WO2016136658A1 - 粉末状組成物及びスムージー様飲料 - Google Patents

粉末状組成物及びスムージー様飲料 Download PDF

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Abstract

 水と混合して、スムージー様の飲料を調製するための粉末状組成物であって、野菜の粉砕物、野菜汁の乾燥粉末、果実の粉砕物、及び果汁の乾燥粉末からなる群より選択される少なくとも1種と、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維と、を含有することを特徴とする粉末状組成物、並びに、前記粉末状組成物を水と混合して調製された、スムージー様飲料が提供される。

Description

粉末状組成物及びスムージー様飲料
 本発明は、水と混合して、スムージー様の飲料を調製するための粉末状組成物、及び前記粉末状組成物を水と混合して調製されたスムージー様飲料に関する。
 本願は、2015年2月23日に日本に出願された特願2015-033174号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 厚生労働省の指針では、主食・主菜・副菜を基本にバランスの良い食事が推奨されている。三大栄養素はもちろんのこと、ビタミンやミネラル等の微量成分のバランスの良い食生活が好ましい。消費者の食と健康に対する関心の高まりに伴い、不足栄養素を補うサプリメントや機能性食品が多く登場している。さらに自然志向から、自然な素材を活用した飲料や食品も数多く登場しており、消費者の選択の幅は広がっている。
 しかしながら、近年の消費生活では、多忙を極める状況を鑑みると、必ずしも満足のいく食生活を送っているとは言い難い。厚生労働省の調査によると、特に働き盛りの20~30代の朝食欠食率が高い数字で推移している。そこで、朝の時間に追われている中で、より手軽に栄養が補給できる商品が求められている。
 野菜や果実は、ビタミン、ミネラルが豊富であり、食物繊維も豊富に含有しているため、朝食のサポートとして摂取することが好ましい。しかしながら、野菜や果実は、好き嫌いが比較的多い、食し難いものがある、経済的に高額になりやすいなどの点から、バランス良く摂取することは困難である。そこで、野菜や果実をより摂取しやすくする目的で、ジュースやスムージーなどの飲料の形態とする商品が数多く見られ、朝食にも利用されている。なお、スムージーは、凍らせた果物や野菜と、ヨーグルトや牛乳などの乳製品をミキサーにかけて調製される飲料である。ただし、充分な量の野菜の搾り汁や果汁を含有する飲料は、ドロドロであり、風味的にも飲み易いものは少ない。また、沈殿も多いため、飲用する前に充分に撹拌する必要があるという欠点もある。これらの欠点を改善する方法としては、例えば、特許文献1には、酸性多糖系水溶性食物繊維及び/又は中性多糖系水溶性食物繊維の配合に加えて、野菜や果実由来の固形物含量を一定の範囲に調整することにより、青臭み及び加熱殺菌処理後の加熱臭を低減し、野菜や果実を含む飲料の飲みやすさを改善する方法が開示されている。
 また、野菜や果実を直接搾る手間をかけずに、野菜の搾り汁や果汁を含有する飲料をより手軽に摂取するためのものとして、野菜の搾り汁や果汁の乾燥粉末を含む粉末状組成物が販売されている。例えば、特許文献2には、キサンタンガム、ラムダカラギーナン、グアーガムからなる増粘剤、及び加工澱粉を特定量配合することにより、特に、低温かつ低乳脂肪分の牛乳に対して短時間で素早く溶解して、スムージー様の物性と良好な食感、風味を兼ね備えた飲料を製造する方法が開示されている。
 一方で、こんにゃく芋に含まれる天然多糖類複合体であるグルコマンナンは、低濃度で高い増粘作用、ゲル作用、結着作用があり、低カロリーの食物繊維として生理作用を有することから、様々な食品の品質を改良するために使用されている(例えば、特許文献3参照。)
特許第3825037号公報 特開2012-115207号公報 特許第5622980号公報
 野菜の搾り汁や果汁の乾燥粉末を含む粉末状組成物は、水や牛乳等に溶解させることによって手軽に野菜の搾り汁や果汁を含有する飲料を調製できる、非常に便利なものである。一方で、当該粉末状組成物には、野菜や果実を直接搾ったジュースやスムージーのような本格的な食感に乏しい、という問題がある。
 本発明は、手軽に持ち運ぶことが出来る簡便な粉末状組成物であって、水と混合するだけで簡便に、野菜や果実を直接搾ったジュース等が有する本格的な食感に優れたスムージー様飲料を製造することができる粉末状組成物を提供することを目的とする。
 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、野菜や果実の搾汁の乾燥粉末に加えて、不溶性食物繊維及び水溶性食物繊維を含有させることにより、水等と混合するだけでスムージー様の適度な粘度と素材感やみずみずしさを併せ持つ飲料を調製することができる粉末状組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
