JPH11221948A - ライナレスラベル巻込防止機構とそれを備えたプリンタ - Google Patents

ライナレスラベル巻込防止機構とそれを備えたプリンタ

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JPH11221948A
JPH11221948A JP2686398A JP2686398A JPH11221948A JP H11221948 A JPH11221948 A JP H11221948A JP 2686398 A JP2686398 A JP 2686398A JP 2686398 A JP2686398 A JP 2686398A JP H11221948 A JPH11221948 A JP H11221948A
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JP
Japan
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label
platen roller
linerless label
linerless
outer peripheral
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JP2686398A
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Inventor
Isamu Suzuki
勇 鈴木
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライナレスラベルがプラテンローラの外周面
に貼り付いた状態で印字動作が開始されるようなことが
あってもジャムにならないようにする。 【解決手段】 印字部1のラベル搬送方向下流側に、ラ
イナレスラベル9の印字部1を通過した部分がプラテン
ローラ3の外周面に沿って巻き込まれてしまうのを防止
する板バネ(ラベル巻込防止部材)21を、その先端を
プラテンローラ3の外周面に近接させて設ける。このよ
うにすれば、ライナレスラベル9がプラテンローラ3に
貼り付いても、プラテンローラ3を回転させると、その
貼り付いた部分を板バネ21が引き剥がす。したがっ
て、ライナレスラベル9がプラテンローラ3に巻き込ま
れてジャムになるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糊面に台紙を付
着させていないライナレスラベルにも印字を行なうこと
ができるラベルプリンタに設けられる機構であって、印
字をした後のライナレスラベルがプラテンローラの外周
面に沿って巻き込まれてしまうのを防止するライナレス
ラベル巻込防止機構、及びその機構を備えたプリンタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このように糊面に台紙を有さない
ライナレスラベルを使用可能なラベルプリンタとして
は、例えば図7に示すようなものがある。このラベルプ
リンタは、サーマルヘッド2とプラテンローラ3とから
なる印字部1のラベル搬送方向上流側(図7で右方側)
にラベル繰り出し部4とリボン繰り出しローラ11を、
下流側にリボン10を巻き取るリボン巻き取りローラ1
2をそれぞれ設けている。
【0003】そして、そのラベル繰り出し部4と印字部
1との間に、ガイドローラ6,7を回転自在に設けると
共に、そのガイドローラ6と印字部1との間に、ライナ
レスラベル9の糊面9aを受けてガイドするラベルガイ
ド板8を設けている。ガイドローラ7は、ライナレスラ
ベル9のラベルガイド板8とガイドローラ6との間の部
分がたるむのを防止するためのローラであり、その上方
にはライナレスラベル9の印字する側の面にラベル搬送
方向に沿って等ピッチに印されたマーク等を検知する反
射型のフォトセンサ15を配設している。
【0004】ラベル繰り出し部4から繰り出されるライ
ナレスラベル9と、リボン繰り出しローラ11から繰り
出されるリボン10は、それらが重ねられた状態でサー
マルヘッド2とプラテンローラ3との間を図7で左方に
搬送され、そこで所望の印字がなされる。その印字が行
なわれた後のライナレスラベル9は、上面からリボン1
0が剥離されることにより単独で搬送されるようにな
