JP2021011361A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送流による紙葉類の安定搬送を期待できる紙葉類搬送装置を提供する。【解決手段】搬送管2は、第1,第2主搬送壁211,212間の上下開口を上,下部カバー体221,222で塞いで紙幣3を搬送する流体通過空間23を形成し、上,下部カバー体221,222には、誘導プレート26を設ける。搬送管2内に圧送された搬送用エアを、誘導プレート26によって第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導し、エア帰還孔24より主搬送路231へ戻る帰還流を効率良く生じさせる。各エア帰還孔24からの帰還流により、紙幣3を主搬送路231内で安定的に搬送する。【選択図】図1

Description

本発明は、上流から下流に向けて搬送用流体が流れる搬送管にて、紙葉類を上流から下流へ搬送する紙葉類搬送装置に関する。
従来、薄いプラスチック製あるいは紙製のカードや紙幣といった紙葉類を搬送するとき、ベルトやローラを用いて紙葉類を挟み込んで送り出す紙葉類搬送装置が知られており、市場にも普及している。例えば、パチンコやスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場においては、遊技機に隣接させて遊技媒体貸出装置等が設けられており、この遊技媒体貸出装置内で紙幣をストックせずに、紙幣金庫部等へ搬送して管理する場合、紙葉類搬送装置が用いられる。遊技場の紙葉類搬送装置では、遊技媒体貸出装置等の紙幣識別部により判別された紙幣を取り込み、ベルトやローラから成る搬送機構によって、遊技機を設置した遊技島の島端に取り付けられた紙幣金庫部まで搬送するのである。
このような紙葉類搬送装置では、ベルトやローラで紙幣を挟み込む機構を使って搬送している為に、ベルトやローラの継ぎ渡し部分にて紙幣詰まりがしばしば発生するという問題があった。紙幣詰まりを解消するためには、遊技機で遊技中の遊技客に遊技を中断してもらい、遊技島内の不具合箇所を特定し、詰まった紙幣を取り除かなければならず、来店客に迷惑をかけると共に、遊技店員にとっての負担も少なくなかった。
近年においては、搬送管内に搬送用の空気流を発生させ、空気流に乗せて紙幣を搬送する紙葉類搬送装置が提案されている。空気流により紙幣を搬送するなら、ベルトやローラといった機構を使わないので、機構部分で紙幣が詰まるというリスクがない。空気搬送の紙葉類搬送装置として、紙幣の後端部を変形させ、変形部に搬送用の空気流の風圧を作用させることにより、紙幣の搬送をスムーズにしたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、軽量の搬送補助体を紙幣の後方に配置し、搬送補助体を空気流で搬送方向へ送り出すことにより、搬送補助体が紙幣を後方から搬送方向へ押し動かし、間接的に紙幣の搬送を実現した紙葉類搬送装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
また、紙葉類を直接空気流で搬送しようとすると、搬送方向に空気流を受けることが出来ず、搬送管の内壁面に紙幣が吸着されて搬送されなくなるという問題がある。このような紙葉類の吸着が生じる基本原理を、図9(A)を参照しつつ説明する。紙葉類搬送路として機能する搬送管102は、四側壁(左側壁1021、右側壁1022、上壁1023、下壁1024)に囲まれた流路であり、上流側から下流側へ向かう送風方向WDの搬送流が流れ続ける。
搬送管102内を搬送流が流れると、送風方向WDに直交する向きに圧力が生じる。左側壁1021の内壁面には圧力Plが、右側壁1022の内壁面には圧力Prが、上壁1023の内壁面には圧力Ptが、下壁1024の内壁面には圧力Pbがそれぞれ作用し、その力は、搬送流の速度の二乗に比例して高くなる。紙葉類は、その薄さゆえに後縁から搬送流を受け難く、また、上下方向の圧力Pt,Pbの力を上縁と下縁が受けることは無いに等しい。しかしながら、紙葉類の二面は、対向する左側面1021と右側面1022に向かう圧力Pl,Prの影響を大きく受けてしまう。
従って、圧力Pl,Prにより、紙葉類が左右側壁1021,1022の内壁面に張り付くという現象が発生してしまうのである。なお、薄い紙葉類の両面に沿って流れる搬送流が均衡している場合は、紙葉類が左右側壁1021,1022へ引きつけられることは無いが、搬送流に僅かな差が生じると、紙葉類の側面にかかる圧力に差が生じ、弱圧力の側へ引き寄せられて内壁面に接触してしまう。接触した紙葉類は左右側壁1021,1022との摩擦力が搬送流の力を上回るため、内壁面に吸着されたまま停滞し、下流へ搬送されなくなるのである。
このような搬送管構造に由来する原因によって紙幣が内壁面へ吸着されることを防ぐために、壁面に沿った壁流を生じさせて、紙幣が壁面に吸着されないように工夫した紙葉類搬送装置も提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
特許第4130697号公報 特許第5563883号公報 特許第6339732号公報
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献3に記載された発明には、以下のような問題がある。
特許文献1に記載の発明においては、搬送対象である紙幣が有する癖、皺、よれ具合、コシの強さ等が紙幣毎に異なっているために、搬送中に維持するべき変形形状が一定とならず、搬送管内での詰まりの要因となっていた。更に、搬送のために変形させた紙幣を搬送後に伸長させる必要があるため、紙幣の変形と伸長を繰り返すことで、紙幣の劣化が加速するという問題もある。
特許文献2に記載の発明においては、押し込みユニットを用いて紙幣を強制的に押し出すため、紙幣が内壁面に強力に吸着した場合には紙幣が圧縮変形し、搬送管内での詰まりの要因になると共に、紙幣に致命的なダメージが加わるといった問題がある。また、特許文献2に記載の発明が採用している押し込みユニット方式は、風量の影響を受けやすく、湾曲部の搬送や長距離搬送には不向きである。更に、特許文献2に記載の発明では、搬送補助体の強度不足も問題となり、紙幣回収部にて搬送補助体が衝突する等の要因で変形・破損し、流路上を動かなくなって停止することがあるため、定期的な交換を必要とする。
