JP2000001319A - 溶融ガラスの減圧脱泡装置 - Google Patents

溶融ガラスの減圧脱泡装置

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JP2000001319A
JP2000001319A JP10162163A JP16216398A JP2000001319A JP 2000001319 A JP2000001319 A JP 2000001319A JP 10162163 A JP10162163 A JP 10162163A JP 16216398 A JP16216398 A JP 16216398A JP 2000001319 A JP2000001319 A JP 2000001319A
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degassing tank
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Masataka Matsuwaki
正隆 松脇
Yasuharu Hirahara
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Shun Kijima
駿 木島
Mitsuo Sugimoto
光夫 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】炉材製流路を有する減圧脱泡装置において、流
路の熱膨張や熱歪みから来る流路の目地部の隙間や亀裂
を押さえ、流路の寿命を伸ばす装置を提供する。 【解決手段】減圧脱泡槽の熱膨張による鉛直方向の変形
を吸収する昇降装置、減圧脱泡槽の流路の長さ方向の熱
膨張を吸収するスライド機構、および流路周りの熱膨張
を吸収する熱膨張吸収層からなる熱膨張吸収手段を設け
ることで解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に供給され
る溶融ガラスから気泡を除去するための溶融ガラスの減
圧脱泡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形されたガラス製品の品質
を向上させるために、図2に示すように、溶融炉で溶融
した溶融ガラスを成形装置で成形する前に溶融ガラス内
に発生した気泡を除去する減圧脱泡装置が用いられてい
る。図2に示す減圧脱泡装置110は、溶解槽120内
の溶融ガラスGを減圧脱泡処理して、次の処理槽に連続
的に供給するプロセスに用いられるものであって、減圧
脱泡する際には、真空吸引されて内部が減圧される減圧
ハウジング112内に設けられ、減圧ハウジング112
と共に減圧される減圧脱泡槽114と、その両端部に、
下方に向かって垂直に取り付けられた上昇管116およ
び下降管118が配置されており、上昇管116の下端
は、溶解槽120に連通する上流側ピット122の溶融
ガラスG内に浸漬されており、下降管118の下端は、
同様に、次の処理槽(図示せず)に連通する下流側ピッ
ト124の溶融ガラスG内に浸漬されている。
【0003】そして、減圧脱泡槽114は、図示しない
真空ポンプによって真空吸引されて内部が減圧される減
圧ハウジング112内におおむね水平に設けられ、減圧
ハウジング112と共に減圧脱泡槽114の内部が1/
3〜1/20気圧に減圧されているので、上流側ピット
122内の脱泡処理前の溶融ガラスGは、上昇管116
によって吸引上昇されて減圧脱泡槽114に導入され、
減圧脱泡槽114内で減圧脱泡処理が行われた後、下降
管118によって下降させて下流側ピット124に導出
される。減圧脱泡槽114の上部には、減圧ハウジング
112を図示しない真空ポンプ等によって吸引口112
cから真空吸引することによって、減圧脱泡槽114内
を所定の圧力に減圧して維持するために、減圧ハウジン
グ112と連通する吸引孔114a、114bが設けら
れている。
【0004】減圧ハウジング112は、金属製、例えば
ステンレス製または耐熱鋼製のケーシングであり、外部
から真空ポンプ(図示せず)等によって真空吸引されて
内部が減圧され、内部に設けられた減圧脱泡槽114内
を所定の圧力、例えば1/20〜1/3気圧に減圧して
維持する。この減圧ハウジング112内の減圧脱泡槽1
14、上昇管116および下降管118の周囲には、こ
れらを断熱被覆する耐火物製レンガなどの断熱材130
が配設されている。
【0005】従来技術の減圧脱泡装置110において
は、高温、例えば1200〜1400℃の温度の溶融ガ
ラスGを処理するように構成されているので、本出願人
の出願に係る特開平2−221129号公報に開示され
ているように、減圧脱泡槽114、上昇管116および
下降管118などのように溶融ガラスGと直接接触する