り、固定刃13と回転刃14とによって所定の長さに順
次切断される。
【0005】このように、糊面9aに台紙を有さないラ
イナレスラベル9を使用可能なラベルプリンタでは、ラ
イナレスラベル9の糊面9aがラベルガイド板8や、ガ
イドローラ7及びプラテンローラ3等に付着して搬送不
良等の不具合を生じないようにするため、それら各部品
のライナレスラベル9の糊面9aと接する面には、その
ライナレスラベル9が付着しないようにするための配慮
がなされている。例えば、ガイドローラ7及びプラテン
ローラ3の外周を少なくとも非粘着性を有するシリコン
ゴムで形成するようにしたり、ラベルガイド板8のライ
ナレスラベル9の糊面9aに接する部分を非粘着性を有
する塗料で塗装したりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに搬送系で搬送不良が起きないようにしても、例えば
比較的高温の環境条件において、ライナレスラベルの印
字位置にある部分がサーマルヘッドによりプラテンロー
ラの外周面に加圧された状態のまま数日間放置されたり
したときには、そのライナレスラベルの糊面がプラテン
ローラの外周面に貼り付いてしまうことがあった。
【0007】このようになると、その状態のまま印字を
開始させてライナレスラベルを図7で左方へ搬送する
と、図8に示すように、そのライナレスラベル9のプラ
テンローラ3の外周面に貼り付いた部分aが矢示A方向
に移動することによって、プラテンローラ3と固定刃1
3との間に入り込んでしまい、ライナレスラベル9がプ
ラテンローラ3の外周面に沿って巻き込まれてジャムに
なってしまうという問題点があった。
【0008】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、比較的高温の環境条件のもとで、ライナ
レスラベルがサーマルヘッドによりプラテンローラの外
周面に加圧された状態のまま数日間放置され、その後で
印字動作が開始されたときでも、ライナレスラベルがプ
ラテンローラの外周面に沿って巻き込まれてジャムにな
ったりしないようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、糊面に台紙を付着させていないライナレ
スラベルをサーマルヘッドとプラテンローラとの間で挾
持搬送しながら印字を行なう印字部のラベル搬送方向下
流側に、ライナレスラベルの上記印字部を通過した部分
がプラテンローラの外周面に沿って巻き込まれてしまう
のを防止するラベル巻込防止部材を、その先端をプラテ
ンローラの外周面に近接させて設けたライナレスラベル
巻込防止機構を提供する。
【0010】このようにすれば、ライナレスラベルの糊
面がプラテンローラの外周面に貼り付いてしまうような
ことがあったとしても、プラテンローラが搬送方向に回
転を開始することによってライナレスラベルのプラテン
ローラに貼り付いた部分が移動すると、そのライナレス
ラベルの印字部を通過した部分の糊面とプラテンローラ
の外周面との間にはラベル巻込防止部材がプラテンロー
ラに近接して配設されているので、そのラベル巻込防止
部材がライナレスラベルのプラテンローラに貼り付いた
部分を引き剥がすように働く。したがって、ライナレス
ラベルがプラテンローラの外周面に貼り付いた状態のま
ま回転して、プラテンローラがライナレスラベルを巻き
込んでしまったときに発生するジャムを防止することが
できる。
【0011】また、上記ライナレスラベル巻込防止機構
において、印字後のライナレスラベルを所定の長さに切
断する固定刃をサーマルヘッドとプラテンローラとが設
けられている装置本体に対して開閉可能な開閉カバーに
取り付け、上記ラベル巻込防止部材をその先端がプラテ
ンローラの外周面に対して接近・離間可能な弾性を有す
る部材で形成し、上記開閉カバーを閉じたときに固定刃
の一部がラベル巻込防止部材に当接することによりその
ラベル巻込防止部材がプラテンローラに所定の距離まで
近接してライナレスラベルがプラテンローラの外周面に
沿って巻き込まれてしまうのを防止する位置になるよう
にするとよい。
【0012】このようにすれば、開閉カバーを閉じれ
ば、その開閉カバーに取り付けられている固定刃も移動
して、その一部がラベル巻込防止部材に当接し、そのラ
ベル巻込防止部材がプラテンローラに所定の距離まで近
