JP2725860B2 - テープ送出装置のカバーテープ剥離装置 - Google Patents

テープ送出装置のカバーテープ剥離装置

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JP2725860B2
JP2725860B2 JP1269290A JP26929089A JP2725860B2 JP 2725860 B2 JP2725860 B2 JP 2725860B2 JP 1269290 A JP1269290 A JP 1269290A JP 26929089 A JP26929089 A JP 26929089A JP 2725860 B2 JP2725860 B2 JP 2725860B2
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、テープにほぼ等間隔に封入されたチップ状
電子部品を順次部品取り出し位置へ送出すると共にテー
プから剥離されたカバーテープを剥ぎ取りリールへ巻回
するテープ送出装置のカバーテープ剥離装置に関する。
(ロ)従来の技術 この種の従来技術としては、特開昭63−178593号公報
にベースの一部にチップ形電子部品を一定ピッチで収納
したテーピング部品を供給する供給部を設け、この供給
部から供給されるテーピング部品のカバーテープをキャ
リアテープより剥離する剥離部を設け、前記ベースに剥
離されたカバーテープを巻き取るリールを備えたカバー
テープ巻き取り部と、キャリアテープを一定ピッチずつ
送るキャリアテープ搬送部からなり、前記ベースに駆動
源によって揺動されるレバーを設け、このレバーにリン
クを介してカバーテープ巻き取り部とキャリアテープ搬
送部のラチェット機構を連結して装着ヘッドに連続的に
前記部品を供給する技術が開示されている。
また、一方特開昭63−177596号公報には、カバーテー
プ剥離位置から剥ぎ取りリールまでの間に設けられた電
子部品自動装着装置本体側に設けられた第4のプッシャ
ーを下降させ、カバーテープを予め次回の送出時に1ピ
ッチ分の余裕を持たせるため弛ませておいて剥ぎ取りリ
ールに順次カバーテープを巻き取るようにした技術が開
示されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 第1の技術では、テープ送出装置はカバーテープ巻き
取り部とキャリアテープ搬送部のラチェット機構を連続
するリンクの厚み分装置全体の幅が厚くなってしまって
いた。そのため、本来テープ送出装置は水平移動台上に
多数載置されるものであり、前述のリンクの厚さは装置
の数に乗じて大きくなり、当然のことながら水平移動台
は長くなり、電子部品自動装着装置本体も大きくならざ
るをえなかった。
そこで、ベースに立設された第1の軸に回動可能に軸
支されると共に前記剥ぎ取りリール外周部に形成された
ギア歯に噛合するラチェットを有する第1のアームと、
第2の軸に回動可能に軸支された第2のアームと、該第
2のアームに当接して第2のアームを押し下げて回動さ
せるアーム押し下げ部材と、前記両アーム間に張架され
た該アーム押し下げ部材により回動される前記第2のア
ームの回動に連動して第1のアームを回動させてラチェ
ットを介して前記剥ぎ取りリールを回動させる付勢体と
を設けて、アーム押し下げ部材の下動により第2のアー
ムを回動させ、該回動を付勢体を介して第1のアームに
伝達し、ラチェットにて剥ぎ取りリールを回動させるも
のが考え出された。
従って、第2の技術でのプッシャーと前記アーム押し
下げ部材とを同駆動源とすることにより装置の簡素化を
計かることである。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本発明はテープにほぼ等間隔に封入されたチ
ップ状電子部品を順次部品取り出し位置へ送出すると共
にテープから剥離されたカバーテープを剥ぎ取りリール
へ巻回するテープ送出装置のカバーテープ剥離装置に於
