JPH08160861A - 台紙なしラベルおよびその貼着装置 - Google Patents

台紙なしラベルおよびその貼着装置

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JPH08160861A
JPH08160861A JP33108994A JP33108994A JPH08160861A JP H08160861 A JPH08160861 A JP H08160861A JP 33108994 A JP33108994 A JP 33108994A JP 33108994 A JP33108994 A JP 33108994A JP H08160861 A JPH08160861 A JP H08160861A
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label paper
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adhesive layer
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JP33108994A
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Naoki Oku
直樹 奥
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Oacs KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベル紙の粘着層を覆う台紙を省略できるよ
うにする。 【構成】 ラベル紙22の裏面に粘着層23を設ける。
インクリボン24の表面に剥離層25を設ける。ラベル
紙22の上にインクリボン24を重ね、これを芯材26
の外面に巻テープ状に巻付ける。この際、ラベル紙22
の粘着層23は、インクリボン24の剥離層25で覆わ
れ、台紙を省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台紙なしラベルおよび
その貼着装置に係り、特に裏面に粘着層を有する台紙な
しラベルおよびその貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写ラベルは、図10に示すよ
うに、裏面に粘着層2を有するラベル紙1と、シリコン
の塗布等により形成される剥離層4を表面に有する台紙
3とを重ね合わせて構成されており、この熱転写ラベル
は、図示しない打抜き用カッタにより、ラベル紙1を粘
着層2とともに所定のラベル形状に打抜くとともに、ラ
ベル形状周囲の梯子状をなす不要部分を除去した状態
で、製品として出荷されるようになっている。そしてラ
ベル紙1は、図10に示すように、印刷機側に配設され
たインクリボン5を介し印字ヘッド6により印字された
後、台紙3から剥がされて被貼着物表面に貼着されるよ
うになっている。
【0003】また、従来のサーマルラベルは、図11に
示すように、熱発色性を有し裏面に粘着層8が設けられ
たラベル紙7と、シリコンの塗布等により形成される剥
離層10を有する台紙9とを重ね合わせて構成されてお
り、このサーマルラベルは、図示しない打抜き用カッタ
により、ラベル紙7を粘着層8とともに所定のラベル形
状に打抜くとともに、ラベル形状周囲の梯子状をなす不
要部分を除去した状態で、製品として出荷されるように
なっている。そしてラベル紙7は、図11に示すよう
に、印刷機の印字ヘッド11により印字された後、台紙
9から剥がされて被貼着物表面に貼着されるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のラベルは、
熱転写ラベルもサーマルラベルも、いずれも台紙3,9
を必要とし、この台紙3,9は、ラベル貼着後は全く不
要となるため、極めて効率が悪いとともにコスト高とな
るという問題がある。また、従来のラベルは、ラベル紙
1,7を予めラベル形状に打抜くとともに、ラベル形状
周囲の不要部分を除去しておかなければならないため、
この点からもコスト高となるという問題がある。
