JPS645916Y2 - - Google Patents

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JPS645916Y2
JPS645916Y2 JP13515082U JP13515082U JPS645916Y2 JP S645916 Y2 JPS645916 Y2 JP S645916Y2 JP 13515082 U JP13515082 U JP 13515082U JP 13515082 U JP13515082 U JP 13515082U JP S645916 Y2 JPS645916 Y2 JP S645916Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子部品キヤリヤテープから剥がさ
れたカバーフイルムを巻き取る装置に関するもの
である。
リード線を有しないチツプ状の電子部品をパツ
ケージするための1つの手段として、キヤリヤテ
ープが使用されている。これは長手方向に一定間
隔で形成された電子部品収容凹部を備えたキヤリ
ヤテープ本体と、その本体に貼り合わされて電子
部品収容凹部の開口を閉塞するカバーフイルムと
を備え、上記電子部品収容凹部ごとに1個ずつの
電子部品を保持するものである。キヤリヤテープ
本体としては長手方向に多数の貫通孔が等間隔に
形成された厚紙テープの裏面に薄いフイルムが貼
り付けられたものや、小さい箱形部分が多数連続
的に形成された1枚の合成樹脂フイルムからなる
もの等が一般的であるが、いずれにしても各電子
部品収容凹部は一面(通常は上面)が開口した凹
みとして形成され、この凹み内に電子部品が収め
られた後、開口がカバーフイルムによつて閉塞さ
れ、多数の電子部品がそれぞれ独立した小さな一
定空間内に封じ込められた状態にパツケージされ
る。
このようにパツケージされた電子部品が使用さ
れる際には、キヤリヤテープ本体からカバーフイ
ルムが剥がされて各電子部品収容凹部が開放さ
れ、各々の電子部品が取り出されることとなる。
この場合、キヤリヤテープは電子部品収容凹部間
のピツチに相当する量ずつ間欠的に送られ、この
送り量に相当する長さだけカバーフイルムが剥が
されて巻取リールに巻き取られるのが普通であ
る。
従つて、巻取リールは間欠回転駆動されること
が必要であり、しかも、その間欠回転角度はカバ
ーフイルムの巻径が増大するにしたがつて減少さ
せられることが必要である。しかし、このような
制御を実際に行なえば巻取装置が極めて高価とな
つてしまうため、従来は巻取リールに一定速度で
回転する駆動輪を接触させ、両者の摩擦によつて
巻取リールを回転駆動することが一般的に行なわ
れていた。このようにすればキヤリヤテープが1
ピツチ送られてその送り量に相当する長さだけカ
バーフイルムが剥がされる間は巻取リールが回転
してその剥がされたカバーフイルムを巻き取り、
キヤリヤテープが送られない状態においては駆動
輪と巻取リールとの間に滑りが生じて巻取リール
が静止状態を保つこととなり、簡単な構造の巻取
装置によつてカバーフイルムを緩ませることも破
断させることもなく巻き取り得ることとなるので
ある。しかしながら、この装置においては回転駆
動力の伝達が摩擦によつて行なわれるため、環境
温度や湿度、および駆動輪やリールの摩耗等の影
響を受け易く、トラブルが発生し易い欠点があつ
た。
本考案は上記のような事情を背景として、信頼
性が高く、しかも安価なカバーフイルム巻取装置
を提供することを目的としてなされたものであ
る。
この目的を達成するために本考案に係るカバー
フイルム巻取装置は、(a)円形断面の胴部を有し、
その胴部の中心線まわりに回転可能に設けられた
巻取リールと、(b)キヤリヤテープを間欠送りする
装置の往復運動部材の往復運動を回転運動に変換
して巻取リールに伝達し、その胴部外周面にキヤ
リヤテープの間欠送り量より大きな円周方向運動
を与える運動伝達装置と、(c)その運動伝達装置の
伝達経路中に設けられ、巻取方向の回転運動は巻
取リールに伝達するが逆方向の回転運動は伝達し
ない一方向クラツチと、(d)運動伝達装置の伝達経
路中に予荷重を与えられて配設され、前記巻取リ
ールに巻き取られるべきカバーフイルムにそれの
破断張力より小さい所定の張力が発生することに
より当該運動伝達装置によつて伝達される力が前
記予荷重に達して後は弾性変形して前記往復運動