接してライナレスラベルがプラテンローラの外周面に沿
って巻き込まれてしまうのを防止する位置になる。した
がって、ライナレスラベルの糊面がプラテンローラの外
周面に貼り付いてしまうようなことがあったとしても、
プラテンローラが搬送方向に回転を開始すれば、そのラ
イナレスラベルのプラテンローラに貼り付いた部分がラ
ベル巻込防止部材によりプラテンローラから引き剥がさ
れる。
【0013】さらに、上記ラベル巻込防止部材を、印字
後のライナレスラベルを所定の長さに切断する固定刃と
一体に形成するようにするとよい。そうすれば、ラベル
巻込防止部材を固定刃と兼用することができるので、部
品点数を削減することができると共に、部品点数が少な
くなる分だけ装置を小型にすることができる。
【0014】また、ラベル巻込防止部材を、サーマルヘ
ッドとプラテンローラとが設けられている装置本体に対
して開閉可能な開閉カバーに取り付け、その開閉カバー
を閉じたときにラベル巻込防止部材がプラテンローラに
近接してライナレスラベルがプラテンローラの外周面に
沿って巻き込まれてしまうのを防止する位置になるよう
にするとよい。
【0015】そうすれば、万一ライナレスラベルがプラ
テンローラに巻き込まれてジャムになってしまったとし
ても、そのときは開閉カバーを装置本体に対して開け
ば、その開閉カバーには固定刃が取り付けられているの
で、その固定刃が装置本体側に設けられているプラテン
ローラから離れると共に、ラベル巻込防止部材もプラテ
ンローラから離間する。したがって、ジャム処理する際
に固定刃を邪魔にならない位置に退避させることができ
ると共に、ラベル巻込防止部材もプラテンローラから離
すことができるのでジャム処理を容易に行なうことがで
きる。
【0016】さらにまた、上記いずれかのライナレスラ
ベル巻込防止機構を備えたプリンタであって、印字部の
上記ラベル搬送方向上流側に設けられたラベル繰り出し
部と印字部との間にライナレスラベルの糊面を受けてガ
イドするガイド部材を設け、そのガイド部材の少なくと
もライナレスラベルの糊面と接する部分に非粘着性を有
する部材を設けてプリンタを構成するとよい。
【0017】このようにプリンタを構成すれば、ライナ
レスラベル繰り出し部と印字部との間の距離が長いもの
であっても、その間でライナレスラベルが垂れ下がろう
とすると、そのライナレスラベルの糊面をガイド部材が
受けてそれが下方にたるむのを防止するので、ライナレ
スラベルの糊面が装置の一部に付着したりするのを防止
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明によるライナレ
スラベル巻込防止機構を設けたラベルプリンタの印字部
付近を示す概略構成図、図2は同じくそのラベルプリン
タの装置本体に開閉可能に設けられている開閉カバーを
開いた状態を示す概略図である。なお、図1及び図2に
おいて、図7と対応する部分には同一の部号を付して、
その説明を省略あるいは簡略化する。
【0019】図1に印字部1付近を示すラベルプリンタ
は、糊面9aに台紙を有さないライナレスラベル9を使
用可能なラベルプリンタであり、そのライナレスラベル
9をサーマルヘッド2とプラテンローラ3との間で挾持
搬送しながら印字を行なう印字部1のラベル搬送方向下
流側(図1で左方側)に、ライナレスラベル9の印字部1
を通過した部分がプラテンローラ3の外周面に沿って巻
き込まれてしまうのを防止するラベル巻込防止部材であ
る板バネ21を、その先端をプラテンローラ3の外周面
に近接させて設けたライナレスラベル巻込防止機構20
を有している。
【0020】そのライナレスラベル巻込防止機構20
は、板バネ21と固定刃13とプラテンローラ3とから
なり、その固定刃13は回転刃14と共に開閉カバー2
2に取り付けられており、その開閉カバー22は装置本
体30に対してピン23により矢示B方向に開閉可能に
取り付けられている。板バネ21は、その先端部21a
がプラテンローラ3の外周面に対して接近・離間可能な
弾性を有し、それが装置本体30の固定部31に下部が
固定されており、開閉カバー22を図2に示すように開
放した状態では、その開閉カバー22を閉じたときより
も先端部21aの位置がプラテンローラ3から離れるよ
うになっている。
【0021】そして、開閉カバー22を図1に示したよ
