WO2021199399A1 - 回転電機 - Google Patents

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矢部 実透
貴行 中尾
俊宏 松永
山本 孝
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Abstract

軸受(9)、(11)によって支承された回転子軸(12)、回転子軸(12)に取り付けられ回転子軸(12)と共に回転する回転子(14)、回転子(14)の前記回転ができるように回転子(14)を空隙(314g)を介して囲繞する固定子(3)、回転子(14)および固定子(3)を囲繞し内周に固定子(3)の外周が取り付けられたフレーム(2)、および前記フレーム(2)の内周に沿って設けられ前記フレーム(2)と前記固定子(3)との境界部分に存在する異物が前記境界部分とは異なる領域へ移動するのを防ぐ環状部材を備えた回転電機であり、フレームの削り屑などの回転電機の製造過程で発生する異物が回転電機内部に散乱するのを防止する。

Description

回転電機
 本願は回転電機に関するものである。
従来から、車両に搭載される回転電機において、フレームの内周面に固定子が圧入固定され、固定子の内側に回転子が設置されているものが知られている。(例えば特許文献1)
特開2016-136829
 車両に搭載される回転電機には燃費向上のため軽量化の要求がある。また、エンジンルーム内に設置されて使用されることも多く、温度変化、振動等に対する耐久性が要求されている。さらに、エンジンルーム内では設置できる空間に限りがあるため、回転電機の径方向の寸法の小型化も要求されている。
 回転電機の固定子はフレームの内周面に固定されるが、所定の保持力で固定するためには、フレームの内径よりも固定子の外径を大きくして、固定子をフレームで締付ける必要がある。フレームをアルミニウム系材料等で構成すれば安価に軽量化を図れるが、固定子は電磁鋼板等を積層して形成されるため、固定子のフレームとの接触面には当該積層による段差があり、固定子を固定する際にフレームに固定子を圧入すると硬度の低いアルミニウム系材料のフレームが削れ、回転電機内部にフレームの削り屑が散乱したり、フレームを損傷したりする問題があった。また、固定子をフレームに直接圧入することをせずに、焼嵌めを用いて固定子をフレームに固定することも可能であるが、その場合は設備費等により製造コストが増加する問題があった。
 本願は、上記のような実情に鑑みてなされた技術を開示するものであり、フレームの削り屑などの回転電機の製造過程で発生する異物が回転電機内部に散乱するのを防止することを目的とする。
 本願に開示される回転電機は、軸受によって支承された回転子軸、前記回転子軸に取り付けられ前記回転子軸と共に回転する回転子、前記回転子の前記回転ができるように前記回転子を空隙を介して囲繞する固定子、前記回転子および前記固定子を囲繞し内周に前記固定子の外周が取り付けられたフレーム、および前記フレームの内周に沿って設けられ前記フレームと前記固定子との境界部分に存在する異物が前記境界部分とは異なる領域へ移動するのを防ぐ環状部材を備えたものである。
 本願に開示される回転電機では、軸受によって支承された回転子軸、前記回転子軸に取り付けられ前記回転子軸と共に回転する回転子、前記回転子の前記回転ができるように前記回転子を空隙を介して囲繞する固定子、前記回転子および前記固定子を囲繞し内周に前記固定子の外周が取り付けられたフレーム、および前記フレームの内周に沿って設けられ前記フレームと前記固定子との境界部分に存在する異物が前記境界部分とは異なる領域へ移動するのを防ぐ環状部材を備えているので、フレームの削り屑などの回転電機の製造過程で発生する異物が回転電機内部に散乱するのを防止することが可能となる。
本願の実施の形態1に係る回転電機の断面図で、環状部材の断面にはハッチングを施してある。 図1におけるA部の拡大図である。 図1および図2に例示の環状部材の斜視図である。 図1から図3に例示の回転電機において固定子をフレームに組み付ける場合の組立工程の説明図であり、ハッチングで断面表示されている。 本願の実施の形態1に係る回転電機の環状部材の他の例を示す斜視図である。 本願の実施の形態2に係る回転電機の断面図で、環状部材の断面にはハッチングが施されている。 図6におけるA部の拡大図である。 図5から図7に例示の回転電機において固定子をフレームに組み付ける場合の組立工程の説明図であり、ハッチングで断面表示されている。 本願の実施の形態3に係る回転電機の断面図で、環状部材の断面にはハッチングが施されている。 図9におけるA部の拡大図である。 図9および図10に例示の回転電機において固定子をフレームに組み付ける場合の組立工程の説明図であり、ハッチングで断面表示されている。 図9および図10に例示の環状部材の斜視図である。 本願の実施の形態4に係る回転電機の断面図で、環状部材の断面および薄肉円筒状部材の断面にはハッチングが施されている。 図13におけるA部の拡大図である。 図13および図14に例示の回転電機において固定子をフレームに組み付ける場合の組立工程の説明図であり、ハッチングで断面表示されている。
実施の形態1.
