JP4014296B2 - テーピング電気部品送り装置および電気部品供給方法 - Google Patents

テーピング電気部品送り装置および電気部品供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリヤテープに複数の電気部品(電子部品を含む)が保持されて成るテーピング電気部品を送る装置および電気部品をテーピング電気部品の状態で供給する方法に関するものであり、特に、供給能率の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テーピング電気部品は、長手方向に並んだ送り穴を備えたキャリヤテープに、複数の電気部品が等ピッチで保持されて成る。この種のテーピング電気部品を送る送り装置には、従来、例えば、特開平8−23190号公報に記載されているように、スプロケット,ラチェットホイール,ラチェット爪およびラチェット爪を保持する回動部材を含む装置がある。スプロケットはテーピング電気部品の送り方向に直角な軸線のまわりに回転可能に設けられ、ラチェットホイールはスプロケットと相対回転不能に設けられる。また、回動部材は、スプロケットの回転軸線まわりに、スプロケットおよびラチェットホイールに対して相対回転可能に設けられ、ラチェット爪は回動部材にラチェットホイールの歯に係合可能に設けられる。
【0003】
そして、回動部材が駆動源の駆動力に基づいて正方向へ回動させられれば、ラチェット爪はラチェットホイールの歯に係合した状態を保って移動し、ラチェットホイールを回転させ、それによりスプロケットが回転させられてテーピング電気部品が送られる。また、回動部材が逆方向へ回動させられれば、ラチェット爪がラチェットホイールの歯を乗り越えて移動し、ラチェットホイールおよびスプロケットは回転させられず、テーピング電気部品は送られない。ラチェット爪がラチェットホイールの歯を乗り越えて移動することにより、送りの準備が為されるのであり、回動部材は送り動作と送り準備動作とを交互に行う。
【0004】
回動部材の1回の送り動作(正方向への回動)によるテーピング電気部品の送り距離を基準ピッチとすれば、テーピング電気部品の電気部品の保持ピッチが基準ピッチと同じであるテーピング電気部品と、基準ピッチの整数倍であるテーピング電気部品とを共通の送り装置によって送ろうとすれば、前者の場合は回動部材は送り動作を1回行えばよいが、後者の場合は送り動作を複数回行うことが必要であり、送り準備動作も複数回行われる。送り装置を、保持ピッチが異なる複数種類のテーピング電気部品に共通にすれば、テーピング電気部品の保持ピッチに合わせて専用の送り装置を設ける場合に比較して装置コストが安くて済むが、テーピング電気部品を基準ピッチの複数倍の距離送るためには、送り動作に要する時間と送り準備動作に要する時間とを加えた時間の複数倍の時間がかかり、供給能率が低下することを避け得ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用および効果】
本発明は、上記の事情を背景とし、テーピングされた電気部品を能率良く送ることができるテーピング電気部品送り装置および能率良く供給することができる電気部品供給方法を提供することを課題として為されたものであり、本発明によって、下記各態様のテーピング電気部品送り装置および電気部品供給方法が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、各項に記載の特徴の組合わせの可能性の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下のものに限定されると解釈されるべきではない。
(1)長手方向に並んだ送り穴を備えたキャリヤテープに、複数の電気部品が等ピッチで保持されて成るテーピング電気部品を送る送り装置であって、
駆動装置と、
共通の軸線のまわりに往復回動可能に設けられた2個の回動部材と、
前記駆動装置の運動を前記2個の回動部材の互いに逆向きの往復回動に変換する運動変換装置と、
周回する外周面に前記キャリヤテープの前記送り穴に係合する突起を備えた送り部材と、
その送り部材と前記2個の回動部材の各々との間に設けられ、2個の回動部材の各正方向の回動は前記送り部材に伝達するが、各逆方向の回動は伝達しない2つの一方向回転伝達装置と
を含むテーピング電気部品送り装置(請求項1)。
駆動装置は、回転駆動源の一種である電動回転モータ、例えば、回転角度の精度の良い制御が可能なステッピングモータ,サーボモータ、あるいはセンサとの組み合わせにより、所望の回転角度が得られる電動モータを含む装置でもよく、あるいは往復駆動源の一種である複動式エアシリンダ等の複動式流体圧シリンダを含む装置でもよい。駆動装置が回転駆動源を含む場合、運動変換装置は回転駆動源の一方向の回転を2個の回動部材の互いに逆向きの往復回動に変換し、往復駆動源を含む場合、往復駆動部材の往運動および復運動を、2個の回動部材の互いに逆向きの往復回動に変換する。
テーピング電気部品には、例えば、エンボスキャリヤ型テーピング電気部品,パンチキャリヤ型テーピング電気部品,リード線端子テーピング型電気部品等がある。エンボスキャリヤ型テーピング電気部品は、幅方向の両側において長手方向に延びる一対の被支持部と、それら両被支持部間から両被支持部より下方へ突出した複数のエンボスとを含むキャリヤテープのエンボスの各々に電気部品が1個ずつ収容され、エンボスの開口がキャリヤテープに貼り付けられたトップカバーテープにより覆われて成る。パンチキャリヤ型テーピング電気部品は、紙,合成樹脂等により作られ、厚さ方向に貫通する複数の貫通穴が設けられたベーステープとボトムカバーテープとから成るキャリヤテープを備え、貫通穴の下部開口がボトムカバーテープにより閉塞されて成る電気部品収容凹部の各々に電気部品が1個ずつ収容され、それら電気部品収容凹部の上部開口がトップカバーテープにより覆われたものである。リード線端子テーピング型電気部品は、電気部品のリード線を粘着テープにより構成されるキャリヤテープに貼り付けて保持させ、あるいは粘着テープおよび台紙を含むキャリヤテープに貼り付けて保持させたものである。
本態様のテーピング電気部品送り装置においては、2個の回動部材の各々は、正逆両方向の回動により送り動作と送り準備動作とを交互に行うが、駆動装置の運動が運動変換装置により、2個の回動部材の互いに逆向きの往復回動に変換されるため、一方の回動部材が送り動作を行うとき、他方の回動部材が送り準備動作を行う。そして、各回動部材と送り部材との間には一方向回転伝達装置が設けられており、送り動作は送り部材に伝達されるが、送り準備動作は伝達されない。その結果、送り部材には実質的に休みなく送り運動が付与され得ることとなる。したがって、テーピング電気部品の保持ピッチが、基準ピッチ、すなわち回動部材の1回の送り動作による送りピッチと同じであれば、2個の回動部材のうちのいずれか一方が送り動作を1回行い、保持ピッチが基準ピッチのM倍(Mは2以上の整数)であれば、2個の回動部材により送り動作が合計M回行われ、送り部材がほぼ連続的にM回駆動されてテーピング電気部品が電気部品の保持ピッチに等しい距離送られるようにすることができる。保持ピッチが異なる複数種類のテーピング電気部品を共通の送り装置によって送ることができるとともに、複数回の送り動作の間に送り準備動作が行われるのを待たなくてもよく、保持ピッチが基準ピッチの複数倍であるテーピング電気部品を、送りピッチが保持ピッチに等しい専用の送り装置によって送る場合に近い能率で送ることができる。
(2)前記送り部材が、一軸線まわりに回転可能に設けられ、外周面に前記突起を備えたスプロケットである (1)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
送り部材としては、例えば、2個以上のタイミングプーリに巻き掛けられ、タイミングプーリの回転につれて周回するタイミングベルトであって外周面に前記突起を備えた送りベルト等他の部材を採用することも可能であるが、スプロケットを採用すれば構成を単純にし得るとともに、テーピング電気部品の送り精度を向上させ得る。
(3)前記一方向回転伝達装置が、一軸線まわりに回転可能で外周面に多数の歯を備えたラチェットホイールと、前記2個の回動部材の各々にラチェットホイールの歯に係合可能に設けられ、各回動部材の正方向の回動時にはラチェットホイールの歯に係合した状態を保ち、逆方向の回動時にはラチェットホイールの歯を乗り越えるラチェット爪とを含む (1)項または (2)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
2個の回動部材はラチェットホイールの回転軸線まわりに回動可能に設けることが望ましいが、不可欠ではない。なお、一方向回転伝達装置としては、一方向クラッチを採用することも可能であるが、ラチェット機構の方がテーピング電気部品の送り精度を高くし易い。
(4)前記駆動装置が、回転駆動源を含み、
前記運動変換装置が、
前記回転駆動源により回転させられるカムと、
そのカムに係合し、カムの回転につれて往復運動するカムフォロワと、
そのカムフォロワの往復運動を前記回動部材に伝達する運動伝達装置と
を含む (1)ないし (3)項のいずれか1つに記載のテーピング電気部品送り装置。
運動変換装置は、回転駆動源の一方向の回転を、2個の回動部材の互いに逆向きの往復回動に変換する。運動変換装置としては、クランク機構等他の装置も採用可能であるが、カム機構を採用すれば、回動部材の速度,加速度曲線、ひいてはテーピング電気部品の送り速度,加速度曲線を任意に設定することができる。
カムおよびカムフォロワは、2個の回動部材の各々に対応して設けられてもよく、後述の(10)項におけるように、2個の回動部材に共通に設けられてもよい。
(5)前記カムが、等速回転運動を、前記カムフォロワの、少なくとも、速度0から滑らかに加速する運動と、速度0まで滑らかに減速する運動とに変換する形状を有する (4)項に記載のテーピング電気部品送り装置(請求項2)。
本態様の装置によれば、送り部材の速度が0から滑らかに増大し、速度0まで滑らかに減少するため、テーピング電気部品は振動少なく移動を開始、停止し、電気部品がキャリヤテープから飛び出したり、保持姿勢が変わったりすることが良好に回避される。
(6)前記カムと前記カムフォロワとが、カムの回転につれてカムフォロワが正方向にも逆方向にも強制的に運動させられる状態で係合させられた (4)項または (5)項に記載のテーピング電気部品送り装置(請求項3)。
このようにカム装置を確動型にすれば、カムフォロワを板カムのカム面に常時押しつけておくためのばね部材等付勢装置が不要になり、回転駆動源が付勢装置の付勢力に抗してカムを回転させる必要がなくなる。その結果、回転駆動源の小形化によるコスト低減が図り得るとともに、回転駆動源の速度制御(起動,停止も含めて)が容易になる。
(7)前記カムが外周面をカム面とする板カムであり、前記カムフォロワが前記カム面の周方向に隔たった2ヶ所に係合することにより、正方向にも逆方向にもカムにより強制的に回動させられる (6)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
板カムを2個設け、それら2個の板カムのカム面のそれぞれ1ヶ所に共通のカムフォロワの2部分をそれぞれ係合させても同様の機能を果たさせることができるが、本態様によれば、カムが1個で済み、構成を単純化することができる。
(8)前記カムのカム面が、同一形状部分が周方向にN回(Nは1以上の整数)繰り返し形成されて成るものであり、そのカムの周方向に隔たった2ヶ所に前記カムフォロワが係合させられた (7)項に記載のテーピング電気部品送り装置(請求項4)。
本態様のカム面の一例は、後に実施形態の項で説明する、同一形状部分が周方向に2回繰り返し形成されて成るほぼ楕円形状のカム面であるが、3回以上繰り返される形状とすることも可能である。また、同一形状部分が周方向に繰り返されない場合は、Nが1の特殊な場合であると考えることとする。なお、カムフォロワが係合させられる2ヶ所は、後に実施形態として説明するように、カムのほぼ半周隔たった位置であることが望ましい。
(9)前記カムのカム面が両停留対称変形等速度曲線に沿って形成された (8)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
2個の回動部材は、時々刻々の回転速度が互いに同じで回転方向が互いに逆となるように回動させられる。本態様によれば (8)項に記載のテーピング電気部品送り装置を容易にかつ良好に構成することができる。
(10)前記カムおよび前記カムフォロワが前記2つの回動部材に共用され、前記運動伝達装置が、前記2つの回動部材を共通のカムフォロワに、そのカムフォロワの往復回動が2つの回動部材に互いに逆向きの往復回動として伝達される状態で接続する接続装置である (4)ないし (9)項のいずれか1つに記載のテーピング電気部品送り装置(請求項5)。
カムおよびカムフォロワの両方、あるいはカムフォロワを2つの回動部材の各々に専用のものとして運動変換装置を構成することも可能であるが、本態様によれば装置の構成を単純化し、装置コストを低減させることができる。
(11)前記カムのカム面が、同一形状部分が周方向に2回繰り返し形成されてほぼ楕円形状をなすものであり、そのカム面の互いにほぼ90度位相を異にする2ヶ所に、ベルクランクレバーの2本のアームのそれぞれに取り付けられたローラの各々が係合させられて前記カムフォロワが構成され、かつ、前記ベルクランクレバーの2つのアームの各々と前記2個の回動部材の各々とが各1本の連結リンクにより、2本のアームの同じ方向の回動が2個の回動部材に互いに逆方向の回動として伝達される状態で作動的に連結されて前記運動伝達装置が構成された (4)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
本態様によれば、比較的狭い空間にカム,カムフォロワおよび伝達装置を配設することができ、テーピング電気部品送り装置を小形化することが容易になる。
また、ベルクランクレバーは、カムの回転につれて正方向にも逆方向に強制的に回動させられ、2個の回動部材のいずれの送り動作もその強制的回動に伴って行われるため、テーピング電気部品が確実に送られる。ベルクランクレバーを付勢装置の一種である弾性部材たるばね部材により、2本のアームの一方がカム面に係合する向きに付勢し、他方のアームはカム面に係合させず、一方のアームに連結された回動部材は、ベルクランクレバーがカムによって強制的に回動させられることによって送り動作を行い、他方のアームに連結された回動部材はベルクランクレバーがばね部材の付勢によって回動させられることにより送り動作を行うようにすることも可能である。また、ばね部材によりカム面に係合する向きに付勢されている1本のアームに2つの回動部材を、互いに回動方向が逆になるように接続し、もう1本のアームを省略することも可能である。しかし、これらの場合には、ばね部材の付勢力に基づいてベルクランクレバーが回動させられ、テーピング電気部品が送られる際、そのテーピング電気部品の移動抵抗が何らかの都合により通常より大きくなり、ばね部材の付勢力より大きくなれば、ベルクランクレバーが十分にカムに追従せず、テーピング電気部品の送り量が不足する。この事態の発生を回避するためには、ばね部材等付勢装置の付勢力を十二分に大きくする必要があり、駆動源が大形化する問題が生じる。それに対し、本態様によれば、ベルクランクレバーがカムにより、正方向にも逆方向にもテーピング電気部品の送りに必要な角度、確実に回動させられるため、テーピング電気部品の送り量が不足する恐れがなく、電気部品が確実に部品供給位置へ送られる。
この効果は、(10)項に記載のテーピング電気部品送り装置において、2つの回動部材に共用されるカムおよびカムフォロワが、カムの回転につれてカムフォロワが正方向にも逆方向にも強制的に運動させられる状態で係合させられる場合にも得られる。
(12)前記回転駆動源に、前記2個の回動部材が回動を停止する時期のうちの任意の時期に回転駆動源の回転を停止させ得る駆動源制御装置が接続された (4)ないし(11)項のいずれか1つに記載のテーピング電気部品送り装置。