溶融ガラスの管路は、白金または白金ロジウムのような
白金合金などの貴金属製円管で構成されている。
【0006】ここで、これら減圧脱泡槽114、上昇管
116および下降管118などの溶融ガラスの管路を白
金または白金合金などの貴金属製円管で構成するのは、
これら貴金属は溶融ガラスとの高温反応性が低く、高温
の溶融ガラスGと接触する際に高温の溶融ガラスGと反
応して溶出する可能性が極めて低いので、溶融ガラスG
に不純物を混入させる心配がなく、かつ、高温での強度
がある程度確保できるからである。
【0007】ところで、減圧脱泡槽114を貴金属製円
管で構成する場合には、白金などの貴金属は非常に高価
なので、管の肉厚を厚くすることは直ちにコストを大幅
に上昇させることになり、コストおよび強度の両方の点
から円管の直径には限界があり、円管の直径をあまり大
きくすることはできず、そのために、減圧脱泡槽114
で脱泡処理できる溶融ガラスGの流量にも限界が生じ、
大流量の減圧脱泡装置を構築できないという問題があっ
た。
【0008】また、溶融ガラスGは、粉体の原料を溶解
反応させることによって得られるので、溶解する際に
は、溶解槽120の温度は高い方が好ましく、また、減
圧脱泡する際にも、高温では溶融ガラスGの粘度が低く
なるので、温度は高い方が好ましい。しかしながら、高
温強度の点などから減圧脱泡槽114などに貴金属合金
を用いる必要がある一方で、貴金属は高価なものであ
り、コストの点から円管の肉厚をあまり厚くすることは
できず、白金などの貴金属を用いたとしても高温になる
にしたがって強度が低下することは避けられないので、
減圧脱泡装置110の入口での溶融ガラスGの温度は、
前述した所定温度(1200〜1400℃)に制限され
ていた。
【0009】従って高温溶融ガラスの管路を白金で構成
すると、厚みが薄い白金が損耗していずれは穴があくこ
とを設計段階から考慮しておかねばならず、ガラス製品
の生産を一時中止して、白金の修理や更新を短時間で行
える設備としておかねばならない。公知の減圧脱泡装置
の白金製管路(減圧槽・上昇管・下降管)は一体化され
たものであるから、管路を修理更新する場合には、減圧
条件を解除して減圧槽・上昇管・下降管の内部のガラス
をすべて払い出し、その後に減圧装置全体を常温まで下
げ、しかる後白金を修理や更新する必要があった。この
際に溶融ガラスと縁を切る位置としては、上昇管や下降
管の下端が妥当であり、特に、上昇管や下降管を修復す
る際には下方の高温ガラス溜りから管を引き離すために
減圧脱泡装置全体を少なくとも1メートル程度は吊り上
げる構造としておく必要があった。しかし大型で重量が
非常に重く、かつ運転中は高温減圧条件下に置かれる頑
丈な構造の減圧脱泡装置110全体を上下動すること
は、非常に困難で危険を伴う作業であった。
【0010】このように、高温反応性の低い白金や白金
ロジウムは高価であるため、装置の大型化がコストの面
から困難であり、たとえ大型化しても円管の肉圧は十分
に厚くできず、そのため熱に対する強度が保てないた
め、温度を高くできず、溶融ガラスの粘性を小さくして
脱泡効果を十分に発揮することが難しく、また、肉圧は
十分に厚くできないため、作業の困難な修理や更新を考
慮する必要があり、装置の大型化および大流量化は実用
上困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、コスト低減の
点から、図2に示す従来の減圧脱泡装置110の減圧脱
泡槽114、上昇管116および下降管118の管路を
高価な白金等の貴金属に替えて安価な炉材で構成するこ
とによって、装置の大型化、脱泡処理量の増大を図るこ
とが考えられる。しかしながら、炉材の大型化には限界
が有り、減圧脱泡槽114、上昇管116や下降管11
8をそれぞれ1個の炉材で製作するのは到底不可能であ
る。このため、減圧脱泡装置110の減圧脱泡槽11
4、上昇管116および下降管118を炉材で構成する
には、多数の炉材を組み合わせる必要があり、そのた
め、溶融ガラスと直接接触する管路にも炉材間を接合す
る目地部が不可避的に存在することになる。
【0012】ところが、このようなレンガの目地部に隙
間ができないように目地材等を用いて減圧脱泡槽、上昇
管および下降管の管路を慎重に組み上げても、減圧脱泡
装置の上昇管、減圧脱泡槽および下降管の管路内表面は
1200℃〜1400℃の高温の溶融ガラスに接触し、
上昇管、減圧脱泡槽および下降管の管路は高温に熱せら
れるため、この熱によるレンガの熱膨張で管路の各部分
に大きな熱歪みが生じることが判った。つまり、レンガ
の目地部に隙間が生じないように目地材等を用いてレン
ガを組んでも、溶融ガラスの高熱による熱膨張によって
生じる熱歪みが大きいため、レンガの目地部に容易に隙
間が生じ、その隙間から溶融ガラスの侵入を許し、管路