【0005】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、裏面に粘着層を有し被貼着物表面に貼着される方式
のラベルであっても、台紙を省略してコストダウンを図
ることができる台紙なしラベルおよびその貼着装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、裏面に粘着層が設けられた長尺状のラベル紙
と;このラベル紙上に重ね合わせた状態で、ラベル紙と
ともに芯材外面に巻回されるとともに、表面に設けられ
た剥離層が、巻回状態において前記粘着層を被覆するイ
ンクリボンと;を設け、前記ラベル紙には、インクリボ
ン上から熱転写方式により印字するとともに、インクリ
ボンは印字後にラベル紙から分離させ、かつラベル紙
は、インクリボン分離後に定寸に切断するようにしたこ
とを特徴とする。
【0007】本発明はまた、裏面に粘着層が設けられた
長尺状のラベル紙と;このラベル紙上に重ね合わせた状
態で、ラベル紙とともに芯材外面に巻回されるととも
に、表面に設けられた剥離層が、巻回状態において前記
粘着層を被覆するインクリボンと;を備えた台紙なしラ
ベルを、被貼着物表面に貼着する台紙なしラベルの貼着
装置であって、前記台紙なしラベルを収容するラベルス
トッカ部と;ラベルストッカ部から引出された台紙なし
ラベルの先端部に対し、インクリボン上からラベル紙に
印字する印字部と;印字後のインクリボンを巻取ってラ
ベル紙から分離させるリボン巻取部と;インクリボンか
ら分離されたラベル紙の先端部を定寸に切断する切断部
と;定寸に切断されたラベル紙を被貼着物表面に貼着す
る貼着部と;を設けるようにしたことを特徴とする。
【0008】本発明はまた、熱発色性を有して芯材外面
に巻回される長尺状のラベル紙と;このラベル紙の裏面
に設けられた粘着層と;前記ラベル紙の表面に設けら
れ、巻回状態において前記粘着層を被覆する剥離層と;
を設け、前記ラベル紙は、印字後に定寸に切断するよう
にしたことを特徴とする。
【0009】本発明はさらに、熱発色性を有して芯材外
面に巻回される長尺状のラベル紙と;このラベル紙の裏
面に設けられた粘着層と;前記ラベル紙の表面に設けら
れ、巻回状態において前記粘着層を被覆する剥離層と;
を備えた台紙なしラベルを、被貼着物表面に貼着する台
紙なしラベルの貼着装置であって、前記台紙なしラベル
を収容するラベルストッカ部と;ラベルストッカ部から
引出された台紙なしラベルの先端部に印字する印字部
と;印字後のラベル紙の先端部を定寸に切断する切断部
と;定寸に切断されたラベル紙を被貼着物表面に貼着す
るラベル貼着部と;を設けるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明においては、裏面に粘着層を有するラベ
ル紙とインクリボンとが二枚重ね状に重ねられ、この状
態で芯材外面に巻回される。ところでこの際、粘着層は
インクリボンの表面に貼着されることになるが、インク
リボンの表面には剥離層が設けられているので、両者が
分離不能となることがなく、台紙を省略することが可能
となる。
【0011】本発明においてはまた、ラベル紙とインク
リボンとを二枚重ねにして芯材外面に巻回した台紙なし
ラベルが、ラベルストッカ部に収容される。このため、
貼着装置側には、インクリボンおよびその駆動制御機構
等を要せず、装置構成を簡素化でき、しかもラベルの残
量に注意するだけでよく、インクリボンの残量に注意を
払う必要が全くない。
【0012】ラベルストッカ部から引出された台紙なし
ラベルの先端部は、印字部によりインクリボン上からラ
ベル紙に印字がなされ、インクリボンは印字後に、リボ
ン巻取部に巻取られてラベル紙から分離される。インク
リボンから分離されたラベル紙の先端部は、切断部によ
り定寸に切断されるとともに、ラベル貼着部により被貼
着物表面に貼着される。このため、台紙なしのラベルで
あっても、何等支障なく被貼着物表面にラベルを貼着す
ることが可能となり、しかも台紙を巻取る機構が不要と
なるので、装置を簡素化,小型化することが可能とな
る。
【0013】本発明においてはまた、熱発色性を有し裏
面に粘着層を設けたラベル紙が芯材外面に巻回される。
ところでこの際、粘着層はラベル紙の表面に貼着される