本態様のテーピング電気部品送り装置においては、駆動源制御装置により回転駆動源の回転を制御することによって、容易にテーピング電気部品の送り量を変更することができる。
回転駆動源を回転させ続ければ、2個の回動部材は回動および停止を繰り返す。テーピング電気部品の送り時には、2個の回動部材が回動を停止する時期のうちの任意の時期に、すなわち2個の回動部材の停止回数の合計が予め定められた設定停止回数、すなわち電気部品の保持ピッチによって決まる回数に達した状態で回転駆動源の回転を停止させることにより、テーピング電気部品が電気部品の保持ピッチに等しい距離、送られる。
(13)前記カムおよびカムフォロワが前記2個の回動部材に対して共通に設けられており、カムのカム面が、同一形状部分が周方向にN回(Nは1以上の整数)繰り返し形成されて成るものであり、前記駆動源制御装置が、カムが1/2N回転の整数倍回転する毎に前記回転駆動源を停止させ得るものである(12)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
(14)前記駆動源制御装置が、前記カムが1/2N回転毎の複数の回転停止位置のいずれかにあることを検出する回転停止位置検出器を含む(13)項に記載のテーピング電気部品送り装置。
駆動源制御装置を、回転停止位置検出器によるカムの複数の回転停止位置のいずれかへの回転の任意回数の検出毎に回転駆動源を停止させるもの(クローズドループ制御装置)としても、駆動源制御装置は回転駆動源を独自にカムの1/2N回転に対応する角度の任意の整数倍回転させる毎に停止させ得るもの(オープンループ制御装置)とし、回転停止位置検出器はカムが回転停止位置のいずれかにおいて停止させられたことを確認する機能を果たすようにしてもよい。例えば、回転駆動源がステッピングモータである場合には、所定個数の駆動信号をステッピングモータ駆動回路に供給することにより、カムを所定の回転停止位置に停止させることができるのであるが、脱調によってカムを正確に回転停止位置で停止させ得なくなることがある。その場合には所定の駆動信号がステッピングモータ駆動回路に供給されても、回転位置検出器はカムが回転停止位置まで回転したことを検出しない。この事実からステッピングモータの脱調を検出することができ、例えば、脱調に起因する駆動信号とステッピングモータの回転位置とのずれを解消する処理等、必要な処理を講ずることが可能になる。
(15)長手方向に並んだ送り穴を備えたキャリヤテープに、複数の電気部品が等ピッチで保持されて成るテーピング電気部品であって、電気部品の保持ピッチがそれぞれ基準ピッチおよびそのM倍(Mは2以上の整数)である複数種類のテーピング電気部品から、同じ供給装置により電気部品を1個ずつ供給する方法であって、
外周面に突起が一定ピッチで設けられた送り部材の突起を、前記電気部品の保持ピッチが前記基準ピッチである第1テーピング電気部品の前記送り穴に係合させ、送り部材を、互いに逆向きに往復運動する2つの往復運動部材のそれぞれの往運動により交互に駆動するとともに、それら駆動を1回行う毎に前記電気部品を1個ずつ供給する1回送り供給工程と、
前記送り部材の突起を、前記電気部品の保持ピッチが前記基準ピッチのM倍である第2テーピング電気部品の前記送り穴に係合させ、送り部材を、互いに逆向きに往復運動する2つの往復運動部材のそれぞれの往運動により交互に駆動するとともに、それら駆動をM回行う毎に前記電気部品を1個ずつ供給するM回送り供給工程と
を含む電気部品供給方法(請求項6)。
本方法によれば、 (1)項に記載のテーピング電気部品送り装置において得られる作用,効果が得られる。ただし、往復運動部材は、回動部材に限らず、往復直線移動する部材でもよい。
前記 (1)〜(14)項のいずれか1つに記載のテーピング電気部品送り装置の特徴を本電気部品供給方法にも適用することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本願の装置発明の一実施形態であるテーピング電気部品送り装置を有する電気部品供給装置を備えたプリント回路板組立システムを図面に基づいて説明する。なお、この電気部品供給装置を用いた電気部品供給方法が本願の方法発明の一実施形態である。
本実施形態のプリント回路板組立システム10は、図1に概略的に示すように、基台12,基台12に設けられたプリント配線板搬送装置14および部品搭載システム16と、部品搭載システム16に合体させられた電気部品供給システム18とを含む。部品搭載システム16は、電気部品供給システム18から電気部品を取り出し、プリント配線板搬送装置14により搬送され、予め定められた位置に位置決め保持されたプリント配線板20に取り付けてプリント回路板を組み立てる。部品搭載システム16は、電気部品を負の空気圧によって吸着する部品保持具たる部品吸着具22と、部品吸着具22を垂直方向(Z方向とする)に保持し、Z方向に移動させるとともに、自身の軸線まわりに回転させるZ方向移動・回転装置24と、Z方向移動・回転装置24を保持し、水平面内において互いに直交する2方向(X方向およびY方向とする)に移動させるXY方向移動装置26とを含む。プリント配線板20の搬送方向と平行な方向をX方向とする。なお、プリント配線板20は、部品搭載システム16によって電気部品が取付けられれば、厳密にはプリント回路板となるが、本実施形態では、部品搭載システム16によって電気部品が取り付けられても、プリント配線板と称することとする。また、プリント配線板搬送装置14も、プリント配線板20への電気部品の取付け後は、プリント回路板搬送装置であることとなるが、プリント配線板搬送装置と称することとする。
【0007】
電気部品供給システム18は、2台のテーブル30(図1には一方のテーブル30のみが図示されている)と、各テーブル30上にそれぞれ着脱可能に搭載された複数個の電気部品供給ユニット32(以下、供給ユニット32と略称する)とを含む。電気部品供給装置がテーブル30上に電気部品供給ユニットとして搭載されているのである。2台のテーブル30はそれぞれ台車34に設けられており、部品搭載システム16に対して移動させることができるが、電気部品の供給時には、台車34が係合装置36によって基台12に合体させられ、電気部品供給システム18と部品搭載システム16とが合体させられる。基台12は前記部品搭載システム16の本体を構成しており、部品搭載システム16の本体にテーブル30が台車34を介して合体させられ、位置を固定された状態で電気部品を供給する。なお、プリント配線板搬送装置14と電気部品供給システム18との間には、部品吸着具22による電気部品の保持姿勢を撮像する撮像装置38が設けられている。
【0008】
供給ユニット32のユニット本体40は、図2に示すように、第1部材42,第2部材44,第3部材46,第4部材48(図17参照)および第5部材50,第6部材52等、複数の部材が一体的に固定されて成る。第1部材42は幅が広く長い板状を成し、第1部材42の長手方向に平行に固定された細長いブロック状の第2部材44には、一対の位置決め突部54および1個の位置決め突部55が設けられている。テーブル30には、図3に示すように、複数の位置決め溝56が等間隔に設けられており、この位置決め溝56に位置決め突部54が嵌合され、また、テーブル30に等間隔に設けられた別の図示しない位置決め溝に位置決め突部55が嵌合されることにより、供給ユニット32が幅方向において位置決めされている。供給ユニット32はまた、位置決め突部54に設けられた傾斜面58(図2参照)がテーブル30に設けられた図示しない傾斜面に係合することにより、長手方向において位置決めされるとともに、浮上がりを防止され、テーブル30の位置決め溝56が設けられた部分の各々に対応して設けられたユニット固定装置により、複数の供給ユニット32の各部品供給部がX方向に平行な一直線に沿って並び、幅方向がX方向と平行となり、長手方向がY方向と平行となる姿勢でテーブル30に固定されている。なお、台車34は部品搭載システム16から電力の供給を受け、供給ユニット32は台車34から電力の供給を受ける。
【0009】
供給ユニット32により供給される電気部品60は、図5ないし図7に示すように、テーピング電気部品62とされている。このテーピング電気部品62は、エンボスキャリヤ型テーピング電気部品であり、キャリヤテープ64とトップカバーテープ66とによって電気部品60がテーピングされている。キャリヤテープ64は、幅方向の両側において長手方向に延びる一対の被支持部68と、それら両被支持部68間から両被支持部68より下方へ突出した複数のエンボス70とを含む。これら複数のエンボス70は等ピッチで設けられるとともに、それらエンボス70の各々に電気部品60が収容され、エンボス70の開口がキャリヤテープ64に貼り付けられたトップカバーテープ66によって覆われている。エンボス70が電気部品収容凹部を構成し、電気部品60はキャリヤテープ64により等ピッチで保持されているのである。トップカバーテープ66の幅はキャリヤテープ64の幅より短く、キャリヤテープ64のトップカバーテープ66が貼り付けられておらず、長手方向に平行な一方の被支持部68に沿って、キャリヤテープ64の表面72から裏面73まで貫通する送り穴74が一列に等ピッチで形成されている。
【0010】
テーピング電気部品には、幅や電気部品60の保持ピッチ等が異なる複数種類のテーピング電気部品がある。例えば、図8に示すテーピング電気部品75は、テーピング電気部品62と幅は同じであるが、電気部品60の保持ピッチが異なる。本実施形態においては、テーピング電気部品62による電気部品60の保持ピッチが最小であるとする。テーピング電気部品75による電気部品60の保持ピッチは、最小ピッチの2倍である。テーピング電気部品の保持ピッチを異ならせる場合、最小ピッチのM倍(Mは2以上の整数)とされる。なお、テーピング電気部品75は、寸法は異なるが、構成はテーピング電気部品62と同じであり、各構成要素にはテーピング電気部品62について用いた符号と同じ符号を付す。
【0011】
供給ユニット32の幅は、テーピング電気部品62の幅によって異なる。テーピング電気部品62の幅は、電気部品60の幅が大きいほど大きく、それによって供給ユニット32の幅が大きくなるのであり、テーブル30に設けられた位置決め溝56の形成ピッチは、幅が最も狭い供給ユニット32よりやや大きいピッチとされている。したがって、供給ユニット32の幅が大きい場合には、例えば、1つおきの位置決め溝56により供給ユニット32が位置決めされる。テーブル30には、幅が異なるテーピング電気部品62を保持する複数種類の供給ユニット32を同時に搭載することが可能なのである。なお、本実施形態においては、テーピング電気部品62の幅が最小であるとする。テーピング電気部品62から電気部品60を供給する供給ユニット32は、テーブル30に最小ピッチで取り付けられる。
【0012】
テーピング電気部品62は、供給リール76(図1参照)に巻き付けられている。台車34には、リール保持部材たる容器状のバケット78が一体的に設けられて電気部品収容部を構成している。バケット78内には、図1および図4に示すように、前後方向(Y方向に平行な方向)に距離を隔てた2箇所にそれぞれ、複数ずつの回転支持部材たるローラ79が供給ユニット32の幅方向(X方向。図4においては上下方向。)に平行な軸線まわりに回転可能に、かつ回転軸線に平行な方向において隙間なく並んで設けられている。
【0013】
バケット79内にはまた、前側面,後側面および底面にそれぞれ、仕切部材保持部材たる仕切板保持部材80,81,82が設けられている。これら仕切板保持部材80,81,82にはそれぞれ、複数の溝83が、供給ユニット32の幅方向と平行な方向において、テーブル30に設けられた複数の位置決め溝56のピッチと等しいピッチで、かつ、隣接する2つの溝83の中間位置が位置決め溝56の幅方向の中間位置と一致する状態で設けられている。仕切板保持部材80,81,82の各溝83にわたって仕切部材たる仕切板84を嵌合することにより、隣接する2枚の仕切板84の間に供給リール76が収容される収容空間が設けられる。供給リール76は2枚の仕切板84の間に嵌入させられ、ローラ79によって回転可能に支持されるとともに、仕切板84によって幅方向の移動を防止される。なお、仕切板84には切欠が設けられ、ローラ79との干渉が回避されている。
【0014】
供給リール76の幅は、供給ユニット32と同様に、テーピング電気部品62の幅が大きいほど大きくなり、仕切板84はテーピング電気部品62の幅に合わせて設けられる。例えば、テーピング電気部品62の幅が最小の場合には、供給リール76の幅も最小であり、隣接する溝83にそれぞれ仕切板84が嵌合され、最小の収容空間が形成される。供給リール76の幅が大きく、隣接する溝83に嵌合された一対の仕切板84により形成される収容空間に収容できない場合には、例えば、2つおきの溝83に仕切板84を嵌合し、供給リール76を収容可能な空間を設ける。バケット79は、幅が異なる複数種類の供給リール76を同時に収容することができるのである。仕切板保持部材80と81との間の距離は、供給リール76の外径より大きくされ、また、仕切板保持部材82はローラ79の上端面より下側に設けられ、供給リール76と仕切板保持部材80,81,82とが干渉しないようにされている。したがって、供給リール76の幅が小さくても大きくても、供給リール76を、仕切板保持部材80,81と干渉することなく、2つの仕切板84の間に嵌入させ、ローラ79に支持させることができる。
【0015】
供給リール76の側面には、バーコード88が印刷されている。バーコード88は、本実施形態では、電気部品60の型番,寸法,キャリヤテープ64に保持された電気部品60の個数(電気部品60を1個も供給していない新品のテーピング電気部品62が保持する電気部品60の個数),テーピング電気部品の幅,電気部品60の保持ピッチ,テーピング電気部品62がエンボスキャリヤ型であるかパンチキャリヤ型であるかリード線端子テーピング型であるかを表す。
【0016】
供給リール76から引き出されたテーピング電気部品62は、図2に示すように、供給ユニット32に設けられたテーピング電気部品送り装置90により、供給ユニット32の長手方向と平行な方向において、テーピング電気部品62の長手方向に一定ピッチずつ送られ、電気部品60が1個ずつ部品供給位置へ送られるとともに、トップカバーテープ処理装置92によりトップカバーテープ66が処理される。部品供給位置は、部品吸着具22によって電気部品60がエンボス70から取り出される位置であって、供給ユニット32の前部(供給ユニット32の長手方向と平行な方向である前後方向において、プリント配線板搬送装置14側の部分)に設定された決まった位置であり、部品供給位置の近傍部(部品供給位置を含む)が部品供給部である。また、テーピング電気部品62の幅方向は供給ユニット32の幅方向と平行である。
【0017】
電気部品60の供給が進んで供給リール76に巻き付けられたテーピング電気部品62が終わりに近づけば、作業者がテーピング電気部品62を補給する。テーピング電気部品62が終わりに近づいた先の供給リール76をバケット78から外すとともに、テーピング電気部品62を供給リール76から外し、次にテーピング電気部品62を供給する別の供給リール76をバケット78にセットするとともに、テーピング電気部品の始端部を供給リール76から引き出し、図9および図10に示すように、現に電気部品60を供給している先のテーピング電気部品62の後端部である終端部96と、次に電気部品60を供給する別のテーピング電気部品62の前端部である始端部98とを金属接続片(以下、接続片と略称する)100および接続片の一種である接続テープ102により接続するのである。接続片100および接続テープ102が2つのテーピング電気部品62の終端部96および始端部98と共同して接続部103を構成している。テーピング電気部品62の接続は、バケット76の、そのテーピング電気部品62が巻き付けられた供給リール76が保持される位置の近傍において行われる。なお、図9においては、電気部品60の図示は省略されている。