の寿命を短くするほか、溶融ガラスが管路の外周を取り
巻く断熱材と接触して断熱材の成分を溶出させ、最終的
にガラスの品質を劣化させる問題が生じた。
【0013】そこで、本発明は、上記問題点を解消し
て、ガラスの品質の劣化や管路の破損の防止のために、
熱上げ時の管路の熱膨張やそれに伴う熱歪みを吸収し
て、大流量の溶融ガラスを処理できる大型の実用的な減
圧脱泡装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明第1の態様は、真空吸引されて内部が減圧さ
れる減圧ハウジングと、溶融ガラスの減圧脱泡を行う前
記減圧ハウジング内で複数の耐火物製レンガを組み合わ
せて構成される減圧脱泡槽と、この減圧脱泡槽に前記減
圧ハウジング内で連通して設けられ、減圧脱泡前の溶融
ガラスを吸引上昇させて前記減圧脱泡槽に導入する、複
数の耐火物製レンガを組み合わせて構成される上昇管
と、前記減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡後の
溶融ガラスを前記減圧脱泡槽から下降させて導出する、
複数の耐火物製レンガを組み合わせて構成される下降管
と、前記上昇管、前記下降管および前記減圧脱泡槽の少
なくとも一つの熱膨張を吸収する熱膨張吸収手段とを有
する溶融ガラスの減圧脱泡装置を提供するものである。
【0015】その際、前記熱膨張吸収手段が、熱膨張に
よって生じる水平に配置した前記減圧脱泡槽の鉛直方向
の変形を、その変形量に応じて前記減圧脱泡槽を少なく
とも部分的に昇降して吸収する昇降装置であることが好
ましく、また、前記熱膨張吸収手段が、前記減圧脱泡槽
の流路の長さ方向の熱膨張を、前記減圧脱泡槽の流路の
長さ方向に前記減圧脱泡槽を少なくとも部分的に自由に
スライドして吸収する前記減圧脱泡槽の流路の長さ方向
のスライド機構であることが好ましい。また、前記熱膨
張吸収手段が、前記上昇管、前記下降管および前記減圧
脱泡槽の少なくとも一つの周りにセラミック繊維を充填
して、前記上昇管、前記下降管および前記減圧脱泡槽の
少なくとも一つの流路周りの熱膨張を吸収する、熱膨張
吸収層であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の減圧脱泡装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0017】図1(a)は、本発明に係る減圧脱泡装置
の一実施例の断面模式図を示している。減圧脱泡装置1
0は、略門型のステンレス製減圧ハウジング12と、減
圧ハウジング12内に水平に収納配置された減圧脱泡槽
14と、減圧ハウジング12内に垂直に収納配置され、
減圧脱泡槽14の左右両端部にそれぞれ、各上端部が取
り付けられる上昇管16および下降管18とから構成さ
れる。減圧脱泡装置10は、溶解槽20内の溶融ガラス
Gを減圧脱泡処理して、図示しない次の処理槽、例え
ば、フロートバスなどの板材の成形処理槽や瓶などの成
形作業槽などに連続的に供給するプロセスに用いられる
ものである。
【0018】減圧ハウジング12は、減圧脱泡槽14を
減圧する際の気密性を確保するためのケーシング(圧力
容器)として機能するものであり、本実施例では、ほぼ
門型に形成されて、減圧脱泡槽14、上昇管16および
下降管18の全体を包み込むように構成され、さらに減
圧ハウジング12内部で、減圧脱泡槽14、上昇管16
および下降管18の外側の領域に、溶融ガラスGの高熱
を遮断し、なおかつ減圧脱泡槽14内の真空吸引の支障
とならない通気性のある耐火物製レンガからなる断熱材
30を含んでいる。なお、この減圧ハウジング12は、
減圧脱泡槽14に必要とされる気密性および強度を有す
るものであれば、その材質、構造は特に限定されるもの
ではないが、金属製、特にステンレス製または耐熱鋼製
とすることが好ましい。また、減圧ハウジング12に
は、上部に真空吸引して内部を減圧する吸引口12cが
設けられており、図示しない真空ポンプによって真空吸
引されて減圧ハウジング12の内部が減圧され、そのほ
ぼ中央部に配置された減圧脱泡槽14内を所定の圧力、
例えば、1/20〜1/3気圧に減圧して維持するよう
に構成されている。
【0019】減圧ハウジング12のほぼ中央部には、減
圧脱泡槽14が水平に配置されている。この減圧脱泡槽
14の管路、すなわち溶融ガラスの流れる流路の断面は
長方形である。従来の減圧脱泡装置と同様に、円形でも
よいが、大流量の溶融ガラスGの減圧脱泡処理を行うに
は長方形が好ましく、減圧脱泡槽14を構成する電鋳耐
火物製レンガまたは緻密質な焼成耐火物製レンガを製造
する面からも長方形の方が好ましい。減圧脱泡槽14の
上部には、減圧ハウジング12を図示しない真空ポンプ
等によって吸引口12cから真空吸引することによっ
て、減圧脱泡槽14内を所定の圧力(1/20〜1/3
