WO2022070663A1 - 除塵装置及び除塵方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵できる除塵装置を提供することである。 【解決手段】吐出口からシート状物100の表面に対して気体を吐出しつつ、吸引口を通してシート状物100の表面上の気体を吸引する、除塵装置であって、前記吐出口は、シート状物100の前記縁端部分以外の部分に対して気体を吐出する第1吐出口30と、シート状物10の縁端部分100bに対して気体を吐出する第2吐出口35と、を含み、前記吸引口は、シート状物100の縁端部分100b以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口(31、32)と、シート状物100の縁端部分100bの表面上の気体を吸引する第2吸引口(33、34)と、を含む構成となる。

Description

除塵装置及び除塵方法
 本発明は、搬送されるシート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、そのシート状物の表面上の気体を吸引することにより前記シート状物表面の塵埃を除去する除塵装置及び除塵方法に関する。
 従来、特許文献1に記載された除塵装置が知られている。この除塵装置は、ガイドロール(支持部)に巻きかけられ、そのガイドロールの回転により搬送されるシート状物の前記ガイドロールに当接した部分に対向して配置される。この除塵装置には、シート状物の搬送方向に直交する方向(シート状物の幅方向)に延びるスリット状の吐出口と吸引口(サクションボックスの開口部)とが、所定の間隔をもって、前記吐出口が前記吸引口より搬送方向の上流側に位置するように形成されている。そして、シート状物が搬送される過程で、前記除塵装置は、前記吐出口からシート状物の表面に対してエアを吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上のエアを吸引する。シート状物の表面に付着した塵埃が吐出口から吐出されるエアによってその表面から離れて浮遊し、その浮遊する塵埃が吸引口からエアとともに吸引される。これにより、シート状物の表面に付着した塵埃が除去される(除塵される)。
特開平5-138136号公報
 ところで、例えば、二次電池(リチウムイオン電池など)の製造に際して、図1に示すような、シート状物100としての電極用フィルム(例えば、アルミ製フィルム、銅製フィルム)が使用される。このシート状物100では、シート本体100aからその幅方向(図1における横方向)に続く縁端部分100bは、幅方向に突出する複数のタブ101(凸片部)が所定間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状を有している。このようなシート状物100から、タブ101毎に、2種類の単電極フィルム片110a、110bが切り出される。そして、それら単電極フィルム110a、110bは、図2に示すように、絶縁フィルム111を挟みつつ交互に所定枚数積層される。そして、その最終的な積層体が、図3に示すように、タブ101が積層されてなる2つの電極ブロック210a、210bを有する電池ユニット200として形成される。
 上述したような電池ユニット200の製造過程において、その材料となるシート状物100(電極用フィルム)の表面から塵埃の除去が必要となる。そこで、このシート状物100を前述した従来の除塵装置により除塵することが考えられる。
 しかし、上述したような構造のシート状物100の除塵を前述した従来の除塵装置で行う場合、シート状物100のタブ101が配列される縁端部分100bは、搬送にともなうテンションが作用しないので、吐出口から吐出する気体の流れや吸気口を通して吸引される気体の流れによって、バタついたり、折れ曲がったり、吸気口に引き込まれたりしてしまう。その結果、シート状物100の縁端部分100bの表面の正常な除塵ができない。
 本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵できる除塵装置を提供するものである。
 本発明に係る除塵装置は、搬送されるシート状物の表面に対向し、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって配列された吐出口と吸引口とを備え、前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する、除塵装置であって、前記吐出口は、前記シート状物の幅方向における一方の縁端部分以外の部分に対して気体を吐出する第1吐出口と、前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含み、前記吸引口は、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む、構成となる。
 このような構成によれば、シート状物が搬送される過程で、前記シート状物の縁端部分以外の部分に対して第1吐出口から吐出される気体が吹き付けられるとともに、前記縁端部分に対して第2吐出口から吐出される気体が吹き付けられる。このとき、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体が第1吸引口を通して吸引されるとともに、前記縁端部分の表面上の気体が第2吸引口を通して吸引される。このように、シート状物の縁端部分とそれ以外の部分とに対して異なる吐出口から吐出される気体が吹き付けられるとともに、シート状物の縁端部分の表面上の気体とそれ以外の部分の表面上の気体とが異なる吸引口を通して吸引されるので、シート状物の縁端部分には、それ以外の部分とは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吹き付けることができるとともに、シート状物の縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からとは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吸引することができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記第1吐出口から吐出される気体の供給経路と第2吐出口から吐出される気体の供給経路とが異なる、構成とすることができる。
 このような構成により、異なる供給経路から供給される気体が第1吐出口と第2吐出口から吐出されて、それぞれシート状物の縁端部分とそれ以外の部分に気体が吹き付けられる。これにより、シート状物の縁端部分には、容易に、それ以外の部分とは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吹き付けることができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記第2吐出口の単位長当たりの開口面積は、前記第1吐出口の単位長当たりの開口面積より小さい、構成とすることができる。
 このような構成により、シート状物が搬送される過程で、シート状物の縁端部分には、それ以外の部分より弱く気体を吹き付けることができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記第2吐出口は、前記シート状物の搬送方向を横切る方向に並ぶ複数の小孔を含む、構成とすることができる。
 このような構成により、スリット状に延びる場合に比べて、第2吐出口から弱く気体を吐出させることができる。