このように、特許文献1や特許文献2に記載された発明は、搬送流による紙葉類の安定搬送が期待できないという問題が大きい。これらの発明に対して、特許文献3に記載の発明は、壁面に沿った壁流を生じさせることで紙幣が側壁に張り付いて滞留することを防ぎ、紙幣の安定搬送を行えるものとして開示されている。特許文献3に記載の発明の概略構造につき、図9(B)を参照して説明する。紙葉類の被搬送物103を搬送する搬送管102内に一対の対向板104,104を設け、対向板104と対向板104との間に搬送路105を形成し、各対向板104と管壁との間に気流路106,106を形成する。対向板104には、壁流発生部となる貫通孔104aを千鳥格子状に配置し、気流路106から搬送路105へ流入した気流が壁面に沿って流れる壁流Fsが生じるというのである。いわば、被搬送物103を搬送するための主たる気流である搬送流Fmの両側(被搬送物103の両側面側)に、それぞれ壁流Fmを生じさせ、被搬送物103が対向板104に近づいて吸着されることを防止しようという技術である。
しかしながら、引用文献3に記載の発明では、搬送路105と気流路106とに顕著な圧力差が無いため、気流路106から貫通孔104aを抜けて搬送路105へ流入する強い気流は期待できず、必ずしも有効な壁流Fsを得ることができない。このため、対向壁104に近づいた被搬送物103が、弱い壁流Fsに阻まれること無く対向壁104に張り付いてしまうことが起こり得る(図9(C)を参照)。このようにして、被搬送物103が対向壁104に張り付いてしまうと、その上流側で発生した弱い壁流Fsが被搬送物103を覆うように流れ、被搬送物103を一層強く対向壁104へ押しつけてしまう現象が発生する。こうなると、被搬送物103が塞いだ貫通孔104aに気流路106側から作用する圧力よりも、被搬送物103を覆うように流れる壁流Fsの方が強いため、被搬送物103は対向壁104から剥離せず、張り付いたままとなってしまう。したがって、特許文献3に記載された発明においても、搬送流による紙葉類の安定搬送を期待できないのである。
そこで、本発明は、搬送流による紙葉類の安定搬送を可能にする紙葉類搬送装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、上流から下流に向けて搬送用流体が流れる搬送管にて、紙葉類を上流から下流へ搬送する紙葉類搬送装置であって、前記紙葉類を搬送する主搬送路を含む流体通過空間が内部に形成される前記搬送管は、前記紙葉類の主たる2面に対向するよう内壁面側が配置された一対の主搬送壁部と、これら対向する主搬送壁部における前記紙葉類の搬送方向に直交する二方向の少なくとも一方端側に設ける端部カバーとを備え、前記対向する主搬送壁部における前記端部カバー配設側には、各外壁面側から各内壁面側に前記搬送用流体が通過し得る流体帰還孔を、前記搬送方向へ所要間隔でそれぞれ設け、前記端部カバーは、前記対向する主搬送壁部の各内壁面側から各外壁面側へ前記搬送用流体をそれぞれ誘導する流体誘導空部を生じさせる分岐誘導部と、前記流体誘導空部を介して前記対向する主搬送壁部の各外壁面側へ誘導された前記搬送用流体を前記流体帰還孔へ誘導可能な帰還誘導空部を生じさせる一対の外方誘導部と、を備え、前記端部カバーの前記分岐誘導部には、少なくとも前記流体誘導空部内に突出して、前記流体通過空間の前記端部カバー体側で上流から下流へ流れる前記搬送用流体を、前記一対の帰還誘導空部へそれぞれ誘導する誘導プレートを所要間隔で設けた構成とする。
また、上記構成において、前記端部カバーは、前記対向する主搬送壁部の中間位置にてそれぞれ前記主搬送路から遠ざかるように突出して滑らかに前記外方誘導部へ連なる凹曲面状の誘引流動面が生ずる一対の分岐誘導部を備え、前記誘導プレートは、前記一対の分岐誘導部にそれぞれ設けてもよい。
また、上記構成において、前記誘導プレートの配設間隔は、前記流体帰還孔の配設間隔と同じとしてもよい。
また、上記構成において、前記誘導プレートよりも前記主搬送路側に配置され、前記紙葉類が前記分岐誘導部側へ入り込むことを防ぐ遮蔽部と、前記搬送用流体が前記分岐誘導部へ流入することを許容する通空部と、を備える搬送ガイドを設けてもよい。
また、上記構成において、前記遮蔽部は、前記紙葉類の搬送方向長さよりも短い所要間隔で、前記対向する主搬送壁部の間に複数配置した遮蔽体とし、これら隣接する遮蔽体の間に前記通空部が形成されるようにしてもよい。
また、上記構成において、前記遮蔽体は、前記主搬送路に臨む内面部と、前記分岐誘導部に臨む外面部と、上流側で前記内面部と前記外面部とに連なる上流側面部と、下流側で前記内面部と前記外面部とに連なる下流側面部とを備える薄板状とし、少なくとも、前記上流側面部と前記下流側面部は、前記主搬送路側の内側縁部よりも前記分岐誘導部側の外側縁部が下流に位置する誘導傾斜面としてもよい。
また、上記構成において、前記遮蔽体の内面部は、前記主搬送路側に膨出する凸面形状で、前記下流側面部と滑らかに連なる誘引流動面としてもよい。
本発明によれば、流体通過空間の端部カバー側で上流から下流へ流れる搬送用流体を、誘導プレートによって流体誘導空部から外方誘導部へ高圧で誘導できる。この高圧の搬送用流体が流体帰還孔から主搬送路へ戻り、搬送方向へ流れつつ他方の主搬送壁側へ向かう強い帰還流を生じさせることができる。主搬送路内での帰還流は徐々に弱まるが、主搬送路内中央付近に位置する紙葉類まで届き、紙葉類を下流へ移送する力を紙葉類の両面から効率良く与えることができる。しかも、紙葉類が何かしらの理由(癖札等)で、一方の主搬送壁部の内壁面側へ移動するような挙動があっても、帰還流は主搬送壁部に近づくほど強くなり、逆に主搬送壁部から遠ざかると帰還流の影響を受けなくなるため、紙葉類は自然と主搬送路の中央付近へ戻される。すなわち、搬送管内の紙葉類は、対向する主搬送壁部の帰還孔からの強い帰還流によって主搬送路内の中央にホールドされつつ下流へ移送されてゆくので、紙葉類の状態(癖、皺、よれ、こし等)に影響されることなく、安定搬送が可能となる。
本発明の実施形態に係る紙葉類搬送装置の概略構成図である。 (A)は搬送管を搬送方向へ直交する縦方向に割った概略縦断面図である。(B)は図2(A)におけるIIB−IIB線の矢視断面図である。(C)は図2(A)におけるIIC−IIC線の矢視断面図である。 (A)は誘導プレートを備えていない搬送管を搬送方向へ直交する向きに割った概略断面図である。(B)は図3(A)におけるIIIB−IIIB線の矢視断面図である。(C)は図3(A)におけるIIIC−IIIC線の矢視断面図である。 誘導プレートを備えていない搬送管における帰還流の概略説明図である。 誘導プレートを備えた搬送管における帰還流の概略説明図である。 (A)は搬送ガイドを備えた搬送管を搬送方向へ直交する縦方向に割った概略縦断面図である。(B)は図6(A)におけるVIIB−VIIB線の矢視断面図である。(C)は図6(A)におけるVIIC−VIIC線の矢視断面図である。 (A)は主搬送壁の下部に設けた搬送ガイドを主搬送路側から見た平面図である。(B)は図7(A)におけるVIIIB−VIIIB線の矢視断面図である。 (A)は第2構成例に係る搬送ガイドの概略断面図である。(B)は第3構成例に係る搬送ガイドの概略断面図である。 (A)は従来構造の搬送管による搬送の基本構造説明図である。(B)、(C)は内部に対向壁を設けた従来の搬送管における流体搬送の概略説明図である。