ことになるが、ラベル紙の表面には剥離層が設けられて
いるので、巻回状態のラベル紙を解放できないといった
不具合がなく、台紙を省略することが可能となる。ま
た、剥離層を形成するシリコン等は防水性を有している
ので、ラベル紙自体を防水処理することなく、高い防水
性を得ることが可能となる。
【0014】本発明においてはさらに、熱発色性を有す
るラベル紙を芯材外面に巻回した台紙なしラベルが、ラ
ベルストッカ部に収容される。そして、ラベルストッカ
部から引出された台紙なしラベルの先端部には、印字部
により印字がなされ、その後切断部により定寸に切断さ
れる。切断されたラベル紙は、ラベル貼着部により被貼
着物表面に貼着される。このため、台紙なしのラベルで
あっても、何等支障なく被貼着物表面にラベルを貼着す
ることが可能となり、しかも台紙を巻取る機構が不要と
なるので、装置構成を簡素化,小型化することが可能と
なる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1および図2は、本発明の第1実施例に係る台紙なしラ
ベルを示すもので、この台紙なしラベル21は、長尺状
をなすラベル紙22を備えており、その裏面には、粘着
層23が設けられている。このラベル紙22上には、ラ
ベル紙22と同一幅寸法の長尺な熱転写用のインクリボ
ン24が二枚重ねに重ね合わされており、その表面に
は、シリコンの塗布等により形成される剥離層25が設
けられている。そして、前記ラベル紙22およびインク
リボン24は、図1に示すように、二枚重ね状態で筒状
の芯材26の外面に巻テープ状に巻回されるようになっ
ており、その際、前記剥離層25は、前記粘着層23を
被覆して粘着層23の剥離紙を兼ねるようになってい
る。
【0016】図3および図4は、前記台紙なしラベル2
1の貼着装置を示すもので、この貼着装置27は、ラベ
ルストッカ部28と装置本体部29とから構成されてお
り、装置本体部29は、スライドアーム30を介しラベ
ルストッカ部28に連結され、図中左右方向にスライド
するようになっている。
【0017】前記ラベルストッカ部28は、図3および
図4に示すように、前記スライドアーム30の駆動部を
内蔵する基体31と、この基体31上に立設された装着
軸31aとから構成されており、前記台紙なしラベル2
1は、装着軸31aに上方から着脱可能に装着されるよ
うになっている。そして、ラベルストッカ部28から引
出された台紙なしラベル21の先端部は、装置本体部2
9内に送り込まれるようになっている。
【0018】前記装置本体部29は、図5に示すよう
に、前記スライドアーム30の先端部に固設される本体
ケース32を備えており、この本体ケース32内には、
本体ケース32のラベル導入口33から導入された台紙
なしラベル21を両側から挾持して下流側に送る一対の
駆動ローラ34,35が配設され、ラベル紙22側の駆
動ローラ35は、粘着層23との剥離性を良好にするた
めに、シリコンローラで形成されている。
【0019】これら両駆動ローラ34,35の下流側に
は、図5に示すように、インクリボン24側の印字ヘッ
ド36とラベル紙22側の受けローラ37とが、台紙な
しラベル21の両側に対向配置されており、受けローラ
37は、前記駆動ローラ35と同様シリコンローラで形
成され、印字ヘッド36によりインクリボン24上から
ラベル紙22に印字した際に、粘着層23が受けローラ
37に付着しないよう考慮されている。そして、印字後
のインクリボン24は、印字ヘツド36下流側のガイド
38を介して巻取ドラム39に巻取られ、ラベル紙22
から分離されるようになっている。
【0020】前記ガイド38の下流側には、図5に示す
ように、カッタ40およびシリコンで表面を被覆した受
け台41がラベル紙22の両側に対向配置されており、
カッタ40を受け台41に圧接させることにより、その
間でラベル紙22が切断され、所定形状寸法のラベル4
2が得られるようになっている。
【0021】前記カッタ40は、例えば図6に示すよう
に、両端部が末拡がりに湾曲する形状をなしており、こ
のカッタ40でラベル紙22を切断することにより、四
隅部が円弧状をなすラベル42が得られるようになって
いる。そしてこのラベル42は、図5に示すように、カ
