側に設けられ、前記トップカバーテ
ープの張力を調整するテンション調整装置とを含み、か
つ、テンション調整装置が、前記トップカバーテープを
巻き掛け可能なローラと、そのローラをトップカバーテ
ープの通過経路と交差する方向に移動可能に保持するロ
ーラ保持部材と、そのローラ保持部材を、前記ローラが
前記トップカバーテープを屈曲させる側に付勢する付勢
装置と、前記ローラ保持部材が、前記付勢装置の付勢力
に抗して、予め定められた位置まで移動したことを検知
するローラ設定位置到達検出器と、そのローラ設定位置
到達検出器の検知に応じて前記回転駆動装置を停止させ
る送り停止装置とを含むトップカバーテープ送り装置
(請求項4)。本態様においては、前記(12)項に記載の
トップカバーテープ送り装置の作用,効果が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
トップカバーテープ処理装置を有する電気部品供給装置
を備えたプリント回路板組立システムを図面に基づいて
説明する。本実施形態のプリント回路板組立システム1
0は、図1に概略的に示すように、基台12,基台12
に設けられたプリント配線板搬送装置14および部品搭
載システム16と、部品搭載システム16に合体させら
れた電気部品供給システム18とを含む。部品搭載シス
テム16は、電気部品供給システム18から電気部品を
取り出し、プリント配線板搬送装置14により搬送さ
れ、予め定められた位置に位置決め保持されたプリント
配線板20に取り付けてプリント回路板を組み立てる。
部品搭載システム16は、電気部品を負の空気圧によっ
て吸着する部品保持具たる部品吸着具22と、部品吸着
具22を垂直方向(Z方向とする)に保持し、Z方向に
移動させるとともに、自身の軸線まわりに回転させるZ
方向移動・回転装置24と、Z方向移動・回転装置24
を保持し、水平面内において互いに直交する2方向(X
方向およびY方向とする)に移動させるXY方向移動装
置26とを含む。プリント配線板20の搬送方向と平行
な方向をX方向とする。なお、プリント配線板20は、
部品搭載システム16によって電気部品が取付けられれ
ば、厳密にはプリント回路板となるが、本実施形態で
は、部品搭載システム16によって電気部品が取り付け
られても、プリント配線板と称することとする。また、
プリント配線板搬送装置14も、プリント配線板20へ
の電気部品の取付け後は、プリント回路板搬送装置であ
ることとなるが、プリント配線板搬送装置と称すること
とする。
【0007】電気部品供給システム18は、2台のテー
ブル30(図1には一方のテーブル30のみが図示され
ている)と、各テーブル30上にそれぞれ着脱可能に搭
載された複数個の電気部品供給ユニット32(以下、供
給ユニット32と略称する)とを含む。電気部品供給装
置がテーブル30上に電気部品供給ユニットとして搭載
されているのである。2台のテーブル30はそれぞれ台
車34に設けられており、部品搭載システム16に対し
て移動させることができるが、電気部品の供給時には、
台車34が係合装置36によって基台12に合体させら
れ、電気部品供給システム18と部品搭載システム16
とが合体させられる。基台12は前記部品搭載システム
16の本体を構成しており、部品搭載システム16の本
体にテーブル30が台車34を介して合体させられ、位
置を固定された状態で電気部品を供給する。なお、プリ
ント配線板搬送装置14と電気部品供給システム18と
の間には、部品吸着具22による電気部品の保持姿勢を
撮像する撮像装置38が設けられている。
【0008】供給ユニット32のユニット本体40は、
図2に示すように、第1部材42,第2部材44,第3
部材46,第4部材48(図17参照)および第5部材
50,第6部材52等、複数の部材が一体的に固定され
て成る。第1部材42は幅が広く長い板状を成し、第1
部材42の長手方向に平行に固定された細長いブロック
状の第2部材44には、一対の位置決め突部54および
1個の位置決め突部55が設けられている。テーブル3
0には、図3に示すように、複数の位置決め溝56が等
間隔に設けられており、この位置決め溝56に位置決め
突部54が嵌合され、また、テーブル30に等間隔に設
けられた別の図示しない位置決め溝に位置決め突部55
が嵌合されることにより、供給ユニット32が幅方向に
おいて位置決めされている。供給ユニット32はまた、
位置決め突部54に設けられた傾斜面58(図2参照)
がテーブル30に設けられた図示しない傾斜面に係合す
ることにより、長手方向において位置決めされるととも
に、浮上がりを防止され、テーブル30の位置決め溝5
6が設けられた部分の各々に対応して設けられたユニッ
ト固定装置により、複数の供給ユニット32の各部品供
給部がX方向に平行な一直線に沿って並び、幅方向がX
方向と平行となり、長手方向がY方向と平行となる姿勢
でテーブル30に固定されている。なお、台車34は部
品搭載システム16から電力の供給を受け、供給ユニッ
ト32は台車34から電力の供給を受ける。
【0009】供給ユニット32により供給される電気部
品60は、図5ないし図7に示すように、テーピング電
気部品62とされている。このテーピング電気部品62
は、エンボスキャリヤ型テーピング電気部品であり、キ
ャリヤテープ64とトップカバーテープ66とによって
電気部品60がテーピングされている。キャリヤテープ
64は、幅方向の両側において長手方向に延びる一対の
被支持部68と、それら両被支持部68間から両被支持
部68より下方へ突出した複数のエンボス70とを含
む。これら複数のエンボス70は等ピッチで設けられる
とともに、それらエンボス70の各々に電気部品60が
収容され、エンボス70の開口がキャリヤテープ64に
貼り付けられたトップカバーテープ66によって覆われ
ている。エンボス70が電気部品収容凹部を構成し、電
気部品60はキャリヤテープ64により等ピッチで保持
されているのである。トップカバーテープ66の幅はキ
ャリヤテープ64の幅より短く、キャリヤテープ64の
トップカバーテープ66が貼り付けられておらず、長手
方向に平行な一方の被支持部68に沿って、キャリヤテ
ープ64の表面72から裏面73まで貫通する送り穴7
4が一列に等ピッチで形成されている。
【0010】テーピング電気部品には、幅や電気部品6
0の保持ピッチ等が異なる複数種類のテーピング電気部
品がある。例えば、図8に示すテーピング電気部品75
は、テーピング電気部品62と幅は同じであるが、電気
部品60の保持ピッチが異なる。本実施形態において
は、テーピング電気部品62による電気部品60の保持
ピッチが最小であるとする。テーピング電気部品75に
よる電気部品60の保持ピッチは、最小ピッチの2倍で
ある。テーピング電気部品の保持ピッチを異ならせる場
合、最小ピッチのM倍(Mは2以上の整数)とされる。
なお、テーピング電気部品75は、寸法は異なるが、構
成はテーピング電気部品62と同じであり、各構成要素
にはテーピング電気部品62について用いた符号と同じ
符号を付す。
【0011】供給ユニット32の幅は、テーピング電気
部品62の幅によって異なる。テーピング電気部品62
の幅は、電気部品60の幅が大きいほど大きく、それに
よって供給ユニット32の幅が大きくなるのであり、テ
ーブル30に設けられた位置決め溝56の形成ピッチ
は、幅が最も狭い供給ユニット32よりやや大きいピッ
チとされている。したがって、供給ユニット32の幅が
大きい場合には、例えば、1つおきの位置決め溝56に
より供給ユニット32が位置決めされる。テーブル30
には、幅が異なるテーピング電気部品62を保持する複
数種類の供給ユニット32を同時に搭載することが可能
なのである。なお、本実施形態においては、テーピング
電気部品62の幅が最小であるとする。テーピング電気
部品62から電気部品60を供給する供給ユニット32
は、テーブル30に最小ピッチで取り付けられる。
【0012】テーピング電気部品62は、供給リール7
6(図1参照)に巻き付けられている。台車34には、
リール保持部材たる容器状のバケット78が一体的に設
けられて電気部品収容部を構成している。バケット78
内には、図1および図4に示すように、前後方向(Y方
向に平行な方向)に距離を隔てた2箇所にそれぞれ、複
数ずつの回転支持部材たるローラ79が供給ユニット3
2の幅方向(X方向。図4においては上下方向。)に平
行な軸線まわりに回転可能に、かつ回転軸線に平行な方
向において隙間なく並んで設けられている。
【0013】バケット79内にはまた、前側面,後側面
および底面にそれぞれ、仕切部材保持部材たる仕切板保
持部材80,81,82が設けられている。これら仕切
板保持部材80,81,82にはそれぞれ、複数の溝8
3が、供給ユニット32の幅方向と平行な方向におい
て、テーブル30に設けられた複数の位置決め溝56の
ピッチと等しいピッチで、かつ、隣接する2つの溝83
の中間位置が位置決め溝56の幅方向の中間位置と一致
する状態で設けられている。仕切板保持部材80,8
1,82の各溝83にわたって仕切部材たる仕切板84
を嵌合することにより、隣接する2枚の仕切板84の間
に供給リール76が収容される収容空間が設けられる。
供給リール76は2枚の仕切板84の間に嵌入させら
れ、ローラ79によって回転可能に支持されるととも
に、仕切板84によって幅方向の移動を防止される。な
お、仕切板84には切欠が設けられ、ローラ79との干
渉が回避されている。
【0014】供給リール76の幅は、供給ユニット32
と同様に、テーピング電気部品62の幅が大きいほど大
きくなり、仕切板84はテーピング電気部品62の幅に
合わせて設けられる。例えば、テーピング電気部品62
の幅が最小の場合には、供給リール76の幅も最小であ
り、隣接する溝83にそれぞれ仕切板84が嵌合され、
最小の収容空間が形成される。供給リール76の幅が大
きく、隣接する溝83に嵌合された一対の仕切板84に
より形成される収容空間に収容できない場合には、例え
ば、2つおきの溝83に仕切板84を嵌合し、供給リー
ル76を収容可能な空間を設ける。バケット79は、幅
が異なる複数種類の供給リール76を同時に収容するこ
とができるのである。仕切板保持部材80と81との間
の距離は、供給リール76の外径より大きくされ、ま
た、仕切板保持部材82はローラ79の上端面より下側
に設けられ、供給リール76と仕切板保持部材80,8
1,82とが干渉しないようにされている。したがっ
て、供給リール76の幅が小さくても大きくても、供給
リール76を、仕切板保持部材80,81と干渉するこ
となく、2つの仕切板84の間に嵌入させ、ローラ79
に支持させることができる。
【0015】供給リール76の側面には、バーコード8
8が印刷されている。バーコード88は、本実施形態で
は、電気部品60の型番,寸法,キャリヤテープ64に
保持された電気部品60の個数(電気部品60を1個も
供給していない新品のテーピング電気部品62が保持す
る電気部品60の個数),テーピング電気部品の幅,電
気部品60の保持ピッチ,テーピング電気部品62がエ
ンボスキャリヤ型であるかパンチキャリヤ型であるかリ
ード線端子テーピング型であるかを表す。
【0016】供給リール76から引き出されたテーピン
グ電気部品62は、図2に示すように、供給ユニット3
2に設けられたテーピング電気部品送り装置90によ
り、供給ユニット32の長手方向と平行な方向におい
て、テーピング電気部品62の長手方向に一定ピッチず
つ送られ、電気部品60が1個ずつ部品供給位置へ送ら
れるとともに、トップカバーテープ処理装置92により
トップカバーテープ66が処理される。部品供給位置
は、部品吸着具22によって電気部品60がエンボス7
0から取り出される位置であって、供給ユニット32の
前部(供給ユニット32の長手方向と平行な方向である
前後方向において、プリント配線板搬送装置14側の部
分)に設定された決まった位置であり、部品供給位置の
近傍部(部品供給位置を含む)が部品供給部である。ま
た、テーピング電気部品62の幅方向は供給ユニット3
2の幅方向と平行である。
【0017】電気部品60の供給が進んで供給リール7
6に巻き付けられたテーピング電気部品62が終わりに
近づけば、作業者がテーピング電気部品62を補給す
る。テーピング電気部品62が終わりに近づいた先の供
給リール76をバケット78から外すとともに、テーピ
ング電気部品62を供給リール76から外し、次にテー
ピング電気部品62を供給する別の供給リール76をバ
ケット78にセットするとともに、テーピング電気部品
の始端部を供給リール76から引き出し、図9および図
10に示すように、現に電気部品60を供給している先
のテーピング電気部品62の後端部である終端部96
と、次に電気部品60を供給する別のテーピング電気部
品62の前端部である始端部98とを金属接続片(以
下、接続片と略称する)100および接続片の一種であ
る接続テープ102により接続するのである。接続片1
00および接続テープ102が2つのテーピング電気部
品62の終端部96および始端部98と共同して接続部
103を構成している。テーピング電気部品62の接続
は、バケット76の、そのテーピング電気部品62が巻
き付けられた供給リール76が保持される位置の近傍に
おいて行われる。なお、図9においては、電気部品60
の図示は省略されている。
【0018】接続片100は、図11および図12に示
すように、金属製、例えば鉄製の矩形板状を成す本体部
104と、本体部104にキャリヤテープ64の送り穴
74と等ピッチで形成された複数(本実施形態の場合3
個)の送り穴106と、本体部104から直角に突出さ
せられた複数(本実施形態の場合8個)のかしめ爪10
8とを備えている。本体部104の幅は、テーピング電
気部品62の送り穴74の中心から、送り穴74が設け
られた被支持部68の側縁までの距離の2倍以下とされ
ている。
【0019】また、かしめ爪108は、キャリヤテープ
64の厚さよりも大きい高さとされている。本実施形態
におけるかしめ爪108は、本体部104の長手方向の
両端部からそれぞれ突出したY形爪110と、3個の送
り穴106の互いに隣接する2対の各中間位置からそれ
ぞれ突出したJ形爪112との2種類の形状を有する爪
とされており、Y形爪110とJ形爪112とはそれぞ
れ長手方向に隔たった2箇所ずつに設けられている。な
お、Y形爪110から送り穴106の中心までの距離
と、J形爪112から送り穴106の中心までの距離と
はほぼ等しくされている。
【0020】Y形爪110は、本体部104の両端縁か
ら突出して形成された耳部が、図12に示すように、直
角に曲げられることにより形成されたものであり、図1
3に示すように、幅方向に並んで2個形成され、その正
面形状は上端部114が二股に分かれてほぼY字形を成
している。図14に拡大して示すように、Y形爪110
の基端部116は、上端部114に向かうにつれて幅が
狭くなる向きに傾斜させられており、上端部114は基
端部116の最大幅内で形成されている。
【0021】また、J形爪112は、本体部104の一
部が、切り曲げにより図12に示すように直角に曲げ起
こされることにより形成されたものであり、したがっ
て、本体部104には、図11に示すように、J形爪1
12に対応する形状の開口が生じている。図15に拡大
して示すように、J形爪112の正面形状は、上端部が
幅方向に湾曲したほぼJ字形を成している。このJ字形
の湾曲部118は、上端部の幅方向内側の側部に凹曲線
で画定される切欠120が形成されるとともに、その上
端縁122が、切欠120が形成された内側の側端から
外側の側端に向かうに従って低くなる向きに傾斜させら
れることにより形成されており、したがって、湾曲部1
18は、J形爪112の基端部124の幅内で形成され
ている。J形爪112もY形爪110と同様に幅方向に
2個並んで形成されており、これら2個のJ形爪112
は、上記湾曲部118が幅方向の内向きになるように互
いに対称に配置されている。
【0022】2本のテーピング電気部品62の終端部9
6と始端部98とのうち、キャリヤテープ64の送り穴
74が形成された部分は、接続片100により接続され
る。接続時には、図示は省略するが、専用のテープ接続
工具を用いて接続片100のかしめ爪108がかしめら
れる。このテープ接続工具は、まだ、未公開であるが、
特願平9−195954号の明細書に記載のテープ接続
工具と同様に構成されている。テープ接続工具は複数の
位置決め突部を備えており、これら位置決め突部に、ま
ず、接続片100の送り穴106が嵌合され、次いで、
キャリヤテープ64の終端部96,98の各送り穴74
が嵌合されることにより、接続片100の一方の端の送
り穴106とテーピング電気部品62の終端部96の送
り穴74とが一致し、接続片100の他方の端の送り穴
106とキャリヤテープ64の始端部98の送り穴74
とが一致し、2本のテーピング電気部品62のそれぞれ
の端に形成されたほぼ半分の送り穴74が接続片100
の中央の送り穴106に一致する状態となる。また、各
テーピング電気部品62の上記完全な送り穴74と半分
の送り穴74との中間位置にそれぞれJ形爪112が位
置し、キャリヤテープ64の完全な送り穴74同士の中
間位置にY形爪110が位置する状態となる。
【0023】この状態で作業者がテープ接続工具を操作
すれば、Y形爪110とJ形爪112とは、基端部11
6,124に近い部分までキャリヤテープ64を貫通し
て表面72側から突出させられるとともに、Y形爪11
0の上端部114およびJ形爪112の湾曲部118が
互いに接近する方向に座屈させられる。そして、接続片
100の本体部104がキャリヤテープ64の裏面73
に密着させられるとともに、上端部114および湾曲部
118がキャリヤテープ64の表面72に密着させら
れ、本体部104と共同してキャリヤテープ64の接続
されるべき部分を両側から挟み、終端部96と始端部9
8とのキャリヤテープ64により構成される部分を確実
に接続する。
【0024】このように2つのテーピング電気部品62
の各キャリヤテープ64が接続片100によって接続さ
れた後、2つのテーピング電気部品62の終端部96お
よび始端部98のトップカバーテープ66により構成さ
れる部分は、図9および図10に示すように、合成樹脂
製の接続テープ102により接続される。接続テープ1
02は、一方の面に粘着剤が塗布されており、先のテー
ピング電気部品62のトップカバーテープ64と次のテ
ーピング電気部品62のトップカバーテープ64とにわ
たって貼り付けられる。
【0025】ユニット本体40を構成する前記第3部材
46および第4部材48はそれぞれ、図17に示すよう
に、薄い板状を成し、第1部材42を幅方向の両側から
挟んで第1部材42に固定されている。第3部材46の
後端部(第1部材42から遠い側の端部であって、供給
リール76に近い側の端部)には、回転案内部材たるガ
イドローラ140がレバー142により、テーピング電
気部品62の幅方向と平行な軸線まわりに回転可能に取
り付けられている。供給リール76から引き出されたテ
ーピング電気部品62は、ガイドローラ140に掛けら
れ、ガイドローラ140に設けられた一対のフランジ部
146(図16には一方のフランジ部146のみが図示
されている)により幅方向の位置ずれを防止されつつ送
られる。
【0026】第3部材46および第4部材48のガイド
ローラ140に対して、テーピング電気部品62の送り
方向(以下、電気部品送り方向と略称する)において下
流側に隣接して、図16に示すように、接続検出装置た
る金属検出器150の検出ヘッド152が設けられてい
る。検出ヘッド152のヘッド本体156はブロック状
を成し、第3部材46と第4部材48との間に嵌合され
るとともに、第3,第4部材46,48に着脱可能に固
定されており、第3,第4部材46,48から上方へ突
出した上端部には、電気部品送り方向と平行に延び、キ
ャリヤテープ64の幅より僅かに大きい幅の溝158
と、溝158に開口し、幅が溝158より狭く、テーピ
ング電気部品62のエンボス70の通過を許容する溝1
60とが形成されている。溝160は、溝158に対し
て、第4部材48側へ寄った位置に設けられている。そ
