JP3769275B2 - テープ化電子部品のトップテープ処理装置 - Google Patents
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Description
従来は、電子部品供給カートリッジにおいてテープ化電子部品がなくなれば、一旦、供給を停止し、空の供給リールを外して新たな供給リールをセットするとともに、巻取リールを交換することが行われていた。電子部品供給カートリッジをカートリッジ支持台から外し、巻取リールと巻取リール回転装置との連結を解いて巻取リールを交換するのである。
本発明は、電子部品をエンドレスに供給することを可能にするトップテープ処理装置を提供することを課題として為されたものである。
そして、捩じり機構が、それぞれ円錐台状を成すとともに前記テープ化電子部品の幅方向に平行な中心線のまわりに回転可能な第一捩じりローラおよび第二捩じりローラを含み、第一捩じりローラが前記テープ化電子部品の供給経路の上方に設けられ、第二捩じりローラが下方に設けられ、第一捩じりローラのテーパ外周面に巻き掛けられる前記トップテープの移動方向を、そのテーパ外周面に沿ってその捩じりローラの上流側におけるトップテープの移動経路と下流側における移動経路との成す角が鈍角となる状態で変更するとともに、その捩じりローラの上流側と下流側との両方において前記トップテープを同じ向きに捩じることにより前記ほぼ90度捩じるものとされる。
さらに、前記第一捩じりローラと前記第二捩じりローラとの間における前記トップテープの移動経路の前記テープ化電子部品の供給経路と立体交差する交差点より上流側の部分と、テープ化電子部品の供給経路の前記交差点より下流側の部分との成す角が鋭角とされる。
しかも、本捩じり機構においては、トップテープが、捩じられる前のトップテープの厚さ方向に湾曲させられると同時に捩じられる前のトップテープの幅方向にも湾曲させられる。トップテープが幅方向に湾曲させられれば、テープ化電子部品の幅方向に対してほぼ垂直な部分がテープ化電子部品の片側に寄るため、電子部品供給カートリッジの幅を小さくすることが容易になる。トップテープが単純に捩じられた場合には、テープ化電子部品の幅方向に対してほぼ垂直な部分がテープ化電子部品の幅方向の中央に位置するため、テープ化電子部品はトップテープの幅の半分弱の部分に入り込めるに過ぎず、テープ化電子部品とトップテープとの両方を収容する必要のある電子部品供給カートリッジの幅を小さくすることが困難になる場合が多いのである。
なお、本発明は、前述のように、エンドレスに供給されるテープ化電子部品のトップテープの処理に適したトップテープ処理装置を得ることを目的としてなされたものではあるが、得られたトップテープ処理装置は、エンドレスに供給されない通常のテープ化電子部品のトップテープの処理に使用しても有効なものである。
トップテープは捩じり部材によってほぼ90度捩じられた状態に保たれるため、トップテープのテープ化電子部品の側方を通過する部分を確実にテープ化電子部品の幅方向に対して垂直にすることができる。捩じり部材をテープ化電子部品の供給経路の上側と下側との両方に設ければ、トップテープの、テープ化電子部品の幅方向に対して垂直な部分を長く
することができ、一層望ましい。
(2)前記テープ化電子部品の供給経路に沿って延び、テープ化電子部品を案内する案内部材を含み、その案内部材の一側縁から直角に延び出させられた案内片が前記捩じり部材を構成している(1)項に記載のトップテープ処理装置(請求項3)。
この態様の装置によれば、トップテープの2つの捩じり部材を渡る部分を、テープ化電子部品の幅方向に対して垂直にすることができる。そのため、例えば、テープ化電子部品の供給経路の上下方向寸法が比較的大きく、テープ化電子部品のその供給経路内における上下方向位置が一定しない場合でも、テープ化電子部品とトップテープとの干渉を確実に回避することができる。
