WO2015182420A1

WO2015182420A1 - ラベル供給装置

Info

Publication number: WO2015182420A1
Application number: PCT/JP2015/064190
Authority: WO
Inventors: 秀三佐々木
Original assignee: サトーホールディングス株式会社
Priority date: 2014-05-26
Filing date: 2015-05-18
Publication date: 2015-12-03
Also published as: EP3150500A4; US20170066548A1; JP6408789B2; US10144546B2; EP3150500B1; EP3150500A1; CN106458349A; JP2015224035A; CN106458349B

Abstract

　ラベル位置検知部は、センサと、ラベル連続体の帯状台紙を支持する支持部材と、支持部材にたいして開閉可能に設けられる開閉部材とを備える。開閉部材は、センサが取り付けられる本体と、センサをラベル連続体の搬送経路に臨ませる貫通孔を有し本体に着脱可能に取り付けられるカバーとを備える。

Description

ラベル供給装置

　本発明は、粘着剤が塗布されたラベルを帯状台紙に等間隔に仮着して構成されるラベル連続体を搬送してラベルを供給するラベル供給装置に関し、特に、ラベル連続体の搬送過程でラベルの位置を光学的に検知するセンサを有するラベル位置検知部を備えたラベル供給装置に関する。

　ＪＰ１１－１９９０９７Ａは図６及び図７に示すラベル供給装置Ｋａを開示している。ラベル供給装置Ｋａは、粘着剤が塗布されたラベルＬを帯状台紙Ｄに等間隔に仮着して構成されるラベル連続体ＬＡを、ラベルＬが連なる方向に沿って搬送してラベルを供給する。図７及び図８に示すように、ラベル供給装置Ｋａにおいては、ラベル連続体ＬＡのラベルＬを内側にして巻回したラベルロール１００が供給リール１０１に取り付けられ、供給リール１０１からラベル連続体ＬＡが搬送ローラ１０２により引き出されて搬送され、印字部１０３によってラベルＬに印字が行われる。

　印字部１０３は、サーマルヘッド１０４及びプラテンローラ１０５を備え、リボン供給機構１０６から供給されるインクリボン１０７を用いて熱転写によってラベルに印字する。供給リール１０１と搬送ローラ１０２との間には、ガイドローラ１０８が配置される。

　図７及び図８に示すように、ラベル供給装置Ｋａは、印字部１０３がラベルＬの所定位置に印字できるように、ラベル連続体ＬＡの搬送過程でラベルＬの位置を光学的に検知するセンサを有するラベル位置検知部１１０を備えている。センサとしては、透過型センサ１１３及び反射型センサ１１４が用いられる。透過型センサ１１３は、発光部１１１と受光部１１２とを有し、発光部１１１からの光をラベル連続体ＬＡに透過させて受光部１１２により受光しラベルＬ間のギャップＧ（図６）を検知するセンサである。反射型センサ１１４は、台紙Ｄの裏面に所定間隔でマーキングされたマークを検出するセンサである。

　ラベル位置検知部１１０は、搬送されるラベル連続体ＬＡの帯状台紙Ｄを支持する支持部材１１５と、支持部材１１５に対してヒンジを介して開閉可能に設けられる開閉部材１１６とを備える。支持部材１１５は、中空状に形成され、内部には、透過型センサ１１３の発光部１１１と反射型センサ１１４とが設けられる。支持部材１１５の支持面には、発光部１１１及び反射型センサ１１４がラベル連続体ＬＡの搬送経路に臨む貫通孔１１７、１１８が形成される。

　一方、開閉部材１１６も中空状に形成されており、内部には、透過型センサ１１３の受光部１１２が設けられる。開閉部材１１６は、閉状態では、貫通孔１１９を通して受光部１１２をラベル連続体ＬＡの搬送経路に臨ませ、開状態では、ラベル連続体ＬＡの搬送経路を開口させる。