れにより、溝158内には、テーピング電気部品62の
一対の被支持部68を下方から支持して案内する一対の
支持面162,163が形成されているが、第3部材4
6側の支持面162は幅が広く、キャリヤテープ64の
送り穴74が形成された被支持部68を下方から支持し
て案内し、第4部材48側の支持面163は幅が狭く、
キャリヤテープ64の送り穴74が形成されていない被
支持部68を下方から支持して案内する。支持面16
2,163の電気部品送り方向の両端部はそれぞれ、端
側ほど下方へ傾斜する傾斜面164とされ、被支持部6
8の支持面162,163への係合,抜出しを案内す
る。
【0027】ヘッド本体156の支持面162が設けら
れた側の部分には、電気部品送り方向に隔たった両側面
にそれぞれ、電極166が上下方向に延びる姿勢で固定
手段により着脱可能に固定されている。各電極166の
上部は、図16および図17に示すように、支持面16
2に沿って互いに接近する向きに曲げられており、それ
ら電極166の間には隙間が残されている。一対の電極
166は、テーピング電気部品62の長手方向の移動に
つれて接続片100が描く移動軌跡内において互いに隔
たって設けられているのであり、支持面162に代わっ
て被支持部68を支持し、接続片100が通過すると
き、接続片100は一対の電極166の両方に接触して
それらを電気的に接続する。
【0028】一対の電極166はそれぞれ、配線167
によって接続検出回路168(図31参照)に接続され
ており、これら検出ヘッド152および接続検出回路1
68が金属検出器150を構成している。金属検出器1
50は接触式センサの一種である。接続検出回路168
は、一対の電極166が接続片100によって電気的に
接続されている状態と、接続されていない状態とで異な
る信号を出力するように構成されている。一対の電極1
66は、通常は電気的に接続されていないが、キャリヤ
テープ64を接続する鉄製の接続片100が通過すると
き、接続片100によって電気的に接続され、接続検出
回路164の出力信号の内容により、接続片100が一
対の電極166上を通過しているか否かがわかり、接続
片100が検出され、接続部103が検出される。
【0029】前記ガイドローラ140を通ったテーピン
グ電気部品62は、一対の被支持部68が支持面162
(電極166),163により支持されるとともに案内
され、エンボス70は溝160内へ進入し、移動する
が、キャリヤテープ64の送り穴74が設けられた被支
持部68は、押付け部材たる押付けローラ170によっ
て一対の電極166に押し付けられる。押付けローラ1
70は、第3部材46に固定された前記第5部材50に
取り付けられている。
【0030】第5部材50は、図17に示すように、幅
の薄い板状を成し、その後端部にレバー172が電気部
品送り方向に直角な軸線まわりに回動可能に取り付けら
れるとともに、押付けローラ170がレバー172の回
動軸線と平行な回転軸線まわりに回転可能に取り付けら
れている。押付けローラ170は、レバー172が第5
部材50との間に設けられた付勢手段の一種である弾性
部材たるばね部材174によって付勢されることによ
り、一対の電極166に接近する向きに付勢されてお
り、キャリヤテープ64を電極166に押し付ける。そ
れにより接続片100が一対の電極166上を通過する
とき、接続片100が電極166に押し付けられ、一対
の電極166が接続片100によってより確実に接続さ
れて接続部103がより確実に検出される。
【0031】レバー172には離間用操作部176が設
けられており、作業者が離間用操作部176を持ってレ
バー172をばね部材174の付勢力に抗して回動させ
ることにより、押付けローラ170と一対の電極166
との間に隙間を設け、テーピング電気部品62を配設す
る。押付けローラ170とヘッド本体156との間にテ
ーピング電気部品62を挟んだ後、離間用操作部176
に加えていた力を解除すれば、キャリヤテープ64の被
支持部68は押付けローラ170により一対の電極16
6に押し付けられる。
【0032】前記第4部材48の上部は、図16および
図18に示すように、第3部材46側へ直角に曲げら
れ、その上面が、供給ユニット32の長手方向に延び、
テーピング電気部品62のエンボス70を下方から支持
して案内する水平な支持面180を構成している。支持
面180の検出ヘッド152側(電気部品送り方向にお
いて上流側)の端部には、検出ヘッド152側ほど下方
へ傾斜させられた案内部182が設けられている。検出
ヘッド152を通過したテーピング電気部品62は、支
持面180上に載せられる。なお、支持面180上に載
置されたテーピング電気部品62の幅方向の位置ずれ
は、隣接する供給ユニット32の構成部材により防止さ
れる。
【0033】テーピング電気部品62は、支持面180
により支持されるとともに案内された後、供給ユニット
32の前部においては、溝190を有する第6部材52
により案内される。第6部材52は、図19ないし図2
1に示すように、長手形状のブロック状を成し、第1部
材42の前部に着脱可能に固定されており、第1部材4
2が本体部材を構成し、第6部材52がテープガイド部
材を構成し、第6部材52が第1部材42に装着される
ことにより、テープガイド部192を構成している。
【0034】溝190は、第6部材52に長手方向、す
なわち電気部品送り方向と平行に設けられている。溝1
90は、図21に示すように、エンボス70の通過を許
容する幅および深さを有し、溝190を画定する一対の
溝壁が支持レール198,200を構成し、各支持レー
ル198,200の上向きの端面である支持面202,
204により、テーピング電気部品62の一対の被支持
部68が下方から支持され、案内される。支持面202
は支持面204より幅が広く、支持面202が、キャリ
ヤテープ64の送り穴74が設けられた被支持部68を
支持し、支持面204が、送り穴74が設けられていな
い被支持部68を支持する。
【0035】第6部材52には、図21および図24に
示すように、長手方向の両端部にそれぞれ取付脚部20
6が設けられている。これら取付脚部206は、図21
に示すように、第6部材52の幅方向において、前記支
持面202から離れた位置に設けられており、第6部材
52には、互いに直交する2つの位置決め面208,2
09が設けられている。
【0036】第6部材52にはカバー210が取り付け
られ、テーピング電気部品62の浮上がりを防止するよ
うにされている。カバー210は、図21に示すよう
に、断面形状がコの字形を成し、図20に示すように、
コの字の底壁が溝190,支持面202,204の大部
分を覆っているが、その前部には、電気部品60を取り
出すための切欠212が設けられている。
【0037】カバー210は、第6部材52に長手方
向、すなわち電気部品送り方向に平行な方向に移動可能
に取り付けられており、第6部材52および第1部材4
2を含むユニット本体40に対して、電気部品送り方向
に平行な方向の位置を変更可能とされている。第6部材
52には、スライド214が、第6部材52に電気部品
送り方向に平行に形成された長穴216に移動可能に嵌
合されている。スライド214の前部には、図25に示
すように、軸218が電気部品送り方向と直角、すなわ
ちテーピング電気部品62の幅方向に平行に嵌合される
とともに、軸218の両端部はスライド214から更に
第6部材52の両側へ突出させられ、各突出端部にカバ
ー210が、コの字の一対の側壁の長手方向の中間部に
おいて回動可能に嵌合されている。カバー210は第6
部材52に、テーピング電気部品62の幅方向に平行な
回動軸線まわりに回動可能に取り付けられているのであ
る。軸218は、スライド214を第6部材52に係合
させ、カバー210をスライド214に係合させる役割
も果たす。なお、カバー210がスライド214と共に
移動する際の軸218と第6部材52との干渉は、第6
部材52に形成された長穴220(図24および図25
参照)により回避される。
【0038】スライド214の長手方向の中間部は、図
20および図23に示すように幅が広い幅広部222と
されるとともに、カバー210の後部が係合させられて
いる。この幅広部222には、図23に示すように、幅
方向に貫通する貫通孔224が設けられるとともに、一
対の係合部材たる係合ピン226が互いに逆向きに嵌合
され、ばね部材228により貫通孔224から突出する
向きに付勢されている。係合ピン226は段付状を成
し、その大径の係合部230がカバー210に設けられ
た係合穴232に嵌合させられることにより、カバー2
10が幅広部222に係合させられる。カバー210の
係合穴232を画定する部分の一部には、、係合穴23
2の直径より小さい幅の切欠234(図24参照)が設
けられており、係合ピン226をばね部材228の付勢
力に抗して貫通孔224内に引っ込ませ、係合ピン22
6の小径部236を係合穴232内に位置させた状態で
カバー210を回動させれば、カバー210を係合ピン
226から外し、軸218のまわりに回動可能な状態と
することができる。なお、幅広部222の第6部材52
に対する移動は、第6部材52に設けられた切欠238
(図24参照)により許容される。また、ばね部材22
8の付勢による一対の係合ピン226の移動限度は、図
示しない移動限度規定部材により規定されており、係合
ピン226の貫通孔224からの抜出しが防止されてい
る。移動限度規定部材は、抜出し防止部材でもある。
【0039】第1部材42には、図19および図21に
示すように、長手方向に隔たった2箇所にそれぞれ、切
欠240が設けられており、第6部材52は、第1部材
42上に載置されるとともに、切欠240に取付脚部2
06が嵌合され、位置決め面208が第1部材42の上
面242に当接させられるとともに、位置決め面209
が第1部材42の切欠形成面244に当接させられてい
る。それにより第6部材52が第1部材42に対して幅
方向および上下方向(幅方向と長手方向とに直角な方
向)において正確に位置決めされるとともに、固定手段
の一種であるボルト246によって第1部材42に着脱
可能に固定され、第6部材52が第1部材42に装着さ
れている。上面242および切欠形成面244は、第6
部材52を位置決めする位置決め面なのであり、位置決
め面208,209と共に位置決め手段を構成してい
る。位置決め面209は、第6部材52の第1部材42
に対する幅方向の位置を決める基準面でもある。
【0040】また、電気部品送り方向において下流側の
取付脚部206が下流側の切欠240の端面247に当
接させられて、第6部材52が第1部材42に対して電
気部品送り方向において位置決めされている。電気部品
送り方向において上流側の切欠240は、このように第
6部材52が第1部材42に対して位置決めされたと
き、電気部品送り方向において、上流側の取付脚部20
6の嵌合を許容する寸法を有する。第6部材52の位置
決め面208,209が設けられた部分が本体部材たる
第1部材42への取付部である。また、第6部材52
の、キャリヤテープ64の送り穴74が設けられた被支
持部68を支持する支持面202が設けられた支持レー
ル198を含む部分が、テーピング電気部品送り装置9
0に対応する部分(テーピング電気部品送り装置90の
構成要素である後述するスプロケットに対応する部分)
であり、これら取付部およびテーピング電気部品送り装
置90に対応する部分は、第6部材52の幅方向の片側
に設けられている。
【0041】第6部材52が第1部材42に固定された
状態において、第6部材52を厚さ方向に貫通して形成
された貫通穴248(図24参照)およびスライド21
4に設けられた長穴250(図20参照)を通ってねじ
252が第1部材42に螺合され、図19に示すよう
に、固定手段であり、浮上がり防止手段であるねじ25
2の頭部254により、スライド214の浮き上がりが
防止されるとともに、スライド214が第1部材42に
固定される。
【0042】スライド214が第1部材42に固定され
るのに先立って、カバー210の電気部品送り方向に平
行な方向の位置が調節される。前記スライド214の後
部には、図20および図24に示すように、複数個の円
錐穴256が、第6部材52の長手方向において等間隔
に設けられており、この円錐穴256のうちの一つに、
第1部材42に設けられたボールプランジャ258のボ
ール260が嵌入することにより、スライド214が位
置決めされ、カバー210が電気部品送り方向に平行な
方向において位置決めされる。スライド214には複数
個のセンタ穴が形成され、各センタ穴の開口部が円錐穴
256を構成しているのである。ボールプランジャ25
8は、図19に示すように、外周面に雄ねじが設けられ
たケーシング262内にボール260が嵌合されるとと
もに、ばね部材264によりケーシング262から突出
する向きに付勢されており、ケーシング262は第1部
材42に螺合されている。ボール260がばね部材26
4の付勢力に抗してケーシング262内に引っ込み、円
錐穴256から離脱することによりスライド214の移
動が許容され、ボール260が円錐穴256内に嵌入す
ることにより、スライド214、すなわちカバー210
を位置決めする。
【0043】カバー210の位置は、第1部材42およ
び第6部材52を含むユニット本体40に対して、円錐
穴256の数だけ、複数段階に変更され、例えば、図2
4(a)に示す位置と、図24(b)に示す位置とに変
更される。カバー210の位置は、電気部品60の電気
部品送り方向と平行な方向の寸法、すなわちテーピング
電気部品の電気部品の保持ピッチに応じて段階的に変え
られ、部品供給位置へ移動させられた電気部品は覆わ
ず、エンボス70からの取出しを許容し、部品供給位置
へ移動させられた電気部品について、電気部品送り方向
において上流側に隣接する電気部品を覆う位置とされ
る。
【0044】カバー210は、第6部材52に取り付け
られた状態で、第6部材52と共に第1部材42に取り
付けられる。そして、第6部材52を第1部材42に固
定した後、カバー210を、電気部品送り方向において
電気部品の保持ピッチに応じた位置へ移動させ、ボール
プランジャ258のボール260が円錐穴256に嵌入
して位置決めされた状態で、ねじ252が長穴250を
通って第1部材42に螺合され、スライド214、すな
わちカバー210が第1部材42に電気部品送り方向に
平行な方向において固定される。そのため、供給ユニッ
ト32に振動が加えられても、カバー210がずれる恐
れがない。この状態においても、カバー210はスライ
ド214との係合を解いて、軸218のまわりに回動さ
せることができる。
【0045】テーピング電気部品62を第6部材52に
セットする際には、カバー210を係合ピン226から
外して軸218のまわりに回動させ、第6部材52上か
ら退避させる。テーピング電気部品62のエンボス70
を溝190内に嵌入させ、一対の被支持部68を支持面
202,204上に載置するとともに、送り穴74を後
述するスプロケットの突起に係合させた後、カバー21
0を回動させ、テーピング電気部品62に被せる。この
際、係合ピン226をばね部材228の付勢力に抗して
貫通孔224内へ引っ込ませ、小径部236が切欠23
4と対応する位置に位置させる。そして、カバー210
を回動させ、小径部236が切欠234を通って係合穴
232内へ嵌入した状態で、係合ピン226に加えてい
た力を解除すれば、ばね部材228の付勢により係合部
230が係合穴232に嵌合され、カバー210がスラ
イド214に係止させられる。この状態ではカバー21
0は回動できず、トップカバーテープ66がキャリヤテ
ープ64から剥がされるとき、動くことがない。テーピ
ング電気部品62の幅方向の位置ずれは、エンボス70
の溝190への嵌入により、あるいはカバー210のコ
の字の一対の側壁が、キャリヤテープ64の一対の被支
持部68の位置ずれを防止することにより、防止され
る。
【0046】一旦、第6部材52およびカバー210が
第1部材42に固定された後は、テーピング電気部品の
種類が変わり、カバー210の位置を変更する際には、
作業者は、ねじ252を緩めてカバー210の第1部材
42への固定を解いた後、カバー210を持って、スラ
イド214を、ボールプランジャ258のボール260
をばね部材264の付勢力に抗してケーシング262内
へ引っ込ませ、円錐穴256から離脱させつつ移動さ
せ、カバー210を移動させる。この際、ねじ252は
第1部材42から外さないが、スライド214のねじ2
52(第1部材42)に対する移動は長穴250により
許容される。
【0047】カバー210は、別の円錐穴256にボー
ル260が嵌入し、スライド214が位置決めされるこ
とにより位置決めされる。位置決め後、ねじ252を締
めてカバー210を電気部品送り方向に平行な方向にお
いて第1部材42に固定する。本実施形態においては、
係合ピン226,係合穴232がスライド214にカバ
ー210を取り付ける手段を構成し、スライド214,
固定係合部の一種である係合凹部たる円錐穴256,弾
性的係合部の一種である係合突起たるボール260およ
びばね部材264と共に段階的位置変更装置266を構
成し、段階的位置変更装置266は、軸218,長穴2
20と共にカバー取付装置268を構成している。
【0048】カバー210を、電気部品送り方向に平行
な方向の位置を変更すべく、移動させるとき、軸218
もカバー210およびスライド214と共に移動するた
め、カバー210はいずれの位置においても、軸218
のまわりに回動させ、テーピング電気部品を配設するこ
とができる。
【0049】テーピング電気部品送り装置90を説明す
る。第1部材42には、図19および図22に示すよう
に、回転軸270が、電気部品送り方向に直角(電気部
品供給ユニット32の幅方向およびテーピング電気部品
62の幅方向に平行な方向)な軸線まわりに回転可能に
設けられるとともに、送り部材たるスプロケット272
が相対回転不能に取り付けられている。スプロケット2
72の周回する外周面に設けられた突起274は、キャ
リヤテープ64に形成された送り穴74に係合させられ
る。スプロケット272には、スプロケット272より
小径のラチェットホイール276が同心にかつ相対回転
不能に設けられている。なお、前記第6部材52には、
図24に示すように、スプロケット272およびラチェ
ットホイール276との干渉を避けるための切欠278
が設けられ、カバー210には、図20に示すように、
キャリヤテープ64に形成された送り穴74に対応する
部分に切欠279が形成され、スプロケット272の突
起274との干渉が回避されている。
【0050】回転軸270にはまた、図20および図2
2に示すように、2個の往復運動部材たる回動部材28
0,282が相対回動可能かつそれぞれ往復回動可能に
取り付けられている。前記ラチェットホイール276は
リング状を成し、複数のピン283によってスプロケッ
ト272に同心に位置決めされ、固定されている。回動
部材282は、図22に示すように、基端部がラチェッ
トホイール276と同一平面内に位置させられるととも
に、長手方向の中間部において曲げ起こされ、延出端部
は回動部材280と同一平面内に位置させられている。
これら回動部材280,282の長さ、すなわち回動軸
線から各延出端までの距離は同じにされている。なお、
ラチェットホイールはスプロケットと一体に設けてもよ
い。
【0051】回動部材280,282にはそれぞれ、回
動軸線からの距離が等しい位置にラチェット爪284,
286がピン288,290により回動可能に、かつラ
チェットホイール276の外周面に設けられた歯292
に係合可能に設けられるとともに、回動部材280,2
82との間に設けられたばね部材294,296によ
り、歯292に係合する向きに付勢されている。これら
ラチェット爪284,286はいずれも、回動部材28
0,282が正方向(図19においては反時計方向であ
り、この方向を往方向とする)に回動させられるときに
は歯292に係合した状態を保ち、回動部材280,2
82が逆方向(図19においては時計方向であり、この