 本発明に係る除塵装置において、搬送される前記シート状物に対向する開口から前記第2吐出口まで徐々に広がる形状の気体吐出路を有する構成とすることができる。
 このような構成により、気体が開口から徐々に広がる気体吐出路を通って第2吐出口から吐出する。前記開口から気体吐出路の内周壁に沿って第2吐出口の周縁部分から吐出する気体の吐出圧力は、前記気体吐出路の内周壁に沿うことなく第2吐出口の前記開口に対向する部分から直接吐出する気体の吐出圧力より小さくなる。これにより、第2吐出口の前記開口に対向する部分から吐出する気体の吐出圧力を所望の圧力に維持しつつ、第2吐出口の周縁部分から吐出する気体の吐出圧力を低くすることができる。第2吐出口の周縁部分から吐出する気体の吐出圧力が低くなることにより、第2吐出口の周縁部分の対向領域においてベルヌーイ効果に起因した負圧状態が発生し難くなる。よって、搬送されるシート状物の縁端部分が前記第2吐出口の周縁部分の対向領域に進入する際にベルヌーイ効果に起因して発生し得る負圧状態によってめくりあがることを防止しつつ、第2吐出口の前記開口に対向する部分から吐出する所望の吐出圧力の気体によって搬送されるシート状物の縁端部分に付着した塵埃を確実に除去することができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記気体吐出路の搬送される前記シート状物に垂直な断面は、円弧状に徐々に広がる形状を有する構成とすることができる。
 このような構成により、気体は、開口から気体吐出路の断面円弧形状の徐々に広がる内周壁に沿って第2吐出口の周縁部分から吐出するとともに、前記第2吐出口の前記開口に対向する部分から直接吐出する。これにより、前述したように、第2吐出口の前記開口に対向する部分から吐出する気体の吐出圧力を所望の圧力に維持しつつ、第2吐出口の周縁部分から吐出する気体の吐出圧力を低くすることができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記第2吐出口は、前記シート状物の搬送方向を横切る方向に配列され、それぞれがその配列方向を横切る方向に延びる複数のスリットを含み、更に、前記複数のスリットのそれぞれに対して設けられ、前記シート状物に対向する開口からスリットまで延びる気体噴出路を有し、前記気体噴出路の前記スリットに垂直な断面は、前記開口から前記スリットまで徐々に広がる形状を有する構成とすることができる。
 このような構成により、気体が、それぞれ開口から徐々に広がる気体吐出路を通って複数のスリットから吐出する。前記開口から気体吐出路の内周壁に沿ってスリットの搬送されるシート状物の搬送方向における上流側端部から吐出する気体の吐出圧力は、前記気体吐出路の内周壁に沿うことなくスリットの前記開口に対向する部分から直接吐出する気体の吐出圧力より小さくなる。これにより、各スリットの前記開口に対向する部分から吐出する気体の吐出圧力を所望の圧力に維持しつつ、各スリットの前記上流側端部から吐出する気体の吐出圧力を低くすることができる。各スリットの前記上流側端部から吐出する気体の吐出圧力が低くなることにより、各スリットの前記上流側端部の対向領域においてベルヌーイ効果に起因した負圧状態が発生し難くなる。よって、シート状物の縁端部分が各スリットの上流側端部の対向領域に進入する際にベルヌーイ効果に起因して発生し得る負圧状態によってめくりあがることを防止しつつ、各スリットの前記開口に対向する部分から吐出する所望の吐出圧力の気体によって搬送されるシート状物の縁端部分に付着した塵埃を確実に除去することができる。
 また、搬送されるシート状物の縁端部分が複数のスリットの上流側端部の対向領域に進入する際に、そのシート状物の縁端部は、複数のスリットのそれぞれから離散的にある吐出圧力の気体が吹き付けられる。そのため、シート状物の縁端部分が複数のスリットのその搬送方向における上流側端部の対向領域に進入する際に、その縁端部分の先頭部分全体に同時的に吐出エアが作用することがない。従って、前記開口に対向するスリットの部分から所望の吐出圧力のエアが吐出された状態で、シート状物の縁端部分に作用するエアによってその縁端部分がめくりあがることを確実に防止することができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記断面の形状は、円弧状に徐々に広がる形状である構成とすることができる。
 このような構成により、気体は、開口から気体吐出路の断面円弧状の徐々に広がる内周壁に沿って各スリットの搬送されるシート状物の搬送方向における上流側端部から吐出するとともに、前記気体吐出路の内周壁に沿うことなく各スリットの前記開口に対向する部分から直接吐出する。これにより、前述したように、各スリットの前記開口に対向する部分から吐出する気体の吐出圧力を所望の圧力に維持しつつ、各スリットの前記上流側端部から吐出する気体の吐出圧力を低くすることができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記複数のスリットのそれぞれは、前記シート状物の搬送方向に対して斜めに傾いて形成された構成とすることができる。
 このような構成により、シート状物の搬送中に、離散的に配列される複数のスリットから、単に複数の筋状ではなく、そのシート状物の縁端部分のより広い領域に気体を吹き付けることができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記複数のスリットのそれぞれは、前記シート状物の搬送方向に見て隣接するスリットに重なった状態で形成された構成とすることができる。
 このような構成により、シート状物の搬送中に、離散的に配列された複数のスリットから、そのシート状物の縁端部分に隙間なく気体を吹き付けることができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記複数のスリットは、平行に配置することも、また、前記シート状物の搬送方向を横切る方向においてジグザグに配列することもできる。
 本発明に係る除塵装置において、前記第2吸引口の単位長当たりの開口面積は、前記第1吸引口の単位長当たりの開口面積より小さい、構成とすることができる。
 このような構成により、シート状物が搬送される過程で、シート状物の縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からより弱く気体を吸引することができる。
 本発明に係る除塵装置において、前記第2吸引口は、前記シート状物の搬送方向を横切る方向に並ぶ複数の小孔を含む、構成とすることができる。
 このような構成により、スリット状に延びる場合や細長矩形状に延びる場合に比べて、第2吸引口を通して弱く気体を吸引することができる。
 本発明に係る除塵方法は、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続して配列された形状の縁端部分を有するシート状物の除塵を行う除塵方法であって、搬送されるシート状物の表面に対向して配置され、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口と吸引口とを備えた除塵装置を用い、前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する気流発生工程を有し、前記気流発生工程において、前記吐出口からの気体の吐出は、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分に対するより、前記シート状物の前記縁端部分に対するほうが弱いとともに、前記吸引口を通した気体の吸引は、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上からより、前記縁端部分の表面上からのほうが弱い、構成となる。