いて、ベースに立設された第1の軸に回動可能並びに交
換可能に軸支されると共に前記剥ぎ取りリール外周部に
形成されたギア歯に噛合するラチェットを有する第1の
アームと、第2の軸に回動可能に軸支された第2のアー
ムと、前記両アーム間に張架された第2のアームの回動
に連動して第1のアームを回動させてラチェットを介し
て前記剥ぎ取りリールを回動させる付勢体と、テープ送
出時のカバーテープの剥離を抑制すべく送出前に該カバ
ーテープの弛みを予め作るように剥離時に該カバーテー
プの折り返し部分を押し下げると共に剥離された前記カ
バーテープを剥ぎ取りリールに巻回するために前記第2
のアームに当接して下動させるハンマー機構とを設けた
ものである。
(ホ)作 用 以上の構成により、ハンマー下降の下動によりテープ
送出時のカバーテープの剥離を抑制すべく送出前に該カ
バーテープの弛みを予め作るように剥離時に該カバーテ
ープの折り返し部分が押し下げられると共に、第2のア
ームが下動され付勢体に付勢されて第1のアームが回動
され、該第1のアームのラチェットを介して剥ぎ取りリ
ールが回動され、剥離されたカバーテープが巻回され
る。
(ヘ)実施例 以下、本発明の実施例について図面に基づき詳述す
る。
(1)は本発明を適用した電子部品自動装着装置であ
る。
(2)は図示しない駆動系により間欠回転される回転
盤で、下面にはチップ状電子受分(W)(以下チップ部
品(W)という。)をテープ送出装置(3)から取り出
し吸着し搬送する取出具としての複数の吸着ノズル
(4)が設置されている。
(5)は前記吸着ノズル(4)がチップ部品(W)を
吸着した際、チップ部品(W)と該ノズル(4)との中
心を一致させ、かつプリント基板(P)の装着方向に応
じてチップ部品(W)を回転させる位置決め装置で、部
品の大きさに対応できるように複数個の位置決めユニッ
トが設けられている。
(6)は前記プリント基板(P)が載置されるXYテー
ブルで、X軸方向及びY軸方向に位置決め移動制御され
る。
(7)(8)は前記XYテーブル(6)上へプリント基
板(P)を供給搬送する第1のコンベア及びXYテーブル
(6)上のチップ部品組付け装着後のプリント基板
(P)を排出搬送する第2のコンベアである。
(9)は前記第1のコンベア(7)上のプリント基板
(P)をXYテーブル(6)上へ、XYテーブル(6)上の
プリント基板(P)を第2のコンベア(8)上へ搬送す
る搬送装置である。
(10)は前記電子部品自動装着装置(1)の基台(1
A)上に設置される前記テープ送出装置(3)が多数並
設された部品供給台で、支持台(11)にリニアガイド
(12)及びリニアガイド軸受(13)を介して第2図左右
方向(基台(1A)長手方向)に移動可能に設けられ、テ
ープ送出装置(3)下部に設けられた支持ピン(14)
(15)が部品供給台(10)に設けられた取付穴に位置決
め状態で設置されている。
(16)(16)はテープ送出装置(3)の高さを調整し
て後述するテープ(17)の種類の違いから来る吸着位置
(高さ)の変化を補正する敷板である。
(17)はベーステープ(17A)の長手方向に所定のピ
ッチ間隔で列設された角孔(17B)内にチップ部品
(W)を収納し、カバーテープ(18)で前記角孔(17
B)の開口が閉鎖されて成るエンボステープで、長手方
向に設けられた鍔(17C)(17D)の一方の鍔(17C)に
は後述するスプロケット(24)の突子(27)に噛合する
送り穴(17E)が設けられている。
(20)はチップ部品(W)を収納したテープ(17)が
巻回されるテープリール(21)が取り付けられるテープ
リール取付板で、前記テープ送出装置(3)に固定ピン
(22)(23)を介して取り付けられている。
(24)は送り歯(25)を有するラチェット歯車(26)
に同軸的に設けられ、且つ突子(27)を有するテープ送
り手段としてのスプロケットで、電子部品自動装着装置
(1)側に設けられた図示しない駆動手段によりバネ
(19)の付勢力に抗してスイングアーム(28)が揺動さ