[1]本発明の第一の態様に係る粉末状組成物は、水と混合して、スムージー様の飲料を調製するための粉末状組成物であって、野菜の粉砕物、野菜汁の乾燥粉末、果実の粉砕物、及び果汁の乾燥粉末からなる群より選択される少なくとも1種と、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維と、を含有することを特徴とする。
[2] 前記[1]の粉末状組成物においては、前記水溶性食物繊維が、グルコマンナン、アルギン酸、ペクチン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、寒天、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、難消化性デキストリン、及びポリデキストロースからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
[3] 前記[1]の粉末状組成物においては、前記水溶性食物繊維がグルコマンナンであることが好ましい。
[4] 前記[1]~[3]のいずれかの粉末状組成物においては、前記不溶性食物繊維及び前記水溶性食物繊維のレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の50%粒子径が、150~500μmであることが好ましい。
[5] 前記[1]~[4]のいずれかの粉末状組成物においては、水と混合して調製された飲料中の不溶性成分のレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の50%粒子径が、180~300μmになることが好ましい。
[6] 前記[1]~[5]のいずれかの粉末状組成物においては、水と混合して調製された飲料の粘度が30~150mPa・sになることが好ましい。
[7] 前記[1]~[6]のいずれかの粉末状組成物においては、水と混合して調製された飲料中の前記不溶性食物繊維と前記水溶性食物繊維の含有濃度の和が、前記飲料の総質量に対して、0.3~0.6質量%になることが好ましい。
[8] 前記[1]~[7]のいずれかの粉末状組成物においては、前記水溶性食物繊維がグルコマンナンであり、水と混合して調製された飲料中のグルコマンナンの含有濃度が、前記飲料の総質量に対して、0.05~0.3質量%になることが好ましい。
[9] 前記[1]~[8]のいずれかの粉末状組成物においては、前記不溶性食物繊維の由来原料が、柑橘類及びりんごからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
[10]本発明の第二の態様に係るスムージー様飲料は、前記[1]~[9]のいずれかの粉末状組成物を水と混合して調製されたことを特徴とする。
 本発明に係る粉末状組成物は、水と混合することによって、スムージー様の適度な粘度と、素材感やみずみずしさといった野菜や果実を直接搾ったジュース等が有する本格的な食感に優れたスムージー様の飲料を調製することができる。さらに、本発明に係る粉末状組成物は、粉末状であるため、手軽に持ち運ぶことが可能であり、安定した長期保存にも適している。
 本発明に係る粉末状組成物は、水と混合して、スムージー様の飲料を調製するための粉末状組成物であって、野菜の粉砕物、野菜汁の乾燥粉末、果実の粉砕物、及び果汁の乾燥粉末からなる群より選択される少なくとも1種と、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維と、を含有することを特徴とする。本発明に係る粉末状組成物を水と混合することにより、従来の飲料で見られるドロドロの外観や食感上のざらつきが少ないが、適度な粘度及び素材感やみずみずしさを併せ持つスムージー様飲料が調製できる。野菜の粉砕物と野菜汁の乾燥粉末は、まとめて野菜由来の粉末状固形分と、果実の粉砕物と果汁の乾燥粉末は、まとめて果実由来の粉末状固形分と、いうことがある。本発明に係る粉末状組成物は、不溶性食物繊維を含有することにより、水と混合した場合に、ざらつきは少ないものの、本物感のある食感を再現でき、また、水溶性食物繊維を含有することにより、不溶性固形分の沈殿が抑制されており、かつスムージー様の適度な粘度を達成することができる。
 本発明に係る粉末状組成物は、野菜又は果実由来の粉末状固形分として、野菜の粉砕物、野菜汁の乾燥粉末、果実の粉砕物、及び果汁の乾燥粉末からなる群より選択される少なくとも1種を含有する。本発明に係る粉末状組成物としては、栄養のバランスや呈味性の点から、少なくとも2種類の野菜又は果実に由来する粉末状固形分を含有することが好ましく、少なくとも1種類の野菜由来の粉末状固形分と、少なくとも1種類の果実由来の粉末状固形分とを含有するものがより好ましい。また、野菜又は果実由来の粉末状固形分の含有量は、粉末状組成物の総質量に対して、10~50質量%であることが好ましく、20~40質量%であることがより好ましい。