本態様におけるトップテープ剥離装置においては、駆動剥離ローラの外周面の摩擦係数を高くしてトップテープの剥がしを容易にし、また、従動剥離ローラの外周面に先の尖った突部を設け、あるいは外周面を粘着材との粘着性の低い材料で形成する等により、トップテープの部品保持テープへの貼付面の従動剥離ローラへの貼付きを回避することが望ましい。また、トップテープの部品保持テープへの貼付面に接触するローラとトップテープとの間に先端の尖ったブレード等の分離部材を設け、ローラに貼り付いたトップテープをローラから剥がしてトップテープがローラに巻き付くことを防止することが望ましい。
駆動剥離ローラ,従動剥離ローラは、テープ化電子部品の幅方向と平行な軸線まわりに回転するものとすることが、幅の狭いトップテープ処理装置に直径の大きい駆動剥離ローラ,従動剥離ローラを配設する上で望ましいが、事情が許せば、両ローラをテープ化電子部品の幅方向と直角な軸線のまわりに回転するものとしてもよい。
トップテープ剥離装置は、テープ化電子部品の供給経路の下方に設けることも、上方に設けることも可能である。下方に設ける場合には、トップテープ剥離装置に、トップテープをトップテープ案内装置を経てトップテープ処理装置の下方へ排出するトップテープ送り装置を兼ねさせることも可能である。トップテープ剥離装置をテープ化電子部品の供給経路の上方に設ける場合には、テープ化電子部品の供給経路の下方に送り装置を設けることが望ましい。
(7)前記トップテープ案内装置が、前記案内ローラと前記トップテープ剥離装置との間に設けられ、それら案内ローラとトップテープ剥離装置との間でほぼ90度捩じられたトップテープを前記テープ化電子部品の供給経路の幅方向の片側において案内する少なくとも一つの案内部材を含む請求項1,(1)項ないし(6)項のいずれかに記載のトップテープ処理装置。
本態様の装置における案内部材は、それ自体がトップテープを捩じるものであっても、他の部材により捩じられた後のトップテープを単に案内するものであってもよい。前者においては、案内部材は前記(1)項や(2)項の捩じり部材に相当することになる。なお、トップテープの通過経路に沿った方向に距離を隔てて案内部材を2つ設ければ、トップテープのテープ化電子部品の幅方向に垂直な部分を長く得ることができる。
方向変換機構は、部品保持テープの捩じられる前の部分、捩じられた後の部分、捩じり部分のいずれに設けてもよい。方向変換機構を設ければ、テープ化電子部品の供給経路の方向やトップテープの剥離方向に関係なく、トップテープを部品保持テープの上方から下方へ通過させることができ、任意の位置で交差させることができる。
(4)項の剥離ローラ,(5)項の案内ローラ等が方向変換機構を構成する。
請求項1の装置においては、円錐台状の捩じりローラがトップテープを捩じるとともに方向を変換し、方向変換機構としても機能する。
再捩じり機構は、捩じり機構によりほぼ90度捩じられたトップテープをほぼ90度捩じり戻す捩じり戻し機構でも、ほぼ90度捩じり増す捩じり増し機構でもよい。トップテープを再びほぼ90度捩じれば、再び捩じられたトップテープをテープ化電子部品の真下の位置で、そのテープ化電子部品の幅方向と平行な軸線のまわりに回転する送りローラやガイドローラにより送り、あるいは案内することができ、トップテープ処理装置の幅を小さくすることが容易になる。
(1)項や(2)項においては、トップテープは捩じり部材によってほぼ90度捩じられ、ねじり後、更にトップテープを捩じる場合、捩じり部材は再捩じり機構をも構成することとなる。また、(3)項においては、一方の捩じり部材が捩じり機構を構成し、他方の捩じり部材が再捩じり機構を構成する。
トップテープが案内ローラとトップテープ剥離装置との間で180度捩じられる態様においては、案内ローラ,トップテープ剥離装置は、捩じり機構を構成するとともに、再捩じり機構を構成することとなる。
(11)前記再ねじり機構が、円錐台状を成し、円錐台の中心線のまわりに回転可能に設けられた捩じりローラを含む(10)項に記載のトップテープ処理装置。