 以下に、本願に係る回転電機の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本願に係る回転電機は以下の記述に限定されるものではなく、本願の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合があり、また、本願の特徴に関係しない構成の図示は省略する。
 図1から図5を用いて本願の実施の形態1による回転電機を説明する。
 本実施の形態1では、回転電機を車両に搭載する電動パワーステアリングに適用した例を示している。車両のステアリングの操舵力をアシスタントするには回転電機以外に制御装置も必要になるが、制御装置についての図示を省略している。図1は回転電機の構成を説明するための断面図であり、図2は図1におけるA部の拡大図である。
 回転電機1の筐体であるフレーム2はリア側(図面上側)に開口部を有した略円筒形をなし、安価で軽量なアルミニウム合金で形成されている。固定子3は電磁鋼板を積層して形成され、絶縁体であるインシュレータ4を介して固定子巻線5が巻装され、固定子巻線5に電流を供給するためのターミナル6とターミナル6を固定するためのホルダ7が設置されている。
 8は環状部材であり、斜視図を図3に示す。環状部材8は、フレーム2の材料であるアルミニウム合金より硬度低く、耐摩耗性に優れたポリアセタール樹脂、フッ素樹脂、等で形成され、断面が四角形の外周側の上下のエッジ部に面取り部8a、8bを有した環形状をなし、外径8cは固定子3の外径3aと同様に、フレーム2の穴径2aより大きくなるように設定されている。環状部材8と固定子3とは、図4に矢印で示すように、フレーム2のリア側の開口部から環状部材8、固定子3の順に圧入され、環状部材8と固定子3は接触して設置される。
 フレーム2にはフロント側に軸受9とリア側から炭素鋼からなる軸受ホルダ10を介して軸受11が固定されている。
 回転子軸12は磁石13が設置された回転子14が固定され、軸受9および軸受11によって回転可能に支持される。なお、回転子14は固定子3と離間して囲まれるように配置されている。
また、回転子軸12のフロント方向の端部には車両側と組付けるためのボス15が設置され、回転子軸12のリア方向の省略部分には回転子14の回転状態を検出する回転角度検出センサが設置されている。
 ここで、16は制御装置(図示せず)が設置されているヒートシンクであり、このヒートシンク16はフレーム2のリア側開口部に固定されている。制御装置は外部からの直流電流を変換するパワー半導体を有する電力変換回路と制御回路を具備しており、所要の電流がターミナル6を介して固定子巻線5に供給される。これにより回転子14に回転力を発生させ、回転子軸12、ひいてはボス15を回転させる。
 次に環状部材8と固定子3をフレーム2に圧入するときの作用を図4で説明する。まず、環状部材8と固定子3はフレーム2のリア側開口部にセットされ、固定子3に荷重を加えることで環状部材8の面取り部8aとフレーム2の圧入導入テーパ2bに導かれ、環状部材8がフレーム2に圧入される。環状部材8はフレーム2より硬度低く、柔軟で耐摩耗性に優れた材料のため圧入過程でフレーム2を削ることはない。
 次に固定子3の圧入先端側のエッジ部3bはフレーム2の圧入導入テーパ2bに導かれた後、圧入導入部エッジ2cに当たることにより局所的に応力が過大となり、糸バリ状の削り屑、つまり回転電機の製造過程で発生した異物、が発生し、固定子3のエッジ部3bに付着したり、環状部材8の面取り部8bと固定子3とフレーム2で囲まれた空間17に脱落したりする。
 また、固定子3は電磁鋼板を積層して形成されるため、フレーム2との接触面には積層による段差があり、圧入している最中も硬度の低いアルミニウム系材料で形成されているフレーム2が削れ、固定子3のエッジ部3bに付着したり、環状部材8の面取り部8bと固定子3とフレーム2で囲まれた空間17に脱落したりする。これらの削り屑は、振動・衝撃等が加わっても密閉された空間17から出ることはない。
 環状部材8が無い場合は、上記削り屑は振動・衝撃等によりフレーム2の中で移動する。固定子3と回転子14の間または軸受9、11の中に入り込むと正常な回転動作を妨げられる。また、アルミニウム系材料である削り屑は導電性があるため、ターミナル6等の導電部の間に付着すると短絡する恐れがある。