【0018】
接続片100は、図11および図12に示すように、金属製、例えば鉄製の矩形板状を成す本体部104と、本体部104にキャリヤテープ64の送り穴74と等ピッチで形成された複数(本実施形態の場合3個)の送り穴106と、本体部104から直角に突出させられた複数(本実施形態の場合8個)のかしめ爪108とを備えている。本体部104の幅は、テーピング電気部品62の送り穴74の中心から、送り穴74が設けられた被支持部68の側縁までの距離の2倍以下とされている。
【0019】
また、かしめ爪108は、キャリヤテープ64の厚さよりも大きい高さとされている。本実施形態におけるかしめ爪108は、本体部104の長手方向の両端部からそれぞれ突出したY形爪110と、3個の送り穴106の互いに隣接する2対の各中間位置からそれぞれ突出したJ形爪112との2種類の形状を有する爪とされており、Y形爪110とJ形爪112とはそれぞれ長手方向に隔たった2箇所ずつに設けられている。なお、Y形爪110から送り穴106の中心までの距離と、J形爪112から送り穴106の中心までの距離とはほぼ等しくされている。
【0020】
Y形爪110は、本体部104の両端縁から突出して形成された耳部が、図12に示すように、直角に曲げられることにより形成されたものであり、図13に示すように、幅方向に並んで2個形成され、その正面形状は上端部114が二股に分かれてほぼY字形を成している。図14に拡大して示すように、Y形爪110の基端部116は、上端部114に向かうにつれて幅が狭くなる向きに傾斜させられており、上端部114は基端部116の最大幅内で形成されている。
【0021】
また、J形爪112は、本体部104の一部が、切り曲げにより図12に示すように直角に曲げ起こされることにより形成されたものであり、したがって、本体部104には、図11に示すように、J形爪112に対応する形状の開口が生じている。図15に拡大して示すように、J形爪112の正面形状は、上端部が幅方向に湾曲したほぼJ字形を成している。このJ字形の湾曲部118は、上端部の幅方向内側の側部に凹曲線で画定される切欠120が形成されるとともに、その上端縁122が、切欠120が形成された内側の側端から外側の側端に向かうに従って低くなる向きに傾斜させられることにより形成されており、したがって、湾曲部118は、J形爪112の基端部124の幅内で形成されている。J形爪112もY形爪110と同様に幅方向に2個並んで形成されており、これら2個のJ形爪112は、上記湾曲部118が幅方向の内向きになるように互いに対称に配置されている。
【0022】
2本のテーピング電気部品62の終端部96と始端部98とのうち、キャリヤテープ64の送り穴74が形成された部分は、接続片100により接続される。接続時には、図示は省略するが、専用のテープ接続工具を用いて接続片100のかしめ爪108がかしめられる。このテープ接続工具は、まだ、未公開であるが、特願平9−195954号の明細書に記載のテープ接続工具と同様に構成されている。テープ接続工具は複数の位置決め突部を備えており、これら位置決め突部に、まず、接続片100の送り穴106が嵌合され、次いで、キャリヤテープ64の終端部96,98の各送り穴74が嵌合されることにより、接続片100の一方の端の送り穴106とテーピング電気部品62の終端部96の送り穴74とが一致し、接続片100の他方の端の送り穴106とキャリヤテープ64の始端部98の送り穴74とが一致し、2本のテーピング電気部品62のそれぞれの端に形成されたほぼ半分の送り穴74が接続片100の中央の送り穴106に一致する状態となる。また、各テーピング電気部品62の上記完全な送り穴74と半分の送り穴74との中間位置にそれぞれJ形爪112が位置し、キャリヤテープ64の完全な送り穴74同士の中間位置にY形爪110が位置する状態となる。
【0023】
この状態で作業者がテープ接続工具を操作すれば、Y形爪110とJ形爪112とは、基端部116,124に近い部分までキャリヤテープ64を貫通して表面72側から突出させられるとともに、Y形爪110の上端部114およびJ形爪112の湾曲部118が互いに接近する方向に座屈させられる。そして、接続片100の本体部104がキャリヤテープ64の裏面73に密着させられるとともに、上端部114および湾曲部118がキャリヤテープ64の表面72に密着させられ、本体部104と共同してキャリヤテープ64の接続されるべき部分を両側から挟み、終端部96と始端部98とのキャリヤテープ64により構成される部分を確実に接続する。
【0024】
このように2つのテーピング電気部品62の各キャリヤテープ64が接続片100によって接続された後、2つのテーピング電気部品62の終端部96および始端部98のトップカバーテープ66により構成される部分は、図9および図10に示すように、合成樹脂製の接続テープ102により接続される。接続テープ102は、一方の面に粘着剤が塗布されており、先のテーピング電気部品62のトップカバーテープ64と次のテーピング電気部品62のトップカバーテープ64とにわたって貼り付けられる。
【0025】
ユニット本体40を構成する前記第3部材46および第4部材48はそれぞれ、図17に示すように、薄い板状を成し、第1部材42を幅方向の両側から挟んで第1部材42に固定されている。第3部材46の後端部(第1部材42から遠い側の端部であって、供給リール76に近い側の端部)には、回転案内部材たるガイドローラ140がレバー142により、テーピング電気部品62の幅方向と平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。供給リール76から引き出されたテーピング電気部品62は、ガイドローラ140に掛けられ、ガイドローラ140に設けられた一対のフランジ部146(図16には一方のフランジ部146のみが図示されている)により幅方向の位置ずれを防止されつつ送られる。
【0026】
第3部材46および第4部材48のガイドローラ140に対して、テーピング電気部品62の送り方向(以下、電気部品送り方向と略称する)において下流側に隣接して、図16に示すように、接続検出装置たる金属検出器150の検出ヘッド152が設けられている。検出ヘッド152のヘッド本体156はブロック状を成し、第3部材46と第4部材48との間に嵌合されるとともに、第3,第4部材46,48に着脱可能に固定されており、第3,第4部材46,48から上方へ突出した上端部には、電気部品送り方向と平行に延び、キャリヤテープ64の幅より僅かに大きい幅の溝158と、溝158に開口し、幅が溝158より狭く、テーピング電気部品62のエンボス70の通過を許容する溝160とが形成されている。溝160は、溝158に対して、第4部材48側へ寄った位置に設けられている。それにより、溝158内には、テーピング電気部品62の一対の被支持部68を下方から支持して案内する一対の支持面162,163が形成されているが、第3部材46側の支持面162は幅が広く、キャリヤテープ64の送り穴74が形成された被支持部68を下方から支持して案内し、第4部材48側の支持面163は幅が狭く、キャリヤテープ64の送り穴74が形成されていない被支持部68を下方から支持して案内する。支持面162,163の電気部品送り方向の両端部はそれぞれ、端側ほど下方へ傾斜する傾斜面164とされ、被支持部68の支持面162,163への係合,抜出しを案内する。
【0027】
ヘッド本体156の支持面162が設けられた側の部分には、電気部品送り方向に隔たった両側面にそれぞれ、電極166が上下方向に延びる姿勢で固定手段により着脱可能に固定されている。各電極166の上部は、図16および図17に示すように、支持面162に沿って互いに接近する向きに曲げられており、それら電極166の間には隙間が残されている。一対の電極166は、テーピング電気部品62の長手方向の移動につれて接続片100が描く移動軌跡内において互いに隔たって設けられているのであり、支持面162に代わって被支持部68を支持し、接続片100が通過するとき、接続片100は一対の電極166の両方に接触してそれらを電気的に接続する。
【0028】
一対の電極166はそれぞれ、配線167によって接続検出回路168(図31参照)に接続されており、これら検出ヘッド152および接続検出回路168が金属検出器150を構成している。金属検出器150は接触式センサの一種である。接続検出回路168は、一対の電極166が接続片100によって電気的に接続されている状態と、接続されていない状態とで異なる信号を出力するように構成されている。一対の電極166は、通常は電気的に接続されていないが、キャリヤテープ64を接続する鉄製の接続片100が通過するとき、接続片100によって電気的に接続され、接続検出回路164の出力信号の内容により、接続片100が一対の電極166上を通過しているか否かがわかり、接続片100が検出され、接続部103が検出される。
【0029】
前記ガイドローラ140を通ったテーピング電気部品62は、一対の被支持部68が支持面162(電極166),163により支持されるとともに案内され、エンボス70は溝160内へ進入し、移動するが、キャリヤテープ64の送り穴74が設けられた被支持部68は、押付け部材たる押付けローラ170によって一対の電極166に押し付けられる。押付けローラ170は、第3部材46に固定された前記第5部材50に取り付けられている。
【0030】
第5部材50は、図17に示すように、幅の薄い板状を成し、その後端部にレバー172が電気部品送り方向に直角な軸線まわりに回動可能に取り付けられるとともに、押付けローラ170がレバー172の回動軸線と平行な回転軸線まわりに回転可能に取り付けられている。押付けローラ170は、レバー172が第5部材50との間に設けられた付勢手段の一種である弾性部材たるばね部材174によって付勢されることにより、一対の電極166に接近する向きに付勢されており、キャリヤテープ64を電極166に押し付ける。それにより接続片100が一対の電極166上を通過するとき、接続片100が電極166に押し付けられ、一対の電極166が接続片100によってより確実に接続されて接続部103がより確実に検出される。
【0031】
レバー172には離間用操作部176が設けられており、作業者が離間用操作部176を持ってレバー172をばね部材174の付勢力に抗して回動させることにより、押付けローラ170と一対の電極166との間に隙間を設け、テーピング電気部品62を配設する。押付けローラ170とヘッド本体156との間にテーピング電気部品62を挟んだ後、離間用操作部176に加えていた力を解除すれば、キャリヤテープ64の被支持部68は押付けローラ170により一対の電極166に押し付けられる。
【0032】
前記第4部材48の上部は、図16および図18に示すように、第3部材46側へ直角に曲げられ、その上面が、供給ユニット32の長手方向に延び、テーピング電気部品62のエンボス70を下方から支持して案内する水平な支持面180を構成している。支持面180の検出ヘッド152側(電気部品送り方向において上流側)の端部には、検出ヘッド152側ほど下方へ傾斜させられた案内部182が設けられている。検出ヘッド152を通過したテーピング電気部品62は、支持面180上に載せられる。なお、支持面180上に載置されたテーピング電気部品62の幅方向の位置ずれは、隣接する供給ユニット32の構成部材により防止される。
【0033】
テーピング電気部品62は、支持面180により支持されるとともに案内された後、供給ユニット32の前部においては、溝190を有する第6部材52により案内される。第6部材52は、図19ないし図21に示すように、長手形状のブロック状を成し、第1部材42の前部に着脱可能に固定されており、第1部材42が本体部材を構成し、第6部材52がテープガイド部材を構成し、第6部材52が第1部材42に装着されることにより、テープガイド部192を構成している。
【0034】
溝190は、第6部材52に長手方向、すなわち電気部品送り方向と平行に設けられている。溝190は、図21に示すように、エンボス70の通過を許容する幅および深さを有し、溝190を画定する一対の溝壁が支持レール198,200を構成し、各支持レール198,200の上向きの端面である支持面202,204により、テーピング電気部品62の一対の被支持部68が下方から支持され、案内される。支持面202は支持面204より幅が広く、支持面202が、キャリヤテープ64の送り穴74が設けられた被支持部68を支持し、支持面204が、送り穴74が設けられていない被支持部68を支持する。
【0035】
第6部材52には、図21および図24に示すように、長手方向の両端部にそれぞれ取付脚部206が設けられている。これら取付脚部206は、図21に示すように、第6部材52の幅方向において、前記支持面202から離れた位置に設けられており、第6部材52には、互いに直交する2つの位置決め面208,209が設けられている。
【0036】
第6部材52にはカバー210が取り付けられ、テーピング電気部品62の浮上がりを防止するようにされている。カバー210は、図21に示すように、断面形状がコの字形を成し、図20に示すように、コの字の底壁が溝190,支持面202,204の大部分を覆っているが、その前部には、電気部品60を取り出すための切欠212が設けられている。
【0037】
カバー210は、第6部材52に長手方向、すなわち電気部品送り方向に平行な方向に移動可能に取り付けられており、第6部材52および第1部材42を含むユニット本体40に対して、電気部品送り方向に平行な方向の位置を変更可能とされている。第6部材52には、スライド214が、第6部材52に電気部品送り方向に平行に形成された長穴216に移動可能に嵌合されている。スライド214の前部には、図25に示すように、軸218が電気部品送り方向と直角、すなわちテーピング電気部品62の幅方向に平行に嵌合されるとともに、軸218の両端部はスライド214から更に第6部材52の両側へ突出させられ、各突出端部にカバー210が、コの字の一対の側壁の長手方向の中間部において回動可能に嵌合されている。カバー210は第6部材52に、テーピング電気部品62の幅方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に取り付けられているのである。軸218は、スライド214を第6部材52に係合させ、カバー210をスライド214に係合させる役割も果たす。なお、カバー210がスライド214と共に移動する際の軸218と第6部材52との干渉は、第6部材52に形成された長穴220(図24および図25参照)により回避される。
【0038】
スライド214の長手方向の中間部は、図20および図23に示すように幅が広い幅広部222とされるとともに、カバー210の後部が係合させられている。この幅広部222には、図23に示すように、幅方向に貫通する貫通孔224が設けられるとともに、一対の係合部材たる係合ピン226が互いに逆向きに嵌合され、ばね部材228により貫通孔224から突出する向きに付勢されている。係合ピン226は段付状を成し、その大径の係合部230がカバー210に設けられた係合穴232に嵌合させられることにより、カバー210が幅広部222に係合させられる。カバー210の係合穴232を画定する部分の一部には、、係合穴232の直径より小さい幅の切欠234(図24参照)が設けられており、係合ピン226をばね部材228の付勢力に抗して貫通孔224内に引っ込ませ、係合ピン226の小径部236を係合穴232内に位置させた状態でカバー210を回動させれば、カバー210を係合ピン226から外し、軸218のまわりに回動可能な状態とすることができる。なお、幅広部222の第6部材52に対する移動は、第6部材52に設けられた切欠238(図24参照)により許容される。また、ばね部材228の付勢による一対の係合ピン226の移動限度は、図示しない移動限度規定部材により規定されており、係合ピン226の貫通孔224からの抜出しが防止されている。移動限度規定部材は、抜出し防止部材でもある。
【0039】