 本発明に係る粉末状組成物が含有する野菜由来の粉末状固形分の原料となる野菜としては、例えば、ケール、ブロッコリー、クレソン、コマツナ、ダイコン、カリフラワー、ヨモギ、シュンギク、レタス、キャベツ、紫キャベツ、メキャベツ、パセリ、セロリ、アシタバ、ニンジン、モロヘイヤ、アスパラガス、ホウレンソウ、トマト、ナス、パプリカ、ピーマン、シソ、アカジソ、ショウガ、カボチャ、キュウリ、ニガウリ、オクラ、ゴボウ、大豆等が挙げられる。例えば、ケール、ブロッコリー、ヨモギ、アスパラガス、オクラ、コマツナ、カボチャ、ダイコン、パセリ、ホウレンソウ、にんじん、及びパプリカのそれぞれから調製された粉末状固形分を含有させた粉末状組成物により、呈味性と栄養バランスの良好なスムージー様飲料が得られる。
 本発明に係る粉末状組成物が含有する果実由来の粉末状固形分の原料となる果実としては、例えば、パイナップル、マンゴー、グァバ、アセロラ、オレンジ、ネーブルオレンジ、グレープフルーツ、ミカン、ライム、ユズ、シイクワシャー、レモン、リンゴ、モモ、プラム、プルーン、ナシ、洋ナシ、サクランボ、イチゴ、ラズベリー、カシス、クランベリー、ブルーベリー、メロン、スイカ、キウイフルーツ、ウメ、ブドウ、ザクロ、及びバナナ等が挙げられる。例えば、パイナップル、オレンジ、りんご、及びマンゴーのそれぞれから調製された粉末状固形分を含有させた粉末状組成物により、呈味性と栄養バランスの良好なスムージー様飲料が得られる。
 野菜及び果実の粉砕物は、常法により調製できる。例えば、野菜又は果実を乾燥させた後に粉砕機により粉砕することにより調製できる。原料となる野菜又は果実は、乾燥前にダイサー、カッター、スライサー、ハンマークラッシャー等を使用して細断又は破砕しておいてもよい。また、野菜又は果実をフリーズドライさせたものを粉砕機により粉砕することによっても調製できる。その他、野菜又は果実を加熱処理し、ペースト状にしたものをフリーズドライさせた後に粉砕機により粉砕してもよい。
 野菜汁及び果汁の乾燥粉末は、野菜又は果実を搾汁することによって調製された野菜汁及び果汁を乾燥して粉末化することにより調製できる。果汁等の乾燥は、噴霧乾燥法、凍結乾燥法、真空乾燥法、フォームマット乾燥法等により行われる。中でも、栄養成分や呈味成分に対する影響を抑えることができ、かつ多量の搾り汁を比較的短時間で処理できることから、噴霧乾燥法が主に使用されている。また、野菜汁及び果汁は、デキストリン等の固体担体と共に乾燥することによって、当該固体担体に固定化した状態で粉末化することもできる。当該デキストリンとしては、低DE(Dextrose Equivalent)値のデキストリンが好ましい。
 野菜又は果実の搾汁は、例えば、パルパー、スクリュープレス、ギナー、デカンター、一軸又は二軸(同方向若しくは異方向回転型)エクストルーダー等の搾汁器を用いて行うことができる。野菜又は果実は、搾汁前に、適当な大きさに細断又は破砕しておくことも好ましく、必要に応じて搾汁前に加熱処理を行ってもよい。また、得られた搾汁は、乾燥させる前に濃縮させておくことが好ましい。濃縮処理は、減圧濃縮器、撹拌型薄膜式濃縮器、プレート式濃縮器等の通常用いられる濃縮器を用いて、常法により行うことができる。
 本発明に係る粉末状組成物が含有する不溶性食物繊維は、藻類や菌類由来の不溶性食物繊維であってもよいが、植物由来の不溶性食物繊維であることが好ましく、野菜又は果実由来の不溶性食物繊維であることがより好ましい。本発明に係る粉末状組成物が含有する不溶性食物繊維の由来としては、野菜の粉砕物等の原料として挙げられた野菜や果実の中から選択された1種又は2種以上であることが好ましく、レモン、オレンジ、ネーブルオレンジ、グレープフルーツ、ミカン、ライム、ユズ、シイクワシャー等の柑橘類、又はリンゴに由来する不溶性食物繊維であることがより好ましい。
 本発明に係る粉末状組成物が含有する水溶性食物繊維としては、可食性であって、飲食品の原料として使用可能なものであれば特に限定されるものではない。水溶性食物繊維としては、例えば、アルギン酸、低分子化アルギン酸、カラギーナン、フコイダン、ポルフィラン、アガロペクチン、ペクチン、低分子ペクチン、アラビアガム、カラヤガム、ジェランガム、キサンタンガム、難消化性デキストリン、グアーガム、グアーガム分解物、プルラン、水溶性コーンファイバー、ヘミセルロース、低分子ヘミセルロース、大豆食物繊維、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、グルコマンナン、ガードラン、寒天等が挙げられる。本発明に係る粉末状組成物が含有する水溶性食物繊維としては、グルコマンナン、アルギン酸、ペクチン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、寒天、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、難消化性デキストリン、及びポリデキストロースからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、水に混合した場合の沈降し難さの点から、グルコマンナン、キサンタンガム、及びグアーガムからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、水への溶解し易さと喫食した際の満腹感の得られやすさの点から、グルコマンナンが特に好ましい。
