JP2002033596A - フィーダ - Google Patents

フィーダ

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JP2002033596A
JP2002033596A JP2000216038A JP2000216038A JP2002033596A JP 2002033596 A JP2002033596 A JP 2002033596A JP 2000216038 A JP2000216038 A JP 2000216038A JP 2000216038 A JP2000216038 A JP 2000216038A JP 2002033596 A JP2002033596 A JP 2002033596A
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feeder
tape
tension applying
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JP2000216038A
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English (en)
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Makoto Hosono
誠 細野
Akihiro Udagawa
明博 宇田川
Mamoru Tsuda
護 津田
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ化電気部品の送りとカバーテープの送
りとを外部に設けた共通の駆動装置の駆動に基づいて行
い、カバーテープをリールに巻き取らないフィーダを提
供する。 【解決手段】 第一送り装置122はテープ化電気部品
100を送り、第二送り装置132は、張力付与装置3
10がキャリヤテープから剥がしたカバーテープ104
を送り、収容箱134に収容する。カバーテープ104
の送り量はテープ化電気部品100の送り量より大き
く、送り毎に剥がし位置と駆動ギヤ120との間のカバ
ーテープ104が短くなり、張力付与レバー314が回
動し、解除ローラ336がラチェット爪234を回動さ
せてラチェットホイール218との噛合いから外し、カ
バーテープ104の送りを1回抜いた状態を得る。それ
によりカバーテープ104の張力が減少し、破断等を生
ずることなく、大きい力でカバーテープ104を送るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気部品をキャリ
ヤテープに保持させてテープ化した状態で供給するフィ
ーダに関するものであり、特に、カバーテープのキャリ
ヤテープからの剥がしに関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャリヤテープには、その長手方向に沿
って複数の部品収容凹部が形成され、電気部品が1個ず
つ収容されるとともに、それら部品収容凹部の各開口は
キャリヤテープに貼り付けられたカバーテープにより覆
われ、部品収容凹部からの電気部品の飛出しが防止され
ている。そのため、電気部品をテープ化された状態で供
給するフィーダにおいては、カバーテープをキャリヤテ
ープから剥がし、剥がしたカバーテープを処理すること
が必要であり、例えば、特開平7−9381号公報に記
載のフィーダにおいては、キャリヤテープから剥がした
カバーテープをリールに巻き取るようにされている。こ
の公報に記載のフィーダにおいては、テープ化電気部品
を送るテープ化電気部品送り装置と、カバーテープをリ
ールに巻き取る巻取装置とが設けられるとともに、それ
ら装置はそれぞれ、フィーダの外部に設けられた駆動装
置の作動により得られる駆動力に基づいてテープ化電気
部品を送り、カバーテープを巻き取るようにされてい
る。両装置は駆動源を共用するのである。この公報に記
載のカバーテープ巻取装置においては、リールを回転さ
せ、それによりカバーテープをキャリヤテープから剥が
すとともに、巻き取るようにされているが、1回のカバ
ーテープの巻取りが途中で止められるようにされてい
る。カバーテープが巻き取られるに従ってリールの直径
が増大し、カバーテープの巻取りに要するリールの回転
量が少なくてよくなるからである。このフィーダにおい
ては、リールが巻き取ったカバーテープで一杯になれ
ば、空のリールと交換される。このリール交換は種々の
工夫によって迅速化が図られてはいるが、かなりの時間
を要することを否めず、スプライシングの効果を有効に
享受することができない。スプライシングとは、現に電
気部品を供給しているテープ化電気部品が短くなったと
き、そのテープ化電気部品の末端に新しいテープ化電気
部品の始端をつなぐことにより、テープ化電気部品があ
たかも無限の長さであるかのようにする技術である。こ
れによれば、電気部品の供給を長時間無停止で行うこと
ができるにもかかわらず、カバーテープの処理のため
に、電気部品の供給をかなりの時間停止させざるを得な
いのである。
【0003】それに対し、特開2000−5942号公
報に記載のフィーダにおいては、キャリヤテープから剥
がしたカバーテープを収容箱に収容するように構成され
ている。このフィーダは、テープ化電気部品送り装置
と、カバーテープを剥がして送るカバーテープ送り装置
とを備えている。これら装置はそれぞれに専用の電動モ
ータを駆動源とし、テープ化電気部品が送られるとき、
カバーテープがキャリヤテープから剥がされて収容箱に
収容される。カバーテープの送り量は、キャリヤテープ
の送り量よりやや大きくされており、キャリヤテープか
ら剥がされたカバーテープに緩みが生じないように送ら
れる。
【0004】そのため、テープ化電気部品の送りの進行
に伴ってカバーテープの張力が増大するため、カバーテ
ープ送り装置にテンション調節装置が設けられている。
テンション調節装置は、キャリヤテープから剥がされた
カバーテープの張力をほぼ一定に保つ装置であるが、カ
バーテープのキャリヤテープからの剥がしが繰り返され
るに従って張力が増大すれば、その増大がセンサによっ
て検出され、それに応じてカバーテープ送り用の電動モ
ータが停止させられるようにされている。カバーテープ
の送り停止後もテープ化電気部品は送られ、カバーテー
プはテンション調節装置の作用によってキャリヤテープ
から剥がされる。その結果、張力が減少すれば、カバー
テープ送り用の電動モータが起動されてカバーテープの
剥がしおよび送りが再開される。
【0005】キャリヤテープから剥がされたカバーテー
プは収容箱に収容され、収容箱がカバーテープで一杯に
なれば、収容箱からカバーテープが取り出される。この
取出しは、収容箱内のカバーテープの大半を収容箱外に
出し、それら大半のテープとカバーテープ送り装置につ
ながっている一部とを切断することによって行われる。
この取出作業は前記リールの交換に比較して短時間で行
うことができる。特開2000−5942号公報に記載
のフィーダのように、位置を固定して設けられて電気部
品を供給する場合、電気部品の供給を停止することな
く、収容箱からのカバーテープの取出しを行うことで
き、前記スプライシング技術の効果をより有効に享受す
ることができる。複数のフィーダがテーブルに搭載さ
れ、テーブルの移動により複数のフィーダが選択的に部
品供給位置に位置決めされて電気部品を供給する場合に
は、電気部品の供給を停止することなく、カバーテープ
の取出しを行うことも不可能ではないが、安全上、部品
供給を停止して行うことが望ましい。その場合には、部
品供給停止時間を短縮することができ、スプライシング
技術の効果を有効に享受することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかしながら、上記フィーダはテープ化電気部品の
送りと、カバーテープの送りとをそれぞれ専用の電動モ
ータの駆動により行うものであり、電動モータの停止に
よりカバーテープの送りを停止させるものであるため、
フィーダの外部に設けられた駆動装置の作動により得ら
れる駆動力に基づいてテープ化電気部品の送りとカバー
テープの送りとの両方が行われるフィーダに同じ発明を
適用することはできない。
【0007】本発明は、以上の事情を背景とし、テープ
化電気部品の送りとカバーテープの送りとの両方が、駆
動装置により駆動される共通の被駆動部材の運動に基づ
いて行われるとともに、キャリヤテープから剥がされた
カバーテープがリールに巻き取られず、リール交換の必
要がないフィーダを提供することを課題として為された
ものであり、本発明によって、下記各態様のフィーダが
得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項
に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形
式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易
にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴および
それらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定され
ると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の
事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一
緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項
のみを選択して採用することも可能なのである。 (1)装置本体と、その装置本体に相対運動可能に取り
付けられ、外部に設けられた駆動装置により駆動される
被駆動部材と、その被駆動部材の運動に基づいて、テー
プ化電気部品を一方向に送り、そのテープ化電気部品の
キャリヤテープに長手方向に沿って形成された複数の部
品収容凹部から電気部品を1個ずつ供給する第一送り装
置と、前記被駆動部材の運動に基づいて作動する送り部
材を備え、前記第一送り装置により送られるキャリヤテ
ープからカバーテープを剥がして前記部品収容凹部を開
放するとともに、カバーテープを前記キャリヤテープの
送り量より大きい量送る第二送り装置とを含み、かつ、
その第二送り装置が、前記カバーテープの前記キャリヤ
テープからの剥がし位置と前記送り部材との間に存在す
るカバーテープの長さが設定値以下となった場合に、当
該第二送り装置を無効化する送り無効化装置を含むフィ
ーダ(請求項1)。剥がし位置と送り部材との間のカバ
ーテープの長さが設定値以下になったことは、例えば、
検出手段により検出される。検出手段は、カバーテープ
の長さを電気的に検出するものとしてもよく、機械的に
検出するものとしてもよい。カバーテープの長さを機械
的に検出する場合、例えば、 (7)項に記載のフィーダの
ように、張力付与部材および付勢装置を含む張力付与装
置を利用することができる。カバーテープの長さが短く
なるほど、カバーテープの張力が増大し、張力付与部材
の位置が変わることに基づいて、剥がし位置と送り部材
との間に存在するカバーテープの長さが設定値以下にな
ったことを検出するのである。第二送り装置の無効化
は、1回のカバーテープの送りの全部を無効化するよう
に行ってもよく、一部を無効化するように行ってもよ
い。カバーテープの送り量は、キャリヤテープの送り量
より大きくされているため、剥がし位置と送り部材との
間に存在するカバーテープの長さは、キャリヤテープの
送りおよびカバーテープの剥がしが1回行われる毎に、
それら送り量の差分ずつ短くなることになる。しかし、
上記長さが設定値以下になれば、第二送り装置の送りが
無効化されてカバーテープが送られないようされるた
め、剥がし位置と送り部材との間に存在するカバーテー
プの長さが一定限度より短くなることが回避され、カバ
ーテープが切れたり、過剰に剥がされたりすることが回
避される。外部からの駆動により二つの送り装置が作動
するものであって、かつ、キャリヤテープから剥がされ
たカバーテープをリールによって巻き取る必要のないフ
ィーダが得られるのである。本態様のフィーダによれ
ば、カバーテープをリールにより巻き取らないことによ
る効果、すなわちテープ化電気部品のスプライシング技
術の効果を有効に享受し得る効果が得られるとともに、
フィーダの外部に設けられた駆動装置により二つの送り
装置が作動させられることの効果を享受することができ