　図７に示すように、搬送ローラ１０２は、支持部材１１５の上流側に設けられる。開閉部材１１６が閉状態の時は、搬送ローラ１０２には押圧ローラ１２０が押圧される。押圧ローラ１２０は、開閉部材１１６と同様に開閉する支持部材１２１に設けられる。開閉部材１１６は支持部材１２１と連動して開閉させられる。

　ところで、従来のラベル供給装置Ｋａおいては、支持部材１１５と開閉部材１１６との間が、ラベル連続体ＬＡが通過可能な間隔に形成される。しかしながら、センサの検出精度を上げるためにこの間隔を狭く設定すると、ラベル連続体ＬＡにおいてラベルＬが台紙Ｄからめくりあがって開閉部材１１６に付着してジャムを生じることがある。特に、ラベル連続体ＬＡは、ラベルＬを内側にして巻回されたものを解いたものなので、ラベルＬが台紙Ｄから剥がれ易くなっている。

　ジャムが生じた場合は、開閉部材１１６を開いて、ジャムを起こしたラベルＬを引き剥がして取り除き、再び、ラベル連続体ＬＡを支持部材１１５に支持して、開閉部材１１６を閉状態にしてセッティングし直す。

　しかしながら、上記従来のラベル供給装置Ｋａおいては、支持部材１１５と開閉部材１１６との間においてラベルＬがめくり上がって開閉部材１１６に付着すると、開閉部材１１６を開状態にしてジャムを起こしたラベルＬを引き剥がして取り除くが、ラベルＬがヒンジ部に近い方に寄せられて付着して装置の奥にあるような場合にはラベルＬを取り除きにくくなることがあり、除去作業性が悪い。

　本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、ラベル供給装置において、ジャムを起こしたラベルを取り除き易くし、除去作業性を向上させることを目的とする。

　上記課題を解決するため、本発明のある態様によれば、粘着剤が塗布されたラベルを帯状台紙に等間隔に仮着して構成されるラベル連続体を前記ラベルが連なる方向に沿って搬送して前記ラベルを供給するラベル供給装置が提供される。

　前記ラベル供給装置はラベル位置検知部を備える。前記ラベル位置検知部は、前記ラベル連続体の搬送過程で前記ラベルの位置を光学的に検知するセンサと、搬送される前記ラベル連続体の前記帯状台紙を支持する支持部材と、前記センサが設けられるとともに前記支持部材に対して開閉可能に設けられ、閉状態で前記ラベル連続体の搬送経路に前記センサを臨ませ、開状態で前記ラベル連続体の前記搬送経路を開口させる開閉部材と、を有する。

　前記開閉部材は、前記センサが取り付けられる本体と、前記本体とともに前記センサを収容する収容空間を形成し、前記開閉部材が閉状態の時に前記支持部材の支持面との間に前記ラベル連続体が通過可能な間隙を形成する表面と前記センサを前記ラベル連続体の前記搬送経路に臨ませる貫通孔とを有し、前記本体に着脱可能に取り付けられるカバーと、を有する。

　ラベル連続体を装置にセッティングするときは、開閉部材を開状態にし、支持部材にラベル連続体を支持する。そして、開閉部材を閉状態にし、ラベル連続体を搬送してラベルを供給する。搬送過程で、支持部材と開閉部材との間において、ラベルが台紙からめくりあがって開閉部材に付着してジャムを起こした場合には、開閉部材を開いて、ジャムを起こしたラベルを取り除く。

　ジャムを起こしたラベルが装置の奥の方に寄せられたりして容易に取除きができない場合もありうる。このような場合には、本体からカバーを取り外せば、カバーに付着したラベルを装置外部で引き剥がして取り除くことができる。付着したラベルの除去は容易であり、除去作業性が向上する。

　ラベルを取り除いたら、再び、本体にカバーを取り付け、支持部材にラベル連続体を支持し、開閉部材を閉状態にする。

　また、別の態様によれば、前記カバーの前記表面が、前記ラベルの粘着剤が粘着しない若しくは粘着しにくい材料で形成される。例えば、表面にフッ素樹脂コーティングやプラズマコーティング、シボ加工等により、表面を凹凸形成することが望ましい。

