JPH04360670A - 果汁粉末およびその製造方法 - Google Patents

果汁粉末およびその製造方法

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JPH04360670A
JPH04360670A JP3233681A JP23368191A JPH04360670A JP H04360670 A JPH04360670 A JP H04360670A JP 3233681 A JP3233681 A JP 3233681A JP 23368191 A JP23368191 A JP 23368191A JP H04360670 A JPH04360670 A JP H04360670A
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JP
Japan
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fruit juice
water
dietary fiber
soluble dietary
juice powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP3233681A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Aoyama
伸彦 青山
Michie Gotou
後藤 美智恵
Noriaki Kadota
門田 則昭
Nagataka Yamazaki
山崎 長孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期保存における品質
の安定な果汁粉末およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】果汁の粉末化には、噴霧乾燥法,凍結乾
燥法,真空乾燥法等の種々の方法が試みられているが、
高い吸湿性によりいずれも粉末にすることは困難である
。そのため、従来より果汁粉末を得る方法としては、澱
粉分解物を担体とする方法,砂糖・アスコルビン酸を加
え40〜55℃で混合乾燥する方法,パラチノースを添
加し乾燥する方法等が提案されている。
【0003】しかしながら、これらの方法は賦形剤によ
る味の劣化,味・香りの逸散,溶解性の低下,保存中の
吸湿による固結等々の難点があり、現状では品質の安定
性の満足された果汁粉末は得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如く
吸湿性が高く、貯蔵安定性の悪い果汁粉末を吸湿性が低
く、しかも流動性に富む粉末にすることで取扱いが簡便
で、長期保存に対し品質の安定な果汁粉末およびその製
造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、果汁粉末
およびその製造方法について鋭意研究した結果、果汁に
水溶性食物繊維を含有させた後、噴霧乾燥法により粉末
にすることで上述の課題が解決でき、加えて水溶性食物
繊維の有する機能を付与し得ることを見いだし本発明を
完成した。以下本発明を詳述する。
【0006】本発明に使用する果汁とは、オレンジ,ア
ップル,レモン,グレープフルーツ等の通常飲用されて
いる全ての果汁を指し、その製造法については特に限定
するものではない。又、必要に応じて濃縮した形態でも
良く、さらに各原料を任意に混合して用いても良い。
【0007】本発明の水溶性食物繊維とは、グァーガム
,ローカストビーンガム,タラガムの各分解物を指し、
これらのうち1種または2種以上の混合物が使用できる
【0008】水溶性食物繊維の分解率の上限は食物繊維
の定義に適合する方法、すなわち酵素重量法にて測定し
た場合、食物繊維として定量される範中にあるものを指
し、下限については5重量%水溶液の粘度がB型粘度計
25℃,3rpmの条件で100cps以下好ましくは
50cps以下のものを指す。
【0009】粘度が高い場合には果汁粉末の溶解性を著
しく悪くするほか、該果汁粉末を食品に加えた場合、食
品の食感を不良にするため使用しがたい。
【0010】尚、ここで言う酵素重量法とは、脱水・脱
脂した試料をアミラーゼ,プロテアーゼ,アミログルコ
シダーゼ等の酵素で分解処理した後、約80%アルコー
ルで沈殿させ補集する方法を指す。
【0011】水溶性食物繊維の果汁への含有量は、果汁
粉末の安定性,流動性の点で果汁固形分の10重量%以
上となるように加えるのが望ましい。上限には特に規制
はないが、果汁成分の含有量の低下あるいは添加に対す
る効果面での改善が伴わない等の欠点が生じる。
【0012】果汁に水溶性食物繊維を含有させる方法は
噴霧乾燥法が良く、他の乾燥法として凍結乾燥後粉砕し
て得る方法が考えられるが、コストが高くなるため経済
的でない。
【0013】
【作用】本発明の水溶性食物繊維は、人の消化酵素で消
化されない難消化性の高分子多糖類で、しかも水に無色
透明に溶解して低粘度の溶液となるものである。本発明
による果汁粉末が低吸湿性でしかも流動性に富むことの
理由は、水溶性食物繊維が高分子であり被膜形成能が強
いことが考えられる。以下、実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、これによって限定されるものではな
い。尚、実施例中の%は特記しない限り重量%を示し、
cpsは5%水溶液をB型粘度にて25℃,30rpm
の条件で測定した値を示す。
【0014】
【実施例】
実施例1 オレンジ果汁(固形分10%)100部にグァーガム分
解物溶液X(固形分20%)10部を混合溶解し、常法
により噴霧乾燥してオレンジ果汁粉末11.3部(収率
94.2%)を得た。
【0015】得られたオレンジ果汁粉末を、温度25℃
,相対湿度70%の条件下で1ケ月放置して安定性を調