第1部材42には、図19および図21に示すように、長手方向に隔たった2箇所にそれぞれ、切欠240が設けられており、第6部材52は、第1部材42上に載置されるとともに、切欠240に取付脚部206が嵌合され、位置決め面208が第1部材42の上面242に当接させられるとともに、位置決め面209が第1部材42の切欠形成面244に当接させられている。それにより第6部材52が第1部材42に対して幅方向および上下方向(幅方向と長手方向とに直角な方向)において正確に位置決めされるとともに、固定手段の一種であるボルト246によって第1部材42に着脱可能に固定され、第6部材52が第1部材42に装着されている。上面242および切欠形成面244は、第6部材52を位置決めする位置決め面なのであり、位置決め面208,209と共に位置決め手段を構成している。位置決め面209は、第6部材52の第1部材42に対する幅方向の位置を決める基準面でもある。
【0040】
また、電気部品送り方向において下流側の取付脚部206が下流側の切欠240の端面247に当接させられて、第6部材52が第1部材42に対して電気部品送り方向において位置決めされている。電気部品送り方向において上流側の切欠240は、このように第6部材52が第1部材42に対して位置決めされたとき、電気部品送り方向において、上流側の取付脚部206の嵌合を許容する寸法を有する。第6部材52の位置決め面208,209が設けられた部分が本体部材たる第1部材42への取付部である。また、第6部材52の、キャリヤテープ64の送り穴74が設けられた被支持部68を支持する支持面202が設けられた支持レール198を含む部分が、テーピング電気部品送り装置90に対応する部分(テーピング電気部品送り装置90の構成要素である後述するスプロケットに対応する部分)であり、これら取付部およびテーピング電気部品送り装置90に対応する部分は、第6部材52の幅方向の片側に設けられている。
【0041】
第6部材52が第1部材42に固定された状態において、第6部材52を厚さ方向に貫通して形成された貫通穴248(図24参照)およびスライド214に設けられた長穴250(図20参照)を通ってねじ252が第1部材42に螺合され、図19に示すように、ねじ252の頭部254により、スライド214の浮き上がりが防止されるとともに、スライド214が第1部材42に固定される。
【0042】
スライド214が第1部材42に固定されるのに先立って、カバー210の電気部品送り方向に平行な方向の位置が調節される。前記スライド214の後部には、図20および図24に示すように、複数個の円錐穴256が、第6部材52の長手方向において等間隔に設けられており、この円錐穴256のうちの一つに、第1部材42に設けられたボールプランジャ258のボール260が嵌入することにより、スライド214が位置決めされ、カバー210が電気部品送り方向に平行な方向において位置決めされる。スライド214には複数個のセンタ穴が形成され、各センタ穴の開口部が円錐穴256を構成しているのである。ボールプランジャ258は、図19に示すように、外周面に雄ねじが設けられたケーシング262内にボール260が嵌合されるとともに、ばね部材264によりケーシング262から突出する向きに付勢されており、ケーシング262は第1部材42に螺合されている。ボール260がばね部材264の付勢力に抗してケーシング262内に引っ込み、円錐穴256から離脱することによりスライド214の移動が許容され、ボール260が円錐穴256内に嵌入することにより、スライド214、すなわちカバー210を位置決めする。
【0043】
カバー210の位置は、第1部材42および第6部材52を含むユニット本体40に対して、円錐穴256の数だけ、複数段階に変更され、例えば、図24(a)に示す位置と、図24(b)に示す位置とに変更される。カバー210の位置は、電気部品60の電気部品送り方向と平行な方向の寸法、すなわちテーピング電気部品の電気部品の保持ピッチに応じて段階的に変えられ、部品供給位置へ移動させられた電気部品は覆わず、エンボス70からの取出しを許容し、部品供給位置へ移動させられた電気部品について、電気部品送り方向において上流側に隣接する電気部品を覆う位置とされる。
【0044】
カバー210は、第6部材52に取り付けられた状態で、第6部材52と共に第1部材42に取り付けられる。そして、第6部材52を第1部材42に固定した後、カバー210を、電気部品送り方向において電気部品の保持ピッチに応じた位置へ移動させ、ボールプランジャ258のボール260が円錐穴256に嵌入して位置決めされた状態で、ねじ252が長穴250を通って第1部材42に螺合され、スライド214、すなわちカバー210が第1部材42に電気部品送り方向に平行な方向において固定される。そのため、供給ユニット32に振動が加えられても、カバー210がずれる恐れがない。この状態においても、カバー210はスライド214との係合を解いて、軸218のまわりに回動させることができる。
【0045】
テーピング電気部品62を第6部材52にセットする際には、カバー210を係合ピン226から外して軸218のまわりに回動させ、第6部材52上から退避させる。テーピング電気部品62のエンボス70を溝190内に嵌入させ、一対の被支持部68を支持面202,204上に載置するとともに、送り穴74を後述するスプロケットの突起に係合させた後、カバー210を回動させ、テーピング電気部品62に被せる。この際、係合ピン226をばね部材228の付勢力に抗して貫通孔224内へ引っ込ませ、小径部236が切欠234と対応する位置に位置させる。そして、カバー210を回動させ、小径部236が切欠234を通って係合穴232内へ嵌入した状態で、係合ピン226に加えていた力を解除すれば、ばね部材228の付勢により係合部230が係合穴232に嵌合され、カバー210がスライド214に係止させられる。この状態ではカバー210は回動できず、トップカバーテープ66がキャリヤテープ64から剥がされるとき、動くことがない。テーピング電気部品62の幅方向の位置ずれは、エンボス70の溝190への嵌入により、あるいはカバー210のコの字の一対の側壁が、キャリヤテープ64の一対の被支持部68の位置ずれを防止することにより、防止される。
【0046】
一旦、第6部材52およびカバー210が第1部材42に固定された後は、テーピング電気部品の種類が変わり、カバー210の位置を変更する際には、作業者は、ねじ252を緩めてカバー210の第1部材42への固定を解いた後、カバー210を持って、スライド214を、ボールプランジャ258のボール260をばね部材264の付勢力に抗してケーシング262内へ引っ込ませ、円錐穴256から離脱させつつ移動させ、カバー210を移動させる。この際、ねじ252は第1部材42から外さないが、スライド214のねじ252(第1部材42)に対する移動は長穴250により許容される。
【0047】
カバー210は、別の円錐穴256にボール260が嵌入し、スライド214が位置決めされることにより位置決めされる。位置決め後、ねじ252を締めてカバー210を電気部品送り方向に平行な方向において第1部材42に固定する。本実施形態においては、係合ピン226,係合穴232がスライド214にカバー210を取り付ける手段を構成し、スライド214,固定係合部の一種である係合凹部たる円錐穴256,弾性的係合部の一種である係合突起たるボール260およびばね部材264と共に段階的位置変更装置266を構成し、段階的位置変更装置266は、軸218,長穴220と共にカバー取付装置268を構成している。
【0048】
カバー210を、電気部品送り方向に平行な方向の位置を変更すべく、移動させるとき、軸218もカバー210およびスライド214と共に移動するため、カバー210はいずれの位置においても、軸218のまわりに回動させ、テーピング電気部品を配設することができる。
【0049】
テーピング電気部品送り装置90を説明する。
第1部材42には、図19および図22に示すように、回転軸270が、電気部品送り方向に直角(電気部品供給ユニット32の幅方向およびテーピング電気部品62の幅方向に平行な方向)な軸線まわりに回転可能に設けられるとともに、送り部材たるスプロケット272が相対回転不能に取り付けられている。スプロケット272の周回する外周面に設けられた突起274は、キャリヤテープ64に形成された送り穴74に係合させられる。スプロケット272には、スプロケット272より小径のラチェットホイール276が同心にかつ相対回転不能に設けられている。なお、前記第6部材52には、図24に示すように、スプロケット272およびラチェットホイール276との干渉を避けるための切欠278が設けられ、カバー210には、図20に示すように、キャリヤテープ64に形成された送り穴74に対応する部分に切欠279が形成され、スプロケット272の突起274との干渉が回避されている。
【0050】
回転軸270にはまた、図20および図22に示すように、2個の往復運動部材たる回動部材280,282が相対回動可能かつそれぞれ往復回動可能に取り付けられている。前記ラチェットホイール276はリング状を成し、複数のピン283によってスプロケット272に同心に位置決めされ、固定されている。回動部材282は、図22に示すように、基端部がラチェットホイール276と同一平面内に位置させられるとともに、長手方向の中間部において曲げ起こされ、延出端部は回動部材280と同一平面内に位置させられている。これら回動部材280,282の長さ、すなわち回動軸線から各延出端までの距離は同じにされている。なお、ラチェットホイールはスプロケットと一体に設けてもよい。
【0051】
回動部材280,282にはそれぞれ、回動軸線からの距離が等しい位置にラチェット爪284,286がピン288,290により回動可能に、かつラチェットホイール276の外周面に設けられた歯292に係合可能に設けられるとともに、回動部材280,282との間に設けられたばね部材294,296により、歯292に係合する向きに付勢されている。これらラチェット爪284,286はいずれも、回動部材280,282が正方向(図19においては反時計方向であり、この方向を往方向とする)に回動させられるときには歯292に係合した状態を保ち、回動部材280,282が逆方向(図19においては時計方向であり、この方向を復方向とする)へ回動させられるときには、歯292を乗り越えていくものとされている。
【0052】
したがって、回動部材280,282が正方向に回動(往運動)させられるとき、ラチェットホイール276が正方向に回転させられるとともにスプロケット272が回転させられてテーピング電気部品62が送られ、回動部材280,282が逆方向に回動(復運動)させられるときには、ラチェット爪284,286はラチェットホイール276の歯292を乗り越え、次のテーピング電気部品62の送りのための準備が為される。回動部材280,282はそれぞれ、テーピング電気部品62を送るために、往運動および復運動を行うのである。
【0053】
回動部材280,282は、駆動装置を構成する回転駆動源たるステッピングモータ300および運動変換装置302により互いに逆向きに往復回動させられる。ステッピングモータ300は、第1部材42に、ロータの回転軸線が回動部材280,282の回動軸線と平行となる向きに設けられており、駆動信号の個数に比例した角度回転させられる。
【0054】
運動変換装置302は、カムの一種である回転カムたる板カム306,カムフォロワたるベルクランクレバー308および運動伝達装置の一種である接続装置を構成する2つの連結リンク310,312を含む。板カム306は、外周面をカム面314とし、第1部材42に軸316により、回動部材280,282の回動軸線と平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられており、ステッピングモータ300の回転がギヤ318,320,322により伝達されて回転させられる。板カム306のカム面314は、同一形状部分が周方向に2回繰り返し形成されてほぼ楕円形状を成す。板カム306の回転方向において、回転軸線からの距離が増大する部分と減少する部分とが交互に2箇所ずつ、90度間隔で設けられているのである。
【0055】
カム面314は、両停留対称変形等速度曲線に沿って形成されている。板カム306は90度回転する間に、ベルクランクレバー308を加速,等速回動および減速させるが、加速時および減速時における時々刻々の加速度が、大きさが互いに同じで方向が逆になり、板カム306の等速回転運動をベルクランクレバー308の速度0から滑らかに加速し、一定速度で回動した後、速度0まで滑らかに減速する運動に変換する形状とされているのである。
【0056】
ベルクランクレバー308は、第1部材42に軸324により、回動部材280,282の回動軸線と平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられており、2本のアーム326,328にそれぞれ取り付けられたローラ330,332が、板カム306のカム面314の互いにほぼ90度位相を異にする2箇所に係合させられている。したがって、ベルクランクレバー308は、板カム306の回転につれて正方向にも逆方向にも強制的に回動させられ、2本のアーム326,328は同じ方向に同じ角度回動させられる。なお、ベルクランクレバー308の図19において時計方向の回動を正方向の回動、反時計方向の回動を逆方向の回動とする。
【0057】
2本のアーム326,328の長さは等しく、各突出端部のベルクランクレバー308の回動軸線からの距離が等しい位置にそれぞれ、連結リンク310,312の一端部が回動可能に連結されており、連結リンク310,312の他端部は、前記回動部材280,282の共通の回動軸線からの距離が等しい位置に回動可能に連結されている。連結リンク310,312の各両端部は円形部334とされ、回動部材280,282,およびアーム326,328の連結リンク310,312が連結される部分には円形部とテーパ部とを含む切欠336が設けられており、円形部334が切欠336の円形部に嵌合されて、アーム326,328,連結リンク310,312および回動部材280,282は同一平面内において回動可能に連結されている。なお、第1部材42には複数の押さえ部材338が固定され、連結リンク310,312の回動部材280,282,アーム326,328からの抜出しが防止されている。
【0058】
ベルクランクレバー308が板カム306によって正方向および逆方向に往復回動させられれば、連結リンク310,312を介して回動部材280,282がそれぞれ正方向および逆方向に往復回動させられるが、連結リンク310,312は、回動部材280,282を、回動角度は同じであるが、回動方向は互いに逆になるようにアーム326,328に連結している。連結リンク310,312は、回動部材280,282の回動範囲の中央およびアーム326,328の回動範囲の中央においてそれぞれ、回動部材280,282,アーム326,328に対して直角となる状態で連結されている。アーム326,328の長さ(ベルクランクレバー308の回動軸線から連結リンク310,312の連結位置までの距離)および回動部材280,282の長さ(共通の回動軸線から連結リンク310,312の連結位置までの距離)はそれぞれ同じであり、アーム326,328の回動角度および回動方向は同じであるのに対し、回動部材280,282は回動角度は同じであるが、回動方向が逆なのである。
【0059】
回動部材282は、板カム306の回転によりベルクランクレバー308が正方向に回動させられるとき、正方向に回動させられてスプロケット272を回転させ、テーピング電気部品62を送らせる。その間、回動部材280は逆方向に回動させられ、ラチェット爪284がラチェットホイール276の歯292を乗り越え、送りの準備が行われる。ベルクランクレバー308が逆方向に回動させられるときには、逆に、回動部材282が逆方向に回動させられて送りの準備が行われ、回動部材280が正方向に回動させられてスプロケット272が回転させられ、テーピング電気部品62が送られる。回動部材280,282のうちの一方が逆方向に回動させられてラチェット爪284が歯292を乗り越える際のラチェットホイール276の逆回転は、回動部材280,282のうちの他方が正方向に回動させられてラチェットホイール276を正方向に回転させることにより防止される。ラチェットホイール276およびラチェット爪284,ラチェットホイール276およびラチェット爪286がそれぞれ一方向回転伝達装置を構成し、回動部材280,282の各正方向の回動はスプロケット272に伝達するが、各逆方向の回動はスプロケット272に伝達しないのである。これら2つの一方向回転伝達装置は、ラチェットホイール276を共用している。