気圧)に減圧して維持するために、減圧ハウジング12
と連通する吸引孔14a,14bが設けられている。ま
た、減圧脱泡槽14内には、溶融ガラスG中の気泡が浮
上し、堰止められて破泡するようにバリヤ36aとバリ
ヤ36bが設けられている。
【0020】また、減圧脱泡槽14の左端部には上昇管
16の上端部が、減圧脱泡槽14の右端部には下降管1
8の上端部がそれぞれ下方に向かって垂直に接続されて
いる。そして、上昇管16および下降管18の下端部は
門型に形成された減圧ハウジング12の脚部の下端と面
一になるように構成され、下部受けレンガ32を介して
溶融ガラスGで充たされた上流側ピット22および下流
側ピット24の天井部分で支持される。このため、減圧
脱泡槽14、上昇管16および下降管18を減圧ハウジ
ング12によって常時吊架して支持する必要がなくな
り、また、白金などの貴金属合金を用いた従来の減圧脱
泡装置110のように、装置全体を 1メートルも吊り上
げる非常に困難な作業を行う必要がなくなった。なお、
減圧ハウジング12は、図2(a)に示す切断線A−
A’を含む水平面で、補修や修理のために減圧ハウジン
グ上部12aと減圧ハウジング下部12bに分離され
る。
【0021】また、上昇管16、減圧脱泡槽14および
下降管18の流路壁断面は、図1(b)に示すように、
耐火物製レンガで組み上げられ、溶融ガラスGと直接接
触する流路の内壁面を構成する内表面レンガ層50a
と、この内表面レンガ層50aの背後に所定間隔に離間
させて、耐火物製レンガで組み上げられ、内表面レンガ
層をバックアップする第1バックアップレンガ層50c
と、そのレンガ層間にラミング材が充填されたラミング
材層50bと、さらに第1バックアップレンガ層50c
の背後に所定間隔に離間させて、耐火物製レンガで組み
上げられ、第1バックアップレンガ層50cをバックア
ップする第2バックアップレンガ層50fと、そのレン
ガ層間にラミング材が充填されたラミング材層50dと
から構成される多層断面構造を有している。
【0022】本実施例においては、5層断面構造として
いるが、3層また7層等の断面構造であってもよく、そ
の構造は制限的ではないが、少なくとも、減圧脱泡槽1
4の底部の流路の断面構造は、図1(a)や(b)に示
す切断線A−A’が示すように、後述する減圧脱泡槽1
4のスライド機構のために、少なくとも内表面レンガ層
50aとラミング材層50bと第1バックアップレンガ
層50cで構成される必要がある。
【0023】本発明において減圧脱泡槽14、上昇管1
6および下降管18の一連の流路の少なくとも溶融ガラ
スGと直接接触する流路を構成するのに用いられる耐火
物製レンガは、緻密質耐火物製レンガであることが好ま
しく、少なくとも溶融ガラスGと直接接触する流路を構
成する内表面レンガ層として組み上げることができるよ
うに、流路の形状に合わせて、所定の形状に成形された
レンガであり、緻密度が高く、溶融ガラスGに溶出して
も品質を劣化、例えば、着色や異質化など生じさせるこ
とがなく、好ましくは、溶融ガラスGとの反応性が小さ
く、溶融ガラスGに浸食されにくい、緻密質耐火物性レ
ンガであればどのようなものでもよい。このような緻密
質耐火物製レンガを成形するのに用いる緻密質耐火物と
しては、例えば、電鋳耐火物および緻密質焼成耐火物が
挙げることができる。
【0024】このような電鋳耐火物としては、例えば、
ジルコニア系電鋳耐火物、アルミナ系電鋳耐火物、AZ
S(Al2 3 −ZrO2 −SiO2 )系電鋳耐火物な
どを挙げることができる。一方、緻密質焼成耐火物とし
ては、高耐蝕性焼成耐火物であればどのようなものでも
よいが、例えば、緻密質なデンスジルコンなどの緻密質
ジルコン系焼成耐火物、デンスアルミナなどの緻密質ア
ルミナ系焼成耐火物や、緻密質ジルコニアームライト系
焼成耐火物を挙げることができる。このような緻密質耐
火物製レンガで組んだレンガ層を流路表面に設けること
で、溶融ガラスGによる流路表面の浸食をある程度遅ら
せることができる。
【0025】また、ラミング材層に充填するラミング材
とは、耐火性骨材と硬化材等を混合した粉体の耐火物材
に少量の水を添加して鋳込みによって施工されるキャス
タブル炉材の一種であり、加熱によってセラミックボン
ドができ、強度を出すものを言う。このようなラミング
材としては、例えばアルミナ系(Al2 3 )ラミング
材、ジルコン系(ZrO2 −SiO2 )ラミング材、お
よびジルムル系(AZS;Al2 3 −ZrO2 −Si
2 )ラミング材が挙げられ、好適な具体例としてはア
ルミナ系ではCMP−AH、ジルコン系ではZR−20
00、およびジルムル系ではZM−2500(いずれも
旭硝子(株)製)が例示される。また、このようなラミ
ング材としては、この他特公昭57ー2666号公報に
開示された、(モノまたはジ)アルミン酸カルシウムま