 このような構成により、シート状物が搬送される過程で、凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分には、それ以外の部分より弱く気体を吹き付けられるとともに、そのような縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からより弱く気体が吸引されることにより、シート状物の表面が除塵される。これにより、シート状物の表面の除塵に際して、吹き付けられる気体によって、また、吸引される気体によって、各凸片部が折れ曲がったり破損したりすることを防止することができる。
 本発明に係る除塵装置によれば、搬送されるシート状物の表面に気体を吹き付けるとともにその表面上の気体を吸引してシート状物の表面の除塵を行う際に、そのシート状物の縁端部分には、それ以外の部分とは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吹き付けることができるとともに、シート状物の縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からとは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吸引することができる。そのため、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物をその長手方向に搬送させながらそのシート状物の表面の除塵を行う際に、前記縁端部分の各凸片部が、吐出口から吐出される気体や、吸引口を通して吸引される気体によって折れ曲がったり破損したりすることが防止され、その凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵することができる。
 本発明に係る除塵装置及び除塵方法によれば、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物をその長手方向に搬送させながらそのシート状物の表面の除塵を行う際に、当該シート状物の縁端部分には、それ以外の部分より弱く気体を吹き付けられるとともに、そのような縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からより弱く気体が吸引される。これにより、シート状物の表面の除塵に際して、吹き付けられる気体によって、また、吸引される気体によって、各凸片部が折れ曲がったり破損したりすることを防止することができ、その凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵することができる。
図1は、除塵すべきシート状物の一例としての電極用フィルムを示す図である。 図2は、図1に示す電極用フィルムから切り出された単電極フィルム片の積層状態を示す図である。 図3は、図2に示すように複数の単電極フィルム片を積層して形成された電池ユニットを示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す斜視図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す側面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す平面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す正面図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置の構造示す分解斜視図(その1)である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置の構造示す分解斜視図(その2)である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す底面図である。 図11は、除塵装置の図6、図7及び図10におけるA-A線断面を示す断面図である。 図12は、除塵装置の図6、図7及び図10におけるB-B線断面を示す断面図である。 図13は、除塵されるシート状物と除塵装置の吐出口及び吸引口との相対的な位置関係を拡大して示す図である。 図14は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す側面図である。 図15は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す底面図である。 図16は、吐出口から吐出されるエアによりシート状物(タブ)がめくりあがる原理を示す図である。 図17は、本発明の第3の実施の形態に係る除塵装置を示す底面図である。 図18は、本発明の第3の実施の形態に係る除塵装置を部分的に拡大して示す一部切り欠き底面図である。 図19は、除塵装置の図18におけるA-A線断面を示す断面図である。 図20は、第2吐出口(スリット)に至る気体吐出路を拡大して示す断面図である。 図21は、第2吐出口(スリット)から吐出するエアの吐出圧力を示す線図である。 図22は、第3の実施の形態に係る除塵装置の変形例を示す底面図である。 図23は、第3の実施の形態に係る除塵装置の他の変形例を示す底面図である。 図24は、第2吐出口の変形例を示す図である。
 以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
 本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置は、図4-図13に示される。なお、図4は、その除塵装置を示す斜視図であり、図5は、その除塵装置を示す側面図であり、図6は、その除塵装置を示す平面図であり、図7は、その除塵装置を示す正面図である。また、図8及び図9のそれぞれは、その除塵装置の構造を示す分解斜視図であり、図10は、その除塵装置を示す底面図である。更に、図11は、その除塵装置の図6、図7及び図10におけるA-A線断面を示す断面図であり、図12は、その除塵装置の図6、図7及び図10におけるB-B線断面を示す断面図である。図13は、除塵されるシート状物と除塵装置の吐出口及び吸引口との相対的な位置関係を拡大して示す図である
 図4及び図5において、除塵の対象となるシート状物100は、支持部としての搬送ローラ15に巻きかけられ、あるテンションがかけられて張られた状態で、搬送ローラ15の回転によりその長手方向(搬送方向Dcv)に搬送される。このシート状物100は、例えば、前述した例(図1~図3参照)と同様に、二次電池の製造に用いられる電極フィルムであって、シート本体100aからその幅方向に続く縁端部分100bの形状が、複数のタブ101(凸片部)が所定間隔をもって長手方向に連続的に配列されたものとなっている。なお、搬送ローラ15にて搬送されるシート状物10の各タブ101(縁端部分100b)には、テンションがかからない。