部材の過剰な運動を吸収し、前記巻取リールの回
転量を剥がされたカバーフイルムを巻き取るため
に必要にしてかつ十分な量に調整するばね手段と
を含むように構成される。
このように構成された巻取装置においては、巻
取リールが、キヤリヤテープの間欠送り装置の作
動に同期して間欠回転させられ、間欠的に一定長
さずつはがされるカバーフイルムを間欠的に巻き
取ることが可能である。しかも、カバーフイルム
の巻径が変化することによつて巻取リールに必要
な間欠回転角度が変化しても、この変化はばね手
段の弾性変形量の変化として現われるのみであ
り、かつ、このばね手段の弾性変形は往復運動部
材の復動に伴つて確実に解消され、作動の継続に
よつて累積することがない。これは巻取リールの
駆動力を間欠送り装置の往復運動部材から取り、
かつ一方向クラツチを用いて一方向の回転運動の
みを巻取リールに与えるようにしたことによつて
可能となつたことである。本巻取装置においては
摩擦伝達等の不安定な駆動力伝達手段が使用され
ていないため、安定した作動が保証される。ま
た、ばね手段は各作動サイクルごとに1回ずつ伸
縮させられることとなるが、このようなばね手段
の寿命を実用上問題とならないほど長くすること
は容易であり、従つて本考案に係る巻取装置は耐
久性の点においても従来の摩擦伝達式巻取装置に
比較して優れているのである。
以下、本考案の一実施例を図面に基いて詳細に
説明する。
第1図はリード線を有しないチツプ状の電子部
品(以下、単にチツプと言う)をプリント基板に
取り付けるために、複数種類のチツプを取り付け
順序に従つて供給する装置を示すものである。各
チツプは第1図において紙面に直角な方向に多数
配列された各カートリツジ(特定のカートリツジ
2のみが図示されている)から供給され、パレツ
ト4のチツプ保持部6に保持されて、このパレツ
ト4の紙面に直角な方向の移動によつてチツプ取
付装置に向つて搬送される。各カートリツジに
は、1種類ずつのチツプを保持するキヤリヤテー
プ(特定のキヤリヤテープ8のみが図示されてい
る)が巻かれたリール10が、支持ローラ12に
支持されて回転可能に取り付けられており、この
リール10から引き出されたキヤリヤテープ8は
間欠送り装置14によつて一定量ずつ間欠的に送
られ、カバーフイルム剥離装置16によつてカバ
ーフイルムを剥がされた後、キヤリヤテープ本体
の1個のチツプ収容凹部を備えた単位長さ部分が
パレツト4のチツプ保持部6に保持され、この保
持された単位長さ部分が切断装置18によつて切
断される。すなわち、本実施例装置においては単
位長さに切断されたキヤリヤテープ本体がチツプ
搬送装置の一部として利用されるのであり、チツ
プ取付装置はパレツト4によつて搬送された単位
長さのキヤリヤテープ本体から直接チツプを取り
出してプリント基板に取り付けることとなる。
上記パレツト4は多数のチツプ保持部6を一列
に備えたものであり、チツプ保持部6の1ピツチ
に相当する量ずつ間欠的に送られるのであるが、
本考案とは直接関係がないため詳細な説明は省略
する。また、切断装置18は固定刃20と可動刃
22との間でキヤリヤテープ本体を切断するもの
であるが、これも本考案と直接関係がないため詳
細な説明は省略し、以下、間欠送り装置14とカ
バーフイルム剥離装置16とについて詳細に説明
する。尚、本考案の対象であるカバーフイルム巻
取装置は、カバーフイルム剥離装置16の主要部
を構成するものである。
間欠送り装置14は、前記カートリツジ2の一
部を構成するブロツク23に固定された固定ガイ
ド24を備えている。固定ガイド24には矩形断
面のガイド溝が形成されており、リール10から
引き出されたキヤリヤテープ8はこの固定ガイド
24と可動ガイド26とに案内されて長手方向に
送られる。可動ガイド26は軸27によつて回動
可能に保持されているが、常にはねじ部材28に
よつて固定ガイド24に固定されている。
キヤリヤテープ8は、第2図および第3図に示
すように、矩形の電子部品収容孔30と円形の送
り用係合孔32とが長手方向に沿つて等間隔に形
成された厚紙テープ34と、電子部品収容孔30
を上下両面から覆つて収容孔30内に収容されて
いる電子部品36が収容孔30から離脱するのを
防止する薄くて透明な上カバーフイルム38およ
び下カバーフイルム40とから成つている。厚紙
テープ34に下カバーフイルム40が貼り付けら
れた状態では上記電子部品収容孔30は有底の電