ッタ40の下流側に位置する真空吸着方式の貼着ローラ
43の外面に吸着保持されるようになっている。
【0022】貼着ローラ43の外面に吸着保持されたラ
ベル42は、図3および図4に示すように、搬送コンベ
ア44上を搬送されてきた被貼着物45の外面に、装置
本体部29の図中左方へのスライドにより押付けられ、
被貼着物45の搬送およびこれに同期した貼着ローラ4
3の回転により、被貼着物45外面に貼着されるように
なっている。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
使用に際しては、図1に示す台紙なしラベル21を、図
3ないし図5に示す状態で貼着装置27にセットする。
【0024】この状態で貼着装置27を起動すると、印
字ヘッド36によりインクリボン24上からラベル紙2
2に印字され、印字後のインクリボン24は、巻取ドラ
ム39に巻取られてラベル紙22から分離されるととも
に、分離されたラベル紙22は下流側に送られて、その
先端が貼着ローラ43に吸着保持される。そしてこの状
態で、カッタ40による切断がなされる。
【0025】ラベル紙22から切断されて貼着ローラ4
3にラベル42が吸着保持された状態で、搬送コンベア
44上を被貼着物45が貼着装置27の位置まで搬送さ
れてくると、装置本体29が被貼着物45に接近する方
向にスライドし、ラベル42の端部が被貼着物45の外
面に押付けられる。そして、この状態で被貼着物45が
搬送されるとともに、これに同期して貼着ローラ43が
回転することにより、ラベル42が被貼着物45の外面
に貼着される。貼着後、装置本体部29は、被貼着物4
5から離れる方向にスライドし、以後前述の動作が繰返
される。
【0026】しかして、ラベル紙22とインクリボン2
4とを二枚重ねにした状態で、これを芯材26の外面に
巻回して台紙なしラベル21を構成し、その際インクリ
ボン24表面の剥離層25でラベル紙22裏面の粘着層
23を被覆するようにしているので、従来必須であった
台紙を省略することができる。
【0027】また、台紙なしラベル21にインクリボン
24が組込まれているので、貼着装置27側にインクリ
ボン装着機構やインクリボン制御機構等を組込む必要が
なく、貼着装置27の構成を簡素化して小型化できる。
また、台紙なしラベル21の残量に注意を払っていれ
ば、それが同時にインクリボンの残量に注意を払ってい
ることになるので、ラベルの残量とは別にインクリボン
の残量に注意を払わなければならない従来の場合よりも
取扱いが容易である。
【0028】図7および図8は、本発明の第2実施例に
係る台紙なしラベルを示すもので、この台紙なしラベル
51は、長尺状をなし熱発色性を有するラベル紙52を
備えており、その裏面には粘着層53が設けられ、また
表面には、シリコンの塗布等により形成される剥離層5
4が設けられている。そしてこのラベル紙51は、図7
に示すように、筒状をなす芯材26の外面に巻テープ状
に巻回されるようになっており、その際前記剥離層54
は、前述粘着層53を被覆して粘着層53の剥離紙を兼
ねるようになっている。
【0029】この台紙なしラベル51は、前記第1実施
例における台紙なしラベル21と同様、図3ないし図5
に示す貼着装置27によるラベル貼りの際に用いられる
ようになっている。
【0030】ただし、前記台紙なしラベル21と異な
り、インクリボン24(図2参照)を要しないので、図
5におけるガイド38および巻取ドラム39は、必要に
応じ省略してもよい。
【0031】しかして、本実施例の台紙なしラベル51
も、前記第1実施例の場合と同様、従来必須であった台
紙を要しないので、巻回状態のラベルの巻き径を小さく
することができるともに、コストダウンを図ることがで
きる。
【0032】また貼着装置27も、インクリボン装着機
構やインクリボン制御機構等が不要であることはもとよ
り、台紙の巻取り機構も不要となるので、装置構成を簡
素化して小型化できる。
【0033】なお、前記第2実施例においては、前記第
1実施例と同様の自動式の貼着装置27を用いてラベル
貼りを行なう場合について説明したが、手動式の貼着装
置を用いてラベル貼りを行なうようにしてもよい。
【0034】図9は、この種の手動式の貼着装置を示す