る。例えば、二つの送り装置が駆動源を共用するととも
に、その駆動源がフィーダの外部に設けられるため、フ
ィーダの構成を簡易にすることができる。また、テープ
化電気部品の送りとカバーテープの送りとが機械的に連
動して行われるため、それら送りのタイミングを正確に
制御し得る。さらに、フィーダの外部に駆動装置が設け
られていれば、複数のフィーダによって駆動装置を共用
することができる。例えば、複数のフィーダがテーブル
に設けられて、テーブルの移動によって複数のフィーダ
が部品供給位置に選択的に位置決めされる場合、部品供
給位置近傍に駆動装置を位置を固定して設け、部品供給
位置に位置決めされたフィーダの第一,第二送り装置を
作動させるのである。また、テープ化電気部品の送りお
よびカバーテープの送りを電動モータを駆動源として行
う場合のように、フィーダに電力を供給することが不要
となる。特に、上記のようにフィーダが移動させられる
場合、電気配線が不要であれば、フィーダを移動させる
ことが容易となる。送り無効化装置は、例えば、前記第
二送り装置が、互いに共同してカバーテープを挟む一対
の送り回転体であって、少なくとも一方が前記送り部材
としての駆動送り回転体である送り回転体対と、その送
り回転体対の一方を他方に対して接近,離間可能に保持
する送り回転体保持部材と、その送り回転体保持部材
を、送り回転体対の一方を他方に接近させる向きに付勢
する付勢装置とを含むものであれば、送り回転体保持部
材を付勢装置の付勢力に抗する向きに移動させて、送り
回転体対の上記一方を上記他方から離間させる送り回転
体離間装置を含むものとすることができる。その場合、
送り回転体対の上記一方を被駆動部材の運動に基づいて
回転させられる駆動送り回転体とし、送り回転体対の上
記他方を駆動送り回転体に接近,離間可能に設けられた
従動送り回転体とすることが望ましい。一対の送り回転
体を互いに離間させれば、それらの間に隙間が形成さ
れ、カバーテープが送られなくなる。しかし、一対の送
り回転体の間に隙間が形成されれば、その隙間を通って
カバーテープが必要以上に剥がし位置側へ戻されること
があり得る。また、カバーテープの送り力を大きくする
ことが望ましい場合には、一対の送り回転体対の押付け
力が大きくされるため、送り回転体保持部材を付勢装置
の付勢力に抗する向きに移動させるために大きな力が必
要となる。そのため、第二送り装置を一対の送り回転体
を含んで構成する場合、送り無効化装置は、一対の送り
回転体を離間させることなく、送りを無効化するものと
することが望ましい。 (2)前記送り無効化装置が、前記被駆動部材の前記送
り部材へのその送り部材を送り方向に作動させる向きの
運動の伝達を遮断する伝達遮断装置を含む (1)項に記載
のフィーダ。上記被駆動部材の送り部材を送り方向に作
動させる向きの運動は、外部の駆動装置の駆動部材が被
駆動部材に係合することにより強制的に付与される運動
とすることも、駆動部材が被駆動部材に当接により駆動
力を付与するものであり、駆動部材の後退に伴って被駆
動部材に弾性部材によって付与される運動とすることも
可能である。ただし、前者によれば、送り部材に大きな
駆動力を付与することが容易であり、カバーテープの送
り力を大きくする必要がある場合に好適である。 (3)前記第二送り装置が、互いに共同してカバーテー
プを挟む一対の送り回転体であって、少なくとも一方が
前記送り部材としての駆動送り回転体である送り回転体
対と、回動軸線まわりに往復回動可能な回動部材と、そ
の回動部材の一方向の回動は前記駆動送り回転体に伝達
するが、逆方向の回動は伝達しない一方向伝達装置とを
含む (2)項に記載のフィーダ。一方向伝達装置は、例え
ば、 (4)項に記載のフィーダにおけると同様に、ラチェ
ットホイールおよび爪部材を含んで構成され、あるいは
一方向クラッチを含んで構成される。送り回転体は、例
えば、ローラやギヤとすることができる。本態様によれ
ば、回動部材の一方向への回動時に駆動送り回転体が回
転させられてカバーテープが送られ、逆方向への回動時
には駆動送り回転体は回転させられず、カバーテープは
送られない。一対の送り回転体によるカバーテープの送
りは、回動部材の一方向の回動の駆動送り回転体への伝
達を遮断することにより無効化され、一対の送り回転体
がカバーテープを挟んだままの状態で送りが無効化され
る。本項の特徴は、 (2)項とは関係なく (1)項のフィー
ダに適用することも可能である。 (4)前記一方向伝達装置が、前記駆動送り回転体に回
転伝達可能に接続されたラチェットホイールと、そのラ
チェットホイールの回転軸線を前記回動軸線とする前記
回動部材に取り付けられ、常に前記ラチェットホイール
と係合する向きに付勢された爪部材とを含む (3)項に記
載のフィーダ。 (5)前記伝達遮断装置が、前記一方向伝達装置の前記
一方向の回動を伝達可能な状態を解除する解除装置を含
む (3)項または (4)項に記載のフィーダ。 (6)前記カバーテープの前記キャリヤテープからの剥
がし位置と前記送り部材との間に、その間に存在するカ
バーテープに所定の張力を付与する張力付与装置が設け
られた (1)項ないし (5)項のいずれか一つに記載のフィ
ーダ。本態様によれば、張力付与装置によりカバーテー
プがキャリヤテープから剥がされる。張力付与装置によ
るカバーテープの剥がし力は小さく、カバーテープをキ
ャリヤテープから適切な力でを剥がしつつ、送り力を剥
がし力より大きくすることができる。 (7)前記張力付与装置が、前記装置本体に対して相対
移動可能に設けられ、前記カバーテープに係合する係合
部を有する張力付与部材と、その張力付与部材を、前記
係合部が前記カバーテープに係合する向きに付勢する付
勢装置とを含む (6)項に記載のフィーダ。本態様によれ
ば、前述のように、張力付与部材の位置の変化に基づい
て、剥がし位置と送り部材との間に存在するカバーテー
プの長さが設定値以下になったことを検出し、第二送り
装置を無効化することができる。 (8)前記カバーテープの前記キャリヤテープからの剥
がし位置と前記送り部材との間に、その間に存在するカ
バーテープに所定の張力を付与する張力付与装置が設け
られ、その張力付与装置が、前記装置本体に対して相対
移動可能に設けられ、前記カバーテープに係合する係合
部を有する張力付与部材と、その張力付与部材を、前記
係合部が前記カバーテープに係合する向きに付勢する付
勢装置とを含み、前記張力付与部材が前記付勢装置の付
勢力に抗して設定位置まで移動することに応じて前記伝
達遮断装置が遮断状態とされる (2)項に記載のフィーダ
(請求項2)。 (9)前記カバーテープの前記キャリヤテープからの剥
がし位置と前記送り部材との間に、その間に存在するカ
バーテープに所定の張力を付与する張力付与装置が設け
られ、その張力付与装置が、前記装置本体に対して相対
移動可能に設けられ、前記カバーテープに係合する係合
部を有する張力付与部材と、その張力付与部材を、前記
係合部が前記カバーテープに係合する向きに付勢する付
勢装置とを含み、かつ、前記第二送り装置が、互いに共
同してカバーテープを挟む一対の送り回転体であって、
少なくとも一方が前記送り部材としての駆動送り回転体
である送り回転体対と、回動軸線まわりに往復回動可能
な回動部材と、その回動部材の一方向の回動は前記駆動
送り回転体に伝達する一方、逆方向の回動は伝達しない
一方向伝達装置であって、前記一方向の回動の伝達状態
を解除する解除手段を備えたものとを含み、前記送り無
効化装置が、前記解除手段と、前記張力付与部材が前記
付勢装置の付勢力に抗して設定位置まで移動することに
応じて前記解除手段を解除状態とする解除手段制御装置
とを含む (1)項に記載のフィーダ(請求項3)。テープ
化電気部品の送りが進行し、カバーテープの張力が増大
して張力付与部材が設定位置まで移動すれば、解除手段
が解除状態とされ、回動部材の一方向の回動が駆動送り
回転体に伝達されなくなる。そのため、カバーテープは
送られないが、張力付与部材を付勢する付勢装置の付勢
によってキャリヤテープから剥がされ、張力が減少し、
カバーテープの破断等が回避される。 (10)前記カバーテープの前記キャリヤテープからの
剥がし位置と前記送り部材との間に、その間に存在する
カバーテープに所定の張力を付与する張力付与装置が設
けられ、その張力付与装置が、前記装置本体に対して相
対移動可能に設けられ、前記カバーテープに係合する係
合部を有する張力付与部材と、その張力付与部材を、前
記係合部が前記カバーテープに係合する向きに付勢する
付勢装置とを含み、かつ、前記第二送り装置が、互いに
共同してカバーテープを挟む一対の送り回転体であっ
て、少なくとも一方が前記送り部材としての駆動送り回
転体である送り回転体対と、前記駆動送り回転体に回転
伝達可能に接続されたラチェットホイールと、そのラチ
ェットホイールの回転軸線の回りに回動可能に設けられ
た回動部材と、その回動部材に取り付けられ、常に前記
ラチェットホイールと係合する向きに付勢された爪部材
と、ラチェットホイールの送り方向の回転は許容する
が、その送り方向とは逆方向の回転を防止する逆回転防
止装置とを含み、前記送り無効化装置が、前記張力付与
部材が前記付勢装置の付勢力に抗して設定位置まで移動
した状態では、前記爪部材の移動軌跡内に位置し、爪部
材に係合して爪部材をラチェットホイールから外す爪外
し部材を含む (1)項に記載のフィーダ(請求項4)。上
記逆回転防止装置としては、ラチェットホイールとそれ
を回転可能に支持する支持軸等の非回転部材との間に設
けられた一方向クラッチや、ラチェットホイールの歯と
弾性的に係合して逆回転を防止する逆回転防止爪等が使
用可能である。爪部材がラチェットホイールから外され
れば、回動部材が回動してもラチェットホイールは回転
せず、カバーテープはそれ以上送られない。また、ラチ
ェットホイールの歯の形状は、回動部材とラチェットホ
イールとの相対回動位置を一定に保った状態で、爪部材
を歯との係合深さが浅くなる向きに回動させた場合に、
爪部材の前方に位置する歯(駆動送り回転体を送り方向
に回転させるために爪部材が係合する歯)の歯面と爪部
材との間に隙間が生じる形状であることが、爪外し部材
により爪部材をラチェットホイールから外すことを容易
にする上で望ましいが、この形状である場合にはさら
に、爪部材がラチェットホイールから完全に外されず、
歯との係合深さが浅くされるのみで、ラチェットホイー
ルの回転角度が回動部材の回動角度より小さくなり、そ
の分カバーテープの送り量が減少する利点がある。後者
の場合には、上記爪部材と歯との係合深さが浅くなるこ
とによるカバーテープの送り量減少によって、第二送り
装置によるカバーテープの送り量と、第一送り装置によ
るキャリヤテープの送り量との差が吸収され得る限り、
爪部材がラチェットホイールから完全に外される必要は
ない。この場合には、第二送り装置によるカバーテープ
の送り量の、第一送り装置によるキャリヤテープの送り
量より大きい分が、各回の送りごとに、爪部材と歯との
係合深さが浅くなることによるカバーテープの送り量減
少によって吸収され、カバーテープの張力が過大になる
ことが防止されることになる。また、カバーテープはキ
ャリヤテープが第一送り装置により送られる限り、張力
付与部材を付勢する付勢装置の付勢によってキャリヤテ
ープから剥がされ続ける。それに対し、前者の場合、す
なわち、爪部材がラチェットホイールから完全に外され
ることによって、カバーテープが送られないようにさ
れ、それによってカバーテープの張力が過大となること
が防止される場合には、爪部材が外された瞬間、駆動送
り回転体およびラチェットホイールが、張力付与装置に
よりカバーテープに付与されている張力に基づいて、逆
方向に回転しようとする。この際、逆回転防止装置が一
方向クラッチである場合には、ラチェットホイール等は
殆ど逆回転することなくその場に保持され、そのラチェ
ットホイールに対して爪部材が送り方向に自由に移動さ
せられることにより、第二送り装置によるカバーテープ
の送り量と第一送り装置によるキャリヤテープの送り量
との差が吸収され、カバーテープの張力が過大になるこ
とが防止される。また、逆回転防止装置が、ラチェット
の歯に係合する逆回転防止爪により構成される場合に
は、爪部材がラチェットの歯から外れる時点には、逆回
転防止爪は未だ次の歯を乗り越えていないため逆回転防
止機能を果たさず、駆動送り回転体およびラチェットホ
イールが実際に逆回転し、張力付与装置によりカバーテ
ープに付与されている張力が減少させられる。駆動送り
回転体およびラチェットホイールの逆回転は、逆回転防