方向を復方向とする)へ回動させられるときには、歯2
92を乗り越えていくものとされている。
【0052】したがって、回動部材280,282が正
方向に回動(往運動)させられるとき、ラチェットホイ
ール276が正方向に回転させられるとともにスプロケ
ット272が回転させられてテーピング電気部品62が
送られ、回動部材280,282が逆方向に回動(復運
動)させられるときには、ラチェット爪284,286
はラチェットホイール276の歯292を乗り越え、次
のテーピング電気部品62の送りのための準備が為され
る。回動部材280,282はそれぞれ、テーピング電
気部品62を送るために、往運動および復運動を行うの
である。
【0053】回動部材280,282は、駆動装置を構
成する回転駆動源たるステッピングモータ300および
運動変換装置302により互いに逆向きに往復回動させ
られる。ステッピングモータ300は、第1部材42
に、ロータの回転軸線が回動部材280,282の回動
軸線と平行となる向きに設けられており、駆動信号の個
数に比例した角度回転させられる。
【0054】運動変換装置302は、カムの一種である
回転カムたる板カム306,カムフォロワたるベルクラ
ンクレバー308および運動伝達装置の一種である接続
装置を構成する2つの連結リンク310,312を含
む。板カム306は、外周面をカム面314とし、第1
部材42に軸316により、回動部材280,282の
回動軸線と平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられ
ており、ステッピングモータ300の回転がギヤ31
8,320,322により伝達されて回転させられる。
板カム306のカム面314は、同一形状部分が周方向
に2回繰り返し形成されてほぼ楕円形状を成す。板カム
306の回転方向において、回転軸線からの距離が増大
する部分と減少する部分とが交互に2箇所ずつ、90度
間隔で設けられているのである。
【0055】カム面314は、両停留対称変形等速度曲
線に沿って形成されている。板カム306は90度回転
する間に、ベルクランクレバー308を加速,等速回動
および減速させるが、加速時および減速時における時々
刻々の加速度が、大きさが互いに同じで方向が逆にな
り、板カム306の等速回転運動をベルクランクレバー
308の速度0から滑らかに加速し、一定速度で回動し
た後、速度0まで滑らかに減速する運動に変換する形状
とされているのである。
【0056】ベルクランクレバー308は、第1部材4
2に軸324により、回動部材280,282の回動軸
線と平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられてお
り、2本のアーム326,328にそれぞれ取り付けら
れたローラ330,332が、板カム306のカム面3
14の互いにほぼ90度位相を異にする2箇所に係合さ
せられている。したがって、ベルクランクレバー308
は、板カム306の回転につれて正方向にも逆方向にも
強制的に回動させられ、2本のアーム326,328は
同じ方向に同じ角度回動させられる。なお、ベルクラン
クレバー308の図19において時計方向の回動を正方
向の回動、反時計方向の回動を逆方向の回動とする。
【0057】2本のアーム326,328の長さは等し
く、各突出端部のベルクランクレバー308の回動軸線
からの距離が等しい位置にそれぞれ、連結リンク31
0,312の一端部が回動可能に連結されており、連結
リンク310,312の他端部は、前記回動部材28
0,282の共通の回動軸線からの距離が等しい位置に
回動可能に連結されている。連結リンク310,312
の各両端部は円形部334とされ、回動部材280,2
82,およびアーム326,328の連結リンク31
0,312が連結される部分には円形部とテーパ部とを
含む切欠336が設けられており、円形部334が切欠
336の円形部に嵌合されて、アーム326,328,
連結リンク310,312および回動部材280,28
2は同一平面内において回動可能に連結されている。な
お、第1部材42には複数の押さえ部材338が固定さ
れ、連結リンク310,312の回動部材280,28
2,アーム326,328からの抜出しが防止されてい
る。
【0058】ベルクランクレバー308が板カム306
によって正方向および逆方向に往復回動させられれば、
連結リンク310,312を介して回動部材280,2
82がそれぞれ正方向および逆方向に往復回動させられ
るが、連結リンク310,312は、回動部材280,
282を、回動角度は同じであるが、回動方向は互いに
逆になるようにアーム326,328に連結している。
連結リンク310,312は、回動部材280,282
の回動範囲の中央およびアーム326,328の回動範
囲の中央においてそれぞれ、回動部材280,282,
アーム326,328に対して直角となる状態で連結さ
れている。アーム326,328の長さ(ベルクランク
レバー308の回動軸線から連結リンク310,312
の連結位置までの距離)および回動部材280,282
の長さ(共通の回動軸線から連結リンク310,312
の連結位置までの距離)はそれぞれ同じであり、アーム
326,328の回動角度および回動方向は同じである
のに対し、回動部材280,282は回動角度は同じで
あるが、回動方向が逆なのである。
【0059】回動部材282は、板カム306の回転に
よりベルクランクレバー308が正方向に回動させられ
るとき、正方向に回動させられてスプロケット272を
回転させ、テーピング電気部品62を送らせる。その
間、回動部材280は逆方向に回動させられ、ラチェッ
ト爪284がラチェットホイール276の歯292を乗
り越え、送りの準備が行われる。ベルクランクレバー3
08が逆方向に回動させられるときには、逆に、回動部
材282が逆方向に回動させられて送りの準備が行わ
れ、回動部材280が正方向に回動させられてスプロケ
ット272が回転させられ、テーピング電気部品62が
送られる。回動部材280,282のうちの一方が逆方
向に回動させられてラチェット爪284が歯292を乗
り越える際のラチェットホイール276の逆回転は、回
動部材280,282のうちの他方が正方向に回動させ
られてラチェットホイール276を正方向に回転させる
ことにより防止される。ラチェットホイール276およ
びラチェット爪284,ラチェットホイール276およ
びラチェット爪286がそれぞれ一方向回転伝達装置を
構成し、回動部材280,282の各正方向の回動はス
プロケット272に伝達するが、各逆方向の回動はスプ
ロケット272に伝達しないのである。これら2つの一
方向回転伝達装置は、ラチェットホイール276を共用
している。
【0060】板カム306のカム面314は、同じ形状
の部分が2回繰り返されてほぼ楕円形状を成し、回動部
材280は、図26に実線で示すように、板カム306
が1回転する間に、送り動作および送り準備動作を2回
ずつ行う。回動部材282も同じであるが、図26に二
点鎖線で示すように、回動部材280とは90度位相が
ずれている。ベルクランクレバー308は板カム306
が90度回転する毎に回動方向が変わるが、回動部材2
80,282が交互に送り動作を行うのである。なお、
前述のように、カム面314は、両停留対称変形等速度
曲線に沿って形成されており、回動部材280,282
は、図26に示すように、加速度および減速度が滑らか
に変化し、速度0から滑らかに加速し、速度0まで滑ら
かに減速する。
【0061】したがって、スプロケット272およびラ
チェットホイール276が停止させられる際の慣性は小
さく、また、ラチェット爪284,286をラチェット
ホイール276の歯292に係合する向きに付勢するば
ね部材294,296の付勢力は、スプロケット272
およびラチェットホイール276がラチェット爪28
4,286をばね部材294,296の付勢力に抗して
回動させることがない大きさに設定されており、スプロ
ケット272およびラチェットホイール276が、回動
部材280,282の正方向への回動によって与えられ
る位置を超えて回転することはなく、テーピング電気部
品62の電気部品60は部品供給位置に精度良く位置決
めされる。
【0062】回動部材280,282の各1回の送り動
作によるテーピング電気部品62の送りピッチを基準ピ
ッチとする。基準ピッチは、電気部品60の保持ピッチ
が異なる複数種類のテーピング電気部品のうち、最小の
保持ピッチと等しくされている。前述のように、電気部
品60の寸法に応じて、テーピング電気部品における電
気部品60の保持ピッチが変えられる場合、保持ピッチ
は、最小の保持ピッチのM倍(Mは2以上の整数)とさ
れるため、保持ピッチが最小のテーピング電気部品62
の送り時には、板カム306は90度回転させられてス
プロケット272の駆動が1回行われ、保持ピッチが最
小ピッチの2倍であるテーピング電気部品75の送りと
きには、板カム306は180度回転させられてスプロ
ケット272の駆動が2回行われる。テーピング電気部
品62が第1テーピング電気部品であり、テーピング電
気部品75が第2テーピング電気部品である。保持ピッ
チが最小ピッチのM倍(Mは2以上の整数)である別の
第2テーピング電気部品(図示省略)の送り時には、板
カム306は(90×M)度回転させられ、スプロケッ
ト272の駆動がM回行われる。
【0063】ステッピングモータ300の回転を板カム
306に伝達する318,320,322のギヤ比は、
ステッピングモータ300の1回転により、板カム30
6を90度回転させ、スプロケット272の駆動が1回
行われるように設定されている。そのため、スプロケッ
ト272が1回駆動されるのであれば、ステッピングモ
ータ300が1回転させられ、M回駆動されるのであれ
ばM回、回転させればよく、ステッピングモータ300
の制御が容易である。
【0064】第1部材42には、板カム306が1/4
回転毎の複数の回転停止位置のいずれかにあることを検
出する回転停止位置検出器350が設けられている。回
転停止位置検出器350は、板カム306が取り付けら
れた前記回転軸316に取り付けられた検出板352
と、回転停止位置検出センサ354とを含む。検出板3
52には4個のドッグ356が等角度間隔に設けられて
いる。また、回転停止位置検出センサ354は、発光部
および受光部を含む透過型の光電センサであり、板カム
306が複数の回転停止位置のいずれかにあるとき、ド
ッグ356が受光部の受光を妨げる。
【0065】したがって、スプロケット272の駆動が
1回行われる場合でも、M回行われる場合でも、ステッ
ピングモータ300が脱調を生ずることなく、板カム3
06を正確に回転停止位置に停止させれば、停止位置信
号が得られ、脱調によって板カム306を正確に回転停
止位置で停止させなければ、受光部の受光が妨げられ
ず、停止位置信号が得られないことから、ステッピング
モータ300の脱調を検出することができる。脱調検出
時には、脱調に起因する駆動信号とステッピングモータ
の回転位置とのずれを解消する処理が行われる。すなわ
ち、ステッピングモータ300を更に少し回転させ、そ
れにより停止位置信号が得られたならば、更にステッピ
ングモータ300を回転させ、ドッグ356を、回転停
止位置検出センサ354の、発光部および受光部の検出
板352の回転方向において中央に位置させるのであ
る。このようにステッピングモータ300を回転させて
みてもなお、停止位置信号が得られないならば、直ち
に、あるいは更に設定回数、ステッピングモータ300
の回転による停止位置信号の取得の試みを行った後、例
えば、報知器を用いて警報音を発して異常の発生を作業
者に報知する。
【0066】トップカバーテープ処理装置92を説明す
る。トップカバーテープ処理装置92は、図27に示す
ように、トップカバーテープ送り装置366および収容
箱368を含んでいる。第1部材42に固定された前記
第5部材50は、図15に示すように、第1部材42よ
り薄い板状を成し、第1部材42から上方へ突出させら
れている。第1部材42が本体部材を構成し、第5部材
50が補助部材を構成し、これら第1,第5部材42,
50がトップカバーテープ送り装置366の本体369
を構成している。
【0067】第5部材50の側面には、図27に示すよ
うに、ローラ382がトップカバーテープ66の幅方向
に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
トップカバーテープ66は、キャリヤテープ64から剥
がされた後、カバー210の切欠212の端縁におい
て、ほぼ180度反転させられ、その幅方向は水平であ
って、供給ユニット32の幅方向と平行であり、ローラ
382に巻き掛けられる。カバー210の切欠212お
よびローラ382により、トップカバーテープ66の通
過経路が規定されている。なお、ローラ382には一対
のフランジ部(図示省略)が設けられ、トップカバーテ
ープ66の幅方向における位置ずれを防止している。
【0068】第5部材50の、ローラ382に対してト
ップカバーテープ送り方向において上流側(カバー21
0の切欠212に近い側)には、テンション調整装置3
71が設けられている。テンション調整装置371は、
ローラ保持部材たるローラ保持レバー370,ローラ3
72および付勢装置の一種である弾性部材たるばね部材
374を含む。ローラ保持レバー370は、その一端部
において、トップカバーテープ66の幅方向に平行な回
動軸線まわりに回動可能に取り付けられている。
【0069】ローラ保持レバー370の他端部にローラ
372が回転可能に設けられている。ローラ保持レバー
370は、トップカバーテープ66の通過経路と交差す
る長さを有し、ローラ372を、トップカバーテープ6
6の通過経路と交差する方向に移動可能に保持してい
る。ローラ保持レバー370は、一端が第5部材50に
係止されたばね部材374により、ローラ372がトッ
プカバーテープ66を屈曲させる向きに付勢されてい
る。なお、ローラ372には一対のフランジ部(図示省
略)が設けられ、トップカバーテープ66の幅方向にお
ける位置ずれを防止している。
【0070】ローラ保持レバー370には、ばね部材3
74の付勢による回動方向とは逆方向(図27において
は時計方向)において下流側へ突出する被検出部たる被
検出片376が設けられ、第5部材50には、被検出片
376の移動軌跡上であって、移動方向において下流側
の位置にローラ設定位置到達検出センサ378が設けら
れている。このセンサ378は、発光部および受光部を
有する透過型の光電センサであり、ローラ保持レバー3
70がばね部材374の付勢力に抗して移動させられ、
被検出片376が受光部の受光を妨げるに至れば、保持
レバー370が検出される。これらローラ設定位置到達
検出センサ378および被検出片376がローラ設定位
置到達検出器379を構成している。
【0071】なお、ローラ保持レバー370のばね部材
374の付勢による回動の限度は、第5部材50に設け
られたストッパ部材380により規定され、ローラ設定
位置到達検出センサ378に向かう方向の回動の限度
は、第5部材50に設けられたストッパ部材381によ
り規定される。ストッパ部材381は、被検出片376
がローラ設定位置到達検出センサ378の受光部の受光
を妨げた後、被検出片376がローラ設定位置到達検出
センサ378と干渉する前にローラ保持レバー370を
停止させる位置に設けられている。
【0072】トップカバーテープ66は上記ローラ37
2に巻き掛けられた後、前記ローラ382に巻き掛けら
れ、更に、送り回転体たる一対の送りギヤ384,38
6に挟まれている。前記テンション調整装置371は、
一対の送りギヤ384,386の、トップカバーテープ
66の送り方向において上流側に設けられているのであ
る。なお、ローラ382の回転軸線は、送りギヤ38
4,386の噛合部と同じ高さに設けられており、ロー
ラ382を経たトップカバーテープ66は、送りギヤ3
84,386へ真っ直ぐに(送りギヤ384,386の
各回転軸線を結ぶ直線に対して直角な向きに)入って真
っ直ぐに出て来易い。
【0073】上記送りギヤ384,386は、互いに同
じ寸法を有し、いずれもアルミニウム製の成型品であ
り、図28に示すように、各歯388の角部は丸められ
て丸み部390が設けられている。一方の送りギヤ38
4は、回転駆動装置394により回転させられる。送り
ギヤ384は、図28に示すように、前記第5部材50
に、トップカバーテープ66の幅方向(トップカバーテ
ープ66の送り方向に直角な方向)と平行に立設された
支持軸396に回転可能に取り付けられるとともに、ウ
ォームホイール398が一体的に設けられている。ウォ
ームホイール398は、第5部材50に固定されたブロ
ック状の保持体400により、トップカバーテープ66
の幅方向に直角な軸線まわりに回転可能に保持されたウ
ォーム402に噛み合わされており、ウォーム402が
ギヤ404,406(図27参照)を介して駆動源たる
電動モータの一種であるDCモータ408によって回転
させられることにより、送りギヤ384が回転させられ
る。
【0074】DCモータ408は、そのロータの回転軸
線がウォーム402の回転軸線と平行となる姿勢、すな
わちトップカバーテープ66の幅方向と直角な姿勢で第
5部材50に固定のブラケット410に取り付けられて
いる。ウォーム402およびウォームホイール398に
より、DCモータ408のロータの、トップカバーテー
プ66の幅方向と直角な軸線まわりの回転が、トップカ
バーテープ66の幅方向に平行な軸線まわりの回転に変
換されて送りギヤ384に伝達されるのであり、DCモ
ータ408を、そのロータの回転軸線がトップカバーテ
ープ66の幅方向に平行に設ける場合に比較して、供給
ユニット32の幅方向の寸法を小さくし得る。ウォーム
ホイール398,ウォーム402,ギヤ404,406
が回転伝達装置412を構成し、DCモータ408と共
に回転駆動装置394を構成している。
【0075】送りギヤ386は、第5部材50の送りギ
ヤ384より上側の位置に回動可能に取り付けられた回
転体保持部材の一種である回転体保持レバーたるギヤ保
持レバー420に回転可能に保持されており、ギヤ保持
レバー420が第5部材50との間に設けられた付勢手
段の一種である弾性部材たるばね部材422によって付
勢されることにより、送りギヤ384に接近する向きに
付勢されている。送りギヤ386は、送りギヤ384に
対して接近,離間可能に設けられているのであり、送り
ギヤ386は、送りギヤ384,386の各回転軸線を
結ぶ直線が垂直となる位置に設けられ、送りギヤ384
と真上から噛み合う。
【0076】ギヤ保持レバー420には、トップカバー
テープ66の幅方向に平行な方向に延びる離間用操作部
424が設けられている。作業者はこの離間用操作部4
24を持ち、ギヤ保持レバー420をばね部材422の
付勢力に抗して回動させることにより、送りギヤ386
を送りギヤ384から離間させ、送りギヤ384,38
6の間にトップカバーテープ66を挟み込むことができ
る。作業者がギヤ保持レバー420に加えていた力を解
除すれば、送りギヤ386は送りギヤ384に向かって
付勢され、両ギヤ384,386は歯388においてト
ップカバーテープ66を挟んだ状態で噛み合う。
【0077】これら送りギヤ384,386の各々に
は、図28および図29に示すように、幅方向の中間部
に、それら送りギヤ384,386を一周するスクレー
パ溝430,432が形成され、各スクレーパ溝43
0,432にスクレーパ434,436の一部が嵌入さ
せられている。スクレーパ434,436は金属製の薄
板によって作られている。
【0078】送りギヤ384に対して設けられたスクレ
ーパ434は、長手方向の中間部の幅が狭く、スクレー
パ溝430に嵌入可能な幅とされ、長手方向において、
その幅狭部の両側の部分の幅は送りギヤ434と同じに
され、長手方向の両端部の幅は、図29に示すように、
送りギヤ384の幅より大きく、前記保持体400に固
定されて送りギヤ384,386を覆う板状のカバー4
38と第5部材50との間の距離より僅かに小さい幅と