もので、この貼着装置67は、台紙なしラベル51を収
容するラベルストッカ部67を有するガンタイプの装置
本体部69を備えており、前記ラベルストッカ部68の
下流側には、ラベル紙52を両側から挾持して下流側に
送る一対の駆動ローラ70,71が配設され、下側の駆
動ローラ71は、シリコンローラで形成されている。
【0035】これら両駆動ローラ70,71の下流側に
は、図9に示すように、印字ヘッド72と受けローラ7
3とがラベル紙52の両側に対向配置されており、受け
ローラ73は、シリコンローラで形成されている。そし
て、印字ヘッド72で印字されたラベル紙52は、その
下流側に配設されたカッタ74により切断され、所定形
状寸法のラベルが得られるようになっている。
【0036】前記カッタ74の下流側には、図9に示す
ように、ゴム製の貼着ローラ75とシリコン製の挾持ロ
ーラ76とがラベル紙52の両側に対向配置されてお
り、カッタ74で切断されたラベル紙52の先端部(す
なわちラベル)は、貼着ローラ75を被貼着物外面に押
当てるとともに、この状態で装置本体部69を手前に引
くことにより、貼着ローラ75が回転して被貼着物外面
に貼着されるようになっている。
【0037】しかして、手動式の貼着装置67に対して
も、台紙なしラベル51を用いることができる。そして
その際、従来のサーマルラベルと異なり、台紙9(図1
1参照)がないので、定期的に台紙9を手でカットする
という作業が不要となり、作業性を向上させることがで
きる。
【0038】なお、前記両実施例においては、貼着装置
27の装置本体部29のみがスライドする場合について
説明したが、装置全体がスライドするようにしてもよ
い。また、貼着ローラ43以外の貼着機構を用いて、ラ
ベル42を被貼着物45に貼着するようにしてもよく、
その場合には、装置本体部29をスライドさせなくても
よい場合もある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、裏面に粘
着層を有するラベル紙と表面に剥離層を有するインクリ
ボンとを二枚重ね状に重ねるとともに、これを芯材外面
に巻回するようにしているので、従来必須であった台紙
を省略でき、しかもインクリボン表面の剥離層により、
ラベル紙とインクリボンとが分離不能となるといった不
具合が全くない。また、台紙がない分だけ、巻回状態の
ラベルの巻き径を小さくすることができるとともに、コ
ストダウンを図ることができる。
【0040】本発明はまた、ラベル紙とインクリボンと
を二枚重ねにして芯材外面に巻回した台紙なしラベル
を、ラベルストッカ部に収容するようにしているので、
貼着装置側には、インクリボン,その駆動制御機構およ
び台紙巻取機構等を要せず、装置構成を簡素化して小型
化できるとともに、ラベルの残量に注意を払うだけでイ
ンクリボンの残量に注意を払う必要が全くなく、取扱い
を容易なものとすることができる。
【0041】本発明はまた、熱発色性を有し裏面に粘着
層を設けたラベル紙を、芯材外面に巻回するとともに、
ラベル紙の表面には剥離層を設けるようにしているの
で、従来必須であった台紙を省略でき、しかもラベル紙
表面の剥離層により、ラベル紙が巻回状態で強固に貼着
固定されて開放不能となるといった不具合が全くない。
また、台紙がない分だけ、巻回状態のラベルの巻き径を
小さくすることができるとともに、コストダウンを図る
ことができる。また、剥離層を形成しているシリコン等
は防水性を有しているので、ラベル紙自体を防水処理す
ることなく、高い防水性を得ることができる。
【0042】本発明はさらに、熱発色性を有するラベル
紙を芯材に巻回した台紙なしラベルを、ラベルストッカ
部に収容するようにしているので、貼着装置側には、イ
ンクリボンに関連した一切の機構はもとより、台紙巻取
機構も不要となり、装置構成を簡素化して小型化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る台紙なしラベルを示
す斜視図である。
【図2】図1の台紙なしラベルの構成を詳細に示す断面
図である。
【図3】図1の台紙なしラベルを用いる貼着装置の一例
を示す平面図である。
【図4】図3と同様の正面図である。