うに閉じると、その板バネ21に固定刃13の一部が当
接して、それをプラテンローラ3側に押し付けるように
なり、先端部21aがプラテンローラ3の外周面に非常
に近接した所定の位置になる。すなわち、その先端部2
1aとプラテンローラ3の外周面との間の隙間が、板バ
ネ21やプラテンローラ3の部品精度及び組付誤差を考
慮して、最悪の組み合わせのときでも、その先端部21
aがプラテンローラ3の外周面に接しない極めて僅かな
隙間(例えば0.3mm程度)になるようにしている。
したがって、その位置で板バネ21は、ライナレスラベ
ル9がプラテンローラ3の外周面に沿って巻き込まれて
しまうのを防止する位置になる。
【0022】また、このラベルプリンタは、プラテンロ
ーラ3とガイドローラ6との間に、2個のガイドコロ3
3を間隔を置いて回転自在に設け、その1個をプラテン
ローラ3の近傍に配置している。そのガイドコロ33は
外周面に断面形状が円形のOリング34を巻き付けてお
り、そのOリング34は非粘着性のシリコンゴムにより
リング状に形成されている。そして、この2個のガイド
コロ33は、ライナレスラベル9が下方にたるむのを防
止する働きをする。
【0023】また、ライナレスラベル9の糊面9aと接
するプラテンローラ3も、少なくとも表面が非粘着性の
シリコンゴムで形成されている。なお、ガイドコロ33
は、図1の実施の形態では2個設けているが、その数は
使用するライナレスラベル9の腰の強さに合わせて適宜
増減することができる。また、図1で35は剥離板であ
り、印字後のリボン10をライナレスラベル9から剥離
する。
【0024】このラベルプリンタは印字を開始すると、
プラテンローラ3が図1で矢示A方向に回転し、ラベル
繰り出し部4からライナレスラベル9が繰り出され、さ
らにリボン繰り出しローラ11からリボン10が繰り出
される。そのライナレスラベル9とリボン10は、印字
部1で重ねられた状態になり、同一の搬送速度で、同図
で左方に搬送される。そして、それらが印字部1を通過
する際に、サーマルヘッド2によりライナレスラベル9
の上面側に印字が行なわれる。
【0025】そのライナレスラベル9とリボン10は、
印字部1を通過すると、ライナレスラベル9からリボン
10が剥離され、そのリボン10はリボン巻き取りロー
ラ12により巻き取られる。したがって、ライナレスラ
ベル9のみが単独で左方に搬送され、それが固定刃13
と回転刃14とによって所定の長さに順次切断される。
【0026】ところで、このようにライナレスラベル9
を、その糊面9aをプラテンローラ3等のラベル搬送系
に接触させて使用する場合には、例えば比較的高温の環
境条件において、ライナレスラベル9とリボン10をサ
ーマルヘッド2によりプラテンローラ3の外周面に加圧
した状態のまま数日間放置すると、そのライナレスラベ
ル9の糊面9aがプラテンローラ3の外周面に貼り付い
てしまうことがある。そのため、このような状態にある
ときに印字を再開すると、ライナレスラベル9がプラテ
ンローラ3の外周面に沿って巻き込まれることによって
ジャムが発生しやすいことを前述した。
【0027】しかしながら、このラベルプリンタは、前
述したように板バネ21等からなるライナレスラベル巻
込防止機構20を設けているので、そのようなライナレ
スラベル9がプラテンローラ3の外周面に沿って巻き込
まれるのを防止することができる。すなわち、上述した
ように比較的高温の環境条件で放置されることにより、
ライナレスラベル9の糊面9aがプラテンローラ3の外
周面に、図1に示すa部で貼り付いてしまうようなこと
があったとしても、その状態でプラテンローラ3を矢示
A方向に回転させると、それに伴って上記a部が矢示A
方向に移動する。
【0028】その際、ライナレスラベル9の印字部1を
通過した部分の糊面9aとプラテンローラ3の外周面と
の間には板バネ21が入り込んでいるので、図3に示す
ように、その板バネ21がライナレスラベル9のプラテ
ンローラ3に貼り付いた部分aを引き剥がすように働
く。したがって、ライナレスラベル9のプラテンローラ
3に貼り付いた部分aが、プラテンローラ3の外周面か
ら引き剥がされる。それによって、ライナレスラベル9
がプラテンローラ3の外周面に沿って巻き込まれるよう
なことがないので、ジャムの発生を防止することができ