たはシリコアルミン酸カルシウムを主成分として含む製
鉄アルミナ質スラグ、(モノまたはジ)アルミン酸カル
シウム型アルミナ質セメント、シリコアルミナ質セメン
トおよび高温焼成マグネシアなどのアルカリ土類無機物
質と、シリカ、酸化クロムおよびアルミナなどの超微粉
末と、不活性充填剤とからなり、従来よりカルシウム含
有量および混練水量が少なく、高強度で耐熱性および耐
浸食性に優れた新規なセメントも例示される。このよう
なラミング材のうち、従来のアルミナセメントの替わり
に、微量の活性超微粉末をベースとした結合材が用いら
れるラムクリートと呼ばれるキャスタブル炉材が好まし
い。さらに、特に有効なラミング材としては、ローセメ
ントタイプラミング材と呼ばれるものを挙げることがで
き、超微粉末をベースとし、3〜6%の少量の水量添加
とバイブレータ施工によって非常に緻密な充填がなさ
れ、耐蝕性および耐熱性に優れた物性を得ることができ
る。好適な具体例としては、ホワイトラム(旭硝子
(株)製)が例示される。
【0026】このように流路の構造を、レンガ層間にラ
ミング材が充填されたラミング材層とレンガ層とから構
成することで、万が一、溶融ガラスGが直接接触する流
路の内表面レンガ層50aを完全に浸食した場合でも、
上述のラミング材層に充填されているラミング材は高耐
蝕性であるため、溶融ガラスGに不純物として溶出する
溶出量は少なく、ガラスの品質劣化を防ぐことができ
る。
【0027】また、減圧ハウジング12内部で、減圧脱
泡槽14、上昇管16および下降管18の一連の流路の
外側に、溶融ガラスGの高温を断熱する断熱材30を設
けているが、減圧脱泡槽14の真空吸引の支障とならな
い通気性を有する断熱材によって構成される。
【0028】下部受けレンガ32は、上昇管16および
下降管18をそれぞれ上流側ピット22および下流側ピ
ット24と接続する為に用いられるばかりでなく、上流
側ピット22および下流側ピット24に載置して、上昇
管16、下降管18、および減圧ハウジング下部12b
を支持し、それらの荷重を支えるために設けられた耐火
物製レンガで、好ましくは上述の上昇管16、減圧脱泡
槽14、および下降管18に使用される緻密質耐火物製
レンガがよい。また、減圧ハウジング下部12bと下部
受けレンガ32の下端部の接触部にシール材38が充填
され、エアシールされている。減圧ハウジング下部12
bを下部受けレンガ32が支持する際、接触部にわずか
な隙間が生じ、溶融ガラスGのしみ出しを防止するのは
もちろん、減圧ハウジング下部12b内に空気が流入
し、減圧されないのを防ぐためである。シール材38は
特に限定されるものでなく、上述のモルタルやキャスタ
ブル材で高温耐熱性があり、エアシールされるものであ
ればよい。例として、エアセットモルタル、タイトシー
ルおよびアサヒハイボンド(いずれも旭硝子(株)製)
が例示される。
【0029】さらに、減圧ハウジング下部12bの下端
部には、水管34が設けられている。減圧脱泡装置10
の作動中、減圧ハウジング下部12b下端の温度が必要
以上に高温化され、減圧ハウジング下部12bの金属製
材料が強度の面から維持ができなくなることから、水冷
し、減圧ハウジング下部12bの温度を適度に維持して
いる。
【0030】また、溶融ガラスGを上流側ピット22か
ら減圧脱泡装置10の上昇管16、減圧脱泡槽14、お
よび下降管18を通し、下流側ピット24まで連続させ
て流すに先立って、熱上げを行う際、流路を構成するレ
ンガは約1200℃〜1400℃に熱せられる為、熱膨
張は無視できず、熱膨張によって流路自体に熱歪みが生
じる。その結果、熱上げ時に、流路を構成するレンガの
目地の隙間が広がった後、溶融ガラスGが流路を流れる
と、開いた目地の隙間から溶融ガラスGの侵入を許し、
また、熱歪みによって凹凸の激しくなった目地は浸食の
きっかけをつくり、最終的に流路の損傷、目地からの溶
融ガラスGの滲み出しを生じやすくする。そのため流路
の損傷を防止し、流路の長寿命化を図る為、減圧脱泡装
置10には、熱膨張吸収手段を設けている。以下、その
熱膨張手段の構成について説明する。
【0031】まず、一つ目の熱膨張吸収手段として、門
型形状を形成する上昇管16、下降管18および減圧脱
泡槽14の流路の内、水平に配置された減圧脱泡槽14
の下部で、減圧ハウジング下部12bと断熱材30の間
に鉄板40を配置し、その鉄板40と減圧ハウジング下
部12bとの間に昇降装置である複数のジャッキ42を
配置し、鉄板40をジャッキ42を用いて一様に押し上
げることによって、減圧脱泡槽14の流路の下部を押し
上げることができるようになっている。ジャッキ42
は、減圧ハウジング下部12bの外部に配置されるた
め、ジャッキ42のロッドが減圧ハウジング下部12b
を貫通する部分は所定の方法でエアシールされている。
