WO2015040734A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

 エレベータ装置において、基準位置スイッチは、かごが基準位置に移動することにより開路する常時閉のスイッチである。昇降路内には、被検出体が設置されている。かごには、被検出体を検出する被検出体検出器が設けられている。かご位置検出部は、予め実施される学習運転により、被検出体が検出されてから基準位置スイッチによりかごが検出されるまでのかごの移動量を被検出体の検出位置情報として記憶する。また、かご位置検出部は、学習運転完了後には、被検出体検出器からの情報と、記憶した検出位置情報と、かごの移動量に応じた信号を出力する移動量検出器からの情報とに基づいてかごの位置を検出する。

Description

エレベータ装置
 この発明は、例えばICタグなど、かごの位置を検出するための被検出体が昇降路に設置されているエレベータ装置に関するものである。
 従来のエレベータの終端階強制減速装置では、複数の動作点を有する長尺のカムが昇降路の終端部に設置されている。かごには、カムによって操作される位置検出スイッチが設けられている。位置検出スイッチは、カムの動作点に対応する複数の接点を有している。そして、位置検出スイッチによって動作点が検出されると、動作点に応じた過速度監視レベルが設定される(例えば、特許文献1参照)。
 また、従来のエレベータの制御装置では、かごが通過するときに動作する複数のスイッチが、昇降路内に上下方向に互いに間隔をおいて設置されている。かごには、スイッチを操作するカムが設けられている(例えば、特許文献2参照)。
 さらに、従来のエレベータのかご位置検出システムでは、固有情報を発信する複数のICタグが昇降路内に設置されている。かごには、ICタグの固有情報をICタグに非接触で取得するレシーバが搭載されている。位置推定手段は、レシーバで取得した固有情報と、かごの移動量又は位置に関する他の位置情報とにより、かごの位置を推定する(例えば、特許文献3参照)。
特開平11-246141号公報 特開昭64-43481号公報 特開2006-273541号公報
 特許文献1に示された従来の終端階強制減速装置では、カムを長尺かつ高精度に製作する必要があるため、製作費用が高くなる。また、カムを正確な位置に設置する必要があるため、据付作業に手間がかかる。
 また、特許文献2に示された従来のエレベータの制御装置では、長尺のカムの製作は不要であるものの、かごが高速で走行するエレベータに適用した場合、スイッチへのカムの衝突音が大きくなるため、その対策に高い費用が必要となる。また、衝突の衝撃によるスイッチの故障対策も必要となる。
 さらに、特許文献3に示された従来のかご位置検出システムでは、長尺のカムの製作が不要であり、かつ衝突音の問題も発生しない。しかし、基準位置である終端階からICタグまでの距離を位置推定手段に予め学習させる際に、終端階の位置を誤って検出すると、終端階からICタグまでの距離も誤って記憶されてしまう。このため、その後のかごの走行時に、かごから終端階までの距離が実際よりも大きいと判断され、かごの終端階への接近が遅れて検出される恐れがあり、それを防止するための対策に高い費用が必要となる。
 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、かご位置を検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
 この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降されるかご、かごが昇降路の終端近傍の基準位置に位置することを検出する基準位置スイッチ、昇降路内に設置されている少なくとも1つの被検出体、かごに設けられており、かごが被検出体の設置位置を通る際に被検出体を検出する被検出体検出器、かごの移動量に応じた信号を出力する移動量検出器、及び昇降路内のかごの位置を検出するかご位置検出部を備え、基準位置スイッチは、かごが基準位置に移動することにより開路する常時閉のスイッチであり、かご位置検出部は、予め実施される学習運転により、被検出体検出器により被検出体が検出されてから基準位置スイッチによりかごが検出されるまでのかごの移動量を被検出体の検出位置情報として記憶し、学習運転完了後には、被検出体検出器からの情報と、記憶した検出位置情報と、移動量検出器からの情報とに基づいてかごの位置を検出する。
 この発明のエレベータ装置は、基準位置スイッチとして、かごが昇降路の終端近傍の基準位置に移動することにより開路する常時閉のスイッチを用い、かご位置検出部が、予め実施される学習運転により、被検出体検出器により被検出体が検出されてから基準位置スイッチによりかごが検出されるまでのかごの移動量を被検出体の検出位置情報として記憶するので、簡単な構成により、かご位置を検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の安全監視装置に設定されている過速度走行監視の基準を示すグラフである。 図1の安全監視装置の動作を示すフローチャートである。 図3のSTEP7の詳細な動作を示すフローチャートである。 図3のSTEP9の詳細な動作の前半を示すフローチャートである。 図3のSTEP9の詳細な動作の後半を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。 図7の安全監視装置に設定されている過速度走行監視の基準を示すグラフである。
 以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、制御装置5及び安全監視装置6が設置されている。
 巻上機3は、駆動シーブ7と、駆動シーブ7を回転させる駆動トルクを発生する巻上機モータ8と、駆動シーブ7の回転を制動する制動トルクを発生する複数の巻上機ブレーキ9と、駆動シーブ7の回転に応じた信号を発生する巻上機エンコーダ10とを有している。
 駆動シーブ7及びそらせ車4には、懸架体11が巻き掛けられている。懸架体11としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体11の第1の端部には、かご12が接続されている。懸架体11の第2の端部には、釣合おもり13が接続されている。
 かご12及び釣合おもり13は、懸架体11により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3により昇降路1内を昇降される。巻上機エンコーダ10の信号は、制御装置5に入力される。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご12を昇降させる。即ち、巻上機モータ8及び巻上機ブレーキ9の動作は、制御装置5によって制御される。