されている。カバー438は、一対の送りギヤ384,
386の噛合部よりも、トップカバーテープ66の送り
方向においてやや上流側から、噛合部を超え、下流側に
おいては収容箱368に至る部分において、送りギヤ3
84,386に回転軸線に平行な方向において隣接して
設けられており、第1部材42,第5部材50と共にト
ップカバーテープ送り装置366の本体369を構成し
ている。
【0079】スクレーパ434は、幅の狭い中間部にお
いてスクレーパ溝430に嵌入させられ、幅が大きく、
スクレーパ溝430から出外れた部分は、送りギヤ38
4に沿って曲げられ、両端部は保持体400に固定され
ている。スクレーパ溝430にスクレーパ434の一部
が嵌入させられ、一対の送りギヤ384,386が噛み
合っている部分にもスクレーパ430が存在し、スクレ
ーパ434は送りギヤ384の上流側から下流側まで連
続して配設されているのである。スクレーパ溝430
は、送りギヤ384の歯溝より深く設けられており、一
対の送りギヤ384,386が噛み合っている部分にお
いては、スクレーパ434はスクレーパ溝430内にあ
って、トップカバーテープ66の送りを妨げることがな
く、トップカバーテープ66の先端が一対の送りギヤ3
84,386の噛合部から出る瞬間からスクレーパ43
4により案内されている。スクレーパ溝432,スクレ
ーパ436についても同じである。
【0080】なお、スクレーパ434には、図29に示
すように開口440が設けられてウォーム402との干
渉が回避されている。また、スクレーパ434は、スク
レーパ溝430に嵌入させられた部分を除いてカバー4
38に密接させられて配設されており、カバー438と
送りギヤ384との間へトップカバーテープ66が入り
込むことを防止している。
【0081】送りギヤ386に設けられたスクレーパ4
36も同様に、長手方向の中間部の幅は狭く、スクレー
パ溝432に嵌入可能な幅とされ、その他の部分の幅
は、送りギヤ386の幅と同じ大きさとされている。ス
クレーパ436は、幅の狭い中間部において送りギヤ4
36のスクレーパ溝432に嵌入され、幅の大きい部分
はスクレーパ溝432から出外れて送りギヤ436に沿
って曲げられ、両端部はギヤ保持レバー420に固定さ
れている。スクレーパ溝432にスクレーパ436の一
部が嵌入させられ、一対の送りギヤ384,386が噛
み合っている部分にもスクレーパ436が存在し、スク
レーパ436は送りギヤ436に、上流側から下流側ま
で連続して配設されているのである。また、スクレーパ
436は、スクレーパ溝432に嵌入させられた部分を
除いてカバー438に密接させられた状態で配設され、
カバー438と送りギヤ386との間へトップカバーテ
ープ66が入り込むことを防止している。上記スクレー
パ434,436のトップカバーテープ66の通過経路
側の面には、ポリテトラフルオルエチレンが塗布され
て、摩擦係数が低くされている。
【0082】このように送りギヤ384,386の両方
に対してスクレーパ434,436が設けられるととも
に、送りギヤ384,386の上流側から下流側にわた
って配設されており、送りギヤ384,386の入口側
と出口側との両方にそれぞれ、スクレーパ434,43
6が設けられており、入口側(トップカバーテープ66
の送り方向において上流側)と出口側(下流側)とにお
いてそれぞれスクレーパ434,436が成す角度は、
120度を超える角度とされている。
【0083】送りギヤ384,386により送られたト
ップカバーテープ66は、収容箱368に収容される。
トップカバーテープ66の送り方向において送りギヤ3
84,386の下流側に設けられ、収容箱368は、第
5部材50に着脱可能に取り付けられている。第5部材
50の後部は、図30に示すように、供給ユニット32
の幅方向の中央側へ曲げられた後、上方へ直角に屈曲さ
せられて、供給ユニット32の長手方向に延びる位置決
め部452が設けられている。
【0084】収容箱368は、図27および図30に示
すように、幅が厚いブロック状を成す梁材454,45
6と、それら梁材454,456の両側面にそれぞれ固
定された薄い側板458,460とを含み、前後方向
(トップカバーテープ66の送り方向と平行な方向)に
おいてそれぞれ開口させられている。これら梁材45
4,456および側板458,460は金属材料、例え
ばアルミニウムによって作られており、静電気によって
収容箱368にトップカバーテープ66が付着すること
が防止されている。
【0085】収容箱368の後側(送りギヤ384,3
86とは反対側)の開口は、図30に示すように、梁材
454に軸462によって回動可能に取り付けられた磁
性材料製の蓋464によって閉塞されている。蓋464
は、梁材456に設けられた磁石466に吸着され、閉
じた状態に保たれている。蓋464には、窓468が設
けられており、収容箱368の中を見ることができる。
なお、窓468には、透明のシート470が貼り付けら
れ、トップカバーテープ66の抜出しが防止されてい
る。
【0086】また、収容箱368の前側(送りギヤ38
4,386側)の開口は、開かれたままであり、トップ
カバーテープ66が流入する流入口472を構成してい
る。梁材454には、図27に示すように、流入口47
2より前方へ斜め上向き(スプロケット434に向かう
方向)に突出する案内突部474が設けられており、ト
ップカバーテープ66の収容箱368内への流入を案内
する。これら梁材454,456,側板458,46
0,蓋464,案内突部474の収容箱368の内面側
の面には、ポリテトラフルオルエチレンが塗布されて摩
擦係数が低くされ、トップカバーテープ66の貼り付き
が防止されている。
【0087】梁材454には、図30に示すように、幅
方向の中央部に位置決め溝476が形成されており、こ
の位置決め溝476を第5部材50に設けられた位置決
め部452に嵌合して幅方向に位置決めし、位置決め突
部452に沿って収容箱368を前方へ移動させ、収容
箱368を第5部材50に取り付ける。梁材456に
も、その前部の幅方向の中央部に位置決め溝478が形
成されており、第5部材50に設けられた別の位置決め
突部480が嵌合され、幅方向に位置決めされる。
【0088】第5部材50の位置決め突部480の両側
面にはそれぞれ、ボールプランジャ482が設けられて
いる(図27には一方のみ図示されている。第5部材5
0は二点鎖線で図示されているが、ボールプランジャ4
82は、理解を容易にするために実線および破線で図示
する)。ボールプランジャ482は、外周面に雄ねじが
設けられたケーシング484,ケーシング内に収容され
た係合突起たるボール486および付勢手段の一種であ
る弾性部材であって、ボール486をケーシング484
から突出する向きに付勢するばね部材488を含む。収
容箱368は、梁材456に形成された係合凹部たる円
錐穴490にボール486が嵌入する位置まで移動させ
られ、長手方向において位置決めされるとともに、第5
部材50に係合させられて、振動等によるずれが防止さ
れている。この状態では、前記案内突部474は、送り
ギヤ384について設けられたスクレーパ434に向か
って延び出させられ、スクレーパ434に近接して位置
させられてトップカバーテープ66の収容箱368内へ
の進入を案内する。収容箱368に、第5部材50から
抜け出す向きの力を加え、ボール486をばね部材48
8の付勢力に抗してケーシング484内へ引っ込ませつ
つ、収容箱368を後方へ移動させれば、第5部材50
から取り外すことができる。なお、前記ギヤ保持レバー
420には、図27に示すように、トップカバーテープ
66の幅方向と平行に延びる閉塞片492が設けられ、
収容箱368の流入口472側からのトップカバーテー
プ66の抜け出しを防止している。
【0089】第5部材50の上端部には、図27に示す
ように、固定把手部材550が供給ユニット32の幅方
向に位置決めされて着脱可能に固定されるとともに、固
定把手部材550には、可動把手部材552が供給ユニ
ット32の長手方向に平行な方向に移動可能に嵌合され
ている。可動把手部材552は第5部材50から供給ユ
ニット32の後方側へ突出させられており、この突出部
を持って可動把手部材552を供給ユニット32の後方
へ引き出すことができる。作業者は、第5部材52から
引き出した可動把手部材552を持って、供給ユニット
32をテーブル30に取付け,取外しし、可動把手部材
552が引き出された状態の固定把手部材550を持っ
て供給ユニット32を移動させる。
【0090】可動把手部材552の外周面には、図30
に示すように、可動把手部材552の長手方向に平行な
方向に延びる回転防止面たる平面553が設けられ、固
定把手部材550に対する回転を阻止されている。ま
た、可動把手部材552の外周面の2箇所には、固定把
手部材552の長手方向に延びる面取りが施されてお
り、面取りにより形成された2つの貼付面554の一方
にバーコードシール556が貼り付けられている。バー
コードシール556には、供給ユニット32についての
識別情報を表すバーコードが印刷されている。
【0091】なお、電気部品60を供給したキャリヤテ
ープ64は、図1に示すように、前記台車34に設けら
れた案内部材494によりテープ切断器496に案内さ
れ、テープ切断器496により切断されて切断片は収容
箱498に収容される。
【0092】複数の供給ユニット32にはそれぞれ、図
31に示すように、ユニットコントローラ500が設け
られている。このユニットコントローラ500は、複数
のコンピュータ(図示省略)を含んでおり、供給ユニッ
ト32に保持されたテーピング電気部品62の接続の監
視,ステッピングモータ300の制御,DCモータ40
8の制御がそれぞれ、専用のコンピュータによって行わ
れる。ユニットコントローラ500にはまた、金属検出
器150の接続検出回路168,回転停止位置検出セン
サ354,ローラ設定位置到達検出センサ378および
操作盤502が接続されている。テーピング電気部品6
2の接続の監視を行うコンピュータのROMには、図3
2にフローチャートで示す接続監視処理が格納され、R
AMには、図33に示すように、基準識別情報メモリ5
04,入力識別情報メモリ506,識別情報入力時間メ
モリ508,接続部検出時間メモリ510,残量カウン
タ512がワーキングメモリと共に設けられている。ま
た、PU(プロセッシングユニット)には、タイマが設
けられている。
【0093】これらユニットコントローラ500は、図
31に示すように、台車34に設けられた台車側コント
ローラ520に接続され、台車側コントローラ520と
の間で情報をやりとりする。台車側コントローラ520
は、部品搭載システム16に設けられた搭載システムコ
ントローラ530に接続されており、それらの間で情報
をやりとりする。搭載システムコントローラ530は、
部品搭載システム16に設けられた報知器532および
表示装置534を制御し、報知器532に警報を発せさ
せ、表示装置534にエラーの内容等を表示させる。台
車側コントローラ520にはまた、バーコードリーダ5
38が接続されるようになっている。さらに、搭載シス
テムコントローラ530は、ホストコンピュータ540
に接続されており、それらの間で情報をやりとりする。
【0094】以上のように構成されたプリント回路板組
立システム10においては、部品吸着具22が移動させ
られて複数の供給ユニット32の1つから電気部品60
を取り出し、プリント配線板20に取り付ける。部品吸
着具22は、電気部品60の取出し後、プリント配線板
20への取付けに先立って、撮像装置38によって電気
部品60の保持姿勢を撮像され、その撮像データに基づ
いてX方向およびY方向の保持位置誤差および回転位置
誤差(軸線まわりの位置誤差)が算出される。また、電
気部品60のプリント回路板20への取付けに先立っ
て、プリント回路板20に設けられた基準マーク(本実
施形態においては対角線上に隔たった2箇所にそれぞれ
設けられている)が撮像され、プリント回路板20の複
数の部品取付位置の各々について、X方向およびY方向
の位置誤差が算出されており、電気部品60および部品
取付位置のX方向およびY方向の各位置誤差および電気
部品60の回転位置誤差が修正されて電気部品60がプ
リント回路板20に取り付けられる。
【0095】供給ユニット32は、電気部品60がエン
ボス70から取り出された状態で次の電気部品60の供
給に備えて待機している。空のエンボス70が部品供給
位置に位置するのである。電気部品60が部品吸着具2
2によって取り出される供給ユニット32については、
搭載システムコントローラ530からの指示に基づいて
ユニットコントローラ500のステッピングモータ30
0を制御するコンピュータがステッピングモータ300
を起動させ、テーピング電気部品62を送らせる。
【0096】ステッピングモータ300は、テーピング
電気部品62の電気部品60の保持ピッチに応じて、電
気部品60を部品供給位置へ移動させるのに必要な量、
回転させられる。例えば、供給ユニット32がテーピン
グ電気部品62から電気部品60を供給するのであれ
ば、テーピング電気部品62は、電気部品60の保持ピ
ッチが最小であって、基準ピッチに等しいため、ステッ
ピングモータ300は、板カム306を90度回転させ
るように制御される。それにより、回動部材280,2
82のうちのいずれか一方が送り動作(往運動)を行っ
てテーピング電気部品62を保持ピッチに等しい距離、
送り、回動部材280あるいは282の1回の送り動作
によるスプロケット272の1回の駆動によって電気部
品60が部品供給位置へ移動させられる。スプロケット
272の駆動を1回行う毎に電気部品60を1個ずつ供
給するのであり、この工程が1回送り供給工程である。
【0097】供給ユニット32がテーピング電気部品7
5を保持し、テーピング電気部品75から電気部品60
を供給するのであれば、電気部品60の保持ピッチは基
準ピッチの2倍であり、ステッピングモータ300は、
板カム306を180(90×2)度回転させるように
制御される。それにより、回動部材280,282が交
互に1回ずつ送り動作(往運動)を行ってスプロケット
272の駆動が2回行われ、電気部品60が部品供給位
置へ移動させられる。スプロケット272の駆動をM回
(2回)行う毎に電気部品60を1個ずつ供給するので
あり、この工程がM回送り供給工程である。ユニットコ
ントローラ500に含まれ、ステッピングモータ300
を制御するコンピュータが、ステッピングモータ300
の回転数を、テーピング電気部品を電気部品の保持ピッ
チに応じて制御し、テーピング電気部品を保持ピッチに
等しい距離送らせる送り制御手段を構成している。
【0098】部品吸着具22は、スプロケット272が
1回駆動されるときには、その駆動によるテーピング電
気部品の送りと同期して、また、スプロケット272が
M回駆動されるときには、最後の駆動、すなわちM回目
の駆動によるテーピング電気部品の送りと同期して下降
させられる。部品吸着具22の下降が同期制御手段によ
って制御され、部品吸着具22は、M回目(スプロケッ
ト272が1回のみ駆動されるときは1回目)のテーピ
ング電気部品の送りの少なくとも一部と並行して下降さ
せられるか、あるいはM回目(スプロケット272が1
回のみ駆動されるときは1回目)のテーピング電気部品
の送りの終了と同時に下降させられるのである。部品吸
着具22の下降とテーピング電気部品のM回目(スプロ
ケット272が1回のみ駆動されるときは1回目)の送
りとを並行させる場合でも、部品吸着具22が電気部品
を吸着する前にテーピング電気部品の送りが終了し、先
頭の電気部品が部品供給位置へ移動させられ、停止した
後に部品吸着具22が電気部品を吸着するようにされ
る。テーピング電気部品の送り状況(スプロケット27
2の駆動状態)は、搭載システムコントローラ530と
ユニットコントローラ500との間の情報のやりとりか
らわかり、部品吸着具22の下降が制御される。
【0099】前述のように、板カム306のカム面31
4は、両停留対称変形等速度曲線に沿って形成されてい
るため、ベルクランクレバー308は速度0から滑らか
に加速し、等速回動した後、速度0まで滑らかに減速
し、それにより回動部材280,282も速度0から滑
らかに加速し、等速回動した後、速度0まで滑らかに減
速させられ、テーピング電気部品62は振動少なく移動
開始,停止させられて、エンボス70からの電気部品6
0の飛出しや、電気部品60の姿勢が変わることがな
い。また、回動部材280,282が交互に送り動作を
行い、スプロケット272を実質的に休みなく駆動され
てテーピング電気部品62が送られるため、テーピング
電気部品の電気部品の保持ピッチが基準ピッチのM倍で
あっても、電気部品が迅速に供給される。ステッピング
モータ300の制御によるテーピング電気部品62の送
りは、ユニットコントローラ500に設けられたコンピ
ュータにより行われ、このコンピュータ,ステッピング
モータ駆動回路および回転停止位置検出器350が駆動
源制御装置を構成している。
【0100】なお、前述のように、ステッピングモータ
300に脱調が生ずれば、ステッピングモータ300が
更に少し回転させられて停止位置信号が得られるように
する等の処理が行われるが、これは、ユニットコントロ
ーラ500に設けられたステッピングモータ300の制
御用のコンピュータによって行われ、脱調に起因する駆
動信号とステッピングモータの回転位置とのずれを解消
することができない場合の警報音の発生,異常内容の表
示は、部品搭載システム16に設けられた報知器53
2,表示装置534によって行われる。ユニットコント
ローラ500から台車側コントローラ520を介して部
品搭載システムコントローラ530へ報知器532,表
示装置534を作動させる旨の指示が出されるのであ
る。
【0101】テーピング電気部品62の送り時には、ス
テッピングモータ300が起動されると同時に、トップ
カバーテープ送り装置366のDCモータ408が起動
され、トップカバーテープ66がキャリヤテープ64か
ら剥がされつつ送られ、収容箱368に収容される。ト
ップカバーテープ送り装置366はトップカバーテープ
剥離装置を兼ねているのである。
【0102】DCモータ408の起動により送りギヤ3
84,386が回転させられ、トップカバーテープ66
が送られるのであるが、トップカバーテープ66のキャ
リヤテープ64からの剥離は、カバー210に設けられ
た切欠212の端縁によって規制されているため、キャ
リヤテープ64が送られた分、トップカバーテープ66
が剥がされる。トップカバーテープ66は、キャリヤテ
ープ64が送られた分、確実に剥がされることが必要で
あり、送りギヤ384,386は、キャリヤテープ64
の送り量よりトップカバーテープ66の送り量の方が多
くなるように回転させられる。
【0103】この送りギヤ384,386による余分な
送りは、トップカバーテープ66の張力が増大し、ロー
ラ保持レバー370がばね部材374の付勢力に抗して
回動させられることにより許容される。そして、DCモ
ータ408が、ステッピングモータ300より先に停止
させられ、キャリヤテープ64の送りが停止する前に送
りギヤ384,386が停止させられる。この送りギヤ
384,386の停止後は、キャリヤテープ64が送ら
れるに連れてローラ保持レバー370がばね部材374
の付勢により回動させられ、トップカバーテープ66が
キャリヤテープ64から剥がされる。キャリヤテープ6
4が送られる間、ローラ保持レバー370がトップカバ
ーテープ66の張力を調節するのであり、トップカバー
テープ66がたるむことなく、剥がされつつ、送られ
る。
【0104】トップカバーテープ66の送り量の方がキ
ャリヤテープ64の送り量よりやや多くされ、ローラ保
持レバー370がトップカバーテープ66の張力によ
り、ストッパ部材380よりも、ローラ設定位置到達検
出センサ378に近い側に位置するようにされているた
め、ローラ保持レバー370がばね部材374の付勢に
より回動させられても、ローラ保持レバー370がスト
ッパ部材380に当接するに至ることはなく、トップカ