れ、この揺動がスイングアーム(28)に設けられた取付
穴(81A)を介してその一端が取り付けられたリンク(2
9)及び該リンク(29)の他端が取り付けられたスイン
グプレート(30)を介して伝えられ、該スイングプレー
ト(30)裏面に回動可能に軸支された前記送り歯(25)
に噛合するラチェット爪(31)にて該スプロケット(2
4)が所定ピッチ回動される。
(80)はスプロケット(24)の逆回転を防止するワン
ウェイクラッチである。
尚、チップ部品(W)の大きさによりテープ(17)の
送りピッチを変更する場合には、送り歯(25)ピッチの
異なるラチェット歯車(26)と取り換えることにより対
処可能である。この時、該送り歯(25)へのスイングプ
レート(30)のラチェット爪(31)の噛合位置が変わる
ためスイングアーム(28)へのリンク(29)の取り付け
位置を変更する必要が生じ、スイングアーム(28)に設
けられたもう一方の取付穴(81B)を介してリンク(2
9)は取り付けられる。
(32)はテープリール(21)より引き出されたテープ
(17)を吸着ノズル(4)による部品取り出し位置
(T)へ案内する案内部材としてのシュートで、第8図
に示すように該シュート(32)の上面部(32A)は前記
スプロケット(24)の突子(27)の根元部(27A)より
高く設定されており、従ってシュート(32)の上面部
(32A)には突子(27)のみ突き出すことになりテープ
(17)の下面がシュート(32)に密着すると共に突子
(27)先端部が送り穴(17E)に完全に入り込む。
(33)はコイルバネ(82)により付勢されてシュート
(32)により案内されたテープ(17)を部品取り出し位
置(T)手前で押えるサプレッサで、該サプレッサ(3
3)の先端部(33A)を支点としてテープ(17)から剥が
されたカバーテープ(18)は合成樹脂製の剥ぎ取りレー
ル(34)に巻回される。
(35)は前記カバーテープ(18)が剥がされたテープ
(17)を押える押え部材としてのフロントカバーで、バ
ネ(36)によりテープ(17)を押える方向に付勢されて
いる。尚、フロントカバー(35)の上に前記サプレッサ
(33)に設けられた係止部(84)がオーバーハングして
いる。
(37)はテープ(17)セット時にフロントカバー(3
5)とサプレッサ(33)とを持ち上げた状態で保持する
ためのストッパー部材としてのストッパーで、フロント
カバー(35)にその一端が回動自在に軸(38)を介して
軸支されており、フロントカバー(35)を持ち上げた時
前記スイングプレート(30)外周面に直立される。尚、
該ストッパー(37)はテープ(17)のセッティングが終
了したらスイングアーム(28)を揺動させることによ
り、スイングプレート(30)の回動に伴って該スイング
プレート(30)に設けられた解除手段としてのストッパ
ー当接部(30A)が当接されることにより倒れるように
なっている。
(39)は前記サプレッサ(33)の先端部(33A)を支
店に折り返して剥ぎ取りリール(34)に保持されたカバ
ーテープ(18)を該剥ぎ取りリール(34)に巻回してい
くカバーテープ剥離装置である。
ここで、前記剥ぎ取りリール(34)の構造について説
明する。
第9図の(40)はドーナツ型円盤の第2のリール体で
あるリール・ソケット板で、中心と外周円との略中央部
に同心円状に剥離されたカバーテープ(18)が巻回され
るリール・ソケット部(41)が立設されている。
(42)(43)は前記リール・ソケット板(40)表面に
相対的に設けられた窪みで、夫々その一端部(44)(4
5)はリール・ソケット部(41)を貫通しており、他端
部(46)(47)はリール・ソケット部(41)の幅より広
くなっている。尚、他端部(46)(47)にはリール・ソ
ケット板(40)外径に向けて放射状にスリット(48)
(49)が設けられている。
(50)は前記窪み(42)に差し込まれて螺子(51)
(52)止めされた板バネ状の押え部材としてのカバーテ