次に、添付図面に基づいて、本発明に係る紙葉類搬送装置の実施形態につき説明する。なお、搬送対象である紙葉類とは、紙幣や書面といった保形性のある紙類(ティッシュペーパーのように、搬送流に対して保形性を有しないものを除く)、樹脂製のフィルム(プラスティック紙幣を含む)や薄いカード類などが適用できる。本実施形態の紙葉類搬送装置においては、紙製の紙幣を搬送対象とした紙幣搬送装置として説明する。また、搬送用流体としては、気体に限らず液体を用いることも可能であるが、本実施形態の紙幣搬送装置においては、空気(エア)を搬送用流体として用いた。また、本実施形態では、紙幣を重力方向に立てた状態で搬送するので、便宜上、紙幣の二面が臨む方向を左右または側方、これに直交する重力方向を上下という。
図1に示す紙幣搬送装置1は、例えば遊技店に設置され、遊技媒体貸出装置やカード販売装置等へ投入された紙幣を回収して一箇所へ集めるような使い方が可能である。搬送管2内を通過させて搬送する搬送対象の紙幣3は、適所に設けた紙幣導入部4から搬送管2内へ導入される。搬送管2の一方端には送風機5を設け、他方端には紙幣回収部6を設ける。すなわち、送風機5を設けた上流から紙幣回収部6を設けた下流に向けて、搬送用流体としての空気が搬送管2内を流れるのである。なお、下流である紙幣回収部6側に吸引機を設けることで、搬送用流体としての空気が搬送管2内を上流から下流へ流れるようにすることもできる。
搬送管2は、所要長さまで連結して、設置場所や状況に応じた流路に調整できる。搬送管2は、紙幣の2面に対向するよう内面側が配置された一対の主搬送壁部である第1主搬送壁211および第2主搬送壁212と、第1,第2主搬送壁211,212の上下両端部に設ける端部カバーとしての上部カバー体221と下部カバー体222をそれぞれ設けた構成である。これら、第1,第2主搬送壁211,212と上,下部カバー体221,222により、圧縮空気を送り出せる流体通過空間23が内部に形成される。この流体通過空間23のうち、第1主搬送壁211の内壁面211bと第2主搬送壁212の内壁面212bとで挟まれた空間が主搬送路231となり、この主搬送路231を通って紙幣3が搬送されるのである。なお、これら第1,第2主搬送壁211,212と上,下部カバー体221,222は、個別のパーツとして形成し、組み立てても良いし、射出成形や押出成形といった樹脂加工技術により複合パーツを形成して組み立てるようにしても良い。また、樹脂加工に限らず、厚さ1〜2〔mm〕程度の板材を加工して、第1,第2主搬送壁211,212と上,下部カバー体221,222を作っても良い。
また、第1,第2主搬送壁211,212には、外壁面211a,212aから内壁面211b,212bに搬送用エアが通過し得るエア帰還孔24を所要間隔で設ける。本構成の搬送管5においては、上部カバー体221に対応させた第1,第2主搬送壁211,212の上部と、下部カバー体222に対応させた第1,第2主搬送壁211,212の下部とに、それぞれ等間隔で一列状に設けた(例えば、図2(B)を参照)。なお、本構成例の搬送管2におけるエア帰還孔24は略四角形状としたが、その開口形状や開口面積、配置間隔等は、特に限定されるものではなく、後述するように、必要十分な帰還流を得ることができれば良い。日本の紙幣3を搬送する場合、第1,第2主搬送壁211,212の高さを80〔mm〕程度、対向間隔を10〜15〔mm〕程度とすると、上下2箇所に配列状に設ける各エア帰還孔24の上下方向高さは20〜30〔mm〕が適当である。なお、エア帰還孔24の搬送方向幅は、エア帰還孔24の配設間隔に応じて、適宜な風量や風速が得られるように定めれば良い。
また、第1主搬送壁211に設ける全てのエア帰還孔24と、第2主搬送壁212に設ける全てのエア帰還孔24とが、主搬送路231を挟んで正対するように、各エア帰還孔24の開設位置を設定することが望ましい。しかしながら、第1主搬送壁211側のエア帰還孔24と第2主搬送壁212側のエア帰還孔24が、紙幣3の搬送方向あるいは上下方向に多少ずれていても、極端に偏った帰還流が紙幣3の二面へ両側から作用しなければ、紙幣3の安定搬送を実現できる。
上部カバー体221は、第1,第2主搬送壁211,212の各内壁面211b,212b側から各外壁面211a,212a側へ搬送用エアをそれぞれ誘導する流体誘導空部を生じさせる分岐誘導部を備える。本構成の上部カバー体221においては、第1主搬送壁211の内壁面211b側から外壁面211a側へ搬送用エアを誘導するための第1分岐誘導部221a1と、第2主搬送壁212の内壁面212b側から外壁面212a側へ空気を誘導する第2分岐誘導部221b1を設けた。すなわち、本構成の上部カバー体221は、第1主搬送壁211の上端縁の上方空間に第1流体誘導空部232aを生じさせる滑らかな凹曲面状の第1分岐誘導部221a1と、第2主搬送壁212の上端縁の上方空間に第2流体誘導空部232bを生じさせる第2分岐誘導部221b1を備える。紙幣3を搬送対象とする場合、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1の左右幅はそれぞれ15〔mm〕程度、凹曲面最奥部までの距離は5〔mm〕程度である。
上部カバー体221の第1分岐誘導部221a1に連なる第1外方誘導部221a2は、第1流体誘導空部232aを介して第1主搬送壁211の外壁面211a側へ誘導された搬送用エアをエア帰還孔24へ誘導可能な第1帰還誘導空部233aを生じさせる。同様に、上部カバー体221の第2分岐誘導部221b1に連なる第2外方誘導部221b2は、第2流体誘導空部232bを介して第2主搬送壁212の外壁面212a側へ誘導された搬送用エアをエア帰還孔24へ誘導可能な第2帰還誘導空部233bを生じさせる。なお、第1外方誘導部221a2の下端は、滑らかに湾曲させて第1主搬送壁211の外壁面211aに密着する終端屈曲部221a2−eとし、エア帰還孔24の若干下方位置にて第1帰還誘導空部233aが閉塞されるようにしておく。同様に、第2外方誘導部221b2の下端は、滑らかに湾曲させて第2主搬送壁212の外壁面212aに密着する終端屈曲部221b2−eとし、エア帰還孔24の若干下方位置にて第2帰還誘導空部233bが閉塞されるようにしておく。紙幣3を搬送対象とする場合、第1,第2外方誘導部221a2,221b2の上下高さは30〜35〔mm〕程度である。