バーテープ66がたるむことはない。そのため、テーピ
ング電気部品62の送りが繰り返し行われ、トップカバ
ーテープ66の剥離および送りが繰り返し行われれば、
やがてローラ保持レバー370に設けられた被検出片3
76がローラ設定位置到達検出センサ378によって検
出されるに至る。それによりDCモータ408が停止さ
せられ、トップカバーテープ66の張力が設定張力を超
えて増大し、切れることが防止される。DCモータ40
8の停止後も、テーピング電気部品62が送られれば、
ローラ保持レバー370がばね部材374により回動さ
せられ、トップカバーテープ66は張った状態に保たれ
つつ剥がされる。ばね部材374の付勢によりローラ保
持レバー370が回動させられ、被検出片376がロー
ラ設定位置到達検出センサ378から外れた際、まだ、
DCモータ408の駆動によるトップカバーテープ66
の送り期間中であれば、DCモータ408が再起動さ
れ、送りギヤ384,386が回転させられてトップカ
バーテープ66が送られる。
【0105】ローラ設定位置到達検出センサ378によ
り、トップカバーテープ送り装置366の異常も検出し
得る。例えば、何らかの事情により、テーピング電気部
品62の送り終了後もDCモータ408が回転させられ
続ければ、トップカバーテープ66の張力が増大し、ギ
ヤ保持レバー370がばね部材374の付勢力に抗して
回動させられ、被検出片376がローラ設定位置到達検
出センサ378によって検出されるに至る。それによ
り、DCモータ408あるいはDCモータの制御等に異
常が生じていることがわかり、DCモータ408の回転
を止め、部品搭載システム16に設けられた報知器53
2や表示装置534を用いて作業者に異常の発生を報
知,表示する等、適宜の処理が施され、トップカバーテ
ープ66が切れることが防止される。このローラ設定位
置到達検出器379の検出に基づくDCモータ408の
制御は、ユニットコントローラ500に設けられたDC
モータ408の制御用のコンピュータによって行われ
る。ユニットコントローラ500の、トップカバーテー
プ送り装置366のDCモータ408を制御するコンピ
ュータが送り停止装置を構成している。
【0106】このようにキャリヤテープ64から剥がさ
れ、送りギヤ384,386により送られたトップカバ
ーテープ66は、収容箱368内へ流入口472を通っ
て流入する。一対の送りギヤ384,386は歯388
において互いに噛み合ってトップカバーテープ66を挟
みつつ回転するため、トップカバーテープ66を確実に
送ることができる。また、送りギヤ386に対してスク
レーパ436が設けられているため、トップカバーテー
プ66のキャリヤテープ64に貼り付けられていた側の
面に粘着剤が残っていることがあって、送りギヤ386
の歯388にくっつくことがあっても、トップカバーテ
ープ66がスクレーパ436によって歯388から剥が
され、トップカバーテープ66が歯388に貼り付いた
ままとなって送りに支障が生ずることがない。送りギヤ
384が接触するトップカバーテープ66の面は、キャ
リヤテープ64に貼り付けられていた側とは反対側の面
であって、粘着剤が付着していることはないが、送りギ
ヤ384についてもスクレーパ434が設けられている
ため、トップカバーテープ66が重量により垂れ下がる
ことがあっても、スクレーパ434によって送りギヤ3
84の歯388から剥がされ、送りギヤ384に巻き付
くことが防止される。
【0107】さらに、一対のスクレーパ434,436
の、送りギヤ384,386の出口側の部分は、約12
0度開いているため、トップカバーテープ66はスクレ
ーパ434,436に貼り付くことなく、スムーズに収
容箱368へ送られる。これらスクレーパ434,43
6のトップカバーテープ66の通過経路側の面および収
容箱368の内面には、ポリテトラフルオルエチレンが
塗布されて摩擦係数が低くされているため、トップカバ
ーテープ66が付着することはない。
【0108】作業者は、窓468から収容箱368内に
おけるトップカバーテープ66の溜まり具合を見ること
ができ、一杯になったならば、蓋464を開いてトップ
カバーテープ66を取り出す。なお、収容箱368を第
5部材50から外し、空の収容箱368と交換してもよ
い。この際、トップカバーテープ66を送りギヤ38
4,386側において切断し、第5部材50に取り付け
られた新たな収容箱368内に挿入する。あるいは収容
箱368内に着脱可能に収容器を設け、収容器を交換す
るようにしてもよい。
【0109】電気部品60の供給が進み、供給リール7
6に巻き付けられたテーピング電気部品62が少なくな
ってくれば、作業者は、報知器532および表示装置5
34による報知,表示に基づいて、現に電気部品60を
供給しているテーピング電気部品62に、次に電気部品
60を供給する別のテーピング電気部品62を接続す
る。供給リール76に残っているテーピング電気部品6
2を供給リール76から外し、その供給リール76をバ
ケット78から外した後、別の供給リール76をバケッ
ト78にセットするとともに、その供給リール76に巻
き付けられたテーピング電気部品62と、現に電気部品
60を供給しているテーピング電気部品62とを接続す
るのである。2つのテーピング電気部品62の接続は、
前記接続片100および接続テープ102を用いて行わ
れる。なお、本実施形態においては、補給されるテーピ
ング電気部品62(テーピング電気部品送り装置90に
より送られて電気部品60を供給しているテーピング電
気部品62の後端に接続される別のテーピング電気部品
62)は、電気部品60の供給を1度も行っていない新
品である。報知器532および表示装置534による報
知,表示については、後に説明する。
【0110】ユニットコントローラ500のテーピング
電気部品62の接続の監視を行うコンピュータにおいて
は、図32に示す接続監視処理が実行されている。この
処理においては、まず、ステップ1(以下、S1と略記
する。他のステップについても同じ。)において、テー
ピング電気部品62の識別情報の入力があったか否かの
判定が行われる。テーピング電気部品62の接続時に
は、作業者は、接続の前または後に、バーコードリーダ
538を用いて、接続した別のテーピング電気部品62
が巻き付けられた供給リール76のバーコード88およ
びそのテーピング電気部品62が電気部品60を供給す
る供給ユニット32のバーコードを読み取る。供給ユニ
ット32のバーコードは、固定把手部材550から可動
把手部材552を引き出して読み取る。バーコードリー
ダ538は台車側コントローラ520に接続されてお
り、供給ユニット32についての識別情報に基づいて、
テーピング電気部品62についての識別情報が、そのテ
ーピング電気部品62から電気部品60を供給する供給
ユニット32のユニットコントローラ500へ台車側コ
ントローラ520から供給され、それによりS1の判定
結果がYESになる。
【0111】テーピング電気部品62の接続が行われ
ず、識別情報が入力されなければ、S1の判定結果はN
OになってS3が実行され、接続部103が検出された
か否かの判定が行われる。この判定結果は、接続部10
3が検出されなければNOであり、処理の実行は終了す
る。
【0112】テーピング電気部品62の接続が行われ、
識別情報が入力されればS1の判定結果はYESになっ
てS2が実行され、入力されたテーピング電気部品62
の識別情報が入力識別情報メモリ506に格納されると
ともに、タイマの時間が読み込まれ、識別情報入力時間
メモリ508に格納される。次いでS3が実行される
が、テーピング電気部品62の接続位置と、検出ヘッド
152が設けられた接続部検出位置とは離れており、接
続部103が接続位置から接続部検出位置へ到達するま
でには時間があり、S3の判定結果は当初はNOとな
る。
【0113】テーピング電気部品62の接続時に作業者
がバーコードを読み取っても、読取りを忘れても、接続
部103が検出ヘッド152に至れば、接続片100が
一対の電極166を電気的に接続して接続部103が検
出され、S3の判定結果がYESになり、S4が実行さ
れて識別情報があるか否かの判定が行われる。この判定
は、入力識別情報メモリ506に識別情報があるか否か
により行われる。作業者がテーピング電気部品62を接
続してもバーコードの読取りを忘れれば、入力識別情報
メモリ506にデータがなく、S4の判定結果の判定結
果はNOになってS5が実行される。
【0114】S5においては、作業者がバーコードの読
取りを忘れていること等を報知器532および表示装置
534を用いて報知,表示すること、ならびに部品搭載
システム16の作動を停止させる旨の指示が台車側コン
トローラ520を経て部品搭載システムコントローラ5
30へ出力される。それにより部品搭載システムコント
ローラ530は、報知器532に警報を出させ、表示装
置534に、作業者がバーコードの読み取りを忘れてい
ること、バーコードの読み取りが行われていない供給リ
ール76に巻き付けられたテーピング電気部品62から
電気部品60が供給される供給ユニット32の種類等が
表示される。この供給ユニット32の種類は、表示装置
534への表示を指示しているユニットコントローラ5
00がいずれであるかによりわかる。また、部品搭載シ
ステムコントローラ530は、部品搭載システム16の
作動を停止させる。
【0115】S5の実行後、処理は終了し、S1が実行
される。そして、作業者がバーコードを読み取り、識別
情報が入力されればS1の判定結果がYESになり、S
2が実行された後、S3が実行される。バーコードの読
取り後、部品搭載システム16が再起動されれば、接続
部検出信号が疑似的に発せられ、S3の判定結果がYE
SになってS4が実行される。この場合には、識別情報
が入力されているため、S4の判定結果はYESになっ
てS6以降のステップが実行される。部品搭載システム
16は、バーコードの読取り後、再起動されるのが普通
であり、識別情報が入力され、部品搭載システム16が
再起動されるまではS1,S3の判定結果がNOにな
り、S1,S3が繰り返し実行される。このようにテー
ピング電気部品62の接続に伴って識別情報が入力され
たか否かを判定し、識別情報が入力されるまでは、電気
部品60のプリント配線板20への取付けが行われない
ようにすることにより、種類の正誤が確認されていない
テーピング電気部品62から電気部品60が供給されて
取付ミスが発生することが回避される。
【0116】S4の判定結果がYESになれば、S6が
実行される。S6においては、タイマの時間が読み込ま
れて接続部検出時間メモリ510に格納され、次いでS
7において接続部検出時間メモリ510に格納された時
間から、識別情報入力時間メモリ508に格納された時
間が引かれ、その差が設定時間内であるか否かの判定が
行われる。S7が実行されるのは、S4の判定結果がY
ESになったときであり、必ずS2が実行されており、
2つの時間の差が設定時間と比較される。
【0117】識別情報入力時の時間および接続部検出時
の時間を記憶し、両者の差を設定時間と比較するのは、
テーピング電気部品62の接続に伴って入力されたので
はない識別情報を排除し、テーピング電気部品の接続に
伴う識別情報の入力がないにもかかわらず、入力有りと
されることを回避するためである。接続部検出位置と、
テーピング電気部品62の接続位置とは離れており、接
続部103が接続位置から接続部検出位置へ至るまでに
は時間がある。この接続部到達時間は、接続位置と接続
部検出位置との距離(接続時における接続片100と検
出ヘッド152との間のテーピング電気部品62の長
さ),テーピング電気部品62の電気部品60の保持ピ
ッチ,テーピング電気部品62から電気部品60を供給
する供給ユニット32の供給ペース、すなわち連続して
複数の電気部品60を供給するか否か等により推定し得
る。したがって、設定時間を接続部到達時間よりやや長
い時間に設定し、テーピング電気部品62が接続され、
識別情報が入力された後、設定時間内に接続部103が
検出されれば、その入力された識別情報は接続に伴って
入力された情報であると言うことができる。設定時間
は、テーピング電気部品62の接続時に、接続作業に先
立ってバーコードの読取りが行われても、入力された識
別情報が接続に伴って入力された情報であると言うこと
ができる長さに設定される。
【0118】それに対し、設定時間内に接続部103が
検出されない場合には問題がある。本システム10にお
いて電気部品60へのプリント配線板20への搭載が開
始された後、何らかの理由で、テーピング電気部品62
の接続以外の時に供給リール76のバーコードの読取り
が行われれば、それによってもS1の判定結果がYES
になり、S2において時間が読み込まれるとともに、識
別情報が入力識別情報メモリ506に格納される。その
後、作業者がテーピング電気部品62の接続時にバーコ
ードの読取りを忘れなければ、S2において入力された
識別情報が入力識別情報メモリ506に、先に格納され
ている識別情報に代わって格納されるため、支障はな
い。しかし、作業者が入力を忘れれば、入力識別情報メ
モリ506には、テーピング電気部品62の接続に伴わ
ない識別情報が格納されたままであり、それによってS
4の判定結果がYESになってしまう。しかし、この場
合には、識別情報の入力がテーピング電気部品62の接
続の前に行われており、識別情報の入力から接続部10
3の検出までの時間が設定時間を超えているため、S7
の判定がNOになり、入力された識別情報が接続に伴っ
て入力されたのではない識別情報であることがわかる。
【0119】S7の判定結果がNOになればS8が実行
され、入力識別情報メモリ506に格納されたデータが
消されるとともに、識別情報は入力されていたが、テー
ピング電気部品62の接続に伴う入力ではなく、接続に
伴うバーコードの読取りが行われていないことの報知,
表示ならびに部品搭載システム16の作動を停止させる
旨の指示が台車側コントローラ520を介して部品搭載
システムコントローラ530へ出力される。S8の実行
後、処理は終了し、その後は、前述のバーコードの読取
りが行われておらず、S4の判定結果がNOになった場
合と同様に処理が実行される。
【0120】識別情報の入力から接続部103の検出ま
での時間が設定時間内であればS7の判定結果はYES
になってS9が実行され、接続された別のテーピング電
気部品86に関する識別情報が、入力されるべき識別情
報と一致するか否かの判定が行われる。この入力される
べき識別情報は、ホストコンピュータ540側から供給
されて基準識別情報メモリ504に格納されており、両
者の内容が一致しなければ、接続されるべきテーピング
電気部品62とは違う種類のテーピング電気部品62が
接続されていることがわかる。それによりS9の判定結
果はNOになってS10が実行され、識別情報が不一致
であることを表す不一致情報が作成れる。この不一致情
報は、間違ったテーピング電気部品62が接続されたこ
とを表すデータ,間違ったテーピング電気部品62が接
続された供給ユニット32を表すデータ,接続されるべ
きテーピング電気部品62の識別情報および間違って接
続されたテーピング電気部品62の識別情報等を含む。
次いでS11が実行され、入力識別情報メモリ506に
格納された識別情報が消されるとともに、間違ったテー
ピング電気部品62が接続されたことを報知器532を
用いて報知し、不一致情報を表示装置534に表示する
こと、および部品搭載システム16の作動を停止する旨
の指示ならびにS10において作成された不一致情報が
台車側コントローラ520を介して部品搭載システムコ
ントローラ530へ出力される。
【0121】接続されるべきテーピング電気部品62が
接続されていれば、識別情報は一致し、S9の判定結果
がYESになってS12が実行される。S12において
は、残量カウンタ512のカウント値Cが、接続された
テーピング電気部品62に含まれる電気部品60の個数
に、接続部検出位置と部品供給位置との間に位置する電
気部品60の個数を加えた値にセットされる。接続部検
出位置と部品供給位置との間の距離は、供給ユニット3
2の設計上、わかっており、この距離と、テーピング電
気部品62の電気部品60の保持ピッチとに基づいて、
両位置の間に位置する電気部品60の個数が算出され
る。また、S9において入力された識別情報が基準識別
情報と一致するか否かの判定が行われた後は、この接続
監視処理においては識別情報は不要であり、入力識別情
報メモリ506に格納された識別情報が消される。
【0122】次いでS13が実行され、電気部品60が
1個、供給されたか否か、すなわち部品吸着具22が電
気部品60を1個、エンボス70から取り出したか否か
の判定が行われる。この判定は、部品吸着具22の吸着
動作を制御する部品搭載システムコントローラ530か
らの情報に基づいて行われる。電気部品60が1個、供
給されたならばS13の判定結果はYESになってS1
4が実行され、残量カウンタ512のカウント値Cが1
減少させられる。次いでS15が実行され、残量Cが設
定数CS 以下になったか否かの判定が行われる。テーピ
ング電気部品62が保持する電気部品60が残り少なく
なったか否かの判定が行われるのであるが、この判定結
果は当初はNOであり、S13が実行される。
【0123】S15の判定結果がYESになるまでS1
3〜S15が繰り返し実行される。電気部品60の残量
が少なくなり、残量カウンタ512のカウント値CがC
S 以下になればS15の判定結果がYESになってS1
6が実行され、電気部品60の数が残り少なくなったこ
とを報知し、表示する旨の指示が台車側コントローラ5
20を介して搭載システムコントローラ530へ出力さ
れる。この情報に基づき、報知器532が警報音を発し
てテーピング電気部品62の補給を作業者に促し、表示
装置534により、作業者にテーピング電気部品62を
補給すべき旨およびテーピング電気部品62が少なくな
った供給ユニット32の種類および接続すべきテーピン
グ電気部品62の種類等が表示される。この指示の出力
後、S17が実行され、残量カウンタ512のカウント
値Cがリセットされて処理が終了する。
【0124】本発明の別の実施形態を図34ないし図4
6に基づいて説明する。本実施形態の供給ユニット80
0は、2本のテーピング電気部品801から選択的に電
気部品を供給するように構成されている。テーピング電
気部品801はエンボスキャリヤ型であり、前記テーピ
ング電気部品62より幅が小さく、供給ユニット800
の幅は前記供給ユニット32とほぼ同じであり、前記テ
ーブル30に最小ピッチで取り付けられる。また、2本
のテーピング電気部品801がそれぞれ巻き付けられた
供給リール(図示省略)は、バケット内に2枚の仕切板
により形成される最小の収容空間内に一緒に収容され
る。なお、2本のテーピング電気部品801の構成は、
テーピング電気部品62と同じであり、同じ作用を為す
構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0125】供給ユニット800のユニット本体802
は、図34に示すように、第1部材804,第2部材8
06,第3部材808,第4部材810(図35参
照),第5部材812,第6部材814および第7部材
816等、複数の部材が一体的に固定されて成る。第1
部材804は幅が広く長い板状を成し、第2部材806
は第1部材804に固定されている。第2部材806
は、前記第2部材44と同様に構成されており、同じ作
用を成す部分については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0126】第3部材808および第4部材810は、
図36に示すように、第1部材804より薄い板状を成
し、第1部材804の両側面に固定されている。これら
第3部材808および第4部材810の上端部はそれぞ
れ、図35に示すように、互いに内向きに曲げられ、供
給ユニット800の長手方向、すなわち電気部品送り方
向に平行に延び、水平な支持面820が設けられてお
り、テーピング電気部品801のエンボスを下方から支
持して案内する。
【0127】第3部材808,第4部材810の支持面