 本発明に係る粉末状組成物が含有する不溶性食物繊維及び水溶性食物繊維は、50%粒子径(累積分布径D50)が150~500μmであることが好ましく、180~400μmであることがより好ましく、180~350μmであることがさらに好ましく、180~300μmであることがよりさらに好ましい。また、不溶性食物繊維及び水溶性食物繊維の平均粒子径が180~280μmであることが好ましく、50%粒子径が180~300μmであり、かつ平均粒子径が180~280μmであることが特に好ましい。食物繊維の粒子径が大きすぎる場合には、水に混合した場合に沈降しやすいが、50%粒子径が500μm以下であることにより、水に混合した場合に、迅速に溶解又は分散し、かつ、沈降し難い。また、食物繊維の50%粒子径が150μm以上であり、適度な大きさを有することにより、水に溶解・分散させた飲料の食感が、ざらつきを抑えつつ、野菜や果実の搾り汁のようなつぶつぶ感やみずみずしい食感がより充分に得られる。
 15gの粉末状組成物に対して120mLの水を混合して調製された時の飲料中の不溶性成分のレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の50%粒子径は、180~300μmであることが好ましく、200~260μmであることがより好ましい。ここで、不溶性成分は、不溶性食物繊維に由来する。
 上記範囲である場合に、飲料の食感がより向上する傾向にある。
 なお、本発明及び本願明細書において、不溶性食物繊維等をはじめとする粉末状固形分の粒子径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定された粒度分布の値を意味する。具体的には、例えば、(株)島津製作所製の粒度分布測定装置SALD-2100等の市販のレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて常法により測定することができる。
 本発明に係る粉末状組成物における水溶性食物繊維の含有量は、粉末状組成物の総質量に対して、0.5~5.0質量%であることが好ましく、1.0~3.0質量%であることがより好ましい。中でも、本発明に係る粉末状組成物が含有する水溶性食物繊維がグルコマンナンである場合、グルコマンナンの含有量は、粉末状組成物の総質量に対して、0.5~3.0質量%であることが好ましく、1.0~2.0質量%であることがより好ましい。
 また、本発明に係る粉末状組成物における不溶性食物繊維の含有量は、粉末状組成物の総質量に対して、0.5~5.0質量%であることが好ましく、1.0~3.0質量%であることがより好ましい。
 本発明に係る粉末状組成物における水溶性食物繊維の含有量は、15gの当該粉末状組成物を120mlの水と混合して調製された時の飲料の粘度が、5℃において、30~150mPa・sとなるものであることが好ましく、30~120mPa・sであることがより好ましく、30~90mPa・sであることがさらに好ましく、30~60mPa・sであることがよりさらに好ましい。本発明に係る粉末状組成物を水と混合して調製された飲料の粘度が150mPa・s以下であることにより、野菜ジュースのようなドロドロした食感や糊状の食感がなく、飲みやすい。また、当該飲料の粘度が30mPa・s以上であることにより、不溶性食物繊維や野菜等由来の粉末状固形分が安定して分散し、沈降しにくい。
 なお、本願明細書において、飲料の粘度は、特段の記載がないかぎり、せん断速度50/sにおけるせん断粘度(mPa・s)を意味する。
 中でも、本発明に係る粉末状組成物が含有する水溶性食物繊維がグルコマンナンである場合には、本発明に係る粉末状組成物が含有するグルコマンナンの含有量は、15gの当該粉末状組成物を120mlの水と混合して調製された時の飲料中のグルコマンナンの含有濃度が、当該飲料の総質量に対して、0.01~0.35質量%となる量であることが好ましく、0.02~0.3質量%となる量であることがより好ましく、0.05~0.3質量%となる量であることがさらに好ましく、0.1~0.3質量%であることが特に好ましい。