止爪が逆回転して来たラチェットの歯と係合することに
よって停止させられる。この場合には、第一送り装置に
よるキャリヤテープの送り量(カバーテープの剥がし
量)と第二送り装置によるカバーテープの送り量との差
が、1回の送り分のみではなく、複数回の送り分解消さ
れるのが普通であり、爪外し部材により爪部材がラチェ
ットホイールから外される事態は、複数回の送りについ
て1回ずつ生じることになる。 (11)前記爪部材が被係合突起を備え、前記爪外し部
材が、前記張力付与部材と一体的に設けられ、前記被係
合突起に係合する係合突起により構成された(10)項に記
載のフィーダ。 (12)前記張力付与部材が、前記装置本体に回動軸線
まわりに回動可能に設けられ、回動軸線から隔たった部
分に前記係合部を有する (7)項ないし(11)項のいずれか
一つに記載のフィーダ。張力付与部材は、直線移動する
ものとしてもよいが、回動可能に設ければ、張力付与部
材の配設に要するスペースが少なくて済み、設計の自由
度が向上するとともに、フィーダをコンパクトに構成す
ることができる。 (13)前記カバーテープを前記キャリヤテープから剥
がす剥がし力が、カバーテープを送る送り力より小さい
(1)項ないし(12)項のいずれか一つに記載のフィーダ。
フィーダが張力付与装置を有し、張力付与装置によりカ
バーテープに付与される張力によってカバーテープがキ
ャリヤテープから剥がされる場合、送り力を剥がし力よ
り大きくすることが容易である。カバーテープをキャリ
ヤテープから剥がすための力には適正な大きさがあり、
送り力とカバーテープの剥がし力とが同じである場合
に、送り力を大きくすれば、カバーテープが過剰に剥が
される恐れがある。それに対し、第二送り装置の送りが
無効化されれば、第二送り装置によりカバーテープに加
えられる張力が、過剰な剥がしを生じさせる大きさとな
る前に送りが止められ、カバーテープの剥がしは適切な
大きさの力で行いつつ、送りは大きい力で行うことがで
きる。本態様の適用が望ましい一例は、(14)項に記載の
フィーダにおけるように、キャリヤテープから剥がされ
たカバーテープが収容箱に収容される場合である。 (14)前記装置本体に保持され、前記第二送り装置に
より送られたカバーテープを収容する収容箱を含む (1)
項ないし(13)項のいずれか一つに記載のフィーダ。キャ
リヤテープから剥がされたカバーテープは、収容箱に収
容する他、例えば、たれ流しとし、あるいはフィーダの
外部に設けられた収容箱に収容してもよく、あるいは送
り後、切断し、吸引装置で吸引してもよい。キャリヤテ
ープから剥がされたカバーテープは、種々の処理手段に
より処理されるのである。カバーテープを収容箱に収容
する場合、収容箱にカバーテープを効率良く詰めるため
に、カバーテープを送る力を大きくし、収容箱へカバー
テープを押し込む押込力を大きくすることが望ましく、
(13)項に記載の特徴を採用することが望ましい。巻取リ
ールタイプと同様に、送り回転体を弾性部材の弾性力に
基づいて回転させ、カバーテープを送るようにすること
も考えられる。しかし、その場合には、カバーテープを
収容箱に送り込む力とカバーテープをキャリヤテープか
ら剥がす力とが同じで小さく、収容箱への送り込みには
適さないが、本発明によれば、カバーテープを収容箱に
押し込む力は大きくし、キャリヤテープから剥がす力
は、剥がしに適した力にすることができ、カバーテープ
の過剰な剥がしや破断を回避しつつ、収容箱に送り込む
ことができる。 (15)前記収容箱が、前記第二送り装置から送られた
カバーテープを受け入れる受入口から隔たった位置に、
開閉可能な扉を備えた(14)項に記載のフィーダ(請求項
5)。収容箱がカバーテープで一杯になったならば、収
容箱を空の収容箱と交換してもよい。しかし、その場合
には、カバーテープを、第二送り装置とカバーテープが
詰まった収容箱との間で切って収容箱を外し、空の収容
箱をフィーダにセットする際に、第二送り装置側に残っ
ているカバーテープの端を収容箱内に入れなければなら
ず、面倒である。それに対し、収容箱に扉が設けられて
いれば、収容箱が一杯になったとき、作業者は扉を開い
てカバーテープを取り出し、カバーテープを、その取り
出した部分と第二送り装置につながっている部分との間
で切断すればよく、キャリヤテープから剥がされたカバ
ーテープの収容箱への収容を再び可能にするための作業
を短時間で行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は電気部品
供給装置である。電気部品供給装置10は複数のフィー
ダ12を備え、電気部品装着装置14に電気部品を供給
する。電気部品装着装置14は、電気部品供給装置10
から電気部品を取り出して、プリント配線板位置決め支
持装置16により位置決め支持されたプリント配線板1
8に装着する。電気部品供給装置10において複数のフ
ィーダ12は、フィーダ保持部材たるテーブル20上
に、各部品供給部が水平な一直線上に並ぶ状態で着脱可
能に固定されており、テーブル20がテーブル移動用サ
ーボモータ22を駆動源とするテーブル移動装置24に
よって、上記一直線に沿って移動させられることによ
り、複数のフィーダ10が部品供給位置に選択的に位置
決めされて電気部品を供給する。複数のフィーダ10が
並ぶ方向をX軸方向とする。プリント配線板位置決め支
持装置16は、XYテーブルを備え、プリント配線板1
8を、X軸方向と、水平面内においてX軸方向に直角な
Y軸方向との成分を有する方向に移動させ、プリント配
線板18の部品装着箇所を部品装着位置に位置決めす
る。
【0009】電気部品装着装置14を説明する。電気部
品装着装置14は、図2に示すように、フレーム30に
より、一軸線、本実施形態においては、垂直軸線まわり
に回転可能に支持された回転体の一種である間欠回転体
たるインデックステーブル32を備えている。インデッ
クステーブル32には、複数組の部品装着ヘッド34が
設けられている。これら部品装着ヘッド34は、インデ
ックステーブル32の回転軸線を中心とする一円周上に
等角度間隔に設けられており、インデックステーブル3
2が回転体回転装置たるテーブル回転装置36によっ
て、部品装着ヘッド34の配設角度間隔に等しい角度ず
つ、間欠回転させられることにより、複数の部品装着ヘ
ッド34が部品吸着位置,部品装着位置等、複数の作業
位置に順次、停止させられる。テーブル回転装置36
は、駆動源たるインデックス用サーボモータ38(図1
参照)およびカム装置40(図2参照)を含んでいる。
カム装置40は、バレルカム42,複数のローラ44等
を含み、インデックス用サーボモータ38の回転がカム
装置40により、インデックステーブル32の間欠回転
に変換される。
【0010】複数の部品装着ヘッド34はそれぞれ、負
圧により電気部品を吸着する吸着ノズル50を備えてお
り、インデックステーブル32の回転により、インデッ
クステーブル32の回転軸線まわりに旋回させられると
ともに、インデックステーブル32上において昇降させ
られる。部品吸着位置と部品装着位置とにはそれぞれ、
図3に示すように、吸着ノズル50を押し下げるノズル
押下げ装置56が設けられている(図3には、部品吸着
位置に設けられたノズル押下げ装置56のみが代表的に
図示されている)。
【0011】ノズル押下げ装置56は、前記フレーム3
0に垂直方向に移動可能に嵌合された押下部材たる押下
ロッド58および押下ロッド58を昇降させる押下部材
駆動装置60(図4参照)を備えている。押下部材駆動
装置60は、フレーム30により、軸61によって回動
可能に支持されたレバー62を備えており、レバー62
の自由端部には、押下ロッド58の上端部が継手部材6
4によって相対回動可能に連結されている。レバー62
には、カムフォロワたるローラ66が回転可能に取り付
けられており、レバー62が付勢装置たる引張コイルス
プリング(以下、スプリングと略称する)68によって
付勢されることにより、ローラ66はカム70のカム面
72に押し付けられている。ローラ66およびカム70
がカム装置74を構成しており、カム70のカム軸76
は、前記インデックス用サーボモータ38により回転さ
せられる。それによりカム70が回転させられるととも
に、レバー62が回動させられ、押下ロッド58が昇降
させられる。押下ロッド58は下降時に、その下端部に
設けられた係合部80が吸着ノズル50に係合して吸着
ノズル50を押し下げ、上昇時には吸着ノズル50の上
昇を許容する。部品装着位置に設けられたノズル押下装
置は、ノズル押下装置56と同様に構成されている。
【0012】電気部品供給装置10を説明する。本実施
形態の電気部品供給装置10においてフィーダ12によ
り供給される電気部品は、テープ化電気部品100とさ
れている。図5および図6に示すように、テープ化電気
部品100においては、キャリヤテープ102とカバー
テープ104とによって電気部品106がテーピングさ
れている。キャリヤテープ102には、その長手方向に
沿って複数の部品収容凹部108が等間隔で形成され、
各部品収容凹部108にそれぞれ電気部品106が1個
ずつ収容されている。カバーテープ104はキャリヤテ
ープ102の上面に貼り付けられ、それにより部品収容
凹部108の開口が塞がれ、電気部品106の飛出しが
防止されている。カバーテープ104は、本実施形態に
おいては透明なフィルムにより形成されており、図5で
は、電気部品106および部品収容凹部108が実線で
図示されている。
【0013】テープ化電気部品100は、本実施形態で
は、テープ化電気部品保持装置たる図示しないリールに
巻き付けられて保持されている。テープ化電気部品10
0は、装置本体たるフィーダ本体120(図7参照)の
保持部に回転可能にセットされたリールから引き出さ
れ、フィーダ本体120に設けられた上向きで水平なテ
ープ支持面上に載せられて、幅方向の全体において下方
から支持され、第一送り装置122により一方向へ、本
実施形態においては、フィーダ本体120の電気部品装
着装置14側に設けられた部品供給部に向かって送られ
る。
【0014】フィーダ本体120は、本実施形態におい
ては、図7に示すように、製造の都合上、複数の部材が
互いに一体的に固定されて成り、概して細長い板状を成
す第一部材126と、厚さが薄い板状の第二部材128
とを含んでいる。第二部材128は、図7においては第
一部材126の手前に固定され、これら第一部材126
と第二部材128とは、互いに固定された後は一体のフ
ィーダ本体120として機能する。
【0015】フィーダ本体120には、上記第一送り装
置122の他、被駆動部材たる入力バー130,カバー
テープ104を剥がして送る第二送り装置132および
キャリヤテープ102から剥がされたカバーテープ10
4を収容する収容箱134が設けられており、第一送り
装置122および第二送り装置132は、入力バー13
0に入力される駆動力に基づいて作動させられる。
【0016】入力バー130は板状を成し、第二部材1
28により昇降可能に支持されている。第二部材128
には、支持レバー140および駆動レバー142がそれ
ぞれ、支持軸144,146により回動可能に取り付け
られるとともに、各レバー140,142の自由端部に
入力バー130が相対回動可能に取り付けられ、第二部
材128により昇降可能に支持されている。入力バー1
30は、フィーダ12の外部に設けられた駆動装置ない
し被駆動部材押下装置たる入力レバー押下装置150に
より押し下げられる。入力レバー押下装置150は、部
品供給位置近傍に位置を固定して設けられており、図3
に示すように、押下部材152および押下部材駆動装置
154を備えている。押下部材152は、フレーム30
により、部品供給位置に位置決めされたフィーダ12の
入力バー130の上方において昇降可能に支持されてお
り、押下部材駆動装置154により昇降させられる。
【0017】押下部材駆動装置154は、前記吸着ノズ
ル50を押し下げるノズル押下装置56の押下部材駆動
装置60と同様に構成されており、図3に一部を示すよ
うに、フレーム30により回動可能に支持されたレバー
158を備え、押下部材152の上端部が継手部材16
0によって相対回動可能に連結されている。押下部材駆
動装置154は、図示は省略するが、前記カム装置74
と同様のカム装置を備えており、カムがインデックス用
サーボモータ38によって回転させられることにより、
レバー158が回動させられて押下部材152が昇降さ
せられ、下降時に、下端部に設けられた係合部162が
入力バー130に係合し、入力バー130を押し下げ