べたところ、吸湿による固結は見られず、外観も褐変現
象のない流動性に富むフレーバーの保持された粉末であ
った。尚、本実施例で使用したグァーガム分解物溶液X
は次の方法で調製した。
【0016】[グァーガム分解物溶液Xの調製]水90
0部にクエン酸を加えてpHを3.0に調整した。これ
にAsperugillus属の生産するガラクトマン
ナナーゼ0.2部とグァーガム粉末100部を添加混合
して40〜45℃で24時間酵素を作用させた。反応後
90℃,15分間加熱して酵素を失活させた。そして、
▲ろ▼過分離して不純物を除いて得られた透明な溶液を
減圧濃縮し、グァーガム分解物溶液X(固形分20%)
340部を得た。この溶液の固形分中の水溶性食物繊維
含有量(酵素重量法による)は90%,5%水溶液の粘
度は42cpsであった。
【0017】実施例2 濃縮オレンジ果汁(固形分50%)50部とレモン果汁
(固形分10%)50部にグァーガム分解物溶液X(固
形分20%)20部を混合溶解し、常法により噴霧乾燥
して混合果汁粉末31.7部(収率93.2%)を得た
【0018】得られた混合果汁粉末を実施例1と同様の
条件下で安定性を調べたところ、吸湿による固結は見ら
れず、外観も褐変現象のない流動性に富むフレーバーの
保持された粉末であった。
【0019】実施例3 実施例1におけるグァーガム分解物溶液Xの代わりにロ
ーカストビーンガム分解物溶液X(固形分10%)30
部とした以外は同様にしてオレンジ果汁粉末12.2部
(収率94.9%)を得た。
【0020】得られたオレンジ果汁粉末を、実施例1と
同様の条件下で安定性を調べたところ、吸湿による固結
は見られず、外観も褐変現象のない流動性に富むフレー
バーの保持された粉末であった。尚、本実施例で使用し
たローカストビーンガム分解物溶液Xは、次の方法で調
製した。
【0021】[ローカストビーンガム分解物溶液Xの調
製]水900部にクエン酸を加えてpHを3.0に調整
した。これにAsperugillus属の生産するガ
ラクトマンナナーゼ0.2部とローカストビーンガム粉
末100部を添加混合して40〜45℃で6時間酵素を
作用させた。反応後90℃,15分間加熱して酵素を失
活させた。そして、▲ろ▼過分離して不純物を除き、ロ
ーカストビーンガム分解物溶液X(固形分10%)63
5部を得た。この溶液の固形分中の水溶性食物繊維含有
量(酵素重量法による)は91%,5%水溶液の粘度は
92cpsであった。
【0022】実施例4 実施例1におけるグァーガム分解物溶液Xの代わりにグ
ァーガム分解物溶液X(固形分20%)20部,ローカ
ストビーンガム分解物溶液X(固形分10%)20部と
した以外は同様にしてオレンジ果汁粉末15.0部(収
率95.1%)を得た。
【0023】得られたオレンジ果汁粉末を、実施例1と
同様の条件下で安定性を調べたところ、吸湿による固結
は見られず、外観も褐変現象のない流動性に富むフレー
バーの保持された粉末であった。
【0024】
【発明の効果】本発明により得られた果汁粉末には、次
の特長がある。 (1)吸湿性が低くなるため、粉末の固結が防がれ長期
間流動性に富む安定した品質となる。そのため、他の粉
末原料との混合性あるいは計量性が保たれる。 (2)高分子多糖類で被膜されるため、長期保存におい
ても褐変現象を起こさずまた味・香りの逸散を押さえた
フレーバーを保持した品質になる。 (3)本発明に用いる水溶性食物繊維は、水に無色透明
に溶解し低粘度でほとんど無味の溶液となるものである
ことから、食品に果汁粉末を使用した場合の水分散性・
浸透性・香気発現性に優れ、沈殿・斑点現象を起こさず
、又、本来果汁の備えているフレーバーを損なわない。 (4)水溶性食物繊維が加えられるため、本果汁粉末を
使用した食品に食物繊維の有する機能を付与することが
できる。 以上のように、本発明は果汁粉末の保存性,安定性等の
改善に効果が大であり、食品産業におおいに貢献できる
ものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水溶性食物繊維を含有することを特徴
    とする果汁粉末。
  2. 【請求項2】  果汁に水溶性食物繊維を含有させた後
    、噴霧乾燥法により粉末にすることを特徴とする請求項
    1の果汁粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】  水溶性食物繊維がグァーガム,ローカ
    ストビーンガム,タラガムの各分解物の群から選ばれた
    水溶性食物繊維の1種または2種以上を含む請求項2の
    果汁粉末の製造方法。
JP3233681A 1991-06-07 1991-06-07 果汁粉末およびその製造方法 Pending JPH04360670A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016136658A1 (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 味の素ゼネラルフーヅ株式会社 粉末状組成物及びスムージー様飲料
JP2020520934A (ja) * 2017-05-19 2020-07-16 アボカ エッセ.ピ.ア.ソシエタ アグリコラ 植物ジュースから得られる、二酸化炭素放出システムを含む組成物

Cited By (2)

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WO2016136658A1 (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 味の素ゼネラルフーヅ株式会社 粉末状組成物及びスムージー様飲料
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