JP2021142450A - 除塵装置及び除塵方法 - Google Patents

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義彦 片岡
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Abstract

【課題】凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵できる除塵装置を提供することである。【解決手段】支持部(15)に当接しつつ搬送されるシート状物100の支持部(15)に当接した部分に対向して配置され、シート状物100の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口30と吸引口31、32とを備え、吐出口30からシート状物100の表面に対して気体を吐出しつつ、吸引口31、32を通してシート状物100の表面上の気体を吸引する、除塵装置であって、シート状物100の前記搬送方向に延びる所定幅の縁端部分を支持部(15)側に押さえるシート押さえ機構(17)を有する、構成となる。【選択図】図4

Description

本発明は、搬送されるシート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、そのシート状物の表面上の気体を吸引することにより前記シート状物表面の塵埃を除去する除塵装置及び除塵方法に関する。
従来、特許文献1に記載された除塵装置が知られている。この除塵装置は、ガイドロール(支持部)に巻きかけられ、そのガイドロールの回転により搬送されるシート状物の前記ガイドロールに当接した部分に対向して配置される。この除塵装置には、シート状物の搬送方向に直交する方向(シート状物の幅方向)に延びるスリット状の吐出口と吸引口(サクションボックスの開口部)とが、所定の間隔をもって、前記吐出口が前記吸引口より搬送方向の上流側に位置するように形成されている。そして、シート状物が搬送される過程で、前記除塵装置は、前記吐出口からシート状物の表面に対してエアを吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上のエアを吸引する。シート状物の表面に付着した塵埃が吐出口から吐出されるエアによってその表面から離れて浮遊し、その浮遊する塵埃が吸引口からエアとともに吸引される。これにより、シート状物の表面に付着した塵埃が除去される(除塵される)。
特開平5−138136号公報
ところで、例えば、二次電池(リチウムイオン電池など)の製造に際して、図1に示すような、シート状物100としての電極用フィルム(例えば、アルミ製フィルム、銅製フィルム)が使用される。このシート状物100では、シート本体100aからその幅方向(図1における横方向)に続く縁端部分100bは、幅方向に突出する複数のタブ101(凸片部)が所定間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状を有している。このようなシート状物100から、タブ101毎に、2種類の単電極フィルム片110a、110bが切り出される。そして、それら単電極フィルム110a、110bは、図2に示すように、絶縁フィルム111を挟みつつ交互に所定枚数積層される。そして、その最終的な積層体が、図3に示すように、タブ101が積層されてなる2つの電極ブロック210a、210bを有する電池ユニット200として形成される。
上述したような電池ユニット200の製造過程において、その材料となるシート状物100(電極用フィルム)の表面から塵埃の除去が必要となる。そこで、このシート状物100を前述した従来の除塵装置により除塵することが考えられる。
しかし、上述したような構造のシート状物100の除塵を前述した従来の除塵装置で行う場合、シート状物100のタブ101が配列される縁端部分100bは、搬送にともなうテンションが作用しないので、吐出口から吐出する気体の流れや吸気口を通して吸引される気体の流れによって、バタついたり、折れ曲がったり、吸気口に引き込まれたりしてしまう。その結果、シート状物100の縁端部分100bの表面の正常な除塵ができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵できる除塵装置を提供するものである。
本発明に係る除塵装置は、支持部に当接しつつ搬送されるシート状物の前記支持部に当接した部分に対向して配置され、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口と吸引口とを備え、前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する、除塵装置であって、
前記シート状物の前記搬送方向に延びる所定幅の縁端部分を前記支持部側に押さえるシート押さえ機構を有する、構成となる。
このような構成によれば、シート状物が支持部に当接しつつ搬送される過程で、当該シート状物の縁端部分がシート押え機構によって前記支持部側に押さえられる。このような状態のシート状物の表面に吐出口から吐出される気体が吹き付けられつつ、吸気口を通して当該シート状物の表面上の気体が吸引される。これにより、縁端部分が押さえ機構により支持部側に押さえられた状態のシート状物の表面の除塵が行われる。
本発明に係る除塵装置において、前記シート押え機構は、回転しつつ前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に対して押さえ付けるローラ機構を含む、構成とすることができる。
このような構成により、シート状物が支持部に当接しつつ搬送される過程で、当該シート状物の縁端部分がローラ機構によって前記支持部側に押さえ付けられる。
本発明に係る除塵装置において、前記ローラ機構は、前記吸引口の近傍に設けられた、構成とすることができる。