子部品収容凹部となり、結局、本実施例において
は厚紙テープ34と下カバーフイルム40とが合
わされたものがキヤリヤテープ本体を構成してい
ることとなる。
このキヤリヤテープ8は、送り用係合孔32に
第4図に示すようなスプロケツト42の外周面に
等角度間隔で突設された係合突起44が係合させ
られ、スプロケツト42が突起44の1ピツチに
相当する角度ずつ間欠回転させられることによつ
て間欠送りされる。スプロケツト42には歯車4
6が同軸に固定されており、これらスプロケツト
42および歯車46は軸48に回転可能に取り付
けられている。この軸48には更に一対のアーム
50も回動可能に取り付けられており、これらア
ーム50には第1図に示すように軸52によつて
爪54が回動可能に取り付けられている。爪54
はねじりばね55によつて歯車46と噛み合う方
向に付勢されており、かつ、この爪54の形状は
アーム50が第1図において反時計方向へ回動さ
せられるとき歯車46を同方向へ回転させ、アー
ム50が時計方向へ回動させられるときには歯車
46の歯を乗り越えて次の歯と係合し得るように
定められている。アーム50が時計方向に回動す
るときに爪54と歯車46との摩擦力によつて歯
車46が時計方向に回転させられることを防止す
るために係止部材56が設けられている。係止部
材56は前記ブロツク23に固定の案内部材58
によつて直線方向に移動可能に保持されるととも
に、コイルスプリング60によつて歯車46に係
合する方向へ付勢されている。係止部材56は先
端に緩やかな傾斜面と急な傾斜面を備えており、
歯車46の反時計方向への回転は許容するが時計
方向への回転は許容しないようにされている。係
止部材56はまた、歯車46の停止位置を正確に
定めることによりスプロケツト42の停止位置を
正確に定め、かつキヤリヤテープ8(正確には上
カバーフイルム38が剥がされた後のキヤリヤテ
ープ本体)が切断装置18によつて切断される場
合に送り方向に移動することを防止する役割をも
果たすものである。
アーム50にはピン62によつてロツド64の
一端が連結されており、このロツド64の他端は
ブロツク23に固定の案内板66に形成された貫
通孔に緩く挿通されている。ロツド64の下方に
は中継ピン68が配置され、ブラケツト70によ
つて軸方向に移動可能に保持されている。この中
継ピン68はその下方に配設された揺動板72が
駆動軸74によつて反時計方向へ回動させられる
とき、揺動板72に固定された作用板76によつ
て押し上げられ、ロツド64を押し上げてアーム
50を反時計方向へ回動させるものである。この
中継ピン68の中間部にはソレノイド78によつ
て中継ピン68と直角な方向に移動させられる移
動部材80が係合させられており、中継ピン68
は常には第1図に二点鎖線で示すように作用板7
6と当接しない位置に保持されているが、ソレノ
イド78が励磁されたときには第1図に実線で示
すような垂直姿勢とされて作用板76とロツド6
4との間に介在し、駆動軸74の駆動力をロツド
64に中継する作用をなすのである。なお、中継
ピン68が二点鎖線で示す状態にある場合には、
アーム50がコイルスプリング82の付勢力によ
つて時計方向へ回動させられてロツド64の段付
面84が案内板66に当接した状態で停止してい
るのであり、ロツド64はこの下降位置と第1図
に実線で示す上昇位置との間を往復運動すること
によつてスプロケツト42に一定角度ずつの間欠
回転を与えるのである。すなわち、本実施例装置
においてはロツド64が間欠送り装置14の往復
運動部材の1つとなつているのである。
次にカバーフイルム剥離装置16について説明
する。この装置はキヤリヤテープ8から上カバー
フイルム38を剥がして巻取リールに巻き取るも
のであり、前記可動ガイド26の一部と後述の巻
取装置86とからなつている。すなわち第5図に
最も明瞭に示されているように、可動ガイド26
にはスリツト88が形成されており、キヤリヤテ
ープ本体から剥がされた上カバーフイルム38は
このスリツト88を経て上方に引き出され、巻取
リール90の胴部91上に巻き取られるのであ
る。スリツト88は第1図から明らかなように上
カバーフイルム38の剥がされた後のキヤリヤテ
ープ本体に対して鈍角をなすように形成されてい
るため、スリツト88を経て引き出されるとき上
カバーフイルム38は鋭角に折り曲げられること
となり、上カバーフイルム38に比較的小さな張