820が設けられた部分より後側(電気部品送り方向に
おいて上流側)には、2本のテーピング電気部品801
をそれぞれ案内する2個のガイドローラ822(図34
参照。図34には一方のガイドローラ822のみが図示
されている)がレバー824により、回転可能に、かつ
供給ユニット800の幅方向に並んで設けられるととも
に、2つの金属検出器826の各検出ヘッド828が供
給ユニット800の幅方向(電気部品送り方向と直角な
方向であって、テーピング電気部品の幅方向と平行な方
向)に並んで設けられている。金属検出器826は、前
記金属検出器150と同様に構成されており、同じ作用
を成す部分には同一の符号を付して説明を省略する。2
本のテーピング電気部品801がそれぞれ、押付けロー
ラ170によって一対の電極166に押し付けられるこ
とも同じである。なお、これら2つの金属検出器826
の各検出ヘッド828は、ヘッド本体830を共用して
いる。
【0128】2つの押付けローラ170はそれぞれ、第
5部材812にレバー172によって取り付けられてい
る。第3部材808および第4部材812の各支持面8
20の間には、電気部品送り方向と平行に延びる隙間が
あり、第5部材812は、この隙間に嵌合されるととも
に、長手方向の両端部においてそれぞれ、第4部材81
0に固定のブラケット832(図35参照)と、第1部
材804とに固定されている。第1部材804には、幅
方向の中央に電気部品送り方向と平行に延びる切欠が設
けられ、その切欠に第5部材812の前部が嵌合されて
固定されているのである。
【0129】2つの供給リールから引き出された2本の
テーピング電気部品801はそれぞれ、ガイドローラ8
22に掛けられ、検出ヘッド828に通された後、支持
面820上に載せられ、更に、第1部材804の上面に
載せられる。支持面820上におけるテーピング電気部
品801の幅方向の位置ずれは、第5部材812および
隣接する供給ユニット800の構成部材により防止され
る。
【0130】ユニット本体802の前部には、テープガ
イド部840が一対、設けられている。これらテープガ
イド部840は、第1部材804の前部に着脱可能に、
かつユニット本体802の幅方向(テーピング電気部品
801の幅方向と平行な方向)に並んで固定された2個
の第7部材816によりそれぞれ構成されている。第1
部材804が本体部材を構成し、各第7部材816がテ
ープガイド部材を構成し、2つの第7部材816は第1
部材804を共用しているのである。これら第7部材8
16の構成は同じであり、一方の第7部材816につい
て代表的に説明する。
【0131】第7部材816は、図37ないし図40に
示すように、柱状を成し、長手方向に延び、テーピング
電気部品801のエンボスの通過を許容する溝842が
形成されている。溝842を画定する溝壁が支持レール
844,846を構成し、各支持レール844,846
の上端面がそれぞれ、テーピング電気部品801の被支
持部68を下方から支持して案内する支持面848,8
50を形成している。なお、溝842の底面および支持
面848,850の前部は、前方ほど下方へ傾斜させら
れて案内面852,854,856が形成されており、
電気部品の供給を終えたキャリヤテープ64を前記テー
プ切断器496側へ導く。また、第7部材816の前部
は、先端ほど幅が狭くされている。
【0132】第7部材816には、図39に示すよう
に、2個の位置決め穴860,862が長手方向に隔た
った2箇所に形成されている。前側、すなわち電気部品
送り方向において下流側に設けられた位置決め穴860
は、断面形状が円形であって段付状を成し、大径穴部8
64および小径穴部866を有する。後側、すなわち電
気部品送り方向において上流側の位置決め穴862も段
付状を成し、長穴状または円形穴状の座ぐり部868
と、長穴部870とを含む。長穴部870は、電気部品
送り方向と直角な方向の寸法は、位置決め穴860の小
径穴部866の直径と同じにされ、電気部品送り方向と
平行な方向においては、それより長くされている。
【0133】第7部材816は、図37に示すように、
第1部材804上に載せられ、2本の位置決めボル87
2によって第1部材804に位置決めされ、固定されて
いる。第1部材804には、図37に示すように、電気
部品送り方向に隔たった2箇所にそれぞれ、位置決め穴
874が形成されるとともに、各位置決め穴874の奥
に雌ねじ穴876が互いに同軸に形成されている。位置
決め穴874の直径は、位置決め穴860の小径穴部8
66と直径と同じにされている。また、位置決めボルト
872はそれぞれ、図42に示すように、位置決め軸部
878,雌ねじ穴874に螺合する雄ねじ部880,お
よび位置決め軸部878の雄ねじ部880とは反対側の
端に設けられた頭部882を備えている。位置決め軸部
878の直径は、位置決め穴860の小径穴部866お
よび位置決め穴874に、実質的に隙間がない状態で嵌
合される大きさとされている。
【0134】第7部材816を第1部材804に固定す
る際には、第7部材816を第1部材804上に載せ、
まず、第7部材816の前側の位置決め穴860を通っ
て、位置決めボルト872の雄ねじ部880を、第1部
材804の前側の位置決め穴874に挿入し、雌ねじ穴
876に螺合する。位置決めボルト872の位置決め軸
部878は、第1部材804に設けられた位置決め穴8
74と、第7部材816に設けられた位置決め穴860
の小径穴部866との両方に跨がって嵌合され、第1部
材804と第7部材816とを互いに位置決めする。位
置決めボルト872は、頭部882が、位置決め穴86
0の大径穴部864の底面に当接するまで螺合される。
【0135】次に、第7部材816の後側の位置決め穴
862を通って、位置決めボルト872の雄ねじ部88
0を、第1部材804の後側の位置決め穴874に挿入
し、雌ねじ穴876に螺合する。位置決め穴862の長
穴部870の電気部品送り方向と平行な方向の寸法は、
位置決め穴860の小径穴部866の直径より大きくさ
れているため、位置決め穴874と位置決め穴862と
にずれがあっても、位置決めボルト872を雌ねじ穴8
76に螺合することができる。また、長穴部870の電
気部品送り方向と直角な方向の寸法は、位置決め穴86
0の小径穴部866の直径と等しくされており、第7部
材816は長穴870と位置決め穴874とに跨がって
嵌合された位置決めボルト872の位置決め軸部878
によって第1部材804に対して幅方向に位置決めされ
るとともに、回転を阻止される。位置決めボルト872
は、頭部882が座ぐり部868の底面に当接するまで
螺合され、第7部材816は第1部材804に、位置決
めボルト872および位置決め穴860,862,87
4により位置決めされ、固定されて装着される。
【0136】第1部材804に固定された2個の第7部
材816にはそれぞれ、図37および図38に示すよう
に、カバー890が被せられている。これらカバー89
0は同様に構成されており、一方のカバー890を代表
的に説明する。カバー890は、断面形状がコの字形を
成し、コの字の両側壁にそれぞれ設けられた脚部892
において、第1部材804に軸894により、電気部品
送り方向と直角な軸線まわりに回動可能に取り付けられ
ている。なお、軸894は、図43に示すように、2つ
のカバー890に共用である。
【0137】カバー890は、その前部(電気部品送り
方向において下流側であって、軸894によって第1部
材804に回動可能に取り付けられた側とは反対側の端
部)において、図37に示すように、係合部材900に
より第1部材804に係合させられている。係合部材9
00は、図37および図38に示すように、断面形状が
コの字形を成し、第7部材816の前部に嵌合されると
ともに、コの字の一対の側壁901からそれぞれ延び出
させられた脚部902は、第1部材804の前部に嵌合
され、かつ軸904によって、カバー890の回動軸線
と平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。
なお、軸904は、2つの係合部材900に共用であ
る。また、脚部902の軸904に嵌合される穴は、回
動軸線と直角な方向に長い長穴906とされており、係
合部材900を軸904に対して、回動軸線と直角な方
向へ移動させることができる。
【0138】係合部材900のコの字の一対の側壁90
1にはそれぞれ、第1部材804に回動可能に取り付け
られた側の部分とは反対側の部分に係合爪部910が設
けられ、カバー890に設けられた係合凹部912に嵌
入させられ、係合凹部912の内側の下面に係合させら
れている。係合部材900は、一対の脚部902の間に
設けられた舌片916と第1部材804との間に配設さ
れた付勢手段の一種である弾性部材たるばね部材918
によって、係合爪部910が係合凹部912に係合する
向きに付勢されている。カバー890は、係合部材90
0を介して、コの字の底壁920の前部が第7部材81
6に接近する向きに付勢され、カバー890の前部が、
第7部材816により支持されたテーピング電気部品8
01の上面に接触して第7部材816の支持面848,
850に押さえ付け、支持面848,850からの浮上
がりを防止している。
【0139】本供給ユニット800は、テーピング電気
部品送り装置930およびトップカバーテープ処理装置
932(図44参照)をそれぞれ、2組備えている。図
44には、トップカバーテープ処理装置932の一方の
みが図示されている。テーピング電気部品送り装置93
0を説明する。2組のテーピング電気部品送り装置93
0の構成は、ほぼ同じであり、一方のテーピング電気部
品送り装置を代表的に説明する。テーピング電気部品送
り装置930は、図37および図41に示すように、第
1部材804に固定の支持軸940により電気部品送り
方向と直角な水平軸線まわりに回転可能に支持された送
り部材たるスプロケット942を有しており、スプロケ
ット942の外周面に設けられた突起944は、キャリ
ヤテープに形成された送り穴に係合させられる。スプロ
ケット942には、スプロケット942より小径のラチ
ェットホイール946が同心にかつ相対回転不能に設け
られている。
【0140】支持軸940にはまた、回動部材たる回動
板950が回動可能に取り付けられている。回動板95
0には、ラチェット爪952がピン954により回動可
能に取り付けられるとともに、ピン954との間に設け
られた付勢手段の一種である弾性部材としてのばね部材
956により、ラチェットホイール946の歯958に
係合する向きに付勢されている。このラチェット爪95
2は、回動板950が正方向(図37においては反時計
方向)に回動させられるときには歯958に係合した状
態を保ち、回動板950が逆方向(図37においては時
計方向)に回動させられるとき、歯958を乗り越えて
いくものとされている。
【0141】また、第1部材804には、ストッパレバ
ー960が偏心ピン962により回動可能に取り付けら
れ、第1部材804との間に配設された付勢手段の一種
である弾性部材としての引張コイルスプリング964に
より、係合部966がラチェットホイール946の歯9
58に係合する向きに付勢されている。ストッパレバー
960は、ラチェットホイール946の正方向(図37
においては反時計方向)への回転は許容するが、逆方向
(図37においては時計方向)の回転は阻止する。
【0142】偏心ピン962は、第1部材804に回転
可能に支持される被支持部と、ストッパレバー960を
回転可能に支持する支持部とが互いに偏心して一体的に
設けられたものであり、ラチェットホイール946の歯
958とストッパレバー960の係合部966とが係合
する位置における接線に平行な接線に対して、上記支持
部の中心が被支持部の中心のまわりに描く円弧に接する
状態となるように偏心ピン962が設計されている。
【0143】偏心ピン962は固定手段によりストッパ
レバー960に固定されており、固定手段の固定を解除
し、偏心ピン962をストッパレバー960に対して回
転させることにより、係合部966のラチェットホイー
ル946の周方向における位置が変わり、ストッパレバ
ー960によるラチェットホイール946の位置決め位
置が調節され、ラチェットホイール946を所望の位相
に精度良く位置決めし得、ひいては先頭の電気部品を精
度良く部品供給位置に位置する状態に保つことができ
る。
【0144】回動板950が正方向に回動させられると
き、ラチェット爪952がラチェットホイール946の
歯958に係合した状態を保って移動し、ラチェットホ
イール946が正方向に回転させられるとともにスプロ
ケット942が回転させられ、テーピング電気部品80
1が1ピッチ送られる。回動板950が逆方向に回動さ
せられるときには、ラチェット爪952はラチェットホ
イール946の歯958を乗り越え、次のテーピング電
気部品801の送りのための準備が為されるのみでラチ
ェットホイール946は回転せず、テーピング電気部品
801は停止したままである。
【0145】上記回動板950にはまた、リンク970
の一端部が回動可能に連結されている。回動板950に
は円形の係合部972が設けられ、リンク970の一端
部には円形部とテーパ部とを含む切欠974が設けら
れ、係合部972が切欠974に嵌合され、回動板95
0とリンク970とは、同一平面内において回動可能に
連結されている。なお、第1部材804に固定の押さえ
部材976により、係合部972の係合切欠974から
の抜出しが防止されている。
【0146】第1部材804には、レバー980が軸9
82により、テーピング電気部品801の幅方向に平行
な軸線まわりに回動可能に取り付けられ、レバー980
の一端部にリンク970がピン984により回動可能に
連結されている。レバー980の他端部には、カムフォ
ロワたるローラ986が回転可能に取り付けられるとと
もに、レバー980と第1部材804との間に設けられ
た付勢手段の一種である弾性部材としての引張コイルス
プリング988により、回転カムの一種である板カム9
90のカム面992に接触する向きに付勢されている。
【0147】板カム990は、駆動源の一種である電動
モータたるDCモータ1000により回転させられる。
DCモータ1000は、電動回転モータの一種であり、
図43に示すように、ロータの回転軸線が供給ユニット
800の幅方向に平行となる向きに設けられており、出
力軸1002に板カム990が固定されている。DCモ
ータ1000は、正逆両方向に回転可能であり、ON,
OFF信号により起動,停止させられる安価なモータで
ある。
【0148】板カム990がDCモータ1000によっ
て回転させられれば、レバー980が回動させられると
ともに回動板950が回動させられる。板カム990
は、図37において矢印で示す方向へ回転させられ、カ
ム面992は、板カム990の回転に伴って回転中心か
らの距離が漸増し、ローラ986を移動させて回動板9
50を正方向に回動させ、テーピング電気部品69を送
らせる送り面1010と、回転中心からの距離が漸減
し、ローラ986を引張コイルテーピング988の付勢
力により移動させて回動板950を逆方向に回動させ、
送りの準備を行わせる送り準備面1012と、回転中心
からの距離が一定であって、ローラ986を移動させ
ず、回動板950を回動させない定位置保持面1014
とを有する。定位置保持面1014は、板カム990の
回転方向において送り面1010の下流側に隣接して設
けられている。
【0149】送り面1010は、テーピング電気部品8
01を加速し、減速する運動をローラ986に与える加
速面1016と減速面1018とを含む。これら加速面
1016および減速面1018はそれぞれ、加速度およ
び減速度の変化率である躍動ができるだけ小さくなり、
テーピング電気部品801が速度0から滑らかに加速
し、速度0まで滑らかに減速する運動をローラ986に
与えるように形成されており、テーピング電気部品90
は極めて振動少なく、移動を開始,停止させられる。な
お、送り面1010と送り準備面1012との間であっ
て、定位置保持面1014とは反対側の部分には、製作
の都合上、僅かであるが、板カム990の回転軸線から
の距離が一定の部分がある。
【0150】なお、第1部材804には、突部状のスト
ッパ1020が設けられている。このストッパ1020
は、回動板950がローラ986のカム面992との係
合により正方向に回動した状態から更に、慣性等により
正方向に回動する際にラチェット爪952に係合し、回
動板950の回動を止め、先頭の電気部品が部品供給位
置に位置決めされた状態に保たれる。回動板950のこ
の回動は、ローラ986,カム面992等の寸法公差に
より許容される。
【0151】前記レバー980のリンク970が係合さ
せられた部分より更に先端部には、被検出部1026が
設けられ、第1部材804に設けられた原位置センサ1
028によって検出されるようになっている。原位置セ
ンサ1028は、発光部および受光部を有する透過型の
光電センサであり、被検出部1026は、板カム990
が回転させられ、ローラ986が回動板950を逆方向
に回動させる向きに移動させられるとき、被検出部10
26が発光部と受光部との間へ進入して受光部の受光を
妨げ、板カム990の原位置が検出される。板カム99
0の原位置は、回動板950が逆方向に回動させられて
テーピング電気部品801の送りの準備が終了し、ロー
ラ986が定位置保持面1014に係合した状態となる
位置である。なお、図37には、テーピング電気部品6
2の送りが終了し、これから送りの準備が開始される状
態が図示されている。
【0152】前記カバー890には、部品供給位置の近
傍部である部品供給部(部品供給位置を含む)に対応す
る位置に開口(図示省略)が設けられ、部品吸着具がテ
ーピング電気部品801を取り出し得るようにされると
ともに、キャリヤテープ64の送り穴に対応する部分に
は長穴が形成されて、スプロケット942の突起944
との干渉が回避されている。また、前記第7部材816
には、図39に示すように、スプロケット942,ラチ
ェットホイール946および回動板950との干渉を回
避するための切欠1030,1032,1034が設け
られている。
【0153】他方のテーピング電気部品送り装置930
については、その構成要素に、一方のテーピング電気部
品送り装置930の構成要素に付した符号と同じ符号を
付して説明を省略する。なお、他方のテーピング電気部
品送り装置930のDCモータ1000は、一方のテー
ピング電気部品送り装置930と同様に、ロータの回転
軸線が供給ユニット800の幅方向に平行となる向きに
設けられていて、2つのDCモータ1000は、供給ユ
ニット800の幅方向における位置は同じであるが、幅
方向における向きは逆であり、他方のテーピング電気部
品送り装置930のDCモータ1000により回転させ
られる板カム990は、供給ユニット800の幅方向に
おいて一方の板カム990とは反対側に位置している。
【0154】キャリヤテープ64から剥がされたトップ
カバーテープ66は、カバー890に設けられた上記開
口を通って引き出され、トップカバーテープ処理装置9
32により処理される。トップカバーテープ処理装置9
32を説明する。前述のように、トップカバーテープ処
理装置932は2組設けられているが、これらは同様に
構成されており、一方のトップカバーテープ処理装置9
32を代表的に説明する。
【0155】トップカバーテープ処理装置932は、図
44に示すように、トップカバーテープ送り装置104
0および収容箱1042を備えている。第1部材804
には、前記第5部材812に隣接して第6部材814が
固定されている。第6部材814は第1部材804より
薄い板状を成し、第1部材804の幅方向の中央に形成
された位置決め溝に嵌合され、固定されている。
【0156】トップカバーテープ送り装置1040は、
図44に示すように、第6部材814の一方の側面に回
転可能に取り付けられたローラ1076を有する。トッ
プカバーテープ66は、キャリヤテープ64から剥がさ
れた後、カバー890に設けられた開口の端縁におい
て、ほぼ180度反転させられ、ローラ1076に巻き