 昇降路1内には、かご12の昇降を案内する一対のかごガイドレール(図示せず)と、釣合おもり13の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)とが設置されている。昇降路1の底部には、かご緩衝器14及び釣合おもり緩衝器15が設置されている。
 機械室2には、調速機16が設けられている。調速機16は、調速機シーブ17を有している。調速機シーブ17には、調速機ロープ18が巻き掛けられている。調速機ロープ18は、昇降路1内に環状に敷設され、かご12に接続されている。また、調速機ロープ18は、昇降路1の下部に配置された張り車19に巻き掛けられている。
 かご12が昇降されると、調速機ロープ18が循環移動され、かご12の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ17が回転する。調速機16には、調速機シーブ17の回転に応じた信号を発生する調速機エンコーダ20が設けられている。調速機エンコーダ20は、調速機シーブ17の回転軸と同軸に配置されている。また、調速機エンコーダ20は、かご12の移動量に応じた信号を出力する移動量検出器である。
 昇降路1内には、かご12の位置を検出するための複数の被検出体が設置されている。実施の形態1の被検出体は、固有のID情報(識別情報)を記憶した記憶媒体である複数のICタグ21と、かご12の着床位置を示す複数の着床プレート22とを含んでいる。
 ICタグ21は、真上から見て昇降路1内の同じ位置に、上下方向に互いに間隔をおいて設置されている。着床プレート22は、真上から見て昇降路1内の同じ位置(ICタグ21とは異なる位置)に、上下方向に互いに間隔をおいて設置されている。
 かご12には、かご12が被検出体の設置位置を通る際に被検出体を検出する被検出体検出器が設けられている。実施の形態1の被検出体検出器は、ICタグ21からID情報を読み取るICタグリーダ23と、着床プレート22を検出する階床センサ24とを含んでいる。
 ICタグリーダ23は、かご12の側面に設置されている。また、ICタグリーダ23は、ICタグ21に近接したときにICタグ21に埋め込まれたID情報を非接触で取得する。ICタグ21及びICタグリーダ23としては、例えばRFID等の電磁界又は電波を用いた近距離の無線通信タイプを使用することにより、検出領域を狭く限定することができる。
 また、ICタグ21として、ICタグリーダ23からの電波をエネルギー源として動作するパッシブタイプのものを用いることにより、保守の容易化及び昇降路1内の省配線化を図ることができる。
 階床センサ24は、かご12の側面に設置されている。また、階床センサ24は、着床プレート22のエッジを非接触で検出するセンサであり、例えば光学式センサ又は磁気式センサなどが用いられる。
 着床プレート22は、全ての階床に対応して設置されており、かご12が安全に戸開放できる範囲内に位置するときに階床センサ24に近接するように配置されている。図1では図示しないが、階床センサ24は制御装置5にも接続されている。制御装置5は、階床センサ24からの信号に基づいて、かご12の戸開実施の可否を判断し、戸開の制御を実施する。
 昇降路1内の上部には、基準位置スイッチ(上部基準位置スイッチ)としての最上階スイッチ25が設けられている。昇降路1内の下部には、基準位置スイッチ(下部基準位置スイッチ)としての最下階スイッチ26が設けられている。かご12には、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26を直接操作するスイッチ操作部材としてのスイッチ用レール27が設けられている。
 スイッチ用レール27は、かご12が昇降路1の上側終端近傍の基準位置、ここでは最上階(上側の終端階)に停止した際又は停止する直前に最上階スイッチ25に当接し、最上階スイッチ25を開路させる。また、最上階スイッチ25及びスイッチ用レール27は、かご12が最上階に停止している最中は最上階スイッチ25の開路状態が維持されるように配置されている。
 さらに、スイッチ用レール27は、かご12が昇降路1の下側終端近傍の基準位置、ここでは最下階(下側の終端階)に停止した際又は停止する直前に最下階スイッチ26に当接し、最下階スイッチ26を開路させる。さらにまた、最下階スイッチ26及びスイッチ用レール27は、かご12が最下階に停止している最中は最下階スイッチ26の開路状態が維持されるように配置されている。
 最上階スイッチ25は、かご12が最上階に移動することにより開路する常時閉のスイッチである。最下階スイッチ26は、かご12が最下階に移動することにより開路する常時閉のスイッチである。
 また、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26は、スイッチ用レール27との当接点と回路接点との間に弾性体が介在しない強制開離式の構造(接点強制開離機構)を持つスイッチである。
 調速機エンコーダ20、ICタグリーダ23、階床センサ24、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26は、配線を介して安全監視装置6に接続されている。これにより、調速機エンコーダ20、ICタグリーダ23、階床センサ24、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26からの信号は、安全監視装置6にそれぞれ入力される。
 安全監視装置6は、かご12の過速度走行の有無を監視する。また、安全監視装置6は、配線を介して巻上機ブレーキ9に接続されており、かご12の過速度走行を検出すると、巻上機ブレーキ9を作動させてかご12を停止させるための指令を出力する。さらに、安全監視装置6と制御装置5との間は、通信による信号の授受が可能となっている。
 次に、安全監視装置6の機能の詳細について説明する。安全監視装置6には、図2に示すような過速度走行監視の基準、即ち過速度監視レベル(速度監視パターン)V1が設定されている。過速度監視レベルV1は、安全監視装置6の演算により導出される。また、過速度監視レベルV1は、定格速度で走行するかご12が終端階着床位置(最上階着床位置又は最下階着床位置)P0に停止するときの目標速度の軌跡(通常走行パターン)V0よりも高く設定されている。
 さらに、過速度監視レベルV1は、終端階付近では終端階着床位置P0に向けて低くなるように設定されている。安全監視装置6は、かご12の速度を過速度監視レベルV1と比較することにより、かご12の過速度走行を検出する。即ち、安全監視装置6は、かご12の速度が過速度監視レベルV1以上となると、過速度走行が発生したと判断する。