ープ挾持板で、予め剥離されたカバーテープ(18)の端
部をリール・ソケット板(40)と後述するリール・ドラ
イブ(53)との間から前記スリット(48)を介して外方
に出し、リール・ソケット部(41)と該カバーテープ挾
持板(50)の裏面で挟んで保持する。
第10図の(53)は裏面外径付近の段差部条にラチェッ
トギア(54)が形成された前記リール・ソケット板(4
0)に相対する第1のリール体であるリール・ドライブ
で、テープ送出装置(3)のベース(3A)に螺子(55
A)止めされた第1の軸としての軸(55)に差し込まれ
て、止め金具(56)にて回動可能に取り付けられてい
る。尚、該リール・ドライブ(53)に設けられた抜止部
(57)(58)と前記リール・ソケット部(41)に設けら
れた差込部(59)(60)とが嵌合されることにより前記
リール・ソケット板(40)と、リール・ドライブ(53)
とが固定されている。
(85)(86)(87)(88)は前記リール・ソケット板
(40)とリール・ドライブ(53)との嵌合時にリール・
ソケット部(41)外径部に接するようリール・ドライブ
(53)に立設されたカバーテープ抜き取り用突起で、該
突起(85)(86)(87)(88)上からカバーテープ(1
8)がリール・ソケット部(41)に巻かれる。従って、
巻回終了後の嵌合を解除する際のリール・ソケット板
(40)とリール・ドライブ(53)との捻り動作により、
リール・ソケット部(41)に巻き付けられたカバーテー
プ(18)がほぐれて抜き取り易くなる。また、粘着テー
プを使用した場合に、その効用は顕著である。
そしてリール・ソケット板(40)からリール・ドライ
ブ(53)を取り外すと、前記突起(85)(86)(87)
(88)の分だけリール・ソケット部(41)とカバーテー
プ(18)との間には空間が形成されるので、前記リール
・ソケット部(41)からカバーテープ(18)を取り外し
易くなる。
尚、前記嵌合時にリール・ソケット板(40)とリール
・ドライブ(53)との間にガタツキが出来ないように前
記抜止部(57)(58)に第1の嵌合部としての凸部(6
1)(62)を設けておき、前記カバーテープ挾持板(5
0)に前記凸部(61)に覆い被さるよう内面側に設けら
れた第2の嵌合部として凹部(63)にて凸部(61)を押
えるようにしている。即ち、テープ送出装置(3)のベ
ース(3A)に取り付けられたリール・ドライブ(53)に
対し、リール・ソケット板(40)を同じく軸(55)に差
し込んだ後、リール・ソケット板(40)とリール・ドラ
イブ(53)とを逆方向に回動させることにより抜止部
(57)(58)と差込部(59)(60)とが嵌合すると共
に、凸部(61)が凹部(63)に入り込むことにより、カ
バーテープ挾持板(50)とリール・ドライブ(53)とが
該カバーテープ挾持板(50)の付勢力により互いに離れ
る方向に付勢される。
次にカバーテープ(18)を所定ピッチずつ剥ぎ取りリ
ール(34)に巻回して行くカバーテープ剥離装置(39)
について説明する。
(64)は剥ぎ取りリール(34)を回動させる第2のア
ームとしてのドライブ・アームで、該ドライブ・アーム
(64)に穿設された長穴(66)を介してベース(3A)に
螺子止めされたガイド部材としてのストッパー軸用螺子
(65)により、該ドライブ・アーム(64)の第2の軸と
しての支軸(89)を支点とする回動範囲は規制されてい
る。
(67)は前記ドライブ・アーム(64)に一端が固定さ
れ、他端はベース(3A)に固定された復帰バネで、該ド
ライブ・アーム(64)の回動方向と逆方向に付勢されて
いる。
(68)は前記軸(55)に回動可能に取り付けられ、前
記ラチェットギア(54)に噛合するラチェット(69)が
螺子(70)止めされた第1のアームとしてのラチェット
付アームで、その一端が該ラチェット付アーム(68)に
固定され他端がドライブ・アーム(64)に固定された付
勢対としてのバネ(71)によりドライブ・アーム(64)