本実施例の構成では、固定子3をフレーム2に圧入する際、フレーム2の削り屑がフレーム2内に散乱することがなく、信頼性の高い回転電機を提供できる。
 次に、本実施の形態において環状部材8を多孔質樹脂、例えばフッ素系スポンジ等で構成し、環状部材8に鉱油または流動パラフィン等の潤滑剤を含侵させてもよい。環状部材8をフレーム2に圧入する際、環状部材8に含侵された潤滑剤がフレーム2と固定子3の圧入面に均一に塗布され、摩耗しにくくなり、削り屑の発生を抑制することができる。
 また、本実施の形態では、環状部材8は断面が四角形で外周側の上下のエッジ部に面取り部8a、8bを有した環形状をなしているが、図5に示す斜視図のようなOリング状の断面が円形のもの等、環状であれば断面形状は他の形状としてもよい。
 環状部材8の断面を円形あるいは図2に例示のような多角形とすることにより、環状部材8と固定子3とフレーム2とで囲まれフレーム2の内周の全周に亘って延在する円環状の空間17が形成される。フレーム2の内周の全周に亘って延在する円環状の空間17の中に、前述の糸バリ状の削り屑、つまり回転電機の製造過程で発生した異物、が保持され、当該異物は、空間17の領域から、空間17の領域以外の領域、例えば、固定子3と回転子14との間の空隙314g、固定子3のコイルエンド部、軸受9,11等の領域、へ移動するのが防止される。
実施の形態2.
 図6から図8を用いて本願の実施の形態2による回転電機を説明する。本形態も実施の形態1と同様、車両に搭載する電動パワーステアリングに適用した例を示している。
図6は実施の形態2における回転電機の構成を説明するための断面図で図7は図6のA部拡大図である。図8は圧入工程を説明する図である。
 実施の形態1では環状部材8と固定子3は別体で構成し、フレーム2のリア側開口部にそれぞれセットし圧入したが、本実施の形態2では、固定子3と環状部材8を一体化し圧入する構成としている。
 図において、固定子3は電磁鋼板を積層して形成され、圧入先端側は外径3aより寸法が小さい小径部3cを有し、小径部3cにフレーム2の材料であるアルミニウム合金より硬度低く、耐摩耗性に優れたポリアセタール樹脂、フッ素樹脂、等で形成された環状部材8が固定またはアウトサート成型されている。
 環状部材8の外径8cは固定子3の外径3aと同様に、フレーム2の穴径2aより大きくなるように設定され、固定子3とともにフレーム2に圧入されている。
 その他の構成、作用は実施の形態1と同様である。
 環状部材8は固定子3と一体になっているため、圧入の作業性がよい。また、実施の形態1のように環状部材8を多孔質樹脂、例えばフッ素系スポンジ等で構成し、環状部材8に鉱油または流動パラフィン等の潤滑剤を含侵させる場合も環状部材8に触れずに潤滑剤の含侵、圧入が可能なため、作業環境を汚すことが無く、作業効率が向上する。
実施の形態3.
 図9から図12を用いて本願の実施の形態3による回転電機を説明する。本形態も実施の形態1,2と同様、車両に搭載する電動パワーステアリングに適用した例を示している。
図9は実施の形態3における回転電機の構成を説明するための断面図で図10は図9のA部拡大図である。図11は圧入工程を説明する図である。
 図9から図12において環状部材8は、図12に斜視図を示すように断面が長方形でシート形状をなし、フレーム2に配設されている。この場合、環状部材8は必ずしもフレーム2に圧入されている必要はない。また、環状部材8はフレーム2にアウトサート成型してもよい。この状態で固定子3を環状部材8に接触するように圧入する。
 環状部材8を樹脂等のアルミニウム合金より柔軟で弾力性のある材料とすることで、環状部材8を、固定子3と隙間なく密着させることができる。
 環状部材8を、フレーム2の材料であるアルミニウム合金よりヤング率が低い材料で形成することにより、
この場合、固定子3のエッジ部3bに付着した削り屑、環状部材8上に落下した削り屑は固定子3の圧入が完了した時点で、環状部材8と固定子3との接触部に挟まれ、振動、衝撃等が加わってもフレーム2内に散乱することがない。
さらに、環状部材8の一部または全体に粘着性を持たせることにより、環状部材8の粘着性を有する部分に、圧入過程において脱落した削り屑が貼りつき、移動することがないため、削り屑がフレーム2内に散乱することを、より確実に防止することができる。
実施の形態4.