 除塵装置10は、搬送ローラ15に巻きかけられたシート状物100の表面に対向して配置される(図4及び図5参照)。また、図4及び図5とともに図6及び図7に示すように、この除塵装置10は、搬送ローラ15の回転軸方向(シート状物100の幅方向、シート状物100の搬送方向Dcvに直交する方向、図6及び図7それぞれにおける横方向)に延びる長尺ブロック状の除塵ヘッド11と、除塵ヘッド11の上面に沿って延びる排気ダクトユニット13とを備えている。排気ダクトユニット13は、底部が開口しており、その開口縁部分にフランジ13aが形成されている。排気ダクトユニット13のフランジ13aが除塵ヘッド11の上面に複数のボルトによって固定されることにより、除塵ユニット11と排気ダクトユニット13とが一体となり、排気ダクトユニット13の内部に排気経路としての空間が形成される。排気ダクトユニット13の側面に排気ポート14が設けられている。排気ポート14は、吸引機構(例えば、真空ポンプ:図示略)に接続され、その吸引機構の動作により、排気ダクトユニット13の排気経路を通るエアが排気ポート14を通って外部に排出される。
 除塵ヘッド11の側面には給気ポート12が設けられている。給気ポート12は、加圧エアを供給する給気機構(例えば、加圧ポンプ:図示略)に接続され、その給気機構の動作により、給気ポート12を通して加圧エアが除塵ヘッド11(後述するエア噴射室20)内に取り入れられる。また、除塵ヘッド11には、その側面から差し込まれた給気管16が設けられている。この給気管16もまた外部の給気機構(図示略)に接続され、その給気機構の動作により加圧エアが導入される。なお、給気ポート12に接続される給気機構と給気管16に接続される給気機構とは、同じであっても、異なっていてもよい。除塵ヘッド11の搬送ローラ15に対向する面には、シート状物100のタブ101の形成された縁端部分100bを搬送ローラ15(支持部)側に押さえて当該搬送ローラ15に沿うようにガイドするガイド板17(シート押さえ機構)が固定されている。
 除塵ヘッド11は、図4-図7とともに図8及び図9に示すように、ヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとが重ねられた構造となっている。ヘッドブロック11aには、それぞれ吸引調整プレート11bとの接合面で開口する空間として、エア噴射室20、前側第1エア吸引室21、後側第1エア吸引室22、前側第2エア吸引室23、及び後側第2エア吸引室24が形成されている。エア噴射室20は、ヘッドブロック11aの幅方向の中央部において長手方向に延びる。ヘッドブロック11aの長手方向に延びる前側第1エア吸引室21と前側第2エア吸引室23とは、ヘッドブロック11aの前側縁(シート状物100の搬送方向Dcvの上流側に対応)に沿って並んで配置される。ヘッドブロック11aの長手方向に延びる後側第1エア吸引室22と後側第2エア吸引室24とは、ヘッドブロック11aの後側縁(シート状物100の搬送方向Dcvの下流側に対応)に沿って並んで配置される。前側第2エア吸引室23及び後側第2エア吸引室24それぞれは、前側第1エア吸引室21及び後側第1エア吸引室22それぞれより短く、その長さは、除塵の対象となるシート状物100のタブ101の形成された縁端部分100b(図1参照)の幅に概ね対応する。また、前側第1エア吸引室21及び後側第1エア吸引室22のそれぞれの長さは、シート状物100のシート本体100a(図1参照)の幅に概ね対応する。
 吸引調整プレート11bには、それぞれ貫通するように、それぞれ複数の長孔で構成された前側第1吸引調整孔25及び後側第1吸引調整孔26と、それぞれ複数の小孔で構成された前側第2吸引調整孔27及び後側第2吸引調整孔28とが形成されている。そして、前側第2吸引調整孔27及び後側第2吸引調整孔28それぞれの総開口面積は、前側第1吸引調整孔25及び後側第1吸引調整孔26それぞれの総開口面積より小さい。ヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとは、重ねられた状態で、前述した排気ダクトユニット13(フランジ13a)とともに複数のボルトによって固定される。このようにヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとが重ねられた状態で、ヘッドブロック11aの前側第1エア吸引室21と吸引調整プレート11bの前側第1吸引調整孔25とが対向するとともに、ヘッドブロック11aの前側第2エア吸引室23と吸引調整プレート11bの前側第2吸引調整孔27とが対向する。また、ヘッドブロック11aの後側第1エア吸引室22と吸引調整プレート11bの後側第1吸引調整孔26とが対向するとともに、ヘッドブロック11aの後側第2エア吸引室24と吸引調整プレート11bの後側第2吸引調整孔28とが対向する。そして、ヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとが重ねられた状態で、ヘッドブロック11aのエア噴射室20は、吸引調整プレート11bによって閉鎖される。
 図4-図9とともに、図10に示すように、除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)の搬送ローラ15に対向する面には、その幅方向における中央部にその長手方向に延びるスリット状の第1吐出口30が形成されている。また、その面には、前側縁に沿って細長矩形状の前側第1吸引口31が形成されるとともに、後側縁に沿って細長矩形状の後側第1吸引口32が形成されている。シート状物100が搬送ローラ15によって搬送される状態で、除塵装置10において所定間隔をもって搬送方向Dcvに並ぶ第1吐出口30、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32のそれぞれは、そのシート状物100のシート本体100aに対向する。
 そして、図11に示すように、第1吐出口30は、ヘッドブロック11aに形成されたエア噴射室20に連通しており、給気ポート12からエア噴射室20(エアの供給経路)に導入される加圧エアが第1吐出口30から吐出されるようになっている。また、前側第1吸引口31は、ヘッドブロック11aに形成された前側第1エア吸引室21及び吸引調整プレート11bに形成された前側第1吸引調整孔25を通して排気ダクトユニット13内の空間(排気経路)に連通している。また、後側第1吸引口32は、ヘッドブロック11aに形成された後側第1吸引室22及び吸引調整プレート11bに形成された後側第1吸引調整孔26を通して排気ダクトユニット13内の空間に連通している。排気ダクトユニット13の排気経路(空間)を通るエアが排気ポート14を通って外部に排出されることに伴って、排気ダクトユニット13内の空間に連通する前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32を通してエアが吸引される。
 図10に戻って、除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)の搬送ローラ15に対向する面に固定されたガイド板17には、前側第1吸引口31と長手方向に並んで、前側第2吸引口33が形成されている。この前側第2吸引口33は、一直線上に並んだ複数の小孔で構成され、その単位長当たりの総開口面積は、前側第1吸引口31の単位長当たりの開口面積より小さい。また、ガイド板17には、後側第1吸引口32と長手方向に並んで、後側第2吸引口34が形成されている。この後側第2吸引口34は、前側第2吸引口33と同様に、一直線上に並んだ複数の小孔で構成され、その単位長当たりの総開口面積は、後側第1吸引口32の単位長当たりの開口面積より小さい。