【0060】
板カム306のカム面314は、同じ形状の部分が2回繰り返されてほぼ楕円形状を成し、回動部材280は、図26に実線で示すように、板カム306が1回転する間に、送り動作および送り準備動作を2回ずつ行う。回動部材282も同じであるが、図26に二点鎖線で示すように、回動部材280とは90度位相がずれている。ベルクランクレバー308は板カム306が90度回転する毎に回動方向が変わるが、回動部材280,282が交互に送り動作を行うのである。なお、前述のように、カム面314は、両停留対称変形等速度曲線に沿って形成されており、回動部材280,282は、図26に示すように、加速度および減速度が滑らかに変化し、速度0から滑らかに加速し、速度0まで滑らかに減速する。
【0061】
したがって、スプロケット272およびラチェットホイール276が停止させられる際の慣性は小さく、また、ラチェット爪284,286をラチェットホイール276の歯292に係合する向きに付勢するばね部材294,296の付勢力は、スプロケット272およびラチェットホイール276がラチェット爪284,286をばね部材294,296の付勢力に抗して回動させることがない大きさに設定されており、スプロケット272およびラチェットホイール276が、回動部材280,282の正方向への回動によって与えられる位置を超えて回転することはなく、テーピング電気部品62の電気部品60は部品供給位置に精度良く位置決めされる。
【0062】
回動部材280,282の各1回の送り動作によるテーピング電気部品62の送りピッチを基準ピッチとする。基準ピッチは、電気部品60の保持ピッチが異なる複数種類のテーピング電気部品のうち、最小の保持ピッチと等しくされている。前述のように、電気部品60の寸法に応じて、テーピング電気部品における電気部品60の保持ピッチが変えられる場合、保持ピッチは、最小の保持ピッチのM倍(Mは2以上の整数)とされるため、保持ピッチが最小のテーピング電気部品62の送り時には、板カム306は90度回転させられてスプロケット272の駆動が1回行われ、保持ピッチが最小ピッチの2倍であるテーピング電気部品75の送りときには、板カム306は180度回転させられてスプロケット272の駆動が2回行われる。テーピング電気部品62が第1テーピング電気部品であり、テーピング電気部品75が第2テーピング電気部品である。保持ピッチが最小ピッチのM倍(Mは2以上の整数)である別の第2テーピング電気部品(図示省略)の送り時には、板カム306は(90×M)度回転させられ、スプロケット272の駆動がM回行われる。
【0063】
ステッピングモータ300の回転を板カム306に伝達する318,320,322のギヤ比は、ステッピングモータ300の1回転により、板カム306を90度回転させ、スプロケット272の駆動が1回行われるように設定されている。そのため、スプロケット272が1回駆動されるのであれば、ステッピングモータ300が1回転させられ、M回駆動されるのであればM回、回転させればよく、ステッピングモータ300の制御が容易である。
【0064】
第1部材42には、板カム306が1/4回転毎の複数の回転停止位置のいずれかにあることを検出する回転停止位置検出器350が設けられている。回転停止位置検出器350は、板カム306が取り付けられた前記回転軸316に取り付けられた検出板352と、回転停止位置検出センサ354とを含む。検出板352には4個のドッグ356が等角度間隔に設けられている。また、回転停止位置検出センサ354は、発光部および受光部を含む透過型の光電センサであり、板カム306が複数の回転停止位置のいずれかにあるとき、ドッグ356が受光部の受光を妨げる。
【0065】
したがって、スプロケット272の駆動が1回行われる場合でも、M回行われる場合でも、ステッピングモータ300が脱調を生ずることなく、板カム306を正確に回転停止位置に停止させれば、停止位置信号が得られ、脱調によって板カム306を正確に回転停止位置で停止させなければ、受光部の受光が妨げられず、停止位置信号が得られないことから、ステッピングモータ300の脱調を検出することができる。脱調検出時には、脱調に起因する駆動信号とステッピングモータの回転位置とのずれを解消する処理が行われる。すなわち、ステッピングモータ300を更に少し回転させ、それにより停止位置信号が得られたならば、更にステッピングモータ300を回転させ、ドッグ356を、回転停止位置検出センサ354の、発光部および受光部の検出板352の回転方向において中央に位置させるのである。このようにステッピングモータ300を回転させてみてもなお、停止位置信号が得られないならば、直ちに、あるいは更に設定回数、ステッピングモータ300の回転による停止位置信号の取得の試みを行った後、例えば、報知器を用いて警報音を発して異常の発生を作業者に報知する。
【0066】
トップカバーテープ処理装置92を説明する。
トップカバーテープ処理装置92は、図27に示すように、トップカバーテープ送り装置366および収容箱368を含んでいる。第1部材42に固定された前記第5部材50は、図15に示すように、第1部材42より薄い板状を成し、第1部材42から上方へ突出させられている。第1部材42が本体部材を構成し、第5部材50が補助部材を構成し、これら第1,第5部材42,50がトップカバーテープ送り装置366の本体369を構成している。
【0067】
第5部材50の側面には、図27に示すように、ローラ382がトップカバーテープ66の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。トップカバーテープ66は、キャリヤテープ64から剥がされた後、カバー210の切欠212の端縁において、ほぼ180度反転させられ、その幅方向は水平であって、供給ユニット32の幅方向と平行であり、ローラ382に巻き掛けられる。カバー210の切欠212およびローラ382により、トップカバーテープ66の通過経路が規定されている。なお、ローラ382には一対のフランジ部(図示省略)が設けられ、トップカバーテープ66の幅方向における位置ずれを防止している。
【0068】
第5部材50の、ローラ382に対してトップカバーテープ送り方向において上流側(カバー210の切欠212に近い側)には、テンション調整装置371が設けられている。テンション調整装置371は、ローラ保持部材たるローラ保持レバー370,ローラ372および付勢装置の一種である弾性部材たるばね部材374を含む。ローラ保持レバー370は、その一端部において、トップカバーテープ66の幅方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に取り付けられている。
【0069】
ローラ保持レバー370の他端部にローラ372が回転可能に設けられている。ローラ保持レバー370は、トップカバーテープ66の通過経路と交差する長さを有し、ローラ372を、トップカバーテープ66の通過経路と交差する方向に移動可能に保持している。ローラ保持レバー370は、一端が第5部材50に係止されたばね部材374により、ローラ372がトップカバーテープ66を屈曲させる向きに付勢されている。なお、ローラ372には一対のフランジ部(図示省略)が設けられ、トップカバーテープ66の幅方向における位置ずれを防止している。
【0070】
ローラ保持レバー370には、ばね部材374の付勢による回動方向とは逆方向(図27においては時計方向)において下流側へ突出する被検出部たる被検出片376が設けられ、第5部材50には、被検出片376の移動軌跡上であって、移動方向において下流側の位置にローラ設定位置到達検出センサ378が設けられている。このセンサ378は、発光部および受光部を有する透過型の光電センサであり、ローラ保持レバー370がばね部材374の付勢力に抗して移動させられ、被検出片376が受光部の受光を妨げるに至れば、保持レバー370が検出される。これらローラ設定位置到達検出センサ378および被検出片376がローラ設定位置到達検出器379を構成している。
【0071】
なお、ローラ保持レバー370のばね部材374の付勢による回動の限度は、第5部材50に設けられたストッパ部材380により規定され、ローラ設定位置到達検出センサ378に向かう方向の回動の限度は、第5部材50に設けられたストッパ部材381により規定される。ストッパ部材381は、被検出片376がローラ設定位置到達検出センサ378の受光部の受光を妨げた後、被検出片376がローラ設定位置到達検出センサ378と干渉する前にローラ保持レバー370を停止させる位置に設けられている。
【0072】
トップカバーテープ66は上記ローラ372に巻き掛けられた後、前記ローラ382に巻き掛けられ、更に、送り回転体たる一対の送りギヤ384,386に挟まれている。前記テンション調整装置371は、一対の送りギヤ384,386の、トップカバーテープ66の送り方向において上流側に設けられているのである。なお、ローラ382の回転軸線は、送りギヤ384,386の噛合部と同じ高さに設けられており、ローラ382を経たトップカバーテープ66は、送りギヤ384,386へ真っ直ぐに(送りギヤ384,386の各回転軸線を結ぶ直線に対して直角な向きに)入って真っ直ぐに出て来易い。
【0073】
上記送りギヤ384,386は、互いに同じ寸法を有し、いずれもアルミニウム製の成型品であり、図28に示すように、各歯388の角部は丸められて丸み部390が設けられている。一方の送りギヤ384は、回転駆動装置394により回転させられる。送りギヤ384は、図28に示すように、前記第5部材50に、トップカバーテープ66の幅方向(トップカバーテープ66の送り方向に直角な方向)と平行に立設された支持軸396に回転可能に取り付けられるとともに、ウォームホイール398が一体的に設けられている。ウォームホイール398は、第5部材50に固定されたブロック状の保持体400により、トップカバーテープ66の幅方向に直角な軸線まわりに回転可能に保持されたウォーム402に噛み合わされており、ウォーム402がギヤ404,406(図27参照)を介して駆動源たる電動モータの一種であるDCモータ408によって回転させられることにより、送りギヤ384が回転させられる。
【0074】
DCモータ408は、そのロータの回転軸線がウォーム402の回転軸線と平行となる姿勢、すなわちトップカバーテープ66の幅方向と直角な姿勢で第5部材50に固定のブラケット410に取り付けられている。ウォーム402およびウォームホイール398により、DCモータ408のロータの、トップカバーテープ66の幅方向と直角な軸線まわりの回転が、トップカバーテープ66の幅方向に平行な軸線まわりの回転に変換されて送りギヤ384に伝達されるのであり、DCモータ408を、そのロータの回転軸線がトップカバーテープ66の幅方向に平行に設ける場合に比較して、供給ユニット32の幅方向の寸法を小さくし得る。ウォームホイール398,ウォーム402,ギヤ404,406が回転伝達装置412を構成し、DCモータ408と共に回転駆動装置394を構成している。
【0075】
送りギヤ386は、第5部材50の送りギヤ384より上側の位置に回動可能に取り付けられた回転体保持部材の一種である回転体保持レバーたるギヤ保持レバー420に回転可能に保持されており、ギヤ保持レバー420が第5部材50との間に設けられた付勢手段の一種である弾性部材たるばね部材422によって付勢されることにより、送りギヤ384に接近する向きに付勢されている。送りギヤ386は、送りギヤ384に対して接近,離間可能に設けられているのであり、送りギヤ386は、送りギヤ384,386の各回転軸線を結ぶ直線が垂直となる位置に設けられ、送りギヤ384と真上から噛み合う。
【0076】
ギヤ保持レバー420には、トップカバーテープ66の幅方向に平行な方向に延びる離間用操作部424が設けられている。作業者はこの離間用操作部424を持ち、ギヤ保持レバー420をばね部材422の付勢力に抗して回動させることにより、送りギヤ386を送りギヤ384から離間させ、送りギヤ384,386の間にトップカバーテープ66を挟み込むことができる。作業者がギヤ保持レバー420に加えていた力を解除すれば、送りギヤ386は送りギヤ384に向かって付勢され、両ギヤ384,386は歯388においてトップカバーテープ66を挟んだ状態で噛み合う。
【0077】
これら送りギヤ384,386の各々には、図28および図29に示すように、幅方向の中間部に、それら送りギヤ384,386を一周するスクレーパ溝430,432が形成され、各スクレーパ溝430,432にスクレーパ434,436の一部が嵌入させられている。スクレーパ434,436は金属製の薄板によって作られている。
【0078】
送りギヤ384に対して設けられたスクレーパ434は、長手方向の中間部の幅が狭く、スクレーパ溝430に嵌入可能な幅とされ、長手方向において、その幅狭部の両側の部分の幅は送りギヤ434と同じにされ、長手方向の両端部の幅は、図29に示すように、送りギヤ384の幅より大きく、前記保持体400に固定されて送りギヤ384,386を覆う板状のカバー438と第5部材50との間の距離より僅かに小さい幅とされている。カバー438は、一対の送りギヤ384,386の噛合部よりも、トップカバーテープ66の送り方向においてやや上流側から、噛合部を超え、下流側においては収容箱368に至る部分において、送りギヤ384,386に回転軸線に平行な方向において隣接して設けられており、第1部材42,第5部材50と共にトップカバーテープ送り装置366の本体369を構成している。
【0079】
スクレーパ434は、幅の狭い中間部においてスクレーパ溝430に嵌入させられ、幅が大きく、スクレーパ溝430から出外れた部分は、送りギヤ384に沿って曲げられ、両端部は保持体400に固定されている。スクレーパ溝430にスクレーパ434の一部が嵌入させられ、一対の送りギヤ384,386が噛み合っている部分にもスクレーパ430が存在し、スクレーパ434は送りギヤ384の上流側から下流側まで連続して配設されているのである。スクレーパ溝430は、送りギヤ384の歯溝より深く設けられており、一対の送りギヤ384,386が噛み合っている部分においては、スクレーパ434はスクレーパ溝430内にあって、トップカバーテープ66の送りを妨げることがなく、トップカバーテープ66の先端が一対の送りギヤ384,386の噛合部から出る瞬間からスクレーパ434により案内されている。スクレーパ溝432,スクレーパ436についても同じである。
【0080】
なお、スクレーパ434には、図29に示すように開口440が設けられてウォーム402との干渉が回避されている。また、スクレーパ434は、スクレーパ溝430に嵌入させられた部分を除いてカバー438に密接させられて配設されており、カバー438と送りギヤ384との間へトップカバーテープ66が入り込むことを防止している。
【0081】
送りギヤ386に設けられたスクレーパ436も同様に、長手方向の中間部の幅は狭く、スクレーパ溝432に嵌入可能な幅とされ、その他の部分の幅は、送りギヤ386の幅と同じ大きさとされている。スクレーパ436は、幅の狭い中間部において送りギヤ436のスクレーパ溝432に嵌入され、幅の大きい部分はスクレーパ溝432から出外れて送りギヤ436に沿って曲げられ、両端部はギヤ保持レバー420に固定されている。スクレーパ溝432にスクレーパ436の一部が嵌入させられ、一対の送りギヤ384,386が噛み合っている部分にもスクレーパ436が存在し、スクレーパ436は送りギヤ436に、上流側から下流側まで連続して配設されているのである。また、スクレーパ436は、スクレーパ溝432に嵌入させられた部分を除いてカバー438に密接させられた状態で配設され、カバー438と送りギヤ386との間へトップカバーテープ66が入り込むことを防止している。上記スクレーパ434,436のトップカバーテープ66の通過経路側の面には、ポリテトラフルオルエチレンが塗布されて、摩擦係数が低くされている。