掛けられており、トップカバーテープ66の幅方向は水
平であって、供給ユニット800の幅方向と平行であ
る。これらローラ1076およびカバー890に設けら
れた開口の端縁がトップカバーテープ66の通過経路を
規定している。
【0157】第6部材814のローラ1076に対して
トップカバーテープ66の送り方向において上流側に
は、テンション調整装置1058が設けられている。テ
ンション調整装置1058は、ローラ保持部材たるロー
ラ保持レバー1060,ローラ1062および付勢装置
の一種である弾性部材たるばね部材1064を含む。ロ
ーラ保持レバー1060の一端部は、第6部材814
に、トップカバーテープ66の幅方向に平行な回動軸線
まわりに回動可能に取り付けられている。ローラ保持レ
バー1060の他端部に、ローラ1062が回転可能に
設けられている。ローラ保持レバー1060は、トップ
カバーテープ66の通過経路と交差する長さを有し、ロ
ーラ1062をトップカバーテープ66の通過経路と交
差する方向に移動可能に保持している。ローラ保持レバ
ー1060は、第6部材814との間に設けられたばね
部材1064により、ローラ1062がトップカバーテ
ープ66を屈曲させる向きに付勢されている。なお、ロ
ーラ1062,1076はそれぞれ、図示は省略する
が、一対ずつのフランジ部を有し、トップカバーテープ
66の幅方向の位置ずれを防止している。
【0158】ローラ保持レバー1060には、ばね部材
1064の付勢による回動方向とは逆方向(図44にお
いては時計方向)において下流側へ突出する被検出部た
る被検出片1066が設けられ、第6部材814には、
被検出片1066の移動軌跡上であって、移動方向にお
いて下流側の位置にローラ設定位置到達検出センサ10
68が設けられている。このセンサ1068は、発光部
および受光部を有する透過型の光電センサであり、ロー
ラ保持レバー1060がばね部材1064の付勢力に抗
して移動させられ、被検出片1066が受光部の受光を
妨げるに至れば、ローラ保持レバー1060がローラ設
定位置到達検出センサ1068によって検出される位置
まで回動したことが検出される。これらローラ設定位置
到達検出センサ1068および被検出片1066がロー
ラ設定位置到達検出器1070を構成している。
【0159】なお、ローラ保持レバー1060のばね部
材1064の付勢による回動の限度は、第6部材814
に設けられたストッパ部材1072により規定され、ロ
ーラ設定位置到達検出センサ1068に向かう方向の回
動の限度は、第6部材814に設けられたストッパ部材
1074により規定される。ストッパ部材1074は、
被検出片1066がローラ設定位置到達検出センサ10
68の受光部の受光を妨げた後、被検出片1066がロ
ーラ設定位置到達検出センサ1068と干渉する前にロ
ーラ保持レバー1060を停止させる位置に設けられて
いる。
【0160】トップカバーテープ66は上記ローラ10
62に巻き掛けられた後、ローラ1076に巻き掛けら
れ、更に、送り回転体たる一対の送りギヤ1080,1
082に挟まれている。テンション調整装置1058
は、一対の送りギヤ1080,1082の、トップカバ
ーテープ66の送り方向において上流側に設けられてい
るのである。また、送りギヤ1080,1082は、そ
の噛合部がローラ1076の回転軸線と同じ高さに位置
するように設けられており、トップカバーテープ66は
送りギヤ1080,1082の噛合部に真っ直ぐに入っ
て真っ直ぐに出て来易い。
【0161】上記送りギヤ1080,1082は、互い
に同じ寸法を有し、いずれもアルミニウム製の成型品で
あり、図示は省略するが、送りギヤ1080,1082
の各歯の角部は、前記送りギヤ384,386の歯38
8と同様に、丸められて丸み部が設けられている。
【0162】一方の送りギヤ1080は、回転駆動装置
1090により回転させられる。前記第5部材812と
第6部材814とは、図44に示すように、幅の広いブ
ロック状の保持体1092(図45参照)に固定されて
いる。第5,第6部材812,814は、保持体109
2を介して連結されているのである。また、保持体10
92の両側面にはそれぞれ、カバー1096が固定され
ている。カバー1096は、図44に示すように、送り
ギヤ1080,1082の噛合部より、トップカバーテ
ープ66の送り方向においてやや上流側から噛合部を超
え、下流側においては収容箱1042に至るまで、送り
ギヤ1080,1082の回転軸線に平行な方向におい
て隣接して設けられている。前記第1部材804が本体
部材を構成し、第5部材812および第6部材814が
補助部材を構成し、これらは保持体1092およびカバ
ー1096と共にトップカバーテープ送り装置1040
の本体1098を構成している。本体1098は、2組
のトップカバーテープ送り装置1040に共用である。
【0163】保持体1092には、図44に示すよう
に、支持軸1100が供給ユニット800の幅方向(ト
ップカバーテープ66の幅方向と平行な方向)と平行に
設けられている。支持軸1100は、供給ユニット80
0の幅方向に長く、軸方向の中央より一方の側に送りギ
ヤ1080が回転可能に支持されている。保持体109
2の送りギヤ1080の下側には、別の支持軸1102
が、支持軸1100と平行に設けられるとともに、図4
5に示すように、軸方向の中央より一方の側にウォーム
ホイール1104が回転可能に嵌合されている。ウォー
ムホイール1104には、ウォームホイール1104よ
り大径のギヤ1106が一体的に設けられるとともに、
送りギヤ1080と噛み合わされており、ウォームホイ
ール1104はウォーム1108と噛み合わされてい
る。ウォーム1108は、保持体1092の幅方向の中
央から外れた位置に設けられている。これらウォームホ
イール1104,ギヤ1106およびウォーム1108
が回転伝達装置1110を構成している。保持体109
2は、送りギヤ1080等が収容されるハウジングであ
る。
【0164】支持軸1100,1102は、2組のトッ
プカバーテープ送り装置1040において共用されてお
り、支持軸1100,1102の軸方向の中央より他方
の側にはそれぞれ、他方の組のトップカバーテープ送り
装置1040の送りギヤ1080,ウォームホイール1
104が回転可能に嵌合されている。保持体1092、
すなわち2つのトップカバーテープ送り装置1040に
共通の本体1098には、一対の送りギヤ1080,1
082と回転伝達装置1110との組合わせが2組設け
られ、各組の一対ずつの送りギヤ1080,1082
が、それら送りギヤ1080,1082の回転軸線に平
行な方向である本体1098の幅方向に並べて配置さ
れ、本体1098の幅方向の中央から互いに反対側へ外
れた位置に位置するのである。送りギヤ1080は、保
持体1092を介して補助部材を構成する第5,第6部
材812,814に取り付けられている。
【0165】なお、他方のトップカバーテープ送り装置
1040の回転伝達装置1110を構成するウォーム1
108は、図45に示すように、その回転伝達装置11
10を構成するウォームホイール1104に、ウォーム
ホイール1104の回転軸線に対して、一方のウォーム
1108とは反対側において噛み合わされている。2つ
のウォーム1108はそれぞれ、本体1098の幅方向
の中央から互いに反対側へ外れた位置に設けられるとと
もに、本体1098の幅方向に直角な方向に並べて配置
されているのである。
【0166】ウォーム1108は、保持体1092に、
トップカバーテープ66の幅方向に直角な軸線であっ
て、図44に示すように、トップカバーテープ66の送
り方向と直角な垂直面に対してやや傾斜した軸線まわり
に回転可能に保持されている。ウォーム1108は、回
転伝達軸1112と、その両端に設けられた自在継手1
114とを介して駆動源たる電動モータの一種であるD
Cモータ1116に接続されている。これら回転伝達装
置1110およびDCモータ1116が回転駆動装置1
090を構成している。
【0167】DCモータ1116は、第1部材804と
同じ幅を有し、図46に示すように、出力軸1118の
ロータの回転軸線が、第1部材804の幅方向の中央に
位置するとともに、図44に示すように、ロータの回転
軸線が、ウォーム1108の回転軸線と平行となるよう
に傾斜させられ、かつ、ロータの回転軸線がウォーム1
108の回転軸線と同一平面内に位置するように第1部
材804に固定されている。DCモータ1116は、本
体1098の送りギヤ1080,1082より下方の部
分に取り付けられているのである。また、2組の回転伝
達装置1110の各ウォーム1108は、本体1098
の幅方向に直角な方向に並べて配置されており、2つの
DCモータ1116も、本体1098の幅方向に直角な
方向に並べて配置されている。
【0168】本体1098の幅方向の中央に設けられた
DCモータ1116のロータの回転軸線と、本体109
8の幅方向の中央から外れた位置に設けられたウォーム
1108の回転軸線とは、本体1098の幅方向におい
て位置がずれるが、このずれは前記2つの自在継手11
14により吸収され、ウォーム1108がDCモータ1
116により回転させられて送りギヤ1080が回転さ
せられる。
【0169】このように2つのトップカバーテープ送り
装置1040の各ウォーム1108およびDCモータ1
116を、図44および図45に示すように、本体10
98の幅方向に直角な方向に並べて配置すれば、ウォー
ム1108の回転軸線とDCモータ1116のロータの
回転軸線とを、本体1098の幅方向においてはずれて
いるが同一平面内に位置させることができ、2つのウォ
ーム1108を、本体1098の幅方向に並べて配置す
るとともに、DCモータ1116を本体1098の幅方
向に直角な方向に並べて配置する場合のように、DCモ
ータ1116のロータの回転軸線とウォーム1108の
回転軸線とが、本体1098の幅方向に加えて、幅方向
に直角な方向においても位置がずれることがない。その
ため、自在継手1114は、DCモータ1116のロー
タの回転軸線とウォーム1108の回転軸線との、本体
1098の幅方向に平行な方向の位置のずれを吸収すれ
ばよく、2つのDCモータ1116を、本体1098の
幅方向に直角な方向に並べて配置して本体1098の幅
を小さくしながら、回転伝達軸1112および2つの自
在継手1114によってDCモータ1116の回転をウ
ォーム1108に伝達することができる。
【0170】送りギヤ1082は、第6部材814の一
方の側面の送りギヤ1080より上側の位置に回動可能
に取り付けられた回転体保持部材の一種である回転体保
持レバーたるギヤ保持レバー1130に回転可能に保持
されており、ギヤ保持レバー1130が第6部材814
との間に設けられた付勢手段の一種である弾性部材たる
ばね部材1132によって付勢されることにより、送り
ギヤ1080に接近する向きに付勢されている。送りギ
ヤ1082は、送りギヤ1080に対して接近,離間可
能に設けられているのであり、送りギヤ1082は、送
りギヤ1080,1082の各回転軸線を結ぶ直線が垂
直となる位置に設けられ、送りギヤ1080と真上から
噛み合う。
【0171】ギヤ保持レバー1130には、トップカバ
ーテープ66の幅方向と平行な方向に延びる離間用操作
部1134が設けられている。作業者はこの離間用操作
部1134を持ち、ギヤ保持レバー1130をばね部材
1132の付勢力に抗して回動させることにより、送り
ギヤ1082を送りギヤ1080から離間させ、送りギ
ヤ1080,1082の間にトップカバーテープ66を
挟み込むことができる。作業者がギヤ保持レバー113
0に加えていた力を解除すれば、送りギヤ1082は送
りギヤ1080に向かって付勢され、両ギヤ1080,
1082は歯1084においてトップカバーテープ66
を挟んだ状態で噛み合う。第6部材814の他方の側面
に、他方の組のトップカバーテープ送り装置1040の
送りギヤ1082が同様にギヤ保持レバー1130によ
って取り付けられている。これら送りギヤ1082は、
本体1098の幅方向の中央から互いに外れた位置に設
けられ、それぞれ送りギヤ1080に噛み合わされてい
るのである。
【0172】これら送りギヤ1080,1082の各々
には、幅方向の中間部に、スクレーパ溝1140,11
42(図44参照)が送りギヤ1080,1082を一
周して形成され、各スクレーパ溝1140,1142に
スクレーパ1144,1146の一部が嵌入させられて
いる。スクレーパ1144,1146は金属製の薄板に
よって作られている。
【0173】送りギヤ1080に対して設けられたスク
レーパ1144は、長手方向の中間部の幅が狭く、スク
レーパ溝1140に嵌入可能な幅とされ、その他の部分
の幅は、送りギヤ1080の幅と同じである。スクレー
パ1144は、幅の狭い中間部においてスクレーパ溝1
140に嵌入させられるとともに、長手方向の両端部は
保持体1092に固定されている。スクレーパ溝114
0にスクレーパ1144の一部が嵌入させられ、一対の
送りギヤ1080,1082が噛み合っている部分にも
スクレーパ1144がトップカバーテープ66の送りを
妨げることなく存在し、スクレーパ1144は送りギヤ
1080の上流側から下流側まで連続して配設されてい
るのである。また、スクレーパ1144の幅の広い部
分、すなわち送りギヤ1080,1082の噛合部から
出外れた部分は、前記カバー1096に密接して配設さ
れており、カバー1096と送りギヤ1080との間に
トップカバーテープ66が入り込むことを防止してい
る。
【0174】送りギヤ1082に対して設けられたスク
レーパ1146も同様に、長手方向の中間部の幅は狭
く、スクレーパ溝1142に嵌入可能な幅とされ、その
他の部分の幅は、送りギヤ1082の幅と同じ大きさと
されている。スクレーパ1146は、幅の狭い中間部に
おいて送りギヤ1082のスクレーパ溝1142に嵌入
され、両端部はギヤ保持レバー1130に固定されてい
る。スクレーパ溝1142にスクレーパ1146の一部
が嵌入させられ、一対の送りギヤ1080,1082が
噛み合っている部分にもスクレーパ1146が、トップ
カバーテープ66の送りを妨げることなく存在し、スク
レーパ1146は送りギヤ1082に、上流側から下流
側まで連続して配設されているのである。また、スクレ
ーパ1146は、スクレーパ溝1142の幅の広い部
分、すなわち送りギヤ1080,1082の噛合部から
出外れた部分は、カバー1096に密接して配設されて
おり、カバー1096と送りギヤ1082との間へトッ
プカバーテープ66が入り込むことを防止している。上
記スクレーパ1144,1146のトップカバーテープ
66の通過経路側の面には、ポリテトラフルオルエチレ
ンが塗布されて、摩擦係数が低くされている。
【0175】このように送りギヤ1080,1082の
両方に対してスクレーパ1144,1146が設けられ
るとともに、送りギヤ1080,1082の上流側から
下流側にわたって配設されており、送りギヤ1080,
1082の入口側と出口側との両方にそれぞれ、スクレ
ーパ1144,1146が設けられており、出口側にお
いてスクレーパ1144,1146が成す角度は、約1
20度とされている。
【0176】送りギヤ1080,1082により送られ
たトップカバーテープ66は、収容箱1042に収納さ
れる。収容箱1042は幅が広く、2組のトップカバー
テープ送り装置1040について共用とされている。収
容箱1042は、前記実施形態の収容箱368と同様に
構成されており、同じ作用を成す構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。なお、収容箱1042の下
側の梁材456に設けられた位置決め溝476は、図3
5に示すように、供給ユニット800の幅方向の中央に
位置する第5部材812に嵌合され、収容箱1042の
下部が幅方向において位置決めされている。
【0177】また、前記供給ユニット32のトップカバ
ーテープ処理装置92におけると同様のブラケット55
0が、図44に示すように、第5,第6部材814,8
16の上端部に跨がって嵌合され、固定されている。供
給ユニット800は、固定把手部材550に嵌合された
可動把手部材552を持って、テーブル30に取付け,
取外しされるが、可動把手部材552に設けられた一対
の貼付面554の両方にそれぞれ、バーコードシール5
56が貼り付けられている。各バーコードシール556
に印刷されたバーコードはそれぞれ、2本のテーピング
電気部品801についての識別情報を表す。さらに、供
給ユニット800には、図示は省略するが、前記ユニッ
トコントローラ500と同様のユニットコントローラが
2つ、設けられており、各ユニットコントローラは複数
のコンピュータを備え、テーピング電気部品801の接
続の監視,DCモータ1000の制御,DCモータ11
16の制御が専用のコンピュータにより行われる。
【0178】以上のように構成された供給ユニット80
0は、電気部品がエンボス70から取り出された状態で
次の電気部品の供給に備えて待機している。空のエンボ
ス70が部品供給位置に位置しているのである。テーピ
ング電気部品送り装置930はテーピング電気部品80
1の送りの準備を終了した状態にあり、DCモータ10
00は止められ、ローラ986は定位置保持面1014
に係合している。
【0179】テーピング電気部品801は、電気部品の
取出し時に送られる。電気部品が部品吸着具によって取
り出される供給ユニット800においては、搭載システ
ムコントローラからの指示に基づいてユニットコントロ
ーラがDCモータ1000を起動させ、テーピング電気
部品801を送らせる。供給ユニット800が保持する
2本のテーピング電気部品801のうち、電気部品を供
給するテーピング電気部品801が送られる。部品吸着
具は部品供給位置上へ移動させられ、電気部品を吸着
し、エンボスから電気部品を取り出すのであるが、DC
モータ1000は部品吸着具による電気部品の取出しに
合わせて起動される。テーピング電気部品801が送ら
れて先頭の電気部品が部品供給位置へ移動させられ、停
止した後、部品吸着具が電気部品を吸着するようにされ
るのである。
【0180】DCモータ1000が起動されることによ
り板カム990が回転させられる。DCモータ1000
は、ローラ986が定位置保持面1014に係合する状
態で止められており、DCモータ1000の起動当初は
板カム900が回転させられてもローラ986は移動さ
せられない。この間に板カム900の回転速度が定速に
達し、その後、ローラ986が送り面1010に係合
し、回動板950が正方向に回動させられる。それによ
りラチェットホイール946,スプロケット942が回
転させられ、テーピング電気部品801が送られて電気
部品が部品供給位置に位置決めされる。レバー980,
リンク970のレバー比は、1回の送り動作により、テ
ーピング電気部品801のエンボスの形成ピッチ(電気
部品の保持ピッチ)に等しい距離、送られるように設定
されている。
【0181】送り面1010を構成する加速面1016
および減速面1018はそれぞれ、テーピング電気部品
801が速度0から滑らかに加速し、速度0へ滑らかに
減速するように形成されており、テーピング電気部品8
01は極めて振動少なく、移動開始,停止させられる。
そのため、電気部品がトップカバーテープ66によって
もカバー890によっても覆われない状態で部品供給位
置へ送られるが、振動によりエンボスから飛び出した
り、立ち上がったりすることがなく、部品吸着具は確実
に電気部品を吸着することができる。
【0182】テーピング電気部品801の送りが終了し
た後、ローラ986が送り準備面1012に係合する状
態となり、回動板950が逆方向に回動させられ、ラチ
ェット爪952がラチェットホイール946の所定数の
歯958を乗り越えて送りの準備が行われる。この際、
ラチェットホイール946の逆方向の回転はストッパレ
バー960により精度良く阻止されており、ラチェット
爪952がラチェットホイール946の歯958を乗り
越える際にスプロケット942およびラチェットホイー
ル946が逆方向に回転することはなく、電気部品は部