る。
【0029】なお、プラテンローラ3を回転させた際
に、ライナレスラベル9のプラテンローラ3に貼り付い
た部分が、板バネ21の先端とプラテンローラ3の外周
面との間の僅かな隙間を押し開いて入り込もうとして
も、板バネ21は図1に示したように開閉カバー22を
閉じた状態では背面が固定刃13に当接されていて、そ
の位置が規制されているので、上記隙間にライナレスラ
ベル9が入り込まないようにすることができる。
【0030】図4はラベル巻込防止部材の異なる実施の
形態を説明するための概略図、図5は同じくそのラベル
巻込防止部材が設けられている開閉カバーを開いた状態
を示す概略図であり、図1と対応する部分には同一の符
号を付してある。この実施の形態によるラベル巻込防止
部材は、印字後のライナレスラベル9を所定の長さに切
断する固定刃43の一端部に、ラベル巻込防止部43a
として一体に形成したものである。
【0031】そして、その固定刃43は、サーマルヘッ
ド2とプラテンローラ3とが設けられている装置本体3
0に対して開閉可能な開閉カバー22に取り付けられて
いる。したがって、その開閉カバー22を図5に示した
ように開くと、その開閉カバー22と共に固定刃43が
装置本体30側のプラテンローラ3から離れる。
【0032】そのため、ジャム処理をする際に、固定刃
43を図5に示すように邪魔にならない位置に退避させ
ることができるため、それによってラベル巻込防止部4
3aをプラテンローラ3から離すことができるので、ジ
ャム処理を容易に行なうことができる。また、このよう
にラベル巻込防止部43aを固定刃43に一体で形成す
るようにすれば、それを別体で形成したときに比べて部
品点数を削減することができ、その分安価にできると共
に装置を小型にすることができる。
【0033】図6は異なるラベルプリンタの実施の形態
を示す図1と同様な概略構成図であり、図1と対応する
部分には同一の符号を付してある。このラベルプリンタ
は、印字部1のラベル搬送方向上流側に設けられたラベ
ル繰り出し部4と印字部1との間にライナレスラベル9
の糊面9aを受けてガイドするガイド部材51を設け、
そのガイド部材51の少なくともライナレスラベル9の
糊面9aと接する部分に非粘着性を有する塗料52を塗
装している。
【0034】このようにすれば、ラベル繰り出し部4と
印字部1との間の距離が図示のように長いものであって
も、その間でライナレスラベル9が垂れ下がろうとする
と、そのライナレスラベル9の糊面9aをガイド部材5
1が受けるので、ライナレスラベル9の糊面9aが装置
の一部に付着したりするのを防止することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるラ
イナレスラベル巻込防止機構によれば、ライナレスラベ
ルの糊面がプラテンローラの外周面に貼り付いた状態の
ままプラテンローラが回転を開始するようなことがあっ
ても、ラベル巻込防止部材がその貼り付いたライナレス
ラベルをプラテンローラから引き剥がすので、ライナレ
スラベルがプラテンローラの外周面に沿って巻き込まれ
ることによって発生するジャムを防止することができ
る。
【0036】また、上記ライナレスラベル巻込防止機構
を備え、ラベル繰り出し部と印字部との間にライナレス
ラベルの糊面を受けてガイドするガイド部材を設けてプ
リンタを構成すれば、ライナレスラベル繰り出し部と印
字部との間の距離が長いものであっても、その間におけ
るライナレスラベルの垂れ下がりをガイド部材が防ぐの
で、ライナレスラベルの糊面が装置の一部に付着したり
するのを防止して、確実なラベル搬送を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるライナレスラベル巻込防止機構
を設けたラベルプリンタの印字部付近を示す概略構成図
である。
【図2】同じくそのラベルプリンタの装置本体に開閉可
能に設けられている開閉カバーを開いた状態を示す概略
図である。
【図3】図1のラベルプリンタでライナレスラベルの一
部がプラテンローラの外周面に貼り付いた状態のまま回
転してもラベル巻込防止部材がその貼り付きを剥がす様
子を示す概略図である。
【図4】ラベル巻込防止部材を固定刃と一体に形成する
ようにした実施の形態を示す概略図である。
【図5】同じくそのラベル巻込防止部材が設けられてい