以上、実施の形態1から3は電磁鋼板を積層して形成されている固定子3を直接フレーム2に圧入する構成について説明したが、図13から図15に例示の本願の実施の形態4のように固定子3は炭素鋼等から形成された薄肉円筒状部材18に圧入固定しているものにも適用してもよい。
 図14は図13におけるA部の拡大図であり、図15は圧入工程を説明する図である。
 図13、図14、および図15から明白なように、本実施の形態4場合、フレーム2と接触する圧入面は固定子3の電磁鋼板を積層して形成される段差がなくなるため、圧入によりフレーム2が削れることを抑制し、より信頼性の高い回転電機を提供できる。
 本願の実施の形態1から4は、総括的には、次のような特徴事項を有している。
 特徴事項1:軸受によって支承された回転子軸、前記回転子軸に取り付けられ前記回転子軸と共に回転する回転子、前記回転子の前記回転ができるように前記回転子を空隙314gを介して囲繞する固定子、前記回転子および前記固定子を囲繞し内周に前記固定子の外周が取り付けられたフレーム、および外周の全周が前記フレームの内周の全周に亘って延在し前記フレームの前記内周と前記固定子の外周との間の部分に存在する異物が前記間の部分以外の領域へ移動するのを防ぐ環状部材を備えた回転電機であり、前記環状部材は、前記固定子のフロント側に配設されており、前記固定子は電磁積層鋼板で形成され前記固定子が前記フレームに前記回転子軸の延在方向に圧入されており、前記環状部材が、前記固定子の圧入部3pより前記圧入の方向の前方に位置して配設されている。換言すれば、回転子軸と前記回転子軸に固定された回転子と、電磁積層鋼板を積層して形成され前記回転子を囲むように配置された固定子と前記固定子に巻装された固定子巻線と、前記固定子を圧入保持するフレームと、前記固定子の圧入部3pより圧入の方向の前方に接触配置した環状部材を備えた回転電機である。従って、フレームの削り屑が回転電機内部に散乱することを防止でき、削り屑により回転が妨げられたり、固定子巻き線への通電を短絡させたりすることを防止できる。
 特徴事項2:前記環状部材は、前記フレームに圧入されているので、フレームの削り屑が回転電機内部に散乱することを防止でき、削り屑により回転が妨げられたり、固定子巻き線への通電を短絡させたりすることを防止できる。また、焼嵌めの備費を不要にできる。
 特徴事項3:前記環状部材と前記固定子と前記フレームとで囲まれた空間が形成されているので、フレームの削り屑が回転電機内部に散乱することをより確実に防止でき、削り屑により回転が妨げられたり、固定子巻き線への通電を短絡させたりすることを防止できる。
 特徴事項4:前記環状部材は、前記固定子に固定されており、環状部材は固定子と一体になっているため、圧入の作業性がよい。
 特徴事項5:前記環状部材は前記フレームより硬度が低い材料からなっているので、フレームの削り屑が回転電機内部に散乱することを防止でき、削り屑により回転が妨げられたり、固定子巻き線への通電を短絡させたりすることを防止できる。
 特徴事項6:前記環状部材は潤滑剤が含浸されているので、環状部材に含侵された潤滑剤がフレームと固定子の圧入面に均一に塗布され、摩耗しにくくなり、削り屑の発生を抑制することができる。
 特徴事項7:前記環状部材は前記フレームに配置され、前記環状部材は前記フレームに固定されているので、削り屑は固定子の圧入が完了した時点で、環状部材と固定子の接触部に挟まれ、振動・衝撃等が加わってもフレーム内に散乱することがない。
 特徴事項8:前記環状部材は、前記フレームよりヤング率が低い材料からなっているので、環状部材を樹脂等のアルミニウム合金より柔軟で弾力性のある材料とすることで、固定子と隙間なく密着させることができ、削り屑は固定子の圧入が完了した時点で、環状部材と固定子の接触部に挟まれ、振動・衝撃等が加わってもフレーム内に散乱することがない。
 特徴事項9:前記環状部材の一部または全体は粘着性を有しているので、換言すれば、前記環状部材の少なくとも一部は、前記固定子および前記フレームの少なくとも一方に前記環状部材が粘着されるように粘着性を有しているので、環状部材に粘着性を持たせることにより、圧入過程において脱落した削り屑が貼りつき移動することがなく、削り屑は固定子の圧入が完了した時点で、環状部材と固定子の接触部に挟まれ、振動・衝撃等が加わってもフレーム内に散乱することがない。
 特徴事項10:前記固定子は周囲を薄肉円筒状部材で保持されているので、換言すれば、前記固定子の外周は円筒状部材で覆われており、前記固定子は前記円筒状部材を介して前記フレームに取り付けられているので、フレームと接触する圧入面は固定子の電磁鋼板を積層して形成される段差がなくなるため、圧入によりフレームが削れることを抑制し、より信頼性の高い回転電機を提供できる。