る。
【0018】入力バー130が連結された前記駆動レバ
ー142は、図7に示すように、付勢装置166によっ
て入力バー130を上昇させる向きに付勢されており、
駆動レバー142は入力バー130の下降と付勢装置1
66の付勢とによって往復回動させられ、それによりテ
ープ化電気部品100が送られる。第一送り装置122
は、本実施形態では、例えば、特開平7−9381号公
報に記載のフィーダの送り装置と同様に構成されてお
り、フィーダ本体120の部品供給部近傍において、互
いに一体的に回転可能に設けられたスプロケット170
およびラチェットホイール172,それらスプロケット
170およびラチェットホイール172と同心かつ相対
回動可能に設けられた回動部材174,回動部材174
に回動可能に保持されたラチェット爪176等を含む。
【0019】入力レバー130の下降により、駆動レバ
ー142が付勢装置166の付勢力に抗して回動させら
れる時には、回動部材174が逆方向(図7においては
時計方向)に回動させられてラチェット爪176がラチ
ェットホイール172の歯を乗り越え、テープ化電気部
品100を送る送りの準備が為される。駆動レバー14
2が付勢装置166の付勢により回動させられるときに
は、回動部材174が正方向(図7においては反時計方
向)に回動させられ、ラチェット爪176がラチェット
ホイール172に噛み合ったままの状態で移動させら
れ、ラチェットホイール172が回動部材174と共に
回転させられてテープ化電気部品100を1ピッチ、す
なわち複数の部品収容凹部108の形成ピッチと等しい
ピッチずつ送り、電気部品106を1個ずつ供給する。
テープ化電気部品100の部品供給部近傍部に位置する
部分には、カバー186が被せられている。カバー18
6には、図示は省略するが、電気部品106を取り出す
ための開口が設けられており、カバー186は、後述す
るように、駆動レバー142の回動に基づいて、テープ
化電気部品100の送り,送りの準備と同期して前進,
後退させられる。駆動レバー142および駆動レバー1
42の回動運動をカバー186に伝達する部材等がカバ
ー駆動装置を構成し、カバー駆動装置は第一送り装置1
22と一部を共用している。第一送り装置122がカバ
ー駆動部を有していると考えてもよい。入力バー130
の下降端は、押下部材152の下降端により規定され、
上昇端は、正方向に回動する回動部材174と共に移動
するラチェット爪176が、フィーダ本体120に設け
られたストッパに当接することにより規定される。
【0020】テープ化電気部品100のカバーテープ1
04は、テープ化電気部品100の送り方向(以下、部
品送り方向と称する)において部品供給部より上流側に
おいてキャリヤテープ102から剥がされ、カバー18
6の上記開口より上流側に設けられた図示しないスリッ
トからカバー186の外へ引き出され、第二送り装置1
32により、キャリヤテープ102から剥がされて収容
箱134へ送られる。カバー186のスリットが設けら
れた位置がカバーテープ104の剥がし位置である。
【0021】第二送り装置132を説明する。第二送り
装置132は、図7に示すように、送り回転体対たる送
りギヤ対200,回動部材たる回動板202および一方
向伝達装置204を備えている。送りギヤ対200は、
送り部材としての駆動送り回転体たる駆動ギヤ210お
よび従動送り回転体たる従動ギヤ212を含む。駆動ギ
ヤ210は、フィーダ本体120の第二部材128に立
設された支持軸216により一軸線、本実施形態におい
ては水平軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
支持軸216にはまた、ラチェットホイール218が回
転可能に支持されるとともに、上記回動板202が往復
回動可能に支持されている。ラチェットホイール218
と駆動ギヤ210とは互いに固定され、相対回転不能で
あって一体的に回転するが、回動板202は駆動ギヤ2
10およびラチェットホイール218に対して相対回動
可能とされている。
【0022】回動板202は、前記入力バー130か
ら、水平方向に延び出させられた腕部224に、ピン2
26によって相対回動可能に連結されている。腕部22
4には、水平に延びる長穴228が設けられ、ピン22
6は長穴228に相対移動可能に嵌合され、回動板20
2の回動が許容されるようにされている。回動板202
にはまた、爪部材たるラチェット爪234が軸236に
よって回動可能に取り付けられている。ラチェット爪2
34は、図8に示すように、ラチェット爪234と、軸
236との間に設けられた付勢装置たるばね部材238
により、爪部240がラチェットホイール218の歯で
あるラチェット歯242と噛み合う向きに付勢されてい
る。
【0023】入力バー130が下降させられるとき、回
動板202が一方向(図7においては反時計方向であっ
て正方向とする)へ回動させられる。この際、ラチェッ
ト爪234は、ラチェット歯242と噛み合った状態を
保って回動板202と共に移動し、ラチェットホイール
218を回動板202と共に回転させる。それにより駆
動ギヤ210が回転させられ、カバーテープ104が送
られる。入力バー130の上昇時には回動板202が逆
方向(図7においては時計方向)へ回動させられる。こ
の際、ラチェット爪234は回動板202と共に移動し
つつラチェット歯242を乗り越え、ラチェットホイー
ル218を回転させず、カバーテープ104を送る送り
の準備が為される。本実施形態では、入力バー130の
下降により、ラチェットホイール218がラチェット歯
1個分の角度、回転させられ、それにより、カバーテー
プ104が設定量送られるようにされており、ラチェッ
ト爪234はラチェット歯242を1個、乗り越える。
【0024】ラチェット爪234は、軸236から爪部
240とは反対側へ延び出させられた被係合突起ないし
解除手段たる被係合突部248を有し、その外面には、
図9および図10に示すように、被駆動面250が設け
られている。被駆動面250は、図10に示すように、
ラチェット爪234がラチェット歯242から外れる向
きに回動し、ラチェット歯242から外れた状態におい
て、回動板202の回動軸線を中心とする円筒面の一部
を成すように形成されている。
【0025】ラチェット歯242にはまた、図8に示す
ように、フィーダ本体120に回動可能に取り付けられ
たストッパレバー260の爪部261が噛み合わされて
いる。ストッパレバー260は、前記駆動レバー142
を支持する支持軸146により回動可能に支持されてお
り、フィーダ本体120との間に設けられた付勢装置た
る引張コイルスプリング(以下、スプリングと略称す
る)262により、爪部261がラチェット歯242と
噛み合う向きに付勢されている。ストッパレバー260
は、回動板202の正方向への回動時には、ラチェット
歯242を乗り越えて、ラチェットホイール218がカ
バーテープ送り方向へ回転することを許容するが、回動
板202が逆方向へ回動し、ラチェット爪234がラチ
ェット歯242を乗り越えるとき、ラチェットホイール
218がカバーテープ送り方向とは逆方向に回転するこ
とを阻止する。ストッパレバー260は、逆回転防止装
置たる逆回転防止部材の一種である逆回転防止爪を構成
しているのである。
【0026】前記従動ギヤ212は、図8に示すよう
に、フィーダ本体120に回動可能に取り付けられた送
り回転体保持部材たるギヤ保持部材270に保持され、
フィーダ本体120に対して相対移動可能とされてい
る。ギヤ保持部材270は、フィーダ本体120に支持
軸272により、駆動ギヤ210の回転軸線と平行な軸
線まわりに回動可能に取り付けられており、従動ギヤ2
12は、ギヤ保持部材270に支持軸274により回転
可能に保持されている。ギヤ保持部材270は、フィー
ダ本体120との間に設けられた付勢装置たる引張コイ
ルスプリング(以下、スプリングと略称する)276に
より、従動ギヤ212が駆動ギヤ210と噛み合う向き
に付勢されており、ギヤ保持部材270をスプリング2
76の付勢力に抗して回動させることにより、従動ギヤ
212の駆動ギヤ210との噛合いを解除することがで
きる。本実施形態においては、駆動ギヤ210と従動ギ
ヤ212とが噛み合った状態において、従動ギヤ212
の回転軸線が駆動ギヤ210の回転軸線よりやや上に位
置するようにされており、両ギヤ210,212の各回
転軸線と直交する線は水平線に対してやや傾斜し、カバ
ーテープ104はギヤ210,212により、垂直線に
対してやや傾斜した方向であって、ほぼ真上の方向へ送
られる。
【0027】ギヤ保持部材270にはまた、従動ギヤ2
12より大径の操作ギヤ280が支持軸282により回
転可能に取り付けられ、従動ギヤ212と噛み合わされ
ている。ギヤ保持部材270にはさらに、支持軸272
に対して従動ギヤ212とは反対側の部分であって、ス
プリング276が係止されている部分に近接した部分
に、突起状の操作部284が設けられており、作業者が
操作部284を押してギヤ保持部材270をスプリング
276の付勢力に抗して回動させることができるように
されている。
【0028】駆動ギヤ210および従動ギヤ212のそ
れぞれについてスクレーパ290,292が設けられて
いる。これらスクレーパ290,292は、特開平20
00−5942号公報に記載のスクレーパと同様に、金
属製の薄板によって作られており、図8に示すように、
駆動ギヤ210および従動ギヤ212にそれぞれ設けら
れたスクレーパ溝294,296に嵌入させられてい
る。スクレーパ溝294,296はそれぞれ、駆動ギヤ
210および従動ギヤ212の幅方向(回転軸線に平行
な方向)の中間部に、それらギヤ210,212を一周
して形成されており、各ギヤ210,212の歯溝より
深く設けられている。
【0029】スクレーパ290,292は、長手方向の
中間部の幅が両端部より狭く、スクレーパ溝294,2
96に嵌入可能な大きさとされている。スクレーパ29
0は、長手方向の中間部においてスクレーパ溝294に
嵌入され、両端部が合わされて、駆動ギヤ210の上方
において、第二部材128に固定のブロック300に固
定手段の一種である複数のボルト302によって固定さ
れている。スクレーパ290の駆動ギヤ210と従動ギ
ヤ212との噛合い部より上側に位置する端部、すなわ
ちギヤ210,212の出口側の端部は、上方ほど従動
ギヤ212から離れる向きに傾斜させられている。スク
レーパ292は、長手方向の中間部においてスクレーパ
溝296に嵌入させられるとともに、長手方向の両端部
はそれぞれ、従動ギヤ212から離れる向きに傾斜させ
られている。スクレーパ292の一端部は、ギヤ保持部
材270に設けられた取付部298に固定され、他端部
は、支持軸272に相対回転可能に係止されている。ス
クレーパ溝294,296は、各ギヤ210,212の
歯溝より深く設けられており、スクレーパ290,29
2は、駆動ギヤ210,従動ギヤ212の噛合いを妨げ
ない。また、スクレーパ290,292は、一部がスク
レーパ溝294,296に嵌入させられているが、駆動
ギヤ210,従動ギヤ212の回転を妨げない。本実施
形態においては、スクレーパ290,292のカバーテ
ープ104の通過経路側の面には、ポリテトラフルオル
エチレンがコーティングされて摩擦係数が低くされてい
る。
【0030】前記カバーテープ104のキャリヤテープ
102からの剥がし位置と、送りギヤ対200との間に
は、図7に示すように、張力付与装置310が設けられ
ている。張力付与装置310は、フィーダ本体120に
支持軸312により回動可能に取り付けられた張力付与
部材たる張力付与レバー314を備えている。張力付与
レバー314には、可動ローラ316が回転可能に取り
付けられて係合部を構成しており、可動ローラ316は
張力付与レバー314と共に移動する。張力付与レバー
314は、その回動軸線から隔たった部分に係合部を有
するのである。カバー186から引き出されたカバーテ
ープ104は、フィーダ本体120に回転可能に取り付
けられた固定ローラ320に巻き掛けられた後、可動ロ
ーラ316に巻き掛けられ、更に、フィーダ本体120
に回転可能に取り付けられた別の固定ローラ322に巻
き掛けられた後、駆動ギヤ210と従動ギヤ212との
間に挟まれている。
【0031】張力付与レバー314は、フィーダ本体1
20との間に設けられた付勢装置の一種である弾性部材
たる引張コイルスプリング(以下、スプリングと略称す
る)330によって、可動ローラ316がカバーテープ