の回動に従って第14図及び第16図に示すようにドライブ
・アーム(64)のカム部(93)に当接されたラチェット
付アーム(68)のカム部(94)が第15図及び第17図に示
すように摺動されながら回動される。従って、ラチェッ
ト付アーム(68)が回動されることにより、ラチェット
(69)の移動と共にラチェットギア(54)を介してリー
ル・ドライブ(53)が、即ち、剥ぎ取りリール(34)が
所定ピッチ回動される。前記ラチェット(69)はバネ
(69A)によりラチェットギア(54)に押し付けられて
いる。
尚、前述したようにチップ部品(W)の大きさにより
テープ(17)の送りピッチを変更した場合には、それに
合わせてカバーテープ(18)の巻き取りピッチも変更し
なければならない。即ち、第18図に示すように前述した
ラチェット付アーム(68)とカム形状の異なるカム部
(94A)を有するラチェット付アーム(68A)に変更する
ことにより、第19図に示すようにラチェット付アーム
(68A)は該カム部(94A)がドライブ・アーム(64)の
カム部(93)上を摺動されながら所定ピッチ回動され
る。
更に、前述の回動時にラチェット付アーム(68)の回
転時の慣性力により剥ぎ取りリール(34)が回転し過ぎ
てしまうことを防止するために、ベース(3A)とラチェ
ット付アーム(68)との接する面には粘性物質としての
シリコングリースが塗布されており、この粘性により回
転時に負荷を与えている。尚、ラチェット付アーム(6
8)の回転速度に比例して粘性負荷は大きくなるもので
ある。従って、各回転速度に応じて慣性力を打ち消すよ
うに作用する。
また、シリコングリースを長時間その位置に維持する
ために、第20図に示すような放射状に粘性物質蓄え部と
してのグリース蓄え部(90)を有するワッシャー(91)
を第21図に示すようにベース(3A)とラチェット付アー
ム(68B)の間に嵌め込んで、シリコングリースの垂れ
下がりを防止するようにしても良い。尚、該ワッシャー
(91)とベース(3A)とを密着させるために前記ラチェ
ット付アーム(68B)は前述のラチェット付アーム(6
8)と構造が異なっている。即ち、該ラチェット付アー
ム(68B)はベース(3A)に螺子(55A)止めされて立設
された軸(95)に嵌り込む係合部(96)が立設されてお
り、該係合部(96)の外周部の切欠部(97)にスプリン
グ(98)をワッシャー(91)をベース(3A)に押し付け
る方向に働くように挿入し、上から螺子(99)止めして
いる。
更に、第22図に示すようにラチェット付アーム(68
C)にギア歯(72)を設け、ベース(3A)に軸支された
空転ギア(73)を空回しすることによって慣性力による
剥ぎ取りリール(34)の回転し過ぎを防止しても良い。
即ち、慣性力より前記空転ギア(73)を回転させる回転
力の方を大きくすることにより、慣性力を打ち消すので
ある。この際、前記空転ギア(73)に前記シリコングリ
ースを塗布すれば制動力が向上し、更に効果が期待でき
る。
(74)はバネ(92)により剥ぎ取りリール(34)に押
し付けられたラチェットストッパーで、回動動作後のラ
チェットギア(54)に噛合して剥ぎ取りリール(34)の
回動を規制する。
(77)は前記電子部品自動装着装置(1)側に設けら
れ図示しない駆動源により上下動されるハンマー機構
で、アーム押し下げ部材としてのアーム当接部(78)と
カバーテープ当接部(79)とから構成されている。前記
アーム当接部(78)は前記ドライブ・アーム(64)に当
接して押し下げて剥ぎ取りリール(34)を回動させる。
また、前記カバーテープ当接部(79)はカバーテープ
(18)の折り返し面に当接して、カバーテープ(18)を
サプレッサ(33)の先端部(33A)とストッパー軸用螺
子(65)に押し当てながら押し下げてカバーテープ(1
8)にテープ(17)送出前に弛みを作る。尚、ストッパ
ー軸用螺子(65)はカバーテープ(18)に弛みを作る際
の基点の役目をしている。