 過速度監視レベルV1は、終端階からかご12までの距離の関数で表される。これにより、終端階に向かうかご12の過速度走行を早期に検出し、終端階に突入するかご12の速度を低く制限することができる。この結果、緩衝器14,15を小型化して、昇降路1を縮小することができ、エレベータ装置の建屋占有域を縮小することもできる。
 安全監視装置6は、かご12の位置を検出して、過速度監視レベルV1を導出する。即ち、安全監視装置6は、かご位置検出部としての機能を有している。また、安全監視装置6は、調速機エンコーダ20、ICタグリーダ23、階床センサ24、最上階スイッチ25、及び最下階スイッチ26の信号を利用して、かご12の位置を検出する。
 以下、安全監視装置6によるかご12の位置の具体的な検出方法を説明する。制御装置5及び安全監視装置6は、このエレベータ装置のサービスを開始する前に、学習運転を実施する。学習運転では、かご12を走行させ、階床センサ24により着床プレート22が検出されてから最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26によりかご12が検出されるまでのかご12の移動量を着床プレート22の検出位置情報として記憶する。
 また、安全監視装置6は、着床プレート22の検出位置情報とICタグ21のID情報とを関連付けて記憶する。さらに、安全監視装置6は、階床センサ24により着床プレート22を検出した位置から最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26によりかご12が検出されるまでの着床プレート22の検出数を着床プレート22の検出位置情報に関連付けて記憶する。
 このエレベータ装置のサービス開始後には、安全監視装置6は、階床センサ24からの情報、記憶した着床プレート22の検出位置情報及び調速機エンコーダ20からの情報に基づいてかご12の位置を検出する。
 また、安全監視装置6は、調速機エンコーダ20の信号を用いて、かご12が走行する方向を検出する。さらに、安全監視装置6は、階床センサ24が着床プレート22を検出したことを検出すると、調速機エンコーダ20の信号を用いて検出したかご12の走行方向を用いて、検出した着床プレート22が最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26から何番目の着床プレート22に該当するかをそれぞれ演算する。これにより、安全監視装置6は、検出した着床プレート22を特定する。
 安全監視装置6は、各着床プレート22から最上階スイッチ25までの距離と最下階スイッチ26までの距離とを予め記憶しているため、検出した着床プレート22を特定することにより、かご12の位置を検出することができ、かご12が終端階に接近したことを検出することもできる。
 また、安全監視装置6は、調速機エンコーダ20の信号を演算処理することにより、各着床プレート22の間のかご12の位置情報を補間する。具体的には、安全監視装置6は、単位時間当たりの調速機エンコーダ20の出力パルスを積算し、その積算値に、調速機シーブ17及び調速機ロープ18の外径と、調速機エンコーダ20の1周期当たりのパルス数とを考慮した係数をかけることで求めたかご12の変位量により補間する。
 これにより、安全監視装置6は、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26の動作位置の間にあるかご12の位置を連続的に検出し、検出したかご12の位置に応じた過速度監視レベルV1を算出する。
 制御装置5及び安全監視装置6は、それぞれ独立したコンピュータにより構成することができる。
 次に、安全監視装置6によるかご12の速度の検出方法を具体的に説明する。安全監視装置6は、単位時間当たりの調速機エンコーダ20の出力パルスを積算する。その積算値に、調速機シーブ17及び調速機ロープ18の外径と、調速機エンコーダ20の1周期当りのパルス数とを考慮した係数をかけることで、単位時間当たりのかご12の変位量を求める。求めた変位量を単位時間で割ることにより、かご12の速度を算出する。
 安全監視装置6は、かご12の速度と算出した過速度監視レベルV1とを比較し、かご12の速度が過速度監視レベルV1よりも高いことを検出したら、巻上機ブレーキ9を作動する指令を出力する。
 ここまで説明した安全監視装置6の演算処理は、継続的にかご12の位置を検出していることが前提である。しかし、安全監視装置6は、かご12の位置を検出できていない場合においても、かご12の過速度走行監視を継続し、また、かご12の位置を検出するための演算処理を実行する。
 まず、かご12の位置を検出できていない場合における安全監視装置6の過速度走行監視について説明する。実施の形態1のエレベータ装置では、停電又は意図的な電源遮断によって電力供給が途絶えている最中にも、かご12が移動する場合がある。
 安全監視装置6は、電源が供給されていないときにはかご12の移動を検出できないため、電源停止直前のかご12の位置情報を電源供給再開時に引き継いで使用した場合、誤った過速度監視レベルV1が設定されることになる。
 そこで、安全監視装置6は、電源遮断時には、それまでに検出していたかご12の位置情報を保存する過程を持たないこととする。そして、電源投入直後には、位置情報に依存しない過速度走行監視を実行する。
 即ち、図2に示すようなかご12の位置に応じて変化するパターンを基準とした過速度走行監視ではなく、かご12の位置によらず一定の基準を用いた過速度走行監視を実行する。以後、かご12の位置によらない一定の過速度走行監視の基準を、一定速度監視レベル(補助監視レベル)と呼ぶ。
 一定速度監視レベルとしては、図2に示す過速度監視レベルV1の最小値、又はそれよりも低い値が設定される。これにより、終端階に突入するかご12の速度を、過速度監視レベルV1を基準とした過速度走行監視と同等以下に抑えることが可能である。
 次に、かご12の位置を検出できていない場合における安全監視装置6のかご12の位置検出方法について説明する。なお、この位置検出方法には、制御装置5の動きも関連する。
 まず、安全監視装置6は、電源投入直後等、かご12の位置を把握できていないことを検出した場合、一定速度監視レベルを用いた過速度走行監視を開始すると同時に、安全監視装置6の状態を制御装置5に送信する。ここで、制御装置5に送信される安全監視装置6の状態とは、かご12の位置情報を把握できていないことを示すものである。
 制御装置5は、安全監視装置6がかご位置を検出できない状態であることを把握すると、かご12の走行速度の最大値を一定速度監視レベルよりも低い値に制限し、サービスを再開する。この状態でかご12が走行を継続すると、いずれはICタグ21の設置位置を通過することになる。