104に係合し、カバーテープ104に張力を付与する
向きに付勢されている。張力付与レバー314には更
に、可動ローラ316に対してスプリング330が係合
させられた位置とは反対側の位置であって、一方向伝達
装置204側の位置に、ローラ336が回転可能に取り
付けられている。ローラ336は、張力付与レバー31
4の回動軸線の下方に設けられ、ローラ336の回転軸
線と、張力付与レバー314の回動軸線とに直交する直
線と、ローラ336の回転軸線と回動板202の回動軸
線とに直交する直線とがほぼ直角となり、ローラ336
が前記ラチェット爪234に、回動板202の半径方向
の成分を有する方向において係合し、力を加えるように
されている。ローラ336は、後述するように、ラチェ
ット爪234を回動させ、ラチェットホイール218と
の係合を解除する解除部材として機能するものであるた
め、以下、解除ローラ336と称する。解除ローラ33
6は、前記ラチェット爪234の被係合突部248に係
合する爪外し部材たる係合突起ないし解除手段制御装置
を構成するとともに、被係合突部248と共に伝達遮断
装置たる解除装置を構成している。なお、可動ローラ3
16,固定ローラ322は、可動ローラ316がカバー
テープ104に付与する張力の方向が、張力付与レバー
314の回動軸線に直角な線に対して直角となるように
設けられている。
【0032】前記収容箱134を説明する。収容箱13
4は、図7に示すように、前記送りギヤ対200の上に
設けられており、本体350および扉352を有する。
本体350は容器状を成し、フィーダ本体120の第二
部材128に着脱可能に固定されている。本体350の
第二部材128に直角となる一対の側壁にはそれぞれ、
本体350の第二部材128に沿った一対の側壁のう
ち、第二部材128側の側壁より第二部材128側に向
かって突出するリブが設けられている。これらリブは、
上方ほど突出量が大きくなるように設けられ、それらリ
ブと、第二部材128と、本体350の第二部材128
に沿った側壁との間に隙間が設けられ、第二部材128
に回動可能に取り付けられた前記支持レバー140が収
容されている。一方のリブには切欠が設けられ、支持レ
バー140の自由端部がその切欠を通って、第二部材1
28と本体350との間から外へ延び出させられてい
る。
【0033】扉352は、本体350の天壁358に回
動可能に取り付けられ、天壁に設けられた開口360を
開放し、閉じるようにされている。本体350の底壁3
54の一部は送りギヤ対200に向かって開口させられ
て受入口356が設けられている。扉352は受入口3
56から、上下方向において上方に隔たった位置に設け
られているのである。なお、前記スクレーパ290をフ
ィーダ本体120に固定するボルト302と底壁354
との干渉は、底壁354に設けられた切欠によって回避
されている。
【0034】前記スクレーパ290,292は収容箱1
34の受入口356に至っている。駆動ギヤ210と従
動ギヤ212との噛合い部と受入口356との間の空間
は、スクレーパ290,292と、フィーダ本体120
の第二部材128と、収容箱134の第二部材128と
は反対側の側壁とによって囲まれて、駆動ギヤ210と
従動ギヤ212との噛合い部から収容箱134側へ送り
出されたカバーテープ104が落下することが防止され
るとともに、スクレーパ290,292の傾斜によって
収容箱134内へ案内されるようにされている。上記本
体350および扉352は、本実施形態においては、透
明材料、例えば透明な合成樹脂によって作られており、
外から収容箱134内を見ることができ、カバーテーパ
104の溜まり具合を見ることができる。
【0035】本実施形態の電気部品装着システムは、図
1に示す制御装置400により制御される。制御装置4
00はコンピュータを主体として構成され、前記テーブ
ル移動用サーボモータ22,インデックス用サーボモー
タ38等を制御する。サーボモータ22,38は電動モ
ータの一種であり、回転角度の精度の良い制御が可能な
モータである。
【0036】以上のように構成された電気部品装着シス
テムにおいては、インデックステーブル32が間欠回転
させられ、複数の部品装着ヘッド34が順次、部品吸着
位置,部品装着位置等へ移動させられ、部品供給位置に
位置するフィーダ12から電気部品106を受け取って
プリント配線板18の部品装着箇所に装着する。電気部
品供給装置10においては、テーブル20が移動させら
れ、電気部品106を供給するフィーダ12が部品供給
位置に位置決めされる。部品供給位置に位置決めされた
フィーダ12は、カバーテープ104が剥がされた電気
部品106が部品供給部に位置し、前進位置に位置する
カバー186により覆われた状態で、電気部品106の
取出しに備えて待機させられている。
【0037】キャリヤテープ102から剥がされたカバ
ーテープ104は、収容箱134に収容されるが、本実
施形態においてフィーダ12には、テーブル20に取り
付けられる前にテープ化電気部品100がセットされ
る。テープ化電気部品100はリールから引き出されて
フィーダ本体120のテープ支持面上に載せられ、部品
供給部近傍においてカバー186が被せられるととも
に、カバーテープ104がキャリヤテープ102から剥
がされてカバー186の外へ引き出され、固定ローラ3
20,322,可動ローラ316に巻き掛けられた後、
駆動ギヤ210と従動ギヤ212との間に挟まれ、先端
部が収容箱134内に入れられる。
【0038】この際、作業者はギヤ保持部材270の操
作部284を押し、ギヤ保持部材270を、スプリング
276の付勢力に抗して従動ギヤ212が駆動ギヤ21
0から離れる向きに回動させる。ギヤ保持部材270の
回動により、スクレーパ292および操作ギヤ280も
従動ギヤ212と共に移動する。その状態でカバーテー
プ104の先端部を、駆動ギヤ210と従動ギヤ212
とによって挟まれる位置へ突っ込む。そして、ギヤ保持
部材270に加えていた力を解除すれば、ギヤ保持部材
270がスプリング276の付勢により回動させられ
て、従動ギヤ212がカバーテープ104を挟んで駆動
ギヤ210と噛み合わされ、カバーテープ104の先端
部が駆動ギヤ210と従動ギヤ212とに挟まれる。
【0039】作業者は、従動ギヤ212が駆動ギヤ21
0と噛み合った状態で操作ギヤ280を回すことにより
従動ギヤ212を回転させ、駆動ギヤ210を回転させ
ることができる。そのため、従動ギヤ212を駆動ギヤ
210と噛み合わせた後、作業者は操作ギヤ280を回
し、従動ギヤ212をカバーテープ104を送る方向に
回転させ、カバーテープ104の張力を調節し、解除ロ
ーラ336とラチェット爪234の被係合突部248と
の間に適宜の隙間を設ける。
【0040】本実施形態においては、インデックステー
ブル32の間欠回転,吸着ノズル50の昇降,テープ化
電気部品100の送り,カバー186の移動およびカバ
ーテープ104の送り,電気部品106のプリント配線
板18への装着等は、インデックス用サーボモータ38
を駆動源とする装置36,56,122,132,15
0等の作動により行われ、カム装置40,74等により
機械的に精度良く連動させられて、次のように行われ
る。なお、電気部品106のプリント配線板18への装
着は、本発明とは直接関係がないため、説明を省略す
る。
【0041】本実施形態においては、部品装着ヘッド3
4がインデックステーブル32の回転により部品吸着位
置へ移動させられ、吸着ノズル50がノズル押下装置5
6によって下降させられるのと同期して入力バー押下装
置150の押下部材152が下降させられ、入力バー1
30に当接し、付勢装置166の付勢力に抗して下降さ
せる。
【0042】入力バー130の下降により、第一送り装
置122においては駆動レバー142が付勢装置166
の付勢力に抗して回動させられ、テープ化電気部品10
0の送りの準備が行われるとともに、カバー186が後
退させられ、部品供給部に位置決めされた電気部品10
6の上方空間が開放され、吸着ノズル50が電気部品1
06を吸着することが許容される。ノズル押下装置56
のカム70は、吸着ノズル50を予め設定されたタイミ
ングで昇降させるとともに、滑らかに加速し、一定速度
で下降させた後、滑らかに減速するように形成されてお
り、吸着ノズル50は減速された状態で衝撃少なく、電
気部品106に当接する。入力バー押下装置150のカ
ム装置のカムも同様であり、カバー186は衝撃少なく
移動開始,停止させられ、駆動ギヤ210,従動ギヤ2
12は衝撃少なく回転開始,停止させられる。
【0043】カバー186の後退により、カバーテープ
104のキャリヤテープ102からの剥がし位置と固定
ローラ320との間の距離が、ほぼテープ化電気部品の
1ピッチ分短くなるが、張力付与レバー300がスプリ
ング330の付勢により回動させられて可動ローラ31
6が固定ローラ320,322から遠ざかり、剥がし位
置と固定ローラ320との間の距離が短くなった分のカ
バーテープ104が、可動ローラ316と固定ローラ3
20,322との間に蓄えられるとともに、スプリング
330の付勢によりカバーテープ104に付与される張
力によりカバーテープ104がキャリヤテープ102か
ら剥がされ、部品収容凹部108が開放される。カバー
186は、テープ化電気部品100の送り量と等しい距
離、すなわちテープ化電気部品100における電気部品
106の収容間隔と等しい距離、後退させられ、カバー
テープ104がキャリヤテープ102から、テープ化電
気部品100の送りの1ピッチ分剥がされる。すなわ
ち、カバー186の1ピッチ分の後退に伴って、カバー
テープ104のほぼ二つ折りにされている部分が1ピッ
チ分の長さ固定ローラ320に向かって繰り出されると
考えることができ、テープ化電気部品の2ピッチ分の長
さのカバーテープ104が固定ローラ320に向かって
繰り出されることとなる。そのうち1ピッチ分は可動ロ
ーラ316の移動により吸収されるため、残る1ピッチ
分、すなわち新たに剥がされた分が第二送り装置132
により送られればよい。この送りは以下のようにして行
われる。
【0044】入力バー130の下降により、第二送り装
置132の回動板202が正方向へ回動させられ、駆動
ギヤ210,従動ギヤ212が回転させられて、上記新
たに剥がされた分のカバーテープ104が送られる。前
述のように、カバーテープ104の送りのために、ラチ
ェットホイール218はラチェット歯1個分の角度回転
させられるようにされているが、その1個分の回転角度
が、カバーテープ104の送り量の方がテープ化電気部
品100の送り量であって、キャリヤテープ104の送
り量より大きく、カバー186の後退量より大きくなる
ように設定されており、カバーテープ104に伸び等が
あっても、カバーテープ104はキャリヤテープ102
から剥がされた分、確実に送られる。
【0045】特に、入力レバー130が押下部材152
によって下降させられる際に駆動ギヤ210,従動ギヤ
212が回転させられ、カバーテープ104を送るよう
にされているため、カバーテープ104を送る力の方
が、スプリング330がカバーテープ104を剥がす力
(張力付与装置310がカバーテープ104に付与する
張力)より大きくなり得る。カバーテープ104の剥が
し力は、カバーテープ104とキャリヤテープ102と
の間の接着力あるいは粘着力に打ち勝ってカバーテープ
104をキャリヤテープ102から剥がすことができる
大きさであって、かつ、カバー186の後退が停止し、
スリットによってカバーテープ104の剥がしが阻止さ
れた状態では、無理にキャリヤテープ104を引き出し
つつカバーテープ104を剥がしたり、カバーテープ1
04を破断させたりするおそれのない大きさであること
が必要である。それに対し、入力バー130は押下部材
152の押下げにより設定された量下降させられ、駆動
ギヤ210,従動ギヤ212は設定された角度、強制的
に回転させられるため、駆動ギヤ210,従動ギヤ21
2の噛合い部から収容箱134内に進入させられる部分
に、収容箱134に収容されたカバーテープ104によ
り加えられる抵抗力が大きくなった状態では、その大き
な抵抗力に打ち勝って、駆動ギヤ210,従動ギヤ21
2がカバーテープ104を送り、確実に収容箱134に
押し込むことができるのである。また、本実施形態にお
いては、送り回転体がギヤによって構成されており、カ
バーテープ104は駆動ギヤ210と従動ギヤ212と
の間に噛み込まれて送られるため、カバーテープ104
と駆動ギヤ210,従動ギヤ212との間に滑りがな