このような構成によれば、シート状物が支持部に当接しつつ搬送される過程で、当該シート状物の縁端部分が吸引口の近傍に設けられたローラ機構によって押えられる。これにより、シート状物の縁端部分が吸引口に引き込まれることを極力防止することができる。
本発明に係る除塵装置において、前記ローラ機構は、前記吸引口を前記搬送方向において挟む位置に配置された2つのローラを含む、構成とすることができる。
このような構成によれば、支持部に当接しつつ搬送されるシート状物が吸引口を通過する際に、当該吸引口の前後のそれぞれにおいてシート状物の縁端部分がローラによって押えられる。これにより、当該シート状物が吸引口を通過する際にその縁端部分が吸引口に引き込まれることを極力防止することができる。
本発明に係る除塵装置において、凸片部がある間隔をもって前記搬送方向に連続して配列された形状の前記縁端部分を有するシート状物の除塵を行う除塵装置であって、前記2つのローラの前記搬送方向の間隔は、前記凸片部の幅より小さく設定された、構成とすることができる。
このような構成によれば、支持部に当接しつつ搬送されるシート状物が吸引口を通過する際に、シート状物の縁端部分における凸片部は少なくとも2つのローラのいずれかで押えられるようになる。これにより、当該シート状物が吸引口を通過する際にその縁端部分における凸片部が吸引口に引き込まれることをより確かに防止することができる。
本発明に係る除塵装置において、前記シート押え機構は、搬送される前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に沿うようにガイドするガイド板を有する、構成とすることができる。
このような構成によれば、シート状物が支持部に当接しつつ搬送される過程で、当該シート状物の縁端部分は、ガイド板によって支持部に沿うようにガイドされて当該支持部側に押さえられながら移動する。
本発明に係る除塵装置において、前記吐出口は、前記シート状物の前記縁端部分以外に対して気体を吐出する第1吐出口と、前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含む構成とすることができる。
このような構成によれば、縁端部分がガイド板によって支持部に沿うようにガイドされつつシート状物が搬送される過程で、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面には第1吐出口から吐出される気体が吹き付けられるとともに、前記縁端部分の表面には第2吐出口から吐出される気体がガイド板を通して吹き付けられる。このようにシート状物の縁端部分とそれ以外の部分とに対して異なる吐出口から吐出される気体を吹き付けることができるので、シート状物の縁端部分には、それ以外の部分とは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吹き付けることができる。
本発明に係る除塵装置において、前記第2吐出口の単位長当たりの開口面積は、前記第1吐出口の単位長当たりの開口面積より小さい、構成とすることができる。
このような構成により、縁端部分がガイド板によって支持部に沿うようにガイドされつつシート状物が搬送される過程で、シート状物の縁端部分には、それ以外の部分より弱く気体を吹き付けることができる。
本発明に係る除塵装置において、前記吸引口は、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む、構成とすることができる。
このような構成により、縁端部分がガイド板によって支持部に沿うようにガイドされつつシート状物が搬送される過程で、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体が第1吸引口を通して吸引されるとともに、前記縁端部分の表面上の気体が第2吸引口を通して吸引される。このようにシート状物の縁端部分の表面上の気体とそれ以外の部分の表面上の気体とが異なる吸引口を通して吸引されるので、シート状物の縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からとは異なる、当該縁端部分の形態に適した強さで気体を吸引することができる。
本発明に係る除塵装置において、前記第2吸引口の単位長当たり開口面積は、前記第1吸引口の単位長当たりの開口面積より小さい、構成とすることができる。
このような構成により、縁端部分がガイド板によって支持部に沿うようにガイドされつつシート状物が搬送される過程で、シート状物の縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からより弱く気体を吸引することができる。
本発明に係る除塵方法は、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続して配列された形状の縁端部分を有するシート状物の除塵を行う除塵方法であって、支持部に当接しつつ前記長手方向に搬送される前記シート状物の前記支持部に当接した部分に対向して配置され、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口と吸引口とを備えた除塵装置を用い、前記シート状物が前記除塵装置を通過する際に、前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部側に押さえるシート押え工程を有し、前記シート状物が前記除塵装置を通過する際に、前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する、構成となる。
このような構成により、シート状物が支持部に当接しつつその長手方向に搬送される過程で、凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分がシート押え機構によって前記支持部側に押さえられる。このような状態のシート状物の表面に吐出口から吐出される気体が吹き付けられつつ、吸気口を通して当該シート状物の表面上の気体が吸引される。これにより、縁端部分における搬送方向に連続して配列された凸片部が押さえ機構により支持部側に押さえられた状態のシート状物の表面の除塵が行われる。