次に、作業者の不注意により予めカバーテープ(18)
を掃き取りリール(34)に巻き付ける際にカバーテープ
(18)に弛みを作るための基点なるストッパー軸用螺子
(65)の上を通さないで、下を通して剥ぎ取りリール
(34)に巻き付けてしまうというミスを防止するための
構成について説明する。
(75)は前述の剥離されたカバーテープ(18)を作業
者が剥ぎ取りリール(34)に巻き付ける際の案内をする
ガード部材としてのカバーテープガードで、一端は前記
ストッパー軸用螺子(65)によりベース(3A)に螺子止
めされ、他端はストッパー軸用螺子(65)下方のベース
(3A)に設けられた穴(76)に差し込まれて位置決めさ
れている。これにより、作業者が誤まってストッパー軸
用螺子(65)の下を通して剥ぎ取りリール(34)に巻き
付けてしまうということを防ぐようにしている。また、
ストッパー軸用螺子(65)とカバーテープガード(75)
とを一体物として構成しても良い。
尚、テープ(17)はテープリール(21)に巻回収納さ
れているため塑性変形してしまい(テープリール(21)
より引き出したテープをテープリール(21)の外径部か
ら内径部まで部分的に作業者が近似測定した所半径200
〔mm〕から半径40〔mm〕の曲面であった。)テープ送出
時にテープリール(21)から引き出しても永久歪み分は
残り、シュート(32)が水平であるとシュート面に対し
テープ(17)は永久歪み分の影響により部品取り出し位
置で浮き上がってしまい吸着しにくくなっていた。そこ
で、部品取り出し位置前後に設けたサプレッサ(33)と
フロントカバー(35)で押え付けているが、完全に馴染
ませるためにはかなりの押圧力が必要となり、テープ
(17)に該押圧力が加えるとテープ送出時に負荷がかか
り過ぎて適正なテープ送出動作が行なえなくなるため余
り強い押圧力は設定出来ない。一方、テープリール(2
1)のテープ(17)巻き付け部の半径は、日本電子機械
工業会規格(EIAJ)により最小25〔mm〕に規定されてい
る。以上のことから、永久歪み分を考慮してシュート面
を部品取り出し位置下方のある点0(第23図参照)を中
心に半径25〔mm〕以上半径200〔mm〕以下の曲面に形成
するのが有効である。そこで、本実施例ではシュート面
を半径100〔mm〕の曲面とした。
以下、動作について説明する。
先ず、ベース(3A)に固定されたリール・ドライブ
(53)の抜止部(57)(58)にリール・ソケット板(4
0)の差込部(59)(60)を嵌合させて剥ぎ取りリール
(34)を組み立てる。この時、第12図に示すように抜止
部(57)の凸部(61)とカバーテープ挾持板(50)に設
けられた凹部(63)とが重なり合うことによって作業者
に適度なクリック感を与える。従って、作業者は剥ぎ取
りリール(34)の嵌合動作が適切に行なわれたか確認で
きる。
次に、第6図に示すようにストッパー(37)を立設さ
せてサプレッサ(33)及びフロントカバー(35)を夫々
のコイルバネ(82)、バネ(36)による付勢力に抗して
持ち上げた状態にし、テープリール取付板(20)に取り
付けられたテープリール(34)からテープ(17)を引き
出してテープ(17)を所定位置にセットする。また、サ
プレッサ(33)の先端部(33A)を支点としてテープ(1
7)から剥離したカバーテープ(18)をサプレッサ(3
3)のカバーテープ挿入部(33B)を通して剥ぎ取りリー
ル(34)側に持っていく。そして、カバーテープ当接部
(79)を下降させた状態でカバーテープ(18)をカバー
テープガード(75)があるためにストッパー軸用螺子
(65)の上を通して剥ぎ取りリール(34)のリール・ソ
ケット部(41)を巻き付けて、スリット(48)を介して
リール・ソケット板(40)外側に引き出し、カバーテー
プ(18)の先端部をカバーテープ挾持板(50)の裏面に
て挾持させる。
以上の動作が終了したら、スイングアーム(28)を揺
動させてスイングプレート(30)を回動させ、ストッパ