 安全監視装置6は、学習運転により、ICタグリーダ23がICタグ21に埋め込まれたID情報を検出したときのかご12の位置から、最上階スイッチ25がスイッチ用レール27に当接することによって開路するときのかご12の位置までの距離を記憶している。
 また、安全監視装置6は、学習運転により、ICタグリーダ23がICタグ21に埋め込まれたID情報を検出するときのかご位置から、最下階スイッチ26がスイッチ用レール27に当接することによって開路するときのかご12の位置までの距離を記憶している。
 安全監視装置6は、一定速度監視レベルを用いた過速度走行監視中に、ICタグ21に埋め込まれたID情報を検出すると、かご12の進行方向にある直近の着床プレートがいずれであるかを確定する。また、かご12が移動して階床センサ24が着床プレート22を検出した時点で、学習している着床プレート22の検出位置を基にかご12の位置を確定する。
 ここで、ICタグリーダ23の信号のみでかご位置を確定しないのは、ICタグリーダ23がID情報を検出可能な領域を狭く限定するのが困難であり、検出位置の精度に問題があるためである。
 かご12の位置を確定した安全監視装置6は、過速度走行監視の基準を一定速度監視レベルから過速度監視レベルV1に変更して、過速度走行監視を継続する。同時に安全監視装置6は、かご12の位置情報を把握できていないことを示す信号の制御装置5への送信を停止する。これにより、制御装置5は、前述の速度制限を解除し、定格速度まで速度を上げたサービスを再開する。
 次に、学習運転の詳細について説明する。学習運転において、安全監視装置6は、階床センサ24が各着床プレート22を検出するときのかご12の位置、及びICタグリーダ23がICタグ21に埋め込まれたID情報を検出するときのかご12の位置から、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26がスイッチ用レール27に当接することによって開路するときのかご12の位置までの距離を検出し記憶する。
 安全監視装置6は、着床プレート22及びICタグ21の少なくともいずれか一方の検出位置を検出していない場合、もしくは保守作業者又は据付作業者の操作によって学習の実施要求があった場合、一定速度監視レベルを用いた過速度走行監視を開始する。同時に安全監視装置6は、学習を完了していない状態又は学習の実施要求中の状態であることを示す信号を制御装置5に送信する。
 これにより、制御装置5は、かご12の走行速度の最大値を一定速度監視レベルよりも低い値に制限し、かご12を最下階に移動させ、学習開始の指令を安全監視装置6に通信を介して送信する。この後、制御装置5は、正確な学習を実施するため、かご12を十分に低い速度で、最上階まで走行させ、最上階でかご12を停止させる。次に、制御装置5は、かご12を十分に低い速度で最下階まで走行させ、最下階でかご12を停止させる。
 一方、制御装置5から学習開始の指令を受けた安全監視装置6は、かご12の位置情報を初期化し、調速機エンコーダ20によって上昇時のかご12の移動距離の計測を開始する。かご12の上昇に伴い、着床プレート22を検出すると、上昇開始時からの着床プレート22を検出した回数と検出時のかご12の移動距離とを記憶する。
 また、ICタグ21を検出すると、検出したID情報と検出時のかご12の移動距離とを記憶する。そして、最上階スイッチ25の開路を検出すると、検出時のかご12の移動距離を総上昇距離として記憶する。
 安全監視装置6は、かご12が停止したことを調速機エンコーダ20からの信号によって検出すると、かご12の移動距離を初期化し、かご12の下降時の移動距離の計測を開始する。かご12の下降に伴い、着床プレート22を検出すると、下降開始時からの着床プレート22を検出した回数と検出時のかご12の移動距離とを記憶する。
 また、ICタグ21を検出すると、検出したID情報と検出時のかご12の移動距離とを記憶する。そして、最下階スイッチ26の開路を検出すると、検出時のかご12の移動距離を総下降距離として記憶する。
 次に、上昇時に記憶した各着床プレート22検出時のかご12の移動距離と、各ICタグ21検出時の移動距離とを総上昇距離から減算することで、各着床プレート22及び各ICタグ21から最上階スイッチ25の検出位置までの移動距離を算出する。そして、安全監視装置6は、各着床プレート22の最上階スイッチ25検出位置までの数とそれに対応した位置情報とを記憶する。また、各ICタグ21のID情報に対応した位置情報を記憶する。
 同様に、下降時に記憶した各着床プレート22検出時のかご12の移動距離と、各ICタグ21検出時の移動距離とを総下降距離から減算することで、各着床プレート22及び各ICタグ21から最下階スイッチ26の検出位置までの移動距離を算出する。そして、安全監視装置6は、各着床プレート22の最下階スイッチ26検出位置までの数とそれに対応した位置情報とを記憶する。また、各ICタグ21のID情報に対応した位置情報を記憶する。
 次に、安全監視装置6は、上昇によって記憶した各値と、下降によって記憶した各値とにおける合理性を確認する。例えば、上昇運転で検出した各着床プレート22の間隔と下降運転で検出した各着床プレートの間隔とに大きな差がある場合、検出した数に差がある場合、検出したID情報の順番が異なる場合、総上昇距離と総下降距離とに大きな差がある場合には、合理的ではないと判断する。
 学習結果が合理的ではないと判断した場合、安全監視装置6は、制御装置5に対して学習運転実施要求を出すことになる。一方、合理的な学習結果を得られたと判断した場合には、安全監視装置6は、学習を完了したことを制御装置5に送信する。また、過速度走行監視の基準を一定速度監視レベルから過速度監視レベルV1に変更して、過速度走行監視を継続する。
 制御装置5は、安全監視装置6から学習完了の信号を受けると、前述の速度制限を解除し、定格速度まで速度を上げたサービスを開始する。
 ここで、実施の形態1のエレベータ装置では、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26として強制開離式構造のスイッチを採用しているため、仮に接点部が固着していたとしても、スイッチ用レール27が当接すると、接点部が強制的に引き剥がされて開路する。このため、かご12が最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26の動作位置に位置することを検出できなくなるような故障は想定する必要がない。