力が加えられた状態でキヤリヤテープ8が送られ
れば、上カバーフイルム38は容易にキヤリヤテ
ープ本体から剥がされる。上記巻取リール90は
カートリツジ2に固定された支柱92の上端部に
軸94によつて胴部91の中心線まわりに回転可
能に支持されている。軸94は第6図から明らか
なように、支柱92とこれにブロツク96を介し
て固定された副支柱98との間に回転可能に掛け
渡されており、この軸94には一方向クラツチ1
00を介して巻取リール90が取り付けられてい
るのである。一方向クラツチ100は内輪および
外輪と、両者の間に配設された多数のボールと、
そのボールを内輪と外輪との間に形成された楔形
の隙間に押し込む作用をなすスプリングとを備
え、軸94の巻取方向の回転は巻取リール90に
伝達するが逆方向の回転は伝達しないものである
が、公知のものであるので詳細な説明は省略す
る。軸94の支柱92から突出した端部にはレバ
ー102が固定されており、このレバー102の
自由端部には第1図に示すように連結ロツド10
4がピン106によつて回動可能に連結されてい
る。一方、前記ブロツク23には別のレバー10
8が軸110によつて回動可能に取り付けられて
おり、このレバー108の一端に形成されたヨー
ク部112が前記ロツド64の中間部に立設され
たピン114に係合させられている。レバー10
8は互に平行に2本設けられており、それらの上
記ピン114に係合させられた側とは反対側の端
部は第6図に示すようにピン116によつて互に
固定されている。このピン116は前記連結ロツ
ド104の下端に形成された長穴118を貫通し
て延びており、このピン116と連結ロツド10
4の中間部に立設されたピン120との間にはコ
イルスプリング122が予荷重を与えられて張り
渡されている。そのためピン116は常には第6
図に示すように長穴118の上端に係合させられ
ることとなるのであるが、この係合状態が保たれ
たままでロツド64の上昇運動によつて巻取リー
ル90が回転させられる場合には巻取リール胴部
91の外周面の円周方向における移動量が、間欠
送り装置14によつてキヤリヤテープ8が間欠送
りされる量より大きくなるように、レバー108
およびレバー102のレバー比が選定されてい
る。従つて、巻取リール90の1回の回転によつ
て巻き取られ得る上カバーフイルム38の量は必
ずキヤリヤテープ8の送り量より大きいこととな
る。
前記支柱92に固定のブロツク96には、第1
図に示すように板ばね124がボルト126によ
つて片持ち状に固定されており、この板ばね12
4の自由端部は巻取リール90の外周面に接触さ
せられている。この板ばね124の中間部にはブ
ロツク96に螺合された調節ねじ128の先端が
当接させられており、この調節ねじ128のブロ
ツク96からの突出量が調節されることによつて
板ばね124と巻取リール90との摩擦力が調節
される。
上記ブロツク96の近傍には更に検知アーム1
30が設けられている。検知アーム130は第6
図から明らかなように支柱92の外側面に軸13
2によつて回動可能に取り付けられており、その
一端部に検知ピン134が立設されている。検知
アーム130は軸132に支持された部分から両
側へ延び出しているが、検知ピン134が立設さ
れた側の方がやや長くされており、そのため第1
図において反時計方向へ回動する傾向を有してい
る。しかし、通常は検知ピン134が上カバーフ
イルム38に係合することによつて第1図に実線
で示す位置に保持されるのであり、上カバーフイ
ルム38が破断等によつて張力を失つたとき、こ
の検知アーム130が反時計方向へ回動し、作業
者に上カバーフイルム38の破断等を知らせるの
である。尚、この検知アーム130の回動を光電
スイツチ等によつて検出して、電気的に上カバー
フイルム破断信号を発生させることも可能であ
る。
次に、作動を説明する。
非作動状態においては揺動板72が第1図に示
す状態より右下がりの状態にあり、かつ中継ピン
68が二点鎖線で示す状態にあつて、ロツド64
が下降位置にある。従つて、レバー108は第1
図に示す状態から一定角度反時計方向へ回動させ
られた位置にあり、連結ロツド104は第1図に
示す位置より上昇した位置にある。
この状態でパレツト4が1ピツチ送られ、多数
のチツプ保持部6の1つが固定ガイド24の先端
に対向する位置に停止させられる。このチツプ保
持部6がキヤリヤテープ8に保持されたチツプを