本発明に係る除塵方法において、前記シート押え工程は、回転するローラが前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に対して押さえる工程を含む、構成とすることができる。
このような構成により、シート状物が支持部に当接しつつその長手方向に搬送される過程で、凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分が回転するローラによって前記支持部側に押さえられる。
本発明に係る除塵方法において、前記シート押え工程は、ガイド板が搬送される前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に沿うようにガイドすることにより前記縁端部分を前記支持部に対して押さえる工程を含む、構成とすることができる。
このような構成により、シート状物が支持部に当接しつつその長手方向に搬送される過程で、凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分は、ガイド板によって支持部に沿うようにガイドされて当該支持部側に押さえられながら移動する。
本発明に係る除塵方法において、前記吐出口が、前記シート状物の前記縁端部分以外に対して気体を吐出する第1吐出口と、前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含む前記除塵装置を用い、前記第2吐出口からの気体の吐出を、前記第1吐出口からの気体の吐出より弱くする、構成とすることができる。
このような構成により、縁端部分がガイド板によって支持部に沿うようにガイドされつつシート状物が搬送される過程で、凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分には、それ以外の部分より弱く気体を吹き付けることができる。従って、シート状物の除塵に際して、吹き付けられる気体によって各凸片部が折れ曲がったり破損したりすることを確実に防止することができる。
本発明に係る除塵方法において、前記吸引口が、前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む除塵装置を用い、前記第2吸引口による気体の吸引を、前記第1吸引口による気体の吸引より弱くする、構成とすることができる。
このような構成により、縁端部分がガイド板によって支持部に沿うようにガイドされつつシート状物が搬送される過程で、凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分の表面上からは、それ以外の部分の表面上からより弱く気体が吸引される。従って、シート状物の除塵に際して、吸引される気体にともなって各凸片部が吸引口に引き込まれて折れ曲がったり破損したりすることを確実に防止することができる。
本発明に係る除塵装置及び除塵方法によれば、凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物をその長手方向に搬送させる際に、その凸片部がある間隔をもって搬送方向に連続して配列された形状となる当該シート状物の縁端部分がシート押え機構によって前記支持部側に押さえられるので、前記縁端部分の各凸片部が、吐出口から吐出される気体や、吸引口を通して吸引される気体によって折れ曲がったり破損したりすることが防止される。その結果、その凸片部がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵することができる。
図1は、除塵すべきシート状物の一例としての電極用フィルムを示す図である。 図2は、図1に示す電極用フィルムから切り出された単電極フィルム片の積層状態を示す図である。 図3は、図2に示すように複数の単電極フィルム片を積層して形成された電池ユニットを示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す斜視図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す側面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す平面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す正面図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置の構造示す分解斜視図(その1)である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置の構造示す分解斜視図(その2)である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置を示す底面図である。 図11は、除塵装置の図6、図7及び図10におけるA−A線断面を示す断面図である。 図12は、除塵装置の図6、図7及び図10におけるB−B線断面を示す断面図である。 図13は、除塵されるシート状物と除塵装置の吐出口及び吸引口との相対的な位置関係を拡大して示す図である。 図14は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す平面図である。 図15は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す正面図である。 図16は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す左側面図である。 図17は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す右側面図である。 図18は、本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置を示す底面図である。 