 本発明に係る粉末状組成物における不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の含有量は、充分な食感を有する飲料が得られることから、15gの当該粉末状組成物を120mLの水と混合して調製された時の飲料中の不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の含有濃度の和が、当該飲料の総質量に対して、0.02~0.7質量%となる量であることが好ましく、0.05~0.6質量%となる量であることがより好ましく、0.3~0.6質量%となる量であることがさらに好ましく、0.35~0.5質量%となることが特に好ましい。また、本発明に係る粉末状組成物における不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の含有比(質量比)は、[水溶性食物繊維の含有量]:[不溶性食物繊維の含有量]が10:90~50:50が好ましく、20:80~40:60がより好ましい。
 上記飲料中の不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の含有量は、酵素-重量法により決定される。
 本発明に係る粉末状組成物は、野菜及び/又は果実由来の粉末状固形分、不溶性食物繊維、及び水溶性食物繊維に加えて、その他の原料を含有していてもよい。当該その他の原料としては、水等に混合して飲料を調製するための粉末状組成物に配合可能な成分が挙げられる。具体的には、酸味料、甘味料、香料、色素、賦形剤、結合剤、流動性改良剤(固結防止剤)等が挙げられる。
 賦形剤や結合剤としては、デキストリン等の澱粉分解物、麦芽糖、トレハロース等の糖類、難消化性デキストリン等の食物繊維、カゼイン等のタンパク質等が挙げられる。中でも、粉末状組成物に汎用されているデキストリンが好ましい。なお、賦形剤や結合剤は、造粒時の担体としても用いられる。
 流動性改良剤としては、微粒酸化ケイ素、第三リン酸カルシウム等の加工用製剤が用いられてもよい。
 酸味料としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの食品添加物が挙げられる。
 甘味料としては、砂糖、ショ糖、オリゴ糖、ブドウ糖、果糖等の糖類、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール等の糖アルコール、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース等の高甘味度甘味料、ステビア等が挙げられる。
 本発明に係る粉末状組成物を水や牛乳等の液体に混合することによって、果物の香りを有する嗜好性飲料(スムージー様飲料)が調製できる。本発明に係る粉末状組成物を混合する液体は、60℃以上の高温であってもよく、室温程度であってもよく、10℃以下の低温であってもよい。前記液体は、粉末状組成物1質量部に対して、5~13質量部、より好ましくは、7~10質量部の割合で加えられることが好ましい。
 本発明に係る粉末状組成物は、飲用1杯分を小パウチなどに個包装したり、使用時に容器から振り出したりスプーンで取り出したりして使用するように瓶などの容器に数杯分をまとめて包装して商品として供給することもできる。
 個包装タイプとは、スティック状アルミパウチなどにスムージー様飲料1杯分の中身を充填包装するものでる。個包装タイプは、1杯分が密閉包装されているので取り扱いも簡単で、衛生的であるという利点を有する。
 次に実施例及び参考例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例等に限定されるものではない。なお、以下の実施例等において、特に記載がない限り、「%」は「質量/体積%」を意味する。
[参考例1]
 常法により調製された3種類の果実由来の不溶性食物繊維の乾燥粉末(柑橘類由来の不溶性食物繊維A(ヘルバフード社製、ヘルバセルAQプラスCF-D)、柑橘類由来の不溶性食物繊維B(ヘルバフード社製、ヘルバセルAQプラスCF-D/100)、及びリンゴ由来の不溶性食物繊維C(マルハニチロ社製、りんごセラミド)について、粒度分布を、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD-2100((株)島津製作所製)を用いて測定した。具体的には、0.3gの乾燥粉末を120mLの水に分散させたものをサンプル溶液とし、フローセルを使用し、水を測定溶媒とし、屈折率が1.60~0.10、測定吸光度範囲の最大値を0.2、最小値を0.01として、サンプル溶液を測定範囲に達するまで添加して測定した。測定結果を表1に示す。以下の表において「50D」は50%粒子径を意味する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
[実施例1]
