JP2000001591A - 樹脂組成物及びその用途 - Google Patents

樹脂組成物及びその用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバリヤー性、加工安定性、二次加工性に
優れた樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 水膨潤性層状無機化合物(A)とエチレ
ン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物(B)からなり、か
つ、エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物(B)
が、融点(Tm)が186℃未満のエチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体ケン化物(B1)及び融点(Tm)が18
6℃以上のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物
(B2)を含有する樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水膨潤性層状無機
化合物(A)と融点(Tm)の異なるエチレン−酢酸ビ
ニル系共重合体ケン化物(以下、EVOHと略記する)
を2種以上含有するEVOH(B)からなる樹脂組成物
及びそれを用いた積層体に関し、更に詳しくはガスバリ
ヤー性、成形加工性に優れた樹脂組成物及びその積層体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、EVOHは、透明性、帯電防止
性、耐油性、耐溶剤性、ガスバリヤー性、保香性等に優
れており、又、溶融成形可能な熱可塑性樹脂であり、食
品包装等、種々の包装材料用途に用いられている。しか
し、このようなEVOHは外部の湿度や温度という環境
の変化によりガスバリヤー性や機械物性が大きく変化
し、高湿度の環境下ではガスバリヤー性が低下するとい
う欠点を有している。又、EVOHの延伸性を高めるた
めに、フィルムの製造過程で急冷を行い結晶化度を低く
抑えることが行われるが、急冷することにより結晶性が
低下し、充分なガスバリヤー性が得られなくなる。かか
る欠点の解決策として、種々検討されており、例えば、
特開平5−39392号公報には、水の存在下にEVO
Hと水膨潤性フィロケイ酸塩を混合することが記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、本発
明者が詳細に検討した結果、上記開示技術では、水の存
在下に水膨潤性フィロケイ酸塩を投入するため、いわゆ
るママコが発生しやすく、そのため均一に分散すること
ができず、又、均一分散させるにはかなりの時間を必要
とすることが判明し、更に得られる成形物のガスバリヤ
ー性は向上されているものの、フィルム成形においてフ
ィッシュアイ等が生ずる等の加工安定性が充分ではな
く、又、一軸延伸或いは二軸延伸といった二次加工性に
ついても満足のいくものではないことが判明し、最近の
技術の高度化を考慮するとまだまだ改善の余地が残るも
のであることが判明した。このような背景下において、
本発明では、製造時間の短縮ができ、ガスバリヤー性は
もとより、加工安定性、更には二次加工性に優れた樹脂
組成物及びその積層体を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明者等は
上記の事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、水膨潤性層
状無機化合物(A)とEVOH(B)からなり、かつ、
EVOH(B)が、融点(Tm)が186℃未満のEV
OH(B1)及び融点(Tm)が186℃以上のEVO
H(B2)を含有する樹脂組成物が上記目的に合致する
ことを見出し本発明を完成した。ここで、融点(Tm)
は差動走査型熱量計(DSC)により、昇温及び降温速
度を10℃/minで測定される値である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明に用いる水膨潤性層状無機化合物(A)とし
ては、特に制限されることなく、スメクタイトやバーミ
キュライト等の粘土鉱物、更には合成マイカ等が挙げら
れ、前者のスメクタイトの具体例としてはモンモリロナ
イト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘ
クトライト、ソーコナイト、スチブンサイト等が挙げら
れる。これらは天然のものであっても、合成されたもの
でもよい。これらの中でもスメクタイト、特にその中で
もモンモリロナイトが好ましい。又、Na型フッ素四ケ
イ素雲母、Na型テニオライト、Li型テニオライト、
Na型ヘクトライト等の水膨潤性フッ素雲母系鉱物等も
好ましく用いられる。
【0006】又、該水膨潤性層状無機化合物(A)の膨
潤力は、20℃において、水/アルコール=70/30
(重量比)の混合溶剤に対して、30ml/2g以上、
好ましくは40ml/2g以上、更に好ましくは、50
ml/2g以上であることが好ましく、30ml/2g
未満ではガスバリヤー性が不充分となり好ましくない。
尚、水膨潤性層状無機化合物(A)の膨潤力は、日本ベ
ントナイト工業会 標準試験方法容積法により測定され
るものである。
【0007】本発明で用いるEVOH(B)としては、
融点(Tm)が186℃未満のEVOH(B1)と融点
(Tm)が186℃以上のEVOH(B2)を含有する
ことが必要である。ここで、EVOHの融点(Tm)
は、差動走査型熱量計(DSC)により、昇温及び降温
速度を10℃/minにて測定される値である。
【0008】上記EVOH(B)としては特に制限され
ないが、いずれもエチレン含有量が10〜60モル%、
好ましくは20〜55モル%で、ケン化度が80モル%
以上、好ましくは90モル%以上のものの中から選ばれ
ることが好ましい。エチレン含有量が10モル%未満で
は高湿時のガスバリヤー性、溶融成形性が低下し、60
モル%を越えると充分なガスバリヤー性が得られなくな
り好ましくない。又、ケン化度が80モル%未満では、
ガスバリヤー性や熱安定性、耐湿性が低下し好ましくな
い。又、該EVOHのメルトインデックス(MI)は
0.5〜70g/10分(210℃)であるのが好まし
く、更に好ましくは1〜50g/10分(210℃)で
ある。
【0009】例えば、EVOHを2種用いる場合は、融
点(Tm)が186℃未満のEVOH(B1)と融点
(Tm)が186℃以上のEVOH(B2)を用いるこ
とが必要であり、EVOHを3種用いる場合は、融点
(Tm)が186℃未満のEVOH(B1)を1種と融
点(Tm)が186℃以上のEVOH(B2)を2種用
いる、或いは融点(Tm)が186℃未満のEVOH
(B1)を2種と融点(Tm)が186℃以上のEVO
H(B2)を1種用いる等、適宜配合され、用いられ
る。
【0010】かかるEVOH(B1)とEVOH(B
2)との配合割合については、(B1)/(B2)=9
5/5〜55/45(重量比)、更には90/10〜6
0/40(重量比)であることが好ましい。該配合割合
が、上記範囲より小さい場合では二次加工性が不良とな
り、逆に上記範囲より大きい場合ではガスバリヤー性が
不良となり好ましくない。
【0011】又、上記の種々のEVOHは、透明性、ガ
スバリヤー性、耐溶剤性等の特性を損なわない範囲で少
量のプロピレン、イソブテン、α−オクテン、α−ドデ
セン、α−オクタデセン等のα−オレフィン、不飽和カ
ルボン酸又はその塩、部分アルキルエステル、完全アル
キルエステル、ニトリル、アミド、無水物、不飽和スル
ホン酸又はその塩等のコモノマーを含んでいても差支え
ない。
【0012】本発明の樹脂組成物は、上記の水膨潤性層
状無機化合物(A)とEVOH(B)からなり、かつ、
EVOH(B)が、融点(Tm)が186℃未満のEV
OH(B1)及び融点(Tm)が186℃以上のEVO
H(B2)を含有するが、かかる配合量については、水
膨潤性層状無機化合物(A)が、EVOH(B)100
重量部に対して30重量部以下であることが好ましく、
より好ましくは0.05〜25重量部、更に好ましくは
0.1〜20重量部である。該水膨潤性層状無機化合物
(A)の配合量が30重量部を越えると溶融成形性が不
良となり好ましくない。
【0013】更に、かかる配合方法については、特に制
限されず、EVOH(B1)及びEVOH(B2)を先
ず混合し、このEVOH2種以上のブレンド物(B)と
水膨潤性層状無機化合物(A)を混合したり、又、2種
以上のEVOH中の任意のEVOHと水膨潤性層状無機
化合物(A)を混合し、これと残りのEVOHを順次混
合したりする等、適宜選択され採用され得るが、相溶性
の点から予め水膨潤性層状無機化合物(A)を分散させ
た溶媒にEVOH(B1)及びEVOH(B2)を溶解
することが好ましい。
【0014】具体的には、例えば、水膨潤性層状無機化