　これにより、ラベル連続体の搬送過程で、支持部材と開閉部材との間において、ラベルが台紙からめくりあがって開閉部材に付着しようとしても、ラベルが開閉部材に付着しにくくなる。仮に、付着してめくり上がってジャムを生じても、開閉部材を開いてジャムを起こしたラベルを容易に取り除くことができ、除去作業性が向上する。

　それでも、取り除きにくいときは、上記と同様に、本体からカバーを取り外し、カバーに付着したラベルを装置外部で引き剥がして取り除く。このような場合であっても、付着したラベルの除去は容易であり、除去作業性が向上する。

　また、本発明の別の態様によれば、ラベル供給装置は、前記カバーの一側縁に設けられる係止突起と、前記本体に設けられ、前記係止突起が着脱可能に係合する係止凹部と、前記カバーの他側縁に設けられ、前記係止突起が前記係止凹部に係合した状態で前記本体の一部に対面する対面片と、前記対面片を前記本体に解除可能に固定する固定部と、を備える。

　これにより、カバーを取り付けるときは、カバーの係止突起を本体の係止凹部に差し込んで係合させ、固定部により対面片を本体に固定する。一方、カバーを取り外すときは、固定部を解除し、カバーの係止突起を本体の係止凹部から抜き取る。カバーの取付け、取外しは簡単であり、作業性が向上する。

　また、本発明の別の態様によれば、前記固定部が、前記対面片に形成された雌ネジと、前記雌ネジに対応して前記本体に形成される取付孔に挿通され、前記雌ネジに螺合する雄ネジ部と前記雄ネジ部に連続し前記雄ネジを手で回転させるためのボルト頭とを有したボルトと、を備える。

　これにより、手でボルトを回転させるという簡易な操作で、カバーの取付け、取外しができ、この点でも、作業性が向上する。

　また、本発明の別の態様によれば、前記センサは、発光部と受光部とを有し、前記発光部からの光を前記ラベル連続体に透過させて前記受光部によりラベル間のギャップを検知する透過型センサである。また、前記支持部材は中空状に形成され、前記支持部材内には前記発光部及び受光部の何れか一方が設けられ、前記支持部材の前記支持面に前記発光部及び受光部の前記何れか一方を前記ラベル連続体の前記搬送経路に臨ませる前記貫通孔が形成され、前記発光部及び受光部の何れか他方が前記開閉部材に設けられる。

　また、本発明の別の態様によれば、ラベル供給装置は、前記受光部を前記ラベル連続体の幅方向に沿って位置決めする位置決め機構をさらに備え、前記開閉部材の前記カバーの前記貫通孔は、前記位置決め機構による前記受光部の移動範囲に亘って長孔状に形成される。これにより、ラベルの幅寸法等に合わせて最適位置に受光部を位置決めできる。

　また、本発明の別の態様によれば、ラベル供給装置は、前記支持部材側に設けられ、前記ラベル連続体を支持して搬送する搬送ローラと、前記開閉部材の前記本体に設けられ、前記開閉部材が閉状態の時に前記搬送ローラに押圧される押圧ローラと、をさらに備え、前記カバーには前記押圧ローラが突出する開口が形成される。

　これにより、開閉部材により、押圧ローラも同時に開閉することができ、別々に開閉する場合に比較して、操作性が向上する。

　したがって、これらの態様によれば、ラベル連続体の搬送過程で、支持部材と開閉部材との間において、ラベルが台紙からめくりあがって開閉部材に付着してジャムを生じても、開閉部材を開いて、ジャムを起こしたラベルを取り除くことができる。

　ジャムを起こしたラベルが装置の奥の方に寄せられたりして容易に取り除けない場合もあるが、この場合には、本体からカバーを取り外し、カバーに付着したラベルを装置外部で引き剥がして取り除くことができる。付着したラベルの除去は容易であり、除去作業性が向上する。