下部カバー体222も上部カバー体221と同様に、第1,第2主搬送壁211,212の各内壁面211b,212b側から各外壁面211a,212a側へ空気をそれぞれ誘導する流体誘導空部を生じさせる分岐誘導部を備える。本構成の下部カバー体222においては、第1主搬送壁211の内壁面211b側から外壁面211a側へ空気を誘導するための第1分岐誘導部222a1と、第2主搬送壁212の内壁面212b側から外壁面212a側へ空気を誘導する第2分岐誘導部222b1を設けた。すなわち、本構成の下部カバー体222は、第1主搬送壁211の下端縁の下方空間に第1流体誘導空部232aを生じさせる滑らかな凹曲面状の第1分岐誘導部222a1と、第2主搬送壁212の下端縁の下方空間に第2流体誘導空部232bを生じさせる第2分岐誘導部222b1を備える。紙幣3を搬送対象とする場合、第1,第2分岐誘導部222a1,222b1の左右幅はそれぞれ15〔mm〕程度、凹曲面最奥部までの距離は5〔mm〕程度である。
下部カバー体222の第1分岐誘導部222a1に連なる第1外方誘導部222a2は、第1流体誘導空部232aを介して第1主搬送壁211の外壁面211a側へ誘導された搬送用エアをエア帰還孔24へ誘導可能な第1帰還誘導空部233aを生じさせる。同様に、下部カバー体222の第2分岐誘導部222b1に連なる第2外方誘導部222b2は、第2流体誘導空部232bを介して第2主搬送壁212の外壁面212a側へ誘導された搬送用エアをエア帰還孔24へ誘導可能な第2帰還誘導空部233bを生じさせる。なお、第1外方誘導部222a2の上端は、滑らかに湾曲させて第1主搬送壁211の外壁面211aに密着する終端屈曲部222a2−eとし、エア帰還孔24の若干上方位置にて第1帰還誘導空部233aが閉塞されるようにしておく。同様に、第2外方誘導部222b2の上端は、滑らかに湾曲させて第2主搬送壁212の外壁面212aに密着する終端屈曲部222b2−eとし、エア帰還孔24の若干上方位置にて第2帰還誘導空部233bが閉塞されるようにしておく。紙幣3を搬送対象とする場合、第1,第2外方誘導部222a2,222b2の上下高さは30〜35〔mm〕程度である。
上述したように、上部カバー体221には第1,第2分岐誘導部221a1,221b1を設け、下部カバー体222には第1,第2分岐誘導部222a1,222b1を設ければ、主搬送路231の上方左右および下方左右へ均等に搬送用エアを誘導できる。なお、上,下部カバー体221,222に設ける分岐誘導部は左右一対の構造に限定されない。例えば、第1外方誘導部221a2と第2外方誘導部221b2、或いは第1外方誘導部222a2と第2外方誘導部222b2を滑らかな曲面で連結する一つの分岐誘導部を用いて、上部カバー体221或いは下部カバー体222を構成しても良い。また、端部カバー体として、上部カバー体221と下部カバー体222の両方を設けず、一方端のみに端部カバー体を設けておき、第1,第2主搬送壁211,212にエア帰還孔24をそれぞれ一列だけ設けてもよい。かくする場合、端部カバー体を設けない他方端では、第1主搬送壁211と第2主搬送壁212の間を遮蔽壁等で塞ぐことにより、搬送用エアが漏れない密閉状の流体通過空間23を形成すれば良い。
エア帰還孔24を設けた第1,第2主搬送壁211,212の外壁面211a,212a側には、上,下部カバー体221,222の第1,第2外方誘導部221a2,221b2にて誘導された搬送用エアをエア帰還孔24へ導く帰還ガイド部25を設ける。帰還ガイド部25は、少なくともエア帰還孔24の上流側にエア導入開口25aが位置し、エア帰還孔24の下流側に向かって狭まる突出体で、その横断面は略三角形状とした(図2(C)を参照)。なお、エア帰還孔24と帰還ガイド部25は、樹脂加工により第1,第2主搬送壁211,212を形成するとき、同時に形成できる。無論、別体として形成した構造体をエア帰還孔24の縁部に沿って取り付けることにより、帰還ガイド部25を形成するようにしても良い。
紙幣3を搬送対象とし、上,下カバー体221,222に各々対応させて二列状にエア帰還孔24を設ける場合、帰還ガイド部25の上下高さを20〜30〔mm〕程度、搬送方向幅を8〜15〔mm〕程度にすると、帰還ガイド部25の突出量は3〜6〔mm〕程度が望ましい。エア帰還孔24から主搬送路231へ流入する帰還流の流入角度(帰還流の流入方向と搬送方向とが成す鋭角)を15〜30゜の範囲で調整できるからである。帰還流が強い場合には、帰還流の流入角度を小さくして、帰還流が主搬送路231の中央付近を流れる紙幣3に到達するまでの距離を長くする。かくすれば、強すぎる帰還流の流下勢は紙幣3へ到達するまでに減衰してゆき、程良い流下勢となった帰還流が紙幣3に作用する。一方。帰還流が弱い場合には、帰還流の流入角度を大きくして、帰還流が主搬送路231の中央付近を流れる紙幣3に到達するまでの距離を短くする。かくすれば、帰還流が消失する前に紙幣3へ到達させることができ、紙幣3を下流へ搬送する力を帰還流から与えることができる。
更に、本構成の搬送管2では、上,下部カバー体221,222にそれぞれ設ける第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1には、少なくとも第1,第2流体誘導空部232a,232b内に突出する誘導プレート26を設ける。誘導プレート26は、半円弧状の板材を弦方向に引き延ばした外観の板状体であり、一方の第1面261が上流側に、他方の第2面262が下流側に向くよう、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1へ斜めに取り付ける。このため、誘導プレート26における弧状の曲縁部263は、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1の凹状内面と密に接するような曲率に設定してある。そして、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1に取り付けた誘導プレート26の平坦縁部264は、搬送用エアの送風方向WDとほぼ平行となり、主搬送路231と第1,第2流体誘導空部232a,232bの境界近傍に位置する。
また、上部カバー体221において、第1分岐誘導部221a1に設ける誘導プレート26の上流側端部26aと、第2分岐誘導部221b1に設ける誘導プレート26の上流側端部26aは、第1分岐誘導部221a1と第2分岐誘導部221b1との連結部にて当接、或いは近接させる。第1分岐誘導部221a1と第2分岐誘導部221b1との連結部は、第1,第2主搬送壁211,212の中間位置となるので、左右一対の誘導プレート26,26は、主搬送路231から上方へ圧入しつつ下流へ向かう搬送用エアを二等分するV字状の楔として機能する。下部カバー体222においても同様に、左右一対の誘導プレート26,26は、第1分岐誘導部222a1と第2分岐誘導部222b1との連結部にて当接、或いは近接させる。