図19は、本発明の第2実施の形態に係る除塵装置におけるローラ機構(2つのローラ)とシート状物との位置関係を拡大して示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る除塵装置は、図4−図13に示される。なお、図4は、その除塵装置を示す斜視図であり、図5は、その除塵装置を示す側面図であり、図6は、その除塵装置を示す平面図であり、図7は、その除塵装置を示す正面図である。また、図8及び図9のそれぞれは、その除塵装置の構造を示す分解斜視図であり、図10は、その除塵装置を示す底面図である。更に、図11は、その除塵装置の図6、図7及び図10におけるA−A線断面を示す断面図であり、図12は、その除塵装置の図6、図7及び図10におけるB−B線断面を示す断面図である。図13は、除塵されるシート状物と除塵装置の吐出口及び吸引口との相対的な位置関係を拡大して示す図である。
図4及び図5において、除塵の対象となるシート状物100は、支持部としての搬送ローラ15に巻きかけられ、あるテンションがかけられて張られた状態で、搬送ローラ15の回転によりその長手方向(搬送方向Dcv)に搬送される。このシート状物100は、例えば、前述した例(図1〜図3参照)と同様に、二次電池の製造に用いられる電極フィルムであって、シート本体100aからその幅方向に続く縁端部分100bの形状が、複数のタブ101(凸片部)が所定間隔をもって長手方向に連続的に配列されたものとなっている。なお、搬送ローラ15にて搬送されるシート状物100の各タブ101(縁端部分100b)には、テンションがかからない。
除塵装置10は、搬送ローラ15に巻きかけられたシート状物100の当該搬送ローラ15に当接した部分に対向して配置される(図4及び図5参照)。また、図4及び図5とともに図6及び図7に示すように、この除塵装置10は、搬送ローラ15の回転軸方向(シート状物100の幅方向、シート状物100の搬送方向Dcvに直交する方向、図6及び図7それぞれにおける横方向)に延びる長尺ブロック状の除塵ヘッド11と、除塵ヘッド11の上面に沿って延びる排気ダクトユニット13とを備えている。排気ダクトユニット13は、底部が開口しており、その開口縁部分にフランジ13aが形成されている。排気ダクトユニット13のフランジ13aが除塵ヘッド11の上面に複数のボルトによって固定されることにより、除塵ユニット11と排気ダクトユニット13とが一体となり、排気ダクトユニット13の内部に排気経路としての空間が形成される。排気ダクトユニット13の側面に排気ポート14が設けられている。排気ポート14は、吸引機構(例えば、真空ポンプ:図示略)に接続され、その吸引機構の動作により、排気ダクトユニット13の排気経路を通るエアが排気ポート14を通って外部に排出される。
除塵ヘッド11の側面には給気ポート12が設けられている。給気ポート12は、加圧エアを供給する給気機構(例えば、加圧ポンプ:図示略)に接続され、その給気機構の動作により、給気ポート12を通して加圧エアが除塵ヘッド11(後述するエア噴射室20)内に取り入れられる。また、除塵ヘッド11には、その側面から差し込まれた給気管16が設けられている。この給気管16もまた外部の給気機構(図示略)に接続され、その給気機構の動作により加圧エアが導入される。なお、給気ポート12に接続される給気機構と給気管16に接続される給気機構とは、同じであっても、異なっていてもよい。除塵ヘッド11の搬送ローラ15に対向する面には、シート状物100のタブ101の形成された縁端部分100bを搬送ローラ15(支持部)側に押さえて当該搬送ローラ15に沿うようにガイドするガイド板17(シート押さえ機構)が固定されている。
除塵ヘッド11は、図4−図7とともに図8及び図9に示すように、ヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとが重ねられた構造となっている。ヘッドブロック11aには、それぞれ吸引調整プレート11bとの接合面で開口する空間として、エア噴射室20、前側第1エア吸引室21、後側第1エア吸引室22、前側第2エア吸引室23、及び後側第2エア吸引室24が形成されている。エア噴射室20は、ヘッドブロック11aの幅方向の中央部において長手方向に延びる。ヘッドブロック11aの長手方向に延びる前側第1エア吸引室21と前側第2エア吸引室23とは、ヘッドブロック11aの前側縁(シート状物100の搬送方向Dcvの上流側に対応)に沿って並んで配置される。ヘッドブロック11aの長手方向に延びる後側第1エア吸引室22と後側第2エア吸引室24とは、ヘッドブロック11aの後側縁(シート状物100の搬送方向Dcvの下流側に対応)に沿って並んで配置される。前側第2エア吸引室23及び後側第2エア吸引室24それぞれは、前側第1エア吸引室21及び後側第1エア吸引室22それぞれより短く、その長さは、除塵の対象となるシート状物100のタブ101の形成された縁端部分100b(図1参照)の幅に概ね対応する。また、前側第1エア吸引室21及び後側第1エア吸引室22のそれぞれの長さは、シート状物100のシート本体100a(図1参照)の幅に概ね対応する。
吸引調整プレート11bには、それぞれ貫通するように、それぞれ複数の長孔で構成された前側第1吸引調整孔25及び後側第1吸引調整孔26と、それぞれ複数の小孔で構成された前側第2吸引調整孔27及び後側第2吸引調整孔28とが形成されている。そして、前側第2吸引調整孔27及び後側第2吸引調整孔28それぞれの総開口面積は、前側第1吸引調整孔25及び後側第1吸引調整孔26それぞれの総開口面積より小さい。ヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとは、重ねられた状態で、前述した排気ダクトユニット13(フランジ13a)とともに複数のボルトによって固定される。このようにヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとが重ねられた状態で、ヘッドブロック11aの前側第1エア吸引室21と吸引調整プレート11bの前側第1吸引調整孔25とが対向するとともに、ヘッドブロック11aの前側第2エア吸引室23と吸引調整プレート11bの前側第2吸引調整孔27とが対向する。また、ヘッドブロック11aの後側第1エア吸引室22と吸引調整プレート11bの後側第1吸引調整孔26とが対向するとともに、ヘッドブロック11aの後側第2エア吸引室24と吸引調整プレート11bの後側第2吸引調整孔28とが対向する。そして、ヘッドブロック11aと吸引調整プレート11bとが重ねられた状態で、ヘッドブロック11aのエア噴射室20は、吸引調整プレート11bによって閉鎖される。