図１は、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置を示す斜視図である。図２は、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置のラベル位置検知部を開閉部材の開状態で示す斜視図である。図３は、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置のラベル位置検知部において開閉部材の本体からカバーを取り外した状態を示す分解斜視図である。図４は、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置のラベル位置検知部を示す側面断面図である。図５は、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置のラベル位置検知部を示す正面断面図である。図６は、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置に用いられるラベル連続体の一例を示す平面図である。図７は、従来のラベル供給装置の一例を示す図である。図８は、従来のラベル供給装置のラベル位置検知部を示す一部切欠き正面断面図である。

　以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るラベル供給装置について説明する。

　図１に示すように、ラベル供給装置Ｋは、粘着剤が塗布されたラベルＬを帯状台紙Ｄに等間隔に仮着して構成されるラベル連続体ＬＡ（図６参照）を、ラベルＬが連なる方向に沿って搬送してラベルＬを供給する。

　ラベル供給装置Ｋは、図１～図５に示すように、図７に示した従来例と同様、ラベル連続体ＬＡを巻回したラベルロール（図示せず）からラベル連続体ＬＡを機台１に設けた搬送ローラ２により引き出して搬送し、印字部４により印字を行ってラベルＬを供給する。搬送ローラ２には押圧ローラ３が押圧され、搬送ローラ２は図示外の駆動部により回転駆動させられて押圧ローラ３と共働してラベル連続体ＬＡを搬送する。

　印字部４は、サーマルヘッド５及びプラテンローラ６を備え、リボン供給機構７から供給されるインクリボン８を用いてラベルＬに印字する。

　プラテンローラ６の下流側には帯状台紙Ｄを折り返してラベルＬを帯状台紙Ｄから剥がして供給する剥離板９が設けられる。折り返された帯状台紙Ｄはラベル供給装置Ｋの下側に排出される。搬送ローラ２の上流側にはガイドローラ２ａが設けられる。

　ラベル供給装置Ｋは、図１～図５に示すように、印字部４がラベルＬの所定位置に印字できるように、ラベル連続体ＬＡの搬送過程でラベルＬの位置を光学的に検知するセンサを有したラベル位置検知部１０を備えている。

　センサとしては透過型センサＳが用いられる。透過型センサＳは、発光部Ｓａと受光部Ｓｂとを有し、発光部Ｓａからの光をラベル連続体ＬＡに透過させて受光部Ｓｂにより受光し、ラベルＬ間のギャップＧを検知する。

　ラベル位置検知部１０は、搬送ローラ２の下流側に設けられ搬送されるラベル連続体ＬＡの帯状台紙Ｄを支持する支持部材１１と、支持部材１１に対してヒンジを介して開閉可能に設けられる開閉部材２０とを備えている。支持部材１１は、中空状に形成され、内部に、透過型センサＳの発光部Ｓａが設けられる。支持部材１１の支持面１２には、発光部Ｓａが臨む貫通孔１３が形成される。支持部材１１の下流側にはガイドローラ１４、１５が設けられる。

　開閉部材２０には、透過型センサＳの受光部Ｓｂが設けられる。開閉部材２０は、閉状態では、ラベル連続体ＬＡの搬送経路に受光部Ｓｂを臨ませ、即ち、受光部Ｓｂをラベル連続体ＬＡに対峙させ、開状態では、ラベル連続体ＬＡの搬送経路を開口させる。

　詳しくは、開閉部材２０は、受光部Ｓｂが取り付けられる本体２１と、カバー５０を有する。カバー５０は、本体２１とともに受光部Ｓｂを収容する収容空間２２を形成し、開閉部材２０が閉状態の時に支持部材１１の支持面１２との間にラベル連続体ＬＡが通過可能な間隙ｅを形成する表面５１を有する。