合物(A)を、水/アルコール=0/100〜50/5
0(重量比)の混合溶剤に分散させた後、更に水を添加
して、水/アルコール=90/10〜51/49(重量
比)に調整して、水膨潤性層状無機化合物(A)を膨潤
させた後、EVOH(B1)及びEVOH(B2)を順
次混合する、或いはEVOH(B1)及びEVOH(B
2)のブレンド物(B)を混合する方法等がある。更
に、EVOH(B1)及びEVOH(B2)を順次混合
する、或いはEVOHのブレンド物(B)を混合すると
きは、ペレット状や粉末状にて添加したり、予めEVO
H或いはブレンド物(B)を水/アルコールの混合溶剤
に溶解させておきEVOH溶液として添加したりする等
がある。更にはかかるEVOH溶液にするための水/ア
ルコール混合溶剤の組成を上記の水/アルコール=90
/10〜51/49(重量比)の範囲で同じ組成比にし
た混合溶剤を用い溶解しておくことが好ましい。EVO
H溶液として添加する場合は、5〜30重量%、好まし
くは10〜20重量%の濃度に調整することが望まれ
る。
【0015】尚、水を更に添加して水/アルコール=9
0/10〜51/49(重量比)に調整した後は、通常
20〜60℃で0.5〜4時間程度撹拌を行うことで、
水膨潤性層状無機化合物(A)を膨潤させることができ
る。
【0016】かくして得られる樹脂溶液は5〜25℃程
度の冷水中に放出されたり、該樹脂溶液の入った容器を
氷水で冷却されたりして、樹脂組成物として析出され、
乾燥されて本発明の樹脂組成物となるのである。かかる
乾燥については特に限定されず、風乾、熱風乾燥、赤外
線乾燥、真空乾燥等により行われる。
【0017】かくして本発明の樹脂組成物は、ガスバリ
ヤー性はもとより、フィルム成形等の加工安定性に優
れ、更には一軸延伸や二軸延伸といった二次加工性にも
優れた効果を示すものである。
【0018】又、本発明の樹脂組成物には、本発明の目
的が阻害されない範囲内で、他の熱可塑性樹脂(ポリオ
レフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン
等)、可塑剤、熱安定化剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、着色剤、充填剤、乾燥剤、帯電防止剤等を配合する
ことも可能である。又、ゲル化防止剤として、ハイドロ
タルサイト系化合物、ヒンダードフェノール系、ヒンダ
ードアミン系熱安定剤、高級脂肪族カルボン酸の金属塩
を添加することもできる。
【0019】本発明の樹脂組成物は成形物の用途に多用
され、溶融成形等により、ペレット、フィルム、シー
ト、容器、繊維、棒、管、各種形成品等に成形され、
又、これらの粉砕品(回収品を再使用する時など)やペ
レットを用いて再び溶融成形に供することもできる。溶
融成形としては、押出成形法(T−ダイ押出、インフレ
ーション押出、ブロー成形、溶融紡糸、異型押出等)、
射出成形法が主として採用される。溶融成形温度は15
0〜250℃の範囲から選ぶことが多い。
【0020】本発明の樹脂組成物は、上述の如き成形物
に用いることができるが、特に該樹脂組成物を少なくと
も1層とする積層体として用いることが好ましく、少な
くとも片面に熱可塑性樹脂層を積層して、実用に適した
積層体が得られる。
【0021】該積層体を製造するに当たっては、本発明
の樹脂組成物の層の片面又は両面に他の基材を積層する
のであるが、積層方法としては、例えば該組成物のフィ
ルム、シートに熱可塑性樹脂を溶融押出する方法、逆に
熱可塑性樹脂等の基材に該組成物を溶融押出する方法、
該組成物と他の熱可塑性物樹脂とを共押出する方法、更
には本発明で得られる樹脂組成物のフィルム、シートと
他の基材のフィルム、シートとを有機チタン化合物、イ
ソシアネート化合物、ポリエステル系化合物、ポリウレ
タン化合物等の公知の接着剤を用いてラミネートする方
法等が挙げられる。
【0022】共押出の場合の相手側樹脂としては、直鎖
状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプ
ロピレン、プロピレン−α−オレフィン(炭素数4〜2
0のα−オレフィン)共重合体、ポリブテン、ポリペン
テン等のオレフィンの単独又は共重合体、或いはこれら
のオレフィンの単独又は共重合体を不飽和カルボン酸又
はそのエステルでグラフト変性したもの等の広義のポリ
オレフィン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、共重合
ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニルエステル系
樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラス
トマー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、
EVOH等が挙げられる。上記の中でも、共押出製膜の
容易さ、フィルム物性(特に強度)の実用性の点から、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル系共重合体、ポリスチレン、ポリエチレン
テレフタレート等が好ましく用いられる。
【0023】更に、本発明の樹脂組成物から一旦フィル
ム、シート等の成形物を得、これに他の基材を押出コー
トしたり、他の基材のフィルム、シート等を接着剤を用
いてラミネートする場合、前記の熱可塑性以外に任意の
基材(紙、金属箔、一軸延伸又は二軸延伸プラスチック
フイルム又はシート、織布、不織布、金属綿条、木質面
等)が使用可能である。
【0024】積層体の層構成としては、本発明の樹脂組
成物の層をa(a1,a2,・・・)、他の基材、例えば
熱可塑性樹脂層をb(b1,b2,・・・)とするとき、
フィルム、シート、ボトル状であれば、a/bの二層構
造のみならず、b/a/b、a/b/a、a1/a2/
b、a/b1/b2、b2/b1/a/b1/b2等任意の組
合せが可能であり、フィラメント状ではa、bがバイメ
タル型、芯(a)−鞘(b)型、芯(b)−鞘(a)
型、或いは偏心芯鞘型等の任意の組み合わせが可能であ
る。
【0025】又、共押出の場合、aにb、bにaをブレ
ンドしたり、aやbの少なくとも一方に両層面の密着性
を向上させる樹脂を配合することもある。上記樹脂組成
物あるいは積層体は、そのまま各種形状のものに使用さ
れるが、更には物性改善のために延伸処理を施すことが
好ましく、かかる延伸については、一軸延伸、二軸延伸
のいずれであってもよく、できるだけ高倍率の延伸を行
ったほうが物性的に良好である。本発明においては、こ
の一軸延伸、二軸延伸においても優れた加工安定性を有
するものである。
【0026】延伸方法としては、ロール延伸法、テンタ
ー延伸法、チューブラー延伸法、延伸ブロー法等の他、
深絞成形、真空成形等の延伸倍率の高いものも採用でき
る。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方式、逐次二軸延伸
方式のいずれの方式も採用できる。延伸温度は80〜1
70℃、好ましくは100〜160℃程度の範囲から選
ばれる。
【0027】かくして延伸が終了した後、次いで熱固定
を行う。熱固定は周知の手段で実施可能であり、上記延
伸フィルムを緊張状態を保ちながら80〜170℃、好
ましくは100〜160℃で2〜600秒間程度熱処理
を行う。又、得られた延伸フィルムは必要に応じて、冷
却処理、圧延処理、印刷処理、ドライラミネート処理、
溶液又は溶融コート処理、製袋加工、深絞り加工、箱加
工、チューブ加工、スプリット加工等を行うことができ
る。
【0028】かくして得られる積層体等の成形品の形状
は任意のものであってよく、フィルム、シート、ボト
ル、パイプ、フィラメント、異型断面押出物等が例示さ
れる。上記の如く得られるフィルム、シート或いは容器
等は、一般食品、レトルト食品、医薬品、工業薬品、農
薬等各種の包装材料として有用である。
【0029】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは、特に
断わりのない限り、重量基準を意味する。
【0030】実施例1 5lの容器に、イソプロピルアルコール720部を入れ
て、次いで水膨潤性層状無機化合物(A)として天然モ
ンモリロナイト[膨潤度は水/イソプロピルアルコール
=70/30(重量比)の混合溶剤に対して67ml/
2gである]120部を添加し撹拌して分散液を得た。
更に、そこへ水1680部を徐々に加え、40℃で2時
間撹拌して(A)を膨潤させた後、EVOH(B1)
[エチレン含有量45モル%、ケン化度99.8モル
%、MI(メルトインデックス)12g/10min
(210℃、荷重2160g)、融点(Tm)165
℃]のペレット450部及びEVOH(B2)[エチレ
ン含有量30モル%、ケン化度99.8モル%、MI
(メルトインデックス)8g/10min(210℃、
荷重2160g)、融点(Tm)187℃]のペレット
150部を添加し、90℃で2時間混合撹拌してEVO