品供給位置に位置する状態に保たれ、部品吸着具は確実
に電気部品を取り出すことができる。送りの準備の終了
後、ローラ986は定位置保持面1014に係合する状
態となり、板カム990の原位置が原位置センサ102
8により検出され、原位置センサ1028からの信号に
基づいてDCモータ1000が停止させられ、次の作動
に備えて待機させられる。
【0183】テーピング電気部品801が送られると
き、2組のトップカバーテープ送り装置1040のう
ち、テーピング電気部品801が送られ、トップカバー
テープ66を送る方の装置1040が作動させられ、ト
ップカバーテープ66がキャリヤテープ64から剥がさ
れつつ、送られる。トップカバーテープ送り装置104
0は、前記トップカバーテープ送り装置366と同様
に、テーピング電気部品801を送るべく、DCモータ
1000が起動されると同時にDCモータ1116が起
動され、トップカバーテープ66をキャリヤテープ64
から剥がしつつ送る。トップカバーテープ送り装置10
40によるトップカバーテープ66の剥がし,送りおよ
びテンション調整動作等は、トップカバーテープ送り装
置366におけると同じであり、説明を省略する。ユニ
ットコントローラに設けられ、ローラ設定位置到達検出
器1070の検出信号に基づいて回転駆動装置1090
を停止させるコンピュータが送り停止装置を構成してい
る。
【0184】収容箱1042は、2つのトップカバーテ
ープ送り装置1040に共用であり、2本のテーピング
電気部品801のキャリヤテープ64から剥がされたト
ップカバーテープ66はいずれも、流入口472を通っ
て収容箱1042に収容される。作業者は、窓468か
ら収容箱1042内におけるトップカバーテープ66の
溜まり具合を見ることができ、一杯になったならば、蓋
464を開いてトップカバーテープ66を取り出す。な
お、2つのトップカバーテープ送り装置1040の各々
について、専用の収容箱を設けてもよい。
【0185】また、テーピング電気部品801において
電気部品の残量が少なくなれば、作業者に報知され、作
業者が2本のテーピング電気部品801を、前記接続片
100と同様の構成の金属製の接続片を用いて接続する
こと、接続されたテーピング電気部品の接続部が金属検
出器826により検出され、その検出に基づいて残量監
視処理が行われることは、前記供給ユニット32におけ
ると同じである。
【0186】なお、上記各実施形態において、テーピン
グ電気部品送り装置90,930は、回転駆動源たるス
テッピングモータ,DCモータの回転をカムおよびカム
フォロワ等を含む運動変換装置により2個の回動部材の
往復回動運動に変換し、回動部材の往運動が一方向回転
伝達装置により送り部材たるスプロケットに伝達される
ものとされていたが、送り装置は、それに限らず、例え
ば、往復駆動源の一種である複動式エアシリンダ等の複
動式流体圧シリンダを備え、その往復駆動部材の往復運
動を運動変換装置によって回動部材の回動運動に変換し
て伝達するものとしてもよく、あるいは供給ユニットと
は別に設けられた駆動源の駆動力に基づいて回動部材を
回動させ、送り部材にテーピング電気部品を送らせるも
のとしてもよい。これらは、速度制御用のカムおよびカ
ムフォロワを含むものとすることも、含まないものとす
ることもできる。
【0187】また、上記各実施形態においてテーブル3
0は位置を固定されていたが、テーブル移動装置によ
り、複数の供給ユニットの各部品供給部が並ぶ一線に沿
って移動させ、部品供給部を順次部品供給位置に位置決
めし、電気部品を供給させるようにしてもよい。この部
品供給位置は、テーブル移動方向に平行な部品供給部の
移動経路中に設定される位置である。
【0188】さらに、上記各実施形態において供給ユニ
ット32,800は、テーピング電気部品62,75,
801の送りの準備が終了した状態で電気部品の供給に
備えて待機させられていたが、送りが終了し、部品供給
位置に電気部品が位置する状態で待機するようにしても
よい。この場合、部品保持具によって電気部品が取り出
された後、直ちにテーピング電気部品送り装置において
送りの準備および送りが行われる。
【0189】また、上記各実施形態において、収容箱3
68,1042の梁材454,456,側板458,4
60は、金属材料、例えばアルミニウムにより作られて
いたが、鉄により作ってもよい。また、梁材と側板との
少なくとも一方を非金属材料製とすることも可能であ
る。例えば、帯電防止樹脂を用い、静電気によるトップ
カバーテープの付着を回避することが望ましい。
【0190】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるトップカバーテープ
処理装置を含む電気部品供給ユニットから電気部品が供
給されるプリント回路板組立システムを概略的に示す図
である。
【図2】上記電気部品供給ユニットを示す正面図であ
る。
【図3】上記電気部品供給ユニットがテーブルに位置決
めされた部分を示す側面図である。
【図4】上記電気部品供給ユニットを保持するバケット
の一部を示す平面図である。
【図5】上記電気部品供給ユニットが保持するテーピン
グ電気部品の一部を示す平面図である。
【図6】上記テーピング電気部品を示す正面図である。
【図7】上記テーピング電気部品を示す側面断面図であ
る。
【図8】テーピング電気部品の別の例を示す平面図であ
る。
【図9】2本のテーピング電気部品が接続片および接続
テープによって接続された状態を示す平面図である。
【図10】2本のテーピング電気部品が接続片および接
続テープによって接続された状態を示す正面図である。
【図11】上記接続片を示す平面図である。
【図12】上記接続片を示す正面図である。
【図13】上記接続片を示す側面図である。
【図14】上記接続片に設けられたY形爪を示す側面図
である。
【図15】上記接続片に設けられたJ形爪を示す側面図
である。
【図16】前記電気部品供給ユニットに設けられた金属
検出器の検出ヘッドおよびその周辺を示す正面図(一部
断面)である。
【図17】上記検出ヘッドおよびその周辺を示す側面図
である。
【図18】上記検出ヘッドおよびその周辺を示す平面図
である。
【図19】前記電気部品供給ユニットのテーピング電気
部品送り装置を示す正面図である。
【図20】前記電気部品供給ユニットの前部を示す平面
図である。
【図21】前記電気部品供給ユニットの上部を示す側面
図である。
【図22】前記電気部品供給ユニットをスプロケットお
よびラチェットホイールが設けられた部分において断面
にして示す側面図である。
【図23】前記電気部品供給ユニットを回転停止位置検
出センサが設けられた部分において断面にして示す側面
図である。
【図24】前記電気部品供給ユニットのテープガイド部
材およびカバーを示す正面図である。
【図25】図24に示すテープガイド部材およびカバー
を、カバーがテープガイド部材に連結された部分におい
て断面にして示す側面図である。
【図26】前記テーピング電気部品送り装置における2
つの回動部材の動作,変位,速度および加速度と板カム
の回転角度との関係を示す図である。
【図27】前記電気部品供給ユニットを構成するトップ
カバーテープ処理装置を示す正面図である。
【図28】上記トップカバーテープ処理装置を構成する
トップカバーテープ送り装置を示す側面断面図である。
【図29】上記トップカバーテープ送り装置を示す側面
図(一部断面)である。
【図30】上記トップカバーテープ処理装置を構成する
収容箱を示す側面図である。
【図31】前記プリント回路組立システムの制御システ
ムを概略的に示すブロック図である。
【図32】前記電気部品供給ユニットに設けられたユニ
ットコントローラのコンピュータのROMに記憶された
接続監視処理を示すフローチャートである。
【図33】上記コンピュータのRAMの構成を示す図で
ある。
【図34】本発明の別の実施形態であるトップカバーテ
ープ処理装置を備えた電気部品供給ユニットを示す正面
図である。
【図35】図34に示す電気部品供給ユニットの後部を
示す側面図(一部断面)である。
【図36】図34に示す電気部品供給ユニットに設けら
れた2つの金属検出器の検出ヘッドを示す側面図(一部
断面)である。
【図37】図34に示す電気部品供給ユニットのテーピ
ング電気部品送り装置を示す正面図である。
【図38】図34に示す電気部品供給ユニットを示す側
面図である。
【図39】図34に示す電気部品供給ユニットのユニッ
ト本体を構成するテープガイド部材を示す正面図であ
る。
【図40】図38に示すテープガイド部材を示す側面図
である。
【図41】図34に示す電気部品供給ユニットのラチェ
ットホイールおよびスプロケットが設けられた部分を断
面にして示す側面図である。
【図42】図34に示す電気部品供給ユニットの上記テ
ープガイド部材が第1部材に固定された部分を断面にし
て示す側面図である。
【図43】図34に示す電気部品供給ユニットのテーピ
ング電気部品送り装置のDCモータが設けられた部分を
断面にして示す側面図である。
【図44】図34に示す電気部品供給ユニットのトップ
カバーテープ処理装置を示す正面図(一部断面)であ
る。
【図45】図44に示すトップカバーテープ処理装置を
構成するトップカバーテープ送り装置のウォームホイー
ルおよびウォームが設けられた部分を断面にして示す平
面図である。
【図46】図44に示すトップカバーテープ送り装置の
DCモータが上記ウォームに接続された部分を示す側面
図(一部断面)である。
【符号の説明】
10:プリント回路板組立システム 16:部品搭載
システム 18:電気部品供給システム 32:電
気部品供給ユニット 40:ユニット本体 42:第1部材 第5部材50 62:テーピング
電気部品 64:キャリヤテープ 66:トップカ
バーテープ 90:テーピング電気部品送り装置
92:トップカバーテープ処理装置 366:トップ
カバーテープ送り装置 368:収容箱 371:
テンション調整装置 370:ローラ保持レバー
372:ローラ 374:ばね部材 376:被検
出片 378:ローラ設定位置到達検出センサ 379:ロ
ーラ設定位置到達検出器384,386:送りギヤ
394:回転駆動装置 398:ウォームホイール
402:ウォーム 404,406:ギヤ 40
8:DCモータ 412:回転伝達装置 420:
ギヤ保持レバー 422:ばね部材 430,432:スクレーパ溝 434,436:ス
クレーパ 500:ユニットコントローラ 80
0:供給ユニット 801:テーピング電気部品
802:ユニット本体 804:第1部材 81
2:第5部材 814:第6部材 930:テーピング電気部品送り
装置 932:トップカバーテープ処理装置 10
40:トップカバーテープ送り装置 1042:収容
箱 1058:テンション調整装置 1060:ロ
ーラ保持レバー 1062:ローラ 1064:ばね部材 106
6:被検出片 1068:ローラ設定位置到達検出セ
ンサ 1070:ローラ設定位置到達検出器 1080,1082:送りギヤ 1090:回転駆動
装置 1092:保持体 1098:本体 11
04:ウォームホイール 1106:ギヤ 1108:ウォーム 1110:回転伝達装置 1
112:回転伝達軸 1114:自在継手 1116:DCモータ 11
30:ギヤ保持レバー 1132:ばね部材 1140,1142:スクレー
パ溝 1144,1146:スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 鎬一 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 Fターム(参考) 3C030 AA03 AA11 5E313 AA15 AA18 CD03 CD04 DD01 DD02 DD03 DD05 DD11 DD13 DD34 DD35 DD50 FF01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリヤテープに並んで形成された電気
    部品収容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収
    容凹部の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成
    るテーピング電気部品から剥がされたトップカバーテー
    プを送る装置であって、 互いに平行な回転軸線のまわりに回転可能に設けられ、
    外周面間に前記トップカバーテープを挟む一対の送り回
    転体と、 それら一対の送り回転体の少なくとも一方を回転駆動す
    る回転駆動装置と、 前記一対の送り回転体の少なくとも一方の外周面の幅方
    向の中間部にその送り回転体を一周して形成されたスク
    レーパ溝と、 前記一対の送り回転体の少なくとも出口側に設けられ、
    一部が前記スクレーパ溝に、少なくとも一対の送り回転
    体のトップカバーテープを挟む部分まで嵌入させられ、
    一対の送り回転体の少なくとも一方にトップカバーテー
    プが巻き付くことを防止するスクレーパとを含むことを
    特徴とするトップカバーテープ送り装置。
  2. 【請求項2】 キャリヤテープに並んで形成された電気
    部品収容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収
    容凹部の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成
    るテーピング電気部品から剥がされたトップカバーテー
    プを送る装置であって、 互いに平行な回転軸線のまわりに回転可能に設けられ、
    外周面間に前記トップカバーテープを挟む一対の送り回
    転体と、 それら一対の送り回転体の少なくとも一方を回転駆動す
    る回転駆動装置と、 前記一対の送り回転体の少なくとも出口側に設けられ、
    一対の回転体にトップカバーテープが巻き付くことを防
    止する一対のスクレーパとを含み、かつ、それら一対の
    スクレーパの互いになす角が45度以上であることを特
    徴とするトップカバーテープ送り装置。
  3. 【請求項3】 キャリヤテープに並んで形成された電気
    部品収容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収
    容凹部の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成
    るテーピング電気部品から剥がされたトップカバーテー
    プを送る装置であって、 互いに平行な回転軸線のまわりに回転可能に設けられ、
    外周面間に前記トップカバーテープを挟む一対の送り回
    転体と、 それら一対の送り回転体の少なくとも一方を回転駆動す
    る回転駆動装置と、 前記一対の送り回転体の少なくとも出口側に設けられ、
    一対の回転体の少なくとも一方にトップカバーテープが
    巻き付くことを防止するスクレーパとを含み、かつ、前
    記スクレーパの少なくともトップカバーの通過経路側の
    面が低摩擦材料により形成されたことを特徴とするトッ
    プカバーテープ送り装置。
  4. 【請求項4】 キャリヤテープに並んで形成された電気
    部品収容凹部に電気部品が収容され、それら電気部品収
    容凹部の開口がトップカバーテープにより閉塞されて成
    るテーピング電気部品から剥がされたトップカバーテー
    プを送る装置であって、 互いに平行な回転軸線のまわりに回転可能に設けられ、
    外周面間に前記トップカバーテープを挟む一対の送り回
    転体と、 それら一対の送り回転体の少なくとも一方を回転駆動す
    る回転駆動装置と、 前記一対の送り回転体の上流側に設けられ、前記トップ
    カバーテープの張力を調整するテンション調整装置とを
    含み、かつ、テンション調整装置が、 前記トップカバーテープを巻き掛け可能なローラと、 そのローラをトップカバーテープの通過経路と交差する
    方向に移動可能に保持するローラ保持部材と、 そのローラ保持部材を、前記ローラが前記トップカバー
    テープを屈曲させる側に付勢する付勢装置と、 前記ローラ保持部材が、前記付勢装置の付勢力に抗し
    て、予め定められた位置まで移動したことを検知するロ
    ーラ設定位置到達検出器と、 そのローラ設定位置到達検出器の検知に応じて前記回転
    駆動装置を停止させる送り停止装置とを含むことを特徴
    とするトップカバーテープ送り装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動装置が、電動モータを駆動
    源とし、その電動モータがそれのロータの回転軸線が前
    記一対の送り回転体によって送られるトップカバーテー
    プの幅方向と直角な姿勢で配設されるとともに、前記回
    転駆動装置が、電動モータの回転を前記一対の送り回転
    体の一方に伝達する回転伝達装置を含み、その回転伝達
    装置が、前記送り回転体の一方に接続されたウォームホ
    イールと、前記電動モータに接続されてウォームホイー
    ルと噛み合わされたウォームとを含むことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載のトップカバー
    テープ送り装置。
  6. 【請求項6】 本体を備え、その本体の前記一対の送り
    回転体が取り付けられた部分より下方の部分に前記電動
    モータが取り付けられたことを特徴とする請求項5に記
    載のトップカバーテープ送り装置。
  7. 【請求項7】 本体部材とその本体部材より薄い補助部
    材とを備え、前記電動モータが前記本体部材に取り付け
    られ、前記一対の送り回転体が前記補助部材に取り付け
    られたことを特徴とする請求項5または6に記載のトッ
    プカバーテープ送り装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の送り回転体と前記回転駆動装
    置との組合わせが2組、共通の本体に設けられ、各組の
    一対ずつの送り回転体がそれら送り回転体の回転軸線に
    平行な方向である本体の幅方向に並べて配置される一
    方、各組の回転駆動装置の駆動源である前記電動モータ
    が本体の幅方向に直角な方向に並べて配置され、各組の
    電動モータが、回転伝達軸とその両端に設けられた自在
    継手とを介して対応する一対の送り回転体の一方に接続
    されたことを特徴とする請求項5ないし7項のいずれか
    1つに記載のトップカバーテープ送り装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1つに記載
    のトップカバーテープ送り装置と、その下流側に配設さ
    れて前記一対の送り回転体から送り出されたトップカバ
    ーテープを収容する収容箱とを含み、かつ、その収容箱
    が、当該トップカバーテープ処理装置の本体に取り外し
    可能に取り付けられたことを特徴とするトップカバーテ
    ープ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記収容箱の少なくとも内面が低摩擦
    材料により形成されたことを特徴とする請求項9に記載
    のトップカバーテープ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記収容箱の、前記トップカバーテー
    プの流入口とは反対側に開閉可能な蓋が設けられた請求
    項9または10に記載のトップカバーテープ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記収容箱に内部観察用の窓が形成さ
    れた請求項9ないし11のいずれか1つに記載のトップ
    カバーテープ処理装置。
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