 また、各着床プレート22及び各ICタグ21の検出位置を、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26の動作点までの距離として学習するため、学習運転中に、万一スイッチ用レール27が当接するよりも先に最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26が開路した場合、開路した時点でかご12が終端階に達したと安全監視装置6が判断する。この場合、安全監視装置6は、各着床プレート22及び各ICタグ21の検出位置を本来の位置よりも終端寄りに学習することになる。
 この状態で過速度監視レベルV1を設定すると、本来のパターンの位置よりも中間階に寄ったパターンが設定される。例えば、学習運転時に、本来よりもかご12が1m手前の位置に来たときに最上階スイッチ25が開路した場合は、上方向の過速度監視レベルV1は1mだけ中間階寄りに設定されることになり、かご12の過速度走行を、本来よりも早期に検出することとなる。
 一方、スイッチ用レール27が当接した後に最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26が開路するような故障は想定する必要がないため、最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26の故障によって過速度監視レベルV1が終端寄りとなって、過速度走行検出が遅れるようなことは発生し得ない。
 次に、安全監視装置6の演算処理を図3のフローチャートを用いて説明する。安全監視装置6は、図3に示す「開始」から「終了」までの演算処理を周期的に繰り返し実行する。まず、安全監視装置6は、着床プレート22の検出位置と、ICタグ21のID情報の検出位置との学習が完了しているかどうかを確認する(STEP1、2)。
 学習が済んでいれば、人為的な操作による学習の要求があるかどうかを確認する(STEP3)。学習要求が無ければ、現在のかご12の位置を検出できているかどうかを確認する(STEP4)。かご12の位置を検出できていれば、過速度監視レベルV1を用いた過速度走行監視を開始又は継続し(STEP5)、この演算周期を「終了」とし、「開始」へ戻る。
 一方、かご12の位置を検出できていなければ、一定速度監視レベルを用いた過速度走行監視を開始又は継続する(STEP6)。そして、現在のかご12の位置を検出するための演算処理を実行し(STEP7)、この演算周期を「終了」とし、「開始」へ戻る。なお、STEP7での演算処理の詳細については後述する。
 学習が完了していない場合、及び人為的な学習要求がある場合は、一定速度監視レベルを用いた過速度走行監視を開始又は継続する(STEP8)。そして、学習のための演算処理を実行し(STEP9)、この演算周期を「終了」とし、「開始」へ戻る。なお、STEP9での演算処理の詳細についても後述する。
 次に、図3のSTEP7における現在のかご12の位置を検出するための演算処理について図4を用いて説明する。安全監視装置6は、STEP7の演算処理を開始すると、まず現在のかご12の位置を検出していないことを制御装置5に送信する(STEP701)。制御装置5は、安全監視装置6が現在のかご12の位置を検出していないことを把握すると、かご12の走行速度の最大値を一定速度監視レベルよりも低い値に制限する。
 次に、安全監視装置6は、ICタグ21のID情報を検出するまで待機する(STEP702)。ID情報を検出するまでは、現在のかご12の位置を検出していないことを制御装置5に繰り返し送信し続ける。
 一方、ICタグ21のID情報を検出すると、検出したID情報を基に、学習済みのID情報と検出位置との関係から、かご12の現在位置を仮に確定する(STEP703)。ここで、仮の確定としたのは、ICタグリーダ23によるICタグ21の検出領域が広いため、学習したICタグ21の検出位置の精度が高くないことが考えられるためである。
 かご12の現在位置を仮確定した後は、調速機エンコーダ20からの情報に基づいて、ICタグ21のID情報を検出した時点からのかご12の移動距離の計測を開始する(STEP704)。そして、着床プレート22を検出したかどうかを確認する(STEP705)。
 着床プレート22を検出していない場合、かご12の現在の位置情報を検出していないことを制御装置5に送信した上で(STEP708)、調速機エンコーダ20を用いたかご12の移動距離の計測を継続し(STEP709)、STEP705に戻る。即ち、着床プレート22を検出するまでは、STEP708及びSTEP709の演算処理を繰り返す。
 着床プレート22を検出した場合は、STEP703で仮確定した位置と、STEP704及びSTEP709にて継続してきたかご12の移動距離の計測結果とを用いて、着床プレート22検出時のかご12の位置を推定する。そして、推定したかご12の位置と、学習済みの着床プレート22の検出位置との関係から、着床プレート22を特定する(STEP706)。
 そして、特定した着床プレート22の検出位置の学習値を基に、かご12の現在位置を確定し(STEP707)、STEP7の演算処理を終了する。
 次に、図3のSTEP709における学習のための演算処理について図5及び図6を用いて説明する。図5は図3のSTEP9の詳細な動作の前半を示すフローチャートである。安全監視装置6は、STEP9の演算処理を開始すると、まず学習が完了していないことを制御装置5に送信する(STEP901)。
 制御装置5は、安全監視装置6が学習を完了していないことを把握すると、かご12の走行速度の最大値を一定速度監視レベルよりも低い値に制限する。また、制御装置5は、かご12を最下階に移動させ、学習開始の指令を安全監視装置6に送信する。この後、制御装置5は、十分に低い速度でかご12を最上階まで移動させる。
 安全監視装置6は、かご12が停止しているかどうかを確認し(STEP902)、さらに制御装置5から学習開始の指令を受けたかどうかを確認する(STEP903)。かご12の停止と、制御装置5からの学習開始指令の受信とを確認するまでは、学習が完了していないことを制御装置5に繰り返し送信し続ける。
 かご12の停止と、制御装置5からの学習開始指令の受信とを確認すると、安全監視装置6は、調速機エンコーダ20の信号を用いて、かご12の移動距離の計測を開始する(STEP904)。
 この後、安全監視装置6は、かご12が停止しているかどうかを確認する(STEP905)。そして、かご12が停止している場合、最上階スイッチ25が開路したかどうかを確認する(STEP906)。
 かご12が停止したことを検出し、かつ、最上階スイッチ25が開路したことを検出するまでは、STEP909~STEP914の演算処理により、着床プレート22検出時のかご12の移動距離と、それに関連付けた着床プレート22の検出回数とを記憶し、また、ID情報検出時のかご12の移動距離と、それに関連付けたID情報とを記憶し、さらに、最上階スイッチ25開路時のかご12の移動距離を記憶する。