図4−図9とともに、図10に示すように、除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)の搬送ローラ15に対向する面には、その幅方向における中央部にその長手方向に延びるスリット状の第1吐出口30が形成されている。また、その面には、前側縁に沿って細長矩形状の前側第1吸引口31が形成されるとともに、後側縁に沿って細長矩形状の後側第1吸引口32が形成されている。シート状物100が搬送ローラ15によって搬送される状態で、除塵装置10において所定間隔をもって搬送方向Dcvに並ぶ第1吐出口30、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32のそれぞれは、そのシート状物100のシート本体100aに対向する。
そして、図11に示すように、第1吐出口30は、ヘッドブロック11aに形成されたエア噴射室20に連通しており、給気ポート12からエア噴射室20に導入される加圧エアが第1吐出口30から吐出されるようになっている。また、前側第1吸引口31は、ヘッドブロック11aに形成された前側第1エア吸引室21及び吸引調整プレート11bに形成された前側第1吸引調整孔25を通して排気ダクトユニット13内の空間(排気経路)に連通している。また、後側第1吸引口32は、ヘッドブロック11aに形成された後側第1吸引室22及び吸引調整プレート11bに形成された後側第1吸引調整孔26を通して排気ダクトユニット13内の空間に連通している。排気ダクトユニット13の排気経路(空間)を通るエアが排気ポート14を通って外部に排出されることに伴って、排気ダクトユニット13内の空間に連通する前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32を通してエアが吸引される。
図10に戻って、除塵ヘッド11(ヘッドブロック11a)の搬送ローラ15に対向する面に固定されたガイド板17には、前側第1吸引口31と長手方向に並んで、前側第2吸引口33が形成されている。この前側第2吸引口33は、一直線上に並んだ複数の小孔で構成され、その単位長当たりの総開口面積は、前側第1吸引口31の単位長当たりの開口面積より小さい。また、ガイド板17には、後側第1吸引口32と長手方向に並んで、後側第2吸引口34が形成されている。この後側第2吸引口34は、前側第2吸引口33と同様に、一直線上に並んだ複数の小孔で構成され、その単位長当たりの総開口面積は、後側第1吸引口32の単位長当たりの開口面積より小さい。
そして、図12に示すように、ガイド板17に形成された前側第2吸引口33は、ヘッドブロック11aに形成された前側第2エア吸引室23及び吸引調整プレート11bに形成された前側第2吸引調整孔27を通して排気ダクトユニット13内の空間(排気経路)に連通している。また、ガイド板17に形成された後側第2吸引口34は、ヘッドブロック11aに形成された後側第2エア吸引室24及び吸引調整プレート11bに形成された後側第2吸引調整孔28を通して排気ダクトユニット13内の空間に連通している。排気ダクトユニット13の空間(排気経路)を通るエアが排気ポート14を通って外部に排出されることに伴って、排気ダクトユニット13内の空間に連通する前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通してエアが吸引される。
図10及び図12に示すように、給気管16は、除塵ヘッド11のヘッドブロック11aに差し入れられて、その閉鎖された端部がガイド板17の縁端近傍に至っている。ガイド板17には、前側第2吸引口33と後側第2吸引口34との間の前側第2吸引口33に近い所定位置に、それらと平行となるように第2吐出口35が形成されている。第2吐出口35は、一直線上に並んだ複数の小孔で構成され、その単位長当たりの総開口面積は、第1吐出口30の単位長当たりの開口面積より小さい。そして、ガイド板17に形成された第2吐出口35は、ヘッドブロック11aに差し入れられた給気管16に連通しており、給気管16に導入される加圧エアが第2吐出口35から吐出されるようになっている。
上述したような構造の除塵装置10により、シート状物100に対する除塵は次のように行われる。
シート状物100は、搬送ローラ15の回転により、シート本体100aにあるテンションがかけられた状態で搬送される。このように搬送されるシート状物100が除塵装置10を通過する際、図4及び図5とともに、図13に示すように、そのシート状物100のタブ101が連続して配列された縁端部分100bは、ガイド板17により搬送ローラ15に沿うようにガイドされて搬送ローラ15側に押されながら移動する(シート押さえ工程)。
除塵装置10では、第1吐出口30及び第2吐出口35それぞれの単位長当たりの開口面積の違いにより、第2吐出口35からのエア吐出の強さは、第1吐出口30からのエア吐出の強さより小さい。また、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32それぞれと、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34それぞれとの単位長当たりの開口面積の違い、また、吸引調整プレート11bの前側第1吸引調整孔25及び後側第1吸引調整孔26それぞれと、前側第2吸引調整孔27及び後側第2吸引調整孔28それぞれとの単位長当たりの開口面積の違いにより、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34それぞれを通したエア吸引の強さは、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32それぞれを通したエア吸引の強さより小さい。