このように、減圧脱泡槽14の流路の下部を押し上げる
のは、以下の理由による。
【0032】すなわち、門型形状を形成する流路の内、
上昇管16および下降管18の積み上げられたレンガ
が、上昇管16および下降管18の支持部でもある下部
受けレンガ32を固定端として熱膨張するため、下部受
けレンガ32から鉛直に立ち上がる積み上げられたレン
ガで構成される管の高さが門型形状の外側と内側で異な
ることから、その高さ方向の熱膨張量が異なり、その結
果、1200℃〜1400℃までの熱上げで、減圧脱泡
槽14は鉛直方向に変形するのである。
【0033】具体的には、図1(a)に示すように、上
昇管16および下降管18の流路の中心軸を減圧脱泡槽
14を覆う断熱材30の外表面に延長した断熱材30の
外表面の場所をそれぞれBおよびB’とし、減圧脱泡槽
14の流路の長さ方向の中心位置で減圧脱泡槽14を覆
う断熱材30の外表面の場所をCとして、場所Bおよび
場所B’での鉛直変位は、場所Cでの鉛直変位に対して
大きくなり、これによって生じる剪断歪みが減圧脱泡槽
14の内表面レンガ層50aの目地部に隙間を生じさせ
るのである。そのため、この剪断歪みを相殺すべく、ジ
ャッキ42を利用して鉄板40を押し上げる昇降手段を
設け、場所BおよびB’と場所Cの鉛直方向高さが同じ
になるようにしている。なお、ジャッキ42は、ネジジ
ャッキやラック駆動ジャッキ等いずれを使用してもよ
い。
【0034】従来の減圧脱泡装置110では、上昇管1
16の下端および下降管118の下端を溶融ガラスG内
に浸漬しており、上昇管116および下降管118は、
これらを覆う減圧ハウジング112とともに吊架して支
持されているため、上昇管116および下降管118の
下端は下部方向に自由に熱膨張でき、この熱膨張による
減圧脱泡槽114の熱歪みは生じることはなく、もしく
は生じても極めて小さいのである。
【0035】二つ目の熱膨張吸収手段は、減圧脱泡槽1
4は、図2(a)に示す切断線A−A’を含む水平面か
ら減圧脱泡槽14の一部である減圧脱泡槽上部14dが
水平方向にスライド可能なスライド機構を有しているこ
とである。減圧脱泡槽14の流路は長く、また高温に熱
せられるため、減圧脱泡槽14の流路長さ方向の熱膨張
は無視できない。そこで、この熱膨張を吸収して減圧脱
泡槽14に歪みを生じさせないように、図2(a)に示
す切断線A−A’を含む水平面で分離切断される減圧脱
泡槽14の上部である減圧脱泡槽上部14dは流路長さ
方向にスライド可能な機構が設けられている。下降管1
8と連通する減圧脱泡槽14の端部を鉄板54を介して
ジャッキ46で水平方向で固定し、その反対側である上
昇管16と連通する減圧脱泡槽14の側をスライド可能
とし、さらに、鉄板54を介して皿バネ52で所定の圧
力を付加している。皿バネ52で減圧脱泡槽上部14d
に圧力を加えているのは、溶融ガラスGの温度低下等の
理由で熱収縮が生じ減圧脱泡槽14の流路長が短くなっ
ても、予め所定の圧力を加え目地部を強固に締めつける
ことで、目地部の隙間を生じ難くするためである。な
お、ジャッキ46のロッドが減圧ハウジング上部12a
を貫通する部分や、皿バネ52を支持するロッドが減圧
ハウジング上部12aを貫通する部分は、減圧維持のた
めにエアシールされている。ジャッキ46は、ネジジャ
ッキやラック駆動ジャッキ等いずれを使用してもよく、
皿バネ52の替わりに、板バネ等の公知の種々のバネを
もちいてもよい。また、本実施例では、ジャッキ46を
下降管18側に、皿バネ52を上昇管16側に設けてい
るが、ジャッキ46を上昇管16側に、皿バネ52を下
降管18側に設けてもよい。
【0036】このように、減圧脱泡槽14の流路長さ方
向の熱膨張を考慮しているため、減圧脱泡槽14の流路
の長さは、熱上げ終了時に上昇管16と減圧脱泡槽14
の流路が滑らかに接続するように、予め短めに設計され
ている。また、図2(a)に示すように減圧脱泡槽上部
14dは、スライド可能となるように、減圧脱泡槽下部
14eと切断されているが、その切断面は、図2(b)
に示される様に、減圧脱泡槽14の流路の多重断面構造
内の、レンガの内表面レンガ層50aとラミング材を充
填したラミング材層50bとの間で切断されている。粒
子の細かいラミング材を使用することによって、減圧脱
泡槽上部14dの内表面レンガ層50aは、容易に熱膨
張によって減圧脱泡槽下部14eのラミング材層50b
の上を滑ることができるのである。
【0037】三つ目の熱膨張吸収手段として、上昇管1
6および下降管18の流路周りに熱膨張吸収層を設けて
いることである。高温の溶融ガラスGと接触する上昇管
16および下降管18の流路は、高温に耐えることがで
きるように、流路を太くする必要が有り、その外形も熱
膨張によって無視できない程度に膨らむ。上昇管16お
よび下降管18は、断熱材30とともに減圧ハウジング