 かご12が停止したことを検出し、かつ、最上階スイッチ25が開路したことを検出すると、最上階スイッチ25開路時のかご12の移動距離から、各着床プレート22検出時のかご12の移動距離を減算することで、最上階スイッチ25開路までの各着床プレート22検出位置の距離と検出回数とを関連付けて記憶する(STEP907)。
 この後、最上階スイッチ25開路時のかご12の移動距離から、各ID情報検出時のかご12の移動距離を減算することで、最上階スイッチ25開路までの各ID情報検出位置の距離と各ID情報とを関連付けて記憶する(STEP908)。
 図6は図3のSTEP9の詳細な動作の後半を示すフローチャートである。制御装置5は、かご12を最上階まで移動させると、今度はかご12を最下階まで十分に低い速度で移動させる。そして、安全監視装置6は、調速機エンコーダ20の信号を用いて、かご12の移動距離の計測を再度開始する(STEP921)。
 この後、安全監視装置6は、かご12が停止しているかどうかを確認する(STEP922)。そして、かご12が停止している場合、最下階スイッチ26が開路したかどうかを確認する(STEP923)。
 かご12が停止したことを検出し、かつ、最下階スイッチ26が開路したことを検出するまでは、STEP928~STEP933の演算処理により、着床プレート22検出時のかご12の移動距離と、それに関連付けた着床プレート22の検出回数とを記憶し、また、ID情報検出時のかご12の移動距離と、それに関連付けたID情報とを記憶し、さらに、最下階スイッチ26開路時のかご12の移動距離を記憶する。
 かご12が停止したことを検出し、かつ、最下階スイッチ26が開路したことを検出すると、最下階スイッチ26開路時のかご12の移動距離から、各着床プレート22検出時のかご12の移動距離を減算することで、最下階スイッチ26開路までの各着床プレート22検出位置の距離と検出回数とを関連付けて記憶する(STEP924)。
 この後、最下階スイッチ26開路時のかご12の移動距離から、各ID情報検出時のかご12の移動距離を減算することで、最下階スイッチ26開路までの各ID情報検出位置の距離と各ID情報とを関連付けて記憶する(STEP925)。
 次に、安全監視装置6は、かご12の上昇によって学習した結果と、下降によって学習した結果とを比較し、矛盾の有無を確認する(STEP926)。ここで矛盾が見つかった場合は、図5のSTEP901に戻り、学習の演算処理を再開する。矛盾が無いと判断した場合は、学習が完了したものと判断し(STEP927)、学習のための演算処理(図3におけるSTEP9)は完了する。
 このようなエレベータ装置では、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26を強制開離式構造とし、各着床プレート22及び各ICタグ21の検出位置を、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26の動作点までの距離として予め学習するので、最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26の故障によって不安全な過速度監視レベルV1が設定されることを防ぐことが可能となる。また、長尺のカムの製作は不要であり、かつ衝突音の問題も発生しない。即ち、簡単な構成により、かご12の位置を検出することができ、かご12の位置検出の信頼性を向上させることができる。
 また、入手が容易な強制開離スイッチの追加により、終端階に接近するかご12を遅滞なく検出することができる。
 さらに、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26を昇降路1に設置し、スイッチ用レール27をかご12に設け、かご12の動作によって最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26を直接開路するようにしたので、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26の動作の信頼性を容易に確保できる。
 さらにまた、安全監視装置6は、ICタグ21を検出した位置から最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26が開路する位置に到達するまでのかご12の移動距離を検出位置情報として記憶する演算処理を行うので、ICタグ21を予め決められた位置に正確に設置する必要がなく、設置作業に要する時間を短縮することができる。
 また、被検出体としてICタグ21を用い、被検出体検出器としてICタグリーダ23を用い、安全監視装置6が、ICタグリーダ23により検出したID情報と検出位置情報とを関連付けて記憶するので、安全監視装置6がかご12の位置を検出できない状態(例えば電源投入直後)から、かご12の位置を検出するまでの時間を短縮できる。
 さらに、被検出体として着床プレート22を用い、被検出体検出器として階床センサ24を用いたので、着床及びドアの開放制御に使用する機器を流用して、昇降路1内機器を増やさずに、着床制御と同等の高いかご位置検出が可能となる。
 さらにまた、安全監視装置6には、終端階付近で終端階へ向けて低くなる過速度監視レベルV1が設定されているので、学習時に最上階スイッチ25又は最下階スイッチ26の開路検出に誤りがあっても、過速度監視レベルV1が中間階寄りに設定されることになり、昇降路1の終端部に侵入するかご12の過速度走行を早期に検出できる。
 なお、調速機エンコーダ20、階床センサ24、着床プレート22、ICタグリーダ23、ICタグ21及び安全監視装置6と、それぞれに対応する信号の入力素子と、安全監視装置6における演算処理部とをそれぞれ二重化した構成とし、信号の比較チェック、及び演算結果の比較チェックを実施すれば、さらに高い信頼性を確保できる。
 また、安全監視装置6に大きさの異なる複数の過速度監視レベルを設定し、それぞれのレベル(パターン)に対応して異なる指令を出力するような構成も考えられる。それぞれのレベルに対応した指令としては、例えば、制御装置5に対して減速制御を実施する要求指令、及びかご12に搭載された非常止め(図示せず)に対する作動指令などを挙げることができる。このようにすることで、過速度走行の程度に応じた対応が可能となり、過速度走行の要因となる様々な事象に対して対応が可能となる。
 さらに、ICタグ21は必ずしも全ての階床に対応して配置しなくてもよいが、全ての階床に対応してICタグ21を配置すると、図3におけるSTEP7の処理にかかる時間を短縮することができる。
 実施の形態2.