円錐台状の捩じりローラは、トップテープを捩じるとともに方向を変える。捩じり機構の捩じりローラと、再捩じり機構の捩じりローラとは、テープ化電子部品供給経路に平行な方向においてできるだけ離れた位置に設けることが望ましい。トップテープが緩やかに方向を変換され、トップテープの捩じりローラからの浮上がりが少なく、良好に捩じりローラに沿って送られるからである。特に、トップテープ剥離装置がトップテープ案内装置を通過後のテープを送る装置とされている場合には、トップテープをスムーズに剥がすことが可能となる。
(12)前記第一捩じりローラと前記第二捩じりローラとの外周面の傾斜方向が互いに同一であり、前記ほぼ90度捩じられた前記トップテープが前記第二捩じりローラにより逆向きに捩じり戻される請求項1,(1)項ないし(11)項のいずれかに記載のトップテープ処理装置(請求項4)。
(13)前記第二捩じりローラの上流側における前記トップテープの移動経路と下流側における移動経路との成す角が鈍角である請求項1,(1)項ないし(12)項のいずれかに記載のトップテープ処理装置(請求項6)。
(14)前記トップテープ案内装置を通過後のトップテープを収容するトップテープ収容器を含む請求項1,(1)項ないし(13)項のいずれかに記載のトップテープ処理装置。
トップテープをトップテープ収容器に収容すれば、トップテープが散らばらず、装置周辺が汚れない。また、剥がされたトップテープを、トップテープ収容器ごと捨てたり、あるいはトップテープ収容器を外して収容されたトップテープをまとめて捨てるなど、トップテープの後始末を容易に行うことができる。なお、トップテープ処理装置が電子部品供給カートリッジに設けられるとともに、その電子部品供給カートリッジが移動して電子部品を供給する場合、トップテープ収容器を電子部品供給カートリッジを支持して移動するテーブルに取り付けるなどして、電子部品供給カートリッジと共に移動するようにすれば、電子部品供給カートリッジの移動時にトップテープがひきずられることがなくなる。
(15)前記トップテープ収容器が、電子部品が取り出された空の部品保持テープを収容する部品保持テープ収容器を兼ねている(14)項に記載のトップテープ処理装置。
この装置によれば、テープ収容器が一つで済み、装置を簡易化することができる。
(16)請求項1,(1)項ないし(15)項のいずれかに記載のトップテープ処理装置と、前記テープ化電子部品を送る送り装置とを備え、かつ、その送り装置と前記トップテープ剥離装置とが駆動源を共有している電子部品供給カートリッジ。
駆動源は、エアシリンダ,油圧シリンダ,電動モータ等、圧力流体や電気エネルギの供給を受けて駆動力を発生するものであれば何でもよい。駆動源は電子部品供給カートリッジに設けられる場合もあり、電子部品供給カートリッジとは別に設けられる場合もある。前者の場合、電子部品供給カートリッジに設けられた送り装置が駆動源を含むものとなり、後者の場合には駆動源を含まないこととなる。後者の場合は、複数の電子部品供給カートリッジの各送り装置に駆動源を共有させることができる。
トップテープ剥離装置と巻取リール回転装置とが駆動源を共有する場合、送り装置,トップテープ剥離装置,巻取リール回転装置の3つが駆動源を共有することとなり、トップテープ処理装置を備えて極めて構成が簡易な電子部品供給カートリッジが得られる。
(17)送り装置の駆動源の駆動力を前記駆動剥離ローラに伝達し、駆動剥離ローラを回転させる駆動力伝達装置を含む(16)項に記載の電子部品供給カートリッジ。
発明の実施の形態の項において説明するように、駆動源をリンクにより構成し、リンクの回動を別のリンク,レバーを含むリンク機構によって駆動剥離ローラに伝達するようにしてもよく、あるいは駆動源をエアシリンダにより構成し、そのエアシリンダの駆動力をリンク機構によって駆動剥離ローラに伝達するようにしてもよい。あるいは駆動源を電動モータにより構成し、その駆動力を複数の歯車を有する歯車機構等によって駆動剥離ローラに伝達するようにしてもよい。