そして、シート状物100の移動の過程において、除塵装置10の第1吐出口30から比較的強く吐出されるエアがシート状物100の主にシート本体100aの表面に吹き付けられつつ、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32のそれぞれを通してシート本体100aの表面上のエアが比較的強く吸引される。第1吐出口30からのエアによって主にシート本体100aの表面から浮き上がった塵埃が前側第1吸引口31及び後側吸引口32を通してエアとともに吸引される。これにより、シート状物100の主にシート本体100aの表面が除塵される。
また、シート状物100の移動に際して、ガイド板17によって搬送ローラ15側に押さえられて搬送ローラ15に沿うようにガイドされるシート状100の縁端部分100bは、図13に示すように、前側第2吸引口33、第2吐出口35及び後側第2吸引口34に対向しつつ移動する。その過程において、第2吐出口35から比較的弱く吐出されるエアがシート状物100の縁端部分100bの表面に吹き付けられつつ、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34のそれぞれを通してシート状物100の縁端部分100bの表面上のエアが比較的弱く吸引される。第2吐出口35からのエアによって、ガイド板17によって押えられたシート状物100の各タブ101(縁端部分100b)の表面から浮き上がった塵埃が前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通してエアとともに吸引される。これにより、シート状物100(縁端部分100b)の各タブ101は、バタついたり、折れ曲がったり、各吸引口33、34に引き込まれたりすることなく、その表面の除塵が行われる。
上述したような除塵装置10によれば、第1吐出口30から比較的強く吐出されるエアと、前側第1吸引口31及び後側第1吸引口32を通したエアの比較的強い吸引とにより、シート状物100の主に本体部分100aを確実に除塵することができる。一方、シート状物100の縁端部分100bについては、ガイド板17による搬送ローラ15側への押さえ、また、第2吐出口35から比較的弱いエアの吐出及び前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34を通したエアの比較的弱い吸引のそれらが相まって、タブ101が、バタついたり、折れ曲がったり、吸引口に引き込まれたりすることなく、その表面を正常に除塵することができる。
上述した第1の実施の形態に係る除塵装置10では、第1吐出口30を挟んで2つの吸引口(前側第1吸引口31、後側第1吸引口32)が設けられたがこれに限定されず、いずれか一方の吸引口を設けるだけでもよい。その場合、前側第2吸引口33及び後側第2吸引口34の対応するいずれか一方を設ければよい。
また、主にシート本体100aに対する第1吐出口30と縁端部分100bに対する第2吐出口35とが、また、主にシート本体100aに対する2つの第1吸引口31、32と縁端部分100bに対する2つの第2吸引口33、34とが設けられたが、これに限定されない。シート本体100a及び縁端部分100bに同じ強さでエアを吐出する単一の吐出口、シート本体100a及び縁端部分の表面上から同じ強さでエアを吸引する単一の吸引口を設けるようにしてもよい。この場合であっても、縁端部分100bはガイド板17によって搬送ローラ15側に押さえられて搬送ローラ15に沿うようにガイドされるので、縁端部分100bのタブ101がバタついたり、折れ曲がったり、吸引口に引き込まれたりすることなく、その縁端部分100b(タブ101)を正常に除塵することができる。
なお、第2吐出口35、前側第2吸引口33、後側第2吸引口34の形状は、上述したものに限定されず、例えば、それらは非平行に配置されるものであってもよく、また、それぞれは、単一の孔やバラバラに散らばるように配置された複数の小孔等で構成されるものであってもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態に係る除塵装置は、図14−図19に示される。なお、図14は、その除塵装置を示す平面図であり、図15は、その除塵装置を示す正面図であり、図16は、その除塵装置を示す左側面図であり、図17は、その除塵装置を示す右側面図である。また、図18は、その除塵装置を示す底面図であり、図19は、その除塵装置におけるローラ機構(2つのローラ)とシート状物との位置関係を拡大して示す図である。
図14−図19において、この除塵装置50は、前述した第1の実施の形態と同様に、搬送ローラ55に巻きかけられたシート状物100の当該搬送ローラ55に当接した部分に対向して配置される(特に、図16、図17参照)。除塵装置50は、搬送ローラ55の回転軸方向(シート状物100の搬送方向Dcvに直交する方向)に延びる長尺ブロック状の除塵ヘッド51と、除塵ヘッド51の上面に沿って延びる排気ダクトユニット53とを備えている。排気ダクトユニット53の周縁部分に形成されたフランジ53aが除塵ヘッド51の上面に複数のボルトによって固定されることにより、除塵ヘッド51と排気ダクトユニット53とが一体となり、排気ダクトユニット53の内部に排気経路としての空間が形成される。第1の実施の形態と同様に、排気ダクトユニット53の排気経路(空間)を通るエアが吸引機構(図示略)の動作により排気ポート54を通って外部に排出され、除塵ヘッド51には、給気機構(図示略)の動作により給気ポート52を通して加圧エアが取り入れられる。