 野菜由来の粉末状固形分と、果実由来の粉末状固形分と、柑橘類由来の不溶性食物繊維と、リンゴ由来の不溶性食物繊維と、グルコマンナンとを含有する粉末状組成物(サンプル1-1)と、市販の野菜及び果実由来の固形分を含有する粉末状組成物(市販品A~D)とについて、水と混合して調製された飲料の粘度、不溶性固形分の粒子径、及び食感等を調べた。また、対照として、市販の野菜ジュース(市販品E及びF)についても、粘度、不溶性固形分の粒子径、及び食感等を調べた。なお、ラベル表示上、市販品A(グリーンスムージー:株式会社明治)にはカラギーナンとアルギン酸ナトリウムが、市販品C(アサイービューティスムージー:株式会社ユニマットリケン)にはキサンタンガムとグア-ガムが含まれていた。市販品B(本搾り青汁ベーシック:ファンケル)及び市販品D(スリムアップスリム ベジフルチャージスムージー:アサヒフードアンドヘルスケア)に含まれている水溶性食物繊維は不明であった。また、市販品Eとして野菜生活100オリジナル(カゴメ社製)を、市販品Fとして充実野菜緑黄色野菜ミックス(伊藤園)を使用した。
<サンプル1-1の調製>
 野菜由来の粉末状固形分(0.3g)と、果実由来の粉末状固形分(3.9g)と、参考例1で粒度分布を計測した柑橘類由来の不溶性食物繊維A(0.2g)の乾燥粉末と、参考例1で粒度分布を計測したリンゴ由来の不溶性食物繊維C(0.2g)の乾燥粉末と、グルコマンナンの乾燥粉末(0.15g)とを混合し、粉末状組成物であるサンプル1-1を調製した。野菜由来の粉末状固形分としては、ケール(0.06g)、ブロッコリー(0.05g)、ヨモギ(0.05g)、アスパラガス(0.03g)、オクラ(0.03g)、コマツナ(0.03g)、カボチャ(0.015g)、ダイコン(0.015g)、パセリ(0.015g)、ホウレンソウ(0.015g)、にんじん(0.6g)、及びパプリカ(0.045g)の乾燥粉末の混合物を用いた。果実由来の粉末状固形分としては、パイナップル(1.5g)、オレンジ(2.2g)、りんご(0.2g)、及びマンゴー(1.7g)の乾燥粉末の混合物を用いた。
<飲料サンプルの調製>
 サンプル1-1は、15gの粉末状組成物を120mLの水と混合してスムージー様飲料を調製した。市販品A~Dについては、製造者により推奨された1杯分になるよう飲料を調製した(市販品A:10g/100mL、市販品B:4.5g/100mL、市販品C:10g/120mL、市販品D:15g/100mL)。いずれも、各粉末状組成物を、水(5℃)の入った容器に投入し、スプーンで撹拌することにより、可溶性成分が溶解又は膨潤し、かつ不溶性固形分が均一に分散するまで調製した。サンプル1-1が最も早く調製でき、市販品Bも比較的速やかに溶解したが、市販品A、市販品C及び市販品Dは溶解し難く、均一な溶液に調製することが困難であった。
 市販品E(100mL)と市販品F(100mL)はそのまま使用した。
<粒度分布の測定>
 各飲料サンプル中の不溶性固形分の粒度分布を、参考例1と同様にして測定した。各飲料サンプルの50%粒子径(表中、「50D」)(μm)と平均粒子径(μm)の測定結果を表2に示す。平均粒子径と50%粒子径のいずれも、市販品Aが最も大きく、市販品Bが顕著に小さかった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
<せん断粘度の測定>
 各飲料サンプルのせん断粘度を、粘弾性測定装置MCR302(アントンパール社製)を用いて測定した。具体的には、共軸円筒型治具(ダブルギャップタイプ)を使用し、せん断速度25~500(1/s)で5℃におけるせん断粘度を測定した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 各飲料サンプルのせん断速度(1/秒)ごとのせん断粘度(mPa・s)の測定結果を表3に示す。50%粒子径等が顕著に小さかった市販品Bと市販の野菜ジュースである市販品Eは、せん断粘度が低く、さらさらしていた。また、市販品C及びDは、50/sにおけるせん断粘度が200mPa・s以上であり、他と比較して粘度が高かった。
<不溶性固形分の沈降し易さの測定>
 内径13.5mm×高さ100mmの樹脂製チューブに、スプーンで撹拌した直後の各飲料サンプルを10mLずつ注ぎ、1分後、5分後、及び10分後の沈殿の高さを実測することにより、沈降量を比較した。各飲料サンプルについて、計測された沈殿の高さ(mm)と、外観の性状(目視)を表4に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
 この結果、市販品A及びBは、スプーンで撹拌した後5分間は沈殿せず、安定して分散していたが、撹拌から10分間後には、市販品Aは上下二層に完全に分離してしまっており、市販品Bは完全に底に沈殿してしまっていた。市販品Aは不溶性固形分の粒度が大きいため、市販品Bは粘性が低いためと推察される。その他の飲料サンプルは、いずれもスプーンで撹拌してから10分間後でも沈殿は観察されず、不溶性固形分は安定して分散していた。
<食感の評価>
 各飲料サンプルの食感のうち、ざらざら感、いがいが感、つぶつぶ感、どろどろ感、みずみずしさ、及び満腹感について、強度と好み(嗜好の強さ)について、それぞれ評価した。評価は、5名のパネル(男性3名、女性2名)により、5段階(強度:1が最も弱く、5が最も強い、好み:1が最も好ましくなく、5が最も好ましい)で評価し、5名のパネルによる評点の平均値を評価結果とした。強度の評価結果を表5に、好みの評価結果を表6に、それぞれ示す。なお、表6には、各飲料についての食感以外も含む全体の好みの評価結果についても示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