　本体２１は、基板２３と、基板２３の周囲から下に延び、一部が切り欠かれた垂下板２４と、下側に開放した開放口２５とを備えている。図３に示すように、本体２１の幅方向一端は、機台１に設けた取付部材２６に対して回動軸２７により回動可能に支持される。回動軸２７には、本体２１を開方向に常時付勢するコイルスプリング２８が設けられる。

　ロック機構３０は、開閉部材２０が閉状態の時に本体２１を機台１に対してロックする機構である。ロック機構３０は、図２及び図３に示すように、本体２１の幅方向他端に設けられ先端に係合爪３１を有した一対の係合片３２と、機台１に設けられ各係合片３２が係合させられてロックする一対の係合孔３３とを備えている。係合片３２の他端は、本体２１に対して回動軸３４を介して回動可能に設けられており、回動軸３４の回動により係合孔３３に係合させられる。回動軸３４には係合片３２を本体２１に対して係合孔３３に係合する方向に常時付勢するコイルスプリング３５が設けられる。回動軸３４にはコイルスプリング３５の付勢力に抗して係合片３２を係合孔３３から解除する方向に回動軸３４を回動させる操作ノブ３６が設けられる。

　本体２１の基板２３の上流側下部には、開閉部材２０が閉状態の時に搬送ローラ２に押圧される押圧ローラ３が設けられる。図３及び図４に示すように、押圧ローラ３は主軸３ａに対して回転可能に複数設けられる。主軸３ａの両端は搬送ローラ２に対して進退可能にガイド部材３７を介して本体２１に設けられる。本体２１と主軸３ａの間には、押圧ローラ３を搬送ローラ２側に付勢して接触させるスプリング３８が設けられる。

　本体２１の基板２３の下流側下部には、受光部Ｓｂと、受光部Ｓｂをラベル連続体ＬＡの幅方向に沿って位置決めする位置決め機構４０とが設けられる。位置決め機構４０は、本体２１の幅方向両側の垂下板２４に架設されたネジシャフト４１と、受光部Ｓｂが設けられネジシャフト４１に螺合しネジシャフト４１の回転により移動するコマ４２と、ネジシャフト４１を回転させるツマミ４３とを備える。

　カバー５０は、本体２１の開放口２５を覆う覆い板５２と、覆い板５２の前後方向に突設され本体２１の前後方向の垂下板２４の外側に沿う側板５３とを備えている。覆い板５２には、押圧ローラ３が突出する開口５４が形成される。カバー５０には、開閉部材２０が閉状態の時に透過型センサＳの受光部Ｓｂをラベル連続体ＬＡの搬送経路に臨ませる貫通孔５５が形成される。貫通孔５５は、位置決め機構４０による受光部Ｓｂの移動範囲に亘って長孔状に形成される。受光部Ｓｂは、貫通孔５５を通して発光部Ｓａからの光を受光する。

　カバー５０は、本体２１に対して着脱可能に形成される。具体的には、カバー５０の覆い板５２の幅方向一側縁に係止突起５６が設けられ、本体２１の幅方向一端の垂下板２４にカバー５０の係止突起５６が着脱可能に係合する係止凹部５７が設けられる。そして、カバー５０の覆い板５２の幅方向他側縁に、係止突起５６が係止凹部５７に係合した状態で本体２１の基板２３の幅方向他端側裏面の一部に対面する対面片５８が設けられ、対面片５８を本体２１に解除可能に固定する固定部６０が設けられる。対面片５８は起立片５９を介して覆い板５２に一体に折曲形成される。

　固定部６０は、図３及び図５に示すように、対面片５８に形成された雌ネジ６１と、本体２１の基板２３に設けられ雌ネジ６１に対応した取付孔６２と、取付孔６２に挿通されて雌ネジ６１に螺合する雄ネジ部６３及び雄ネジ部６３に連続し雄ネジ部６３を手で回転させるためのボルト頭６４を有したボルト６５とを備える。取付孔６２は雄ネジ部６３の最大径よりも小さい径に形成される。雄ネジ部６３のボルト頭６４に隣接する基端部が雄ネジ部６３の最大径よりも小さい径に形成され、雄ネジ部６３の基端部が取付孔６２に挿通される。このため、ボルト６５は、螺合解除時に取付孔６２から抜けにくく、本体２１から離脱しないように保持される。ボルト頭６４には、手で操作し易いようにローレット加工が施される。