【0082】
このように送りギヤ384,386の両方に対してスクレーパ434,436が設けられるとともに、送りギヤ384,386の上流側から下流側にわたって配設されており、送りギヤ384,386の入口側と出口側との両方にそれぞれ、スクレーパ434,436が設けられており、入口側(トップカバーテープ66の送り方向において上流側)と出口側(下流側)とにおいてそれぞれスクレーパ434,436が成す角度は、120度を超える角度とされている。
【0083】
送りギヤ384,386により送られたトップカバーテープ66は、収容箱368に収容される。トップカバーテープ66の送り方向において送りギヤ384,386の下流側に設けられ、収容箱368は、第5部材50に着脱可能に取り付けられている。第5部材50の後部は、図30に示すように、供給ユニット32の幅方向の中央側へ曲げられた後、上方へ直角に屈曲させられて、供給ユニット32の長手方向に延びる位置決め部452が設けられている。
【0084】
収容箱368は、図27および図30に示すように、幅が厚いブロック状を成す梁材454,456と、それら梁材454,456の両側面にそれぞれ固定された薄い側板458,460とを含み、前後方向(トップカバーテープ66の送り方向と平行な方向)においてそれぞれ開口させられている。これら梁材454,456および側板458,460は金属材料、例えばアルミニウムによって作られており、静電気によって収容箱368にトップカバーテープ66が付着することが防止されている。
【0085】
収容箱368の後側(送りギヤ384,386とは反対側)の開口は、図30に示すように、梁材454に軸462によって回動可能に取り付けられた磁性材料製の蓋464によって閉塞されている。蓋464は、梁材456に設けられた磁石466に吸着され、閉じた状態に保たれている。蓋464には、窓468が設けられており、収容箱368の中を見ることができる。なお、窓468には、透明のシート470が貼り付けられ、トップカバーテープ66の抜出しが防止されている。
【0086】
また、収容箱368の前側(送りギヤ384,386側)の開口は、開かれたままであり、トップカバーテープ66が流入する流入口472を構成している。梁材454には、図27に示すように、流入口472より前方へ斜め上向き(スプロケット434に向かう方向)に突出する案内突部474が設けられており、トップカバーテープ66の収容箱368内への流入を案内する。これら梁材454,456,側板458,460,蓋464,案内突部474の収容箱368の内面側の面には、ポリテトラフルオルエチレンが塗布されて摩擦係数が低くされ、トップカバーテープ66の貼り付きが防止されている。
【0087】
梁材454には、図30に示すように、幅方向の中央部に位置決め溝476が形成されており、この位置決め溝476を第5部材50に設けられた位置決め部452に嵌合して幅方向に位置決めし、位置決め突部452に沿って収容箱368を前方へ移動させ、収容箱368を第5部材50に取り付ける。梁材456にも、その前部の幅方向の中央部に位置決め溝478が形成されており、第5部材50に設けられた別の位置決め突部480が嵌合され、幅方向に位置決めされる。
【0088】
第5部材50の位置決め突部480の両側面にはそれぞれ、ボールプランジャ482が設けられている(図27には一方のみ図示されている。なお、第5部材50は二点鎖線で図示されているが、ボールプランジャ482は、理解を容易にするために実線および破線で図示する)。ボールプランジャ482は、外周面に雄ねじが設けられたケーシング484,ケーシング内に収容された係合突起たるボール486および付勢手段の一種である弾性部材であって、ボール486をケーシング484から突出する向きに付勢するばね部材488を含む。収容箱368は、梁材456に形成された係合凹部たる円錐穴490にボール486が嵌入する位置まで移動させられ、長手方向において位置決めされるとともに、第5部材50に係合させられて、振動等によるずれが防止されている。この状態では、前記案内突部474は、送りギヤ384について設けられたスクレーパ434に向かって延び出させられ、スクレーパ434に近接して位置させられてトップカバーテープ66の収容箱368内への進入を案内する。収容箱368に、第5部材50から離れる向きに力を加え、ボール486をばね部材488の付勢力に抗してケーシング内に押し込みつつ、収容箱368を後方へ移動させれば、収容箱368を第5部材50から取り外すことができる。なお、前記ギヤ保持レバー420には、図27に示すように、トップカバーテープ66の幅方向と平行に延びる閉塞片492が設けられ、収容箱368の流入口472側からのトップカバーテープ66の抜け出しを防止している。
【0089】
第5部材50の上端部には、図27に示すように、固定把手部材550が供給ユニット32の幅方向に位置決めされて着脱可能に固定されるとともに、固定把手部材550には、可動把手部材552が供給ユニット32の長手方向に平行な方向に移動可能に嵌合されている。可動把手部材552は第5部材50から供給ユニット32の後方側へ突出させられており、この突出部を持って可動把手部材552を供給ユニット32の後方へ引き出すことができる。作業者は、第5部材52から引き出した可動把手部材552を持って、供給ユニット32をテーブル30に取付け,取外しし、可動把手部材552が引き出された状態の固定把手部材550を持って供給ユニット32を移動させる。
【0090】
可動把手部材552の外周面には、図30に示すように、可動把手部材552の長手方向に平行な方向に延びる回転防止面たる平面553が設けられ、固定把手部材550に対する回転を阻止されている。また、可動把手部材552の外周面の2箇所には、固定把手部材552の長手方向に延びる面取りが施されており、面取りにより形成された2つの貼付面554の一方にバーコードシール556が貼り付けられている。バーコードシール556には、供給ユニット32についての識別情報を表すバーコードが印刷されている。
【0091】
なお、電気部品60を供給したキャリヤテープ64は、図1に示すように、前記台車34に設けられた案内部材494によりテープ切断器496に案内され、テープ切断器496により切断されて切断片は収容箱498に収容される。
【0092】
複数の供給ユニット32にはそれぞれ、図31に示すように、ユニットコントローラ500が設けられている。このユニットコントローラ500は、複数のコンピュータ(図示省略)を含んでおり、供給ユニット32に保持されたテーピング電気部品62の接続の監視,ステッピングモータ300の制御,DCモータ408の制御がそれぞれ、専用のコンピュータによって行われる。ユニットコントローラ500にはまた、金属検出器150の接続検出回路168,回転停止位置検出センサ354,ローラ設定位置到達検出センサ378および操作盤502が接続されている。テーピング電気部品62の接続の監視を行うコンピュータのROMには、図32にフローチャートで示す接続監視処理が格納され、RAMには、図33に示すように、基準識別情報メモリ504,入力識別情報メモリ506,識別情報入力時間メモリ508,接続部検出時間メモリ510,残量カウンタ512がワーキングメモリと共に設けられている。また、PU(プロセッシングユニット)には、タイマが設けられている。
【0093】
これらユニットコントローラ500は、図31に示すように、台車34に設けられた台車側コントローラ520に接続され、台車側コントローラ520との間で情報をやりとりする。台車側コントローラ520は、部品搭載システム16に設けられた搭載システムコントローラ530に接続されており、それらの間で情報をやりとりする。搭載システムコントローラ530は、部品搭載システム16に設けられた報知器532および表示装置534を制御し、報知器532に警報を発せさせ、表示装置534にエラーの内容等を表示させる。台車側コントローラ520にはまた、バーコードリーダ538が接続されるようになっている。さらに、搭載システムコントローラ530は、ホストコンピュータ540に接続されており、それらの間で情報をやりとりする。
【0094】
以上のように構成されたプリント回路板組立システム10においては、部品吸着具22が移動させられて複数の供給ユニット32の1つから電気部品60を取り出し、プリント配線板20に取り付ける。部品吸着具22は、電気部品60の取出し後、プリント配線板20への取付けに先立って、撮像装置38によって電気部品60の保持姿勢を撮像され、その撮像データに基づいてX方向およびY方向の保持位置誤差および回転位置誤差(軸線まわりの位置誤差)が算出される。また、電気部品60のプリント回路板20への取付けに先立って、プリント回路板20に設けられた基準マーク(本実施形態においては対角線上に隔たった2箇所にそれぞれ設けられている)が撮像され、プリント回路板20の複数の部品取付位置の各々について、X方向およびY方向の位置誤差が算出されており、電気部品60および部品取付位置のX方向およびY方向の各位置誤差および電気部品60の回転位置誤差が修正されて電気部品60がプリント回路板20に取り付けられる。
【0095】
供給ユニット32は、電気部品60がエンボス70から取り出された状態で次の電気部品60の供給に備えて待機している。空のエンボス70が部品供給位置に位置するのである。電気部品60が部品吸着具22によって取り出される供給ユニット32については、搭載システムコントローラ530からの指示に基づいてユニットコントローラ500のステッピングモータ300を制御するコンピュータがステッピングモータ300を起動させ、テーピング電気部品62を送らせる。
【0096】
ステッピングモータ300は、テーピング電気部品62の電気部品60の保持ピッチに応じて、電気部品60を部品供給位置へ移動させるのに必要な量、回転させられる。例えば、供給ユニット32がテーピング電気部品62から電気部品60を供給するのであれば、テーピング電気部品62は、電気部品60の保持ピッチが最小であって、基準ピッチに等しいため、ステッピングモータ300は、板カム306を90度回転させるように制御される。それにより、回動部材280,282のうちのいずれか一方が送り動作(往運動)を行ってテーピング電気部品62を保持ピッチに等しい距離、送り、回動部材280あるいは282の1回の送り動作によるスプロケット272の1回の駆動によって電気部品60が部品供給位置へ移動させられる。スプロケット272の駆動を1回行う毎に電気部品60を1個ずつ供給するのであり、この工程が1回送り供給工程である。
【0097】
供給ユニット32がテーピング電気部品75を保持し、テーピング電気部品75から電気部品60を供給するのであれば、電気部品60の保持ピッチは基準ピッチの2倍であり、ステッピングモータ300は、板カム306を180(90×2)度回転させるように制御される。それにより、回動部材280,282が交互に1回ずつ送り動作(往運動)を行ってスプロケット272の駆動が2回行われ、電気部品60が部品供給位置へ移動させられる。スプロケット272の駆動をM回(2回)行う毎に電気部品60を1個ずつ供給するのであり、この工程がM回送り供給工程である。ユニットコントローラ500に含まれ、ステッピングモータ300を制御するコンピュータが、ステッピングモータ300の回転数を、テーピング電気部品を電気部品の保持ピッチに応じて制御し、テーピング電気部品を保持ピッチに等しい距離送らせる送り制御手段を構成している。
【0098】
部品吸着具22は、スプロケット272が1回駆動されるときには、その駆動によるテーピング電気部品の送りと同期して、また、スプロケット272がM回駆動されるときには、最後の駆動、すなわちM回目の駆動によるテーピング電気部品の送りと同期して下降させられる。部品吸着具22の下降が同期制御手段によって制御され、部品吸着具22は、M回目(スプロケット272が1回駆動されるときは1回目)のテーピング電気部品の送りの少なくとも一部と並行して下降させられるか、あるいはM回目(スプロケット272が1回駆動されるときは1回目)のテーピング電気部品の送りの終了と同時に下降させられるのである。部品吸着具22の下降とテーピング電気部品のM回目(スプロケット272が1回駆動されるときは1回目)の送りとを並行させる場合でも、部品吸着具22が電気部品を吸着する前にテーピング電気部品の送りが終了し、先頭の電気部品が部品供給位置へ移動させられ、停止した後に部品吸着具22が電気部品を吸着するようにされる。テーピング電気部品の送り状況(スプロケット272の駆動状態)は、搭載システムコントローラ530とユニットコントローラ500との間の情報のやりとりからわかり、部品吸着具22の下降が制御される。
【0099】
前述のように、板カム306のカム面314は、両停留対称変形等速度曲線に沿って形成されているため、ベルクランクレバー308は速度0から滑らかに加速し、等速回動した後、速度0まで滑らかに減速し、それにより回動部材280,282も速度0から滑らかに加速し、等速回動した後、速度0まで滑らかに減速させられ、テーピング電気部品62は振動少なく移動開始,停止させられて、エンボス70からの電気部品60の飛出しや、電気部品60の姿勢が変わることがない。
また、回動部材280,282が交互に送り動作を行い、スプロケット272を実質的に休みなく駆動されてテーピング電気部品62が送られるため、テーピング電気部品の電気部品の保持ピッチが基準ピッチのM倍であっても、電気部品が迅速に供給される。
ステッピングモータ300の制御によるテーピング電気部品62の送りは、ユニットコントローラ500に設けられたコンピュータにより行われ、このコンピュータ,ステッピングモータ駆動回路および回転停止位置検出器350が駆動源制御装置を構成している。
【0100】
なお、前述のように、ステッピングモータ300に脱調が生ずれば、ステッピングモータ300が更に少し回転させられて停止位置信号が得られるようにする等の処理が行われるが、これは、ユニットコントローラ500に設けられたステッピングモータ300の制御用のコンピュータによって行われ、脱調に起因する駆動信号とステッピングモータの回転位置とのずれを解消することができない場合の警報音の発生,異常内容の表示は、部品搭載システム16に設けられた報知器532,表示装置534によって行われる。ユニットコントローラ500から台車側コントローラ520を介して部品搭載システムコントローラ530へ報知器532,表示装置534を作動させる旨の指示が出されるのである。
【0101】
テーピング電気部品62の送り時には、ステッピングモータ300が起動されると同時に、トップカバーテープ送り装置366のDCモータ408が起動され、トップカバーテープ66がキャリヤテープ64から剥がされつつ送られ、収容箱368に収容される。トップカバーテープ送り装置366はトップカバーテープ剥離装置を兼ねているのである。
【0102】
DCモータ408の起動により送りギヤ384,386が回転させられ、トップカバーテープ66が送られるのであるが、トップカバーテープ66のキャリヤテープ64からの剥離は、カバー210に設けられた切欠212の端縁によって規制されているため、キャリヤテープ64が送られた分、トップカバーテープ66が剥がされる。トップカバーテープ66は、キャリヤテープ64が送られた分、確実に剥がされることが必要であり、送りギヤ384,386は、キャリヤテープ64の送り量よりトップカバーテープ66の送り量の方が多くなるように回転させられる。
【0103】