 次に、図7はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。昇降路1内の上部の最上階スイッチ25よりも下方には、上部補助スイッチ28が設けられている。昇降路1内の下部の最下階スイッチ26よりも上方には、下部補助スイッチ29が設けられている。上部補助スイッチ28及び下部補助スイッチ29は、スイッチ用レール27が当接することで開路するスイッチである。
 かご12が最上階に接近する際には、最上階スイッチ25が開路するよりも先に上部補助スイッチ28が開路し、かつ、最上階スイッチ25が開路するまでの間は上部補助スイッチ28の開路状態が維持されるようになっている。
 かご12が最下階に接近する際には、最下階スイッチ26が開路するよりも先に下部補助スイッチ29が開路し、かつ、最下階スイッチ26が開路するまでの間は下部補助スイッチ29の開路状態が維持されるようになっている。
 上部補助スイッチ28及び下部補助スイッチ29としては、スイッチ用レール27との当接点と回路接点との間に弾性体が介在しない強制開離式の構造(接点強制開離機構)を持つ常時閉のスイッチが用いられている。
 上部補助スイッチ28及び下部補助スイッチ29は、配線を介して安全監視装置6に接続されている。これにより、上部補助スイッチ28及び下部補助スイッチ29からの信号は、安全監視装置6にそれぞれ入力される。他の構成は、実施の形態1と同様である。
 次に、安全監視装置6の機能の詳細について説明する。安全監視装置6は、かご12の位置を検出できているときには、実施の形態1と同様に、図2に示した過速度監視レベルV1を用いてかご12の過速度走行監視を実施する。
 また、安全監視装置6は、かご12の位置を検出できていないときにも、かご12の過速度走行監視を継続し、また、かご12の位置を検出するための演算処理を実行する。
 以下、実施の形態2における過速度走行監視について、昇降路上部を例に図8を用いて説明する。図8において、P0は最上階に停止したかご12の位置を示す。また、P1はかご12が最上階に向かって走行し、上部補助スイッチ28を開路する位置を通過するときのかご12の位置を示す。即ち、かご12がP1よりも終端階寄り(図8の左側)にあるときは、上部補助スイッチ28又は最上階スイッチ25が開路しており、かご12がP1よりも中間階寄り(図8の右側)にあるときは、上部補助スイッチ28及び最上階スイッチ25が閉路している。
 安全監視装置6は、上部補助スイッチ28又は最上階スイッチ25のいずれかが開路していることを検出することで、かご12が上部補助スイッチ28を開路する位置よりも最上階側に位置していることを検出できる。
 さらに、安全監視装置6は、上部補助スイッチ28及び最上階スイッチ25が閉路していることを検出することで、かご12が上部補助スイッチ28を開路する位置よりも下方に位置していることを検出できる。
 このようなかご12の位置している領域の検出は、上部補助スイッチ28及び最上階スイッチ25の状態だけを用いて実施するため、電源投入直後から実施可能である。
 安全監視装置6には、過速度監視レベルV1に加えて、補助監視レベルV2が設定されている。補助監視レベルV2は、上部補助スイッチ28が開路される位置よりも中間階寄り(図8の右側)の全域で、過速度監視レベルV1よりも低い一定の速度に設定されている。具体的には、補助監視レベルV2は、過速度監視レベルV1のP1での速度に設定されている。
 また、図8において、走行パターンV3は、かご12の位置を検出できていないときに、かご12がP0に停止するときの目標速度の軌跡である。また、走行パターンV3は、補助監視レベルV2よりも低く設定されている。さらに、走行パターンV3の最高速度は、通常走行パターンV0の最高速度よりも低く設定されている。
 安全監視装置6は、かご12の位置を検出できていないときに、かご12が上部補助スイッチ28及び最上階スイッチ25が閉路する位置に位置していることを検出した場合には、かご12の上昇に対して補助監視レベルV2を基準とした過速度走行監視を実施する。その後、安全監視装置6は、上部補助スイッチ28の開路を検出したら、かご12の位置を検出することができ、過速度監視レベルV1を用いた過速度走行監視を開始する。
 また、安全監視装置6は、かご12の位置を検出できていないときに、かご12が上部補助スイッチ28が開路する位置に位置していることを検出した場合には、図示はしないが、実施の形態1と同様にかご12の上昇に対する過速度監視レベルが、過速度監視レベルV1の最小値、又はそれよりも低い値が設定され、過速度走行監視を開始する。なお、かご12が上部補助スイッチ28が開路する位置から上昇を開始して最上階に停止する場合は、走行距離が短いため、異常が発生しない限りかご12の速度が過速度監視レベルに到達することは考えられないため、走行パターンV3よりもさらに低く走行速度を制限する必要はない。
 同様に、安全監視装置6はかご12の下降に対しても過速度走行監視を実施する。この場合、上記の“上昇”を“下降”、“最上階スイッチ25”を“最下階スイッチ26”、“上部補助スイッチ28”を“下部補助スイッチ29”と読み替えればよい。
 次に、安全監視装置6がかご12の位置を検出できていないときに、安全監視装置6がかご12の位置を検出するために実施する演算処理について説明する。まず、安全監視装置6は、電源投入直後等、かご12の位置を把握できていないことを検出した場合、上部補助スイッチ28及び下部補助スイッチ29の状態から、かご12が昇降路1内の最上階及び最下階に対するどの領域に位置しているかを判断する。
 この後、安全監視装置6は、かご12が位置している領域に応じて、過速度走行監視の基準を決めるとともに、かご12の位置情報を検出できていない旨の情報を制御装置5に送信する。制御装置5は、安全監視装置6がかご12の位置を検出できていないことを把握すると、かご12の走行速度の最大値を補助監視レベルV2よりも低い値に制限し、サービスを再開する。
 かご12が走行を継続すると、いずれはICタグ21の設置位置を通過することになる。
 安全監視装置6は、実施の形態1と同様の学習運転による学習に加え、上部補助スイッチ28が開路するときのかご12の位置から、最上階スイッチ25が開路するときのかご12の位置までの距離と、下部補助スイッチ29が開路するときのかご12の位置から、最下階スイッチ26が開路するときのかご12の位置までの距離とを、学習運転により予め学習し記憶している。
 安全監視装置6は、実施の形態1と同様に、ICタグ21に埋め込まれたID情報を検出すると、かご12の進行方向にある直近の着床プレート22がどの着床プレート22であるかを確定する。そして、次に着床プレート22を検出した時点で、学習している着床プレート22の検出位置を基にかご12の位置を確定する。
 かご12の位置を確定した後は、安全監視装置6は、過速度走行監視の基準を補助監視レベルV2から過速度監視レベルV1に変更して、過速度走行監視を継続する。同時に安全監視装置6は、かご12の位置情報を把握できていないことを示す信号の制御装置5への送信を停止する。これにより、制御装置5は、前述の速度制限を解除し、定格速度まで速度を上げたサービスを再開する。