Hを完全溶解させた。得られた溶液を4lの冷水(5
℃)に流し込んで樹脂組成物を析出させ、真空乾燥を行
い、本発明の樹脂組成物を得た。次いで得られた樹脂組
成物を単軸押出機に供給し、T−ダイキャスト法にて押
出機設定温度230℃の条件下で製膜を行い、厚み30
μmのフィルムを得た。
【0031】以下、各項目について下記の如く評価し
た。 (酸素透過度)上記で得られたフィルムを、MOCON
社のOXTRANを用いて20℃、100%RHの条件
下で測定を行い評価した。
【0032】(加工安定性)上記で得られたフィルムに
発生した0.1mmのフィッシュアイの個数(個/10
0cm2)を観察し、下記の基準で評価した。 ○・・・3個未満 △・・・4〜10個未満 ×・・・10個以上
【0033】(二次加工性)上記で得られたフィルムを
160℃で、縦2倍、横2倍に二軸延伸を行い、得られ
た延伸フィルムの外観を目視観察し、下記の基準で評価
した。 ○・・・良好であった。 △・・・スジの発生が見られた。 ×・・・破断した。 更に該延伸フィルムの酸素透過度を上記と同様に測定し
評価した。
【0034】実施例2 実施例1において、2種のEVOHの配合量をEVOH
(B1)[エチレン含有量45モル%、ケン化度99.
8モル%、MI(メルトインデックス)12g/10m
in(210℃、荷重2160g)、融点(Tm)16
5℃]のペレット540部及びEVOH(B2)[エチ
レン含有量30モル%、ケン化度99.8モル%、MI
(メルトインデックス)8g/10min(210℃、
荷重2160g)、融点(Tm)187℃]のペレット
60部に変更した以外は同様に行って、樹脂組成物を得
て、実施例1と同様の評価を行った。
【0035】実施例3 実施例1において、2種のEVOHをEVOH(B1)
[エチレン含有量45モル%、ケン化度99.8モル
%、MI(メルトインデックス)12g/10min
(210℃、荷重2160g)、融点(Tm)165
℃]のペレット360部及びEVOH(B2)[エチレ
ン含有量30モル%、ケン化度99.8モル%、MI
(メルトインデックス)8g/10min(210℃、
荷重2160g)、融点(Tm)187℃]のペレット
240部に変更した以外は同様に行って、樹脂組成物を
得て、実施例1と同様の評価を行った。
【0036】実施例4 実施例1において、2種のEVOHを、EVOH(B
1)[エチレン含有量40モル%、ケン化度99.8モ
ル%、MI(メルトインデックス)8g/10min
(210℃、荷重2160g)、融点(Tm)171
℃]のペレット450部、EVOH(B2)[エチレン
含有量30モル%、ケン化度99.8モル%、MI(メ
ルトインデックス)8g/10min(210℃、荷重
2160g)、融点(Tm)187℃]のペレット10
0部及びEVOH(B2)[エチレン含有量27モル
%、ケン化度99.8モル%、MI(メルトインデック
ス)8g/10min(210℃、荷重2160g)、
融点(Tm)191℃]のペレット50部に変更した以
外は同様に行って、実施例1と同様の評価を行った。
【0037】実施例5 実施例1において、天然モンモリロナイトの代わりにN
a型フッ素四珪素雲母[膨潤度は水/イソプロピルアル
コール=70/30(重量比)の混合溶剤に対して76
ml/2gである]を用いた以外は同様に行って、実施
例1と同様の評価を行った。
【0038】実施例6 実施例1において、天然モンモリロナイトを200部用
いた以外は同様に行って、実施例1と同様の評価を行っ
た。
【0039】比較例1 実施例1において、EVOH(B1)[エチレン含有量
45モル%、ケン化度99.8モル%、MI(メルトイ
ンデックス)12g/10min(210℃、荷重21
60g)、融点(Tm)165℃]のペレットのみを6
00部用いた以外は同様に行って、実施例1と同様の評
価を行った。
【0040】比較例2 実施例1において、EVOH(B2)[エチレン含有量
30モル%、ケン化度99.8モル%、MI(メルトイ
ンデックス)8g/10min(210℃、荷重216
0g)、融点(Tm)187℃]のペレットのみを60
0部用いた以外は同様に行い、実施例1と同様の評価を
行った。実施例及び比較例の結果を表1に示す。
【0041】比較例3 実施例1において、水膨潤性層状無機化合物(A)とし
ての天然モンモリロナイト[膨潤度は水/イソプロピル
アルコール=70/30(重量比)の混合溶剤に対して
67ml/2gである]を用いなかった以外は同様に行