く、カバーテープ104は駆動ギヤ210,従動ギヤ2
12が回転させられた分、確実に送られ、収容箱134
に確実に送り込まれる。
【0046】吸着ノズル50は電気部品106を吸着し
た後、上昇させられ、電気部品106を部品収容凹部1
08から取り出すが、吸着ノズル50の上昇と同期して
押下部材152が上昇させられ、入力バー130が駆動
レバー142を介して付勢装置166の付勢力を受け、
上昇させられる。それにより、第一送り装置122にお
いては、ラチェットホイール172およびスプロケット
170が回転させられ、テープ化電気部品100が送ら
れるとともに、カバー186が前進させられ、カバーテ
ープ104が剥がされた電気部品106はカバー186
により覆われた状態で部品供給部へ移動させられる。
【0047】その際、カバーテープ104がカバー18
6により引っ張られ、張力付与レバー314がスプリン
グ330の付勢力に抗して回動させられ、可動ローラ3
16が、固定ローラ320,322との間の距離が短く
なる向きに移動し、先に可動ローラ316と固定ローラ
320,322との間に蓄えられたカバーテープ104
がカバー186側へ送り出され、カバー186の前進を
許容する。また、入力バー130の上昇により、第二送
り装置132においては、回動板202が逆方向へ回動
させられ、カバーテープ104を送る準備が為される。
【0048】前述のように、駆動ギヤ210と従動ギヤ
212とによるカバーテープ104の送り量は、カバー
186の後退量、すなわち、カバーテープ104のキャ
リヤテープ102からの剥がし量(この量はテープ化電
気部品100の送り量に等しい)より大きいため、電気
部品106の供給およびカバーテープ104の送りが1
回行われる毎に、送り量の差分、剥がし位置と駆動ギヤ
210との間に存在するカバーテープ104の長さが短
くなり、張力付与レバー314がスプリング330の付
勢力に抗して回動させられ、カバーテープ104の張力
が増大するとともに、解除ローラ336が回動板202
に接近させられる。
【0049】電気部品106の送り開始当初は、解除ロ
ーラ336とラチェット爪234の被係合突部248と
の間には、図9に二点鎖線で示すように、隙間がある状
態とされるため、カバーテープ104を送るべく、回動
板202が正方向へ回動させられるとき、ラチェット爪
234の被係合突部248は解除ローラ336と係合せ
ず、カバーテープ104は設定量、すなわちラチェット
ホイール218のラチェット歯1個分の回転に対応する
量送られる。なお、図7および図8においては、入力バ
ー130が上昇した状態において解除ローラ336がラ
チェット爪234と係合した状態が図示されているが、
当初は上記のように隙間がある状態とされる。
【0050】カバーテープ104の張力が増大し、図9
に示すように、張力付与レバー314の回動によって解
除ローラ336がラチェット爪234の被駆動面250
の移動軌跡内に進入するに至れば、カバーテープ104
を送るべく、回動板202が正方向へ回動させられると
き、被駆動面250が解除ローラ336に係合し、図1
0に示すように、ラチェット爪234がばね部材238
の付勢力に抗して、爪部240がラチェット歯242か
ら外れる向きに回動させられる。被駆動面250は、図
10に示すように、爪部240がラチェット歯242か
ら外れた状態において、回動板202の回動軸線を中心
とする円筒面の一部を成すように形成されているため、
図9に示すように、ラチェット爪234がラチェット歯
242と噛み合った状態では、被駆動面250は、回動
板202の回動軸線を中心とする円筒面より外側(回動
板202の回動軸線とは反対側)に位置する。そのた
め、解除ローラ336が被駆動面250の移動軌跡内に
位置するようになれば、解除ローラ336が被駆動面2
50に係合してラチェット爪234を回動させ、ラチェ
ット歯242との噛合いを外すのである。ラチェット爪
234が回動させられてラチェット歯242との噛合い
を解除された状態における張力付与レバー314の位置
が設定位置であり、剥がし位置と駆動ギヤ210との間
に存在するカバーテープ104の長さは設定値以下とな
る。解除ローラ336および被駆動面250は、ラチェ
ット爪234をばね部材238の付勢力に抗して回動さ
せるカム装置を構成していると言うこともできる。図
9,10においては、ばね部材238の図示は省略され
ている。なお、この状態になる時期においても、カバー
186の前進を許容する長さのカバーテープ104を蓄
えるべく、張力付与レバー314が回動させられ、解除
ローラ336が移動させられる。したがって、上記のよ
うに、回動板202が正方向、すなわち、図7,8にお
いて反時計方向へ回動させられるとき、張力付与レバー
314は時計方向に回動させられ、解除ローラ336を
被駆動面250から遠ざかる向きに移動させるが、それ
でもいつかは解除ローラ336が被駆動面250の移動
軌跡内に位置するに至るのであり、ここにおいては、理
解を容易にするために、上記解除ローラ336の移動は
無視することとする。
【0051】上記のように、解除ローラ336と被駆動
面250との係合により、ラチェット爪234が回動さ
せられて爪部240がラチェット歯242から外されれ
ば、ラチェットホイール218および駆動ギヤ210
が、張力付与装置310によってカバーテープ104に
付与されている張力の作用によって逆回転させられる。
爪部240がラチェット歯242から外される際には、
ストッパレバー260は、図10に示されているよう
に、未だラチェット歯242を乗り越えていないため、
ラチェットホイール218の逆回転を防止する機能を果
たさず、ラチェットホイール218が今回の送りが開始
された際に位置していた回転位置まで逆回転したとき、
元のラチェット歯242に係合してラチェットホイール
218のそれ以上の逆回転を防止する。したがって、カ
バーテープ104はその回に送られた分だけ戻されるこ
ととなり、その結果、張力付与レバー314が図8にお
いて時計方向に回動し、解除ローラ336が被駆動面2
50から離間する。それに伴ってラチェット爪234が
再びラチェットホイール218と係合可能な状態に復帰
し、送り開始当初に係合していたラチェット歯242に
対して、ラチェットホイール218のカバーテープ送り
時の回転方向において下流側に隣接するラチェット歯2
42に係合しようとするが、完全に噛み合う状態、すな
わちラチェット爪234の前方に位置するラチェット歯
242(駆動ギヤ210を送り方向に回転させるために
ラチェット爪234が係合するラチェット歯242)の
歯面に係合する状態にはならず、その後、さらに回動板
202が正方向へ回動させられても、ラチェット爪23
4はラチェットホイール218を押さず、ラチェットホ
イール218は回転させられない。そして、次に、入力
バー130が上昇させられ、回動板202が逆方向へ回
動させられるときに、ラチェット爪234はラチェット
歯242を乗り越えて、カバーテープ104の送り開始
時に係合していたラチェット歯242に係合する状態に
復帰する。カバーテープ104は、今回の送りの開始当
初に送られた分は戻され、その後は送られないため、結
局、カバーテープ104の送りが1回分、抜かれたこと
になる。カバーテープ104の1回の送りの全部が無効
化されるのである。
【0052】以上の説明においては、爪部240がラチ
ェット歯242から外されれば、ラチェットホイール2
18および駆動ギヤ210が逆回転させられるものとし
たが、もし、張力付与装置310によってカバーテープ
104に付与されている張力によるラチェットホイール
218および駆動ギヤ210の回転トルクより、摩擦力
等に基づく抵抗トルクが大きく、ラチェットホイール2
18および駆動ギヤ210が逆回転させられない場合に
は、爪部240がラチェット歯242から外された後
は、解除ローラ336と被駆動面250との係合によ
り、爪部240がラチェット歯242から外された状態
に保たれ、ラチェット爪234および回動板202がラ
チェットホイール218に対して正方向に相対回転し、
回動板202の余分な回動が吸収される。被駆動面25
0は、爪部240がラチェット歯242から外された状
態において、回動板202の回動軸線を中心とする円筒
面の一部を成すように形成されているからである。そし
て、後に回動板202が逆方向に回動させられる際、爪
部240が先に係合を外されたラチェット歯242を通
過した後に、被駆動面250によるラチェット爪234
の拘束が解かれ、再び爪部240がラチェット歯242
と係合するに到り、その後は、ラチェット爪234およ
び回動板202と共にラチェットホイール218が逆回
転させられ、今回の送りが開始される前の回転位置まで
復帰する。上記のように、回動板202の正方向の回動
に伴って爪部240がラチェット歯242から外される
時点においては、ストッパレバー260は未だラチェッ
ト歯242を乗り越えていないため、ラチェットホイー
ル218の逆回転を阻止する機能を果たさないからであ
る。以上説明した形態の作動時においても、カバーテー
プ104の送りが1回分抜かれたことになることは、前
述の形態の作動時と同様である。
【0053】本実施形態においては、カバーテープ10
4を送るために必要なラチェットホイール218の回転
角度は、ラチェット歯242の1個分の角度とされてい
る。そのため、上記のように、カバーテープ104の送
り時にストッパレバー260がラチェット歯242を乗
り越えなければ、ストッパレバー260が噛み合うラチ
ェット歯242は変わらず、ラチェットホイール218
はカバーテープ104を送るべく回転させられた分、逆
回転させられ、送った分のカバーテープ104が全部、
戻され、カバーテープ104の送りが1回抜かれたに等
しいこととなる。それに対して、カバーテープ104を
送るために必要なラチェットホイール218の回転角度
を、ラチェット歯242の複数個分の角度とすることも
可能であり、その場合にはそれら複数個の一部の個数に
等しい角度のカバーテープ104の送りが抜かれること
になる。
【0054】いずれにしても、カバーテープの送りが抜
かれれば、剥がし位置と駆動ギヤ210との間に存在す
るカバーテープ104の長さが長くなり、解除ローラ3
36が被駆動面250から遠ざかるため、次にカバーテ
ープ104が剥がされるときには、ラチェットホイール
108はラチェット歯242の1個分(あるいは複数個
分)の角度回転させられ、カバーテープ104が設定量
送られる。その状態から電気部品106が複数個供給さ
れ、剥がし位置と駆動ギヤ210との間のカバーテープ
104の長さが設定値以下になれば、再び解除ローラ3
36がラチェット爪234の被駆動面250の移動軌跡
内に進入し、カバーテープ104が戻される。カバーテ
ープ104の剥がし力より大きい力でカバーテープ10
4を送り、収容箱134内に確実に押し込みつつ、カバ
ーテープ104の張力が増大すれば、カバーテープ10
4を戻して張力を減少させ、それにより、カバーテープ
104の送り力が過大になってカバーテープ104の破
断を生じさせることなく、カバーテープ104を適切な
力で剥がしては、適切な力で送って収容箱134に収容
させることができるのである。剥がし位置と駆動ギヤ2
10との間に存在するカバーテープ104の長さは、短
くなってはまた、長くなり、スプリング330がカバー
テープ104に付与する張力による剥がし力およびキャ
リヤテープ102から剥がされたカバーテープ104を
送る送り力は、増大,減少を繰り返すが、一定の範囲内
においてであり、これら剥がし力および送り力は、その
変化の範囲内において一定の大きさに保たれる。
【0055】上記のようにラチェットホイール218の
回転量が減少させられても、カバーテープ104はスプ
リング330の付勢により、キャリヤテープ102から
1ピッチ分剥がされる。本実施形態においては、スプリ
ング330,回動板202,可動ローラ316およびカ
バー186が、カバーテープ104をキャリヤテープ1
02から剥がす剥がし装置を構成し、送りギヤ対20
0,回動板202および一方向伝達装置204と共に第
二送り装置132を構成しているのであり、カバーテー
プ10をキャリヤテープ102から剥がす剥がし装置
と、キャリヤテープ102から剥がされたカバーテープ
104を送る送り装置とが一体不可分に構成されている
こととなる。それに対し、剥がし装置と送り装置とを別
々に設けてもよく、その場合には、それら剥がし装置と
送り装置とが第二送り装置を構成することとなる。