(18)前記送り装置が、カートリッジ本体に回転可能に取り付けられたスプロケット、そのスプロケットと一体的に回転するラチェットホイール、前記カートリッジ本体に回動可能に取り付けられた回動板、回動板に取り付けられて前記ラチェットホイールのラチェット歯に噛み合わされたラチェット爪、駆動源およびその駆動源の駆動力を前記回動板に伝達するリンク機構を含み、前記回動板の正方向の回動によりスプロケット,ラチェットホイールが回動してテープ化電子部品が送られ、回動板の逆方向の回動により前記ラチェット爪がラチェットホイールの歯を乗り越えて送りの準備が為されるものであり、かつ、前記駆動力伝達装置が、前記リンク機構を構成するリンクの一つに相対回動可能に連結されたリンクと、前記駆動剥離ローラを回転可能に支持する支持軸に回転可能に取り付けられた揺動レバーと、それら駆動剥離ローラと前記揺動レバーとの間に設けられて回動板の正方向の回動時には揺動レバーの回動を駆動剥離ローラに伝達するが、逆方向の回動時には伝達しない一方向伝達装置とを含む(17)項に記載の電子部品供給カートリッジ。
回動板の正,逆両方向の回転に伴って揺動レバーが正,逆両方向に回動し、テープ化電子部品の送り時には、一方向伝達装置により駆動剥離ローラが揺動レバーと共に回転させられてトップテープが剥がされる。送り装置におけるテープ化電子部品の送りの準備時には、一方向伝達装置により駆動剥離ローラは回転させられず、剥がされたトップテープが戻されることがない。
(19)請求項1,(1)項ないし(15)項のいずれかに記載のトップテープ処理装置を備えた複数の電子部品供給カートリッジ、または(16)項ないし(18)項のいずれかに記載の電子部品供給カートリッジが幅方向に並べられて一体化された一体化電子部品供給カートリッジ。
一体化される電子部品供給カートリッジの数は、発明の実施の形態の項において説明するように2つでもよく、あるいは3つ以上でもよい。
複数の電子部品供給カートリッジを一体化すれば、複数の電子部品供給カートリッジ全体
の幅方向の寸法を、複数の電子部品供給カートリッジを別々に設ける場合の各電子部品供給カートリッジの幅方向の寸法の合計より小さくすることができ、複数の電子部品供給カートリッジを備えた電子部品供給装置の小形化、軽量化を図ることができる。そのため、電子部品供給カートリッジを支持するカートリッジ支持台が移動させられて電子部品を供給する電子部品供給装置において、カートリッジ支持台の移動速度を高くし、供給能率を向上させることができる。あるいは同じカートリッジ支持台に支持させ得る電子部品供給カートリッジの数を増やすことができる。また、複数の電子部品供給カートリッジについて構成部材を共有させることも可能となり、その場合には、電子部品供給カートリッジを簡易化することが可能となる。
本発明に係るトップテープ処理装置のように、トップテープを剥がしたままにおけばよい装置であれば、トップテープの処理のために電子部品供給カートリッジをカートリッジ支持台から外すことが不要であり、複数の電子部品供給カートリッジの一体化が容易である。複数の電子部品供給カートリッジの各々における電子部品の供給頻度や供給数は異なっているのが普通であり、従来のようにトップテープを巻き取った巻取リールを交換するために電子部品供給カートリッジをカートリッジ支持台から外すことが必要な場合、複数の電子部品供給カートリッジが一体化されていれば、交換の必要のない電子部品供給カートリッジまで外さなければならない。それに対し、トップテープの処理のために電子部品供給カートリッジのカートリッジ支持台からの取外しが不要であれば、複数の電子部品供給カートリッジを一体化させても支障はなく、複数の電子部品供給カートリッジを一体化することによりコンパクトな電子部品供給装置を提供することができるのである。
図1には、電子部品供給装置10が示されている。電子部品供給装置10は、キャスタ付きのベース12と、ベース12上に固定のカートリッジ支持台14と、カートリッジ支持台14に着脱可能に取り付けられた複数の電子部品供給カートリッジ400(以下、カートリッジ400と略称する)とを有する。