ー(37)にストッパー当接部(30A)を当接させて該ス
トッパー(37)を倒し、サプレッサ(33)とフロントカ
バー(35)の持ち上げ状態を解除してテープ(17)を該
サプレッサ(33)、フロントカバー(35)にて押えて、
テープ送出装置(3)へのテープ(17)のセッティング
が終了する。
尚、ストッパー(37)を直立させる際の補助手段とし
て、第7図に示すようにベース(3A)に螺子止めされた
ストッパー(37)に当接される板バネ(83)の付勢力に
より、フロントカバー(35)を持ち上げた時ストッパー
(37)が軸(38)を中心に回動してスイングプレート
(30)の外周面に直立させるようにしても良い。
このテープ(17)がセットされたテープ送出装置
(3)を複数種部品供給台(10)上に載置した後、電子
部品自動装着装置(1)の部品装着動作を開始させる。
部品供給台(10)が水平移動されて所望のテープ送出
装置(3)が選択されて、吸着ノズル(4)によりテー
プ(17)内のチップ部品(W)が吸着され取り出され
る。
この間以下の動作が行なわれる。
先ず、駆動手段によりスイングアーム(28)がバネ
(19)の付勢力に抗して引張られて、リンク(29)、ス
イングプレート(30)を介してラチェット爪(31)にて
ラチェット歯車(26)の送り歯(25)を押してスプロケ
ット(24)を所定ピッチ回動させる。従って、テープ
(17)の送り穴(17E)に入り込んだスプロケット(2
4)の突子(27)にてスプロケット(24)の回動と共に
テープ(17)は送り出されて、第23図に示すように点0
直立に位置された部品取り出し位置(T)にチップ部品
(W)が送り出される。この時、第1のチップ部品
(W)上にカバーテープ(18)が残った状態で剥離され
て、第24図に示すように吸着ノズル(4)が下降され、
その先端部(4A)がチップ部品(W)上のカバーテープ
(18)に近接されて停止される。
そして、駆動源によりハンマー機構(77)が下動され
てカバーテープ当接部(79)によりカバーテープ(18)
が押し下げられると共に、アーム当接部(78)によりド
ライブ・アーム(64)が回動されて剥ぎ取りリール(3
4)が所定ピッチ送られる。即ち、ハンマー機構(77)
の下動によりアーム当接部(78)がドライブ・アーム
(64)に当接して尚下動されることにより、ドライブ・
アーム(64)が支軸(89)を中心に所定ピッチ回動さ
れ、それに伴ってバネ(71)に引張られてラチェット付
アーム(68)が回動されて、ラチェット(69)によりラ
チェットギア(54)を介して剥ぎ取りリール(34)が所
定ピッチ送られる。この時、前述なおベース(3A)とラ
チェット付アーム(68)との接する面に塗布されたシリ
コングリースの粘性によりラチェット付アーム(68)の
慣性力は抑制される。
このようにして、テープ(17)のベーステープ(17
A)からカバーテープ(18)を引き剥がしてベーステー
プ(17A)の角孔(17B)を開口させ、テープ(17)内部
のチップ部品(W)を露出させる。この時、シュート面
は点0を中心に半径100〔mm〕の曲面であるため、テー
プ(17)の永久歪み分が吸収できると共に角孔(17B)
の開口部が拡開される。そして、この角孔(17B)の上
方には、前記吸着ノズル(4)の先端部(4A)が近似位
置していることか、例えばカバーテープ(18)の裏面に
チップ部品(W)が静電気等で貼り付いていても、カバ
ーテープ(18)の引き剥がし動作でチップ部品(W)が
吸着ノズル(4)の先端部(4A)によってしごかれて角
孔(17B)内に残る。
このように、カバーテープ(18)がテープ(17)から
剥離されると、第25図に示すように再び吸着ノズル
(4)が下降されると共に図示しない突き上げピンによ
り、チップ部品(W)が下方より突き上げられて先端部
(4A)にチップ部品(W)が吸着保持される。尚、ここ
では突き上げピンにより角孔(17B)からチップ部品
(W)を取り出し易くしているが、例えば角孔(17B)