受け取るべきものではない場合には、ソレノイド
78は励磁されず、中継ピン68は二点鎖線で示
される位置に維持される。従つて、駆動軸74の
回動に伴つて揺動板72が第1図に示す位置まで
回動させられても作用板76は中継ピン68に当
接せず、間欠送り装置14は作動しない。
しかし、固定ガイド24に対向して停止させら
れたチツプ保持部6がキヤリヤテープ8に保持さ
れたチツプを受け取るべきものである場合には、
ソレノイド78が励磁され、中継ピン68の姿勢
が垂直とされる。従つて、この状態で駆動軸74
および揺動板72が反時計方向に回動すれば作用
板76が中継ピン68の下端に当接し、これを押
し上げる。押し上げられた中継ピン68はロツド
68の下端に当接してこれを押し上げ、アーム5
0をコイルスプリング82の付勢力に抗して反時
計方向へ回動させる。その結果、爪54によつて
歯車46が一定角度回転させられ、これに伴つて
スプロケツト42が回転してキヤリヤテープ8を
1ピツチ分送る。
上記間欠送り装置14の作動と同時にカバーフ
イルム剥離装置16も作動する。すなわち、ロツ
ド64の上昇運動はレバー108、連結ロツド1
04、レバー102、軸94および一方向クラツ
チ108を経て巻取リール90に伝達され、これ
を回転させる。この巻取リール90の回転によつ
て上カバーフイルム38が、前述のように間欠送
り装置14によつて送られつつあるキヤリヤテー
プ8から剥がされ、巻取リール90に巻き取られ
る。ただし、前述したように巻取リール90の1
回の間欠回転によつて上カバーフイルム38の巻
き取られ得る量は間欠送り装置14によるキヤリ
ヤテープ8の間欠送り量より大きくされているた
め、両者の差をロツド64の運動を巻取リール9
0に伝達する運動伝達装置のどこかで吸収させな
ければ上カバーフイルム38が破断されてしまう
こととなる。レバー108と連結ロツド104と
がピン116、長穴118、コイルスプリング1
22等によつて連結されているのはこのためであ
る。すなわち、巻取リール90の1回の回転によ
つて巻き取られ得る上カバーフイルム38の長さ
がキヤリヤテープ8の1回の間欠送り量より大き
くされていると言つても、それは上カバーフイル
ム38が存在しない状態においての話であつて、
上カバーフイルム38が存在している場合にはこ
の上カバーフイルム38によつて巻取リール90
による巻き取り速度が上カバーフイルム38の剥
離速度、すなわち、キヤリヤテープ8の送り速度
と等しくなるように抑制されるのであり、両速度
の差はコイルスプリング122の延びによつて吸
収されるのである。なお、巻取リール90におけ
る上カバーフイルム38の巻径が増大すれば、同
じ長さの上カバーフイルム38を巻き取るのに必
要な巻取リール90の回転角度が減少することと
なるが、このような回転角度の変動はコイルスプ
リング122の延び量の変動をもたらすだけであ
つて、ロツド64等には何らの影響も及ぼさな
い。
以上のようにしてキヤリヤテープ8の1ピツチ
分の間欠送りおよび上カバーフイルム38の巻取
りが行なわれた後、駆動軸74および揺動板72
が時計方向に回動させられ、中継ピン68および
ロツド64が下降し、爪54がアーム50ととも
に回動して歯車46の歯を乗り越えて次の歯と係
合可能な状態となる。これに伴つてレバー108
も反時計方向へ回動させられ、まずコイルスプリ
ング122の延びが解消されてピン116が長穴
118の上端に係合し、その後はレバー108の
回動に伴つて連結ロツド104が上昇させられ
る。その結果、レバー102を介して軸94が第
1図において時計方向へ回転させられることとな
るが、一方向クラツチ100はこの方向の回転は
伝達しないため、巻取リール90が逆転すること
はない。
以上の説明から明らかなように、本実施例の巻
取装置86は、間欠送り装置14によつて間欠送
りされるキヤリヤテープ8から間欠送り量と同じ
量ずつ剥がされる上カバーフイルム38を、剥が
された量だけ確実に巻き取り、これを緩ませるこ
ともまた逆に過大な張力を加えて破断させること
もないのである。
以上、本考案の一実施例を詳細に説明したが、
これは文字通り例示であつて本考案は上記実施例
に限定して解釈されるべきものではない。たとえ
ば、巻取装置の駆動力が取り出されるべき部材は
間欠送り装置中の往復運動部材であればよく、必
ずしもロツド64のように直線的な往復運動をな