 そして、図12に示すように、ガイド板17に形成された前側第2吸引口33は、ヘッドブロック11aに形成された前側第2エア吸引室23及び吸引調整プレート11bに形成された前側第2吸引調整孔27を通して排気ダクトユニット13内の空間(排気経路)に連通している。また、ガイド板17に形成された後側第2吸引口34は、ヘッドブロック11aに形成された後側第2エア吸引室24及び吸引調整プレート11bに形成された後側第2吸引調整孔28を通して排気ダクトユニット13内の空間に連通している。排気ダクトユニット13の空間(排気経路)を通るエアが排気ポート14を通って外部に排出されることに伴って、排気ダクトユニット13内の空間に連通する前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通してエアが吸引される。
 図10及び図12に示すように、給気管16は、除塵ヘッド11のヘッドブロック11aに差し入れられて、その閉鎖された端部がガイド板17の縁端近傍に至っている。ガイド板17には、前側第2吸引口33と後側第2吸引口34との間の前側第2吸引口33に近い所定位置に、それらと平行となるように第2吐出口35が形成されている。第2吐出口35は、一直線上に並んだ複数の小孔で構成され、その単位長当たりの総開口面積は、第1吐出口30の単位長当たりの開口面積より小さい。そして、ガイド板17に形成された第2吐出口35は、ヘッドブロック11aに差し入れられた給気管16に連通しており、給気管16(エアの他の供給経路)に導入される加圧エアが第2吐出口35から吐出されるようになっている。
 上述したような構造の除塵装置10により、シート状物100に対する除塵は次のように行われる。
 シート状物100は、搬送ローラ15の回転により、シート本体100aにあるテンションがかけられた状態で搬送される。このように搬送されるシート状物100が除塵装置10を通過する際、図4及び図5とともに、図13に示すように、そのシート状物100のタブ101が連続して配列された縁端部分100bは、ガイド板17により搬送ローラ15に沿うようにガイドされて搬送ローラ15側に押されながら移動する。
 除塵装置10では、第1吐出口30及び第2吐出口35それぞれの単位長当たりの開口面積の違いにより、また、第1吐出口30へのエア供給経路であるエア噴射室20と第2吐出口35へのエア供給経路である給気管16の形状的な違いにより、第2吐出口35からのエア吐出の強さは、第1吐出口30からのエア吐出の強さより小さい。また、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32それぞれ及び、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34それぞれの単位長当たりの開口面積の違い、また、吸引調整プレート11bの前側第1吸引調整孔25及び後側第1吸引調整孔26それぞれ及び、前側第2吸引調整孔27及び後側第2吸引調整孔28それぞれの単位長当たりの開口面積の違いにより、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34それぞれを通したエア吸引の強さは、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32それぞれを通したエア吸引の強さより小さい。
 そして、シート状物100の移動の過程において、除塵装置10の第1吐出口30から比較的強く吐出されるエアがシート状物100の主にシート本体100aの表面に吹き付けられつつ、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32のそれぞれを通してシート本体100aの表面上のエアが比較的強く吸引される(気流発生工程)。第1吐出口30からのエアによって主にシート本体100aの表面から浮き上がった塵埃が前側第1吸引口31及び後側吸引口32を通してエアとともに吸引される。これにより、シート状物100の主にシート本体100aの表面が除塵される。
 また、シート状物100の移動に際して、ガイド板17によって搬送ローラ15側に押さえられて搬送ローラ15に沿うようにガイドされるシート状100の縁端部分100bは、図13に示すように、前側第2吸引口33、第2吐出口35及び後側第2吸引口34に対向しつつ移動する。その過程において、第2吐出口35から比較的弱く吐出されるエアがシート状物100の縁端部分100bの表面に吹き付けられつつ、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34のそれぞれを通してシート状物100の縁端部分100bの表面上のエアが比較的弱く吸引される(気流発生工程)。第2吐出口35からのエアによって、ガイド板17によって押えられたシート状物100の各タブ101(縁端部分100b)の表面から浮き上がった塵埃が前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通してエアとともに吸引される。これにより、シート状物100(縁端部分100b)の各タブ101は、バタついたり、折れ曲がったり、各吸引口33、34に引き込まれたりすることなく、その表面の除塵が行われる。
 上述したような除塵装置10によれば、第1吐出口30から比較的強く吐出されるエアと、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32を通したエアの比較的強い吸引とにより、シート状物100の主にシート本体100aを確実に除塵することができる。一方、シート状物100の縁端部分100bについては、シート本体100aとは異なり、その縁端部分100bの形態(タブ101(凸片部)が配列された形態)に適した強さでのエアの吐出及び吸引、具体的には、第2吐出口35から比較的弱いエアの吐出、及び前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通したエアの比較的弱い吸引が行われる。これにより、シート状物100の縁端部分100bにおけるタブ101が、バタついたり、折れ曲がったり、吸引口に引き込まれたりすることを防止することができる。更に、シート状物100が搬送される過程で、タブ101が連続する縁端部分100bがガイド板17によって搬送ローラ15に沿うようにガイドされて搬送ローラ15側に押さえられるので、更に、縁端部分100bのタブ101のバタつき、折れ曲がり、及び吸引口への引き込みがより確実に防止される。これらエアの吐出及び吸引の適正化及びガイド板17による搬送ローラ15への押さえの効果が相まって、シート状物100の縁端部分100bを確実に正常に除塵することができる。
 上述した第1の実施の形態に係る除塵装置10では、第1吐出口30を挟んで2つの吸引口(前側第1吸引口31、後側第1吸引口32)が設けられたがこれに限定されず、いずれか一方の吸引口を設けるだけでもよい。また、その場合、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34の対応するいずれか一方を設ければよい。
 なお、第2吐出口35、前側第2吸引口33、後側第2吸引口34の形状は、上述したものに限定されず、例えば、それらは非平行に配置されるものであってもよく、また、それぞれは、単一の孔やバラバラに散らばるように配置された複数の小孔等で構成されるものであってもよい。
 前述した第1の実施の形態では、ガイド板17が設けられていたが、このガイド板17を省くこともできる。この場合、例えば、次の第2の実施の形態に係る除塵装置のように構成される。