 特徴事項11:軸受によって支承された回転子軸、前記回転子軸に取り付けられ前記回転子軸と共に回転する回転子、前記回転子の前記回転ができるように前記回転子を空隙を介して囲繞する固定子、前記回転子および前記固定子を囲繞し内周に前記固定子の外周が取り付けられたフレーム、および外周が前記フレームの内周の周方向全周に亘って延在するように配設され前記フレームと前記固定子との境界部分に残存する残留異物が前記境界部分とは異なる領域へ移動するのを防ぐ環状部材を備えた回転電機であり、製造過程で発生し前記フレームと前記固定子との境界部分に残存したフレームの削り屑などの残留異物が、前記境界部分とは異なる領域、例えば、前記固定子巻線のコイルエンド部、前記軸受、回転子と固定子との間の空隙、等の領域に、回転電機の組み立て工程を含む回転電機製造過程で、二輪車を含む車両への回転電機の組付け過程で、あるいは車両の運転中における回転電機の振動中に、移動するのが防止され、コイルエンド部、前記軸受、前記空隙、等において好ましくない影響が生じないようにすることが可能である。
 なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
 なお、各実施の形態を適宜、変形、省略、組み合わせることができる。
 なお、本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
 従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
 1 回転電機、2 フレーム、2a 穴径、2b 圧入導入テーパ、2c 圧入導入部エッジ、3 固定子、3a 外径、3b エッジ部、3c 小径部、3p 圧入部、4 インシュレータ、5 固定子巻線、6 ターミナル、7 ホルダ、8 環状部材、8a 面取り部、8b 面取り部、8c 外径、9 軸受、10 軸受ホルダ、11 軸受、12 回転子軸、13 磁石、14 回転子、15 ボス、16 ヒートシンク、17 空間、18 薄肉円筒状部材、314g 空隙。

Claims (12)

  1. 軸受によって支承された回転子軸、
     前記回転子軸に取り付けられ前記回転子軸と共に回転する回転子、
     前記回転子の前記回転ができるように前記回転子を空隙を介して囲繞する固定子、
     前記回転子および前記固定子を囲繞し内周に前記固定子の外周が取り付けられたフレーム、および
     前記フレームの内周に沿って設けられ前記フレームと前記固定子との境界部分に存在する異物が前記境界部分とは異なる領域へ移動するのを防ぐ環状部材を備えた回転電機。
  2. 前記環状部材は、前記固定子のフロント側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記固定子は電磁積層鋼板で形成され前記固定子が前記フレームに前記回転子軸の延在方向に圧入されており、前記環状部材が、前記固定子の圧入部より前記圧入の方向の前方に位置して配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記環状部材は、前記フレームに圧入されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記環状部材と前記固定子と前記フレームとで囲まれた空間が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記環状部材は、前記固定子に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記環状部材は、前記フレームに固定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記環状部材の硬度は、前記フレームの硬度より低いことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 前記環状部材には、潤滑剤が含浸されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の回転電機。
  10. 前記環状部材は、前記フレームよりヤング率が低い材料からなることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の回転電機。
  11. 前記環状部材の少なくとも一部は、前記固定子および前記フレームの少なくとも一方に前記環状部材が粘着されるように粘着性を有していることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 前記固定子の外周は円筒状部材で覆われており、前記固定子は前記円筒状部材を介して前記フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の回転電機。
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