すものばかりではなく、たとえばアーム50のよ
うに往復回動運動を行なうものでもよい。また、
一方向クラツチおよびばね手段の構造ならびに配
設位置も前記実施例のものに限定されるわけでは
ない。たとえば、一方向クラツチとしてスプリン
グクラツチを採用することも可能であり、またば
ね手段としてねじりばねを使用することも可能で
ある。レバー102を軸94に対して回動可能と
し、この軸94とレバー102との間にねじりば
ねを装着し、レバー102の回動運動がねじりば
ねを介して軸94に伝達されるようにするのであ
る。更に、間欠送り装置の往復運動部材の運動を
巻取リールに伝達する運動伝達装置も種々の構成
のものが採用可能であり、その他、実用新案登録
請求の範囲を逸脱することなく種々の変形・改良
を施した態様で本考案を実施し得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である巻取装置を含
む電子部品供給装置の正面断面図である。第2図
は第1図の装置によつて供給されるべき電子部品
を保持するキヤリヤテープの一例を示す正面図で
あり、第3図は第2図における−断面図であ
る。第4図は第1図における−断面図であ
り、第5図は第1図に示した装置の要部平面図で
ある。第6図は第1図における−断面図であ
る。 8:キヤリヤテープ、10:リール、14:間
欠送り装置、16:カバーフイルム剥離装置、1
8:切断装置、23:ブロツク、24:固定ガイ
ド、26:可動ガイド、30:電子部品収容孔、
32:送り用係合孔、34:厚紙テープ、36:
電子部品、38:上カバーフイルム、42:スプ
ロケツト、46:歯車、50:アーム、54:
爪、64:ロツド(往復運動部材)、82,12
2:コイルスプリング、86:巻取装置、88:
スリツト、90:巻取リール、92:支柱、9
4:軸、100:一方向クラツチ、102:レバ
ー、104:連結ロツド、108:レバー、11
6:ピン、118:長穴、124:板ばね、13
0:検知アーム、134:検知ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 長手方向に一定間隔で形成された電子部品収容
    凹部を備えたキヤリヤテープ本体と、該本体に貼
    り合わせられて前記電子部品収容凹部の開口を閉
    塞するカバーフイルムとを有する電子部品キヤリ
    ヤテープが、往復運動部材を含む間欠送り装置に
    よつて一定長さずつ間欠送りされ、かつ、該送り
    量に相当する長さずつ前記カバーフイルムが前記
    キヤリヤテープ本体から剥がされるとき、該剥が
    されたカバーフイルムを巻き取る装置であつて、 円形断面の胴部を有し、該胴部の中心線まわり
    に回転可能に設けられた巻取リールと、 前記往復運動部材の往復運動を回転運動に変換
    して前記巻取リールに伝達し、該巻取リールの胴
    部外周面に前記キヤリヤテープの間欠送り量より
    大きな円周方向運動を与える運動伝達装置と、 該運動伝達装置の伝達経路中に設けられ、巻取
    方向の回転運動は前記巻取リールに伝達するが逆
    方向の回転運動は伝達しない一方向クラツチと、 前記運動伝達装置の伝達経路中に予荷重を与え
    られて配設され、前記巻取リールに巻き取られる
    べきカバーフイルムにそれの破断張力より小さい
    範囲で予め定められた張力が発生することにより
    当該運動伝達装置によつて伝達される力が前記予
    荷重に達して後は弾性変形して前記往復運動部材
    の過剰な運動を吸収し、前記巻取リールの回転量
    を剥がされたカバーフイルムを巻き取るために必
    要にしてかつ十分な量に調整するばね手段と を含むことを特徴とする電子部品キヤリヤテープ
    のカバーフイルム巻取装置。
JP13515082U 1982-09-06 1982-09-06 電子部品キヤリヤテ−プのカバ−フイルム巻取装置 Granted JPS5939999U (ja)

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JP3469849B2 (ja) * 1993-09-30 2003-11-25 富士機械製造株式会社 テープ化電子部品のカバーフィルム巻取り装置

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