い、実施例1と同様の評価を行った。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、水膨潤性層状無
機化合物(A)とEVOH(B)とからなり、かつ、E
VOH(B)が、融点(Tm)が186℃未満のEVO
H(B1)及び融点(Tm)が186℃以上のEVOH
(B2)を含有する樹脂組成物であるため、ガスバリヤ
ー性はもとより、フィルム等の成形時の加工安定性や一
軸延伸或いは二軸延伸等の二次加工性に優れた効果を示
し、これら樹脂組成物は単層或いは積層体としてフィル
ム、シート或いは容器等に供せられ、一般食品、レトル
ト食品、医薬品、工業薬品、農薬等各種の包装材料とし
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/00 C08K 7/00 Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01H AC03H AC05A AC05H AK69A AL05A AL06A AT00B BA01 BA02 CA23A DE02A DE02H GB16 GB23 GB66 JA04A JB10A JB10H JD02 JL01 YY00A YY00H 4J002 BB221 BE03X BE031 DJ006 DJ036 DJ056 FD016 GB01 GC00 GF00 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水膨潤性層状無機化合物(A)とエチレ
    ン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物(B)からなり、か
    つ、エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物(B)
    が、融点(Tm)が186℃未満のエチレン−酢酸ビニ
    ル系共重合体ケン化物(B1)及び融点(Tm)が18
    6℃以上のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物
    (B2)を含有することを特徴とする樹脂組成物。ここ
    で、融点(Tm)は差動走査型熱量計(DSC)によ
    り、昇温及び降温速度を10℃/minで測定される値
    である。
  2. 【請求項2】 水膨潤性層状無機化合物(A)が、20
    ℃において水/アルコール=70/30(重量比)の混
    合溶剤に対して、30ml/2g以上の膨潤力(測定規
    格:日本ベントナイト工業会 標準試験方法容積法)を
    有することを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 水膨潤性層状無機化合物(A)が、スメ
    クタイト又は水膨潤性フッ素雲母系鉱物であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 水膨潤性層状無機化合物(A)の配合量
    が、エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物(B)1
    00重量部に対して、30重量部以下であることを特徴
    とする請求項1〜3いずれか記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 融点(Tm)が186℃未満のエチレン
    −酢酸ビニル系共重合体ケン化物(B1)と融点(T
    m)が186℃以上のエチレン−酢酸ビニル系共重合体
    ケン化物(B2)の配合割合が(B1)/(B2)=9
    5/5〜55/45(重量比)であることを特徴とする
    請求項1〜4いずれか記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化
    物(B)が、エチレン含有量10〜60モル%、ケン化
    度80モル%以上のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ケ
    ン化物の中から選ばれることを特徴とする請求項1〜5
    いずれか記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の樹脂組成物
    を少なくとも1層とすることを特徴とする積層体。
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