 本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置は、図14及び図15に示すように構成される。この第2の実施の形態に係る除塵装置は、ガイド板17が省かれている点、一直線上に配列される複数の小孔により構成される第2吐出口35が、給気管16に直接形成されている点、及び給気管16の第2吐出口35が形成されている面が除塵ヘッド11のヘッドブロック11aの搬送ローラ15に対向する面から露出している点で、第1の実施の形態に係る除塵装置(図4-図13参照)と異なる。
 このような除塵装置では、第1の実施の形態の場合と同様に、第1吐出口30から比較的強く吐出されるエアと、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32を通したエアの比較的強い吸引とにより、シート状物100の主にシート本体100aを確実に除塵することができる。一方、シート状物100の縁端部分100bについては、シート本体100aとは異なり、その縁端部分100bの形態(タブ101(凸片部)が配列された形態)に適した強さでのエアの吐出及び吸引、具体的には、給気管16のヘッドブロック11aの面から露出した部分に形成された第2吐出口35から比較的弱いエアの吐出、及びヘッドブロック11aの面に形成された前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通したエアの比較的弱い吸引が行われる。これにより、シート状物100の縁端部分100bにおけるタブ101が、バタついたり、折れ曲がったり、吸引口に引き込まれたりすることなく、シート状物100の縁端部分100bを正常に除塵することができる。
 また、給気管16は、ヘッドブロック11a内に差し込まれた状態で、その延びる方向を軸として回動が可能になっている。給気管16を回動させることにより、第2吸引口35から吐出するエアの方向を調整することができる。この調整により、シート状物100の縁端部分100b(連続するタブ101)に対して正常な除塵により適した方向からエアを吹き付けることができる。
 ところで、図16に示すように、除塵装置10の吐出口O(開口)から吐出するエアの高速な流れ(図16における太矢印参照)によってその流れに沿う領域の静圧が低下して負圧BAが生じ得る(ベルヌーイ効果)。このように吐出するエアの流れに沿う領域に負圧BAが生ずると、搬送ローラ15によって搬送されるシート状物100の縁端部分100bのタブ101が吐出口Oに対向する領域に進入する際に、その負圧BAによってタブ101の先端部分が浮き上がってしまう。このようにタブ101の先端部分が僅かにでも浮き上がると、その隙間に吐出されるエアが入り込んで、そのタブ101が一気にめくりあがってしまう。その結果、シート状物100の縁端部分100b(タブ101)に対する適切な除塵ができない。
 本発明の第3の実施の形態に係る除塵装置は、このような事情に鑑み、上述したベルヌーイ効果に起因した負圧状態によって搬送されるシート状物100のタブ101(縁端部分100b)がめくりあがってしまうことを防止するようにしたものである。
 本発明の第3の実施の形態に係る除塵装置10は、図17-図19に示すように構成される。図17は、除塵装置を示す底面図であり、図18は、除塵装置を部分的に拡大して示す一部切り欠き底面図であり、図19は、除塵装置の図18におけるA-A線断面を示す断面図である。この第3の実施の形態に係る除塵装置は、第2吐出口40が複数のスリット40aで構成される点で第1の実施の形態に係る除塵装置(図4-図13参照)と異なるとともに、その第2吐出口40の複数のスリット40aに対する高圧エアの供給構造、及びガイド板17の除塵ヘッド11への固定構造が、第1の実施の形態に係る除塵装置のものと異なる。
 図17及び図18において、除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)の搬送ローラ15(シート状物100(タブ101))に対向する面には、第1の実施の形態に係る除塵装置10(図10及び図15参照)と同様に、それぞれ長手方向に延びる第1吐出口30、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32が形成されている。除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)には第1給気ポート12a及び第2給気ポート12bが設けられている。第1給気ポート12aを介して除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)に導入される高圧エアは、第1の実施の形態に係る除塵装置10(図11参照)と同様に、第1吐出口30から吐出する。また、第1の実施の形態に係る除塵装置10と同様に、排気ダクトユニット13のエアが排気ポート14を通って外部に排出されることに伴って、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32のそれぞれを通してエアが吸引される。
 この第3の実施の形態に係る除塵装置10では、特に、除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)の搬送ローラ15に対向する面に、複数のスリット40aで構成された第2吐出口40が第1吐出口30にその延びる方向に並ぶように形成されている。この第2吐出口40を構成する複数のスリット40aは、シート状物100の搬送方向Dcvを横切る方向(搬送方向Dcvに直交する方向)となる除塵ヘッド11の長手方向に所定の間隔をもって配列される。また、複数のスリット40aのそれぞれは、その配列方向を横切る方向(シート状物100の幅方向となる除塵ヘッド11の長手方向)に延び、シート状物100の搬送方向Dcvに対して斜めに傾いている。また、第2給気ポート12bからは、図18に拡大して示すように、給気路41が除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)内を第2吐出口40の複数のスリット40aのそれぞれに向けて延びている。そして、第2給気ポート12bから導入される高圧エアは、給気路41を通り、第2吐出口40の複数のスリット40aのそれぞれから吐出する(詳細については後述する)。
 また、図17及び図18とともに、図19に示すように、除塵ヘッド11には、ガイド板17が固定ブロック18によって固定されている。このガイド板17は、回転する搬送ローラ15によって搬送されるシート状物100のタブ101(縁端部分100b)を搬送ローラ15側に押さえてその搬送ローラ15に沿ってガイドする。
 図19に示すように、複数の小孔で構成される前側第2吸引口33は、除塵ヘッド11の前側第2エア吸引室23及び前側吸引調整孔27を通して排気ダクトユニット13に連通している。また、複数の小孔で構成される後側第2吸引口34は、除塵ヘッド11の後側第2エア吸引室24及び後側吸引調整孔28を通して排気ダクトユニット13に連通している。これにより、排気ダクトユニット13のエアが排気ポート14を通って外部に排出されることに伴って、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34のそれぞれを通してエアが吸引される。
 また、第2吐出口40を構成する複数のスリット40aのそれぞれは、給気路41に連通している。詳細には、図20に示すように、給気路41から延びる連結路42aが、開口43を通して、スリット40aに至る気体吐出路42bにつながっている。気体吐出路42bのスリット40aに垂直な断面(図20で示される図18におけるA-A線断面)は、開口43からスリット40aまで徐々に広がる形状、具体的には、円弧状に徐々に広がる形状となる。