　更に、カバー５０の表面５１は、ラベルＬの粘着剤が粘着しない若しくは粘着しにくい材料で形成される。例えば、表面にフッ素樹脂コーティングやプラズマコーティング、シボ加工等により、表面を凹凸に形成することが望ましい。

　従って、実施の形態に係るラベル供給装置ＫによってラベルＬを供給するときは、以下のようになる。

　先ず、ラベル連続体ＬＡを装置にセッティングする。具体的には、開閉部材２０を開状態にし、支持部材１１にラベル連続体ＬＡを支持し、開閉部材２０を閉状態にする。開閉部材２０の本体２１に押圧ローラ３が設けられるので、押圧ローラ３も同時に開閉することができ、別々に開閉する場合に比較して、操作性が向上する。

　位置決め機構４０のツマミ４３を回転させ、受光部Ｓｂを移動させて適正な位置に位置決めする。ラベルＬの幅寸法等に合わせて最適位置に受光部Ｓｂを位置決めできる。

　次に、ラベル連続体ＬＡを搬送してラベルＬを供給する。搬送過程では、支持部材１１と開閉部材２０との間において、ラベルＬが帯状台紙Ｄからめくりあがって開閉部材２０に付着しようとしても、カバー５０の表面５１はラベルＬの粘着剤が粘着しない若しくは粘着しにくい材料で形成されるので、付着しにくくなる。

　それでも、ラベルＬが帯状台紙Ｄからめくりあがって開閉部材２０に付着してジャムを生じることがあるが、このような場合は、開閉部材２０を開けばよい。ロック機構３０の操作ノブ３６を引っ張ると、係合孔３３から係合片３２が外れ、開閉部材２０は、コイルスプリング２８の付勢力により持ち上がって開状態になり、ラベル連続体ＬＡの搬送経路が開口する。この状態でジャムを起こしたラベルＬが取り除かれるが、カバー５０の表面５１はラベルＬの粘着剤が粘着しない若しくは粘着しにくい材料で形成されるので、ラベルＬの除去は容易であり、除去作業性が向上する。

　ジャムを起こしたラベルＬが装置の奥の方に寄せられたりして容易に取り除けない場合もある。このような場合には、本体２１からカバー５０を取り外す。図３に示すように、ボルト６５のボルト頭６４を手で回転させボルト６５の雄ネジ部６３を雌ネジ６１から外し、対面片５８を本体２１から離脱させるとともに、係合突起５６を係合凹部５７から引き抜く。これにより、カバー５０に付着したラベルＬを装置外部で引き剥がして取り除くことができる。付着したラベルＬの除去は容易であり、除去作業性が向上する。

　ラベルＬを取り除いたら、再び、本体２１にカバー５０を取り付ける。この場合は、カバー５０の係止突起５６を本体２１の係止凹部５７に差し込んで係合させ、対面片５８を本体２１に対面させて、ボルト６５のボルト頭６４を回転させて雄ネジ部６３を雌ネジ６１に螺合する。

　手でボルト６５を回転させるという簡易な操作で、カバー５０の取り付け、取り外しができるので、作業性が向上する。その後、再び、上記と同様に、支持部材１１にラベル連続体ＬＡを支持し、開閉部材２０を閉状態にし、装置を駆動してラベルＬを供給する。

　以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。

　例えば、上記実施の形態では、センサとして、透過型センサＳを用いたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、反射型センサにしても良い。この場合には、開閉部材２０にある受光部Ｓｂに変えて反射型センサを設けることができる。