この送りギヤ384,386による余分な送りは、トップカバーテープ66の張力が増大し、ローラ保持レバー370がばね部材374の付勢力に抗して回動させられることにより許容される。そして、DCモータ408が、ステッピングモータ300より先に停止させられ、キャリヤテープ64の送りが停止する前に送りギヤ384,386が停止させられる。この送りギヤ384,386の停止後は、キャリヤテープ64が送られるに連れてローラ保持レバー370がばね部材374の付勢により回動させられ、トップカバーテープ66がキャリヤテープ64から剥がされる。キャリヤテープ64が送られる間、ローラ保持レバー370がトップカバーテープ66の張力を調節するのであり、トップカバーテープ66がたるむことなく、剥がされつつ、送られる。
【0104】
トップカバーテープ66の送り量の方がキャリヤテープ64の送り量よりやや多くされ、ローラ保持レバー370がトップカバーテープ66の張力により、ストッパ部材380よりも、ローラ設定位置到達検出センサ378に近い側に位置するようにされているため、ローラ保持レバー370がばね部材374の付勢により回動させられても、ローラ保持レバー370がストッパ部材380に当接するに至ることはなく、トップカバーテープ66がたるむことはない。そのため、テーピング電気部品62の送りが繰り返し行われ、トップカバーテープ66の剥離および送りが繰り返し行われれば、やがてローラ保持レバー370に設けられた被検出片376がローラ設定位置到達検出センサ378によって検出されるに至る。それによりDCモータ408が停止させられ、トップカバーテープ66の張力が設定張力を超えて増大し、切れることが防止される。DCモータ408の停止後も、テーピング電気部品62が送られれば、ローラ保持レバー370がばね部材374により回動させられ、トップカバーテープ66は張った状態に保たれつつ剥がされる。ばね部材374の付勢によりローラ保持レバー370が回動させられ、被検出片376がローラ設定位置到達検出センサ378から外れた際、まだ、DCモータ408の駆動によるトップカバーテープ66の送り期間中であれば、DCモータ408が再起動され、送りギヤ384,386が回転させられてトップカバーテープ66が送られる。
【0105】
ローラ設定位置到達検出センサ378により、トップカバーテープ送り装置366の異常も検出し得る。例えば、何らかの事情により、テーピング電気部品62の送り終了後もDCモータ408が回転させられ続ければ、トップカバーテープ66の張力が増大し、ギヤ保持レバー370がばね部材374の付勢力に抗して回動させられ、被検出片376がローラ設定位置到達検出センサ378によって検出されるに至る。それにより、DCモータ408あるいはDCモータの制御等に異常が生じていることがわかり、DCモータ408の回転を止め、部品搭載システム16に設けられた報知器532や表示装置534を用いて作業者に異常の発生を報知,表示する等、適宜の処理が施され、トップカバーテープ66が切れることが防止される。このローラ設定位置到達検出器379の検出に基づくDCモータ408の制御は、ユニットコントローラ500に設けられたDCモータ408の制御用のコンピュータによって行われる。ユニットコントローラ500の、トップカバーテープ送り装置366のDCモータ408を制御するコンピュータが送り停止装置を構成している。
【0106】
このようにキャリヤテープ64から剥がされ、送りギヤ384,386により送られたトップカバーテープ66は、収容箱368内へ流入口472を通って流入する。一対の送りギヤ384,386は歯388において互いに噛み合ってトップカバーテープ66を挟みつつ回転するため、トップカバーテープ66を確実に送ることができる。また、送りギヤ386に対してスクレーパ436が設けられているため、トップカバーテープ66のキャリヤテープ64に貼り付けられていた側の面に粘着剤が残っていることがあって、送りギヤ386の歯388にくっつくことがあっても、トップカバーテープ66がスクレーパ436によって歯388から剥がされ、トップカバーテープ66が歯388に貼り付いたままとなって送りに支障が生ずることがない。送りギヤ384が接触するトップカバーテープ66の面は、キャリヤテープ64に貼り付けられていた側とは反対側の面であって、粘着剤が付着していることはないが、送りギヤ384についてもスクレーパ434が設けられているため、トップカバーテープ66が重量により垂れ下がることがあっても、スクレーパ434によって送りギヤ384の歯388から剥がされ、送りギヤ384に巻き付くことが防止される。
【0107】
さらに、一対のスクレーパ434,436の、送りギヤ384,386の出口側の部分は、約120度開いているため、トップカバーテープ66はスクレーパ434,436に貼り付くことなく、スムーズに収容箱368へ送られる。これらスクレーパ434,436のトップカバーテープ66の通過経路側の面および収容箱368の内面には、ポリテトラフルオルエチレンが塗布されて摩擦係数が低くされているため、トップカバーテープ66が付着することはない。
【0108】
作業者は、窓468から収容箱368内におけるトップカバーテープ66の溜まり具合を見ることができ、一杯になったならば、蓋464を開いてトップカバーテープ66を取り出す。なお、収容箱368を第5部材50から外し、空の収容箱368と交換してもよい。この際、トップカバーテープ66を送りギヤ384,386側において切断し、第5部材50に取り付けられた新たな収容箱368内に挿入する。あるいは収容箱368内に着脱可能に収容器を設け、収容器を交換するようにしてもよい。
【0109】
電気部品60の供給が進み、供給リール76に巻き付けられたテーピング電気部品62が少なくなってくれば、作業者は、報知器532および表示装置534による報知,表示に基づいて、現に電気部品60を供給しているテーピング電気部品62に、次に電気部品60を供給する別のテーピング電気部品62を接続する。供給リール76に残っているテーピング電気部品62を供給リール76から外し、その供給リール76をバケット78から外した後、別の供給リール76をバケット78にセットするとともに、その供給リール76に巻き付けられたテーピング電気部品62と、現に電気部品60を供給しているテーピング電気部品62とを接続するのである。2つのテーピング電気部品62の接続は、前記接続片100および接続テープ102を用いて行われる。なお、本実施形態においては、補給されるテーピング電気部品62(テーピング電気部品送り装置90により送られて電気部品60を供給しているテーピング電気部品62の後端に接続される別のテーピング電気部品62)は、電気部品60の供給を1度も行っていない新品である。報知器532および表示装置534による報知,表示については、後に説明する。
【0110】
ユニットコントローラ500のテーピング電気部品62の接続の監視を行うコンピュータにおいては、図32に示す接続監視処理が実行されている。この処理においては、まず、ステップ1(以下、S1と略記する。他のステップについても同じ。)において、テーピング電気部品62の識別情報の入力があったか否かの判定が行われる。テーピング電気部品62の接続時には、作業者は、接続の前または後に、バーコードリーダ538を用いて、接続した別のテーピング電気部品62が巻き付けられた供給リール76のバーコード88およびそのテーピング電気部品62が電気部品60を供給する供給ユニット32のバーコードを読み取る。供給ユニット32のバーコードは、固定把手部材550から可動把手部材552を引き出して読み取る。バーコードリーダ538は台車側コントローラ520に接続されており、供給ユニット32についての識別情報に基づいて、テーピング電気部品62についての識別情報が、そのテーピング電気部品62から電気部品60を供給する供給ユニット32のユニットコントローラ500へ台車側コントローラ520から供給され、それによりS1の判定結果がYESになる。
【0111】
テーピング電気部品62の接続が行われず、識別情報が入力されなければ、S1の判定結果はNOになってS3が実行され、接続部103が検出されたか否かの判定が行われる。この判定結果は、接続部103が検出されなければNOであり、処理の実行は終了する。
【0112】
テーピング電気部品62の接続が行われ、識別情報が入力されればS1の判定結果はYESになってS2が実行され、入力されたテーピング電気部品62の識別情報が入力識別情報メモリ506に格納されるとともに、タイマの時間が読み込まれ、識別情報入力時間メモリ508に格納される。次いでS3が実行されるが、テーピング電気部品62の接続位置と、検出ヘッド152が設けられた接続部検出位置とは離れており、接続部103が接続位置から接続部検出位置へ到達するまでには時間があり、S3の判定結果は当初はNOとなる。
【0113】
テーピング電気部品62の接続時に作業者がバーコードを読み取っても、読取りを忘れても、接続部103が検出ヘッド152に至れば、接続片100が一対の電極166を電気的に接続して接続部103が検出され、S3の判定結果がYESになり、S4が実行されて識別情報があるか否かの判定が行われる。この判定は、入力識別情報メモリ506に識別情報があるか否かにより行われる。作業者がテーピング電気部品62を接続してもバーコードの読取りを忘れれば、入力識別情報メモリ506にデータがなく、S4の判定結果の判定結果はNOになってS5が実行される。
【0114】
S5においては、作業者がバーコードの読取りを忘れていること等を報知器532および表示装置534を用いて報知,表示すること、ならびに部品搭載システム16の作動を停止させる旨の指示が台車側コントローラ520を経て部品搭載システムコントローラ530へ出力される。それにより部品搭載システムコントローラ530は、報知器532に警報を出させ、表示装置534に、作業者がバーコードの読み取りを忘れていること、バーコードの読み取りが行われていない供給リール76に巻き付けられたテーピング電気部品62から電気部品60が供給される供給ユニット32の種類等が表示される。この供給ユニット32の種類は、表示装置534への表示を指示しているユニットコントローラ500がいずれであるかによりわかる。また、部品搭載システムコントローラ530は、部品搭載システム16の作動を停止させる。
【0115】
S5の実行後、処理は終了し、S1が実行される。そして、作業者がバーコードを読み取り、識別情報が入力されればS1の判定結果がYESになり、S2が実行された後、S3が実行される。バーコードの読取り後、部品搭載システム16が再起動されれば、接続部検出信号が疑似的に発せられ、S3の判定結果がYESになってS4が実行される。この場合には、識別情報が入力されているため、S4の判定結果はYESになってS6以降のステップが実行される。部品搭載システム16は、バーコードの読取り後、再起動されるのが普通であり、識別情報が入力され、部品搭載システム16が再起動されるまではS1,S3の判定結果がNOになり、S1,S3が繰り返し実行される。
このようにテーピング電気部品62の接続に伴って識別情報が入力されたか否かを判定し、識別情報が入力されるまでは、電気部品60のプリント配線板20への取付けが行われないようにすることにより、種類の正誤が確認されていないテーピング電気部品62から電気部品60が供給されて取付ミスが発生することが回避される。
【0116】
S4の判定結果がYESになれば、S6が実行される。S6においては、タイマの時間が読み込まれて接続部検出時間メモリ510に格納され、次いでS7において接続部検出時間メモリ510に格納された時間から、識別情報入力時間メモリ508に格納された時間が引かれ、その差が設定時間内であるか否かの判定が行われる。S7が実行されるのは、S4の判定結果がYESになったときであり、必ずS2が実行されており、2つの時間の差が設定時間と比較される。
【0117】
識別情報入力時の時間および接続部検出時の時間を記憶し、両者の差を設定時間と比較するのは、テーピング電気部品62の接続に伴って入力されたのではない識別情報を排除し、テーピング電気部品の接続に伴う識別情報の入力がないにもかかわらず、入力有りとされることを回避するためである。接続部検出位置と、テーピング電気部品62の接続位置とは離れており、接続部103が接続位置から接続部検出位置へ至るまでには時間がある。この接続部到達時間は、接続位置と接続部検出位置との距離(接続時における接続片100と検出ヘッド152との間のテーピング電気部品62の長さ),テーピング電気部品62の電気部品60の保持ピッチ,テーピング電気部品62から電気部品60を供給する供給ユニット32の供給ペース、すなわち連続して複数の電気部品60を供給するか否か等により推定し得る。したがって、設定時間を接続部到達時間よりやや長い時間に設定し、テーピング電気部品62が接続され、識別情報が入力された後、設定時間内に接続部103が検出されれば、その入力された識別情報は接続に伴って入力された情報であると言うことができる。設定時間は、テーピング電気部品62の接続時に、接続作業に先立ってバーコードの読取りが行われても、入力された識別情報が接続に伴って入力された情報であると言うことができる長さに設定される。
【0118】
それに対し、設定時間内に接続部103が検出されない場合には問題がある。本システム10において電気部品60へのプリント配線板20への搭載が開始された後、何らかの理由で、テーピング電気部品62の接続以外の時に供給リール76のバーコードの読取りが行われれば、それによってもS1の判定結果がYESになり、S2において時間が読み込まれるとともに、識別情報が入力識別情報メモリ506に格納される。その後、作業者がテーピング電気部品62の接続時にバーコードの読取りを忘れなければ、S2において入力された識別情報が入力識別情報メモリ506に、先に格納されている識別情報に代わって格納されるため、支障はない。しかし、作業者が入力を忘れれば、入力識別情報メモリ506には、テーピング電気部品62の接続に伴わない識別情報が格納されたままであり、それによってS4の判定結果がYESになってしまう。しかし、この場合には、識別情報の入力がテーピング電気部品62の接続の前に行われており、識別情報の入力から接続部103の検出までの時間が設定時間を超えているため、S7の判定がNOになり、入力された識別情報が接続に伴って入力されたのではない識別情報であることがわかる。
【0119】
S7の判定結果がNOになればS8が実行され、入力識別情報メモリ506に格納されたデータが消されるとともに、識別情報は入力されていたが、テーピング電気部品62の接続に伴う入力ではなく、接続に伴うバーコードの読取りが行われていないことの報知,表示ならびに部品搭載システム16の作動を停止させる旨の指示が台車側コントローラ520を介して部品搭載システムコントローラ530へ出力される。S8の実行後、処理は終了し、その後は、前述のバーコードの読取りが行われておらず、S4の判定結果がNOになった場合と同様に処理が実行される。
【0120】
識別情報の入力から接続部103の検出までの時間が設定時間内であればS7の判定結果はYESになってS9が実行され、接続された別のテーピング電気部品86に関する識別情報が、入力されるべき識別情報と一致するか否かの判定が行われる。この入力されるべき識別情報は、ホストコンピュータ540側から供給されて基準識別情報メモリ504に格納されており、両者の内容が一致しなければ、接続されるべきテーピング電気部品62とは違う種類のテーピング電気部品62が接続されていることがわかる。それによりS9の判定結果はNOになってS10が実行され、識別情報が不一致であることを表す不一致情報が作成れる。この不一致情報は、間違ったテーピング電気部品62が接続されたことを表すデータ,間違ったテーピング電気部品62が接続された供給ユニット32を表すデータ,接続されるべきテーピング電気部品62の識別情報および間違って接続されたテーピング電気部品62の識別情報等を含む。次いでS11が実行され、入力識別情報メモリ506に格納された識別情報が消されるとともに、間違ったテーピング電気部品62が接続されたことを報知器532を用いて報知し、不一致情報を表示装置534に表示すること、および部品搭載システム16の作動を停止する旨の指示ならびにS10において作成された不一致情報が台車側コントローラ520を介して部品搭載システムコントローラ530へ出力される。