 次に、実施の形態2における学習運転の詳細について説明する。実施の形態2では、安全監視装置6は、学習運転時に、補助監視レベルV2を用いた過速度走行監視を実施する。また、制御装置5は、学習運転時に、かご12の走行速度の最大値を補助監視レベルV2よりも低い値に制限する。さらに、安全監視装置6は、学習運転時に、着床プレート22の検出位置情報及び検出回数、ICタグ21の検出位置情報及びID情報に加え、上部補助スイッチ28及び下部補助スイッチ29の検出位置情報も学習し記憶する。他の学習方法は、実施の形態1と同様である。
 このようなエレベータ装置では、上部補助スイッチ28を最上階スイッチ25の中間階側に配置し、下部補助スイッチ29を最下階スイッチ26の中間階側に配置し、かご12の位置が検出できていないときに用いられる補助監視レベルV2を安全監視装置6に設定したので、安全監視装置6がかご12の位置を検出していない場合における過速度走行監視の基準を、実施の形態1よりも高く設定することが可能であり、走行速度も高く設定することが可能である。これにより、実施の形態1に比べて、安全監視装置6がかご12の位置を検出するまでに要する時間を短縮し、サービス性を向上することができる。あるいは、サービス性を損なうことなく、ICタグ21の設置数を削減し、コスト低減及び据付の省力化を図ることができる。
 なお、最上階スイッチ25及び最下階スイッチ26は、検出位置情報の学習専用に設置しても、他の用途のために設置されたスイッチを兼用させてもよい。
 また、基準位置スイッチは、かご12が終端階に移動したときに確実に開路されるものであれば、強制開離スイッチに限定されるものではない。
 さらに、上記の例では最上階及び最下階を基準位置としたが、基準位置は必ずしも最上階及び最下階に一致させなくてもよく、例えば最上階及び最下階よりも終端側に基準位置を設定することもできる。
 さらにまた、基準位置スイッチは、昇降路1の上下いずれか一方のみに設けてもよい。
 また、被検出体として用いられる記憶媒体はICタグ21に限定されるものではなく、例えばバーコードが付けられたタグ等であってもよい。
 さらに、被検出体は記憶媒体及び着床プレート22に限定されるものではなく、これに伴い、被検出体検出器もICタグリーダ23及び階床センサ24に限定されるものではない。
 さらにまた、被検出体の数は、特に限定されるものではない。
 また、移動量検出器もエンコーダに限定されるものではない。
 さらに、上記の例では、かご位置検出部として過速度走行監視を実施する安全監視装置6を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、過速度走行以外の異常の有無を監視する安全監視装置、又は検出した位置情報を用いてエレベータ装置の制御を実施する制御装置等であってもよい。
 さらにまた、エレベータ装置全体のレイアウトは、図1及び図7に限定されるものではない。例えば、2:1ローピング方式のエレベータ装置、巻上機が昇降路の下部に設置されているエレベータ装置等にもこの発明は適用できる。
 また、この発明は、機械室レスエレベータ、リニアモータエレベータ、油圧エレベータ、ダブルデッキエレベータ、共通の昇降路内に複数のかごが配置されているワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、あらゆるタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (9)

  1.  昇降路内を昇降されるかご、
     前記かごが前記昇降路の終端近傍の基準位置に位置することを検出する基準位置スイッチ、
     前記昇降路内に設置されている少なくとも1つの被検出体、
     前記かごに設けられており、前記かごが前記被検出体の設置位置を通る際に前記被検出体を検出する被検出体検出器、
     前記かごの移動量に応じた信号を出力する移動量検出器、及び
     前記昇降路内の前記かごの位置を検出するかご位置検出部
     を備え、
     前記基準位置スイッチは、前記かごが前記基準位置に移動することにより開路する常時閉のスイッチであり、
     前記かご位置検出部は、予め実施される学習運転により、前記被検出体検出器により前記被検出体が検出されてから前記基準位置スイッチにより前記かごが検出されるまでの前記かごの移動量を前記被検出体の検出位置情報として記憶し、学習運転完了後には、前記被検出体検出器からの情報と、記憶した前記検出位置情報と、前記移動量検出器からの情報とに基づいて前記かごの位置を検出するエレベータ装置。
  2.  前記かごには、前記基準位置スイッチに当接して前記基準位置スイッチを開路させるスイッチ操作部材が設けられており、
     前記基準位置スイッチは、前記昇降路に設置されており、かつ、前記スイッチ操作部材との当接点と回路接点との間に弾性体が介在しない強制開離式の構造を持っている請求項1記載のエレベータ装置。
  3.  前記被検出体は、固有の識別情報を記憶した記憶媒体を含み、
     前記被検出体検出器は、前記記憶媒体から識別情報を読み取るリーダを含み、
     前記かご位置検出部は、前記検出位置情報と前記識別情報とを関連付けて記憶する請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4.  前記昇降路内には、2つ以上の前記被検出体が設置されており、
     前記被検出体は、それぞれ前記かごの着床位置を示す着床プレートを含み、
     前記被検出体検出器は、前記着床プレートを検出する階床センサを含み、
     前記かご位置検出部は、前記階床センサにより前記着床プレートを検出した位置から前記基準位置スイッチにより前記かごが検出されるまでの前記着床プレートの検出数を前記検出位置情報に関連付けて記憶する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5.  前記かご位置検出部は、前記かごが前記終端階に接近したことを検出する安全監視装置である請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  6.  前記安全監視装置には、終端階付近で前記終端階へ向けて低くなる過速度監視レベルが設定されており、
     前記安全監視装置は、前記かごの速度を前記過速度監視レベルと比較することにより、前記かごの過速度走行監視を実施する請求項5記載のエレベータ装置。
  7.  前記安全監視装置には、前記昇降路の全域に渡って前記過速度監視レベル以下となる補助監視レベルが設定されており、
     前記安全監視装置は、前記かごの位置を検出していない状態では、前記かごの速度を前記補助監視レベルと比較することにより前記かごの過速度走行を検出する請求項6記載のエレベータ装置。
  8.  前記昇降路内の前記基準位置スイッチよりも中間階側には、補助スイッチが設けられており、
     前記補助監視レベルは、前記補助スイッチが操作される位置よりも中間階側では、前記過速度監視レベルよりも低い一定の速度に設定されている請求項7記載のエレベータ装置。
  9.  前記補助監視レベルは、前記補助スイッチが操作される位置よりも中間階側では、前記補助スイッチが操作される位置における前記過速度監視レベルと同じ速度に設定されている請求項8記載のエレベータ装置。
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