　実施の形態に係るラベル供給装置Ｋは、プリンタ機能を備えたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ラベル供給装置Ｋは、ラベルＬにすでに印字済みのラベル連続体ＬＡを搬送して供給するタイプのもの、あるいは、ラベルＬを物品に貼付するラベル貼付機能を備えたもの等、種々のラベル供給装置であってよい。

　本願は日本国特許庁に２０１４年５月２６日に出願された特願２０１４－１０７６７０号に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims

　粘着剤が塗布されたラベルを帯状台紙に等間隔に仮着して構成されるラベル連続体を前記ラベルが連なる方向に沿って搬送して前記ラベルを供給するラベル供給装置であって、
　前記ラベル供給装置はラベル位置検知部を備え、
　前記ラベル位置検知部は、
　　前記ラベル連続体の搬送過程で前記ラベルの位置を光学的に検知するセンサと、
　　搬送される前記ラベル連続体の前記帯状台紙を支持する支持部材と、
　　前記センサが設けられるとともに前記支持部材に対して開閉可能に設けられ、閉状態で前記ラベル連続体の搬送経路に前記センサを臨ませ、開状態で前記ラベル連続体の前記搬送経路を開口させる開閉部材と、
を有し、
　前記開閉部材は、
　　前記センサが取り付けられる本体と、
　　前記本体とともに前記センサを収容する収容空間を形成し、前記開閉部材が閉状態の時に前記支持部材の支持面との間に前記ラベル連続体が通過可能な間隙を形成する表面と前記センサを前記ラベル連続体の前記搬送経路に臨ませる貫通孔とを有し、前記本体に着脱可能に取り付けられるカバーと、
を有する、
ラベル供給装置。
　請求項１に記載のラベル供給装置であって
　前記カバーの前記表面が、前記ラベルの粘着剤が粘着しない若しくは粘着しにくい材料で形成される、
ラベル供給装置。
　請求項１または２に記載のラベル供給装置であって、
　前記カバーの一側縁に設けられる係止突起と、
　前記本体に設けられ、前記係止突起が着脱可能に係合する係止凹部と、
　前記カバーの他側縁に設けられ、前記係止突起が前記係止凹部に係合した状態で前記本体の一部に対面する対面片と、
　前記対面片を前記本体に解除可能に固定する固定部と、
をさらに備えるラベル供給装置。
　請求項３に記載のラベル供給装置であって、
　前記固定部が、
　　前記対面片に形成された雌ネジと、
　　前記雌ネジに対応して前記本体に形成される取付孔に挿通され、前記雌ネジに螺合する雄ネジ部と前記雄ネジ部に連続し前記雄ネジを手で回転させるためのボルト頭とを有するボルトと、
を備える、ラベル供給装置。
　請求項１から４の何れかに記載のラベル供給装置であって、
　前記センサは、発光部と受光部とを有し、前記発光部からの光を前記ラベル連続体に透過させて前記受光部によりラベル間のギャップを検知する透過型センサであり、
　前記支持部材は中空状に形成され、前記支持部材内には前記発光部及び受光部の何れか一方が設けられ、前記支持部材の前記支持面に前記発光部及び受光部の前記何れか一方を前記ラベル連続体の前記搬送経路に臨ませる前記貫通孔が形成され、前記発光部及び受光部の何れか他方が前記開閉部材に設けられる、
ラベル供給装置。
　請求項５に記載のラベル供給装置であって、
　前記受光部を前記ラベル連続体の幅方向に沿って位置決めする位置決め機構をさらに備え、
　前記開閉部材の前記カバーの前記貫通孔は、前記位置決め機構による前記受光部の移動範囲に亘って長孔状に形成される、
ラベル供給装置。
　請求項１から６の何れかに記載のラベル供給装置であって、
　前記支持部材側に設けられ、前記ラベル連続体を支持して搬送する搬送ローラと、
　前記開閉部材の前記本体に設けられ、前記開閉部材が閉状態の時に前記搬送ローラに押圧される押圧ローラと、
をさらに備え、
　前記カバーには前記押圧ローラが突出する開口が形成される、
ラベル供給装置。