一方、誘導プレート26の下流側端部26bは、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1と第1,第2外方誘導部221a2,221b1との連結部(或いは、第1,第2分岐誘導部222a1,222b1と第1,第2外方誘導部222a2,222b1との連結部)近傍に位置させる。かくすれば、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1に各々設けた誘導プレート26により、第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ円滑に搬送流を誘導できる。
以上のように構成した本実施形態の紙幣搬送装置1では、誘導プレート26を設けることによって強い帰還流を生じさせ、搬送管2内で紙幣3の安定した搬送を行うことができる。この誘導プレート26の有用性を説明するため、誘導プレート26を備えていない搬送管2−0を用いた場合の搬送動作を説明する。図3に示すように、搬送管2−0は、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1の第1,第2流体誘導空部232a,232bには、誘導プレート26のような区画構造は無く、送風方向WDに向かって連続した空間である。
誘導プレート26を備えていない搬送管2−0における帰還流の発生原理を図4(A),(B)に示す。なお、図4(B)は、上、下部カバー体221,222の第2流体誘導空部232bおよび第2帰還誘導空部233bを透かして、第2主搬送壁212の外壁面212a側を見た状態を示す。
前述したように、加圧した搬送用エアが送り込まれる搬送管2内では、上下左右の壁面を外向きに押す圧力が生じる。上,下部カバー体221,222の第1,第2分岐誘導部221a1,222a1,221b1,222b1を外向きに押す力は、搬送用エアを第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導する力として作用する。なお、上,下部カバー体221,222には、第1主搬送壁211と第2主搬送壁212の中間部位より左右両側に第1分岐誘導部221a1,222a1と第2分岐誘導部221b1,222b1を設けたので、左右に偏り無く気流が分岐して行く。
しかも、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1の内面は外側(主搬送路231から遠ざかる方向)に突出して滑らかに第1,第2外方誘導部221a2,221b2に連なる凸面形状の誘引流動面となるので、コアンダ効果により、第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導され易い。なお、コアンダ効果とは、粘性流体が近接した壁面に沿って流れる性質のことで、搬送用エアも粘性流体であるから、上部カバー体221および下部カバー体222の内面に沿って流れて行くことは理に適っている。
したがって、搬送管2内へ圧送された搬送用エアの一部は、主搬送路231から第1,第2流体誘導空部232a,232bへ、更には第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導され、第1,第2主搬送壁211,212の外壁面211a,212a側へ回り込む。この気流は途切れること無く続くので、第1,第2主搬送壁211,212の外壁面211a,212a側へ回り込んだ搬送用エアが、極端に減圧されることは無い。第1,第2主搬送壁211,212の外壁面211a,212a側へ至った搬送用エアは、第1,第2帰還誘導空部233a,233b内を下流へ向かいつつ、主搬送路231の中央側(上部カバー体221では下方、下部カバー体222では上方)へ誘導される。
第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導された搬送用エアは、エア帰還孔24の帰還ガイド部25へ到達すると、エア導入開口25aから導入され、エア帰還孔24を介して第1主搬送壁211の内壁面211b側へ戻される帰還流となる。なお、搬送用エアが帰還ガイド部25に到達しないまま第1帰還誘導空部233aの下方部に至っても、第1帰還誘導空部233aの下部は終端屈曲部221a2−eで閉塞されているため、終端屈曲部221a2−eに沿って更に下流へ流れる。その下流にもエア帰還孔24を適宜な間隔で設けてあるので、下流のエア帰還孔24の帰還ガイド部25へ到達した搬送用エアの一部は、エア導入開口25aから導入されて帰還流となる。
かくして、第1,第2主搬送壁211,212のエア帰還孔24から主搬送路231内に生じた帰還流は、上流から下流へ向かう流れを保っているので、主搬送路231の中央付近に位置する紙幣3まで帰還流が到達すれば、両面から帰還流を受ける紙幣3には下流へ向かう力が作用し、紙幣3の状態(癖、皺、よれ、こし等)に影響されることなく、下流への安定搬送が可能となる。
しかしながら、上述した搬送管2−0では、紙幣3の安定搬送を可能にするために必要十分な帰還流を得難いのである。搬送管2−0内へ圧送された搬送用エアの一部は、主搬送路231から第1,第2流体誘導空部232a,232bへ至るものの、そのまま第1,第2流体誘導空部232a,232b内を下流へ流れてゆく搬送用エアの割合が多い。誘導プレート26を備えていない搬送管2−0の実験結果では、第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導される搬送用エアは50%以下であった。しかも、第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導された搬送用エアが全て帰還流となるわけではなく、その比率は70%程度である。また、上述したように、帰還流とならなかった搬送用エアが更に下流のエア帰還孔24から帰還流となる可能性もあるが、帰還流の比率を大きく変えるほどではない。なお、必要十分な帰還流が得られるように、搬送管2−0への送風圧力を高める方法も考えられるが、エネルギー効率が悪い上に、搬送管2−0には、過剰な内圧に耐えられる設計が必要となる。したがって、第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導される搬送用エアの割合を高めて、効率的に帰還流を増やすことが望ましい。
そこで、本実施形態の紙幣搬送装置1では、効率的に帰還流を増やすために、誘導プレート26を備えた搬送管2を採用したのである。誘導プレート26を備えた搬送管2における帰還流の発生原理を図5(A),(B)に示す。なお、図5(B)は、上、下部カバー体221,222の第2流体誘導空部232bおよび第2帰還誘導空部233bを透かして、第2主搬送壁212の外壁面212a側を見た状態を示す。