る開閉カバーを開いた状態を示す概略図である。
【図6】異なるラベルプリンタの実施の形態を示す図1
と同様な概略構成図である。
【図7】ライナレスラベルを使用可能な従来のラベルプ
リンタの一例を示す概略構成図である。
【図8】同じくその従来のラベルプリンタではライナレ
スラベルがプラテンローラの外周面に沿って巻き込まれ
てジャムになりやすいことを説明するための概略図であ
る。
【符号の説明】
1:印字部 2:サーマルヘッド 3:プラテンローラ 4:ラベル繰り出し部 9:ライナレスラベル 9a:糊面 13,43:固定刃 20:ライナレスラベル巻
込防止機構 21:板バネ(ラベル巻込防止部材) 22:開閉カバー 30:装置本体 43a:ラベル巻込防止部 51:ガイド部材 52:塗料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糊面に台紙を付着させていないライナレ
    スラベルをサーマルヘッドとプラテンローラとの間で挾
    持搬送しながら印字を行なう印字部のラベル搬送方向下
    流側に、前記ライナレスラベルの前記印字部を通過した
    部分が前記プラテンローラの外周面に沿って巻き込まれ
    てしまうのを防止するラベル巻込防止部材を、その先端
    を前記プラテンローラの外周面に近接させて設けたこと
    を特徴とするライナレスラベル巻込防止機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のライナレスラベル巻込防
    止機構において、印字後の前記ライナレスラベルを所定
    の長さに切断する固定刃を前記サーマルヘッドとプラテ
    ンローラとが設けられている装置本体に対して開閉可能
    な開閉カバーに取り付け、前記ラベル巻込防止部材をそ
    の先端が前記プラテンローラの外周面に対して接近・離
    間可能な弾性を有する部材で形成し、前記開閉カバーを
    閉じたときに前記固定刃の一部が前記ラベル巻込防止部
    材に当接することにより該ラベル巻込防止部材が前記プ
    ラテンローラに所定の距離まで近接してライナレスラベ
    ルが前記プラテンローラの外周面に沿って巻き込まれて
    しまうのを防止する位置になることを特徴とするライナ
    レスラベル巻込防止機構。
  3. 【請求項3】 前記ラベル巻込防止部材が、印字後の前
    記ライナレスラベルを所定の長さに切断する固定刃と一
    体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のラ
    イナレスラベル巻込防止機構。
  4. 【請求項4】 前記ラベル巻込防止部材が、前記サーマ
    ルヘッドとプラテンローラとが設けられている装置本体
    に対して開閉可能な開閉カバーに取り付けられていて、
    該開閉カバーを閉じたときに前記ラベル巻込防止部材が
    前記プラテンローラに近接してライナレスラベルが前記
    プラテンローラの外周面に沿って巻き込まれてしまうの
    を防止する位置になることを特徴とする請求項3記載の
    ライナレスラベル巻込防止機構。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    ライナレスラベル巻込防止機構を備えたプリンタであっ
    て、前記印字部の前記ラベル搬送方向上流側に設けられ
    たラベル繰り出し部と前記印字部との間に前記ライナレ
    スラベルの糊面を受けてガイドするガイド部材を設け、
    該ガイド部材の少なくとも前記ライナレスラベルの糊面
    と接する部分に非粘着性を有する部材を設けたことを特
    徴とするプリンタ。
JP2686398A 1998-02-09 1998-02-09 ライナレスラベル巻込防止機構とそれを備えたプリンタ Pending JPH11221948A (ja)

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Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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