下側を振動させる機構を設けても同様な効果が得られ
る。
次に、吸着ノズル(4)の垂直方向の上昇により、チ
ップ部品(W)を取り出し、回転盤(2)の回転搬送に
よってXYテーブル(6)上に位置決めされたプリント基
板(P)上に載置し、組付けが行なわれる。そして、ハ
ンマー機構(77)が上昇されて次回の送り出し時の1ピ
ッチ分の弛みをカバーテープ(18)に持たせて1回の部
品装着動作が終了する。
以下、同様にして順次部品装着が行なわれる。
尚、凸部(61)が合成樹脂製であるため摩耗して磨り
減ってしまい嵌合時のクリック感が無くなった場合に
は、もう一方の凸部(62)を凹部(63)にて押えるよう
しても良い。また、第13図に示すようにもう一方の窪み
(43)にもカバーテープ挾持盤(50)を取り付けても良
い。
尚、巻き取りピッチを変更する場合には前記ラチェッ
ト付アーム(68)とカム形状の異なるカム部(94A)を
有するラチェット付アーム(68A)に変更することによ
り、アーム当接部(78)による同ピッチのドライブ・ア
ーム(64)の回動で違ったピッチの剥ぎ取りリール(3
4)の回動が行なえる。
(ト)発明の効果 以上、本発明によりカバーテープに弛みを作る機構と
剥ぎ取りリールを回動させる機構とを同駆動源としたた
め、装置の簡素化が計れた。
【図面の簡単な説明】
第1図はテープ送出装置の正面図、第2図は電子部品自
動装着装置の平面図、第3図はテープの分解図、第4図
乃至第6図はテープ送り手段の各種状態図、第7図は他
の実施例のテープ送り手段を示す図、第8図はシュート
断面図、第9図は剥ぎ取りリールのリール・ソケット板
を示す図、第10図は同じくリール・ドライブを示す図、
第11図及び第12図はリール・ソケット板とリール・ドラ
イブとの嵌合動作図、第13図はリール・ソケット板の他
の実施例を示す図、第14図及び、第15図は剥ぎ取りリー
ルの動作図、第16図乃至第19図はラチェット付アームの
カム部形状の違いを示す図、第20図はシリコングリース
が塗布されるワッシャーの平面図、第21図は該ワッシャ
ーの軸への差し込み状態図、第22図は剥ぎ取りリールの
他の実施例を示す図、第23図乃至第25図はチップ部品取
り出し動作図を示す。 (17)……テープ、(18)……カバーテープ、(34)…
…剥ぎ取りリール、(55)(95)……軸(第1の軸)、
(64)……ドライブ・アーム(第2のアーム)、(68)
(68A)(68B)(68C)……ラチェット付アーム(第1
のアーム)、(69)……ラチェット、(71)……バネ
(付勢体)、(77)……ハンマー機構、(89)……支軸
(第2の軸)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープにほぼ等間隔に封入されたチップ状
    電子部品を順次部品取り出し位置へ送出すると共にテー
    プから剥離されたカバーテープを剥ぎ取りリールへ巻回
    するテープ送出装置のカバーテープ剥離装置に於いて、
    ベースに立設された第1の軸に回動可能並びに交換可能
    に軸支されると共に前記剥ぎ取りリール外周部に形成さ
    れたギア歯に噛合するラチェットを有する第1のアーム
    と、第2の軸に回動可能に軸支された第2のアームと、
    前記両アーム間に張架された第2のアームの回動に連動
    して第1のアームを回動させてラチェットを介して前記
    剥ぎ取りリールを回動させる付勢体と、テープ送出時の
    カバーテープの剥離を抑制すべく送出前に該カバーテー
    プの弛みを予め作るように剥離時に該カバーテープの折
    り返し部分を押し下げると共に剥離された前記カバーテ
    ープを剥ぎ取りリールに巻回するために前記第2のアー
    ムに当接して下動させるハンマー機構とを設けたことを
    特徴とするテープ送出装置のカバーテープ剥離装置。
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