このように誘導プレート26を配置すると、主搬送路231から上,下部カバー体221,222へ圧入された搬送用エアは、誘導プレート26の第1面261に沿って、滑らかに第1,第2主搬送壁211,212の外壁面211a,212a側へ誘導される。誘導プレート26を設けた搬送管2の実験結果では、第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ誘導される搬送用エアは80%以上と大幅に改善された。
また、一対の誘導プレート26,26は、第1,第2主搬送壁211,212へ対向状に設けた各エア帰還孔24にそれぞれ対応するように、誘導プレート26の配設間隔はエア帰還孔24の配設間隔と同じにした。例えば、誘導プレート26の上流側端部26aは、帰還孔24よりも適宜上流側(エア帰還孔24の上流側縁部から水平距離10〜20〔mm〕程度)に位置させる。また、誘導プレート26の下流側端部26bは、エア帰還孔24よりも適宜下流側(エア帰還孔24の下流側縁部から水平距離15〜25〔mm〕程度)に位置させる。このように、各エア帰還孔24に対応させて各誘導プレート26を設けると、各誘導プレート26により誘導された搬送用エアが各帰還ガイド部25のエア導入開口25aへ導入される状態はほぼ等しくなり、各エア帰還孔24から主搬送路231へ戻される帰還流の状態もほぼ等しくなる。
例えば、日本の紙幣3を搬送するために、30〜60〔mm〕間隔でエア帰還孔24を設けた場合、誘導プレート26も同じ間隔(30〜60〔mm〕間隔)で設ければ、各誘導プレート26により誘導された搬送用エアが各帰還ガイド部25のエア導入開口25aへ導入される状態はほぼ等しくなる。よって、各エア帰還孔24から主搬送路231へ偏りのない帰還流を導入することができ、紙幣3の搬送状態を安定化するのに好適である。また、誘導プレート26の下流側端部26bは、対応するエア帰還孔24の下流側縁部よりも下流側に位置するので、下流側端部26bよりも下流に位置する最先のエア帰還孔24へ搬送用エアが導入されると、帰還流の効率(エア帰還孔24から主搬送路231へ戻される搬送用エアの風量や風速など)を上げ易い。すなわち、誘導プレート26に導かれて第1,第2主搬送壁211,212の外壁面211a,212a側へ回り込んだ搬送用エアが高確率で通過する流路範囲にエア導入開口25aを位置させることが望ましい。このため、誘導プレート26の下流側端部26bからエア導入開口25aまでの水平距離は、15〜30〔mm〕程度離しておくことが望ましい。
上述したように、搬送管2へ供給される搬送用エアの圧力によって流体通過空間23の上部および下部で上流から下流へ流れる搬送用エアを、誘導プレート26によって第1,第2流体誘導空部232a,232bから第1,第2帰還誘導空部233a,233bへ高圧で誘導できる。この高圧の搬送用エアがエア帰還孔24から主搬送路231へ戻るので、搬送方向へ流れつつ互いに向かい合う強い帰還流を生じさせることができる。主搬送路231内での帰還流は徐々に弱まるが、主搬送路231内中央付近に位置する紙幣3まで届き、紙幣3を下流へ移送する力を紙幣3の両面から効率良く与えることができる。
しかも、紙幣3が何かしらの理由(癖札等)で、第1主搬送壁211の内壁面211b側、あるいは第2主搬送壁212の内壁面212b側へ移動するような挙動があっても、紙幣3は自然と主搬送路231の中央へ戻される。これは、第1,第2主搬送壁211,212に近づくほど、エア帰還孔24へ近づくために帰還流が強くなり、逆に、第1,第2主搬送壁211,212から遠ざかると帰還流の影響を受けなくなるためである。よって、紙幣3の両側に作用する帰還流の力がほぼ平衡する主搬送路231の中央付近に、紙幣3が自然とホールドされることとなる。
加えて、誘導プレート26を設けた搬送管2では、エア帰還孔24から強い帰還流を得ることができるので、帰還流の流入角度を小さくして、帰還流が主搬送路231の中央付近を流れる紙幣3に到達するまでの距離を長くできる。エア帰還孔24から紙幣3に到達するまでの距離が長いと、帰還流はそれだけ浅い角度で紙幣3の側面に到達するので、対向する第1,第2主搬送壁211,212へ向かう帰還流のベクトル成分より、搬送方向に向かう帰還流のベクトル成分が相対的に大きくなる。よって、紙幣3には、帰還流の搬送方向へ向かう力が効率良く作用することとなり、搬送速度の向上が可能となる。
このように、本実施形態の紙幣搬送装置1によれば、搬送対象の紙幣3は、相対向する帰還流によって主搬送路231内の略中央にホールドされ、左右にぶれることなく搬送方向へ移送されてゆくので、紙幣3の状態(癖、皺、よれ、こし等)に影響されることなく、安定搬送が可能となる。更に、誘導プレート26を設けることで得られた強い帰還流を、小さい流入角度で主搬送路231へ流入させることにより、搬送速度を上げて、紙幣3の搬送効率を高められるという利点もある。
しかしながら、上述した搬送管2で紙幣3を搬送する場合、搬送中の紙幣3が何らかの要因によって上下に振動した際に、上,下部カバー体221,222、或いは誘導プレート26に接触してしまう危険性がある。接触により紙幣3が傷んだり裂けたりすると、帰還流による安定搬送が難しくなる可能性がある。そこで、図6及び図7に示す第2構成例の搬送管2′においては、上,下部カバー体221,222や誘導プレート26に紙幣3が接触することを防止する搬送ガイド27を設けた。
搬送ガイド27は、少なくとも、誘導プレート26よりも主搬送路231側に設ける。本構成例では、第1主搬送壁211および第2主搬送壁212の上端部と上部カバー体221に設けた誘導プレート26との間、第1主搬送壁211および第2主搬送壁212の下端部と下部カバー体222に設けた誘導プレート26との間に設けた。これらの位置に配した搬送ガイド27は、紙幣3が第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側へ入り込むことを防ぐと共に、搬送用エアが第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1へ流入することを許容する。
搬送ガイド27は、長尺で平行な第1支持材271と第2支持材272の間に、所要間隔(紙幣3の搬送方向長さよりも十分に短い間隔)で薄板状の遮蔽体273を架け渡した梯子状の外観である。遮蔽体273は、紙幣3が第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側へ入り込むことを防ぐ遮蔽部として機能する。そして、隣接する遮蔽体273の間に形成される空間は、搬送用エアが第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1へ流入することを許容する通空部27aとして機能する。なお、搬送用ガイド27の作成手法は特に限定されないが、例えば、1〔mm〕厚程度の金属製板材を加工することで、十分な強度を持たせつつ簡易に作成できる。また、メッシュ構造の金網なども、紙幣3に対する遮蔽機能と、搬送用エアに対する透過機能を同時に実現できるので、搬送ガイドとして利用できる。なお、第1,第2主搬送壁211,212と上下の誘導プレート26,26を一体成型し、第1,第2主搬送壁211,212の上端縁部あるいは下端縁部が誘導プレート26の第1,第2支持部材271,272として機能するようにしても良い。かくすれば、誘導プレート26の遮蔽体273は、第1,第2主搬送壁211,212の対向間隔を適正に保持するスペーサとしても機能するので、搬送管2′の強度を高める上でも効果的である。