下部12bで覆われており、レンガの熱膨張で破裂する
恐れが有り、また減圧ハウジング下部12bで流路周り
を押さえられると流路周りの歪みが生じ、レンガの目地
部の隙間も大きくなる。そのため、流路周りの熱膨張を
吸収し、流路に熱歪みを生じさせない熱膨張吸収層48
を設けている。具体的には、上昇管16および下降管1
8の周りを覆う熱膨張吸収層48にセラミックウールを
充填することで、熱膨張を吸収することができる。層の
厚さは、少なくとも熱膨張によって上昇管16および下
降管18が膨らむ膨張量を吸収する程度の厚さが必要で
ある。また、セラミックウールは、過度に詰めて熱膨張
が吸収されなくならないように、適度に充填する。例え
ば、熱膨張吸収層48の厚さが20mmで、流路の熱膨
張が5mmの場合、この熱膨張を吸収するには、密度が
0.5g/cm3となるようにセラミックウールを充填
することで、熱膨張を完全に吸収できるのである。ここ
で、セラミックウールは特に限定されるものでなく、耐
熱性に優れた糸状、またはフィラメント状の繊維であれ
ばよい。この熱膨張吸収層48は、減圧脱泡槽14の流
路周りに設けてもよい。
【0038】また、減圧脱泡装置10の運転立ち上げの
ためには、減圧によって溶融ガラスGを減圧脱泡槽14
に導入するのに、上流案内ピット22のみならず下流案
内ピット24にも溶融ガラスGがなければならないの
で、上流案内ピット22から下流案内ピット24に溶融
ガラスGを流すためのバイパス(図示せず)を設けてお
くのが好ましい。
【0039】本発明に係る溶融ガラスの減圧脱泡装置の
一実施例である減圧脱泡装置10は、基本的に以上のよ
うに構成されるが、以下にその作用について説明する。
【0040】まず、減圧脱泡装置10の運転を開始する
に先立って、上昇管16、減圧脱泡槽14および下降管
18の流路表面が1200℃以上の高温の溶融ガラスG
と直接接触するため、溶融ガラスGが流路表面で冷やさ
れると、溶融ガラスの粘度が高くなり、流れが停滞する
他、減圧脱泡効果も十分に発揮しないおそれが生じる
為、予め流路内面を高熱に予熱する。溶解槽20内の溶
融ガラスGを図示しないバイパスを開放して上流案内ピ
ット22から下流案内ピット24内に導入する。溶融ガ
ラスGの液面が所定のレベルに達すると、図示しない真
空ポンプを作動して、減圧ハウジング12内を吸引口1
2cから真空引きして、従って減圧脱泡槽14内を吸引
口14aおよび14bから真空引きして、減圧脱泡槽1
4内を1/20〜1/3気圧に減圧する。その結果、溶
融ガラスGが上昇管16および下降管18内を上昇し、
減圧脱泡槽14内に導入され、溶解槽24と減圧脱泡槽
14との溶融ガラスGのレベル差が所定値となるまで吸
引する。減圧脱泡槽14内に所定の深さまで満たされ、
真空引きされた上部空間が形成される。この後に、バイ
パスが閉止される。
【0041】減圧脱泡装置10の熱上げを行う上述の工
程の際、流路を構成するレンガは約1200℃〜140
0℃に熱せられる為、熱膨張は無視できず、熱膨張によ
って流路自体に生じる熱歪みが流路を構成するレンガの
目地の隙間を広げて流路の寿命を短くしている。そこ
で、減圧脱泡装置10では、熱上げ時、ほぼ水平に配置
された減圧脱泡槽14の下部で、減圧ハウジング下部1
2bと断熱材30の間に配置した複数のジャッキ42を
用いて鉄板40を介して鉛直方向に歪んだ減圧脱泡槽1
4の流路を押し上げる。熱上げ時、図2(a)に示す場
所Bおよび場所B’の鉛直方向の熱膨張による変位が、
図2(a)に示す場所Cでの熱膨張による変位に比べ、
例えば5mm大きくなる場合、変形を相殺し剪断歪みを
相殺すべく、ジャッキ42を利用して、変位の差5mm
分、鉄板40を押し上げて調整する。熱上げ完了後は、
ジャッキ42は溶接して固定する。
【0042】また、減圧脱泡槽14は、流路が長く、高
温条件下、流路の長さ方向に無視できない程度に伸びる
が、減圧脱泡槽上部14dがスライド可能になってお
り、皿バネ52の圧力を受けながらも熱膨張によって自
由に伸縮する。そのため、減圧脱泡槽上部14dの流路
は流路の長さ方向に生ずる熱膨張によって熱歪みが生じ
ることはない。また、熱上げ前、上昇管16と減圧脱泡
槽14の上部の部分14dの流路の接続は滑らかに接続
されていないが、熱上げすると減圧脱泡槽14の上部の
部分14dは熱膨張によりスライドし、上昇管16と減
圧脱泡槽の上部の部分14dの流路は滑らかに接続され
る。
【0043】また、上昇管16および下降管18も高温
度条件下、流路周りに膨張するが、その熱膨張は熱膨張
吸収層48内に充填しているセラミックウールが吸収
し、上昇管16および下降管18の熱膨張による歪が生
じず、従ってレンガの目地に隙間を生じさせることもな
い。
【0044】立ち上げが終了すると、溶融ガラスGは、
溶解槽20から上流案内ピット22を経由し、上昇管1