【図5】図3の装置本体部の内部構造を示す拡大断面図
である。
【図6】図5のカッタの詳細を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る台紙なしラベルを示
す斜視図である。
【図8】図7の台紙なしラベルの構成を詳細に示す断面
図である。
【図9】図7の台紙なしラベルを用いる手動式の貼着装
置の一例を示す説明図である。
【図10】従来の熱転写方式のラベルの構成を示す説明
図である。
【図11】従来のサーマル印字方式のラベルの構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
21,51 台紙なしラベル 22,52 ラベル紙 23,53 粘着層 24 インクリボン 25,54 剥離層 26 芯材 27,67 貼着装置 28,68 ラベルストッカ部 29,69 装置本体部 30 スライドアーム 34,35,70,71 駆動ローラ 36,72 印字ヘッド 37,73 受けローラ 38 ガイド 39 巻取ドラム 40,74 カッタ 41 受け台 42 ラベル 43,75 貼着ローラ 45 被貼着物 76 挾持ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に粘着層が設けられた長尺状のラベ
    ル紙と;このラベル紙上に重ね合わせた状態で、ラベル
    紙とともに芯材外面に巻回されるとともに、表面に設け
    られた剥離層が、巻回状態において前記粘着層を被覆す
    るインクリボンと;を備え、前記ラベル紙には、インク
    リボン上から熱転写方式により印字されるとともに、イ
    ンクリボンは印字後にラベル紙から分離され、かつラベ
    ル紙は、インクリボン分離後に定寸に切断されることを
    特徴とする台紙なしラベル。
  2. 【請求項2】 裏面に粘着層が設けられた長尺状のラベ
    ル紙と;このラベル紙上に重ね合わせた状態で、ラベル
    紙とともに芯材外面に巻回されるとともに、表面に設け
    られた剥離層が、巻回状態において前記粘着層を被覆す
    るインクリボンと;を備えた台紙なしラベルを、被貼着
    物表面に貼着する台紙なしラベルの貼着装置であって、
    前記台紙なしラベルを収容するラベルストッカ部と;ラ
    ベルストッカ部から引出された台紙なしラベルの先端部
    に対し、インクリボン上からラベル紙に印字する印字部
    と;印字後のインクリボンを巻取ってラベル紙から分離
    させるリボン巻取部と;インクリボンから分離されたラ
    ベル紙の先端部を定寸に切断する切断部と;定寸に切断
    されたラベル紙を被貼着物表面に貼着するラベル貼着部
    と;を具備することを特徴とする台紙なしラベルの貼着
    装置。
  3. 【請求項3】 熱発色性を有して芯材外面に巻回される
    長尺状のラベル紙と;このラベル紙の裏面に設けられた
    粘着層と;前記ラベル紙の表面に設けられ、巻回状態に
    おいて前記粘着層を被覆する剥離層と;を備え、前記ラ
    ベル紙は、印字後に定寸に切断されることを特徴とする
    台紙なしラベル。
  4. 【請求項4】 熱発色性を有して芯材外面に巻回される
    長尺状のラベル紙と;このラベル紙の裏面に設けられた
    粘着層と;前記ラベル紙の表面に設けられ、巻回状態に
    おいて前記粘着層を被覆する剥離紙と;を備えた台紙な
    しラベルを、被貼着物表面に貼着する台紙なしラベルの
    貼着装置であって、前記台紙なしラベルを収容するラベ
    ルストッカ部と;ラベルストッカ部から引出された台紙
    なしラベルの先端部に印字する印字部と;印字後のラベ
    ル紙の先端部を定寸に切断する切断部と;定寸に切断さ
    れたラベル紙を被貼着物表面に貼着するラベル貼着部
    と;を具備することを特徴とする台紙なしラベルの貼着
    装置。
JP33108994A 1994-12-08 1994-12-08 台紙なしラベルおよびその貼着装置 Pending JPH08160861A (ja)

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