上述した搬送ガイド27を第1,第2主搬送壁211,212の上端部および下端部に各々設けることで、紙幣3が、上,下部カバー体221,222、或いは誘導プレート26に接触してしまう危険性を確実に排除できる。しかしながら、遮蔽体27は、搬送用エアが主搬送路231から第1,第2流体誘導空部232a,232bへ流入することを阻害し、帰還流の効率を下げてしまう可能性がある。そこで、搬送管2′に設ける遮蔽体273は、断面が略四角形状の単純な板材とせずに、搬送用エアの勢いをなるべく削がないような形状とした。
遮蔽体273の具体的な板構造を、図7に示す。遮蔽体273は、主搬送路231に臨む内面部2731と、その対向面である外面部2732と、上流側で内面部2731と外面部2732に連なる上流側面部2733と、下流側で内面部2731と外面部2732に連なる下流側面部2734を備える。そして、上流側面部2733と下流側面部2734は、内面部2731及び外面部2732に直交せず、上流から下流に向かって傾斜する誘導傾斜面とする。すなわち、上流側面部2733は、主搬送路231側の内側縁部2733aよりも第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側の外側縁部2733bが下流に位置する。同様に、下流側面部2734は、主搬送路231側の内側縁部2734aよりも第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側の外側縁部2734bが下流に位置する。
このように、上流側面部2733および下流側面部2734を誘導傾斜面とすれば、隣り合う2つの遮蔽体273の間に形成される通空部27aは、主搬送路231から搬送用エアを適宜な流入角度(誘導傾斜面の傾斜角度)で通過させることが可能となる。よって、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1へ誘導された搬送用エアは、搬送方向の流下勢が著しく削がれることなく通空部27aを通過できるので、帰還流の効率が低下することを効果的に抑制できる。
なお、本構成例の搬送管2′で用いた搬送ガイド27は、上部カバー体221側と下部カバー体222側で共有できる。例えば、第1主搬送壁211の下端に第1支持材271を、第2主搬送壁212の下端に第2支持材272をそれぞれ配置すれば、遮蔽体273の上,下流側面部2733,2734が下向きの誘導傾斜面となるように、下部カバー体222側へ搬送ガイド27を取り付けられる。その逆に、第1主搬送壁211の上端に第2支持材272を、第2主搬送壁212の上端に第1支持材271をそれぞれ配置すれば、遮蔽体273の上,下流側面部2733,2734が上向きの誘導傾斜面となるように、上部カバー体221側へ搬送ガイド27を取り付けられる。
上述した搬送ガイド27の設計寸法として、遮蔽体273の搬送方向長さは、紙幣3の長手方向寸法(150〜160〔mm〕)の1/10以下(例えば、12〔mm〕)であることが望ましい。また、遮蔽体273の搬送方向長さと通空部27aの搬送方向長さの比率は3:7としたが、これよりも通空部27aの比率を低くしても、十分な帰還流の効率を得られる場合がある。ただし、通空部27aが50%以上であることが望ましい。また、誘導傾斜面である上流側面部2733および下流側面部2734の傾斜角度は、約30゜とした。
搬送ガイド27の遮蔽体273では、主搬送路231に臨む内面部2731が搬送方向にほぼ平行な平坦面であることから、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1へ誘導された搬送用エアを阻むこととなる。しかも、通空部273を通過しようとしている搬送用エアを巻き込んだ乱流を発生させ、第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1への通過流量を低減させてしまう可能性がある。そこで、図8(A)に示す第2構成例の搬送ガイド27′では、乱流の発生を効果的に抑えられる遮蔽体274を用いる構成とした。
遮蔽体274は、主搬送路231に臨む内面部2741と、その対向面である外面部2742と、上流側で内面部2741と外面部2742に連なる上流側面部2743と、下流側で内面部2741と外面部2742に連なる下流側面部2744を備える。そして、上流側面部2743は、主搬送路231側の内側縁部2743aよりも第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側の外側縁部2743bが下流に位置し、上流から下流に向かって傾斜する誘導傾斜面とする。同様に、下流側面部2744は、主搬送路231側の内側縁部2744aよりも第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側の外側縁部2744bが下流に位置し、上流から下流に向かって傾斜する誘導傾斜面とする。
ここで、内面部2741は、主搬送路231側に膨出する凸面形状で、下流側面部2744と滑らかに連なる誘引流動面とした。すなわち、内面部2741を下流側面部2744に連なる誘引流動面としておけば、コアンダ効果により、搬送用エアは、内面部2741の凸曲面に沿って下流側面部274の誘導傾斜面へ至るので、通空部27aを通過し易くなる。よって、搬送ガイド27′を用いれば、帰還流の効率低下を一層抑制することができる。
上記のように、誘引流動面である内面部2741を備えた搬送ガイド27′を用いることで、帰還流の効率低下を抑制できると、逆に帰還流が強すぎて紙幣3の搬送を不安定にしてしまう可能性がある。そのような場合には、図8(B)に示す第3構成例の搬送ガイド27″のように、搬送方向に大きい遮蔽体275を用いて、通空部27aの比率を低くし、帰還流の効率を適宜な範囲に調整するようにしても良い。