カートリッジ400は、図5に示すように、2つを1組として作られている。2つのカートリッジ400が幅方向に並べられて一体化され、一体化電子部品供給カートリッジの一種であるツインカートリッジ42とされているのである。これら2つのカートリッジ400が供給する電子部品の種類は同じであることもあり、異なることもあり、一方のカートリッジ400のみによって電子部品が供給されることもある。
次いで、ツインカートリッジ42を前方へ移動させ、2つのカートリッジ400の各カートリッジ本体402の取付ブロック50に形成された傾斜面54を前側傾斜面116に係合させた後、固定装置の操作レバーを操作して係合面を後側傾斜面120に係合させ、ツインカートリッジ42をカートリッジ支持台14に固定する。固定時には、係合レバーの係合面が後側傾斜面120に強固に押し付けられた状態に保たれる。
ツインカートリッジ42をカートリッジ支持台14から取り外す際には、固定装置によるツインカートリッジ42の固定を解き、ツインカートリッジ42を後退させ、傾斜面54と前側傾斜面116との係合を解いた後、後部が上がる方向へツインカートリッジ42を回動させ、カートリッジ支持台14から外す。
支持板48の前部には、図4に示すように、支持軸140がテープ化電子部品20の送り方向と直角に固定されている。支持軸140には、スプロケット142およびラチェットホイール144が回転可能に取り付けられるとともに、これらスプロケット142,ラチェットホイール144は一体的に連結されている。テープ化電子部品20の部品保持テープ22の送り穴30は、スプロケット142の複数の歯218のうち、カートリッジ本体402の上面から突出した歯218に係合させられている。支持軸140にはまた、回動板146が回動可能に取り付けられている。回動板146には、ラチェット爪148がピン150により回動可能に取り付けられるとともに、付勢手段の一種である弾性部材としてのスプリング152によってラチェットホイール144の歯154と噛み合う向きに付勢されている。
また、カバー220の部品保持テープ22に形成された送り穴30に対応する部分には長穴252が形成されており、前記スプロケット142の歯218とカバー220との干渉が回避されている。さらに、カバー220のスリット250より先端側(テープ化電子部品送り方向において下流側)には矩形の開口254が形成され、ここから電子部品26が電子部品装着装置に設けられた部品吸着ヘッド256(図4参照)によって取り出される。
また、トップテープ剥離装置440の従動剥離ローラ444は、トップテープ24の貼付面に接触するが、従動剥離ローラ444の外周面には先端の尖った突部が設けられているため、貼付面に粘着剤が残っていても貼り付き難く、貼り付いたとしてもレバー450に設けられた分離部452によって従動剥離ローラ444から離され、トップテープ24が従動剥離ローラ444に巻き付いてしまうことがない。
なお、第一,第二捩じりローラ424,430に巻き掛けられたトップテープ24は、それらローラ424,430の軸線方向において直径の大きい側から小さい側へずれる傾向があるが、第一,第二捩じりローラ424,430からの外れは、取付板404により防止される。
電子部品26の供給時には、部品吸着ヘッド256がX方向,Y方向に移動させられ、電子部品を供給するカートリッジ400の電子部品取出位置上に位置決めされた後、下降させられて電子部品26を取り出す。カートリッジ400においては、電子部品26の供給に備えてテープ化電子部品20が送られ、トップテープ24を剥がされた先頭の電子部品26がシャッタ260により覆われた状態で電子部品取出位置に位置決めされている。シャッタ260は前進端位置にあるのである。