 この結果、全体的に食感の弱かった市販品E及びBは、食感の好みも低くかった。また、比較的食感が強かった市販品C及びDよりも、食感の強度が中程度であった市販品Aやサンプル1-1のほうが、食感の好みの評価は高かった。つまり、食感は、強すぎても弱すぎても嗜好度が低くなった。食感の好みの評価が特に良好であったサンプル1-1と市販品Aのうち、サンプル1-1は、飲料全体の嗜好度も高かったが、市販品Aは全体の嗜好度は低かった。これは、市販品Aが水に溶解し難く、調製に手間がかかったことが原因と推察される。
<食物繊維含量の測定>
 各飲料サンプルの1杯分あたりの不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の含有量を測定した。なお、市販品E及びFは、100gを1杯分として計測した。具体的には、酵素-重量法により測定した。
 各飲料サンプルの1杯分あたりの不溶性食物繊維含有量(g)、水溶性食物繊維含有量(g)、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の含有量の和(食物繊維総含有量)(g)、及び水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の含有量比を表7に示す。また、各飲料サンプルの総質量に対する、水溶性食物繊維の含有量の比と、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の総食物繊維の含有量の比を表7に示す。市販品Aの総質量は110g、市販品Bの総質量は104.5g、市販品Cの総質量は130g、市販品Dの総質量は115g、サンプル1-1は135gであった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
[実施例2]
 実施例1で用いた野菜由来の粉末状固形分(0.3g)及び果実由来の粉末状固形分(3.9g)と、参考例1で粒度分布を計測した柑橘類由来の不溶性食物繊維Aの乾燥粉末(0.2g)と、参考例1で粒度分布を計測したリンゴ由来の不溶性食物繊維Cの乾燥粉末(0.2g)と、グルコマンナンの乾燥粉末(0.15g)とを混合し、粉末状組成物であるサンプル2-1を調製した。また、グルコマンナンに代えてキサンタンガムを用いた以外はサンプル2-1と同様にして粉末状組成物サンプル2-2を、グルコマンナンに代えてグアーガムを用いた以外はサンプル2-1と同様にして粉末状組成物サンプル2-3を、それぞれ調製した。
 粉末状組成物サンプル2-1~2-3を、それぞれ、15gの粉末状組成物を、120mLの水(5℃)と混合してスムージー様飲料を調製した。いずれの粉末状組成物も、水の入った容器に投入し、スプーンで撹拌することにより、容易に、可溶性成分が溶解又は膨潤し、かつ不溶性固形分が均一に分散した。サンプル2-1が最も早く調製でき、サンプル2-2及び2-3も、実施例1における市販品A、市販品C及び市販品Dよりも早く容易に調製できた。
 各飲料のせん断粘度及び不溶性固形分の沈降し易さを、実施例1と同様にして測定した。せん断粘度の測定結果を表8に、計測された沈殿の高さ(mm)と外観の性状(目視)を表9に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000008
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000009
 いずれの飲料も、スムージー様の適度な粘度を有しており、また、不溶性固形分の分散安定性も良好であった。また、各飲料を飲んだところ、いずれもみずみずしく、本格的な食感に優れていた。水溶性食物繊維としてグルコマンナンを使用したサンプル2-1が最も満腹感が高かった。
[実施例3]
 表10及び11に記載の組成の粉末状組成物を調製した。表中、柑橘類由来不溶性食物繊維A、柑橘類由来不溶性食物繊維B、及びリンゴ由来不溶性食物繊維Cは、参考例1において粒度分布を計測したものであり、野菜粉末及び果汁粉末は、実施例1で用いた野菜由来の粉末状固形分及び果実由来の粉末状固形分である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000010
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000011
 各配合で調製された粉末状組成物からスムージー様飲料を調製した。具体的には、15gの粉末状組成物を、120mLの水(5℃)の入った容器に投入し、スプーンで撹拌した。いずれの粉末状組成物も、容易に、スプーンによる撹拌によって、可溶性成分が溶解又は膨潤し、かつ不溶性固形分が均一に分散した。