遮蔽体275は、主搬送路231に臨む内面部2751と、その対向面である外面部2752と、上流側で内面部2751と外面部2752に連なる上流側面部2753と、下流側で内面部2751と外面部2752に連なる下流側面部2754を備える。そして、上流側面部2753は、主搬送路231側の内側縁部2753aよりも第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側の外側縁部2753bが下流に位置し、上流から下流に向かって傾斜する誘導傾斜面とする。同様に、下流側面部2754は、主搬送路231側の内側縁部2754aよりも第1,第2分岐誘導部221a1,221b1,222a1,222b1側の外側縁部2754bが下流に位置し、上流から下流に向かって傾斜する誘導傾斜面とする。
内面部2751は、主搬送路231側に膨出する滑らかな凸面形状で、下流側面部2754と滑らかに連なる誘引流動面である。このように、内面部2751を下流側面部2754に連なる誘引流動面としておけば、コアンダ効果により、搬送用エアは、内面部2751の凸曲面に沿って下流側面部2754の誘導傾斜面へ至るので、通空部27aを通過し易くなり、帰還流の効率低下を抑制する。しかも、遮蔽体275と通空部27aの搬送方向長さの比率は、遮蔽体275が大きくなるように設定してあるので、帰還流の効率を適宜な範囲に調整できる。
以上、本発明に係る紙葉類搬送装置を実施形態に基づき説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りにおいて実現可能な全ての紙葉類搬送装置を権利範囲として包摂するものである。
1 紙幣搬送装置
2 搬送管
211 第1主搬送壁
212 第2主搬送壁
221 上部カバー体
221a1 第1分岐誘導部
221a2 第1外方誘導部
221b1 第2分岐誘導部
221b2 第2外方誘導部
222 下部カバー体
222a1 第1分岐誘導部
222a2 第1外方誘導部
222b1 第2分岐誘導部
222b2 第2外方誘導部
231 主搬送路
232a 第1流体誘導空部
232b 第2流体誘導空部
233a 第1帰還誘導空部
233b 第2帰還誘導空部
24 エア帰還孔
26 誘導プレート
3 紙幣
前記課題を解決するために、上流から下流に向けて搬送用流体が流れる搬送管にて、紙葉類を上流から下流へ搬送する紙葉類搬送装置であって、前記紙葉類を搬送する主搬送路を含む流体通過空間が内部に形成される前記搬送管は、前記紙葉類の主たる2面に対向するよう内壁面側が配置された一対の主搬送壁部と、これら対向する主搬送壁部における前記紙葉類の搬送方向に直交する二方向の少なくとも一方端側に設ける端部カバーとを備え、前記対向する主搬送壁部における前記端部カバー配設側には、各外壁面側から各内壁面側に前記搬送用流体が通過し得る流体帰還孔を、前記搬送方向へ所要間隔でそれぞれ設け、前記端部カバーは、前記対向する主搬送壁部の各内壁面側から各外壁面側へ前記搬送用流体をそれぞれ誘導する流体誘導空部を生じさせる分岐誘導部と、前記流体誘導空部を介して前記対向する主搬送壁部の各外壁面側へ誘導された前記搬送用流体を前記流体帰還孔へ誘導可能な帰還誘導空部を生じさせる一対の外方誘導部と、を備え、前記端部カバーの前記分岐誘導部には、少なくとも前記流体誘導空部内に突出して、前記流体通過空間の前記端部カバー体側で上流から下流へ流れる前記搬送用流体を、前記一対の帰還誘導空部へそれぞれ誘導する誘導プレートを前記搬送方向へ所要間隔で設けた構成とする。

Claims (7)

  1. 上流から下流に向けて搬送用流体が流れる搬送管にて、紙葉類を上流から下流へ搬送する紙葉類搬送装置であって、
    前記紙葉類を搬送する主搬送路を含む流体通過空間が内部に形成される前記搬送管は、前記紙葉類の主たる2面に対向するよう内壁面側が配置された一対の主搬送壁部と、これら対向する主搬送壁部における前記紙葉類の搬送方向に直交する二方向の少なくとも一方端側に設ける端部カバーとを備え、
    前記対向する主搬送壁部における前記端部カバー配設側には、各外壁面側から各内壁面側に前記搬送用流体が通過し得る流体帰還孔を、前記搬送方向へ所要間隔でそれぞれ設け、
    前記端部カバーは、前記対向する主搬送壁部の各内壁面側から各外壁面側へ前記搬送用流体をそれぞれ誘導する流体誘導空部を生じさせる分岐誘導部と、前記流体誘導空部を介して前記対向する主搬送壁部の各外壁面側へ誘導された前記搬送用流体を前記流体帰還孔へ誘導可能な帰還誘導空部を生じさせる一対の外方誘導部と、を備え、
    前記端部カバーの前記分岐誘導部には、少なくとも前記流体誘導空部内に突出して、前記流体通過空間の前記端部カバー体側で上流から下流へ流れる前記搬送用流体を、前記一対の帰還誘導空部へそれぞれ誘導する誘導プレートを所要間隔で設けたことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 前記端部カバーは、前記対向する主搬送壁部の中間位置にてそれぞれ前記主搬送路から遠ざかるように突出して滑らかに前記外方誘導部へ連なる凹曲面状の誘引流動面が生ずる一対の分岐誘導部を備え、
    前記誘導プレートは、前記一対の分岐誘導部にそれぞれ設けることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 前記誘導プレートの配設間隔は、前記流体帰還孔の配設間隔と同じとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記誘導プレートよりも前記主搬送路側に配置され、前記紙葉類が前記分岐誘導部側へ入り込むことを防ぐ遮蔽部と、前記搬送用流体が前記分岐誘導部へ流入することを許容する通空部と、を備える搬送ガイドを設けることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 前記遮蔽部は、前記紙葉類の搬送方向長さよりも短い所要間隔で、前記対向する主搬送壁部の間に複数配置した遮蔽体とし、これら隣接する遮蔽体の間に前記通空部が形成されるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の紙葉類搬送装置。
  6. 前記遮蔽体は、前記主搬送路に臨む内面部と、前記分岐誘導部に臨む外面部と、上流側で前記内面部と前記外面部とに連なる上流側面部と、下流側で前記内面部と前記外面部とに連なる下流側面部とを備える薄板状とし、少なくとも、前記上流側面部と前記下流側面部は、前記主搬送路側の内側縁部よりも前記分岐誘導部側の外側縁部が下流に位置する誘導傾斜面としたことを特徴とする請求項5に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記遮蔽体の内面部は、前記主搬送路側に膨出する凸面形状で、前記下流側面部と滑らかに連なる誘引流動面としたことを特徴とする請求項6に記載の紙葉類搬送装置。
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