【0056】駆動ギヤ210と従動ギヤ212とに挟ま
れて送られたカバーテープ104は、収容箱134に収
容される。この際、カバーテープ104のキャリヤテー
プ102に貼り付けられていた側の面に接着剤が残って
いて、駆動ギヤ210に貼り付くことがあっても、スク
レーパ290により剥がされて収容箱134内へ送り込
まれる。カバーテープ104の従動ギヤ212側の面
は、キャリヤテープ102に貼り付けられていた側とは
反対側の面であり、接着剤は付いていないが、例えば、
自重によって従動ギヤ212上に載ることがスクレーパ
292により回避される。また、スクレーパ290,2
92の駆動ギヤ210,従動ギヤ212の噛合い部より
上側の部分は、互いに離間する向きに傾斜させられて収
容箱134の受入口356に至っており、カバーテープ
104の収容箱134内への移動が案内される。
【0057】収容箱134にカバーテープ104が一杯
に収容されたならば、作業者により収容箱134からカ
バーテープ104が取り出される。カバーテープ104
が一杯になったことは、例えば、作業者が定期的に検査
を行うことにより検出するようにしてもよく、あるいは
検出装置により検出し、報知装置により報知するように
してもよい。収容箱134は透明な合成樹脂によって作
られており、作業者は収容箱134の外からカバーテー
プ104の溜まり具合を見ることができ、満杯であれば
カバーテープ104を収容箱134から取り出す。検出
装置は、例えば、電気部品106の供給数をカウント
し、供給数が設定数に達したならば、カバーテープ10
4も設定量、収容箱134に溜まったとし、報知装置に
報知させるように構成してもよく、あるいは収容箱13
4の本体350内の扉352の近傍に光電センサを設け
てカバーテープ104を検出するように構成してもよ
い。
【0058】本実施形態においてカバーテープ104の
取出し時には、電気部品106の供給が停止され、テー
ブル20の移動によるフィーダ12の移動が停止させら
れる。そして、作業者は、扉352を開いて開口360
からカバーテープ104の大半を取り出し、駆動ギヤ2
10と従動ギヤ212とに噛み込まれた部分より収容箱
134内に位置する部分においてカバーテープ104を
切る。それにより収容箱134は空になり、新たにカバ
ーテープ104を収容することができる。切断により新
たにカバーテープ104の先端となった部分は、収容箱
134内に残っていて、駆動ギヤ210,従動ギヤ21
2に噛み込まれており、電気部品106の供給が再開さ
れれば、再び、カバーテープ104は送られて収容箱1
34に収容される。このカバーテープ104の取出し作
業は、従来のように、カバーテープをリールに巻き取
り、リールがカバーテープで一杯になった場合に、再び
空のリールがカバーテープを巻き取ることができるよう
にする作業に比較して短時間で行うことができる。ま
た、扉352を開いてカバーテープ104を取り出し、
切断する作業は、隣接するフィーダ12に妨げられるこ
となく、行うことができるため、作業時にフィーダ12
をテーブル20から外さなくてよく、フィーダ12のテ
ーブル20に対する取外し、取付け作業が不要であり、
この点においても作業時間が短くて済み、部品供給停止
時間が短く、前記スプライシング技術の効果を有効に享
受し、プリント配線板18に電気部品106が装着され
たプリント回路板の生産能率を向上させることができ
る。
【0059】上記実施形態において第二送り装置の一方
向伝達装置は、ラチェットホイールおよび爪部材を含む
ものとされていたが、一方向クラッチを含むものとして
もよい。その例を図11に基づいて説明する。本実施形
態のフィーダ450においては、フィーダ本体452の
第二部材454に支持軸456が立設されており、この
支持軸456には、第一一方向クラッチ460および第
二一方向クラッチ462を介して駆動ギヤ464が回転
可能に支持され、第二送り装置465を構成している。
第一一方向クラッチ460は、支持軸456の基端部と
駆動ギヤ464との間に設けられ、駆動ギヤ464のカ
バーテープ送り方向の回転は許容するが、逆向きの回転
は阻止するように構成されている。
【0060】第二一方向クラッチ462は、前記実施形
態の回動板202に相当する部材である回動板466と
駆動ギヤ464との間に設けられ、回動板466の駆動
ギヤ464に対するカバーテープ送り方向の相対回転は
阻止するが、逆向きの相対回転は許容するように構成さ
れており、第二送り装置465の一方向伝達装置を構成
し、第一一方向クラッチ460より支持軸456の突出
端部側に設けられている。支持軸456の第一一方向ク
ラッチ460より突出端部側の部分には、カラー468
が支持軸456に相対回転可能かつ軸方向に相対移動不
能に嵌合され、カラー468の第一一方向クラッチ46
0側とは反対側の端に回動板466が固定されている。
カラー468の第一一方向クラッチ460側の端であっ
て、駆動ギヤ464に対応する部分の外周面470は、
支持軸456の基端部側から離れるほど直径が漸増する
とともに、僅かに軸心側に凹の曲面とされており、この
外周面470には、保持器472により保持された複数
のコロ474を介して外輪476が回転可能に嵌合され
ている。
【0061】外周面470は、支持軸456の軸心に平
行な直線に対して、支持軸456の軸心を含む平面内に
おいて傾斜するとともに、その平面に直角な方向にも傾
斜した直線を、支持軸456の軸心のまわりに回転させ
た場合の軌跡から成っており、各コロ474は上記直線
に沿って傾斜した状態で配置されている。コロ474は
支持軸456および外輪476に対して軸方向に相対移
動可能であるが、その移動端は、カラー468のコロ4
74の両側の部分にそれぞれ、コロ474との間に隙間
を隔てて嵌められた止め輪480,482によって規制
される。これら止め輪480,482にはそれぞれ、半
径方向外向きに延び出す複数の係合片484,486が
等角度間隔に設けられており、それら係合片484,4
86が保持器472に当接してコロ474の移動を規制
する。止め輪480,482は、移動規制部材を構成し
ている。
【0062】外輪476の外側に駆動ギヤ464が嵌合
されている。外輪476の外周面には、軸方向に延びる
溝490が形成されるとともに、駆動ギヤ464に半径
方向に嵌合されて係合突部を構成するピン492が、溝
490の長手方向に相対移動可能に嵌入させられてお
り、それにより外輪476と駆動ギヤ464との相対回
転が阻止されるとともに、外輪476の駆動ギヤ464
に対する軸方向の移動が許容されている。溝490およ
びピン492は、相対回転阻止装置ないし回転伝達装置
を構成している。外輪476の内周面496は、カラー
468の外周面470に対応した形状を有しており、外
輪476は、駆動ギヤ464との間に配設された付勢装
置たる圧縮コイルスプリング(以下、スプリングと略称
する)500により、カラー468の外周面470の大
径側の端部に向かって付勢されている。それによりコロ
474が外輪476の内周面496とカラー468の外
周面470との間に弾性的に挟まれている。
【0063】カラー468の外輪476が嵌合された部
分と回動板466が固定された部分との間の部分には、
解除手段たるリング510が軸方向に相対移動可能かつ
相対回転可能に嵌合されている。リング510の外輪4
76に対向する部分には、円環状を成し、外輪476側
に突出する突部512が設けられている。リング510
の外輪476から離れる側の移動は、カラー468に嵌
められた止め輪516によって規制されている。
【0064】第二一方向クラッチ462においては、コ
ロ474が支持軸456の軸心に対して傾斜させられて
いるため、回動板466がカバーテープを送る方向であ
る正方向へ回動させられる際、コロ474の転動に伴っ
て外輪476がスプリング500の付勢により、支持軸
456に対して相対的に、図11において左方へ移動し
ようとするが、この方向の移動は外輪476の内周面4
96とカラー468のテーパ状の外周面470との間隙
を小さくする方向の移動であるため、コロ474が一層
強く挟まれるのみで、実際には相対移動し得ず、コロ4
74の転動も不可能であって、外輪476の回動板46
6に対する回転が阻止され、外輪476との相対回転を
阻止された駆動ギヤ464が回動板466と共に回転さ
せられる。この際、リング510と外輪476との間に
は隙間があり、また、ピン492と溝490の端面との
間にも隙間がある。
【0065】それに対し、回動板466がカバーテープ
送り方向とは逆方向へ回動させられるときには、コロ4
74の転動に伴って外輪476がスプリング500の付
勢力に抗してカラー468に対して相対的に、図11に
おいて右方へ移動する。その結果、外輪476の内周面
496とカラー468の外周面470との間隙が大きく
なり、コロ474と外輪476およびカラー468との
軸方向のすべりが許容される。したがって、コロ474
は軸方向の僅かなすべりを伴って周方向に転動すること
ができ、外輪476がカラー468に対して自由に回転
することができて、回動板466の駆動ギヤ464に対
する回転が許容される。この際、コロ474の移動は止
め輪482によって規制され、コロ474が際限なく移
動して、第二一方向クラッチ462が、回動板466の
正方向への回動時に、回動板466の回動を駆動ギヤ4
64に伝達できない状態になることが回避される。
【0066】第二一方向クラッチ462が回動板466
の正方向の回動を駆動ギヤ464に伝達する状態におい
ても、リング510を外輪476側へ移動させ、外輪4
76をスプリング500の付勢力に抗して移動させれ
ば、回動の伝達を解除することができる。外輪476を
スプリング500の付勢力に抗して移動させれば、外輪
476の内周面496とカラー468の外周面470と
の間隙が大きくなり、コロ474が外輪476の内周面
496とカラー468の外周面470との間に弾性的に
挟まれなくなるからである。この際、回動板466の正
方向の回動によりコロ474が、カラー468に対して
外周面470の直径が大きい側へ移動するが、その移動
は止め輪480により止められ、コロ474がカラー4
68の外周面470と外輪476の内周面496との間
に弾性的に挟まれて回動が伝達される状態となることが
回避される。コロ474の移動は、カラー468と外輪
476とに弾性的に挟まれる状態となる前に止められ、
第二一方向クラッチ462が回転を伝達しない状態が得
られる。
【0067】前記フィーダ12の張力付与レバー314
に相当する部材である張力付与レバー520には、前記
解除ローラ336に相当する部材である解除ローラ52
2が回転可能に取り付けられている。解除ローラ522
の外周面は、リング510側ほど直径が漸減するテーパ
外周面524とされている。テーパ外周面524は、解
除ローラ522の直径方向において中心側ほど、解除ロ
ーラ522の回転軸線に平行な方向においてリング51
0に接近する向きに傾斜させられているのである。
【0068】本実施形態のフィーダ450においては、
回動板466が正方向に回動させられれば、第二一方向
クラッチ462の作用により駆動ギヤ464が一体的に
回転させられてカバーテープが送られる。回動板466
が逆方向に回動させられる際には、駆動ギヤ464のカ
バーテーパ送り方向と逆向きの回転は第一一方向クラッ
チ460により阻止され、回動板464のみが回動させ
られ、カバーテープは送られない。
【0069】カバーテープの送り量の方が、キャリヤテ
ープの送り量より大きくされており、テープ化電気部品
が送られるに従って張力付与レバー520がスプリング
の付勢力に抗して回動させられ、解除ローラ522がリ
ング510側へ移動する。そして、解除ローラ522の
テーパ外周面524がリング510に接触し、斜面の作
用によりリング510が外輪476側へ移動させられ、
外輪476をスプリング500の付勢力に抗して移動さ
せる。それにより第二一方向クラッチ462のコロ47
4が外輪476の内周面496とカラー468の外周面
470との間に弾性的に挟まれなくなり、回動板466
の回動が駆動ギヤ464に伝達されず、駆動ギヤ464
は回転せず、カバーテープは送られない。この際、駆動
ギヤ464のカバーテープ送り方向とは逆向きの回転は
第一一方向クラッチ460によって阻止されているた
め、駆動ギヤ464にカバーテープの張力が作用しても
逆回転させられることはなく、カバーテープは戻されな
い。
【0070】カバーテープは、張力付与レバー520を
付勢するスプリングの付勢によりキャリヤテープから剥