6内を上昇して、減圧脱泡槽14内に導入される。そし
て溶融ガラスGは、減圧脱泡槽14内を流下する間に、
所定の減圧条件下で脱泡処理される。すなわち、所定の
減圧条件下の減圧脱泡槽14内において、溶融ガラスG
中の気泡は、溶融ガラスG中を浮上し、バリヤ36aお
よび36bに堰止められて破泡する。こうして、溶融ガ
ラスG中から気泡が除去される。このようにして、脱泡
処理された溶融ガラスGは、減圧脱泡槽14内から下降
管18に導出され、下降管18内を下降して下流案内ピ
ット24内に導入され、下流案内ピット24から、図示
しない次の処理槽(例えば成形処理槽)に導出される。
【0045】以上、本発明の減圧脱泡装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、減圧脱泡装置に熱膨張吸収手段を配置すること
で、溶融ガラスの高熱によって生じる流路の熱膨張やそ
れに伴う熱歪みを吸収して、流路の寿命を伸ばす減圧脱
泡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装
置の一実施例の断面模式図であり、(b)は、減圧脱泡
装置を構成する減圧脱泡槽の流路の構造を示す断面模式
図である。
【図2】 従来の溶融ガラスの減圧脱泡装置の断面模式
図である。
【符号の説明】 10、110 減圧脱泡装置 12、112 減圧ハウジング 12c、112c 吸引口 14、114 減圧脱泡槽 14a、14b、114a、114b 吸引口 14d 減圧脱泡槽上部 14e 減圧脱泡槽下部 16、116 上昇管 18、118 下降管 20、120 溶解槽 22、122 上流案内ピット 24、124 下流案内ピット 30、130 断熱槽 32 下部受けレンガ 34 水管 36a、36b バリア 38 シール材 40 鉄板 42、46 ジャッキ 48 熱膨張吸収層 52 皿バネ 54 鉄板 G 溶融ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平原 康晴 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 木島 駿 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内 (72)発明者 杉本 光夫 神奈川県横浜市栄区犬山町5−11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウ
    ジングと、 溶融ガラスの減圧脱泡を行う前記減圧ハウジング内で複
    数の耐火物製レンガを組み合わせて構成される減圧脱泡
    槽と、 この減圧脱泡槽に前記減圧ハウジング内で連通して設け
    られ、減圧脱泡前の溶融ガラスを吸引上昇させて前記減
    圧脱泡槽に導入する、複数の耐火物製レンガを組み合わ
    せて構成される上昇管と、 前記減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡後の溶融
    ガラスを前記減圧脱泡槽から下降させて導出する、複数
    の耐火物製レンガを組み合わせて構成される下降管と、 前記上昇管、前記下降管および前記減圧脱泡槽の少なく
    とも一つの熱膨張を吸収する熱膨張吸収手段とを有する
    溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  2. 【請求項2】前記熱膨張吸収手段が、熱膨張によって生
    じる水平に配置した前記減圧脱泡槽の鉛直方向の変形
    を、その変形量に応じて前記減圧脱泡槽を少なくとも部
    分的に昇降して吸収する昇降装置である請求項1に記載
    の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  3. 【請求項3】前記熱膨張吸収手段が、前記減圧脱泡槽の
    流路の長さ方向の熱膨張を、前記減圧脱泡槽の流路の長
    さ方向に前記減圧脱泡槽を少なくとも部分的に自由にス
    ライドして吸収する前記減圧脱泡槽の流路の長さ方向の
    スライド機構である請求項1または2に記載の溶融ガラ
    スの減圧脱泡装置。
  4. 【請求項4】前記熱膨張吸収手段が、前記上昇管、前記
    下降管および前記減圧脱泡槽の少なくとも一つの周りに
    セラミック繊維を充填して、前記上昇管、前記下降管お
    よび前記減圧脱泡槽の少なくとも一つの流路周りの熱膨
    張を吸収する、熱膨張吸収層である請求項1〜3のいず
    れかに記載の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
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