 上述したような第3の実施の形態に係る除塵装置10では、第1の実施の形態の場合と同様に、第1吐出口30から比較的強く吐出されるエアと、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32を通したエアの比較的強い吸引とにより、シート状物100の主にシート本体100aを確実に除塵することができる。一方、シート状物100の縁端部100b(タブ101)については、第2吐出口40の複数のスリット40aから吐出するエアと、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通したエアの吸引により、除塵される。
 ここで、シート状物100の縁端部100b(タブ101)の除塵について更に詳細に説明する。
 給気路41から連結路42aを通る高圧エアは、図20に示すように、開口43から徐々に広がる気体吐出路42bを通ってスリット40aから吐出する。スリット40aから吐出するエアの吐出圧力は図21に示すように分布する。即ち、開口43から気体吐出路42bの内周壁に沿ってスリット40aの搬送されるシート状物100(タブ101)の搬送方向Dcvにおける上流側端部から吐出するエアの吐出圧力Pe1は、気体吐出路42bの内周壁に沿うことなくスリット40aの開口43に対向する部分から直接吐出するエアの吐出圧力Pcより小さくなる。これにより、スリット40aの開口43に対向する部分から吐出するエア圧力Pcが所望の圧力(第1吐出口30からの吐出圧力より小さい)に維持されつつ、スリット40aの上流側端部から吐出するエアの吐出圧力Pe1が低くなる。
 このように、スリット40aの上流側端部から吐出するエアの吐出圧力Pe1が低くなることにより、スリット40aの上流側端部の対向領域Ebにおいてベルヌーイ効果に起因した負圧状態が発生し難くなる。よって、搬送されるシート状物100のタブ101がスリット40aの上流側端部の対向領域Ebに進入する際にベルヌーイ効果に起因して発生し得る負圧状態によってめくりあがることが防止されつつ、開口43に対向するスリット40aの部分から吐出する所望の吐出圧力Pcのエアによってそのタブ101に付着した塵埃が確実に除去される。
 なお、スリット40aの下流側端部から吐出するエアの吐出圧力Pe2(図21参照)も同様に低くなっており、搬送されるシート状物100のタブ101がスリット40aの下流側端部の対向領域からバタつくことなく安定した状態にて脱出し得る。
 また、上述した除塵装置10では、搬送されるシート状物100のタブ101が複数のスリット40aの上流側端部の対向領域Ebに進入する際に、タブ101は、複数のスリット40aのそれぞれから離散的にある吐出圧力Pe1のエアが吹き付けられる。そのため、シート状物100のタブ101が複数のスリット40aの上流側端部の対向領域Ebに進入する際に、そのタブ101の先頭部分全体に同時的に吐出エアが作用することがない。従って、開口43に対向するスリット40aの部分から所望の吐出圧力Pcのエアが吐出された状態で、タブ101の先頭部分に作用するエアによってそのタブ101がめくりあがることを確実に防止することができる。
 更に、第2吐出口40を構成する複数のスリット40aがシート状物100(タブ101)の搬送方向Dcv対して斜めに傾いているので、各スリット40aの対向領域をシート状物100のタブ101が通過する際に、その離散的に配列される複数のスリット40aからそのタブ101のより広い範囲に気体を吹き付けることができる。
 なお、第2吐出口40を構成する複数のスリット40aの配列態様は、上述したもの(図17、図18参照)に限定されない。例えば、図22に示すように、搬送されるシート状物100(タブ101)の幅方向、すなわち、シート状物100の搬送方向を横切る方向(直交する方向)において、複数のスリット40aをジグザグに配列するようにしてもよい。
 また、図23に示すように、第2吐出口40を構成する複数のスリット40aのそれぞれを、シート状物100(タブ101)の搬送方向Dcvに見て隣接するスリット40aに重なった状態で形成することもできる。この場合、シート状物100の搬送中に、離散的に配列された複数のスリット40aから、そのシート状物100(タブ101)に隙間なく気体を吹き付けることができる。その結果、シート状物100(タブ101)の表面をより確実に除塵することができる。
 更に、第2吐出口40の構成(形状)は、前述したような複数のスリット40aに限定されない。例えば、図24に示すように、シート状物100(タブ101)の搬送方向Dcvを横切る方向(例えば、直交する方向)、すなわち、除塵ヘッド11の幅方向に延びる細長孔45として第2吐出口を形成することができる。そして、除塵ヘッド11においては、給気路41から延びる連結路46aが、開口47を通して、細長孔45に至る気体吐出路46bにつながっている。気体吐出路46bの細長孔45に垂直な断面(図24で破線で示される)は、前述したもの(図20参照)と同様に、開口47から細長孔45まで徐々に広がる形状、具体的には、円弧状に徐々に広がる形状となる。
 このように第2吐出口が細長孔45で構成される除塵装置10では、前述したのと同様に、開口47から気体吐出路46bの内周壁に沿って細長孔45の搬送されるシート状物100(タブ101)の搬送方向Dcvにおける上流側端部EG1から吐出するエアの吐出圧力は、気体吐出路46bの内周壁に沿うことなく細長孔45の開口47に対向する部分から直接吐出するエアの吐出圧力より小さくなる。これにより、細長孔45の開口47に対向する部分から吐出するエア圧力を所望の圧力(第1吐出口30からの吐出圧力より小さい)に維持しつつ、細長孔45の上流側端部EG1から吐出するエアの吐出圧力を低くすることができる。
 このように細長孔45(第2吐出口)の上流側端部EG1から吐出する気体の吐出圧力が低くなることにより、上述したのと同様に、細長孔45の上流側端部EG1の対向領域Ebにおいてベルヌーイ効果に起因した負圧状態が発生し難くなる。よって、搬送されるシート状物100のタブ101が細長孔45の上流側端部EG1の対向領域Ebに進入する際にベルヌーイ効果に起因して発生し得る負圧状態によってめくりあがることを防止しつつ、細長孔45(第2吐出口)の開口47に対向する部分から吐出する所望の吐出圧力の気体によって搬送されるシート状物100のタブに付着した塵埃を確実に除去することができる。なお、細長孔45の下流側端部EG2から吐出するエアの吐出圧力も同様に低くなっており、搬送されるシート状物100のタブ101が細長孔45の下流側端部EG2の対向領域からバタつくことなく安定した状態にて脱出し得る。
 また、なお、第2吐出口が図24に示すような細長孔45で構成される場合、第2吐出口40が複数のスリット40aで構成する場合(図17-図20参照)と異なり、搬送されるシート状物100のタブ101が細長孔45の上流側端部EG1の対向領域Ebに進入する際に、細長孔45から吐出するエアがタブ101の先頭部分全体に同時に作用する。従って、このことを考慮して、細長孔45から吐出するエアの吐出圧力(開口47からの気体の吐出圧力)を調整する必要がある。