【0121】
接続されるべきテーピング電気部品62が接続されていれば、識別情報は一致し、S9の判定結果がYESになってS12が実行される。S12においては、残量カウンタ512のカウント値Cが、接続されたテーピング電気部品62に含まれる電気部品60の個数に、接続部検出位置と部品供給位置との間に位置する電気部品60の個数を加えた値にセットされる。接続部検出位置と部品供給位置との間の距離は、供給ユニット32の設計上、わかっており、この距離と、テーピング電気部品62の電気部品60の保持ピッチとに基づいて、両位置の間に位置する電気部品60の個数が算出される。また、S9において入力された識別情報が基準識別情報と一致するか否かの判定が行われた後は、この接続監視処理においては識別情報は不要であり、入力識別情報メモリ506に格納された識別情報が消される。
【0122】
次いでS13が実行され、電気部品60が1個、供給されたか否か、すなわち部品吸着具22が電気部品60を1個、エンボス70から取り出したか否かの判定が行われる。この判定は、部品吸着具22の吸着動作を制御する部品搭載システムコントローラ530からの情報に基づいて行われる。電気部品60が1個、供給されたならばS13の判定結果はYESになってS14が実行され、残量カウンタ512のカウント値Cが1減少させられる。次いでS15が実行され、残量Cが設定数CS 以下になったか否かの判定が行われる。テーピング電気部品62が保持する電気部品60が残り少なくなったか否かの判定が行われるのであるが、この判定結果は当初はNOであり、S13が実行される。
【0123】
S15の判定結果がYESになるまでS13〜S15が繰り返し実行される。電気部品60の残量が少なくなり、残量カウンタ512のカウント値CがCS 以下になればS15の判定結果がYESになってS16が実行され、電気部品60の数が残り少なくなったことを報知し、表示する旨の指示が台車側コントローラ520を介して搭載システムコントローラ530へ出力される。この情報に基づき、報知器532が警報音を発してテーピング電気部品62の補給を作業者に促し、表示装置534により、作業者にテーピング電気部品62を補給すべき旨およびテーピング電気部品62が少なくなった供給ユニット32の種類および接続すべきテーピング電気部品62の種類等が表示される。この指示の出力後、S17が実行され、残量カウンタ512のカウント値Cがリセットされて処理が終了する。
【0124】
なお、上記実施形態において、板カム306のカム面314は、同一形状部分が周方向に2回繰り返し形成されてほぼ楕円形状をなすものとされていたが、板カムのカム面は、同一形状部分が周方向に3回以上繰り返される形状とすることも可能である。例えば図34に概念的に示すテーピング電気部品送り装置1400の運動変換装置1402を構成する板カム1404のカム面1406は、同一形状部分が周方向に3回繰り返される形状とされている。
【0125】
ベルクランクレバー1408の2本のアーム1410,1412のそれぞれに取り付けられたローラ1414,1416の各々が、カム面1406のほぼ半周隔たった位置(ほぼ直径方向に隔たった位置)に係合させられている。また、アーム1410,1412はそれぞれ、連結リンク1418,1420により、2個の回動部材1420,1420に作動的に連結されている。連結リンク1418,1420は、図34(b)に示すように、回動部材1422,1424をアーム1410,1412に、回動部材1422,1424の回動範囲の中央およびアーム1410,1412の回動範囲の中央においてそれぞれ、回動部材1422,1424,アーム1410,1412に対して直角(アーム1410,1412については、一点鎖線で示すように、アーム1410,1412と連結リンク1418,1420との連結位置と、ベルクランクレバー1408の回動軸線Oとを結ぶ直線と、連結リンク1418,1420とが成す角度が直角)となる状態で連結されている。また、回動部材1422,1424およびアーム1410,1412の各長さ(レバー比)は、回動部材1422,1424の回動角度が同じになるように設定されている。
【0126】
したがって、板カム1404が図示しない回転駆動源の回転に基づいて回転させられれば、ベルクランクレバー1408が正方向および逆方向に往復回動させられ、回動部材1422,1424が互いに逆向きに同角度回動させられてスプロケット1426を交互に駆動する。板カム1404は、図34(a)に示すように、ローラ1416がカム面1406の回転軸線からの距離が最大の部分に係合し、ローラ1414が最小の部分に係合する状態あるいは逆の状態で停止させられ、板カム1404の60度の回転により、回動部材1422,1424は、正方向あるいは逆方向に回動してテーピング電気部品が1回駆動され、板カム1404の(60×M)度(Mは2以上の整数)の回転により、テーピング電気部品がM回駆動される。
【0127】
また、板カムのカム面は、図35に概念的に示すテーピング電気部品送り装置1450の運動変換装置1452を構成する板カム1454のカム面1456のように、同一形状部分が周方向に繰り返されないものすることも可能である。ベルクランクレバー1458の2本のアーム1460,1462のそれぞれに取り付けられたローラ1464,1466の各々が、カム面1456のほぼ半周隔たった位置(ほぼ直径方向に隔たった位置)に係合させられている。連結リンク1468,1470は、回動部材1472,1474をアーム1460,1462に、図35(b)に示すように、回動部材1468,1470の回動範囲の中央およびアーム1460,1462の回動範囲の中央においてそれぞれ、回動部材1472,1474,アーム1460,1462に対して直角となる状態で連結されている。また、回動部材1472,1474およびアーム1460,1462の各長さ(レバー比)は、回動部材1472,1474の回動角度が同じになるように設定されている。
【0128】
板カム1454は、図35(a)に示すように、ローラ1466がカム面1456の回転軸線からの距離が最大の部分に係合し、ローラ1464が最小の部分に係合する状態あるいは逆の状態で停止させられ、回動部材1472,1474はそれぞれ、板カム1454の180度の回転により正方向あるいは逆方向に回動してスプロケット1474を回転させ、テーピング電気部品を1回駆動し、(180×M)度の回転によりテーピング電気部品をM回駆動する。
【0129】
なお、上記各実施形態において、供給ユニット32が搭載されたテーブル30は、電気部品60のプリント配線板20への取付け時には位置を固定されていたが、テーブルをテーブル移動装置により、複数の供給ユニットの各部品供給部が並ぶ一線に沿って移動させ、複数の部品供給部を順次部品供給位置に位置決めし、電気部品を供給させるようにしてもよい。この部品供給位置は、部品供給部の移動経路中の位置である。
【0130】
また、上記各実施形態において、トップカバーテープ66は、トップカバーテープ送り装置366により、キャリヤテープ64から剥がされつつ送られて収容箱368に収容されるようになっていたが、キャリヤテープ64から剥がされたトップカバーテープ66の処理は、収容箱368に収容するのに限らず、例えば、巻取リールに巻き取ってもよく、あるいは導管等により収容スペースへ導かれるようにしてもよい。
さらに、トップカバーテープ送り装置366は、トップカバーテープ66の剥離装置と送り装置とを兼ねていたが、トップカバーテープ剥離装置とトップカバーテープ送り装置とをそれぞれ別々に設けてもよい。
【0131】
また、上記各実施形態において、供給ユニット32は、電気部品60が部品吸着具22によってエンボス70から取り出された後、空のエンボス70が部品供給位置に位置する状態で次の電気部品60の供給に備えて待機するようにされていたが、電気部品が部品供給位置へ送られた状態で待機するようにしてもよい。電気部品がエンボスから取り出された後、直ちにテーピング電気部品を送るのである。
【0132】
その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるテーピング電気部品送り装置を有する電気部品供給ユニットから電気部品を供給する電気部品供給システムを備えたプリント回路板組立システムを概略的に示す正面図である。
【図2】上記電気部品供給ユニットを示す正面図である。
【図3】上記電気部品供給ユニットがテーブルに位置決めされた部分を示す側面図である。
【図4】上記電気部品供給ユニットを保持するバケットの一部を示す平面図である。
【図5】上記電気部品供給ユニットが保持するテーピング電気部品の一部を示す平面図である。
【図6】上記テーピング電気部品を示す正面図である。
【図7】上記テーピング電気部品を示す側面断面図である。
【図8】テーピング電気部品の別の例を示す平面図である。
【図9】2本のテーピング電気部品が接続片および接続テープによって接続された状態を示す平面図である。
【図10】2本のテーピング電気部品が接続片および接続テープによって接続された状態を示す正面図である。
【図11】上記接続片を示す平面図である。
【図12】上記接続片を示す正面図である。
【図13】上記接続片を示す側面図である。
【図14】上記接続片に設けられたY形爪を示す側面図である。
【図15】上記接続片に設けられたJ形爪を示す側面図である。
【図16】前記電気部品供給ユニットに設けられた金属検出器の検出ヘッドおよびその周辺を示す正面図(一部断面)である。
【図17】上記検出ヘッドおよびその周辺を示す側面図である。
【図18】上記検出ヘッドおよびその周辺を示す平面図である。
【図19】前記電気部品供給ユニットのテーピング電気部品送り装置を示す正面図である。
【図20】前記電気部品供給ユニットの前部を示す平面図である。
【図21】前記電気部品供給ユニットの上部を示す側面図である。
【図22】前記電気部品供給ユニットをスプロケットおよびラチェットホイールが設けられた部分において断面にして示す側面図である。
【図23】前記電気部品供給ユニットを回転停止位置検出センサが設けられた部分において断面にして示す側面図である。
【図24】前記電気部品供給ユニットのテープガイド部材およびカバーを示す正面図である。
【図25】図24に示すテープガイド部材およびカバーを、カバーがテープガイド部材に連結された部分において断面にして示す側面図である。
【図26】前記テーピング電気部品送り装置における2つの回動部材の動作,変位,速度および加速度と板カムの回転角度との関係を示す図である。
【図27】前記電気部品供給ユニットを構成するトップカバーテープ処理装置を示す正面図である。
【図28】上記トップカバーテープ処理装置を構成するトップカバーテープ送り装置を示す側面断面図である。
【図29】上記トップカバーテープ送り装置を示す側面図(一部断面)である。
【図30】上記トップカバーテープ処理装置を構成する収容箱を示す側面図である。
【図31】前記プリント回路組立システムの制御システムを概略的に示すブロック図である。
【図32】前記電気部品供給ユニットに設けられたユニットコントローラのコンピュータのROMに記憶された接続監視処理を示すフローチャートである。
【図33】上記コンピュータのRAMの構成を示す図である。
【図34】本発明の別の実施形態である電気部品供給ユニットのテーピング電気部品送り装置を概念的に示す図である。
【図35】本発明の更に別の実施形態である電気部品供給ユニットのテーピング電気部品送り装置を概念的に示す図である。
【符号の説明】
10:プリント回路板組立システム 16:部品搭載システム 18:電気部品供給システム 32:電気部品供給ユニット 62:テーピング電気部品 64:キャリヤテープ 66:トップカバーテープ 75:テーピング電気部品 90:テーピング電気部品送り装置 272:スプロケット276:ラチェットホイール 280,282:回動部材 300:ステッピングモータ 302:運動変換装置 306:板カム 308:ベルクランクレバー 310,312:連結リンク 314:カム面 500:ユニットコントローラ 1400:テーピング電気部品送り装置 1402:運動変換装置 1404:板カム 1406:カム面 1408:ベルクランクレバー 1418,1420:連結リンク 1422,1424:回動部材 1426:スプロケット 1450:テーピング電気部品送り装置 1452:運動変換装置 1454:板カム 1456:カム面1458:ベルクランクレバー 1468,1470:連結リンク 1472,1474:回動部材 1476:スプロケット

Claims (6)

  1. 長手方向に並んだ送り穴を備えたキャリヤテープに、複数の電気部品が等ピッチで保持されて成るテーピング電気部品を送る送り装置であって、
    駆動装置と、
    共通の軸線のまわりに往復回動可能に設けられた2個の回動部材と、
    前記駆動装置の運動を前記2個の回動部材の互いに逆向きの往復回動に変換する運動変換装置と、
    周回する外周面に前記キャリヤテープの前記送り穴に係合する突起を備えた送り部材と、
    その送り部材と前記2個の回動部材の各々との間に設けられ、2個の回動部材の各正方向の回動は前記送り部材に伝達するが、各逆方向の回動は伝達しない2つの一方向回転伝達装置と
    を含むことを特徴とするテーピング電気部品送り装置。
  2. 前記駆動装置が回転駆動源を含み、
    前記運動変換装置が、
    前記回転駆動源により回転させられるカムと、
    そのカムに係合し、カムの回転につれて往復運動するカムフォロワと、
    そのカムフォロワの往復運動を前記回動部材に伝達する運動伝達装置と
    を含み、かつ、前記カムが等速回転運動を、前記カムフォロワの、少なくとも、速度0から滑らかに加速する運動と、速度0まで滑らかに減速する運動とに変換する形状を有することを特徴とする請求項1に記載のテーピング電気部品送り装置。
  3. 前記カムと前記カムフォロワとが、カムの回転につれてカムフォロワが正方向にも逆方向にも強制的に運動させられる状態で係合させられたことを特徴とする請求項2に記載のテーピング電気部品送り装置。
  4. 前記カムが外周面をカム面とする板カムであり、そのカム面が、同一形状部分が周方向にN回(Nは1以上の整数)繰り返し形成されて成るものであり、そのカムの周方向に隔たった2ヶ所に前記カムフォロワが係合させられ、正方向にも逆方向にもカムにより強制的に回動させられることを特徴とする請求項3に記載のテーピング電気部品送り装置。
  5. 前記カムおよび前記カムフォロワが前記2つの回動部材に共用され、前記運動伝達装置が、前記2つの回動部材を共通のカムフォロワに、そのカムフォロワの往復回動が2つの回動部材に互いに逆向きの往復回動として伝達される状態で接続する接続装置であることを特徴とする請求項3または4に記載のテーピング電気部品送り装置。
  6. 長手方向に並んだ送り穴を備えたキャリヤテープに、複数の電気部品が等ピッチで保持されて成るテーピング電気部品であって、電気部品の保持ピッチがそれぞれ基準ピッチおよびそのM倍(Mは2以上の整数)である複数種類のテーピング電気部品から、同じ供給装置により電気部品を1個ずつ供給する方法であって、
    外周面に突起が一定ピッチで設けられた送り部材の突起を、前記電気部品の保持ピッチが前記基準ピッチである第1テーピング電気部品の前記送り穴に係合させ、送り部材を、互いに逆向きに往復運動する2つの往復運動部材のそれぞれの往運動により交互に駆動するとともに、それら駆動を1回行う毎に前記電気部品を1個ずつ供給する1回送り供給工程と、
    前記送り部材の突起を、前記電気部品の保持ピッチが前記基準ピッチのM倍である第2テーピング電気部品の前記送り穴に係合させ、送り部材を、互いに逆向きに往復運動する2つの往復運動部材のそれぞれの往運動により交互に駆動するとともに、それら駆動をM回行う毎に前記電気部品を1個ずつ供給するM回送り供給工程と
    を含むことを特徴とする電気部品供給方法。
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