除塵ヘッド51の搬送ローラ55に対向する面には、図18に示すように、その長手方向(搬送方向Dcvに直交する方向)に延びるスリット状の吐出口60が形成されている。その面には、また、吐出口60のシート状物100の搬送方向Dcvの上流側に、吐出口60と平行に細長矩形状の吸引口61が長手方向に延びるように形成されている。吐出口60は、除塵ヘッド51内に形成されたエア噴射室(図示略)に連通しており、給気ポート52からエア噴射室に取り込まれた加圧エアが吐出口60から吐出するようになっている。また、吸引口61は、除塵ヘッド51内に形成されたエア吸引室(図示略)を通して排気ダクトユニット53内の空間(排気経路)に連通しており、排気ポート54を通した排気により、吸引口61を通してエアが吸引されるようになっている。
除塵ヘッド51には、搬送されるシート状物100のタブ101が連続的に配列される縁端部分100bを搬送ローラ55側に押さえるローラ機構56(シート押さえ機構)が設けられている(図16−図19参照)。このローラ機構56は、2つのローラ、シート状物100の搬送方向Dcvの上流側に配置される前側ローラ56aと搬送方向Dcvの下流側に配置される後側ローラ56bとを含む。これら前側ローラ56a及び後側ローラ56bは、シート状物100のタブ101が形成された縁端部分100bが通る除塵ヘッド51の底面に形成された窓から部分的に突出するように、除塵ヘッド51内に回転自在に支持されている。また、前側ローラ56aと後側ローラ56bとは、吸引口61の近傍に、詳しくは、吸引口61をシート状物100の搬送方向Dcvにおいて挟むように(後側ローラ56bが部分的に吸引口61に入り込む状態で)、かつ、その搬送方向Dcvに延びる一直線上に配置されている。図19に詳しく示すように、前側ローラ56aと後側ローラ56bとの前記搬送方向Dcvの間隔bは、シート状物100(縁端部分100b)のタブ101の幅aよりも小さく設定されている。
上述したような構造の除塵装置50により、シート状物100に対する除塵は次のように行われる。
前述した第1の実施の形態の場合と同様に、シート状物100は、搬送ローラ55の回転により、シート本体100aにあるテンションがかけられた状態で搬送される。シート状物100の移動の過程において、除塵装置50の吐出口60から吐出されるエアがシート状物100(シート本体100a及び縁端部分100bを含む)の表面に吹き付けられつつ、吸引口61を通してシート状物100の表面上のエアが吸引される。吐出口60からのエアによってシート状物100の表面から浮き上がった塵埃が吸引口61を通してエアとともに吸引される。これにより、シート状物100の表面が除塵される。
移動するシート状物100の表面が上述したように除塵される過程において、シート状物100の縁端部分100bにおける各タブ101は、回転する前側ローラ56a及び後側ローラ56b(ローラ機構56)によって搬送ローラ55側に押さえられた状態に維持される。これにより、シート状物100(縁端部分100b)の各タブ101が、バタついたり、折れ曲がったり、吸引口61に引き込まれたりすることなく、その表面の除塵が行われる。特に、前側ローラ56a及び後側ローラ56bは、吸引口61の近傍でシート状物100の搬送方向Dcvにおいてその吸引口60を挟むように配置されているので、更に、それら2つのローラ56a、56bの間隔bがタブ101の幅aより小さく(b<a)設定されて、シート状物100が移動する際にタブ101は常に前側ローラ56a及び後側ローラ56bの少なくとも一方によって搬送ローラ55側に押さえられた状態が維持されるので、タブ101が吸引口61に引き込まれることが確実に防止される。
上述したような除塵装置50によれば、吐出口60から吐出されるエアと、吸引口61を通したエアの吸引とにより、シート状100の表面を確実に除塵することができる。その際、タブ101が連続するシート状物100の縁端部分100bがローラ機構56(前側ローラ56a、後側ローラ56b)によって搬送ローラ55側に押さえられて、各タブ101が、バタついたり、折れ曲がったり、吸引口60引き込まれたりするが防止されるので、その縁端部分100bについても正常に除塵することができる。
上述した除塵装置50では、ローラ機構56を2つのローラ56a、56bで構成したが、これに限定されない。ローラ機構56は、単一または3つ以上のローラで構成することもできる。また、複数のローラが設けられる場合、ローラ間隔は、タブ101の幅以上に設定されるものであってもよい。
また、シート押さえ機構として、第1の実施の形態ではガイド板17を、第2の実施の形態ではローラ機構56を、それぞれ用いたが、これに限定されない。シート押さえ機構は、シート状物100の搬送方向Dcvに延びる所定幅の縁端部分100bを搬送ローラ15、55(支持部)側に押さえるものであれば特に限定されない。
なお、除塵の対象となるシート状物は、ロールから繰り出されるシート状物であっても、枚葉のシート状物であってもよい。
また、支持部は、搬送ローラ15、55に限定されず、搬送されるシート状物100が当接するものであれば、平面状のものであっても、搬送ローラ15、55のような円筒曲面以外の曲面状のものであってもよい。
更に、除塵の対象となるシート状物は、吐出口及び吸引口を通した気流の影響を受け得る薄くて広いものであればよく、いわゆるシート状と称されるものに限定されるだけでなく、前述した二次電池の製造に用いられる電極フィルムのようなフィルム状と称されるものであっても、膜状と称されるものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
本発明に係る除塵装置及び除塵方法は、凸片部(タブ)がある間隔をもって長手方向に連続的に配列された形状の縁端部分を有するシート状物の表面を正常に除塵できるという効果を有し、搬送されるシート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、そのシート状物の表面上の気体を吸引することにより前記シート状物表面の塵埃を除去する除塵装置及び除塵方法として有用である。