現に電子部品26を供給しているテープ化電子部品20の終端縁と次に電子部品26を供給するテープ化電子部品20の始端縁とは、両テープ化電子部品20を、両縁を最も近づけた状態で送り穴30を位置決め突部394に嵌合したとき、最後の電子部品収容凹部28と先頭の電子部品収容凹部28との距離が電子部品収容凹部28の形成間隔に等しい距離となるように作業者によって切断されている。
また、案内ローラ420,第一捩じりローラ424および案内片434が捩じり機構を構成し、第二捩じりローラ430,案内片436およびトップテープ剥離装置440が再ねじり機構の一種である捩じり戻し機構を構成し、第一,第二捩じりローラ424,430が方向変換機構を構成し、これらがトップテープ処理装置408を構成している。
Claims (6)
- 部品保持テープの長手方向に等間隔に形成された多数の電子部品収容凹部にそれぞれ電子部品が収容されるとともに、それら電子部品収容凹部の開口がトップテープにより塞がれ、送り方向に送られるテープ化電子部品の前記部品保持テープから剥がされたトップテープを処理する装置であって、
前記トップテープを前記部品保持テープから剥がすトップテープ剥離装置と、
そのトップテープ剥離装置により剥がされたトップテープを、そのトップテープの長手方向に平行な一軸線まわりにほぼ90度捩じる捩じり機構を有し、その捩じり機構により捩じられたトップテープを、テープ化電子部品の上方から下方へテープ化電子部品の側方を通過させるトップテープ案内装置と
を含み、前記捩じり機構が、それぞれ円錐台状を成すとともに前記テープ化電子部品の幅方向に平行な中心線のまわりに回転可能な第一捩じりローラおよび第二捩じりローラを含み、第一捩じりローラが前記テープ化電子部品の供給経路の上方に設けられ、第二捩じりローラが下方に設けられ、第一捩じりローラのテーパ外周面に巻き掛けられる前記トップテープの移動方向を、そのテーパ外周面に沿ってその捩じりローラの上流側におけるトップテープの移動経路と下流側における移動経路との成す角が鈍角となる状態で変更するとともに、その捩じりローラの上流側と下流側との両方において前記トップテープを同じ向きに捩じることにより前記ほぼ90度捩じるものであり、かつ、前記第一捩じりローラと前記第二捩じりローラとの間における前記トップテープの移動経路の前記テープ化電子部品の供給経路と立体交差する交差点より上流側の部分と、テープ化電子部品の供給経路の前記交差点より下流側の部分との成す角が鋭角であることを特徴とするトップテープ処理装置。 - 前記捩じり機構が、前記第一及び第二捩じりローラに加えて、前記トップテープを前記テープ化電子部品の供給経路の片側において案内し、前記捩じりローラにより捩じられたトップテープをさらに同一方向に捩じり、トップテープの捩じり角度を前記ほぼ90度とする捩じり部材を含む請求項1に記載のトップテープ処理装置。
- 前記テープ化電子部品の供給経路に沿って延び、テープ化電子部品を案内する案内部材を含み、その案内部材の一側縁から直角に延び出させられた案内片が前記捩じり部材を構成している請求項2に記載のトップテープ処理装置。
- 前記第一捩じりローラと前記第二捩じりローラとの外周面の傾斜方向が互いに同一であり、前記ほぼ90度捩じられた前記トップテープが前記第二捩じりローラにより逆向きに捩じり戻される請求項1ないし3のいずれかに記載のトップテープ処理装置。
- 前記トップテープ剥離装置が、互いに平行な軸線のまわりにそれぞれ回転可能であり、外周面の一部同士において前記トップテープを挟む駆動剥離ローラおよび従動剥離ローラと、駆動剥離ローラを回転させる駆動剥離ローラ回転装置とを含み、それら駆動剥離ローラおよび従動剥離ローラが前記第二捩じりローラの下流側に設けられた請求項1ないし4のいずれかに記載のトップテープ処理装置。
- 前記第二捩じりローラの上流側における前記トップテープの移動経路と下流側における移動経路との成す角が鈍角である請求項1ないし5のいずれかに記載のトップテープ処理装置。
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