 調製されたスムージー様飲料の粒度分布を実施例1と同様にして測定した。また、各スムージー様飲料の食感を、5名のパネル(男性3名、女性2名)により、5段階(好み:1が最も好ましくなく、5が最も好ましい)で評価し、5名のパネルによる評点の平均値を評価結果とした。各スムージー様飲料の50%粒子径(表中、「50D」)(μm)と平均粒子径(μm)の測定結果と食感の官能評価を表10及び11に示す。この結果、50%粒子径が、152.4~371.1μmであった全てのスムージー様飲料において、食感の改善が見られた。なかでも、50%粒子径が189.9~371.1μmの飲料は充分な食感があり、50%粒子径が278.5~371.1μmの飲料は非常に良好な食感であった。
[実施例4]
 表12に記載の組成の粉末状組成物を調製した。表中、柑橘類由来不溶性食物繊維A、野菜粉末、及び果汁粉末は、表10等と同じである。
 各配合で調製された粉末状組成物からスムージー様飲料を調製した。具体的には、15gの粉末状組成物を、120mLの水(5℃)の入った容器に投入し、スプーンで撹拌した。いずれの粉末状組成物も、容易に、スプーンによる撹拌によって、可溶性成分が溶解又は膨潤し、かつ不溶性固形分が均一に分散した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000012
 各飲料のせん断粘度を、実施例1と同様にして測定した。また、各スムージー様飲料の食感を、実施例3と同様にして評価した。せん断粘度の測定結果及び食感の官能評価結果を表13に示す。この結果、配合A、M、及びNは、スムージー様飲料として非常に良好な粘度を有していた。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000013
 本発明に係る粉末状組成物は、水と混合することによって、スムージー様の適度な粘度と、素材感やみずみずしさといった野菜や果実を直接搾ったジュース等が有する本格的な食感に優れたスムージー様の飲料を調製することができる。さらに、本発明に係る粉末状組成物は、粉末状であるため、手軽に持ち運ぶことが可能であり、安定した長期保存にも適している。

Claims (10)

  1.  水と混合して、スムージー様の飲料を調製するための粉末状組成物であって、
     野菜の粉砕物、野菜汁の乾燥粉末、果実の粉砕物、及び果汁の乾燥粉末からなる群より選択される少なくとも1種と、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維と、を含有することを特徴とする、粉末状組成物。
  2.  前記水溶性食物繊維が、グルコマンナン、アルギン酸、ペクチン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、寒天、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、難消化性デキストリン、及びポリデキストロースからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の粉末状組成物。
  3.  前記水溶性食物繊維がグルコマンナンである、請求項1に記載の粉末状組成物。
  4.  前記不溶性食物繊維及び前記水溶性食物繊維のレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の50%粒子径が、150~500μmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の粉末状組成物。
  5.  水と混合して調製された飲料中の不溶性成分のレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の50%粒子径が、180~300μmになる、請求項1~4のいずれか一項に記載の粉末状組成物。
  6.  水と混合して調製された飲料の粘度が30~150mPa・sになる、請求項1~5のいずれか一項に記載の粉末状組成物。
  7.  水と混合して調製された飲料中の前記不溶性食物繊維と前記水溶性食物繊維の含有濃度の和が、前記飲料の総質量に対して、0.3~0.6質量%になる、請求項1~6のいずれか一項に記載の粉末状組成物。
  8.  前記水溶性食物繊維がグルコマンナンであり、水と混合して調製された飲料中のグルコマンナンの含有濃度が、前記飲料の総質量に対して、0.05~0.3質量%になる、請求項1~7のいずれか一項に記載の粉末状組成物。
  9.  前記不溶性食物繊維の由来原料が、柑橘類及びりんごからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~8のいずれか一項に記載の粉末状組成物。
  10.  請求項1~9のいずれか一項に記載の粉末状組成物を水と混合して調製された、スムージー様飲料。
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