10 除塵装置
11 除塵ヘッド
11a ヘッドブロック
11b 吸引調整プレート
12 給気ポート
13 排気ダクトユニット
13a フランジ
14 排気ポート
15 搬送ローラ
16 給気管
17 ガイド板
20 エア噴射室
21 前側第1エア吸引室
22 後側第1エア吸引室
23 前側第2エア吸引室
24 後側第2エア吸引室
25 前側第1吸引調整孔
26 後側第1吸引調整孔
27 前側第2吸引調整孔
28 後側第2吸引調整孔
30 第1吐出口
31 前側第1吸引口
32 後側第1吸引口
33 前側第2吸引口
34 後側第2吸引口
35 第2吐出口
50 除塵装置
51 除塵ヘッド
52 給気ポート
53 排気ダクトユニット
53a フランジ
54 排気ポート
55 搬送ローラ
56 ローラ機構
56a 前側ローラ
56b 後側ローラ
60 吐出口
61 吸引口
100 シート状物
100a シート本体部
100b 縁端部分
101 タブ(凸片部)

Claims (15)

  1. 支持部に当接しつつ搬送されるシート状物の前記支持部に当接した部分に対向して配置され、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口と吸引口とを備え、
    前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する、除塵装置であって、
    前記シート状物の前記搬送方向に延びる所定幅の縁端部分を前記支持部側に押さえるシート押さえ機構を有する、除塵装置。
  2. 前記シート押え機構は、回転しつつ前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に対して押さえ付けるローラ機構を含む、請求項1記載の除塵装置。
  3. 前記ローラ機構は、前記吸引口の近傍に設けられた、請求項2記載の除塵装置。
  4. 前記ローラ機構は、前記吸引口を前記搬送方向において挟む位置に配置された2つのローラを含む、請求項3記載の除塵装置。
  5. 凸片部がある間隔をもって前記搬送方向に連続して配列された形状の前記縁端部分を有するシート状物の除塵を行う除塵装置であって、
    前記2つのローラの前記搬送方向の間隔は、前記凸片部の幅より小さく設定された、請求項4記載の除塵装置。
  6. 前記シート押え機構は、搬送される前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に沿うようにガイドするガイド板を有する、請求項1記載の除塵装置。
  7. 前記吐出口は、
    前記シート状物の前記縁端部分以外に対して気体を吐出する第1吐出口と、
    前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含む請求項6記載の除塵装置。
  8. 前記第2吐出口の単位長当たりの開口面積は、前記第1吐出口の単位長当たりの開口面積より小さい、請求項7記載の除塵装置。
  9. 前記吸引部は、
    前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、
    前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む、請求項6乃至8のいずれかに記載の除塵装置。
  10. 前記第2吸引口の単位長当たり開口面積は、前記第1吸引口の単位長当たりの開口面積より小さい、請求項9記載の除塵装置。
  11. 凸片部がある間隔をもって長手方向に連続して配列された形状の縁端部分を有するシート状物の除塵を行う除塵方法であって、
    支持部に当接しつつ前記長手方向に搬送される前記シート状物の前記支持部に当接した部分に対向して配置され、該シート状物の搬送方向に所定の間隔をもって該搬送方向を横切る方向に延びる吐出口と吸引口とを備えた除塵装置を用い、
    前記シート状物が前記除塵装置を通過する際に、前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部側に押さえるシート押え工程を有し、
    前記シート状物が前記除塵装置を通過する際に、前記吐出口から前記シート状物の表面に対して気体を吐出しつつ、前記吸引口を通して前記シート状物の表面上の気体を吸引する、除塵方法。
  12. 前記シート押え工程は、
    回転するローラが前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に対して押さえる工程を含む、請求項11記載の除塵方法。
  13. 前記シート押え工程は、
    ガイド板が搬送される前記シート状物の前記縁端部分を前記支持部に沿うようにガイドすることにより前記縁端部分を前記支持部に対して押さえる工程を含む、請求項11記載の除塵方法。
  14. 前記吐出口が、
    前記シート状物の前記縁端部分以外に対して気体を吐出する第1吐出口と、
    前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分に対して気体を吐出する第2吐出口と、を含む前記除塵装置を用い、
    前記第2吐出口からの気体の吐出を、前記第1吐出口からの気体の吐出より弱くする、請求項13記載の除塵方法。
  15. 前記吸引口が、
    前記シート状物の前記縁端部分以外の部分の表面上の気体を吸引する第1吸引口と、
    前記ガイド板を通して前記シート状物の前記縁端部分の表面上の気体を吸引する第2吸引口と、を含む除塵装置を用い、
    前記第2吸引口による気体の吸引を、前記第1吸引口による気体の吸引より弱くする、請求項13または14記載の除塵方法。
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