がされるため、カバーテープが送られず、剥がし位置と
駆動ギヤ464との間のカバーテープの長さが長くな
り、張力が減少すれば、張力付与レバー520がスプリ
ングの付勢により回動させられ、解除ローラ522がリ
ング510から離れる向きに移動させられる。それによ
り外輪476がスプリング500の付勢によってカラー
468との間にコロ474を弾性的に挟む状態となれ
ば、第二一方向クラッチ462は、回動板466の正方
向の回動を駆動ギヤ464に伝達する状態となる。電気
部品の送り開始当初は、解除ローラ522はリング51
0に当たらず、カバーテープは設定量送られるが、電気
部品の供給数が増大し、駆動ギヤ464と剥がし位置と
の間のカバーテープの長さが設定値以下になり、張力付
与レバー520が回動してリング510を移動させ、第
二一方向クラッチ462による回転伝達機能を解除させ
れば、カバーテープは送られなくなる。一旦、解除ロー
ラ522がリング510に係合し、第二一方向クラッチ
462の回転伝達機能が解除されるようになれば、以
後、カバーテープの送りが行われる毎に、その送りの途
中で第二一方向クラッチ462による駆動ギヤ464へ
の回転伝達が遮断され、カバーテープの張力が過大とな
って破断することが回避される。カバーテープの送りの
一部が無効化されるのである。
【0071】なお、上記各実施形態においては、カバー
テープの剥がしと送りとが同時に行われていたが、異な
る時期に行われるようにしてもよい。例えば、前記実施
形態の入力バー130に相当する入力バーが下降させら
れる際にテープ化電気部品の送りの準備,カバーの後
退,張力付与レバーを付勢するスプリングの付勢による
カバーテープの剥がしおよびカバーテープの送りの準備
が為され、入力バーが上昇させられる際にカバーの前
進,テープ化電気部品の送りおよびカバーテープの送り
が行われるようにするのである。この際、カバーテープ
は、前記駆動レバー142を付勢する付勢装置166に
相当する付勢装置の付勢力に基づいて送られるが、その
付勢力の設定により、送り力を剥がし力より大きくし、
カバーテープを収容箱に確実に送り込むようにすること
ができる。
【0072】また、上記各実施形態においては、送りギ
ヤ対200の上方に収容箱134が設けられ、収容箱1
34の底壁354に受入口356が設けられて、送りギ
ヤ対200は底壁354側に設けられていたが、送り回
転体対は、収容箱の底壁側に限らず、側壁側等、他の部
分側に設けてもよい。受入口は、収容箱の、送り回転体
対の設置位置に応じた部分に設けられる。
【0073】さらに、カバーテープを収容箱に送り込む
際の送り方向は、ほぼ真上の方向に限らず、水平方向、
水平面に対して傾斜した方向等、方向の設定は自由であ
り、種々の方向に設定することができる。
【0074】また、テープ化電気部品のフィーダへのセ
ットおよびカバーテープの駆動ギヤと従動ギヤとの間へ
の挟み込みは、フィーダのテーブルへの取付け後に行う
ようにしてもよい。
【0075】さらに、上記各実施形態においてテープ化
電気部品100はキャリヤテープ102が幅方向の全体
において下方から支持されるものとされていたが、キャ
リヤテープの幅方向の中央から突部が突出させられると
ともに、その突部に部品収容凹部が設けられ、テープ化
電気部品は、キャリヤテープの幅方向の両端部にそれぞ
れ長手方向に沿って設けられた一対の被支持部におい
て、フィーダ本体により下方から支持される所謂エンボ
ス型のものとしてもよい。
【0076】また、上記各実施形態においてフィーダは
テーブルに搭載されて、部品装着ヘッドに対して移動さ
せられるようにされていたが、位置を固定して設けても
よい。この場合、部品装着ヘッドは、移動装置によりフ
ィーダに対して、一方向あるいは一平面内において直交
する2方向の成分を有する方向に移動させられ、フィー
ダから電気部品を取り出し、プリント配線板に装着する
が、部品装着ヘッドと共に移動可能に駆動装置を設け、
部品装着ヘッドが電気部品を取り出す際に、駆動装置に
フィーダに設けられた被駆動部材を駆動させる。この
際、フィーダは位置を固定して設けられ、移動しないた
め、電気部品の供給を止めることなく、作業者はカバー
テープを収容箱から取り出すことができ、部品供給停止
時間が0であり、スプライシング技術の効果をより有効
に享受することができる。なお、部品装着ヘッドを一方
向に移動するものとする場合、フィーダは位置を固定し
て設けてもよく、部品装着ヘッドが移動する移動平面内
において、部品装着ヘッドの移動方向と直交する方向に
移動させてもよい。
【0077】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるフィーダを備えた電気
部品供給装置を含む電気部品装着システムを概略的に示
す正面図である。
【図2】上記電気部品装着システムを構成する電気部品
装着装置を示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記電気部品装着装置のノズル押下装置および
入力バー押下装置の一部を示す正面図(一部断面)であ
る。
【図4】上記ノズル押下装置の押下部材駆動装置を示す
側面図(一部断面)である。
【図5】上記フィーダにより供給されるテープ化電気部
品を示す平面図である。
【図6】上記テープ化電気部品を示す側面断面図であ
る。
【図7】上記フィーダを示す正面図(一部断面)であ
る。
【図8】上記フィーダの第二送り装置を示す正面図であ
る。
【図9】上記第二送り装置において、ラチェットホイー
ルと噛み合ったラチェット爪に解除ローラが係合した状
態を示す正面図である。
【図10】上記第二送り装置において、ラチェット爪が
解除ローラにより回動させられ、ラチェットホイールと
の噛合いが外された状態を示す正面図である。
【図11】本発明の別の実施形態であるフィーダの第二
送り装置の一方向伝達装置を示す側面断面図である。
【符号の説明】
12:フィーダ 100:テープ化電気部品 10
2:キャリヤテープ 104:カバーテープ 106:電気部品 10
8:部品収容凹部 120:フィーダ本体 12
2:第一送り装置 130:入力バー 132:第
二送り装置 134:収容箱 200:送りギヤ対
202:回動板 204:一方向伝達装置 210:駆動ギヤ 21
2:従動ギヤ 218:ラチェットホイール 23
4:ラチェット爪 240:爪部 248:被係合
突部 310:張力付与装置 314:張力付与レ
バー 336:解除ローラ 352:扉 40
0:制御装置 450:フィーダ 452:フィーダ本体 460:第一一方向クラッチ
462:第二一方向クラッチ 464:駆動ギヤ
465:第二送り装置 466:回動板 510:リング 520:張力付与レバー 52
2:解除ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 護 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA02 AA11 AA18 CC08 CD03 DD01 DD02 DD34 DD35 EE01 EE24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、 その装置本体に相対運動可能に取り付けられ、外部に設
    けられた駆動装置により駆動される被駆動部材と、 その被駆動部材の運動に基づいて、テープ化電気部品を
    一方向に送り、そのテープ化電気部品のキャリヤテープ
    に長手方向に沿って形成された複数の部品収容凹部から
    電気部品を1個ずつ供給する第一送り装置と、 前記被駆動部材の運動に基づいて作動する送り部材を備
    え、前記第一送り装置により送られるキャリヤテープか
    らカバーテープを剥がして前記部品収容凹部を開放する
    とともに、カバーテープを前記キャリヤテープの送り量
    より大きい量送る第二送り装置とを含み、かつ、 その第二送り装置が、前記カバーテープの前記キャリヤ
    テープからの剥がし位置と前記送り部材との間に存在す
    るカバーテープの長さが設定値以下となった場合に、当
    該第二送り装置を無効化する送り無効化装置を含むこと
    を特徴とするフィーダ。
  2. 【請求項2】 前記送り無効化装置が、前記被駆動部材
    の前記送り部材へのその送り部材を送り方向に作動させ
    る向きの運動の伝達を遮断する伝達遮断装置を含むとと
    もに、前記カバーテープの前記キャリヤテープからの剥
    がし位置と前記送り部材との間に、その間に存在するカ
    バーテープに所定の張力を付与する張力付与装置が設け
    られ、その張力付与装置が、 前記装置本体に対して相対移動可能に設けられ、前記カ
    バーテープに係合する係合部を有する張力付与部材と、 その張力付与部材を、前記係合部が前記カバーテープに
    係合する向きに付勢する付勢装置とを含み、前記張力付
    与部材が前記付勢装置の付勢力に抗して設定位置まで移
    動することに応じて前記伝達遮断装置が遮断状態とされ
    ることを特徴とする請求項1に記載のフィーダ。
  3. 【請求項3】 前記カバーテープの前記キャリヤテープ
    からの剥がし位置と前記送り部材との間に、その間に存
    在するカバーテープに所定の張力を付与する張力付与装
    置が設けられ、その張力付与装置が、 前記装置本体に対して相対移動可能に設けられ、前記カ
    バーテープに係合する係合部を有する張力付与部材と、 その張力付与部材を、前記係合部が前記カバーテープに
    係合する向きに付勢する付勢装置とを含み、かつ、前記
    第二送り装置が、 互いに共同してカバーテープを挟む一対の送り回転体で
    あって、少なくとも一方が前記送り部材としての駆動送
    り回転体である送り回転体対と、 回動軸線まわりに往復回動可能な回動部材と、 その回動部材の一方向の回動は前記駆動送り回転体に伝
    達する一方、逆方向の回動は伝達しない一方向伝達装置
    であって、前記一方向の回動の伝達状態を解除する解除
    手段を備えたものとを含み、前記送り無効化装置が、 前記解除手段と、 前記張力付与部材が前記付勢装置の付勢力に抗して設定
    位置まで移動することに応じて前記解除手段を解除状態
    とする解除手段制御装置とを含むことを特徴とする請求
    項1に記載のフィーダ。
  4. 【請求項4】 前記カバーテープの前記キャリヤテープ
    からの剥がし位置と前記送り部材との間に、その間に存
    在するカバーテープに所定の張力を付与する張力付与装
    置が設けられ、その張力付与装置が、 前記装置本体に対して相対移動可能に設けられ、前記カ
    バーテープに係合する係合部を有する張力付与部材と、 その張力付与部材を、前記係合部が前記カバーテープに
    係合する向きに付勢する付勢装置とを含み、かつ、前記
    第二送り装置が、 互いに共同してカバーテープを挟む一対の送り回転体で
    あって、少なくとも一方が前記送り部材としての駆動送
    り回転体である送り回転体対と、 前記駆動送り回転体に回転伝達可能に接続されたラチェ
    ットホイールと、 そのラチェットホイールの回転軸線の回りに回動可能に
    設けられた回動部材と、 その回動部材に取り付けられ、常に前記ラチェットホイ
    ールと係合する向きに付勢された爪部材と、 ラチェットホイールの送り方向の回転は許容するが、そ
    の送り方向とは逆方向の回転を防止する逆回転防止装置
    とを含み、 前記送り無効化装置が、前記張力付与部材が前記付勢装
    置の付勢力に抗して設定位置まで移動した状態では、前
    記爪部材の移動軌跡内に位置し、爪部材に係合して爪部
    材をラチェットホイールから外す爪外し部材を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のフィーダ。
  5. 【請求項5】 前記装置本体に保持され、前記第二送り
    装置により送られたカバーテープを収容する収容箱を含
    むとともに、その収容箱が、前記第二送り装置から送ら
    れたカバーテープを受け入れる受入口から隔たった位置
    に、開閉可能な扉を備えたことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか一つに記載のフィーダ。
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