 なお、シート状物100を支持する支持部は、搬送ローラ15、55に限定されず、搬送されるシート状物100が当接するものであれば、平面状のものであっても、搬送ローラ15、55のような円筒曲面以外の曲面状のものであってもよい。更に、除塵措置100は、シート状物100を支持する支持部に対向して配置されるものでなくても、支持部によって特に支持されていないシート状物100の表面部分に対向して配置されるものであってもよい。
 また、除塵の対象となるシート状物は、ロールから繰り出されるシート状物であっても、枚葉のシート状物であってもよい。
 また、除塵の対象となるシート状物は、吐出口及び吸引口を通した気流の影響を受け得る薄くて広いものであればよく、いわゆるシート状と称されるものに限定されるだけでなく、前述した二次電池の製造に用いられる電極フィルムのようなフィルム状と称されるものであっても、膜状と称されるものであってもよい。
 以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
 本発明に係る除塵装置及び除塵方法は、凸片部(タブ)がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵できるという効果を有し、搬送されるシート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、そのシート状物の表面上の気体を吸引することにより前記シート状物表面の塵埃を除去する除塵装置及び除塵方法として有用である。
 10 除塵装置
 11 除塵ヘッド
 11a ヘッドブロック
 11b 吸引調整プレート
 12 給気ポート
 12a 第1給気ポート
 12b 第2吸気ポート
 13 排気ダクトユニット
 13a フランジ
 14 排気ポート
 15 搬送ローラ
 16 給気管
 17 ガイド板
 18 ガイド固定ブロック
 20 エア噴射室
 21 前側第1エア吸引室
 22 後側第1エア吸引室
 23 前側第2エア吸引室
 24 後側第2エア吸引室
 25 前側第1吸引調整孔
 26 後側第1吸引調整孔
 27 前側第2吸引調整孔
 28 後側第2吸引調整孔
 30 第1吐出口
 31 前側第1吸引口
 32 後側第1吸引口
 33 前側第2吸引口
 34 後側第2吸引口
 35 第2吐出口
 40 第2吐出口
 40a スリット
 41 給気路
 42a、46a 連結路
 42b,46b 気体吐出路
 43、47 開口
 45 細長孔
 100 シート状物
 100a シート本体
 100b 縁端部分
 101 タブ(凸片部)

Claims (16)

  1.  搬送されるシート状物の表面に対向し、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって配列された吐出口と吸引口とを備え、
     前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する、除塵装置であって、
     前記吐出口は、
     前記シート状物の幅方向における一方の縁端部分以外の部分に対して気体を吐出する第1吐出口と、
     前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含み、
     前記吸引口は、
     前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、
     前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む、
    除塵装置。
  2.  前記第1吐出口から吐出される気体の供給経路と第2吐出口から吐出される気体の供給経路とが異なる、請求項1記載の除塵装置。
  3.  前記第2吐出口の単位長当たりの開口面積は、前記第1吐出口の単位長当たりの開口面積より小さい、請求項1または2記載の除塵装置。
  4.  前記第2吐出口は、前記シート状物の搬送方向を横切る方向に並ぶ複数の小孔を含む、請求項3記載の除塵装置。
  5.  搬送される前記シート状物に対向する開口から前記第2吐出口まで徐々に広がる形状の気体吐出路を有する、請求項1または2記載の除塵装置。
  6.  前記気体吐出路の搬送される前記シート状物に垂直な断面は、円弧状に徐々に広がる形状を有する、請求項5記載の除塵装置。
  7.  前記第2吐出口は、前記シート状物の搬送方向を横切る方向に配列され、それぞれがその配列方向を横切る方向に延びる複数のスリットを含み、
     更に、前記複数のスリットのそれぞれに対して設けられ、前記シート状物に対向する開口からスリットまで延びる気体噴出路を有し、
     前記気体噴出路の前記スリットに垂直な断面は、前記開口から前記スリットまで徐々に広がる形状を有する、請求項1または2記載の除塵装置。
  8.  前記断面の形状は、円弧状に徐々に広がる形状である、請求項7記載の除塵装置。
  9.  前記複数のスリットのそれぞれは、前記シート状物の搬送方向に対して斜めに傾いて形成された、請求項7または8記載の除塵装置。
  10.  前記複数のスリットのそれぞれは、前記シート状物の搬送方向に見て隣接するスリットに重なった状態で形成された、請求項9記載の除塵装置。
  11.  前記複数のスリットは、平行に配置された、請求項7乃至10のいずれかに記載の除塵装置。
  12.  前記複数のスリットは、前記シート状物の搬送方向を横切る方向においてジグザグに配列さされた、請求項7乃至10のいずれかに記載の除塵装置。
  13.  前記第2吸引口の単位長当たりの開口面積は、前記第1吸引口の単位長当たりの開口面積より小さい、請求項1乃至12のいずれかに記載の除塵装置。
  14.  前記第2吸引口は、前記シート状物の搬送方向を横切る方向に並ぶ複数の小孔を含む、請求項13記載の除塵装置。
  15.  凸片部がある間隔をもって長手方向に連続して配列された形状の縁端部分を有するシート状物の除塵を行う除塵方法であって、
     搬送されるシート状物の表面に対向して配置され、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口と吸引口とを備えた除塵装置を用い、
     前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する気流発生工程を有し、
     前記気流発生工程において、
     前記吐出口からの気体の吐出は、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分に対するより、前記シート状物の前記縁端部分に対するほうが弱いとともに、
     前記吸引口を通した気体の吸引は、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上からより、前記縁端部分の表面上からのほうが弱い、除塵方法。
  16.  前記吐出口が、前記シート状物の前記縁端部分以外に対して気体を吐出する第1吐出口と、前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含み、
     前記吸引口が、
     前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む前記除塵装置を用い、
     前記気流発生工程において、
     前記第2吐出口からの気体の吐出を、前記第1吐出口からの気体の吐出より弱くするとともに、
     前記第2吸引口による気体の吸引を、前記第1吸引口による気体の吸引より弱くする、請求項15記載の除塵方法。
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